JP2015139577A - 流体搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、ダクトカバーに付着した結露水が滞留することを防止できる流体搬送装置を提供することである。
【解決手段】流体搬送装置は、水から蒸気を生成する蒸気生成部と、蒸気生成部から通じる蒸気ダクト12と、蒸気ダクト12に設けられ、蒸気生成部により生成された蒸気を絞って放出することでスチームを生成するノズル13と、ノズル13を覆うように形成され、外部と通じるスチーム吹出口を有しているスチームダクト14と、スチームダクト14の内部からスチーム吹出口を介して外部に通じる経路上に設けられ、ノズル13から放出されたスチームが通過可能であり、付着した結露水を下方に誘導するように形成されたダクトカバー15と、を備えたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体搬送装置に関するものである。
下記特許文献1には、スチーム式美容器が記載されている。このスチーム式美容器は、蒸気生成部及びダクトを備えている。ダクトの内部には、ノズルが設けられている。蒸気生成部により生成された蒸気は、ノズルからスチームとして噴出される。スチームは、ダクトの吹出口から外部へ放出される。
特開2002−253340号公報
特許文献1に記載のスチーム式美容器では、使用者がノズルに触れることを防止するためには、例えば、スチームが通過可能なダクトカバーを設ける必要がある。この場合、スチーム式美容器の運転中には、ダクトカバーに結露水が付着する。ダクトカバーに付着した結露水が滞留した場合、スチームの放出が阻害される。また、滞留した結露水がスチームとともに外部へ噴出される可能性がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされた。その目的は、ダクトカバーに付着した結露水が滞留することを防止できる流体搬送装置を提供することである。
本発明に係る流体搬送装置は、水から蒸気を生成する蒸気生成部と、蒸気生成部から通じる蒸気ダクトと、蒸気ダクトに設けられ、蒸気生成部により生成された蒸気を絞って放出することでスチームを生成するスチーム生成部と、スチーム生成部を覆うように形成され、外部と通じるスチーム吹出口を有しているスチームダクトと、スチームダクトの内部からスチーム吹出口を介して外部に通じる経路上に設けられ、スチーム生成部から放出されたスチームが通過可能であり、付着した結露水を下方に誘導するように形成されたダクトカバーと、を備えたものである。
本発明に係る流体搬送装置において、ダクトカバーは、付着した結露水を下方に誘導するように形成されている。このため、ダクトカバーに付着した結露水が滞留することを防止することができる。
本発明の実施の形態1における流体搬送装置の縦断面図である。 本発明の実施の形態1におけるスチームダクト及びダクトカバーの縦断面図である。 本発明の実施の形態1における流体搬送装置の本体斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるスチームダクト内から見たダクトカバーの詳細拡大図である。 本発明の実施の形態1における流体搬送装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における流体搬送装置の他の例を示す本体斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるダクトカバーの斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるスチームダクト及びダクトカバーの縦断面図である。 本発明の実施の形態2における傾斜時のスチームダクト及びダクトカバーの拡大縦断面図である。
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態における流体搬送装置の縦断面図である。以下、図1を参照して、流体搬送装置の構成を説明する。なお、本明細書では、特に断りがない限り、図1における前、後、上、下を示す矢印の向きに基づいて、前後方向及び上下方向を指定する。
