JP2015139611A - 遊技テーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】 適切なタイミングで収支を算出することができる遊技テーブルを提供する。【解決手段】 カジノで用いられる遊技用チップを特定するチップ識別情報を読み取って遊技用チップを有効化するための登録用アンテナと、前記チップ識別情報を読み取って遊技用チップを無効化するための消去用アンテナと、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、カジノなどの遊技施設において設置できる遊技テーブルに関する。
カジノなどの遊技施設では、遊技用チップやトランプなどのカードを用いて、ブラックジャックやバカラなどの各種のゲームが行われる。このようなゲームを円滑に行うために、遊技施設では遊技テーブルが用いられる。ディーラーとプレーヤとは、遊技テーブルを挟んで互いに向かい合い、遊技テーブルで遊技用チップが配られたり回収されたりする。また、トランプなどのカードも、遊技テーブルで配られたり回収されたりする。
このような遊技テーブルが設置される遊技施設は、カジノホテルなどのように24時間に亘って営業をしている場合が多い。したがって、遊技施設では、各種のゲームは、遊技テーブルにおいても昼夜行われている。このため、遊技テーブルでは、ディーラーとプレーヤとの間で、遊技用チップが継続的に配られたり回収されたりしている。また、遊技施設では、キャーシャーにおいてチップと現金との交換も継続的に行われている。
米国特許出願公開第2012/0252564号明細書
上述したように、24時間に亘って営業をしている遊技施設においては、ディーラーとプレーヤとの間で、遊技用チップが継続的に移動する。また、遊技施設では複数の遊技テーブルが設置され、これらの遊技テーブルでは別個に並行してゲームが進行しており、チップの移動のタイミングは遊技テーブルで異なる。このため、遊技施設の全体で、収支を算出するタイミングを一定にすることが困難になっていた。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、適切なタイミングで収支を算出することができる遊技テーブルを提供することにある。
本発明の実施態様は、
カジノで用いられる遊技用チップを特定するチップ識別情報を読み取って遊技用チップの有効化をするための登録用アンテナと、
前記チップ識別情報を読み取って遊技用チップの無効化をするための消去用アンテナと、を備える遊技テーブルである。
登録用アンテナは遊技用チップの有効化をし、消去用アンテナは遊技用チップの無効化をする。このため、カジノで用いる遊技用チップを、有効化したものと無効化したものとに区分して処理をすることができる。したがって、カジノにおいて金銭的価値を有する有効化された遊技用チップのみを対象にして、それらの額を算出することができるので、任意のタイミングで収支を算出することができる。
また、本発明の実施態様は、さらに、
前記チップ識別情報を読み取るための参照用アンテナをさらに備え、
前記登録用アンテナと前記消去用アンテナとは、参照用アンテナを挟んで配置される遊技テーブルである。
登録用アンテナと消去用アンテナとは、参照用アンテナを挟んで配置されているので、ディーラーは、登録用アンテナと消去用アンテナとを明確に認識することができ、ヒューマンエラーの発生を防止することができる。参照用アンテナはチップ識別情報を読み取るので、ディーラーは、遊技用チップが有効化されているか否かを認識することができる。
さらに、本発明の実施態様は、さらに、
前記参照用アンテナを動作状態にするための操作スイッチをさらに備える遊技テーブルである。
必要なときにのみ参照用アンテナを動作させることができるので、参照用アンテナによる電磁波の干渉を防止して、他のアンテナの読み取りを速くすることができる。
さらにまた、本発明の実施態様は、さらに、
ディーラーが遊技用チップを収納するためのチップトレイをさらに備え、
前記参照用アンテナは、前記チップトレイとプレーヤのベット領域とに挟まれて配置される遊技テーブルである。
参照用アンテナは、チップトレイとプレーヤのベット領域とに挟まれて配置されているので、ディーラーは、遊技用チップをチップトレイからプレーヤに配る前に参照用アンテナによって有効状態を確認することができ、遊技用チップをプレーヤからチップトレイに収納する前に参照用アンテナによって無効状態を確認することができ、ヒューマンエラーの発生を防止することができる。
適切なタイミングで収支を算出することができる。
遊技テーブルをディーラー側から見たときの斜視図である。 遊技テーブルをプレーヤー側から見たときの斜視図である。 遊技ボードを開放したときの遊技テーブルをディーラー側から見た斜視図である。 遊技ボードを開放したときの遊技テーブルをプレーヤー側から見た斜視図である。 遊技ボードを開放したときにおける遊技テーブルの天板の上側の内部を示す斜視図である。 遊技ボードを開放したときにおける遊技テーブルの天板の下側の内部を示す斜視図である。 開放補助機構140を下段部24の下方から見たときの斜視図である。 開放補助機構140の全体を示す斜視図である。 開放補助機構140の先端部146が下段部24から突出した状態を示す斜視図である。 開放補助機構140を天板部20の下段部24に固定した状態を示す斜視図である。 天板部20の下段部24を裏面側(下面側)から見た斜視図である。 操作レバー144によって開放補助機構140が操作されている状態を示す側面図である。 操作レバー144によって開放補助機構140が操作されている状態を示す側面図である。 操作レバー144によって開放補助機構140が操作されている状態を示す側面図である。 操作レバー144によって開放補助機構140が操作されている状態を示す側面図である。 ヒンジ部120を示す拡大斜視図である。 ヒンジ部120の動作の概略を示す側面図である。 遊技ボード100が閉じられているときのヒンジ部120と遊技ボード100との関係を示す斜視図である。 遊技ボード100が開けられているときのヒンジ部120と遊技ボード100との関係を示す斜視図である。 アンテナ基板側から見たアンテナモジュール300の斜視図である。 カプラー基板側から見たアンテナモジュール300の斜視図である。 カプラー基板側から見たアンテナモジュール300の正面図である。 アンテナモジュール300及び制御部510の構成を示すブロック図である。 カジノなどの遊技施設におけるネットワーク構成を示す図である。 サーバ600の構成を示すブロック図である。 データベース部610に記憶される一つのレコードのデータ構成の例を示す図である。
本発明の第1の実施態様は、
遊技用チップに記憶された識別情報を無線通信により読み取るアンテナが設けられた遊技ボードと、
前記遊技ボードが開閉可能に載置される遊技ボード載置台と、を備える遊技テーブルである。
遊技ボードは、遊技ボード載置台に対して開閉できるので、遊技ボードを遊技ボード載置台から離脱させることなく遊技ボードを開放することができ、遊技ボードや遊技ボード載置台などの遊技テーブルのメンテナンスを容易することができる。
本発明の第1の実施態様は、さらに、
前記アンテナが前記遊技ボードの裏面に設けられた遊技テーブルである。
遊技ボード載置台に対して遊技ボードを開くことによって、遊技ボードの裏面に設けられたアンテナを、作業者の視線の高さなどの所望する位置に位置づけることができ、作業者は、かがんだりすることなく、楽な姿勢でメンテナンスを行うことができ、メンテナンスの効率を向上させることができる。
本発明の第1の実施態様は、さらに、
前記遊技ボード載置台に前記遊技ボードを開閉可能に連結する開閉連結装置を、さらに備える遊技テーブルである。
遊技ボードは、開閉連結装置によって遊技ボード載置台に開閉可能に連結されているので、遊技ボードの開閉動作を一定にすることができる。
本発明の第1の実施態様は、さらに、
前記遊技ボードが閉じられた状態から、前記遊技ボードと前記遊技ボード載置台との間に間隙が形成された状態にするための開放補助装置を、さらに備える遊技テーブルである。
開放補助装置によって遊技ボードと遊技ボード載置台との間に間隙を形成することができるので、店員などの操作者は、形成された間隙を利用して、たとえば、間隙に操作者の手などを入れて遊技ボードを開くことができ、遊技ボードを開放する作業を容易にすることができる。
本発明の第1の実施態様は、さらに、
前記遊技ボードと遊技ボード載置台との間に配置され、前記遊技ボードの開閉動作を制動する開閉制動装置を、さらに備える遊技テーブルである。
遊技ボードの開閉を制動することができ、遊技ボードが急激に開いたり閉じたりすることを防止して、メンテナンスを容易にすることができる。
本発明の第1の実施態様は、さらに、
前記遊技ボードと遊技ボード載置台との間に配置され、前記遊技ボードの開閉動作を補助する開閉補助装置を、さらに備える遊技テーブルである。
遊技ボードの開閉を補助することができるので、遊技ボードに大きな力を加えることなく遊技ボードを開閉することができ、作業性を高めることによってメンテナンスを容易にすることができる。
本発明の第1の実施態様は、さらに、
前記遊技ボードは、ディーラーが位置するディーラー側と、プレーヤが位置するプレーヤ側とを有し、
前記遊技ボードは、前記プレーヤ側で開放可能な遊技テーブルである。
遊技ボードでは、ディーラ側よりもプレーヤ側に、メンテナンスを要する装置が多く取り付けられる可能性があり、遊技ボードをプレーヤ側に開放できるようにしたことで、プレーヤ側でのメンテナンスが煩雑になることを防止して、メンテナンスを容易にすることができる。
<<<第2の実施態様>>>
本発明の第2の実施態様は、
遊技用チップに記憶された識別情報を無線通信により読み取る複数のアンテナと、
前記複数のアンテナを収納する筐体と、を備えるアンテナモジュールを有する遊技テーブルである。
複数のアンテナをアンテナモジュールとしてモジュール化したので、複数のアンテナを遊技テーブルに設ける場合には、アンテナモジュールを遊技テーブルに設ければよく、アンテナに関するメンテナンスをする場合には、アンテナモジュールを交換すればよいので、複数のアンテナの整合状態を個別に調整することなく、アンテナモジュール内の複数のアンテナの整合状態を保つことができる。
本発明の第2の実施態様は、さらに、
複数のプレーヤに応じた複数の遊技領域に遊技用チップが載置される遊技ボードを、さらに有し、
前記アンテナモジュールは、前記複数の遊技領域の各々に対応して前記遊技ボードに着脱可能に設けられる遊技テーブルである。
