JP2015141067A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器内の温度上昇を抑制し、正確な分光測定および画像表示ができる電子機器を提供すること。
【解決手段】電子機器1は、発光管21、および当該発光管21から出射された光のうち所定波長の光を透過させ、当該所定波長外の光を反射させるリフレクター22を有する光源2と、前記所定波長の光を対象物Xに照射して、前記対象物Xから反射した光を分光分析する分光分析手段(分光分析装置10)と、前記所定波長外の光を含む光を光変調し、光変調された光を投射する画像表示手段(プロジェクター4)と、を備えた。
【選択図】図1
【解決手段】電子機器1は、発光管21、および当該発光管21から出射された光のうち所定波長の光を透過させ、当該所定波長外の光を反射させるリフレクター22を有する光源2と、前記所定波長の光を対象物Xに照射して、前記対象物Xから反射した光を分光分析する分光分析手段(分光分析装置10)と、前記所定波長外の光を含む光を光変調し、光変調された光を投射する画像表示手段(プロジェクター4)と、を備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子機器に関する。
従来、測定対象に含まれる成分を検出する分析装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、近赤外光源による照明下で、食品トレイ(載置部)に載置された食品(対象物)を撮像し、近赤外画像データを取得する近赤外カメラと、取得した近赤外画像データを画像処理・積算処理して食品の総カロリー量を算出する処理手段とを備える携帯電話機(分析装置)が記載されている。この分析装置では、近赤外画像データから食品に含まれる成分毎に吸光度を求め、当該吸光度からカロリー値を算出している。また、吸光度が一定の閾値以下の画素を食品以外の物を撮像した画素として、食品を撮像した画素を判定している。
この特許文献1には、近赤外光源による照明下で、食品トレイ(載置部)に載置された食品(対象物)を撮像し、近赤外画像データを取得する近赤外カメラと、取得した近赤外画像データを画像処理・積算処理して食品の総カロリー量を算出する処理手段とを備える携帯電話機(分析装置)が記載されている。この分析装置では、近赤外画像データから食品に含まれる成分毎に吸光度を求め、当該吸光度からカロリー値を算出している。また、吸光度が一定の閾値以下の画素を食品以外の物を撮像した画素として、食品を撮像した画素を判定している。
ところで、分析装置等の分光測定装置にプロジェクター(画像表示装置)を追加した電子機器が望まれている。しかしながら、プロジェクターには、画像を表示するための光源を設ける必要があることから、このような電子機器内には、2つの光源を収納されることとなる。このような電子機器では、1つの電子機器内に光源が2つ収納されることにより、電子機器内の温度が上昇するおそれがある。これでは、プロジェクターに設けられる液晶フィルターや、分光測定装置に設けられる分光フィルターが電子機器内の温度上昇により、劣化するおそれがあり、正確な分光測定および画像表示ができないという課題がある。
本発明は、電子機器内の温度上昇を抑制し、正確な分光測定および画像表示ができる電子機器を提供することを目的とする。
本発明の電子機器は、発光管、および当該発光管から出射された光のうち所定波長の光を透過させ、当該所定波長外の光を反射させるリフレクターを有する光源と、前記所定波長の光を対象物に照射して、前記対象物から反射した光を分光分析する分光分析手段と、前記所定波長外の光を含む光を光変調し、光変調された光を投射する画像表示手段と、を備えたことを特徴とする。
ここで、分光分析手段としては、所定波長の光を対象物に照射し、当該対象物から反射した光を分光分析する分光分析装置が例示できる。また、画像表示手段としては、光源からの光を液晶フィルターおよびプリズムにより、光変調および色合成がなされた光を投射レンズに供給し、当該投射レンズから被投射面(例えば、スクリーン等)に投射することで画像を表示するプロジェクターが例示できる。
本発明では、発光管から出射された光のうち、所定波長の光がリフレクターを透過し、分光分析手段(分光分析装置)により当該所定波長の光が対象物に照射され、対象物から反射した光を分光分析することができる。さらに、画像表示手段(プロジェクター)により、同一の発光管から出射された所定波長外の光を含む光が光変調され、当該光変調および色合成がされた光が被投射面に投射されることにより画像が表示される。すなわち、本発明では、同一の発光管から出射された光のうち所定波長の光のみをリフレクターを透過させることで、1つの光源を分光分析装置およびプロジェクターで共有する。これにより、電子機器内に2つの光源を備える場合に比べて、電子機器内の温度上昇を抑制することができるので、正確な分光測定および画像表示ができる。
本発明では、発光管から出射された光のうち、所定波長の光がリフレクターを透過し、分光分析手段(分光分析装置)により当該所定波長の光が対象物に照射され、対象物から反射した光を分光分析することができる。さらに、画像表示手段(プロジェクター)により、同一の発光管から出射された所定波長外の光を含む光が光変調され、当該光変調および色合成がされた光が被投射面に投射されることにより画像が表示される。すなわち、本発明では、同一の発光管から出射された光のうち所定波長の光のみをリフレクターを透過させることで、1つの光源を分光分析装置およびプロジェクターで共有する。これにより、電子機器内に2つの光源を備える場合に比べて、電子機器内の温度上昇を抑制することができるので、正確な分光測定および画像表示ができる。
本発明の電子機器において、前記リフレクターは、紫外光および赤外光の少なくともいずれかを通過させ、可視光を反射し、前記分光分析手段は、前記紫外光および前記赤外光の少なくともいずれかを前記対象物に照射することが好ましい。
ここで、紫外光および赤外光を通過させ、可視光を反射する材料としては、シリコンやジンクセレンが例示できる。
本発明では、リフレクターが紫外光および赤外光の少なくともいずれかを通過させ、可視光を反射するので、発光管から出射された光のうち、紫外光および赤外光の少なくともいずれかを分光分析に用いることができる。また、リフレクターにより可視光が反射され、画像表示手段(プロジェクター)に供給されるので、当該可視光を用いて、正確な画像表示ができる。さらに、リフレクターが紫外光または赤外光を透過することから、当該紫外光または赤外光がプロジェクターに供給されないので、当該プロジェクターに設けられる液晶パネルが紫外光または赤外光により劣化することを抑制できる。
ここで、紫外光および赤外光を通過させ、可視光を反射する材料としては、シリコンやジンクセレンが例示できる。
本発明では、リフレクターが紫外光および赤外光の少なくともいずれかを通過させ、可視光を反射するので、発光管から出射された光のうち、紫外光および赤外光の少なくともいずれかを分光分析に用いることができる。また、リフレクターにより可視光が反射され、画像表示手段(プロジェクター)に供給されるので、当該可視光を用いて、正確な画像表示ができる。さらに、リフレクターが紫外光または赤外光を透過することから、当該紫外光または赤外光がプロジェクターに供給されないので、当該プロジェクターに設けられる液晶パネルが紫外光または赤外光により劣化することを抑制できる。
本発明の電子機器は、前記リフレクターにより反射された前記可視光の光路に設けられ、当該可視光を第一光および第二光に分離する光分離手段を備え、前記第一光は、前記対象物に照射され、前記第二光は、前記画像表示手段に供給されることが好ましい。
本発明では、リフレクターにより反射された可視光が光分離手段により第一光および第二光に分離され、第一光が対象物に照射される。これにより、例えば、可視光(第一光)を用いた対象物の分光分析ができる。例えば、対象物のカラー画像や可視波長域の分光画像を撮影する場合、対象物に対して可視光を照射する必要がある。これに対して、本願発明では、対象物に可視光(第一光)が照射されるので、十分な明るさの下、対象物の写真を撮影することができる。
本発明では、リフレクターにより反射された可視光が光分離手段により第一光および第二光に分離され、第一光が対象物に照射される。これにより、例えば、可視光(第一光)を用いた対象物の分光分析ができる。例えば、対象物のカラー画像や可視波長域の分光画像を撮影する場合、対象物に対して可視光を照射する必要がある。これに対して、本願発明では、対象物に可視光(第一光)が照射されるので、十分な明るさの下、対象物の写真を撮影することができる。
本発明の電子機器において、前記光分離手段は、前記可視光の光路に対して進退自在に設けられたことが好ましい。
本発明では、光分離手段が可視光の光路に進出している際には、対象物に可視光が照射される。一方、光分離手段が可視光の光路から退避している際には、リフレクターにより反射された可視光の全てが画像表示手段に供給されるので、より鮮明な画像を被投射面に投射できる。これにより、電子機器の使用状況に合わせて光分離手段を可視光の光路に対して進退動させることで、光源からの可視光を有効に利用することができる。
本発明では、光分離手段が可視光の光路に進出している際には、対象物に可視光が照射される。一方、光分離手段が可視光の光路から退避している際には、リフレクターにより反射された可視光の全てが画像表示手段に供給されるので、より鮮明な画像を被投射面に投射できる。これにより、電子機器の使用状況に合わせて光分離手段を可視光の光路に対して進退動させることで、光源からの可視光を有効に利用することができる。
本発明の電子機器は、前記リフレクターを透過した前記紫外光および前記赤外光の少なくともいずれかを、所定光路に沿って前記対象物に導く導光光学系を有し、前記導光光学系は、前記紫外光および前記赤外光の少なくともいずれかと、前記第一光とを合成する光合成手段を有することが好ましい。
本発明では、リフレクターを透過した紫外光および赤外光の少なくともいずれかと第一光とを光合成手段により合成し、当該合成された光が対象物に導かれるので、対象物に対して可視光と、紫外光および赤外光の少なくともいずれかとの合成光が照射される。すなわち、光分離手段により分離された第二光を、リフレクターを透過した紫外光および赤外光の少なくともいずれかの光路に沿って(同じ入射角度で)対象物に照射することができる。これにより、例えば、光分離手段により分離された第二光を対象物に照射する場合と、リフレクターを透過した紫外光および赤外光の少なくともいずれかを対象物に照射する場合とで、分光分析手段の位置を変えたり、各光に応じてそれぞれ分光分析手段を設けたりする必要がなく、構成の簡略化を図れる。
