JP2010157106A - 入力装置、制御装置、ハンドヘルド装置、制御システム及び制御方法 - Google Patents

入力装置、制御装置、ハンドヘルド装置、制御システム及び制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010157106A
JP2010157106A JP2008335170A JP2008335170A JP2010157106A JP 2010157106 A JP2010157106 A JP 2010157106A JP 2008335170 A JP2008335170 A JP 2008335170A JP 2008335170 A JP2008335170 A JP 2008335170A JP 2010157106 A JP2010157106 A JP 2010157106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input device
control
movement
screen
detection axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008335170A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Yamamoto
一幸 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008335170A priority Critical patent/JP2010157106A/ja
Publication of JP2010157106A publication Critical patent/JP2010157106A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ユーザが、その入力装置の姿勢変化の前後で同様に画像を操作することができる入力装置、制御装置、ハンドヘルド装置、これらの装置を含む制御システム及び制御方法を提供すること。
【解決手段】本実施形態に係る入力装置1は、内蔵されたセンサユニットにより入力装置1の姿勢を検出し、その姿勢の変化に応じて、センサユニットの検出軸を適宜切り替え、画面上の同じ軸に対応させるような制御モードを有する。これにより、入力装置1の姿勢が変化した場合に、例えばその姿勢変化の前後でユーザが同じ方向に入力装置1を動かしても、画像をその姿勢変化の前後で同様に操作することができる。
【選択図】図14

Description

本発明は、GUI(Graphical User Interface)の操作が可能な、空間操作型の入力装置、制御装置、ハンドヘルド装置、制御システム及び制御方法に関する。
PC(Personal Computer)で普及しているGUIのコントローラとして、主にマウスやタッチパッド等のポインティングデバイスが用いられている。GUIは、従来のPCのHI(Human Interface)にとどまらず、例えばTVを画像媒体としてリビングルーム等で使用されるAV機器やゲーム機のインターフェースとして使用され始めている。このようなGUIのコントローラとして、ユーザが空間で操作することができるポインティングデバイスが多種提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ポインティングデバイスでは、その本体の動きを検出するために一般的に2軸以上の検出軸を持つ加速度センサや角速度センサが用いられる。この加速度センサや角速度センサによる検出値から、例えば2次元である画面上のポインタの速度や移動量に変換される。
特開2001−56743号公報
ところで、このようなポインティングデバイス内に設けられた加速度センサ等の検出軸は、そのポインティングデバイスの本体内で固定されている。したがって、ユーザがポインティングデバイスを握り、その握り方を変えることにより、ポインティングデバイスの本体の姿勢が大きく変わる場合、本体内の検出軸の方向も変わる。その結果、その姿勢変化の前後の状態で同様なポインティング操作等、画面上での画像の操作を行うことができなくなる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、携帯型のデバイスが使用される場合に、ユーザが、そのデバイスの姿勢変化の前後で同様に画像を操作することができる入力装置、制御装置、ハンドヘルド装置、これらの装置を含む制御システム及び制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る入力装置は、筐体と、動き検出手段と、姿勢検出手段と、制御手段とを具備する。
前記動き検出手段は、第1の検出軸及び前記第1の検出軸とは異なる方向の第2の検出軸に沿う方向の前記筐体の動きを検出する。
前記姿勢検出手段は、前記筐体の姿勢を検出する。
前記制御手段は、第1の制御モードと、第2の制御モードとを有し、前記筐体の姿勢の変化に応じて、前記第1の制御モードと前記第2の制御モードとを選択的に切り替える。
前記第1の制御モードは、前記第1の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、画面上における所定の方向に前記画面上の画像を移動させるための制御情報を出力するモードである。
前記第2の制御モードは、前記第2の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記画面上における前記所定の方向に前記画像を移動させるための制御情報を出力するモードである。
これにより、筐体の姿勢が変化した場合に、例えばその姿勢変化の前後でユーザが同じ方向に入力装置を動かしても、画面の画像をその姿勢変化の前後で同様に操作することができる。
「画像の移動(画像の操作)」とは、例えば、画面上のポインタの移動、スクロールによる画面上の画像の移動、ズームイン(またはズームアウト)による画面上の画像の移動、画面上の画像の回転による移動等が挙げられる。
動き検出手段と姿勢検出手段は、筐体の動き及び姿勢の両方を検出する共有のセンサを有していてもよい。
前記姿勢検出手段は、前記筐体の角速度値を検出する角速度検出部と、前記角速度値の積分演算により回転角度値を得る積分手段とを有してもよい。
検出された角速度値が積分されることにより回転角度値が算出されるので、複雑な計算が実行されなくても、筐体の回転角度値が得られる。
前記姿勢検出手段は、前記筐体の加速度値を検出する加速度検出部を有してもよい。その場合、前記入力装置は、判定手段と、校正手段とをさらに具備する。
前記判定手段は、前記入力装置が、前記積分演算により得られた回転角度値を校正するために適した状態にあるか否かを、前記検出された加速度値及び角速度値のうち少なくとも一方に基づき判定する。
前記校正手段は、前記判定手段により、前記入力装置が、前記回転角度値を校正するために適した状態にあると判定された場合、前記回転角度値を校正するために、前記検出された加速度値に基づき前記入力装置の回転角度値を算出する。
これにより、積分手段による回転角度値の積分演算の際に生じる積分誤差を除去することができ、高精度に入力装置の姿勢が検出される。
前記判定手段は、前記入力装置が略等速度の状態にある場合に、前記入力装置が前記適した状態にあると判定してもよい。
入力装置が静止状態である場合に限られず、略等速度で動いているときも、入力装置は回転角度値を校正可能であるので、校正の機会が多くなる。これにより、後述するように、回転角度値を用いて画面上の画像の制御情報が算出される場合には、結果的に高精度な制御情報を得ることができる。
略等速度の状態とは、静止状態も含む意味である。
前記判定手段は、前記検出された角速度値から演算で求められた角加速度値の絶対値が閾値以下のとき、前記入力装置が略等速度の状態にあると判定してもよい。
前記判定手段は、前記検出された加速度値の絶対値が閾値以下のとき、前記入力装置が略等速度の状態にあると判定してもよい。
本発明の一形態に係る制御装置は、入力装置から送信された情報に基づき、画面上での画像の動きを制御する制御装置である。入力装置は、筐体と、第1の検出軸及び前記第1の検出軸とは異なる方向の第2の検出軸に沿う方向の前記筐体の動きを検出する動き検出手段と、前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記検出された、前記筐体の動き及び姿勢の情報を送信する送信手段とを有する。
前記制御装置は、前記姿勢の情報を受信する受信手段及び上述の制御手段を具備する。
本発明の一形態に係るハンドヘルド装置は、表示装置の画面上の画像を移動させる情報を出力することが可能なハンドヘルド装置であって、筐体と、表示部と、動き検出手段と、姿勢検出手段と、切り替え制御手段と、表示部制御手段とを具備する。
前記動き検出手段は、第1の検出軸及び前記第1の検出軸とは異なる方向の第2の検出軸に沿う方向の前記筐体の動きを検出する。
