JP2015139136A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、簡素な構成のままで、かつ簡素な処理で、均一な濃度の地紋画像を印刷できる画像形成装置を提供することにある。【解決手段】階調変更部は、ディザリング画像データで背景部のデータの画素集合体の一部をマスクして、マスク後の画素を例えば白画素とする。これにより、背景部の濃度は低下する。背景部の濃度は、ディザリング画像データのパターンを変更して、マスクする画素集合体の画素数を変更することにより、調整可能となる。本発明の画像形成装置は、背景部の濃度を調整して潜像部の濃度に一致させるディザリング画像データを予め記憶しているため、均一の濃度で地紋画像を印刷できる。また、本発明の画像形成装置は、印刷すべき画像の形態を判定しないため、従来技術のような構成を別途必要とせず、簡素な構成のままで、かつディザリング画像データで背景部の階調を変更する処理だけで均一な濃度の地紋画像を印刷できる。【選択図】図2

Description

本発明は、複写時に再現される潜像部と、複写時に消失する背景部とからなる地紋画像を印刷する画像形成装置に関するものである。
近年、複写を行う画像形成装置の複写精度が向上しており、書類等の原稿画像を簡単に複写でき、かつ高精度に再現できるようになっている。このような高性能の画像形成装置では、例えば、複写が禁止されるべき特定の原稿画像を複写して、不正な複写物を作成するといった不正複写が行われ易くなる。そこで、特定の原稿画像の不正複写を防止するために、特定の原稿画像データに対して、複写防止のための地紋画像データを合成する技術が実現されている。
地紋画像は、潜像部及び背景部からなる。例えば、潜像部及び背景部のデータは、それぞれ黒画素の集合体である黒画素集合体を所定パターンで配列してなる。潜像部のデータにおける黒画素集合体は、背景部のデータにおける黒画素集合体よりもサイズが大きい。背景部のデータにおける小さな黒画素集合体は、複写機の複写再現能力の限界により、複写時に消失する。これにより、地紋画像は複写されると潜像部のみが残る。
地紋画像は、人目には潜像部と背景部との識別ができないように印刷される。より具体的には、潜像部と背景部とは、濃度が一致するように印刷される。換言すれば、潜像部と背景部との濃度が一致しない場合、人目で潜像部と背景部とが識別されてしまう。
しかしながら、潜像部と背景部との濃度は、画像形成装置の経年劣化等により、一致しなくなる場合がある。特に、小さな黒画素集合体の配列からなる背景部は、画像形成装置の経年劣化等により、潜像部に比べて濃度が変動しやすい。
潜像部と背景部との濃度を一致させる方法として、それぞれの黒画素集合体の形状に応じて濃度調整することが考えられる。例えば、特許文献1には、画像データの黒画素集合体の形態を判定し、判定した形態に応じてレーザ出力値を調整することにより、黒画素集合体を所望の濃度で印刷することが提案されている。
特開2004−306590号公報
しかしながら、特許文献1に記載の濃度調整方法では、黒画素集合体の形態の判定のための構成が画像形成装置に別途必要となり、かつ処理も煩雑になる。
そこで、本発明の目的は、簡素な構成のままで、かつ簡素な処理で地紋画像を均一な濃度で印刷できる画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、潜像部及び背景部からなる地紋画像のデータ並びにディザリング画像データを記憶する記憶部と、画像データが入力される入力部と、前記記憶部を参照して、前記入力部に入力された画像データに前記地紋画像のデータを合成する合成部と、前記記憶部を参照して、前記ディザリング画像データを用いて、合成された画像データの階調を変更する階調変更部と、前記階調変更部が階調変更した画像データに基づいて印刷する印刷部と、を備え、前記ディザリング画像データは、前記背景部のデータの画素集合体を一部マスクするパターンからなることを特徴とする。
画素集合体は、例えば、黒画素の集合体であるが、他の色の画素の集合体であってもよい。階調変更部は、ディザリング画像データで潜像部のデータの黒画素集合体を維持したまま、背景部のデータの黒画素集合体の一部をマスクして、マスク後の黒画素を例えば白画素とする。これにより、背景部は階調が変更されて、印刷時の濃度が低下する。背景部の濃度は、ディザリング画像データのパターンを変更して、マスクする黒画素集合体の黒画素数を変更することにより、調整可能となる。
