JP2015141265A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、外乱光を確実に遮蔽して校正することが出来る画像形成装置を提供する。【解決手段】 測色装置9は、記録材2上に形成されたパッチ画像82に照明光Sを照射する光源202と、光源202から照射されパッチ画像82で反射した反射光Pを受光する受光素子207と、光源202と受光素子207とを内部に収容する筐体201と、を有し、筐体201には照明光Sと反射光Pが通過する開口部209aが設けられ、校正部材100は開口部209aに対向して回転可能に設けられるローラ部材100bと、ローラ部材100bの外周面上に設けられた白基準部材100aと、を有し、白基準部材100aで反射した光を受光素子207で受光できるよう開口部209aに白基準部材100aを対向させた状態で、ローラ部材100bは開口部209aの周囲と密着することを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、記録材上に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
カラープリンタやカラー複写機等のカラー画像形成装置は、出力画像の高画質化が求められている。ところが、カラー画像形成装置は、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動があると得られる画像の色が変動する場合がある。
特に電子写真方式のカラー画像形成装置の場合、僅かな環境変動でも色の変動が生じ、カラーバランスを崩す恐れがある。このため色及び色の階調性を安定して再現する必要がある。
例えば、各色のトナーに対して絶対湿度に応じた数種類の露光量や現像バイアス電圧等の画像形成プロセス条件や入力輝度に対して出力輝度を割り当てたルックアップテーブル(Look up Table;LUT)等を用いて階調補正を行う。温湿度センサによって測定された絶対湿度に基づいて、その時の画像形成プロセス条件や階調補正の最適値を選択している。
また、装置各部の変動が起こっても一定の色及び色の階調性が得られるように各色のトナー単色で濃度検知用のトナーパッチ画像を中間転写体や感光体等の上に形成する。そして、その未定着の単色トナーパッチ画像の濃度を未定着トナー用濃度検知センサで検知する。その検知結果により露光量、現像バイアス電圧等の画像形成プロセス条件やLUT等の階調補正にフィードバックをかけて濃度制御を行う。これにより安定した色及び色の階調性を得るように校正している。
濃度検知センサを用いた濃度制御ではパッチ画像を中間転写体や感光ドラム等の上に形成して検知する。そして、その後に行われる記録材への転写及び定着によるトナー画像のカラーバランスの変化については制御していない。
また、印刷物としての色再現性を向上させるために記録材上に印刷された色を精度良く測色するニーズが高まっている。そこで、記録材上にシアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックKの単色の階調パッチ画像や、シアンC、マゼンタM、イエローYの混色のパッチ画像を形成する。定着後に記録材上のパッチ画像の濃度または色度を検知する測色装置を設置したカラー画像形成装置が提案されている。
従来の測色装置は、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3色をどれぐらいずつ混ぜ合せればいいかを表わす数量の組合せによって色を整理するRGB方式(red-green-blue system)が主であった。色再現性を更に精度良く行うには、分光スペクトル全体を測定する分光測色方式も用いられる。
測色装置では、記録材上に印刷されたパッチ画像に照明光を当ててパッチ画像での反射光を光学部品で取り込み、センサで検知することによってパッチ画像の色度を測定する。また、色度の測定精度を保つために校正部材を用いて測色装置の校正を行う必要がある。
特許文献1の校正部材は、記録材を搬送する搬送ローラが校正部材(基準白部)を兼ねている。搬送ローラは紙粉が付着する恐れがある。このため校正部材にも紙粉が付着する。これを防止するために校正部材が汚れないように搬送ローラの軸方向全長に亘って溝を設けてその底部を基準白部としている。
特開平5−319613号公報
しかしながら、特許文献1では搬送ローラの溝の底部に設けた校正部材が測色装置と対向した際に両者の間の空間において外乱光に対する配慮は特にされていなかった。
校正部材は読み取り側からの照明光を反射し、その反射光だけが読み取り手段に戻ることが望ましい。しかし、特許文献1では、搬送ローラの軸方向全長に亘って溝を設けてその底部を基準白部としている。このため搬送ローラの両端部から溝を介して外乱光が侵入してしまう。
