JP2015135445A - 反射防止膜、光学素子、光学系および光学機器 - Google Patents

反射防止膜、光学素子、光学系および光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた反射防止性能および入射角特性を有する反射防止膜を提供する。【解決手段】反射防止膜は、波長550nmに対する屈折率がNsubである光学基板101上に形成される。光学基板側から順に、波長550nmに対する屈折率がN1で膜厚がD1である第1層103と、波長550nmに対する屈折率がN2で膜厚がD2である第2層102と、波長550nmよりも周期または平均周期が小さい凹凸構造体により構成され、波長550nmに対する屈折率がN3から1.0に向かって変化し、膜厚がD3である第3層105とを有する。1.43≰Nsub≰1.65,1.44≰N1≰1.56,26nm≰D1≰76nm,1.30≰N2≰1.42,17nm≰D2≰52nm,1.46≰N3≰1.52,180nm≰D3≰300nm,N2<Nsub,N2<N1,N2<N3を満足する。【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ等の光学基板上に形成される反射防止膜に関する。
光学素子の表面に形成する反射防膜として、従来用いられていた誘電体多層膜よりも波長帯域特性や入射角度特性に優れた高性能な反射防止膜の開発が求められている。
特許文献1には、真空蒸着法を用いて形成した3層の誘電体薄膜の上にゾル−ゲル法で4層のフッ化マグネシウム層を形成した反射防止膜を開示している。そして、特許文献1には、第1層から第4層の屈折率と膜厚を適切に設定することで優れた反射防止特性を示すことが述べられている。
特開2005−284040号公報
しかしながら、特許文献1に開示された反射防止膜は、波長550nmにおける入射角0°の光線に対する反射率が0.4%程度となっており、十分な反射防止性能を発揮しているとは言えない。また、波長550nmにおける入射角60°の光線に対する反射率は2%程度となっており、これも十分な入射角特性を実現しているとは言えない。
本発明は、従来よりも優れた反射防止性能および入射角特性を有する反射防止膜を提供し、さらにそれを有する光学素子、光学系および光学機器を提供する。
本発明の反射防止膜は、波長550nmに対する屈折率がNsubである光学基板上に形成される。該反射防止膜は、光学基板側から順に、波長550nmに対する屈折率がN1で膜厚がD1である第1層と、波長550nmに対する屈折率がN2で膜厚がD2である第2層と、波長550nmよりも周期または平均周期が小さい凹凸構造体により構成され、波長550nmに対する屈折率がN3から1.0に向かって変化し、膜厚がD3である第3層とを有する。そして、以下の条件を満足することを特徴とする。
1.43≦Nsub≦1.65
1.44≦N1≦1.56
26nm≦D1≦76nm
1.30≦N2≦1.42
17nm≦D2≦52nm
1.46≦N3≦1.52
180nm≦D3≦300nm
N2<Nsub
N2<N1
N2<N3
なお、上記反射防止膜を備えた光学素子や、該光学素子を含む光学系、さらに該光学系を有する光学機器も本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、屈折率が1.43〜1.65の範囲にある光学基板に対し、波長帯域特性および入射角度特性に優れた反射防止性能を発揮する反射防止膜を実現することができる。そして、この反射防止膜を用いることにより、高い光学性能を有する光学素子、光学系および光学機器を実現することができる。
本発明の代表的な実施例である反射防止膜の屈折率構造を示す図。 上記実施例の反射防止膜の断面図。 本発明の実施例1の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 本発明の実施例2の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 本発明の実施例3の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 比較例1の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 本発明の実施例4の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 本発明の実施例5の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 本発明の実施例6の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 比較例2の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 比較例3の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 本発明の実施例7の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 