流体搬送装置は、本体の外郭をなす本体ケース1を備えている。本体ケース1の上面の前側は、水平に形成されている。本体ケース1の上面の後側は、後方に向かうにつれて低くなるように傾斜して形成されている。本体ケース1の上面には、ふた2が着脱自在に取り付けられている。ふた2は、本体ケース1の上面に沿うように屈曲して形成されている。本体ケース1の後面の下部には、開口部1aが形成されている。流体搬送装置の本体の内部は、開口部1aを介して外部と通じている。本体ケース1の前面の下部には、操作部3が設けられている。操作部3は、流体搬送装置の図示しない電源SW及び人体検出部4等を備えている。
流体搬送装置は、本体ケース1の内部の後側に、給水部5を備えている。給水部5は、下向きに凹んだように形成されている。給水部5は、図示しない水位検知部を備えている。給水部5には、上方から給水タンク6が着脱自在に取り付けられている。給水タンク6の下部には、給水弁6aが設けられている。給水弁6aは、給水タンク6が取り付けられる際に給水部5の凹みに嵌るように形成されている。
流体搬送装置は、本体ケース1の内部の前側に、蒸気生成部を備えている。蒸気生成部は、貯水部7及びヒータ8を備えている。貯水部7は、流体貯蔵部として設けられている。ヒータ8は、貯水部7の外周面の下部に取り付けられている。また、貯水部7の外周面の下部には、サーミスタ9が取り付けられている。サーミスタ9は、温度検出部として設けられている。
本体ケース1の内部には、給水部5と蒸気生成部とを繋ぐ給水路10が設けられている。給水路10の一端は、給水部5の底部に接続されている。給水路10の他端は、貯水部7の底部に接続されている。このため、給水タンク6は、給水弁6a及び給水路10を介して貯水部7と通じている。給水路10の内部には、逆止弁11が設けられている。
蒸気生成部の上方には、蒸気ダクト12が着脱可能に設けられている。蒸気ダクト12は、貯水部7から通じている。蒸気ダクト12は、貯水部7の上面から上方へ延びるように形成されている。蒸気ダクト12の上端付近は、前方へ湾曲している。蒸気ダクト12の上端には、ノズル13が設けられている。ノズル13は、蒸気を絞って圧縮放出することでスチーム化するように形成されている。つまり、ノズル13は、スチーム生成部として働く。ノズル13は、水平方向にスチームを噴射するように設けられている。
蒸気生成部の上方には、スチームダクト14が着脱可能に設けられている。スチームダクト14は、その内部にノズル13が位置するように設けられている。つまり、蒸気ダクト12は、スチームダクト14の下部を貫通し、上端付近がスチームダクト14の内部に位置するように設けられている。
スチームダクト14の後端には、開口部14aが形成されている。開口部14aは、ノズル13と同程度の高さに位置している。スチームダクト14の前端には、スチーム吹出口が形成されている。スチーム吹出口の開口面は、開口部14aよりも大きく形成されている。スチーム吹出口の付近には、ダクトカバー15が設けられている。ダクトカバー15は、例えば、メッシュ又はスリット等の目の細かい形状に形成されている。スチームダクト14は、スチーム吹出口を介して本体の外部と通じている。このため、貯水部7は、蒸気ダクト12、ノズル13、スチームダクト14、ダクトカバー15及びスチーム吹出口を介して本体の外部と通じている。
本体ケース1の内部の後側には、送風ファン16が設けられている。送風ファン16の上方には、送風ダクト17が設けられている。送風ダクト17は、本体ケース1の後面から上面に沿って配置されている。つまり、送風ダクト17は、本体ケース1の後面及び上面に沿うように屈曲して形成されている。送風ダクト17の端部には、前方を向いて開放されたアシスト風吹出口18が形成されている。送風ダクト17は、アシスト風吹出口18を介して本体の外部と通じている。このため、送風ファン16が設置された空間は、送風ダクト17及びアシスト風吹出口18を介して本体の外部と通じている。アシスト風吹出口18は、スチーム吹出口の上方に位置している。アシスト風吹出口18の周縁の上部には、ルーバー19が設けられている。このように形成された送風ダクト17は、主に本体ケース1の上面に沿う部分で、スチームダクト14を外側から覆うように配置されている。