アンテナモジュールは、複数の遊技領域の各々に対応して着脱可能に設けられるので、交換が必要になったアンテナや送受信回路基板に対応するアンテナモジュールのみを交換すればよく、遊技テーブルのメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明の第2の実施態様は、さらに、
前記アンテナモジュールは、
前記アンテナから出力する電磁波を調整するための調整部と、
前記調整部の位置に応じた位置に形成された貫通孔と、を有する遊技テーブルである。
アンテナの電気的調整をする場合には、作業者は、調整が必要になったアンテナに対応する調整部を、ドライバなどの工具を用いて貫通孔を介して調整をすることができる。したがって、前記アンテナモジュールを予め調整済みとした上で遊技テーブルに設けた場合でも、アンテナの周辺に金属の導体が存在したり、後から他のパーツを取り付けたりしたことによって、調整が必要になった際には、貫通孔を介して調整部を調整すればよいので、アンテナから出力される電磁波を容易に調整することができる。
本発明の第2の実施態様は、さらに、
前記遊技ボードは、ディーラーが位置するディーラー側と、前記ディーラー側に向かい合って複数のプレーヤが位置するプレーヤ側とを有し、
前記遊技ボードは、前記プレーヤ側で開放可能で、
前記複数の遊技領域は、前記プレーヤ側に沿って配置される遊技テーブルである。
アンテナモジュールは、複数の遊技領域の各々に対応してプレーヤ側に沿って遊技ボードに配置されており、遊技ボードは、プレーヤ側に開放可能であるので、遊技ボードが開放されたときには、プレーヤ側に沿って配置されたアンテナモジュールを、作業者の視線の位置などの所望する位置に位置づけることができ、メンテナンスを容易にすることができる。
<<<第3の実施態様>>>
本発明の第3の実施態様は、
カジノで用いられる遊技用チップを特定するチップ識別情報を読み取って遊技用チップの有効化をするための登録用アンテナと、
前記チップ識別情報を読み取って遊技用チップの無効化をするための消去用アンテナと、を備える遊技テーブルである。
登録用アンテナは遊技用チップの有効化をし、消去用アンテナは遊技用チップの無効化をする。このため、カジノで用いる遊技用チップを、有効化したものと無効化したものとに区分して処理をすることができる。したがって、カジノにおいて金銭的価値を有する有効化された遊技用チップのみを対象にして、それらの額を算出することができるので、任意のタイミングで収支を算出することができる。
また、本発明の第3の実施態様は、
前記チップ識別情報を読み取るための参照用アンテナをさらに備え、
前記登録用アンテナと前記消去用アンテナとは、参照用アンテナを挟んで配置される遊技テーブルである。
登録用アンテナと消去用アンテナとは、参照用アンテナを挟んで配置されているので、ディーラーは、登録用アンテナと消去用アンテナとを明確に認識することができ、ヒューマンエラーの発生を防止することができる。参照用アンテナはチップ識別情報を読み取るので、ディーラーは、遊技用チップが有効化されているか否かを認識することができる。
さらに、本発明の第3の実施態様は、
前記参照用アンテナを動作状態にするための操作スイッチをさらに備える遊技テーブルである。
必要なときにのみ参照用アンテナを動作させることができるので、参照用アンテナによる電磁波の干渉を防止して、他のアンテナの読み取りを速くすることができる。
さらにまた、本発明の第3の実施態様は、
ディーラーが遊技用チップを収納するためのチップトレイをさらに備え、
前記参照用アンテナは、前記チップトレイとプレーヤのベット領域とに挟まれて配置される遊技テーブルである。
参照用アンテナは、チップトレイとプレーヤのベット領域とに挟まれて配置されているので、ディーラーは、遊技用チップをチップトレイからプレーヤに配る前に参照用アンテナによって有効状態を確認することができ、遊技用チップをプレーヤからチップトレイに収納する前に参照用アンテナによって無効状態を確認することができ、ヒューマンエラーの発生を防止することができる。
以下に、図1〜図26を参照して、遊技テーブル10の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態の遊技テーブル(カジノテーブル)10をディーラー側から見たときの斜視図である。図2は、本実施の形態の遊技テーブル10をプレーヤ側から見たときの斜視図である。図3は、遊技ボードを開放した状態における本実施の形態の遊技テーブル10をディーラー側から見たときの斜視図である。図4は、遊技ボードを開放した状態における本実施の形態の遊技テーブル10をプレーヤ側から見たときの斜視図である。図5は、遊技ボードを開放したときにおける遊技テーブルの天板の上側の内部を示す斜視図である。図6は、遊技ボードを開放したときにおける遊技テーブルの天板の下側の内部を示す斜視図である。なお、図5では、チップトレイ80を省略して示した。また、図6では、チップトレイ80を省略して示した。
遊技テーブル10は、主に、遊技ボード100と、天板部20と、ディスプレイ70と、チップトレイ80とを有する。
遊技ボード100は、薄板状で略扇状の形状を有する。本実施の形態で、扇状の形状とは、半径が異なる同心の2つの円弧と、2つの円弧の端部を結ぶ2つの半径とによって囲まれた形状をいう。図3及び図4に示すように、遊技ボード100は、後述する天板部20に対して開閉可能に設けられている。遊技ボード100の開閉機構については後述する。2つの円弧のうち、内周がディーラー側112であり、外周がプレーヤ側110である。上述したように、遊技ボード100は薄板状の形状を有し、表面106と裏面108とを有する。
遊技ボード100の表面106には、7人分のプレーヤのゲーム領域102a〜102gと、ディーラー領域104とが形成されている。ゲーム領域102a〜102gは、プレーヤの各々が用いる領域であり、ディーラー領域104はディーラーが用いる領域である。以下では、ゲーム領域を102a〜102gを区別する必要がない場合にはゲーム領域102と称する。ディーラーはディーラー側112に位置し、プレーヤはプレーヤ側110に位置することで、ディーラーとプレーヤとは、遊技テーブル100を挟んで互いに向かい合って、ポーカーやブラックジャックやバカラなどの各種のゲームが進められる。ゲームの進行に従って、遊技テーブル100ではトランプなどのカードや遊技用チップが配られたり回収されたりする。
図4に示すように、遊技ボード100の裏面108には、7つのゲーム領域102a〜102gの各々に応じてアンテナモジュール300が設けられている。したがって、プレーヤ側110には、遊技ボード100の裏面108に、7個のアンテナモジュール300が遊技ボード100の外周に亘って設けられている。ディーラー領域104には、後述する参照用アンテナ装置410用の1つのアンテナモジュール300’が設けられている。このように、遊技ボード100には、ディーラー側112よりもプレーヤ側110に多くのアンテナモジュール300が、遊技ボード100の外周に亘って設けられている。
ゲーム領域102には、いくつかのベット領域が形成されている。ゲーム領域102は、たとえば、ベット領域が印刷されたシート(図示せず)によって構成される。ゲーム領域102のベット領域の大きさや形や数は、ブラックジャックやバカラなどのゲームの種類に応じて異なる。ゲーム領域102を構成するシートは、遊技ボード100の表面106に着脱可能に設けることができる。
アンテナモジュール300には、ゲームの種類によって定まるベット領域に応じて複数のアンテナ304が設けられている。アンテナモジュール300には、アンテナ304を介してチップのRFID用ICタグと送受信するためのカプラー基板520などが設けられている。アンテナ304及びカプラー基板520によって、ベット領域に置かれたチップのRFID用ICタグに記憶されているチップ情報がアンテナ304から読み出される。アンテナモジュール300は、遊技テーブル10に搭載されている制御部510及び遊技テーブル制御装置30(たとえば、パーソナルコンピュータ)(図示せず)に通信可能に接続されている。アンテナ304によって読み出されたチップ情報は、制御部510を介して遊技テーブル制御装置30に送信される。アンテナモジュール300の構成や動作については、後述する。
天板部20は、略半円状の形状を有する。天板部20は、上段部22と下段部24とを有する。天板部20は、遊技テーブル10の上面を構成する。天板部20は、遊技テーブル10に固定的に設けられている。天板部20の略円弧状の外周に沿って、7人のプレーヤが位置することができる。天板部20に載置されたチップトレイ80の手前側にディーラーが位置する。
上段部22は、主に、プレーヤが保持するチップやカードなどを置くための領域や、ディーラーが用いるチップトレイを載置する領域を有する。上段部22は、遊技ボード100の大きさ及び形状に応じた開口部26(図4参照)が形成されている。
下段部24は、上段部22の下方に配置される。下段部24は、主に、ヒンジ部120と、6つの遊技ボード支持部28(図4及び図5参照)とを有する。ヒンジ部120は、遊技ボード100を開閉可能に支持する。遊技ボード100が閉じられたときには、遊技ボード100は開口部26に収容されて、遊技ボード支持部28は遊技ボード100の裏面108と当接して遊技ボード100を支持する。ヒンジ部120と遊技ボード支持部28とによって、遊技ボード100の収容状態が維持される。遊技ボード100を開口部26に収容した状態が、遊技テーブル10でゲームを行う通常の状態である。
下段部24には、開放補助機構140の先端部146が配置される(図9参照)。なお、開放補助機構140については、後述する。
上段部22のディーラー側112には、3種類の消去用アンテナ装置400、参照用アンテナ装置410及び登録用アンテナ装置420が設けられている。消去用アンテナ装置400は、チップトレイ80の左側に設けられ、参照用アンテナ装置410は、チップトレイ80の奥側(プレーヤ側110)に設けられ、登録用アンテナ装置420は、チップトレイ80の右側に設けられている。チップトレイ80の正面には、ディーラーが位置する。このように、3種類の消去用アンテナ装置400、参照用アンテナ装置410及び登録用アンテナ装置420は、チップトレイ80(ディーラー)を囲むようにして配置されている。
消去用アンテナ装置400は、プレーヤに関する情報、たとえば、プレーヤを識別するためのプレーヤ識別情報を消去するためのアンテナである。登録用アンテナ装置420は、プレーヤ識別情報を登録するためのアンテナである。