このため読み取り手段は、校正時に本来の反射光以外の外乱光も受け取ってしまう。このため正しい校正(シェーディング補正)が出来ない恐れがあった。
特許文献1では、原稿読み取り手段の感度ムラをシェーディング補正を用いて校正し、一様性を確保することを目的としているため外乱光の影響があっても原稿画像を読み取ることは可能である。
しかしながら、分光測色タイプの測色装置では校正時に用いる白の色度を基準にパッチ画像の色度を算出する。このため校正時に外乱光が侵入すると測色精度に影響を及ぼす。このため外乱光を確実に遮蔽して校正することが極めて重要である。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、外乱光を確実に遮蔽して校正することが出来る画像形成装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、記録材上に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により記録材上に形成された画像の色度を検知する色度検知手段と、前記色度検知手段による検知状態を校正する校正手段と、を有し、前記色度検知手段は、記録材上に形成された画像に光を照射する照明手段と、前記照明手段から照射され前記画像で反射した反射光を受光する受光素子と、前記照明手段と前記受光素子とを内部に収容する筐体と、を有し、前記筐体には前記照明手段から照射される照明光と前記反射光が通過する開口部が設けられ、前記校正手段は、前記開口部に対向して回転可能に設けられる回転体と、前記回転体の外周面上に設けられた基準部と、を有し、前記基準部へ前記照明手段から光を照射し、前記基準部で反射した光を前記受光素子で受光できるよう前記開口部に前記基準部を対向させた状態で、前記回転体は前記開口部の周囲と密着することを特徴とする。
上記構成によれば、色度検知手段の校正をする基準部を囲んだ状態で回転体が開口部の周囲と密着するので外乱光が色度検知手段に入り込むことがない。これによって分光測色方式のように非常に高精度な色度検知手段でも確実に校正することができる。
本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面説明図である。 (a)は色度検知手段の構成を示す斜視説明図、(b)は(a)の色度検知手段のカバーを省略して上から見た斜視説明図である。 図2(a)のA−A断面図である。 校正手段の回転体の構成を示す斜視説明図である。 (a),(b)は校正モードにおける校正手段と色度検知手段の構成を示す断面説明図である。 校正手段を色度検知手段に対して接離させる接離手段と、校正手段を回転させる駆動手段の構成を説明する斜視説明図である。 (a)は接離手段によって校正手段を色度検知手段から離間した様子を示す断面説明図、(b)は接離手段によって校正手段を色度検知手段に当接させた様子を示す断面説明図である。 接離手段によって校正手段を色度検知手段に当接させた状態で駆動手段により校正手段を回転させて校正手段を介して色度検知手段を清掃する様子を示す断面説明図である。 記録材上に形成されたカラーパッチ画像の一例を示す平面図である。 外乱光が侵入した比較例と、外乱光の侵入を防止した本実施形態とで、白基準を測定し、光量に差が生じる様子を示す図である。
図により本発明に係る画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。図1は本実施形態の画像形成装置の構成を示す断面説明図である。
<画像形成装置>
図1に示す画像形成装置4は、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの4色の現像剤(トナー)を備え、記録材2上(記録材上)にトナー画像を形成する画像形成部8が設けられた電子写真方式のカラー画像形成装置である。
図1において、帯電手段となる帯電器5Y,5M,5C,5Kにより一様に帯電された像担持体となる感光ドラム50Y,50M,50C,50Kの表面にはレーザ光51aが照射される。レーザ光51aは、それぞれに対応した露光手段となるレーザスキャナ51Y,51M,51C,51Kから図示しない画像データ入力部からの画像データに基づいて出射される。これにより感光ドラム50の表面に静電潜像が形成される。尚、説明の都合上、感光ドラム50Y,50M,50C,50Kを代表して単に感光ドラム50を用いて説明する。他の画像形成プロセス手段についても同様である。
各感光ドラム50の表面に形成された静電潜像に対して現像手段となる現像装置6Y,6M,6C,6Kから各色のトナーが供給されて現像され、各感光ドラム50の表面に各色のトナー像が形成される。