本発明の実施例8の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 本発明の実施例9の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 比較例4の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 比較例5の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 本発明の実施例10の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 本発明の実施例11の反射防止膜の屈折率構造および反射率特性を示す図。 比較例6の反射防止膜の屈折率構造および反射率特を示す図。 本発明の実施例12の光学系と実施例13の光学機器を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の代表的な実施例について図1および図2を用いて説明する。図1には、実施例である反射防止膜の屈折率構造を概略的に示している。また、図2には図1の反射防止膜の断面を模式的に示している。以下の説明において、屈折率の値はすべて波長550nmに対する値である。ただし、数値例1に記載のレンズデータのみ、d線(波長587.56nm)での値である。
図1において、反射防止膜102は、101で示すレンズ等の光学基板上に形成される。光学基板101の屈折率Nsubは1.43≦Nsub≦1.65である。
反射防止膜102は、光学基板側から順に、光学基板101上に形成された第1層103と、その上に形成された第2層104と、さらにその上に形成された第3層105の3つの層から構成されている。
第1層103は、屈折率N1が1.44≦N1≦1.56であり、膜厚D1が26nm≦D1≦76nmである。第2層104は、第1層103とは異なる材料で形成されており、屈折率N2が1.30≦N2≦1.42であり、膜厚D2が17nm≦D2≦52nmである。第3層105は、400nmより小さい周期または平均周期を有する微細凹凸構造により構成され、膜厚D3が180nm≦D3≦300nmである。また、第3層105は、屈折率N3が、1.46≦N3≦1.52の範囲の値から1.0(空気)に向かって実質的に連続に変化する領域を有する。
ここで、「実質的に連続に変化する」と表現したのは、膜の材料の屈折率そのものが連続に変化しているのではなく、平均ピッチが400nm以下の微細凹凸構造体の空間充填率が連続に変化することで「有効屈折率」が連続に変化していることを意味する。これは、光は自らの波長以下の微細凹凸構造を詳細に認識することができず、有効屈折率を有する媒質として認識する性質によるものである。
また、図1に示すように、各層の屈折率の関係は、N2<Nsub,N2<N1,N2<N3である。
図2では、微細凹凸構造体が完全な周期構造ではなく、ランダム性を持った構造(ランダム構造)となっている場合を示している。このような場合でも、個々の凸部(または凹部)ピッチが入射光の最短波長に比べて小さければ、回折や散乱等による不要光はほとんど発生しない。
図2では、微細凹凸構造体がランダム構造である場合を示したが、周期構造を有していてもよい。また、有効屈折率Neffは、入射光の波長以下(より小さい)の周期または平均周期の凹凸構造を形成している材質の屈折率をNmとし、その材質の空間充填率をffとしたとき、以下のLorentz-Lorenzの式を用いて計算できる。
(Neff−1)/(Neff+2)=ff(Nm−1)/(Nm+2)
すなわち、波長以下の周期(ピッチともいう)で空間充填率が連続に変化するような構造体を形成することで、実質的に屈折率が連続に変化する膜を形成することが可能となる。
また、図1では、第3層105は第2層104との界面部分での屈折率N3から1.0(空気)に向かって直線的に変化している場合を実線で示している。しかし、変化の仕方はこれに限定されず、連続的に変化していればどのような仕方でもよい。例えば、図1中に例として2本の破線で示したように、変化率の異なる複数の領域を持つような変化の仕方や曲線的に変化してもよい。
このような屈折率構造を有する本実施例の反射防止膜は、入射角0°の光線に対する反射率が波長450nmで0.2%以下、波長550nmで0.1%以下、波長700nmで0.2%以下という優れた反射防止特性を実現できる。しかも、本実施例の反射防止膜は、入射角60°の光線に対する波長550nmでの反射率が2.0%以下という優れた入射角特性も有する。以下、これらの波長および入射角に対する反射率を、「実施例の条件反射率」という。
そして、この反射防止膜を形成した光学素子をカメラ用レンズ等の光学系に使用することで、フレアやゴーストなどの不要光の発生を抑制した、高品位な光学系を実現することができる。
ここで、実施例として各層の屈折率および膜厚が満足すべき条件をまとめて示す。
1.43≦Nsub≦1.65 (1)
1.44≦N1≦1.56 (2)
26nm≦D1≦76nm (3)
1.30≦N2≦1.42 (4)
