JP2015140565A - 住宅の収納構造 - Google Patents

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紀之 丹羽
Noriyuki Niwa
紀之 丹羽
みぎわ 岩元
Migiwa Iwamoto
みぎわ 岩元
ひとみ 伊藤
Hitomi Ito
ひとみ 伊藤
直子 岸
Naoko Kishi
直子 岸
篠原 弘樹
Hiroki Shinohara
弘樹 篠原
勇介 酒井
Yusuke Sakai
勇介 酒井
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Abstract

【目的】リビングやダイニングの美観を損ねたりフローリングを傷つけたりすることなく、それらの場所で子供が親と過ごしながら、日常行うべきことを躾として子供に習慣づけることを可能にする。【構成】本発明に係る住宅の収納構造1は、リビング2に連通する収納空間6に棚板が複数段に設置された収納棚7を設置してある。収納棚7の左中段には、格納位置と引出し位置との間で前後移動が可能となるようにスライド板18を設けてあり、引出し位置では、該スライド板の上にランドセル17を載置してこれを保持するとともに、かかる状態でランドセル17を開閉できるようになっているとともに、格納位置では、上方の棚板20との間に拡がる直上空間がランドセル17を収納するためのバッグ収納スペース19となるように構成してある。【選択図】 図1

Description

本発明は、主として子育て世帯に適した住宅の収納構造に関する。
子育て世帯が居住する住宅を設計施工するにあたり、旧来、独立心を養う、勉強に適した環境を整える、プライバシーに配慮するといった観点から、リビングやダイニングとは別に、子供部屋を個室として設けるのが一般的であった。
ところが、昨今においては、子供が長時間個室で過ごすことで、引きこもりに見られるような人格形成上の弊害が生じたり、インターネットが持つ危険な側面を認識できずに犯罪に巻き込まれたりといった事態が懸念されることから、子供が中学生以下、特に小学生以下の場合、就寝時以外は自らの個室で過ごさず、リビングやダイニングで親と過ごすことが一般化しつつある。
一方、最近では、躾が再認識され、その主体が学校から家庭に移行しつつあるとともに、家庭での学習量も増える傾向にあり、家庭における躾、特に学習の習慣付けについての家庭の役割が以前にも増して重要になってきた。
特開2012−055623号公報
ここで、リビングやダイニングは本来、接客空間としての機能も担っているため、子供が親と一緒にダイニングで食事をしたり、ダイニングテーブルで子供が勉強し、さらにはそれを母親がキッチンで家事をしながらあるいは隣で見守ったり、親子がリビングで会話をしたりといったことは、広さの面ではほとんど問題とはならない。
しかしながら、子供に必要な収納はそれぞれの個室で確保されていることから、それに合わせて子供が自分の持ち物を個室に収納し、さらには帰宅時の片付けや登校時の準備も個室で行なおうとすると、住宅内における行動が非効率になる、すなわち、子供の主たる活動場所がダイニングやリビングになっているため、典型的には一階のリビングやダイニングと二階の子供部屋とを何度も行き来しなければならなくなり、子供ならずとも移動が面倒になる。
そのため、ともすればダイニングやリビングに子供の持ち物が散在する、特に幼少時期であれば、通園バッグやランドセルがその場に放置される結果を招き、帰宅時の片付けや登校時の準備といった日常行うべきことを躾として子供に習慣付けることが困難になるという問題を生じていた。
ちなみに、ランドセルを収納するラックや置き台なども提案されているものの(特許文献1)、かかる解決策では、ラックや置き台自体がリビングやダイニングの美観を損ねることが懸念される。