また、送風ダクト17は、本体ケース1の後面と上面との境界付近の位置で分岐して開口部14aに接続されている。このため、送風ファン16が設置された空間は、送風ダクト17及び開口部14aを介してスチームダクト14と通じている。送風ダクト17の分岐点から開口部14aに至る部分は、分岐点からアシスト風吹出口18に至る部分よりも細く形成されている。
スチームダクト14において、ノズル13の下方には、結露水回収部20及び結露水回収路21が設けられている。結露水回収部20は、スチームダクト14の内側の下部に設けられている。結露水回収部20の前端は、ダクトカバー15に接している。結露水回収部20の後端は、ノズル13の直下付近に位置している。結露水回収部20は、後方に向かうにつれて低くなるように傾斜している。結露水回収部20の後端側には、結露水回収路21の一端が接続されている。結露水回収路21の一端は、結露水回収部20の傾斜面の最下部に接続されている。結露水回収路21の一端は、ノズル13の直下付近に位置している。結露水回収路21の他端は、給水部5に接続されている。結露水回収路21は、結露水回収部20及び給水部5に対して着脱可能に設けられている。結露水回収路21は、結露水回収部20に接続された一端から給水部5に接続された他端に向かうにつれて低くなるように形成されている。このため、結露水回収部20は、結露水回収路21を介して給水部5に通じている。
本体ケース1の内部には、制御部22が設けられている。制御部22は、タイマー機能を備えている。制御部22には、操作部3の出力端、人体検出部4の出力端、給水部5の水位検知部の出力端、サーミスタ9の出力端が接続されている。また、制御部22には、ヒータ8の入力端及び送風ファン16の入力端が接続されている。
流体搬送装置の運転開始前に、給水タンク6には、外部から水が供給される。給水タンク6内の水は、給水弁6a、給水部5及び給水路10を経て貯水部7に流れ込む。この際に流れ込む水量は、給水弁6aによって調節される。
流体搬送装置の運転中に、人体検出部4は、流体搬送装置の本体と周囲に居る人との距離を検出する。給水部5の水位検知部は、給水タンク6の内部の水位を検知する。サーミスタ9は、蒸気生成部の温度を検出する。制御部22は、接続されている各部の出力端から信号を受信する。制御部22は、ヒータ制御信号をヒータ8の入力端に送信する。制御部22は、ファン制御信号を送風ファン16の入力端に送信する。
ヒータ8は、貯水部7の内部の水を加熱する。貯水部7の内部の水は、加熱による水温の上昇に伴って殺菌される。その後、貯水部7の内部の水は蒸気となり、蒸気ダクト12の内部に進入する。蒸気は、蒸気ダクト12の内部に充満した後、ノズル13に絞られ、スチーム23としてスチームダクト14の内部に噴射される。この際、蒸気ダクト12の内部の圧力が上昇するため、給水路10で貯水部7への流れとは逆方向の力が働く。しかし、逆止弁11により、給水路10から給水部5への水の逆流は防止される。
送風ファン16は、本体ケース1の後面の開口部1aから外部の空気を取り入れ、送風ダクト17の内部に送る。分岐点から開口部14a側に進まずに送風ダクト17を通過した空気は、アシスト風吹出口18から外部へ放出される。以下、アシスト風吹出口18から放出された空気をアシスト風24という。アシスト風24の風向は、ルーバー19により調節される。アシスト風24は、ルーバー19により水平方向よりやや下方へ向かって送風される。
一方、分岐点から開口部14a側に進んだ空気は、スチームダクト14に流入する。開口部14aからスチームダクト14に流入した空気は、スチーム23と混合される。開口部14aからスチームダクト14に流入した空気は常温であるため、スチーム23の温度は低下する。空気と混合されたスチーム23は、ダクトカバー15の開口部26を通過する。この際、スチーム23は、主に中央開口部26aを通過するため、スチーム23の推力の低下が抑制される。開口部26を通過したスチーム23は、スチーム吹出口から外部へ放出される。スチーム吹出口から外部へ放出されたスチーム23は、推力を失うと温度により上昇を始める。スチーム23は、アシスト風吹出口18から放出されたアシスト風24により、上昇を抑制されつつ前方に搬送される。