本発明では、リフレクターを透過した紫外光および赤外光の少なくともいずれかと第一光とを光合成手段により合成し、当該合成された光が対象物に導かれるので、対象物に対して可視光と、紫外光および赤外光の少なくともいずれかとの合成光が照射される。すなわち、光分離手段により分離された第二光を、リフレクターを透過した紫外光および赤外光の少なくともいずれかの光路に沿って(同じ入射角度で)対象物に照射することができる。これにより、例えば、光分離手段により分離された第二光を対象物に照射する場合と、リフレクターを透過した紫外光および赤外光の少なくともいずれかを対象物に照射する場合とで、分光分析手段の位置を変えたり、各光に応じてそれぞれ分光分析手段を設けたりする必要がなく、構成の簡略化を図れる。
本発明の電子機器は、前記光源および前記分光分析手段の間に設けられた断熱板を備え、前記断熱板には、前記光源からの光が通過する光通過部が設けられたことが好ましい。
本発明では、光源および分光分析手段の間に断熱板が設けられているので、分光分析手段に対する光源からの放熱の影響を抑制することができる。また、断熱板には、光源からの光が通過する光通過部が備えられているので、断熱機能を損なうことなく光源からの光を対象物に供給できる。これにより、分光分析手段および対象物に対する光源からの放熱の影響を最小限に留めることができるので、対象物のより正確な分光分析ができる。
本発明では、光源および分光分析手段の間に断熱板が設けられているので、分光分析手段に対する光源からの放熱の影響を抑制することができる。また、断熱板には、光源からの光が通過する光通過部が備えられているので、断熱機能を損なうことなく光源からの光を対象物に供給できる。これにより、分光分析手段および対象物に対する光源からの放熱の影響を最小限に留めることができるので、対象物のより正確な分光分析ができる。
本発明の電子機器において、前記分光分析手段から前記画像表示手段を通り、前記光源に向かう冷却風を導入する送風手段を備えたことが好ましい。
ここで、分光分析手段(分光分析装置)に用いられることが多い分光素子は、熱に弱いものが多い。
本発明では、送風手段が分光分析手段から画像表示手段を通り、光源に向かう冷却風を導入するので、まず分光分析手段を確実に冷却することができる。そして、分光分析手段を介して画像表示手段を通り光源に冷却風が供給されるので、光源からの可視光が供給される画像表示手段および熱源である光源を確実に冷却することができる。これにより、電子機器内の温度上昇を抑制できるので、正確な分光測定および画像表示ができる。
ここで、分光分析手段(分光分析装置)に用いられることが多い分光素子は、熱に弱いものが多い。
本発明では、送風手段が分光分析手段から画像表示手段を通り、光源に向かう冷却風を導入するので、まず分光分析手段を確実に冷却することができる。そして、分光分析手段を介して画像表示手段を通り光源に冷却風が供給されるので、光源からの可視光が供給される画像表示手段および熱源である光源を確実に冷却することができる。これにより、電子機器内の温度上昇を抑制できるので、正確な分光測定および画像表示ができる。
本発明の電子機器において、前記断熱板を挟んで前記分光分析手段側の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段により検出された温度に応じて前記送風手段を駆動させる送風制御手段と、を有することが好ましい。
本発明では、温度検出手段により断熱版を挟んで分光分析手段側の温度が検出され、当該検出された温度に応じて送風手段を送風制御手段が制御する。これにより、例えば、分光分析手段側の温度が所定の温度より高い場合に、送風制御手段により送風手段が駆動され、分光分析装置、画像表示手段、および光源に冷却風が供給できる。一方、分光分析手段側の温度が所定の温度より低い場合には、送風制御手段により送風手段が駆動されることがない。これにより、電子機器内での無駄な電力消費を抑えることが可能となり、ひいては、送風手段の駆動による熱量の放出を防止できるので、電子機器内の温度上昇を抑制できる。したがって、正確な分光測定および画像表示ができる。
本発明では、温度検出手段により断熱版を挟んで分光分析手段側の温度が検出され、当該検出された温度に応じて送風手段を送風制御手段が制御する。これにより、例えば、分光分析手段側の温度が所定の温度より高い場合に、送風制御手段により送風手段が駆動され、分光分析装置、画像表示手段、および光源に冷却風が供給できる。一方、分光分析手段側の温度が所定の温度より低い場合には、送風制御手段により送風手段が駆動されることがない。これにより、電子機器内での無駄な電力消費を抑えることが可能となり、ひいては、送風手段の駆動による熱量の放出を防止できるので、電子機器内の温度上昇を抑制できる。したがって、正確な分光測定および画像表示ができる。
本発明の電子機器において、前記分光分析手段は、前記対象物から反射した光から所定波長の光を選択して出射させ、かつ前記出射させる波長を変更可能な分光素子と、前記分光素子から出射された光を撮像し、前記各波長に対応した分光画像を取得する撮像素子と、各波長の前記分光画像の各画素の光量に基づいて、画素毎の分光スペクトルを取得し、当該分光スペクトルに基づいて、前記対象物に含まれる成分を分析する分析制御手段と、を備えたことが好ましい。
本発明では、分光分析手段は、入射光を分光する分光素子と、分光素子によって分光された各波長の光を撮像する撮像素子とを備えることにより、簡単な構成で面分光による分光画像を取得でき、当該分光画像に基づいて対象物に対応する対象物画素を判定できる。また、分光分析手段により取得された各波長に対応した分光画像の各画素の分光スペクトルに基づいて、対象物に含まれる成分を検出できる。これにより、例えば、対象物の成分分析結果を画像表示手段により表示できる。
本発明では、分光分析手段は、入射光を分光する分光素子と、分光素子によって分光された各波長の光を撮像する撮像素子とを備えることにより、簡単な構成で面分光による分光画像を取得でき、当該分光画像に基づいて対象物に対応する対象物画素を判定できる。また、分光分析手段により取得された各波長に対応した分光画像の各画素の分光スペクトルに基づいて、対象物に含まれる成分を検出できる。これにより、例えば、対象物の成分分析結果を画像表示手段により表示できる。
本発明の電子機器において、前記分光素子は、波長可変型ファブリーペローエタロン素子であることが好ましい。
ここで、波長可変型ファブリーペローエタロン素子は、一対の反射膜を対向配置させ、これらの反射膜間のギャップ寸法を変更することで容易に分光波長を変化させることができる素子である。本発明では、分光素子として、このような波長可変型ファブリーペローエタロン素子を用いることで、例えばAOTF(Acousto-Optic Tunable Filter:音響光学チューナブルフィルター)やLCTF(Liquid crystal Tunable Filters:液晶チューナブルフィルター)等のような大型の分光素子を用いた分析装置に比べて、小型化が可能となる。
ここで、波長可変型ファブリーペローエタロン素子は、一対の反射膜を対向配置させ、これらの反射膜間のギャップ寸法を変更することで容易に分光波長を変化させることができる素子である。本発明では、分光素子として、このような波長可変型ファブリーペローエタロン素子を用いることで、例えばAOTF(Acousto-Optic Tunable Filter:音響光学チューナブルフィルター)やLCTF(Liquid crystal Tunable Filters:液晶チューナブルフィルター)等のような大型の分光素子を用いた分析装置に比べて、小型化が可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係る食品分析装置およびプロジェクターを備えた電子機器について、図面に基づいて説明する。
[電子機器の概略構成]
図1は、第一実施形態に係る食品分析装置およびプロジェクターを備えた電子機器の概略構成を示す図である。
本実施形態の電子機器1は、食品分析装置3およびプロジェクター4を備えている。また、これらの食品分析装置3およびプロジェクター4とは、1つの光源2を共有することで構成される。すなわち、食品分析装置3は、光源2と、導光光学系(反射鏡31,32,33,紫外線カットフィルター34,凹面反射鏡36)と、分光分析装置10とにより構成されている。また、プロジェクター4は、光源2と、光学ユニット40(画像表示装置)とにより構成されている。
また、電子機器1は、プロジェクター4と食品分析装置3の分光分析装置10との間には、断熱板7が設けられている。この断熱板7には、光源2からの光を通過させる光通過部としてのガラス窓71が設けられている。
[電子機器の概略構成]
図1は、第一実施形態に係る食品分析装置およびプロジェクターを備えた電子機器の概略構成を示す図である。
本実施形態の電子機器1は、食品分析装置3およびプロジェクター4を備えている。また、これらの食品分析装置3およびプロジェクター4とは、1つの光源2を共有することで構成される。すなわち、食品分析装置3は、光源2と、導光光学系(反射鏡31,32,33,紫外線カットフィルター34,凹面反射鏡36)と、分光分析装置10とにより構成されている。また、プロジェクター4は、光源2と、光学ユニット40(画像表示装置)とにより構成されている。
また、電子機器1は、プロジェクター4と食品分析装置3の分光分析装置10との間には、断熱板7が設けられている。この断熱板7には、光源2からの光を通過させる光通過部としてのガラス窓71が設けられている。
[光源の構成]
光源2は、図1に示すように、発光管21とリフレクター22とを備える。発光管21は、電力が供給されることにより、放電発光する。また、リフレクター22は、所定波長の光である紫外光および赤外光を通過させ、所定波長外の光である可視光を反射する材料で構成される。例えば、リフレクター22は、シリコンやジンクセレンにより構成される。これにより、発光管21から出射される光のうち、紫外光および赤外光は、リフレクター22により反射されることなく、当該リフレクター22を透過し、食品分析装置3を構成する反射鏡31へと供給される。一方、発光管21から出射される光のうち、可視光は、当該リフレクター22により反射され、プロジェクター4を構成する光学ユニット40に供給される。なお、本実施形態では、リフレクター22は、紫外光及び赤外光の双方を透過させる例を示すが、例えば、赤外光のみを透過させるものであってもよい。また、分光分析装置10が紫外光を用いて分光分析を実施するものであれば、紫外光のみを透過させるものであってもよい。
