JP2015141239A - 光源装置及びこの光源装置を用いた画像投影装置 - Google Patents

光源装置及びこの光源装置を用いた画像投影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ光による照明光率を極力損なうことなく拡散部材の機能低下を直接的に検出可能な光源装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の光源装置は、レーザ光Pを射出するレーザ光源1a〜1cと、レーザ光Pの進行光路に設けられてレーザ光Pが入射する入射面4aと入射面4aに入射したレーザ光Pが拡散して出射する射出面4bとを有する拡散部材4と、射出面4bから射出されて有効な光束として用いられるレーザ光P’の進行光路の邪魔にならない位置に設けられて拡散部材4を通過する際に拡散部材4において無効となったレーザ光P”を受光する受光部材5とを備え、無効となったレーザ光P”を受光部材5で検出することにより拡散部材4の機能低下を判断する。【選択図】 図1

Description

本発明は、光源装置及びこの光源装置を用いた画像投影装置の改良に関する。
今日、パーソナルコンピュータの画像データ、ビデオ画像のデータ、メモリーカードに記憶されている画像データ等を用いて画像をスクリーン(画面)に投影する画像投影装置(プロジェクタ)が知られている。
この画像投影装置(プロジェクタ)は、光源装置からの射出光をデジタルマイクロミラーデバイスとしてのマイクロミラー表示素子、液晶板等を用いてスクリーンに投影して、画像をスクリーンに形成するものである。
従来、この画像投影装置の光源装置には、光源として高輝度の放電ランプを用いたものが主流であった。しかしながら、近年、光源として励起光を発生する固体発光素子と、励起光を吸収して所定波長帯域の波長の蛍光に変換する蛍光体とを組み合わせて用いる光源装置が開発されつつある。
その固体発光素子には、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、有機EL等の半導体素子が用いられる。
この種の固体発光素子を用いた光源装置は、放電ランプに比べて、例えば、色再現性、発光効率、光の利用効率等の向上や、長寿命化を図ることができる等のメリットがある。
また、この種の固体発光素子を用いた光源装置は、光学系の設計が容易であり、色合成の簡易化、投影レンズの低NA化(開口数の低減化)等を図ることもできるメリットもある。
しかしながら、画像投影装置の光源装置にレーザ光源を用いた場合、レーザ光は波面の揃ったコヒーレント光であり直進性が大きい。このため、レーザ光が人の目に直接入射しない構成とするのが望ましい。
また、エネルギー強度の大きいレーザ光が、人の皮膚に当たらないようにするのが望ましい。このため、レーザ光源を備えた製品については、国際規格(IEC60825)、日本国内規格(JIS C6802:2005)でレーザ光源を備えた製品のクラス分けを行い、クラス毎に製造者、使用者が遵守すべき指針を設けている。これにより、レーザ製品の安全性の向上に資している。
画像投影装置の光源装置にレーザ光源を備えたものにあっては、レーザ光に対する安全性の向上に資するため、高出力のレーザ光が直接外部に射出されないように、レーザ光のエネルギー密度を緩和する拡散部材がレーザ光の進行光路に設けられている。
ところが、その拡散部材がレーザ光の進行光路から逸脱等してその拡散機能が低下すると、レーザ光に対する安全性が低下する。例えば、画像投影装置の落下や、何らかの外的要因で、拡散部材が進行光路から逸脱したり、レーザ光の照射による損傷、変形、破壊等により拡散機能が低下する。
従って、拡散部材の機能低下を検出する構成とするのが望ましい。また、拡散部材の機能低下を検出する構成とする場合に、レーザ光による照明光率を極力損なうことなく検出可能な構成とすることが望ましい。
なお、画像投影装置の光源装置にレーザ光源と、レーザ光を拡大又は拡散させる拡散部材に相当する光束変換手段とを備え、その光束変換手段によってレーザ光を光束変換して、高出力のレーザ光が直接外部に射出されないようにすると共に、その光束変換手段の機能低下をスクリーンの有効画面範囲外に設けられたセンサにより検出するものは知られている(特許文献等1参照。)。このものによれば、光束変換手段のレーザ光の射出側に設けられたセンサにより光束変換手段の機能低下を間接的に検出できる。
