JP2015136636A - 薬液流通路清掃装置及び薬液流通路清掃装置を備えた混練機 - Google Patents

薬液流通路清掃装置及び薬液流通路清掃装置を備えた混練機 Download PDF

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篤彦 本田
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Abstract

【課題】混練物により薬液流通路が塞がれることを防止し、薬液供給手段がシリンダバレル内の原料に薬液を供給できる薬液流通路清掃装置を提供する。
【解決手段】内部に回転駆動される混練パドル13,13が設けられたシリンダバレル2に、シリンダバレル2の上流側から下流側に向けて、シリンダバレル内に原料を供給する供給口と、シリンダバレルの内外を連通させて、シリンダバレル内の原料に加えられる薬液を流通させる薬液流通路6とを形成し、薬液流通路に接続し、薬液流通路を介してシリンダバレル内の原料に薬液を供給する薬液供給手段を備えた混練機に設けられ、薬液流通路に配置し薬液流通路の内壁を清掃する薬液流通路清掃装置4であって、薬液流通路の軸線方向に往復動可能なスクリュー軸21を備え、そのスクリュー軸にスクリュー軸の外周に螺旋状に設けられて薬液流通路の内壁に接触するスクリュー羽根24を設けた。
【選択図】図2

Description

この発明は、内部に回転駆動される混練パドルが設けられたシリンダバレルに、該シリンダバレル内に原料を供給する供給口と、前記シリンダバレル内の原料に加えられる薬液を流通させる薬液流通路と、を形成し、前記薬液流通路に接続して、該薬液流通路を介して前記シリンダバレル内の前記原料に前記薬液を供給する薬液供給手段を備えた混練機に設けられ、前記薬液流通路に配置して該薬液流通路の内壁を清掃する薬液流通路清掃装置、該薬液流通路清掃装置を備えた混練機に関する。
例えば特許文献1には、ゴムに加硫促進剤などの薬剤を混ぜて分散させる工程と、この薬剤が添加されたゴムを混合して押出成形する工程とを同時に行うゴム混練機が開示されている。このゴム混練機は、内部に回転駆動されるスクリューが収容されたシリンダに、該シリンダ内にゴムを供給するためのゴム供給ホッパと、該ゴム供給ホッパからシリンダの軸方向にある程度離間した位置で、前記シリンダ内でスクリューによって送られるゴムに薬剤を圧入するための薬剤圧入手段と、前記シリンダの先端に開口するゴムの押出口と、が設けられている。そして、この薬剤圧入手段は、シリンダ内に突入され軸方向へは移動しないようにして回転自在とされたねじ棒と、該ねじ棒まわりに薬剤を集積させるための薬剤供給ホッパとで構成されている。
特許文献1のゴム混練機では、シリンダ内でスクリューによって送られるゴムに、ねじ棒を挿入して回転させることにより、ねじ棒を伝って前記ゴムに到達した薬剤を該ゴム内に分散させる。さらに、シリンダ内でのスクリューの回転によって、ゴムが薬液圧入手段から前記押出口に至るまでにも、前記スクリューの回転によって薬剤がゴム内に分散する。このようにして、特許文献1のゴム混練機では、ゴムに薬剤を混ぜて分散させる工程と、この薬剤が添加されたゴムを混合して押出成形する工程とを同時に行うことができる。
特許第2572911号公報
ところで、一般に上記のゴム混練機を始めとする混練機においては、内部に回転駆動される混練パドルが設けられたシリンダバレルに、該シリンダバレルの上流側から下流側に向けて、前記シリンダバレル内に原料を供給する供給口と、前記シリンダバレルの内外を連通させて、前記シリンダバレル内の前記原料に加えられる薬液を流通させる薬液流通路と、を形成したものがある。そして、この混練機では、薬液流通路に接続した薬液供給手段が、該薬液流通路を介してシリンダバレル内の原料に薬液を供給することがなされている。
