JP2015137474A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステアリング操作が行われたときに大きなポンプロス低減効果が得られる作業車両を提供すること。【解決手段】作業装置50の駆動に係る油圧アクチュエータ11a,11bに対して可変容量式の油圧ポンプ4から供給される圧油の流量を制御するためのオープンセンタ式の第1制御弁10a,10bと、車輪61の操舵に係るステアリングシリンダ9に対して油圧ポンプから供給される圧油の流量を制御するための第2制御弁8と、第2制御弁に優先的に圧油を供給するためのプライオリティ弁6と、第1制御弁のセンターバイパスラインの下流に設けられた絞り12と、第1制御弁のスプール位置を変更するための操作レバー14a,14bと、操作レバーの非操作時には、操作レバーの操作時より小さくかつステアリングシリンダの駆動が可能な範囲で、油圧ポンプの吐出流量を制御する流量制御装置5と、を作業車両に備える。【選択図】図2
Description
本発明は油圧ポンプから吐出された作動油をステアリングアクチュエータに優先的に供給し得る油圧回路を備える作業車両に関する。
ホイールローダなどの作業車両に関する技術として、特許第4446822号公報に示された油圧駆動装置がある。
当該油圧駆動装置は、可変容量油圧ポンプと、当該油圧ポンプからステアリングに係る油圧アクチュエータ(ステアリングアクチュエータ:例えば、ステアリングシリンダ)に供給される圧油(作動油)の流量を制御するためのステアリング用制御弁(コントロールバルブ)と、当該油圧ポンプから作業装置に係る油圧シリンダに供給される圧油の流量を制御するためのオープンセンタ式(センターバイパス型)の作業装置用制御弁(コントロールバルブ)と、ステアリング操作時に当該油圧ポンプからの圧油を当該ステアリング制御弁に優先的に分流するためのプライオリティ弁と、当該作業装置用制御弁のセンターバイパスラインの下流に設けられた絞りを備えており、当該絞りによって発生する圧力の増加に伴って前記油圧ポンプの吐出する圧油の流量(ポンプ吐出流量)が減少するように制御する構成となっている。
これにより、上記文献に係る油圧駆動装置は、ステアリングに係る油圧アクチュエータの駆動に必要な圧油流量を他の油圧アクチュエータよりも優先的に確保しながら、油圧ポンプの駆動により生じる損失(ポンプロス)の軽減を図っている。
上記文献に係る油圧駆動装置では、絞りの圧力は当該絞りを通過する圧油の流量(絞り通過流量)の増加とともに増加する特性となっており、絞りの圧力とポンプ吐出流量の関係(絞り特性とポンプ制御特性)は、絞りの圧力の増加とともにポンプ吐出流量が減少する特性となっている。
また、ポンプ吐出流量と絞り通過流量との差は、ステアリングシリンダを含む作業装置等の油圧アクチュエータの駆動に使われる圧油の流量を示す。上記文献に係る油圧駆動装置では、ステアリングと作業装置の操作レバーがともに非操作状態では、油圧アクチュエータの駆動に使われる流量が無いので(すなわち、各油圧アクチュエータには圧油が供給されないので)、ポンプ吐出流量と絞り通過流量との差がゼロ、すなわち、ポンプ吐出流量と絞り通過流量が一致した状態でバランスする。このとき、絞り通過流量と絞りの圧力はそれぞれ最大値であり、ポンプ吐出流量は最小に設定される。この状態からステアリング操作が行われると、プライオリティ弁によりステアリングアクチュエータに必要な圧油が優先的に導かれることで絞り通過流量と絞りの圧力が最大値から減少し、ポンプ吐出流量は最小値から増加される。絞り通過流量は油圧アクチュエータの駆動に寄与しないため余剰流量でありポンプロスの一因となるが、上記文献に係る油圧駆動装置では、ステアリング操作によりステアリングアクチュエータへの流量が増加すると絞り通過流量が減少するように動作するので、絞り通過流量の観点からはポンプロス低減効果が一応はあると言える。
しかしながら、上記文献のホイールローダも含め通常の作業車両における「絞りの圧力の変化」に対する「ポンプ流量変化」の特性は、大流量の圧油を必要とする作業装置にも対応可能な設定となっており、具体的には絞りの圧力の微小な減少に対してポンプ吐出流量が顕著に増大するような設定となっている。そのため、作業装置の油圧アクチュエータと比較して相対的に小さな流量しか必要としないステアリングアクチュエータに圧油を供給する場合の絞り通過流量の減少量は僅かであり、絞りの圧力に応じてポンプ吐出流量を制御するだけではポンプロス低減効果は限定的である。