JP2015136222A - 独立電源システムおよび独立電源システムの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】独立電源システムは、負荷に電力を供給する少なくとも1つの電源と、天候情報と電源から負荷に供給される電力量の状況とに基づいて電源の電力を推定し、推定した結果に基づいて、負荷の状態を制御する負荷制御部と、を備える。
【選択図】図1
Description
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る独立電源システム1の概略構成図である。図1に示すように、独立電源システム1は、制御部10、第1電源20−1〜第5電源20−5、充放電制御部71、及び充放電制御部72を備えている。また、制御部10には、駆動回路30および駆動回路40が接続されている。なお、図1では、独立電源システム1が、5つの電源を備える例を示したが、1つの電源と1つの蓄電池以上であればよい。
以下の本実施形態の説明では、独立電源システム1を植物工場に適用する例を説明する。
駆動回路40には、制御部10から電圧Vl2が供給される。駆動回路40は、制御部10が出力した制御信号に応じて、制御部10が出力した電力を用いて、負荷60を駆動する。
なお、駆動回路30に供給される電力の電圧値Vl1と、駆動回路40に供給される電力の電圧値Vl2とは、異なっていても、同じであってもよい。
充放電制御部72は、第3電源20−3によって発電された電力を第5電源20−5に充電するように制御する。また、充放電制御部72は、第5電源20−5に充電された電力を制御部10に供給するように制御する。
ダイオード102−nのカソードは、母線直流バスplに接続されている。ダイオード102−nは、対応する第n電圧変換器101−nが出力し負荷50および負荷60に流れる電流が、他の第n電圧変換器101−nに逆流するのを防止する。なお、以下の説明では、説明を簡単にするために、ダイオード102−nによる電圧降下を省略して説明している。また、電圧降下を低減するために、ダイオード102−nには、ショットキーバリアダイオードを用いてもよい。
第7電圧変換器104は、DC−DCコンバータであり、母線直流バスplから供給された直流の電圧を、予め定められている直流の電圧値の電圧Vl2に変換し、変換した電力を駆動回路40に出力する。第7電圧変換器104は、DC−AC(直流−交流)コンバータであってもよい。なお、電圧Vl1およびVl2は、電圧Vs1〜Vs5の電圧値より高い電圧であってもよい。
また、負荷制御部106は、記憶部107に記憶されているスケジュールと天候情報、情報取得部105が出力した残容量情報、および生成した制御信号に基づいて、光量および点灯時間を制御するための駆動制御信号を生成し、生成した駆動制御信号を、駆動回路30および40に出力する。
条件1:植物育成上、点灯時間に輝度が完全にゼロになってはいけない。
条件2:明るさが若干暗くなることは許容される。
負荷制御部106は、取得した蓄電池の使用可能な残容量と、図3(b)の符号221aが示す領域に示す時刻t0からt4の間の当初の点灯輝度である100%の輝度における総消費電力の関係から、輝度を100%で使用した場合の蓄電池の残容量の推移(以下、蓄電池残容量推移ともいう)である図3(c)の実線211を推定する。図3(c)に示すように、輝度を100%にして光源を点灯させた場合、時刻t0において残容量が90%、時刻t3において残量量が10%に推移することになる。この結果、図2(b)の鎖線212及び図2(c)の鎖線222に示すように、時刻t3までは輝度100%を維持し、その後、時刻t3から時刻t4の輝度は0%になることが推定される。この推測結果は、上述した条件1に反することになる。なお、負荷制御部106は、蓄電池のみを用いた判定計算の結果、条件1及び条件2に反しないとき、蓄電池のみを用いて運用を行うようにしてもよい。
このため、負荷制御部106は、図3(a)の曲線201に示す期待される発電電力量と、取得した蓄電池の使用可能な残容量と、輝度が70%の場合の消費電力とに基づいて、いつの時刻から輝度を70%に落とせば時刻t4まで蓄電池の残容量が持つか否かを逆算する。図2(b)及び図3(c)の一点鎖線213は、その逆算結果である。計算の結果、図2(b)のように、時刻t1から輝度を100%から70%に落とせば、時刻t4まで蓄電池の残容量が持つことを示している。なお、負荷制御部106は、落とす輝度の値を、例えばまず80%で計算して時刻t4まで蓄電池の残容量が持つか否かを判定し、持たないと判定された場合に0%について計算するようにしてもよい。同様に、負荷制御部106は、輝度を70%に落としても時刻t4まで蓄電池の残容量が持たないと判別された場合、さらに輝度が60%の場合について計算するようにしてもよい。
