JP2019046157A - センサ装置及びセンサ装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】発電電力量と消費電力量とのバランスを保ち、低照度状態において安定したセンシングデータの取得を可能にし、高照度状態において電力の無駄をなくすようにしたセンサ装置及びセンサ装置の制御方法を提供することを目的とする。【解決手段】センサ装置は、環境光により発電を行う太陽電池と、太陽電池の発電電力により充電されるとともに負荷に電力を供給する蓄電池と、照度を検出する照度センサを含む複数のセンサを有するセンサ部と、無線でデータの送受を行う通信部と、照度センサが検出した照度の検出値に基づいて、センサ部が検出した検出値を送信する送信間隔を設定する制御部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、センサ装置及びセンサ装置の制御方法に関する。
近年、電子回路や無線技術の低消費電力化により、周囲の環境から電気エネルギーを得ることで、配線や電池交換なしで動作するワイヤレスセンサやリモコンスイッチといったエネルギーハーベスティング(環境発電)デバイスが注目されている(例えば特許文献1)。例えば、蛍光灯やLED(Light Emitting Diode)照明といった屋内光での使用を想定したエネルギーハーベスティング用の低照度色素感太陽電池の開発が進められている。なお、特許文献1に記載の発電システムでは、電力需要量に基づいて太陽電池に要求される適正発電量を求め、この要求される発電量に応じて、太陽電池の発電量を調整することが記載されている。
太陽電池の発電電力を蓄電池に蓄積し、この蓄積した電力により複数のセンサと無線通信部を内蔵したセンサノードを駆動する試みがなされている。センサノードの設置環境としては、室内から屋外まで多岐にわたり、その設置環境によって発電電力も大きく変動する。大きな発電電力の得られる高照度環境においては、比較的消費の大きなセンサを駆動することや、間欠動作させるセンサの動作周期を短くするといったことも可能になる。一方で,低照度環境においては高照度の場合と同様のセンシングを行った場合には、電力の消費が大きいため、継続してシステムを動作させることが困難になる問題がある。そのため、一定時間動作し,蓄電してあった電力を使い切った場合には、センシングデータの取得や無線での送信ができなくなってしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、発電電力量と消費電力量とのバランスを保ち、低照度状態において安定したセンシングデータの取得を可能にし、高照度状態において電力の無駄をなくすようにしたセンサ装置及びセンサ装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るセンサ装置は、環境光により発電を行う太陽電池と、前記太陽電池の発電電力により充電されるとともに負荷に電力を供給する蓄電池と、照度を検出する照度センサを含む複数のセンサを有するセンサ部と、無線でデータの送受を行う通信部と、前記照度センサが検出した照度の検出値に基づいて、前記センサ部が検出した検出値を送信する送信間隔を設定する制御部と、を備える。
本発明の一態様に係るセンサ装置では、前記照度センサが検出した検出値に基づいて、更に、前記センサ部の複数のセンサうち起動されるセンサ数を制御するようにしてもよい。
本発明の一態様に係るセンサ装置では、前記送信間隔は、前記太陽電池の発電電力量と、前記センサの計測における消費電力と前記通信部の送信時における消費電力とのバランスに基づいて設定されるようにしてよい。
本発明の一態様に係るセンサ装置では、前記起動されるセンサ数は、前記太陽電池の発電電力量と、前記センサの計測における消費電力と前記通信部の送信時における消費電力とのバランスに基づいて設定されるようにしてもよい。
本発明の一態様に係るセンサ装置では、前記複数のセンサのうち前記照度センサは常時駆動するようにしてよい。
本発明の一態様に係るセンサ装置の制御方法は、環境光により発電を行う太陽電池と、前記太陽電池の発電電力により充電されるとともに負荷に電力を供給する蓄電池と、照度を検出する照度センサを含む複数のセンサを有するセンサ部と、無線でデータの送受を行う通信部とを有するセンサ装置の制御方法であって、前記照度センサが検出した照度の検出値を取得する工程と、前記照度の検出値に基づいて、前記センサ部が検出した検出値を送信する送信間隔を設定する工程と、を含む。