そこでステアリング操作時のポンプロスの改善が望まれる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ステアリング操作が行われたときに大きなポンプロス低減効果が得られる作業車両を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、可変容量式の油圧ポンプと、作業装置を駆動するための油圧アクチュエータに対して前記油圧ポンプから供給される圧油の流量を制御するためのオープンセンタ式の第1制御弁と、車輪を操舵するためのステアリングアクチュエータに対して前記油圧ポンプから供給される圧油の流量を制御するための第2制御弁と、前記油圧ポンプからの圧油を前記第2制御弁に優先的に供給するための優先弁と、前記第1制御弁におけるセンターバイパスラインの下流に設けられた絞りと、前記第1制御弁のスプール位置を変更するための操作装置とを備える作業車両において、前記操作装置の非操作時には、前記操作装置の操作時より小さく、かつ、前記ステアリングアクチュエータの駆動が可能な範囲で、前記油圧ポンプの吐出流量を制御する流量制御装置を備えるものとする。
本発明によれば、作業装置用の操作装置が非操作の間のポンプロスを低減できる。
まず、本発明の実施の形態を説明する前に、本発明の実施の形態に係る作業車両に含まれる主な特徴について説明する。
(1)後述する本発明の実施の形態に係る作業車両(例えば、ホイールローダ)は、可変容量式の油圧ポンプと、作業装置(例えば、フロント作業装置)を駆動するための油圧アクチュエータ(例えば、リフトシリンダおよびバケットシリンダ)に対して前記油圧ポンプから供給される圧油の流量を制御するためのオープンセンタ式の第1制御弁と、当該第1制御弁のスプール位置を変更するための操作装置(例えば、操作レバー)と、車輪を操舵するためのステアリングアクチュエータ(例えば、ステアリングシリンダ)に対して前記油圧ポンプから供給される圧油の流量を制御するための第2制御弁と、当該第2制御弁のスプール位置を変更するための操舵装置(例えば、ステアリングホイール)と、当該操舵装置の操作時に前記油圧ポンプからの圧油を前記第2制御弁に優先的に供給するための優先弁(例えば、プライオリティ弁)と、前記第1制御弁におけるセンターバイパスラインの下流に設けられた絞りとを備える作業車両において、前記操作装置の非操作時には、前記操作装置の操作時より小さく、かつ、前記ステアリングアクチュエータの駆動が可能な範囲で、前記油圧ポンプの吐出流量を制御する流量制御装置を備えるものとする。
前記絞りの圧力に応じて油圧ポンプの吐出流量を制御する流量制御装置と、前記優先弁とを備える作業車両では、前記操舵装置を操作すると前記優先弁により前記第2制御弁に優先的に圧油が供給されるので、前記操作装置が非操作状態であっても前記第1制御弁のセンターバイパスラインを流れる圧油の流量が減少して前記絞りで発生する圧力が減少する。この点に関し、当該絞りの圧力の減少に伴って油圧ポンプの吐出流量を増加する制御(いわゆるネガティブコントロール制御(ネガコン制御))が行われる従来の作業車両では、「絞りの圧力の変化」に対する「ポンプ吐出流量の変化」の特性は、大流量の圧油を必要とする作業装置の油圧アクチュエータにも対応可能な設定となっており、具体的には当該絞りの圧力の微小な減少に対してポンプ吐出流量が顕著に増大するような設定となっている。そのため、作業装置の油圧アクチュエータと比較して相対的に小さな流量しか必要としないステアリングアクチュエータに圧油を供給する場合の絞り通過流量の減少量は僅かであり(例えば、後述する図3の例では、A点の状態からステアリングアクチュエータの駆動に必要な流量(qs)の分だけポンプ吐出流量が増加してB’点(従来技術でのバランス点)に移動しても、絞り通過流量の減少量はΔqに過ぎない。)、当該絞りの圧力に応じてポンプ吐出流量を制御するだけではポンプロス低減効果は限定的だった。
これに対して、前記流量制御装置を備える本実施の形態に係る作業車両によれば、前記操作装置の非操作時に、前記操作装置の操作時より小さく、かつ、前記ステアリングアクチュエータ(例えば、ステアリングシリンダ)の駆動が可能な範囲で前記油圧ポンプの吐出流量が制御されるので、前記操作装置の非操作時に前記油圧ポンプの吐出流量を大きく増加させないようにでき、ステアリング動作の良好な始動性を確保しながら、前記操作装置の非操作時の余剰流量が低減されポンプロスを顕著に低減できる。
なお、前記操作装置が非操作時のときの前記油圧ポンプの吐出流量としては、前記操作装置の操作時より小さく、かつ、前記ステアリングアクチュエータの駆動が可能な値であれば、前記絞りで発生する圧力値に応じて前記油圧ポンプの吐出流量を適宜変化させても良い。