本発明の画像形成装置は、背景部の濃度を調整して潜像部の濃度に一致させるディザリング画像データを予め記憶しているため、ディザリング画像データを用いた階調変更処理だけで、地紋画像を均一の濃度で印刷できる。また、本発明の画像形成装置は、印刷すべき画像の画素集合体の形態を判定しないため、従来技術のような構成を別途必要とせず、簡素な構成のままで、かつディザリング画像データを用いた階調変更処理だけで地紋画像を均一の濃度で印刷できる。
本発明の画像形成装置は、簡素な構成のままで、かつディザリング画像データで背景部の階調を変更する処理だけで背景部の濃度を潜像部の濃度に一致させるため、地紋画像を均一の濃度で印刷できる。
実施形態1に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る画像処理を示すフローチャートである。 (A)は、実施形態1に係る地紋画像の潜像部のデータのパターンを示す図であり、(B)は、地紋画像の背景部のデータのパターンを示す図である。 (A)、(B)及び(C)は、それぞれ実施形態1に係るディザリング画像データのパターンを示す図である。 (A)、(B)及び(C)は、それぞれディザリング画像データを用いた中間調処理後の背景部のデータのパターンを示す図である。 実施形態1に係るディザリング画像データの入力階調値と、中間調処理された地紋画像の濃度との関係を示す図である。 ディザリング画像データの入力階調値を設定するための図である。 実施形態2に係る印刷システムのディザリング画像データのパターンを複数示す図である。 実施形態2に係る印刷システムのディザリング画像データの入力階調値と、中間調処理された地紋画像の濃度との関係を示す図である。 実施形態3に係る印刷システムのディザリング画像データのパターンを複数示す図である。 実施形態3に係る印刷システムのディザリング画像データの入力階調値と、中間調処理された地紋画像の濃度との関係を示す図である。
図1に示すように、印刷システム10は、電子写真方式を採用するデジタルカラー複写機(本発明の画像形成装置に相当し、以下、単に「複写機」と記す。)22と、情報処理装置12とを有する。複写機22及び情報処理装置12は、例えばLAN回線等からなるネットワーク20を介して互いに接続され、画像データを含む各種データを相互に送受できる。
情報処理装置12は、例えば、PC等の端末装置であり、複写機22を利用するためにユーザによって操作される。なお、図1には情報処理装置12を1つのみ図示するが、実際には多数存在してもよい。
印刷システム10では、まず、例えば、情報処理装置12から複写機22に、印刷処理の実行を命令する印刷指示信号と、印刷対象となる画像データとが送信される。そして、複写機22はその印刷指示信号に応答して、画像データに地紋画像データを合成する合成処理を行い、その後、合成した画像データに基づいて印刷処理を実行するものである。
複写機22は、制御部24、画像入力部30、画像処理部32、プリンタ部34、スキャナ部35、操作パネル36、及び、電源制御部38を含む。
制御部24は、実質的にコンピュータであって、CPU40、ROM42、RAM44及びHDD46を含む。CPU40には、BUSライン26が電気的に接続されており、このBUSライン26には、ROM42、RAM44及びHDD46が電気的に接続されている。CPU40は、操作パネル36、外部装置である情報処理装置12等からの指示に応じて、各種コンピュータプログラムを実行することによって、複写機22の各部の動作、情報処理装置12との通信、及び画像処理等の所望の処理を実行する。
上記の各種コンピュータプログラムは、予めROM42又はHDD46に記憶されており、所望の処理の実行時に、ROM42又はHDD46から読出されてRAM44に展開されて、CPU40によって実行される。
また、HDD46には、各種画像処理に用いられる地紋画像データ及びディザリング画像データが記憶される。ただし、地紋画像データ及びディザリング画像データは、ROM42に記憶されていてもよい。
BUSライン26には、さらに、画像入力部30、画像処理部32、プリンタ部34、スキャナ部35、操作パネル36、及び電源制御部38が電気的に接続される。
