JP2015139647A - 歯肉賦形キャップ及び歯肉賦形キャップキット - Google Patents

歯肉賦形キャップ及び歯肉賦形キャップキット Download PDF

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Abstract

【課題】1ピース1回法による施術方法を用いても、義歯冠と歯肉との間に隙間を形成させることなく審美性を向上し得る歯肉賦形キャップ及び歯肉賦形キャップキットを提供する。【解決手段】歯肉賦形キャップ1では、1ピース型インプラント10のアバットメント13を挿入孔4に挿入させることにより、外周面の一部を歯肉孔G1内に埋没させ、歯肉孔の形状を維持させつつ、歯肉乳頭及び又は歯間乳頭を退縮させることなくキャップ本体2の外周面で支持することができるので、その後の印象採得によってアバットメント周辺の歯肉孔に埋没して歯肉Gとの間に隙間を形成することのない義歯冠を形成できるので、1ピース1回法による施術方法を用いても、義歯冠と歯肉との間に隙間を形成させることなく審美性を向上し得る。【選択図】図1

Description

本発明は、歯肉賦形キャップ及び歯肉賦形キャップキットに関する。
近年、歯科用インプラントとしては、義歯冠が装着される頭部(以下、アバットメントと呼ぶ)と、歯槽骨内に埋植されるネジ部とが一体形成された1ピース型インプラントが知られている(例えば、非特許文献1参照)。実際上、この1ピース型インプラントを用いた施術方法の一例としては、図15Aに示すように、抜歯箇所又は歯欠損箇所の歯肉G内にある歯槽骨(例えば顎骨)Bに、ドリルによって埋入孔B1を形成する。次いで、図15Bに示すように、1ピース型インプラント10のネジ部11を埋入孔B1に埋植させた後、アバットメント13を歯肉Gから露出させた状態で歯肉Gを縫合することにより、1ピース型インプラント10を歯槽骨Bに埋植する。その後、安静期間を置き、歯槽骨Bに埋植した1ピース型インプラントを歯槽骨Bに結合させる。安静期間経過後、1ピース型インプラントのアバットメント13周辺の型取りを行い(印象採得)、1ピース型インプラントのアバットメント13及びその周辺の歯肉形状に合った義歯冠を作製して、図15Cに示すように、アバットメント13及びその周辺の歯肉形状に合った義歯冠208をアバットメント13に装着し得る。
ところで、その他の歯科用インプラントを用いた施術方式としては、義歯冠が装着されるアバットメントと、抜歯部位の歯槽骨Bに埋植されるネジ部とが別体でなる2ピース型インプラントを用いて、初めにネジ部だけを歯槽骨Bに埋植させて歯肉Gを縫合し、安静期間経過後に歯肉Gを再び切開してネジ部先端を露出させてこのネジ部先端にアバットメントを装着させる2ピース2回法と呼ばれる施術方式も用いられている。
これに対して、前者の1ピース型インプラント10を用いた施術方式では、例えば歯肉Gを切開してアバットメント13を歯肉Gから露出させるようにして1ピース型インプラント10を歯槽骨Bに埋植し、その後、歯肉Gの切開を行わない1ピース1回法と呼ばれる施術方式を用いることができ、2ピース2回法と呼ばれる施術方式に比べて、歯肉Gを切開する回数が少ない分、治癒期間を短縮化できるという利用がある。また、1ピース型インプラント10は、歯肉Gの切開が1回で済むことから術者及び患者の精神的負担も軽減できるとともに、2ピース型インプラントと比べて構造も単純で部品点数も少ないことからコスト低減を図り得るという点でも優位である。
「ウィキペディア デンタルインプラント」、[online]、平成26年1月27日検索、インターネット(URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88#1.E3.83.94.E3.83.BC.E3.82.B9.E3.83.BB2.E3.83.94.E3.83.BC.E3.82.B9)
しかしながら、1ピース型インプラントを用いた1ピース1回法では、義歯冠を作製する際、安静期間経過後、アバットメント13周辺にある歯肉縁(歯と歯肉との境界)より上の型取りが行われることから、あたかも歯肉縁の奥から歯が植立しているかのような理想的な状態での型取りを行うことができず、その結果、型取りにより作製した義歯冠は不自然な形態となったり、又は自然な形態が再現できた義歯冠でも当該義歯冠をアバットメント13に装着すると、義歯冠と歯肉との間に隙間が生じてしまうこともあり、審美性に劣ってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、1ピース1回法による施術方法を用いても、義歯冠と歯肉との間に隙間を形成させることなく審美性を向上し得る歯肉賦形キャップ及び歯肉賦形キャップキットを提供しようとするものである。
本発明の歯肉賦形キャップは、義歯冠が装着されるアバットメントと、歯槽骨内に埋植されるネジ部とが一体形成された1ピース型インプラントに用いられ、前記アバットメントに挿入可能な挿入孔が形成された円筒状のキャップ本体を有しており、前記キャップ本体は、前記歯槽骨に植立させた前記1ピース型インプラントのアバットメントが前記挿入孔に挿入されることにより、外周面の一部を前記歯肉内に埋没させ、歯肉(歯肉乳頭及び又は歯間乳頭)を退縮させることなく前記外周面で支持することを特徴とする。