17nm≦D2≦52nm (5)
1.46≦N3≦1.52 (6)
180nm≦D3≦300nm (7)
N2<Nsub (8)
N2<N1 (9)
N2<N3 (10)
図3(a)は、本発明の実施例1である反射防止膜の屈折率構造を示す。本実施例における光学基板101の屈折率Nsubは1.518である。第1層103の屈折率N1は1.450であり、膜厚D1は40.0nmである。第2層104の屈折率N2は1.384であり、膜厚D2は30.5nmである。
第3層105の膜厚は234.2nmであり、屈折率N3が1.480から1.0に向かって図3(a)に示したプロファイルで変化する。すなわち、第3層105は、第2層との界面から厚さ25.8nmにわたって屈折率が1.480から1.298に変化する領域と、厚さ56.2nmにわたって屈折率が1.298から1.182に変化する領域とを有する。さらに、厚さ152.3nmにわたって屈折率が1.182から1.0に変化する領域を有する。
なお、図3(a)は、反射率計算を行うために、第3層105を厚さ方向に80層に分割してモデル化した際の屈折率構造を示しているが、連続的に変化しているとみなして差し支えない。これは、以下の実施例および比較例も同様である。
また、本実施例では、各領域の屈折率が深さに対して直線的に変化している場合を示したが、各領域において、ゆるやかに曲線的に変化するような場合でも同様の効果が得られる。
図3(b),(c)に本実施例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。図3(c)は、図3(b)の縦軸(反射率)のフルスケールを5%から1%に拡大した図である。これらの図を見て分かるように、可視域全域(波長400〜700nm)にわたり、高い反射防止性能を発揮している。入射角0°の光線では、可視域全域で0.2%以下の反射率を達成しており、特に波長450〜700nmの範囲では、0.06%以下という非常に低い反射率を達成している。また、入射角0〜45°の範囲にわたって可視域全域でほぼ0.3%以下の反射率を達成している。さらに、60°という大きな入射角でも可視域全域で2%以下の反射率を達成しており、波長550nmにおける反射率は1.0%以下である。
実施例では、上述したような屈折率構造が実現できれば、その製法については特に限定しない。第1層103の製法としては、例えば、粒径が1〜40nm(膜厚以下)の低屈折率粒子を含有した有機樹脂材料をスピンコート法などで形成する方法を用いることができる。ここで、低屈折率粒子としては、例えば、シリカ(SiO)やフッ化マグネシウム(MgF)等の多孔質粒子や中空微粒子等が挙げられる。
それ以外にも真空蒸着法やスパッタリング法、プラズマCVD法等、屈折率が1.450で、膜厚が40.0nmの層が形成できる方法であれば、どのような方法でも構わない。この場合、一般的な薄膜の屈折率と所望の屈折率との間に差異がある場合、所望の屈折率よりも高い屈折率の膜材料を用い、膜の密度(空間充填率)を制御すれば任意の屈折率を実現することができる。
例えば、屈折率が1.460のSiO(シリカ)を用いて屈折率1.450を実現しようとする場合、先に示したLorentz-Lorenzの式を用いれば、空間充填率ffを0.9812とすればよいことが分かる。
第2層104および第3層105も同様に、上述の屈折率構造が実現できれば製法については特に限定しない。例えば、酸化アルミニウム(Al)を含有する溶液を第1層103の上に塗布し、乾燥した後に形成された膜を温水中に浸漬し、表面に板状結晶を析出させる方法を用いれば、第2層104、第3層105を同時に形成することができる。この場合、酸化アルミニウムを含有する層から析出した板状結晶部分が第3層105であり、析出せずにベース部分に残った酸化アルミニウムを含有する多孔質層が第2層104となる。
酸化アルミニウムを含有する溶液中に、低屈折率材料や粒径が1〜30nm(膜厚以下)の低屈折率粒子などを適量混入させておくことで、第2層104の屈折率を制御することができる。これは、温水浸漬による板状結晶の析出は、酸化アルミニウム成分のみで発現する現象であるため、混入した低屈折率微粒子が多孔質層(第2層104)部分に集中することを利用したものである。すなわち、低屈折率材料、低屈折率微粒子の屈折率、混入させる量を適宜制御することで所望の屈折率を実現することができる。
例えば、酸化アルミニウム層を上述のような湿式法で形成した場合、真空蒸着法などで形成する場合に比べ膜の密度が低いため、屈折率を1.480とすることができる。また、屈折率が1.460の材料からなり、空隙率(空気の体積比率)が40%の中空シリカ微粒子の屈折率は、1.261である。屈折率が異なる2つの媒質を混合した場合の屈折率は、同じくLorentz-Lorenzの式から、
(Neff−1)/(Neff+2)
=ffa(Na−1)/(Na+2)+ffb(Nb−1)/(Nb+2)
によって計算することができる。ただし、この式でのNeffは混合後の媒質の有効屈折率、一方の媒質の空間充填率(体積比率)および屈折率をそれぞれffa,Naとし、他方の媒質の空間充填率および屈折率をそれぞれffb,Nbとする。したがって、