本発明は、レーザ光に対する安全性の向上に資するために、レーザ光を拡散する拡散部材がレーザ光の進行光路に設けられている光源装置において、レーザ光による照明光率を極力損なうことなく拡散部材の機能低下を直接的に検出可能な光源装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光源装置は、レーザ光を射出するレーザ光源と、前記レーザ光の進行光路に設けられて該レーザ光が入射する入射面と該入射面に入射したレーザ光が拡散して出射する射出面とを有する拡散部材と、前記射出面から射出されて有効な光束として用いられるレーザ光の進行光路の邪魔にならない位置に設けられて前記拡散部材を通過する際に前記拡散部材において無効となったレーザ光を受光する受光部材とを備え、
前記無効となったレーザ光を前記受光部材で検出することにより前記拡散部材の機能低下を判断することを特徴とする。
本発明によれば、レーザ光による照明効率を極力損なうことなく直接的に拡散部材の機能低下を検出でき、レーザ光に対する安全性の向上に資することができるという効果を奏する。
図1は本発明の実施例1に係る光源装置の要部構成図である。 図2は本発明の実施例1に係る光源装置の受光部材の構成の一例を示す説明図であって、(a)は捕捉部材としての集光レンズを示す図であり、(b)は捕捉部材としての散乱部材を示す図である。 図3は本発明の実施例1に係る光源装置の拡散部材の拡散機能の低下の一例を示す説明図であって、拡散部材が進行光路から逸脱した状態を示す図である。 図4は本発明の実施例2に係る光源装置の要部構成図であって、レーザ光の進行光路に拡散部材を斜めに配設した状態を示す図である。 図5は本発明の実施例3に係る光源装置の要部構成図であって、拡散部材に平行平面板を用いてこの平行平面板の導光機能を利用して拡散部材の拡散機能の低下を検出する構成を示す説明図である。 図6は本発明の実施例4に係る光源装置の要部構成図であって、カラー画像形成用の光源装置の一例を示す説明図である。 図7は図6に示す光路切り替え盤の平面図である。 図8は図6に示す蛍光体の平面図である。 図9は図6に示す光源装置を組み込んだ画像投影装置の概略構成を示す図である。 図10は図9に示す画像投影装置の作用を説明するためのフローチャートである。
(実施例1)
図1ないし図3は、本発明に係る光源装置の第1の実施例を示す要部光学図である。この図1において、符号1a、1b、1cはレーザ光源、符号2a〜2cはそのレーザ光源1a、1b、1cから射出されたレーザ光Pを集光するカップリングレンズ、符号2はそのカップリングレンズ2a〜2cにより集光されたレーザ光Pを集束させる集束レンズ、符号3はその集束レンズ2により集束されたレーザ光Pを平行光束に変換するコリメートレンズである。
そのレーザ光源1a、1b、1cから射出されたレーザ光Pの進行光路には、レーザ光Pを拡散させることによりそのレーザ光Pのエネルギー密度を緩和する拡散部材4が設けられている。
その拡散部材4は、レーザ光Pが入射する入射面4aとその入射面4aに入射したレーザ光Pを射出する射出面4bとを有する。
レーザ光Pの進行光路に拡散部材4を配置すると、拡散部材4と空気中との屈折率の差に起因する界面反射よって、射出面4bからレーザ光Pが射出する際にレーザ光Pが拡散される。
その射出面4bは、微小な凹凸4b’が形成されて拡散機能を与える拡散面とするのが望ましい。その拡散部材4には透明性の高いガラス材料やプラスチックス材料が用いられる。これらの材料にエッチング、機械的研磨等の拡散処理を施すことにより射出面4bに拡散面を形成しても良いし、モールド成型により射出面4bに微小な凹凸4b’を形成することにより拡散面を形成しても良い。
入射面4aは拡散処理が施されていない平面とするのが望ましい。その入射面4aを通って拡散部材4に入射するレーザ光Pは、図1に示すように、入射面4a、射出面4bで反射されると共に散乱されて無効な光束となる。また、拡散部材4の射出面4bから射出される際に拡散されて、その主たる光束は有効な光束として拡散されてレーザ光の進行光路に導かれ、残りの光束は無効な光束となって拡散される。