前記姿勢検出手段は、前記筐体の姿勢を検出する。
前記切り替え制御手段は、前記筐体の姿勢の変化に応じて、第1の制御モードと第2の制御モードとを切り替える。前記第1の制御モードは、前記第1の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記表示装置の画面上における所定の方向に前記表示装置の画面上の画像を移動させるための制御情報を出力するモードである。前記第2の制御モードは、前記第2の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記表示装置の画面上における前記所定の方向に前記画像を移動させるための制御情報を出力するモードである。
前記ハンドヘルド装置は、前記筐体の姿勢の変化に応じて、前記表示部内での画像の向きを制御する表示部制御手段をさらに具備してもよい。
本発明の一形態に係る制御システムは、入力装置と、制御装置とを具備する。
前記入力装置は、筐体と、上述の動き検出手段と、上述の姿勢検出手段と、制御手段と、送信手段とを有する。
前記制御手段は、前記筐体の姿勢の変化に応じて、第1の制御モードと第2の制御モードとを選択的に切り替える。前記第1の制御モードは、前記第1の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、画面上における所定の方向に前記画面上の画像を移動させるための第1の制御情報を出力するモードである。前記第2の制御モードは、前記第2の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記画面上における前記所定の方向に前記画像を移動させるための第2の制御情報を出力するモードである。
前記送信手段は、前記制御手段の動作に応じて、前記第1の制御情報及び前記第2の制御情報のうちいずれか一方を送信する。
前記制御装置は、前記送信された情報を受信する受信手段と、前記受信された情報に基づき、前記画面上の前記画像の動きを制御する画像制御手段とを有する。
本発明の一形態に係る制御システムは、入力装置と、制御装置とを具備する。
前記入力装置は、筐体と、上述の動き検出手段と、上述の姿勢検出手段と、送信手段とを有する。前記送信手段は、前記検出された、前記筐体の動き及び姿勢の情報を送信する。
前記制御装置は、上述の受信手段と、上述の制御手段と、画像制御手段とを有する。
前記画像制御手段は、前記制御手段の動作により選択された、前記第1の制御情報及び前記第2の制御情報のうちいずれか一方の情報に基づき、前記画面上の前記画像の動きを制御する。
本発明の一形態に係る制御方法は、第1の検出軸及び前記第1の検出軸とは異なる方向の第2の検出軸を用いて、入力装置の姿勢を検出することを含む。
前記筐体の姿勢が検出される。
前記第1の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、画面上における所定の方向に前記画面上の画像を移動させるための制御情報を出力する第1の制御モードと、前記第2の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記画面上における前記所定の方向に前記画像を移動させるための制御情報を出力する第2の制御モードとが、前記筐体の姿勢の変化に応じて選択的に切り替えられる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る制御システムを示す図である。制御システム100は、表示装置5、制御装置40及び入力装置1を含む。
図2は、入力装置1を示す斜視図である。入力装置1は、本体(筐体)10と、本体10に設けられた操作部14とを備えている。入力装置1は、例えばTVのリモートコントローラのような機能を有し、操作部14は、例えばチャンネルの選択やボリュームの調整のためのボタン14bを含む。また、操作部14は、電源ボタンやその他の操作ボタン14aを含む。入力装置1は、本体10上に設けられた図示しない表示部を有していてもよい。
また、入力装置1は、後述するように表示装置5の画面上に表示されたアイコンやポインタを操作することが可能な、PCで用いられる入力装置としてのマウスのような機能をも有する。この場合、操作ボタン14aがマウスの左ボタンの機能を有していればよい。
図3は、入力装置1の電気的な構成を示すブロック図である。
入力装置1は、MPU19、センサユニット17、水晶発振器20、上述の操作部14を有する。
MPU19は、必要な揮発性及び不揮発性メモリを内蔵している。MPU19には、センサユニット17による検出信号、操作部14による操作信号等が入力され、これらの入力信号に応じた所定の制御信号を生成するため、各種の演算処理等を行う。上記メモリは、MPU19とは別体で設けられていてもよい。MPU19に限られず、DSP、FPGA、ASIC等が用いられてもよい。
水晶発振器20は、クロックを生成し、これをMPU19に供給する。
送受信機21は、MPU19で生成された制御信号(入力情報または所定のコマンド)を、例えばRF無線信号または赤外線信号として、アンテナ22を介して制御装置40に送信する。また、送受信機21は、制御装置40から送信された各種の信号を受信することも可能となっている。
なお、入力装置1は、例えばメールの送受信やウェブに接続したりするための通信機能を有していてもよい。
図4(A)及び図4(B)は、センサユニット17を示す斜視図である。
図4(A)に示すように、センサユニット17は、互いに異なる角度、例えば直交する3軸(X軸、Y軸及びZ軸)に沿った加速度を検出する加速度センサユニット16を有する。すなわち、加速度センサユニット16は、X’、Y’及びZ’軸方向に沿った加速度を検出する加速度センサ161、162及び163の3つセンサを含む。
また、センサユニット17は、図4(B)に示すように、その直交する3軸の周りの角速度を検出する角速度センサユニット15を有する。すなわち、角速度センサユニット15は、ヨー方向の角速度センサ151、ピッチ方向の角速度センサ152及びロール方向の角速度センサ153の、3つのセンサを含む。
これらの加速度センサユニット16及び角速度センサユニット15はパッケージングされ、回路基板25上の第1の面及びそれとは反対側の第2の面に搭載されている。このように、回路基板25の第1の面及び第2の面の両面に、加速度センサユニット16及び角速度センサユニット15がそれぞれ配置されることで、回路基板25の主面の面積を小さくすることができる。したがって、センサユニット17の小型化を実現することができる。
角速度センサ151〜153としては、角速度に比例したコリオリ力を検出する振動型のジャイロセンサが用いられる。角速度センサ151〜153としては、振動型ジャイロセンサに限られず、回転コマジャイロセンサ、レーザリングジャイロセンサ、あるいはガスレートジャイロセンサ等が用いられてもよい。加速度センサ161〜163としては、ピエゾ抵抗型、圧電型、静電容量型等、どのようなタイプのセンサであってもよい。
典型的には、センサユニット17はアナログ信号を出力するものである。この場合、MPU19は、A/D(Analog/Digital)コンバータを含む。しかし、センサユニット17がA/Dコンバータを含むユニットであってもよい。
図2〜図4の説明では、便宜上、本体10の長手方向をZ’方向とし、例えば操作部14が設けられている表面(以下、主面10aという。)に垂直な方向をY’軸とする。また、本体10の幅方向をX’方向とする。この場合、上記センサユニット17は、回路基板25の、加速度センサユニット16及び角速度センサユニット15を搭載する面がX’−Z’平面に実質的に平行となるように、本体10に内蔵される。
なお、図4(A)及び(B)では、入力装置1が、本体10の主面10aが、表示装置5の画面3に実質的に垂直となるような姿勢を取った状態の、センサユニット17と画面3との状態を示している。特に、図4(A)は、入力装置1の主面10a側(斜め上)から見た図であり、図4(B)は、その逆(斜め下)から見た図である。
説明の便宜上、以降では、入力装置1とともに動く座標系、つまり、入力装置1に固定された座標系をX’軸、Y’軸、Z’軸で表す。また、地球上で静止した座標系、つまり慣性座標系をX軸、Y軸、Z軸で表す。また、入力装置1の動きに関し、X’軸回りの方向をピッチ方向、Y’軸回りの方向をヨー方向といい、Z’軸(ロール軸)回りの方向をロール方向という場合もある。
制御装置40は、MPU35(あるいはCPU)、表示制御部42、RAM36、ROM37、ビデオRAM41、アンテナ39及び送受信機38等を含む。
送受信機38は、入力装置1から送信された情報を、アンテナ39を介して受信する。また、送受信機38は、入力装置1へ所定の各種の情報を送信することも可能となっている。MPU35は、受信された情報を解析し、各種の演算処理を行う。表示制御部42は、MPU35の制御に応じて、主に、表示装置5の画面3上に表示するための画面データを生成する。ビデオRAM41は、表示制御部42の作業領域となり、生成された画面データを一時的に格納する。
