JP2015141314A - 電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】コントラスト比を向上できる電気光学装置を提供する。
【解決手段】素子基板12と、対向基板11と、マイクロレンズアレイ30と、電気光学層60と、マイクロレンズアレイ30と電気光学層60との間に設けられた遮光体41と、を備え、マイクロレンズアレイ30は、複数のマイクロレンズ31を含み、素子基板12には、透過部73が形成され、遮光体41には、開口部42が形成され、遮光体41の開口部42の全体は、平面視において、マイクロレンズ31と、透過部73と、重なり、遮光体41の開口部42の外形は、平面視において、マイクロレンズ31の外形と相似形であり、入射する光のうち、許容入射角度以内の入射角度で入射する許容内入射光は、遮光体41の開口部42を透過し、許容入射角度より大きい入射角度で入射する許容外入射光の少なくとも一部は、遮光体41によって遮光されることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】素子基板12と、対向基板11と、マイクロレンズアレイ30と、電気光学層60と、マイクロレンズアレイ30と電気光学層60との間に設けられた遮光体41と、を備え、マイクロレンズアレイ30は、複数のマイクロレンズ31を含み、素子基板12には、透過部73が形成され、遮光体41には、開口部42が形成され、遮光体41の開口部42の全体は、平面視において、マイクロレンズ31と、透過部73と、重なり、遮光体41の開口部42の外形は、平面視において、マイクロレンズ31の外形と相似形であり、入射する光のうち、許容入射角度以内の入射角度で入射する許容内入射光は、遮光体41の開口部42を透過し、許容入射角度より大きい入射角度で入射する許容外入射光の少なくとも一部は、遮光体41によって遮光されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、電気光学装置、及び電子機器に関する。
マイクロレンズアレイと遮光パターンとを備えた液晶装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、遮光パターンを利用してマイクロレンズアレイを自己整合的に形成する液晶装置の製造方法が開示されている。
特許文献1には、遮光パターンを利用してマイクロレンズアレイを自己整合的に形成する液晶装置の製造方法が開示されている。
ところで、液晶装置の液晶層に、液晶層の法線方向に対して傾いた光(斜め光)が入射される場合には、液晶層が黒表示の配列となっている場合であっても、液晶層に入射する光を完全には遮ることができない場合があった。特に、液晶装置に設計範囲外の光が入射される場合には、黒表示配列において液晶層を透過する光の量が多くなり、液晶装置のコントラスト比が低下してしまうという問題があった。
上記の特許文献1に示したような液晶装置では、設計範囲外の光については考慮されていないため、遮光パターンによって設計範囲外の光を十分に遮ることができない場合があり、液晶装置のコントラスト比が低下してしまう場合があった。
本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて成されたものであって、コントラスト比を向上できる電気光学装置、及びそのような電気光学装置を用いた電子機器を提供することを目的の一つとする。
本発明の電気光学装置の一つの態様は、複数の信号線と複数の走査線とを備える素子基板と、前記素子基板と対向して設けられた対向基板と、前記対向基板に設けられたマイクロレンズアレイと、前記素子基板と前記対向基板との間に挟持された電気光学層と、前記マイクロレンズアレイと前記電気光学層との間に設けられた遮光体と、を備え、前記マイクロレンズアレイは、前記複数の信号線と前記複数の走査線とによって規定される複数の画素ごとに設けられた複数のマイクロレンズを含み、前記素子基板には、光を透過させる透過部が前記画素ごとに形成され、前記遮光体には、光を透過させる開口部が前記画素ごとに形成され、前記遮光体の前記開口部の全体は、平面視において、前記マイクロレンズと、前記透過部と、重なり、前記遮光体の前記開口部の外形は、平面視において、前記マイクロレンズの外形と相似形であり、前記対向基板から入射する光のうち、前記対向基板に許容入射角度以内の入射角度で入射する許容内入射光は、前記遮光体の前記開口部を透過し、前記対向基板に前記許容入射角度より大きい入射角度で入射する許容外入射光の少なくとも一部は、前記遮光体によって遮光されることを特徴とする。
本発明の電気光学装置の一つの態様によれば、遮光体によって許容外入射光の少なくとも一部が遮光されるため、電気光学層に斜め光が入射されることが抑制される。したがって、本発明の電気光学装置の一つの態様によれば、コントラスト比を向上できる電気光学装置が得られる。
前記許容外入射光における前記遮光体を通過した後の前記電気光学層の法線方向に対する角度は、前記許容外入射光のうち最大の入射角度を有する光が前記マイクロレンズの端部を通過した後の前記法線方向に対する角度よりも小さい構成としてもよい。
この構成によれば、電気光学層に入射される光の入射角度を小さくできる。
この構成によれば、電気光学層に入射される光の入射角度を小さくできる。
前記許容外入射光における前記電気光学層への入射角度は、前記許容外入射光のうち最大の入射角度を有する光における前記マイクロレンズの端部への入射角度よりも小さい構成としてもよい。
この構成によれば、電気光学層に入射される光の入射角度を小さくできる。
この構成によれば、電気光学層に入射される光の入射角度を小さくできる。
前記遮光体と前記液晶層との間には対向電極が設けられ、前記マイクロレンズアレイと前記対向電極との間には、前記遮光体を含む遮光層が設けられ、前記対向電極と、前記マイクロレンズアレイと、前記遮光層と、の屈折率は、この順に小さくなる構成としてもよい。
この構成によれば、電気光学層に入射される光の入射角度を小さくできる。
この構成によれば、電気光学層に入射される光の入射角度を小さくできる。
前記マイクロレンズの外形は、平面視において、前記画素の外形と内接する構成としてもよい。
この構成によれば、コントラスト比を向上できる電気光学装置が得られる。
