JP2015141747A - 乗員検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用シートに設けられる貫通穴について、磨耗の発生や繰り返し応力を抑制して損傷を受けにくくし、長期間に亘って使用可能な乗員検出装置を提供することである。【解決手段】センサ部材11、コネクタ14(14A〜14C)、配線部材12(12A〜12C)を備える乗員検出装置において、コネクタ14から延びる配線部材12を屈曲させる第1屈曲部16と、第1屈曲部16によって屈曲された配線部材12を保持する配線保持部15(15A〜15Q)と、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15から延びる配線部材12を、第1屈曲部16とは反対方向に屈曲させる第2屈曲部13とを有する。この構成によれば、配線部材12と他の部材との接触を無くしたり最小限に抑えたりすることができるので、例えば剥離,磨耗,引っ掛かり等を要因とする配線部材12の損傷を防ぐことができる。【選択図】図2

Description

本発明は、センサ部材,コネクタ,配線部材などを備える乗員検出装置に関する。
従来では、車両用シートの吊り溝に沿った曲げられた配置であっても、センサ精度を維持し、損傷を防止することを目的とする乗員検知センサに関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この乗員検知センサは、センサ本体がクッションパッドと表皮の間に配置され、コネクタがクッションパッドの車両後方部の通し穴を通じてクッションパッドの下方に配置される。
特開2012−185964号公報
特許文献1に記載の車両用シートでは、乗員が着座するとクッションパッドが圧縮され、逆に起立(非着座)するとクッションパッド自身の復元力によって着座前の形状に戻る。通し穴を通るセンサ本体(すなわち連結部)は、クッションパッドの圧縮に伴って通し穴の壁面に押し付けられることが繰り返されると、損傷(例えば摩擦による摩耗の発生など)を受ける可能性がある。また、乗員が着座する際の連結部は、通し穴の下方開口部でクッションパッドや車両用シートのフレームなどに押し付けられて、尖るように屈曲される場合がある。このような場合に着座と起立が繰り返されると、屈曲と復元の繰り返し応力による損傷(例えば断線など)を受ける可能性がある。
一方、シートの設計により、配線部材(上記連結部に相当する)を通す貫通穴の位置(表面側の意匠)や、コネクタの位置(裏面側の構成部品)などが決定される。配線部材がシート部品(表皮の吊り込み部やクッションパッド等)と強く干渉する位置関係となる組み合わせでは、配線部材の剥離、引っ掛かり等によって損傷(例えば断線など)を受ける可能性がある。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、車両用シートに設けられる貫通穴について、磨耗の発生や繰り返し応力を抑制して損傷を受けにくくし、長期間に亘って使用可能な乗員検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、車両用シート(20)に配置されるセンサ部材(11)と、前記車両用シートの裏面側に配置されて前記センサ部材による検出(検知)を伝達するために外部装置(40)との電気的な接続を行うコネクタ(14,14A,14B,14C)と、前記センサ部材と前記コネクタとを電気的に接続する配線部材(12,12A,12B,12C)とを備える乗員検出装置において、前記コネクタから延びる前記配線部材を屈曲させる第1屈曲部(16)と、前記第1屈曲部によって屈曲された前記配線部材を保持する配線保持部(15,15A,15B,15C,15D,15E,15F,15G,15H,15I,15J,15K,15L,15M,15N,15P,15Q)と、前記第1屈曲部とは反対側の前記配線保持部から延びる前記配線部材を、前記第1屈曲部とは反対方向に屈曲させる第2屈曲部(13)と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、配線部材と他の部材(すなわち配線部材以外の部材)との接触を無くしたり最小限に抑えたりすることができる。例えば剥離,磨耗,引っ掛かり等を要因として、配線部材が受ける損傷を従来よりも低減することができる。配線部材が受ける損傷には、断線のような電気的非接続を含むものとする。
第2の発明は、前記コネクタと前記配線保持部(15A,15B,15C,15D,15E,15F,15M,15N)とは一体成形されることを特徴とする。
この構成によれば、部品点数を少なく抑えることができる。よって、車両用シートへの設置が容易になり、作業性が向上する。
第3の発明は、前記コネクタと前記配線保持部(15G,15H,15I,15J,15K,15L,15P,15Q)とは、別体に成形され、前記配線保持部は、前記配線部材とともに前記コネクタに保持されることを特徴とする。
この構成によれば、既存のコネクタを含む従来型のコネクタでも、配線部材に対して第1屈曲部と第2屈曲部とを容易に形成することができるとともに、配線部材が受ける損傷を従来よりも低減することができる。
なお「センサ部材」は、車両用シートに配置されて所要の検出(例えば乗員の着座,乗員の体格,被水など)が行えればよく、センサの種類を問わない。「保持」は、スライド可能な保持(支持や掛止等を含む)でもよく、スライド不能な保持(固定や掛止等を含む)でもよい。配線部材に設けられる「第1屈曲部」と「第2屈曲部」は、信号伝達が行える限りにおいて、屈曲の形態(曲率や曲げ方等)を問わない。「配線保持部」は、コネクタと一体成形されてもよく、コネクタと別体に成形されてもよい。別体に成形される場合には、コネクタに保持されてもよく、コネクタ以外で車両用シートの裏面側に配置される部材に保持されてもよい。
車両用シートに設けた乗員検出装置の一例を模式的に示す平面図である。 図1に示すII−II線の断面図である。 コネクタと配線保持部が一体成形された第1構成例を示す三面図である。 コネクタと配線保持部が一体成形された第1構成例を示す模式図である。 第1構成例の第1変形例を示す側面図である。 第1構成例の第2変形例を示す平面図である。 コネクタと配線保持部が一体成形された第2構成例を示す三面図である。 コネクタと配線保持部が一体成形された第2構成例を示す模式図である。 コネクタと配線保持部が一体成形された第3構成例を示す斜視図である。 コネクタと配線保持部が一体成形された第3構成例を示す側面図である。 掛止途中の状態を拡大して示す断面図である。 掛止後の状態を拡大して示す断面図である。 コネクタと配線保持部が一体成形された第4構成例を示す斜視図である。 コネクタと配線保持部が一体成形された第4構成例を示す側面図である。 コネクタと配線保持部が一体成形された第5構成例を示す斜視図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第1構成例を示す斜視図である。 第1構成例の配線保持部を別の角度から見た斜視図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第1構成例を示す側面図である。 保持後の状態について一部断面を含む模式図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第2構成例を示す斜視図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第2構成例を示す側面図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第3構成例を示す斜視図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第3構成例を示す側面図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第4構成例を示す斜視図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第4構成例を示す側面図である。 