画像入力部30は不図示のNIC(Network Interface Card)を備える。当該NICは、ネットワーク20に接続され、情報処理装置12等の外部装置から印刷指示信号と共に画像データを受信する。これにより、画像入力部30には、画像データが入力される。ただし、画像入力部30には、ネットワーク20を介さず、例えばUSBケーブルを介して情報処理装置12から印刷指示信号と画像データとが入力されてもよい。画像入力部30に入力される画像データは、例えば、RGB(Red、Green、及びBlue)画像データである。
画像処理部32は、MPU(Micro Processing Unit)及び画像メモリ(以上いずれも図示せず。)を含む。画像処理部32は、画像入力部30に入力された画像データに対して、階調変更処理等の各種画像処理を施して印刷用画像データを作成し、印刷用画像データをプリンタ部34に出力する。画像処理部32の詳細な構成については後述する。
プリンタ部34は画像メモリ48及び印刷部50を含む。画像メモリ48は、RAMを含み、画像データをページ単位で一時的に記憶する。画像メモリ48は、制御部24等からの指示に応じて、印刷部50に送信するための画像データ、例えば、画像処理部32から入力される印刷用画像データをページ単位で一時的に記憶し、印刷部50に出力する。印刷部50は、入力された印刷用画像データの印刷と同期して印刷用画像データを順次画像メモリ48から取得する。印刷部50は、感光体ドラム、帯電器、LSU(Laser Scanning Unit)、現像装置、転写装置、クリーニング装置及び定着装置、並びに、複写機22に着脱自在に装着されるトナーカートリッジ(以上いずれも図示せず。)を含む。印刷部50は、さらに、手差し給紙トレイ、第1給紙トレイ及び第2給紙トレイ(以上いずれも図示せず。)を含む。印刷部50は、制御部24等からの指示に応じて、上記給紙トレイのいずれかから用紙搬送部を介して搬送される記録用紙上に、画像メモリ48から送信される印刷用画像データに基づく画像を印刷する。
スキャナ部35は、原稿の画像情報を読み取るために、CCDラインセンサ(不図示)を備える。読み取られた画像情報は、RGB画像データとして出力される。ただし、スキャナ部35は、本発明に必須の構成ではない。
操作パネル36は、液晶ディスプレイからなる表示出力部と、操作ボタン及びタッチパネル等からなる操作インターフェイス部(以上いずれも図示せず。)を含む。表示出力部は、複写機22の状態及び各種処理の状態に関する情報等の各種情報をユーザに提供する。操作パネル36は、液晶ディスプレイとタッチパネルとが重ねて構成されることにより、対話的な操作インターフェイスを提供する。操作パネル36は、電源オン指示及び電源オフ指示を入力するための電源ボタン、画質調整モードに対する指示を入力するための画質調整キー、及び、印刷処理を開始させるための印刷キーを含む。また、操作パネル36は、地紋画像の濃度を確認するためのテスト印刷キーも含む。
電源制御部38は外部電源52と電気的に接続される。電源制御部38は、複写機22の各部の動作に必要な電力を外部電源52から取得し、取得した電力を複写機22の各部に供給する。
複写機22は、上述した各部を動作させることによって、操作パネル36からのユーザの入力操作による指示又は情報処理装置12等からの指示に応じて、スキャナ部35で原稿の画像情報を読み取って記録用紙に画像を印刷するコピーモード、情報処理装置12等から送信される画像データを受信して記録用紙に画像を印刷するプリンタモード、スキャナ部35で原稿画像情報を読み取って情報処理装置12等に画像データを送信するスキャナモード、及び、画像データをHDD46に保存する保存モード等の各種のモードを実行する。
制御部24のCPU40及び画像処理部32のMPUは、画像入力部30、画像処理部32及びプリンタ部34の動作を制御することで、画像データ及び印刷用画像データの入出力処理並びに画像データに対する各種画像処理を実行する。このように、複写機22において、画像入力部30、画像処理部32及びプリンタ部34は、画像処理を行なうための画像処理系として機能する。なお、本発明の合成部及び階調変更部は、CPU40がプログラムを実行し、画像処理部32のMPUが実行されたプログラムによって動作することによって実現される。
図2に示すように、まず、CPU40は、画像入力部30に入力された画像データを画像処理部32の画像メモリに出力する(S1)。