また、リビングやダイニングに設けられたシステム収納と呼ばれる造り付けの収納家具の一部をランドセル収納スペースとして開放し、子供にはそのランドセル収納スペースにランドセルを片付けるよう、習慣付けることも考えられるが、システム収納に限らず、およそ収納棚内では、直上の棚板が邪魔になってランドセルの開閉が困難であることから、リビングやダイニングの床にいったんランドセルを置き、その状態で学用品の取出しを行ってからしかるべき場所に収納せざるを得ず、片付けの手順が煩雑になって、子供への習慣付けとしては無理があるほか、ランドセルの場合には、金属製の金具が多用されているため、開閉作業の際にフローリングを傷付けてしまうという問題も生じる。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、リビングやダイニングの美観を損ねたりフローリングを傷つけたりすることなく、それらの場所で子供が親と過ごしながら、日常行うべきことを躾として子供に習慣づけることが可能な住宅の収納構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る住宅の収納構造は請求項1に記載したように、リビング、ダイニングその他の共用空間に形成された壁開口を介して該共用空間に連通する収納空間を設け、該収納空間に棚板が設けられた収納棚を設置するとともに前記壁開口に開閉扉を立て込んだ住宅の収納構造において、
前記収納棚の壁開口側外部空間でランドセル状バッグが開閉可能となるように該ランドセル状バッグを保持するバッグ保持手段を前記収納棚に設けるとともに、前記収納棚の内部空間のうち、前記バッグ保持手段の近傍位置に前記ランドセル状バッグを収納可能なバッグ収納スペースを設けたものである。
また、本発明に係る住宅の収納構造は、前記ランドセル状バッグが前記バッグ保持手段に保持された状態で前記開閉扉を閉じることができるように前記収納棚の正面を前記開閉扉の背面から後退させたものである。
また、本発明に係る住宅の収納構造は、前記バッグ保持手段を、前記収納棚の内部空間に概ね格納された格納位置と壁開口側に引き出された引出し位置との間で前後移動が可能となるように設けられたスライド板で構成するとともに、該スライド板が前記引出し位置にあるとき、その上に前記ランドセル状バッグを載置できるように前記スライド板を構成したものである。
また、本発明に係る住宅の収納構造は、前記スライド板を前記棚板の下方に離間配置し又は前記棚板の直下に近接配置したものである。
また、本発明に係る住宅の収納構造は、前記バッグ保持手段を、前記棚板の壁開口側縁部に突設された吊持手段で構成したものである。
また、本発明に係る住宅の収納構造は、前記収納棚の内部空間に概ね格納された格納位置と壁開口側に引き出された引出し位置との間で前後移動が可能となるように該収納棚にスライド板を設け、該スライド板の壁開口側縁部に吊持手段を突設して該吊持手段を前記バッグ保持手段とするとともに、該スライド板を前記棚板の直下に近接配置したものである。
本発明に係る住宅の収納構造においては、リビング、ダイニングその他の共用空間に連通する収納空間に収納棚を設置するにあたり、該収納棚の壁開口側外部空間でランドセル状バッグが開閉可能となるように該ランドセル状バッグを保持するバッグ保持手段を収納棚に設けるとともに、該収納棚の内部空間のうち、バッグ保持手段の近傍位置にランドセル状バッグを収納可能なバッグ収納スペースを設けてある。
かかる構成においては、帰宅時であれば、ランドセル状バッグをバッグ保持手段に保持させ、その状態でランドセル状バッグを開き、ノート、教科書といった学用品をランドセル状バッグから取り出し、取り出した学用品を収納棚の所定場所に収納し、ランドセル状バッグを元通りに閉じ、しかる後、ランドセル状バッグをバッグ保持手段からバッグ収納スペースに移して片付けを終える。
また、登校の準備をする際には、例えばその前日にバッグ収納スペースからランドセル状バッグを取り出してバッグ保持手段に保持させ、その状態でランドセル状バッグを開き、収納棚から取り出したノート、教科書といった学用品をランドセル状バッグに入れ、しかる後、ランドセル状バッグを元通りに閉じてバッグ保持手段から持ち出す。
そのため、ランドセル状バッグを床に置いたりせず、しかも収納棚が設置された収納空間内で学用品の取出しや学用品の収納を行うことが可能になり、帰宅時の片付けや登校時の準備を子供に無理なく習慣付けることができるとともに、リビングやダイニングの床の上でランドセル状バッグが開閉されこともないため、フローリング仕上げの床が傷つくおそれもない。
