JP2015137211A - 水素生成装置及びその運転方法、燃料電池システム - Google Patents

水素生成装置及びその運転方法、燃料電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】水素生成装置の運転方法において、水添脱硫器へとリサイクルされる水素含有ガスの温度変動がもたらす悪影響を低減する方法の提供。【解決手段】水素含有ガスの一部をリサイクルして水添脱硫器2に供給するための流路をリサイクル流路6とするとき、リサイクル流路6に流入する前の水素含有ガス及びリサイクル流路6に流入した後の水素含有ガスの少なくともいずれか一方を冷却し、水素含有ガス中の水分を凝縮分離するステップと、気液分離8するステップを経た水素含有ガスの温度が低下すると、改質器4への原料供給量に対する改質器4への酸素含有ガス供給量の比率を増加させるステップ、及び水素含有ガスのうちリサイクル流路6に流入する水素含有ガスの比率を低下させるステップの少なくともいずれか一つと、を備える、水素生成装置100の運転方法。【選択図】図1

Description

本発明は、水素生成装置及びその運転方法、水素生成装置を備えた燃料電池システムに関する。より詳細には、水添脱硫器を備えた、水素生成装置及びその運転方法、かかる水素生成装置を備えた燃料電池システムに関する。
特許文献1は、原燃料供給路を通して供給される炭化水素を含む原燃料の脱硫処理を行う脱硫器と、水蒸気の存在下で脱硫処理後の原燃料の改質反応を行って、水素含有ガスを生成する改質器と、改質器から水素含有ガス供給路を通して供給される水素含有ガスを用いて発電反応を行う燃料電池セル部と、水素含有ガス供給路の途中と原燃料供給路の途中とを接続して改質器で生成された水素含有ガスの一部を原燃料供給路に流入させるリサイクルガス供給路とを備え、さらに、該リサイクルガス供給路を通過する水素含有ガスの一部に含まれる水分を凝縮する凝縮器と、当該凝縮器で凝縮された凝縮水を排出する排出器とをリサイクルガス供給路の途中に備える、固体酸化物形燃料電池システムを開示する(請求項2)。かかる構成では、原燃料に添加される水素含有ガスから水分を有効に除去でき、原燃料供給路への水分の混入及び昇圧手段への水分の混入を防止できる旨の記載がある(段落0009)。
特開2011−216308号公報
従来の固体酸化物形燃料電池システムでは、原燃料に添加される水素含有ガスの温度が変動した場合の影響が十分に評価されていなかった。
本発明は、上記従来の課題に対応するもので、水素生成装置及びこれを備える燃料電池システムにおいて、水添脱硫器へとリサイクルされる水素含有ガスの温度変動がもたらす悪影響を低減することを目的とする。
本発明の水素生成装置の運転方法の一態様(aspect)は、水添脱硫器により、原料中の硫黄化合物を除去するステップと、改質器により、水蒸気及び前記水添脱硫器から供給される原料を用いて水素含有ガスを生成するステップと、前記水素含有ガスの一部をリサイクルして水添脱硫器に供給するための流路をリサイクル流路とするとき、前記リサイクル流路に流入する前の水素含有ガス及び前記リサイクル流路に流入した後の水素含有ガスの少なくともいずれか一方が冷却されて、水素含有ガス中から生成した凝縮水を気液分離するステップと、前記気液分離するステップを経た水素含有ガスの温度が低下すると、前記改質器への原料供給量に対する前記改質器への酸素含有ガス供給量の比率を増加させるステップ、及び前記水素含有ガスのうち前記リサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率を低下させるステップの少なくともいずれか一つと、を備える。
本発明の水素生成装置の一態様(aspect)は、原料中の硫黄化合物を除去する水添脱硫器と、水蒸気及び前記水添脱硫器から供給される原料を用いて水素含有ガスを生成する改質器と、前記改質器から排出される前記水素含有ガスの一部をリサイクルして前記水添脱硫器に供給するためのリサイクル流路と、前記リサイクル流路に流入する前の水素含有ガス及び前記リサイクル流路に流入した後の水素含有ガスの少なくともいずれか一方を冷却し、水素含有ガス中の水分を凝縮分離する気液分離器と、前記改質器への水素含有ガス供給量に対する前記改質器への酸素含有ガス供給量の比率を調整するガス供給量比調整器と、前記気液分離器を通過した後の水素含有ガスの温度が低下すると、前記改質器への水素含有ガス供給量に対する前記改質器への酸素含有ガス供給量の比率が増加するよう、前記ガス供給量比調整器を制御する制御器と、を備える。
本発明の燃料電池システムの一態様(aspect)は、上記水素生成装置と、前記水素生成装置から供給される水素含有ガスを用いて発電する燃料電池と、を備える。
本発明の一態様によれば、水素生成装置及びこれを備える燃料電池システムにおいて、水添脱硫器へとリサイクルされる水素含有ガスの温度変動がもたらす悪影響を低減することができるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1実施例にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図3は、気液分離器を通過した後のリサイクルガスの温度と改質器への水供給量との関係の一例を示す図である。 図4は、第2実施例にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図5は、第3実施例にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図6は、第3実施形態にかかる燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
従来の水素生成装置では、気液分離器を通過した後の冷却温度が変動すると、気液分離器を通過した後のリサイクルガスに含まれる水蒸気の量が変動し、改質器への水蒸気供給量も変動するが、その影響について検討されていなかった。
例えば、改質器で生成される水素含有ガスの一部を分岐したリサイクルガスを冷媒で冷却して、リサイクルガス中の水分を凝縮分離してから水添脱硫器へ供給する場合、凝縮分離された水は改質器へ戻らない。そのため、例えば外気温の低下に伴い冷媒の温度が低下すると、冷媒で冷却された後のリサイクルガスの温度が低くなり、リサイクルガス中の水蒸気量が低下し、改質器内のガスのO/Cが低くなってしまう。その結果、改質触媒上での炭素が析出する可能性が高まる、という課題があった。
ここで、O/CとはOxygen/Carbonの略号であり、改質器に供給されるガス全体に含まれる酸素原子数(モル)の、炭素原子数(モル)に対する割合である。O/Cは、炭素が析出する可能性の指標の一つとして一般的に用いられる。
上記のような問題への対処法として、外気温度の変動に伴うリサイクルガス中の水蒸気量の変動を受けない程度に、通常運転時における水供給量を予め過剰にしておくことも考えられる。しかしながら、過剰な水を水蒸気に転換して改質器に供給することから、エネルギー効率が低下するという課題がある。
そこで本発明者らは、気液分離器を通過した後のリサイクルガスの温度に応じて、O/Cの変動が低減されるようにガスの供給量比を調整することに想到した。具体的には、例えば、冷却された後のリサイクルガスの温度が低下すると、改質器への水素含有ガスの供給量に対する改質器への酸素含有ガスの供給量の比を増加させる。すなわち、改質器への原料供給量を基準として、水素含有ガスの供給量および酸素含有ガスの供給量の比を調整することで、O/Cの変動を低減できる。
