JP2015138381A - 操作入力システム、操作デバイス及び情報機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作デバイスの本体の移動操作に伴う加速度信号を、情報機器に対する操作入力信号として出力するものにあって、情報機器に対し精度良い操作入力信号を与える。【解決手段】操作デバイス12は、スマートフォン15との接続状態で、回転操作つまみ14の回転操作信号、及び、回転操作つまみ14の押下操作に伴う決定信号、並びに、操作デバイス12の移動操作に伴う加速度センサ19の検出した加速度信号S1を、BTモジュール20を介して該スマートフォン15に対して出力する。スマートフォン15(CPU24)は、自己の有する基準加速度センサ30の検出した基準加速度信号S0と、操作デバイス12から入力された加速度信号S1とを比較することに基づいて、操作デバイス12の操作に伴う操作入力の有無を判定し、それらの差分を、スマートフォン15に対する操作入力信号とする。【選択図】図1
Description
本発明は、情報機器とこの情報機器に対し操作入力信号を出力する操作デバイスとを備えた操作入力システム、並びに、その操作入力システムを構成する操作デバイス及び情報機器に関する。
例えば自動車に搭載される遠隔入力装置として、センターコンソールに設けられた遠隔操作用の操作デバイスによって、インストルメントパネルに設けられた表示装置の操作(アイコンの選択、決定)を行うようにした構成のものが考えられている(例えば特許文献1参照)。前記操作デバイスは、ベースに、操作ノブをXY方向に移動可能、且つ、押圧操作可能に設けると共に、その操作ノブの操作を検出するためのX軸エンコーダ、Y軸エンコーダ、入力スイッチ等を備えて構成される。尚、この特許文献1においては、操作デバイスは、操作ノブに対し反力(ユーザの操作感)を付与するために、X軸モータ、Y軸モータを備えており、加速度センサの検出した加速度に基づいて力覚制御を行うように構成されている。
上記従来の遠隔入力装置では、操作デバイスを自在に移動させることは考慮されていなかったが、操作デバイスを、センターコンソール以外の任意の場所に設置したいというユーザニーズがある。そのため、ユニット化された操作デバイスを、車室内のいずれかの取付部に着脱自在に取付けるようにし、車載機器(或いは他の情報機器)側と無線(又は有線)で接続するようなシステムとすれば、操作装置を任意の場所に自在に配置することが可能となる。
更にこの場合、操作デバイスの本体を、ユーザが取付部から取外して、本体自体を移動操作(上下や左右に振ったり、傾けたりする動作)することにより、車載機器や他の情報機器等の操作対象を操作することも考えられる。このとき、操作デバイスの本体内に、本体に作用する加速度(加速度の変化)を検出する加速度センサを設けることにより、それらの移動操作を検出することが可能となり、検出された加速度信号に応じた操作入力信号を操作対象に出力することができる。
尚、近年では、例えばユーザの所持するスマートフォンや携帯型ナビゲーション装置、タブレット型パソコン等の情報機器を、車室内へ持込んで例えばインパネ上にセットして操作するといったことも多くなってきている。このような場合にも、上記した操作デバイスを、それら情報機器の操作に用いることができれば、ユーザにとっての利便性の向上を図ることができる。
ところが、操作デバイスを自動車の車内で使用する場合には、操作デバイス(ユーザ)自体が自動車の走行に伴う加速度を受けるため、加速度センサの検出加速度が、自動車の走行に伴うものなのか、ユーザの操作によるものなのかの判別ができず、ひいては、操作対象に対し精度良い操作入力信号を与えることができない問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、操作デバイスの本体の移動操作に伴う加速度信号を、情報機器に対する操作入力信号として出力することを可能としたものにあって、情報機器に対し、精度良い操作入力信号を与えることができる操作入力システム、操作デバイス及び情報機器を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の操作入力システムは、情報機器(15)と、この情報機器(15)に対し操作入力信号を出力する操作デバイス(12)とを備えた操作入力システム(11)であって、前記操作デバイス(12)は、本体(13)内に加速度センサ(19)を備えていると共に、自己が移動操作されることに伴い、前記加速度センサ(19)により検出される加速度信号(S1)を前記情報機器(15)に対して出力する加速度信号出力手段(16)を備え、前記情報機器(15)は、該情報機器(15)に作用する加速度を検出する基準加速度検出手段(30)の検出した基準加速度信号(S0)と、前記操作デバイス(12)から入力された加速度信号(S1)とを比較することに基づいて、該操作デバイス(12)の操作に伴う操作入力の有無を判定する入力判定手段(24)を備えるところに特徴を有する(請求項1の発明)。