光源2は、図1に示すように、発光管21とリフレクター22とを備える。発光管21は、電力が供給されることにより、放電発光する。また、リフレクター22は、所定波長の光である紫外光および赤外光を通過させ、所定波長外の光である可視光を反射する材料で構成される。例えば、リフレクター22は、シリコンやジンクセレンにより構成される。これにより、発光管21から出射される光のうち、紫外光および赤外光は、リフレクター22により反射されることなく、当該リフレクター22を透過し、食品分析装置3を構成する反射鏡31へと供給される。一方、発光管21から出射される光のうち、可視光は、当該リフレクター22により反射され、プロジェクター4を構成する光学ユニット40に供給される。なお、本実施形態では、リフレクター22は、紫外光及び赤外光の双方を透過させる例を示すが、例えば、赤外光のみを透過させるものであってもよい。また、分光分析装置10が紫外光を用いて分光分析を実施するものであれば、紫外光のみを透過させるものであってもよい。
[食品分析装置の構成]
食品分析装置3は、上記のように、光源2と、ガラス窓71と、反射鏡31,32,33と、紫外線カットフィルター34と、筐体35と、凹面反射鏡36と、分光分析装置10と、を備える。
反射鏡31は、リフレクター22の背面側にXZ方向に傾斜した状態で配置され、当該リフレクター22を透過した紫外光および赤外光(例えば、図1の破線L11,L12,L13)が入射される。反射鏡31は、赤外光および紫外光を図1の破線L14に示すように、X方向と逆方向に向けて反射する。
反射鏡32は、反射鏡31に対して対向する位置に当該反射鏡31と逆方向に傾斜した状態で配置される。反射鏡31から反射された紫外光および赤外光は、光通過部としてのガラス窓71を通過して反射鏡32に入射される。反射鏡32は、入射された紫外光および赤外光を、図1の破線L15に示すように、Z方向に向けて反射する。これにより赤外光及び紫外光は、紫外線カットフィルター34に入射される。
紫外線カットフィルター34は、紫外光を遮光し、赤外光を透過させる。これにより、紫外線カットフィルター34に入射された赤外光のみが当該紫外線カットフィルター34を透過し、反射鏡33に入射される。
反射鏡33は、反射鏡32に対向する位置に当該反射鏡32と同方向に傾斜した状態で配置される。この反射鏡33は、図1の破線L16に示すように、X方向と逆方向に向けて赤外光を反射する。
このように、ガラス窓71、反射鏡31,32,33、紫外線カットフィルター34、は、紫外光および赤外光の少なくともいずれかを所定光路に沿って対象物Xに導く導光光学系を構成する。
食品分析装置3は、上記のように、光源2と、ガラス窓71と、反射鏡31,32,33と、紫外線カットフィルター34と、筐体35と、凹面反射鏡36と、分光分析装置10と、を備える。
反射鏡31は、リフレクター22の背面側にXZ方向に傾斜した状態で配置され、当該リフレクター22を透過した紫外光および赤外光(例えば、図1の破線L11,L12,L13)が入射される。反射鏡31は、赤外光および紫外光を図1の破線L14に示すように、X方向と逆方向に向けて反射する。
反射鏡32は、反射鏡31に対して対向する位置に当該反射鏡31と逆方向に傾斜した状態で配置される。反射鏡31から反射された紫外光および赤外光は、光通過部としてのガラス窓71を通過して反射鏡32に入射される。反射鏡32は、入射された紫外光および赤外光を、図1の破線L15に示すように、Z方向に向けて反射する。これにより赤外光及び紫外光は、紫外線カットフィルター34に入射される。
紫外線カットフィルター34は、紫外光を遮光し、赤外光を透過させる。これにより、紫外線カットフィルター34に入射された赤外光のみが当該紫外線カットフィルター34を透過し、反射鏡33に入射される。
反射鏡33は、反射鏡32に対向する位置に当該反射鏡32と同方向に傾斜した状態で配置される。この反射鏡33は、図1の破線L16に示すように、X方向と逆方向に向けて赤外光を反射する。
このように、ガラス窓71、反射鏡31,32,33、紫外線カットフィルター34、は、紫外光および赤外光の少なくともいずれかを所定光路に沿って対象物Xに導く導光光学系を構成する。
筐体35は、反射鏡33のX方向と反対側に配置される。筐体35の底面部35A1には、測定対象となる対象物を載置する載置部351が設けられている。また、筐体35の天面部35B1には、本発明の光透過部としての開口部352,353が形成されている。これら開口部352,353には、それぞれ透過部材354が取り付けられている。この透過部材354は、例えば、ガラスを材料として構成されており、赤外線を透過する。
反射鏡33から反射された赤外光は、図1の破線L16に示すように、筐体35の開口部352(透過部材354)を介して対象物Xに照射される。さらに、対象物Xに照射された赤外光が当該対象物Xにより反射され、図1の破線L17に示すように、筐体35の開口部353(透過部材354)を介して筐体35外の凹面反射鏡36を介して分光分析装置10に供給される。
なお、この筐体35には、図示しない開閉部が設けられ、当該開閉部を開閉させることにより、測定対象となる対象物Xを収納できる。
反射鏡33から反射された赤外光は、図1の破線L16に示すように、筐体35の開口部352(透過部材354)を介して対象物Xに照射される。さらに、対象物Xに照射された赤外光が当該対象物Xにより反射され、図1の破線L17に示すように、筐体35の開口部353(透過部材354)を介して筐体35外の凹面反射鏡36を介して分光分析装置10に供給される。
なお、この筐体35には、図示しない開閉部が設けられ、当該開閉部を開閉させることにより、測定対象となる対象物Xを収納できる。
凹面反射鏡36は、筐体35の開口部353の上方、すなわち、X方向側に配置される。凹面反射鏡36は、対象物Xからの光を反射する。これにより、対象物Xからの光は、図1の破線L18に示すように、分光分析装置10の波長可変干渉フィルター5に供給される。
[分光分析装置10の構成]
図2は、第一実施形態に係る分光分析装置10の概略構成を示すブロック図である。
分光分析装置10は、撮像モジュール11、および制御部13を備えている。この分光分析装置10は、撮像モジュール11で、載置部351の表面および測定の対象物Xの分光画像を複数波長について撮像し、その分光画像の各画素の光量から、各画素における分光スペクトルを取得する。そして、取得した各画素の分光スペクトルから、対象物Xが撮像された画素を判定する。この判定結果に基づいて、対象物Xが撮像された画素の近赤外領域における分光スペクトルから、対象物Xに含まれる成分含有率、成分含有量、およびカロリーを測定する。以下に、分光分析装置10の各構成について詳細に説明する。
図2は、第一実施形態に係る分光分析装置10の概略構成を示すブロック図である。
分光分析装置10は、撮像モジュール11、および制御部13を備えている。この分光分析装置10は、撮像モジュール11で、載置部351の表面および測定の対象物Xの分光画像を複数波長について撮像し、その分光画像の各画素の光量から、各画素における分光スペクトルを取得する。そして、取得した各画素の分光スペクトルから、対象物Xが撮像された画素を判定する。この判定結果に基づいて、対象物Xが撮像された画素の近赤外領域における分光スペクトルから、対象物Xに含まれる成分含有率、成分含有量、およびカロリーを測定する。以下に、分光分析装置10の各構成について詳細に説明する。
[撮像モジュールの構成]
撮像モジュール11は、光入射部111と、波長可変干渉フィルター5と、撮像部6と、モジュール基板112と、を備えている。
(光入射部の構成)
光入射部111は、前述した反射鏡31,32,33、紫外線カットフィルター34、および凹面反射鏡36により構成されており、視野角内の対象物Xの虚像を、波長可変干渉フィルター5を介して撮像部6に結像する。なお、凹面反射鏡36に変えて、テレセントリックレンズを用いてもよい。これにより、入射光の光軸を主光線に対して平行な方向に揃えることができ、後述する波長可変干渉フィルター5の固定反射膜54や可動反射膜55に対して垂直に入射させることが可能となる。
撮像モジュール11は、光入射部111と、波長可変干渉フィルター5と、撮像部6と、モジュール基板112と、を備えている。
(光入射部の構成)
光入射部111は、前述した反射鏡31,32,33、紫外線カットフィルター34、および凹面反射鏡36により構成されており、視野角内の対象物Xの虚像を、波長可変干渉フィルター5を介して撮像部6に結像する。なお、凹面反射鏡36に変えて、テレセントリックレンズを用いてもよい。これにより、入射光の光軸を主光線に対して平行な方向に揃えることができ、後述する波長可変干渉フィルター5の固定反射膜54や可動反射膜55に対して垂直に入射させることが可能となる。
(波長可変干渉フィルターの構成)
波長可変干渉フィルター5は、本発明における分光素子を構成する波長可変型ファブリーペローエタロン素子である。
図3は、波長可変干渉フィルター5の概略構成を示す断面図である。
この波長可変干渉フィルター5は、厚み寸法が例えば500μm程度に形成される固定基板51と、厚み寸法が例えば200μm程度に形成される可動基板52を備え、これらの固定基板51および可動基板52が、例えばシロキサンを主成分とするプラズマ重合膜などにより構成された接合膜53により接合されることで、一体的に構成されている。このような波長可変干渉フィルター5を用いることで、例えば分光素子としてAOTFやLCTFを用いる場合等に比べて、装置の小型化を促進できる。
波長可変干渉フィルター5は、本発明における分光素子を構成する波長可変型ファブリーペローエタロン素子である。
図3は、波長可変干渉フィルター5の概略構成を示す断面図である。