このような混練機では、シリンダバレル内で混練パドルによって原料を混練した混練物が、このシリンダバレル内と連通する薬液流通路に進入することがある。特に薬液の粘性が高い場合には、この薬液が薬液流通路の内壁に付着していると、この薬液に混練物が付着し易くなることから、混練物によって薬液流通路が塞がれることが懸念される。このような場合には、シリンダバレル内と薬液流通路とが連通しなくなることから、薬液供給手段によって薬液流通路に供給された薬液を、前記シリンダバレル内の原料に供給できないことが考えられる。
この発明は、このような状況に鑑み提案されたものであって、混練物によって薬液流通路が塞がれることを防止して、薬液供給手段がシリンダバレル内の原料に薬液を供給できる薬液流通路清掃装置、該薬液流通路清掃装置を備えた混練機を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る薬液流通路清掃装置は、内部に回転駆動される混練パドルが設けられたシリンダバレルに、該シリンダバレルの上流側から下流側に向けて、前記シリンダバレル内に原料を供給する供給口と、前記シリンダバレルの内外を連通させて、前記シリンダバレル内の前記原料に加えられる薬液を流通させる薬液流通路と、前記回転駆動された前記混練パドルによって、前記薬液が加えられた原料を混練した混練物を前記シリンダバレルの外部に排出する排出口と、を形成し、前記薬液流通路に接続して、該薬液流通路を介して前記シリンダバレル内の前記原料に前記薬液を供給する薬液供給手段を備えた混練機に設けられ、前記薬液流通路に配置して該薬液流通路の内壁を清掃する薬液流通路清掃装置であって、前記薬液流通路の軸線方向に往復動可能なスライド部材を備え、そのスライド部材に、該スライド部材から突出して前記薬液流通路の内壁に接触する接触部材を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記シリンダバレルに、該シリンダバレルの内外を連通させた状態で前記薬液流通路が管状に突設され、前記薬液流通路における前記シリンダバレルからの突出部分の周面には、前記薬液を前記薬液流通路に供給する薬液供給口が形成されて、前記スライド部材が、前記薬液流通路内に回転操作によって前記往復動可能に配設されたスクリュー軸であり、前記接触部材が、前記スクリュー軸の外周に螺旋状に設けられて該スクリュー軸が前記往復動する際に前記内壁に沿って回転しながら摺動可能なスクリュー羽根であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2において、前記スクリュー軸に、該スクリュー軸を回転操作するハンドルを設けて、前記ハンドルによって前記スクリュー軸を回転操作することにより、該スクリュー軸を前記往復動させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2又は3において、前記スクリュー軸を、前記薬液流通路に対して挿脱可能に取り付けたことを特徴とする。
請求項5の発明に係る混練機は、内部に回転駆動される混練パドルが設けられたシリンダバレルに、該シリンダバレルの上流側から下流側に向けて、前記シリンダバレル内に原料を供給する供給口と、前記シリンダバレルの内外を連通させて、前記シリンダバレル内の前記原料に加えられる薬液を流通させる薬液流通路と、前記回転駆動された前記混練パドルによって、前記薬液が加えられた原料を混練した混練物を前記シリンダバレルの外部に排出する排出口と、を形成し、前記薬液流通路に接続して、該薬液流通路を介して前記シリンダバレル内の前記原料に前記薬液を供給する薬液供給手段を備えた混練機であって、前記薬液流通路に、請求項1ないし4のいずれかに記載の薬液流通路清掃装置を配置したことを特徴とする。
請求項1の発明に係る薬液流通路清掃装置及び請求項5の発明に係る混練機によれば、仮に、シリンダバレル内で混練パドルによって薬液が加えられた原料を混練した混練物が、薬液流通路に進入することにより、該混練物が薬液流通路の内壁に付着した場合でも、該薬液流通路の軸線方向にスライド部材を往復動させることによって、前記内壁に、スライド部材に設けた接触部材を接触させて、前記内壁に付着した混練物を強制的に除去できる。その結果、混練物によって前記薬液流通路が塞がれることを防止できるため、薬液供給手段は、該薬液流通路を介して、シリンダバレル内の原料に薬液を供給することが可能になる。