流体搬送装置の運転がしばらく続くと、蒸気ダクト12の内壁、スチームダクト14の内壁、ノズル13及びダクトカバー15に結露水が発生する。蒸気ダクト12の内壁に付着した結露水は、貯水部7へ流れていく。スチームダクト14の内壁に付着した結露水は、壁面を伝って結露水回収部20に回収される。ノズル13に付着した結露水は、結露水回収部20に落下し回収される。ダクトカバー15に付着した結露水は、重力に従い下方へ流れ、結露水回収部20に回収される。結露水回収部20に回収された結露水は、結露水回収路21を通って給水部5に戻る。
図2は、本実施の形態におけるスチームダクト14及びダクトカバー15の縦断面図である。ダクトカバー15は、スチームダクト14の前端よりも後方に設置されている。つまり、ダクトカバー15は、スチーム吹出口の開口面よりも内側に設置されている。ダクトカバー15の中央は、スチームダクト14の中心軸上に位置している。スチームダクト14の中心軸は、水平である。スチームダクト14の中心軸上には、ノズル13が位置している。つまり、ノズル13及びダクトカバー15の中央は、水平な同一直線上に位置している。スチーム23は、スチームダクト14の中心軸に沿って進む。
図3は、本実施の形態における流体搬送装置の本体斜視図である。以下、図3を参照して、ダクトカバー15の形状及び構造を説明する。
ダクトカバー15は、枠体25を備えている。枠体25は、複数の環状枠体25a及び複数の直線状枠体25bを備えている。複数の環状枠体25aは、それぞれ径が異なっている。最小の環状枠体25aは、ダクトカバー15の中央に配置されている。複数の環状枠体25aは、同心円状に配置されている。最小の環状枠体25aは、最も内側に配置されている。最大の環状枠体25aは、最も外側に配置されている。直線状枠体25bは、環状枠体25aと交差するように配置されている。但し、直線状枠体25bは、最小の環状枠体25aの内側には配置されていない。直線状枠体25bは、最小の環状枠体25aから最大の環状枠体25aまでの最短距離を通るように配置されている。つまり、複数の直線状枠体25bは、最も内側の環状枠体25aから放射状に延びるように配置されている。枠体25は、水平にならないように設けられている。
枠体25は、中心枠体25cを備えている。中心枠体25cは、直線状に形成されている。中心枠体25cは、環状枠体25aと交差するように配置されている。但し、中心枠体25cは、最小の環状枠体25aの内側には配置されていない。中心枠体25cは、最小の環状枠体25aの最下端から最大の環状枠体25aの最下端までの最短距離を通るように配置されている。つまり、中心枠体25cは、最も外側の環状枠体25aの最下端から鉛直上方に延びるように配置されている。
ダクトカバー15は、複数の開口部26を有している。開口部26は、例えば、貫通した穴又は格子等である。ダクトカバー15は、開口部26として中央開口部26a及び周辺開口部26bを有している。開口部26は、枠体25により形成されている。中央開口部26aは、最小の環状枠体25aにより形成されている。中央開口部26aの中心は、スチームダクト14の中心軸上に位置している。周辺開口部26bは、環状枠体25a、直線状枠体25b及び中心枠体25cにより形成されている。開口部26は、指が入らない大きさに形成されている。
図4は、本実施の形態におけるスチームダクト14内から見たダクトカバー15の詳細拡大図である。図4は、後方から見たダクトカバー15を示している。以下、図4を参照して、ダクトカバー15の形状、ダクトカバー15の構造及びダクトカバー15に付着した結露水の回収方法について説明する。
中心枠体25cは、結露水回収部20の上方に配置されている。中心枠体25cの幅は、結露水回収部20の幅よりも小さい。直線状枠体25bの後面は、環状枠体25aの後面と面一である。一方、中心枠体25cの後面は、環状枠体25aの後面と面一でない。中心枠体25cは、後面が環状枠体25aの後面よりも前方に位置するように形成されている。つまり、環状枠体25aの後面は、中心枠体25cと交差する部分が前方に凹んだように形成されている。
環状枠体25aの上面には、長手方向に沿って誘導溝27が形成されている。誘導溝27は、環状枠体25aの上面のうち、中央開口部26aの中心よりも低い部分に形成されている。誘導溝27は、環状枠体25aの上面のうち、中心枠体25cに隣接する部分に形成されている。つまり、誘導溝27は、一辺が中心枠体25cにより形成される周辺開口部26bの下辺となる部分の上面に形成されている。