共用空間は、リビングやダイニングといった居室のほか、それらの居室に通じる玄関ホールや廊下も含まれるが、子供が親と過ごす時間が長いという意味では、リビング又はダイニングを共用空間とするのが望ましい。
収納棚は、共用空間に連通するように設ける限り、任意の位置に設置することができるが、帰宅後、ダイニングに置かれているテーブルを利用して勉強することが一般化しつつあるため、玄関ホールからリビングに入ってダイニングに向かう動線上に配置する、例えば、リビングのうち、玄関ホールに通じる出入り口近傍に配置するようにすれば、帰宅時の動線が短くなり、無駄がなくなる。
ランドセル状バッグは、背負う形で携行するタイプのバックがすべて包摂され、ランドセルのほか、スリーウェイバックやリュックサックも含まれるが、開閉作業に上方空きスペースが特に必要となるランドセルが主たる対象となる。
バッグ保持手段は、ランドセル状バッグが保持された状態で開閉扉を閉じることができるように構成する必要はないが、ランドセル状バッグがバッグ保持手段に保持された状態で開閉扉を閉じることができるように、収納棚の正面を開閉扉の背面から後退させた構成とすれば、例えば開閉扉を引違い戸で構成した場合、収納棚の例えば左半分の収納スペースを利用して、体操服袋、給食袋、上靴袋などの片付けや準備、あるいはマスク、ナフキン、ハンカチ、ティッシュペーパー等の小物の片付けや準備を行いつつ、ランドセル状バッグをバッグ保持手段に保持させたまま、引違い戸を左側に寄せ、収納棚の右半分の収納スペースを利用して、普段着から制服、制服から普段着への着替えなどを並行して行うことができるため、ランドセル状バッグにとどまらない様々な帰宅時の片付けや登校準備あるいは通塾準備を広く子供に習慣付けることが可能となる。
なお、収納棚の正面を開閉扉の背面から後退させた結果、収容棚と開閉扉との間に隙間が形成されるため、この隙間を、子供が無理なく通過できるように設定することにより、開閉扉を開け閉めせずとも、収納棚の全収容スペースにアクセスすることが可能となる。
バッグ保持手段をどのように構成するかは任意であるが、具体的には、特に以下の構成、
(a) 収納棚の内部空間に概ね格納された格納位置と壁開口側に引き出された引出し位置との間で前後移動が可能となるように設けられたスライド板で構成するとともに、該スライド板が引出し位置にあるとき、その上にランドセル状バッグを載置できるようにスライド板を構成する
(a′) (a)のスライド板を棚板の下方に離間配置し又は棚板の直下に近接配置する
(b) 棚板の壁開口側縁部に突設された吊持手段で構成する
(c) 収納棚の内部空間に概ね格納された格納位置と壁開口側に引き出された引出し位置との間で前後移動が可能となるように収納棚にスライド板を設け、該スライド板の壁開口側縁部に吊持手段を突設して該吊持手段をバッグ保持手段とするとともに、該スライド板を棚板の直下に近接配置する
を採用することができる。
ここで、構成(a)は、スライド板を引き出した上、その上にランドセル状バッグを載せて開閉する構成であるが、スライド板自体を棚板とすることで該スライド板の直上空間をバッグ収納スペースとする場合と、スライド板はランドセル状バッグを保持する機能に特化し、収納は別の棚板、例えばスライド板の直上に配置された棚板で行い、その棚板の直上空間をバッグ収納スペースとする場合にさらに分かれる。
構成(b)は、フック等の吊持手段にランドセル状バッグを掛ける構成であり、収納は別の棚板を用いる。
構成(c)は、スライド板を引き出した上、該スライド板の壁開口側縁部に突設されたフック等の吊持手段にランドセル状バッグを掛けるとともに、スライド板の上面を利用してランドセル状バッグから取り出されたあるいはランドセル状バッグに収納される学用品を仮置きしつつ、収納は別の棚板、例えばスライド板の直上に配置された棚板を用いる。
これらの構成、特に構成(c)によれば、ランドセル状バッグの開閉や学用品の取出し及び収納をよりスムーズに行うことが可能となり、帰宅時の片付けや登校時の準備における子供への習慣付けをより確実に行うことができる。