より具体的には、例えば、改質器への原料供給量を基準として、リサイクルガス(水素含有ガス)の改質器への供給量を減らすこと、水蒸気(酸素含有ガスの一種)の改質器への供給量を増加させること、空気(酸素含有ガスの一種)の改質器への供給量を増加させること等が考えられる。
かかる構成では、水添脱硫器へとリサイクルされるガスの温度が低下して本来であればO/Cが低下するはずのところ、ガスの供給量比を調整することでO/Cが低下しにくくなるため、改質触媒上での炭素が析出する可能性を低減できる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
以下で説明する実施形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、あくまで一例であり、本発明を限定するものではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面において、同じ符号が付いたものは、説明を省略する場合がある。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を模式的に示したものである。また、製造方法においては、必要に応じて、各工程の順序等を変更でき、かつ、他の公知の工程を追加できる。
(第1実施形態)
第1実施形態の水素生成装置の運転方法は、水添脱硫器により、原料中の硫黄化合物を除去するステップと、改質器により、水蒸気及び水添脱硫器から供給される原料を用いて水素含有ガスを生成するステップと、水素含有ガスの一部をリサイクルして水添脱硫器に供給するための流路をリサイクル流路とするとき、リサイクル流路に流入する前の水素含有ガス及びリサイクル流路に流入した後の水素含有ガスの少なくともいずれか一方が冷却されて、水素含有ガス中から生成した凝縮水を気液分離するステップと、気液分離するステップを経た水素含有ガスの温度が低下すると、改質器への原料供給量に対する改質器への酸素含有ガス供給量の比率を増加させるステップ及び水素含有ガスのうちリサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率を低下させるステップの少なくともいずれか一つと、を備える。
かかる構成では、水添脱硫器へとリサイクルされる水素含有ガスの温度変動がもたらす悪影響を低減することができる。
上記運転方法において、改質器への原料供給量に対する酸素含有ガス供給量の比率を増加させるステップは、改質器への原料供給量に対する改質器への水蒸気供給量の比率を増加させるステップであってもよい。
上記運転方法において、改質器への原料供給量に対する酸素含有ガス供給量の比率を増加させるステップは、改質器への原料供給量に対する改質器への改質用空気供給量を増加させるステップであってもよい。
上記運転方法において、改質器への原料供給量に対する酸素含有ガス供給量の比率を増加させるステップは、改質器への原料供給量に対するリサイクル流路を介した改質器への水素含有ガス供給量を低下させるステップであってもよい。
第1実施形態の水素生成装置は、原料中の硫黄化合物を除去する水添脱硫器と、水蒸気及び水添脱硫器から供給される原料を用いて水素含有ガスを生成する改質器と、改質器から排出される水素含有ガスの一部をリサイクルして水添脱硫器に供給するためのリサイクル流路と、リサイクル流路に流入する前の水素含有ガス及びリサイクル流路に流入した後の水素含有ガスの少なくともいずれか一方を冷却し、水素含有ガス中の水分を凝縮分離する気液分離器と、改質器への原料供給量に対する改質器への酸素含有ガス供給量の比率及び水素含有ガスのうちリサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率の少なくともいずれか一方を調整するガス供給量比調整器と、気液分離器を通過した後の水素含有ガスの温度が低下すると、改質器への原料供給量に対する改質器への酸素含有ガス供給量の比率を増加させること及び水素含有ガスのうちリサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率を低下させることの少なくともいずれか一方を実行するよう、ガス供給量比調整器を制御する制御器と、を備える。
かかる構成では、水添脱硫器へとリサイクルされる水素含有ガスの温度変動がもたらす悪影響を低減することができる。
上記水素生成装置において、ガス供給量比調整器は、改質器に水蒸気を供給する水蒸気供給器を含み、制御器は、改質器への水蒸気供給量を増加させることで、改質器への原料供給量に対する改質器への酸素含有ガス供給量の比率を増加させるように構成されていてもよい。
上記水素生成装置において、ガス供給量比調整器は、改質器に空気を供給する空気供給器を含み、制御器は、改質器への空気供給量を増加させることで、改質器への原料供給量に対する改質器への酸素含有ガス供給量の比率を増加させるように構成されていてもよい。
上記水素生成装置において、ガス供給量比調整器は、リサイクル流路を介した改質器への水素含有ガス供給量を調整する流量調整器を含み、制御器は、リサイクル流路を介した改質器への水素含有ガス供給量を低下させることで、改質器への原料供給量に対する改質器への酸素含有ガス供給量の比率を増加させるように構成されていてもよい。
図1は、第1実施形態にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。以下、図1を参照しつつ、第1実施形態の水素生成装置100について説明する。
図1に示す例において、水素生成装置100は、水添脱硫器2と、改質器4と、リサイクル流路6と、気液分離器8と、ガス供給量比調整器10と、制御器12とを備えている。
水添脱硫器2は、原料中の硫黄化合物を除去する。より具体的には、水添脱硫器2は、原料中の硫黄化合物に水素を添加して除去する。水素は、例えば、改質器4から排出される水素含有ガスに含まれる水素を利用しうる。具体的には、例えば、改質器4から排出された水素含有ガスが、改質器4に接続された水素含有ガス流路から分岐するリサイクル流路6を経由して、原料供給路へと供給されてもよい。原料供給路は、水添脱硫器2に原料を供給する流路である。
原料は、例えば、メタンを主成分とする都市ガス、天然ガス、LPGなどの少なくとも炭素及び水素を構成元素とする有機化合物を含むガス、灯油、及びメタノール、エタノール等のアルコールとすることができる。都市ガスとは、ガス会社からガスインフラを通じて各家庭などに供給されるガスをいう。
硫黄化合物は、付臭成分として人為的に原料へ添加されるものであってもよいし、原料自体に由来する天然の硫黄化合物であってもよい。具体的には、ターシャリブチルメルカプタン(TBM:tertiary-butylmercaptan)、ジメチルスルフィド(DMS:dimethyl sulfide)、テトラヒドロチオフェン(THT:tetrahydrothiophene)、硫化カルボニル(COS:carbonyl sulfide)、硫化水素(hydrogen sulfide)等が例示される。
水添脱硫器2には、水添脱硫剤が充填されている。水添脱硫剤としては、例えば、水添反応により硫黄化合物を硫化水素に変換する機能と硫化水素を吸着する機能を共に有するCuZn系触媒(例えば、Cu−Zn−Ni系触媒、及び、Cu−Zn−Fe系触媒等)を用いることができる。水添脱硫剤は、本例に限定されるものではなく、原料ガス中の硫黄化合物を硫化水素に変換するCoMo系触媒と、その下流に設けられる、硫化水素を吸着除去する硫黄吸着剤であるZnO系触媒及びCuZn系触媒の少なくともいずれか一方とで構成してもよい。