画像処理部32のMPUは、画像データが画像メモリに入力されると、入力された画像データに地紋画像データを合成する(S2)。地紋画像は、潜像部と背景部とからなる。
図3(A)に示すように、潜像部のデータのパターンは、マトリクス状に配列された画素の集合からなる。当該マトリクスは、例えば、第1方向及び第2方向に同じ個数(例えば36個)の画素からなる。潜像部のデータは、例えば、地紋画像が2階調の白黒画像である場合、パターンが白画素と黒画素とからなる。黒画素集合体100は、図3(A)に示すように、第1方向及び第2方向に互いに隣り合う黒画素の集合からなる。図3(A)に示す例では、潜像部のデータの黒画素集合体100は、第1方向及び第2方向にそれぞれ4個の黒画素が並ぶマトリクスからなる。複数の黒画素集合体100は、第1方向及び第2方向に、所定個数の白画素の間隔でそれぞれ離間して配置される。なお、第1方向又は第2方向のいずれか一方向は、印刷部50のLSUの移動方向(主走査方向)に対応し、他方向は、副走査方向に対応する。
図3(B)に示すように、背景部のデータのパターンは、黒画素集合体の形状、個数、及び配置において、潜像部のデータのパターンと相違する。潜像部のデータのパターンと重複する構成の説明は省略する。
背景部のデータのパターンは、黒画素集合体110及び黒画素集合体111を有する。黒画素集合体110は、第1方向に黒画素を2個並べた形状である。黒画素集合体111は、第1方向に黒画素を2個並べたものに、さらに第2方向に1個の黒画素を並べた形状である。すなわち、黒画素集合体110及び黒画素集合体111は、潜像部のデータの黒画素集合体100に比べて形状が小さい。黒画素集合体110及び黒画素集合体111は、図3(A)及び図3(B)に示すように、潜像部の黒画素集合体100に比べて個数が多い。黒画素集合体110の配置間隔は、黒画素集合体100の配置間隔よりも狭い。
背景部のデータのパターンは、小さな黒画素集合体110及び黒画素集合体111が欠けて印刷される場合があるため、潜像部のデータのパターンに比べて黒画素の密度が高くなるように、黒画素集合体110及び黒画素集合体111の個数が設定されている。以下、黒画素の密度とは、潜像部及び背景部の各データのパターンにおける黒画素の個数とする。図3(A)に示す例では、潜像部のデータのパターンは、128個(16個の黒画素からなる黒画素集合体100が8個存在するため)の黒画素を有する。図3(B)に示す例では、背景部のデータのパターンは、156個の黒画素を有する。これにより、小さな黒画素集合体110及び黒画素集合体111がいくつか欠けて印刷されても、潜像部及び背景部は、同じ濃度で印刷されて、人目では識別不能となる。
潜像部及び背景部のデータのパターンのサイズは、黒画素集合体100、黒画素集合体110、及び黒画素集合体111の配列が所定の幾何学パターンで連続するように、設定される。
画像処理部32のMPUは、潜像部を所定の形状とし、かつ潜像部の周囲を背景部とした地紋画像のデータを画像入力部30に入力された画像データに合成する。潜像部の所定の形状は、例えば複写禁止の意味を示す図形又は文字である。このように、地紋画像データは、予め形状が定められている。また、地紋画像データは、画像入力部30に入力された画像データに合成される位置も定められている。なお、合成は、地紋画像のデータの色空間(例えば2階調)を画像入力部30に入力された画像データの色空間(例えばRGB)に変換してから行われる。ただし、色空間を変換することは必須ではなく、例えば、画像入力部30に入力された画像データが2値画像である場合、画像処理部32のMPUは、地紋画像のデータの合成を2値画像の色空間のまま行ってもよい。
図2に戻り、画像処理部32のMPUは、地紋画像データを合成すると、合成した画像データに対して色空間変換を行う(S2)。画像処理部32のMPUは、例えば合成した画像データの色空間(RGB)を、プリンタ部34で扱える色空間(CMYK)に変換する。変換は、RGBの各階調値をCMYKの各階調値に変換する変換行列で算出することにより行われるが、他の方法で行われてもよい。
画像処理部32のMPUは、色空間を変換した画像データを階調補正する(S4)。階調補正は、画像の輝度、コントラスト、及び色相を補正するために行われる。階調補正の手段としては、従来の様々な技術を用いることにより行われる。ただし、階調補正は、本発明に必須の処理ではない。