環状枠体25aの上面には、落下防止リブ28が設けられている。落下防止リブ28は、環状枠体25aの最下端付近に設けられている。落下防止リブ28は、誘導溝27に沿って設けられている。落下防止リブ28は、誘導溝27よりも前方に配置されている。つまり、落下防止リブ28は、環状枠体25aの上面において前方寄りに位置する。落下防止リブ28は、中心枠体25cの左右に配置されている。落下防止リブ28の一端は、中心枠体25cに隣接している。落下防止リブ28は、上端が水平に形成されている。
ダクトカバー15に付着した結露水は、重力に従い枠体25を伝って下方へ流れる。この際、結露水は、誘導溝27に沿って環状枠体25aの上面を移動する。結露水は、環状枠体25aの最下端付近では、落下防止リブ28の後方を移動する。環状枠体25aの最下端付近に集まった結露水は、中心枠体25cの後面を伝って下方へ流れる。当該結露水は、ダクトカバー15の最下部から結露水回収部20に回収される。
図5は、本実施の形態における流体搬送装置の動作を示すフローチャートである。以下、図5を参照して、流体搬送装置の動作を説明する。
流体搬送装置の運転開始前に、使用者は、適切な位置に流体搬送装置本体を設置する。例えば、睡眠時に顔等を保湿するために使用する場合には、ベッドサイド、布団の横又は使用者から見て頭側の位置等に流体搬送装置本体が設置される。
操作部3の電源SWが押されると、流体搬送装置の電源がON状態となる(ステップS101)。これにより、流体搬送装置の運転が開始する。
ステップS101に続いて、制御部22は、ヒータ8をON状態にする(ステップS102)。これにより、スチームの生成が開始される。
ステップS102に続いて、制御部22は、送風ファン16をON状態にする(ステップS103)。これにより、送風が開始される。
ステップS103に続いて、ステップS104に進む。ステップS104において、人体検出部4は、流体搬送装置本体と使用者との距離を検出する。制御部22は、人体検出部4によって検出された距離に基づいてヒータ8の運転レベルを調整する。例えば、距離が50cmであると判定された場合には、制御部22は、ヒータ8の運転レベルを弱運転とすることで、蒸気の生成量を減少させる。また、距離が100cmであると判定された場合には、制御部22は、ヒータ8の運転レベルを強運転とすることで、蒸気の生成量を増大させる。このようにして、制御部22は、使用者の顔周りの湿度を睡眠時に適した50〜60%程度に維持する。
ステップS104に続いて、ステップS105に進む。ステップS105において、制御部22は、以下の判定を行う。第1に、制御部22は、電源SWがOFF状態であるか否かの判定を行う。第2に、制御部22は、タイマー機能を用いて、流体搬送装置の運転開始から予め設定された時間が経過したか否かの判定を行う。第3に、制御部22は、水位検知部の検知結果に基づいて、給水タンク6の内部の水量が0であるか否かの判定を行う。これらの判定において、いずれの条件も成立しない場合は、ステップS104に戻る。なお、必ずしもこれらの判定の全てを行う必要はなく、少なくとも1つの判定を行うこととしてもよい。
ステップS105の判定において、いずれかの条件が成立した場合、制御部22は、流体搬送装置の電源をOFF状態にする(ステップS106)。
使用者は、流体搬送装置の使用後に、蒸気ダクト12、スチームダクト14、結露水回収路21及び給水タンク6等を本体ケース1から取り外して洗浄する。また、使用者は、本体ケース1の内部の給水部5及び貯水部7等を洗浄する。
本実施の形態では、スチームダクト14は、ノズル13を覆うように形成されている。スチームダクト14は、外部と通じるスチーム吹出口を有している。ダクトカバー15は、スチームダクト14の内部からスチーム吹出口を介して外部に通じる経路上に設けられている。ダクトカバー15は、ノズル13から放出されたスチームが通過可能に形成されている。ダクトカバー15は、付着した結露水を下方に誘導するように形成されている。これにより、ダクトカバー15に付着した結露水が滞留することを防止することができる。つまり、ダクトカバー15の形状により、結露水を効率良く結露水回収部20に回収できる。その結果、本実施の形態によれば、ダクトカバー15に付着した高温の結露水がスチーム吹出口から放出されることを防止し、安全性を向上することができる。