この構成によれば、コントラスト比を向上できる電気光学装置が得られる。
前記マイクロレンズの外形は、平面視において、前記画素の外形からはみ出して設けられる構成としてもよい。
この構成によれば、遮光領域を小さくできる。
この構成によれば、遮光領域を小さくできる。
前記マイクロレンズの外形は、平面視において、前記遮光体の前記開口部の外形と一致する構成としてもよい。
この構成によれば、コントラスト比を向上できる電気光学装置が得られる。
この構成によれば、コントラスト比を向上できる電気光学装置が得られる。
前記マイクロレンズは、凸レンズであり、前記マイクロレンズの前記凸となる側の先端には、平坦面が設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、マイクロレンズアレイの厚みを小さくできる。
この構成によれば、マイクロレンズアレイの厚みを小さくできる。
前記遮光体と前記電気光学層との間には、第2マイクロレンズアレイが設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、よりコントラスト比を向上できる電気光学装置が得られる。
この構成によれば、よりコントラスト比を向上できる電気光学装置が得られる。
前記電気光学層は、液晶層である構成としてもよい。
この構成によれば、コントラスト比を向上できる液晶装置が得られる。
この構成によれば、コントラスト比を向上できる液晶装置が得られる。
本発明の電子機器の一つの態様は、上記の電気光学装置を備えることを特徴とする。
本発明の電子機器の一つの態様によれば、上記の電気光学装置を備えるため、コントラスト比を向上できる電子機器が得られる。
本発明の電子機器の一つの態様によれば、上記の電気光学装置を備えるため、コントラスト比を向上できる電子機器が得られる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る電気光学装置及び電子機器について説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
<電気光学装置>
以下の説明においては、電気光学装置の実施形態の一例として、液晶装置を例示して説明する。
以下の説明においては、電気光学装置の実施形態の一例として、液晶装置を例示して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の液晶装置(電気光学装置)10を模式的に示す断面図である。図2は、画素P11を示す平面図である。図3は、配線層70を示す平面図である。図4は、遮光体41を示す平面図である。図1は、図3におけるI−I線の位置における液晶装置10の断面を示している。
図1は、本実施形態の液晶装置(電気光学装置)10を模式的に示す断面図である。図2は、画素P11を示す平面図である。図3は、配線層70を示す平面図である。図4は、遮光体41を示す平面図である。図1は、図3におけるI−I線の位置における液晶装置10の断面を示している。
なお、以下の説明においてはXYZ座標系を設定し、このXYZ座標系を参照しつつ各構成の位置関係を説明する。この際、素子基板12と対向基板11とが積層される方向(図1参照)をZ軸方向、信号線71が延びる方向(図3参照)をY軸方向、走査線72が延びる方向(図3参照)をX軸方向とする。
本実施形態の液晶装置10は、図1に示すように、素子基板12と、対向基板11と、液晶層(電気光学層)60と、を備える。液晶装置10は、本実施形態においては、例えば、VA(Vertical Alignment)方式の液晶装置である。
[素子基板]
素子基板12は、支持基板21と、配線層70と、複数の画素電極51と、を備える。
支持基板21は、例えば、SiO2を形成材料とするガラス板である。
配線層70は、支持基板21の液晶層60側(+Z側)に設けられている。配線層70は、図3に示すように、複数の信号線71と、複数の走査線72と、図示しないスイッチング素子と、を備える。
素子基板12は、支持基板21と、配線層70と、複数の画素電極51と、を備える。
支持基板21は、例えば、SiO2を形成材料とするガラス板である。
配線層70は、支持基板21の液晶層60側(+Z側)に設けられている。配線層70は、図3に示すように、複数の信号線71と、複数の走査線72と、図示しないスイッチング素子と、を備える。
複数の信号線71は、互いにX軸方向に間隔を空けて平行に配列されている。複数の走査線72は、信号線71と直交するように設けられ、互いに信号線71の延びる方向(Y軸方向)に間隔を空けて平行に配列されている。複数の信号線71と複数の走査線72とによって、複数の画素P、例えば、図3に示す画素P10,P11,P12が規定される。
配線層70には、画素Pごとに透過部73が形成されている。透過部73は、配線層70における光が透過する部分であり、図3においては、信号線71と走査線72とで囲まれる平面視(XY面視)正方形状の領域として規定されている。すなわち、透過部73における信号線71の延在方向(Y軸方向)の長さW15と、透過部73における走査線72の延在方向(X軸方向)の長さW14とは、等しい。
なお、透過部73は、実際には、平面視において信号線71と走査線72とで囲まれる領域から、図示しないスイッチング素子等を除いた部分である。
なお、透過部73は、実際には、平面視において信号線71と走査線72とで囲まれる領域から、図示しないスイッチング素子等を除いた部分である。
本実施形態において画素Pは、隣り合う信号線71の幅方向(X軸方向)の中心線C1同士の間で、かつ、隣り合う走査線72の幅方向(Y軸方向)の中心線C2同士の間の領域として規定される。
本実施形態において画素Pの平面視(XY面視)形状は、正方形状である。すなわち、隣り合う信号線71同士の距離W11と、隣り合う走査線72同士の距離W12とは、等しい。距離W11は、画素PのX軸方向の長さであり、距離W12は、画素PのY軸方向の長さである。
本実施形態において画素Pの平面視(XY面視)形状は、正方形状である。すなわち、隣り合う信号線71同士の距離W11と、隣り合う走査線72同士の距離W12とは、等しい。距離W11は、画素PのX軸方向の長さであり、距離W12は、画素PのY軸方向の長さである。