チップには、チップを識別するためのチップ識別情報などの各種のチップ情報がRFID用ICタグ(図示せず)に予め記憶されている。遊技テーブル10には、遊技テーブル制御装置30(図24参照)が搭載されている。遊技テーブル制御装置30は、ネットワーク40を介して、遊技施設に設けられているサーバ600と通信可能に接続されている。遊技テーブル制御装置30には、サーバ600のほかに、消去用アンテナ装置400、参照用アンテナ装置410及び登録用アンテナ装置420や、アンテナモジュール300や、その他の各種のセンサなどが接続されている。
プレーヤ識別情報の消去や登録は、遊技テーブル10の遊技テーブル制御装置30を介して、遊技施設のサーバ600で行われる。サーバ600は、遊技施設で用いられるチップの各々を管理している。サーバ600では、チップを識別するためのチップ識別情報とプレーヤ識別情報とが対応付けられてデータベース(後述するデータベース部610)として記憶されている。サーバ600は、遊技テーブル制御装置30から送信される各種の情報に基づいて、チップ識別情報とプレーヤ識別情報との対応関係を随時更新している。
プレーヤ識別情報の消去は、まず、消去用アンテナ装置400によってチップ識別情報をチップから読み出す。遊技テーブル10の遊技テーブル制御装置30は、読み出したチップ識別情報をサーバ600に送信する。サーバ600は、受信したチップ識別情報に対応付けられているプレーヤ識別情報をデータベースから削除する。これにより、チップ識別情報とプレーヤ識別情報との対応関係(紐付け)は解除されて無効化され、そのチップは、プレーヤから遊技施設に返却された状態となる。
プレーヤ識別情報の登録は、まず、登録用アンテナ装置420によってチップ識別情報をチップから読み出す。遊技テーブル10の遊技テーブル制御装置30は、読み出したチップ識別情報と、そのチップに対応するプレーヤ識別情報とをサーバ600に送信する。サーバ600は、チップ識別情報とプレーヤ識別情報とを受信し、チップ識別情報にプレーヤ識別情報を対応付けてデータベースに記憶させる。これにより、チップ識別情報とプレーヤ識別情報との対応関係(紐付け)が形成されて有効化され、そのチップは、遊技施設からプレーヤに貸し出された状態となる。
参照用アンテナ装置410は、ディーラーがチップを確認するためのアンテナである。具体的には、プレーヤにチップを配るときには、チップトレイ80からチップを取り出して登録処理をした上でプレーヤにチップを配る必要がある。このとき、プレーヤにチップを配る前に、参照用アンテナ装置410によって、登録処理をしたチップであるか否かを確認することができる。
また、プレーヤからチップを回収するときには、消去処理をした上で、チップをチップトレイ80に収納する必要がある。このとき、チップトレイ80にチップを収納する前に、参照用アンテナ装置410によって、消去処理をしたチップであるか否かを確認することができる。
チップの確認は、チップにチップ識別情報だけでなく有効化無効化情報も記憶されているか否かによって異なる。まず、有効化無効化情報もチップに記憶されている場合には、参照用アンテナ装置410によってチップ識別情報と有効化無効化情報との双方の情報をチップから読み出す。遊技テーブル制御装置30は、読み出したチップ識別情報及び有効化無効化情報をディスプレイ70に表示する。ディーラーはディスプレイ70に表示されたチップ識別情報及び有効化無効化情報を視認して、チップの内容や状態を確認することができる。このように、チップに有効化無効化情報も記憶されている場合には、サーバ600と通信することなく、ディスプレイ70に有効化無効化情報を表示することができる。
また、チップに有効化無効化情報が記憶されていない場合には、サーバ600に有効化無効化情報を予め記憶させておき(後述する図25及び図26参照)、サーバ600と通信して有効化無効化情報を取得する必要がある。
この場合に、まず、参照用アンテナ装置410によってチップ識別情報をチップから読み出す。次いで、遊技テーブル10の遊技テーブル制御装置30は、読み出したチップ識別情報をサーバ600に送信する。サーバ600は、チップ識別情報を受信し、データベース部610に記憶されているレコード800(図26参照)として記憶されているチップ情報を読み出し、遊技テーブル制御装置30に送信する。遊技テーブル制御装置30は、チップ情報をディスプレイ70に表示する。ディーラーはディスプレイ70に表示されたチップ情報を視認して、チップの内容や状態を確認することができる。
さらに、遊技テーブル制御装置30は、サーバ600から送信されたチップ情報をディスプレイ70に表示するだけでなく、チップ情報に基づいて、プレーヤに配るチップやプレーヤから回収したチップの数やそれらの額もディスプレイ70に表示することもできる。
遊技テーブル10のディーラー側の右端部には、ディーラーが視認できるようにディスプレイ70が設けられている。ディスプレイ70には、遊技テーブル10の遊技テーブル制御装置30などが接続されている。遊技テーブル制御装置30によって、プレーヤの識別情報や有効化無効化情報やその他のチップの情報や、ゲームの情報などの各種の情報がディスプレイ70に表示される。
チップトレイ80は、ディーラー側112の正面に設けられている。チップトレイ80は、遊技テーブル10に対して着脱可能に構成されている。チップトレイ80には、プレーヤに配るためのチップや、プレーヤから回収したチップが収容される。ディーラーが遊技テーブル10から離れるときには、ディーラーはチップトレイ80を外してチップトレイ80全体を運搬する。チップトレイ80に収容されているチップはディーラーなどの遊技施設によって管理される。
チップトレイ80の奥側でディーラーの真正面の位置には、ディスプレイ75が設けられている。ディスプレイ75には、主として、参照用アンテナ装置410によって読み取られたチップの情報などチップに関する情報が表示される。たとえば、参照用アンテナ装置410によって読み取られたチップのチップ識別情報や、そのチップの有効化無効化情報などがディスプレイ75に表示される。なお、参照用アンテナ装置410だけでなく、消去用アンテナ装置400や登録用アンテナ装置420によって読み取られたチップの情報をディスプレイ75に表示してもよい。
遊技テーブル10のディーラーの左側には、チップストッカー90が配置されている。すなわち、消去用アンテナ装置400の近くにチップストッカー90が配置されている。チップストッカー90の底面には、4つのキャスターが設けられている。チップストッカー90は、遊技テーブル10に対して移動可能に置かれている。チップストッカー90には、ディーラーが用いるチップが収納されている。なお、後述するように、チップストッカー90に収納されているチップは、全て無効化されている。
遊技テーブル10のディーラーの右側の下部のプレーヤが視認しにくい位置に、金庫95が配置されている。すなわち、登録用アンテナ装置420の近くに金庫95が配置されている。金庫95は、所定の鍵によって開けることができる。金庫95には、ディーラーが用いるための現金を収納することができる。金庫95に収納する現金は、プレーヤから受け取った現金や、プレーヤに釣りとして渡すための現金である。
金庫95には、紙幣の真贋を判断する装置(図示せず)も設けられており、金庫95に収納する前に、プレーヤから受け取った紙幣の真贋を判定することができる。遊技テーブル10に金庫95を設けたことにより、プレーヤはキャッシャーまで行くことなく現金をチップに交換することができ、遊技テーブル10でゲームを続けて行うことができる。
遊技テーブル10のディーラー側の正面の下方には、鍵穴32が設けられている。鍵穴32に所定の鍵を挿入して操作することによって下部のパネルを取り外すことができる。下部のパネルを取り外すことによって、操作レバー144を操作可能な状態にすることができる。操作レバー144については後述する。
上述したように、3種類の消去用アンテナ装置400、参照用アンテナ装置410及び登録用アンテナ装置420は、チップトレイ80(ディーラー)を囲むようにして配置されている。具体的には、消去用アンテナ装置400と登録用アンテナ装置420とは、チップトレイ80(ディーラー)を挟んで離隔した位置に配置される。チップトレイ80を挟んで消去用アンテナ装置400と登録用アンテナ装置420とを離隔して別個に設けたので、消去用アンテナ装置400と登録用アンテナ装置420とを明確に区別することができ、ディーラーが混乱してチップの無効化処理や有効化処理を誤ることを防止し、ヒューマンエラーの発生を少なくすることができる。
本実施の形態では、消去用アンテナ装置400と登録用アンテナ装置420とはともに、円形の形状を有する。これらの形状や色を異ならしめてもよい。形状や色を異ならしめることによって、消去用アンテナ装置400と登録用アンテナ装置420との相違をディーラーが視認しやすくでき、ディーラーが誤認することを防止することができる。
参照用アンテナ装置410は、チップトレイ80(ディーラー)よりも奥でかつプレーヤ側110よりも手前に配置されている。消去用アンテナ装置400や登録用アンテナ装置420と明確に区別することができ、ディーラーが混乱することを防止できる。また、参照用アンテナ装置410は、最もプレーヤに近い位置にあるので、ディーラーがプレーヤにチップを配る前に確認したり、ディーラーがプレーヤからチップを受け取ったときに確認したりすることができ、ディーラーの作業を簡便にすることができる。
さらに、参照用アンテナ装置410は、ディスプレイ75よりも奥にかつディスプレイ75に隣接して配置されている。参照用アンテナ装置410に置かれた実際のチップと、ディスプレイ75に表示されたチップの情報とを見比べ易くでき、ディーラーの確認作業を容易かつ簡便にすることができる。
また、参照用アンテナ装置410は、カードなど媒体を置くゲーム領域に隣接して配置されている。このようにすることで、ディーラーとプレーヤとの双方が最も着目する領域にチップを置くことができ、ディーラーとプレーヤとの双方でチップを確認しあうことができる。
さらにまた、参照用アンテナ装置410を動作状態にするための操作スイッチ(図示せず)を遊技テーブル10に設けてもよい。操作スイッチは、ディーラーが操作することができる。操作スイッチをオンにしたときには、参照用アンテナ装置410は動作状態になり、操作スイッチをオフにしたときには、参照用アンテナ装置410は非動作状態になる。参照用アンテナ装置410を動作状態にしたときには、ベット領域に設けられているアンテナモジュール300のアンテナ304と近い場合には、これらのアンテナと干渉する可能性がある。このため、アンテナモジュール300のアンテナ304の読み取り精度を高めるために、繰り返し読み取る必要が生ずるので、動作が遅くなり、ゲームの進行を遅延させる原因となり得た。
