JP2015138943A - 光半導体用リードフレーム、光半導体用樹脂成形体及びその製造方法、光半導体パッケージ並びに光半導体装置 - Google Patents

光半導体用リードフレーム、光半導体用樹脂成形体及びその製造方法、光半導体パッケージ並びに光半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光半導体用樹脂成形体脱型時の樹脂層における亀裂、欠け、部分的な剥離等の欠陥の発生を防止し、樹脂供給性に優れ、設計自由度の高い光半導体用リードフレーム、該リードフレームを用いた光半導体用樹脂成形体及びその製造方法、該リードフレームを用いた光半導体パッケージ並びに光半導体装置を提供する。【解決手段】2以上の互いに離隔するリード部20、21からなる単位実装領域10が複数連設された集合体11の周りに枠体12を設け、枠体12に、樹脂が供給されるゲート部30とこれに連続して内側の集合体の隙間へ樹脂を供給する注入路31とよりなる空間が構成される溝部14を設け、溝部14のうち、少なくとも枠体12の内側端辺部の注入路31の排出口31aとなる部位を、薄肉部を残した非貫通の溝としたことを特徴とする光半導体用リードフレーム。【選択図】図1

Description

本発明は、光半導体用リードフレーム、光半導体用樹脂成形体及びその製造方法、光半導体パッケージ並びに光半導体装置に関する。
発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)等の光半導体素子を実装した光半導体装置は、視認性に優れた高輝度の光を発することが可能であると共に、小型化が可能で、消費電力が低く、長寿命である、といった数々の利点を有している。このため、光半導体装置は、例えば、電球、ダウンライト、ベースライト、街灯、信号機等の照明器具、液晶ディスプレイ等のバックライト光源等として使用され、その用途は急速に拡大しつつある。
光半導体装置は、例えば、ほぼ直線状に延びる空間であるスリット部を介して対向する第1、第2のリード部よりなる単位実装領域と、単位実装領域の少なくとも光半導体素子実装表面及びスリット部に形成され、単位実装領域の光半導体素子実装表面が底面に露出する凹部を形成する穴を有する樹脂層と、凹部底面の光半導体素子実装面に実装される光半導体素子と、光半導体素子実装後の凹部に充填される透光性樹脂からなる透光性樹脂層と、を備えている(特許文献1及び2)。また、単位実装領域の光半導体素子実装面の周縁部に形成される光反射用樹脂層を有さず、樹脂層が主にスリット部に形成された平板型(フラット型)の光半導体装置も知られている(特許文献3)。
光半導体装置は、一般には、複数の単位実装領域を複数の接続片により縦横に格子状に連結した単位実装領域の集合体と、該集合体を支持する枠体とを備えるリードフレームを用い、トランスファモールド成形により製造されている。より具体的には、リードフレームを成形金型内に設置し、該金型におけるリードフレームの枠体周縁部近傍に設けられる金型側ゲート部から該金型内に樹脂を注入して熱硬化させ、リードフレームに樹脂層を一体形成した樹脂成形体を作製し、この樹脂成形体の各単位実装領域に光半導体素子を実装し、各光半導体素子を透光性樹脂層で被覆して光半導体パッケージを作製し、この光半導体パッケージを切断して個片化することにより、光半導体装置が製造されている。
従来の光半導体装置の製造方法では、樹脂成形体を成形金型から脱型する際に、単位実装領域上及びその近傍の樹脂層に亀裂、欠け、リードフレームからの部分的な剥離等の欠陥が発生し易いという問題がある。
特開平11−307820号公報 特開2010−62272号公報 特開2011−176256号公報
従来の成形金型では、リードフレームの枠体周縁部に対応する位置に設けられる金型側ゲート部から該金型内のリードフレームに樹脂を注入して樹脂層を一体成形し、得られた樹脂成形体の成形金型からの脱型時に、単位実装領域の集合体と枠体との境界領域上の樹脂層が破断し、その衝撃が単位実装領域上及びその近傍の樹脂層に及ぶことにより、上記の欠陥が生じ易くなり、最終製品である光半導体装置の不良品率が増加することが、本発明者らの研究により判明した。
本発明の目的は、樹脂成形体脱型時の樹脂層における亀裂、欠け、部分的な剥離等の欠陥の発生を防止し、樹脂供給性に優れ、設計自由度の高い光半導体用リードフレーム、該リードフレームを用いた光半導体用樹脂成形体及びその製造方法、該リードフレームを用いた光半導体パッケージ並びに光半導体装置を提供することである。
本発明者らは、上記知見に基づく課題を解決するために更に研究を重ねた結果、リードフレームの構造的な面から、上記欠陥の発生の防止策を見出した。すなわち、本発明者らは、複数の単位実装領域の集合体と、該集合体を支持する枠体とを備えるリードフレームにおいて、金型側ゲート部から樹脂の供給を受け、これを該集合体に向けて排出する所定の溝部を枠体に設けることにより、脱型時の樹脂層の破断が従来技術の破断領域よりもリードフレームの外側方向にずれて起こり、破断の衝撃の影響が単位実装領域上及びその近傍の樹脂層には及ばなくなり、種々の欠陥の発生を防止でき、しかも樹脂供給性に優れ、設計自由度の高いリードフレームが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、前述の課題解決のために、(1)〜(20)の光半導体用リードフレーム、(21)〜(22)の光半導体用樹脂成形体、(23)〜(25)の光半導体用樹脂成形体の製造方法、(26)の光半導体パッケージ及び(27)の光半導体装置を構成した。
(1)2以上の互いに離隔するリード部からなる単位実装領域が複数連設されてなる光半導体用リードフレームであって、複数の単位実装領域の集合体の周りに枠体を設け、該枠体に、樹脂が供給されるゲート部とこれに連続して内側の集合体の隙間へ樹脂を供給する注入路とよりなる空間が構成される溝部を設け、該溝部のうち、少なくとも前記枠体の内側端辺部の前記注入路の排出口となる部位を、薄肉部を残した非貫通の溝としたことを特徴とする光半導体用リードフレーム。
(2)単位実装領域が、縦横に複数連設されてなる上記(1)の光半導体用リードフレーム。
(3)集合体の周りに隙間を空けて枠体を設け、集合体のうち周端に配された単位実装領域と枠体とを連結し、枠体の内側に集合体を支持する支持部を設けてなる上記(1)又は(2)の光半導体用リードフレーム。
(4)支持部を、薄肉部より構成してなる上記(3)の光半導体用リードフレーム。
(5)支持部を、薄肉の支持片より構成してなる上記(4)の光半導体用リードフレーム。
(6)フレーム内部の単位実装領域のリード部周りの樹脂充填空間を、縦横に隣接する他の単位実装領域の同じく樹脂充填空間に連通させてなる上記(2)〜(5)の何れかの光半導体用リードフレーム。
(7)縦横の単位実装領域を薄肉の連結部で連結してなる上記(6)の光半導体用リードフレーム。
(8)溝部を、枠体の集合体を囲む枠辺のうち、互いに離隔するリード部間の樹脂充填空間が延びる方向に対して交わる方向に延びている枠辺に設けてなる上記(1)〜(7)の何れかの光半導体用リードフレーム。
(9)排出口を、隣接する単位実装領域間の位置に対向する位置に開口させてなる上記(8)の光半導体用リードフレーム。
(10)ゲート部における注入路側端部の少なくとも一部を、底の無い貫通した溝とした上記(1)〜(9)の何れかの光半導体用リードフレーム。