本発明によれば、発電電力量と消費電力量とのバランスを取ることができ、低照度状態において安定したセンシングデータの取得を可能にし、高照度状態において電力の無駄をなくすことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るセンサノード(センサ装置)1の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、センサノード1は、太陽電池10、DC/DCコンバータ20、蓄電池30、DC/DCコンバータ40、センサ部50、制御部60、記憶部70、及び通信部80を備える。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るセンサノード(センサ装置)1の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、センサノード1は、太陽電池10、DC/DCコンバータ20、蓄電池30、DC/DCコンバータ40、センサ部50、制御部60、記憶部70、及び通信部80を備える。
太陽電池10は、環境光により発電を行う。太陽電池10としては、一般の太陽電池では十分な発電効率の得られない蛍光灯下などの光照度強度が低い(例えば10(lux))環境から、野外の太陽光下の光照度強度が高い(例えば10万(lux))環境まで、効率良く発電可能な例えば色素増感太陽電池が用いられる。太陽電池10は、受光面側に配列された複数の太陽電池セルを直列に接続し、所定の出力電圧が得られるように構成されている。
DC/DCコンバータ20は、太陽電池10が出力する電圧を、蓄電池30への給電電圧に応じた電圧に変換する。DC/DCコンバータ20は、例えば、太陽電池10の出力電圧が蓄電池30の必要とする電圧よりも低い場合、昇圧コンバータ装置等で構成される。また、DC/DCコンバータ20は、蓄電池30の充電電圧が所定の上限電圧を超えないように出力電圧を制御している。
蓄電池30は、太陽電池10の発電電力により充電されるとともに、負荷(センサ部50、通信部80、及び制御部60)に電力を供給する。蓄電池30は、大容量のキャパシタであり、例えばリチウムイオンキャパシタ(LIC)からなる。
DC/DCコンバータ40は、蓄電池30の出力電圧を、負荷(センサ部50、通信部80、及び制御部60)で必要とする電圧に合わせて変換する。DC/DCコンバータ40は、例えば、蓄電池30の出力電圧が負荷で必要とする電圧よりも高い場合、降圧コンバータ装置等で構成される。
センサ部50は、複数のセンサ51〜55(温度センサ、湿度センサ、照度センサ、気圧センサ、人感センサ等)からなる。センサ51は温度センサであり、周囲の温度を計測し、計測した計測値を制御部60へ出力する。センサ52は湿度センサであり、周囲の湿度を計測し、計測した計測値を制御部60へ出力する。センサ53は照度センサであり、周囲の照度を計測し、計測した計測値を制御部60へ出力する。センサ54は気圧センサであり、周囲の気圧を計測し、計測した計測値を制御部60へ出力する。センサ55は人感センサであり、例えば赤外線、超音波、可視光を用いて人間の所在を検知し、検出した結果を示す検出結果情報を制御部60へ出力する。
なお、上述のセンサ部50に設けられるセンサ51〜55(温度センサ、湿度センサ、照度センサ、気圧センサ、人感センサ等)は一例であり、これら全てを含む必要はなく、また、これら以外に他のセンサを含んでいても良い。
制御部60は、センサノード1の全体動作を制御している。記憶部70は、制御部60を動作させるプログラムや各種のデータを記憶している。通信部80は、制御部60の制御の下に、無線でデータの送受を行う。
本実施形態に係るセンサノード1では、制御部60は、所定の間隔でセンサ部50の各センサ51〜55の計測値を取得し、センサ部50の各センサ51〜55が検出した計測値をセンシングデータとして通信部80から送信している。このとき、測定照度に応じて、センシングデータの送信間隔を設定している。これにより、発電電力量と消費電力量とのバランスを保ち、低照度状態において安定したセンシングデータの取得を可能にし、高照度状態において電力の無駄をなくすことができる。このような制御を実現するために、制御部60には、送信間隔制御機能部61が設けられる。このように、測定照度に応じてセンシングデータの送信間隔を設定することで、発電電力量と消費電力量とのバランスが保てることについて、以下に説明する。
本実施形態では、太陽電池10により発電を行い、蓄電池30に蓄積して、負荷に供給している。ここで、太陽電池10の発電電力量をPaとする。また、負荷は、センサ部50のセンサ51〜55、通信部80、制御部60である。ここで、負荷の消費電力(センサ部50のセンサ51〜55の消費電力と、通信部80の消費電力量と、制御部60の消費電力量との総計)をPbとする。更に、蓄電池30のリーク電流、DC/DCコンバータ20及び40の変換ロス等、各種の電力ロスがあり、これらの電力ロスの総量をεとする。この場合、(Pa=Pb+ε)となっていれば、発電電力量と消費電力量とがバランスし、蓄電池30には一定の蓄電量が保たれることになる。