各感光ドラム50に対向して像担持体となる中間転写ベルト52が張架して配置されている。各感光ドラム50の表面に形成された各色毎のトナー像は中間転写ベルト52の外周面に順次に一次転写される。この一次転写は、中間転写ベルト52の内周面側に配置された一次転写手段となる一次転写ローラ7Y,7M,7C,7Kに一次転写バイアス電圧が印加されることにより行なわれる。
一方、給送カセット53には記録材2が積載されており、給送ローラ54により給送される。その後、フィード・リタードローラ55により一枚ずつ分離給送され、更に、搬送ローラ56,57により搬送されて一旦、駆動停止しているレジストローラ59に搬送される。
また、手差し給送部40の手差し給送トレイ41に積載された記録材2は、手差し給送ローラ42により給送されて、更に、搬送ローラ57により搬送され、一旦、駆動停止しているレジストローラ59に搬送される。
記録材2は、一旦停止しているレジストローラ59に先端が突き当たった状態で、更に、搬送ローラ57により挟持搬送される過程で、腰の強さによりレジストローラ59に倣って扱かれることで斜行が補正される。
その後、所定のタイミングで中間転写ベルト52と、二次転写手段となる二次転写ローラ60aとのニップ部からなる二次転写部60へ搬送される。そして、二次転写ローラ60aに二次転写バイアス電圧が印加されることで中間転写ベルト52の外周面上のトナー像が記録材2に転写される。
その後、記録材2は二次転写部60の二次転写ローラ60aと、中間転写ベルト52とに挟持搬送されて定着手段となる定着装置61に送られ、該定着装置61により加熱及び加圧されてトナー像が記録材2に定着される。
記録材2の画像形成面を下にして排出するFD(フェイスダウン)排出が指定された場合、フラッパ67を図示しない制御手段及び駆動手段により動作する。これにより定着装置61を通過した記録材2は図1に示すフラッパ67の上側を通過して排出ローラ62に挟持搬送されて搬送路69に搬送される。搬送路69に搬送された記録材2は排出ローラ68,63によって搬送されて排出トレイ64上に画像形成面を下にして排出積載される。
また、記録材2の画像形成面を上にして排出するFU(フェイスアップ)排出が指定された場合、フラッパ67を図示しない制御手段及び駆動手段により動作する。これにより定着装置61を通過した記録材2は、図1に示すフラッパ67の下側を通過して排出ローラ65に挟持搬送されて排出トレイ66上に画像形成面を上にして排出積載される。
画像形成部8により記録材2上に形成された図9に示すパッチ画像82の色度を検知する色度検知手段となる測色装置9は搬送路69の近傍に設けられている。定着装置61を経てカラーのパッチ画像82が形成された記録材2は測色装置9によって搬送される記録材2上のパッチ画像82の色度を検知する。
図9は記録材2上に形成されたカラーのパッチ画像82の一例を示す。測色装置9は記録材2上に形成されたカラーのパッチ画像82を図9の上に示すパッチ画像80aからパッチ画像81a,80b,81b,80c,81c,80d,81d,80e,81e…を順次検知する。
測色装置9で読み込んだ記録材2上に形成されたカラーのパッチ画像82の検出結果を図1に示す制御手段となる制御部10に転送し、制御部10は出力されたカラーのパッチ画像82の色再現性が適切に行われているか否かを判断する。記録材2上に出力された単色、或いは、混色のカラーのパッチ画像82が制御部10が指示した色度において、色調算出部1により算出された色差が所定範囲内の場合にはカラーキャリブレーション(色合わせ)を終了する。色差が所定範囲外の場合には、色差情報に基づいて制御部10は所定の色差以内に収まるまでカラーキャリブレーションを実施する。
<色度検知手段>
次に図2及び図3を用いて色度検知手段となる測色装置9の構成について説明する。図2(a)は測色装置9の構成を示す斜視説明図である。図2(b)は、図2(a)のカバー209を外した状態の測色装置9の構成を示す斜視説明図である。図3は、図2(a)のA−A断面図である。尚、説明の都合上、図3には測色装置9のカバー209上を図3の矢印F方向に搬送される記録材2も併せて示している。
測色装置9は、図2(b)及び図3に示すように、箱形の筐体201内部に記録材2上(記録材上)に形成された図9に示すパッチ画像82に照明光Sを照射する照明手段となる光源202を有する。筐体201内部には照明手段となる光源202と、受光素子207とが収容される。