(11)ゲート部における注入路と離反する側の端部の少なくとも一部を、有底溝とした上記(10)の光半導体用リードフレーム。
(12)溝部が、当該溝部を有する枠辺が延びている方向である幅方向に長い溝であり、且つ排出口が単又は複数の位置に開口している上記(1)〜(11)の何れかの光半導体用リードフレーム。
(13)溝部が、当該溝部を有する枠辺が延びている方向である幅方向に長い溝であり、且つゲート部が単又は複数の位置に設けられている上記(1)〜(12)の何れかの光半導体用リードフレーム。
(14)溝部が、当該溝部を有する枠辺が延びている方向である幅方向に長い溝であり、且つゲート部が、注入路を兼ねる幅方向に長い溝部分のうち単又は複数の所定領域とされている上記(1)〜(12)の何れかの光半導体用リードフレーム。
(15)排出口を構成する非貫通の溝を、当該溝部を有する枠辺が延びている方向である幅方向に長い溝とし、これにより排出口を当該幅方向に長い開口とした上記(1)〜(14)の何れかの光半導体用リードフレーム。
(16)非貫通の溝を、複数の単位実装領域にわたる長い溝とした上記(15)の光半導体用リードフレーム。
(17)排出口を構成する有底の溝の底部から支持部が延びている上記(1)〜(16)の何れかの光半導体用リードフレーム。
(18)ゲート部の内壁に、板厚方向に沿って溝広さが変化する段部を設けてなる上記(1)〜(17)の何れかの光半導体用リードフレーム。
(19)段部を、樹脂を供給する金型側ゲート部の溝広さに比べて、ゲート部の溝広さが大きくなる段部とした上記(18)の光半導体用リードフレーム。
(20)前記非貫通の溝に残された薄肉部が、枠体の表側又は枠体の厚み方向途中部に存在する上記(1)〜(19)の何れかの光半導体用リードフレーム。
(21)上記(1)〜(20)の何れかの光半導体用リードフレームと、該リードフレームに一体成形される樹脂層とよりなり、表裏に各リード部の上下面がそれぞれ露出した光半導体用樹脂成形体。
(22)樹脂層を、リードフレームの板厚内の空間に充填される樹脂により該リードフレームに一体成形してなり、表裏に各リード部の上下面がそれぞれ露出し、且つリードフレームの板厚と同じ厚みを有する平板型の上記(21)の光半導体用樹脂成形体。
(23)上記(21)又は(22)の光半導体用樹脂成形体の製造方法であって、光半導体用リードフレームを上下から挟み込む上下金型のうち、一方の金型における前記リードフレームの枠体に設けられた溝部の当該金型側に開口するゲート部に対応する位置に、該ゲート部を通じて溝部の内部に連通する金型側ゲート部を設けるとともに、該金型側ゲート部に樹脂を供給するランナーを設け、これら上下金型を用いて樹脂層を前記リードフレームに一体成形することを特徴とする光半導体用樹脂成形体の製造方法。
(24)上金型が、その下面におけるゲート部に対応する位置に下方に突出する金型ブロック部を有し、光半導体用リードフレームを上下金型で挟み込んだ時に、金型ブロック部の先端部の少なくとも一部が、ゲート部の内壁面に接することなく、ゲート部内の空間に嵌入する上記(23)の光半導体用樹脂成形体の製造方法。
(25)上下金型を用いたトランスファモールド成形より熱硬化性樹脂を充填して樹脂層をリードフレームに一体成形する上記(23)又は(24)の光半導体用樹脂成形体の製造方法。
(26)上記(21)又は(22)の光半導体用樹脂成形体と、単位実装領域の各々に対応して設けられ、それぞれ光半導体用樹脂成形体の表面に露出している各リード部に通電可能に実装される光半導体素子と、各光半導体素子を透光性樹脂で封止してなる透光性樹脂層と、よりなる光半導体パッケージ。
(27)上記(26)の光半導体パッケージを、光半導体素子ごとに個片化してなる光半導体装置。
本発明の光半導体用リードフレームは、2以上の互いに離隔するリード部からなる単位実装領域が複数連設された集合体と、集合体の周りに設けられる枠体と、枠体に設けられる溝部とを備え、溝部が、樹脂が供給されるゲート部と、これに連続して枠体内側の集合体の隙間へ樹脂を供給する注入路と、よりなる空間として構成され、溝部のうち少なくとも枠体の内側端辺部の注入路の排出口となる部位を、薄肉部を残した非貫通の溝としたことを特徴とする。
上記構成を有する本発明の光半導体用リードフレームは、トランスファモールド成形等により該リードフレームに樹脂層を一体成形して得られる樹脂成形体を成形金型から脱型する際に、樹脂層の破断位置が、単位実装領域の集合体と枠体との境界付近の樹脂層からリードフレームの枠辺に形成された溝部及びその近傍の樹脂層に遠ざかり、単位実装領域上及びその近傍の樹脂層に破断の衝撃の影響が及ばなくなるので、単位実装領域上及びその近傍の樹脂層に亀裂、欠け、単位実装領域からの部分的な剥離等の欠陥が発生するのを防止でき、最終製品である光半導体装置の不良品率を顕著に低下させることができる。
また、溝部の樹脂排出側にある注入路を非貫通溝とすることにより、全体が貫通した樹脂注入用溝部を設けた場合に比べて、リードフレーム全体に対する補強効果が得られ、溝部の設置に伴うリードフレームの剛性低下や、リードフレームの変形による樹脂の一体成形の不良の発生等を防止することができる。
さらに、リードフレームの剛性低下を伴うことなく、枠体における溝部の配置や寸法、個数、注入路の幅、集合体と枠体との間の隙間の設置、該隙間における集合体と枠体とを繋ぐ支持部の配置や寸法、個数等の各種条件を特に制限なく選択することが可能になるので、リードフレームの設計自由度を顕著に高めることができる。
また、単位実装領域が縦横に複数連設された集合体とすることにより、集合体全域への樹脂の供給性を向上させることができる。
また、集合体の周りに隙間を空けて枠体を設け、集合体のうち周端に配された単位実装領域と枠体とを連結し、枠体の内側に集合体を支持する支持部を設けることにより、樹脂成形体の脱型時に溝部内及びその近傍の樹脂層がより確実に破断するので、単位実装領域上及びその近傍の樹脂層に亀裂、欠け、部分的な剥離等の欠陥が発生するのをより確実に防止でき、最終製品の不良品率を一層低下させ得ると共に、集合体全域への樹脂の供給性をさらに向上させ得る。
また、支持部を薄肉部とすることにより、集合体と枠体との間の隙間への樹脂の拡がり性や集合体への樹脂の供給性を高め、集合体全域に樹脂を効率良くかつ均一に供給でき、最終製品の特性のばらつきを少なくすることができる。
また、支持部を薄肉の支持片とすることにより、樹脂の隙間への拡がり性や集合体への樹脂の供給性を高めつつ、支持部の配置の選択度が増すので、リードフレームの設計自由度をさらに高めることができる。
また、枠体内側の単位実装領域のリード部周りの樹脂充填空間を、縦横に隣り合う他の単位実装領域の同じく樹脂充填空間に連通させることにより、集合体全域への樹脂の供給性を一層向上させ得ると共に、最終製品の特性のばらつきをより少なくすることができる。
また、縦横の単位実装領域を薄肉の連結部で連結することにより、集合体全域への樹脂の供給性を損なうことなく、所定の剛性を保持するリードフレームとすることかできる。
また、溝部を、枠体の集合体を囲む枠辺うち、互いに離隔するリード部間の樹脂充填空間(すなわちスリット部)が延びる方向に対して交わる方向に延びている枠辺に設けることにより、リードフレームの一端から他端まで延び、樹脂が流過するのを遮るもののない樹脂充填空間が樹脂の主流路となるので、樹脂が集合体全域に均一に行き渡り易くなり、樹脂の供給速度を高めつつ、特性のばらつきがさらに少なく、絶縁不良が確実に防止され、機械強度の高い最終製品を得ることができる。