発電電力量が消費電力量より大きい(Pa>Pb+ε)場合には、蓄電池30の蓄電量が増加していき、やがて満充電になる。満充電になると、余剰電力は捨てられることになる。したがって、発電電力量が消費電力量より大きいと、電力の無駄となる。これに対して、発電電力量が消費電力量より小さい(Pa<Pb+ε)場合、蓄電池30の蓄電量が減少していき、やがて、必要な電力を確保できなくなる。したがって、発電電力量と消費電力量とのバランスを保つことが重要である。
本実施形態においては、センサノード1は、太陽電池10として、蛍光灯下などの光照度強度が低い環境から、野外の太陽光下の光照度強度が高い環境まで、効率良く発電可能なものが用いられる。このため、室内から屋外まで多岐にわたる環境に設置して、各種のセンサ51〜55の計測値を取得できる。しかしながら、野外の太陽光下の光照度強度が高い環境と、室内の蛍光灯下の環境とでは、その照度が大きく異なり、発電電力量のバラツキも大きい。
野外の太陽光下の光照度が高い環境下では、太陽電池10の発電電力量は大きくなり、発電電力量が消費電力量を上回ることになる。本実施形態では、照度が高い場合には、センシングデータの送信間隔を短く設定することで、負荷での消費電力を上げて、発電電力量と消費電力量とのバランスを保つようにしている。これにより、電力の無駄を軽減できる。これに対して、室内の蛍光灯下のような光照度が低い環境下では、太陽電池10の発電電力量は小さくなり、発電電力量が消費電力量を下回ることになる。本実施形態では、照度が低い場合、センシングデータの送信間隔を長く設定することで、負荷での消費電力を下げて、発電電力量と消費電力量とのバランスを保つようにしている。これにより、必要な電力を確保できる。以下、照度と、センシングデータの送信間隔との関係について、具体的に説明する。
図2は、本実施形態に係るセンサノード1におけるセンサ部50に配置される各センサ51〜55の消費電力及び駆動時間の一例の説明図である。図2に示すように、センサ51(温度センサ)は1回の駆動の消費電力は0.4(μW)で、1回の駆動時間は20(ms)である。センサ52(湿度センサ)は1回の駆動の消費電力は0.4(μW)で、1回の駆動時間は30(ms)である。センサ53(照度センサ)は1回の駆動の消費電力は2.5(μW)で、1回の駆動時間は25(ms)である。センサ54(気圧センサ)は1回の駆動の消費電力は0.2(μW)で、1回の駆動時間は10(ms)である。センサ55(人感センサ)は1回の駆動の消費電力は3.0(μW)で、常時駆動である。また、図3は、本実施形態に係るセンサノードにおける通信部80の消費電力及び駆動時間の一例の説明図である。図3に示すように、通信部80は1回の駆動の消費電力は45(μW)で、1回の駆動時間は140(ms)である。
図4は、本実施形態に係るセンサノードおける測定照度とセンシングデータの送信間隔と駆動するセンサとの関係の一例の説明図である。この例では、測定照度が300(lux)以上、1000(lux)未満のときを基準照度とし、基準照度のときのセンシングデータの送信間隔を60(s)に設定している。そして、測定照度が基準照度より小さい場合には、照度に応じて、センシングデータの送信間隔を60(s)より長く設定し、測定照度が基準照度より大きい場合には、照度に応じて、センシングデータの送信間隔を60(s)より短く設定している。
図4に示すように、測定照度が300(lux)以上、1000(lux)未満(基準照度)のときは、センシングデータの送信間隔を60(s)(基準送信間隔)に設定している。このときの発電電力は4900(μWh/day)、蓄電電力は3550(μWh/day)、供給電力は3190(μWh/day)である。
ここで、発電電力は太陽電池10で発電される電力の積算電力である。太陽電池10には、1日は24時間当たり12時間照射が続くとしている。蓄電電力は、DC/DCコンバータ20を介して蓄電池30に蓄電される電力の積算電力である。蓄電電力は、DC/DCコンバータ20の昇圧ロスがあるため、発電電力より減少している。供給電力は、DC/DCコンバータ40を介してセンサ部50(センサ51〜55)、通信部80、制御部60などの負荷に供給される電力の積算電力である。供給電力は、DC/DCコンバータ40による降圧ロスがあるため、蓄電電力より減少している。つまり、照度が300〜1000(lux)の場合、太陽電池10で発電される電力が4900(μWh/day)であり、蓄電電力が3550(μWh/day)であるが、効率ロスがあるため、3190(μWh/day)が負荷に供給される。
測定照度が200(lux)以上、300(lux)未満まで低下すると、センシングデータの送信間隔は長くなり、120(s)に設定される。このときの発電電力は3100(μWh/day)、蓄電電力は2170(μWh/day)、供給電力は1950(μWh/day)となる。