請求項2の発明によれば、スクリュー軸が薬液流通路の軸線方向に往復動する際には、薬液流通路の内壁に沿って、スクリュー羽根が回転しながら摺動することにより、前記内壁に付着した混練物を強制的に除去できる。加えて、スクリュー軸を前記往復動させる際にも、薬液流通路内では、隣接するスクリュー羽根同士の間の隙間が薬液の流通空間を形成することから、スクリュー羽根によって前記混練物を除去しながら、薬液が前記流通空間を通じて薬液流通路内を流通することが可能になる。
請求項3の発明によれば、ハンドルによってスクリュー軸を回転操作するだけの簡単な方法によって、スクリュー軸を薬液流通路の軸線方向に往復動させることが可能になる。
請求項4の発明によれば、スクリュー軸を薬液流通路から取り外した状態で、このスクリュー軸や該スクリュー軸に設けられたスクリュー羽根の点検や清掃を行うことができる。加えて、仮にスクリュー軸やスクリュー羽根が破損した場合でも、該破損したスクリュー軸を、薬液流通路から取り外して良好なスクリュー軸と交換できる。
本発明の実施形態の2軸混練機の要部側断面図である。 図1のA−A線要部断面図である。 2軸混練機の薬液流通路清掃装置が備えるスクリュー軸の概略正面図である。 同スクリュー軸を薬液流通路内において該薬液流通路の上下方向の下側へ前進させた状態を示す図である。
本発明の実施形態を図1ないし図4を参照しつつ説明する。図1には、本発明の混練機の例として2軸混練機1を示した。この2軸混練機1は、シリンダバレル2と、ギヤボックス3と、駆動モータ(図示せず。)と、薬液流通路清掃装置4とを備えている。シリンダバレル2は、2軸混練機1の前後方向(図1の左右方向)に延びて架台(図示せず。)の上面に固定されている。このシリンダバレル2には、該シリンダバレル2の上流側(図1の右側)から下流側(図1の左側)に向けて、シリンダバレル2の上部に開口する原料の供給口5と、シリンダバレル2の内外を連通させた状態でシリンダバレル2から上方へ管状に突設させた薬液流通路6(図2参照。)と、シリンダバレル2の下部に開口する排出口7とが形成されている。図1に示すように、供給口5にはホッパー8が接続されている。原料は、ホッパー8を介して供給口5からシリンダバレル2内に供給可能とされている。本実施形態では、セラミックス原料を前記供給口5からシリンダバレル2内に供給することとした。
図1及び図2に示すようにシリンダバレル2の内部には、2軸混練機1の前後方向に延びて該シリンダバレル2を貫通する回転軸10,11が、前記内部の左右方向(図2の左右方向)において並設されている。そして、各回転軸10,11の外周には、シリンダバレル2の上流側から下流側に向けて、シリンダバレル2内のセラミックス原料を該シリンダバレル2の下流側へ送る送りスクリュー12と、薬液流通路6を流通した薬液が加えられたシリンダバレル2内のセラミックス原料を混練する混練パドル13と、この混練パドル13によって、前記薬液が加えられたセラミックス原料を混練した混練物を、排出口7に向けて移動させる排出パドル14と、前記混練物をシリンダバレル2の上流側へ戻す戻しパドル15とが装着されている。図1及び図2に示すように、シリンダバレル2内では、供給口5と対向する位置に送りスクリュー12が配設され、薬液流通路6と対向する位置に混練パドル13が配設され、排出口7と対向する位置に排出パドル14が配設されている。さらに、各回転軸10,11の外周には、混練パドル13が、送りスクリュー12から排出パドル14に至る部分まで、各回転軸10,11の軸方向に各回転軸10,11に対する取付角度をそれぞれ異ならせた状態で隙間なく連続させて複数装着されている。これにより混練パドル13,13・・に混練物の送り機能を持たせた。
また図1に示すギヤボックス3は、一対の出力軸O,Oと1つの入力軸Iとを備えている。各出力軸O,Oには、カップリング部19を介して回転軸10,11の一端側がそれぞれ連結されている。これらの回転軸10,11の一端側は、図1に示す軸受部16を介して回転可能に支持されている。一方回転軸10,11の他端側は、図1に示す軸受部17を介して回転可能に支持されている。さらに入力軸Iには、チェーン(図示せず。)を介して駆動モータが連結されている。