これによれば、操作デバイス(12)が、ユーザにより移動操作されると、本体(13)内の加速度センサ(19)により検出される加速度信号(S1)が、加速度信号出力手段(16)により、情報機器(15)に対して操作入力信号として出力される。ここで、システムが、例えば自動車、電車等の移動体において使用されている場合(システムを持った人体が移動している場合も含む)には、加速度センサ(19)の検出加速度が、移動体の移動に伴うものなのか、ユーザの操作によるものなのかの判別ができなくなる虞がある。
ところが、情報機器(15)は、基準加速度検出手段(30)により、自己に作用している基準加速度信号(S0)が検出され、入力判定手段(24)により、基準加速度信号(S0)と、操作デバイス(12)から入力された加速度信号(S1)とが比較されて、操作デバイス(12)の操作に伴う操作入力の有無が判定される。これにより、操作デバイス(12)からの加速度信号(S1)が、移動体の移動に伴うものなのか、ユーザの操作によるものなのかを判別することができる。この結果、操作デバイス(12)の移動操作に伴う加速度信号(S1)を、情報機器(15)に対する操作入力信号として出力することを可能としたものにあって、情報機器(15)に対し、精度良い操作入力信号を与えることができる。
また、本発明の操作デバイスは、上記操作入力システム(11)を構成する操作デバイス(12)であって、本体(13)と、この本体(13)内に設けられた加速度センサ(19)と、前記情報機器(15)と近距離無線通信により接続する接続手段(20)と、前記本体(13)が移動操作されることに伴い、前記加速度センサ(19)により検出される加速度信号(S1)を前記情報機器(15)に対して出力する加速度信号出力手段(16)とを備えている(請求項7の発明)。
本発明の情報機器は、上記操作入力システム(11)を構成する情報機器(15)であって、自己に作用する加速度を検出する基準加速度検出手段(30)の検出した基準加速度信号(S0)を取得する基準加速度入力手段(24)と、前記操作デバイス(12)と近距離無線通信により接続する接続手段(29)と、前記操作デバイス(12)から入力された加速度信号(S1)を、前記基準加速度信号(S0)と比較することに基づいて、該操作デバイス(12)の操作に伴う操作入力の有無を判定する入力判定手段(24)とを備えている(請求項9の発明)。
以下、本発明を具体化した一実施例について、図面を参照しながら説明する。尚、本実施例は、情報機器としてのスマートフォンを、車両(乗用車)の車室内で使用する場合に本発明を適用したものである。
まず、図3は、車両(自動車)の車室1のうち運転席近傍の様子を概略的に示しており、ここで、運転席の前部には、インストルメントパネル2(以下「インパネ2」と略称する)が設けられている。このインパネ2には、メータ部3が埋込まれるようにして設けられ、その手前側に位置してステアリングコラム4に支持されたステアリングホイール5が設けられている。詳しく図示はしないが、前記メータ部3には、スピードメータ、タコメータ、燃料計、水温計、各種のワーニングランプ等が設けられている。
そして、前記インパネ2の中央に位置するインパネセンター部2aには、表示装置(マルチディスプレイ)7が組込まれている。この表示装置7は、例えばカラー液晶ディスプレイから構成され、地図画面や、車載ナビゲーション、カーエアコン、カーオーディオ等の各車載機器の制御(指示・選択)用の画面などの各種の画面が表示されるようになっている。また、表示装置7の近傍には、前記各車載機器に関する操作や設定を行うためのボデー系操作スイッチ部8が設けられている。運転席と助手席との間のセンターコンソール部9には、シフトレバー10が設けられている。