制御装置40は、入力装置1に専用の機器であってもよいが、PC等であってもよい。制御装置40は、入力装置1に専用の機器に限られず、表示装置5と一体となったコンピュータであってもよいし、オーディオ/ビジュアル機器、プロジェクタ、ゲーム機器、またはカーナビゲーション機器等であってもよい。
表示装置5は、例えば液晶ディスプレイ、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等が挙げられるが、これらに限られない。あるいは、表示装置5は、テレビジョン放送等を受信できるディスプレイと一体となった装置、すなわちTVでもよいし、このようなディスプレイと上記制御装置40とが一体となった装置でもよい。
図5は、表示装置5に表示される画面3の例を示す図である。画面3上には、アイコン4やポインタ(カーソル)2等の画像が表示されている。アイコンとは、コンピュータ上のプログラムの機能、実行コマンド、またはファイルの内容等が画面3上で画像化されたものである。なお、画面3上の水平方向をX軸方向とし、垂直方向をY軸方向とする。
次に、入力装置1の動かし方及びこれによる画面3上のポインタ2の動きの典型的な例を説明する。
図6(A)、(B)に示すように、ユーザは、入力装置1の主面10aが鉛直上向きになるように入力装置1を握る。今、鉛直上向きは、Y軸方向に相当する。この状態で、センサユニット17の回路基板25(図4参照)の面は、表示装置5の画面3に対して垂直に近くなり、センサユニット17の検出軸であるX’及びY’軸が、画面3上の水平軸(X軸)及び垂直軸(Y軸)に対応するようになる。以下、このような図6(A)、(B)に示す入力装置1の姿勢を基本姿勢という。
図6(A)に示すように、基本姿勢の状態で、ユーザが手首や腕を左右方向、つまりヨー方向に振る。このとき、加速度センサ161は、X’軸方向の加速度axを検出し、角速度センサ151は、Y’軸の周りの角速度ωψを検出する。これらの検出値に基き、制御装置40は、ポインタ2がX軸方向に移動するようにそのポインタ2の表示を制御する。
一方、図6(B)に示すように、基本姿勢の状態で、ユーザが手首や腕を上下方向、つまりピッチ方向に振る。このとき、加速度センサ162は、Y’軸方向の加速度ayを検出し、角速度センサ152は、X’軸の周りの角速度ωθを検出する。これらの検出値に基き、制御装置40は、ポインタ2がY軸方向に移動するようにそのポインタ2の表示を制御する。
[入力装置の動作]
次に、以上のように構成された入力装置1の動作を説明する。図7、図8、図9は、その処理内容を示すフローチャートである。
入力装置1に電源が投入される。例えば、ユーザが入力装置1または制御装置40に設けられた電源スイッチ等を入れることにより、入力装置1に電源が投入される。電源が投入されると、センサユニット17から3軸の角速度値(ωψ、ωθ、ωφ)及び3軸の加速度値(ax、ay、az)が出力される。MPU19は、これら角速度値及び加速度値を取得する(図7のステップ101、102)。
なお、図7では、MPU19は、角速度値を取得した後、加速度値を取得している。しかし、MPU19は、ステップ101及び102を同期して実行してもよいし、加速度値の取得後、角速度値を取得してもよい。
MPU19は、X’及びZ’軸方向の加速度値(ax、az)の両方が閾値th1以下であるか否かを判定する(ステップ103)。それら両方が閾値th1以下である場合、MPU19は、主面10aが上向きであると判定し(ステップ104)、図9に示す処理へ進み、そうでない場合(ステップ105)、図8に示す処理へ進む。閾値th1としては、適宜設定可能であり、例えば主面10aが縦向きの状態にあるとき、またはそれに近い状態にあるときの加速度の検出値が基準とされてもよい。その場合、例えば入力装置1が水平から斜め30度以上起きているときの加速度の検出値が基準とされてもよい。
例えば、ステップ103でNOの場合、ステップ105の後に図8のステップ201に進んで、MPU19は、入力装置1が略等速状態にあるか否かを判定する。具体的には、MPU19は、まず検出された角速度値(ωψ、ωθ、ωφ)をそれぞれ微分することで、角加速度値(Δωψ、Δωθ、Δωφ)を取得する(ステップ201)。そして、MPU19は、これらすべての角速度値の絶対値が閾値th2以下であるか否かを判定する(ステップ202)。閾値th2は、ゼロに近い値が設定されるが、適宜設定可能である。MPU19は、これら2つのステップ201、202により、入力装置1が略等速状態にあるか否かを判定することができる。
略等速状態を判定する理由は、入力装置1が略等速状態にあるときは、加速度センサユニット16の検出値に慣性加速度が含まれておらず、その検出値から実質的に重力加速度を抽出することができるからである。ここでいう慣性加速度とは、実質的に入力装置1の動きのみにより発生する加速度であり、加速度センサユニット16の検出値から重力加速度値が除去されたものである。入力装置1が略等速状態にある場合、入力装置1が、後述する傾き角ψを校正するために適した状態にある、と言える。
ここでの略等速状態とは、正確な傾き角の算出に支障があるような慣性加速度が働かない状態を意味し、入力装置1が静止している状態も含む。この「略等速状態」は、上記閾値th2の設定範囲によってその範囲が定められる。この閾値th2の設定の際に考慮される事項は、主に、センサユニット17(特に角速度センサユニット15)からの出力信号のドリフトがある。
ここでいうドリフトとは、温度ドリフト、DCドリフト、回路遅延によるドリフト、ストレス(応力)によるドリフト等である。ストレスによるドリフトとは、例えば、ユーザが筐体10を握るときに筐体10を介してセンサユニット17に係る応力により発生するドリフトである。このドリフトが大きい場合において、閾値th2の設定が低すぎると、入力装置1が略等速状態となる機会が少なくなり、傾き角ψを校正しきれない場合がある。したがって、ドリフト値は閾値th2が設定される上で重要なパラメータとなる。
この閾値th2の設定の際に考慮される他の事項として、次のようなものがある。例えばステップ202及び302の処理が、加速度センサユニット16の出力信号で判定される場合、入力装置1の筐体10内で、センサユニット17(特に加速度センサユニット16)が配置される位置が重要なパラメータとなる。ユーザが入力装置1を同じように動かしても、その配置によっては加速度センサユニット16の出力値が異なるからである。
以上のように、入力装置1の設計者は、このような各種ドリフトや加速度センサユニット16の筐体10内での配置を総合的に考慮した上で閾値th2を設定すればよい。
加速度センサユニット16の検出値から重力加速度が抽出される理由は、後述する式(2)で示すように、MPU19が入力装置1のヨー角(ヨー方向の回転角度値)、すなわちY’軸を回る向きでの傾き角ψを正確に算出するためである。つまり、後述する式(2)によるY’軸を回る向きでの傾き角の算出時に、加速度センサユニット16の検出値に慣性加速度が含まれていると、正確な傾き角が算出されないからである。逆に言えば、加速度センサユニット16の検出値に慣性加速度が含まれていないときは、加速度値から正確な傾き角が算出できることになる。図10(A)は、入力装置1の主面10aが上向きでない状態、一例として、主面10aが鉛直方向に平行な状態で、入力装置1がY’(Z)軸を回る向きに傾いた状態を示す図である。
角速度センサユニット15は重力加速度の影響を受けない。したがって、ステップ202の処理のように角加速度値が判定対象とされることで、重力加速度の影響を受けずに正確な判定処理が可能となる。
なお、ステップ202において、Y’軸周りの角加速度値Δωψは、閾値判定の対象とされなくてもよい。ステップ202では、入力装置1が、画面3上のポインタ2をX軸及びY軸上、つまりX’−Z’平面である2次元で動かす上で入力装置1の略等速状態が判定対象とされるからである。
入力装置1が略等速状態にないとき(ステップ202のYES)、MPU19は、下記式(1)により、つまり角速度値ωψの積分演算により、Y’軸回りの傾き角ψを算出する(ステップ203)。
ψ(t) =ψ(t-1)+ωψ(t)・・・(1)。
式(1)中、(t)は現在の値を意味し、(t-1)は、例えばメモリに格納された、現在より1つ前の値を示している。
入力装置1が略等速状態にあるとき(ステップ202のNO)、MPU19は、加速度センサユニット16により得られた加速度値(ax、az)のそれぞれ両方の絶対値が閾値th3以下であるか否かを判定する(ステップ204)。閾値th3は、ゼロに近い値が設定されるが、適宜設定可能である。MPU19は、ステップ204でYESの場合、ステップ203に処理を進め、NOの場合、加速度値(ax、az)に基づき、例えば下記式(2)を用いてY’軸回りの傾き角ψを算出する(ステップ205)。
ψ(t)=arctan(ax(t)/az(t))・・・(2)。