掛止後の状態を拡大して示す断面図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第5構成例を示す斜視図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第5構成例を示す側面図である。 掛止後の状態を拡大して示す断面図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第6構成例を示す斜視図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第7構成例を示す斜視図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第7構成例を示す側面図である。 乗員検出装置の変形例を模式的に示す断面図である。 配線保持部の変形例を示す断面図である。 コネクタと配線保持部が一体成形された第6構成例を示す三面図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第8構成例を示す斜視図である。 コネクタと配線保持部が別体成形された第8構成例を示す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。英数字の連続符号は記号「〜」を用いて略記する。例えば「配線部材12A〜12C」は「配線部材12A,12B,12C」を意味する。「許容量を超える外力」は単に「超過外力」と呼ぶ。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は、図1と図2を参照しながら基本的な構成を説明する。図1と図2には、乗員検出装置10を車両用シート20に装着した例を示す。乗員検出装置10については後述することにし、先に車両用シート20について説明する。なお説明の都合上、乗員が座る側を「表面」と呼び、車両ボディに近い側を「裏面」と呼ぶことにする。
車両用シート20は、実線で示すクッションパッド21,23、二点鎖線で示す表皮部材22、フレーム24などを有する。クッションパッド21は主に乗員の臀部や大腿部が収まる座面部として用いられ、クッションパッド23は主に乗員の背中が収まる背面部(背もたれ,シートバック)として用いられる。これらのクッションパッド21,23には、デザイン上の観点から表皮部材22で覆う。なお、図2ではクッションパッド23を覆う表皮部材22の図示を省略している。
クッションパッド21には、一以上の吊り溝21aや、一以上の貫通穴21bなどを有する。吊り溝21aおよび貫通穴21bの数量(長さや個数等)は任意に設定してよい。吊り溝21aは、クッションパッド21の表面側に形成され、所定の幅および深さからなる長溝である。図1では直線状に成形した例を示すが、曲線状に成形してもよく、直線と曲線とを混在して成形してもよい。
貫通穴21bはクッションパッド21の表面側(図1では吊り溝21a)から裏面に貫通する穴であり、クッションパッド23に近い位置に設けられる。貫通穴21bの平面形状(開口形状)は、図1に示す形状に限られず、任意に設定してよい。例えば、上下方向の長さは吊り溝21aよりも長く成形してもよく、吊り溝21aよりも短く成形してもよい。同様に左右方向の幅は、吊り溝21aよりも広く成形してもよく、吊り溝21aよりも狭く成形してもよい。複数の貫通穴21bを設けてもよい。また、図2に示す貫通穴21bの穴形状(断面形状)は任意に設定してよい。図2の例では、配線部材12がシート部品(クッションパッド21,表皮部材22,フレーム24等)と干渉するのを抑制するため、表面側から裏面側に向かってハ字状(ラッパ状)に広がるように成形している。当該形状に限らず、乗員検出装置10(特に配線部材12)を通すことができる他の形状(例えば直線状や曲線状など)で成形してもよい。
乗員検出装置10は、クッションパッド21の表面に沿って装着され、貫通穴21bを通って裏面側にコネクタ14が固定手段によって被固定部材に固定される。固定手段は任意であり、ボルトやネジ等の締結部材を用いた固定や、接着剤を用いた固定などが該当する。被固定部材は、コネクタ14を固定できれば任意の部材を適用できる。図2には被固定部材として、一部(あるいは全部)がクッションパッド21の裏面に沿って配置されるバネ部材30を適用した例を示す。乗員検出装置10(特に配線部材12)の一部は、後述する第1屈曲部16および第2屈曲部13のほか、図2に示す吊り溝21aの断面形状(凹溝)に沿って屈曲してもよい。
乗員検出装置10は、一以上のセンサ部材11、配線部材12、第2屈曲部13、コネクタ14、配線保持部15、第1屈曲部16などを有する。各要素の形態(すなわち形状,材料,配置,個数等)は、要素ごとの機能を実現できれば図示する形態に限られず、材料には材質を含む。単一構成(実線で示す乗員検出装置10)でもよく、複数構成(実線と二点鎖線で示す乗員検出装置10)でもよい。
センサ部材11は「センサセル(あるいは単にセル)」とも呼ばれ、所要の検出(例えば乗員の着座,乗員の体格,被水など)が行う機能を担う。センサ部材11による検出結果は、配線部材12,コネクタ14,車両配線部41を介して検出信号を外部装置40に伝達される。検出信号の内容は検出目的によって異なる。図1の例では、一の乗員検出装置10について、複数(4つ)のセンサ部材11をクッションパッド21の表面に沿って直線状に配置した構造である。センサ部材11は、車両用シートの形状や検出箇所等に応じて、要素数,配置,形状などは任意に設定してよい。
配線部材12は、センサ部材11とコネクタ14を接続する部材であって、検出信号を伝達するための導電部(導線)や、当該導電体を保護するために被覆する絶縁性の被覆部などを有する。この配線部材12は、センサ部材11の相互間や、センサ部材11とコネクタ14の間を連結するための連結部材としても機能する。配線部材12の断面形状は問わない。さらには後述するように、貫通穴12aを備えてもよく(図9,図27等を参照)、被嵌合部位12bを備えてもよい(図13等を参照)。
第1屈曲部16および第2屈曲部13は、配線部材12の一部であって、それぞれが所要の方向に屈曲される部位である。各屈曲部は、信号伝達が行える限りにおいて、屈曲の曲率を問わない。説明の都合上、コネクタ14に近いほうを第1屈曲部16とし、センサ部材11に近いほうを第2屈曲部13とする。要するに、乗員検出装置10は少なくとも二つの屈曲部を有する。図示しないが、必要に応じて三つ以上の屈曲部を備えてもよい。
第1屈曲部16は、コネクタ14から延びる配線部材12を所定方向(図2では左方向)に屈曲させた部位である。第2屈曲部13は、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15から延びる配線部材12を第1屈曲部16とは反対方向(図2では右方向)に屈曲させた部位である。
コネクタ14は外部装置40との接続を行う部材である。コネクタ14と外部装置40の間は、信号伝達が可能な車両配線部41によって接続される。このコネクタ14は、車両配線部41の一部(例えば先端部)に設けられるコネクタ42と電気的に結合する。コネクタ14とコネクタ42の結合形式は、電気的に結合できれば任意である。例えば、一方のコネクタが凸型(オス型やピン型等を含む)に成形され、他方のコネクタが凹型(メス型やジャック型等を含む)に成形される。
図2に示すコネクタ14はバネ部材30に保持(固定を含む)されている。乗員が着座したり起立したりするごとに車両用シート20の裏面に沿って配置されている部分の配線部材12が位置ずれ(スライドや移動など)しても、当該位置ずれをバネ部材30の弾性力で吸収する。よって、配線部材12と他の部材との接触をより抑えられる。