このため、通常は、ディーラーが操作スイッチをオフにして、参照用アンテナ装置410を非動作状態にしておき、ディーラーが必要な場合にのみ、操作スイッチをオンにして、参照用アンテナ装置410を動作状態にする。このようにすることで、参照用アンテナ装置410がゲームの進行に影響を及ぼすことを防止することができる。
また、消去用アンテナ装置400は、チップストッカー90側(ディーラーの左側)に位置する。無効化したチップをチップトレイ80だけでなく、チップストッカー90に収容しやすくでき、無効化したチップが不正に持ち出されるタイミングを少なくすることができる。
天板部20の周囲に沿って縁部60が形成されている。縁部60は、天板部20の周囲に沿って長尺な形状でかつ上方向に向かって突出する形状を有する。縁部60の内部には、LED基板(図示せず)が、縁部60の長手方向に沿って設けられている。LED基板は、電源(図示せず)に接続されており、青色の光を発する。
縁部60のディーラー側に向かう側には、縁部60の長手方向に沿って開口62が形成されている。開口62には、アクリルなどの透光板が開口に沿って設けられている。LED基板からの青色の光は、透光板を介して上段部22に向かって発せられる。LED基板から発せられた光によって、上段部22を照明することができる。このようにすることで、遊技施設の照明の明暗によることなく、遊技ボード100の上段部22に置かれたチップやトランプなどを照明することができる。
遊技テーブル10は、遊技ボード100を開放するための開放補助機構140と開閉制動機構180とを有する。上述したように、遊技ボード100は、大きくかつ重いため、遊技ボード100を開放して上方に持ち上げることが困難になりやすい。このため、開放補助機構140及び開閉制動機構180を遊技テーブル10に設けて作業を容易にしている。
図7及び図8に示すように、開放補助機構140は、主に、往復動可能な往復可動部142と、往復可動部142を操作するための操作レバー144とを有する。
往復可動部142は、先端部146と固定部148と本体部150と直進部152とを有する。固定部148は保持部170とねじ形成部172とを有する。保持部170は、後述する天板部20の貫通孔52に挿入されて保持される。ねじ形成部172は、ネジ山が周回するように形成されている。ネジ山にはナット174が着脱可能に取り付けられる。後述するように、ねじ形成部172にナット174が取り付けられることによって、往復可動部142は天板部20の下段部24に固定される。本体部150は固定部148と一体に形成されており、直進部152を往復移動可能に支持する。先端部146は、直進部152の第1の端部166に設けられている。このように、先端部146は、直進部152とともに、固定部148及び本体部150に対して移動する。
先端部146は、ゴムや樹脂などの弾性体を有する。先端部146は、遊技ボード100の裏面108に当接することができる。
本体部150には、貫通孔(図示せず)が形成されている。貫通孔には、直進部152が挿入されている。本体部150の貫通孔によって、直進部152は、案内されて直線状に移動する。このように、直進部152は、固定部148及び本体部150によって往復移動可能に支持される。
直進部152は、固定部148及び本体部150に対して直線状に往復移動、すなわち、上方向又は下方向に移動することができる。直進部152が上方向に移動したときには、先端部146は、下段部24から突出する方向に移動する。一方、直進部152が下方向に移動したときには、先端部146は、下段部24に収納される方向に移動する。
図7に示すように、開放補助機構140は、2つの第1の連結体154を有する。第1の連結体154の第1の端部156は、本体部150に回転可能に連結されている。第1の連結体154の第2の端部158は、操作レバー144に形成されている第2の連結体160の第1の端部162に回転可能に連結されている。操作レバー144の第2の端部164は、直進部152の第2の端部168に回転可能に設けられている。図8に示すように、2つの第1の連結体154を互いに連結する連結部155が形成されている。
図10は、開放補助機構140を天板部20の下段部24に固定した状態を示す斜視図である。図11は、天板部20の下段部24を裏面側(下面側)から見た斜視図である。
図11に示すように、天板部20の下段部24には、開放補助機構140を取り付けるための凹部50が形成されている。凹部50は、貫通孔52と支持部54と収納部56とからなる。貫通孔52は、略円筒状の形状を有し、開放補助機構140の保持部170が挿通される。支持部54は、厚さが天板部20の厚さよりも薄くなるように形成されている。収納部56は、略直方体状の形状を有する。
図10に示すように、本体部150が収納部56に収納される。本体部150の幅w(図10)は、収納部56の幅W(図11)よりも若干小さく形成されている。このため、本体部150を収納部56に収納することによって、本体部150の回転を規制して本体部150を保持することができ、開放補助機構140の全体が天板部20に対して回転しないように開放補助機構140を天板部20に取り付けることができる。また、図9及び図10に示すように、本体部150とナット174とが支持部54を挟むように設けられ、開放補助機構140が下段部24に着脱可能に取り付けられる。このように、ナット174を固定部148に取り付けることによって、開放補助機構140が回転しないように、開放補助機構140を天板部20に取り付けることができる。
操作レバー144は、店員などの操作者によって傾動操作することができる。上述したように、下部のパネルを取り外すことによって、操作レバー144を操作可能な状態にすることができ、店員などの操作者は、操作レバー144を操作することができる。
図12〜図15は、操作レバー144の操作と先端部146の動作とを示す図である。図12は、先端部146が最も収納された状態を示す図であり、操作レバー144を徐々に回転させることにより、先端部146が徐々に上方向に移動し(図13及び図14)、図15は、先端部146が最も突出した状態を示す図である。
図12に示した状態で、操作レバー144を矢印Aの方向に傾けたときには、図13に示すように、第1の連結体154の第2の端部158と、操作レバー144の第1の端部162とは、矢印X方向に徐々に移動する。これにより、第1の連結体154と第2の連結体160とのなす角θ(図13参照)は徐々に小さくなり、操作レバー144の第2の端部164が上方向(矢印U)に移動する。これにより、先端部146は、直進部152とともに、上方向(矢印U)に移動する。この後、操作レバー144をさらに矢印Aの方向に傾けることによって、第1の連結体154の第2の端部158と、操作レバー144の第1の端部162とは、最右端R(図13)まで一旦移動し、その後、X方向とは反対方向の矢印Y方向に徐々に移動する。
図14に示すように、操作レバー144をさらに矢印Aの方向に傾けたときには、第1の連結体154の第2の端部158と、操作レバー144の第1の端部162とは、さらに矢印Y方向に移動する。これに伴って、第1の連結体154と第2の連結体160とのなす角θ(図14参照)はさらに小さくなり、操作レバー144の第2の端部164(直進部152)はさらに上方向(矢印U)に移動し、先端部146が上方向(矢印U)に移動する。
図15に示すように、操作レバー144をさらに矢印Aの方向に傾けることで、第1の連結体154と第2の連結体160とのなす角θ(図15参照)をゼロにすることができる。このとき、操作レバー144の第2の端部164(直進部152)は最も高い位置に移動し、先端部146は最も突出した位置に移動する。第1の連結体154と第2の連結体160とのなす角θはゼロであるので、第1の連結体154と第2の連結体160とは、一直線上に並ぶ。なお、図15では、操作レバー144の第2の端部164は、かくれ線として破線で示した。
具体的には、第1の連結体154の第1の端部156と、第1の連結体154の第2の端部158と、操作レバー144の第2の端部164との3点が一直線上に並ぶとともに、第1の連結体154の第1の端部156と、第1の連結体154の第2の端部158との間に、操作レバー144の第2の端部164が位置し、第1の連結体154の第2の端部158が最も低い位置に移動する。このように、第1の連結体154の第2の端部158の位置を最も低くすることによって、この状態を安定化させることができる。したがって、先端部146を突出させた状態を安定的に維持し、開放補助機構140をロックした状態にすることができる。
さらに、この場合に、2つの第1の連結体154を連結する連結部155は、第2の連結体160と当接するので、先端部146を突出させた状態をより安定させることができる。
このように、操作レバー144を矢印A(図12〜図15参照)の方向に傾けたときには、直進部152とともに先端部146は、下段部24から突出する方向に移動する。これにより、先端部146に当接している遊技ボード100は上方向に押し上げられる。遊技ボード100が上方向に押し上げられることにより、遊技ボード100と上段部22との間に、間隙(図示せず)が形成される。店員などの操作者は、形成された間隙に手を入れて遊技ボード100を手動で上方に向かって移動させて開放することができる。
一方、操作レバー144を矢印B(図7、図8、図12〜図15参照)の方向に傾けたときには、第1の連結体154の第2の端部158と、操作レバー144の第1の端部162とは、一旦矢印X方向に移動し、最右端R(図13)まで移動した後、X方向とは逆方向のY方向に移動する。これにより、第1の連結体154と第2の連結体160とのなす角θは、徐々に大きくなり、操作レバー144の第2の端部164は、下方向(矢印D)に移動する。操作レバー144の第2の端部164は、直進部152の第2の端部168に回転可能に設けられている。したがって、操作レバー144の第2の端部164が固定部148から離れるように下方向に移動するに従って、直進部152も下方向(矢印D)に移動し、先端部146を最下点(図12)まで移動させることができる。
このように、操作レバー144を矢印B(図7参照)の方向に傾けたときには、直進部152とともに先端部146は、下段部24に収容される方向に移動する。これによって、遊技ボード100は開口部26に収容され、遊技ボード100を閉じた状態にすることができる。遊技ボード100を開口部26に収容したときには、遊技ボード100の裏面108は、6つの遊技ボード支持部28と当接する。