光源202から照射された照明光Sはアクリル樹脂により形成された光学素子203を透過すると共に反射面203aに反射してカバーガラス208を透過する。そして、記録材2の下面に形成されたパッチ画像82が照明されて反射する反射光Pのうち所定範囲の光を取り込む導光体204に導かれる。
導光体204に導かれたパッチ画像82の反射光Pは、スリット205を透過した後、分光器206により分光されて導光体204によって取り込まれた光を検知する受光素子207により検知される。受光素子207は照明手段となる光源202から照射されパッチ画像82で反射した反射光Pを受光する。図3に示すように、光源202は光学素子203の下方に配置している。
測色装置9の使用時は、図2(a)に示すように、筐体201は、図2(a)における上側に、内部を覆うカバー209を有する。図5に示すように、カバー209は、照明光Sと反射光Pとを通過させるための開口部209aを備え、開口部209aを覆い、筐体201の内部へゴミ等が浸入しないよう、筐体201を封止する透明部材としてのカバーガラス208が取り付けられている。このように、筐体201には光源202から照射された照明光Sが内部から出射し、パッチ画像82が照明されて反射した反射光Pが内部へ入射する開口部209aが設けられていることになる。
本実施形態の光源202は、一般的にTOPVIEWタイプと呼ばれるLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)で電気基板211に実装されている。光学素子203はアクリル樹脂により形成される。光学素子203は光源202からの光束を反射及び屈折させて被検面となる記録材2の下面に形成されたパッチ画像82に照明光Sを照射する。記録材2は図3の矢印F方向に搬送される。
記録材2の下面に形成されたパッチ画像82からの反射光Pをスリット205に導光する導光体204もアクリル樹脂により成形された光学素子である。導光体204は、分光方向と平行な方向に集光作用を有するアナモフィック面を有する。更に、被検出光束を被検面に対して平行な方向に折り曲げる機能を有する。被検出光束はスリット205上で略線像に結像する。導光体204では受光エリア204aの反射光Pを取り込む。
スリット205を通過した被検出光束は、凹面反射型の回折格子からなる分光器206によって分光された後、受光素子207上に波長毎にスリット205を透過したスリット像が結像される。
分光器206によって分光された被検出光束を受光する受光素子207は、分光方向に複数のSi(シリコン)フォトダイオード等の光電変換素子をアレイ状に並べたものである。以下の説明では、受光素子207上にアレイ状に並べられた個々の素子を画素という。
このアレイ状に並べられた受光素子207の各画素上に分光されたスリット像が集光される。そして、各々の画素によって検出された信号に対して色調算出部1により光源202の分光特性や受光素子207の分光感度特性等を補正して信号処理し、被検出光束の色調を算出する。
カバー209の開口部209aは、光源202から照射された照明光Sが透過する光路を確保する必要がある。更に、照明光Sが光学素子203を透過して記録材2の下面に形成されたパッチ画像82に対して照射され、該パッチ画像82が照明されて反射する反射光Pが導光体204に取り込まれる光路を確保する必要がある。開口部209aから塵埃や紙紛等が筐体201内に侵入しないように開口部209aにカバーガラス208が取り付けられている。
カバー209の開口部209aを封止するカバーガラス208の外周部には、図2(a)に示すように、図3の矢印F方向に沿って所定の曲率を有する溝部212が設けられている。溝部212は開口部209aの周縁部に隣接して設けられている。導光体204により受光エリア204aの光が取り込まれる。これによりカバーガラス208上では、図2(a)及び図3に示す208aが取り込みエリアとなる。
<校正手段>
次に図4〜図8を用いて測色装置9による検知状態を校正する校正手段となる校正部材100の構成について説明する。図4〜図8に示すように、校正部材100は、透明部材(光透過部材)となるカバーガラス208に対向して回転軸100eに駆動連結された駆動源となるモータ12により回転駆動されて回転可能に設けられる回転体となるローラ部材100bを有する。ローラ部材100bの外周面上には周囲が囲まれた凹部100dが形成されている。回転体となるローラ部材100bは筐体201の開口部209aに対向して回転可能に設けられる。
ローラ部材100bの外周面上に設けられた凹部100d内(凹部内)には、反射光Pの状態の基準となる基準部となる白基準部材100aが収容されている。白基準部材100aは、照明光Sのスペクトルを略そのまま拡散反射する反射体として構成される。ローラ部材100bの外周面上に設けられた凹部100d内に収容された白基準部材100aは、ローラ部材100bの外周面よりも凹んだ位置にある。白基準部材100aは凹部100dの周囲の壁面により周囲を囲まれている。