負荷制御部106は、この計算結果に基づいて、時刻t0からt1までの輝度を100%、時刻t1からt4の輝度が70%となる運用スケジュールを決定する。
なお、負荷制御部106は、このように輝度を下げた場合、下げた輝度に見合った分を、太陽光によって発電される電力に余裕がある時刻t5以降、図2(c)の二点鎖線224のように輝度130%で光源を点灯させるように制御させる。このように、100%以上の輝度で、いつの時刻から点灯させるかを、負荷制御部106は、図3(a)の曲線201に示す期待される発電電力量と、取得した蓄電池の使用可能な残容量と、輝度が130%の場合の消費電力とに基づいて、逆算する。
図4は、本実施形態に係る制御部10の動作手順の概略を示すフローチャートである。
(ステップS1)情報取得部105は、独立電源システム1が設置されている地点に関する天候情報を取得する。
(ステップS2)情報取得部105は、蓄電池である第4電源20−4および第5電源20−5の残容量情報を取得する。
(ステップS4)負荷制御部106は、記憶部107に記憶されている負荷50及び負荷60の稼働スケジュールを読み出し、読み出した稼働スケジュールに応じて負荷50及び負荷60による消費電力を推定する。
以降、制御部10は、ステップS1〜S6の処理を、予め定められている周期で、各情報を基に蓄電池残容量の再計算や燃料電池運転開始時間を再計算したのち駆動制御信号を生成する。予め定められている周期とは、例えば30分毎である。
(ステップS11)負荷制御部106は、蓄電池の残容量を取得する。次に、負荷制御部106は、当初の点灯輝度である100%の輝度における消費電力を算出し、算出した消費電力に基づいて、輝度を100%で使用した場合の蓄電池残容量推移を推定する。
(ステップS13)負荷制御部106は、ステップS13で判定した結果に応じて、輝度を維持するか下げるかを判定する。
(ステップS14)負荷制御部106は、ステップS13で判定した結果に応じて、輝度をいつの時刻に下げるかを示す稼働スケジュールを決定する。
図2及び図3で説明したように、本実施形態では、自然エネルギーによって発電される電力、蓄電池に充電されている残容量が不足することが推測させるとき、減光するように制御する。そして、本実施形態では、減光による不足分を、発電される電力に余剰が発生すると推定される日中に増光することによって補填する。減光や増光を行う時間帯は、図6のように、予め定めておいてもよい。
次に、第2の時間帯(6時0分0秒から17時59分59秒まで)において、制御部10は、余剰電力の判定を行い、増光実施または供給電力量を判定し、記憶させた増光させるべき光量に応じた増光実施設定を算出する。制御部10は、算出した増光実施設定に従って増光処理を行う。なお、条件によっては増光しない場合もある。
次に、第3の時間帯(18時0分0秒から23時59分59秒まで)において、制御部10は、減光処理が行われ且つ余剰電力による増光が実施できなかった場合、蓄電池(第4電源20−4または第5電源20−5)に充電されている電力を用いて、増光実施設定に従って増光処理を行う。なお、条件によっては増光しない場合もある。
なお、上述した各時間帯は、例えば季節や生産する植物に応じて変更するようにしてもよい。また、時間帯も3つに限られず、2つ以上であればよい。
図7に示すように、レベル1は、光源の状態が点灯維持の状態であり、動作内容が「蓄電池の放電は自然エネルギー+燃料電池で足りない場合とし、放電時に備えて可能な限り充電を行う」である。
また、レベル2は、光源の状態が減光の状態であり、動作内容が「蓄電池の放電時、LED照明の輝度を落として消費電力を抑えることで、蓄電池が放電できる時間を延長させる」である。ただし、動作内容において、減光設定の内容によっては消灯を実施する場合がある。
減光実施設定の判定条件は、以下の減光条件1または減光条件2である。
(減光条件1)減光が必要であるが、かつ当日の発電量及び負荷を予測した結果、日中の余剰電力による増光で補填できると判断した場合にのみ減光を実施する。
(減光条件2)減光が必要な場合は無条件で実施する。