また、本発明の歯肉賦形キャップキットは、請求項1〜6のうちいずれか1項記載の複数の歯肉賦形キャップから構成され、各前記歯肉賦形キャップは、前記歯肉孔内に対する前記キャップ本体の埋没度合いが異なり、前記歯肉の状態に合わせて前記歯肉賦形キャップが選定可能であることを特徴とする。
本発明によれば、1ピース型インプラントのアバットメントを挿入孔に挿入させることにより、外周面の一部を歯肉内に埋没させ、歯肉を退縮させることなくキャップ本体の外周面で支持するようにしたことで、その後の印象採得によって、アバットメント周辺の歯肉内に埋没して歯肉との間に隙間を形成することのない義歯冠を形成できるので、1ピース1回法による施術方法を用いても、義歯冠と歯肉との間に隙間を形成させることなく審美性を向上し得る。
また、本発明によれば、審美性を向上しつつ、従来の2ピース型インプラントに比べて簡単な1ピース型インプラントを用いた術式が、更に一段と簡単になり、患者及び術者の肉体的、精神的、経済的な負担を大幅に軽減させることができる。
図1Aは本発明の歯肉賦形キャップを1ピース型インプラントに装着する前の概略図である、図1Bは本発明の歯肉賦形キャップを1ピース型インプラントに装着した後の概略図である。 本発明の歯肉賦形キャップの構成を示す概略図である。 1ピース型インプラントを歯槽骨に埋植した直後の様子を示す概略図である。 歯肉賦形キャップを1ピース型インプラントに装着するときの様子を示す概略図である。 図5Aは仮歯を作製する際の様子を示す概略図であり、図5Bは作製された仮歯を示す概略図である。 安静期間経過後に歯肉賦形キャップを取り外したときの歯肉の様子(1)を示す概略図である。 安静期間経過後に歯肉賦形キャップを取り外したときの歯肉の様子(2)を示す概略図である。 印象採得によって作製した模型と、これにより作製された義歯冠の概略図である。 義歯冠の詳細構成を示す概略図である。 1ピース型インプラントに義歯冠を取り付けるときの様子と、1ピース型インプラントに義歯冠を取り付けた後の様子を示す概略図である。 他の実施の形態による歯肉賦形キャップの構成(1)を示す概略図である。 他の実施の形態による歯肉賦形キャップの構成(2)を示す概略図である。 他の実施の形態による歯肉賦形キャップの構成(3)を示す概略図である。 他の実施の形態による歯肉賦形キャップの構成(4)を示す概略図である。 従来の1ピース1回法による施術方式の説明に供する概略図である。
本発明の歯肉賦形キャップについて、下記の順番にて説明する。
1.本発明の歯肉賦形キャップの概略、及び本発明の歯肉賦形キャップの構成
2.歯肉賦形キャップを用いた1ピース1回法による施術方式の一例
3.作用及び効果
4.他の実施の形態による歯肉賦形キャップ
5.歯肉賦形キャップキット
(1)本発明の歯肉賦形キャップの概略、及び本発明の歯肉賦形キャップの構成
図1A及び図1Bにおいて、1は本発明による歯肉賦形キャップを示し、この歯肉賦形キャップ1は、2本の歯T1,T2間にある歯肉孔(例えば、抜歯孔や、歯欠損孔、歯欠損箇所に形成したインプラント挿入孔であり、以下、これらを単に歯肉孔と呼ぶ)G1内に植立させた1ピース型インプラント10に装着し得るように構成されている。なお、2本の歯T1,T2間にある歯肉孔G1内には、ドリルによって歯槽骨Bに埋入孔(図示せず)が形成され、この埋入孔に1ピース型インプラント10のネジ部11が埋植されることにより、当該ネジ部11先端のアバットメント13が露出し得るように配置されている。因みに、このアバットメント13は、ネジ部11の直径と同じ直径の柱状(円柱状や多角形柱状、ネジ部11の径を若干異にした円柱状等その他種々の柱状)に形成された柱部12aと、柱部12a先端に一体成形され、先端にゆくに従って断面が非正円形状となっている傾斜先端部12bとから構成されており、図1Bに示すように、柱部12aの一部と、傾斜先端部12bとに対し歯肉賦形キャップ1が装着され得る。
本発明の歯肉賦形キャップ1は、歯槽骨Bに1ピース型インプラント10を植立させた直後に装着され、当該1ピース型インプラント10を歯槽骨Bに植立させた直後の歯肉縁下にある歯肉孔G1に一部が埋没するように配置され、その状態のまま安静期間が経過することにより、歯肉孔G1周辺の歯肉を歯肉賦形キャップ1の外周面に合わせて整えさせ得るようになされている。この場合、歯肉賦形キャップ1は、例えばレジンや、生体親和性に優れたジルコニア又はポーセレン等の硬質部材により形成されていることにより、1ピース型インプラント10に装着した際に噛み合せにより外力が加えられても破損することなく、歯肉孔G1周辺の形状を維持させ得る。実際上、この歯肉賦形キャップ1は、挿入孔4が形成された円筒状のキャップ本体2を備えており、挿入孔4に1ピース型インプラント10のアバットメント13が挿入され得る。
キャップ本体2は、歯T1,T2間の歯肉孔G1内に挿入し得るように根元部2cが選定されているとともに、当該根元部2cが歯肉孔G1に挿入された際に、先端部2bの外周面が歯T1,T2と接触して歯T1,T2との間に隙間が形成され難いように先端面2aの直径が選定されている。また、キャップ本体2には、挿入孔4の一方の開口部4aが先端面2aに形成され、挿入孔4の他方の開口部4bが先端面2aと対向した根元面2dに形成されており、根元面2dの開口部4bから先端面2aの開口部4aに向けてアバットメント13が挿入され得る。