配線保持部15は、第1屈曲部16によって屈曲された配線部材12を保持するとともに、第2屈曲部13を成形可能にする部材である。当該保持は、スライド可能な保持(支持や掛止等を含む)でもよく、スライド不能な保持(固定や掛止等を含む)でもよい。配線保持部15自体の形状や保持形態(固定,掛止,嵌合など)は、任意に設定してよい。例えば、コネクタ14と一体成形してもよい(後述する実施の形態2)。別体に成形するコネクタ14と保持してもよい(後述する実施の形態3)。図示しないが、コネクタ14以外の他の部材と保持してもよい。他の部材は配線保持部15を保持できる部材であれば任意である。例えば、車両用シート20を構成する部材や、内装を含めて車両ボディを構成する部材などが該当する。
外部装置40は、センサ部材11から伝達される検出信号に基づいて所要の処理を行う装置であれば任意であり、配置は車両の内外を問わない。例えば、非常時にエアバッグを膨張させるエアバッグ装置(特にエアバッグECU)や、エアバッグ装置以外のECU、コンピュータを含む処理装置などが該当する。所要の処理には、例えば乗員の着座(着席)や起立(空席)の判別、乗員の体格(具体的には小柄な大人・大柄な大人・CRS(Child Restraint System)装着など)の判別、被水の判別などのうちで一以上を含む。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は、図3〜図15を参照しながら、コネクタ14と配線保持部15を一体成形する構成例について説明する。コネクタ14と配線保持部15以外の要素については実施の形態1と同様である。各構成例において、配線部材12A〜12Cはそれぞれ「配線部材12」に相当し、コネクタ14A,14Bはそれぞれ「コネクタ14」に相当し、配線保持部15A〜15Fはそれぞれ「配線保持部15」に相当する。なお、図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。各構成例についても同様である。
(第1構成例)
図3と図4には、コネクタ14Aと配線保持部15Aとを一体成形した構成例を示す。図3に三面図で示す配線保持部15Aは、凸状部位15aや保持部位15bなどを有する。凸状部位15aは、コネクタ14Aの対向する2つの面に沿って突出するように成形される壁状部位である。保持部位15bは、2つの凸状部位15aの相互間を橋架けするように設けられる板状部位である。保持部位15bの形状(端部形状や断面形状を含む),数,材料,厚み等は任意に設定してよい。
配線保持部15A(具体的には保持部位15b)に超過外力が働いたか否かを一目で識別できるようにするため、配線部材12Aが引っ張られるに伴って超過外力が加わると変形または切断される程度の剛性を有する材料や厚み等で設定するとよい。超過外力が大きくなるにつれて、保持部位15bの変形量が増えたり、保持部位15bの切断部位が増えたりする。
保持部位15bとコネクタ14Aの一面(図4では上面)の間は配線部材12Aが通る通路にあたるので、以下では通路部位15cと呼ぶことにする(図4を参照)。凸状部位15aや保持部位15bの材料や形状等は、通路部位15cを配線部材12Aが通るように成形されていれば任意である。
図4に示す配線部材12Aは、コネクタ14Aの配線用穴14aから延びており、所定方向(図4では左方向)に屈曲すると第1屈曲部16が成形される。配線部材12Aは、通路部位15cを通って、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15Aから延びる。さらに、第1屈曲部16とは反対方向(図4では右方向)に屈曲すると、第2屈曲部13が成形される。
保持部位15bとコネクタ14Aの一面との間隙G1は、任意に設定してよいが、配線部材12Aが通るように配線部材12Aの厚み(太さ)以上で設定するのが望ましい。要するに、配線保持部15A(すなわち凸状部位15aと保持部位15b)は、配線部材12Aがスライド可能に保持する構成としてもよく、スライド不能に保持する構成としてもよい。前者のスライド可能に保持する構成では、乗員が着座や起立を繰り返すたびに配線部材12Aが位置ずれしても、当該位置ずれを第1屈曲部16や第2屈曲部13で吸収する。後者のスライド不能に保持する構成では、第1屈曲部16の曲率が維持されるので、配線部材12Aの位置ずれは第2屈曲部13およびバネ部材30のうちで一方または双方が吸収する。いずれの設定にせよ、配線部材12Aの位置ずれを確実に吸収できる。
(第1構成例の第1変形例)
図5には、コネクタ14Aと配線保持部15Aとを一体成形した構成例であって、第1構成例の変形例を示す。第1変形例が第1構成例と異なるのは、保持部位15bに脆弱部位15dを設ける点である。脆弱部位15dは、保持部位15bに強い外力が働いたか否かを一目で識別できるようにするため、配線部材12Aが引っ張られるに伴って超過外力が加わると変形または切断される部位である。
図5に示す脆弱部位15dは、保持部位15bの一面(下面)側に成形している。その他、保持部位15bの他面(上面)側に成形してもよく、二点鎖線で示すように複数の脆弱部位15dを成形してもよく。どの面に成形するか、成形数をいくつにするか、どのような形状(直線状や曲線状)にするか、どのような断面形状にするかは、変形や切断に至らない許容量に応じて任意に設定してよい。
(第1構成例の第2変形例)
図6には、コネクタ14Aと配線保持部15Bとを一体成形した構成例であって、第1構成例の変形例を示す。第2変形例が第1構成例と異なるのは、配線保持部15Aに代えて配線保持部15Bで一体成形した点である。具体的には、板状の保持部位15bに代えて、複数の橋架部位15eで成形する。
一の橋架部位15eは、保持部位15bを細長く成形したものに相当する。橋架部位15eの相互間は、図示する隙間を設けてもよく、図示しないがスリットを設けてもよい。複数の橋架部位15eは、超過外力が働いたか否かを一目で識別できるようにするため、配線部材12Aが引っ張られるに伴って超過外力が加わると変形または切断される部位である。超過外力が大きくなるにつれて、変形する橋架部位15eの数が増えたり、橋架部位15eの変形量が増えたり、橋架部位15eの切断部位が増えたりする。
図6に示す橋架部位15eの形状(端部形状や断面形状を含む),数,材料,厚み等は、橋架部位15eに超過外力が働いたか否かを一目で識別できれば、任意に設定してよい。すなわち、どのような形状で成形するか、成形数をいくつにするか、どのような形状(直線状や曲線状)にするか、どのような断面形状にするかは、変形や切断に至らない許容量に応じて任意に設定してよい。
(第2構成例)
図7と図8には、コネクタ14Aと配線保持部15Cとを一体成形した構成例を示す。図7に三面図で示す配線保持部15Cは、凸状部位15aや張出部位15fなどを有する。張出部位15fは、2つの凸状部位15aからそれぞれ張り出すように設けられる板状部位である。張出部位15fの相互間は間隙G2を設ける。間隙G2の間隔は任意に設定してよい。張出部位15fの形状(端部形状や断面形状を含む),数,材料,厚み等は任意に設定してよい。
配線保持部15C(具体的には張出部位15f)に超過外力が働いたか否かを一目で識別できるようにするため、配線部材12Aが引っ張られるに伴って超過外力が加わると変形または切断される程度の剛性を有する材料や厚み等で設定するとよい。超過外力が大きくなるにつれて、張出部位15fの変形量が増えたり、張出部位15fの切断部位が増えたりする。
張出部位15fとコネクタ14Aの一面(図7では上面)の間は配線部材12Aが通る通路にあたるので、以下では通路部位15cと呼ぶことにする(図4を参照)。凸状部位15aや張出部位15fの材料や形状等は、通路部位15cを配線部材12Aが通るように成形されていれば任意である。
図8に示す配線部材12Aは、図4に示す配線部材12Aと同様に、第1屈曲部16と第2屈曲部13が設けられる。ただし、図8に示す通路部位15cは、張出部位15fとコネクタ14Aの一面(図8では上面)とで区画される。張出部位15fとコネクタ14Aの一面との間隙G3は、任意に設定してよいが、配線部材12Aが通るように配線部材12Aの厚み(太さ)以上で設定するのが望ましい。