なお、各画素Pの構成は同様であるため、以下の説明においては、代表して画素P11についてのみ説明する場合がある。
複数のスイッチング素子は、例えば、薄膜のトランジスターにより構成され、個々の画素Pに対応して設けられている。スイッチング素子は、走査線72から入力される走査信号によってオン/オフが制御される。スイッチング素子がオン状態となると、信号線71から供給される画像信号が、画素電極51を介して画素Pに書き込まれる。
画素電極51は、図1に示すように、配線層70の液晶層60側(+Z側)の面に、画素Pごとに設けられている。画素電極51は、例えば、インジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)等の光透過率の高い導電材料を用いて形成された透明電極である。画素電極51の液晶層60側(+Z側)の面には、図示しない垂直配向膜が設けられている。
[対向基板]
対向基板11は、素子基板12と対向して設けられている。対向基板11は、支持基板20と、マイクロレンズアレイ30と、遮光層40と、対向電極50と、を備える。
支持基板20は、例えば、ガラス基板である。支持基板20の液晶層60側(−Z側)には、マイクロレンズアレイ30が設けられている。
対向基板11は、素子基板12と対向して設けられている。対向基板11は、支持基板20と、マイクロレンズアレイ30と、遮光層40と、対向電極50と、を備える。
支持基板20は、例えば、ガラス基板である。支持基板20の液晶層60側(−Z側)には、マイクロレンズアレイ30が設けられている。
マイクロレンズアレイ30は、複数のマイクロレンズ31で構成されるレンズ層である。各マイクロレンズ31は、それぞれ独立して形成されており、液晶装置10の各画素Pに対応するように配置されている。各マイクロレンズ31は、互いに接して設けられている。
マイクロレンズ31は、支持基板20側(+Z側)が凸状となっている球面平凸レンズである。マイクロレンズ31は、支持基板20よりも屈折率が大きく、かつ、支持基板20よりも高い光透過率を有する材料によって形成されている。マイクロレンズ31の形成材料としては、例えば、酸窒化シリコン(SiON)を選択できる。
本実施形態においてマイクロレンズ31の平面視(XY面視)における外形は、図2に示すように、円形状であり、画素P11の外形に内接して設けられている。すなわち、マイクロレンズ31の平面視における直径D1は、画素P11の平面視における外形の一辺の長さW11,W12と等しい。
マイクロレンズアレイ30の製造方法としては、特に限定されず、いかなる製造方法を用いてもよい。マイクロレンズアレイの30の製造方法としては、例えば、後述する遮光体41の開口部42を画素Pに対応して形成した後に、その開口部42を利用して自己整合的にマイクロレンズアレイ30を形成する方法(例えば、特開2000−275627号公報参照)としてもよいし、ガラス基板(支持基板20)を開口パターンが形成されたマスクを用いてエッチングし、エッチングにより得られたレンズ形状の凹部にマイクロレンズアレイ30の形成材料、例えば、酸窒化シリコンを充填することにより形成する方法としてもよい。
マイクロレンズアレイ30の液晶層60側(+Z側)には、遮光層40が設けられている。
マイクロレンズアレイ30の液晶層60側(+Z側)には、遮光層40が設けられている。
遮光層40は、図1に示すように、遮光体41と、調整層43と、を備える。
遮光体41は、例えば、遮光性を有する金属等から形成される層状部材である。遮光体41は、調整層43の間に設けられている。
遮光体41は、例えば、遮光性を有する金属等から形成される層状部材である。遮光体41は、調整層43の間に設けられている。
遮光体41は、図4に示すように、画素電極51同士の間と平面視において重なっている。すなわち、遮光体41の開口部42同士の間の距離W16は、画素電極51同士の間の距離W13よりも大きい。
遮光体41には、図1及び図4に示すように、画素Pごとに厚み方向(Z軸方向)に貫通する開口部42が形成されている。
遮光体41には、図1及び図4に示すように、画素Pごとに厚み方向(Z軸方向)に貫通する開口部42が形成されている。
開口部42の平面視(XY面視)における外形は、図2及び図4に示すように、マイクロレンズ31の平面視における外形と相似形である。すなわち、開口部42の平面視における外形は、円形状である。開口部42は、平面視において、マイクロレンズ31の外形と同心に設けられている。開口部42の全体は、平面視において、マイクロレンズ31と重なっている。開口部42の直径D2は、マイクロレンズ31の直径D1よりも小さい。
また、開口部42の全体は、図3に示すように、透過部73とも重なる。開口部42の直径D2は、透過部73の一辺の長さW14,W15よりも小さい。
遮光体41の開口部42は、対向基板11に入射する光のうち後述する許容入射角度θ11以下の入射角度を有する光が開口部42を通過し、許容入射角度θ11よりも大きい入射角度を有する光の少なくとも一部が遮光体41によって遮光されるように形成される。
遮光体41の開口部42は、対向基板11に入射する光のうち後述する許容入射角度θ11以下の入射角度を有する光が開口部42を通過し、許容入射角度θ11よりも大きい入射角度を有する光の少なくとも一部が遮光体41によって遮光されるように形成される。
なお、本明細書において「相似形」とは、同一の形状を意味するものとし、スケールが同一である形状も、スケールが異なる形状も含まれるものとする。
また、本明細書において、形状が「同一」であるとは、厳密に同じ形状であることのみを意味するものではなく、ある程度の誤差は許容される。例えば、形状が「同一」であるとは、その形状の各寸法の比が、0.9倍から1.1倍程度の範囲内まで許容される。
また、本明細書において、形状が「同一」であるとは、厳密に同じ形状であることのみを意味するものではなく、ある程度の誤差は許容される。例えば、形状が「同一」であるとは、その形状の各寸法の比が、0.9倍から1.1倍程度の範囲内まで許容される。
調整層43は、図1に示すように、マイクロレンズ31と遮光体41との距離、及び遮光体41と対向電極50との距離を調整するために設けられる層である。調整層43は、透光性を有し、マイクロレンズ31よりも屈折率が低い。調整層43形成材料は、例えば、支持基板20と同じである。すなわち、調整層43の形成材料は、例えば、SiO2である。