また、キャップ本体2は、高さが歯T1,T2の高さよりも低く選定されており、1ピース型インプラント10に装着した際、歯T1,T2から非突出状態となり、先端面2a上に例えば重合型レジン材等の歯科用補綴材を築盛し得る領域が形成されている。これにより、キャップ本体2は、先端面2a上に歯科用補綴材が築盛され、歯科用補綴材と一体的形状となることで歯T1,T2間に仮歯を形成し得るようになされている。なお、歯科用補綴材は、例えば筆等でキャップ本体2の先端面2aやその周辺に築盛されてゆき、その後、硬化することにより仮歯を形成し得る。この実施の形態の場合、キャップ本体2は、根元部2cの外周面が凹凸のない滑らかな形状を有していることから、歯科用補綴材が築盛された際、外見上、他の歯T1,T2と同様に、あたかも天然歯であるかのように見える。
実際上、この実施の形態の場合、キャップ本体2は、歯T1,T2間の幅に合わせて先端面2aの直径が選定された円筒状の先端部2bと、根元面2dの直径が先端面2aの直径よりも小さく選定され先端部2bから根元面2dに向けて傾斜面を有した円錐台状の根元部2cとから構成されており、先端部2b及び根元部2cの軸心上に挿入孔4が穿設されている。キャップ本体2は、先端部2bから根元部2cの根元面2dへゆくに従って径が小さくなっており、歯T1,T2間の1ピース型インプラント10に装着した際に、歯T1及び根元部2c間や、歯T2及び根元部2c間にそれぞれ理想的な三角形の歯肉乳頭を形成させ得るようになされている。
挿入孔4は、患者に用いるアバットメント13の外郭形状に合わせて内部空間が形成されており、1ピース型インプラント10に挿入された際にアバットメント13と内壁が当接し、アバットメント13に対する歯肉賦形キャップ1の高さ位置を位置決めし得る。実際上、挿入孔4の内部には、アバットメントにおける円柱部12aの外郭形状に対応した形状の挿入内壁部4dが根元面2d側に形成されているとともに、アバットメント13における傾斜先端部12bの外郭形状に対応した形状の位置決め部4cが先端面2a側に形成されている。挿入孔4は、挿入内壁部4dと位置決め部4cの占める割合が選定されることにより、アバットメント13に対するキャップ本体2の挿入度合いが選定され、歯肉孔G1内にキャップ本体2を埋没させる度合いを調整し得るようになされている。
かかる構成に加えて、このキャップ本体2には、先端面2aから外方に向けて延びる直方体状の突起部3が形成されている。この突起部3は、歯肉賦形キャップ1を1ピース型インプラントに装着した際、隣接する歯T1,T2の高さから突出しないように高さが選定されており、歯肉賦形キャップ1を1ピース型インプラント10に装着した状態でも噛み合せの際に対向歯と衝突しないように構成されている。この突起部3は、術者が指やピンセット等により把持し得ることにより、口腔内の限られた空間内にて歯肉賦形キャップ1の挿入孔4をアバットメント13に対して容易に挿入し得るようになされている。
ここで、図1Bに示すように、歯肉賦形キャップ1と隣接する一方の歯T1を天然歯とし、歯肉賦形キャップ1と隣接する他方の歯T2を義歯冠とした場合でも、歯肉内における1ピース型インプラント10及び歯(天然歯)T1間の幅W1と、歯肉内における1ピース型インプラント10及び歯(義歯冠)T2間の幅W2とを考慮し、また、1ピース型インプラント10及び歯T1間における歯槽骨Bの頂点(歯槽骨頂)から歯肉の頂点までの高さH1と、1ピース型インプラント10及び歯T2間における歯槽骨Bの頂点(歯槽骨頂)から歯肉の頂点までの高さH2とを考慮して、1ピース型インプラント10に装着する歯肉賦形キャップ1の幅W1と、アバットメント13に対する歯肉賦形キャップ1の挿入度合いとが選定され得る。
これにより、歯肉賦形キャップ1は、1ピース型インプラント10に装着された状態のまま仮歯が形成され、そのまま安静期間経過後に、1ピース型インプラント10から外されることで、歯肉孔G1周辺の歯肉ラインがスキャロップ形態(ホタテの貝殻状の歯肉ライン形態)や、周囲と調和した理想的な歯肉ライン形態となり審美性の高い綺麗な歯肉ラインとさせることができる。
因みに、このような歯肉賦形キャップ1は、例えば射出成型や、焼成、削り出し等により製造することができる。図2A、図2B及び図2Cは、実際に、レジンや、生体親和性に優れたジルコニア又はポーセレン等の硬質部材から製造した歯肉賦形キャップ1であり、キャップ本体2の先端面2aに薄肉の直方体状でなる突起部3が一体成形された構成を有している。この場合、歯肉賦形キャップ1は、先端面2a側にある挿入孔4の開口部4aと、挿入孔4内の位置決め部4cが、アバットメント13の外郭形状に合わせて四辺状に形成され(図2B)、根元面2d側にある挿入孔4の開口部4bと、挿入孔4内の挿入内壁部4dが円形状に形成されており(図2C)、先端面2a側にある挿入孔4の開口部4a及び位置決め部4cがアバットメント13の傾斜先端部12b(図1A)に当接して当該アバットメント13に位置決めされ得る。
また、キャップ本体2は、図2Cに示すように、根元部2cの外周面と根元面2dとの間の角部が滑らかに湾曲しており、挿入孔4にアバットメント13を挿入させる際、当該アバットメント13周辺の歯肉を傷つけることなく、歯肉孔G1内に埋没し得るように構成されている。
(2)歯肉賦形キャップを用いた1ピース1回法による施術方式の一例