また、前記操作装置の非操作時には、前記操作装置の操作時より小さく、かつ、前記ステアリングアクチュエータの駆動が可能な一定の値に前記油圧ポンプの吐出流量を保持しても良い。この場合にも前記操作装置の非操作時に前記油圧ポンプの吐出流量を前記操作装置の操作時よりも小さい値に保持できるので、ポンプロスを低減できる。また、「前記一定の値」として利用可能な値の具体例としては、前記ステアリングアクチュエータの駆動に必要な流量(qs)と、前記操作装置および前記操舵装置の非操作時に作業車両の稼働維持に最低限必要な流量(必要最小流量)qmとの合計値がある。このように設定すれば、作業車両の稼働を維持しながらポンプロスを最小化できる。
(2)上記(1)においては、前記流量制御装置は、前記操作装置の操作時には、前記操作装置の操作量の増加とともに増加するように前記油圧ポンプの吐出流量の値を制御することが好ましい。このように前記操作装置の操作量の増加とともに前記油圧ポンプの吐出流量の値を増加すると、前記操作装置の操作量の増加に応じて前記油圧ポンプの吐出流量が増加されるので、前記操作装置を介して前記作業装置を操作する場合の前記油圧アクチュエータの良好な応答性を確保できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて具体的に説明する。図1は本発明の実施の形態に係るホイールローダの側面図である。なお、各図において同じ部分には同じ符号を付しており、当該同じ部分の説明は省略することがある。
図1のホイールローダ100は、車体110と、この車体110の前方に取り付けた油圧駆動の作業装置(フロント作業装置)50とを備えている。車体110は、アーティキュレート操舵式(車体屈折式)を採用しており、それぞれ左右に車輪61(1組の前輪61aと、1組の後輪61b)を装着した前部車体(フロントフレーム)111と後部車体(リアフレーム)112を、略鉛直方向の軸心を有するピン115で連結している。図1には示されていないが、ピン115の左右両側には前部車体111と後部車体112を連結するようにステアリングシリンダ9(図2参照)がそれぞれ配置されている。ステアリングシリンダ9は、車輪61を操舵するために伸縮駆動される1対の油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)である。運転室(キャブ)116内に設置された操舵装置であるステアリングホイール20(図2参照)を中立位置から操作すると、2つのステアリングシリンダ9の一方が伸びて他方が縮むことで後部車体112と前部車体111はピン115を中心にして屈折(旋回)する。なお、図2ではステアリングシリンダ9は簡略して1つだけ図示している。
なお、ここではアーティキュレート操舵式のホイールローダを例に挙げて説明するが、車輪61の操舵に油圧アクチュエータを利用しているもの(例えば、全油圧式の前輪操舵式や後輪操舵式)であれば、アーティキュレート操舵式以外の操舵方式でも本発明の適用は可能である。
後部車体112上には、前方に運転室116、後方にエンジン室117が搭載されている。エンジン室117には、原動機であるディーゼルエンジン(図示せず)によって駆動される可変容量式の油圧ポンプ4(図2参照)等が収納されている。
作業装置50は、リフトアーム121と、バケット122と、リフトアーム121を駆動するために伸縮駆動される油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)であるリフトシリンダ11aと、バケット122を駆動するために伸縮駆動される油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)であるバケットシリンダ11bとを備えている。なお、リフトアーム121とリフトシリンダ11aはそれぞれ前部車体111の左右に1つずつ装備されているが、図1で隠れている右側のリフトアーム121とリフトシリンダ11aは省略して説明する。
リフトアーム121は、リフトシリンダ11aの伸縮駆動に伴って上下方向に回動(俯仰動)する。バケット122は、バケットシリンダ11bの伸縮駆動に伴って上下方向に回動(ダンプ動作又はクラウド動作)する。なお、図示したホイールローダ100は、バケット122を作動させるためのリンク機構として、Zリンク式(ベルクランク式)のものを備えている。
図2は図1に示したホイールローダに搭載された油圧駆動装置の油圧回路の概略図である。