加速度値(ax、az)のそれぞれ両方の絶対値がゼロに近い値である場合、入力装置1は、その主面10aが実質的に水平状態になるような姿勢を取る。このような状態では、加速度センサの検出軸が重力加速度の方向に直交する方向に近くなって加速度値(ax、az)が小さくなるので、ノイズが相対的に大きくなり、加速度センサ161及び163の出力値のS/Nが小さくなる。S/Nが小さいと、MPU19は、式(2)を用いてY’軸回りの傾き角ψを算出する場合に、正確にそれを算出できない。したがって、ステップ204でYESの場合、MPU19は、式(2)でなく、式(1)を用いてY’軸回りの傾き角ψを算出する。ステップ204でNOの場合、入力装置1が傾き角ψを校正するために適した状態にある、と言える。
傾き角ψの計算方法が式(1)及び(2)の2通り用意されている理由は、式(1)及び(2)のそれぞれが相補的に用いられるようにするためである。例えば式(2)による方法では、入力装置1に慣性加速度が働いているときは、正確な傾き角ψが計算できないので、所定条件下で式(1)が用いられる。一方、式(1)による方法では、積分誤差が発生するので、所定条件下で式(2)が用いられ、式(1)により得られた傾き角ψの校正が行われる。
このように、入力装置1が略等速状態にあるときに、傾き角ψの校正が実行されることにより、入力装置1が静止状態である場合に限られず、等速度で動いているときも、入力装置1は傾き角ψを校正可能であり、校正の機会が多くなる。これにより、高精度にポインタ2の位置を制御することができる。ユーザが実際に入力装置1を使う場合、校正の機会は、少なくとも数秒に1回程度ある。具体的には、ユーザが入力装置1を動かして止める間に、必ず加速度がゼロとなる瞬間があるので、その瞬間またはその直前等に校正が実行され得る。
MPU19は、式(1)または(2)により算出されたY’軸回りの傾き角ψに応じて、入力装置1の姿勢を判定する(ステップ206〜209)。
ステップ210では、MPU19は、画面3上でポインタ2を移動させるための制御情報として例えば、以下に説明するように速度情報を算出する。
図11(A)〜(D)は、入力装置1の姿勢(1)〜(4)を説明するための図(表示装置5の画面3を正面から見た図)である。図12は、入力装置1が、図11(A)〜(D)のうち、例えば図11(D)に示す姿勢にある状態を示す図であり、入力装置1の本体10の主面10aが上向きでない入力装置1の姿勢の一例を示すものである。図11及び図12に示す例では、本体10の主面10aとユーザとが向かい合っている状態を例に挙げる。図12(A)は上から見た図、(B)は正面から見た図、(C)は(B)を横から見た図である。
図11(A)に示した姿勢(1)は、入力装置1のY’軸回りの傾き角ψが、ψ<45°、315°<ψにある。例えば、MPU19は、加速度センサユニット16のX’及びZ’軸の検出軸でそれぞれ検出された入力装置1の加速度値(ax、az)を積分することにより、表示装置5の画面3上におけるX−Y軸上でポインタ2を移動させるための速度値(Vx、Vy)を算出する。図14は、図8のステップ210の速度値が算出される場合に、加速度センサユニット16及び角速度センサユニット15の検出軸が切り替えられる工程を説明するためのフローチャートである。
加速度センサユニット16については、姿勢(1)では、X’軸の検出軸の出力axが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、Z’軸の検出軸の出力azが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
角速度センサユニット15については、姿勢(1)では、Z’軸の検出軸周りの出力ωφが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、X’軸の検出軸周りの出力ωθが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
なお、速度情報の出力には、加速度センサユニット16の出力が用いられても、角速度センサユニット15の出力が用いられても、どちらでもよい。このことは、以下に説明する姿勢(2)〜(8)についても同様である。
あるいは、図14に示すように、加速度センサユニット16及び角速度センサユニット15の両方の出力に基づき、速度値が算出されてもよい。図14では、MPU19は、加速度値(ax、az)及び角速度値(ωφ、ωθ)に基いて、所定の演算によりポインタ2を画面3上で動かすための速度値(Vx、Vy)を算出する。この算出方法については後述する。このように、加速度値及び角速度値の両方の値が用いられることにより、ユーザの直感に合った、正確なポインタ2の動きを実現することができる。
図11(B)に示した姿勢(2)は、入力装置1のY’軸回りの傾き角ψが、45°<ψ<315°にある。
加速度センサユニット16については、姿勢(2)では、Z’軸の検出軸の出力azが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、X’軸の検出軸の出力axが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
角速度センサユニット15については、姿勢(2)では、X’軸の検出軸周りの出力ωθが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、Z’軸の検出軸周りの出力ωφが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
なお、姿勢(2)では、画面3上におけるY軸の出力に対応する、センサユニット15及び16の検出軸(X’軸)の出力の符号は反転される。
図11(C)に示した姿勢(3)は、入力装置1のY’軸回りの傾き角ψが、135°<ψ<225°にある。
加速度センサユニット16については、姿勢(3)では、X’軸の検出軸の出力axが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、Z’軸の検出軸の出力azが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
角速度センサユニット15については、姿勢(3)では、Z’軸の検出軸周りの出力ωφが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、X’軸の検出軸周りの出力ωθが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
なお、姿勢(3)では、画面3上におけるX及びY軸両方の出力に対応する、センサユニット15及び16の検出軸(X’及びZ’軸)の出力の符号は反転される。
図11(D)に示した姿勢(4)は、入力装置1のY’軸回りの傾き角ψが、225°<ψ<315°にある。
加速度センサユニット16については、姿勢(4)では、Z’軸の検出軸の出力azが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、X’軸の検出軸の出力axが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
角速度センサユニット15については、姿勢(4)では、X’軸の検出軸周りの出力ωθが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、Z’軸の検出軸周りの出力ωφが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
なお、姿勢(4)では、画面3上におけるX軸の出力に対応する、センサユニット15及び16の検出軸(Z’軸)の出力の符号は反転される。
これまでは、図7に示すステップ105を経るフローについて説明してきたが、次では、ステップ104を経るフローについて説明する。図10(B)は、図7に示すステップ105を経るフローを説明するための図である。図10(B)では、入力装置1の本体10の主面10aが上向きの状態、一例として、その主面10aが鉛直方向に垂直な状態で、入力装置1がY’軸(Y軸)を回る方向に傾いた状態が示されている。
図7においてステップ104を経た後、図9に示すように、MPU19は図8に示した処理とほぼ同様の処理を実行する。
図13及び図15は、図11及び図14にそれぞれ対応する図であって、図9のステップ310の速度値が算出される場合に、加速度センサユニット16及び角速度センサユニット15の検出軸が切り替えられる工程を説明するための図である。
図13(A)に示した姿勢(5)は、入力装置1のY’軸回りの傾き角ψが、ψ<45°、315°<ψにある。加速度センサユニット16については、姿勢(5)では、X’軸の検出軸の出力axが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、Y’軸の検出軸の出力ayが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその制御モードを切り替える。
