JP2015141189A - コンクリート供試体用の記録票 - Google Patents

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Hideaki Umehara
秀哲 梅原
重光 畑中
Shigemitsu Hatanaka
重光 畑中
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恵哲 六郷
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俊明 関澤
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Kiyohiko Takei
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Abstract

【課題】作業性に優れるうえに、決められた位置に容易に貼り付けることが可能なコンクリート供試体用の記録票を提供する。【解決手段】コンクリート供試体に関する情報が記載されるコンクリート供試体用の記録票1である。そして、供試体を成形する際に使用される型枠9の内周面9bに対峙させる表面側に情報が記載される記載部が設けられる記載層と、記載層の上縁から上方に延伸されるアーム部5,5と、アーム部の先端に略直交する方向に向けて形成されて型枠の上縁部9aに設置される載置部51,51とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリートの品質管理に必要な事項などの情報が記載されるコンクリート供試体用の記録票に関するものである。
建設現場などで打設される生コンクリートは、所定の品質が確保されているか否かを確認する目的で一部が抜き取られて供試体に成形されて、圧縮強度試験などの品質確認試験が行われる。
そして、試験用に成形されるコンクリート供試体には、採取されたコンクリートが使用された箇所や打設時の生コンクリートの状態が容易に特定できるように、記録票が貼り付けられる(特許文献1−3など参照)。
例えば特許文献1に開示された記録票は、供試体を成形する際に使用される型枠側とコンクリート側との両面が接着面となっており、コンクリートが型枠内に充満されるまで型枠側に固定しておくことができるうえに、コンクリート硬化後は供試体の側面に貼り付いて供試体の必要事項が瞬時にわかるようになっている。
一方、特許文献2に開示された記録票は、コンクリート側のみが接着面になっているため、型枠内部でコンクリートが打ち上がってきて、その圧力によって記録票が内周面に押し付けられるようになるまでは、手などで記録票を押さえておくことになる。
さらに、特許文献3に開示されたネームラベルを覆うクリアシートは、型枠と同じ高さであるとともに、左右両側縁から直角に複数片の折曲げ部が突出されているため、型枠の内側に立て掛けておくことができる。
特開2012−211853号公報 特開2006−105949号公報 特開2004−61266号公報
しかしながら記載部が型枠の内周面側に向けられた記録票を、傾かせることなく型枠に貼り付けておく又は押し付けておくのは難しい。また、特許文献3に開示されたように型枠の内側に立て掛けておく場合は、型枠内部で様々な方向からコンクリート圧が作用する状況において直立を保持できるかという問題がある。
また、仮に水平に記録票が貼り付けられたとしても、供試体ごとに記録票の高さが異なっていると、並べたときに読み取りにくいうえに、記録用の写真を写す際などに見栄えが悪い。
そこで、本発明は、作業性に優れるうえに、決められた位置に容易に貼り付けることが可能なコンクリート供試体用の記録票を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のコンクリート供試体用の記録票は、コンクリート供試体に関する情報が記載されるコンクリート供試体用の記録票であって、前記コンクリート供試体を成形する際に使用される型枠の内周面に対峙させる表面側に前記情報が記載される記載部が設けられる本体部と、前記本体部の上縁から上方に延伸されるアーム部と、前記アーム部の先端に略直交する方向に向けて形成されて前記型枠の上縁部に設置される載置部とを備えることを特徴とする。
ここで、前記アーム部及び載置部は、複数が前記型枠の内周面の周方向に間隔を置いて略平行に形成されるのが好ましい。また、前記型枠の上縁部に対峙させる前記載置部の面を粘着面に形成するのが好ましい。
さらに、前記本体部の表面側が透明フィルムによって覆われるとともに、前記透明フィルムの前記型枠の内周面に対峙させる面に粘着部を設けることができる。