また、溝部の排出口を、隣接する単位実装領域間の位置に対向する位置に開口させることにより、リードフレームの一端から他端まで延び、樹脂が流過するのを遮るものの少ない樹脂充填空間が樹脂の主流路となるので、樹脂が集合体全域に行き渡り易くなり、樹脂の供給速度を高めつつ、特性のばらつきが少ない最終製品を得ることができる。
また、ゲート部における注入路側端部の少なくとも一部を、底の無い貫通した溝とすることにより、溝部における樹脂流路が、貫通穴である樹脂受給側のゲート部から非貫通溝である樹脂排出側の注入路に向けて狭くなり、注入路内で圧力を受けて付勢された樹脂が排出されるので、集合体の全域に樹脂を効率よくかつほぼ均一に供給できる。また、ゲート部における注入路側端部の少なくとも一部を、底の無い貫通した溝とした上で、ゲート部における注入路と離反する側の端部の少なくとも一部を有底溝としても、前記と同様の効果が得られる。
また、溝部を、該溝部が設けられた枠辺の延びる方向である幅方向に長い溝とすると共に、1)溝部の排出口を単又は複数の位置に開口させるか、2)溝部のゲート部を単又は複数の位置に設けるか、又は3)溝部のゲート部を、注入路を兼ねる幅方向に長い溝部分のうち単又は複数の所定領域に設けることにより、集合体への樹脂供給性が特に向上し、樹脂供給時間の一層の短縮化を図りつつ、特性のほぼ均一な最終製品を得ることができる。また、上記1)の場合には、成形金型に複数のゲート部を設けたり、フィルムゲート部を設けたりしなくても樹脂を容易に供給できるので、成形金型の選択性や設計自由度を顕著に向上させ得る。また、上記2)及び3)の場合にも、フィルムゲート部を有する成形金型を用いる必要はなくなるので、成形金型の選択性や設計自由度を向上させ得る。
また、排出口を構成する有底の溝を、該溝部が設けられた枠辺の延びる方向である幅方向に長い溝とし、これにより排出口を幅方向に長い開口とするか、又は有底の溝を複数の単位実装領域にわたる長い溝とすることにより、集合体への樹脂供給性を高め得ると共に、フィルムゲート部を有する成形金型を用いる必要はなくなるので、成形金型の選択性や設計自由度を向上させ得る。
また、排出口を構成する非貫通の溝の底部と、該底部に対向する単位実装領域とを支持片で連結することにより、リードフレームの剛性向上と集合体への樹脂供給性の向上とを両立できる。
また、溝部の内壁に、板厚方向に沿って溝広さ(所定の板厚位置での溝の広さ)が変化する段部を設けることにより、樹脂成形体の脱型後、カル(ランナー43)を樹脂成形体から引き剥がす際に、該段部近傍の樹脂層が破断の起点となってカル(ランナー)ブレーク痕が樹脂成形体の厚みよりも大きく突出することを防止できるために、樹脂成形体を重ね合わせて保管する際にカル(ランナー)ブレーク痕が他の樹脂成形体を傷付けるといった問題が生じるのを防止できる。なお、溝広さが変化するとは、溝幅及び/又は溝長さが変化することを意味する。
また、樹脂を供給する金型側ゲート部の溝広さに比べて、溝部におけるゲート部の溝広さが大きくなるように段部を設けることにより、樹脂成形体の脱型時に、該段部近傍の樹脂層をより確実に破断の起点とすることができる。
また、非貫通の溝に残された薄肉部が、枠体の表側又は枠体の厚み方向途中部に存在することにより、溝部による集合体への良好な樹脂供給性が十分に確保される。
本発明の光半導体用樹脂成形体は、上記したリードフレームのいずれかと、該リードフレームに一体成形された樹脂層とよりなり、表裏に各リード部の上下面がそれぞれ露出している。本発明の樹脂成形体は、樹脂層における亀裂、欠け、剥離等の欠陥が極めて少なく、樹脂層は表面平滑性に優れ、樹脂層の層厚や各単位実装領域上に載る樹脂量もほぼ均一なので、この樹脂成形体を用いれば、信頼性や長期耐用性が高く、特性のばらつきが顕著に少ない最終製品を非常に低い不良品率で得ることができる。
また、上記リードフレームの板厚内の樹脂充填空間に樹脂を充填して樹脂層を一体成形することにより、表裏に各リード部の上下面がそれぞれ露出し、且つリードフレームの板厚と同じ厚みを有する平板型(フラット型)樹脂成形体とすることができる。
本発明の光半導体用樹脂成形体の製造方法によれば、上記リードフレームを上下から挟み込む上下金型のうち、一方の金型における該リードフレームの枠体に設けられた溝部の金型側に開口するゲート部に対応する位置に、該ゲート部を通じて溝部の内部に連通する金型側ゲート部を設けるとともに、該金型側ゲート部に樹脂を供給するランナーを設け、これら上下金型を用いて樹脂層をリードフレームに一体成形することにより、亀裂、欠け、部分的な剥離等が極めて少ない樹脂層を有する樹脂成形体を効率良く製造できる。
また、上金型が、その下面におけるゲート部に対応する位置に金型ブロック部、具体的にはインサートブロック部を有し、金型ブロック部(インサートブロック部)の少なくとも一部が、上記リードフレームを上下金型で挟み込んだ時に、ゲート部の内壁面に接することなく、ゲート部内の空間に嵌入するように構成することにより、得られた樹脂成形体における、金型ブロック部のゲート部内への嵌入部分に接する樹脂層が肉薄になり、カル(ランナー43)を樹脂成形体から脱離させ易くなると共に、カルと接していた樹脂層が樹脂成形体の厚みよりも大きく突出したカル(ランナー)ブレーク痕を形成することを防ぐことができる。
また、上記の成形金型及び熱硬化性樹脂を用いてトランスファモールド成形を行なうことにより、亀裂、欠け、部分的な剥離等が極めて少なく、かつ表面平滑性に優れ、層厚や各単位実装領域上に載る樹脂量もほぼ均一な樹脂層を上記リードフレーム上に容易にかつ効率良く一体成形することができる。
本発明の光半導体パッケージは、上記樹脂成形体と、単位実装領域の各々に対応して設けられ、それぞれ光半導体用樹脂成形体の表面に露出している各リード部に通電可能に実装される光半導体素子と、各光半導体素子を透光性樹脂で封止してなる透光性樹脂層と、よりなる。本発明の光半導体パッケージは、上記のような表面平滑性に優れた樹脂層を有する樹脂成形体を用いて構成されているので、該樹脂層と透光性樹脂層との密着強度が高く、透光性樹脂層による光半導体素子の保護が長期にわたって持続するので、信頼性や長期耐用性に優れたものとなっている。
上記光半導体パッケージを光半導体素子ごとに個片化して得られる本発明の光半導体装置は、非常に高い信頼性及び長期耐用性を有し、個体ごとの特性のぱらつきも極めて少ないので、例えば、照明器具、バックライト光源等の光源を必要とする各種電子機器及び電気機器に好適に使用できる。