角速度センサユニット15については、姿勢(5)では、Y’軸の検出軸周りの出力ωψが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、X’軸の検出軸周りの出力ωθが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
図13(B)に示した姿勢(6)は、入力装置1のY’軸回りの傾き角ψが、45°<ψ<315°にある。
加速度センサユニット16については、姿勢(6)では、Z’軸の検出軸の出力azが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、Y’軸の検出軸の出力が、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
角速度センサユニット15については、姿勢(6)では、Y’軸の検出軸周りの出力ωψが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、Z’軸の検出軸周りの出力ωφが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
図13(C)に示した姿勢(7)は、入力装置1のY’軸回りの傾き角ψが、135°<ψ<225°にある。
加速度センサユニット16については、姿勢(7)では、X’軸の検出軸の出力axが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、Y’軸の検出軸の出力ayが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
角速度センサユニット15については、姿勢(7)では、Y’軸の検出軸周りの出力ωψが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、X’軸の検出軸周りの出力ωθが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
なお、姿勢(3)では、画面3上におけるXの出力に対応する、センサユニット15及び16の検出軸(Z’軸)の出力の符号は反転される。
図13(D)に示した姿勢(8)は、入力装置1のY’軸回りの傾き角ψが、225°<ψ<315°にある。
加速度センサユニット16については、姿勢(8)では、Z’軸の検出軸の出力azが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、Y’軸の検出軸の出力ayが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
角速度センサユニット15については、姿勢(8)では、Y’軸の検出軸周りの出力ωψが、画面3上でのX軸でのポインタ2の動きに対応するように、また、Z’軸の検出軸周りの出力ωφが、画面3上でのY軸でのポインタ2の動きに対応するように、MPU19がその速度情報の出力のための制御モードを切り替える。
なお、姿勢(8)では、画面3上におけるX軸の出力に対応する、センサユニット15及び16の検出軸(Z’軸)の出力の符号は反転される。
MPU19は、以上のように算出した速度値(Vx、Vy)を含む情報を、送受信機21及びアンテナ22を介して制御装置40に送信する。
[制御装置の動作]
図16は、送信された速度値(Vx、Vy)を含む情報を用いて処理を実行するときの制御装置40の処理を示すフローチャートである。
制御装置40のMPU35は、アンテナ39及び送受信機38を介して、速度値(Vx、Vy)の情報を受信する(ステップ401)。入力装置1は、所定のクロックごとに、つまり単位時間ごとに速度値(Vx、Vy)を送信するので、制御装置40は、これを受信し、単位時間ごとのX軸及びY軸方向の変位量を取得することができる。
MPU35は、下の式(3)、(4)より、取得した単位時間当りのX軸及びY軸方向の変位量に応じた、ポインタ2の画面3上における座標値(X(t)、Y(t))(座標情報)を生成する(ステップ402)。この座標値の生成により、MPU35は、ポインタ2が画面3上で移動するように表示を制御する(ステップ403)。
X(t) =X(t-1)+Vx(t)・・・(3)
Y(t) =Y(t-1)+Vy(t)・・・(4)。
[ポインタを移動させるための速度値の算出方法]
次に、ステップ210及び310における速度値(Vx、Vy)の算出方法について説明する。ステップ210及び310において、実質的な速度値の算出方法は異なるわけではなく、センサユニット17の検出軸が異なるだけである。ここでは、入力装置1の本体10の主面10aが上向き状態になったときについて、つまりステップ310における速度値の算出方法を例に挙げる。
例えば、ユーザが入力装置1を左右方向(ヨー方向)へ振って操作する場合において、ユーザが自然に入力装置1を操作する場合、手首(あるいは手指)の回転、肘の回転及び腕の付け根の回転のうち少なくとも1つによって操作する。したがって、入力装置1の動きと、この手首(あるいは手指)、肘及び腕の付け根の回転とを比較すると、以下に示す1.2.の関係があることが分かる。
1.入力装置1のY’軸周りの角速度値ωψは、肩の回転による角速度、肘の回転による角速度、及び、手指(あるいは手首)の回転等による角速度の合成値である。
2.入力装置1のヨー方向の速度値Vxは、肩、肘、及び手指等の角速度に、肩と入力装置1との距離、肘と入力装置1との距離、及び、手指と入力装置1との距離等をそれぞれ乗じた値の合成値である。
ここで、微小時間での入力装置1の回転運動について、入力装置1は、Y’軸に平行な、時間ごとに位置が変化する中心軸を中心に回転していると考えることができる。この時間ごとに位置が変化する中心軸(つまり瞬間中心を通る軸)と、入力装置1との距離を、Y’軸周りの回転半径Rψ(t)とすると、入力装置1の速度値Vxと、角速度値ωψとの関係は、以下の式(a)で表される。すなわち、ヨー方向の速度値Vxは、Y’軸周りの角速度値ωψに、中心軸と入力装置1との距離Rψ(t)を乗じた値となる。
Vx=Rψ(t)・ωψ・・・(a)。
式(a)に示すように、入力装置1の速度値と、角速度値との関係は、比例定数をR(t)とした比例関係、つまり、相関関係にある。
上記式(a)を変形して式(a-1)を得る。
ψ(t)=Vxψ・・・(a-1)。
式(a-1)の右辺は、速度のディメンジョンである。この式(a-1)の右辺に表されている速度値と角速度値とがそれぞれ微分され、加速度、あるいは加速度の時間変化率のディメンジョンとされても相関関係は失われない。同様に、速度値と角速度値とがそれぞれ積分され、変位のディメンジョンとされても相関関係は失われない。
したがって、式(a-1)の右辺に表されている速度及び角速度をそれぞれ変位、加速度、加速度の時間変化率のディメンジョンとして、以下の式(a-2)、(a-3)、(a-4)が得られる。
ψ(t)=x/ψ・・・(a-2)
ψ(t)=a x/Δωψ・・・(a-3)
ψ(t)=Δa x/Δ(Δωψ)・・・(a-4)。
上記式(a-1)、(a-2)、(a-3)、(a-4)のうち、例えば式(a-3)に注目すると、加速度値a xと、角速度値Δωψが既知であれば、回転半径Rψ(t)が求められることが分かる。
上述のように、加速度センサ161は、ヨー方向の加速度値axを検出し、角速度センサ151は、Y’軸の周りの角速度値ωψを検出する。したがって、Y’軸周りの角速度値ωψが微分され、Y’軸周りの角加速度値Δωψが算出されれば、Y’軸周りの回転半径Rψ(t)が求められる。
Y’軸周りの回転半径Rψ(t)が既知であれば、この回転半径Rψ(t)に、角速度センサ151によって検出されたY’軸の周りの角速度値ωψを乗じることで、入力装置1のX’軸方向の速度値Vxが求められる(式(a)参照)。すなわち、ユーザの回転の操作量そのものがX’軸方向の線速度値に変換され、ユーザの直感に合致した速度値となる。
この速度値の算出方法については、ユーザが入力装置1を上下方向(ピッチ方向)へ振って操作する場合にも適用することができる。
以上のように、本実施形態に係る入力装置1は、センサユニット17により入力装置1の姿勢(1)〜(8)を検出し、その姿勢(1)〜(8)の変化に応じて、センサユニット17の検出軸を適宜切り替え、画面3上の同じ軸に対応させるような制御モードを有する。つまり、入力装置1は、姿勢(1)〜(8)ごとに、画像(上記の例ではポインタ2)を制御するための制御モードをそれぞれ有する。
したがって、入力装置1の姿勢が変化した場合に、例えばその姿勢変化の前後でユーザが同じ方向に入力装置1を動かしても、ポインタ2をその姿勢変化の前後で同様に操作することができる。
また、本実施形態では、例えば図8のステップ203に示すように、検出された角速度値が積分されることにより傾き角が算出されるので、複雑な計算が実行されなくても、入力装置1の傾き角が得られる。