(第2構成例の変形例)
図示しないが、張出部位15fについても第1構成例と同様の変形を行ってもよい。すなわち、図5に示す脆弱部位15dを張出部位15fに成形したり、図6に示す橋架部位15eのように張出部位15fを成形したりしてもよい。
(第3構成例)
図9と図10には、コネクタ14Bと配線保持部15Dとを一体成形した構成例を示す。図9に示す配線保持部15Dは、コネクタ14Bの一面(図9では上面)から突出して成形される掛止部位14bである。掛止部位14bは、配線部材12Bを掛止して保持する機能を担う。図11と図12に示す掛止部位14bは、皿状の頭部や、当該頭部とコネクタ14Bと結合(連結)して弾性を持たせた柱状の本体部などを有する。
図9に示す配線部材12Bは、コネクタ14Bの配線用穴14aから延びており、所定方向(図9では左上方向)に屈曲すると第1屈曲部16が成形される。配線部材12B(具体的には貫通穴12a)を掛止部位14bに掛止して保持させ、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15Dから延びる。さらに、第1屈曲部16とは反対方向(図10では右方向)に屈曲すると、第2屈曲部13が成形される。
掛止部位14bによる配線部材12Bの掛止と保持について簡単に説明する。図9に示す矢印D1のように配線部材12Bを移動させ、掛止部位14bを貫通穴12aに通す。貫通穴12aは図示するような円形状の穴でもよく、楕円形状や長溝形状の穴でもよい。掛止部位14bの頭部は貫通穴12aよりも幅広に成形されるため、図11に示すように掛止部位14bの本体部が曲げられて弾性変形する。掛止部位14bの頭部が貫通穴12aを通った後は、図12に示すように頭部が配線部材12Bを止めて保持し、弾性変形していた本体部は復元力で元の形状(状態)に戻る。掛止部位14bの本体部の高さ(長さ)は任意に設定してよいが、配線部材12Bを確実に保持するために配線部材12Bの厚み(太さ)以上で設定するのが望ましい。掛止部位14bは、図11と図12に示す二片で構成してもよく、一片や三片以上の片数で構成してもよい。
(第4構成例)
図13と図14には、コネクタ14Bと配線保持部15Eとを一体成形した構成例を示す。図13に示す配線保持部15Eは、コネクタ14Bの一面(図13では上面)から突出して成形される嵌合部位14cである。嵌合部位14cは、配線部材12C(具体的には被嵌合部位12b)と嵌合して保持する機能を担う。図13に示す例では、嵌合部位14cを凹状に成形し、被嵌合部位12bを凸状に成形している。図示しないが、嵌合部位14cを凸状に成形し、被嵌合部位12bを凹状に成形してもよい。
図13に示す配線部材12Cは、コネクタ14Bの配線用穴14aから延びており、所定方向(図13では左上方向)に屈曲すると第1屈曲部16が成形される。当該第1屈曲部16が成形された配線部材12C(具体的には被嵌合部位12b)を矢印D2のように移動させ、嵌合部位14cに嵌合して保持させる。保持後の配線部材12Cは、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15Eから延びる。さらに図14に示すように、第1屈曲部16とは反対方向(図14では右方向)に屈曲すると、第2屈曲部13が成形される。
被嵌合部位12bと嵌合部位14cの嵌合は、配線部材12Cが引っ張られるに伴って超過外力が加わると、解除されるように設定するとよい。嵌合しているか解除されているかで、配線保持部15E(具体的には嵌合部位14c)に超過外力が働いたか否かを一目で識別することができる。
(第5構成例)
図15には、コネクタ14Aと配線保持部15Fとを一体成形した構成例を示す。図15に示す配線保持部15Fは、コネクタ14Aの一面(図15では上面)に設けられる接着部位14dである。接着部位14dは、配線部材12Aと接着して保持できれば任意であり、例えば接着剤や接着テープなどが該当する。図示しないが、配線部材12Aに接着部位14dを設けてもよく、コネクタ14Aと配線部材12Aの双方に接着部位14dを設けてもよい。要するに、コネクタ14Aと配線部材12Aが接着できればよい。
図15に示す配線部材12Aは、コネクタ14Aの配線用穴14aから延びており、所定方向(図15では左上方向)に屈曲すると第1屈曲部16が成形される。配線部材12Aを接着部位14dに接着して保持させ、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15Fから延びる。さらに図14と同様に、第1屈曲部16とは反対方向(図14では右方向)に屈曲すると、第2屈曲部13が成形される。
接着部位14dの接着力は任意に設定してよい。配線部材12Aが引っ張られるに伴って超過外力が加わると、接着部位14dによる接着が解除される程度の接着力で設定するとよい。こうすれば、超過外力が働いたか否かを一目で識別できる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は、図16〜図31を参照しながら、コネクタ14と配線保持部15を別体に成形する構成例について説明する。コネクタ14と配線保持部15以外の要素については実施の形態1,2と同様である。各構成例において、配線部材12A,12Bはそれぞれ「配線部材12」に相当し、コネクタ14A,14Cはそれぞれ「コネクタ14」に相当し、配線保持部15G〜15Lはそれぞれ「配線保持部15」および「保持用部材」に相当する。なお、図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1,2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。各構成例についても同様である。
(第1構成例)
図16には、コネクタ14Aと配線保持部15Gとを別体に成形した構成例を示す。第1構成例の配線保持部15Gは、コネクタ14Aと配線部材12Aを収容して保持するようにキャップ状に成形され、「キャップ状部材」に相当する。図17に示すように、配線保持部15Gの所定面は開口部15xを有する。また配線保持部15Gは、図18に示すように配線部材12Aの一部とともにコネクタ14Aの一部を覆うように収容して保持する構造で成形している。図示しないが、配線部材12Aの一部とともにコネクタ14Aの全部を覆うように収容して保持する構造で成形してもよい。
配線保持部15Gによる配線部材12Aの掛止と保持について簡単に説明する。コネクタ14Aの配線用穴14aから延びる配線部材12Aは、所定方向(図16では左上方向)に屈曲して第1屈曲部16を成形しておく。第1屈曲部16が成形された状態で、図16に示す矢印D4のように配線保持部15Gを移動させ、配線部材12Aおよびコネクタ14Aの各々一部を覆うように収容して保持する。配線部材12Aおよびコネクタ14Aに対して配線保持部15Gを圧入してもよい。保持後の配線部材12Aは、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15Gから延びるので、さらに第1屈曲部16とは反対方向(図18,図19では右方向)に屈曲すると第2屈曲部13が成形される。
配線保持部15Gを被せた後の外観を図18に示し、一部断面を含めて図19に示す。配線部材12Aは、第2屈曲部13と第2屈曲部13の間において、コネクタ14Aと配線保持部15Gで挟まれる。そのため、配線保持部15Gの内部で第1屈曲部16が維持され、配線保持部15Gの外部で第2屈曲部13が成形される。
