JP2015137435A - ウェーダー - Google Patents

Abstract

【課題】履き心地に優れたウェーダー２の提供。【解決手段】ウェーダー２は、トラウザーと、一対のソックス６と、一対の靴８とを備えている。ソックス６は、足部３２及び脛部３４を有している。ソックス６の主部は、多数の微小な気泡を含むポリマー成形体である。靴８は、ソール３８、アッパー４０及び紐４２を有している。アッパー４０は、樹脂組成物から形成されている。アッパー４０は、気泡を含んでいない。アッパー４０は、内側ベース部４４、４つの内側締め付け部４６、外側ベース部４８及び４つの外側締め付け部５０を有している。内側締め付け部４６と外側締め付け部５０とは、離間している。紐４２は、内側締め付け部４６と外側締め付け部５０との間に架け渡されている。【選択図】図４

Description

本発明は、釣り人等に着用されるウェーダーに関する。詳細には、本発明は、トラウザーとソックスとを備えたウェーダーに関する。

渓流の釣りでは、下半身が水につかった状態で釣りが行われる。鮎釣りやシーバスフィッシングでも、釣り人は水につかって釣りを行う。これらの釣りでは、釣り人はウェーダーを着用する。ウェーダーは、防水性である。ウェーダーは、釣り人の体や衣服が濡れることを防ぐ。

特開２０１１−８９２３８公報には、トラウザーとブーツとを有するウェーダーが開示されている。ブーツは、トラウザーの裾に接合されている。ブーツは、概して重い。重いブーツは、釣り人に不快感を与える。このウェーダーは、履き心地に劣る。

トラウザーとソックスとを有するウェーダーも、広く用いられている。ソックスは、トラウザーの裾に接合されている。釣り人は、このウェーダーを着用した後、さらに靴を着用する。靴は、ブーツよりも軽量である。

特開２０１１−８９２３８公報

ウェーダーが着用される釣りでは、釣り人は好ポイントを求めて広範囲を歩き回ることが多い。ソックスを有するウェーダーは、ブーツを有するウェーダーよりも軽量ではあるが、なおも釣り人は、靴を重いと感じる。さらに、このウェーダーでは、ソックスと靴との間に砂が入り込みうる。この砂は、釣り人に不快感を与える。

本発明の目的は、履き心地に優れたウェーダーの提供にある。

本発明に係るウェーダーは、
（１）トラウザー、
（２）足部及び脛部を有しており、この脛部がトラウザーに接合されているソックス、
並びに
（３）ソール及びアッパーを有しており、ソックスの足部に接合されている靴
を備える。足部の甲は、部分的にアッパーに覆われている。足部の甲の残余の部分は、露出している。

アッパーが、内側ベース部、この内側ベース部から上方に向かって延在する内側締め付け部、外側ベース部及びこの外側ベース部から上方に向かって延在する外側締め付け部を有してもよい。好ましくは、内側締め付け部は、外側締め付け部と離間している。

好ましくは、靴は、紐をさらに備える。好ましくは、この紐は、内側締め付け部と外側締め付け部との間に架け渡されている。

好ましくは、ソックスは気泡を含むポリマー成形体を有しており、アッパーは気泡を含まないポリマー成形体を有している。

好ましくは、トラウザーは、第一織布、この第一織布に積層された樹脂シート、及びこの樹脂シートに積層された第二織布を有する。

本発明に係るウェーダーでは、アッパーが足部の甲の全てを覆ってはいない。このアッパーを有する靴は、軽量である。このウェーダーは、履き心地に優れる。

図１は、本発明の一実施形態に係るウェーダーが示された正面図である。 図２は、図１のウェーダーの一部が示された拡大断面図である。 図３は、図１のウェーダーの一部が示された拡大側面図である。 図４は、図１のウェーダーの一部が示された拡大断面図である。