以上の実施形態では、入力装置1の姿勢について4つの姿勢(1)〜(4)ごと(回転角90°ごと)に異なる制御モードが設けられる形態を示したが、例えば180°ずつの2つ、あるいは、60°ずつの6つ等、その数は限られない。その数が多くなる場合、例えば入力装置1は、表示部13の画像を滑らかに回転させることも可能となる。
[制御装置が主要な動作を実行する場合の実施形態]
これまでの説明では、入力装置1が主要な演算を行って速度値(Vx、Vy)を算出していた。図17に示す実施の形態では、制御装置40が主要な演算を行う。
入力装置1が、例えばセンサユニット17から出力された3軸の加速度値及び3軸の角速度値の情報を入力装置1の姿勢の情報として制御装置40に送信する(ステップ501)。制御装置40は、送信された情報を受信し(ステップ502)、上述したステップ103〜105、202〜210、302〜310、402、403の処理を実行する。
[ハンドヘルド装置について実施形態]
図18は、本発明の一実施形態に係るハンドヘルド装置50を示す斜視図である。これ以降の説明では、上記で示した実施形態に係る入力装置1が含む部材や機能等について同様のものは説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。
このハンドヘルド装置は、本体10の表面に表示部13を備えている。表示部13は、例えばタッチパネル型の表示部であり、その方式として抵抗膜型、静電容量型のものが用いられる。しかし、表示部13はタッチパネル型でなくてもよい。ハンドヘルド装置50は、上記実施形態でも説明したセンサユニット17を本体10内に備えている
図19は、図18に示したハンドヘルド装置50の電気的な構成を示すブロック図である。ハンドヘルド装置50は、表示部13の表示を制御する表示制御部12を備えている。操作部14は、操作ボタン14aや、その他上記タッチパネル用の操作部を含む。
このハンドヘルド装置50は、上記入力装置1と同様の機能を有する。すなわち、ユーザがこのハンドヘルド装置50を使ってポインタ2を表示装置5の画面3上で動かす場合に、ハンドヘルド装置50の本体10が、例えば図11及び図13で説明したように様々な姿勢に変化しても、その姿勢の変化の前後で同様の操作でポインタ2を動かすことが可能である。
つまり、ハンドヘルド装置50は、センサユニット17により本体10の姿勢(1)〜(8)を検出し、その姿勢(1)〜(8)の変化に応じて、センサユニット17の検出軸を適宜切り替え、画面3上の同じ軸に対応させるような制御モードを有する。
図20(A)及び(B)は、図6(A)及び(B)に対応する図であり、表示部13が例えば鉛直上向きになるような姿勢でユーザが本体10を握った様子を示す図である。図20(C)〜(E)は、図12(A)〜(C)に対応する図であり、表示部13が水平方向に向くような姿勢でユーザが本体10を握った様子を示す図である。図20(A)及び(B)と、図20(C)〜(E)とにおいて、ハンドヘルド装置50は、上記入力装置1の機能と同様に、その本体10の姿勢によらず表示装置5の画面3上のポインタ2を動かす機能を有する。特に、図20(C)〜(E)のような両手による握り方の場合、ハンドヘルド装置50は、表示装置5の画面3上のポインタ2を動かす機能に限らず、ゲーム用のコントローラの機能を備えていてもよい。その場合、ハンドヘルド装置50は、自身が持つ表示部13にそのゲーム画面を表示することも可能である。
以下に説明する実施形態は、このようなハンドヘルド装置50が、表示装置5の画面3上のポインタ2を動かす機能だけでなく、その姿勢変化に応じて表示部13内での画像の向きを制御する、というものである。
図21(A)〜(D)は、例えば、図11(A)〜(D)に対応する図である。つまり、図21は、例えばユーザが表示部13の画面を、鉛直またはそれに近い向きにして本体10をY’軸回りで回転させたときの様子を示す図である。姿勢(1)〜(4)は、図11の姿勢(1)〜(4)に対応する。
図22は、このハンドヘルド装置50のMPU19の処理フローを示し、図14に対応するものである。ハンドヘルド装置50のMPU19は、図8における上記入力装置1のフローと同じフローを経て、ステップ410を実行する。ステップ410では、MPU19は、典型的には、姿勢(1)〜(4)ごとに、その画像の下の位置(例えば図21では画面の下の方のエッジ側13a)が重力方向に最も近くなるように、表示部13内での画像の向きを制御する。
また、もちろんハンドヘルド装置50は、表示部13の表示面の向きを鉛直上向きに近い、つまり図20(A)及び(B)の状態で、図13(A)〜(D)に示すような姿勢(5)〜(8)ごとに、その表示部13内での画像の向きを制御することも可能である。その処理フローは、図9及び図15と同様のものである。その場合、ハンドヘルド装置50に電源が投入された後に、ハンドヘルド装置50は、画像を、所定のプログラムによりデフォルトの向きで表示部13に表示させ、その後、姿勢(5)〜(8)に応じてその画像の向きを制御してもよい。
図23(A)〜(D)は、ハンドヘルド装置50が、表示部13にキーボードの画像を表示させ、上記の処理により、姿勢の変化に応じてそのキーボードの向きを制御する様子を示す図である。この図23では、表示部13の表示面が鉛直方向にほぼ平行な向きになっている例を示した。
[その他の実施形態]
本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態が考えられる。
上記実施形態では、入力装置として、表示部13を備える入力装置1を例に挙げた。しかし、入力装置1の代わりとして、表示部13を備えていないポインティングデバイスが用いられてもよい。
上記では、入力装置1が表示装置5の画面3上のポインタ2を移動させる機能を有する形態を説明した。しかし、入力装置1は、そのような機能を有さない、例えばPersonal Digital Assistance)、携帯電話機、携帯音楽プレイヤー、デジタルカメラ等のデバイスであってもよい。その場合、入力装置1は、角速度センサユニット15を備えず、2軸または3軸の加速度センサユニット16のみから、自身の姿勢を検出し、画像の向きを制御するようにしてもよい。
入力装置1は、加速度センサユニット16を備えていたが、これに代えて、ロータリエンコーダ及び錘を含む傾斜センサを備えていてもよい。傾斜センサは、ロータリエンコーダを利用する場合に限られず、ポテンショメータまたは静電容量を利用してもよい。このように、傾斜センサが用いられる場合も、加速度センサユニット16が用いられる場合と同様に、典型的には、角加速度値(Δωψ、Δωθ、Δωφ)の微分値により入力装置1の略等速状態が判定され得る。
上記実施形態では、略等速状態の判定のために、角加速度値の絶対値が用いられたが、加速度値(例えば3軸のうち少なくとも2軸の加速度出力値)の絶対値が用いられてもよい。
上記角速度センサユニット15の代わりとして、角度センサあるいは角加速度センサが用いられてもよい。角度センサとしては、地磁気センサまたはイメージセンサ等が挙げられる。例えば3軸地磁気センサが用いられる場合、角度値の変化量が検出されるので、その場合、角度値が微分演算されることで角速度値が得られる。角加速度センサは、複数の加速度センサの組み合わせにより構成され、角加速度センサにより得られる角加速度値が積分演算されることで、角速度値が得られる。
速度値(Vx、Vy)の算出方法としては、MPU19が、角速度値(ωψ、ωθ)を用いず、例えば加速度値(ax、ay)を単に積分して速度値を求める方法がある。この場合、角速度センサユニット15はなくてもよい。
上記実施の形態に係るハンドヘルド装置1は、無線で入力情報を制御装置40に送信する形態を示したが、有線により入力情報が送信されてもよい。
上記実施の形態では、ハンドヘルド装置1の動きに応じて画面上で動くポインタ2を、矢印の画像として表した。しかし、ポインタ2の画像は矢印に限られず、単純な円形、角形等でもよいし、キャラクタ画像、またはその他の画像であってもよい。
センサユニット17の、角速度センサユニット15及び加速度センサユニット16の検出軸は、互いに直交していなくてもよい。その場合、三角関数を用いた計算によって、互いに直交する軸方向に投影されたそれぞれの加速度が得られる。また同様に、三角関数を用いた計算によって、互いに直交する軸の周りのそれぞれの角速度を得ることができる。
以上の各実施の形態で説明したセンサユニット17について、角速度センサユニット15の3つの検出軸と、加速度センサユニット16の3つの検出軸がそれぞれ一致している形態を説明した。しかし、それら各軸は、必ずしも一致していなくてもよい。例えば、角速度センサユニット15及び加速度センサユニット16が基板上に搭載される場合、角速度センサユニット15及び加速度センサユニット16の検出軸のそれぞれが一致しないように、角速度センサユニット15及び加速度センサユニット16がその基板の主面内で所定の回転角度だけずれて搭載されていてもよい。その場合、三角関数を用いた計算によって、各軸の加速度及び角速度を得ることができる。