本実施例に係る操作入力システム11は、図1にも示すように、ユニット化された操作デバイス12と、この操作デバイス12により操作可能とされる情報機器(携帯通信端末)としてのスマートフォン15とを備えて構成される。本実施例の操作入力システム11においては、ユーザの所有する前記スマートフォン15は、車室1内に持込まれて、スマホホルダ(スタンド)6を介してインパネ2上に設置されるようになっている。そして、前記操作デバイス12は、ユーザの操作により、前記スマートフォン15に対する指示や選択、設定などの入力操作を行うことが可能に構成されている。
図2に示すように、前記操作デバイス12は、例えばほぼ円板状をなす本体ベース(本体)13と、その本体ベース13上に設けられた円形ダイヤル状の回転操作つまみ14とから構成されている。このとき、図2(a)に示すように、回転操作つまみ14は、本体ベース13に対し、矢印A及びB方向に回転操作可能で、且つ、矢印C方向に押下操作可能に設けられている。更に、図2(b)に矢印Dで示すように、操作デバイス12は、車室1内から取外した状態で、ユーザが手で持って全体を三次元的に移動操作(上下や左右に振るような操作)することが可能に構成されている。
ここで、図3では、操作デバイス12は、センターコンソール9上(シフトレバー10の後ろ側)に配置されているが、それ以外にも、操作デバイス12(本体ベース13)は、車室1内の任意の位置に、任意の姿勢で自在に取付ける(着脱する)ことができるようになっている。具体例を挙げると、例えば、インパネセンター部2aの表示装置7の下方、ステアリングコラム4の上面や左右の側面、ステアリングホイール5の上面(スポーク部分)、運転席側や助手席側のドアの内面、天井面、後部座席近傍など、ユーザの所望する任意の位置に、操作デバイス12を取付ける(取付位置を変更する)ことが可能となっている。尚、車室1内の各部に対する操作デバイス12の取付け方法については、特に限定するものではないが、例えば、アタッチメントを用いた嵌め合い、磁石による吸着、両面テープによる接着など、様々な方法を採用することができる。
図1に示すように、この操作デバイス12の本体ベース13内には、全体を制御するCPU16が設けられていると共に、前記回転操作つまみ14の回転量(回転方向を含む)を検出する例えばロータリエンコーダ等の回転検出部17、回転操作つまみ14が押圧操作された時にオン動作するプッシュスイッチ18が設けられている。これと共に、操作デバイス12の本体ベース13には、操作デバイス12に作用する加速度を検出するための加速度センサ19が設けられている。
詳しい図示及び説明は省略するが、この加速度センサ19は、例えばジャイロセンサ、傾斜センサ、複数個の加速度センサ等の複数のセンサを組合せて構成され、加速度の絶対値、つまり、絶対的な3軸方向(重力方向、東西方向、南北方向)に関しての加速度を検出できる構成とされている。また、この加速度センサ19により、操作デバイス12の設置されている姿勢、つまり回転操作つまみ14の回転軸の延びる方向の検出も可能とされている。前記回転検出部17、プッシュスイッチ18、及び加速度センサ19の検出信号は、前記CPU16に入力される。
また、操作デバイス12には、Bluetooth(登録商標)モジュール20(以下「BTモジュール20」という)が設けられている。このBTモジュール20は、前記CPU16により制御され、前記スマートフォン15との間で近距離無線通信を行ってデータのやり取りを行うようになっており、接続手段として機能する。さらに、操作デバイス12には、前記CPU16に接続されたRTC(Real Time Clock)21及び記憶部22が設けられている。尚、図示はしないが、操作デバイス12には、電源となる電池(バッテリ)が内蔵されている。
前記スマートフォン15は、図3に示すように、手持ち操作可能な矩形パネル状の本体の前面部に、表示装置23を備えている。この表示装置23は、例えばフルカラー液晶表示機からなり、その表面部には操作部としての図示しないタッチパネルが設けられている。図1に示すように、このスマートフォン15内には、前記表示装置23を含め全体を制御するCPU24が設けられている。これと共に、スマートフォン15には、前記CPU24に接続された、RTC(Real Time Clock)25、音声出力装置26、記憶部27、通信装置28が設けられている。