この波長可変干渉フィルター5は、厚み寸法が例えば500μm程度に形成される固定基板51と、厚み寸法が例えば200μm程度に形成される可動基板52を備え、これらの固定基板51および可動基板52が、例えばシロキサンを主成分とするプラズマ重合膜などにより構成された接合膜53により接合されることで、一体的に構成されている。このような波長可変干渉フィルター5を用いることで、例えば分光素子としてAOTFやLCTFを用いる場合等に比べて、装置の小型化を促進できる。
固定基板51は、エッチングにより形成された電極配置溝511および反射膜設置部512を備えている。そして、電極配置溝511には、固定電極561が設けられ、反射膜設置部512には、固定反射膜54が設けられている。
固定電極561は、電極配置溝511において、例えば反射膜設置部512を囲う環状に形成されている。
この固定反射膜54としては、例えばAg等の金属膜や、Ag合金等の合金膜を用いることができる。また、例えば高屈折層をTiO2、低屈折層をSiO2とした誘電体多層膜を用いてもよい。さらに、誘電体多層膜上に金属膜(または合金膜)を積層した反射膜や、金属膜(または合金膜)上に誘電体多層膜を積層した反射膜、単層の屈折層(TiO2やSiO2等)と金属膜(または合金膜)とを積層した反射膜などを用いてもよい。
固定電極561は、電極配置溝511において、例えば反射膜設置部512を囲う環状に形成されている。
この固定反射膜54としては、例えばAg等の金属膜や、Ag合金等の合金膜を用いることができる。また、例えば高屈折層をTiO2、低屈折層をSiO2とした誘電体多層膜を用いてもよい。さらに、誘電体多層膜上に金属膜(または合金膜)を積層した反射膜や、金属膜(または合金膜)上に誘電体多層膜を積層した反射膜、単層の屈折層(TiO2やSiO2等)と金属膜(または合金膜)とを積層した反射膜などを用いてもよい。
可動基板52は、図3に示すように、可動部521と、可動部521の外に設けられ、可動部521を保持する保持部522とを備えている。
可動部521は、保持部522よりも厚み寸法が大きく形成され、例えば、本実施形態では、可動基板52の厚み寸法と同一寸法に形成されている。この可動部521は、フィルター平面視において、少なくとも反射膜設置部512の外周縁の径寸法よりも大きい径寸法に形成されている。そして、この可動部521には、可動電極562および可動反射膜55が設けられている。
可動部521は、保持部522よりも厚み寸法が大きく形成され、例えば、本実施形態では、可動基板52の厚み寸法と同一寸法に形成されている。この可動部521は、フィルター平面視において、少なくとも反射膜設置部512の外周縁の径寸法よりも大きい径寸法に形成されている。そして、この可動部521には、可動電極562および可動反射膜55が設けられている。
可動電極562は、固定電極561に対向する位置に設けられている。また、可動反射膜55は、固定反射膜54に対向する位置に、反射膜間ギャップG1を介して配置されている。この可動反射膜55としては、上述した固定反射膜54と同一の構成の反射膜が用いられる。
保持部522は、可動部521の周囲を囲うダイアフラムであり、可動部521よりも厚み寸法が小さく形成されている。このような保持部522は、可動部521よりも撓みやすく、僅かな静電引力により、可動部521を固定基板51側に変位させることが可能となる。これにより、固定反射膜54および可動反射膜55の平行度を維持した状態で、反射膜間ギャップG1のギャップ寸法を変更することが可能となる。
なお、本実施形態では、ダイアフラム状の保持部522を例示するが、これに限定されず、例えば、平面中心点を中心として、等角度間隔で配置された梁状の保持部が設けられる構成などとしてもよい。
なお、本実施形態では、ダイアフラム状の保持部522を例示するが、これに限定されず、例えば、平面中心点を中心として、等角度間隔で配置された梁状の保持部が設けられる構成などとしてもよい。
以上のような波長可変干渉フィルター5では、固定電極561および可動電極562により静電アクチュエーター56が構成されており、これらの電極561,562がモジュール基板112(ドライバー)を介して制御部13に接続されている。そして、制御部13の制御の下、電圧制御回路から静電アクチュエーター56に電圧が印加されることで、電圧に応じた静電引力が電極561,562間に作用し、反射膜間ギャップG1のギャップ寸法が変更される。これにより、波長可変干渉フィルター5を透過する光の波長を変化させることが可能となる。
(撮像部の構成)
図2に戻り、撮像部6は、本発明の撮像素子であり、波長可変干渉フィルター5を透過した光を受光し、撮像画像(分光画像)に基づいた画像信号を出力する。このような撮像部6としては、例えばCCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ等を用いることができる。
そして、撮像部6は、分光画像の画像信号を、制御部13に出力する。
図2に戻り、撮像部6は、本発明の撮像素子であり、波長可変干渉フィルター5を透過した光を受光し、撮像画像(分光画像)に基づいた画像信号を出力する。このような撮像部6としては、例えばCCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ等を用いることができる。
そして、撮像部6は、分光画像の画像信号を、制御部13に出力する。
また、本実施形態では、分光素子として、波長可変型ファブリーペローエタロン素子である波長可変干渉フィルター5を用いる。このような波長可変干渉フィルター5では、固定反射膜54および可動反射膜55が対向する光干渉領域に入射した光を一括して分光する、いわゆる面分光が可能となる。したがって、面分光された光を撮像部6の画素単位で受光することで、一度の撮像処理で、1つの波長に対する分光画像を取得することができる。
(モジュール基板の構成)
モジュール基板112は、撮像部6、および波長可変干渉フィルター5を駆動制御するドライバー(制御回路)を備え、制御部13からの指令を受けて撮像モジュールの各構成を制御する。
本実施形態では、波長可変干渉フィルター5および撮像部6は、モジュール基板112を挟んで配置され、当該モジュール基板112に固定されている。波長可変干渉フィルター5を透過した光は、モジュール基板112に設けられた図示しない光通過孔を通過して撮像部6により受光される。このような構成では、波長可変干渉フィルター5および撮像部6の近接配置が可能となり、食品分析装置3の小型化、薄型化を図ることができる。
モジュール基板112は、撮像部6、および波長可変干渉フィルター5を駆動制御するドライバー(制御回路)を備え、制御部13からの指令を受けて撮像モジュールの各構成を制御する。
本実施形態では、波長可変干渉フィルター5および撮像部6は、モジュール基板112を挟んで配置され、当該モジュール基板112に固定されている。波長可変干渉フィルター5を透過した光は、モジュール基板112に設けられた図示しない光通過孔を通過して撮像部6により受光される。このような構成では、波長可変干渉フィルター5および撮像部6の近接配置が可能となり、食品分析装置3の小型化、薄型化を図ることができる。
[制御部の構成]
制御部13は、記憶部14および演算部15を備える。
記憶部14は、例えばメモリーやハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14は、食品分析装置3(プロジェクター4)の全体動作を制御するためのOS(Operating System)や、各種プログラム、各種データを記憶する。
そして、記憶部14は、前記データとして、波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56を駆動させるためのV−λデータ等が記憶される。
また、記憶部14には、分析対象となる栄養素の各成分に対する吸光スペクトルから抽出された特徴量(特定波長における吸光度)と、成分含有率との相関を示す相関データ(例えば検量線等)が記憶される。
さらに、記憶部14には、温度に対する各成分の吸光スペクトルの補正値が記憶されている。
制御部13は、記憶部14および演算部15を備える。
記憶部14は、例えばメモリーやハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14は、食品分析装置3(プロジェクター4)の全体動作を制御するためのOS(Operating System)や、各種プログラム、各種データを記憶する。
そして、記憶部14は、前記データとして、波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56を駆動させるためのV−λデータ等が記憶される。
また、記憶部14には、分析対象となる栄養素の各成分に対する吸光スペクトルから抽出された特徴量(特定波長における吸光度)と、成分含有率との相関を示す相関データ(例えば検量線等)が記憶される。
さらに、記憶部14には、温度に対する各成分の吸光スペクトルの補正値が記憶されている。
演算部15は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算回路や記憶回路により構成されている。この制御部13は、記憶部14に記憶された各種プログラムを読み込み、実行することで、図2に示すように、モジュール制御手段151、スペクトル取得手段152、領域判定手段153、成分分析手段155、および画像表示制御手段156として機能する。
モジュール制御手段151は、撮像モジュール11を制御する。つまり、撮像モジュール11を制御して、記憶部14に記憶されたV−λデータに基づいて、静電アクチュエーター56を制御し、所定波長間隔毎の分光画像を取得する。
スペクトル取得手段152は、撮像モジュール11により得られる各波長に対する分光画像に基づいて、分光画像の各画素における分光スペクトルを取得する。
領域判定手段153は、各画素の分光スペクトルに基づいて、撮像画像の各画素のうち、対象物Xに対応した画素領域を判定する。
スペクトル取得手段152は、撮像モジュール11により得られる各波長に対する分光画像に基づいて、分光画像の各画素における分光スペクトルを取得する。
領域判定手段153は、各画素の分光スペクトルに基づいて、撮像画像の各画素のうち、対象物Xに対応した画素領域を判定する。
成分分析手段155は、含有率分析手段155A、質量推定手段155B、および成分算出手段155Cを備えている。
含有率分析手段155Aは、各画素の分光スペクトルから、食品(対象物X)に含まれる成分を分析し、その含有率を分析する。