そして、画像処理部32のMPUは、階調補正した画像データの地紋画像データの領域に対し、中間調処理を行う(S5)。この中間調処理は、所望の出力階調(印刷時の濃度)となるように地紋画像データの階調をさらに変更するものである。画像処理部32のMPUは、ディザリング画像を用いたディザリング方法で中間調処理を行う。ただし、中間調処理は、地紋画像データの領域のみに限らず、画像データ全体に対して行われてもよい。
図4(A)、図4(B)、及び図4(C)に示すように、ディザリング画像データのパターンは、マトリクス状に配列された画素の集合からなる。当該マトリクスは、例えば第1方向及び第2方向に同じ個数(例えば36個)の画素からなる。すなわち、図4(A)、図4(B)、及び図4(C)に示す例では、ディザリング画像データのパターンは、潜像部及び背景部の各データのパターンとサイズが同じである。ディザリング画像データは、例えば、2階調であり、パターンが白画素と黒画素とからなる。図4(A)に示すパターンは、全ての画素が黒画素である。図4(B)に示すパターンは、略全ての画素が黒画素であり、いくつかの画素が白画素120である。図4(C)のパターンは、白画素120の個数が図4(B)に示すパターンよりも多い。図4(B)及び図4(C)に示すパターンでは、複数の白画素120は、それぞれ第1方向及び第2方向に離間して配置されている。換言すれば、図4(B)及び図4(C)に示すパターンでは、複数の白画素120は、それぞれ第1方向及び第2方向に互いに隣り合っていない。図4(C)のパターンでは、一部の白画素120は、斜め方向(第1方向かつ第2方向)に、互いに隣り合っている。
ここで、ディザリング画像データのパターンにおける黒画素の個数を入力階調値と称す。例えば、ディザリング画像データの入力階調値は、0から255の範囲の値である。ディザリング画像データは、パターンの全画素が黒画素の場合、入力階調値255となる。ディザリング画像データは、パターンの全画素が白画素の場合、入力階調値0となる。図4(A)、図4(B)、及び図4(C)のそれぞれに示す各パターンのうち、図4(A)に示すパターンは例えば入力階調値255と最も高く、図4(C)に示すパターンは入力階調値200と最も低い。図4(B)に示すパターンは、入力階調値220である。
ディザリング方法では、画像処理部32のMPUは、ディザリング画像データを仮想的に地紋画像データに重畳し、ディザリング画像データの画素に応じて、当該画素に重畳された地紋画像データの画素の階調値を維持するか、又は変更する。
より具体的には、ディザリング画像データの画素が黒画素である場合、当該黒画素に重畳された地紋画像データの画素は、階調値が維持される。ディザリング画像データの画素が白画素120である場合、当該白画素120に重畳された地紋画像データの画素は、階調値0となり、白画素となる。すなわち、ディザリング画像データの白画素120は、地紋画像データの画素をマスクするマスク用画素である。ディザリング画像データの黒画素は、地紋画像データの画素を透過する透過用画素である。
ここで、ディザリング画像データは、潜像部のデータの黒画素集合体100を構成する黒画素を全て黒画素のままで維持し、かつ、背景部のデータの黒画素集合体110及び黒画素集合体111を構成する黒画素の一部を白画素とするように、パターンが設定されている。従って、図4(A)、図4(B)、及び図4(C)に示すディザリング画像データのパターンのいずれのパターンを用いても、潜像部のデータのパターンは、図3(A)に示すパターンのままである。
図5(A)に示すように、入力階調値255のディザリング画像データを用いて中間調処理を行うと、図3(B)に示す背景部のデータのパターンは、そのまま維持される。図5(B)に示すように、入力階調値220のディザリング画像データを用いて中間調処理を行うと、図3(B)に示す背景部のデータのパターンは、黒画素集合体111の一部の黒画素が白画素となる。これにより、中間調処理後の背景部のデータは、黒画素の密度が低下して濃度が減少する。図5(C)に示すように、入力階調値200のディザリング画像データを用いて中間調処理を行うと、図3(B)に示す背景部のデータのパターンは、黒画素集合体111だけでなく黒画素集合体110についても一部の画素が白画素となる。これにより、中間調処理後の背景部のデータは、図5(B)に示す例に比べて、さらに黒画素の密度が低下する。