遮光層40の液晶層60側(−Z側)には、対向電極50が形成されている。
遮光層40の液晶層60側(−Z側)には、対向電極50が形成されている。
対向電極50は、画素電極51と同様にして、例えば、ITO等で形成された透明電極である。対向電極50の液晶層60側(−Z側)の面には、図示しない垂直配向膜が設けられている。対向電極50の屈折率は、マイクロレンズ31の屈折率、及び調整層43(遮光層40)の屈折率よりも大きい。すなわち、対向電極50と、マイクロレンズ31(マイクロレンズアレイ30)と、調整層43(遮光層40)との屈折率は、この順で小さくなる。
[液晶層]
液晶層60は、素子基板12と対向基板11とに挟持されて設けられている。液晶層60は、図示しない液晶によって構成されている。液晶は、例えば、負の誘電率異方性を有する垂直配向型の液晶である。液晶は、例えば、1種または数種類のネガ型ネマティック液晶を混合したものとできる。
液晶層60は、素子基板12と対向基板11とに挟持されて設けられている。液晶層60は、図示しない液晶によって構成されている。液晶は、例えば、負の誘電率異方性を有する垂直配向型の液晶である。液晶は、例えば、1種または数種類のネガ型ネマティック液晶を混合したものとできる。
次に、液晶装置10に入射される光について説明する。
図5は、許容内入射光の屈折について説明するための断面図である。
図5に示す対向基板11から液晶装置10に入射される光L1は、許容入射角度θ11で支持基板20に入射され、マイクロレンズ31の端部を通過する光である。
図5は、許容内入射光の屈折について説明するための断面図である。
図5に示す対向基板11から液晶装置10に入射される光L1は、許容入射角度θ11で支持基板20に入射され、マイクロレンズ31の端部を通過する光である。
許容入射角度θ11は、液晶装置10の対向基板11に光を射出する光学系を設計する際に、支持基板20への入射角度として許容される角度の最大値である。許容される入射角度とは、マイクロレンズ31に入射した光が、そのマイクロレンズ31に対応する画素Pにおける透過部73を透過する角度を意味する。すなわち、例えば、許容入射角度θ11よりも小さい入射角度で対向基板11に入射する光が、画素P11におけるマイクロレンズ31に入射された場合には、画素P11における透過部73を通過して、素子基板12から射出される。
許容入射角度θ11よりも大きい入射角度で画素P11のマイクロレンズ31に入射する光は、遮光層40や配線層70等で遮光される、あるいは、画素P11とは異なる画素、例えば、隣り合う画素P12における透過部73を通過して、素子基板12から射出される。許容入射角度θ11よりも大きい入射角度を有する光(許容入射角度外の光)は、例えば、入射光学系の外部から入射される光や、入射光学系において生じる設計範囲外の角度を有する光である。
以下の説明においては、対向基板11に許容入射角度θ11以下の入射角度で入射する光(許容入射角度内の光)を、許容内入射光と呼称し、対向基板11に許容入射角度θ11より大きい入射角度で入射する光(許容入射角度外の光)を、許容外入射光と呼称する場合がある。
なお、本明細書において、マイクロレンズ31の端部とは、マイクロレンズ31におけるレンズとして機能する最も外縁の部分を意味する。
図5に示すように、空気中から支持基板20に入射された光L1は、屈折され入射角度θ12でマイクロレンズ31の端部に入射される。入射角度θ12の値は、支持基板20の屈折率が空気の屈折率よりも大きいため、許容入射角度θ11の値よりも小さくなる。
マイクロレンズ31の端部に入射された光L1は、マイクロレンズ31と遮光層40における調整層43との界面で屈折し、液晶層60の法線方向(Z軸方向)に対して角度θ13だけ傾いて調整層43内を進む。調整層43の屈折率は、マイクロレンズ31の屈折率よりも小さいため、角度θ13は入射角度θ12よりも大きい。そして、光L1は、遮光体41の開口部42内を通り、入射角度θ13で対向電極50に入射する。
対向電極50に入射された光L1は、遮光層40と対向電極50との界面で屈折され、入射角度θ14で液晶層60に入射する。対向電極50の屈折率は、遮光層40(調整層43)の屈折率よりも大きいため、入射角度θ14は、入射角度θ13よりも小さい。その後、光L1は、液晶層60及び画素電極51を介して、入射したマイクロレンズ31が設けられた画素P11と同様に画素P11に設けられた透過部73を通過し、支持基板21から射出される。
光L2は、支持基板20に入射角度0°で入射し、マイクロレンズ31の端部を通過する光である。すなわち、光L2は、許容内入射光のうち支持基板20に最小の入射角度で入射する光である。
光L2は、支持基板20の面に対して垂直に入射されるため、空気と支持基板20との界面では屈折されず、直進する。そして、マイクロレンズ31の端部において屈折され、液晶層60の法線方向(Z軸方向)に対して角度θ21だけ傾いて調整層43内を進む。そして、光L2は、遮光体41の開口部42内を通り、入射角度θ21で対向電極50に入射する。対向電極50に入射された光L2は、屈折され、入射角度θ22で液晶層60に入射する。
光L2は、許容内入射光のうち最小の入射角度を有する光であるため、マイクロレンズ31の端部で屈折された後の法線方向(Z軸方向)に対する角度θ21は最小となる。遮光体41の開口部42は、光L2が通過できる範囲内で大きさが最小となるように形成されることが好ましい。すなわち、遮光体41の開口部42は、図5に示すように、光L2が開口部42の端部を通過するように形成されることが好ましい。このように開口部42を形成することにより、許容内入射光は通過させつつ、許容外入射光の少なくとも一部を遮光体41によって好適に遮光できる。
以上、図5を用いて説明したように、本実施形態における遮光体41の開口部42は、許容内入射光、すなわち、支持基板20に入射角度が、0°以上、許容入射角度θ11以下で入射する光(許容入射角度内の光)を通過させる。
図6は、許容外入射光の屈折について説明するための断面図である。