測定照度が100(lux)以上、200(lux)未満まで低下すると、センシングデータの送信間隔は更に長くなり、2800(s)に設定される。このときの発電電力は1320(μWh/day)、蓄電電力は860(μWh/day)、供給電力は780(μWh/day)となる。
測定照度が100(lux)未満まで低下すると、蓄電電力が十分でなくなるため、各センサ51〜55の動作は不能となり、センシングデータは送信されない。
また、測定照度が1000(lux)以上、2000(lux)未満まで上昇すると、センシングデータの送信間隔は短くなり、2.5(s)に設定される。このときの発電電力は18000(μWh/day)、蓄電電力は13500(μWh/day)、供給電力は12300(μWh/day)となる。
測定照度が2000(lux)以上まで上昇すると、センシングデータの送信間隔は更に短くなり、0.25(s)に設定される。このときの発電電力は31000(μWh/day)、蓄電電力は22800(μWh/day)、供給電力は50540(μWh/day)となる。
なお、本実施形態では、測定照度にかかわらず、センサ部50の全てのセンサ51〜55がセンシングデータとして送信される対象となる。
図5は、本実施形態に係るセンサノード1における発電電力量と消費電力量との最適化処理を示すフローチャートである。
(ステップS1)制御部60は、センシングデータの送信間隔を基準送信間隔に初期設定する。すなわち、制御部60は、図4に示したように、センシングデータの送信間隔を60(s)の基準送信間隔に設定する。
(ステップS2)センサ部50のセンサ57(照度センサ)の計測値から、周囲の照度の計測値を取得する。なお、照度に応じた処理を迅速に行うために、センサ部50に設けられるセンサのうち、センサ57は常時起動させておいても良い。
(ステップS3)制御部60は、照度の計測値を基準照度と比較する。そして、照度の計測値が基準照度と等しければ処理をステップS1に戻し、照度の計測値が基準照度より大きければ処理をステップS4に進め、照度の計測値が基準照度より小さければ処理をステップS5に進める。
(ステップS4)ステップS3において、照度の計測値が基準照度より大きければ、制御部60は、測定照度に応じて、センシングデータの送信間隔を60(s)の基準間隔より短く設定して、ステップS2に戻す。すなわち、図4に示したように、制御部60は、測定照度が1000(lux)以上、2000(lux)未満まで上昇すると、センシングデータの送信間隔を2.5(s)に設定し、測定照度が2000(lux)以上まで上昇すると、センシングデータの送信間隔を0.25(s)に設定する。
(ステップS5)ステップS3において、照度の計測値が基準照度より小さければ、制御部60は、測定照度に応じて、センシングデータの送信間隔を60(s)の基準間隔より長く設定して、ステップS2に戻す。すなわち、図4に示したように、制御部60は、測定照度が200(lux)以上、300(lux)未満まで低下すると、センシングデータの送信間隔を120(s)に設定し、測定照度が100(lux)以上、200(lux)未満まで低下すると、センシングデータの送信間隔を3000(s)に設定する。測定照度が100(lux)未満まで低下すると、各センサ51〜55の動作は不能となり、センシングデータは送信されない。
なお、この例では、測定照度にかかわらず、センサ部50の全てのセンサ51〜55がセンシングデータを取得するために起動される。
図6は、本実施形態に係るセンサノードの動作説明に用いるタイミングチャートである。図6(A)に示すように、照度は時間と共にL1〜L5まで徐々に上昇しているとする。図6(B)は各時間での通信間隔を示し、図6(C)は駆動するセンサを示している。
図6(A)に示すように、時刻T1以前では、照度がL1(100(lux)以上200(lux)未満)である。この場合には、図4に示した関係から、図6(B)に示すように、センシングデータの送信間隔は3000(s)に設定される。
時刻T1から時刻T2で、照度がL2(200(lux)以上300(lux)未満)まで上昇している。この場合には、図4に示した関係から、図6(B)に示すように、センシングデータの送信間隔は120(s)に設定される。
時刻T2から時刻T3で、照度がL3(300(lux)以上1000ux未満(基準照度))まで上昇している。この場合には、図4に示した関係から、図6(B)に示すように、センシングデータの送信間隔は60(s)に設定される。
時刻T3から時刻T4で、照度がL4(1000(lux)以上2000ux未満)まで上昇している。この場合には、図4に示した関係から、図6(B)に示すように、センシングデータの送信間隔は2.5(s)に設定される。
時刻T4以降では、照度がL4(1000(lux)以上2000ux未満)まで上昇している。この場合には、図4に示した関係から、図6(B)に示すように、センシングデータの送信間隔は0.25(s)に設定される。