本実施形態に係る住宅の収納構造の図であり、(a)は平面配置図、(b)はA−A線方向から見た正面図、(c)はB−B線に沿う鉛直断面図。 使用状態を示した斜視図。 変形例に係る住宅の収納構造を示した鉛直断面図。 別の変形例における使用状態を示した斜視図。 さらに別の変形例に係る鉛直断面図。 同じくその使用状態を示した斜視図。 さらに別の変形例における使用状態を示した斜視図。
以下、本発明に係る住宅の収納構造の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る住宅の収納構造を示した平面配置図、正面図及び鉛直断面図である。これらの図でわかるように、本実施形態に係る住宅の収納構造1は、共用空間としてのリビング2のうち、玄関ホール3からの入口4近傍に配置されるものであって、リビング2に形成された壁開口5を介して該リビングに連通する収納空間6を設けるとともに、該収納空間に棚板が複数段に設置された収納棚7を設置し、壁開口5には開閉扉としての引違い戸8,8を立て込んで構成してある。
収納棚7は、正面からみて右上段に、主として親の衣服を掛けるハンガーパイプ9が架け渡された衣服収納スペース10が、右下段には、主として子供の普段着や制服を掛けるハンガーパイプ12が架け渡された衣服収納スペース13がそれぞれ設けてあるとともに、左上段には、学用品のうち、教科書やノートといった本類が収納される本類収納スペース14が、左中段には、マスク、ナフキン、ハンカチ、ティッシュペーパー等の小物を収納する小物収納スペース15が、左下段には、習字道具、絵画道具など比較的大型の学用品や体操服袋、給食袋、上靴袋、通塾バッグ等の巾着形式の袋類あるいはランドセル以外のバッグを収納する大型学用品収納スペース16がそれぞれ設けてある。
なお、子供が複数の場合、収納棚7の各収納スペースを、棚板の色や棚板に取り付けたネームプレート等で区別することにより、自分の収納スペースを識別できるように構成しておくのが望ましい。
また、本類収納スペース14については、使用頻度を考慮し、例えば手前側に今年の教科書、奥側に昨年以前の教科書を置くようにすればよい。
収納棚7の左中段には、該収納棚の内部空間に概ね格納された格納位置と、収納棚7の内部空間からその壁開口側外部空間に引き出された引出し位置との間で前後移動が可能となるように、バッグ保持手段としてのスライド板18を設けてあり、図2に示すように、引出し位置では(同図(a))、該スライド板の上にランドセル状バッグであるランドセル17を載置してこれを保持するとともに、かかる状態でランドセル17を開閉できるようになっているとともに、格納位置では(同図(b))、上方の棚板20との間に拡がる直上空間がランドセル17を収納するためのバッグ収納スペース19となるように構成してある。
一方、収納棚7は、スライド板18が引出し位置にあるときでも引違い戸8,8と干渉しないよう、図1(c)に示すように、その正面が引違い戸8,8の背面からΔdだけ離間するように後退配置してある。
本実施形態に係る住宅の収納構造1における帰宅時の子供の動きについて説明すると、玄関ホール3から入口4を介してリビング2に入り、引違い戸8,8を開く。
次に、必要に応じて、収納棚7の衣服収納スペース13のハンガーパイプ12に掛けた衣服を降ろして着替えを行い、体操服袋、給食袋、上靴袋等の袋類や習字道具、絵画道具など比較的大型の学用品を大型学用品収納スペース16に収納した後、スライド板18を図2(a)に示した引出し位置まで手前に引き、次いで、スライド板18の上にランドセル17を載せる。
次に、ランドセル17を開けてその中に入っている教科書やノートなどの学用品を取り出し、それらを本類収納スペース14に片付ける。
ランドセル17を開けるには、その冠(カブセ)から延びるベロの先端に取り付けられたサガリをランドセル本体の下面に設けられた止め具から取り外した後、そのサガリやベロの先端を持って冠を大きく跳ね上げるが、ランドセル17の開閉が行われるスライド板18の引出し位置は、収納棚7の内部空間からその壁開口側外部空間に飛び出した位置であるため、冠が上方の側板20にぶつかるおそれはない。