図6に示す光L3及び光L4は、マイクロレンズ31の端部を通過する許容外入射光である。光L4は、許容外入射光のうちで最大の入射角度を有する光である。
図6に示す光L3及び光L4は、マイクロレンズ31の端部を通過する許容外入射光である。光L4は、許容外入射光のうちで最大の入射角度を有する光である。
光L3は、図6に示すように、入射角度θ31で支持基板20に入射し、空気と支持基板20との界面で屈折され、入射角度θ32でマイクロレンズ31の端部に入射する。マイクロレンズ31の端部に入射された光L3は屈折され、法線方向(Z軸方向)に対して角度θ33だけ傾いて遮光層40内を進む。光L3は、遮光体41の開口部42の端部を通過して、入射角度θ33で画素電極51に入射する。光L3は、遮光層40と画素電極51との界面で屈折され、入射角度θ34で液晶層60に入射する。
光L3は、許容外入射光であるため、支持基板20への入射角度θ31が大きい。これにより、図6に示すように、開口部42を通過した後の光L3は、入射したマイクロレンズ31が設けられた画素P11の隣の画素P12における液晶層60に入射する。
光L4は、入射角度θ41で支持基板20に入射し、空気と支持基板20との界面で屈折され、入射角度θ42でマイクロレンズ31の端部に入射する。マイクロレンズ31の端部に入射された光L4は屈折され、法線方向(Z軸方向)に対して角度θ43だけ傾いて遮光層40内を進む。そして、光L4は、遮光体41によって遮光される。
以上、図6を用いて説明したように、本実施形態における遮光体41は、許容外入射光の少なくとも一部、すなわち、支持基板20に入射角度が許容入射角度θ11より大きい角度で入射する光(許容入射角度外の光)の少なくとも一部を遮光する。すなわち、本実施形態においては、以下の関係が成り立つ。
許容外入射光における遮光体41を通過した後の法線方向(Z軸方向)に対する角度、例えば、角度θ33は、許容外入射光のうち最大の入射角度θ41を有する光L4がマイクロレンズ31の端部を通過した後の法線方向(Z軸方向)に対する角度θ43よりも小さい。
また、許容外入射光における液晶層60への入射角度、例えば、入射角度θ34は、許容外入射光のうち最大の入射角度θ41を有する光L4におけるマイクロレンズ31の端部への入射角度θ42よりも小さい。
本実施形態によれば、許容外入射光の少なくとも一部を遮光体41によって遮光できるため、液晶装置10のコントラスト比を向上できる。以下、詳細に説明する。
液晶層60に、液晶層60の法線方向(Z軸方向)に対して傾いた光(斜め光)が入射される場合には、液晶層60が黒表示の配列となっている場合であっても、液晶層60に入射する光を完全には遮ることができない場合がある。特に、液晶装置10に許容外入射光が入射される場合には、黒表示の配列において液晶層60を透過する光の成分が多くなり、液晶装置10のコントラスト比が低下してしまうという問題があった。
これに対して、本実施形態によれば、許容外入射光の少なくとも一部が遮光体41に遮光されるため、液晶層60に入射角度が大きい斜め光が入射されることが抑制される。これより、液晶層60が黒表示となっている際に、液晶層60に入射される光を好適に遮ることができ、液晶装置10のコントラスト比を向上できる。
なお、遮光される斜め光は、液晶装置に偏光板が設けられている場合に、偏光板の偏光軸に対して方位角が45°方向となる光の成分であることが好ましい。偏光軸に対して方位角が45°となる方向は、偏光板の視野角特性や、液晶層を構成する液晶のプレチルト角による残留位相差に応じて決まる。
上記のような斜め光を遮光できれば、偏光板を介して射出される光のコントラスト比を向上できる。本実施形態においては、上述したように、許容外入射光の少なくとも一部を遮光できるため、偏光板の偏光軸に対して方位角が45°方向となる光の成分の少なくとも一部も遮光することができる。
上記のような斜め光を遮光できれば、偏光板を介して射出される光のコントラスト比を向上できる。本実施形態においては、上述したように、許容外入射光の少なくとも一部を遮光できるため、偏光板の偏光軸に対して方位角が45°方向となる光の成分の少なくとも一部も遮光することができる。
また、本実施形態によれば、遮光体41に形成されている開口部42の平面視(XY面視)における外形は、マイクロレンズ31の平面視における外形と相似形である。そのため、本実施形態によれば、遮光体41によって許容外入射光を遮光しやすい。
また、本実施形態によれば、遮光体41によって許容外入射光の少なくとも一部を遮光できるため、ドメイン部に照射される光を低減できる。
ドメイン部とは、隣り合う画素電極51同士の間に発生する横電界に起因して生じる液晶層60における液晶が配向不良を起こしている部分である。ドメイン部は、画素電極51同士の間の対向基板11側(+Z側)に生じる。ドメイン部に光が照射されると、液晶装置10から射出される画像光に影や、線太り、色づきなどの表示劣化が生じる場合がある。
ドメイン部とは、隣り合う画素電極51同士の間に発生する横電界に起因して生じる液晶層60における液晶が配向不良を起こしている部分である。ドメイン部は、画素電極51同士の間の対向基板11側(+Z側)に生じる。ドメイン部に光が照射されると、液晶装置10から射出される画像光に影や、線太り、色づきなどの表示劣化が生じる場合がある。
これに対して、本実施形態によれば、遮光体41は画素電極51同士の間と平面視(XY面視)において重なるため、ドメイン部に照射される光が低減される。その結果、本実施形態によれば、液晶装置の表示劣化を抑制できる。
また、本実施形態によれば、遮光体41の開口部42によって、液晶層60に入射する光を絞れるため、画素Pごとに設けられた画素電極51を小さくすることができる。そのため、隣り合う画素電極51同士の間の距離W13(図1参照)を大きくすることができる。距離W13を大きくすると、隣り合う画素電極51同士の間に横電界が生じにくく、結果として、ドメイン部が発生しにくい。したがって、本実施形態によれば、ドメイン部を低減することができる。
また、ドメイン部は液晶が配向不良を起こしている部分であるため、ドメイン部を通過する光は偏光方向がばらつく場合がある。そのため、液晶装置10の支持基板21側(−Z側)に偏光板が設けられているような構成においては、偏光板によって吸収される余分な光が増加し、偏光板の温度が上昇する。その結果、液晶層60の温度が上昇し、液晶装置の寿命が短くなってしまう場合があった。