ここで、主たる光束とは、照明光に用いるのに必要な光束であり、無効な光束とは拡散部材4を通過せずに入射側に戻るレーザ光(後方散乱光)、拡散部材4を通過したレーザ光Pのうち照明光に利用できない光束、すなわち、拡散部材4を通過して前方に大きく散乱したレーザ光を言う。
その射出面4bから射出されて有効な光束として用いられるレーザ光P’の進行光路の邪魔にならない位置には、拡散部材4を通過する際に拡散部材4において無効となったレーザ光P”を受光する受光部材5が設けられている。
この実施例1では、レーザ光Pの進行光路に対して拡散部材4が垂直に設けられ、受光部材5はその拡散部材4の射出面4bで反射された無効なレーザ光P”を射出面側よりも入射面側で受光する構成とされている。
しかしながら、有効な光束として用いられるレーザ光P’の進行光路の邪魔にならない位置に、破線で示すように、射出面4bから射出された無効なレーザ光P”を受光可能な受光部材5を配設する構成としても良い。
受光部材5は、例えば、図2(a)に示すように無効となったレーザ光P”を捕捉する捕捉素子5aと、この捕捉素子5aにより捕捉されたレーザ光P”を電気信号に変換するセンサ5bとを有する構成とするのが望ましい。その図2(a)は、捕捉素子5aとしての集光レンズを示しているが、図2(b)に示すように捕捉素子5aとして散乱部材を用いても良い。
レーザ光Pの進行光路に拡散部材4が存在すると、図1に示すように、射出面4bからの無効となったレーザ光P”を検出できる。その一方、図3に示すように、レーザ光Pの進行光路から拡散部材4が逸脱等して拡散部材4による拡散機能の低下が生じると、受光部材5による検出量が低下する。なお、その図3において、二点鎖線で示す拡散部材4は、その位置に拡散部材4が存在していないことを意味する。
従って、無効となったレーザ光P”の検出量と予め定めた閾値とを比較し、検出量が閾値以下になったか否かを検出することにより拡散部材4の拡散機能の低下を判断できる。
(実施例2)
この実施例2では、図4に示すように、拡散部材4は、レーザ光Pの進行光路に対して斜めに配設されている。ここでは、受光部材5は、入射面4aよりも入射側で、入射面4aにおいて正反射されて無効となったレーザ光P”を受光する構成とされている。
すなわち、入射面4aに立てた法線Nに対して、レーザ光Pが入射する側と反対側の方向に反射された無効なレーザ光P”を受光可能な位置に受光部材5が配設されている。なお、射出面4bで反射された無効なレーザ光P”を同時に受光可能な構成となっていても良い。
入射面4aには、レーザ光Pの波長帯域の光の反射を防止する反射防止コートが施されているが、反射防止コートを施したとしても100%の光量を透過させることはできず、その一部は必ず反射される。
反射防止コートがない場合には、通常、入射面4aに入射するレーザ光Pのうち4%程度のレーザ光Pが無効なレーザ光P”として反射される。このとき、有効な光束として用いるレーザ光P’のパワーが設計上十分あると考えられる場合には、受光部材5の検出感度を優先する観点から入射面4aに反射防止コートを形成しないことが望ましい。
というのは、入射面4aに反射防止コートを形成しない分だけ、拡散部材4の製造コストの低減を図ることができるからである。
また、入射面4aに反射防止コートを設けると反射率のバラツキが生じ、この反射防止コートの反射率のバラツキを考慮して受光部材5の配設位置の調節を行う必要が生じる。これに対して、反射防止コートを設けない場合の入射面4aにおける反射率のバラツキは非常に小さいので、受光部材5の配設位置の調節を必要以上に行うことなく、無効なレーザ光P”を検出できる。
この実施例2によれば、入射面4aにより正反射された無効なレーザ光P”を検出する構成であるので、拡散光である無効なレーザ光P”を検出する実施例1に比べて、検出感度が向上する。
(実施例3)
この実施例3では、図5に示すように、拡散部材4は、入射面4aと射出面4bとの少なくとも一方の面が拡散機能を与える面とされた平行平面板から構成されている。平行平面板はレーザ光Pの進行光路に垂直に設けられている。ここでは、射出面4bが実施例1、実施例2と同様に拡散機能を与える拡散面とされている。