配線部材12Aが挟まれるコネクタ14Aと配線保持部15Gの間隙は、任意に設定してよいが、配線部材12Aが通るように配線部材12Aの厚み(太さ)以上で設定するのが望ましい。要するに、配線部材12Aがスライド可能に保持する構成としてもよく、スライド不能に保持する構成としてもよい。前者のスライド可能に保持する構成では、乗員が着座や起立を繰り返すたびに配線部材12Aが位置ずれしても、当該位置ずれを第1屈曲部16や第2屈曲部13で吸収する。後者のスライド不能に保持する構成では、第1屈曲部16の曲率が維持されるので、配線部材12Aの位置ずれは第2屈曲部13およびバネ部材30の一方または双方で吸収する。いずれの設定にせよ、配線部材12Aの位置ずれを確実に吸収できる。
(第1構成例の変形例)
図示しないが、配線部材12Aを挟んで保持する挟持部位に対応する配線保持部15G(図18と図19では上側の側部)について、配線保持部15Gに超過外力が働いたか否かを一目で識別できる構成としてもよい。具体的には、配線部材12Aが引っ張られるに伴って超過外力が加わると変形または切断される程度の剛性を有する材料や厚み等で設定するとよい。実施の形態2の第1構成例と同様の変形、すなわち図5に示す脆弱部位15dを成形したり、図6に示す橋架部位15eのように成形したりしてもよい。こうすれば超過外力が大きくなるにつれて、挟持部位に対応する配線保持部15Gの部位にかかる変形量が増えたり、切断量が増えたりする。
(第2構成例)
図20には、コネクタ14Aと配線保持部15Hとを別体に成形した構成例を示す。配線保持部15Hは「結束部材」に相当し、コネクタ14Aと配線部材12Aを結束して保持する。結束部材は、コネクタ14Aと配線部材12Aを結束して保持できれば、材料や形状等は任意に設定してよい。例えば、ケーブルタイ,結束バンド,針金,ナイロンタイ,紐などが該当し、線状や長板状を問わない。
配線保持部15Hによる配線部材12Aの結束と保持について簡単に説明する。コネクタ14Aの配線用穴14aから延びる配線部材12Aは、所定方向(図20では左上方向)に屈曲して第1屈曲部16を成形しておく。第1屈曲部16が成形された状態で、図20に示すように配線保持部15Hをまわし、配線部材12Aおよびコネクタ14Aを結束して保持する。保持後の配線部材12Aは、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15Hから延びるので、さらに第1屈曲部16とは反対方向(図21では右方向)に屈曲すると第2屈曲部13が成形される。
配線保持部15Hを被せた後の外観を図21に示す。配線保持部15Hの結束力は任意に設定してよい。配線部材12Aがスライド可能に保持する結束力としてもよく、スライド不能に保持する結束力としてもよい。前者のスライド可能に保持する構成では、乗員が着座や起立を繰り返すたびに配線部材12Aが位置ずれしても、当該位置ずれを第1屈曲部16や第2屈曲部13で吸収する。後者のスライド不能に保持する構成では、第1屈曲部16の曲率が維持されるので、配線部材12Aの位置ずれは第2屈曲部13およびバネ部材30の一方または双方で吸収する。いずれの設定にせよ、配線部材12Aの位置ずれを確実に吸収できる。
(第2構成例の変形例)
図示しないが、配線保持部15Hは、超過外力が働いたか否かを一目で識別できる構成としてもよい。具体的には、配線部材12Aが引っ張られるに伴って超過外力が加わると変形または切断される程度の剛性を有する材料や厚み等で設定するとよい。実施の形態2の第2構成例と同様の変形、すなわち図5に示す脆弱部位15dを成形したり、図6に示す橋架部位15eのように成形したりしてもよい。こうすれば超過外力が大きくなるにつれて、配線保持部15Hの変形量が増えたり、切断したりする。
(第3構成例)
図22には、コネクタ14Aと配線保持部15Iとを別体に成形した構成例を示す。配線保持部15Iは、配線部材12Aを挟み、コネクタ14Aに対して掛止して保持する掛止部位15gを有する。掛止部位15gは、矢印D5のように移動させてコネクタ14Aに引っ掛けて保持できれば、材料や形状等は任意に設定してよい。例えば図22に示す掛止部位15gは、コネクタ14Aの一部(被掛止部位)に引っ掛かるように、一部をかぎ爪状に成形している。図22では先端部に成形しているが、先端部以外の部位(中間部等)に成形してもよい。コネクタ14Aの被掛止部位は任意に設定してよく、例えば角部でもよく、コネクタ14Aに設けられる凸部(突起)や凹部(窪み)でもよい。図示しないが、コネクタ14Aの任意の部位に引っ掛けて保持できる形状(例えばL字形状,J字形状,T字形状など)でもよい。
配線保持部15Iによる配線部材12Aの掛止と保持について簡単に説明する。コネクタ14Aの配線用穴14aから延びる配線部材12Aは、所定方向(図22では左上方向)に屈曲して第1屈曲部16を成形しておく。第1屈曲部16が成形された状態で、図22に示すように配線保持部15Iを矢印D5のように移動させる。そして、図23に示すように配線部材12Aを挟んで、コネクタ14Aに掛止して保持する。保持後の配線部材12Aは、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15Iから延びるので、さらに第1屈曲部16とは反対方向(図23では右方向)に屈曲すると第2屈曲部13が成形される。
配線保持部15Iを掛止した後の状態を図23に示す。配線保持部15Iの掛止力は任意に設定してよい。配線部材12Aがスライド可能に保持する掛止力としてもよく、スライド不能に保持する掛止力としてもよい。前者のスライド可能に保持する構成では、乗員が着座や起立を繰り返すたびに配線部材12Aが位置ずれしても、当該位置ずれを第1屈曲部16や第2屈曲部13で吸収する。後者のスライド不能に保持する構成では、第1屈曲部16の曲率が維持されるので、配線部材12Aの位置ずれは第2屈曲部13およびバネ部材30の一方または双方で吸収する。いずれの設定にせよ、配線部材12Aの位置ずれを確実に吸収できる。
(第3構成例の変形例)
図示しないが、配線保持部15Iの掛止部位15gは、超過外力が働いたか否かを一目で識別できる構成としてもよい。すなわち、配線部材12Aが引っ張られるに伴って超過外力が加わると掛止が解除される程度の剛性を有する材料や厚み等で設定するとよい。
(第4構成例)
図24には、コネクタ14Aと配線保持部15Jとを別体に成形した構成例を示す。配線保持部15Jは、「キャップ状部材」に相当し、配線部材12Aの一部または全部を覆うキャップ部位15iや、コネクタ14Aに対して掛止して保持する掛止部位15hなどを有する。キャップ部位15iは、図16に示す配線保持部15Gと同様の形状で成形され、図17に示す開口部15xを有する。掛止部位15hは、矢印D6のように移動させてコネクタ14Aに引っ掛けて保持できれば、材料や形状等は任意に設定してよい。上述した掛止部位15gと同様な変形を行ってもよい。
配線保持部15Jによる配線部材12Aの掛止と保持について簡単に説明する。コネクタ14Aの配線用穴14aから延びる配線部材12Aは、所定方向(図24では左上方向)に屈曲して第1屈曲部16を成形しておく。第1屈曲部16が成形された状態で、配線保持部15Jを矢印D6のように移動させる。そして、図25に示すように配線部材12Aをキャップ部位15iに収容するとともに、掛止部位15hをコネクタ14Aに掛止して保持する。保持後の配線部材12Aは、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15Jから延びるので、さらに第1屈曲部16とは反対方向(図25では右方向)に屈曲すると第2屈曲部13が成形される。
配線保持部15Jを掛止した後の状態を図25と図26に示す。図25に示す掛止部位15hは、図23に示す掛止部位15gと同様に、コネクタ14Aに掛止して配線部材12Aを保持する。図26に示すキャップ部位15iは、図19に示す配線保持部15Gとは第1屈曲部16の曲率が異なる点を除いて同様に、配線部材12Aおよびコネクタ14Aの各々一部を覆うように収容して保持する。配線部材12Aおよびコネクタ14Aに対して配線保持部15Gを圧入してもよい。