水添脱硫剤は、常温よりも高い所定の温度まで加熱されて用いられてもよい。上記所定の温度は、水添脱硫に必要な温度として定義され、例えば、摂氏200〜300度であってもよい。なお、水添脱硫器2の加熱方法としては、水添脱硫器2へ流入するガスを加熱することにより、流入ガス温度を調整する構成としてもよい。
水添脱硫器2を加熱して、水添脱硫器2の内部の反応温度を調整する構成としてもよい。
改質器4は、水蒸気及び水添脱硫器から供給される原料を用いて水素含有ガスを生成する。改質器4で進行する改質反応は、例えば、水蒸気改質反応(SR)、酸化的水蒸気改質反応(OSR)等が挙げられる。図1には示されていないが、各改質反応において必要となる機器は適宜設けられる。例えば、改質反応が水蒸気改質反応であれば、改質器を加熱する燃焼器、水蒸気を生成する蒸発器、及び蒸発器に水を供給する水供給器が設けられてもよい。
改質器4には、内部に改質触媒が配設されている。この改質触媒によって、改質反応が進行し、原料及び水から水素含有ガスを生成することができる。改質反応に要する熱は例えば燃焼器(図示せず)から供給されてもよい。改質触媒には、一般的に、Pt、Ru、Rh等の貴金属系触媒及びNiからなる群の中から選択される少なくとも1種が好適に用いられる。本実施の形態の水素生成装置では、Ruを含む改質触媒が用いられる。白金及びルテニウムの少なくともいずれか一方を含浸したアルミナ担体を用いてもよい。改質器4が水蒸気供給器の蒸発器を内蔵する構成であってもよい。
リサイクル流路6は、改質器4から排出される水素含有ガスの一部をリサイクルして水添脱硫器2に供給するための流路である。水素生成装置100が外部に水素含有ガスを供給する水素含有ガス流路と、リサイクル流路6との間の分流比は、例えば、両流路の配管径で調整してもよいし、少なくともいずれか一方の流路に流量調整弁を設置して調整してもよい。
気液分離器8では、リサイクル流路6に流入する前の水素含有ガス及びリサイクル流路6に流入した後の水素含有ガスの少なくともいずれか一方が冷却され、水素含有ガスから生じた凝縮水と水素含有ガスとが分離される。なお、水素含有ガスを冷却する構成としては、リサイクル流路6が自然冷却される構成であってもよい。また、冷媒によりリサイクル流路6内の水素含有ガスを冷却する冷却器を用いる構成であってよい。冷媒としては、例えば、筐体内の空気、外部から取り込んだ空気、貯湯タンク内の水等を用いることができる。気液分離器8で生成された液体の水は、水素生成装置100の外部へと排出されてもよい。図では、気液分離器8がリサイクル流路6に設けられているが、気液分離器8は、リサイクル流路6が分岐する分岐部よりも上流側の水素含有ガス流路に設けられていてもよい。
気液分離器8から排出された水素含有ガスは、リサイクル流路6と原料供給路との合流部において、原料と合流して、水添脱硫器2へと供給される。
ガス供給量比調整器10は、改質器4への原料供給量に対する改質器4への酸素含有ガス供給量の比率及び水素含有ガスのうちリサイクル流路6に流入する水素含有ガスの比率の少なくともいずれか一方を調整する。改質器4への水素含有ガス供給量は、水添脱硫器2への供給される水素含有ガスの量である。水素含有ガスは、水添脱硫器2を介して改質器4へと供給される。
ここでいう水素含有ガスは、リサイクルガス(リサイクル流路6を経由して改質器4へ供給される水素含有ガス、以下「リサイクルガス」という)である。リサイクルガスには、改質器4での改質反応に由来する一酸化炭素、二酸化炭素、及び未改質の原料などが含まれており、これに炭素原子が含まれている。
「水素含有ガスのうちリサイクル流路6に流入する水素含有ガスの比率」とは、いわゆる分流比をいい、例えば、改質器4により生成される水素含有ガスの全量に対する、リサイクル流路6に流入する水素含有ガスの割合とすることができる。
酸素含有ガスは、改質器に供給される水蒸気及び空気の少なくともいずれか一方のガスである。酸素含有ガスには、酸素原子が含まれているものの、炭素原子は実質的には含まれていない。
水素含有ガスと酸素含有ガスとではO/Cが大きく異なる。原料供給量に対する酸素含有ガス供給量の比率を調整することで、あるいは、水素含有ガスのうちリサイクル流路6に流入する水素含有ガスの比率を調整することで、改質器4に供給されるガスのO/Cを制御することができる。酸素含有ガスが純粋な水蒸気である場合、酸素含有ガスのO/Cは計算不能(無限大)となるが、水蒸気を増減することは改質器に供給される酸素を増減することになるから、水蒸気供給量の比率を調整することで、改質器でのO/Cを制御することができる。
ガス供給量比調整器10としては、具体的には例えば、水蒸気供給量を調整可能な水蒸気供給器、改質用空気供給量を調整可能な改質用空気供給器、及び、リサイクルガス供給量を調整可能な流量調整器等が挙げられる。
制御器12は、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度が低下すると、改質器4への原料供給量に対する改質器4への酸素含有ガス供給量の比率を増加させること及び水素含有ガスのうちリサイクル流路6に流入する水素含有ガスの比率を低下させることの少なくともいずれか一方を実行するよう、ガス供給量比調整器10を制御する。
制御器12は、制御機能を有するものであればよく、演算処理部(図示せず)と、制御プログラムを記憶する記憶部(図示せず)とを備える。演算処理部としては、MPU、CPUが例示される。記憶部としては、メモリーが例示される。制御器は、集中制御を行う単独の制御器で構成されていてもよく、互いに協働して分散制御を行う複数の制御器で構成されていてもよい。
気液分離器8を通過した水素含有ガスの温度が低下すると、水素含有ガスの露点が下がり、水素含有ガスに含まれる水分量が低下する。その結果、水蒸気に対してCO、CO及び未改質の原料の濃度が上昇し、水素含有ガスのO/Cは低下する。O/Cの低下を放置すると、改質器4に供給されるガス全体のO/Cが低下し、炭素が析出する可能性が高まる。O/Cが低下するということは、C原子の量がO原子の量に対して増加して、炭素が過剰になりやすくなるからと考えられる。
気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度は、これを検知する検知器(図示せず)により検知される。この検知器は、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度を直接検知する検知器であってもよいし、間接的に検知する検知器であってもよい。気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度を間接的に検知する検知器は、水素含有ガスの冷却にリサイクル流路6を自然冷却する構成を採用している場合、筐体内または筐体外の空気温度を検知する検知器であってもよい。また、水素含有ガスの冷却に冷媒によりリサイクル流路6内の水素含有ガスを冷却する冷却器を採用している場合、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度を間接的に検知する検知器は、冷媒の温度を検知する検知器であってもよい。また、上記空気温度または冷媒温度と相関する時間を計測する検知器であってもよい。例えば、空気または水の温度は、日時に相関して変動するので、これを計測する検知器を、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度を間接的に検知する検知器として用いてもよい。なお、温度または時間を検知する検知器の具体的な構成は特に限定されない。