なお、ランドセル17を開閉する際、サガリや止め具といった金属製の金具がスライド板18にぶつかるため、スライド板18の上面は、耐久性や強度の高い材料で構成しておくのが望ましい。
学用品の取出しが終わったら、ランドセル17を元通りに閉じ、次いで、スライド板18を押し込んで格納位置に戻す。
このようにすると、ランドセル17は、収納棚7のバッグ収納スペース19に自然に収納される。
なお、スライド板18が引出し位置にあるときでも引違い戸8,8と干渉しないように構成してあるので、収納棚7の左半分と右半分を用いた上述の作業は同時に進行させることができる。
ちなみに、収納棚7の正面と引違い戸8,8の背面との間に設けられたスペースを利用すれば、引違い戸8,8を開け閉めせずとも、収納棚7の左右の収納スペースを使った作業、すなわちランドセル17の片付けと、衣服収納スペース13を使った着替え等の作業とを同時に進めることも可能である。
一方、登校の準備を行う際には、引違い戸8,8を開いた後、スライド板18を引出し位置まで手前に引き出すことにより、ランドセル17をバッグ収納スペース19から手前側に移動させる。
次に、その日の授業に合わせて本類収納スペース14から取り出した教科書やノート、あるいは必要に応じて小物収納スペース15から取り出したマスク、ナフキン、ハンカチ、ティッシュペーパー等の小物をランドセル17に入れる。
一方、同じくその日の授業に応じて必要になる大型学用品や体操服袋、給食袋、上靴袋等の袋類を大型学用品収納スペース16から取り出し、収納関係の登校準備を終える。
以上説明したように、本実施形態に係る住宅の収納構造1によれば、リビング2に連通する収納空間6に収納棚7を設置するにあたり、該収納棚にスライド板18を設け、該スライド板を、収納棚7の壁開口側外部空間となる引出し位置では、ランドセル17が開閉できるように該ランドセルを保持し、格納位置では、該収納棚の内部空間のうち、スライド板18の近傍位置である上方の棚板20との間の直上空間にランドセル17を収納するためのバッグ収納スペース19が設けられるように構成したので、ランドセル17を床に置いたりせず、しかも収納棚7が設置された収納空間6内で学用品の取出しや学用品の収納を行うことが可能になり、帰宅時の片付けや登校時の準備を子供に無理なく習慣付けることができるとともに、リビング2の床の上でランドセル17が開閉されることもないため、フローリング仕上げの床が傷つくおそれもない。
また、本実施形態に係る住宅の収納構造1によれば、スライド板18が引出し位置にあるときでも引違い戸8,8を閉じることができるように収納棚7の正面を引違い戸8,8の背面から後退させたので、収納棚7の左半分でランドセル17をスライド板18に保持させたまま、引違い戸8,8を左側に寄せ、収納棚7の右半分で着替えなどを同時並行で行うことが可能となる。
そのため、ランドセル17にとどまらない様々な帰宅時の片付けや登校準備あるいは通塾時の準備を広く子供に習慣付けることが可能となる。
本実施形態では、スライド板18が引出し位置にあるときでも引違い戸8,8を開閉できるよう、収納棚7の正面を引違い戸8,8の背面から後退させるようにしたが、収容棚7と引違い戸8,8との隙間を、子供が無理なく通過できるように設定することにより、引違い戸8,8を開け閉めせずとも、収納棚7の全収納スペースにアクセスすることができるのであれば、スライド板18と引違い戸8,8とが干渉してもかまわないし、そもそも収納棚7の左右に設けた各収納スペースを同時利用できなくてもよいのであれば、スライド板18と引違い戸8,8との干渉は何ら問題とはならないため、その場合には、図3に示すように、収納棚7の正面を引違い戸8,8の背面から後退させず、ほぼ同じ水平位置としてもかまわない。
かかる構成においては、引違い戸8,8を右側に寄せることで収納棚7の左半分を開放し、その状態でスライド板18を引出し位置まで引き出してランドセル17の片付けや準備を行うとともに、スライド板18を押し込んで格納位置に戻した後、引違い戸8,8を左側に寄せることで収納棚7の右半分を開放し、その状態で着替えなどを行えばよい。