配線保持部15Jの掛止力は任意に設定してよい。配線部材12Aがスライド可能に保持する掛止力としてもよく、スライド不能に保持する掛止力としてもよい。前者のスライド可能に保持する構成では、乗員が着座や起立を繰り返すたびに配線部材12Aが位置ずれしても、当該位置ずれを第1屈曲部16や第2屈曲部13で吸収する。後者のスライド不能に保持する構成では、第1屈曲部16の曲率が維持されるので、配線部材12Aの位置ずれは第2屈曲部13およびバネ部材30の一方または双方で吸収する。いずれの設定にせよ、配線部材12Aの位置ずれを確実に吸収できる。
(第4構成例の変形例)
図示しないが、配線保持部15Jの掛止部位15hは、配線部材12Aが引っ張られるに伴って超過外力が加わると掛止が解除される程度の剛性を有する材料や厚み等で設定するとよい。また、キャップ部位15iは、第1構成例に示す配線保持部15Gと同様の変形を行ってもよい。いずれにせよ、超過外力が働いたか否かを一目で識別できる。
(第5構成例)
図27と図28には、コネクタ14Cと配線保持部15Kとを別体に成形した構成例を示す。図27に示すコネクタ14Cは、配線用穴14aのほか、後述する掛止部位15mと掛止する被掛止部位に相当する穴部14eなどを有する。配線保持部15Kは、板状部位15j,本体部位15k,掛止部位15mなどを有する。板状部位15jは、頭部に相当する。掛止部位15mは、コネクタ14Cの穴部14eと掛止して弾性を有し、配線部材12Bの保持を維持する機能を担う。本体部位15kは、板状部位15jと掛止部位15mとを結合(連結)する部位であり、貫通穴12aを通れば形状を問わない。
図27に示す配線部材12Bは、実施の形態2の第3構成例と同様に、貫通穴12aを有する(図9,図10を参照)。この配線部材12Bは、コネクタ14Cの配線用穴14aから延びており、所定方向(図27では左上方向)に屈曲すると第1屈曲部16が成形される。配線部材12B(具体的には貫通穴12a)を掛止部位14bに掛止して保持させ、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15Kから延びる。さらに、第1屈曲部16とは反対方向(図28では右方向)に屈曲すると、第2屈曲部13が成形される。
配線保持部15Kによる配線部材12Bの掛止と保持について簡単に説明する。図27に示す矢印D7のように配線保持部15Kを移動させて、貫通穴12aに通した後、掛止部位15mを穴部14eに入れて掛止することで、配線部材12Bを保持する。穴部14eよりも大きな径(太さ)で成形される部位を有する掛止部位15mは、穴部14eに入れる際に曲げられて弾性変形する。掛止部位15mが穴部14eを通った後は、図29に示すように板状部位15jが配線部材12Bを止めて保持し、弾性変形していた本体部位15kは復元力で元の形状(状態)に戻って保持状態を維持する。本体部位15kの高さ(長さ)は任意に設定してよいが、配線部材12Bを確実に保持するために配線部材12Bの厚み(太さ)以上で設定するのが望ましい。掛止部位15mは、図29に示す二片で構成してもよく、一片や三片以上の片数で構成してもよい。
(第6構成例)
図30には、コネクタ14Bと配線保持部15Lとを別体に成形した構成例を示す。図30に示す配線保持部15Lは、板状部位15j,本体部位15k,嵌合部位15nなどを有する。板状部位15jと本体部位15kは上述した第5構成例と同様である。嵌合部位15nは、コネクタ14Bに備える被嵌合部位14fと嵌合する。図30に示す例では、嵌合部位15nを凸状に成形し、被嵌合部位14fを凹状に成形している。図示しないが、嵌合部位15nを凹状に成形し、被嵌合部位14fを凸状に成形してもよい。
配線保持部15Lによる配線部材12Bの掛止と保持について簡単に説明する。図30に示す矢印D8のように配線保持部15Lを移動させて、貫通穴12aに通した後、嵌合部位15nと被嵌合部位14fを嵌合することで、配線部材12Bを保持する。コネクタ14Cと配線保持部15Kcの嵌合は、配線部材12Bが引っ張られるに伴って超過外力が加わると、解除されるように設定するとよい。嵌合しているか解除されているかで、配線保持部15Kに超過外力が働いたか否かを一目で識別することができる。
(第7構成例)
図31と図32には、コネクタ14Aと配線保持部15Mとを別体に成形した構成例を示す。図31に示す配線保持部15Mは、第3構成例の配線保持部15Iと似たような構造であり(図22を参照)、板状部位15pや接着部位15qなどを有する。板状部位15pの内側面(コネクタ14Aとの対向面)に接着部位15qを設ける。
配線保持部15Mによる配線部材12Aの接着と保持について簡単に説明する。コネクタ14Aの配線用穴14aから延びる配線部材12Aは、所定方向(図31では左上方向)に屈曲して第1屈曲部16を成形しておく。第1屈曲部16が成形された状態で、図31に示すように配線保持部15Mを矢印D9のように移動させる。そして、図32に示すように板状部位15pで配線部材12Aを挟んで、接着部位15qでコネクタ14Aに接着して保持する。保持後の配線部材12Aは、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15Mから延びるので、さらに第1屈曲部16とは反対方向(図32では右方向)に屈曲すると第2屈曲部13が成形される。
配線保持部15Mをコネクタ14Aに接着した後の状態を図32に示す。配線保持部15Mの接着力は任意に設定してよい。配線部材12Aが引っ張られるに伴って超過外力が加わると、接着部位15qによる接着が解除される程度の接着力で設定するとよい。こうすれば、超過外力が働いたか否かを一目で識別できる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜3に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1は基本的な構成例を示し、実施の形態2はコネクタ14と配線保持部15を一体成形する構成例を示し、実施の形態3はコネクタ14と配線保持部15を別体に成形する構成例を示した。図示しないが、これらの構成例のうちで二以上の構成を任意に組み合わせて適用してもよい。例えば、実施の形態2の第1構成例と他の構成例(第2構成例から第5構成例まで)を組み合わせて適用してもよい。同様に、実施の形態3の第2構成例と他の構成例(第1構成例と第3構成例から第6構成例まで)を組み合わせて適用してもよい。また、実施の形態2の各構成例と実施の形態3の各構成例を組み合わせて適用してもよい。このような構成例の組み合わせを適用すれば、適用した各々構成例にかかる作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜3に示す車両用シート20は、一以上の吊り溝21aと一以上の貫通穴21bを備えたクッションパッド21を有する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、吊り溝21aが成形されないクッションパッド21を有する構成としてもよく、吊り溝21aとは別個に貫通穴21bが成形されるクッションパッド21を有する構成としてもよい。いずれの車両用シート20にせよ、配線部材12が貫通穴21bを通る点では相違しないので、実施の形態1〜3と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜3に示す乗員検出装置10は、センサ部材11や配線部材12をクッションパッド21の表面に沿って直線状に配置する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて(あるいは加えて)、クッションパッド21の表面以外の部位に配置する構成としたり、非直線状(例えば曲線状や枝分かれ状など)に配置する構成としたりしてもよい。いずれの配置を行うにせよ、乗員の検出を行う点では相違しないので、実施の形態1〜3と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜3では、コネクタ14を固定するための被固定部材としてバネ部材30を適用した(図2を参照)。この形態に代えて、バネ部材30を除く他の部材を被固定部材としてコネクタ14を固定してもよい。他の部材は、例えばフレーム24や車両ボディなどが該当する。コネクタ14をどの部材に固定するかの相違に過ぎないので、実施の形態1〜3と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜3では、クッションパッド21とコネクタ14の間に配線保持部15を設けて、配線部材12が車両用シート20の裏面に沿って配置される構成とした(図2を参照)。この形態に代えて、例えば図33に示すように、クッションパッド21と配線保持部15の間にコネクタ14を配置し、配線部材12が貫通穴21bから直線状に延びて配置される構成としてもよい。すなわち、コネクタ14と配線保持部15の配置を逆にする。配線部材12は貫通穴21bから直線状に延びるので、乗員が着座したり起立したりするごとに配線部材12が位置ずれ(移動)しても、当該位置ずれをバネ部材30の弾性力で吸収する。よって、配線部材12と他の部材との接触をより抑えられる。