図5(a)に示すように、校正部材100は測色装置9のカバーガラス208の上方に対向して設けられる。校正部材100により測色装置9の検知状態を校正するときの測色装置9と校正部材100との位置関係は、図5(a),(b)に示す通りである。
ローラ部材100bの表層には、ゴム、或いはスポンジ等の弾性部材で成形された表層部100cが設けられている。ローラ部材100bの表層部100cが測色装置9のカバーガラス208に当接する箇所では、表層部100cがカバーガラス208に倣って弾性変形する。
校正部材100はローラ部材100bの表層部100cが測色装置9のカバー209の溝部212に弾性的に当接する。これにより校正部材100は測色装置9に対して、がたつきがなく、また、周囲からの振動に対しても安定して当接する。
図7(b)に示すように、白基準部材100aの測色装置9のカバーガラス208に対する離間距離L1は以下の通り設定される。即ち、図7(a)に示すように、測色装置9のカバーガラス208上を搬送される記録材2と白基準部材100aとの離間距離L2と略同等にすることが好ましい。
白基準部材100aはローラ部材100bの表層部100cの一部をくり抜いた凹部100d内の底面に取り付けられている。そして、白基準部材100aの図4に示す矢印F方向の長さL3が、図3に示す取り込みエリア208aの矢印F方向の長さL4よりも大きくなるように設定されている。更に、白基準部材100aの図4に示す矢印F方向の長さL3が、図3に示すカバーガラス208の矢印F方向の長さL5よりも小さくなるように設定されている。
また、白基準部材100aの図4の矢印F方向と直交する矢印E方向の長さL6は、ローラ部材100bの表層部100cの軸方向(図5(b)の左右方向)の幅Wよりも小さくなるように設定されている。
<接離手段>
次に図6を用いて校正部材100を測色装置9に対して接離させる接離手段の構成について説明する。図6は校正部材100を測色装置9に対して接離させる接離手段の一例を示す。図6において、校正部材100のローラ部材100bの回転軸100eは、校正部材100を測色装置9に対して接離させる接離手段を構成する一対の昇降アーム102の下端部にそれぞれ回転自在に軸支されている。
昇降アーム102は、制御手段となる制御部10により制御される駆動源を有する公知のカム等の駆動機構により構成される昇降部11により昇降される。これによりローラ部材100bの表層部100cを測色装置9に対して接離させることが出来る。
校正部材100のローラ部材100bの回転軸100eは、図示しない駆動伝達手段を介して制御部10により回転駆動される駆動源となるモータ12により回転駆動される。
本実施形態では、図8に示すように、校正部材100のローラ部材100bの表層部100cは、測色装置9のカバーガラス208に対して当接したまま弾性変形しながら摺動回転することが出来る。
接離手段を構成する制御部10は、校正部材100の接離手段を構成する昇降部11と、校正部材100の回転手段となるモータ12とを制御する。そして、図7(a)に示すように、基準部となる白基準部材100aが測色装置9のカバーガラス208に対して対向した位置に有る状態で校正部材100のローラ部材100bの表層部100cを測色装置9のカバーガラス208に対して接離させる。
<校正手段の校正モード>
校正部材100により測色装置9による色度の検知状態を校正する場合は以下の通りである。図5に示すように、校正部材100のローラ部材100bの凹部100d内に収容された白基準部材100aが測色装置9のカバーガラス208に対面し、且つローラ部材100bの表層部100cがカバーガラス208に当接した状態で行われる。
ローラ部材100bの表層部100cはカバーガラス208とカバー209とに当接し、ローラ部材100bの凹部100d内に収容された白基準部材100aを覆っている。このため図5(b)に示すように、カバーガラス208と、周囲が囲まれた凹部100d内に収容された白基準部材100aとの間の空間13に外乱光14が入り込むことを遮蔽することができる。
基準部となる白基準部材100aへ照明手段となる光源202から照明光Sを照射する。そして、該白基準部材100aで反射した反射光Pを受光素子207で受光できるように開口部209aに白基準部材100aを対向させた状態で回転体となるローラ部材100bは開口部209aの周囲と密着する。
尚、本実施形態では、開口部209aとは、筐体201の内部に測色装置9が受光素子207を用いて検知する波長の光を取り込むことが可能な最も大きな光透過部分のことを指す。