この図に示す油圧駆動装置は、可変容量式の油圧ポンプ4と、油圧ポンプ4の押しのけ容量(傾転角)を変化させ、油圧ポンプ4の吐出流量の制御を行う流量制御装置(ポンプ流量制御ピストン)5と、油圧ポンプ4の吐出側に接続され、優先出力ポートおよび非優先出力ポートを有するプライオリティ弁(ステアリング優先弁)6と、油圧ポンプ4の吐出圧力が規定圧力を超えないように制御するリリーフ弁7と、プライオリティ弁6の優先出力ポートに接続され、ステアリングシリンダ9に対して油圧ポンプ4から供給される圧油の流量を制御するステアリング用制御弁(パイロット切換方式の流量・方向を制御する方向切換弁)8と、ステアリング用制御弁8で駆動制御されるステアリングシリンダ(ステアリングアクチュエータ)9と、ステアリング用制御弁8のスプール位置を変更するためのステアリングホイール(操舵装置)30と、プライオリティ弁6の非優先出力ポートに接続され、リフトシリンダ11aおよびバケットシリンダ11bに対して油圧ポンプ4から供給される圧油の流量をそれぞれ制御するセンターバイパス型(オープンセンタ式)の2つの作業装置用制御弁(パイロット切換方式の流量・方向を制御する方向切換弁)10a,10bと、各作業装置用制御弁10a,10bでそれぞれ駆動制御されるリフトシリンダ11aおよびバケットシリンダ11b(複数の作業装置アクチュエータ)と、操作量に応じた圧力(パイロット圧)を発生し、当該圧力により作業装置用制御弁10aのスプール位置を変更する操作レバー(操作装置)14aと、操作量に応じた圧力を発生し、当該圧力により作業装置用制御弁10bのスプール位置を変更する操作レバー(操作装置)14bと、2つの作業装置用制御弁10a,10bのセンターバイパスラインの下流に配置され、ポンプ流量制御装置5に対して反比例制御用の制御圧力であるネガコン圧力(ネガティブコントロール圧力)を発生する絞り12と、絞り12と並列に接続され、絞り12で発生するネガコン圧力が規定圧力を超えないように規制するリリーフ弁13とを備えている。
シャトル弁15は、2つの操作レバー14a,14bから出力されるパイロット圧のうち最大のものを選択し、当該最大圧を減圧弁16に出力している。減圧弁16は、シャトル弁15から出力される圧力の大きさに応じて油圧源(例えばパイロットポンプ)からのパイロット圧を減圧して、当該減圧後の圧力をシャトル弁17に出力している。減圧弁16がシャトル弁17に出力する圧力はシャトル弁15から出力される圧力が大きいほど小さくなるように設定されている。シャトル弁17は、減圧弁16と絞り12から出力される圧力のうちより高圧のものを選択し、当該高圧側の圧力を制御圧力として流量制御装置5に出力している。流量制御装置5は、シャトル弁17から出力される圧力の大きさに対応する値に油圧ポンプ4の吐出流量が制御されるように、油圧ポンプ4の傾転角を制御する。次に本実施の形態においてシャトル弁17から出力される圧力の値と油圧ポンプ4の吐出流量の関係について図3を用いて説明する。
図3は、シャトル弁17の出力する圧力と油圧ポンプ4の吐出流量の関係を示す特性と、絞り12で発生する圧力と絞り通過流量の関係を示す特性を1つのグラフ上に示した図である。この図に示すように、絞り12の圧力は絞り通過流量の増加に応じて増加する特性となっており、ポンプ吐出流量はシャトル弁17の出力圧力の増加に応じて減少する特性となっている。
ポンプ吐出流量と絞り通過流量との差が作業装置50等に係る油圧アクチュエータ11a,11b,9の駆動に使われる流量を示し、操作レバー14a,14b(作業装置用制御弁10a,10b)およびステアリングホイール20(ステアリング用制御弁8)が中立状態では当該油圧アクチュエータ11a,11b,9の駆動に使われる流量がないので、ポンプ吐出流量は絞り通過流量の曲線と交差する点Aでバランスする。
このように作業装置用制御弁10a,10bとステアリング用制御弁8が中立位置にあるときには、作業装置用制御弁10a,10bに係るセンターバイパスラインを通過する流量(絞り通過流量)は最大で、それとともに絞り12で発生する圧力P12(以下、ネガコン圧と称することがある)も最大となっている。また、操作レバー14a,14bが中立位置にあると、シャトル弁15から出力される圧力は最小であり、その結果、減圧弁16からの出力圧P16は最大となっている。すなわち、図3において「Ps=P12=P16」となっている。
点Aにおけるポンプ吐出流量Qsは、スタンバイ流量であり、本実施の形態では、ステアリングアクチュエータの駆動に必要な流量qsと、操作レバー14a,14bおよびステアリングホイール20の非操作時に作業車両の稼働維持に最低限必要な流量(必要最小流量)qmの合計値より大きい所定の値に設定している。スタンバイ流量Qsは、qsとqmの合計値以上であれば良いが、ポンプロスを低減する観点からは合計値に近い値の方が好ましい。
図3のグラフが示すように、絞り通過流量は、絞り12の圧力の増加に応じて徐々に増加し、圧力Psでスタンバイ流量Qsを通過し、最終的にスタンバイ流量Qsより少し大きい値に漸近して収束するように設定されている。
一方、ポンプ吐出流量は、シャトル弁17の出力圧がPsより低い圧力P1以下のときに最大値をとり、P1からP2(P2>Ps)までの間で単調に減少し、P2以上の圧力で最小値を保持するように設定されている。PsはP2より小さい値であり、先述のように操作レバー14a,14bおよびステアリングホイール20の非操作時のシャトル弁17の出力圧はPsとなるため、圧力がPsを超えることは無く、本実施の形態における実質的なポンプ吐出流量の最小値はQsとなる。