遊技ボード100が閉じた状態のときには、遊技ボード100のプレーヤ側110では、6つの遊技ボード支持部28によって支持される。遊技ボード100のディーラー側112では、2つのヒンジ部120によって支持される。このように、6つの遊技ボード支持部28と2つのヒンジ部120とによって、遊技ボード100が閉じた状態で安定させることができる。
遊技ボード100が閉じた状態のときには、遊技ボード100は、開口部26に収容され、上段部22との間にほとんど間隙がない。このため、遊技ボード100を開放する作業は困難となる。操作レバー144は、遊技ボード100と上段部22との間に間隙を形成するためのものであり、店員などの操作者の操作を容易にすることができる。
開閉制動機構180は、遊技ボード100を開放する状態にしやすくするための機構である。たとえば、図4に示すように、開閉制動機構180として2つのガススプリング182を用いることができる。
ガススプリング182は、長尺な形状を有し、伸縮可能に構成されている。ガススプリング182は、シリンダボディ184と、シリンダボディ184に収納可能なピストンロッド(図示せず)とを有する。シリンダボディ184には、窒素ガスなどのガスが充填されている。ガススプリング182は、シリンダボディ184に充填されているガスの圧力を付勢力としたバネとして機能する。
ガススプリング182の第1の端部は、遊技ボード100の裏面108に設けられている係合部190に回転可能に設けられている。ガススプリング182の第2の端部は、遊技テーブル10の底部に設けられている係合部(図示せず)回転可能に設けられている。遊技ボード100が閉じられた状態のときには、ピストンロッド(図示せず)はシリンダボディ184に収容されて、ガススプリング182は収縮した状態となる。遊技ボード100が開けられた状態のときには、ピストンロッドの一部がシリンダボディ184から排出されて、ガススプリング182は伸長した状態となる。このように、ガススプリング182は、遊技ボード100の裏面108と遊技テーブル10の底部との間で伸縮可能に設けられている。
ガススプリング182の付勢力は、遊技ボード100が開く方向に向かって遊技ボード100に加えられる。ガススプリング182は制動機構として機能し、ガススプリング182を設けたことによって、遊技ボード100が急激に開いたり閉じたりすることなく、遊技ボード100の開放動作を補助することができる。また、ガススプリング182の付勢力は、遊技ボード100を開放する方向に加えられるので、ガススプリング182が存在しない場合に比べて小さい力で開放することが可能となることから、ガススプリング182は補助機構としても機能すると言える。このため、操作者は、遊技ボード100に大きな力を加えることなく、遊技ボード100を容易に開けることができる。
遊技ボード100が最も開いた状態のときには、遊技ボード100の姿勢は直立に近くなり、遊技ボード100の重さのうち、ガススプリング182に向かう成分は小さくなる。遊技ボード100が最も開いた状態のときに、遊技ボード100とガススプリング182とが平衡して遊技ボード100が静止するように、ガススプリング182は調整されている。このようにして、遊技ボード100の開放状態を維持することができる。
上述したように、ガススプリング182は、遊技ボード100の裏面108と遊技テーブル10の底部との間で伸縮可能に設けられている。このガススプリング182の伸縮動作は、開閉制動機構及び開閉補助機構として機能する。ガススプリング182が開閉制動機構として機能することで、遊技ボード100の開閉動作を制動し、遊技ボード100が急激に開いたり閉じたりすることなく、遊技ボード100の動作を安定させることができる。また、ガススプリング182は、開閉補助機構として機能する。すなわち、遊技ボード100を開放しようとする力が、ガススプリング182から遊技ボード100に常に加えられている。したがって、ガススプリング182からの力によって遊技ボード100が開こうとするので、遊技ボード100に力を加えることなく、又は遊技ボード100にわずかな力を開く方向に加えるだけで、遊技ボード100を開けることができる。また、遊技ボード100を閉じる場合には、遊技ボード100を支えつつ遊技ボード100を少しずつ閉じる必要がなく、遊技ボード100にわずかな力を閉じる方向に加えるだけで、遊技ボード100を閉じることができる。このように、遊技ボード100の開閉動作を補助し、大きな力を遊技ボード100に加えることなく、遊技ボード100を開閉させることができ、作業を容易にすることができる。
図4に示すように、遊技ボード100と下段部24との間にはヒンジ部120が設けられている。遊技ボード100は、ヒンジ部120を介して遊技テーブル10の下段部24に連結され、遊技テーブル10から離脱することはない。ヒンジ部120によって、遊技ボード100の閉鎖状態から開放状態までの動作が一定になるように規制することができる。
図16に示すように、ヒンジ部120は、遊技ボード100の裏面108に固定的に設けられる第1の固定部122と、下段部24に固定的に設けられる第2の固定部124とを有する。第1の固定部122と第2の固定部124との間には、第1のレバー126と第2のレバー128とが設けられている。
第1のレバー126の第1の端部130は、回転可能に第1の固定部122に設けられている。第1のレバー126の第2の端部132は、回転可能に第2の固定部124に設けられている。第2のレバー128の第1の端部134は、回転可能に第1の固定部122に設けられている。第2のレバー128の第2の端部136は、回転可能に第2の固定部124に設けられている。第1のレバー126及び第2のレバー128によって、遊技ボード100を遊技テーブル10の下段部24に常に連結した状態を維持することができる。
図17(a)は、遊技ボード100が閉じられた状態におけるヒンジ部120を示す側面図である。図17(b)は、遊技ボード100が所定の角度Θまで開けられた状態におけるヒンジ部120を示す側面図である。なお、図17(b)においては、遊技ボード100が閉じられている状態との差を明確にするために、ヒンジ部120の一部を二点鎖線で示し、遊技ボード100を破線で示した。また、図17(a)及び図17(b)では、動作を明確にするために、第1の固定部122及び第2の固定部124を省略した。
図18は、遊技ボード100が閉じられた状態におけるヒンジ部120と遊技ボード100との関係を示す斜視図である。図19は、遊技ボード100が開けられた状態におけるヒンジ部120と遊技ボード100との関係を示す斜視図である。
第1のレバー126は、遊技ボード100の開閉に応じて、第2の端部132を中心にして回転する(図17(b)の矢印L参照)。同様に、第2のレバー128は、遊技ボード100の開閉に応じて、第2の端部136を中心にして回転する(図17(b)の矢印M参照)。第1のレバー126の回転中心の位置と、第2のレバー128の回転中心の位置とは互いに異なる。また、第1のレバー126の半径は、第2のレバー128の半径よりも短い。このため、第1のレバー126の第1の端部130の移動軌跡と、第2のレバー128の第1の端部134の移動軌跡とは、同心円とはならず、第1のレバー126の第1の端部130と第2のレバー128の第1の端部134との距離を一定に保ちつつ、第1のレバー126と第2のレバー128との回転させることができる。
ヒンジ部120を、このように構成することによって、遊技ボード100の開閉動作に従って、第2のレバー128の第1の端部134は、第1のレバー126の第1の端部130を中心に回転することができる(図17(b)の矢印N参照)。すなわち、図17(a)、図17(b)、図18及び図19に示すように、第1のレバー126の第1の端部130に対する第2のレバー128の第1の端部134の回転によって、遊技ボード100の開閉動作を一定にすることができる。
このように、遊技ボード100は、第1のレバー126の第1の端部130を枢軸(pivot)として、ヒンジ部120によって下段部24に枢設(pivotally fix)されている。本実施の形態では、遊技ボード100は、プレーヤ側110で開閉可能で、かつ、ディーラー側112で閉じた状態となる。遊技ボード100が開けられたときには、遊技ボード100は、下段部24に対して所定の角度Θ(図17(b)参照)をなす。
上述したように、第1のレバー126は、第2の端部132を中心にして回転し(矢印L参照)、第2のレバー128は、第2の端部136を中心にして回転する(矢印M参照)。この第1のレバー126と第2のレバー128との回転動作に伴って、第1のレバー126の第1の端部130及び第2のレバー128の第1の端部134は、天板部20の端部から離隔する。このため、図17(b)の矢印Pに示すように、遊技ボード100の端部が天板部20の端部から徐々に離隔するように、遊技ボード100は開く。具体的には、本実施の形態では、遊技ボード100は、ディーラー側112からプレーヤ側110に向かって徐々にずれながら開く。
さらに、第1のレバー126と第2のレバー128との回転動作に伴って、第1のレバー126の第1の端部130及び第2のレバー128の第1の端部134は、上方に向かって移動する(矢印L及びM)。このため、矢印Pに示すように、天板部20から若干上方に上がるように遊技ボード100は開く。
このように、ヒンジ部120によって遊技ボード100を開閉させることにより、遊技ボード100を開く過程においては、天板部20の端部から徐々に離隔するように移動させることができる。このため、遊技ボード100の開閉の過程で遊技ボード100と天板部20との間で干渉が生ずることはなく、天板部20に貼り付けたベット領域などを示す各種のシートを損傷させることを防止できる。
また、ヒンジ部120によって遊技ボード100を支持することにより、遊技ボード100を閉じた状態で、天板部20の端部と遊技ボード100の端部との間隙を小さくすることができる。このため、天板部20と遊技ボード100との間からチップなどが進入することを防止することができる。
さらにまた、第1のレバー126及び第2のレバー128は、時計方向に向かって突出して湾曲する形状を有する。第1のレバー126及び第2のレバー128が、反時計方向ではなく、時計方向に突出して湾曲する形状を有している理由は、仮に、反時計方向に湾曲していた場合に、遊技ボードに開く力が働くと、第1のレバー126及び第2のレバー128に対して、それらの軸(第2の端部132及び136)を中心として時計回りに回転することを阻害し、場合によっては、遊技ボード100が開かないといった問題を回避するためである。これに対して、第1のレバー126及び第2のレバー128を、時計方向に向かって突出する形状にしたことにより、遊技ボードが開く際に、それらの軸に対して時計回りの方向に回転するように誘導することができる。