本発明の一実施の形態に係る制御システムを示す図である。 入力装置を示す斜視図である。 入力装置の電気的な構成を示すブロック図である。 (A)及び(B)は、センサユニットを示すそれぞれ斜視図である。 図5は、表示装置に表示される画面の例を示す図である。 入力装置の動かし方及びこれによる画面上のポインタの動きの典型的な例を説明するための図である。 入力装置の処理を示すフローチャートである。 入力装置の処理であって、図7に続く処理を示すフローチャートである。 入力装置の処理であって、図7に続く処理を示すフローチャートである。 (A)は、入力装置の本体の主面が上向きでない状態、一例として、その主面が鉛直方向に平行な状態で、入力装置がY’(Z)軸回りに傾いた状態を示す図である。(B)は、その主面が上向きの状態、一例として鉛直方向に垂直な状態で、入力装置がY’(Z)軸回りに傾いた状態を示す図である。 (A)〜(D)は、入力装置の姿勢(1)〜(4)を説明するための図である。 入力装置が、図11(A)〜(D)のうち、例えば図11(D)に示す姿勢にある状態を示す図であり、入力装置1の本体の主面が上向きでない入力装置1の姿勢の一例を示すものである。 (A)〜(D)は、入力装置の姿勢(5)〜(8)を説明するための図である。 ステップ210において速度情報が算出されるときの入力装置の処理を示すフローチャートである。 ステップ310において速度情報が算出されるときの入力装置の処理を示すフローチャートである。 入力装置から送信された速度値を含む情報を用いて処理を実行するときの制御装置の処理を示すフローチャートである。 制御装置が主要な演算を行うときの制御システムの処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るハンドヘルド装置を示す斜視図である。 図18に示したハンドヘルド装置の電気的な構成を示すブロック図である。 (A)及び(B)は、図6(A)及び(B)に対応する図であり、表示部13が例えば鉛直上向きになるような姿勢でユーザが本体を握った様子を示す図である。(C)〜(E)は、図12(A)〜(C)に対応する図であり、表示部が水平方向に向くような姿勢でユーザが本体を握った様子を示す図である。 (A)〜(D)は、例えば、図11(A)〜(D)にそれぞれ対応する図である。 このハンドヘルド装置のMPUの処理フローを示し、図14に対応するものである。 (A)〜(D)は、ハンドヘルド装置が、表示部にキーボードの画像を表示させ、上記の処理により、姿勢の変化に応じてそのキーボードの向きを制御する様子を示す図である。
符号の説明
1…入力装置
2…ポインタ
3…画面
5…表示装置
13…表示部
15…角速度センサユニット
16…加速度センサユニット
17…センサユニット
19、35…MPU
21、38…送受信機
40…制御装置
50…ハンドヘルド装置
100…制御システム
151〜153…角速度センサ
161〜163…加速度センサ

Claims (12)

  1. 筐体と、
    第1の検出軸及び前記第1の検出軸とは異なる方向の第2の検出軸に沿う方向の前記筐体の動きを検出する動き検出手段と、
    前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    前記第1の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、画面上における所定の方向に前記画面上の画像を移動させるための制御情報を出力する第1の制御モードと、前記第2の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記画面上における前記所定の方向に前記画像を移動させるための制御情報を出力する第2の制御モードとを有し、前記筐体の姿勢の変化に応じて、前記第1の制御モードと前記第2の制御モードとを選択的に切り替える制御手段と
    を具備する入力装置。
  2. 請求項1に記載の入力装置であって、
    前記姿勢検出手段は、
    前記筐体の角速度値を検出する角速度検出部と、
    前記角速度値の積分演算により回転角度値を得る積分手段と
    を有する入力装置。
  3. 請求項2に記載の入力装置であって、
    前記姿勢検出手段は、前記筐体の加速度値を検出する加速度検出部を有し、
    前記入力装置が、前記積分演算により得られた回転角度値を校正するために適した状態にあるか否かを、前記検出された加速度値及び角速度値のうち少なくとも一方に基づき判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記入力装置が、前記回転角度値を校正するために適した状態にあると判定された場合、前記回転角度値を校正するために、前記検出された加速度値に基づき前記入力装置の回転角度値を算出する校正手段と
    をさらに具備する入力装置。
  4. 請求項3に記載の入力装置であって、
    前記判定手段は、前記入力装置が略等速度の状態にある場合に、前記入力装置が前記適した状態にあると判定する入力装置。
  5. 請求項4に記載の入力装置であって、
    前記判定手段は、前記検出された角速度値から演算で求められた角加速度値の絶対値が閾値以下のとき、前記入力装置が略等速度の状態にあると判定する入力装置。
  6. 請求項4に記載の入力装置であって、
    前記判定手段は、前記検出された加速度値の絶対値が閾値以下のとき、前記入力装置が略等速度の状態にあると判定する入力装置。
  7. 筐体と、第1の検出軸及び前記第1の検出軸とは異なる方向の第2の検出軸に沿う方向の前記筐体の動きを検出する動き検出手段と、前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、前記検出された、前記筐体の動き及び姿勢の情報を送信する送信手段とを有する入力装置から送信された前記情報に基づき、画面上での画像の動きを制御する制御装置であって、
    前記情報を受信する受信手段と、
    前記第1の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記画面上における所定の方向に前記画面上の画像を移動させるための制御情報を出力する第1の制御モードと、前記第2の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記画面上における前記所定の方向に前記画像を移動させるための制御情報を出力する第2の制御モードとを有し、前記筐体の姿勢の変化に応じて、前記第1の制御モードと前記第2の制御モードとを選択的に切り替える制御手段と
    を具備する制御装置。
  8. 表示装置の画面上の画像を移動させる情報を出力することが可能なハンドヘルド装置であって、
    筐体と、
    表示部と、
    第1の検出軸及び前記第1の検出軸とは異なる方向の第2の検出軸に沿う方向の前記筐体の動きを検出する動き検出手段と、
    前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    前記第1の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記表示装置の画面上における所定の方向に前記表示装置の画面上の画像を移動させるための制御情報を出力する第1の制御モードと、前記第2の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記表示装置の画面上における前記所定の方向に前記画像を移動させるための制御情報を出力する第2の制御モードとを有し、前記筐体の姿勢の変化に応じて、前記第1の制御モードと前記第2の制御モードとを切り替える切り替え制御手段と
    を具備するハンドヘルド装置。
  9. 請求項8に記載のハンドヘルド装置であって、
    前記筐体の姿勢の変化に応じて、前記表示部内での画像の向きを制御する表示部制御手段をさらに具備するハンドヘルド装置。
  10. 入力装置であって、
    筐体と、
    第1の検出軸及び前記第1の検出軸とは異なる方向の第2の検出軸に沿う方向の、前記筐体の動きを検出する動き検出手段と、
    前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    前記第1の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、画面上における所定の方向に前記画面上の画像を移動させるための第1の制御情報を出力する第1の制御モードと、前記第2の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記画面上における前記所定の方向に前記画像を移動させるための第2の制御情報を出力する第2の制御モードとを有し、前記筐体の姿勢の変化に応じて、前記第1の制御モードと前記第2の制御モードとを選択的に切り替える制御手段と、
    前記制御手段の動作に応じて、前記第1の制御情報及び前記第2の制御情報のうちいずれか一方を送信する送信手段とを有する入力装置と、