本実施形態によれば、上記の通り、ドメイン部に照射される光を低減できるとともに、ドメイン部自体が生じることも低減できるため、液晶層60を通過する光の偏光方向がばらつくことが抑制される。その結果、本実施形態によれば、液晶層60の温度が上昇することを抑制でき、液晶装置の寿命を向上できる。
また、本実施形態によれば、遮光体41と対向電極50との間に容量が形成されるため、画素電極51の電位が変動しても、対向電極50の電位が変動することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、対向電極50と、マイクロレンズ31(マイクロレンズアレイ30)と、調整層43(遮光層40)との屈折率が、この順で小さくなるように設定されているため、液晶層60に対する許容外入射光の入射角度を小さくできる。
なお、本実施形態においては、以下の構成を採用することもできる。
上記説明した実施形態においては、遮光体41は調整層43の間に設けられている構成としたが、これに限られない。本実施形態においては、例えば、遮光体41は、マイクロレンズアレイ30と接して設けられていてもよい。また、本実施形態においては、調整層43は設けられていなくてもよい。
また、上記説明した実施形態においては、マイクロレンズアレイ30は一層のみ設けられている構成としたが、これに限られない。本実施形態においては、マイクロレンズアレイは2層以上設けられていてもよい。具体的には、例えば、上記説明した実施形態の構成に加えて、遮光体41と液晶層60との間にさらにマイクロレンズアレイ(第2マイクロレンズアレイ)が設けられる構成としてもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態に対して、マイクロレンズアレイの構成が異なる。
なお、上記説明した実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
第2実施形態は、第1実施形態に対して、マイクロレンズアレイの構成が異なる。
なお、上記説明した実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
図7は、本実施形態の液晶装置(電気光学装置)110を示す断面図である。図7においては、画素P20,P21,P22が示されている。図8は、本実施形態における画素P21を示す平面図である。
液晶装置110は、図7に示すように、素子基板12と、対向基板111と、液晶層60と、を備える。
液晶装置110は、図7に示すように、素子基板12と、対向基板111と、液晶層60と、を備える。
対向基板111は、支持基板20と、マイクロレンズアレイ130と、遮光層40と、対向電極50と、を備える。
マイクロレンズアレイ130は、複数のマイクロレンズ131で構成されているレンズ層である。
マイクロレンズ131は、支持基板20側(+Z側)が凸状となっている球面平凸レンズである。マイクロレンズ131の形成材料及び製造方法は、第1実施形態におけるマイクロレンズ31と同様とできる。
本実施形態においてマイクロレンズ131は、隣り合うマイクロレンズ131と一部が重なり合って形成されている。
マイクロレンズアレイ130は、複数のマイクロレンズ131で構成されているレンズ層である。
マイクロレンズ131は、支持基板20側(+Z側)が凸状となっている球面平凸レンズである。マイクロレンズ131の形成材料及び製造方法は、第1実施形態におけるマイクロレンズ31と同様とできる。
本実施形態においてマイクロレンズ131は、隣り合うマイクロレンズ131と一部が重なり合って形成されている。
マイクロレンズ131の平面視における外形は、図8に示すように、円形状である。
ここで、本明細書において、マイクロレンズの「外形」とは、設計上のマイクロレンズの外形を意味するものである。各マイクロレンズが、第1実施形態に示したように、それぞれ独立して形成されている場合には、設計上の外形と実際の外形とは一致する。一方、本実施形態のように、各マイクロレンズが一部において重なり合って形成されている場合においては、設計上の外形と実際の外形とは異なる。
ここで、本明細書において、マイクロレンズの「外形」とは、設計上のマイクロレンズの外形を意味するものである。各マイクロレンズが、第1実施形態に示したように、それぞれ独立して形成されている場合には、設計上の外形と実際の外形とは一致する。一方、本実施形態のように、各マイクロレンズが一部において重なり合って形成されている場合においては、設計上の外形と実際の外形とは異なる。
具体的には、本実施形態のマイクロレンズ131では、平面視(XY面視)における実際の外形は、画素P21の外形の一部を外形としたほぼ矩形状となる。しかし、マイクロレンズ131は、平面視における外形が円形状になるように設計されて製造されたものであり、隣のマイクロレンズ131と重ならなければ、外形は図8に2点鎖線で示すような円形状として形成されたものである。したがって、本実施形態のマイクロレンズ131の「外形」は、円形状となる。
これにより、遮光体41の開口部42の平面視における外形は、マイクロレンズ131の平面視における外形と相似形である。
これにより、遮光体41の開口部42の平面視における外形は、マイクロレンズ131の平面視における外形と相似形である。
マイクロレンズ131の設計上の外形は、平面視(XY面視)において、画素P21からはみ出して設けられている。すなわち、マイクロレンズ131の設計上の外形の直径D3は、画素P21の一辺の長さW21よりも大きい。
遮光体41の開口部42の全体は、平面視(XY面視)において、マイクロレンズ131と重なっている。
遮光体41の開口部42の全体は、平面視(XY面視)において、マイクロレンズ131と重なっている。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様にして、コントラスト比を向上できる液晶装置が得られる。