質量推定手段155Bは、撮像画像に基づいて、対象物Xの体積を推算し、推算した体積に基づいて質量を推算する。なお、本実施形態では、質量推定手段155Bにより、質量を推算する例を示すが、例えば、分光分析装置10の一部にデジタル秤等が設けられ、デジタル秤により計測された質量を取得する構成としてもよい。
成分算出手段155Cは、食品(対象物X)に含まれる各成分の含有量、および当該食品のカロリーを算出する。
含有率分析手段155Aは、各画素の分光スペクトルから、食品(対象物X)に含まれる成分を分析し、その含有率を分析する。
質量推定手段155Bは、撮像画像に基づいて、対象物Xの体積を推算し、推算した体積に基づいて質量を推算する。なお、本実施形態では、質量推定手段155Bにより、質量を推算する例を示すが、例えば、分光分析装置10の一部にデジタル秤等が設けられ、デジタル秤により計測された質量を取得する構成としてもよい。
成分算出手段155Cは、食品(対象物X)に含まれる各成分の含有量、および当該食品のカロリーを算出する。
画像表示制御手段156は、算出した分析結果(対象物Xにおける成分含有率、成分含有量、カロリー等)を示す画像情報を生成し、プロジェクター4を制御して当該画像データに基づいた画像光を投射させる。
[プロジェクターの構成]
図4は、第一実施形態に係るプロジェクターの光学ユニットの概略構成を示す模式図である。
プロジェクター4は、光学ユニット40と投射レンズ48(図1参照)とを備えている。
光学ユニット40は、上記制御部13による制御の下、画像情報(画像信号を含む)に応じた画像を形成して投射する光学装置である。この光学ユニット40は、図1および図4に示すように、各種装置42〜46(図4参照)と、光学部品用筐体47(図4参照)と、を備えている。
図4は、第一実施形態に係るプロジェクターの光学ユニットの概略構成を示す模式図である。
プロジェクター4は、光学ユニット40と投射レンズ48(図1参照)とを備えている。
光学ユニット40は、上記制御部13による制御の下、画像情報(画像信号を含む)に応じた画像を形成して投射する光学装置である。この光学ユニット40は、図1および図4に示すように、各種装置42〜46(図4参照)と、光学部品用筐体47(図4参照)と、を備えている。
平行化レンズ41は、光源2から出射された光を平行化して均一化装置42に出射する。
均一化装置42は、光源2から出射された光束の中心軸に対する直交面内の照度を均一化する。この均一化装置42は、光源2からの光の入射順に、第1レンズアレイ421、調光装置422、第2レンズアレイ423、偏光変換素子424および重畳レンズ425を備える。
均一化装置42は、光源2から出射された光束の中心軸に対する直交面内の照度を均一化する。この均一化装置42は、光源2からの光の入射順に、第1レンズアレイ421、調光装置422、第2レンズアレイ423、偏光変換素子424および重畳レンズ425を備える。
色分離装置43は、均一化装置42から入射される光束を、赤(R)、緑(G)および青(B)の3つの色光に分離する。この色分離装置43は、青色光を反射させて緑色光および赤色光を透過させるダイクロイックミラー431と、当該ミラー431を透過した緑色光および赤色光のうち、緑色光を反射させて赤色光を透過させるダイクロイックミラー432と、青色光の光路上に設けられる反射ミラー433と、を備える。
リレー装置44は、分離された赤色光の光路上に設けられる。このリレー装置44は、入射側レンズ441、リレーレンズ443および反射ミラー442,444を備える。
リレー装置44は、分離された赤色光の光路上に設けられる。このリレー装置44は、入射側レンズ441、リレーレンズ443および反射ミラー442,444を備える。
電気光学装置45は、分離された各色光を変調して、画像信号に応じた画像を形成する。この電気光学装置45は、それぞれ分離された色光毎に設けられるフィールドレンズ451、入射側偏光板452、光変調装置としての液晶パネル453および出射側偏光板454と、色合成装置としてのクロスダイクロイックプリズム455と、を備える。これらのうち、液晶パネル453(赤、緑および青用の液晶パネルをそれぞれ453R,453G,453Bとする)は、入射される色光を、上記制御装置から入力される画像信号に基づいてそれぞれ変調する。また、クロスダイクロイックプリズム455は、各液晶パネル453R,453G,453Bにより変調された各色光(各色画像)を合成する。
なお、液晶パネル453、出射側偏光板454およびクロスダイクロイックプリズム455は一体化されている。
なお、液晶パネル453、出射側偏光板454およびクロスダイクロイックプリズム455は一体化されている。
このようなプロジェクター4は、演算部15の画像表示制御手段156により制御され、例えば、前述した食品分析装置3により分析された分析結果に関する画像情報を取得し、光学ユニット40により当該画像情報に基づく画像を形成し、投射レンズ48(図1参照)から当該画像を被投射面に投射する。
[第一実施形態の作用効果]
本実施形態の電子機器1は、発光管21、および発光管21から出射された光のうち所定波長の光を透過させ、所定波長外の光を反射させるリフレクター22を有する光源2を備えている。これにより、分光分析装置10を備える食品分析装置3は、発光管21から出射され、リフレクター22を透過した所定波長の光を対象物Xに照射し、対象物Xから反射した光を分光分析装置10により分光分析できる。さらに、プロジェクター4は、光源2の発光管21から出射され、リフレクター22により反射された所定波長外の光が光学ユニット40および投射レンズ48を介して被投射面に投射されることにより画像を被投射面に表示できる。すなわち、本実施形態では、同一の発光管21から出射された光のうち所定波長の光のみをリフレクター22を透過させることで、1つの光源2を食品分析装置3およびプロジェクター4で共有する。これにより、電子機器1内に2つの光源を備える場合に比べて、電子機器1内の温度上昇を抑制することができるので、正確な分光測定および画像表示ができる。
本実施形態の電子機器1は、発光管21、および発光管21から出射された光のうち所定波長の光を透過させ、所定波長外の光を反射させるリフレクター22を有する光源2を備えている。これにより、分光分析装置10を備える食品分析装置3は、発光管21から出射され、リフレクター22を透過した所定波長の光を対象物Xに照射し、対象物Xから反射した光を分光分析装置10により分光分析できる。さらに、プロジェクター4は、光源2の発光管21から出射され、リフレクター22により反射された所定波長外の光が光学ユニット40および投射レンズ48を介して被投射面に投射されることにより画像を被投射面に表示できる。すなわち、本実施形態では、同一の発光管21から出射された光のうち所定波長の光のみをリフレクター22を透過させることで、1つの光源2を食品分析装置3およびプロジェクター4で共有する。これにより、電子機器1内に2つの光源を備える場合に比べて、電子機器1内の温度上昇を抑制することができるので、正確な分光測定および画像表示ができる。
本実施形態では、リフレクター22が紫外光および赤外光を通過させ、可視光を反射する材料(シリコンまたはジンクセレン等)で構成されているので、食品分析装置3は、発光管21から出射された光のうち、紫外光および赤外光を分光分析に用いることができる。また、リフレクター22により可視光が反射され、プロジェクター4に供給されるので、当該可視光を用いて、正確な画像表示ができる。さらに、リフレクター22が紫外光および赤外光を透過させることから、当該紫外光および赤外光がプロジェクター4に供給されないので、当該プロジェクター4の光学ユニット40に設けられる液晶パネル453が紫外光および赤外光により劣化することを抑制できる。
本実施形態では、光源2および分光分析装置10の間に断熱板7が設けられているので、分光分析装置10(特に、波長可変干渉フィルター5)に対する光源2からの放熱の影響を抑制することができる。また、断熱板7には、光源2から出射された光のうち、リフレクター22を透過し反射鏡31にて反射された赤外光および紫外光が通過するガラス窓71が備えられているので、断熱機能を損なうことなく光源2からの光(赤外光)を対象物Xに供給できる。これにより、分光分析装置10および対象物Xに対する光源2からの放熱の影響を最小限に留めることができるので、波長可変干渉フィルター5により対象物Xのより正確な分光分析ができる。
本実施形態では、食品分析装置3(分光分析装置10)は、入射光を分光する分光素子として波長可変干渉フィルター5と、波長可変干渉フィルター5によって分光された各波長の光を撮像する撮像部6とを備えることにより、簡単な構成で面分光による分光画像を取得でき、当該分光画像に基づいて対象物Xに対応する対象物画素を判定できる。
また、分光素子として、このような波長可変型ファブリーペローエタロン素子を用いることで、例えばAOTF(Acousto-Optic Tunable Filter:音響光学チューナブルフィルター)やLCTF(Liquid Crystal Tunable Filters:液晶チューナブルフィルター)等のような大型の分光素子を用いた分析装置に比べて、小型化が可能となる。
また、分光素子として、このような波長可変型ファブリーペローエタロン素子を用いることで、例えばAOTF(Acousto-Optic Tunable Filter:音響光学チューナブルフィルター)やLCTF(Liquid Crystal Tunable Filters:液晶チューナブルフィルター)等のような大型の分光素子を用いた分析装置に比べて、小型化が可能となる。
本実施形態では、制御部13の演算部15が、前記各波長に対応した分光画像の各画素の光量に基づいて、各画素の分光スペクトルを取得し、対象物Xの画素の分光スペクトルを取得し、対象物Xの画素の分光スペクトルに基づいて、対象物Xに含まれる成分を検出する成分分析手段155を備えているので、対象物Xに含まれる成分を検出できる。さらに本実施形態の電子機器1は、プロジェクター4を備えているので、当該プロジェクター4は、食品分析装置3により検出された検出結果に関する画像情報を取得し、光学ユニット40により当該画像情報に基づく画像を形成し、投射レンズ48から当該画像を被投射面に投射できる。
[第二実施形態]