つまり、カバーガラス208と、周囲が囲まれた凹部100d内に収容された白基準部材100aとの間の空間13は、小さな暗室状態である。ローラ部材100bの表層部100cは黒色であれば更に好ましい。
これにより測色装置9からの照明光S及び反射光Pのみで測色装置9による色度の検知状態を校正することができ、極めて正確な色度の校正が可能となる。
図10において、曲線aは比較例として、特許文献1のように外乱光14が侵入する状態で校正部材100により測色装置9による色度の検知状態を検知した場合の波長に対する受光素子207のセンサ出力(光量)を示す。曲線bは本実施形態のように外乱光14を遮断した状態で校正部材100により測色装置9による色度の検知状態を検知した場合の波長に対する受光素子207のセンサ出力(光量)を示す。
図10の横軸は、受光素子207が受光した光の波長を示し、グラフ内で右に行くほど光の波長が大きくなる。図10の縦軸は、受光素子207のセンサ出力(光量)を示し、受光素子207が受光した光の光量に対応する値である。グラフ内で上に行くほど受光した光量が大きくなる。図10に示すように、外乱光14の有無により受光素子207のセンサ出力が変化することが分かる。尚、実験条件は校正モードで行ない、曲線aで示す外乱光14が有る場合は、ローラ部材100bを取り払った状態で測定したものである。
図10の曲線a,bに示すように、測色装置9により検知する色度の校正を外乱光14が有る状態と外乱光14が無い状態とでそれぞれ行い、白基準部材100aの色度を比較した。外乱光14が有る状態とは、特許文献1のようにローラ部材100bの凹部100dがローラ部材100bの軸方向端部に亘って形成された溝状の場合である。このような構成で測色装置9により検知する色度の校正を行うと、図10の曲線aに示すように、外乱光14によって色度が高く測定されてしまうことが分かる。これにより色再現性の向上を妨げる。
<色度検知手段による測色モード>
次に図6を用いて校正部材100が測色装置9により検知する色度の校正を終えた後の測色装置9による測色モードについて説明する。
測色装置9による記録材2に形成されたパッチ画像82の測色時は、カバー209上で記録材2を搬送するために校正部材100は図7(a)に示す位置まで退避しており、測色装置9とは離間している。
具体的には、図6に示すように、回転軸100eを回転可能に支持する昇降アーム102がカム等の駆動機構を備えた昇降部11によって測色装置9のカバー209に対して図6の矢印Gu,Gd方向に昇降して離間と当接を行う。
次に図7(a),(b)を用いて校正部材100と測色装置9とが離間及び当接する際の校正部材100と測色装置9との離間距離について説明する。図7(a)に示すように、校正部材100が測色装置9から離間してカバー209上を搬送される記録材2の下面に形成されたパッチ画像82を測色装置9により測定する。その場合、図7(a)に示すように、ローラ部材100bのゴムやスポンジ製で弾性を有する表層部100cは記録材2の搬送路とは干渉しない位置にある。
更に、ローラ部材100bは、図7(b)に示す校正時の回転角度位置のままで、図3に示す取り込みエリア208aに常に白基準部材100aを対向させておく。これにより測色装置9からの照明光Sが記録材2の下面に照明されると、一部は透過し、記録材2の裏側(上方側)にある色がパッチ画像82に影響してしまうことによる測色誤差を最小にできる。
図7(b)は、校正時に校正部材100と測色装置9とが当接した状態である。このとき白基準部材100aと、カバーガラス208との離間距離L1は以下の通りに設定される。即ち、図7(a)に示すパッチ画像82の測色時の記録材2と、白基準部材100aとの離間距離L2と略同じ離間距離になるように昇降部11により校正部材100を矢印Gd方向に下降して位置決めされる。
これにより記録材2の下面に形成されたパッチ画像82と、白基準部材100aとの照明光Sに対する反射状態を同じにして測色誤差を最小にできる。
<カバーガラス及び校正手段の清掃モード>
次に図8を用いてカバーガラス208及び校正部材100の清掃モードについて説明する。図7(b)に示すように、校正部材100と測色装置9とが当接した状態のままローラ部材100bの回転軸100eをモータ12により回転駆動する。これにより図8に示すように、校正部材100のローラ部材100bのゴムやスポンジ製で弾性を有する表層部100cがカバーガラス208の表面を清掃する。
図8に示すように、カバーガラス208に付着した紙粉や画像形成装置4内の部品の削れカス等の塵埃15をローラ部材100bの表層部100cが拭い去る。