次に、上述した歯肉賦形キャップ1を用いた1ピース1回法による施術方式について以下説明する。ここで、図3は、患者の上唇Uplを術者が指Finで広げた口腔内上顎の様子を示しており、一方の中切歯T1aと、他方側の側切歯T2bとの間にある他方の中切歯(図示せず)を抜歯し、抜歯孔G1(上述した歯肉孔G1に相当し、ここでは全て抜歯孔G1として以下説明する)内に1ピース型インプラント10を植立させた直後の状態を示している。なお、図3中、T2aは上顎の側切歯であり、T3a,T3bは上顎の犬歯であり、T4a,T4bは上顎の第1小臼歯であり、T5bは上顎の第2小臼歯である。
なお、ここでは、抜歯後に即時、1ピース型インプラント10を植立させた抜歯即時埋入法を適用するが、抜歯後、安静期間経過後に1ピース型インプラントを植立させる抜歯待時埋入法を適用してもよい。いずれの場合においても1ピース型インプラントを植立させた直後に、本発明の歯肉賦形キャップ1を使用する。この場合、抜歯により形成された抜歯孔G1内には、1ピース型インプラント10が植立され、抜歯孔G1内からアバットメント13が露出した状態となり、アバットメント13周辺に中空領域が形成され得る。
1ピース型インプラント10の植立直後、歯肉賦形キャップ1を用意し、図4Aに示すように、歯肉賦形キャップ1のキャップ本体2に形成された突起部3をピンセット200により挟んで歯肉賦形キャップ1を保持した後、図4Bに示すように、キャップ本体2の根元面2d側の開口部4b(図1A)から挿入孔4内にアバットメント13を挿入してゆき、図4Cに示すように、アバットメント13に沿って歯肉賦形キャップ1を抜歯孔G1内に嵌め込む。
この際、術者は、抜歯孔G1の大きさや、抜歯孔G1周辺の歯肉状態、最終的に形成したいスキャロップ形態(ホタテの貝殻状の歯肉ライン形態)、又は周囲の歯肉形状と調和のとれた歯肉ライン形態を見越して、複数ある大きさの異なる歯肉賦形キャップ1の中から最適な大きさでなる歯肉賦形キャップ1を適宜選定し、選んだ歯肉賦形キャップ1を抜歯孔G1内のアバットメント13に装着する。
これにより、歯肉賦形キャップ1は、図4Cに示すように、抜歯孔G1内に嵌め込まれることにより、抜歯孔G1内の中空領域を確保しつつ、キャップ本体2の外周面に沿って抜歯孔G1周辺の歯肉を支持して、歯肉ラインを最適な状態で維持し、例えば▽状の理想的な歯間乳頭を形成する。次いで、図5Aに示すように、アバットメント13に装着して抜歯孔G1内に嵌め込んだ歯肉賦形キャップ1の先端面2a(図1A)と、先端面2a周辺の外周面とに、例えば重合型レジン材でなる歯科用補綴材202を筆201により築盛してゆく。
そして、歯科用補綴材202が硬化することにより、図5Bに示すように、歯肉賦形キャップ1のキャップ本体2と、歯科用補綴材202とが一体的となった仮歯FTを抜歯部位に形成し得る。因みに、歯科用補綴材202を歯肉賦形キャップ1に築盛して仮歯FTを形成する際、隣接する歯(ここでは、一方の中切歯T1aと、他方側の側切歯T2b)間距離とキャップ本体2の幅とが一致しておらず、仮に、隣接する歯間距離に比べてキャップ本体2の幅が小さくて隙間が形成されていても、築盛する歯科用補綴材202を補充することで、隣接する歯と隙間なく並んだ自然な仮歯FTを形成し得る。
このように1ピース型インプラント10の植立直後に装着した歯肉賦形キャップ1は、当該1ピース型インプラント10が歯槽骨Bと結合し、抜歯孔G1周辺の歯肉状態が改善するまで1ピース型インプラント10に装着された状態が維持され得る。次いで、1ピース型インプラント10が歯槽骨Bに結合する安静期間の経過後、1ピース型インプラント10から歯肉賦形キャップ1を取り外すことで、仮歯FTを取り外す。
図6A、図6B及び図7は、安静期間経過後に1ピース型インプラント10から歯肉賦形キャップ1を取り外した直後の歯肉状態を示す。これら図6A、図6B及び図7に示すように、歯肉賦形キャップ1が装着されていた抜歯孔G1周辺の歯肉Gは、歯肉ラインGLがスキャロップ形態(ホタテの貝殻状の歯肉ライン形態)となり、抜歯孔G1周辺が他の歯T1a,T2b周辺の歯肉Gと同様の形態となり得る。また、アバットメント13周辺には比較的大きく深い抜歯孔G1を残存させることができる。
次に、このアバットメント13周辺や、このアバットメント13が抜歯孔G1から露出している歯肉周辺の型取りを行い(印象採得)、図8に示すような模型205を形成する。なお、抜歯孔G1周辺の型取りをした後は、歯肉賦形キャップ1により形成された仮歯FTを、義歯冠が作製されるまで再びアバットメント13に装着させておく。なお、図8に示す模型205は、患者の抜歯孔G1内のアバットメント13周辺の形態を忠実に再現したアバットメント再現部207や、抜歯孔周辺の歯肉形態を忠実に再現した歯肉再現部206が形成され、これらを基に、アバットメント13及び抜歯孔G1の形状に適合した義歯冠208を作製し得る。
図9は、模型205のアバットメント再現部207及び歯肉再現部206を基に作製された義歯冠208を示す。図9に示すように、義歯冠208は、天然歯と同じ外郭形状の歯部208aが形成されるとともに、抜歯孔G1に埋没する埋没部208bも形成され得る。また、義歯冠208には、埋没部208bの端部にアバットメント13が挿入される装着孔209も形成され得る。