また、本実施形態によれば、マイクロレンズ131の外形が画素P21の外形からはみ出して大きく設けられるため、開口部42の直径D2を大きくすることができる。これにより、本実施形態によれば、許容内入射光を多くすることができ、画素P21における遮光領域を低減できる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1実施形態に対して、マイクロレンズアレイの構成が異なる。
なお、上記説明した実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
第3実施形態は、第1実施形態に対して、マイクロレンズアレイの構成が異なる。
なお、上記説明した実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
図9は、本実施形態の液晶装置(電気光学装置)210を示す断面図である。図9においては、画素P30,P31,P32が示されている。図10は、本実施形態における画素P31を示す平面図である。
液晶装置210は、図9に示すように、素子基板12と、対向基板211と、液晶層60と、を備える。
液晶装置210は、図9に示すように、素子基板12と、対向基板211と、液晶層60と、を備える。
対向基板211は、支持基板20と、マイクロレンズアレイ230と、遮光層240と、対向電極50と、を備える。
マイクロレンズアレイ230は、複数のマイクロレンズ231で構成されている。
マイクロレンズ231は、支持基板20側(+Z側)に凸となる凸レンズであり、凸となる側(+Z側)の先端には平坦面231aが設けられている。平坦面231aは、対向基板211の主面と平行(XY平面と平行)である。マイクロレンズ231の形成材料及び製造方法は、第1実施形態におけるマイクロレンズ31と同様とできる。各マイクロレンズ231は、それぞれ独立して形成されており、互いに離間して設けられている。
マイクロレンズアレイ230は、複数のマイクロレンズ231で構成されている。
マイクロレンズ231は、支持基板20側(+Z側)に凸となる凸レンズであり、凸となる側(+Z側)の先端には平坦面231aが設けられている。平坦面231aは、対向基板211の主面と平行(XY平面と平行)である。マイクロレンズ231の形成材料及び製造方法は、第1実施形態におけるマイクロレンズ31と同様とできる。各マイクロレンズ231は、それぞれ独立して形成されており、互いに離間して設けられている。
マイクロレンズ231の平面視(XY面視)における外形は、図10に示すように、四隅が丸み面取りされた矩形状である。マイクロレンズ231の全体は、平面視において、画素P31と重なっている。マイクロレンズ231の平面視における幅W33は、画素P31の外形の一辺の長さW31よりも小さい。
本実施形態においては、マイクロレンズ231の外形は、平面視において、遮光体241の開口部242の外形と一致している。
本実施形態においては、マイクロレンズ231の外形は、平面視において、遮光体241の開口部242の外形と一致している。
遮光体241の開口部242の平面視(XY面視)における外形は、マイクロレンズ231の外形と同様に、平面視において、四隅が丸み面取りされた矩形状である。開口部242の平面視における幅W32は、マイクロレンズ231の平面視における幅W33と同一である。すなわち、本実施形態においては、遮光体241の開口部242の平面視における外形は、マイクロレンズ231の平面視における外形とスケールが同一の相似形である。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様にして、コントラスト比を向上できる液晶装置が得られる。
また、本実施形態によれば、マイクロレンズ231の凸となる側(+Z側)の先端に平坦面231aが設けられているため、マイクロレンズアレイ230の厚み(Z軸方向長さ)を小さくすることができる。
なお、上記説明した第1〜第3実施形態においては、本発明の電気光学装置の実施形態として液晶装置を例示したが、これに限られない。例えば、本発明の電気光学装置の実施形態としては、反射型液晶装置(LCOS:Liquid Crystral On Silicon)、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)、電界放出型ディスプレイ(FED:Field Emission Display,SED:Surface−conduction Electron−emitter Display)、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD:Digital Mirror Device)、電気泳動装置等であってもよい。
<電子機器>
以下の説明においては、電子機器の実施形態の一例として、プロジェクターを例示して説明する。
図11は、本実施形態のプロジェクター100の構成を示す概略構成図である。
本実施形態のプロジェクター100は、第1実施形態の液晶装置10を光変調装置10R,10G,10Bとして用いた投写型画像表示装置である。
以下の説明においては、電子機器の実施形態の一例として、プロジェクターを例示して説明する。
図11は、本実施形態のプロジェクター100の構成を示す概略構成図である。
本実施形態のプロジェクター100は、第1実施形態の液晶装置10を光変調装置10R,10G,10Bとして用いた投写型画像表示装置である。
本実施形態のプロジェクター100は、図11に示すように、光源装置101R,101G,101Bと、光変調装置10R,10G,10Bと、合成光学系103と、投写レンズ104と、を備える。
光源装置101R,101G,101Bは、それぞれが赤色光(R),緑色光(G),青色光(B)を射出する。光源装置101R,101G,101Bは、照明光を光変調装置10R,10G,10Bに向かって照射する。
光変調装置10R,10G,10Bは、各光源装置101R,101G,101Bからの光を画像信号に応じてそれぞれ変調し、各色に対応した画像光を形成する。
光変調装置10R,10G,10Bは、上記説明した第1実施形態の液晶装置10であり、各々は、各色に対応した照明光を画像情報に応じて変調した画像光を形成する。なお、各光変調装置10R,10G,10Bの入射側及び射出側には、図示しない偏光板が配置されており、特定の方向の直線偏光(例えば、S偏光)の光のみを通過させるようになっている。