なお、この例では、図6(C)に示すように、測定照度にかかわらず、センサ部50の全てのセンサ51〜55を、センシングデータを取得するために駆動する。
以上説明したように、本実施形態では、照度環境に応じて最適な間隔でセンシングデータの送信を行うようにしている。すなわち、高照度で発電電力が大きくなった場合には、センシングデータの送信間隔を短く設定し、低照度で発電電力が小さくなった場合には、センシングデータの送信間隔を長く設定している。これにより、発電電力量と消費電力量とのバランスを取ることができ、低照度状態において安定したセンシングデータの取得を可能にし、高照度状態において電力の無駄をなくすことができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態に係るセンサノード101の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、センサノード101は、太陽電池110、DC/DCコンバータ120、蓄電池130、DC/DCコンバータ140、センサ部150、制御部160、記憶部170、及び通信部180を備える。センサ部150は、複数のセンサ151〜155(温度センサ、湿度センサ、照度センサ、気圧センサ、人感センサ等)からなる。太陽電池110、DC/DCコンバータ120、蓄電池130、DC/DCコンバータ140、センサ部150、制御部160、記憶部170、及び通信部180は、第1実施形態における太陽電池10、DC/DCコンバータ20、蓄電池30、DC/DCコンバータ40、センサ部50、制御部60、記憶部70、及び通信部80と同様であり、その説明を省略する。
次に、第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態に係るセンサノード101の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、センサノード101は、太陽電池110、DC/DCコンバータ120、蓄電池130、DC/DCコンバータ140、センサ部150、制御部160、記憶部170、及び通信部180を備える。センサ部150は、複数のセンサ151〜155(温度センサ、湿度センサ、照度センサ、気圧センサ、人感センサ等)からなる。太陽電池110、DC/DCコンバータ120、蓄電池130、DC/DCコンバータ140、センサ部150、制御部160、記憶部170、及び通信部180は、第1実施形態における太陽電池10、DC/DCコンバータ20、蓄電池30、DC/DCコンバータ40、センサ部50、制御部60、記憶部70、及び通信部80と同様であり、その説明を省略する。
前述の第1実施形態では、照度環境に応じて最適な間隔で、センシングデータの送信を行うようにしている。これに対して、第2実施形態では、更に、照度環境に応じて、駆動するセンサの数を制御するようにしている。つまり、照度が高い場合には、センシングデータの送信間隔を短くするとともに、多数のセンサを駆動し、照度が低い場合、センシングデータの送信間隔を長くするとともに、優先度に応じて駆動するセンサの数を減少させることで、発電電力量と消費電力量とのバランスを保つようにしている。このような制御を実現するために、制御部160には、照度に応じてセンシングデータの送信間隔を設定する送信間隔制御機能部161と、照度に応じて駆動するセンサの数を設定するセンサ選択機能部162が設けられる。
図8は、本実施形態に係るセンサノード101における測定照度とセンシングデータの送信間隔と駆動するセンサとの関係の一例の説明図である。この例では、測定照度が300(lux)以上、1000(lux)未満のときを基準照度とし、基準照度のときのセンシングデータの送信間隔を60(s)に設定している。
図8に示すように、測定照度が300(lux)以上、1000(lux)未満(基準照度)のときは、センシングデータの送信間隔を60(s)(基準送信間隔)に設定している。また、センサ部150の全てのセンサ151〜155を駆動するように設定している。このときの発電電力は4900(μWh/day)、蓄電電力は3550(μWh/day)、供給電力は3190(μWh/day)である。
測定照度が200(lux)以上、300(lux)未満まで低下すると、センシングデータの送信間隔は長くなり、120(s)に設定される。また、センサ部150の全てのセンサ151〜155を駆動するように設定している。このときの発電電力は3100(μWh/day)、蓄電電力は2170(μWh/day)、供給電力は1950(μWh/day)となる。
測定照度が100(lux)以上、200(lux)未満まで低下すると、センシングデータの送信間隔は更に長くなり、2800(s)に設定される。また、この場合、センサ部150のセンサのうち起動されるセンサを減らし、センサ151、センサ154、センサ155が駆動する。このときの発電電力は1320(μWh/day)、蓄電電力は860(μWh/day)、供給電力は780(μWh/day)となる。