本実施形態の構成によれば、冷却後の水素含有ガスの温度が低下した場合に、原料供給量に対する酸素含有ガス供給量の比率を増加させることにより、あるいは、水素含有ガスのうちリサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率を低下させることにより、改質器4でのO/Cの低下を緩和し、炭素が析出する可能性を低減することができる。
(第1実施例)
図2は、第1実施例にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。以下、図2を参照しつつ、第1実施例の水素生成装置110について説明する。
図2に示す例において、水素生成装置110は、水添脱硫器22と、改質器24と、リサイクルガス流路26と、気液分離器28と、温度検知器30と、原料供給路34と、水蒸気供給器36と、制御器38と、水蒸気供給路40と水素含有ガス流路42とを備えている。
水添脱硫器22と、改質器24とは、それぞれ、第1実施形態の水素生成装置100が備える水添脱硫器2と、改質器4と同様の構成とすることができるので、詳細な説明は省略する。
リサイクルガス流路26は、水素含有ガス流路42から分岐し、気液分離器8の代わりに気液分離器28が設けられ、その下流に温度検知器30が設けられ、さらにその下流から凝縮水流路32が分岐している点を除けば、リサイクル流路6と同様の構成とすることができる。
気液分離器28は、生成された液体の水を、リサイクルガス流路26から分岐する凝縮水流路32を介して排出する点を除けば、気液分離器8と同様の構成とすることができる。
温度検知器30は、気液分離器28を通過した後の水素含有ガスの温度を検知する。温度検知器30の具体的な構成は特に限定されない。温度検知器30は、例えば、気液分離器28を通過した後の水素含有ガスの温度を直接検知してもよいし、気液分離器28が冷却に用いる冷媒の温度を検知することで、気液分離器28を通過した後の水素含有ガスの温度を間接的に検知してもよい。
凝縮水流路32は、リサイクルガス流路26から分岐し、気液分離器28で生成された液体の水を水素生成装置110の外部へと排出する流路である。
原料供給路34は、原料を改質器24に供給する流路である。原料供給路34は水添脱硫器22の上流側において、リサイクルガス流路26の下流端が接続されている。かかる構成により、リサイクルガスは原料と混合されて水添脱硫器22へと供給される。
図示していないが、原料供給路34に、原料流量調整器が設けられていてもよい。原料流量調整器としては、ダイアフラムポンプなどの流体搬送装置を用いてもよいし、ニードル弁等の流量調整弁を用いてもよい。
水蒸気供給器36は、液体の水から水蒸気を生成し、水蒸気供給路40を介して改質器24へと水蒸気を供給する。水蒸気供給器36に供給される液体の水は、水素生成装置110の外部から供給されてもよいし、例えば気液分離器28から凝縮水流路32を通じて排出される液体の水であってもよい。
水蒸気供給器36は、水蒸気を生成する蒸発器と蒸発器に水を供給する水供給器とを備える。水供給器としては、例えば、ギアポンプおよびプランジャポンプ等の容量式ポンプを用いてもよい。蒸発器は、例えば、電気ヒータ、燃焼器からの燃焼ガス等で加熱される構成であってもよい。
水蒸気供給器36は、改質器24への水蒸気供給量を調整できるように構成されている。具体的には、蒸発器に供給される熱量及び液体の水の少なくともいずれか一方を制御してもよいし、流量調整弁等により、蒸発器で発生した水蒸気を改質器24へ送る量を制御してもよい。
制御器38は、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度が低下すると、改質器4への原料供給量に対する改質器4への酸素含有ガス供給量の比率が増加するよう、水蒸気供給器36を制御する。すなわち第1実施例において、水蒸気供給器36は、第1実施形態のガス供給量比調整器10に相当する。第1実施例における酸素含有ガスは水蒸気を含む。
制御器38は、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度が低下すると、改質器24への原料供給量に対する改質器24への水蒸気供給量が増加するように、水蒸気供給器36を制御する。このとき、改質器24への原料供給量は一定でもよい。
例えば、水素生成装置110が水素含有ガスを供給する水素利用機器において水素の必要量が増加して、改質器24への原料供給量が増加する場合には、改質器24への原料供給量が増加する程度以上に、改質器24への水蒸気供給量を増加させてもよい。
例えば、水素生成装置110が水素含有ガスを供給する水素利用機器において水素の必要量が減少して、改質器24への原料供給量が減少する場合には、改質器24への原料供給量が減少する分だけ、改質器24への水蒸気供給量を増加させる程度が小さくなってもよい。
すなわち、「改質器24への原料供給量に対する改質器24への水蒸気供給量が増加する」とは、改質器24への原料供給量に対して相対的に水蒸気供給量を増加させることをいう。したがって、改質器24への原料供給量が少なくなる場合には、改質器24への原料供給量に対して相対的に水蒸気供給量が増加するなら、水蒸気供給量を増加させなくてもよいし、減少させてもよい。
以上の点を除けば、制御器38は、第1実施形態の制御器12と同様の構成とすることができる。
図3は、気液分離器28を通過した後のリサイクルガスの温度と改質水流量との関係の一例を示す図である。改質水流量とは、蒸発器に供給される水の量であり、水蒸気供給器36から改質器24へ供給される水蒸気の供給量に比例する。
図に示すように、気液分離器28を通過した後のリサイクルガスの温度が低くなるにつれて、改質器24でのO/Cの低下を抑制するために改質水流量は増加する。逆に言えば、気液分離器28を通過した後のリサイクルガスの温度が低くなっても、改質水流量を増加させることで、すなわち水蒸気供給器36から改質器24へ供給される水蒸気の量を増やすことで、改質器24の内部のO/Cの低下を抑制することができる。
本実施例においても、第1実施形態と同様の変形が可能である。
(第1実施例におけるシミュレーション例)
[実施例]
図2の構成において、第1実施例に基づいて運転を行った場合のシミュレーション結果、すなわちシステム各部および全体の物質とエネルギーバランス計算から求まる各流体の温度および流量について説明する。
本実施例においては、温度検知器30で検知された、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度に基づいて、制御器38からの指示により、改質水供給流量を制御する。
改質水流量は、図3に示すような、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度と改質水流量の相関式を用いて、水蒸気供給器36により制御される。
なお、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度とO/Cの設定値との相関式を用いて制御してもよい。本実施例においては、予め設定した改質器24でのO/Cを2.50としている。