上述したように、遊技ボード100では、ディーラー側112よりもプレーヤ側110に多くのアンテナモジュール300が遊技ボード100の外周に亘って設けられている。この遊技ボード100は、プレーヤ側110で開閉可能で、かつ、ディーラー側112で閉じた状態となっている。このように、遊技ボード100は、アンテナモジュール300が多く設けられているプレーヤ側110に開くことができるので、数多くのアンテナモジュール300を取り付けたりメンテナンスをしたりする作業を容易にすることができ、作業が煩雑になることを防止できる。
また、上述したように、ヒンジ部120、開放補助機構140及び開閉制動機構180によって、遊技ボード100を容易に開放することができる。遊技ボード100を開放した状態にすることによって、遊技ボード100の裏面108に設けられているアンテナモジュール300を作業者の視線の高さに位置づけることができる。このため、作業者は、楽な姿勢でメンテナンスを行うことができ、メンテナンスの効率を向上させることができる。
図20は、アンテナ基板側から見たアンテナモジュール300の斜視図である。図21は、カプラー基板側から見たアンテナモジュール300の斜視図である。図22は、カプラー基板側から見たアンテナモジュール300の正面図である。
アンテナモジュール300は、略直方体の形状を有する。アンテナモジュール300の筐体302は、透明な本体部310と透明な蓋体部350とからなる。本体部310と蓋体部350とは、略直方体の形状を有する。本体部310と蓋体部350とを重ね合わせることによって、アンテナモジュール300の筐体302が形成される。
本体部310の2つの側面312a及び312b(図示せず)の各々には、爪部314a及び314b(掛止部)が形成されている。蓋体部350の2つの側面352a及び352b(図示せず)の各々には、貫通孔354a及び354b(被掛止部)が形成されている。爪部314aを貫通孔354aに入れて掛止し、爪部314bを貫通孔354bに入れて掛止することによって、本体部310を蓋体部350に着脱可能に取り付けることができる。
本体部310は、支持体320を有する。支持体320のアンテナ配置面322には、アンテナ基板330a〜330eが配置される。支持体320の回路基板面324には、カプラー基板520a〜520eが配置される。カプラー基板520a〜520eは、アンテナ基板330a〜330eに形成されたアンテナ304の整合状態を調節するためのアンテナ整合回路である。アンテナ基板330a〜330eの各々は、ケーブルを接続するための1つのコネクタ332を有する。カプラー基板520a〜520eの各々は、ケーブルを接続するための2つのコネクタ522及び524を有する。
アンテナ基板330aのコネクタ332とカプラー基板520aのコネクタ522とをケーブルで接続することによって、アンテナ基板330aにはカプラー基板520aが電気的に接続される。同様に、アンテナ基板330bにはカプラー基板520bが電気的に接続され、アンテナ基板330cにはカプラー基板520cが電気的に接続され、アンテナ基板330dにはカプラー基板520dが電気的に接続され、アンテナ基板330eにはカプラー基板520eが電気的に接続される。以下では、アンテナ基板330a〜330eを区別する必要がない場合には、アンテナ基板330と称する。同様に、カプラー基板520a〜520eを区別する必要がない場合には、カプラー基板520と称する。
カプラー基板520a〜520eの各々のコネクタ524は、ケーブルによって制御部510(図23参照)に通信可能に接続される。制御部510は、遊技テーブル制御装置30に接続される(図23参照)。制御部510を介して遊技テーブル制御装置30によってアンテナ基板330を駆動することができる。
蓋体部350には、4つの貫通孔356(係止部)が形成されている。4つの貫通孔356の各々にネジを挿入して、遊技ボード100の裏面108にネジを螺合することによって、アンテナモジュール300を遊技ボード100の裏面108に取り付けることができる。
支持体320のアンテナ配置面322が遊技ボード100の裏面108と向かい合うように、アンテナモジュール300を遊技ボード100の裏面108に取り付ける。このようにすることで、アンテナ基板330a〜330eのアンテナ304が遊技ボード100に最も近づくように、アンテナモジュール300を取り付けることができる。
アンテナ基板330a〜330eの表面には、アンテナ304が形成されている。アンテナ基板330a〜330eは、ガラスエポキシ基板などの基板上に導電性の材料によってアンテナ304のパターン(導体パターン)が形成された基板である。
アンテナ基板330a〜330eの数や大きさや形は、ゲームの種類によって定まるゲーム領域102a〜102gにおけるベット領域(図示せず)の大きさや形に応じて決定される。ゲームの種類によって、アンテナ基板330a〜330eを適宜定めればよい。図20〜図22では、5つのアンテナ基板330a〜330eを示したが、ブラックジャックやバカラなどのゲームの種類によって数も適宜定めればよい。
制御部510によって、リーダ/ライタ制御装置が構成される。制御部510は、アンテナ基板330a〜330eのアンテナ304と電気的に接続されている。制御部510は、アンテナ304を介して、チップの内部に設けられているRFID用ICタグ(図示せず)とアクセスできる。具体的には、制御部510は、アンテナ304を用いた無線通信によって、チップのRFID用ICタグに記憶されている各種のチップ情報を読み取ったり又は書き込んだりする。
図23は、アンテナモジュール300及び制御部510の構成を示すブロック図である。図23に示すように、制御部510は、リーダ/ライタ制御装置としての遊技テーブル制御装置30から発せられた命令を受け取る。制御部510は、受け取った命令に応じて、チップのRFID用ICタグとアクセスする。なお、図23には、アンテナモジュール300として、アンテナ304(アンテナ基板330)と調整部370とのみを示したが、図20〜図22に示したように、アンテナモジュール300は、アンテナ基板330とカプラー基板520とを有する。したがって、図23に示したアンテナモジュール300としては、アンテナ304の整合状態を調節するための調整部370が含まれていればよい。なお、調整部370については、後述する。
制御部510は、チップから発せられたチップ識別情報を読み取る。制御部510は、読み取ったチップ識別情報を遊技テーブル制御装置30に送信する。制御部510は、たとえば、CPU、ROM及びRAM(図示せず)を有するマイクロコンピュータによって構成される。
上述したように、制御部510は、アンテナ304を介してチップのRFID用ICタグと無線による通信を行う機能を有する。制御部510は、変調部512と復調部514とを有する。制御部510は、たとえば、変調回路や復調回路を有するRFモジュールなどから構成される。
変調部512は、制御部510が、受け取った所定のコマンド、リクエスト、命令などの情報に基づいて所定の変調方式でキャリア波を変調し、変調波(変調信号)を生成しRF信号として出力する。出力されたRF信号は、アンテナ304に供給され、アンテナ304から電磁波として発せられる。
復調部514には、アンテナ304が受信した変調波が、変調信号として供給される。この変調波は、チップにおいて、RFID用ICタグが記憶しているデータに基づいて所定の変調方式でキャリア波が変調された電磁波である。復調部514は、アンテナ304から供給された変調信号を復調し、RFID用ICタグが記憶していたデータを取り出して、制御部510に渡す。このようにして、RFID用ICタグが記憶しているチップ識別情報が制御部510に渡される。
このように、制御部510によって、アンテナ基板330a〜330eに形成されたアンテナ304から電磁波を送信したり受信したりすることで、ベット領域に載置されたチップのRFID用ICタグとアクセスすることができる。
上述したように、アンテナ基板330a〜330eの各々は、ゲーム領域102のベット領域(図示せず)の大きさや形に応じて決定されている。
上述したように、チップのRFID用ICタグと通信をするためのアンテナ304は、アンテナ基板330a〜330eとしてアンテナモジュール300に設けられている。このため、一つのアンテナモジュール300内において、5つのアンテナ304のうち、互いに近接するものもある。さらに、アンテナモジュール300は、ゲーム領域102a〜102gの各々に応じて設けられている。このため、隣接する2つのアンテナモジュール300内に設けられたアンテナ304同士が近接する場合もある。
このように、互いに近接するアンテナ304を同時にオンにしたときには、電磁波の干渉が生じ、読み出し動作や書き込み動作を適切に行うことができない場合がある。このため、制御部510は、アンテナモジュール300のアンテナ304のオン又はオフを制御する。具体的には、制御部510は、近接する複数のアンテナ304が同時にオンにならないように、電磁波の干渉が生じない程度に離隔した位置にある複数のアンテナ304を同時にオンにする制御をする。近接する複数のアンテナ304が同時にオンにならないように制御するので、干渉が生じないようにできる。また、干渉が生じない程度に離隔した位置にある複数のアンテナ304を同時にオンにするので、同時に通信をすることができるアンテナ304を増やすことによって、迅速に通信をすることができる。
本実施の形態では、遊技テーブル10に2つの制御部510が設けられており、各々が、互いに通信し合って、遊技テーブル10に設けられた複数のアンテナ304のオン又はオフを別個に制御する。このようにすることで、近接する複数のアンテナ304が同時にオンにならないように制御することができる。
上述したように、アンテナ304から電磁波を出力することによってチップのRFID用ICタグとアクセスする。アンテナ304から出力される電磁波は、様々な条件によって強度や周波数や広がる範囲などが大きく影響される。たとえば、遊技ボード100の周辺に配線された各種の金属製の接続線(図示せず)によって生ずる浮遊容量やノイズなどにより、アンテナ304によって形成される磁界は影響される。アンテナ304によって形成される磁界が影響されることによって、RFID用ICタグの読み取り精度に影響を及ぼす。各種の接続線として、アンテナ304を励起するための電流供給の電源配線や、アンテナ基板330とカプラー基板520とを接続するための接続線などがある。これらの各種の接続線の配線の位置や束ね方や長さなどの配線の仕方によって、浮遊容量やノイズなどが生ずる場所やそれらの大きさが異なり、アンテナ304によって形成される磁界に偏りが生ずる。