ffa+ffb=1
である。これらの式から、屈折率が1.480の酸化アルミニウム層と屈折率1.261の中空シリカ微粒子の体積比率を0.58:0.42とすれば、屈折率1.384を実現できることになる。
また、低屈折率微粒子として中空微粒子を用いた場合、層内での分布によっては厚さ方向に屈折率分布を持つ可能性があるが、このような場合も層内の屈折率の平均値が上述の値になっていれば屈折率が均一な場合と同等の性能を実現することができる。
第2層は、酸化アルミニウムをベースとし、その中に粒径が1nm以上52nm以下のシリカまたはフッ化マグネシウムを含有する多孔質粒子または中空微粒子を含有するものとしてもよい。
第3層の屈折率構造は酸化アルミニウムの含有量や安定化剤、触媒などの種類や量、塗布膜厚を適切に設定することで制御可能であり、膜厚D3は塗膜の膜厚や温水浸漬の温度や時間などを適切に設定することで制御可能である。
また、この膜の塗工方法については、ディップコート法やスピンコート法等、任意の湿式塗工法を用いることができる。しかし、曲率を有するレンズ等の光学基板においては、面内の膜厚を均一にする観点から、スピンコート法が好適である。この場合、塗工液の濃度やスピン回転数、回転時間を調整することで任意の膜厚を実現することができる。
図4(a)は、本発明の実施例2である反射防止膜の屈折率構造を示す。本実施例は実施例1と同じ光学基板101、第1層103および第2層104により構成されており、第3層105の膜厚のみ実施例1と異なる183.6nmとなっている。すなわち、本実施例の第3層105は、第2層との界面から厚さ20.2nmにわたって屈折率が1.480から1.298に変化する領域と、厚さ44.1nmにわたって屈折率が1.298から1.182に変化する領域とを有する。さらに、厚さ119.4nmにわたって屈折率が1.182から1.0に変化する領域を有する。
図4(b),(c)に本実施例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。これらの図を見て分かるように、入射角0°の光線では、可視域全域で0.2%以下の反射率を達成しており、波長550nmでの反射率は0.1%以下となっている。さらに入射角60°の光線でも波長550nmで2.0%以下の反射率を達成している。
本実施例では、上述のような屈折率構造が実現できれば製法については特に限定しないが、実施例1に記載したのと同様の方法を用いれば形成することが可能である。このとき、第2層104および第3層105を形成するための酸化アルミニウムを含有する塗膜の膜厚や温水浸漬の条件等を適宜変更することで、本実施例の屈折率構造を実現可能である。
本実施例から、第3層105の膜厚を180nm以上にすれば高い反射防止性能が得られることが分かる。
図5(a)は、本発明の実施例3である反射防止膜の屈折率構造を示す。本実施例は、実施例1,2と同じ光学基板101、第1層103および第2層104により構成されており、第3層105の膜厚のみ実施例1,2と異なり、290.5nmとなっている。すなわち本実施例の第3層105は、第2層との界面から厚さ32.0nmにわたって屈折率が1.480から1.298に変化する領域と、厚さ69.7nmにわたって屈折率が1.298から1.182に変化する領域とを有する。さらに、厚さ188.8nmにわたって屈折率が1.182から1.0に変化する領域を有する。
図5(b),(c)に本実施例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。これらの図を見て分かるように、入射角0°の光線に対する反射率が波長450nmで0.2%以下、波長550nmで0.1%以下、波長700nmで0.1%以下である。さらに、60°という大きな入射角でも可視域全域で1.0%以下、波長550nmでは0.5%以下という極めて優れた反射防止特性を達成している。
本実施例では、上述のような屈折率構造が実現できれば製法については特に限定しないが、実施例1に記載したのと同様の方法を用いれば形成することが可能である。このとき、第2層104および第3層105を形成するための酸化アルミニウムを含有する塗膜の膜厚や温水浸漬の条件などを適宜変更することで、本実施例の屈折率構造を実現可能である。
本実施例から、第3層105の膜厚を300nm以下とすることで、高い反射防止性能が得られることが分かる。
[比較例1]
図6(a)は、比較例1の反射防止膜の屈折率構造を示している。本比較例は、実施例1〜3と同じ光学基板101、第1層103および第2層104により構成されており、第3層105の膜厚のみ180nm≦D3≦300nmから外れた176.2nmとなっている。すなわち、本比較例の第3層105は、第2層との界面から厚さ19.4nmにわたって屈折率が1.480から1.298に変化する領域と、厚さ42.3nmにわたって屈折率が1.298から1.182に変化する領域とを有する。さらに、厚さ114.5nmにわたって屈折率が1.182から1.0に変化する領域を有する。