(増光条件1)増光は日中の余剰電力によってのみ行う。余剰がない分は増光を実施しない。
(増光条件2)減光した分を必ず増光する。
図8は、本実施形態に係る減光と増光との組み合わせの例を説明する図である。
減光条件が1、増光条件が1の場合、減光動作は、日中に十分な余剰電力を望める場合にのみ行われ、増光動作は、十分な余剰電力が得られなかった場合の増光が保証されない。このため、備考にあるように、余剰電力の範疇でのみ増光を実施するため、商用電源が使われる可能性は低くなる。そして、日中に余剰電力が無いと判断した場合は減光を行わないため商用電源が使われることになる。
次に、減光条件が2、増光条件が1の場合、減光動作は、電力供給が足りなくなれば必ず行われ、増光動作は、十分な余剰電力が得られなかった場合でも増光が保証される。この設定でも、備考にあるように、増光を優先するため蓄電池からの放電及び商用電源が使用されやすくなる。
上述した設定のうち、いずれかの設定を初期状態とするようにしてもよい。
(1)燃料電池用の付図示の制御用インタフェースとの接続が正常である。
(2)総消費電力が燃料電池供給電力設定値以上、または蓄電池が充電停止状態でない。
なお、ネットワーク障害などにより気象予報データの取得が行えなかった場合、制御部10は、予測動作を行わない。
(ステップS101)負荷制御部106は、取得した天候情報に基づいて、24時間後までの自然エネルギーによる発電量を推測する。
(ステップS102)負荷制御部106は、蓄電池の充電力を除く、24時間後までの消費予定電力を算出する。
(ステップS104)負荷制御部106は、ステップS103で算出した電力の過不足量の推移に基づいて、蓄電池(第4電源20−4及び第5電源20−5)の充放電状態を推測する。
(ステップS106)負荷制御部106は、上述した燃料電池の使用条件を満たしているか否かを判定する。負荷制御部106は、燃料電池の使用条件を満たしている(使用可能)と判定した場合(ステップS106;YES)、ステップS107に進む。または、負荷制御部106は、燃料電池の使用条件を満たしていない(使用不可能)と判定した場合(ステップS106;NO)、ステップS110に進む。
(ステップS108)負荷制御部106は、燃料電池を使用した場合の蓄電池の蓄電池充放電状態を再推測する。
(ステップS109)負荷制御部106は、ステップS108で再推定した蓄電池充放電状態を加味した電力過不足量の推移を算出する。
(ステップS111)負荷制御部106は、設定による初期LED照明制御レベルに切り替える。負荷制御部106は、LED照明制御レベルがレベル1の場合(ステップS111;レベル1)、ステップS112に進み、LED照明制御レベルがレベル2の場合(ステップS111;レベル2)、ステップS114に進む。
(ステップS113)負荷制御部106は、電力が不足する時間帯が残るか否かを判定する。負荷制御部106は、電力が不足する時間帯が残ると判定した場合(ステップS113;YES)、ステップS114に進み、電力が不足する時間帯が残らないと判定した場合(ステップS113;NO)、処理を終了する。
(ステップS114)負荷制御部106は、光源をLED照明制御レベルがレベル2の動作内容で制御する。
以上で、予測動作の処理を終了する。
図10は、本実施形態におけるLED照明制御レベルがレベル1の動作手順のフローチャートである。
(ステップS201)負荷制御部106は、最初の不足時間帯と、遡って蓄電池の充電完了になっている時間までをレベル1の動作対象の区間に決定する。
(ステップS203)負荷制御部106は、カウンタをセットした時刻(位置)に燃料電池が起動しているか否かを判定する。負荷制御部106は、カウンタをセットした時刻に燃料電池が起動していると判定した場合(ステップS203;YES)、ステップS204に進み、カウンタをセットした時刻に燃料電池が起動していないと判定した場合(ステップS203;NO)、ステップS209に進む。
(ステップS207)負荷制御部106は、燃料電池の停止予定が再起動時間より短いか否かを判定する。負荷制御部106は、燃料電池の停止予定が再起動時間より短いと判定した場合(ステップS207;YES)、ステップS208に進み、燃料電池の停止予定が再起動時間より短くないと判定した場合(ステップS207;NO)、ステップS209に進む。
(ステップS209)負荷制御部106は、ステップS202でカウンタをセットした時刻より30分前の時刻の位置にセットする。