気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度が摂氏40度から摂氏5度に変化すると、改質器24でのO/Cを、予め設定したO/Cである2.50に維持するために、制御器38からの指示によって、改質器24への水蒸気供給量が6.36SLMとなるよう蒸発器への改質水供給量を変更する。
この場合、水蒸気供給路40へ供給される改質水流量と原料供給路34へ供給される原料の組成および流量から計算されるO/Cの設定値は2.69となる。
ここで、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度が摂氏5度の場合、冷却により、水素含有ガス中の水蒸気0.45SLMが凝縮分離され、凝縮水流路15へと排出される。
凝縮水が分離された水素含有ガス0.64SLMは、原料供給路34へと供給され、燃料と合流して水添脱硫器22へと供給される。
ここで、リサイクルガス組成は、CH:H:HO:CO:COが24.1:58.4:0.9:2.3:14.3の比率(モル比)で構成される。
原料供給路34から供給された2.03SLMの都市ガスは、リサイクルガス流路26から供給されるリサイクルガス0.64SLMと合流して、水添脱硫器22へと供給される。
ここで、リサイクルガス流路26から原料供給路34へ合流するリサイクルガスのO/Cは0.78であるため、改質器2において合流後ガスのO/Cは2.50となる。
上述のように、温度検知器30で検知された、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度に基づいて、改質水供給流量を制御することにより、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度が摂氏5度に変化した場合においても、改質器2におけるO/Cを、予め設定した2.50のまま一定に保持することができる。そのため、外気温度や冷却水温度が低下した場合においても、改質器24で炭素が析出する可能性を低減できる。
なお、本実施例においては、改質水流量は、予め用意した、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度と改質水流量の相関式または相関テーブルを用いて制御しているが、例えば、複数の相関式または相関テーブルを作成し、制御に用いる相関式または相関テーブルを月別に変更する、という制御方法であってもよい。
[比較例]
図2の構成において、比較例に基づいて運転を行った場合のシミュレーション結果、すなわちシステム各部および全体の物質とエネルギーバランス計算から求まる各流体の温度および流量について説明する。
原料供給路34から供給された2.03SLMの都市ガスは、リサイクルガス流路26から供給されるリサイクルガス0.63SLMと合流して、水添脱硫器22へと供給される。
ここで、都市ガス組成は、CH:C:C:C10が88.9:6.8:3.1:1.2の比率(モル比)で構成される。リサイクルガス組成は、CH:H:HO:CO:COが25.5:57.2:0.9:2.4:14.0の比率(モル比)で構成される。
本比較例において、水添脱硫器22における合流ガス中のH濃度は13.5%であり、十分に水添脱硫反応を進行させることができる。なお、合流ガス中のH濃度は、水添脱硫器22で原料ガスから硫黄が除去できる濃度であればよい。
一方、水蒸気供給路40から供給された改質水は、水蒸気供給器36で蒸発され、5.9SLMの水蒸気が改質器24へと供給される。
この場合、水蒸気供給路40へ供給される改質水流量と原料供給路34へ供給される原料の組成および流量から計算されるO/Cの設定値は2.50となる。
ここで、気液分離器8を通過してから原料供給路34へ合流するまでの間のリサイクルガスのO/Cは、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度が摂氏5度である場合、0.75であるため、改質器24において合流後ガスのO/Cは2.32となる。
改質器24において、前述のO/C=2.32の条件で、合流ガス中の炭化水素が水蒸気改質反応により、水素含有ガスへと改質される。
なお、本比較例においては、改質温度が摂氏500度であるが、改質温度はこれに限られたものではなく、例えば摂氏400〜700度の範囲のいずれかの温度であってもよい。
改質器24で生成した水素含有ガスは、CH:H:HO:CO:COが15.4:34.5:40.3:1.4:8.4の比率(モル比)で構成され、O/Cは2.32である。
改質器24で生成した水素含有ガス10.4SLMは、水素含有ガス流路42とリサイクルガス流路26に、90:10の比で分流される。なお、分流比はこれに限られた値である必要はなく、水添脱硫器1での硫黄除去が可能となる分流比であればよい。
リサイクルガス流路26に供給された水素含有ガス1.04SLMは、気液分離器28において、大気放熱により、摂氏5度に冷却される。冷却により、水素含有ガス中の水蒸気0.41SLMが凝縮分離され、凝縮水流路32へと排出される。凝縮水が分離された水素含有ガス0.63SLMは、原料供給路34へと供給され、前述のように燃料と合流して水添脱硫器22へと供給され、前述のように改質器24で水素含有ガスの生成が行われる。
上述のように、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度が摂氏5度の場合、設定O/Cである2.50に対して、改質器24におけるO/Cは、2.32となる。そのため、改質器24での炭素析出のリスクが増大するという課題が生じる。
外気温度の低下を見越して、予めO/Cの設定値を過剰に大きくすることもできるが、その場合は、水蒸気を用いる改質反応の場合は、水蒸気生成に必要な熱量が増加し、効率が低下する。部分酸化法の場合は、原料の一部が改質器で酸化されることにより効率が低下するという課題があった。
また、水素含有ガスを燃料電池に供給する場合においては、改質器24でのO/Cの増加によって、以下の課題が生じる。すなわち、酸素含有ガスが水蒸気の場合には、ネルンスト電圧が低下して、スタック電圧が低下して、発電効率が低下する。酸素含有ガスが空気の場合には、改質器で燃料の一部が空気中の酸素で酸化されてしまい、スタックで利用できなくなるため、発電効率が低下する。
(第2実施例)
図4は、第2実施例にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。以下、図4を参照しつつ、第2実施例の水素生成装置120について説明する。
図4に示す例において、水素生成装置120は、流量調整器44を備えている。
流量調整器44は、リサイクルガス流路26を介した改質器24への水素含有ガス供給量を調整する。流量調整器44は、例えば、ポンプ及びニードルバルブ等で構成されうる。図4では流量調整器44が気液分離器28の下流側に設けられているが、流量調整器44が気液分離器28の上流側に設けられていてもよい。
制御器38は、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度が低下すると、水素含有ガスのうちリサイクルガス流路26に流入する水素含有ガスの比率が低下するよう、流量調整器44を制御する。すなわち第2実施例において、流量調整器44は、第1実施形態のガス供給量比調整器10に相当する。