このように構成された本発明のコンクリート供試体用の記録票は、情報の記載部が設けられる本体部の上縁から上方に延伸されるアーム部と、アーム部の先端の載置部とを備えている。そして、アーム部から略直交する方向に向けて形成された載置部が、型枠の上縁部に設置される。
このため、記録票を型枠の上縁部から吊り下げた状態でコンクリートの充填などが行え、作業性に優れている。また、アーム部の長さによって、決められた位置に記録票の本体部を容易に配置することができる。
さらに、略平行なアーム部が複数設けられることによって、安定して記録票を吊り下げることができる。また、型枠の上縁部に対峙させる載置部の面を粘着面に形成することで、載置部を上縁部に接着させることができるようになり、記録票を確実に固定することが可能になる。
さらに、本体部を覆う透明フィルムの型枠の内周面に対峙させる面に粘着部を設ければ、粘着部を介して記録票を型枠に固定できるうえに、透明フィルムと内周面とを密着させることができる。
本発明の実施の形態のコンクリート供試体用の記録票の構成を示した図であって、(a)はコンクリート供試体を製作するために型枠の内側に記録票を吊り下げた状態を示す説明図、(b)はコンクリートが打ち上がってきたことで記録票が下方からも押さえられた状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態のコンクリート供試体用の記録票の構成を示した図であって、(a)は表面側から見た図、(b)は裏面側から見た図である。 複数の記録票を備えた記録票シートの構成を示した平面図である。 記録票の使用方法を説明する図であって、(a)はコンクリート供試体の情報を記入した状態を示した斜視図、(b)は(a)のA−A矢視方向で見た模式的な断面図、(c)は透明フィルムを閉じた状態を示す模式的な断面図である。 型枠内にコンクリートが充満された状態を示す断面図である。 図5の記録票周辺を拡大して模式的に示した説明図である。 コンクリート供試体の側面に記録票が貼り付けられた状態を示した斜視図である。 実施例1のコンクリート供試体用の記録票の構成を表面側から見た図である。 実施例2のコンクリート供試体の製作方法を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態のコンクリート供試体用の記録票1の構成を示す説明図である。また、図2(a)は、後述する円筒状の型枠9の内周面に対峙させる記録票1の表面側を見た図である。一方、図2(b)は、供試体10となるコンクリートが充填される記録票1の裏面側を見た図である。
本実施の形態の記録票1は、表面側に設けられる本体部としての記載層2と、その記載層2を表面側から覆う透明フィルム3と、記載層2の上縁から上方に延伸されるアーム部5と、アーム部5の先端に形成される載置部51と、裏面側に設けられる密着層4とを主に備えている。
記載層2は、コンクリートの品質に関する所定事項などの情報が印刷や記入等される記載部21を表面に有している。そして、記載層2の裏面側が密着層4となる。
このため、記載層2と密着層4とを一枚のシートの表裏によって形成する場合は、コンクリートに対して耐性のある材料を使用する必要がある。すなわちコンクリートはアルカリ性であるため、耐アルカリ性、耐水性を有する化学合成紙によって記載層2を形成する。例えば「YUPO#80」(マルウ接着剤株式会社製)などを使用することができる。
また、記載層2が化学合成紙であれば、4週間以上の水中養生浸漬後も記入文字及び紙質に変化を生じさせないため、文字が鮮明で読みやすく、写真に写すこともできる。
さらに、紙質が変化しにくいので、透明フィルム3との接着が強く維持され、養生中に記録票1が供試体10から剥がれにくいものとなる。また、記載層2として化学合成紙を用いることにより、引張強度が高いものとなり、通常では破損しにくいものとなる。
そして、このような取扱・記録保存がしやすいという利点によって、コンクリート品質管理記録として信頼性を高めることができる。ここで、記載層2の記載部21には、現場で打設されたコンクリートの品質を管理する上で必要な所定事項(事業主体、工事名、コンクリート打設場所、立合人の氏名、コンクリートの採取日、スランプ試験値、採取したコンクリートの空気量、温度、塩分など)が情報として記載される。
この記載層2は、さらにその表面側から透明フィルム3によって覆われる(図4参照)。記載層2の少なくとも記載部21を透明フィルム3で覆うことによって、生コンクリートのペーストが記載部21に付着したり、記載部21に記載された情報が水等で消失したりすることから物理的に保護することができる。
すなわち、透明フィルム3により記載層2の記載部21が保護されていれば、供試体10を製作するために型枠9内に生コンクリートを打設して養生する際や、脱型して得られた記録票1が貼り付けられた供試体10を水中養生等する際にも、記載部21の記載事項が読み取れなくなったり消失したりすることがない。