(ステップS212)負荷制御部106は、全ての不足時間帯の処理を終えたか否かを判定する。負荷制御部106は、全ての不足時間帯の処理を終えたと判定した場合(ステップS212;YES)、処理を終了し、全ての不足時間帯の処理を終えていないと判定した場合(ステップS212;NO)、ステップS213に進む。
(ステップS213)負荷制御部106は、次の不足時間帯と、遡って蓄電池が充電完了になっている時間までを対象区間に決定する。負荷制御部106は、決定後、処理をステップS202に戻す。
以上で、LED照明制御レベルがレベル1の動作を終了する。
図11は、本実施形態におけるLED照明制御レベルがレベル2の動作手順のフローチャートである。
(ステップS301)負荷制御部106は、取得した天候情報、推測した消費電力、電力の過不足量の推移に基づいて、1日の余剰電力を算出する。
(ステップS302)負荷制御部106は、減光条件が1であるか2であるか判定する。負荷制御部106は、減光条件が1であると判定した場合(ステップS302;減光設定1)、ステップS303に進み、減光条件が2であると判定した場合(ステップS302;減光設定2)、ステップS304に進む。
(ステップS303)負荷制御部106は、減光処理を実施する対象時間内の減光予定(稼働スケジュール)を決定する。
(ステップS306)負荷制御部106は、日中時間内の対象時間内の増光予定(稼働スケジュール)を決定する。
(ステップS308)負荷制御部106は、増光条件が1であるか2であるか判定する。負荷制御部106は、増光条件が1であると判定した場合(ステップS308;増光設定1)、ステップS311に進み、増光条件が2であると判定した場合(ステップS308;減光設定2)、ステップS304に進む。
(ステップS310)負荷制御部106は、LED照明制御レベルがレベル1の動作を行う。
(ステップS312)負荷制御部106は、翌日の減光及び増光判断に移行する。ステップS312終了後、ステップS301に戻る。
図12(a)は、稼働スケジュールに対して、取得した天候情報に含まれる日照量に基づいて推定した発電される電力が十分であり、且つ第4電源20−4および第5電源20−5に充電されている電力が十分である場合の例である。この場合、負荷制御部106は、例えば、発電される電力が所定の電力に達する時刻が0時から8時までの間、第4電源20−4および第5電源20−5に充電されている電力を、駆動回路30および駆動回路40に供給するように制御信号を生成する。
この結果、図12(a)のように、時刻が0時から14時の間、負荷50および負荷60は、それぞれ100%の輝度で点灯する。
この結果、図12(b)のように、時刻が0時から14時の間、負荷50および負荷60は、それぞれ50%の輝度で点灯する。
図12(c)の場合、負荷制御部106は、発電される電力が不足するため、時刻が0時から14時の間、負荷50を100%で点灯させ、負荷60を消灯させるように駆動回路30および駆動回路40を制御する駆動制御信号を生成する。
この結果、図12(c)のように、時刻が0時から14時の間、負荷50は、100%の輝度で点灯し、負荷60は、消灯する。
一方、天候情報に基づいて推定した発電される電力が不足する場合、図13(b)の符号511で示される図のように、負荷制御部106は、日照量が十分な時間帯である時刻がt11からt12の間、負荷50を100%の輝度で点灯させるように制御する。そして、負荷制御部106は、日照量が不十分な時間帯である時刻がt12からt13の間、符号512で示される図のように負荷50を70%の輝度で点灯させ、日照量が多い時間帯である時刻がt13からt14の間、符号513で示される図のように負荷50を130%の輝度で点灯させるように制御する。すなわち、図13(b)のように、負荷制御部106は、日照量から推定される電力が不足する時間帯の輝度を下げ、日照量から推定される電力が多い時間帯の輝度を上げることで、時刻がt11〜t14の間の合計の照射量を、所定の照射量になるように調整する。
あるいは、図13(c)のように、負荷制御部106は、時刻がt12からt13の間、日照量に基づいて推定した電力が不足し、輝度を落とす必要がある場合、その前の時間帯で100%の輝度で発光させても余剰な電力が発電されるか否か判別する。そして、余剰な電力が発電されると判別した場合、負荷制御部106は、符号521のように、時刻がt11からt12の間に、時刻がt12からt13の間で発光させる予定の輝度の不足分を補うように発光量を増やすように制御する。すなわち、図13(c)の例は、電力が不足することが予測される場合、余力があるときに、あらかじめ大きな輝度で発光させておくように負荷制御部106が制御している。