本実施形態では、食品分析装置3の構成、筐体35A内の構成、分光分析装置10の構成、およびプロジェクター4の光学ユニット40A内の構成が第一実施形態と一部異なる。このため、第一実施形態と異なる部分について、以下に詳しく説明する。なお、第二実施形態において、第一実施形態と同様の部材については、同番号を付し、説明を省略する。
図5は、第二実施形態における電子機器の概略構成を示す断面図である。
第二実施形態に係る電子機器1Aは、図5に示すように、食品分析装置3Aおよびプロジェクター4Aを備えている。また、これらの食品分析装置3Aおよびプロジェクター4Aとは、第一実施形態と同様に、1つの光源2を共有することで構成される。
また、光源2と食品分析装置3Aの分光分析装置10Aとの間には、断熱板7Aが設けられている。この断熱板7Aには、光源2からの光を通過させる光通過部としてのガラス窓71およびガラス窓72が設けられている。
本実施形態では、食品分析装置3の構成、筐体35A内の構成、分光分析装置10の構成、およびプロジェクター4の光学ユニット40A内の構成が第一実施形態と一部異なる。このため、第一実施形態と異なる部分について、以下に詳しく説明する。なお、第二実施形態において、第一実施形態と同様の部材については、同番号を付し、説明を省略する。
図5は、第二実施形態における電子機器の概略構成を示す断面図である。
第二実施形態に係る電子機器1Aは、図5に示すように、食品分析装置3Aおよびプロジェクター4Aを備えている。また、これらの食品分析装置3Aおよびプロジェクター4Aとは、第一実施形態と同様に、1つの光源2を共有することで構成される。
また、光源2と食品分析装置3Aの分光分析装置10Aとの間には、断熱板7Aが設けられている。この断熱板7Aには、光源2からの光を通過させる光通過部としてのガラス窓71およびガラス窓72が設けられている。
[食品分析装置3Aの構成]
食品分析装置3Aは、第一実施形態に係る食品分析装置3の構成に加えて、Z方向側の壁面に開口部371を備えている。開口部371には、送風手段としてのファン372が備えられており、制御部13A(図7参照)の制御により駆動する。このファン372が駆動すると、電子機器1A外の冷却風が図5に示す破線S4,S5,S6に沿って分光分析装置10A、プロジェクター4A、および光源2に供給される。すなわち、開口部371から供給される冷却風は、分光分析装置10A(特に波長可変干渉フィルター5)からプロジェクター4Aの光学ユニット40A内を通り、光源2に向かうように供給される。
なお、冷却風の経路とした破線S4,S5,S6は、模式的に示したものであり、経路は自在に設定可能である。例えば、ファン372が設けられる開口部371に接続されるダクト等を設け、当該ダクトを介して電子機器1A外の冷却風が送風されることとしてもよい。
食品分析装置3Aは、第一実施形態に係る食品分析装置3の構成に加えて、Z方向側の壁面に開口部371を備えている。開口部371には、送風手段としてのファン372が備えられており、制御部13A(図7参照)の制御により駆動する。このファン372が駆動すると、電子機器1A外の冷却風が図5に示す破線S4,S5,S6に沿って分光分析装置10A、プロジェクター4A、および光源2に供給される。すなわち、開口部371から供給される冷却風は、分光分析装置10A(特に波長可変干渉フィルター5)からプロジェクター4Aの光学ユニット40A内を通り、光源2に向かうように供給される。
なお、冷却風の経路とした破線S4,S5,S6は、模式的に示したものであり、経路は自在に設定可能である。例えば、ファン372が設けられる開口部371に接続されるダクト等を設け、当該ダクトを介して電子機器1A外の冷却風が送風されることとしてもよい。
[筐体35Aの構成]
筐体35Aは、第一実施形態の筐体35と同様に、反射鏡33AのX方向と反対側に配置される。筐体35Aの天面部35B1、すなわち、光源2に対向する面には、開口部352,353とは別の開口部355が形成されている。この開口部355内には、ファン356が設けられており、制御部13Aの制御により駆動する。このファン356が駆動すると、筐体35A内の冷却風が図5に示す破線S1,S2,S3に沿って分光分析装置10Aおよび光源2に供給される。なお、冷却風の経路として示した破線S1,S2,S3は、模式的に示したものであり、経路は自在に設定可能である。例えば、ファン356が設けられる開口部355に接続されるダクト等を設け、当該ダクトを介して筐体35A内の冷却風が送風されることとしてもよい。
また、筐体35Aの天面部35B1には、筐体35A内の温度を検出する温度センサー12Cが設けられる。
筐体35Aは、第一実施形態の筐体35と同様に、反射鏡33AのX方向と反対側に配置される。筐体35Aの天面部35B1、すなわち、光源2に対向する面には、開口部352,353とは別の開口部355が形成されている。この開口部355内には、ファン356が設けられており、制御部13Aの制御により駆動する。このファン356が駆動すると、筐体35A内の冷却風が図5に示す破線S1,S2,S3に沿って分光分析装置10Aおよび光源2に供給される。なお、冷却風の経路として示した破線S1,S2,S3は、模式的に示したものであり、経路は自在に設定可能である。例えば、ファン356が設けられる開口部355に接続されるダクト等を設け、当該ダクトを介して筐体35A内の冷却風が送風されることとしてもよい。
また、筐体35Aの天面部35B1には、筐体35A内の温度を検出する温度センサー12Cが設けられる。
[プロジェクター4Aの光学ユニット40Aの構成]
図6は、第二実施形態に係るプロジェクター4Aの光学ユニット40Aの概略構成を示す模式図である。
光学ユニット40Aの均一化装置42Aは、光源2からの光の入射順に、第1レンズアレイ421、調光装置422、第2レンズアレイ423、偏光変換素子424、重畳レンズ425に加えて、本発明の可視光分断手段としての可動ミラー49を備えている。
光分離手段としての可動ミラー49は、リフレクター22により反射された可視光の光路に進退自在に設けられ、当該可視光を第一光および第二光に分離する機能を備える。このように分離された第一光は対象物Xに照射され、第二光は色分離装置43に供給される。例えば、可動ミラー49は、制御部13Aの制御の下、図6の矢印K1に沿って回動可能に設けられている。
また、可動ミラー49としては、例えばハーフミラーを用いることができ、一部の可視光(第二光)を透過させ、残りの可視光(第一光)を反射させる。これにより、例えば、可動ミラー49が可動することにより、図6に示す状態から図5に示す状態になると、第一光がX方向とは逆方向に反射される。すなわち、可動ミラー49に反射された第一光は、図5の破線L19に沿って、ガラス窓72を介して反射鏡33Aに供給される。なお、光合成手段としての反射鏡33Aは、例えばダイクロイックミラーを用いることができ、赤外光と第一光とを合成して対象物Xに向かって照射する。
また、光学ユニット40A内には、温度センサー12Aが設けられる。なお、図6においては、温度センサー12Aは、可動ミラー49近傍に設けられていることとしたが、これに限られない。例えば、光源2の近傍に設けることとしてもよい。
図6は、第二実施形態に係るプロジェクター4Aの光学ユニット40Aの概略構成を示す模式図である。
光学ユニット40Aの均一化装置42Aは、光源2からの光の入射順に、第1レンズアレイ421、調光装置422、第2レンズアレイ423、偏光変換素子424、重畳レンズ425に加えて、本発明の可視光分断手段としての可動ミラー49を備えている。
光分離手段としての可動ミラー49は、リフレクター22により反射された可視光の光路に進退自在に設けられ、当該可視光を第一光および第二光に分離する機能を備える。このように分離された第一光は対象物Xに照射され、第二光は色分離装置43に供給される。例えば、可動ミラー49は、制御部13Aの制御の下、図6の矢印K1に沿って回動可能に設けられている。
また、可動ミラー49としては、例えばハーフミラーを用いることができ、一部の可視光(第二光)を透過させ、残りの可視光(第一光)を反射させる。これにより、例えば、可動ミラー49が可動することにより、図6に示す状態から図5に示す状態になると、第一光がX方向とは逆方向に反射される。すなわち、可動ミラー49に反射された第一光は、図5の破線L19に沿って、ガラス窓72を介して反射鏡33Aに供給される。なお、光合成手段としての反射鏡33Aは、例えばダイクロイックミラーを用いることができ、赤外光と第一光とを合成して対象物Xに向かって照射する。
また、光学ユニット40A内には、温度センサー12Aが設けられる。なお、図6においては、温度センサー12Aは、可動ミラー49近傍に設けられていることとしたが、これに限られない。例えば、光源2の近傍に設けることとしてもよい。
[分光分析装置10Aの構成]
分光分析装置10Aは、波長可変干渉フィルター5の近傍に、断熱板7Aを挟んで分光分析装置10A側の温度を検出する温度検出手段としての温度センサー12Bが設けられる。
[分光分析装置10Aの制御部13Aの構成]
図7は、第二実施形態に係る分光分析装置10Aの概略構成を示すブロック図である。
分光分析装置10Aの制御部13Aは、記憶部14および演算部15Aを備える。
演算部15Aは、図7に示すように、第一実施形態と共通する各手段の他、温度判定手段157、送風制御手段158、およびミラー制御手段159として機能する。
分光分析装置10Aは、波長可変干渉フィルター5の近傍に、断熱板7Aを挟んで分光分析装置10A側の温度を検出する温度検出手段としての温度センサー12Bが設けられる。
[分光分析装置10Aの制御部13Aの構成]
図7は、第二実施形態に係る分光分析装置10Aの概略構成を示すブロック図である。
分光分析装置10Aの制御部13Aは、記憶部14および演算部15Aを備える。
演算部15Aは、図7に示すように、第一実施形態と共通する各手段の他、温度判定手段157、送風制御手段158、およびミラー制御手段159として機能する。
温度判定手段157は、筐体35A内の温度より筐体35A外の温度が高いか否かを判定する機能を有する。例えば、温度判定手段157は、プロジェクター4A内の温度を温度センサー12Aから、分光分析装置10A内の温度を温度センサー12Bからそれぞれ取得する。そして、筐体35A内の温度を温度センサー12Cから取得し、それぞれの温度センサー12A,12B,12Cから取得した温度情報に基づいて、筐体35A内の温度よりプロジェクター4Aまたは分光分析装置10A内の温度が高いか否かを判定する。