制御器38は、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度が低下すると、水素含有ガスのうちリサイクルガス流路26に流入する水素含有ガスの比率が低下するように流量調整器44を制御する。水素含有ガスのうちリサイクルガス流路26に流入する水素含有ガスの比率は、水添脱硫器22への水素含有ガスの供給量に関係する。このとき、改質器24への原料供給量は一定でもよい。
例えば、水素生成装置110が水素含有ガスを供給する水素利用機器において水素の必要量が増加して、改質器24への原料供給量が増加する場合には、改質器24への原料供給量が増加する分だけ、改質器24への水素含有ガス供給量を減少させる程度が小さくなってもよい。
例えば、水素生成装置110が水素含有ガスを供給する水素利用機器において水素の必要量が減少して、改質器24への原料供給量が減少する場合には、改質器24への原料供給量が減少する分だけ、改質器24への水素含有ガス供給量を増加させてもよい。
すなわち、「水素含有ガスのうちリサイクルガス流路26に流入する水素含有ガスの比率が低下する」とは、改質器24が生成する水素含有ガスの量に対してリサイクルガス流路26に流入する水素含有ガスの量の比率を相対的に低下させることをいう。
以上の点を除けば、制御器38は、第1実施形態の制御器12と同様の構成とすることができる。
また、以上の点を除けば、水素生成装置120は、第1実施例の水素生成装置110と同様の構成とすることができる。よって、図4と図2とで共通する構成要素については同一の符号及び名称を付して詳細な説明を省略する。
気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度が低くなっても、改質器24への水素含有ガス供給量を低下させることで、すなわち水蒸気供給器36から改質器24へ供給される水素含有ガスを減少させることで、改質器24の内部のO/Cの低下を抑制することができる。
本実施例においても、第1実施形態と同様の変形が可能である。第1実施例と第2実施例とを組み合わせてもよい。
(第2実施例におけるシミュレーション例)
図4の構成において、第2実施例に基づいて運転を行った場合のシミュレーション結果、すなわちシステム各部および全体の物質とエネルギーバランス計算から求まる各流体の温度および流量について説明する。気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度は摂氏5度としている。
温度検知器30で検知された、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度に基づいて、制御器38からの指示により、リサイクルガス流量を制御する。
ここで、リサイクルガス流量は、予め用意した、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度とリサイクルガス流量の相関式または相関テーブルを用いて、制御器38からの指示により、流量調整器44により制御される。
なお、本実施例においては、予め設定した改質器24でのO/Cを2.40としている。
気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度が摂氏5度に変化すると、リサイクルガス流量は0.36SLMへと変更される。
ここで、気液分離器28における冷却により、水素含有ガス中の水蒸気0.25SLMが凝縮分離され、凝縮水流路32へと排出される。
ここで、リサイクルガス組成は、CH:H:HO:CO:COが24.9:57.7:0.9:2.3:14.2の比率(モル比)で構成される。
原料供給路34から供給された2.03SLMの都市ガスは、リサイクルガス流路から供給されるリサイクルガス0.36SLMと合流して、水添脱硫器22へと供給される。
ここで、リサイクルガス流路26から原料供給路34へ合流するリサイクルガスのO/Cは0.76であるため、改質器24において合流後ガスのO/Cは2.40となる。
上述のように、温度検知器30で検知された、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度に基づいて、リサイクルガスの供給量を制御することにより、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度が摂氏5度に変化した場合においても、改質器24におけるO/Cを2.40のまま一定に保持することができる。そのため、外気温度や冷却水温度が低下した場合においても、改質器24で炭素が析出する可能性を低減できる。
なお、本実施例においては、リサイクルガス流量は、予め用意した、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度とリサイクルガス流量の相関式または相関テーブルを用いて制御しているが、例えば、複数の相関式または相関テーブルを作成し、制御に用いる相関式または相関テーブルを月別に変更する、という制御方法であってもよい。
(第3実施例)
図5は、第3実施例にかかる水素生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。以下、図5を参照しつつ、第3実施例の水素生成装置130について説明する。
図5に示す例において、水素生成装置130は、空気供給器46を備えている。
空気供給器46は、改質器24に空気を供給する。第3実施例において、改質器24は酸化的水蒸気改質(OSR)を進行させる改質器でありうる。空気供給器46は、例えば、ポンプ及びニードルバルブ等で構成されていてもよい。空気供給器46は、改質器24への空気供給量を調整できるように構成されている。
制御器38は、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度が低下すると、改質器4への水素含有ガス供給量に対する改質器4への酸素含有ガス供給量の比率が増加するよう、空気供給器46を制御する。すなわち第3実施例において、空気供給器46は、第1実施形態のガス供給量比調整器10に相当する。第3実施例における酸素含有ガスは空気を含む。
制御器38は、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度が低下すると、改質器24への原料供給量に対する改質器24への空気供給量が増加するように、空気供給器46を制御する。このとき、改質器24への原料供給量は一定でもよい。
例えば、水素生成装置110が水素含有ガスを供給する水素利用機器において水素の必要量が増加して、改質器24への原料供給量が増加する場合には、改質器24への原料供給量が増加する程度以上に、改質器24への空気供給量を増加させてもよい。
例えば、水素生成装置110が水素含有ガスを供給する水素利用機器において水素の必要量が減少して、改質器24への原料供給量が減少する場合には、改質器24への原料供給量が減少する分だけ、改質器24への空気供給量を増加させる程度が小さくなってもよい。
すなわち、「改質器への原料供給量に対する改質器への空気供給量が増加する」とは、改質器24への原料供給量に対して相対的に空気供給量を増加させることをいう。したがって、改質器への原料供給量が少なくなる場合には、改質器24への原料供給量に対して相対的に空気供給量が増加するなら、空気供給量を増加させなくてもよいし、減少させてもよい。
以上の点を除けば、制御器38は、第1実施形態の制御器12と同様の構成とすることができる。
また、以上の点を除けば、水素生成装置130は、第1実施例の水素生成装置110と同様の構成とすることができる。よって、図5と図2とで共通する構成要素については同一の符号及び名称を付して詳細な説明を省略する。
