JP2017129067A - フェールセーフ付油圧システム - Google Patents

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【課題】切換弁を用いることなくフェールセーフを実現できるフェールセーフ付油圧システムを提供する。
【解決手段】フェールセーフ付油圧システムは、可変容量型のポンプの傾転角を変更するサーボピストンと、流量低減方向および流量増加方向に移動するスプールを含む調整弁と、指令電流と二次圧が負の相関を示す電磁比例弁と、馬力制御ピストンと、流量制御ピストンと、操作レバーを含む操作装置と、操作レバーの傾倒角が大きくなるにつれて指令電流が低下するように最小指令電流と最大指令電流との間で操作レバーの傾倒角に応じた指令電流を電磁比例弁へ送給する制御装置と、を備え、馬力制御ピストンは、最小指令電流が電磁比例弁に送給されたときの最小馬力制御線がエンジン馬力相当線をなぞるかエンジン馬力相当線を上回り、かつ、電磁比例弁の二次圧が最大となるときの非常時馬力制御線がエンジン馬力相当線を下回るように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプの吐出流量を電磁比例弁を用いて電気的に制御する油圧システムであって、電気系統の寸断や制御装置の故障により電磁比例弁へ指令電流が送給されなくなるフェール時や、電磁比例弁が電流が流れていない状態で固着するフェール時に安全に機能し得るフェールセーフ付油圧システムに関する。
従来から、ポンプの吐出流量を電磁比例弁を用いて電気的に制御する油圧システムが知られている。このような油圧システムでは、フェール時に電磁比例弁が作動しなくなった場合の対策が施されている。例えば、特許文献1には、図3に示すようなフェールセーフ付油圧システム100が開示されている。
具体的に、油圧システム100は、可変容量型のポンプ110と、ポンプ110の傾転角を調整する流量調整装置120と、電磁比例弁130を含む。流量調整装置120は、ポンプ110の傾転角を変更するサーボピストン121と、サーボピストン121を駆動するスプール122と、スプール122を操作する馬力制御ピストン124および流量制御ピストン123と、切換弁128を含む。また、流量調整装置120には、馬力制御ピストン124用の2つの受圧室126,127と、流量制御ピストン123用の受圧室125が形成されている。
馬力制御ピストン124用の一方の受圧室126にはポンプ110の吐出圧Pdが導入され、馬力制御ピストン124は、吐出圧Pdが上昇したときにスプール122を流量低減方向に移動させる。他方の受圧室127は、通常時はタンクと連通している。
通常時、流量制御ピストン123用の受圧室125には電磁比例弁130の二次圧が導入される。流量制御ピストン123は、電磁比例弁130の二次圧が上昇したときにスプール122を流量増加方向に移動させる。なお、馬力制御ピストン124と流量制御ピストン123は、そのうちの吐出流量を小さく制限する方が優先してスプール122を移動させるように構成される。
切換弁128は、通常時、電磁比例弁130からある程度大きな二次圧が出力されることによって、図3中の右位置に維持される。これにより、上述したように受圧室127がタンクと連通するとともに受圧室125に電磁比例弁130の二次圧が導入される。一方、フェール時には、電磁比例弁130の二次圧がほぼゼロになるため、切換弁128が図3中の左位置に切り換えられる。これにより、パイロット操作弁(操作装置)のパイロット圧Ppが流量制御ピストン123用の受圧室125に導入されるとともに、電磁比例弁130の一次圧Psvが馬力制御ピストン124用の受圧室127に導入される。一次圧Psvが受圧室127に導入されると、馬力制御線がエンジン馬力相当線を下回り、吐出圧Pdに対する吐出流量Qの上限が低く抑えられる。
特許第4041789号公報
しかしながら、図3に示す油圧システム100では、流量調整装置120に切換弁128が含まれるので、流量調整装置120が大型となるとともにコストが高い。