図6(b),(c)に本比較例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。本比較例の屈折率構造は実施例2との差がわずかであるため、実施例2の反射率特性に近い値となっている。しかし、入射角0°の光線では、波長700nmにおける反射率が0.2%を超えてしまっている。また、入射角60°の光線では、波長550nmにおける反射率が2.0%を超えている。つまり、実施例の反射率条件を達成できていない。
したがって、第3層105の膜厚は、180nm以上300nm以下の範囲内にすることが好ましい。
図7(a)は、本発明の実施例4である反射防止膜の屈折率構造を示している。本実施例における光学基板101の屈折率Nsubは1.585である。第1層103の屈折率N1は1.505であり、膜厚D1は48.0nmである。第2層104の屈折率N2は1.390であり、膜厚D2は29.3nmである。第3層105の膜厚は224.9nmであり、屈折率N3が1.491から1.0に向かって図7(a)に示したプロファイルで変化する。すなわち、第3層105は、第2層104との界面から厚さ24.7nmにわたって屈折率が1.491から1.304に変化する領域と、厚さ56.2nmにわたって屈折率が1.304から1.172に変化する領域とを有する。さらに、厚さ143.9nmにわたって屈折率が1.172から1.0に変化する領域を有する。本実施例では、各領域の屈折率が深さに対して直線的に変化している場合を示したが、各領域において、ゆるやかに曲線的に変化するような場合でも同様の効果が得られる。
図7(b),(c)に本実施例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。これらの図を見て分かるように、可視域全域(波長400〜700nm)にわたり、高い反射防止性能を発揮している。入射角0°の光線では、可視域全域で0.14%以下の反射率を達成しており、波長450〜700nmの範囲では、0.03%以下の反射率を達成している。また、入射角0〜45°の範囲にわたって可視域全域で0.35%以下の反射率を達成している。さらに、60°という大きな入射角でも可視域全域で2.2%以下の反射率を達成しており、波長550nmにおける反射率は0.9%以下である。
本実施例も、上述のような屈折率構造が実現できれば製法については特に限定しない。例えば、実施例1にて説明したのと同様の方法を応用することで、本実施例の屈折率構造を実現することができる。
図8(a)は、本発明の実施例5である反射防止膜の屈折率構造を示している。本実施例は、実施例4と同じ光学基板101、第2層104および第3層105により構成されており、第1層103の膜厚のみ実施例4と異なり、27.0nmとなっている。
図8(b),(c)に本実施例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。これらの図を見て分かるように、入射角0°の光線では、可視域全域で0.1%以下の反射率を達成している。さらに入射角60°の光線でも波長550nmで0.8%以下の反射率を達成している。
図9(a)は、本発明の実施例6である反射防止膜の屈折率構造を示している。本実施例は、実施例4,5と同じ光学基板101、第2層104および第3層105により構成されており、第1層103の膜厚のみ実施例4,5と異なり、74.0nmとなっている。
図9(b),(c)に本実施例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。これらの図を見て分かるように、入射角0°の光線では、波長450nmで0.2%以下、波長550nmで0.02%以下、波長700nmで0.05%以下の反射率を達成している。さらに入射角60°の光線でも可視域全域で2.3%以下、波長550nmでは1.3%以下の反射率を達成している。
[比較例2]
図10(a)は、比較例2の反射防止膜の屈折率構造を示している。本比較例は、実施例4〜6と同じ光学基板101、第2層104および第3層105により構成されており、第1層103の膜厚のみ26nm≦D1≦76nmの範囲から外れて、24.0nmとなっている。
図10(b),(c)に本比較例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。本比較例の屈折率構造は実施例5との差がわずかであるため、実施例5の反射率特性に近い値となっている。しかし、入射角0°の光線では、波長550nmにおける反射率が0.1%を超えてしまっている。すなわち、第1層103の膜厚D1が26nm以下となったことで、実施例の条件反射率を達成できていない。
したがって、第1層103の膜厚は、26nm以上にすることが好ましい。
[比較例3]
図11(a)には、比較例3の反射防止膜の屈折率構造を示している。たものである。本比較例は、実施例4〜6および比較例2と同じ光学基板101、第2層104、第3層105により構成されており、第1層103の膜厚のみ26nm≦D1≦76nmの範囲から外れて、78.0nmとなっている。