図13(a)のように天候情報に基づいて推定した発電される電力が十分である場合、負荷制御部106は、9時間の間、負荷50を5000カンデラの輝度で発光させる。この結果、9時間の間に照射された合計の輝度は、45000カンデラ・時間(=5000カンデラ×9時間)になる。
図13(b)のように天候情報に基づいて推定した発電される電力が不足する場合、負荷制御部106は、3時間(時刻t11〜t12)の間、負荷50を5000カンデラの輝度で発光させ、3時間(時刻t12〜t13)の間、負荷50を3500カンデラ(=5000カンデラ×70%)の輝度で発光させる。さらに、負荷制御部106は、3時間(時刻t13〜t14)の間、負荷50を6500カンデラ(=5000カンデラ×130%)の輝度で発光させる。
この結果、図13(b)および図13(c)の場合、9時間の間に照射された合計の輝度は、45000カンデラ・時間(=5000カンデラ×3時間+3500カンデラ×3時間+6500カンデラ×3時間)になる。
図14は、本実施形態に係る照明機器の他の発光状態を説明する図である。図14に示した例も、天候情報に基づいて推定した発電される電力が不足する場合の発光状態の一例である。
図14の符号531及び532に示す図のように、負荷制御部106は、日照量が多い時間帯である時刻がt21からt22の間、および時刻がt22からt23の間、負荷50を150%の輝度で点灯させる。そして、負荷制御部106は、日照量が不十分な時間帯である時刻がt23からt24の間、符号533に示す図のように負荷50を消灯させる。すなわち、図14の符号533に示す図のように、負荷制御部106は、日照量から推定される電力が不足する時間帯は消灯させることで点灯時間を短縮させ、日照量から推定される電力が十分な時間帯の輝度を上げることで、時刻がt21〜t24の間の合計の照射量を、所定の照射量になるように調整する。
なお、図14に示した例においても、負荷制御部106は、1日目に負荷50を150%の輝度で発光させ、2日目に負荷50を150%の輝度で発光させ、3日目に負荷50を消灯させるようにしてもよい。このように、負荷制御部106は、数日間の平均の輝度が、所定の輝度になるように制御するようにしてもよい。すなわち、本実施形態では、ある期間(たとえば発芽〜収穫までの期間)において、植物育成用照明の「輝度×時間」(図3の符号201aの領域)が一定の値になるように調整することによって、植物育成の期間が一定で発育状態が一定になるように制御している。
また、本実施形態に係る独立電源システム1において、天候情報は、自独立電源システムが設置されている地点を含む場所の時間毎の日照量または風速の情報である。
第1実施形態では、負荷50および負荷60が、照明機器の例を説明したが、本実施形態では、負荷が基地局の場合を説明する。
図15は、本実施形態に係る独立電源システム1Aの概略構成図である。図15に示すように、独立電源システム1Aは、制御部10A、第1電源20−1〜第5電源20−5、充放電制御部71、及び充放電制御部72を備えている。また、制御部10Aには、基地局70および基地局80が接続されている。なお、図15では、独立電源システム1Aが、5つの電源を備える例を示したが、電源は2つ以上であればよい。なお、独立電源システム1(図1)の構成図と同じ機能を有する機能部には同じ符号を用いて、説明を省略する。
また、以下の説明において、第1電源20−1〜第5電源20−5のうちの1つを特定しない場合は、第n電源20−n(nは1から5の整数)という。また、第1電圧変換器101−1〜第5電圧変換器101−5のうちの1つを特定しない場合は、第n電圧変換器101−nという。また、ダイオード102−1〜102−5のうちの1つを特定しない場合は、ダイオード102−nという。また、第n電源20−nの出力電圧をVsn’といい、第n電圧変換器101−nの出力電圧をVsnという。
記憶部107Aには、独立電源システム1Aが設置されている地域の、例えば現時点から先の一週間分の日照量と時刻とが関連づけられた情報が記憶されている。
基地局80は、制御部10Aの第7電圧変換器104が出力した電力を、各機能部に供給する。また、基地局80は、制御部10Aが出力した通信制御信号に基づいて、通信速度を変更し、または通信を行わないように制御する。