そこで、本発明は、切換弁を用いることなくフェールセーフを実現できるフェールセーフ付油圧システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のフェールセーフ付油圧システムは、油圧アクチュエータへ制御弁を介して作動油を供給する、エンジンにより駆動される可変容量型のポンプと、前記ポンプの傾転角を変更するサーボピストンであって、前記ポンプの吐出圧が導入される第1受圧室に露出する第1端部および第2受圧室に露出する前記第1端部よりも大径の第2端部を有するサーボピストンと、前記第2受圧室に導入される制御圧を調整する調整弁であって、前記制御圧を上昇させる流量低減方向および前記制御圧を低下させる流量増加方向に移動するスプールを含む調整弁と、指令電流と二次圧が負の相関を示す電磁比例弁と、前記電磁比例弁の二次圧および前記ポンプの吐出圧の少なくとも一方が上昇したときに前記スプールを前記流量低減方向に移動させる馬力制御ピストンと、前記電磁比例弁の二次圧が上昇したときに前記スプールを前記流量増加方向に移動させる流量制御ピストンと、前記制御弁を操作するための、操作レバーを含む操作装置と、前記操作レバーの傾倒角が大きくなるにつれて前記指令電流が低下するように、ゼロよりも大きな最小指令電流と最大指令電流との間で前記操作レバーの傾倒角に応じた指令電流を前記電磁比例弁へ送給する制御装置と、を備え、前記馬力制御ピストンは、前記最小指令電流が前記電磁比例弁に送給されたときの最小馬力制御線がエンジン馬力相当線をなぞるか前記エンジン馬力相当線を上回り、かつ、前記電磁比例弁の二次圧が最大となるときの非常時馬力制御線が前記エンジン馬力相当線を下回るように構成されている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、通常時は、操作レバーの傾倒角が大きくなるにつれて、電磁比例弁の二次圧が上昇し、流量制御ピストンがスプールを流量増加方向に移動させる。これにより、操作レバーの傾倒角が大きくなるにつれて、ポンプの吐出流量を増加させることができる。なお、このときは、最小馬力制御線がエンジン馬力相当線をなぞるかエンジン馬力相当線を上回るため、馬力制御ピストンによってポンプの吐出流量が制限されることは殆どない。
一方、電気系統が寸断したときや制御装置が故障したときには、電磁比例弁に指令電流が送給されずに電磁比例弁の二次圧が電磁比例弁の一次圧と等しくなって最大となる。また、電磁比例弁が電流が流れていない状態で固着したときには、電磁比例弁に指令電流を供給したとしても、電磁比例弁の二次圧が最大となる。従って、これらのようなフェール時には、流量制御ピストンに電磁比例弁からの最大の二次圧が作用し、流量制御ピストンがポンプの吐出流量を最大にしようとする。しかし、このときは非常時馬力制御線がエンジン馬力相当線を下回るので、馬力制御ピストンによりポンプの吐出圧に応じて吐出流量が制御される。従って、切換弁を用いることなくフェールセーフを実現できる。
前記非常時馬力制御線は、前記エンジンの馬力の30〜90%の馬力に相当する馬力抑制線をなぞってもよい。この構成によれば、油圧システムを搭載する機械が標高の高い地点で使われてエンジン出力が低下する状況においても、エンジンがストールする不具合を防止することができる。
本発明によれば、切換弁を用いることなくフェールセーフを実現できるフェールセーフ付油圧システムが提供される。
本発明の一実施形態に係るフェールセーフ付油圧システムの概略構成図である。 (a)は操作レバーの傾倒角と電磁比例弁への指令電流Iとの関係を示すグラフ、(b)は指令電流Iと電磁比例弁の二次圧Pfとの関係を示すグラフ、(c)は馬力制御ピストンの制御特性を示すグラフ、(d)は流量制御ピストンの制御特性を示すグラフである。 従来のフェールセーフ付油圧システムの概略構成図である。
図1に、本発明の一実施形態に係るフェールセーフ付油圧システム1を示す。この油圧システム1は、例えば、油圧ショベルや油圧クレーンなどの建設機械または産業機械などに搭載される。
具体的に、油圧システム1は、可変容量型の主ポンプ12と、主ポンプ12の傾転角を調整する流量調整装置2を含む。主ポンプ12は、エンジン11により駆動される。また、エンジン11は、副ポンプ14も駆動する。