光変調装置10R,10G,10Bは、上記説明した第1実施形態の液晶装置10であり、各々は、各色に対応した照明光を画像情報に応じて変調した画像光を形成する。なお、各光変調装置10R,10G,10Bの入射側及び射出側には、図示しない偏光板が配置されており、特定の方向の直線偏光(例えば、S偏光)の光のみを通過させるようになっている。
合成光学系103は、各光変調装置10R,10G,10Bからの画像光を合成する。
合成光学系103は、クロスダイクロイックプリズムからなり、各光変調装置10R,10G,10Bからの画像光が入射する。合成光学系103は、各色に対応した画像光を合成し、この合成された画像光を投写レンズ104に向かって射出する。
合成光学系103は、クロスダイクロイックプリズムからなり、各光変調装置10R,10G,10Bからの画像光が入射する。合成光学系103は、各色に対応した画像光を合成し、この合成された画像光を投写レンズ104に向かって射出する。
投写レンズ104は、投写レンズ群からなり、合成光学系103により合成された画像光をスクリーンSCRに向かって拡大投写する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像(画像)が表示される。
本実施形態のプロジェクター100によれば、上記説明した第1実施形態の液晶装置10を光変調装置10R,10G,10Bとして備えるため、コントラスト比を向上できるプロジェクターが得られる。
なお、本発明の電子機器の実施形態としては、上記説明したプロジェクターに限られず、例えば、モバイル型のパーソナルコンピューターや、携帯電話、液晶テレビ、ビューファインダー型、モニター直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS(Point Of Sale)端末、タッチパネルを備えた装置等であってもよい。
10,110,210…液晶装置(電気光学装置)、11,111,211…対向基板、12…素子基板、30,130,230…マイクロレンズアレイ、31,131,231…マイクロレンズ、40,240…遮光層、41,241…遮光体、42,242…開口部、50…対向電極、60…液晶層(電気光学層)、71…信号線、72…走査線、73…透過部、231a…平坦面、L1,L2…光(許容内入射光)、L3,L4…光(許容外入射光)、P,P10,P11,P12,P20,P21,P22,P30,P31,P32…画素、θ11…許容入射角度
Claims (11)
- 複数の信号線と複数の走査線とを備える素子基板と、
前記素子基板と対向して設けられた対向基板と、
前記対向基板に設けられたマイクロレンズアレイと、
前記素子基板と前記対向基板との間に挟持された電気光学層と、
前記マイクロレンズアレイと前記電気光学層との間に設けられた遮光体と、
を備え、
前記マイクロレンズアレイは、前記複数の信号線と前記複数の走査線とによって規定される複数の画素ごとに設けられた複数のマイクロレンズを含み、
前記素子基板には、光を透過させる透過部が前記画素ごとに形成され、
前記遮光体には、光を透過させる開口部が前記画素ごとに形成され、
前記遮光体の前記開口部の全体は、平面視において、前記マイクロレンズと、前記透過部と、重なり、
前記遮光体の前記開口部の外形は、平面視において、前記マイクロレンズの外形と相似形であり、
前記対向基板から入射する光のうち、前記対向基板に許容入射角度以内の入射角度で入射する許容内入射光は、前記遮光体の前記開口部を透過し、前記対向基板に前記許容入射角度より大きい入射角度で入射する許容外入射光の少なくとも一部は、前記遮光体によって遮光されることを特徴とする電気光学装置。 - 前記許容外入射光における前記遮光体を通過した後の前記電気光学層の法線方向に対する角度は、前記許容外入射光のうち最大の入射角度を有する光が前記マイクロレンズの端部を通過した後の前記法線方向に対する角度よりも小さい、請求項1に記載の電気光学装置。
- 前記許容外入射光における前記電気光学層への入射角度は、前記許容外入射光のうち最大の入射角度を有する光における前記マイクロレンズの端部への入射角度よりも小さい、請求項1または2に記載の電気光学装置。
- 前記遮光体と前記電気光学層との間には対向電極が設けられ、
前記マイクロレンズアレイと前記対向電極との間には、前記遮光体を含む遮光層が設けられ、
前記対向電極と、前記マイクロレンズアレイと、前記遮光層と、の屈折率は、この順に小さくなる、請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記マイクロレンズの外形は、平面視において、前記画素の外形と内接する、請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記マイクロレンズの外形は、平面視において、前記画素の外形からはみ出して設けられる、請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記マイクロレンズの外形は、平面視において、前記遮光体の前記開口部の外形と一致する、請求項1から6のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記マイクロレンズは、凸レンズであり、
前記マイクロレンズの前記凸となる側の先端には、平坦面が設けられている、請求項1から7のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記遮光体と前記電気光学層との間には、第2マイクロレンズアレイが設けられている、請求項1から8のいずれか一項に記載の電気光学装置。
- 前記電気光学層は、液晶層である、請求項1から9に記載の電気光学装置。
- 請求項1から10のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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-
2014
- 2014-01-29 JP JP2014014081A patent/JP2015141314A/ja active Pending
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