上述した実施の形態1〜3では、第1屈曲部16と第2屈曲部13の間で配線部材12を保持する配線保持部15(部位や部材)は板状に成形した(図3〜図5に示す保持部位15b、図7,図8に示す張出部位15f、図16〜図19に示す配線保持部15G、図22,図23に示す配線保持部15I、図24〜図26に示すキャップ部位15i、図31,図32に示す配線保持部15Mを参照)。これらの部位や部材の一部または全部であって、少なくとも配線部材12と接触し得る部分は、図34に示すように第2屈曲部13側の端部を丸くした丸状部位15t(曲面部位に相当する)を成形してもよい。図34は、図4に一部断面として示す保持部位15bと同様に、配線保持部15の断面図であって拡大して示す。図18,図19,図23,図25,図26,図32には、丸状部位15tを成形した場合の形状を二点鎖線で示す。図示しないが、丸状部位15tに代えて(あるいは加えて)、板状の角を丸めたラウンド面を成形したり、面取り面(テーパー面を含む)を成形したりしてもよい。いずれの成形を行うにせよ、配線保持部15と配線部材12との間で磨耗の発生を低減し、配線部材12が受ける損傷を従来よりも低減することができる。すなわち、乗員が着座や起立を繰り返すたびに配線部材12が位置ずれしても、第2屈曲部13側の端部と配線部材12との接触面積が減るので、配線保持部15と配線部材12の間で生ずる摩擦を低減することができる。図示しないが、第1屈曲部16側の端部も同様に成形(同一の形状でもよく異なる形状でもよい)してもよく、同様に配線部材12が受ける損傷を従来よりも低減することができる。
上述した実施の形態1〜3では、配線部材12をスライド可能に保持するにあたり、回転しない部材で配線保持部15を構成した(図4,図8,図19,図23,図26を参照)。この形態に代えて、例えば図35や図36に示すように、配線保持部15の一部に回転する回転部材を備える構成としてもよい。図35に示す配線保持部15Nは、配線保持部15に相当し、図3に示す配線保持部15Aの変形例である。この配線保持部15Nは、凸状部位15aの相互間にローラー15rが回転可能に架け渡されている。回転部位に相当するローラー15rの内側には、回転せずにローラー15rを支持する支持部材を含む。ローラー15rは、配線保持部15N以外の配線保持部15(15B〜15L)にも同様に適用可能である。例えば図22に示す配線保持部15Iに対してローラー15rを備えて変形すると図36のようになる。図36に示す配線保持部15Pは、掛止部位15gの相互間にローラー15rが回転可能に架け渡され、矢印D8のように移動させてコネクタ14Bの被嵌合部位14fと嵌合して配線部材12Bを保持する。いずれにせよ、ローラー15rを備える配線保持部15を用いると、配線保持部15との磨耗の発生を抑制することができる。すなわち、乗員が着座や起立を繰り返すたびに配線部材12が位置ずれしても、当該位置ずれに伴ってローラー15rも回転するので、配線部材12と配線保持部15の間で生ずる摩擦を大幅に低減することができる。
上述した実施の形態1〜3では、第1屈曲部16と第2屈曲部13の間について配線部材12を保持するように配線保持部15を構成した(図4,図8,図10,図14,図15,図19,図21,図23,図26,図28,図32を参照)。この形態に代えて、例えば図37に示すように、第2屈曲部13とセンサ部材11(具体的にはクッションパッド21の貫通穴21b)の間の配線部材12を保持するように配線保持部15を構成してもよい。図37に示す配線保持部15Qは配線保持部15に相当し、図23に示す配線保持部15Iの変形例である。この配線保持部15Qは、掛止部位15gのほかに通路部位15sを有する。通路部位15sは、図3に示す通路部位15cと同様に、配線部材12Aが通る部位である。この通路部位15sは任意の形態で設定してよく、例えば図3に示す保持部位15bの形態(図5に示す脆弱部位15dの形態を含む)、図6に示す橋架部位15eの形態、図7,図8に示す張出部位15fの形態、図35,図36に示すローラー15rの形態のうちで一以上が該当する。図示しないが、通路部位15sは、配線保持部15I以外の配線保持部15(15A〜15H,15J〜15L)にも同様に適用可能である。いずれの形態にせよ、通路部位15sを備えることによって、第2屈曲部13の形態を確実に維持することができる。
なお、図27に示す配線保持部15Kは、第1屈曲部16と第2屈曲部13を成形してから掛止部位15mを穴部14eに掛止すれば、図37と同様の保持が行える。図30に示す配線保持部15Lについても同様であり、第1屈曲部16と第2屈曲部13を成形してから嵌合部位15nと被嵌合部位14fを嵌合すればよい。
上述した実施の形態2の第5構成例では接着部位14dを備え(図15を参照)、実施の形態3の第6構成例では接着部位15qを備える構成とした(図31を参照)。また実施の形態3では、第3構成例として掛止部位15gを備え(図22を参照)、第4構成例として掛止部位15hを備える構成とした(図24を参照)。これらの形態に代えて(あるいは加えて)、コネクタ14と配線保持部15のうちで一方の部材にはかぎ爪状の突起(フック)を設け、他方の部材には起毛(ループ)を設ける構成としてもよい。突起と起毛が絡んで接着や掛止と同様に配線部材12を保持することができる。突起と起毛の形状を調整することで、配線部材12が引っ張られるに伴って超過外力が加わると外れる程度に設定するとよい。こうすれば、超過外力が働いたか否かを一目で識別できる。
〔作用効果〕
上述した実施の形態1〜3および他の実施の形態によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)センサ部材11、コネクタ14(14A〜14C)、配線部材12(12A〜12C)を備える乗員検出装置において、コネクタ14から延びる配線部材12を屈曲させる第1屈曲部16と、第1屈曲部16によって屈曲された配線部材12を保持する配線保持部15(15A〜15Q)と、第1屈曲部16とは反対側の配線保持部15から延びる配線部材12を、第1屈曲部16とは反対方向に屈曲させる第2屈曲部13とを有する構成とした(図1〜図37を参照)。この構成によれば、配線部材12と他の部材との接触を無くしたり最小限に抑えたりすることができる。そのため、例えば剥離,磨耗,引っ掛かり等を要因として、配線部材12が受ける損傷を従来よりも低減することができる。よって、長期間に亘って使用可能になる。
(2)コネクタ14(14A〜14C)と配線保持部15(15A〜15F)は一体成形される構成とした(図3〜図12を参照)。この構成によれば、部品点数を少なく抑えることができる。よって車両用シート20への設置が容易になり、作業性が向上する。