既述のとおり、ポンプ吐出流量はシャトル弁17の出力圧に基づいて決定される。つまり、シャトル弁17に入力される絞り12の圧力P12と減圧弁16の出力圧P16の2つの圧力のうち大きい方によってポンプ吐出流量が決定される。例えば、絞り12の圧力P12がPs未満でも、減圧弁16の出力圧P16の方がPsであれば、ポンプ吐出流量はQsに保持されることになる。
次に上記のように構成される作業車両の動作について説明する。図2に示す油圧駆動装置において、油圧ポンプ4から吐出される圧油は、プライオリティ弁6に流れる。プライオリティ弁6は、2つの出力ポート(優先出力ポートおよび非優先出力ポート)に接続されたステアリング用油圧回路70と作業機用油圧回路60のうち、優先出力ポートに接続されたステアリング用油圧回路70に優先して圧油を分流させるステアリング優先の公知の分流弁であり、ステアリングホイール20が操作されると、車輪61の操舵に必要な流量の圧油をステアリング用油圧回路70に優先的に流し、それ以外の圧油を作業機用油圧回路60に流すようになっている。また、ステアリングホイール20が操作されないとき(すなわちステアリングホイール20が中立位置のとき)には、プライオリティ弁6は、圧油の全量を作業機用油圧回路60に流すようになっている。
各作業機用制御弁(各方向切換弁)10a,10bは、操作レバー14a,14bから出力されるパイロット圧によってスプール位置が変更されるパイロット切換方式のバルブであり、操作レバー14a,14bが中立位置(作業装置50の非操作時)のときには、各作業装置用制御弁10a,10bは中立位置にあり、センターバイパスラインを通過する流量が最大となり、それとともにネガコン圧P12も最大となる。操作レバー14a,14bが中立位置のときには、さらに、シャトル弁15からの出力圧が最小となり、減圧弁16からの出力圧P16は最大となる。
この状態から操作レバー14a,14bの少なくとも1つが操作されると、その操作量に応じた圧力が作業機用制御弁10に出力されスプール位置が切り換えられてセンターバイパスラインを通過する流量(絞り通過流量)が減少し、操作レバー14a,14bが中立位置にあった場合よりもネガコン圧P12が低下する。これと同時に、操作量に応じて操作レバー14a,14bからシャトル弁15に出力される圧力が増加するので、減圧弁16からの出力圧P16が低下する。そして、その操作量が最大(フルストローク)になるとセンターバイパスラインが遮断され、ネガコン圧P12は零となり、減圧弁16からの出力圧P16は最小となる。
このとき、シャトル弁17により、ネガコン圧P12と出力圧P16のうち高圧のものが選択され、ポンプ制御圧としてポンプ流量制御装置5に送られる。前述したように、減圧弁16からの出力圧P16は、操作レバー14a,14bが中立状態で最大で、操作レバー14a,14bの操作量が増えるに従い減少し、操作量が最大のとき最小となり、絞り12によるネガコン圧P12と同じ傾向の推移を示す。このことから、本実施の形態では、油圧ポンプ4の吐出流量は、操作レバー14a,14bが中立状態のとき最小で、その操作量に応じて増加し、当該操作量の増加とともに最終的に所定の値(最大値)に収束する傾向があることが分かる。このように操作量の増加とともにポンプ吐出流量を増加させると、操作レバー14a,14bを介して作業装置50を操作する場合の油圧アクチュエータ11a,11bの良好な応答性を確保できる。
次に本発明の特徴である、操作レバー14a,14b(作業装置50)が操作されずにステアリングホール30の操作のみが行われた場合のポンプ吐出流量の変化について説明する。
操作レバー14a,14bとステアリングホイール20が非操作(中立状態)のときには、油圧ポンプ4から吐出される圧油は全て作業装置用制御弁10a,10bに係るセンターバイパスラインを通過するため絞り通過流量は最大で、それとともに絞り12で発生するネガコン圧P12も最大値Psとなる。また、操作レバー14a,14bが中立位置にあると、シャトル弁15から出力される圧力は最小であり、その結果、減圧弁16からの出力圧P16は最大値Psとなる。これによりポンプ吐出流量は図2に示す点Aでバランスしている。