図6の実線に示すように、印刷時の潜像部の濃度は、ディザリング画像データの入力階調値に関わらず、略一定である。印刷時の背景部の濃度(図6において破線で示す)は、ディザリング画像データの入力階調値が低下すれば、略比例して低下する。ただし、潜像部及び背景部は、ディザリング画像データが入力階調値0の場合、各データの黒画素の密度0となるため、印刷時の濃度0となる。
以上のように、入力階調値の異なるディザリング画像データを用いることにより、潜像部の濃度を維持しつつ、背景部の濃度を調整することが可能になる。これにより、複写機22は、例えばプリンタ部34の経年劣化及びプリンタ部34の個体バラつきにより背景部の濃度が潜像部の濃度よりも高くなっても、中間調処理で用いるディザリング画像データを変更することにより、背景部の濃度を低下させて地紋画像の濃度を均一にすることができる。また、複写機22は、従来技術のように画像データの黒画素集合体の形態を判定するフォトセンサ等を必要とせず、中間調処理を行うだけで、地紋画像の濃度を均一にすることができる。
また、地紋画像データの領域は、ディザリング画像データの白画素120が第1方向及び第2方向に連続して並んでいないため、主走査方向又は副走査方向に2画素続けて白画素となることがない。これにより、画像データにおいて主走査方向又は副走査方向に伸びる細線は、消えにくい。さらに、主走査方向又は副走査方向に伸びる細線からなる文字も、消えにくい。
上述の例では、ディザリング画像データのパターンは、潜像部及び背景部の各データのパターンとサイズが一致していたが、一致する必要はない。ディザリング画像データのパターンのサイズは、潜像部及び背景部の各データのパターンのサイズの最小公倍数の大きさであればよい。例えば、潜像部のデータのパターンのサイズが、第1方向に15画素、かつ第2方向に20画素のマトリクスからなり、背景部のデータのパターンのサイズが第1方向に10画素、かつ第2方向に30画素とする。この例において、ディザリング画像データのパターンのサイズは、第1方向に30画素(15と10の最小公倍数の画素数)、かつ第2方向に60画素(20と30の最小公倍数の画素数)のマトリクスであればよい。これにより、ディザリング画像データのパターンを複数並べて配置しても、ディザリング画像データの白画素120と地紋画像データの黒画素集合体との位置ずれを防止できる。
図2に戻り、画像処理部32のMPUは、中間調処理を終えると、中間調処理後の画像データを印刷用画像データとしてプリンタ部34に出力する(S6)。すると、印刷部50は、入力された印刷用画像データに基づいて印刷する。
上述の例は、画像入力部30を介して情報処理装置12から入力された画像データに対して、地紋画像データを合成して印刷していたが、スキャナ部35が出力した画像データに対して地紋画像データを合成しても、均一な濃度で地紋画像を印刷することが可能である。
また、上述の中間調処理は、ディザリング画像データの白画素に重畳された背景画像データの黒画素を白画素とせず、当該黒画素の階調値を下げて、例えばグレー画素(階調値128)としてもよい。この場合でも、背景部の濃度は、低下する。
また、上述の例では、地紋画像及びディザリング画像は、2階調の白黒画像であったが、RGB画像であってもよい。
ここで、ディザリング画像データの選択について説明する。ディザリング画像データは、上述の通り、地紋画像の濃度が均一となる入力階調値のものが中間調処理時に用いられる。そこで、複写機22は、操作パネル36上で地紋画像のテスト印刷キーがタッチされると、図7に示す画像を印刷する。
図7に示すように、複写機22は、複数のテストパターンを印刷する。各テストパターンは、潜像部及び背景部からなる。また、各テストパターンは、入力階調値が異なるディザリング画像データによって中間調処理された後、印刷されている。各テストパターンは、中間調処理に用いられたディザリング画像データの入力階調値と共に印刷されている。複写機22の管理者は、テストパターンの印刷結果を視認して、潜像部及び背景部の濃度が一致するテストパターンに対応するディザリング画像データの入力階調値を、操作パネル36又は情報処理装置12を介して設定する。
次に、実施形態2に係る印刷システムのディザリング画像データについて説明する。実施形態2に係るディザリング画像データは、潜像部のデータの黒画素の密度を段階的に変化させる点、及び背景部のデータの黒画素の密度を周期的に上昇及び低下させる点において、図4(A)、図4(B)、及び図4(C)に示すディザリング画像データと相違する。