前記通信装置28は、移動通信網やネットワークへ接続する広域通信を行い、通話やネットワークとの間のデータの送受信などを行う。前記記憶部28は、電話帳データや楽曲などを記憶していると共に、スマートフォン15にて実行される各種のアプリケーションやユーザが保存したデータなどが記憶されている。このとき、スマートフォン15は、前記操作デバイス12と接続するためのアプリケーションを備えており、該アプリケーションの実行によって、該操作デバイス12からの入力信号(回転操作信号、決定信号、加速度信号)により動作することが可能となる。
そして、スマートフォン15は、Bluetooth(登録商標)モジュール29(以下「BTモジュール29」という)が設けられている。このBTモジュール29は、前記CPU24により制御され、前記操作デバイス12(BTモジュール20)との間で近距離無線通信を行ってデータのやり取りを行うようになっており、接続手段として機能する。更に、スマートフォン15には、自己に作用する加速度(基準加速度S0)を検出する基準加速度検出手段としての基準加速度センサ30が設けられている。この基準加速度センサ30も加速度の絶対値を検出できる構成となっている。
さて、前記操作デバイス12(CPU16)は、前記スマートフォン15との接続状態で、回転操作つまみ14の回転操作に伴う回転検出部17の検出信号(回転操作信号)、及び、回転操作つまみ14の押下操作に伴うプッシュスイッチ18のオン動作信号(決定信号)、並びに、操作デバイス12の移動操作に伴う前記加速度センサ19の検出した加速度信号S1を、BTモジュール20を介して該スマートフォン15に対して出力する。従って、CPU16が、加速度センサ19により検出される加速度信号S1を前記スマートフォン15に対して出力する加速度信号出力手段として機能する。
そして、スマートフォン15のCPU24は、前記操作デバイス12との接続状態で、BTモジュール29を介して、操作デバイス12からの信号を受信(入力)すると、表示装置23の画面における、回転操作信号に応じた複数個のアイコンの選択表示などの処理を行うと共に、決定信号に基づいて決定処理を実行する。また、操作デバイス12からの加速度信号に応じて、モード変更の処理を実行する。
このとき、後の作用説明でも述べるように、CPU24は、前記基準加速度センサ30の検出した基準加速度信号と、前記操作デバイス12から入力された加速度信号とを比較することに基づいて、該操作デバイス12の操作に伴う操作入力の有無を判定する。そし、前記操作デバイス12から入力された加速度信号(絶対値)と基準加速度信号(絶対値)との差分を、スマートフォン15に対する操作入力信号とする。従って、CPU24が入力判定手段として機能する。
またこの場合、CPU24は、前記基準加速度センサ30の検出した基準加速度信号S0と、前記操作デバイス12から入力された加速度センサ19の加速度信号S1とを比較するにあたり、加速度信号S1の遅延時間ΔT(図6参照)を考慮して、それらを比較するようになっている。更に、これも次の作用説明で述べるように、本実施例では、予めキャリブレーション処理を実行することに基づき、前記遅延時間ΔT及び基準加速度センサ30と加速度センサ19との間の出力誤差ΔEを求め、それら誤差を補正するための補正値を、記憶部27に記憶するようになっている。従って、記憶部27が記憶手段として機能する。
次に、上記のように構成された操作入力システム11の作用について、図4〜図6も参照して述べる。上記のように、例えば、ユーザは、自分が所持するスマートフォン15を、車室1内に持ち込み、例えばスマホホルダ6にセットする。このスマートフォン15において、操作デバイス12との接続のアプリケーションを実行することにより、スマートフォン15の操作を、操作デバイス12を用いて行うことが可能となる。
この場合、上記のように、操作デバイス12は、車室1内において、ユーザの所望の位置に、任意の向きで取付けられる。これにより、操作デバイス12を車室1内のユーザの好みの位置に設置して使用することができる。ユーザは、操作デバイス12の回転操作つまみ14を回転操作する、回転操作つまみ14を押下操作する、操作デバイス12を上下或いは水平方向に移動操作する(振る)ことにより、スマートフォン15に対する操作入力が可能となる。このとき、操作デバイス12がユーザにより移動操作されると、本体ベース13内の加速度センサ19により検出される加速度信号が、スマートフォン15に対して操作入力信号として出力される。