ローラ部材100bの表層部100cが拭い去った塵埃15は、ローラ部材100bの表層部100cに当接して配置されたクリーニング手段となるクリーニングブレード16により掻き取られて図示しない回収容器に回収される。これによりカバーガラス208及びローラ部材100bの表層部100cの表面は清浄な状態に保たれる。
このような清掃モードは、画像形成装置4の制御部10が一定期間ごとに自動で行っても良い。或いは、白基準部材100aに反射した反射光Pを受光素子207により検知したセンサ出力(光量)を記憶手段となるメモリ17に随時記憶させる。そして、前回の白基準部材100aに反射した反射光Pを受光素子207により検知したセンサ出力(光量)と、今回とを比較する。そして、今回の白基準部材100aに反射した反射光Pを受光素子207により検知したセンサ出力(光量)が低下していれば、カバーガラス208が汚れていると判断して上記清掃モードを行っても良い。
また、ユーザが外部機器からのコマンドや画像形成装置4の操作パネル等から指示して行うようにしても良い。
また、測色装置9の開口部209aを有する表面部は、ローラ部材100bの形状に合わせた溝部212を有する構成とすれば良い。
尚、本実施形態では、カバー209の開口部209aが、筐体201の内部に測色装置9が受光素子207を用いて検知する波長の光を取り込むことが可能な光透過部分の中で最も大きな光透過部分である。そのためローラ部材100bを開口部209aの周囲に密着させた。しかし、受光素子207を用いて検知する波長の光を取り込むことが可能な最大の光透過部分が異なる部分で構成された場合は、この限りでは無い。
例えば、カバーガラス208の表面の周縁部を検知する光を透過しない遮光領域となるよう塗装した場合、ローラ部材100bは、少なくとも、カバーガラス208の表面の遮光領域でない透光領域の周囲に密着する構成であれば、上記と同等の効果を得られる。つまりこの場合、カバーガラス208の表面の透光領域が筐体201の開口部に相当する。
P …反射光
S …照明光
2 …記録材
9 …測色装置(色度検知手段)
82 …パッチ画像(画像)
100 …校正部材(校正手段)
100a …白基準部材(基準部)
100b …ローラ部材(回転体)
100d …凹部
201 …筐体
202 …光源(照明手段)
204 …導光体
207 …受光素子
208 …カバーガラス(透明部材)
209a …開口部

Claims (6)

  1. 記録材上に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により記録材上に形成された画像の色度を検知する色度検知手段と、
    前記色度検知手段による検知状態を校正する校正手段と、
    を有し、
    前記色度検知手段は、
    記録材上に形成された画像に光を照射する照明手段と、
    前記照明手段から照射され前記画像で反射した反射光を受光する受光素子と、
    前記照明手段と前記受光素子とを内部に収容する筐体と、
    を有し、
    前記筐体には前記照明手段から照射される照明光と前記反射光が通過する開口部が設けられ、
    前記校正手段は、
    前記開口部に対向して回転可能に設けられる回転体と、
    前記回転体の外周面上に設けられた基準部と、
    を有し、
    前記基準部へ前記照明手段から光を照射し、前記基準部で反射した光を前記受光素子で受光できるよう前記開口部に前記基準部を対向させた状態で、前記回転体は前記開口部の周囲と密着することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記回転体の外周面上に設けられ、周囲が囲まれた凹部を有し、
    前記凹部内に前記基準部が収容されたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記開口部を封止する透明部材を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記校正手段を前記色度検知手段に対して接離させる接離手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記校正手段は、前記色度検知手段に対して当接したまま回転することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記接離手段は、前記基準部が前記色度検知手段に対して対向した位置にある状態で前記校正手段を前記色度検知手段に対して接離させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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