本発明の第1実施形態のリードフレームの構成を模式的に示す上面図である。 図1に示すリードフレームの溝部を拡大して模式的に示す上面図である。 図2に示す溝部の断面図である。 図1に示す単位実装領域を拡大して示す上面図である。 図1に示すリードフレームの変形例を示す上面図である。 図1に示すリードフレームの別の変形例を示す上面図である。 本発明の第2実施形態のリードフレームの構成を模式的に示す上面図である。 図7に示すリードフレームの変形例を示す上面図である。 図7に示すリードフレームの別の変形例を示す上面図である。 本発明の第3実施形態のリードフレームの構成を模式的に示す上面図である。 図10に示すリードフレームの変形例を示す上面図である。 別形態の溝部の構成を模式的に示す図面である。 さらに別形態の溝部の構成を模式的に示す図面である。 本発明の第4実施形態の樹脂成形体の構成を模式的に示す上面図である。 樹脂成形体作製時におけるリードフレームと成形金型との位置関係を概略的に示す断面図である。 別形態の成形金型の構成を模式的に示す断面図である。 別形態の金型ブロック部の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第5実施形態の光半導体装置の構成を模式的に示す斜視図である。 別形態の樹脂成形体の構成を模式的に示す図面である。 別形態の光半導体装置の構成を模式的に示す斜視図である。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るリードフレーム1の全体構成を模式的に示す上面図である。なお、横方向及び縦方向に配列される単位実装領域10の個数は特に限定されず、それぞれ任意の個数とすることができる。図2は、図1に示すリードフレーム1の溝部14を拡大して模式的に示す上面図である。図3(a)は図2に示すX−X切断面線による溝部14の断面図であり、図3(b)は図2に示すY−Y切断面線による溝部14の断面図である。図4(a)は単位実装領域10を拡大して示す上面図であり、図4(b)は図4(a)に示すZ−Z切断面線による単位実装領域10の断面図である。
リードフレーム1は、互いに離隔する第1、第2のリード部20、21からなる単位実装領域10が、縦横に複数連設された集合体11と、集合体11の周りに、隙間25を空けて設けられる枠体12と、集合体11のうち周端に配された単位実装領域10xと枠体12とを連結し、枠体12の内側に集合体11を支持する支持部13と、枠体12における隙間25を臨む内側端面26に開口する排出口31aを有する樹脂注入用の溝部14とを備えている。
リードフレーム1は、複数の単位実装領域10を帯状の金属片である第1、第2、第3の連結部27、28、29により縦横に連結して集合体11とすることにより、1の単位実装領域10の第1、第2のリード部20、21周りの樹脂充填空間を、縦横に隣り合う他の単位実装領域10の樹脂充填空間に連通させているので、集合体11全域に樹脂を効率よく且つ均一に供給できる。リードフレーム1は、1個の集合体11と、隙間25を介して集合体11を支持する枠体12とよりなるが、これに限定されず、枠体12及び隙間25を介して複数の集合体11を一方向又は縦横に配列したリードフレームを用いても良い。その場合、集合体11毎に溝部14を設けてもよく又は所定の位置に単又は複数の溝部14を設けても良い。
第1、第2、第3の連結部27、28、29の表面及び/又は裏面をハーフエッチング等により薄肉化することにより、集合体11の全域に樹脂が拡がり易くなり、樹脂を集合体11全域に効率よく均一に供給することができる。
図4に示すように、1個の単位実装領域10において、第1、第2のリード部20、21は、縦方向に帯状に延びる空間部分であるスリット部22により、互いに離隔している。第1、第2のリード部20、21は、厚みが相対的に厚い部分と相対的に薄い部分とを有し、両者の境界を点線で示している。点線で囲まれた内側領域20a、21aは厚みが相対的に厚い部分であり、点線より外側に拡がる外側領域20b、21bは厚みが相対的に薄い部分である。本実施形態では、図4に示すように、外側領域20b、21bは、例えばハーフエッチング等を利用して裏面を薄肉化しているが、これに限定されず、外側領域20b、21bの表面又は両面を薄肉化してもよい。
支持部13は、集合体11と枠体12とを連結する部材であり、本実施形態では薄肉の金属片である支持片である。支持部13を薄肉の支持片とすることにより、集合体11と枠体12との間の隙間25に樹脂が拡がり易くなり、集合体11全域に樹脂を効率よく均一に供給できる。また、支持部13を支持片とすることにより、樹脂の隙間25への拡がり性や集合体11全域への樹脂供給性を高めつつ、支持部13の寸法、個数、配置等の選択度が増すので、リードフレーム1の設計自由度を高めることができる。また、支持部13を薄肉化することが容易になる。
溝部14は、図1及び図2に示すように、枠辺12aの横方向ほぼ中央部において、枠辺12aの縦方向途中部から縦方向上方に延びる平面視ほぼUの字状の溝であり、金型側ゲート部44から樹脂の供給を受けるゲート部30と、枠辺12aの隙間25を臨む内側端面26に開口する排出口31aを有し、ゲート部30に連通する注入路31と、よりなる。溝部14は、例えばエッチング等により形成できる。本実施形態では溝部14は平面視Uの字状であるが、これに限定されず、例えば、正方形状、長方形状、長方形における枠辺12a途中部付近の2つの角が丸まった形状、半円状、三角形状等の種々の形状とすることができる。
ゲート部30は貫通穴であり、リードフレーム1を成形金型の上下金型で挟持した場合に、ゲート部30の注入路31から離反する側の端部及びその近傍が金型側ゲート部44の下方に位置し、金型側ゲート部44から樹脂の供給を受けられるように設けられている。注入路31は、枠辺12aの裏面におけるゲート部30の注入路31側端面から枠辺12aの内側端面26までの領域にゲート部30と同じ幅でハーフエッチングを施し、枠辺12aの表側に薄肉部32を残した非貫通溝である。薄肉部32が注入路31の底部として枠辺12aの表側に存在することにより、溝部14による集合体11への優れた樹脂供給性が十分に確保される。なお、薄肉部32は、枠辺12aの厚み方向途中部に存在していても良い。また、注入路31の幅をゲート部30の幅よりも大きくしてもよい。ここで、ゲート部30及び注入路31の幅は、これらが延びる方向に垂直な方向の長さである。
注入路31の排出口31aは、横方向に隣り合う一対の単位実装領域10間における、一方の単位実装領域10の第1のリード部20と他方の単位実装領域10の第2のリード部21との間の樹脂充填空間(以下「樹脂充填空間α」とする)に隙間25を介して対向している。樹脂充填空間αは、溝部14が設けられる枠辺12aに対して交わる方向に延びている。樹脂充填空間αは、リードフレーム1の縦方向の一端から他端まで延び、樹脂の流過を遮るものが第3の連結部29のみと少なく、樹脂の主流路となるので、集合体11全域に樹脂が行き渡り易くなる。
このように、ゲート部30を貫通穴とし、ゲート部30に連通する注入路31を非貫通溝とすることにより、樹脂流路がゲート部30から注入路31に向けて狭くなり、注入路31内で圧力を受けて付勢された樹脂が排出口31aから排出されるので、集合体の全域に樹脂を効率良くかつほぼ均一に供給できる。
溝部14を設けることにより、樹脂成形体脱型時における樹脂層の破断位置が、該樹脂成形体における集合体11と枠辺12aとの境界領域から溝部14(特にゲート部30)周辺にずれ、枠辺12aとの境界付近の単位実装領域10及びその近傍の樹脂層に破断の影響が及ばなくなるので、亀裂、欠け、剥離等の欠陥の発生を防止でき、最終製品の不良品率を顕著に低下させることができる。また、隙間25を通じて集合体11への樹脂の注入を効率よく実施でき、且つ樹脂を集合体11全域に満遍なく行き渡らせることができる。
また、溝部14の樹脂排出側にある注入路31を非貫通溝とすることにより、全体が貫通した溝部を設けた場合に比べて、リードフレーム1全体に対する補強効果が得られ、溝部14の設置に伴うリードフレーム1の剛性低下や、リードフレーム1の変形による樹脂成形体作製時における不良の発生等を防止できる。さらに、枠体12における溝部14の寸法や配置、個数、注入路31の幅、集合体11と枠体12との間の隙間25の設置の有無、隙間25における支持部13の寸法や配置、個数等を特に制限なく選択できるので、リードフレーム1の設計自由度を顕著に高めることができる。