義歯冠208が作製されると、アバットメント13に装着した仮歯FTを再び取り外し、図10Aに示すように義歯冠208をアバットメント13に装着させる。この際、義歯冠208の装着孔209にアバットメント13を挿入してゆくことにより、抜歯孔G1内に義歯冠208の埋没部208bを埋没させることができるとともに、図10Bに示すように、埋没部208bと歯部208aとの境目に沿って歯肉ラインGLを位置決めさせることができる。このようにして歯肉ラインGLがスキャロップ形態や、周囲の歯肉形状と調和のとれた歯肉ライン形態となり審美性の高い理想的な歯肉ラインGLを形成させることができる。
また、今回、例えばチタン製の1ピース型インプラント10を用いたが、薄いバイオタイプの歯肉Gであってもアバットメント13が透けることなく、あたかも天然歯があるかのような歯肉Gを形成し得る。これは、歯肉賦形キャップ1をアバットメント13周辺の歯肉孔G1(抜歯孔G1)内に埋没させて、アバットメント13周辺に十分な歯肉を残し、歯肉孔G1内にてアバットメント13を取り囲むようにして義歯冠208を配置させることができたことから、義歯冠208の表面の白色によりアバットメント13の暗色(チタン色)が歯肉Gに透けることを防止し得ることによる。
(3)作用及び効果
以上の構成において、本発明の歯肉賦形キャップ1では、義歯冠208が装着されるアバットメント13と、歯槽骨B内に埋植されるネジ部11とが一体形成された1ピース型インプラント10に用いられ、アバットメント13に挿入可能な挿入孔4が形成された円筒状のキャップ本体2を設けるようにした。そして、歯肉賦形キャップ1では、歯槽骨B内に植立させた1ピース型インプラント10のアバットメント13を挿入孔4に挿入し、キャップ本体2の外周面の一部を歯肉孔G1内に埋没させ、歯肉孔G1の状態を維持させつつ、歯肉乳頭及び又は歯間乳頭(すなわち歯肉)を退縮させることなくキャップ本体2の外周面で支持するようにした。
歯肉賦形キャップ1では、1ピース型インプラント10が歯槽骨Bに結合する安静期間経過後まで、アバットメント13に対する装着状態が維持されることにより、キャップ本体2の外周面に沿って形の整った歯肉Gを形成させることができる。その後、歯肉賦形キャップ1は、アバットメント13から取り外され、アバットメント13周辺に形成された歯肉孔G1内を含め当該歯肉孔G1周辺に合った義歯冠208を作製する。このようにして作製された義歯冠208は、アバットメント13周辺の歯肉孔G1に埋没される埋没部208bを形成できる。このように歯肉賦形キャップ1では、歯肉孔G1内に一部が埋没して歯肉Gとの間に隙間を形成することなく、アバットメント13に装着可能な義歯冠208を形成できることから、その分、審美性を向上し得る。かくして、本発明の歯肉賦形キャップ1では、1ピース1回法による施術方法を用いても、義歯冠208と歯肉Gとの間に隙間を形成させることなく審美性を向上し得る。
さらに、この歯肉賦形キャップ1では、1ピース型インプラント10の植立した場合、植立の直後、アバットメント13を挿入孔4に挿入させて歯肉孔G1内にキャップ本体2を埋没させ、そのまま仮歯FTを形成し得ることから、1ピース型インプラントの植立直後に周辺の歯肉Gを大きく縫合する必要がなく、或いは歯肉Gを全く縫合せずに、そのままキャップ本体2を用いて仮歯FTを形成でき、その分、術者や患者への負担を軽減できる。
また、本発明の歯肉賦形キャップ1では、アバットメント13に挿入された際、アバットメント13に対してキャップ本体2を位置決めする位置決め部4cが挿入孔4内に形成されており、当該位置決め部4cによって歯肉孔G1内にキャップ本体2が埋没される度合いを調整するようにした。これにより歯肉賦形キャップ1では、抜歯部位又は歯欠損部位に隣接する歯T1,T2の高さや、アバットメント13が露出した歯肉孔G1の状態、歯肉孔G1周辺の歯肉乳頭状態及び又は歯間乳頭状態に応じて、スキャロップ形態や、周囲の歯肉形状と調和のとれた歯肉ライン形態となるようにキャップ本体2の外周面を最適な位置に位置決めさせることができる。
さらに、本発明の歯肉賦形キャップ1では、アバットメント13を挿入孔4に挿入する際、術者がキャップ本体2を把持するための突起部3を設けるようにしたことにより、限られた口腔内でも歯肉孔G1内に露出したアバットメント13に挿入孔4を容易に挿入させることができる。
以上の構成によれば、本発明の歯肉賦形キャップ1では、1ピース型インプラント10のアバットメント13を挿入孔4に挿入させることにより、外周面の一部を歯肉孔G1内に埋没させ、歯肉Gと歯肉孔G1の形状を維持させつつ、歯肉乳頭及び又は歯間乳頭を退縮させることなくキャップ本体2の外周面で支持することができるので、その後の印象採得によって、アバットメント13周辺の歯肉孔G1に埋没して歯肉Gとの間に隙間を形成することのない義歯冠208を形成でき、かくして1ピース1回法による施術方法を用いても、義歯冠208と歯肉Gとの間に隙間を形成させることなく審美性を向上し得る。
(4)他の実施の形態による歯肉賦形キャップ
(4‐1)突起部について