気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度が低くなっても、改質器24への空気供給量を増加させることで、すなわち空気供給器46から改質器24へ供給される空気を増加させることで、改質器24の内部のO/Cの低下を抑制することができる。
本実施例においても、第1実施形態と同様の変形が可能である。第1実施例と第3実施例とを組み合わせてもよい。第2実施例と第3実施例とを組み合わせてもよい。第1実施例と第2実施例と第3実施例とを組み合わせてもよい。
(第3実施例におけるシミュレーション例)
図5の構成において、第3実施例に基づいて運転を行った場合のシミュレーション結果、すなわちシステム各部および全体の物質とエネルギーバランス計算から求まる各流体の温度および流量について説明する。気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度は摂氏5度としている。
温度検知器30で検知された、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度に基づいて、制御器38からの指示により、改質器24への空気流量(以下、改質空気流量)を制御する。
ここで、改質空気流量は、予め用意した、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度と改質空気流量の相関式または相関テーブルを用いて、制御器38からの指示により、空気供給器46により制御される。
なお、本実施例においては、改質器24でのO/Cが2.50となるように制御している。
気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度が摂氏5度に変化すると、リサイクルガス流量は0.73SLMへと変更される。
ここで、気液分離器28における冷却により、水素含有ガス中の水蒸気0.43SLMが凝縮分離され、凝縮水流路32へと排出される。
ここで、リサイクルガス組成は、CH:H:HO:CO:CO:Nが20.0:50.4:0.9:2.3:13.9:12.6の比率で構成される。
原料供給路34から供給された2.03SLMの都市ガスは、リサイクルガス流路から供給されるリサイクルガス0.73SLMと合流して、水添脱硫器22へと供給される。
ここで、リサイクルガス流路26から原料供給路34へ合流するリサイクルガスのO/Cは0.85であること、および改質空気流量が1.04SLMであるため、改質器24において合流後ガスのO/Cは2.50となる。
上述のように、温度検知器30で検知された、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度に基づいて、改質空気流量を制御することにより、気液分離器8を通過した後のリサイクルガスの温度が摂氏5度に変化した場合においても、改質器24におけるO/Cを2.50のまま一定に保持することができる。そのため、外気温度や冷却水温度が低下した場合においても、改質器24で炭素が析出する可能性を低減できる。
(第2実施形態)
第2実施形態の水素生成装置の運転方法は、第1実施形態の水素生成装置の運転方法であって、さらに、気液分離するステップを経た水素含有ガスの温度が上昇すると、改質器への原料供給量に対する改質器への酸素含有ガス供給量の比率を低下させるステップ、及び水素含有ガスのうちリサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率を増加させるステップとの少なくともいずれか一つを備える。
第2実施形態の水素生成装置は、第1実施形態の水素生成装置であって、制御器は、気液分離器を通過した後の水素含有ガスの温度が上昇すると、改質器への原料供給量に対する改質器への酸素含有ガス供給量の比率が低下すること、及び、水素含有ガスのうちリサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率を増加させることの少なくともいずれか一方を実行するよう、ガス供給量比調整器を制御するように構成されている。
かかる構成では、気液分離器を通過した後の水素含有ガスの温度が上昇しても、改質器への水素含有ガス供給量に対する改質器への酸素含有ガス供給量の比率を低下させない場合に比べ、発電効率をより高く維持することができる。
本実施形態の水素生成装置のハードウェア構成は、第1実施形態の水素生成装置100と同様とすることができる。よって、図1と共通する構成要素については同一の符号及び名称を付して、図示を省略する。
本実施形態において、制御器12は、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度が上昇すると、改質器4への原料供給量に対する改質器4への酸素含有ガス供給量の比率が低下すること、及び、水素含有ガスのうちリサイクル流路6に流入する水素含有ガスの比率を増加させることの少なくともいずれか一方を実行するよう、ガス供給量比調整器10を制御する。
具体的には、例えば、第1実施例のように、ガス供給量比調整器10が水蒸気供給器であって、酸素含有ガスが水蒸気である場合には、制御器12は、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度が上昇すると、改質器4への原料供給量に対する改質器4への水蒸気供給量が減少するように、水蒸気供給器を制御してもよい。
なお、「改質器への原料供給量に対する改質器への水蒸気供給量が減少する」とは、改質器への原料供給量に対して相対的に水蒸気供給量を減少させることをいう。したがって、水素含有ガスの生成量が増える場合には、改質器への原料供給量に対して相対的に水蒸気供給量を減少するなら、水蒸気供給量を減少させてもよいし、水蒸気供給量を増加させてもよい。
あるいは例えば、第2実施例のように、ガス供給量比調整器10が流量調整器である場合には、制御器12は、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度が上昇すると、水素含有ガスのうちリサイクル流路6に流入する水素含有ガスの比率が増加するように、流量調整器を制御してもよい。
なお、「水素含有ガスのうちリサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率が増加する」とは、改質器が生成する水素含有ガスの量に対してリサイクルガス流路に流入する水素含有ガスの量の比率を相対的に増加させることをいう。したがって、改質器が生成する水素含有ガスの生成量が少なくなる場合には、改質器が生成する水素含有ガスの量に対してリサイクルガス流路を流れる水素含有ガス供給量を相対的に増加するなら、リサイクルガス流路を流れる水素含有ガス供給量を増加させなくてもよいし、減少させてもよい。
あるいは例えば、第3実施例のように、ガス供給量比調整器10が空気供給器であって、酸素含有ガスが空気である場合には、制御器12は、気液分離器8を通過した後の水素含有ガスの温度が上昇すると、改質器4への原料供給量に対する改質器4への空気供給量が減少するように、水蒸気供給器を制御してもよい。
なお、「改質器への原料供給量に対する改質器への空気供給量が減少する」とは、改質器への原料供給量に対して相対的に空気供給量を減少させることをいう。したがって、水素含有ガスの生成量が増える場合には、改質器への原料供給量に対して相対的に空気供給量を減少するなら空気供給量を減少させてなくもよいし、増加させてもよい。