このような透明フィルム3には、耐アルカリ性、耐水性を示し、型枠9の内周面9bに密着しやすい材質のものが望ましい。例えば、「OPP#20」(マルウ接着剤株式会社製)などを使用することができる。
透明フィルム3の裏面には、図4に示すように接着剤6が塗布されている。この接着剤6は、少なくとも固化後に透明性を有している必要がある。このような接着剤6には、例えばエマルジョン糊などが使用できる。
この記録票1は、コンクリートが硬化して型枠9が取り外されたときには、図7に示すように供試体10の側面(周面)の上方に貼り付けられた状態になる。そして、記載部21の記載事項は、透明フィルム3を通して表面側から読み取ることができる。
一方、アーム部5は、図1(a)に示すように、一対が型枠9の内周面9bの周方向に間隔を置いて略平行に形成される。このアーム部5は、図6に示すように、記載層2の上縁に接続されている。
アーム部5は、図2に示すように長方形に形成されており、その先端には載置部51が形成される。このアーム部5及び載置部51は、記載層2と同じ化学合成紙によって形成することができる。
このため、記載層2、アーム部5及び載置部51を一枚の化学合成紙から一体に切り取ることができる。なお、アーム部5及び載置部51を別に成形し、記載層2に接着剤などで接合してもよい。
アーム部5の長さは、図1に示すように、型枠9の上縁部9aから記録票1を離隔させたい距離に合わせて設定することができる。また、2本のアーム部5,5の長さを同じにすることで、記録票1を上縁部9aに略平行に傾けることなく配置することができる。
そして、アーム部5の先端の載置部51が型枠9の上縁部9aに設置される。この載置部51は、使用時はアーム部5の延伸方向に対して略直交する方向に向けられる。
これに対して使用前は、図2に示すように、アーム部5と載置部51とが一つの長方形を形成するように真っ直ぐになっていてもよい。アーム部5と載置部51との境界の折線54で折り曲げることによって、アーム部5と載置部51とが側面視略L字状に形成できればよい。
図2(a)に示すように、載置部51の表面側には粘着面52が形成される。この粘着面52は、言い換えると型枠9の上縁部9aに対峙させる面に形成される。
粘着面52は、接着剤を塗布することによって形成できる。この接着剤には、例えば中粘再剥離型のアクリル系溶剤(商品名「Rt−H」:マルウ接着剤株式会社製)などが使用できる。
一方、図2(b)に示すように、載置部51の裏面側は、化学合成紙の面がそのまま露出される非粘着面53である。ここで、記録票1の裏面側の密着層4は、記載層2を形成する面材の裏面とすることができる。また、記載層2となる面材に密着層4となる面材を貼り合わせる構成であってもよい。
そして、密着層4には、図2(b)及び図4(c)に示すように、全面に接着剤41を塗布する。この接着剤41には、例えば中粘再剥離型のアクリル系溶剤(商品名「Rt−H」:マルウ接着剤株式会社製)などが使用できる。
以上のように構成される記録票1は、例えば図3に示すように、3枚を一組にして台紙7に貼り付けられて記録票シート11として提供される。すなわち、密着層4に接着剤41が塗布されているので、台紙7に貼り付けて提供することができる。なお、図3では、構成をわかりやすくするために、透明フィルム3の剥離紙8の図示は省略してある。
また、記録票シート11の段階では、載置部51の粘着面52には剥離紙52aが貼り付けられている。そして、アーム部5及び載置部51は、透明フィルム3の上に折り重ねられて、記録票シート11が薄いシートとして取り扱えるようになっている。
次に、本実施の形態のコンクリート供試体用の記録票1の使用方法及び作用について、図面を参照しながら説明する。
まず、図4(a)に示すように、台紙7に貼り付けられた状態の記録票1の折り畳まれたアーム部5及び載置部51を開いて、その下の透明フィルム3を捲る。すなわちこの段階では、透明フィルム3の裏面の接着剤6には剥離紙8が貼り付けられており、透明フィルム3が記載部21に付着しないようになっている。
透明フィルム3を捲ったときに露出する記載部21には、コンクリートの品質を管理するために必要な事項を記入する。そして、図4(b)に示すように剥離紙8を透明フィルム3から剥がして、記載部21との間に空気が入らないようにして透明フィルム3を記載部21に密着させる(図4(c))。
一方、図4(a)に示すように、折線54の位置で折り曲げることで載置部51を起こし、アーム部5と載置部51とが略直角となるようにする。そして、載置部51の剥離紙52aを剥がして、粘着面52を露出させる。