さらに図1及び図2に示すように薬液流通路清掃装置4は、薬液流通路6に配置されるものであって、薬液流通路6の内壁を清掃するするものである。この薬液流通路清掃装置4は、図3に示すスクリュー軸21を備えている。このスクリュー軸21の外面には、軸方向の略中心位置よりも頭部側(図3の上側)に雄ネジ部22が形成されている。さらにスクリュー軸21の略中心位置には、スクリュー軸21の頭部側の直径よりも大きい直径を有する拡径部23が設けられている。加えてスクリュー軸21の外面には、拡径部23から軸方向の先端側に向けて螺旋状に延びるスクリュー羽根24が設けられている。そして、スクリュー軸21の頭部には、円形の操作ハンドル25が、該スクリュー軸21と同心で一体回転可能に設けられている。
また薬液供給手段は、薬液流通路6に接続されるものであって、この薬液流通路6を介してシリンダバレル2内のセラミックス原料に薬液を供給するものである。本実施形態では薬液供給手段として、薬液送出管26(図2参照。)と、ポンプ(図示せず。)と、薬液タンク(図示せず。)とを備えている。図2に示すように、薬液流通路6におけるシリンダバレル2から上方への突出部分の周面には、該薬液流通路6と連通する薬液供給口27が開設されている。この薬液供給口27には、薬液タンクと繋がる薬液送出管26が連結されている。この薬液送出管26には、ポンプによって図2中の矢印で示すように前記薬液タンクに貯蔵された薬液が供給される。薬液送出管26に供給された薬液は、薬液供給口27を通じて薬液流通路6に導かれる。さらに薬液送出管26は、該薬液送出管26内の薬液の圧力を計測する圧力計28を備えている。本実施形態では、薬液の一例としてセラミックス用バインダを前記薬液タンクに貯蔵した。
図2に示すように、薬液流通路6におけるシリンダバレル2から上方への突出部分の上端には、フランジ部材30が固定されている。また図3に示すように、雌ネジ部32が形成されたフランジ状の接合部33が、スクリュー軸21の雄ネジ部22に螺合されている。図2に示すように、スクリュー軸21の拡径部23から該スクリュー軸21の軸方向の先端側を薬液流通路6に挿入した状態で、接合部33を、フランジ部材30に接合させる。ここでは、接合部33側から各ボルト34を接合部33に設けたネジ孔35及びフランジ部材30に設けたネジ穴(図示せず。)に螺合させることにより、接合部33がフランジ部30に組み付け可能とされている。この組み付け状態では、スクリュー軸21のスクリュー羽根24は、薬液流通路6の内壁に接触する。一方、前記ネジ孔35及びフランジ部材30のネジ穴に対する各ボルト34の螺合を解除することにより、フランジ部材30への接合部33の組み付けを解除できる。この組み付けを解除した状態では、スクリュー軸21の軸方向の先端側を薬液流通路6から抜き取ることができる。このように本実施形態では、フランジ部材30への接合部33の組み付け又は組み付け解除を行うことにより、スクリュー軸21は薬液流通路6に対して挿脱可能に取り付けられる。
次に本実施形態の2軸混練機1の動作を説明する。図1に示す駆動モータを回転させると、ギヤボックス3が、駆動モータの回転を減速して、該ギヤボックス3が備える一対の出力軸O,Oを互いに異なる方向へ回転させる。これに伴って、これらの出力軸O,Oに連結された回転軸10,11(図2参照。)も、互いに異なる方向へ回転することになる。その結果、回転軸10に装着された送りスクリュー12(図1参照。)と、回転軸11に装着された送りスクリュー12とが、シリンダバレル2の内部で互いに内向きに回転する。これと共に図2に示す回転軸10に装着された複数の混練パドル13,13・・(図1参照。)と、回転軸11に装着された複数の混練パドル13,13・・とが、シリンダバレル2の内部で互いに内向きに回転し、また、回転軸10に装着された排出パドル14,戻しパドル15(図1参照。)と、回転軸11に装着された排出パドル14,戻しパドル15とが、シリンダバレル2の内部で互いに内向きに回転する。