ここで、システム11は、自動車(車両)において使用されているので、加速度センサ19の検出加速度が、車両の移動に伴うものなのか、ユーザの操作によるものなのかの判別ができなくなる虞が考えられる。そこで、本実施例では、スマートフォン15(CPU24)は操作デバイス12から加速度信号を受信した場合に、図4のフローチャートに示す処理を実行する。また、図5のフローチャートは、それに先立つ使用開始初期に、スマートフォン15(CPU24)が実行する基準加速度センサ30と加速度センサ19との間のキャリブレーション処理における手順を示している。
まず、図5及び図6を参照しながら、キャリブレーション処理について述べる。このキャリブレーション処理は、例えば車両の停止状態(加速度が他から作用しない状態)で、ユーザが、スマートフォン15においてキャリブレーション処理の実行を指示することより、が接続された状態で行われる。具体的には、図5に示すように、ステップS21にて、ユーザは、スマートフォン15と操作デバイス12とを接触させる(重ねる)ように持ち、同時に、上下、左右、回転といった移動操作を行う。
これにて、スマートフォン15及び操作デバイス12には、同時に同等の加速度が試験的に付与される。このとき、スマートフォン15において基準加速度センサ30が加速度を検出し、例えば図6(a)に示すような検出信号S0を出力する。同様に、操作デバイス12において、加速度センサ19が加速度を検出し、例えば図6(b)に示すような加速度信号S1が、スマートフォン15(CPU24)に入力される。
この場合、本来は、スマートフォン15の基準加速度センサ30の検出信号S0と、操作デバイス12の加速度センサ19の検出信号S1とは同等になる筈であるが、入力される加速度センサ19の検出信号には、基準加速度センサ30の検出信号に対し、遅延時間ΔTが生ずると共に、特性上の出力誤差ΔEが発生している。次のステップS22では、スマートフォン15のCPU24は、上記した遅延時間ΔT及び出力誤差ΔEを求め、それら誤差を補正するための補正値を記憶部27に記憶する。
さて、図4のフローチャートは、主としてスマートフォン15(CPU24)が実行する、操作デバイス12から加速度信号S1を受信する場合の処理手順の概略を示している。上記のように、ユーザによりスマートフォン15が車室1内に持込まれて操作デバイス12との接続のアプリケーションが実行されると、まずステップS11にて、操作デバイス12とスマートフォン15とが近距離無線(BTモジュール20、29)により接続される。次のステップS12では、スマートフォン15と操作デバイス12との内部時計(RTC21、25)が同期される。
これにて、操作デバイス12からの操作信号の入力が可能となるのであるが、ステップS13では、操作デバイス12に加速度が作用した(加速度センサ19が加速度を検出した)場合には、その加速度信号S1がスマートフォン15に対して出力(送信)される。すると、スマートフォン15(CPU24)においては、ステップS14にて、自己の基準加速度センサ30の検出した基準加速度信号S0と、操作デバイス12から入力された加速度信号S1との比較が行われる。
このとき、上記したように、基準加速度信号S0及び加速度信号S1を比較するに当たっては、絶対値が用いられる。この場合、スマートフォン15側の基準加速度信号S0を三軸を基準としてベクトル変換が行われ、絶対値が算出された後、絶対値について加速度信号S1から基準加速度信号S0を減算する処理が行われる。またこのとき、上記したキャリブレーション処理により求められた補正値に基づいて、基準加速度信号S0に対する加速度信号S1の誤差が補正される。
そして、次のステップS15では、上記計算結果を、操作デバイス12が移動されたことに伴う加速度波形として検出される。ステップS16では、操作デバイス12からの実際の操作入力があったかどうかが判定される。この判断は、例えば、所定方向の加速度の絶対値が閾値を越えたかどうか、或いは、所定の入力モデルとの一致度が閾値を越えたかどうかによって判定することができる。操作入力があったと判定されたときには(ステップS16にてYes)、ステップS17にて、判定された操作入力をスマートフォン15側アプリに出力し、ステップS13に戻る。操作入力があったと判定されなかった場合には(ステップS16にてNo)、そのままステップS13に戻る。