本実施の形態では、ダクトカバー15は、付着した結露水をスチーム進行方向における上流側に誘導するように形成されている。このため、本実施の形態によれば、結露水を本体の外部に流出させることなく、本体の内部に回収することができる。
本実施の形態では、ダクトカバー15は、スチーム進行方向から見た中央に形成された中央開口部26aを有している。つまり、ダクトカバー15は、最もスチームが集中する範囲でスチームの進行を妨害しない。このため、本実施の形態によれば、スチームの推力の低下を抑制し、ダクトカバー15に付着する結露水の量を低減することができる。
本実施の形態では、ダクトカバー15は、開口部を形成する枠体25を備えている。ダクトカバー15は、枠体25が水平にならないように設けられている。このため、結露水は枠体25の上面に滞留しにくい。その結果、本実施の形態によれば、ダクトカバー15に付着した結露水を下方に誘導することができる。
本実施の形態では、枠体25は、複数の環状枠体25a及び中心枠体25cを備えている。最小の環状枠体25aは、ダクトカバー15の中央に配置されている。最大の環状枠体25aは、ダクトカバー15の中央から最も遠くに配置されている。中心枠体25cは、最大の環状枠体25aの最下端と最小の環状枠体25aとを鉛直に繋いでいる。つまり、中心枠体25cは、ダクトカバー15の最下端と中央とを鉛直に繋いでいる。このため、本実施の形態によれば、結露水を中心枠体25cに伝わせて下方に誘導することができる。
本実施の形態では、流体搬送装置は、スチームダクト14の下部に設けられた結露水回収部20を備えている。中心枠体25cは、結露水回収部20の上方に位置している。また、スチーム進行方向から見て、中心枠体25cの幅は、結露水回収部20の幅よりも小さい。このため、中心枠体25cにより下方に誘導された結露水は、結露水回収部20に回収される。その結果、本実施の形態によれば、ダクトカバー15に付着した結露水を本体の外部に流出させることなく、本体の内部に回収することができる。
本実施の形態では、中心枠体25cは、スチーム進行方向における上流側の面が他の枠体25の上流側の面よりも下流側に位置するように形成されている。つまり、環状枠体25aの後面は、中心枠体25cと交差する部分が前方に凹んだように形成されている。このため、環状枠体25aを伝って流れてきた結露水は、中心枠体25cの後面を伝って下方へ流れる。その結果、本実施の形態によれば、結露水を本体の外部に流出させることなく、本体の内部に回収することができる。
本実施の形態では、環状枠体25aは、上面の長手方向に沿って形成された誘導溝27を有している。このため、結露水は環状枠体25aを伝って流れ易い。その結果、ダクトカバー15に付着した結露水を下方に誘導することができる。
本実施の形態では、流体搬送装置は、環状枠体25aの上面に設けられた落下防止リブ28を備えている。落下防止リブ28は、環状枠体25aの最下端付近に設けられている。落下防止リブ28は、スチーム進行方向において誘導溝27よりも下流側に位置している。このため、環状枠体25aの最下端に集まった結露水は、ダクトカバー15の前方に流出しない。その結果、本実施の形態によれば、結露水を本体の外部に流出させることなく、本体の内部に回収することができる。
スチームダクト14は、スチーム吹出口から外部へのスチーム放出方向を上下に調整可能に設けられてもよい。これにより、例えば、スチーム放出方向を水平よりも下向きに傾斜させることができる。この場合であっても、落下防止リブ28により、結露水が本体の外部に流出することを防止できる。
図6は、本実施形態における流体搬送装置の他の例を示す本体斜視図である。図6は、ダクトカバー15が格子状に形成された場合を示している。枠体25は、直線状枠体25b及び中心枠体25cを備えている。中心枠体25cは、直線状枠体25bのうち、ダクトカバー15の中央から最も遠い部分の最下端と中央に最も近い部分とを鉛直に繋いでいる。この場合も、枠体25が水平にならないように設けられているため、結露水は枠体25の上面に滞留しにくい。その結果、ダクトカバー15に付着した結露水を下方に誘導することができる。
実施の形態2.