以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。

図１は、本発明の一実施形態に係るウェーダー２が示された正面図である。図２は、図１のウェーダー２の一部が示された拡大断面図である。図２には、鉛直方向に沿った断面が示されている。このウェーダー２は、トラウザー４と、一対のソックス６と、一対の靴８とを備えている。

トラウザー４は、胴部１０、尻部１２、一対の脚部１４、一対の肩ベルト１６及び胴ベルト１８を備えている。図２に示されるように、それぞれの脚部１４は、第一織布２０、樹脂シート２２及び第二織布２４を有している。樹脂シート２２は、第一織布２０に積層されている。第二織布２４は、樹脂シート２２に積層されている。

第一織布２０は、ナイロン繊維から形成されている。第一織布２０が、他の繊維から形成されてもよい。第一織布２０は、ウェーダー２の履き心地に寄与する。樹脂シート２２の基材樹脂は、ポリウレタンである。樹脂シート２２が、他の樹脂から形成されてもよい。樹脂シート２２は、トラウザー４の防水性に寄与する。第二織布２４は、ポリエステル繊維から形成されている。第二織布２４が、他の繊維から形成されてもよい。第二織布２４は、トラウザー４の耐久性に寄与する。

図示されていないが、胴部１０及び尻部１２も、脚部１４と同様、第一織布２０、樹脂シート２２及び第二織布２４を有している。

図２に示されるように、それぞれのソックス６は、主部２６、表地２８及び裏地３０を有している。主部２６は、多数の微小な気泡を含むポリマー成形体である。気泡は、ポリマー組成物からなるマトリクス中に分散している。マトリクスの典型的な基材は、クロロプレンゴムである。この主部２６を有するソックス６は、軽量である。このソックス６は、保温性にも優れる。表地２８及び裏地３０は、ジャージーから形成されている。

典型的には、主部２６の気泡は、熱分解型発泡剤の発泡によって形成される。用いられる熱分解型発泡剤として、アゾ化合物、ニトロソ化合物及びトリアゾール化合物が例示される。機械攪拌法等の物理的発泡方法により、主部２６が形成されてもよい。

主部２６の発泡倍率は、２．０倍以上２０倍以下が好ましい。発泡倍率が２．０倍以上である主部２６は、軽量である。この観点から、発泡倍率は２．５倍以上がより好ましく、３．０倍以上が特に好ましい。発泡倍率が２０倍以下である主部２６は、強度に優れる。この観点から、発泡倍率は１０倍以下が特に好ましい。発泡倍率は、主部２６の密度に対する、マトリクスの密度の比である。

図３及び４には、左足用のソックス６及び靴８が示されている。右足用のソックス６は、左足用のソックス６の形状が反転した形状を有する。右足用の靴８は、左足用の靴８の形状が反転した形状を有する。

ソックス６は、足部３２及び脛部３４を有している。足部３２と脛部３４とは、一体的に形成されている。図２に示されるように、脛部３４は、トラウザー４の脚部１４に挿入されている。脛部３４と脚部１４との間には、接着層３６が存在している。接着層３６は、接着剤から形成されている。接着層３６により、トラウザー４とソックス６とが水密に接合されている。

それぞれの靴８は、ソール３８、アッパー４０及び紐４２を有している。ソール３８は、架橋ゴム又は樹脂組成物から形成されている。ソール３８は、接着剤により、ソックス６の足部３２に接合されている。従って、足部３２とソール３８との間には、砂は進入しない。

アッパー４０は、樹脂組成物（ポリマー成形体）から形成されている。アッパー４０は、気泡を含んでいない。このアッパー４０の比重は、ソックス６の主部２６の密度よりも大きい。このアッパー４０の硬度は、主部２６の硬度よりも大きい。アッパー４０は、ソックス６の損傷を抑制する。

図３及び４に示されるように、アッパー４０は、内側ベース部４４、４つの内側締め付け部４６、外側ベース部４８及び４つの外側締め付け部５０を有している。内側ベース部４４、内側締め付け部４６、外側ベース部４８及び外側締め付け部５０は、一体である。それぞれの内側締め付け部４６は、内側ベース部４４から上方に向かって延在している。内側締め付け部４６は、その上端に紐通し５２を有している。それぞれの外側締め付け部５０は、外側ベース部４８から上方に向かって延在している。外側締め付け部５０は、その上端に紐通し５２を有している。