受光部材5は、平行平面板の入射面4aと射出面4bとを除く少なくとも一つの端面4cに臨ませて配置されている。入射面4aから平行平面板に入射したレーザ光Pのうち、その主たる光束は有効な光束として拡散されてレーザ光P’の進行光路に導かれる。その一部の光束は射出面4bにおいて反射され、入射面4aと射出面4bとの界面における反射を繰り返して平行平面板の内部を伝播し、その一部が端面4cから出射される。
実施例1、実施例2によれば、拡散部材4を保持する保持部材、光源装置のハウジング等により散乱されたレーザ光Pが迷光となって受光部材5に入射する可能性がある。このため、拡散部材4の拡散機能の低下を検出するのに用いる無効なレーザ光P”の検出精度が低下するおそれがある。
しかしながら、この実施例3によれば、平行平面板が無効なレーザ光P”の導光体として機能するので、拡散部材4の拡散機能の低下を検出するのに用いる無効なレーザ光P”を確実に検出できる。
(実施例4)
この実施例4では、図6に示すように、レーザ光源1a〜1cと拡散部材4との間のレーザ光Pの進行光路に光路切り替え盤7が設けられている。この光路切り替え盤7は、レーザ光源1a〜1cから射出されたレーザ光Pの進行光路を、拡散部材4が設けられた第1光路L1と、レーザ光源1a〜1cから射出されたレーザ光Pにより励起されて蛍光を発生する蛍光体6が設けられた第2光路L2とに切り替える役割を果たす。なお、ここでは、レーザ光Pには青色のレーザ光が用いられる。
光路切り替え盤7は、図7に示すように、レーザ光Pを反射して第2光路L2に導く反射領域7aと、レーザ光Pを透過して第1光路L1に導く透過領域7bとを有する。その光路切り替え盤7は駆動モータ8により回転駆動される。
蛍光体6は、回転ホイールにより構成され、駆動モータ9により光路切り替え盤7と同期して回転駆動される。例えば、光路切り替え盤7の一回転に同期して、蛍光体6が一回転される。
その蛍光体6には、図8に示すように、レーザ光Pにより励起されて緑色の蛍光を発生する蛍光材料塗布領域6aと、レーザ光Pにより励起されて赤色の蛍光を発生する蛍光材料塗布領域6bと、蛍光材料の有無を問わない不問領域6cとが設けられている。
第2光路L2には集束レンズ2により集束されかつ反射領域7aにより反射されたレーザスポット光SPを集光して平行光束に変換するコリメートレンズ10と、レーザ光Pを透過しかつ赤色の蛍光と緑色の蛍光とを反射するダイクロイックミラー11と、レーザ光Pを収束して蛍光体6に照射しかつ蛍光体6により反射されたレーザ光P、レーザ光Pの照射により生成された赤色の蛍光、緑色の蛍光を集光する集光レンズ12とが設けられている。
第1光路L1には、光路切り替え盤7と拡散部材4との間に、集束レンズ2により集光されかつ透過領域7bを透過したレーザスポット光SP(図7参照)を集光して平行光束に変換するコリメートレンズ3と、このコリメートレンズ3により平行光束とされたレーザ光Pを反射する反射ミラーM1とが設けられている。
拡散部材4は、ここでは、実施例1、実施例2と同様の機能を有し、この拡散部材4の入射面側には、実施例1、実施例2と同様に、拡散部材4により無効となるレーザ光P”を受光する受光部材5が設けられている。
その第1光路L1と第2光路L2とには、拡散部材4を透過して有効光束として用いるレーザ光P’とダイクロイックミラー11により反射された蛍光(赤色の蛍光と緑色の蛍光)との光路を合成する光路合成部材14が設けられている。
この光路合成部材14は、赤色の蛍光と緑色の蛍光とを透過しかつ有効光束として用いるレーザ光P’を反射するダイクロイックミラーにより構成されている。
この実施例4に係る光源装置を画像投影装置に用いた場合、赤、青、緑を合成してカラー画像をスクリーンに投影することができる。
(実施例5)
図9は図6に示す光源装置を有する画像投影装置を示す説明図である。
光路合成部材14により反射されて有効光束として用いるレーザ光P’と光路合成部材14を透過した蛍光とが進行する進行光路には、これらの光束を集光する集光レンズ15と、入射端面16aと射出端面16bとを有するライトトンネル16とが設けられている。