また、本実施形態では、バッグ保持手段をスライド板18で構成するとともに、該スライド板が格納位置にあるときに棚板20の下方に離間配置されるよう、言い換えれば、スライド板18が格納位置にあるときに上方の棚板20との間に拡がる直上空間がランドセル17を収納するためのバッグ収納スペース19となるように構成したが、スライド板18の直上空間をバッグ収納スペースとせず、別の場所にバッグ収納スペースを設けるようにしてもよい。
図4は、スライド板18が格納位置にあるときに上方の棚板20の直下に近接するように該スライド板を配置するとともに、棚板20の直上空間をバッグ収納スペース41とした変形例を示したものである。
同図に示すように、本変形例においては、ランドセル17と同様の構成を有する2つのランドセル17a,17bを2人の子供がそれぞれバッグ収納スペース41に収納可能な構成であり、かかる構成においては、1人目の子供が帰宅したとき、図4(a)に示すようにスライド板18を引出し位置まで引き出し、上述の実施形態と同様にランドセル17aをスライド板18に載置して該ランドセルを開き、この状態で帰宅時の片付けを行った後、ランドセル17aを同図(b)に示すように棚板20に載せ替えることで、該ランドセルをバッグ収納スペース41に収納するとともに、スライド板18を押し込んで元の格納位置に戻す。
その後、2人目の子供が帰宅したとき、1人目の子供と同様、同図(c)に示すようにスライド板18を引出し位置まで引き出し、上述の実施形態と同様にランドセル17bをスライド板18に載置して該ランドセルを開き、この状態で帰宅時の片付けを行う。
次に、ランドセル17aが載っている棚板20の横にランドセル17bを載せ替えることで、該ランドセルをバッグ収納スペース41に収納する。
一方、登校の準備を行う際は、登校準備を早く開始した子供がスライド板18を引出し位置まで引き出し、棚板20に載せられている2つのランドセル17a,17bから自分のランドセルを選んで該ランドセルをスライド板18に載置し、この状態で登校準備を行い、その後、もう一人の子供は、自分のランドセルだけが棚板20に載せられているはずなので、これをスライド板18に載置し、同様に登校準備を行えばよい。
なお、上記変形例においても、スライド板18が引出し位置にあるときに引違い戸8,8を開閉できるよう、収納棚7の正面を引違い戸8,8の背面から後退させるかどうかは任意である。
また、本実施形態では、バッグ保持手段をスライド板18で構成したが、これに代えて、本発明のバッグ保持手段を図5に示すように、棚板51の壁開口側縁部に突設された吊持手段としてのフック53で構成するとともに、棚板51の直上空間をバッグ収納スペース52としてもよい。
ここで、図5(a),(b)はいずれも、収納棚7の壁開口側外部空間でランドセル17が開閉可能となるようにフック53を該収納棚に設けてあるが、同図(a)は、収納棚7の正面を引違い戸8,8から後退させることで、ランドセル17をフック53に掛けた状態であっても引違い戸8,8を開閉できるように構成した例であり、同図(b)は、収納棚7の正面を引違い戸8,8とほぼ同じ平面位置とした例である。
これらの構成においては、帰宅時、図6に示すようにランドセル17をフック53に掛け、この状態でランドセル17を開けてその中に入っている教科書やノートなどの学用品を取り出し、これらを本類収納スペース14に片付けた後、ランドセル17を元通りに閉じて棚板51の上に載せることにより、該ランドセルをバッグ収納スペース52に収納する。
登校準備の際はこれとは逆に、棚板51に載せる形でバッグ収納スペース52に収納されていたランドセル17を該棚板から降ろしてフック53に掛け、この状態でランドセル17を開け、その中に本類収納スペース14に収納された教科書やノートなどの学用品を入れ、以下、上述した実施形態と同様に登校準備を行う。
また、上述した変形例を組み合わせた図7に示す構成を採用することが可能である。同図に示した変形例は、図4と同様に、収納棚7の内部空間に概ね格納された格納位置と壁開口側に引き出された引出し位置との間で前後移動が可能となるように該収納棚にスライド板18′を設けるとともに、該スライド板を棚板20の直下に近接配置し、棚板20の直上空間をバッグ収納スペース41とするが、図4の変形例とは異なり、該スライド板の壁開口側縁部に突設された吊持手段であるフック53を本発明のバッグ保持手段とし、スライド板18′は、教科書その他学用品の仮置き手段として用いる。