図11(b),(c)に本比較例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。本比較例の屈折率構造は実施例6との差がわずかであるため、実施例6の反射率特性に近い値となっている。しかし、入射角0°の光線で、波長450nmにおける反射率が0.2%を超えてしまっている。すなわち、第1層103の膜厚D1が78nmとなったことで、実施例の条件反射率を達成できていない。
したがって、第1層103の膜厚は、76nm以下にすることが好ましい。
実施例4〜6、比較例2および3の屈折率構造および反射率特性から、第1層103の膜厚は26nm以上76nm以下の範囲内にすることが好ましいことが分かる。
図12(a)は、本発明の実施例7である反射防止膜の屈折率構造を示している。本実施例における光学基板101の屈折率Nsubは1.435である。第1層103の屈折率N1は1.465であり、膜厚D1は58.0nmである。第2層104の屈折率N2は1.320であり、膜厚D2は35.4nmである。第3層105の膜厚は241.7nmであり、屈折率N3が1.507から1.0に向かって図12(a)に示すプロファイルで変化する。すなわち、第3層105は、第2層104との界面から厚さ36.3nmにわたって屈折率が1.507から1.314に変化する領域と、厚さ50.8nmにわたって屈折率が1.314から1.193に変化する領域とを有する。さらに、厚さ154.7nmにわたって屈折率が1.193から1.0に変化する領域を有する。
本実施例では、各領域の屈折率が深さに対して直線的に変化している場合を示したが、各領域において、ゆるやかに曲線的に変化するような場合でも同様の効果が得られる。
図12(b),(c)に本実施例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。これらの図を見て分かるように、可視域全域(波長400〜700nm)にわたり、高い反射防止性能を発揮している。入射角0°の光線では、可視域全域で0.17%以下の反射率を達成しており、波長450〜700nmの範囲では、0.04%以下の反射率を達成している。また、入射角0〜45°の範囲にわたって可視域全域で0.53%以下の反射率を達成している。さらに、60°という大きな入射角でも可視域全域で2.5%以下の反射率を達成しており、波長550nmにおける反射率は1.2%以下である。
本実施例も、上述のような屈折率構造が実現できれば製法については特に限定しない。例えば、実施例1にて説明したのと同様の方法を応用することで、本実施例の屈折率構造を実現することができる。
図13(a)は、本発明の実施例8である反射防止膜の屈折率構造を示す。本実施例は、実施例7と同じ光学基板101、第1層103および第3層105により構成されており、第2層104の膜厚のみ実施例7と異なり、18.5nmとなっている。
図13(b),(c)に本実施例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。これらの図を見て分かるように、入射角0°の光線では、波長450nmで0.2%以下、波長550nmで0.1%以下、波長700nm以下で0.2%以下の反射率を達成している。さらに入射角60°の光線でも波長550nmで1.2%以下の反射率を達成している。
図14(a)は、本発明の実施例9である反射防止膜の屈折率構造を示す。本実施例は、実施例7,8と同じ光学基板101、第1層103および第3層105により構成されており、第2層104の膜厚のみ実施例7,8と異なり、51.2nmとなっている。
図14(b),(c)に本実施例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。これらの図を見て分かるように、入射角0°の光線では、波長450nmで0.2%以下、波長550nmで0.1%以下、波長700nm以下で0.1%以下の反射率を達成している。さらに入射角60°の光線でも可視域全域で2.3%以下、波長550nmでは1.4%以下の反射率を達成している。
[比較例4]
図15(a)は、比較例4の反射防止膜の屈折率構造を示す。本比較例は、実施例7〜9と同じ光学基板101、第1層103および第3層105により構成されており、第2層104の膜厚のみ17nm≦D2≦52nmから外れて、15.9nmとなっている。
図15(b),(c)に本比較例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。本比較例の屈折率構造は実施例8との差がわずかであるため、実施例8の反射率特性に近い値となっている。しかし、入射角0°の光線では、波長550nmにおける反射率が0.1%を超えてしまっている。すなわち、第2層104の膜厚D2が17nm以下となったことで、実施例の条件反射率を達成できていない。
したがって、第2層104の膜厚は、17nm以上にすることが好ましい。
[比較例5]
図16(a)は、比較例5の反射防止膜の屈折率構造を示す。本比較例は、実施例7〜9および比較例4と同じ光学基板101、第1層103および第3層105により構成されており、第2層104の膜厚のみ17nm≦D2≦52nmから外れて、53.7nmとなっている。