あるいは上記構成を任意に組み合わせてもよい。
以上の点を除けば、本実施形態の水素生成装置は第1実施形態の水素生成装置100と同様の構成とすることができる。
本実施形態の水素生成装置によれば、冷却後のリサイクルガスの温度に応じて、改質器4でのO/Cを適切に制御でき、かつ、発電効率をより高く保持することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態の燃料電池システムは、第1実施形態、第1実施例、第2実施例、第3実施例、第2実施形態及びそれらの変形例のいずれかの水素生成装置と、水素生成装置から供給される水素含有ガスを用いて発電する燃料電池と、を備える。
かかる構成では、水添脱硫器へとリサイクルされる水素含有ガスの温度変動がもたらす悪影響を低減することができる。
図6は、第3実施形態にかかる燃料電池システムの概略構成の一例を示すブロック図である。以下、図6を参照しつつ、第3実施形態の燃料電池システム200について説明する。
図6に示す例において、燃料電池システム200は、燃料電池20を備えている。燃料電池20は、水素生成装置100から供給される水素含有ガスを用いて発電する。燃料電池20は、アノードとカソードとを備えており、改質器4からアノードへ供給される水素含有ガスと、カソードへ供給される空気とを用いて発電してもよい。
燃料電池20としては、いずれの種類であってもよく、高分子電解質形燃料電池、固体酸化物形燃料電池、燐酸形燃料電池、及び溶融炭酸塩形燃料電池等が例示される。なお、燃料電池20が固体酸化物形燃料電池の場合は、改質部と燃料電池とが1つの容器内に内蔵されるよう構成される。
本実施形態においても、第1実施形態、第1実施例、第2実施例、第3実施例、及び第2実施形態と同様の変形が可能である。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の一態様は、水添脱硫器へとリサイクルされる水素含有ガスの温度変動がもたらす悪影響を低減できる水素生成装置及びその運転方法、燃料電池システムとして有用である。
2 水添脱硫器
4 改質器
6 リサイクル流路
8 気液分離器
10 ガス供給量比調整器
12 制御器
20 燃料電池
22 水添脱硫器
24 改質器
26 リサイクルガス流路
28 気液分離器
30 温度検知器
32 凝縮水流路
34 原料供給路
36 水蒸気供給器
38 制御器
40 水蒸気供給路
42 水素含有ガス流路
44 流量調整器
46 空気供給器
100 水素生成装置
110 水素生成装置
120 水素生成装置
130 水素生成装置
200 燃料電池システム

Claims (9)

  1. 水添脱硫器により、原料中の硫黄化合物を除去するステップと、
    改質器により、水蒸気及び前記水添脱硫器から供給される原料を用いて水素含有ガスを生成するステップと、
    前記水素含有ガスの一部をリサイクルして水添脱硫器に供給するための流路をリサイクル流路とするとき、前記リサイクル流路に流入する前の水素含有ガス及び前記リサイクル流路に流入した後の水素含有ガスの少なくともいずれか一方が冷却されて、水素含有ガスから生成した凝縮水を気液分離するステップと、
    前記気液分離するステップを経た水素含有ガスの温度が低下すると、前記改質器への原料供給量に対する前記改質器への酸素含有ガス供給量の比率を増加させるステップ、及び前記水素含有ガスのうち前記リサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率を低下させるステップの少なくともいずれか一つと、を備える、水素生成装置の運転方法。
  2. 前記改質器への原料供給量に対する酸素含有ガス供給量の比率を増加させるステップは、前記改質器への原料供給量に対する前記改質器への水蒸気供給量の比率を増加させるステップである、請求項1に記載の水素生成装置の運転方法。
  3. 前記改質器への原料供給量に対する酸素含有ガス供給量の比率を増加させるステップは、前記改質器への原料供給量に対する前記改質器への改質用空気供給量の比率を増加させるステップである、請求項1に記載の水素生成装置の運転方法。
  4. さらに、前記気液分離するステップを経た水素含有ガスの温度が上昇すると、前記改質器への原料供給量に対する前記改質器への酸素含有ガス供給量の比率を低下させるステップ、及び前記水素含有ガスのうち前記リサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率を増加させるステップとの少なくともいずれか一つを備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の水素生成装置の運転方法。
  5. 原料中の硫黄化合物を除去する水添脱硫器と、
    水蒸気及び前記水添脱硫器から供給される原料を用いて水素含有ガスを生成する改質器と、
    前記改質器から排出される前記水素含有ガスの一部をリサイクルして前記水添脱硫器に供給するためのリサイクル流路と、
    前記リサイクル流路に流入する前の水素含有ガス及び前記リサイクル流路に流入した後の水素含有ガスの少なくともいずれか一方を冷却し、水素含有ガス中の水分を凝縮分離する気液分離器と、
    前記改質器への原料供給量に対する前記改質器への酸素含有ガス供給量の比率及び水素含有ガスのうち前記リサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率の少なくともいずれか一方を調整するガス供給量比調整器と、
    前記気液分離器を通過した後の水素含有ガスの温度が低下すると、前記改質器への原料供給量に対する前記改質器への酸素含有ガス供給量の比率を増加させること及び水素含有ガスのうち前記リサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率を低下させることの少なくともいずれか一方を実行するよう、前記ガス供給量比調整器を制御する制御器と、を備える、水素生成装置。
  6. 前記ガス供給量比調整器は、前記改質器に水蒸気を供給する水蒸気供給器を含み、
    前記制御器は、前記改質器への水蒸気供給量を増加させることで、前記改質器への水素含有ガス供給量に対する前記改質器への酸素含有ガス供給量の比率を増加させるように構成されている、
    請求項5に記載の水素生成装置。
  7. 前記ガス供給量比調整器は、前記改質器に空気を供給する空気供給器を含み、
    前記制御器は、前記改質器への空気供給量を増加させることで、前記改質器への水素含有ガス供給量に対する前記改質器への酸素含有ガス供給量の比率を増加させるように構成されている、
    請求項5に記載の水素生成装置。
  8. 前記制御器は、前記気液分離器を通過した後の水素含有ガスの温度が上昇すると、前記改質器への原料供給量に対する前記改質器への酸素含有ガス供給量の比率が低下すること、及び、前記水素含有ガスのうち前記リサイクル流路に流入する水素含有ガスの比率を増加させることの少なくともいずれか一方を実行するよう、前記ガス供給量比調整器を制御するように構成されている、
    請求項5ないし7のいずれかに記載の水素生成装置。
  9. 請求項5ないし8のいずれかに記載の水素生成装置と、
    前記水素生成装置から供給される水素含有ガスを用いて発電する燃料電池と、を備える、燃料電池システム。
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