なお、各機能部とは、送信部、受信部、変調部、復調部、通信制御部等、一般的な基地局が有する機能部である。
符号601が示す領域は、取得した天候情報に含まれる日照量に基づいて推定した発電される電力が十分であり、且つ第4電源20−4および第5電源20−5に充電されている電力が十分である場合を説明する図である。この場合、負荷制御部106Aは、例えば、発電される電力が所定の電力に達するまでの間、第4電源20−4および第5電源20−5に充電されている電力を、基地局70および基地局80に供給するように制御信号を生成する。この制御信号に応じて、第4電圧変換器101−4からの電力がダイオード102−4を介して、および第5電圧変換器101−5からの電力がダイオード102−5を介して、母線直流バスplに供給される。また、発電される電力が所定の電力に達した日中の間、第2電源20−2および第3電源20−3が発電した電力を、基地局70および基地局80に供給するように制御信号を生成する。この制御信号に応じて、第2電圧変換器101−2からの電力がダイオード102−2を介して、また第3電圧変換器101−3からの電力がダイオード102−3を介して、母線直流バスplに供給される。また、日中の間、制御部10Aは、第2電源20−2が発電した電力が第4電源20−4に充電されるように制御し、第3電源20−3が発電した電力が第5電源20−5に充電されるように制御する。そして、符号601が示す領域のように、負荷制御部106Aは、100%の通信速度で通信を行うように、基地局70および基地局80を制御する通信制御信号を生成する。なお、100%の通信速度とは、基地局70および基地局80に予め設定されている最大の通信速度である。
符号603で示した領域の場合、負荷制御部106Aは、発電される電力が不足するため、基地局70を100%の通信速度で通信させ、基地局80を通信させないように制御する通信制御信号を生成する。この結果、符号603で示した領域のように、基地局70は、100%の通信速度で通信を行い、基地局80は、通信を行わない。
なお、発電される電力が不足する場合、負荷制御部106Aは、例えば、通信を行うデータ量に基づいて、符号602で示した領域と符号603で示した領域のどちらのパターンで制御するか選択する。
一方、天候情報に基づいて推定した発電される電力が不足する場合かつ長時間の通信を行う必要がある場合、図17(b)の符号711〜符号713に示す図のように、負荷制御部106Aは、時刻がt31からt34の間、基地局70を70%の通信速度で通信させるように制御する。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
Claims (5)
- 負荷に電力を供給する少なくとも1つの電源と、
天候情報と前記電源から前記負荷に供給される電力量の状況とに基づいて前記電源の電力を推定し、推定した結果に基づいて、前記負荷の状態を制御する負荷制御部と、
を備える独立電源システム。 - 前記天候情報は、
自独立電源システムが設置されている地点を含む場所の時間毎の日照量または風速の情報である
請求項1に記載の独立電源システム。 - 前記負荷制御部は、
前記負荷が照明機器の場合、前記推定した結果に基づいて、前記負荷の輝度を制御し、または、前記負荷が通信機器の場合、前記推定した結果に基づいて、前記負荷の通信速度及び電波の出力の少なくとも一方を制御する
請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の独立電源システム。 - 前記電源を複数備え、前記複数の電源のうち少なくとも1つの電源が蓄電池であり、
前記蓄電池に充電されている容量に関する容量情報を取得する情報取得部を備え、
前記負荷制御部は、
前記情報取得部が取得した前記容量情報に基づいて、前記負荷の状態を制御する
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の独立電源システム。 - 負荷に電力を供給する少なくとも1つの電源を有する独立電源システムにおける独立電源システムの制御方法であって、
負荷制御部が、天候情報と、前記電源から前記負荷に供給される電力量の状況とに基づいて前記電源の電力を推定し、推定した結果に基づいて、前記負荷の状態を制御する負荷制御手順と、
を含む独立電源システムの制御方法。
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