本実施の形態において、ダクトカバー15は、格子状に形成されている。また、スチームダクト14は、スチーム吹出口から外部へのスチーム放出方向を上下に調整可能に設けられている。以下、実施の形態1と同一又は相当する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、本実施の形態におけるダクトカバー15の斜視図である。ダクトカバー15の枠体25は、直線状に形成されている。枠体25は、前後方向から見て水平又は鉛直に設けられている。開口部26は、枠体25により四角形状に形成されている。ダクトカバー15の下部には、開口部26が形成されていない。
図8は、本実施の形態におけるスチームダクト14及びダクトカバー15の縦断面図である。枠体25は、後方が低くなるように傾斜して形成されている。つまり、枠体25の上面は、スチーム進行方向における上流側が低くなるように傾斜している。ダクトカバー15は、スチームダクト14の前端よりも後方に設置されている。つまり、ダクトカバー15は、スチーム吹出口の開口面よりも内側に設置されている。
図9は、本実施の形態における傾斜時のスチームダクト14及びダクトカバー15の拡大縦断面図である。図9は、スチーム吹出口からのスチーム放出方向を水平よりも下向きに最大限傾斜させた状態を示している。スチーム放出方向は、スチームダクト14の中心軸方向である。図9では、スチームダクト14の最大傾斜角A及び枠体25の設置角Bが示されている。最大傾斜角Aは、最大限傾斜させた状態におけるスチームダクト14の中心軸が水平方向となす角である。つまり、最大傾斜角Aは、水平方向に対するスチーム放出方向の傾斜角である。設置角Bは、枠体25の上面がスチームダクト14の中心軸となす角である。つまり、設置角Bは、スチーム放出方向に対する枠体25の上面の傾斜角である。スチームダクト14及びダクトカバー15は、設置角Bが最大傾斜角Aよりも大きくなるように形成されている。
本実施の形態では、ダクトカバー15は、開口部26を形成する枠体25を備えている。枠体25の上面は、スチーム進行方向における上流側が低くなるように傾斜して形成されている。このため、ダクトカバー15に付着した結露水をスチーム進行方向における上流側の下方に誘導することができる。その結果、結露水を本体の外部に流出させることなく、本体の内部に回収することができる。
本実施の形態では、スチームダクト14は、スチーム放出方向を水平よりも下向きに傾斜可能に設けられている。枠体25は、設置角Bがスチームダクト14の最大傾斜角Aよりも大きくなるように設けられている。このため、スチームダクト14が最大限傾斜した場合であっても、枠体25のスチーム進行方向における上流側が低くなる傾斜が維持される。その結果、結露水を本体の外部に流出させることなく、本体の内部に回収することができる。
実施の形態1及び2では、ダクトカバー15は、スチーム進行方向における下流側の面がスチーム吹出口の開口面よりも上流側に位置している。つまり、ダクトカバー15は、スチーム吹出口の開口面よりも後方に設置されている。このため、結露水は、ダクトカバー15の前方にあふれ出たとしても、本体が設置された床等にこぼれ落ちることがない。その結果、結露水を本体の外部に流出させることなく、本体の内部に回収することができる。
結露水回収部20の傾斜面は、結露水が確実に流れるように、水平面に対して7°以上の勾配で形成されるのが望ましい。結露水回収部20は、撥水コーティングされるか、撥水樹脂で形成されるのが望ましい。結露水回収部20は、回収される結露水が高温であるため、耐熱樹脂又は金属部材で形成されてもよい。結露水回収部20は、スチームダクト14と一体の部品として形成されてもよい。この場合、メンテナンス時に分解するパーツが少なくて済む。