図8に示すように、入力階調値215及び入力階調値195のディザリング画像データによる中間調処理は、潜像部のデータの黒画素集合体100の一部の画素を白画素にして、潜像部のデータの黒画素の密度を低下させる。入力階調値175及び入力階調値155のディザリング画像データによる中間調処理は、さらに潜像部のデータの黒画素の密度を低下させる。
また、図4(A)、図4(B)、及び図4(C)に示す例では、ディザリング画像データの入力階調値が低下すれば背景部のデータの黒画素の密度が低下していたが、図8に示す例では、入力階調値235から入力階調値215のディザリング画像データに変更すると、背景部のデータの黒画素の密度が上昇する。背景部のデータの黒画素の密度は、入力階調値がさらに低下すると、低下するが、その後再び上昇する。
図9に示すように、潜像部の濃度は、ディザリング画像データの入力階調値が低下すると、略比例的ではなく、段階的に低下する。背景部の濃度は、ディザリング画像データの入力階調値の低下に伴って、低下と上昇とを繰り返す。この例においても、潜像部の濃度と背景部の濃度とを一致させるディザリング画像データの入力階調値が存在する。また、この例では、潜像部の濃度と背景部の濃度とを一致させるディザリング画像データの入力階調値が複数存在する。従って、複写機22は、図8に示すディザリング画像データを用いて中間処理を行うことにより、地紋画像を均一な濃度で印刷することができる。
次に、実施形態3に係る印刷システムのディザリング画像データについて説明する。実施形態3に係るディザリング画像データは、潜像部と背景部との両方のデータの黒画素の密度を同時に低下させる点において、図4(A)、図4(B)及び図4(C)に示すディザリング画像データと相違する。
図10に示すように、ディザリング画像データの入力階調値が低下すると、潜像部及び背景部のデータのパターンは、黒画素集合体の一部の画素が白画素となる。
図11に示すように、実施形態3においても、地紋画像の濃度が均一となるディザリング画像データの入力階調値が存在する。従って、複写機22は、実施形態3に係るディザリング画像データを用いても、地紋画像の濃度を均一に印刷することができる。
10…印刷システム
12…情報処理装置
20…ネットワーク
22…複写機
24…制御部
26…BUSライン
30…画像入力部
32…画像処理部
34…プリンタ部
35…スキャナ部
36…操作パネル
38…電源制御部
40…CPU
42…ROM
44…RAM
46…HDD
48…画像メモリ
48…順次画像メモリ
50…印刷部
52…外部電源

Claims (4)

  1. 潜像部及び背景部からなる地紋画像のデータ並びにディザリング画像データを記憶する記憶部と、
    画像データが入力される入力部と、
    前記記憶部を参照して、前記入力部に入力された画像データに前記地紋画像のデータを合成する合成部と、
    前記記憶部を参照して、前記ディザリング画像データを用いて、合成された画像データの階調を変更する階調変更部と、
    前記階調変更部が階調変更した画像データに基づいて印刷する印刷部と、
    を備え、
    前記ディザリング画像データは、前記背景部のデータの画素集合体を一部マスクするパターンからなる、
    画像形成装置。
  2. 前記ディザリング画像データの複数の透過用画素は、前記印刷部の印刷の主走査方向及び副走査方向に互いに隣り合う、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ディザリング画像データのパターンのサイズは、前記潜像部のデータのパターンのサイズと、前記背景部のデータのパターンのサイズと、の最小公倍数の大きさである、
    請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 原稿の画像情報を読み取って画像データを生成するスキャナ部を備え、
    前記入力部には、前記スキャナ部が生成した画像が入力される、
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
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