また、樹脂成形体脱型時の樹脂層の破断を溝部14及びその近傍領域で確実に発生させる観点から、隙間25を設けることが有効である。隙間25の幅は特に限定されないが、スリット部22や縦方向又は横方向に隣り合う一対の単位実装領域10間の樹脂充填空間の幅よりも大きくすることが好ましい。これにより、樹脂層破断位置のゲート部30及びその近傍への移行を一層確実にし、集合体11への樹脂供給性を一層向上させ得る。なお、ここでいう幅は、隙間25や各樹脂充填空間が延びる方向に対して垂直な方向の長さである。
リードフレーム1は、例えば、電気良導体である金属材料からなる金属薄板に公知の打ち抜き加工又はエッチング加工を施し、更に必要に応じてハーフエッチング加工を施すことにより作製できる。金属材料としては、例えば、鉄、銅、リン青銅、銅合金等が挙げられる。また、単位実装領域10の表面には、めっき層等の金属層を形成してもよい。金属層の材質としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウム等が挙げられる。
図5は、第1実施形態のリードフレーム1の変形例の要部の構成を模式的に示す上面図である。
図5(a)に示すリードフレーム1Aは、枠辺12aが延びる方向(横方向)にほぼ等間隔で3つの溝部14が設けられ、各溝部14がそれぞれ隙間25を介して樹脂充填空間αに対向している。また、複数の溝部14を、枠辺12aだけでなく他の枠辺に設けても良い。例えば、枠辺12a及びそれに対向する枠辺にそれぞれ単又は複数の溝部14を設けてもよい。その具体例として、溝部14が集合体11を介して対向する形態、溝部14が集合体11の対角線両末端近傍に位置する形態等が挙げられる。複数の溝部14を設けることにより、集合体11への樹脂供給性がさらに向上すると共に、樹脂成形体脱型時の衝撃が溝部14及びその近傍の複数の樹脂層に分散されて緩和されるので、単位実装領域10上及びその近傍の樹脂層における欠陥の発生を防止できる。
図5(b)に示すリードフレーム1Bは、溝部14が隙間25を介して縦方向に延びる樹脂充填空間βに対向するように枠辺12aに設けられている。樹脂充填空間βは各単位実装領域10のスリット部22とそれを繋ぐ空間とからなり、樹脂の流過を遮るものがない領域なので、樹脂充填空間βを樹脂の主流路とすることにより、樹脂の供給速度を高めつつ、樹脂が集合体全域に均一に行き渡り易くなり、絶縁不良が確実に防止される。
図6は、第1実施形態のリードフレーム1の変形例であるリードフレーム1Cの要部の構成を模式的に示す上面図である。
リードフレーム1Cは、溝部14における、排出口31aを有しかつ非貫通溝である注入路31の底部となる薄肉部32と、隙間25を介して薄肉部32に対向する単位実装領域10とを支持片である支持部13で連結するように構成している。この構成により、リードフレーム1Cの剛性向上と集合体11への樹脂供給性の向上とを両立できる。
図7は、本発明の第2実施形態であるリードフレーム2の要部の構成を模式的に示す上面図である。
第2実施形態のリードフレーム2は、枠辺12aの延びる方向(横方向)のほぼ中央部に、枠辺12aの延びる方向に長い溝である溝部15を有し、それ以外は第1実施形態のリードフレーム1の構成及び変形例と同様である。溝部15は、金型側ゲート部44から樹脂の供給を受ける貫通穴である第1、第2ゲート部33、34と、非貫通溝でありかつ第1、第2ゲート部33、34に連通する注入路(不図示)と、を備えている。
第1ゲート部33は、枠辺12aの縦方向途中部に設けられ、枠辺12aの延びる方向に長い貫通穴である。第2ゲート部34は、第1ゲート部33から薄肉部32とは反対方向に突出する平面視ほぼUの字状の貫通穴であり、リードフレーム2を成形金型で挟持した場合に、金型側ゲート部44がその上方に位置するように設けられている。
注入路は、枠辺12aの裏面における第1ゲート部33の注入路側端面から内側端面26までの領域に第1ゲート部33と同じ長さでハーフエッチングを施し、枠辺12aの延びる方向に長い薄肉部32を枠辺12aの表側に底部として残すことにより構成される非貫通溝である。これにより、排出口31aは、枠辺12aの延びる方向に長い開口となっており、隙間25を介して1つの樹脂充填空間α及びその隣の1つの樹脂充填空間βに対向しているので、集合体11への樹脂供給性がより一層向上する。
金型側ゲート部44から主に第2ゲート部34に供給された樹脂は、第1ゲート部33にて枠辺12aの延びる方向に拡がり、注入路を通って排出口31aから排出される。すなわち、溝部15は、成形金型のフィルムゲート部の機能をも果たしている。
本実施形態のリードフレーム2によれば、複数の金型側ゲート部を有する成形金型や、フィルムゲート部を有する成形金型を用いなくても、集合体11への樹脂供給性を向上させることができるので、成形金型の選択性や設計自由度を顕著に向上させることができる。ただし、前記記載は、本発明におけるフィルムゲート部を有する成形金型の使用を妨げるものではない。
図8は、第2実施形態のリードフレーム2の変形例の要部の構成を模式的に示す上面図である。図8(a)に示すリードフレーム2Aは、枠辺12aの延びる方向に長い貫通穴である第1ゲート部33と、第1ゲート部33の延びる方向のほぼ中央部から薄肉部32とは反対方向に突出する第2ゲート部34と、第1、第2ゲート部33、34に連通し、第1ゲート部33からほぼ垂直方向に枝分かれする非貫通溝である複数の注入路(不図示)とを備える溝部15Aを有している。
複数の注入路は、枠辺12aの裏面における第1ゲート部33の注入路側端面から内側端面26までの、枠辺12aの延びる方向に長い領域に、所定の間隔を開けてハーフエッチングを施すことにより形成されている。各注入路の排出口31aは、隙間25を介して、樹脂充填空間αに対向している。このように、枠辺12aの延びる方向に長い第1ゲート部33を設ける場合は、単又は複数の注入路及び排出口31aを設けることができる。リードフレーム2Aは、リードフレーム2と同様の効果を有している。
図8(b)に示すリードフレーム2Bは、第1ゲート部33から薄肉部32とは反対方向に突出する貫通穴である第2ゲート部34が2個設けられている溝部15Bを有し、それ以外はリードフレーム2Aと同様の構成である。このように、枠辺12aの延びる方向に長い第1ゲート部33を設ける場合は、単又は複数の第2ゲート部34を設けることができる。リードフレーム2Bによれば、フィルムゲート部を有する成形金型を用いなくても、集合体11への樹脂供給性を向上させることができるので、成形金型の選択性や設計自由度を向上させることができる。
図9は、第2実施形態のリードフレーム2の変形例であるリードフレーム2Cの要部の構成を模式的に示す上面図である。
リードフレーム2Cは、枠辺12aの延びる方向に長い貫通穴である第1ゲート部33と、第1ゲート部33に連通し、第1ゲート部33に対してほぼ垂直に枝分かれして縦方向に延び、内側端面26に開口する排出口31aを有する非貫通溝である複数の注入路(不図示)とを備える溝部15Cを有している。本実施形態では、成形金型の複数の金型側ゲート部44から、樹脂が第1ゲート部33に直接供給されるように、第1ゲート部33が設けられている。第1ゲート部33に樹脂を供給する金型側ゲート部44は、単又は複数のいずれでもよい。リードフレーム2Cは、リードフレーム2と同様の効果を有している。