このように本実施例の操作入力システム11によれば、スマートフォン15においては、基準加速度センサ30により、自己に作用している基準加速度信号S0が検出され、基準加速度信号S0と、操作デバイス12から入力された加速度信号S1とが比較されて、操作デバイス12の操作に伴う操作入力の有無が判定される。これにより、操作デバイス12からの加速度信号S1が、移動体この場合車両の移動に伴うものなのか、ユーザの操作によるものなのかを判別することができる。
このとき、操作デバイス12から入力された加速度信号S1と基準加速度信号S0との差分を、スマートフォン15に対する操作入力信号としたので、移動体(車両)の移動に伴う加速度を排除して、ユーザの操作デバイス12の移動操作のみによる正確な加速度を、操作入力信号とすることができる。この結果、本実施例によれば、操作デバイス12の動操作に伴う加速度信号S1を、スマートフォン15に対する操作入力信号として出力することを可能としたものにあって、スマートフォン15に対し、精度良い操作入力信号を与えることができるという優れた効果を奏する。
そして、本実施例では、加速度信号S1及び基準加速度信号S0に、絶対値を用いるようにした。これにより、操作デバイス12の設置の向きとスマートフォン15の設置の向きとが異なっていても、加速度信号S1と基準加速度信号S0との差分によってユーザの操作デバイス12の移動操作のみによる正確な加速度を求めることができる。そのため、ユーザが、操作デバイス12の利用時に設置の向きを考慮する必要がなくなり、操作デバイス12とスマートフォン15との向きの相違に起因して、誤った操作入力信号を出力してしまうといった事態を排除することができる。
また、特に本実施例では、基準加速度センサ30の検出した基準加速度信号S0に対する、操作デバイス12から入力される加速度信号S1の遅延時間ΔTを考慮して、それらを比較するようにした。更に、本実施例では、キャリブレーション処理を実行することにより、基準加速度センサ30と加速度センサ19との間の加速度信号の誤差を求め、補正値として補正するように構成した。これらにより、ユーザの操作デバイス12の移動操作のみによる加速度を、より一層正確に求めることができる。
尚、上記実施例では、情報機器(携帯通信端末)としてのスマートフォン15に適用する場合を例示したが、情報機器としては、それ以外にも、PND(携帯型ナビゲーション装置)や、タブレット型パソコン等であっても良い。このとき、それら情報機器にも操作デバイス12と接続するためのアプリケーションを設けることによって、同様に操作入力システムを構築することが可能となる。情報機器と操作デバイスとの間の接続手段としては、Bluetooth方式に限らず、無線LAN(WiFi)や、有線(USB、HDMI(登録商標)等)を用いても良い。
そして、図示はしないが、本発明は、情報機器として、車両に組込まれる車載ナビゲーション装置、車載オーディオ装置などの車載装置に適用することもできる。この場合、基準加速度検出手段として車両に搭載された車載加速度センサを用い、その加速度検出信号を基準加速度信号S0として取込むように構成することができる。更には、上記した情報機器(携帯通信端末)を用いる場合でも、車載加速度センサを基準加速度検出手段として利用する構成としても良い。これにより、車載加速度センサを利用することができ、別途の基準加速度センサを設けずに済ませることができる。
また、上記実施例では詳しく説明しなかったが、操作デバイスを車室内の様々な場所に、任意の向きで設置する場合、操作デバイスの向き(回転操作つまみの回転軸の延びる方向)を検出し、検出された向きに応じて、グラフィックス表示に変化を設けるようにすること可能である。その他、本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、例えば、操作デバイスや情報機器の外観やハードウエア構成などについても、様々な変更が可能である等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、1は車室、11は操作入力システム、12は操作デバイス、13は本体ベース(本体)、14は回転操作つまみ、15はスマートフォン(情報機器)、16はCPU(加速度信号出力手段、手段)、19は加速度センサ、20はBluetoothモジュール(接続手段)、23は表示装置、24はCPU(入力判定手段)、27は記憶部(記憶手段)、29はBluetoothモジュール(接続手段)、30は基準加速度センサ(基準加速度検出手段)を示す。
