JP2015139620A - シートの表皮構造およびシートの表皮縫製方法 - Google Patents
シートの表皮構造およびシートの表皮縫製方法 Download PDFInfo
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Description
通常、芯材はプラスチックなどからなる玉縁をカバーで被覆して、カバーの端末を重ねて延ばして縫製片とした断面略鍵穴形状に成形される。また、玉縁と一体に成形した平坦部をカバーの端末で覆った構成の芯材も知られている。トリムカバー片よりも硬質の芯材がトリムカバー端末の間に位置することによって、トリムカバー端末の位置ずれが防止される。また、芯材の縫製片にトリムカバー端末が縫製されることによって、トリムカバー端末どうしの縫製よりも強く縫製されて、縫製の緩みが防止される。
また、実開平05−068400号公報では、トリムカバー端末をその上に置かれた芯材の縫製片とともに縫製してから、芯材の玉縁に沿って一方のトリムカバー端末が折り返されて芯材を被覆している。この構成では、縫製部が芯材の内側に設けられ、(折り返された)トリムカバー片で覆われて隠されるため、帯状縫製部の位置ずれや縫製のほつれが生じても外観意匠を損なうおそれがない。
さらに、特開平07−008359号公報では、芯材は両袖付の玉縁を持つとともに、その下面に補強布の収納される凹所が形成され、左または右の袖に覆ってからトリムカバー端末が折り返され、折り返されたトリムカバー端末が芯材下面の凹所内の補強片に芯材の袖を介して縫製されている。この構成では、芯材の存在によって帯状縫製部の位置ずれが防止されるとともに、トリムカバー端末が芯材だけでなく補強布にも縫製されているため、強固な縫製が得られ、縫製のほつれが確実に防止される。
また、特開平07−008359号公報記載の構成では、芯材により帯状縫製部の位置ずれが防止されるとともに補強布により強固に縫製され、縫製のほつれが確実に防止される。しかし、芯材は、両袖付でその下面に凹所を持つ特殊な形状であるため、安価な市販の芯材が使用できないとともに、補強布も必要となって部品数が増える。
また、本発明は、部品数を増やしたり縫製以外の工程を必要とすることなくトリムカバー端末を縫製できるシートの表皮縫製方法の提供を目的としている。
すなわち、請求項1に係る本発明によれば、芯材を介してトリムカバー片の端末を縫製して形成されたトリムカバーでシートパッドを覆ってシートの表皮としたシートの表皮構造において、芯材は玉縁と、玉縁を被覆するカバーの端末を重ねて延ばした縫製片とを有し、トリムカバー片の端末が芯材の縫製片に縫製された第1の縫製部と、芯材の玉縁に沿ったトリムカバー片の端末が玉縁を挟んで縫製された第2の縫製部とを備えている。
なお、前後左右はドライバーシートに着座したドライバーから見た方向をいい、Fr、Rr、L、Rで示す。
すなわち、2枚のトリムカバー端末14−2a’、14−2b’を芯材の縫製片24’に縫製して第1の縫製部30を形成するとともに、別の縫製工程によってトリムカバー端末が芯材の玉縁22を挟んでさらに縫製されて第2の縫製部とを形成し、トリムカバー端末が縫製片、玉縁のそれぞれに縫製された二重縫製となっている。
図2(B−1)は、別形状の芯材を使用した変形例での(A−1)に対応したシートの表皮の拡大部分断面図を示す。
すなわち、芯材120は、プラスチックなどからなる断面矩形形状の玉縁122と、玉縁をカバー124で被覆してカバーの端末を重ねて延ばした縫製片124’とを有した断面略鍵穴形状に成形されている。そして、左右のトリムカバー片14−2a、14−2bが、芯材の玉縁122の下半部を挟んで左右から覆って下方に延ばされて芯材の縫製片24に左右から重ねられ、トリムカバー端末が芯材の縫製片124’に縫製されるとともに、芯材の玉縁122に沿った左右のトリムカバー端末が玉縁を挟んで縫製されている。
12 シートバック
14 シートクッション
14−1 パッド(シートパッド)
14−2 トリムカバー
14−2a、14−2b 左右のトリムカバー片
14−2a’、14−2b’ 左右のトリムカバー端末
20、120 芯材
22、122 玉縁
24、124 カバー
24’ 芯材の縫製片
30 第1の縫製部
32 第2の縫製部
Claims (2)
- 芯材を介してトリムカバー片の端末を縫製して形成されたトリムカバーでシートパッドを覆ってシートの表皮としたシートの表皮構造において、
芯材は玉縁と、玉縁を被覆するカバーの端末を重ねて延ばした縫製片とを有し、
トリムカバー片の端末が芯材の縫製片に縫製された第1の縫製部と、芯材の玉縁に沿ったトリムカバー片の端末が玉縁を挟んで縫製された第2の縫製部と、
を備えたシートの表皮構造。 - シートパッドを覆ってシートの表皮となるトリムカバーが芯材を介して2枚のトリムカバー片の端末を縫製して形成されるシートの表皮縫製方法において、
トリムカバー片の端末が、玉縁と、玉縁を被覆するカバーの端末を重ねて延ばした縫製片とを有してなる芯材の縫製片に縫製されて第1の縫製部を形成する縫製工程と、
芯材の玉縁に沿ったトリムカバー片の端末が玉縁を挟んで縫製された第2の縫製部を形成する別の縫製工程と、
を備えたシートの表皮縫製方法。
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---|---|---|---|
JP2014015034A JP2015139620A (ja) | 2014-01-30 | 2014-01-30 | シートの表皮構造およびシートの表皮縫製方法 |
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JP2014015034A JP2015139620A (ja) | 2014-01-30 | 2014-01-30 | シートの表皮構造およびシートの表皮縫製方法 |
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JP2015139620A5 JP2015139620A5 (ja) | 2016-10-27 |
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JP2014015034A Pending JP2015139620A (ja) | 2014-01-30 | 2014-01-30 | シートの表皮構造およびシートの表皮縫製方法 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS585672U (ja) * | 1981-07-01 | 1983-01-14 | 株式会社三田製作所 | 玉縁縫い用のミシンの送り機構 |
JPS61107395U (ja) * | 1984-12-18 | 1986-07-08 | ||
JPS61174497U (ja) * | 1985-04-22 | 1986-10-30 |
-
2014
- 2014-01-30 JP JP2014015034A patent/JP2015139620A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JPS585672U (ja) * | 1981-07-01 | 1983-01-14 | 株式会社三田製作所 | 玉縁縫い用のミシンの送り機構 |
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