主ポンプ12からは、タンクまで循環ライン13が延びており、この循環ライン13上には制御弁41が配置されている。制御弁41は、油圧アクチュエータ42に対する作動油の供給および排出を制御する。つまり、主ポンプ12は、制御弁41を介して油圧アクチュエータ42へ作動油を供給する。油圧アクチュエータ42は、油圧シリンダであってもよいし、油圧モータであってもよい。また、油圧アクチュエータ42および制御弁41は複数設けられていてもよい。
制御弁41は、操作レバーを含む操作装置5により操作される。本実施形態では、操作装置5が、操作レバーの傾倒角に応じたパイロット圧を出力するパイロット操作弁であり、一対のパイロットライン51,52により制御弁41のパイロットポートと接続されている。ただし、操作装置5が操作レバーの傾倒角に応じた電気信号を出力する電気ジョイスティックであり、制御弁41のパイロットポートに一対の電磁比例弁が接続されていてもよい。パイロットライン51,52には、操作装置5から出力されるパイロット圧を検出する圧力計71,72がそれぞれ設けられている。
本実施形態では、主ポンプ12が、斜板12aの角度により傾転角が規定される斜板ポンプである。ただし、主ポンプ12は、斜軸の角度により傾転角が規定される斜軸ポンプであってもよい。
流量調整装置2は、主ポンプ12の傾転角を変更するサーボピストン31と、サーボピストン31を駆動するための調整弁32を含む。流量調整装置2には、主ポンプ12の吐出圧Pdが導入される第1受圧室21と、制御圧Pcが導入される第2受圧室22が形成されている。サーボピストン31は、第1端部と、第1端部よりも大径の第2端部を有している。第1端部は第1受圧室21に露出しており、第2端部は第2受圧室22に露出している。
調整弁32は、第2受圧室22に導入される制御圧Pcを調整するためのものである。具体的に、調整弁32は、制御圧Pcを上昇させる流量低減方向(図1では右向き)および制御圧Pcを低下させる流量増加方向(図1では左向き)に移動するスプール34と、スプール34を収容するスリーブ33を含む。
サーボピストン31は、当該サーボピストン31の軸方向に移動可能となるように主ポンプ12の斜板12aと連結されている。スリーブ33は、サーボピストン31の軸方向に移動可能となるように第1レバー3aによりサーボピストン31と連結されている。スリーブ33には、ポンプポート、タンクポートおよび出力ポート(出力ポートは第2受圧室22と連通する)が形成されており、スリーブ33に対するスプール34の相対位置によって、出力ポートがポンプポートおよびタンクポートから遮断されるかポンプポートおよびタンクポートのどちらかと連通される。そして、スプール34が後述する馬力制御ピストン35および流量制御ピストン36によって流量低減方向または流量増加方向に移動されると、サーボピストン31の両側から作用する力(圧力×サーボピストン受圧面積)が釣り合うようにスプール34とスリーブ33との相対位置が定まり、制御圧Pcが調整される。
また、流量調整装置2は、スプール34を操作する馬力制御ピストン35および流量制御ピストン36を含む。馬力制御ピストン35および流量制御ピストン36は、スプール34を押圧し得るようにそれぞれ第2レバー3bおよび第3レバー3cを介してスプール34と連結されている。ただし、馬力制御ピストン35がスプール34から離れる方向の動きおよび流量制御ピストン36がスプール34から離れる方向の動きは規制されない。さらに、流量調整装置2には、馬力制御ピストン35用の2つの受圧室23,24と、流量制御ピストン36用の受圧室25が形成されている。
馬力制御ピストン35用の一方の受圧室23には、主ポンプ12の吐出圧Pdが導入される。馬力制御ピストン35用の他方の受圧室24および流量制御ピストン36用の受圧室25は、二次圧ライン61により電磁比例弁62と接続されている。つまり、電磁比例弁62の二次圧Pfが受圧室24,25に導入される。電磁比例弁62は、一次圧ライン15により副ポンプ14と接続されている。