これらの接続線の配線の位置や長さなどは、遊技ボード100を設計した時点である程度決定される。したがって、接続線の配線の位置や長さなどに対応させて、アンテナ304の感度や強度などを予め事前に調整しておくことができる。上述したように、本実施の形態では、アンテナ基板330a〜330eをモジュール化してアンテナモジュール300として構成している。このため、アンテナモジュール300としてモジュール化したことにより、複数のアンテナ304を一つのアンテナモジュール300内に封止した状態で製造過程において事前に調整しておけば、組み立て時におけるアンテナ304の調整を容易に行うことができる。また、メンテナンス時にアンテナ304の交換や実行するゲームの種類の変更などからアンテナ位置を移動させるような場合が発生しても、アンテナモジュール300内の複数のアンテナ304の位置関係は保持されるので、アンテナ304間で相互に影響し合うなどして感度や強度などを不用意に狂わすことを未然に防止することができる。さらに、アンテナモジュール300を組み立てた後において、アンテナ基板330a〜330eの各々の感度や強度などを調整できるようにするのが好ましい。カプラー基板520には、アンテナ304から出力される電磁波を調整するための調整部370が設けられている。
具体的には、調整部370は、抵抗値を変更することができる可変抵抗器や、静電容量を変更することができる可変コンデンサなどがある。調整部370は、可変抵抗器や可変コンデンサに限られず、ディップスイッチなどの電磁波を調整したり切り替えたりできる素子であればよく、操作者が各種のパラメータを変更できる素子であればよい。
蓋体部350には、調整部370における調整のために複数の貫通孔360が予め形成されている。店員などの操作者は貫通孔360を介してドライバなどの調整具を用いて、調整部370を操作することができる。蓋体部350の貫通孔360は、カプラー基板520に設けられている調整部370と向かい合うように蓋体部350に形成されている。なお、貫通孔360が調整部370と向かい合うように形成されている場合に限られず、調整に用いる調整具の動作や形状に応じて形成されていればよい。
このように、蓋体部350に貫通孔360を形成したことにより、アンテナモジュール300の状態で調整部370を操作することができ、アンテナ304から出力される電磁波を調整することができる。また、蓋体部350を本体部310から取り外すことなく、調整部370を操作することができる。
上述したように、アンテナモジュール300を遊技ボード100に取り付ける前に、事前にアンテナ304から出力される電磁波を調整しておくことができる。さらに、アンテナモジュール300を遊技ボード100に取り付けた後においても、アンテナ304から出力される電磁波の強度や周波数などを改めて最適化するための調整が必要になる場合があり得る。このような場合であっても、アンテナモジュール300を遊技ボード100から取り外すことなく調整部370を調整することができる。
上述したように、アンテナモジュール300は、ゲーム領域102a〜102gの各々に応じて設けられている。同様に、消去用アンテナ装置400、参照用アンテナ装置410及び登録用アンテナ装置420の各々に対応して、アンテナモジュール300’(図示せず)が設けられている。アンテナモジュール300’は、アンテナモジュール300と同様の構成を有し、消去用アンテナ装置400、参照用アンテナ装置410及び登録用アンテナ装置420の形状及び大きさに応じたアンテナ基板330’及びカプラー基板520’を有する。
図24は、カジノなどの遊技施設におけるネットワーク構成を示す図である。遊技施設では、ネットワーク40を介してサーバ600と複数の遊技テーブル10とが通信可能に接続されている。上述したように、遊技テーブル10には遊技テーブル制御装置30が搭載されており、遊技テーブル制御装置30がネットワーク40を介してサーバ600と通信をする。
カジノなどの遊技施設では、遊技テーブル10のほかに、キャッシャー(図示せず)もネットワーク40を介してサーバ600と通信可能に接続されている。
図25は、サーバ600の構成を示すブロック図である。サーバ600は、主に、データベース部610と送受信部620と決算処理部630と有効化無効化処理部640とを有する。なお、サーバ600は、主に、CPU(中央処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、HDD(ハードディスクドライブ)、通信インターフェイス(各々図示せず)を有するコンピュータによって構成される。これらのCPU、ROM、RAM、HDD、通信インターフェイスなどによって、データベース部610や、送受信部620や、決算処理部630や、有効化無効化処理部640が構成される。
データベース部610は、チップ識別情報に対応づけて、各々のチップの各種のチップ情報を記憶する。データベース部610は、一つのチップについて、一つのレコードを有する。
図26は、データベース部610に記憶される一つのレコード800のデータ構成の例を示す図である。レコード800は、チップ識別情報フィールド801と、営業場所識別情報フィールド802と、表示表面金額フィールド803と、チップ状態情報フィールド804と、チップ所有者フィールド805と、有効/無効状態フィールド806と、直近有効化日時フィールド807と、有効化機器情報フィールド808と、直近無効化日時フィールド809と、無効化機器情報フィールド810とを有する。
チップ識別情報フィールド801には、チップのRFID用ICタグに記憶されているチップ識別情報が格納される。営業場所識別情報フィールド802には、そのチップが使用されている遊技施設、ホテルなどを特定する情報が格納される。表示表面金額フィールド803には、そのチップの表示金額の値が格納される。例えば、チップの金銭価値が$10であれば「10」が格納され、$100であれば「100」が格納される。
チップ状態情報フィールド804には、そのチップの会計上の状態を表す情報が格納される。たとえば、現金との交換によってプレーヤに渡されたことを示す情報や、プレーヤに配当として配られたことを示す情報や、プレーヤから回収されたことを示す情報や、現金に換金されたことを示す情報などがチップ状態情報フィールド804に格納される。
キャッシャーにおいて、プレーヤが現金との引き換えでチップが渡されたときには、サーバ600において、現金との交換によってプレーヤに渡されたことを示す情報がチップ状態情報フィールド804に格納される。また、プレーヤがゲームに勝ったときには、登録用アンテナ装置420からチップ識別情報をチップから読み出されたことに基づいて、サーバ600において、プレーヤに配当として配られたことを示す情報がチップ状態情報フィールド804に格納される。さらに、プレーヤがゲームに負けたときには、消去用アンテナ装置400からチップ識別情報をチップから読み出されたことに基づいて、サーバ600において、プレーヤから回収されたことを示す情報がチップ状態情報フィールド804に格納される。さらに、キャッシャーにおいて、プレーヤが現金との引き換えでチップを返却したときには、サーバ600において、現金に換金されたことを示す情報がチップ状態情報フィールド804に格納される。
チップ保有者フィールド805には、そのチップの所有者を示す情報、例えば、プレーヤ識別情報などが格納される。有効/無効状態フィールド806には、そのチップが有効であるか無効であるかを示す有効化無効化情報が格納される。有効化無効化情報は、そのチップが有効化されていることを示す情報又は無効化されていることを示す情報である。
本実施の形態では、遊技施設で使用される全てのチップについて有効化したり無効化したりする。後述するように、有効化されているチップは、遊技施設において金銭的価値を有し、キャッシャーにおいて換金したり、レストランなどの店舗において現金の代わりに支払いに使用されたりすることが許される。一方、無効化されているチップは、遊技施設において金銭的価値はなく、遊技施設などで使用することはできない。
チップの有効化及び無効化はサーバ600において管理される。具体的には、有効/無効状態フィールド806に記憶される有効化無効化情報によって、遊技施設で使用される全てのチップの有効化及び無効化が管理される。チップをプレーヤに貸し出しているときには、そのチップは有効化されている。一方、チップがプレーヤに貸し出されていないときには、そのチップは無効化されている。なお、不正行為によって、プレーヤが無効化されているチップを保持しているような場合は除かれる。
チップをプレーヤに貸し出しているときには、金銭的価値を有するので、チップを有効化する。これらの有効化されているチップの全てを判別して金銭的価値を算出すれば、その時点における遊技施設における決算をすることができる。このため、チップを有効化することによって、24時間営業しているようなカジノのような遊技施設においても決算処理を実行することができる。
たとえば、ゲームの結果が確定し、プレーヤが勝って配当を得る場合には、ディーラーは、配当に応じたチップをプレーヤに渡す。このとき、ディーラーは、配当に応じてチップトレイ80から無効化されているチップを取り出し、登録用アンテナ装置420を用いて、取り出したチップを有効化してプレーヤに渡す。
具体的には、無効化されているチップのチップ識別情報が登録用アンテナ装置420によって読み出されたときには、遊技テーブル10の遊技テーブル制御装置30は、読み出したチップ識別情報と、そのチップを渡すプレーヤを示すプレーヤ識別情報とをサーバ600に送信する。サーバ600は、チップ識別情報とプレーヤ識別情報とを受信し、有効/無効状態フィールド806には、有効化されていることを示す有効化情報を格納し、チップ所有者フィールド805にはプレーヤ識別情報を格納し、チップ状態情報フィールド804には、プレーヤに配当として配られたことを示す情報を格納する。これにより、チップ識別情報とプレーヤ識別情報との対応関係(紐付け)が形成されるとともに、プレーヤに渡されたチップが有効化され、そのチップは、遊技施設からプレーヤに貸し出された状態となる。これにより、チップの金銭的価値が発生する。
また、ゲームの結果が確定して、プレーヤが負けたときには、ディーラーは、ベット領域に置かれているチップを回収する。このとき、ディーラーは、まず、ベット領域に置かれているチップを回収し、消去用アンテナ装置400を用いて、回収したチップを無効化して、チップトレイ80に収納する。