かかる変形例においては、1人目の子供が帰宅したとき、スライド板18′を引出し位置まで引き出し、図6に示した変形例と同様、その壁開口側縁部に突設されたフック53にランドセル17aを掛けて該ランドセルを開き、この状態で帰宅時の片付けを行った後、ランドセル17aを棚板20に載せ替えることで、該ランドセルをバッグ収納スペース41に収納する。
ここで、ランドセル17aから取り出された教科書、ノート等の学用品は、スライド板18′の上にいったん仮置きし、しかる後、上述の実施形態と同様に本類収納スペース14に片付ける。
その後、2人目の子供が帰宅したとき、1人目の子供と同様、スライド板18′を引出し位置まで引き出してフック53にランドセル17bを掛け、この状態でランドセル17bを開いて教科書、ノート等の学用品を取り出すとともに、スライド板18′の上にいったん仮置きする。
次に、仮置きされた学用品を本類収納スペース14に片付けるとともに、ランドセル17bを閉じ、次いで、ランドセル17aが載っている棚板20の横にランドセル17bを載せ替えることで、該ランドセルをバッグ収納スペース41に収納する。
このようにすれば、学用品を本類収納スペース14に片付ける際、例えば教科書類とノート類をまとめて収納するといった整理状態での収納が可能になる。
また、本実施形態及び変形例では、ランドセル17やランドセル17a,17bを縦置きの姿勢で片付けや準備を行うように図示したが、これに代えて、横置きの姿勢で片付けや準備を行うようにしてもかまわない。
1 住宅の収納構造
2 リビング(共用空間)
5 壁開口
6 収納空間
7 収納棚
8 引違い戸(開閉扉)
17,17a,17b ランドセル(ランドセル状バッグ)
18 スライド板(バッグ保持手段)
20 棚板
53 フック(吊持手段、バッグ保持手段)

Claims (6)

  1. リビング、ダイニングその他の共用空間に形成された壁開口を介して該共用空間に連通する収納空間を設け、該収納空間に棚板が設けられた収納棚を設置するとともに前記壁開口に開閉扉を立て込んだ住宅の収納構造において、
    前記収納棚の壁開口側外部空間でランドセル状バッグが開閉可能となるように該ランドセル状バッグを保持するバッグ保持手段を前記収納棚に設けるとともに、前記収納棚の内部空間のうち、前記バッグ保持手段の近傍位置に前記ランドセル状バッグを収納可能なバッグ収納スペースを設けたことを特徴とする住宅の収納構造。
  2. 前記ランドセル状バッグが前記バッグ保持手段に保持された状態で前記開閉扉を閉じることができるように前記収納棚の正面を前記開閉扉の背面から後退させた請求項1記載の住宅の収納構造。
  3. 前記バッグ保持手段を、前記収納棚の内部空間に概ね格納された格納位置と壁開口側に引き出された引出し位置との間で前後移動が可能となるように設けられたスライド板で構成するとともに、該スライド板が前記引出し位置にあるとき、その上に前記ランドセル状バッグを載置できるように前記スライド板を構成した請求項1又は請求項2記載の住宅の収納構造。
  4. 前記スライド板を前記棚板の下方に離間配置し又は前記棚板の直下に近接配置した請求項3記載の住宅の収納構造。
  5. 前記バッグ保持手段を、前記棚板の壁開口側縁部に突設された吊持手段で構成した請求項1又は請求項2記載の住宅の収納構造。
  6. 前記収納棚の内部空間に概ね格納された格納位置と壁開口側に引き出された引出し位置との間で前後移動が可能となるように該収納棚にスライド板を設け、該スライド板の壁開口側縁部に吊持手段を突設して該吊持手段を前記バッグ保持手段とするとともに、該スライド板を前記棚板の直下に近接配置した請求項1又は請求項2記載の住宅の収納構造。
JP2014013842A 2014-01-28 2014-01-28 住宅の収納構造 Pending JP2015140565A (ja)

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