本実施形態では、各回転軸10,11に装着された送りスクリュー12と混練パドル13と排出パドル14と戻しパドル15とが回転した状態で、以下に説明するように、セラミックス用バインダが加えられたセラミックス原料を、シリンダバレル2の内部で混合及び混練して、このセラミックス原料を混練した混練物を、シリンダバレル2の排出口7から該シリンダバレル2の外部に排出するようにしている。図1に示すホッパー8を介して供給口5からシリンダバレル2内にセラミックス原料が供給されると、回転する送りスクリュー12,12の送り作用によって、セラミックス原料は、シリンダバレル2内を該シリンダバレル2の下流側へ送られる。その後左右方向で並設されて回転する混練パドル13,13によって、セラミックス原料はシリンダバレル2内で混合及び混練される。このとき、薬液タンクに貯蔵されたセラミックス用バインダが、ポンプによって図2に示す薬液送出管26に供給される。このセラミックス用バインダは、薬液供給口27を通じて薬液流通路6に導かれた後に該薬液流通路6を流下して、シリンダバレル2内で回転する混練パドル13,13によって混練等されるセラミックス原料に加えられる。
セラミックス用バインダが加えられたセラミックス原料を混練した混練物は、左右方向で並設されて回転する混練パドル13,13同士の間を通過して、該混練パドル13,13の送り機能によってシリンダバレル2内を該シリンダバレル2の下流側へ送られる。その後には該混練物は、戻しパドル15,15の戻し作用を受けて、シリンダバレル2内で排出口7の上方から該シリンダバレル2の下流側へ送られることが阻止される。その結果、排出パドル14により、混練物は排出口7から該シリンダバレル2の外部に排出される。
本実施形態のような混練パドル13,13によってセラミックス用バインダが加えられたセラミックス原料を混練する際には、該セラミックス原料を混練した混練物が、シリンダバレル2内から薬液流通路6に進入して該薬液流通路6の内壁に沿ってせり上がることがある。このとき、セラミックス用バインダが前記内壁に付着していると、薬液流通路6に進入した混練物が該セラミックス用バインダに付着し易くなる。このような場合には、混練物によって薬液流通路6が塞がれて、シリンダバレル2内と薬液流通路6とが連通しなくなることがある。すると、セラミックス用バインダを、薬液流通路6を通じてシリンダバレル2内に供給できなくなるおそれがある。これを防止するために、本実施形態では、以下に説明するように、薬液流通路6内で該薬液流通路6の軸線方向(ここでは、薬液流通路6の上下方向)にスクリュー軸21を往復動させることにより、薬液流通路6の内壁に付着した混練物を強制的に除去することを可能にした。
例えば、薬液流通路6に進入した混練物が、該薬液流通路6の内壁に付着して薬液流通路6が塞がれると、図2に示す圧力計28の圧力値が上昇して所定の閾値を超える場合がある。この場合には、作業者が操作ハンドル25を手動で時計回りに回転操作して、図2及び図4に示すように、スクリュー軸21の雄ネジ部22を、接合部33の雌ネジ部32に螺合させながら、スクリュー軸21をネジ送り移動させる。すると、スクリュー軸21が、薬液流通路6内を該薬液流通路6の上下方向の下側へ前進する。図4には、雄ネジ部22の終端(図4の上側)が雌ネジ部32の始端(図4の上側)に到達するまで、スクリュー軸21が、薬液流通路6内を該薬液流通路6の上下方向の下側へ前進した例を示した。スクリュー軸21を前記上下方向の下側へ前進させる際には、スクリュー羽根24が回転しながら薬液流通路6の内壁に沿って摺動する。これにより、スクリュー羽根24が、薬液流通路6の内壁に付着した混練物を強制的に除去してシリンダバレル2内に落下させると共に、スクリュー軸21の先端部が、薬液流通路6内に進入した混練物をシリンダバレル2内に押し戻すことができる。その結果、混練物によって薬液流通路6が塞がれることを防止できるため、セラミックス用バインダを、薬液流通路6を流下させて、シリンダバレル2内のセラミックス原料に加えることが可能になる。