図16(b),(c)に本比較例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。本比較例の屈折率構造は実施例9との差がわずかであるため、実施例9の反射率特性に近い値となっている。しかし、入射角0°の光線で、波長450nmにおける反射率が0.2%を超えてしまっている。すなわち、第2層104の膜厚D2が52nmとなったことで、実施例の条件反射率を達成できていない。
したがって、第2層104の膜厚は、52nm以下にすることが好ましい。
実施例7〜9、比較例4および5の屈折率構造および反射率特性から、第2層104の膜厚は17nm以上52nm以下の範囲内にすることが好ましいことが分かる。
図17(a)には、本発明の実施例10である反射防止膜の屈折率構造を示す。本実施例における光学基板101の屈折率Nsubは1.644である。第1層103の屈折率N1は1.555であり、膜厚D1は50.0nmである。第2層104の屈折率N2は1.406であり、膜厚D2は26.8nmである。第3層105の膜厚は235.2nmであり、屈折率N3が1.512から1.0に向かって図17(a)に示したプロファイルで変化する。すなわち、第3層105は、第2層104との界面から厚さ37.6nmにわたって屈折率が1.512から1.302に変化する領域と、厚さ54.1nmにわたって屈折率が1.302から1.172に変化する領域とを有する。さらに、厚さ143.5nmにわたって屈折率が1.172から1.0に変化する領域を有する。
本実施例では、各領域の屈折率が深さに対して直線的に変化している場合を示したが、各領域において、ゆるやかに曲線的に変化するような場合でも同様の効果が得られる。
図17(b),(c)に本実施例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。これらの図を見て分かるように、可視域全域(波長400〜700nm)にわたり、高い反射防止性能を発揮している。入射角0°の光線では、可視域全域で0.2%以下の反射率を達成しており、波長450〜700nmの範囲では、0.05%以下の反射率を達成している。また、入射角0〜45°の範囲にわたって可視域全域で0.28%以下の反射率を達成している。さらに、60°という大きな入射角でも可視域全域で2.0%以下の反射率を達成しており、波長550nmにおける反射率は0.9%以下である。
本実施例も、上述のような屈折率構造が実現できれば製法については特に限定しない。例えば、実施例1にて説明したのと同様の方法を応用することで、本実施例の屈折率構造を実現することができる。
図18(a)は、本発明の実施例11である反射防止膜の屈折率構造を示す。本実施例は、実施例10と同じ光学基板101、第1層103および第3層105により構成されており、第2層104のみ実施例10の第2層と異なり、厚さ方向に分布を持っている。これは、第2層に直径が膜厚と同じ26.8nmの中空シリカ微粒子が配列している場合である。膜厚の中心部分での屈折率が1.388、上下両端での屈折率が1.436で、2次曲線的に変化しており、膜トータルの平均屈折率は実施例10と同じ1.406である。
なお、図18(a)では、反射率計算を行うために、第2層104を厚さ方向に10層に分割してモデル化した際の屈折率構造を示しているが、滑らかに2次曲線的に変化しているとみなして差し支えない。
図18(b),(c)に本実施例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。図18(b),(c)と図17(b),(c)との比較から、ほぼ同一の反射率特性が得られていることが分かる。すなわち、第2層は厚さ方向に屈折率分布を持っている場合でも平均値が先に説明した実施例の条件(1)〜(10)を満たせば、同等の優れた反射防止特性を実現することができる。
[比較例6]
図19(a)は、比較例6の反射防止膜の屈折率構造を示す。本比較例は、実施例10と同じ光学基板101、第1層103および第2層104により構成されており、第3層105の屈折率構造がN2<N3から外れ、低い値(N2=N3)となっている。
図19(b),(c)に本比較例の反射防止膜の分光反射率特性を示す。実施例の特徴である第3層105の根元部分(第2層との界面部分)の屈折率が第2層104より高くなっている部分が無くなったことで、反射率特性が悪化し、入射角0°、波長550nmでの反射率が0.1%を超えてしまっている。すなわち、実施例の条件反射率を達成できていない。
図20(a)には、上述した実施例1〜11の反射防止膜を光学系に適用した場合の構成を示す。本光学系のレンズ設計値を数値例1に示す。
図20(a)において、1001は光学系であり、焦点距離14mmのカメラ用の広画角レンズである。また、1002は絞り、1003は撮像素子またはフィルムである。
この光学系において、レンズ(光学素子本体)101の像側の面に実施例の反射防止膜102を設けている。実施例の反射防止膜は、入射角0°の光線に対する反射率が波長450nmで0.2%以下、波長550nmで0.1%以下、波長700nmで0.2%以下であり、かつ入射角60°における波長550nmでの反射率が2.0%以下の高い性能を実現する。このため、フレアやゴースト等の有害光の発生を低減した高品位な光学系を実現することができる。