図10は、本発明の第3実施形態であるリードフレーム3の要部の構成を模式的に示す上面図である。
第3実施形態のリードフレーム3は、枠辺12aの延びる方向に長い貫通穴であり、複数の金型側ゲート部44から直接樹脂の供給を受ける第1ゲート部33と、第1ゲート部33に連通し、枠辺12aの延びる方向に第1ゲート部33と同じ長さを有し、内側端面26に長く開口する排出口31aを有する非貫通溝である注入路(不図示)とを備える溝部16を有する以外は、第1及び第2実施形態のリードフレーム1、2と同様の構成及び変形例を有している。
本実施形態において、排出口31aは、隙間25を介してそれぞれ複数の樹脂充填空間α、β(すなわち複数の単位実装領域10)に対向している。枠辺12aの延びる方向に長い排出口31aを有する注入路を設けることにより、集合体11への樹脂供給性を高めると共に、フィルムゲート部を有する成形金型を用いなくても良いので、成形金型の選択性や設計自由度を向上させることができる。
また、溝部16の底部を構成する薄肉部32から支持片である複数の支持部13が延び、集合体11と枠体12とを連結しているので、集合体11への優れた樹脂供給性を損なうことなく、リードフレーム3の剛性を向上させることができる。特に、支持部13の裏面をエッチングして薄肉化することにより、樹脂供給性とリードフレーム3の剛性向上との両立を非常に高い水準で実現できる。
図11は、第3実施形態のリードフレーム3の変形例の要部の構成を模式的に示す上面図である。
図11(a)に示すリードフレーム3Aは、枠辺12aの延びる方向に長い複数の薄肉部32(すなわち枠辺12aの延びる方向に長い複数の注入路及び排出口31a)が所定の間隔を開けて設けられた溝部16Aを有している。各薄肉部32が隙間25を介して樹脂充填空間αに対向すると共に、隣り合う一対の単位実装領域10における一方の単位実装領域の第1のリード部20及び他方の単位実装領域10の第2のリード部21とそれぞれ一つずつの支持片である支持部13により連結されている。支持部13は、薄肉部32と同様に裏面がエッチング等により薄肉化されていることが好ましい。リードフレーム3Aにおいても、リードフレーム3と同様の効果が得られる。
図11(b)に示すリードフレーム3Bは、枠辺12aの延びる方向に長い貫通穴である第1ゲート部33と、第1ゲート部33から薄肉部32とは反対方向に突出し、金型側ゲート部44から樹脂の供給を主に受ける複数の第2ゲート部34と、第1、第2ゲート部33、34に連通し、枠辺12aの延びる方向に第1ゲート部33と同じ長さを有し、内側端面26に長く開口する排出口31aを有する非貫通溝である注入路(不図示)とを備える溝部16Bを有している。第2ゲート部34の個数は単又は複数のいずれでもよい。
本実施形態でも、注入路の排出口31aは、隙間25を介して複数の樹脂充填空間α、βに対向し、注入路の底部を構成する薄肉部32は、複数の支持部13により隙間25を介して対向する複数の単位実装領域10に連結されているので、優れた樹脂供給性とリードフレーム3Bの剛性向上とを高水準で両立できる。また、集合体11への樹脂供給性の観点から、薄肉部32と同様に、支持部13の裏面をエッチング等により薄肉化することがさらに好ましい。
図12は、溝部14の変形例である溝部17の構成を模式的に示す図面であり、図12(a)は上面図であり、図12(b)は図12(a)の切断面線A−Aによる断面図である。
溝部17は、平面視形状がほぼUの字状であり、金型側ゲート部(不図示)から樹脂の供給を受けるゲート部30、ゲート部30に連通する非貫通溝であり、排出口31aを有する注入路31と、注入路31の底部を構成する薄肉部32とを有し、ゲート部30の注入路側端部及びその近傍領域が貫通穴であり、ゲート部30の注入路とは離反する側の端部及び近傍領域が底部32aを有する非貫通穴になるように構成されている。底部32aは、注入路31に向かう方向にその厚みが徐々に小さくなる断面視ほぼテーパ状の形状を有している。金型側ゲート部からゲート部30に供給される樹脂は、主に底部32aに当たって注入路31に向かう方向に付勢されるので、溝部17による集合体11への樹脂供給性を高めることができる。なお、本実施形態では、溝部17の底部32aを断面視ほぼテーパ状の形状としているが、これに限定されず、例えば、平坦面等としてもよい。
図13は、溝部14の別の変形例である溝部18の構成を模式的に示す図面であり、図13(a)は上面図であり、図13(b)は図13(a)の切断面線B−Bによる断面図である。
溝部18は、平面視形状がほぼUの字状であり、金型側ゲート部(不図示)から樹脂の供給を受ける貫通穴であるゲート部30と、ゲート部30に連通する非貫通溝であり、排出口31aを有する注入路31と、注入路31の底部となる薄肉部32と、ゲート部30の内壁面と枠辺12aの表面との境界のほぼ全周を、枠辺12aの板厚方向に沿って段差とした段部35とを有している。段部35は、例えば、ハーフエッチング等により形成することができる。段部35の形成により、溝部18におけるゲート部30の溝幅及び溝長さが溝部14のゲート部30よりもそれぞれ大きくなるように変化する。なお、前記境界の全周ではなく、少なくとも一部に段部35を形成してもよい。
段部35を設けることにより、樹脂成形体からカル(後述のランナー43)を引き剥がす際に、段部35近傍の樹脂層が破断の起点となって得られた樹脂成形体にその厚みよりも大きなカル(ランナー)ブレーク痕が突出することを防止でき、樹脂成形体を重ね合わせて保管する際に突出したカル(ランナー)ブレーク痕が他の樹脂成形体を傷付けるといった問題が生じるのを防止できる。
また、溝部18では、樹脂を注入する金型側ゲート部の溝広さに比べてゲート部30の金型側(注入路31から離反する側)の溝広さが大きくなる段部35を設けることにより、樹脂成形体脱型時に、段部35をより確実に樹脂層の破断の起点とすることができる。
上記した溝部17、18は、図7〜11に示す溝部14の変形例と同様の変形例を有することができる。
図14は、本発明の第4実施形態である樹脂成形体4の構成を模式的に示す図面である。図14(a)は樹脂成形体4の表面(光半導体素子実装面)状態を示す平面図であり、図14(b)は樹脂成形体4の裏面の状態を示す平面図である。
樹脂成形体4は、リードフレーム1と、該リードフレーム1に一体成形された樹脂層50とよりなり、その表面には第1、第2のリード部20、21が露出し、その裏面には第1、第2のリード部20、21における内側領域20a、21aの裏面がそれぞれ露出している。
リードフレーム1の第1、第2のリード部20、21における外側領域20b、21bは、図4に示すように、裏面の少なくとも一部がハーフエッチングにより除去されることで薄肉化されている。このため、樹脂成形体4の表面では第1、第2のリード部20、21の表面のほぼ全域が露出し、裏面では内側領域20a、21aのみを残して樹脂層50が形成され、スリット部22には内側領域20a、21aの板厚と同じ厚みを有する樹脂層50が一体成形され、平板型(フラット型)の樹脂成形体4となっている。