続いて台紙7から剥がした記録票1を手に持って、図1(a)に示すように、透明フィルム3側を型枠9の内周面9bに対峙させる向きにする。そして、型枠9の上縁部9aに載置部51,51の粘着面52,52を貼り付け(図6参照)、アーム部5,5によって記録票1を吊り下げる。
このようにして型枠9の内部に挿し込まれた記録票1は、型枠9の上縁部9aから決められた距離だけ離れた位置に、上縁部9aと略平行になるように配置される。
すなわち本実施の形態のコンクリート供試体用の記録票1は、情報の記載部21が設けられる記載層2の上縁から上方に延伸されるアーム部5,5と、アーム部5,5の先端の載置部51,51とを備えている。そして、アーム部5から略直交する方向に向けて形成された載置部51が型枠9の上縁部9aに設置される。
このため、記録票1を型枠9の上縁部9aから吊り下げた状態で、手で押さえていなくてもコンクリートの充填などが行えるため、作業性に優れている。また、アーム部5の長さによって決められた位置に記録票1の記載層2を容易に配置することができる。
さらに、略平行な2本のアーム部5,5が左右対称となる位置に設けられることによって、傾けることなく安定した状態で記録票1を吊り下げることができる。
また、型枠9の上縁部9aに対峙させる載置部51の面を粘着面52に形成することで、載置部51を上縁部9aに接着させることができるようになり、記録票1を確実に固定することができる。
続いて、図1(b)に示すように型枠9の内部にコンクリートを充填していく。コンクリートが打ち上がってくると、記録票1の下方がコンクリートによって内周面9bに押し付けられることになるので、より安定した状態になる。
図5は、型枠9の内部にコンクリートを充満させて供試体10となった状態を示した断面図である。この状態では記録票1は、コンクリート圧によって内周面9bに押し付けられて固定されている。
図6は、構成を説明するために図5の記録票1周辺を拡大して模式的に示した図である。この図に示すように、記録票1の透明フィルム3が型枠9の内周面9bに密着した状態になっている。
一方、密着層4の接着剤41とコンクリート成分が接触することで、接着力が発揮される。すなわち接着剤41の接着力とセメントの付着力とによって、供試体10の側面に記録票1を確実に付着させることができる。
図7は、型枠9を脱型して完成した状態の供試体10の斜視図である。この図に示すように、記録票1は、供試体10の上方の決められた位置に傾くことなく水平に貼り付けられることになる。
ここで、アーム部5と供試体10との間には接着剤は介在していないので、アーム部5はセメントの付着力のみによって供試体10に貼り付いている。また、アーム部5の先端には、型枠9の上縁部9aから剥がされた載置部51が突出している。
このアーム部5又は載置部51は、そのままにしておいてもよい。これに対して、載置部51のみ又はアーム部5を含めて、記録票1の上縁からカッターなどを使って切り離すこともできる。
次に、前記実施の形態で説明したコンクリート供試体用の記録票1とは別の形態の記録票1Aについて、図8を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語や同一符号を付して説明する。
図8は、記録票1Aを表面側から見た図である。この記録票1Aの透明フィルム3の表面には、周縁部に沿って粘着部31が設けられる。図8では、粘着部31は、記載部21の外周を囲うように四角形状に設けられている。
粘着部31は、透明フィルム3の表面に接着剤を塗布することによって形成される。粘着部31が記載部21の領域外にある場合は、どのような接着剤を使用してもよい。
これに対して粘着部31が記載部21に記載された情報と重なる場合は、透明フィルム3と同様に透明性を確保するために、少なくとも接着剤の固化後に透明性を有しているものが好ましい。
また、粘着部31は、型枠9の内周面9bから剥離される透明フィルム3の表面に塗布されることから、再剥離用の接着剤であることが望ましい。このような接着剤として、中粘再剥離型のアクリル系溶剤「Rt−H」(マルウ接着剤株式会社製)を使用することができる。
透明フィルム3の表面が型枠9から剥離しにくい程の強い接着力で接着されていると、物理的な力により透明フィルム3が塑性変形して部分的に透明性が損なわれ、記録票1Aに記載された情報を判読しづらくなるおそれがあるが、再剥離用の接着剤であればこのような問題が発生しない。
このように記録票1Aの透明フィルム3の周縁部を囲繞するように粘着部31を設けておけば、粘着部31を介して記録票1Aを型枠9にしっかりと固定することができる。
さらに、透明フィルム3と型枠9の内周面9bとが密着することになるので、透明フィルム3の表面と内周面9bとの間に生コンクリートが浸入することを防ぐことができる。