さらには、スクリュー軸21が、薬液流通路6内を該薬液流通路6の上下方向の下側へ前進する際にも、スクリュー軸21の軸方向(ここでは上下方向)で隣接するスクリュー羽根24,24同士の間には隙間が存在する。この隙間が、薬液供給口27を通じて薬液流通路6に導かれたセラミックス用バインダの流通空間を形成する。このことから、スクリュー羽根24が回転しながら薬液流通路6の内壁に沿って摺動して、該内壁に付着した混練物を強制的に除去しながら、セラミックス用バインダが前記流通空間を通じて薬液流通路6内を流下することが可能になる。
加えて図4に示すように、雄ネジ部22の終端が雌ネジ部32の始端に到達するまで、スクリュー軸21を、薬液流通路6内で該薬液流通路6の上下方向の下側へ前進させた場合にも、薬液流通路6には、該薬液流通路6の全長に亘りスクリュー軸21が収容されている。これにより、混練物がシリンダバレル2内から薬液流通路6に進入することを阻止しながら、セラミックス用バインダが前記流通空間を通じて薬液供給路6内を流下して、このセラミックス用バインダを、混練されるセラミックス原料に加えることも可能になる。
一方、作業者が操作ハンドル25を手動で反時計回りに回転操作すると、スクリュー軸21の雄ネジ部22を、接合部33の雌ネジ部32に螺合させながら、スクリュー軸21が、薬液流通路6内を該薬液流通路6の上下方向の上側へ後退する。その際にも、スクリュー羽根24が回転しながら薬液流通路6の内壁に沿って摺動することにより、スクリュー羽根24が、薬液流通路6の内壁に付着した混練物を強制的に除去してシリンダバレル2内に落下させることができる。なお、操作ハンドル25は本発明のハンドルの一例である。
<本実施形態の効果>
本実施形態の薬液流通路清掃装置4及び2軸混練機1では、仮に、シリンダバレル2内において左右方向で並設されて回転する混練パドル13,13によってセラミックス用バインダが加えられたセラミックス原料を混練した混練物が、薬液流通路6に進入することにより、該混練物が薬液流通路6の内壁に付着した場合でも、該薬液流通路6の上下方向にスクリュー軸21を往復動させる際には、薬液流通路6の内壁に沿って、スクリュー羽根24が回転しながら摺動する。これにより、前記内壁に付着した混練物を強制的に除去できる。その結果、混練物によって前記薬液流通路6が塞がれることを防止できるため、薬液供給手段は、該薬液流通路6を介して、シリンダバレル2内のセラミックス原料にセラミックス用バインダを供給することが可能になる。
また、作業者が操作ハンドル25を手動で時計回りあるいは反時計回りに回転操作するだけの簡単な方法によって、スクリュー軸21を薬液流通路6の上下方向に往復動させることが可能になる。
さらに、スクリュー軸21を薬液流通路6に対して挿脱可能に取り付けることができるため、スクリュー軸21を薬液流通路6から取り外した状態で、このスクリュー軸21や該スクリュー軸21に設けられたスクリュー羽根24の点検や清掃を行うことができる。加えて、仮にスクリュー軸21やスクリュー羽根24が破損した場合でも、該破損したスクリュー軸21を、薬液流通路6から取り外して良好なスクリュー軸21と交換できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨を逸脱しない範囲内において構成の一部を適宜変更して実施できる。上述した実施形態では、薬液流通路6の上下方向にスクリュー軸21を往復動させる際に、薬液流通路6の内壁に沿って、スクリュー羽根24が回転しながら摺動するようにしたが、これに限らない。例えば、薬液流通路6内に、薬液流通路6内の上下方向に往復動可能なスライド部材を設けて、薬液流通路6の上下方向にスクリュー軸21を往復動させる際に、このスライド部材の外周面から放射状に突出する接触部材(例えばブラシ)が、薬液流通路6の内壁に接触するようにしてもよい。この接触部材により、記内壁に付着した混練物を強制的に除去できる。その結果、混練物によって薬液流通路6が塞がれることを防止できるため、薬液供給手段は、該薬液流通路6を介して、シリンダバレル2内のセラミックス原料にセラミックス用バインダを供給することが可能になる。