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能であり、例えばキャップ本体に形成する突起部として、直方体状の突起部3をキャップ本体2に形成した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、術者が指やピンセットにより把持可能であれば、例えば薄肉で帯状の突起部や、半円盤状の突起部、棒状の突起部等その他種々の形状でなる突起部をキャップ本体に形成するようにしてもよい。また、突起部は2つや、3つ等その他複数設けるようにしてもよい。
例えば、図1Bとの対応部分に同一符号を付して示す図11Aにおいて、31は段差形状の突起部33をキャップ本体32に形成した歯肉賦形キャップを示す。この場合、キャップ本体32には、先端面32aのうちU字状の縁部分が突起した突起部33が当該先端面32aに形成されている。このような歯肉賦形キャップ31では、術者が指やピンセットにより突起部33を把持し得、限られた口腔内でも歯肉孔G1内に露出したアバットメント13に挿入孔4を容易に挿入させることができる。なお、上述した実施の形態においては、突起部3,33を設けたキャップ本体2,32について説明したが、本発明はこれに限らず、突起部を有しないキャップ本体としてもよい。
(4‐2)切欠部が形成された歯肉賦形キャップについて
ここで、図1A及び図1Bに示す歯肉賦形キャップ1を1ピース型インプラント10に装着した後、歯科用補綴材を歯肉賦形キャップ1に築盛してゆき仮歯FTを形成した際、レジンで作製した歯肉賦形キャップ1を用いた場合には、歯科用補綴材として一般的に用いる重合型レジン材との結合性に優れていることから、耐久性の高い仮歯FTを形成し得る。
しかしながら、例えば生体親和性に優れたジルコニアやポーセレン等により歯肉賦形キャップ1を形成した場合には、歯科用補綴材として一般的に用いる重合型レジン材と、ジルコニアやポーセレンとの結合性が極めて弱いことから、硬化した歯科用補綴材が外力により歯肉賦形キャップとの境界で破損してしまう虞もある。
そこで、図1Aとの対応部分に同一符号を付して示す図11Bのように、この歯肉賦形キャップ35では、キャップ本体36において歯科用補綴材が築盛される領域に切欠部38a,38bを形成し、この切欠部38a,38bにより形成された凹凸形状によって歯科用補綴材との結合性を強化させ、歯肉賦形キャップ35との境界での歯科用補綴材の破損を防止し得るようになされている。これにより、歯肉賦形キャップ35は、生体親和性に優れたジルコニアやポーセレン等の歯科用補綴材との結合性が弱い材質により形成しても、例えば一般的に用いる重合型レジン材等の歯科用補綴材を用いて、耐久性の高い仮歯FTを形成し得る。
実際上、キャップ本体36には、円筒状でなる先端部2bの外周面に、周方向へ延びる円環線溝状でなる複数の切欠部38a,38bが形成されており、これら切欠部38a,38b上から先端面2a上に歯科用補綴材が築盛され、仮歯FTが形成され得る。硬化した歯科用補綴材は、キャップ本体36の切欠部38a,38bにより形成された凹凸部分にかかることで、キャップ本体36との結合性を向上し得、キャップ本体36からの破断を防止し得るようになされている。
また、他の実施の形態による切欠部としては、図1Aとの対応部分に同一符号を付して示す図12Aのように、螺旋溝状でなる切欠部44をキャップ本体42に形成するようにしてもよい。実際上、この歯肉賦形キャップ41では、キャップ本体42における先端部2bの外周面に、周方向へ螺旋状に延びる線溝状の切欠部44が形成され得る。このような歯肉賦形キャップ41でも、キャップ本体42に歯科用補綴材が築盛されて仮歯FTを形成した際、切欠部44上から先端面2a上に歯科用補綴材が築盛されることで、硬化した歯科用補綴材がキャップ本体2の切欠部44により形成された凹凸部分にかかり、キャップ本体42との結合性を向上し得、キャップ本体42からの破断を防止し得るようになされている。
さらに、他の実施の形態による切欠部としては、図1Aとの対応部分に同一符号を付して示す図12Bのように、楕円溝状でなる複数の切欠部54をキャップ本体52に形成するようにしてもよい。実際上、この歯肉賦形キャップ51では、キャップ本体52における先端部2bの外周面に、周方向へ延びる楕円溝状でなる複数の切欠部54が形成され得る。このような歯肉賦形キャップ51でも、キャップ本体52に歯科用補綴材が築盛されて仮歯FTを形成した際、各切欠部54上から先端面2a上に歯科用補綴材が築盛されることで、硬化した歯科用補綴材がキャップ本体52の切欠部54により形成された凹凸部分にかかり、キャップ本体52との結合性を向上し得、キャップ本体52からの破断を防止し得るようになされている。
なお、本発明による歯肉賦形キャップでは、キャップ本体における先端部の外周面を凹凸状に形成できればよく、例えば、周方向に延びる楕円溝状の切欠部54を、異なる高さ位置にずらしてキャップ本体の先端部外周面に形成するようにしたり、或いは、周方向斜め上方の向けて延びる楕円溝状の切欠部や、周方向斜め下方に向けて延びる楕円溝状の切欠部を、キャップ本体の先端部外周面に形成するようにしてもよい。また、図11Bに示す切欠部38a,38bや、図12Aに示す切欠部44、図12Bに示す切欠部54を適宜組み合わせた切欠部を形成してもよい。