測定照度が100(lux)未満まで低下すると、蓄電電力が十分でなくなるため、各センサ151〜155の動作は不能となり、センシングデータは送信されない。
また、測定照度が1000(lux)以上、2000(lux)未満まで上昇すると、センシングデータの送信間隔は短くなり、2.5(s)に設定される。また、センサ部150の全てのセンサ151〜155を駆動するように設定している。このときの発電電力は18000(μWh/day)、蓄電電力は13500(μWh/day)、供給電力は12300(μWh/day)となる。
測定照度が2000(lux)以上まで上昇すると、センシングデータの送信間隔は更に短くなり、0.25(s)に設定される。また、センサ部150の全てのセンサ151〜155を駆動するように設定している。このときの発電電力は31000(μWh/day)、蓄電電力は22800(μWh/day)、供給電力は50540(μWh/day)となる。
図9は、本実施形態に係るセンサノード101における発電電力量と消費電力量との最適化処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)制御部160は、センシングデータの送信間隔を基準送信間隔に初期設定する。すなわち、制御部160は、図8に示したように、センシングデータの送信間隔を60(s)の基準送信間隔に設定する。
(ステップS102)制御部160は、駆動するセンサを基準照度のときのものに設定する。すなわち、制御部160は、図8に示したように、センサ部150の全てのセンサ151〜155を駆動するように設定する。
(ステップS103)制御部160は、照度センサ157の計測値から、周囲の照度を取得する。
(ステップS104)制御部160は、照度の計測値を基準照度と比較する。そして、照度の計測値が基準照度と等しければ、処理をステップS101に戻し、照度の計測値が基準照度より大きければ処理をステップS105に進め、照度の計測値が基準照度より小さければ処理をステップS107に進める。
(ステップS105)ステップS104において、照度の計測値が基準照度より大きければ、制御部160は、測定照度に応じて、センシングデータの送信間隔を60(s)の基準間隔より短く設定する。すなわち、図8に示したように、制御部160は、測定照度が1000(lux)以上、2000(lux)未満まで上昇すると、センシングデータの送信間隔を2.5(s)に設定し、測定照度が2000(lux)以上まで上昇すると、センシングデータの送信間隔を0.25(s)に設定する。
(ステップS106)制御部160は、照度に応じた数のセンサを起動して、処理をステップS103に戻す。すなわち、制御部160は、図8に示したように、測定照度が1000(lux)以上、2000(lux)未満、測定照度が2000(lux)以上のときは、センサ部150の全てのセンサ151〜155を駆動するように設定する。
(ステップS107)ステップS104において、照度の計測値が基準照度より小さければ、制御部160は、測定照度に応じて、センシングデータの送信間隔を60(s)の基準間隔より長く設定する。すなわち、図8に示したように、制御部160は、測定照度が200(lux)以上、300(lux)未満まで低下すると、センシングデータの送信間隔を120(s)に設定し、測定照度が100(lux)以上、200(lux)未満まで低下すると、センシングデータの送信間隔を2800(s)に設定する。なお、測定照度が100(lux)未満まで低下すると、各センサ151〜155の動作は不能となり、センシングデータは送信されない。
(ステップS108)制御部160は、照度に応じた数のセンサを起動して、処理をステップS103に戻す。すなわち、制御部160は、図8に示したように、測定照度が200(lux)以上、300(lux)未満のときには、センサ部150の全てのセンサ151〜155を駆動するように設定する。測定照度が100(lux)以上、200(lux)未満まで低下したときには、センサ部150のうち、センサ151、センサ154、センサ155を駆動するように設定する。
図10は、本実施形態に係るセンサノード101の動作説明に用いるタイミングチャートである。図10(A)に示すように、照度は時間と共にL1〜L5まで徐々に上昇しているとする。図10(B)は各時間での通信間隔を示し、図6(C)は駆動するセンサを示している。
図10(A)に示すように、時刻T1以前では、照度がL1(100(lux)以上200(lux)未満)である。この場合には、図8に示した関係から、図10(B)に示すように、センシングデータの送信間隔は2800(s)に設定される。また、低照度であることから、駆動するセンサは、図10(C)に示すように、センサ151、センサ154、センサ155に限られる。