Claims (11)
- 情報機器(15)と、この情報機器(15)に対し操作入力信号を出力する操作デバイス(12)とを備えた操作入力システム(11)であって、
前記操作デバイス(12)は、本体(13)内に加速度センサ(19)を備えていると共に、自己が移動操作されることに伴い、前記加速度センサ(19)により検出される加速度信号(S1)を前記情報機器(15)に対して出力する加速度信号出力手段(16)を備え、
前記情報機器(15)は、該情報機器(15)に作用する加速度を検出する基準加速度検出手段(30)の検出した基準加速度信号(S0)と、前記操作デバイス(12)から入力された加速度信号(S1)とを比較することに基づいて、該操作デバイス(12)の操作に伴う操作入力の有無を判定する入力判定手段(24)を備えることを特徴とする操作入力システム。 - 前記入力判定手段(24)は、前記操作デバイス(12)から入力された加速度信号(S1)と前記基準加速度信号(S0)との差分を、前記情報機器(15)に対する操作入力信号とすることを特徴とする請求項1記載の操作入力システム。
- 前記入力判定手段(24)は、前記基準加速度検出手段(30)の検出した基準加速度信号(S0)に対する、前記操作デバイス(12)から入力される加速度信号(S0)の遅延時間を考慮して、それらを比較することを特徴とする請求項1又は2記載の操作入力システム。
- 前記加速度信号(S1)及び基準加速度信号(S0)には、絶対値が用いられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の操作入力システム。
- 前記情報機器(15)及び前記操作デバイス(12)に、同時に同等の加速度を試験的に付与するキャリブレーション処理を実行し、前記情報機器(15)には、その際の前記基準加速度検出手段(30)及び前記加速度センサ(19)の検出加速度の差を補正値として求め、記憶する記憶手段(27)が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の操作入力システム。
- 前記情報機器(15)及び操作デバイス(12)は、車両の車室(1)内で使用可能に構成されており、前記情報機器(15)は、前記車両に搭載された車載加速度センサを前記基準加速度検出手段として、その加速度検出信号を基準加速度信号として取込むことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の操作入力システム。
- 請求項1から6のいずれかに記載の操作入力システム(11)を構成する操作デバイス(12)であって、
本体(13)と、
この本体(13)内に設けられた加速度センサ(19)と、
前記情報機器(15)と近距離無線通信により接続する接続手段(20)と、
前記本体(13)が移動操作されることに伴い、前記加速度センサ(19)により検出される加速度信号を前記情報機器(15)に対して出力する加速度信号出力手段(16)とを備えることを特徴とする操作デバイス。 - 前記本体(13)は、車室(1)内の複数の位置に対し、任意の向きに設置することが可能に設けられることを特徴とする請求項7記載の操作デバイス。
- 請求項1から6のいずれかに記載の操作入力システム(11)を構成する情報機器(15)であって、
自己に作用する加速度を検出する基準加速度検出手段(30)の検出した基準加速度信号(S0)を取得する基準加速度入力手段(24)と、
前記操作デバイス(12)と近距離無線通信により接続する接続手段(29)と、
前記操作デバイス(12)から入力された加速度信号(S1)を、前記基準加速度信号(S0)と比較することに基づいて、該操作デバイス(12)の操作に伴う操作入力の有無を判定する入力判定手段(24)とを備えることを特徴とする情報機器。 - 携帯通信端末(15)からなり、前記基準加速度検出手段としての基準加速度センサ(30)を内蔵していることを特徴とする請求項9記載の情報機器。
- 車両に組込まれる車載装置からなり、前記基準加速度入力手段は、前記基準加速度検出手段としての車載加速度センサから基準加速度信号が入力されることを特徴とする請求項9記載の情報機器。
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