このような粘着部31が一部にでも設けられていれば、記録票1Aを型枠9の内周面9bに固定することができるようになるので、載置部51の粘着面52の接着力が弱くても記録票1Aが落下するのを防ぐことができる。さらに、載置部51の粘着面52を省略することもできる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は他の実施例と略同様であるので説明を省略する。
次に、前記実施の形態で説明したコンクリート供試体用の記録票1を使った供試体10の製作方法について、図9を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態又は実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語や同一符号を付して説明する。
前記実施の形態では、図1に示すように、記録票1を型枠9の内側に吊り下げただけの状態でコンクリートを打設する方法について説明した。この場合、補助的に手で押さえることもできる。
この実施例2では、手で押さえる代わりに、クリップ91を使って押さえる方法について説明する。まず、記録票1の透明フィルム3側を型枠9の内周面9bに対峙させる向きにして、型枠9の上縁部9aに載置部51,51を設置し、アーム部5,5によって記録票1を吊り下げる。ここで、載置部51には、前記実施の形態で説明したように粘着面52が設けられているが、省略することもできる。
そして、記録票1と型枠9の側壁とをクリップ91で一緒に挟む。詳細には、クリップ91の一方の先端を記録票1の密着層4のほぼ中央に当てて、記録票1を内周面9bに押し付ける。
このようにクリップ91で押し付ける方法を使用することによって、載置部51の粘着面52や、実施例1で説明した粘着部31を省略することができる。また、粘着面52や粘着部31と併用することによって、より確実に記録票1を内周面9bに密着させることができるようになる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は他の実施例と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態又は実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、アーム部5を延伸させる本体部を記載層2にして説明したが、これに限定されるものではなく、本体部は透明フィルム3や密着層4を含んでいてもよい。そして、透明フィルム3や密着層4からアーム部5を延伸させることもできる。
また、前記実施の形態及び実施例では、2本のアーム部5,5が設けられる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、アーム部は1本でも3本以上でもよい。
さらに、前記実施の形態及び実施例1では、記載部21が透明フィルム3で覆われる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、透明フィルムに代えてウレタンスプレーなどでコーティング層を形成することもできる。
1,1A 記録票
2 記載層(本体部)
21 記載部
3 透明フィルム
31 粘着部
5 アーム部
51 載置部
52 粘着面
9 型枠
9a 上縁部
9b 内周面
10 (コンクリート)供試体

Claims (4)

  1. コンクリート供試体に関する情報が記載されるコンクリート供試体用の記録票であって、
    前記コンクリート供試体を成形する際に使用される型枠の内周面に対峙させる表面側に前記情報が記載される記載部が設けられる本体部と、
    前記本体部の上縁から上方に延伸されるアーム部と、
    前記アーム部の先端に略直交する方向に向けて形成されて前記型枠の上縁部に設置される載置部とを備えることを特徴とするコンクリート供試体用の記録票。
  2. 前記アーム部及び載置部は、複数が前記型枠の内周面の周方向に間隔を置いて略平行に形成されることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート供試体用の記録票。
  3. 前記型枠の上縁部に対峙させる前記載置部の面を粘着面に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート供試体用の記録票。
  4. 前記本体部の表面側が透明フィルムによって覆われるとともに、前記透明フィルムの前記型枠の内周面に対峙させる面に粘着部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコンクリート供試体用の記録票。
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