また、上述した実施形態では、シリンダバレル2内でセラミックス原料を混練する例を示したが、これに代えて、焼却灰や医薬品の原料をシリンダバレル2内で混練するようにしてもよい。さらに、上述した実施形態とは異なり薬液としては、セラミックス用バインダに代えて、水やアルコールを用いてもよい。加えて、上述した実施形態では、圧力計28によって計測された薬液送出管26内のセラミックス用バインダの圧力値が所定の閾値を超えた場合に、スクリュー軸21を薬液流通路6内で往復動させるようにしたが、これに限らない。例えば、薬液送出管26に圧力計28を設けずに、2軸混練機1を作動させた後には毎回スクリュー軸21を薬液流通路6内で往復動させて、薬液流通路6の内壁に混練物が付着したままになることを防止してもよい。さらに加えて上述した実施形態では、薬液流通路清掃装置4を2軸混練機1に設けた例を示したが、これとは異なり、シリンダバレル2内で左右方向に3つ以上の混練パドルを並設した多軸混練機や単軸混練機に、薬液流通路清掃装置4を設けてもよい。
1・・2軸混練機、2・・シリンダバレル、4・・薬液流通路清掃装置、5・・供給口、6・・薬液流通路、7・・排出口、13・・混練パドル、21・・スクリュー軸、24・・スクリュー羽根、25・・操作ハンドル、27・・薬液供給口。

Claims (5)

  1. 内部に回転駆動される混練パドルが設けられたシリンダバレルに、該シリンダバレルの上流側から下流側に向けて、前記シリンダバレル内に原料を供給する供給口と、前記シリンダバレルの内外を連通させて、前記シリンダバレル内の前記原料に加えられる薬液を流通させる薬液流通路と、前記回転駆動された前記混練パドルによって、前記薬液が加えられた原料を混練した混練物を前記シリンダバレルの外部に排出する排出口と、を形成し、前記薬液流通路に接続して、該薬液流通路を介して前記シリンダバレル内の前記原料に前記薬液を供給する薬液供給手段を備えた混練機に設けられ、前記薬液流通路に配置して該薬液流通路の内壁を清掃する薬液流通路清掃装置であって、
    前記薬液流通路の軸線方向に往復動可能なスライド部材を備え、そのスライド部材に、該スライド部材から突出して前記薬液流通路の内壁に接触する接触部材を設けたことを特徴とする薬液流通路清掃装置。
  2. 前記シリンダバレルに、該シリンダバレルの内外を連通させた状態で前記薬液流通路が管状に突設され、前記薬液流通路における前記シリンダバレルからの突出部分の周面には、前記薬液を前記薬液流通路に供給する薬液供給口が形成されて、
    前記スライド部材が、前記薬液流通路内に回転操作によって前記往復動可能に配設されたスクリュー軸であり、前記接触部材が、前記スクリュー軸の外周に螺旋状に設けられて該スクリュー軸が前記往復動する際に前記内壁に沿って回転しながら摺動可能なスクリュー羽根であることを特徴とする請求項1に記載の薬液流通路清掃装置。
  3. 前記スクリュー軸に、該スクリュー軸を回転操作するハンドルを設けて、
    前記ハンドルによって前記スクリュー軸を回転操作することにより、該スクリュー軸を前記往復動させることを特徴とする請求項2に記載の薬液流通路清掃装置。
  4. 前記スクリュー軸を、前記薬液流通路に対して挿脱可能に取り付けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の薬液流通路清掃装置。
  5. 内部に回転駆動される混練パドルが設けられたシリンダバレルに、該シリンダバレルの上流側から下流側に向けて、前記シリンダバレル内に原料を供給する供給口と、前記シリンダバレルの内外を連通させて、前記シリンダバレル内の前記原料に加えられる薬液を流通させる薬液流通路と、前記回転駆動された前記混練パドルによって、前記薬液が加えられた原料を混練した混練物を前記シリンダバレルの外部に排出する排出口と、を形成し、前記薬液流通路に接続して、該薬液流通路を介して前記シリンダバレル内の前記原料に前記薬液を供給する薬液供給手段を備えた混練機であって、
    前記薬液流通路に、請求項1ないし4のいずれかに記載の薬液流通路清掃装置を配置したことを特徴とする混練機。
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