集光レンズ15により集光されたレーザ光P’は、入射端面16aに入射されかつこのライトトンネル16を伝播する際に光量分布の均一化が図られ、射出端面16bから射出される。そのライトトンネル16は、拡散部材4により拡散されたレーザ光P’の光量分布の均一化を図る光量分布均一化部材として機能する。なお、このライトトンネル16の代わりに、フライアイレンズ(図示を略す)を用いても良い。
射出端面16bから射出された光束の進行方向前方には、射出端面16bから射出された光束を集光して平行光束に変換するコリメートレンズ17と、リレーレンズ18と、反射ミラーM2、M3とDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)等の画像形成素子(画像生成部)19とが設けられている。
この画像投影装置は制御部20を有する。この制御部20には外部からの画像データがインタフェース部21を介して入力される。
その制御部20は、画像データに基づいてレーザ光源1a〜1c、駆動モータ8、9をオン・オフ制御すると共に、画像形成素子19を制御する。
その画像形成素子19は、拡散部材4により拡散されたレーザ光P’又は蛍光体6からの蛍光を変調して画像形成光を形成する。その画像形成光は、投影レンズ系22を介してスクリーン(図示を略す)に投影される。これにより、スクリーンにカラー画像が形成される。
制御部20には、受光部材5から検出量としての電気信号が入力される。この制御部20は予め定められた閾値と検出量とを比較して、検出量が閾値以下であるか否かにより、拡散部材4の拡散機能の低下の有無を判断する。
なお、この実施例5では、拡散部材4を反射ミラーM1と光路合成部材14との間に配置しているがこれに限られるものではなく、例えば、光路切り替え盤7とコリメートレンズ3との間、コリメートレンズ3と反射ミラーM1との間に配置しても良い。これに対して、ライトトンネル16は、拡散部材4と投影レンズ系22との間のレーザ光P’の進行光路に設けるのが、光量分布の均一化を図るうえで望ましい。
(制御部20による拡散機能低下制御の一例)
以下、その制御部20による拡散機能低下制御一例を図10に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
画像投影装置の落下等による衝撃その他何らかの原因で拡散部材4がレーザ光Pの進行光路から逸脱すると、又は、拡散部材4の熱的劣化によるひび等が生じると、拡散部材4の拡散機能が低下し、受光部材5から出力される電気信号の電圧値Vが低下する。
制御部20は、この電圧値Vを閾値V0と比較して(S.1)、電圧値Vが閾値V0以上のときには、拡散部材4の拡散機能が正常(NO)であると判断して、画像投影装置を通常通り駆動し続ける(S.2)。
制御部20は、電圧値Vが閾値V0未満のときには、拡散部材4による拡散機能が低下(異常YES)したと判断し、異常判定信号を出力する(S.3)。ついで、例えば、レーザ光Pの進行光路に設けられたシャッター部材SH(図9参照)をレーザ光Pの進行光路に挿入し、画像形成光(投影光ともいう)をカットする(S.4)。又は、制御部20は画像形成光により黒色画像が形成されるように、画像形成素子19を制御する(S.4’)。
この実施例では、画像形成素子19にDMDを用いているが、液晶パネルを用いる場合には、液晶パネルにより黒色画像が形成されるように液晶パネルを制御すれば良い。
また、制御部20により、直接、レーザ光源1a〜1cの駆動をハードウエア的に又はソフトウエア的に停止(オフ)する構成としても良い(S.4”)。
このように、レーザ光源1a〜1cの駆動を停止するか、又はレーザ光源1a〜1cから出力されるレーザ光の出力を低下させるか又はレーザ光Pの進行光路を遮断するか又は画像形成光の光量を低下させれば、安全性の向上に資することができる。
レーザ光源1a〜1cの駆動停止と、レーザ光Pの出力遮断と、画像形成光の光量低下とを適宜組み合わせることにより、画像投影装置にフェールセーフ機能を持たせることができる。
1a〜1c…レーザ光源
4…拡散部材
4a…入射面
4b…射出面
5…受光部材
P、P’、P”…レーザ光
特開2000−267621号公報

Claims (11)

  1. レーザ光を射出するレーザ光源と、
    前記レーザ光の進行光路に設けられて該レーザ光が入射する入射面と該入射面に入射したレーザ光が拡散して出射する射出面とを有する拡散部材と、