馬力制御ピストン35は、電磁比例弁62の二次圧Pfおよび主ポンプ12の吐出圧Pdの少なくとも一方が上昇したときに、スプール34を流量低減方向に移動させる。一方、電磁比例弁62の二次圧Pfまたは主ポンプ12の吐出圧Pdが低下したときは、馬力制御ピストン35は、第2スプリング38の付勢力によって押し戻され、その結果、スプール34は第1スプリング37の付勢力によって流量増加方向に移動する。
流量制御ピストン36は、電磁比例弁62の二次圧Pfが上昇したときに、スプール34を流量増加方向に移動させる。一方、電磁比例弁62の二次圧Pfが低下したときは、流量制御ピストン36は、第3スプリング39の付勢力によってスプール34を流量低減方向に移動させる。なお、馬力制御ピストン35と流量制御ピストン36は、そのうちの吐出流量Qを小さく制限する方(すなわち、少ない流量を指令する方)が優先してスプール34を移動させるように構成される。
電磁比例弁62は、図2(b)に示すように、指令電流Iと二次圧Pfが負の相関を示すネガティブ型である。換言すれば、電磁比例弁62の二次圧Pfは、指令電流Iが大きくなるほど小さくなる。
電磁比例弁62は、制御装置7により制御される。制御装置7は、図2(a)に示すように、操作装置5の操作レバーの傾倒角が大きくなるにつれて(本実施形態では、圧力計71,72で検出されるパイロット圧が上昇するにつれて)指令電流Iが低下するように、電磁比例弁62へ指令電流Iを送給する。すなわち、指令電流Iは、操作レバーの傾倒角に応じて、最大指令電流I2(操作レバーの傾倒角がゼロのとき)と最小指令電流I1(操作レバーの傾倒角が最大のとき)との間でシフトする。ただし、最小指令電流I1は、ゼロよりも大きい。
本実施形態では、図2(b)に示すように、指令電流Iが最大指令電流I2のときに電磁比例弁62の二次圧Pfがゼロとなり、指令電流Iが最小指令電流I1のときに電磁比例弁62の二次圧Pfがαとなる。ただし、指令電流Iが最大指令電流I2のときは、電磁比例弁62の二次圧Pfがゼロではなく、ゼロに近い所定値であってもよい。指令電流Iが最小指令電流I1よりも小さなゼロのとき、換言すれば電磁比例弁62に指令電流Iが送給されないときは、電磁比例弁62の二次圧Pfが一次圧と等しいβとなって最大となる。αとβの差を大きく確保するために、最小指令電流I1はゼロ近くではなく少し高目に設定されている。
フェール時でない通常時は、操作レバーの傾倒角が大きくなるにつれて、指令電流Iが低下して電磁比例弁62の二次圧Pfが上昇し、流量制御ピストン36がスプール34を流量増加方向に移動させる。これにより、図2(d)に示すように、操作レバーの傾倒角が大きくなるにつれて、主ポンプ12の吐出流量Qを増加させることができる。
馬力制御ピストン35は、図2(c)に示すように、主ポンプ12の吐出圧Pdに対する吐出流量Qの上限を定める馬力制御線を規定する。通常時は、馬力制御線が、最小馬力制御線L1と最大馬力制御線L2との間でシフトする。最小馬力制御線L1は、最小指令電流I1が電磁比例弁62に送給されたとき(すなわち、Pf=αのとき)の馬力制御線であり、最大馬力制御線L2は、最大指令電流I2が電磁比例弁62に送給されたとき(すなわち、Pf=0のとき)の馬力制御線である。
本実施形態では、最小馬力制御線L1がエンジン馬力相当線LHを上回っている。ただし、最小馬力制御線L1は、エンジン馬力相当線LHをなぞる、換言すればエンジン馬力相当線LHと接するか少なくとも1点で交わってもよい。このように、最小馬力制御線L1がエンジン馬力相当線LHを上回るかエンジン馬力相当線LHをなぞれば、通常時に、馬力制御ピストン35によって主ポンプ12の吐出流量Qが制限されることは殆どない。すなわち、通常時は、主ポンプ12の吐出流量Qは、主に流量制御ピストン36によって制御され、図2(d)中に実線で示すように変化する。
一方、電気系統が寸断したときや制御装置7が故障したときには、電磁比例弁62に指令電流Iが送給されずに電磁比例弁62の二次圧Pfが一次圧と等しくなって最大となる。また、電磁比例弁62が電流が流れていない状態で固着したときには、電磁比例弁62に指令電流を供給したとしても、電磁比例弁62の二次圧Pfが最大となる。従って、これらのようなフェール時には、流量制御ピストン36に電磁比例弁62からの最大の二次圧Pfが作用し、図2(d)中に破線で示すように、流量制御ピストン36が主ポンプ12の吐出流量Qを最大にしようとする。