また、本実施例では、光学系の例としてカメラ用の広画角用レンズの場合を示したが、焦点距離が長い標準レンズや望遠レンズの光学系でもよく、さらには双眼鏡等の観察光学系に用いてもよい。
図20(b)には、実施例1〜11の反射防止膜を備えた光学素子を含む光学系を有するデジタルカメラ(光学機器)を示している。
図20(b)において、デジタルカメラは、その本体内に上記光学系1001を撮影光学系として保持している。これにより、フレアやゴースト等の有害光による影響が少ない高品位な画像を生成可能なデジタルカメラを実現できる。
なお、デジタルカメラ以外のビデオカメラ等の撮像装置や双眼鏡等の観察装置にも、実施例1〜11の反射防止膜を備えた光学素子を含む光学系を用いることができる。
[数値例1]
面番号i(=1,2,3,…)は物体側から数えてi番目の面を示し、riはi番目の面(レンズ面)の曲率半径を示す。diはi番目のレンズ厚または空気間隔を示す。また、ndiとνdiはi番目のレンズの材料のd線に対する屈折率とアッベ数を示す。
面データ(単位:mm)
面番号 r d nd νd
1 43.611 3.10 1.69680 55.5
2 26.108 11.30
3 58.696 5.83 1.60311 60.7
4 52.318 0.15
5 36.653 1.70 1.69680 55.5
6 17.777 6.39
7 48.633 1.30 1.77250 49.6
8 20.569 8.24
9 260.012 1.50 1.69680 55.5
10 15.580 10.11 1.59551 39.2
11 -50.458 3.24
12 54.936 8.21 1.56732 42.8
13 -10.586 1.50 1.77250 49.6
14 -14.355 0.82
15 -14.991 0.90 1.77250 49.6
16 -42.782 0.50
17 (絞り) 1.40
18 84.663 8.63 1.60311 60.7
19 -69.334 4.00 1.74320 49.3
20 78.755 0.67
21 -180.599 0.80 1.92286 21.3
22 32.151 5.88 1.48749 70.2
23 -18.364 0.15
24 352.989 3.30 1.80400 46.6
25 -38.634
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
優れた反射防止性能を有する反射防止膜および光学機器を提供できる。
101 光学基板
102 反射防止膜
103 第1層
104 第2層
105 第3層

Claims (8)

  1. 波長550nmに対する屈折率がNsubである光学基板上に形成される反射防止膜であって、
    光学基板側から順に、
    波長550nmに対する屈折率がN1で膜厚がD1である第1層と、
    波長550nmに対する屈折率がN2で膜厚がD2である第2層と、
    波長550nmよりも周期または平均周期が小さい凹凸構造体により構成され、波長550nmに対する屈折率がN3から1.0に向かって変化し、膜厚がD3である第3層とを有し、
    以下の条件を満足することを特徴とする反射防止膜。
    1.43≦Nsub≦1.65
    1.44≦N1≦1.56
    26nm≦D1≦76nm
    1.30≦N2≦1.42
    17nm≦D2≦52nm
    1.46≦N3≦1.52
    180nm≦D3≦300nm
    N2<Nsub
    N2<N1
    N2<N3
  2. 前記第2層が、酸化アルミニウムを含有する層であることを特徴とする請求項1に記載の反射防止膜。
  3. 前記第2層が、酸化アルミニウムをベースとし、その中に粒径が1nm以上52nm以下のシリカまたはフッ化マグネシウムを含有する多孔質粒子または中空微粒子を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の反射防止膜。
  4. 前記第3層が、酸化アルミニウムを含有して構成された凹凸構造体であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の反射防止膜。
  5. 前記第3層が、周期構造またはランダム構造である凹凸構造を有しており、
    該凹凸構造の周期または平均周期が400nm以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の光学素子。
  6. 前記光学基板と請求項1から5のいずれか一項に記載の反射防止膜とを有することを特徴とする光学素子。
  7. 請求項6に記載の光学素子と絞りとを有することを特徴とする光学系。
  8. 請求項7に記載の光学系と、
    該光学系を保持する本体とを有することを特徴とする光学機器。
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