また、上述した実施の形態において、切欠部として、キャップ本体36,42,52における先端部2bの外周面を凹凸状にする切欠部38a,38b,44,54を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、キャップ本体の先端面上を凹凸状にする種々の形状の切欠部を適用してもよい。例えば、図1Aとの対応部分に同一符号を付して示す図13Aのように、歯肉賦形キャップ61は、キャップ本体62の先端面62aを切り欠いた複数の切欠部64が形成された構成を有しており、キャップ本体62に歯科用補綴材が築盛されて仮歯FTを形成する際、切欠部64を覆うように先端面62a上に歯科用補綴材が築盛され得る。これにより、硬化した歯科用補綴材は、キャップ本体62の切欠部64により形成された凹凸部分にかかり、キャップ本体62との結合性を向上し得、キャップ本体62からの破断が防止され得るようになされている。
実際上、この実施の形態による切欠部64は、先端面62Aの縁部分をV字状に切り欠いたV字部64aと、V字部の側面をV字状に切り欠いた側面V字部64bとを有しており、側面V字部64bによりキャップ本体62の周方向にも凹凸部分が形成された構成を有している。これにより、硬化した歯科用補綴材は、キャップ本体62のV字部64aだけでなくその中の側面V字部64bによって形成された凹凸部分にもかかり、キャップ本体62との結合性を一段と向上し得る。
さらに、図1Aとの対応部分に同一符号を付して示す図13Bのように、他の実施の形態による歯肉賦形キャップ71としては、キャップ本体72の先端面72a上に周方向へ延びる円環線溝状の切欠部64を形成した構成としてもよい。この場合、歯肉賦形キャップ71では、キャップ本体62に歯科用補綴材が築盛されて仮歯FTを形成する際、切欠部64を覆うように先端面62a上に歯科用補綴材が築盛されることで、硬化した歯科用補綴材がキャップ本体62の切欠部64により形成された凹凸部分にかかり、キャップ本体62との結合性を向上し得、キャップ本体62からの破断を防止し得るようになされている。
なお、上述した実施の形態においては、キャップ本体における先端部の外周面と、先端面とのうちいずれか一方に切欠部を形成した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、キャップ本体における先端部の外周面と、先端面との両方に切欠部を形成するようにしてもよく、この場合、切欠部により一段と多くの凹凸部分が形成されることから、その分、仮歯FTを形成した際、硬化した歯科用補綴材が切欠部による凹凸部分にかかり易くなり、キャップ本体との結合性が一段と向上し得る。
また、上述した実施の形態においては、キャップ本体の先端部外周面及び又は先端面に切欠部を形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、突起部に切欠部を形成するようにしてもよく、また、キャップ本体と突起部の両方に切欠部を形成するようにしてもよい。
ここで、図1Aとの対応部分に同一符号を付して示す図14は、突起部3a,3bに切欠部84を形成した歯肉賦形キャップ81の一例を示す。この歯肉賦形キャップ81には、キャップ本体2の先端面2aに、直方体状でなる複数(この場合、2つ)の突起部3a,3bが立設されている。突起部3a,3bは、側面に周方向へ延びる円環線溝状でなる複数の切欠部84が形成されており、これら切欠部84を覆うように先端面2a上に歯科用補綴材が築盛され、仮歯FTが形成され得る。硬化した歯科用補綴材は、キャップ本体2の突起部3a,3bにある切欠部84により形成された凹凸部分にかかることで、キャップ本体2との結合性を向上し得、キャップ本体2からの破断を防止し得る。なお、このように1つ又は複数の突起部に形成される切欠部は、螺旋溝状や、楕円溝状等その他種々の溝状でなる切欠部であってもよい。
以上のように、切欠部38a,38b,44,54,64,74,84を設けた歯肉賦形キャップ35,41,51,61,71,81では、例えばキャップ本体2,36,42,52,62,72を生体親和性に優れたジルコニアやポーセレンにより形成し、ジルコニアやポーセレンと結合し難い重合型レジン材からなる歯科用補綴材を用いて築盛により仮歯を形成しても、切欠部38a,38b,44,54,64,74,84に歯科用補綴材がかかり、歯科用補綴材とキャップ本体2,36,42,52,62,72との結合性が向上し得ることから、歯科用補綴材がキャップ本体2,36,42,52,62,72から破断してしまうことを防止し得る。
(5)歯肉賦形キャップキット
なお、上述した実施の形態においては、歯肉賦形キャップ単体について説明したが、複数種類の歯肉賦形キャップを組み合わせて歯肉賦形キャップセットとしてもよい。実際上、患者の歯肉孔に植立させた1ピース型インプラント10に歯肉賦形キャップ1,31,35,41,51,61,71,81を装着する際には、抜歯した歯の位置や、歯肉の状態、用いた1ピース型インプラント10の太さや長さによって、用いる歯肉賦形キャップ1,31,35,41,51,61,71,81の直径サイズや高さ、挿入孔4の大きさ及び形状等を選定する必要がある。
そこで、先端面及び根元面の直径サイズや、キャップ本体2,32,36,42,52,62,72の高さ、挿入孔4の大きさ等が異なる複数種類の歯肉賦形キャップ1,31,35,41,51,61,71,81を1セットとした歯肉賦形キャップセットとすることが好ましい。これにより、術者は、1ピース型インプラント10を歯肉孔G1内に植立させた直後に、アバットメント13と隣接する歯T1,T2の高さや、歯肉孔G1の状態、歯肉孔G1周辺の歯肉乳頭状態や歯間乳頭状態を確認しながら、義歯冠208を装着したときに歯肉Gがスキャロップ形態やフラット形態の歯肉ラインGLとなるように、複数種類の歯肉賦形キャップ1,31,35,41,51,61,71,81の中から最適なサイズの歯肉賦形キャップを適宜選択できる。