樹脂成形体4は、例えば、リードフレーム1を上下から挟み込む上下金型からなる成形金型であって、一方の金型におけるリードフレーム1の枠体12に設けられた溝部14の当該金型側のゲート部30に対応する位置に、ゲート部30を通じて溝部14内部に連通する金型側ゲート部44を設けるとともに、金型側ゲート部44に樹脂を供給するランナー43を設けた、成形金型40を用いることにより作製できる。
図15は、樹脂成形体4作製時におけるリードフレーム1と成形金型40との位置関係を概略的に示す断面図である。図15は、リードフレーム1を上下金型41、42で挟持した場合における、図2に示すY−Y切断面線による断面図である。
成形金型40は上金型41と下金型42とを備え、上金型41及び下金型42を閉じ合わせた時にこれらの下面と上面とにより、図15の紙面において左から右に向かう方向に延び、樹脂供給路となるランナー43が形成され、ランナー43の右側先端部には樹脂注入口である金型側ゲート部44が形成される。リードフレーム1は、金型側ゲート部44がリードフレーム1の溝部14の成形金型側ゲート部30の上方に位置するように成形金型40の上金型41と下金型42とにより挟みこまれる。これにより、金型側ゲート部44が溝部14とランナー43とを連通させる。ランナー43及び金型側ゲート部44を介してリードフレーム1に樹脂を供給し、例えば熱硬化させることにより樹脂層50を形成し、樹脂成形体4を得る。樹脂成形体4の成形金型40からの脱型に際しては、溝部14に充填された樹脂層及びその近傍領域の樹脂層を起点として樹脂層50の破断が起こるので、樹脂層50におけるリードフレーム1の単位実装領域10上及びその近傍の樹脂層に上記した種々の欠陥が発生することが防止される。
なお、リードフレーム1への樹脂の供給性等を考慮すると、成形金型40及び熱硬化性樹脂を用いて、トランスファモールド成形を行ない、樹脂層50をリードフレーム1に一体成形することが好ましい。
図16は、本発明のリードフレームを用いる樹脂成形体の作製に好適な別形態の成形金型40Aの構成を模式的に示す断面図である。図16は、リードフレーム1を上下金型45、46で挟持した場合における、図2に示すY−Y切断面線による断面図である。
成形金型40Aは、上金型45が、その下面における溝部14のゲート部30に対応する位置に、下方に突出する金型ブロック部47を有し、リードフレーム1を上下金型45、46で挟み込んだ時に、金型ブロック部47の断面視ほぼ逆台形状の先端部が、ゲート部30の内壁面に接することなく、ゲート部30内の空間に嵌入するように構成されている。このような金型ブロック部47を有する成形金型40Aを用いることにより、ランナー43の樹脂成形体からの脱離を容易にすると共に、樹脂成形体にカル(ランナー)ブレーク痕が突出することを防ぐことができる。
図17は、金型ブロック部47の変形例を示す断面図である。金型ブロック部47Aは、ゲート部30の内部空間に嵌入される先端部が断面視ほぼ逆三角形状の形状を有している。また、金型ブロック部47Bは、ゲート部30の内部空間に嵌入される先端部の下方端部が丸まった形状を有している。このように構成しても、金型ブロック部47と同様に、ランナー43の樹脂成形体からの脱離を容易にすると共に、樹脂成形体にカル(ランナー)ブレーク痕が突出することを防ぐことができる。
図18は、本発明の第5実施形態である光半導体装置5の構成を模式的に示す斜視図である。
光半導体装置5は、樹脂成形体4を単位実装領域10毎に個片化した基板51と、基板51の表面に露出している第1のリード部20の内側領域20aに固定される光半導体素子52と、内側領域20aと光半導体素子52とを電気的に接続する金線等のワイヤボンディング53と、基板51の表面に露出している第2のリード部21の内側領域21aと光半導体素子52とを電気的に接続するワイヤボンディング54と、光半導体素子52及びワイヤボンディング53、54、更には内側領域20a、21aを透光性樹脂で封止した透光性樹脂層55と、を備えている。
光半導体装置5は、例えば、樹脂成形体4の表面に露出している第1、第2のリード部20、21の内側領域20a、21aにワイヤボンディング53、54により通電可能に実装される複数の光半導体素子52と、これらを透光性樹脂で封止した透光性樹脂層55と、よりなる光半導体パッケージを作製し、この光半導体パッケージを光半導体素子52ごとに個片化することにより作製できる。本実施形態では、透光性樹脂層55は平板型に形成されているが、これに限定されず、レンズ状等の任意の形状に適宜形成することができる。
光半導体装置5は、本発明の実施形態に係るリードフレームを用いて作製されているため、単位実装領域10に形成された樹脂層50に亀裂、欠け、剥離等の欠陥が極めて少ないため、電気特性や耐用性等の点で、長期的な信頼性の高いものとなっている。
図19は、別形態の樹脂成形体6の構成を模式的に示す図面である。図19(a)は樹脂成形体6の全体構成を概略的に示す斜視図である。図19(b)は樹脂成形体6の要部の構成を模式的に示す平面図である。図19(c)は樹脂成形体6を単位実装領域10毎に個片化したリフレクタ7の構成を模式的に示す斜視図である。図19(d)はリフレクタ7の断面図である。図20は別形態の光半導体装置8の構成を模式的に示す斜視図である。
樹脂成形体6は、リードフレーム1と、リードフレーム1の表面に一体成形された樹脂層60と、底面62に第1、第2のリード部の内側領域20a、21aが主に露出した凹部61とを備える薄板である。樹脂層60は、凹部61を形成する穴を複数有し、光半導体素子からの光を所定の方向に反射する反射部63と、第1、第2のリード部間のスリット部22に充填された絶縁部64とからなる。樹脂成形体6の裏面には、樹脂成形体4の裏面(図14(b))と同様に、第1、第2のリード部の内側領域20a、21aの裏面が露出し、樹脂層60の裏面と同一平面上にある。
図19(c)に示すリフレクタ7は、1個の単位実装領域10と、単位実装領域10の表面(光半導体素子実装面)の及び裏面の一部に形成された樹脂層60と、底面62に第1、第2のリード部の内側領域20a、21aが主に露出した凹部61とを備え、その側面に、第1、第2、第3の連結部27、28、29の各断面27a、28a、29aが露出している以外は、樹脂層60の断面となっている。
ここで、樹脂成形体6の各底面62又はリフレクタ7の底面62に露出する第1、第2のリード部の内側領域20a、21aにワイヤボンディング等により光半導体素子を実装した後、凹部61に透光性樹脂を充填して透光性樹脂層を形成することにより、光半導体パッケージ又は光半導体装置をえることができる。
光半導体装置8は、1個の単位実装領域10と、単位実装領域10の表面(光半導体素子実装面)及び裏面の一部に形成された樹脂層60と、底面62に内側領域20a、21aが主に露出した凹部61と、内側領域20aに固定される光半導体素子52と、内側領域20aと光半導体素子52とを電気的に接続するワイヤボンディング53と、内側領域21aと光半導体素子52とを電気的に接続するワイヤボンディング54とを備えている。光半導体装置8は、光半導体装置5と同様の効果を有している。
上記の光半導体装置5、8では、第1のリード部の内側領域20aに光半導体素子52を実装しているが、これに限定されず、第2のリード部の内側領域21aに光半導体素子52を実装しても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、例えば、光半導体素子を実装する基板と、該基板の両側に該基板と互いに離隔するように配置され、正極及び負極にそれぞれ対応する2つのリード部とからなる単位実装領域を用いる等、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1、1A、1B、1C、2、2A、2B、2C、3、3A、3B リードフレーム