A点でバランスしている状態からステアリング操作が行われると、プライオリティ弁6により油圧ポンプ4からの圧油がステアリング用制御弁8を介してステアリングシリンダ9へ送られるため、作業装置用制御弁10のセンターバイパスラインを通過する流量が減少し、絞り12で発生するネガコン圧P12が低下する。この場合、シャトル弁15,17を備えず、ネガコン圧のみに従ってポンプ吐出流量を制御する流量制御装置5を備える従前の作業車両であれば、ネガコン圧P12の低下により流量制御装置5が油圧ポンプ4の吐出流量を増加させるはずである。具体例で説明すれば、図3のA点の状態からステアリング操作がされると、油圧ポンプ4の吐出流量は、ステアリングに必要な流量qs分だけ増加されて、図3中の点B’でバランスすることになる。つまり、操作レバー14a,14bが非操作でも、ステアリング操作によってネガコン圧がPsよりも小さい値まで低下するので、操作レバー14a,14bの操作時と同様にポンプ吐出流量が流量Qsよりも大きい値に変化してしまう。
これに対して、本実施の形態では、シャトル弁17から流量制御装置5に出力される制御圧は、絞り12で発生するネガコン圧P12と減圧弁16からの出力圧P16(この場合は最大値Ps)のうち高圧側のP16(最大値Ps)が選択されるので、ネガコン圧P12がPsから低下しても制御圧はPsより小さくはならず、油圧ポンプ4の吐出流量は対応する流量Qsより大きくはならない。つまり、ステアリング操作の有無に関わらず、操作レバー14a,14bの非操作時にはP16は常に最大値Psに保持されるので、シャトル弁17からの出力圧がPsより小さくなることはなく、ポンプ吐出流量は操作レバー14a,14bの操作時より小さい値に保持される。そしてこのとき、吐出流量Qsのうち流量qsがステアリングアクチュエータ9に供給されてポンプ吐出流量は図3中の点Bでバランスし、作業装置用制御弁10に係るセンターバイパスラインを通過する流量(絞り通過流量)を従前よりも顕著に減少させることができる。図3の例では、従前と比較して絞り通過流量をΔQも低減できるのでポンプロスを顕著に低減できる。
以上のように、本実施の形態では、操作レバー14a,14bが非操作状態のときには、ステアリングホイール20を操作しても、操作レバー14a,14bの操作時の値(つまり、図3のグラフ上で圧力がPs未満のときにポンプ吐出流量として設定される値(つまり、Qsより大きい値))よりも小さく、かつ、ステアリング操作の可能な値(つまり、Qs)に保持されるので、ステアリング動作の良好な始動性を確保しながらも、ステアリング操作時の余剰流量を従前よりも低減できポンプロスを低減できる。
なお、上記の例では、操作レバー14a,14bが非操作のときにポンプ吐出流量を一定の値Qsに保持する場合について説明したが、操作レバー14a,14bの操作時より小さく、かつ、ステアリングシリンダ9の駆動が可能な範囲であれば、その範囲内で油圧ポンプの吐出流量を適宜変化させても、上記と同様にポンプロス低減効果が得られる。さらに、その際、ネガコン圧P12に応じてポンプ吐出流量を適宜変化させても良い。
ところで、上記で説明してきた本発明のポイントは、「2つの操作レバー14a,14bが非操作のときには油圧ポンプ4の吐出流量を必要以上に増加させない」という点にあるため、操作レバー14a,14bの操作状態を検出し、当該検出結果が非操作の間は油圧ポンプ4の吐出流量を変化する制御を中断することが可能な構成であれば、上記以外の構成でも同様の効果が得られる。操作レバー14a,14bの操作状態の検出手段としては、例えば、ポテンショメータ等の操作レバー14a,14bの変位検出器、操作レバー14a,14bが油圧信号を出力する場合には圧力センサ、または、操作レバー14a,14bが電気信号を出力する場合には電流/電圧センサの利用が可能である。そして、ポンプ吐出流量制御の中断手段としては、例えば、操作レバー14a,14bの非操作中に流量制御装置5への制御信号を遮断する制御または装置、または、操作レバー14a,14bの非操作中に油圧ポンプ4の傾転を機械的に固定する装置(メカストッパ)の利用が可能である。
また、上記では、2つの操作レバー14a,14bが非操作のときにはネガコン圧P12に基づくポンプ吐出流量の増加制御を中断することでポンプロスを低減する場合について説明したが、本実施の形態によれば操作レバー14a,14bの操作時にも上記と同様の作用によりポンプロスを低減できる可能性がある。より具体的には、操作レバー14a,14bの操作量を大きくしていく場合にも、ネガコン圧P12よりも減圧弁の出力圧P16(以下、ポジコン圧(ポジティブコントロール圧力)と称することがある)の方が大きくなれば、ネガコン圧P12に基づくネガコン制御よりもポジコン圧P16に基づくポジコン制御が優先的に実行されて、上記と同様の作用によりポンプロスを低減できる可能性がある。そこで、次に、操作レバー14a,14bの操作量を大きくしていく場合の2つの圧力P12,P16の大小関係について考察する。なお、以下の説明では、2つの操作レバー14a,14bのいずれか一方のみを示す場合には、添字のa,bを省略して「操作レバー14」と表記することがある。