しかしながら、上記のフェール時には、馬力制御ピストン35用の受圧室24にも電磁比例弁62からの最大の二次圧Pfが導入される。従って、図2(c)に示すように、馬力制御ピストン35により規定される非常時馬力制御線L0がエンジン馬力相当線LHを下回る。このため、主ポンプ12の吐出流量Qは、馬力制御ピストン35によって吐出圧Pdに応じて制御される。非常時馬力制御線L0は、エンジンの馬力の30〜90%の馬力に相当する馬力抑制線LSをなぞる(換言すれば、馬力抑制線LSと接するか少なくとも1点で交わる)ことが望ましい。油圧システム1を搭載する機械が標高の高い地点で使われてエンジン出力が低下する状況においても、エンジン11がストールする不具合を防止することができるからである。
以上説明したように、本実施形態の油圧システム1では、通常時は、流量制御ピストン36によって主ポンプ12の吐出流量Qが制御される一方、電気系統の寸断や制御装置7の故障により電磁比例弁62へ指令電流が送給されなくなるフェール時や、電磁比例弁62が電流が流れていない状態で固着するフェール時は、馬力制御ピストン35によって主ポンプ12の吐出流量Qが制御される。従って、切換弁を用いることなくフェールセーフを実現できる。
すなわち、本実施形態の油圧システム1は、従来の油圧システムに比べ、部品点数が少ないため、コストを低減することができるとともに、信頼性を向上させることができる。しかも、流量調整装置2の小型化および軽量化が可能である。
(変形例)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
1 油圧システム
11 エンジン
12 主ポンプ
31 サーボピストン
32 調整弁
34 スプール
35 馬力制御ピストン
36 流量制御ピストン
41 制御弁
42 油圧アクチュエータ
5 操作装置
62 電磁比例弁
7 制御装置
L1 最小馬力制御線
L0 非常時馬力制御線
LH エンジン馬力相当線
LS 馬力抑制線

Claims (2)

  1. 油圧アクチュエータへ制御弁を介して作動油を供給する、エンジンにより駆動される可変容量型のポンプと、
    前記ポンプの傾転角を変更するサーボピストンであって、前記ポンプの吐出圧が導入される第1受圧室に露出する第1端部および第2受圧室に露出する前記第1端部よりも大径の第2端部を有するサーボピストンと、
    前記第2受圧室に導入される制御圧を調整する調整弁であって、前記制御圧を上昇させる流量低減方向および前記制御圧を低下させる流量増加方向に移動するスプールを含む調整弁と、
    指令電流と二次圧が負の相関を示す電磁比例弁と、
    前記電磁比例弁の二次圧および前記ポンプの吐出圧の少なくとも一方が上昇したときに前記スプールを前記流量低減方向に移動させる馬力制御ピストンと、
    前記電磁比例弁の二次圧が上昇したときに前記スプールを前記流量増加方向に移動させる流量制御ピストンと、
    前記制御弁を操作するための、操作レバーを含む操作装置と、
    前記操作レバーの傾倒角が大きくなるにつれて前記指令電流が低下するように、ゼロよりも大きな最小指令電流と最大指令電流との間で前記操作レバーの傾倒角に応じた指令電流を前記電磁比例弁へ送給する制御装置と、を備え、
    前記馬力制御ピストンは、前記最小指令電流が前記電磁比例弁に送給されたときの最小馬力制御線がエンジン馬力相当線をなぞるか前記エンジン馬力相当線を上回り、かつ、前記電磁比例弁の二次圧が最大となるときの非常時馬力制御線が前記エンジン馬力相当線を下回るように構成されている、フェールセーフ付油圧システム。
  2. 前記非常時馬力制御線は、前記エンジンの馬力の30〜90%の馬力に相当する馬力抑制線をなぞる、請求項1に記載のフェールセーフ付油圧システム。
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