時刻T1から時刻T2で、照度がL2(200(lux)以上300(lux)未満)まで上昇している。この場合には、図8に示した関係から、図10(B)に示すように、センシングデータの送信間隔は、120(s)に設定される。また、駆動するセンサは、図10(C)に示すように、センサ部150の全てのセンサ151〜155である。
時刻T2から時刻T3で、照度がL3(300(lux)以上1000ux未満(基準照度))まで上昇している。この場合には、図8に示した関係から、図10(B)に示すように、センシングデータの送信間隔は60(s)に設定される。また、駆動するセンサは、図10(C)に示すように、センサ部150の全てのセンサ151〜155である。
時刻T3から時刻T4で、照度がL4(1000(lux)以上2000ux未満)まで上昇している。この場合には、図8に示した関係から、図10(B)に示すように、センシングデータの送信間隔は2.5(s)に設定される。また、駆動するセンサは、図10(C)に示すように、センサ部150の全てのセンサ151〜155である。
時刻T4以降では、照度がL4(1000(lux)以上2000ux未満)まで上昇している。この場合には、図8に示した関係から、図10(B)に示すように、センシングデータの送信間隔は0.25(s)に設定される。また、駆動するセンサは、図10(C)に示すように、センサ部150の全てのセンサ151〜155である。
以上説明したように、第2実施形態では、照度環境に応じて最適な間隔でセンシングデータの送信を行うとともに、照度に応じて最適な数のセンサを駆動する。これにより、発電電力量と消費電力量とのバランスを取ることができる。
なお、センサノード1の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1,101…センサノード、10,110…太陽電池、20,40,120,140…DC/DCコンバータ、30,130…蓄電池、50,150…センサ部、51〜55,151〜155…センサ、60,160…制御部、61,161…送信間隔制御機能部、70,170…記憶部、80,180…通信部、162…センサ選択機能部
Claims (6)
- 環境光により発電を行う太陽電池と、
前記太陽電池の発電電力により充電されるとともに負荷に電力を供給する蓄電池と、
照度を検出する照度センサを含む複数のセンサを有するセンサ部と、
無線でデータの送受を行う通信部と、
前記照度センサが検出した照度の検出値に基づいて、前記センサ部が検出した検出値を送信する送信間隔を設定する制御部と、
を備えるセンサ装置。 - 前記照度センサが検出した検出値に基づいて、更に、前記センサ部の複数のセンサうち起動されるセンサ数を制御するようにした請求項1に記載のセンサ装置。
- 前記送信間隔は、前記太陽電池の発電電力量と、前記センサの計測における消費電力と前記通信部の送信時における消費電力とのバランスに基づいて設定される請求項1に記載のセンサ装置。
- 前記起動されるセンサ数は、前記太陽電池の発電電力量と、前記センサの計測における消費電力と前記通信部の送信時における消費電力とのバランスに基づいて設定される請求項2に記載のセンサ装置。
- 前記複数のセンサのうち前記照度センサは常時駆動する請求項1に記載のセンサ装置。
- 環境光により発電を行う太陽電池と、前記太陽電池の発電電力により充電されるとともに負荷に電力を供給する蓄電池と、照度を検出する照度センサを含む複数のセンサを有するセンサ部と、無線でデータの送受を行う通信部とを有するセンサ装置の制御方法であって、
前記照度センサが検出した照度の検出値を取得する工程と、
前記照度の検出値に基づいて、前記センサ部が検出した検出値を送信する送信間隔を設定する工程と、
を含むセンサ装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017168664A JP2019046157A (ja) | 2017-09-01 | 2017-09-01 | センサ装置及びセンサ装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021015323A (ja) * | 2019-07-10 | 2021-02-12 | 富士電機株式会社 | センサ端末 |
DE112022002820T5 (de) | 2021-05-28 | 2024-03-21 | Sony Group Corporation | Steuervorrichtung, steuerverfahren und steuerprogramm |
-
2017
- 2017-09-01 JP JP2017168664A patent/JP2019046157A/ja active Pending
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