送風制御手段158は、温度センサー12Bにより検出された温度に応じて、ファン372を駆動させる機能を有する。例えば、送風制御手段158は、温度センサー12Bにより検出された温度が予め定められた所定の温度(例えば、20℃)からの差に基づいてファン372の駆動速度を制御する。この場合、温度センサー12Bにより検出された温度が20℃以下であれば、ファン372を駆動させず、温度センサー12Bにより検出された温度が21℃以上であれば、前記差に基づいてファン372を駆動させ、その回転速度を制御する。
なお、ファン372の駆動は、所定の温度からの差に基づいて制御されることとしたが、これに限られず、検出された温度に対応する温度毎に予め定められた回転数に基づいて、ファン372を制御するようにしてもよい。
なお、ファン372の駆動は、所定の温度からの差に基づいて制御されることとしたが、これに限られず、検出された温度に対応する温度毎に予め定められた回転数に基づいて、ファン372を制御するようにしてもよい。
また、送風制御手段158は、前述したファン372の制御の他、温度判定手段157により、筐体35A内の温度よりプロジェクター4Aまたは分光分析装置10A内の温度が高いと判定されると、ファン356を駆動させる。これにより、ファン356が駆動し、筐体35A内の冷却風が開口部355に接続された図示しないダクトを介して、分光分析装置10Aの波長可変干渉フィルター5および光源2の少なくともいずれか一方に筐体35A内の冷却風が供給される。
なお、波長可変干渉フィルター5および光源2の両方に筐体35A内の冷却風を供給するようにしてもよいし、光源2にのみ筐体35A内の冷却風を供給するようにしてもよい。
なお、波長可変干渉フィルター5および光源2の両方に筐体35A内の冷却風を供給するようにしてもよいし、光源2にのみ筐体35A内の冷却風を供給するようにしてもよい。
ミラー制御手段159は、前述した可動ミラー49を制御する機能を備える。例えば、食品分析装置3Aにおいて、対象物Xのカラー画像を取得したい場合、また、可視光域における分光画像を取得したい場合には、ミラー制御手段159は、可動ミラー49を駆動させ、図5に示す位置に回動させる。これにより、可視光(第一光)が反射鏡33Aに供給され、赤外光と合成された上で筐体35A内に供給されることとなり、筐体35A内に配置される対象物Xに合成光を投射することができる。
一方、赤外光を用いた対象物Xの分光分析を実施する場合、及び分光分析結果をプロジェクター4Aにより表示させる場合には、ミラー制御手段159は、可動ミラー49を駆動させ、図6に示す位置に回動させる。これにより、光源2から出射される可視光の全てが光学ユニットの均一化装置42Aに供給されることとなり、より鮮明な画像を被投射面に投射できる。また、赤外光を用いた分光分析において、可視光が対象物に照射されず、適正な成分分析を実施できる。
一方、赤外光を用いた対象物Xの分光分析を実施する場合、及び分光分析結果をプロジェクター4Aにより表示させる場合には、ミラー制御手段159は、可動ミラー49を駆動させ、図6に示す位置に回動させる。これにより、光源2から出射される可視光の全てが光学ユニットの均一化装置42Aに供給されることとなり、より鮮明な画像を被投射面に投射できる。また、赤外光を用いた分光分析において、可視光が対象物に照射されず、適正な成分分析を実施できる。
[第二実施形態の作用効果]
第二実施形態の電子機器1Aは、第一実施形態の電子機器1の作用効果に加えて、以下の効果がある。
本実施形態では、リフレクター22により反射された可視光が可動ミラー49により、第一光および第二光に分離され、第一光が対象物Xに照射される。これにより、分光分析装置10Aにより、赤外光のみならず、可視光を用いた対象物Xの分光分析ができる。また、撮像部6により対象物Xの写真を撮影する場合、赤外光だけでは明るさが不足する。これに対して、本実施形態では、可視光(第一光)が反射鏡33Aにより赤外光と合成された上で対象物Xに照射されるので、十分な明るさの下、当該対象物Xの写真を撮影することができる。
第二実施形態の電子機器1Aは、第一実施形態の電子機器1の作用効果に加えて、以下の効果がある。
本実施形態では、リフレクター22により反射された可視光が可動ミラー49により、第一光および第二光に分離され、第一光が対象物Xに照射される。これにより、分光分析装置10Aにより、赤外光のみならず、可視光を用いた対象物Xの分光分析ができる。また、撮像部6により対象物Xの写真を撮影する場合、赤外光だけでは明るさが不足する。これに対して、本実施形態では、可視光(第一光)が反射鏡33Aにより赤外光と合成された上で対象物Xに照射されるので、十分な明るさの下、当該対象物Xの写真を撮影することができる。
本実施形態では、可動ミラー49が可視光の光路に進出している際には、対象物Xに可視光(第一光)が照射される。一方、可動ミラー49が可視光の光路から退避している際には、リフレクター22により反射された可視光の全てが光学ユニット40Aに供給されるので、より鮮明な画像を被投射面に投射できる。これにより、電子機器1Aの使用状況に合わせて可動ミラー49を可視光の光路に対して進退動させることで、光源2からの可視光を有効に利用することができる。
本実施形態では、リフレクター22を透過した紫外光および赤外光の少なくともいずれかと第一光とを反射鏡33Aにより合成し、当該合成された光が対象物Xに導かれるので、対象物Xに対して可視光(第一光)と、赤外光との合成光が照射される。これにより、可視光を別に照射するよりも、正確な分光分析ができる。
本実施形態では、ファン372および不図示のダクトが分光分析装置10Aから光学ユニット40Aを通り、光源2に向かう冷却風を導入するので、まず分光分析装置10A(特に、波長可変干渉フィルター5)を確実に冷却することができる。そして、分光分析装置10Aを介して光学ユニット40Aを通り光源2に冷却風が供給されるので、光源2からの可視光が供給されるプロジェクター4Aおよび熱源である光源2を確実に冷却することができる。これにより、電子機器1A内の温度上昇を抑制できるので、正確な分光測定および画像表示ができる。
本実施形態では、温度センサー12Bにより断熱板7Aを挟んで分光分析装置10A側の温度が検出され、当該検出された温度に応じてファン372を送風制御手段158が制御する。これにより、例えば、分光分析装置10A側の温度が所定の温度(例えば、20℃)より高い場合に、送風制御手段158によりファン372が駆動され、分光分析装置10A、プロジェクター4A、および光源2に冷却風が供給できる。一方、分光分析装置10A側の温度が所定の温度より低い場合には、送風制御手段158によりファン372が駆動されることがない。これにより、電子機器1A内での無駄な電力消費を抑えることが可能となり、ひいては、ファン372の駆動による熱量の放出を防止できるので、電子機器1A内の温度上昇を抑制できる。したがって、正確な分光測定および画像表示ができる。
本実施形態では、筐体35Aの天面部35B1に設けられたファン356からダクト等を介して光源2および波長可変干渉フィルター5に当該筐体35A内の冷却風を送風できる。筐体35A内の温度は、電子機器1A内において比較的低い温度で保たれる。このため、筐体35A内の冷却風が少なくとも光源2に供給されるので、光源2から発生した熱を放熱することで、電子機器1A内の温度上昇を抑制できる。これにより、熱による光学ユニット40Aの液晶パネル453および波長可変干渉フィルター5の熱による劣化を防止でき、正確な分光測定および画像表示ができる。
本実施形態では、温度判定手段157により筐体35A内の温度より筐体35A外の温度、すなわち、プロジェクター4Aまたは分光分析装置10Aの温度が高いと判定されたときにのみ、送風制御手段158がファン356を駆動させる。すなわち、筐体35A内の温度がプロジェクター4Aおよび分光分析装置10Aの温度以上のときに、ファン356が駆動されることがない。これにより、電子機器1A内での無駄な電力消費を抑えることが可能となり、ひいては、ファン356の駆動による熱量の放出を防止できるので、電子機器1A内の温度上昇を抑制できる。熱による光学ユニット40Aの液晶パネル453および波長可変干渉フィルター5の熱による劣化を防止でき、正確な分光測定および画像表示ができる。
[変形例]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記各実施形態では、光源として発光管を用いることとしたが、これに限られない。例えば、発光管21に代えて、LED(Light Emitting Diode)を用いることとしてもよい。これによれば、LEDから出射される光には、紫外光が殆ど含まれないため、紫外線カットフィルター34を設ける必要がない。すなわち、電子機器1,1Aの部品点数を削減することができる。
上記第二実施形態では、ファン356を設け、筐体35A内の冷却風を光源2および波長可変干渉フィルター5に供給することとしたが、これに限られない。
また、筐体35Aの天面部35B1にさらに開口部およびファンを設け、筐体35A内に筐体外の空気を供給するようにしてもよい。これによれば、電子機器内の温度が均一となり、より正確な分光分析および画像表示ができる。
また、筐体35Aの天面部35B1にさらに開口部およびファンを設け、筐体35A内に筐体外の空気を供給するようにしてもよい。これによれば、電子機器内の温度が均一となり、より正確な分光分析および画像表示ができる。
上記第二実施形態では、温度判定手段157および送風制御手段158を備えることとしたが、これらの手段を設けることなく、電子機器1Aの電源がON状態になっている期間、ファン356,372を駆動させ続けるようにしてもよい。これによれば、継続的に筐体35A内の冷却風を光源2および波長可変干渉フィルター5に供給し、また、電子機器1A外の冷却風を波長可変干渉フィルター5、プロジェクター4A、および光源2に供給することができるので、電子機器1A内の温度上昇を抑制することができる。
上記第二実施形態では、光分断手段として可動ミラー49を備えることとしたがこれに限られない。例えば、偏光変換素子424に代えて、光分断手段としての偏光ビームスプリッターを用いることとしてもよい。これにより、偏光ビームスプリッターに供給された可視光は、所定の直線偏光方向であるP偏光および当該P偏光と直交する直線偏光方向であるS偏光に分離される。したがって、可動ミラー49を備えることなく可視光を第一光および第二光に分離し、また、可視光の投射量が減少することがないので、より正確な分光分析装置10Aによる分光分析及びプロジェクター4Aによる画像表示ができる。