    前記射出面から射出されて有効な光束として用いられるレーザ光の進行光路の邪魔にならない位置に設けられて前記拡散部材を通過する際に前記拡散部材において無効となったレーザ光を受光する受光部材とを備え、
    前記無効となったレーザ光を前記受光部材で検出することにより前記拡散部材の機能低下を判断することを特徴とする光源装置。
  2. 前記受光部材は、少なくとも前記射出面よりも入射側で反射されて前記無効となったレーザ光を受光することを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記拡散部材は、前記レーザ光の進行光路に対して斜めに配置され、前記受光部材は前記入射面において反射されたレーザ光を受光することを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  4. 前記射出面が前記レーザ光に拡散機能を与える面とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の光源装置。
  5. 前記拡散部材が、前記入射面と前記射出面との少なくとも一方の面が拡散機能を与える面とされた平行平面板から構成され、前記受光部材は、前記平行平面板の前記入射面と前記射出面とを除く少なくとも一つの端面に臨ませて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  6. 前記レーザ光源と前記拡散部材との間の前記進行光路に前記レーザ光源から射出されたレーザ光の進行光路を、前記拡散部材が設けられた第1光路と、前記レーザ光源から射出されたレーザ光により励起されて蛍光を発生する蛍光体が設けられた第2光路とに切り替える光路切り替え盤が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の光源装置。
  7. 前記受光部材は、前記無効となったレーザ光を捕捉する捕捉素子と、該捕捉素子により捕捉されたレーザ光を電気信号に変換するセンサとを有し、前記捕捉素子は集光レンズ又は散乱部材であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の光源装置。
  8. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の光源装置と、該光源装置の拡散部材により拡散されたレーザ光を変調して画像形成光を形成する画像生成部と、該画像生成部により生成された画像形成光を投影する投影レンズ系と、前記受光部材による検出量が予め定められた閾値以下のときに前記レーザ光源の駆動を停止するか又はレーザ光源から出力されるレーザ光の出力を低下させるか又はレーザ光の進行光路を遮断する制御部と、を備えていることを特徴とする画像投影装置。
  9. 請求項6に記載の光源装置と、該光源装置の拡散部材により拡散されたレーザ光と該光源装置の蛍光体から発生した蛍光とを変調して画像形成光を形成する画像生成部と、該画像生成部により生成された画像形成光を投影する投影レンズ系と、前記受光部材による検出量が予め定められた閾値以下のときに前記レーザ光源の駆動を停止するか又はレーザ光源から出力されるレーザ光の出力を低下させるか又はレーザ光の進行光路を遮断する制御部と、を備えていることを特徴とする画像投影装置。
  10. 前記制御部により前記画像形成光の光量を低下させることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の画像投影装置。
  11. 前記拡散部材と前記投影レンズ系との間のレーザ光の進行光路に、前記拡散部材により拡散されたレーザ光の光量分布の均一化を図る光量分布均一化部材が設けられていることを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の画像投影装置。
JP2014012611A 2014-01-27 2014-01-27 光源装置及びこの光源装置を用いた画像投影装置 Active JP6349743B2 (ja)

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