内側締め付け部４６と外側締め付け部５０とは、離間している。４つの内側締め付け部４６は、互いに離間している。４つの外側締め付け部５０は、互いに離間している。アッパー４０は、足部３２の甲の一部を覆っている。甲の残余の部分は、露出している。換言すれば、アッパー４０のサイズは小さい。このアッパー４０を有する靴８は、軽量である。この靴８は、ウェーダー２の履き心地に寄与する。

紐４２は、内側締め付け部４６の紐通し５２を通されている。紐４２はさらに、外側締め付け部５０の紐通し５２を通されている。換言すれば、紐４２は、内側締め付け部４６と外側締め付け部５０との間に架け渡されている。紐４２が引かれることにより、内側締め付け部４６と外側締め付け部５０とが互いに引き寄せられ、釣り人の足を締め付ける。紐４２が引かれることにより、釣り人は、フィット感を得ることができる。

このウェーダー２のトラウザー４は、クロロプレンゴムからなるトラウザーに比べて軽量である。このウェーダー２の靴８は、アッパー４０のサイズが小さいので、軽量である。このウェーダー２では、トラウザー４も靴８も軽量である。このウェーダー２は、全体として軽量である。このウェーダー２は、履き心地に優れる。

図４において矢印Ｌで示されているのは、内側締め付け部４６と外側締め付け部５０との距離である。距離Ｌは１０ｍｍ以上６０ｍｍ以下が好ましい。距離Ｌが１０ｍｍ以上である靴８は、軽量である。この観点から、距離Ｌは２０ｍｍ以上が特に好ましい。距離Ｌが６０ｍｍ以下である靴８では、ソックス６が損傷しにくい。この観点から、距離Ｌは５０ｍｍ以下が特に好ましい。

本発明に係るウェーダーは、種々の釣り場において利用されうる。このウェーダーは、釣り以外の用途にも用いられうる。

２・・・ウェーダー
４・・・トラウザー
６・・・ソックス
８・・・靴
１４・・・脚部
２０・・・第一織布
２２・・・樹脂シート
２４・・・第二織布
２６・・・主部
２８・・・表地
３０・・・裏地
３２・・・足部
３４・・・脛部
３６・・・接着層
３８・・・ソール
４０・・・アッパー
４２・・・紐
４４・・・内側ベース部
４６・・・内側締め付け部
４８・・・外側ベース部
５０・・・外側締め付け部
５２・・・紐通し

Claims (5)

1. （１）トラウザー、
   （２）足部及び脛部を有しており、この脛部が上記トラウザーに接合されているソックス、
   並びに
   （３）ソール及びアッパーを有しており、上記ソックスの足部に接合されている靴
   を備えており、
   上記足部の甲が、部分的に上記アッパーに覆われており、上記足部の甲の残余の部分が露出しているウェーダー。
2. 上記アッパーが、内側ベース部、この内側ベース部から上方に向かって延在する内側締め付け部、外側ベース部及びこの外側ベース部から上方に向かって延在する外側締め付け部を有しており、
   上記内側締め付け部が上記外側締め付け部と離間している請求項１に記載のウェーダー。
3. 上記靴が紐をさらに備えており、
   この紐が上記内側締め付け部と上記外側締め付け部との間に架け渡されている請求項１又は２に記載のウェーダー。
4. 上記ソックスが気泡を含むポリマー成形体を有しており、上記アッパーが気泡を含まないポリマー成形体を有している請求項１から３のいずれかに記載のウェーダー。
5. 上記トラウザーが、第一織布、この第一織布に積層された樹脂シート、及びこの樹脂シートに積層された第二織布を有する請求項１から４のいずれかに記載のウェーダー。

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