(3)配線保持部15(15A〜15F)は、配線部材12(12A〜12C)が引っ張られるに伴って、超過外力が加わると変形または切断される部位(脆弱部位15d,橋架部位15e,張出部位15f,掛止部位14b,嵌合部位14cなど)を有する構成とした(図5〜図7,図11,図13を参照)。この構成によれば、配線保持部15(15A〜15F)が変形したり切断されたりした部位があれば、配線部材12が超過外力で引っ張られたと容易に判断できる。
(4)配線保持部15(15A〜15F)は、配線部材12Bを引っ掛けて掛止する掛止部位14b(図9〜図12を参照)、配線部材12Cの被嵌合部位12bと嵌合する嵌合部位14c(図13,図14を参照)、配線部材12Aと接着する接着部位14d(図15を参照)のうちで一以上からなる構成とした。この構成によれば、配線部材12に対して第1屈曲部16と第2屈曲部13を簡単な作業で容易に形成することができ、配線部材12が受ける損傷を従来よりも低減することができる。
(5)コネクタ14(14A,14C)と配線保持部15(15G〜15L)とは、別体に成形される構成とした(図16〜図31を参照)。この構成によれば、既存のコネクタを含む従来型のコネクタでも、配線部材12に対して第1屈曲部16と第2屈曲部13とを容易に形成することができ、配線部材12が受ける損傷を従来よりも低減することができる。
(6)配線保持部15(15G〜15L)は、配線部材12(12A,12B)が引っ張られるに伴って、超過外力が加わるとコネクタ14(14A,14C)との保持が解除される部位(掛止部位15g,15h,15mなど)を有する構成とした(図22,図24,図27を参照)。この構成によれば、コネクタ14と配線保持部15の保持が解除されると、配線部材12が超過外力で引っ張られたと容易に判断できる。
(7)配線保持部15(15G〜15L)は、コネクタ14(14A,14C)を引っ掛けて掛止する掛止部位15g,15h,15m(図22〜図29を参照)、コネクタ14Bの被嵌合部位14fと嵌合する嵌合部位15n(図30を参照)、コネクタ14Aと接着する接着部位15q(図31,図32を参照)のうちで一以上を有する構成とした。この構成によれば、コネクタ14と配線保持部15が別体であっても、配線部材12に対して第1屈曲部16と第2屈曲部13を簡単な作業で容易に形成することができ、配線部材12が受ける損傷を従来よりも低減することができる。
(8)配線保持部15(15G〜15L)は、コネクタ14(14A,14C)に対して配線部材12(12A,12B)とともに保持される保持用部材である構成とした(図16〜図31を参照)。この構成によれば、配線保持部15自体が保持用部材であるので、第1屈曲部16と第2屈曲部13を簡単な作業で容易に形成でき、配線部材12が受ける損傷を従来よりも低減することができる。
(9)保持用部材は、コネクタ14Aに嵌め込むキャップ状部材(配線保持部15G,15J;図16〜図19,図24〜図26を参照)、または、コネクタ14Aに対して結束する結束部材(配線保持部15H)である構成とした(図20,図21を参照)。この構成によれば、キャップ状部材や結束部材という簡単な構造を有する部材を用いるだけで、コネクタ14に対して配線部材12とともに確実に保持(固定)することができる。
(10)配線部材12(12A〜12C)は、車両用シート20に設けられる貫通穴21bを通されるとともに、貫通穴21bと配線保持部15(15A〜15Q)との間は車両用シート20の裏面に沿って配置される構成とした(図2を参照)。この構成によれば、貫通穴21bと配線保持部15との間は車両用シート20の裏面に沿って配置されるので、他の部材との接触をより抑えられる。よって、配線部材12の損傷をさらに確実に防ぐことができる。
(11)コネクタ14(14A〜14C)は、車両用シート20の裏面側に配置されるバネ部材30に保持される構成とした(図2,図34を参照)。この構成によれば、配線部材12(12A〜12C)は乗員が着座や起立を繰り返すたびに位置ずれしても、コネクタ14が保持されているバネ部材30の弾性力で、他の部材との接触をより抑えられる。よって、配線部材12の損傷をさらに確実に防ぐことができる。
10 乗員検出装置
11 センサ部材
12(12A〜12C) 配線部材
13 第2屈曲部(屈曲部)
14(14A〜14C) コネクタ
15(15A〜15Q) 配線保持部
16 第1屈曲部(屈曲部)
20 車両用シート
40 外部装置

Claims (11)

  1. 車両用シート(20)に配置されるセンサ部材(11)と、前記車両用シートの裏面側に配置されて前記センサ部材による検出を伝達するために外部装置(40)との電気的な接続を行うコネクタ(14,14A,14B,14C)と、前記センサ部材と前記コネクタとを電気的に接続する配線部材(12,12A,12B,12C)とを備える乗員検出装置において、
    前記コネクタから延びる前記配線部材を屈曲させる第1屈曲部(16)と、
    前記第1屈曲部によって屈曲された前記配線部材を保持する配線保持部(15,15A,15B,15C,15D,15E,15F,15G,15H,15I,15J,15K,15L,15M,15N,15P,15Q)と、
    前記第1屈曲部とは反対側の前記配線保持部から延びる前記配線部材を、前記第1屈曲部とは反対方向に屈曲させる第2屈曲部(13)と、
    を有することを特徴とする乗員検出装置。
  2. 前記コネクタと前記配線保持部(15A,15B,15C,15D,15E,15F,15M,15N)とは一体成形されることを特徴とする請求項1に記載の乗員検出装置。
  3. 前記配線保持部は、前記配線部材が引っ張られるに伴って、許容量を超える外力が加わると変形または切断される部位(15b,15d,15f,14b,14c)を有することを特徴とする請求項2に記載の乗員検出装置。
  4. 前記配線保持部は、
    前記配線部材を引っ掛けて掛止する掛止部位(14b)と、
    前記配線部材の被嵌合部位(12b)と嵌合する嵌合部位(14c)と、
    前記配線部材と接着する接着部位(14d)と、
    のうちで一以上からなることを特徴とする請求項2または3に記載の乗員検出装置。
  5. 前記コネクタと前記配線保持部(15G,15H,15I,15J,15K,15L,15P,15Q)とは別体に成形されることを特徴とする請求項1に記載の乗員検出装置。
  6. 前記配線保持部は、前記配線部材が引っ張られるに伴って、許容量を超える外力が加わると前記コネクタとの保持が解除される部位(15g,15h,15m)を有することを特徴とする請求項5に記載の乗員検出装置。
  7. 前記配線保持部は、
    前記コネクタに引っ掛けて掛止する掛止部位(15g,15h,15m)と、
    前記コネクタの被嵌合部位(14f)と嵌合する嵌合部位(15n)と、
    前記コネクタと接着する接着部位(15q)と、
    のうちで一以上を有することを特徴とする請求項5または6に記載の乗員検出装置。
  8. 前記配線保持部は、前記コネクタに対して前記配線部材とともに保持する保持用部材であることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の乗員検出装置。
  9. 前記保持用部材は、前記コネクタに嵌め込むキャップ状部材(15G,15J)、または、前記コネクタに対して結束する結束部材(15H)であることを特徴とする請求項8に記載の乗員検出装置。
  10. 前記配線部材は、前記車両用シートに設けられる貫通穴(21b)を通されるとともに、前記貫通穴と前記配線保持部との間は前記車両用シートの裏面に沿って配置されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の乗員検出装置。
  11. 前記コネクタは、前記車両用シートの裏面側に配置されるバネ部材(30)に保持されることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の乗員検出装置。
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