操作レバー14の操作量を大きくしていく場合、ポジコン圧P16は、その操作量が大きくなるに従い低下するため、ポンプ吐出流量は増大する。一方、ネガコン圧P12については、操作レバー14の操作量が大きくなるに従い制御弁10a,10bに設けられたセンターバイパス流路の面積が絞られるため、絞り12を通過するバイパス流量が減少してネガコン圧P12は低下し、ポンプ吐出流量は増大する。操作レバー14を操作する場合には、ポジコン圧P16とネガコン圧P12のどちらが高いかについては、原則、一義的には決まらない。しかし、ある条件下(後述する3つの条件)では明確化できる。
ここでは、その条件下での考察の前に、まず図4について説明する。図4は、本実施の形態に係るホイールローダにおいて操作レバー14が操作されている場合の圧力P12,P16の関係を説明するために、図3のグラフ上に3つのバランス点U,V,Wを示した図である。
この図において、あるレバー操作量でポジコン圧P16がPuとなるバランス点をUとし、そのときのポンプ吐出流量をQ1とする。U点では、ポンプ吐出流量はQ1以下に制限され、Q1より多くならない。このときネガコン制御を支配するバイパス流量(図4の絞り通過流量)はQbであり、ここではQ1−Qbの流量で作業装置50が動作するものとする。以下では、ポンプ吐出流量からバイパス流量を減じた流量(例えば、Q1−Qb)を動作流量と称することがある。このとき、まず、「バイパス流量(絞り通過流量)は、操作レバー14の操作量に応じて一義的に決まる」と考えると、ネガコン圧P12もPuとなり、結局はポジコン圧P16に従ってポンプ吐出流量は制御されることになる。
しかし、バイパス流量も含め、圧油の流量は、操作レバー14a,14bの操作量で規定される制御弁10a,10bの絞り開度(センターバイパス流路の開口面積)のみでは決まらず、圧力(負加圧)の状態によっても変化する。
例えば、操作レバー14の操作量が同じでも、負荷圧が高くポンプ圧が高い場合には、バイパス流量は多くなり、ネガコン圧P12は相対的に高くなる。U点を基準とすれば、負荷圧が高い場合には、ポジコン圧P16(Pu)よりもネガコン圧P12が上昇してU点からV点側に移動し、ポンプ吐出流量が少なくなり動作流量も少なくなる。以下ではこの例を「例示V」と称することがある。
これとは反対に、操作レバー14の操作量が同じでも、負荷圧が低くポンプ圧が低い場合には、バイパス流量が少なくなり、ネガコン圧P12は相対的に低くなる。U点を基準とすれば、負荷圧が低い場合には、ネガコン圧P12がPuから低下してバイパス流量(絞り通過流量)は減少するが、ネガコン圧P12より高いポジコン圧16(Pu)によりポンプ流量がQ1に制限されるので、バイパス流量の減少分だけ動作流量が相対的に増加することになる。このときは、ネガコン制御のみを行う場合ほどのポンプ吐出流量の増加は無いため、設計によっては本実施の形態により作業操作50の操作時についてもポンプロスを低減できる可能性がある。以下ではこの例を「例示W」と称することがある。
これを踏まえて、次の1〜3の3つの条件下におけるポジコン圧P16とネガコン圧P12の大小関係について考察する。
<条件1:作業機のリフト、バケット複合動作>
ポジコン圧P16は、2つの操作レバー14a,14bの最大操作量によって決定されるため、2つの操作レバー14a,14bが共に操作される複合動作では操作量が相対的に小さい方の影響を受けない。しかし、当該操作量が小さい操作レバー14の操作量はネガコン圧に影響を与えるため、当該操作レバー14の操作に応じて下記(1)、(2)のことが分かる。
ポジコン圧P16は、2つの操作レバー14a,14bの最大操作量によって決定されるため、2つの操作レバー14a,14bが共に操作される複合動作では操作量が相対的に小さい方の影響を受けない。しかし、当該操作量が小さい操作レバー14の操作量はネガコン圧に影響を与えるため、当該操作レバー14の操作に応じて下記(1)、(2)のことが分かる。
(1)操作量が小さい操作レバー14の操作量がある状態(図4のU点と仮定する)より小さくなると、バイパス回路が開放されるため、バイパス流量が多くなる。これによりネガコン圧P12がPuより高くなり、ネガコン制御が有効となりポンプ流量が減少する(つまり、例示Vと同じ状態となる)。
(2)上記とは反対に、操作量が小さい方の操作レバー14の操作量が(他方の操作量より大きくならない範囲で)大きくなると、バイパス回路が絞られるため、バイパス流量が少なくなる。これによりネガコン圧P12はPuより低くなるが、ポジコン制御が有効となるためポンプ流量はQ1のまま保持され、バイパス流量が減った分だけ動作流用が増える(つまり、例示Wと同じ状態となる)。
<条件2:負荷圧変動>
次に先述のように、2つの操作レバー14a,14bの一方だけを所定の操作量で保持した状態で負荷圧が変動する場合には、負荷圧の増減に応じて下記(1)、(2)のことが分かる。