上記第二実施形態において、近赤外領域に特徴量を有する成分の分析を実施したが、可視領域に対して特徴量を有する成分の分析を実施してもよい。
また、各実施形態において、波長可変干渉フィルター5を紫外域の光をも分光可能な構成とし、さらに紫外域に対して特徴量を有する成分に対する分析や、紫外光に反応する物質の検出や、当該物質の分布状態の分析等を実施してもよい。
また、各実施形態において、波長可変干渉フィルター5を紫外域の光をも分光可能な構成とし、さらに紫外域に対して特徴量を有する成分に対する分析や、紫外光に反応する物質の検出や、当該物質の分布状態の分析等を実施してもよい。
上記各実施形態では、波長可変干渉フィルター5がモジュール基板112に固定される構成を示したが、これに限定されず、例えば波長可変干渉フィルター5がパッケージに格納されており、このパッケージをモジュール基板112に固定する構成などとしてもよい。また、波長可変干渉フィルター5が、モジュール基板112以外の基板や、装置筐体に設けられた固定部に固定されていてもよい。
上記各実施形態では、図示しないセンサー等により、対象物Xが所定位置に配置されたことを検出して、分光画像の撮像を開始する構成としたが、これに限定さない。例えば、対象物Xの所定位置への配置をユーザーが判断し、当該ユーザーの測定開始指示に応じて撮像モジュール11による撮像を開始してもよい。
上記各実施形態において、波長可変干渉フィルター5は、電圧印加により反射膜間ギャップG1のギャップ量を変動させる静電アクチュエーター56を備える構成としたが、これに限定されない。
例えば、固定電極561の代わりに、第一誘電コイルを配置し、可動電極562の代わりに第二誘電コイルまたは永久磁石を配置した誘電アクチュエーターを用いる構成としてもよい。
さらに、静電アクチュエーター56の代わりに圧電アクチュエーターを用いる構成としてもよい。この場合、例えば保持部522に下部電極層、圧電膜、および上部電極層を積層配置させ、下部電極層および上部電極層の間に印加する電圧を入力値として可変させることで、圧電膜を伸縮させて保持部522を撓ませることができる。
例えば、固定電極561の代わりに、第一誘電コイルを配置し、可動電極562の代わりに第二誘電コイルまたは永久磁石を配置した誘電アクチュエーターを用いる構成としてもよい。
さらに、静電アクチュエーター56の代わりに圧電アクチュエーターを用いる構成としてもよい。この場合、例えば保持部522に下部電極層、圧電膜、および上部電極層を積層配置させ、下部電極層および上部電極層の間に印加する電圧を入力値として可変させることで、圧電膜を伸縮させて保持部522を撓ませることができる。
上記各実施形態では、分光素子として波長可変干渉フィルター5が用いられる例を示したが、AOTFやLCTFを用いてもよい。
また、複数の波長に対する分光画像を順次撮像する構成に限定されず、複数の波長に対する分光画像を同時に撮像する構成としてもよい。例えばクロスダイクロイックプリズムおよび複数の撮像素子を備え、入射光を複数波長に分光するとともに、分光された各光をそれぞれ複数の撮像素子で同時に撮像する。
また、面分光が可能な分光素子に限られず、所定の一点に対する分光のみを行う分光素子を用いてもよい。この場合、例えば分光素子において入射光を分光させる分光測定点を透過した光が撮像素子を構成する各画素のうち、分光測定点に対向する画素に入射し、当該画素における光量が検出される。したがって、例えば、分光素子を移動させて前記分光測定点を移動させることで、各画素に対する光量を検出でき、これらの各画素の光量から分光画像を取得することが可能となる。
上記各実施形態では、成分分析手段155は、食品のカロリーを算出する例を示したが、カロリーの算出を行わない構成としてもよい。
また、複数の波長に対する分光画像を順次撮像する構成に限定されず、複数の波長に対する分光画像を同時に撮像する構成としてもよい。例えばクロスダイクロイックプリズムおよび複数の撮像素子を備え、入射光を複数波長に分光するとともに、分光された各光をそれぞれ複数の撮像素子で同時に撮像する。
また、面分光が可能な分光素子に限られず、所定の一点に対する分光のみを行う分光素子を用いてもよい。この場合、例えば分光素子において入射光を分光させる分光測定点を透過した光が撮像素子を構成する各画素のうち、分光測定点に対向する画素に入射し、当該画素における光量が検出される。したがって、例えば、分光素子を移動させて前記分光測定点を移動させることで、各画素に対する光量を検出でき、これらの各画素の光量から分光画像を取得することが可能となる。
上記各実施形態では、成分分析手段155は、食品のカロリーを算出する例を示したが、カロリーの算出を行わない構成としてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の構成について具体的に説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、当業者が様々な変形および改良を加えることができるものである。
1,1A…電子機器、2…光源、3…食品分析装置(分光分析手段)、4…プロジェクター(画像表示手段)、5…波長可変干渉フィルター(分光素子・波長可変型ファブリーペローエタロン素子)、6…撮像部(撮像素子)、7…断熱板、10…分光分析装置(分光分析手段)、12A,12B,12C…温度センサー(温度検出手段)、13,13A…制御部、21…発光管、33A…反射鏡(光合成手段)、35,35A…筐体、49…可動ミラー(光分離手段)、71,72…ガラス窓(光通過部)155…成分分析手段(成分検出手段)、157…温度判定手段、158…送風制御手段(制御手段)、352,353…開口部(光透過部)、356,372…ファン(送風手段)、X…対象物。
Claims (10)
- 発光管、および当該発光管から出射された光のうち所定波長の光を透過させ、当該所定波長外の光を反射させるリフレクターを有する光源と、
前記所定波長の光を対象物に照射して、前記対象物から反射した光を分光分析する分光分析手段と、
前記所定波長外の光を含む光を光変調し、光変調された光を投射する画像表示手段と、
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記リフレクターは、紫外光および赤外光の少なくともいずれかを通過させ、可視光を反射し、
前記分光分析手段は、前記紫外光および前記赤外光の少なくともいずれかを前記対象物に照射する
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項2に記載の電子機器において、
前記リフレクターにより反射された前記可視光の光路に設けられ、当該可視光を第一光および第二光に分離する光分離手段を備え、
前記第一光は、前記対象物に照射され、
前記第二光は、前記画像表示手段に供給される
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項3に記載の電子機器において、
前記光分離手段は、前記可視光の光路に対して進退自在に設けられた
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項3又は請求項4に記載の電子機器において、
前記リフレクターを透過した前記紫外光および前記赤外光の少なくともいずれかを、所定光路に沿って前記対象物に導く導光光学系を有し、
前記導光光学系は、前記紫外光および前記赤外光の少なくともいずれかと、前記第一光とを合成する光合成手段を有する
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電子機器において、
前記光源および前記分光分析手段の間に設けられた断熱板を備え、
前記断熱板には、前記光源からの光が通過する光通過部が設けられた
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項6に記載の電子機器において、
前記分光分析手段から前記画像表示手段を通り、前記光源に向かう冷却風を導入する送風手段を備えた
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項7に記載の電子機器において、
前記断熱板を挟んで前記分光分析手段側の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段により検出された温度に応じて前記送風手段を駆動させる送風制御手段と、を有する
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載の電子機器において、
前記分光分析手段は、前記対象物から反射した光から所定波長の光を選択して出射させ、かつ前記出射させる波長を変更可能な分光素子と、前記分光素子から出射された光を撮像し、前記各波長に対応した分光画像を取得する撮像素子と、各波長の前記分光画像の各画素の光量に基づいて、画素毎の分光スペクトルを取得し、当該分光スペクトルに基づいて、前記対象物に含まれる成分を分析する分析制御手段と、を備えた
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項9に記載の電子機器において、
前記分光素子は、波長可変型ファブリーペローエタロン素子である
ことを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
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JP2014013070A JP2015141067A (ja) | 2014-01-28 | 2014-01-28 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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2014
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TWI795391B (zh) * | 2017-09-22 | 2023-03-11 | 日商東芝照明技術股份有限公司 | 偵測裝置 |
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