    制御装置であって、
    前記送信された情報を受信する受信手段と、
    前記受信された情報に基づき、前記画面上の前記画像の動きを制御する画像制御手段とを有する制御装置と
    を具備する制御システム。
  11. 入力装置であって、
    筐体と、
    第1の検出軸及び前記第1の検出軸とは異なる方向の第2の検出軸に沿う方向の前記筐体の動きを検出する動き検出手段と、
    前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    前記検出された、前記筐体の動き及び姿勢の情報を送信する送信手段とを有する入力装置と、
    制御装置であって、
    前記送信された情報を受信する受信手段と、
    前記第1の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記画面上における所定の方向に前記画面上の画像を移動させるための第1の制御情報を出力する第1の制御モードと、前記第2の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記画面上における前記所定の方向に前記画像を移動させるための第2の制御情報を出力する第2の制御モードとを有し、前記受信された情報のうち前記姿勢の変化に応じて、前記第1の制御モードと前記第2の制御モードとを選択的に切り替える制御手段と、
    前記制御手段の動作により選択された、前記第1の制御情報及び前記第2の制御情報のうちいずれか一方の情報に基づき、前記画面上の前記画像の動きを制御する画像制御手段とを有する制御装置と
    を具備する制御システム。
  12. 第1の検出軸及び前記第1の検出軸とは異なる方向の第2の検出軸に沿う方向の、入力装置の筐体の動きを検出し、
    前記筐体の姿勢を検出し、
    前記第1の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、画面上における所定の方向に前記画面上の画像を移動させるための制御情報を出力する第1の制御モードと、前記第2の検出軸に沿う前記筐体の動きに応じて、前記画面上における前記所定の方向に前記画像を移動させるための制御情報を出力する第2の制御モードとを、前記筐体の姿勢の変化に応じて選択的に切り替える
    制御方法。
JP2008335170A 2008-12-26 2008-12-26 入力装置、制御装置、ハンドヘルド装置、制御システム及び制御方法 Pending JP2010157106A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008335170A JP2010157106A (ja) 2008-12-26 2008-12-26 入力装置、制御装置、ハンドヘルド装置、制御システム及び制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008335170A JP2010157106A (ja) 2008-12-26 2008-12-26 入力装置、制御装置、ハンドヘルド装置、制御システム及び制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010157106A true JP2010157106A (ja) 2010-07-15

Family

ID=42575000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008335170A Pending JP2010157106A (ja) 2008-12-26 2008-12-26 入力装置、制御装置、ハンドヘルド装置、制御システム及び制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010157106A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014512140A (ja) * 2011-04-07 2014-05-19 クアルコム,インコーポレイテッド 加速度計を使用する休止検出
WO2014188549A1 (ja) * 2013-05-22 2014-11-27 株式会社東芝 機器制御方法、機器制御装置、プログラムおよび電子機器
JP2015115849A (ja) * 2013-12-13 2015-06-22 セイコーエプソン株式会社 情報処理装置および情報処理装置の制御方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014512140A (ja) * 2011-04-07 2014-05-19 クアルコム,インコーポレイテッド 加速度計を使用する休止検出
US9436231B2 (en) 2011-04-07 2016-09-06 Qualcomm Incorporated Rest detection using accelerometer
WO2014188549A1 (ja) * 2013-05-22 2014-11-27 株式会社東芝 機器制御方法、機器制御装置、プログラムおよび電子機器
JP5659303B1 (ja) * 2013-05-22 2015-01-28 株式会社東芝 機器制御方法、機器制御装置、プログラムおよび電子機器
JP2015115849A (ja) * 2013-12-13 2015-06-22 セイコーエプソン株式会社 情報処理装置および情報処理装置の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10747338B2 (en) Input apparatus, control apparatus, control system, control method, and handheld apparatus
US8395583B2 (en) Input apparatus, control apparatus, control system, control method, and handheld apparatus
US8531399B2 (en) Control apparatus, input apparatus, control system, control method, and handheld apparatus
JP5293603B2 (ja) 入力装置、制御装置、制御システム、制御方法及びハンドヘルド装置
US8957909B2 (en) System and method for compensating for drift in a display of a user interface state
JP5032887B2 (ja) ポインター移動方法及び記録媒体
JP4582116B2 (ja) 入力装置、制御装置、制御システム、制御方法及びそのプログラム
US9152246B2 (en) Input apparatus, control apparatus, control system, electronic apparatus, and control method
JPWO2009072583A1 (ja) 入力装置、制御装置、制御システム、制御方法及びハンドヘルド装置
US20090115724A1 (en) Three-dimensional operation input apparatus, control apparatus, control system, control method, method of producing a three-dimensional operation input apparatus, and handheld apparatus
JP5561092B2 (ja) 入力装置、入力制御システム、情報処理方法及びプログラム
US8614671B2 (en) Input apparatus, control apparatus, control system, and control method
US8441436B2 (en) Input apparatus, control apparatus, control system, control method, and handheld apparatus
JP2011040003A (ja) 操作入力システム、制御装置、ハンドヘルド装置及び操作入力方法
JP2009265897A (ja) ハンドヘルド型情報処理装置、制御装置、制御システム及び制御方法
JP2009140107A (ja) 入力装置及び制御システム
JP2010157106A (ja) 入力装置、制御装置、ハンドヘルド装置、制御システム及び制御方法
JP2010157157A (ja) 入力装置、制御装置、ハンドヘルド装置、制御システム及び制御方法
JPWO2009048113A1 (ja) 入力装置、制御装置、制御システム、制御方法及びハンドヘルド装置