具体的には、回収されたチップのチップ識別情報が消去用アンテナ装置400によって読み出されたときには、遊技テーブル10の遊技テーブル制御装置30は、読み出したチップ識別情報をサーバ600に送信する。サーバ600は、チップ識別情報を受信し、有効/無効状態フィールド806には無効化されていることを示す無効化情報を格納し、チップ所有者フィールド805に格納されているプレーヤ識別情報を削除し、チップ状態情報フィールド804には、プレーヤから回収されたことを示す情報を格納する。これにより、チップ識別情報とプレーヤ識別情報との対応関係(紐付け)は解除されるとともに、回収されたチップは無効化され、そのチップは、プレーヤから遊技施設に返却された状態となる。これにより、チップの金銭的価値が消滅する。
さらに、プレーヤは、キャッシャーにおいて現金と引き換えでチップを受け取る。このとき、キャッシャーは、無効化されているチップを現金に応じて金庫などの保管庫から取り出し、登録用アンテナ装置420を用いて、取り出したチップを有効化してプレーヤに渡す。なお、キャッシャーに設置されている登録用アンテナ装置420も、遊技テーブル10の登録用アンテナ装置420と同様の構成を有する。
具体的には、無効化されているチップのチップ識別情報が登録用アンテナ装置420によって読み出されたときには、キャッシャーのチップ読み取り装置(図示せず)は、読み出したチップ識別情報と、そのチップを渡すプレーヤを示すプレーヤ識別情報とをサーバ600に送信する。サーバ600は、チップ識別情報とプレーヤ識別情報とを受信し、有効/無効状態フィールド806には、有効化されていることを示す有効化情報を格納し、チップ所有者フィールド805にはプレーヤ識別情報を格納し、チップ状態情報フィールド804には、現金との交換によってプレーヤに渡されたことを示す情報を格納する。これにより、チップ識別情報とプレーヤ識別情報との対応関係(紐付け)が形成されるとともに、プレーヤに渡されたチップが有効化され、そのチップは、遊技施設からプレーヤに貸し出された状態となる。このような場合も、チップの金銭的価値が発生する。
さらにまた、プレーヤは、キャッシャーにおいてチップを現金に交換する場合がある。まず、キャッシャーは、消去用アンテナ装置400を用いて、プレーヤから受け取ったチップが有効であるかを確認する。すなわち、キャッシャーのチップ読み取り装置は、消去用アンテナ装置400を用いて読み出したチップ識別情報をサーバ600に送信する。サーバ600は、チップ識別情報を受信し、有効/無効状態フィールド806の有効化無効化情報を読み出し、キャッシャーのチップ読み取り装置に送信する。キャッシャーは、サーバ600から送信された有効化無効化情報によって、チップが有効であるか否かを確認することができる。プレーヤから受け取ったチップが有効である場合に限り、プレーヤはチップを現金に換金することができる。なお、キャッシャーに設置されている消去用アンテナ装置400も、遊技テーブル10の消去用アンテナ装置400と同様の構成を有する。
プレーヤから受け取ったチップが有効である場合には、キャッシャーのチップ読み取り装置は、消去用アンテナ装置400を用いて読み出したチップ識別情報をサーバ600に送信する。サーバ600は、チップ識別情報を受信し、有効/無効状態フィールド806には無効化されていることを示す無効化情報を格納し、チップ所有者フィールド805に格納されているプレーヤ識別情報を削除し、チップ状態情報フィールド804には、現金に換金されたことを示す情報を格納する。これにより、チップ識別情報とプレーヤ識別情報との対応関係(紐付け)は解除されるとともに、プレーヤから受け取ったチップは無効化され、そのチップは、プレーヤから遊技施設に返却された状態となる。これにより、チップの金銭的価値が消滅する。無効化されたチップは、金庫などの保管庫に収納される。
有効化されているチップは、金銭的価値を有し、キャッシャーにおいて換金したり、レストランなどの店舗において現金の代わりに支払いに使用されたりすることが許される。一方、無効化されているチップは、金銭的価値はなく、遊技施設などで使用することはできない。
直近有効化日時フィールド807には、そのチップが最後に有効化された日時が格納される。有効化機器情報フィールド808には、そのチップが最後に有効化されたときに、そのチップのRFID用ICタグを読み取った装置を特定する情報が格納される。
直近無効化日時フィールド809には、そのチップが最後に無効化された日時が格納される。無効化機器情報フィールド810には、そのチップが最後に無効化されたときに、そのチップのRFID用ICタグを読み取った装置を特定する情報が格納される。
送受信部620は、遊技テーブル10やキャッシャーなどの間で各種のデータを送受信する。たとえば、参照用アンテナ装置410によってチップ識別情報が読み出されたチップが、有効化されているか、又は無効化されているかの問い合わせ信号が、遊技テーブル10の遊技テーブル制御装置30からサーバ600に送信される。送受信部620は、この問い合わせ信号を受信したときには、サーバ600は、データベース部610を参照し、問い合わせられたチップのチップ識別情報が格納されているチップ識別情報フィールド801を検索する。チップ識別情報が一致したレコード800の有効/無効状態フィールド806から有効化無効化情報を読み出す。次いで、サーバ600は、有効化無効化情報を遊技テーブル10の遊技テーブル制御装置30に送信する。
遊技テーブル10の遊技テーブル制御装置30は、サーバ600から送信された有効化無効化情報をディスプレイ70に表示する。遊技テーブル10のディーラーは、ディスプレイ70に表示された有効化無効化情報を視認して、参照用アンテナ装置410によってチップ識別情報が読み出したチップが、プレーヤに配るチップとして適切であるか、チップトレイ80に回収するチップとして適切であるか否かを確認することができる。
このように、参照用アンテナ装置410によってチップ識別情報が読み出されたときには、問い合わせ信号がサーバ600に送信され、サーバ600では、チップ識別情報に応じて有効/無効状態フィールド806から有効化無効化情報が読み出される。したがって、参照用アンテナ装置410によってチップ識別情報が読み出された場合には、サーバ600においては、各種の情報の更新が行われることはない。
決算処理部630は、所定のタイミングでデータベース部610を参照して、データベース部610に登録されている全てのチップに対して有効/無効状態フィールド806を検索し、有効化されている全てのチップと無効化されている全てのチップとを抽出する。抽出されたチップは、その時点で有効化されている全てのチップであるので、全て金銭的価値を有するチップである。決算処理部630は、有効化されている全てのチップについて、表示表面金額フィールド803からチップの表示金額の値を読み出し、そのタイミングにおける決算処理を実行する。
このように、チップをプレーヤに貸し出して金銭的価値を有するチップのみを抽出して有効化されているチップの総額を算出することができ、24時間営業しているようなカジノなど遊技施設においても、適宜のタイミングで決算処理を実行することができる。
有効化無効化処理部640は、プレーヤ識別情報及び有効化無効化情報を更新する。具体的には、登録用アンテナ装置420によって読み出されたチップ識別情報が、プレーヤ識別情報とともに遊技テーブル10から送信されたときには、有効化無効化処理部640は、チップ識別情報フィールド801を検索して、送信されたチップ識別情報と一致するレコード800を探す。次に、チップ識別情報が一致したレコード800のチップ所有者フィールド805にプレーヤ識別情報を格納するとともに、有効化されていることを示す情報を有効化無効化情報として有効/無効状態フィールド806に格納する。このようにすることで、チップ識別情報とプレーヤ識別情報との対応関係(紐付け)が形成される。
また、消去用アンテナ装置400によって読み出されたチップ識別情報が、遊技テーブル10から送信されたときには、有効化無効化処理部640は、チップ識別情報フィールド801を検索して、送信されたチップ識別情報と一致するレコード800を探す。次に、チップ識別情報が一致したレコード800のチップ所有者フィールド805に格納されているプレーヤ識別情報を削除するとともに、無効化されていることを示す情報を有効化無効化情報として有効/無効状態フィールド806に格納する。このようにすることで、チップ識別情報とプレーヤ識別情報との対応関係(紐付け)は解除される。
上述した例では、有効化無効化情報をサーバ600の有効/無効状態フィールド806に記憶させる場合を示したが、有効化無効化情報をチップのRFID用ICタグに読み書き可能に記憶させてもよい。このように構成することで、サーバ600と通信をすることなく、有効化無効化情報を読み出したり書き込んだりすることができ、そのチップが有効化されているか、無効化されているかを判別することができる。
同様に、上述した例では、チップの表示金額の値をサーバ600の表示表面金額フィールド803に記憶させる場合を示したが、チップの表示金額の値をチップのRFID用ICタグに記憶させてもよい。このように構成することで、サーバ600と通信をすることなく、チップの表示金額の値を読み出すことができる。
10 遊技テーブル
20 天板部(遊技ボード載置台)
100 遊技ボード
120 ヒンジ部(開閉連結装置)
140 開放補助機構(開放補助装置)
180 開閉制動機構(開閉制動装置)
300 アンテナモジュール
304 アンテナ
600 サーバ

Claims (4)

  1. カジノで用いられる遊技用チップを特定するチップ識別情報を読み取って遊技用チップの有効化をするための登録用アンテナと、
    前記チップ識別情報を読み取って遊技用チップの無効化をするための消去用アンテナと、を備える遊技テーブル。
  2. 前記チップ識別情報を読み取るための参照用アンテナをさらに備え、
    前記登録用アンテナと前記消去用アンテナとは、参照用アンテナを挟んで配置される請求項1に記載の遊技テーブル。
  3. 前記参照用アンテナを動作状態にするための操作スイッチをさらに備える請求項2に記載の遊技テーブル。
  4. ディーラーが遊技用チップを収納するためのチップトレイをさらに備え、
    前記参照用アンテナは、前記チップトレイとプレーヤのベット領域とに挟まれて配置される請求項2に記載の遊技テーブル。
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