1 本体ケース、1a 開口部、2 ふた、3 操作部、4 人体検出部、5 給水部、6 給水タンク、6a 給水弁、7 貯水部、8 ヒータ、9 サーミスタ、10 給水路、11 逆止弁、12 蒸気ダクト、13 ノズル、14 スチームダクト、14a 開口部、15 ダクトカバー、16 送風ファン、17 送風ダクト、18 アシスト風吹出口、19 ルーバー、20 結露水回収部、21 結露水回収路、22 制御部、23 スチーム、24 アシスト風、25 枠体、25a 環状枠体、25b 直線状枠体、25c 中心枠体、26 開口部、26a 中央開口部、26b 周辺開口部、27 誘導溝、28 落下防止リブ

Claims (13)

  1. 水から蒸気を生成する蒸気生成部と、
    前記蒸気生成部から通じる蒸気ダクトと、
    前記蒸気ダクトに設けられ、前記蒸気生成部により生成された蒸気を絞って放出することでスチームを生成するスチーム生成部と、
    前記スチーム生成部を覆うように形成され、外部と通じるスチーム吹出口を有しているスチームダクトと、
    前記スチームダクトの内部から前記スチーム吹出口を介して外部に通じる経路上に設けられ、前記スチーム生成部から放出されたスチームが通過可能であり、付着した結露水を下方に誘導するように形成されたダクトカバーと、
    を備えた流体搬送装置。
  2. 前記ダクトカバーは、付着した結露水をスチーム進行方向における上流側に誘導するように形成された請求項1に記載の流体搬送装置。
  3. 前記ダクトカバーは、スチーム進行方向から見た中央に形成された開口部を有している請求項1又は2に記載の流体搬送装置。
  4. 前記ダクトカバーは、開口部を形成する枠体を備え、前記枠体が水平にならないように設けられた請求項1から3のいずれか1項に記載の流体搬送装置。
  5. 前記枠体は、前記ダクトカバーの最下端と前記ダクトカバーの中央とを鉛直に繋ぐ中心枠体を備えた請求項4に記載の流体搬送装置。
  6. 前記スチームダクトの下部に設けられた結露水回収部を備え、
    前記中心枠体は、前記結露水回収部の上方に位置している請求項5に記載の流体搬送装置。
  7. 前記中心枠体の幅は、前記結露水回収部の幅よりも小さい請求項6に記載の流体搬送装置。
  8. 前記中心枠体は、スチーム進行方向における上流側の面が他の前記枠体の上流側の面よりも下流側に位置するように形成された請求項5から7のいずれか1項に記載の流体搬送装置。
  9. 前記枠体は、上面の長手方向に沿って形成された誘導溝を有している請求項5から8のいずれか1項に記載の流体搬送装置。
  10. 前記枠体の上面に設けられ、スチーム進行方向において前記誘導溝よりも下流側に位置する落下防止リブを備えた請求項9に記載の流体搬送装置。
  11. 前記ダクトカバーは、開口部を形成する枠体を備え、
    前記枠体の上面は、スチーム進行方向における上流側が低くなるように傾斜して形成された請求項1から3のいずれか1項に記載の流体搬送装置。
  12. 前記スチームダクトは、スチーム放出方向を水平よりも下向きに傾斜可能に設けられ、
    前記枠体は、スチーム放出方向に対する傾斜角が前記スチームダクトの最大傾斜角よりも大きくなるように設けられた請求項11に記載の流体搬送装置。
  13. 前記ダクトカバーは、スチーム進行方向における下流側の面が前記スチーム吹出口の開口面よりも上流側に位置している請求項1から12のいずれか1項に記載の流体搬送装置。
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