例えば、歯肉賦形キャップキットの一例としては、挿入孔4における挿入内壁部4dと位置決め部4cとの占める割合が異なる複数の歯肉賦形キャップ1,31,35,41,51,61,71,81を1セットとした歯肉賦形キャップキットとすることが好ましい。この場合、各歯肉賦形キャップ1,31,35,41,51,61,71,81は、挿入孔4内において位置決め部4cがアバットメント13と当接する位置が異なることで、歯肉孔G1内に対するキャップ本体2,32,36,42,52,62,72の埋没度合いを変え得る。これにより、術者は、1ピース型インプラント10を歯肉孔G1内に植立させた直後において、アバットメント13と隣接する歯の高さや、歯肉孔G1の状態、歯肉孔G1周辺の歯肉乳頭状態や歯間乳頭状態に応じて、義歯冠208を装着したときに歯肉Gがスキャロップ形態や、周囲と調和した理想的な歯肉ライン形態の歯肉ラインGLとなるような、最適な歯肉賦形キャップ1,31,35,41,51,61,71,81を適宜選択できる。
1,31,35,41,51,61,71,81 歯肉賦形キャップ
2,32,36,42,52,62,72 キャップ本体
3,33,3a,3b 突起部
4 挿入孔
4c 位置決め部
10 1ピース型インプラント
13 アバットメント
38a,38b,44,54,64,74,84 切欠部

ここで、図1Bに示すように、歯肉賦形キャップ1と隣接する一方の歯T1を天然歯とし、歯肉賦形キャップ1と隣接する他方の歯T2を義歯冠とした場合でも、歯肉内における1ピース型インプラント10及び歯(天然歯)T1間の幅Wと、歯肉内における1ピース型インプラント10及び歯(義歯冠)T2間の幅Wとを考慮し、また、1ピース型インプラント10及び歯T1間における歯槽骨Bの頂点(歯槽骨頂)から歯肉の頂点までの高さH1と、1ピース型インプラント10及び歯T2間における歯槽骨Bの頂点(歯槽骨頂)から歯肉の頂点までの高さH2とを考慮して、1ピース型インプラント10に装着する歯肉賦形キャップ1の幅W1と、アバットメント13に対する歯肉賦形キャップ1の挿入度合いとが選定され得る。
また、本発明の歯肉賦形キャップキットは、請求項1〜のうちいずれか1項記載の複数の歯肉賦形キャップから構成され、各前記歯肉賦形キャップは、前記歯肉孔内に対する前記キャップ本体の埋没度合いが異なり、前記歯肉の状態に合わせて前記歯肉賦形キャップが選定可能であることを特徴とする。

Claims (7)

  1. 義歯冠が装着されるアバットメントと、歯槽骨内に埋植されるネジ部とが一体形成された1ピース型インプラントに用いられ、前記アバットメントに挿入可能な挿入孔が形成された円筒状のキャップ本体を有しており、
    前記キャップ本体は、
    前記歯槽骨に植立させた前記1ピース型インプラントのアバットメントが前記挿入孔に挿入されることにより、外周面の一部を前記歯肉内に埋没させ、前記歯肉を退縮させることなく前記外周面で支持する
    ことを特徴とする歯肉賦形キャップ。
  2. 前記キャップ本体には、前記外周面、及び又は、前記歯肉から露出する先端面に切込部が形成されており、歯科用補綴材が前記切込部を覆うように築盛されてゆくことにより前記キャップ本体と前記歯科用補綴材とが一体的となった仮歯が形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の歯肉賦形キャップ。
  3. 前記キャップ本体が生体親和性に優れたジルコニア又はポーセレンにより形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の歯肉賦形キャップ。
  4. 前記挿入孔の内部には、前記アバットメントに挿入された際に、該アバットメントに当接して前記キャップ本体を位置決めする位置決め部が形成されており、
    前記キャップ本体は、前記位置決め部によって前記歯肉内に埋没される度合いが調整される
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の歯肉賦形キャップ。
  5. 前記キャップ本体には、前記アバットメントを前記挿入孔に挿入する際に術者が該キャップ本体を把持するための突起部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の歯肉賦形キャップ。
  6. 前記突起部には切込部が形成されている
    ことを特徴とする請求項5記載の歯肉賦形キャップ。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか1項記載の複数の歯肉賦形キャップから構成され、
    各前記歯肉賦形キャップは、前記歯肉孔内に対する前記キャップ本体の埋没度合いが異なり、前記歯肉の状態に合わせて前記歯肉賦形キャップが選定可能である
    ことを特徴とする歯肉賦形キャップキット。
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