次に先述のように、2つの操作レバー14a,14bの一方だけを所定の操作量で保持した状態で負荷圧が変動する場合には、負荷圧の増減に応じて下記(1)、(2)のことが分かる。
(1)この状態で負荷圧が高くなると、バイパス流量が多くなり、ネガコン制御が有効となりポンプ流量減少するため、例示Vと同じ状態となる。
(2)上記とは反対に負荷圧が低くなると、バイパス流量が少なくなるが、ポンプ流量は増えず、動作流量はバイパス流量減少分だけ増加するため、例示Wと同じ状態となる。
<条件3:ステアリング操作>
次に、2つの操作レバー14a,14bの一方だけを所定の操作量で保持した状態でステアリングホイール20の操作量が変動する場合には、当該ステアリング操作に伴うステアリング流量の増減に応じて下記(1)、(2)のことが分かる。
次に、2つの操作レバー14a,14bの一方だけを所定の操作量で保持した状態でステアリングホイール20の操作量が変動する場合には、当該ステアリング操作に伴うステアリング流量の増減に応じて下記(1)、(2)のことが分かる。
(1)この状態でステアリング流量が増えると、バイパス流量が少なくなるが、ポンプ流量は増えず、動作流量はバイパス流量減少分だけ増加するため、例示Wと同じ状態となる。
(2)上記とは反対にステアリング流量が減ると、バイパス流量が多くなり、ネガコン制御によりポンプ流量減少するため、例示Vと同じ状態となる。
以上のように本実施の形態によれば、先に示した作業装置50の非操作時だけでなく、作業装置50を操作する場合にもポジコン圧P16よりもネガコン圧P12が小さくなるとき(例えば、条件1の(2)の場合、条件2の(2)の場合、条件3の(1)の場合)には、従前よりもポンプロスを低減できる可能性がある。
なお、上記では、ステアリングシリンダに優先的に圧油を供給するプライオリティ弁を備えるホイールローダを例に挙げて説明したが、油圧ポンプから吐出された作動油をステアリングアクチュエータに優先的に供給し得る油圧回路を備えるものであれば、他の作業車両にも本発明は適用可能である。
また、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例が含まれる。例えば、本発明は、上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。
4…可変容量式油圧ポンプ、5…ポンプ流量制御装置(流量制御装置)、6…プライオリティ弁(優先弁)、8…ステアリング用制御弁(第2制御弁)、9…ステアリングシリンダ(ステアリングアクチュエータ)、10…作業装置用制御弁(第1制御弁)、11…作業装置用油圧アクチュエータ(リフトシリンダ、バケットシリンダ)、12…絞り、13…リリーフ弁、14…操作レバー(操作装置)、15…シャトル弁、16…減圧弁、17…シャトル弁、20…ステアリングハンドル、50…作業装置、61…車輪
Claims (2)
- 可変容量式の油圧ポンプと、
作業装置を駆動するための油圧アクチュエータに対して前記油圧ポンプから供給される圧油の流量を制御するためのオープンセンタ式の第1制御弁と、
車輪を操舵するためのステアリングアクチュエータに対して前記油圧ポンプから供給される圧油の流量を制御するための第2制御弁と、
前記油圧ポンプからの圧油を前記第2制御弁に優先的に供給するための優先弁と、
前記第1制御弁におけるセンターバイパスラインの下流に設けられた絞りと、
前記第1制御弁のスプール位置を変更するための操作装置とを備える作業車両において、
前記操作装置の非操作時には、前記操作装置の操作時より小さく、かつ、前記ステアリングアクチュエータの駆動が可能な範囲で、前記油圧ポンプの吐出流量を制御する流量制御装置を備えることを特徴とする作業車両。 - 請求項1に記載の作業車両において、
前記流量制御装置は、前記操作装置の操作時には、前記操作装置の操作量の増加とともに増加するように前記油圧ポンプの吐出流量の値を制御することを特徴とする作業車両。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019188049A1 (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-03 | 日立建機株式会社 | 作業車両 |
JP2020011544A (ja) * | 2018-07-13 | 2020-01-23 | 株式会社豊田自動織機 | 産業車両 |
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-
2014
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