4、6 樹脂成形体
5、8 光半導体装置
7 リフレクタ
10、10x 単位実装領域
11 集合体
12 枠体
13 支持部
14、15、15A、15B、15C、16、16A、16B、17、18 溝部
20 第1のリード部
21 第2のリード部
22 スリット部
25 隙間
26 内側端面
27 第1の連結部
28 第2の連結部
29 第3の連結部
30 ゲート部
31 注入路
31a 排出口
32 薄肉部
32a 底部
33 第1ゲート部
34 第2ゲート部
35 段部
40、40A 成形金型
41、45 上金型
42、46 下金型
43 ランナー
44 金型側ゲート部
47、47A、47B 金型ブロック部
50、60 樹脂層
51 基板
52 光半導体素子
53、54 ワイヤボンディング
55 透光性樹脂層
61 凹部
62 底面
63 反射部
64 絶縁部

Claims (27)

  1. 2以上の互いに離隔するリード部からなる単位実装領域が複数連設されてなる光半導体用リードフレームであって、
    前記複数の単位実装領域の集合体の周りに枠体を設け、
    該枠体に、樹脂が供給されるゲート部とこれに連続して内側の集合体の隙間へ樹脂を供給する注入路とよりなる空間が構成される溝部を設け、
    該溝部のうち、少なくとも前記枠体の内側端辺部の前記注入路の排出口となる部位を、薄肉部を残した非貫通の溝としたことを特徴とする光半導体用リードフレーム。
  2. 前記単位実装領域が、縦横に複数連設されてなる請求項1記載の光半導体用リードフレーム。
  3. 集合体の周りに隙間を空けて枠体を設け、前記集合体のうち周端に配された単位実装領域と前記枠体とを連結し、枠体の内側に前記集合体を支持する支持部を設けてなる請求項1又は2記載の光半導体用リードフレーム。
  4. 前記支持部を、薄肉部より構成してなる請求項3記載の光半導体用リードフレーム。
  5. 前記支持部を、薄肉の支持片より構成してなる請求項4記載の光半導体用リードフレーム。
  6. フレーム内部の前記単位実装領域のリード部周りの樹脂充填空間を、縦横に隣接する他の単位実装領域の同じく樹脂充填空間に連通させてなる請求項2〜5の何れか1項に記載の光半導体用リードフレーム。
  7. 縦横の単位実装領域を薄肉の連結部で連結してなる請求項6記載の光半導体用リードフレーム。
  8. 前記溝部を、前記枠体の前記集合体を囲む枠辺のうち、前記互いに離隔するリード部間の樹脂充填空間が延びる方向に対して交わる方向に延びている枠辺に設けてなる請求項1〜7の何れか1項に記載の光半導体用リードフレーム。
  9. 前記排出口を、隣接する単位実装領域間の位置に対向する位置に開口させてなる請求項8記載の光半導体用リードフレーム。
  10. 前記ゲート部における前記注入路側端部の少なくとも一部を、底の無い貫通した溝とした請求項1〜9の何れか1項に記載の光半導体用リードフレーム。
  11. 前記ゲート部における前記注入路と離反する側の端部の少なくとも一部を、有底溝とした請求項10記載の光半導体用リードフレーム。
  12. 前記溝部が、当該溝部を有する枠辺が延びている方向である幅方向に長い溝であり、且つ前記排出口が単又は複数の位置に開口している請求項1〜11の何れか1項に記載の光半導体用リードフレーム。
  13. 前記溝部が、当該溝部を有する枠辺が延びている方向である幅方向に長い溝であり、且つ前記ゲート部が単又は複数の位置に設けられている請求項1〜12の何れか1項に記載の光半導体用リードフレーム。
  14. 前記溝部が、当該溝部を有する枠辺が延びている方向である幅方向に長い溝であり、且つ前記ゲート部が、注入路を兼ねる前記幅方向に長い溝部分のうち単又は複数の所定領域とされている請求項1〜12の何れか1項に記載の光半導体用リードフレーム。
  15. 前記排出口を構成する非貫通の溝を、当該溝部を有する前記枠辺が延びている方向である幅方向に長い溝とし、これにより前記排出口を当該幅方向に長い開口とした請求項1〜14の何れか1項に記載の光半導体用リードフレーム。
  16. 前記非貫通の溝を、複数の単位実装領域にわたる長い溝とした請求項15記載の光半導体用リードフレーム。
  17. 前記排出口を構成する前記非貫通の溝の底部から前記支持部が延びている請求項1〜16の何れか1項に記載の光半導体用リードフレーム。
  18. 前記ゲート部の内壁に、板厚方向に沿って溝広さが変化する段部を設けてなる請求項1〜17の何れか1項に記載の光半導体用リードフレーム。
  19. 前記段部を、樹脂を供給する金型側ゲート部の溝広さに比べて、前記ゲート部の溝広さが大きくなる段部とした請求項18記載の光半導体用リードフレーム。
  20. 前記非貫通の溝に残された前記薄肉部が、前記枠体の表側又は前記枠体の厚み方向途中部に存在する請求項1〜19の何れか1項に記載の光半導体用リードフレーム。
  21. 請求項1〜20の何れか1項に記載の光半導体用リードフレームと、
    該リードフレームに一体成形される樹脂層とよりなり、
    表裏に各リード部の上下面がそれぞれ露出した光半導体用樹脂成形体。
  22. 前記樹脂層を、前記リードフレームの板厚内の空間に充填される樹脂により該リードフレームに一体成形してなり、表裏に各リード部の上下面がそれぞれ露出し、且つ前記リードフレームの板厚と同じ厚みを有する平板型の請求項21記載の光半導体用樹脂成形体。
  23. 請求項21又は22記載の光半導体用樹脂成形体の製造方法であって、
    前記光半導体用リードフレームを上下から挟み込む上下金型のうち、一方の金型における前記リードフレームの枠体に設けられた前記溝部の当該金型側に開口する前記ゲート部に対応する位置に、該ゲート部を通じて溝部の内部に連通する金型側ゲート部を設けるとともに、該金型側ゲート部に樹脂を供給するランナーを設け、これら上下金型を用いて前記樹脂層を前記リードフレームに一体成形することを特徴とする光半導体用樹脂成形体の製造方法。
  24. 前記上金型が、その下面における前記ゲート部に対応する位置に下方に突出する金型ブロック部を有し、前記光半導体用リードフレームを上下金型で挟み込んだ時に、前記金型ブロック部の先端部の少なくとも一部が、前記ゲート部の内壁面に接することなく、前記ゲート部内の空間に嵌入する請求項23記載の光半導体用樹脂成形体の製造方法。
  25. 前記上下金型を用いたトランスファモールド成形より熱硬化性樹脂を充填して前記樹脂層を前記リードフレームに一体成形する請求項23又は24記載の光半導体用樹脂成形体の製造方法。
  26. 請求項21又は22記載の光半導体用樹脂成形体と、
    前記単位実装領域の各々に対応して設けられ、それぞれ前記光半導体用樹脂成形体の表面に露出している各リード部に通電可能に実装される光半導体素子と、
    各光半導体素子を透光性樹脂で封止してなる透光性樹脂層と、
    よりなる光半導体パッケージ。
  27. 請求項26記載の光半導体パッケージを、前記光半導体素子ごとに個片化してなる光半導体装置。
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