JP2015135390A - 1芯双方向光通信モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】光路変更部品をコア型とキャビティ型とからなるスライドコア型を有しない金型で成形でき、コスト的に有利とすること、及び、成形用樹脂材料に熱硬化性樹脂を用いてプリント基板への面実装に際してリフロー方式を採用することが可能な1芯双方向光通信モジュールを提供する。
【解決手段】1芯双方向光通信モジュール1は、光トランシーバ回路10と光学部20とを備え、光学部20は、合成樹脂製の光路変更部品21と、光フィルタ22とを備えた構造であって、光路変更部品21は、一側面に光学部レンズ27,28を形成した第1の光路変更部品21Aと、プリズム23と光フィルタ搭載部25とを形成した第2の光路変更部品21Bとにより構成し、プリズム23と光フィルタ搭載部25とを、第2の光路変更部品21Bにその成形型の型開き方向にそれぞれが開放する開放部30,31を設けて、これら開放部の奥底部に形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、1本の光ファイバで双方向の光通信を行うための1芯双方向光通信モジュールに関する。
1芯双方向光通信モジュールには、例えば、発光素子及び受光素子を並列配置した光トランシーバ回路と、プリズムを形成した合成樹脂製の光路変更部品とを備え、光路変更部品のプリズムに対向した位置に光フィルタを直接搭載したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この構造によれば、光ファイバの挿抜方向を光トランシーバ回路に対して略垂直にするため、モジュール自体の小型化が可能となる。また、光ファイバの挿抜方向が発光素子及び受光素子の並び方向に対して直交する光コネクタハウジングへのモジュールの組み付けが可能で、汎用の2芯用光通信コネクタが有する光コネクタハウジングの有効利用が可能とされている。
特開2010−224513号公報
ここで、特許文献1に記載の技術において、光路変更部品は、その左右両側を切り欠いた略Z字状となる形状に形成されており、切り欠きの一側が傾斜角45°のプリズム面(反射面)となるプリズムと、他側に光フィルタの搭載角度が45°の傾きとなる光フィルタ搭載部とを構成している。
これらプリズム面と光フィルタ搭載部の切欠形成方向は、光路変更部品の成形型の型開き方向と交差するため、光路変更部品の成形には上述の切り欠きを形成するスライドコア型を備えたスライド金型が必要となってしまい、光路変更部品はコスト的に不利となってしまうものであった。
また、スライド金型では熱硬化性樹脂のような粘度の低い樹脂材料はスライドコア型の可動部分に樹脂材料が入り込んでしまうため、光路変更部品を成形する成形用樹脂材料としては粘度の高い熱可塑性樹脂が用いられる。
また、上述の光路変更部品は光トランシーバ回路と結合され、これが光コネクタハウジングに組み付けられる。光トランシーバ回路の端子はハウジング外に突出しており、プリント基板に半田付けされることで1芯双方向光通信コネクタ(以下、光コネクタという)が構成される。
このプリント基板の半田付けにリフロー方式を採用できれば面実装作業の自動化が容易となるが、上述のように光路変更部品に熱可塑性樹脂が用いられるため、リフロー方式の半田付けの採用ができない。
本発明は、このような課題を解決するものであり、その目的とするところは、光路変更部品をコア型とキャビティ型とからなるスライドコア型を有しない金型で成形でき、コスト的に有利とすること、及び、成形用樹脂材料に熱硬化性樹脂を用いてプリント基板への面実装に際してリフロー方式を採用することが可能な1芯双方向光通信モジュールを提供することにある。
本発明の1芯双方向光通信モジュールは、発光素子及び受光素子とからなる光素子を備えた光トランシーバ回路と、前記光トランシーバ回路に光ファイバの挿抜方向に組み付けられ、前記光素子と前記光ファイバとの間で受発信する第1の光信号及び第2の光信号を透過して光路を制御する光学部と、を備え、前記光学部は、前記光素子それぞれと対向する位置に設けられた光学部レンズと、前記第1の光信号をプリズム面にて反射してその光路を変更するプリズムとを有した合成樹脂製の光路変更部品と、前記光路変更部品の前記プリズム面と対向する位置に設けられた光フィルタ搭載部に配置されて、前記第2の光信号を透過し前記プリズム面で光路変更された前記第1の光信号を反射して再び光路変更する光フィルタとを備えた構造であって、前記光路変更部品は、一側面に前記光学部レンズを形成した第1の光路変更部品と、前記プリズム面と前記光フィルタ搭載部とを形成した第2の光路変更部品とにより構成し、前記第2の光路変更部品にその成形型の型開き方向にそれぞれが開放する開放部を設けて、これら開放部の奥底部に前記プリズム面と前記光フィルタ搭載部とを形成したことを特徴とする。
この1芯双方向光通信モジュールによれば、光路変更部品は一側面に光学部レンズを形成した第1の光路変更部品と、プリズム面及び光フィルタ搭載部を形成した第2の光路変更部品とで構成し、第2の光路変更部品にその成形型の型開き方向にそれぞれが開放する開放部を設けて、これら開放部の奥底部にプリズム面と光フィルタ搭載部とを形成している。
このため、第1の光路変更部品及び第2の光路変更部品のいずれも成形型の型開き方向にアンダーカットになる部分が生じないため、成形型としてコア型とキャビティ型とからなるスライドコア型がない金型の採用が可能となる。そして、このような金型の採用により、熱硬化性樹脂のような粘度の低い樹脂材料を使用して第1の光路変更部品及び第2の光路変更部品を製造できることとなる。
従って、光路変更部品をコア型とキャビティ型とからなるスライドコア型を有しない金型で成形でき、コスト的に有利とすること、及び、成形用樹脂材料に熱硬化性樹脂を用いてプリント基板への面実装に際してリフロー方式を採用することができる。
また、本発明の1芯双方向光通信モジュールにおいて、前記第2の光路変更部品は、内底部に第2の光学部レンズを備えて前記光ファイバの端末を差し込み案内する円筒状のスリーブを一体に備えたことが好ましい。
この1芯双方向光通信モジュールによれば、第2の光路変更部品は、内底部に第2の光学部レンズを備え光ファイバの端末のフェルールを案内する円筒状のスリーブが一体に形成されている。このため、光学部の構成部品点数が嵩むことを回避できる。この結果、部品単位の寸法公差や組付誤差等による光路の制御精度への影響を抑制でき、光学特性に優れたモジュールを提供することができる。
また、本発明の1芯双方向光通信モジュールにおいて、前記第1の光路変更部品及び第2の光路変更部品を、熱硬化性樹脂を用いて形成したことが好ましい。
この1芯双方向光通信モジュールによれば、第1の光路変更部品及び第2の光路変更部品を熱硬化性樹脂を用いて成形しているため、光路変更部品を光トランシーバ回路の本体ケーシングと同質材とすることができる。これにより、光トランシーバ回路の端子をプリント基板に半田付けする際にリフロー方式を採用しても光路変更部品の熱変形による光学特性の低下が生じることがなく、リフロー方式を採用して光コネクタの生産性を向上させることができる。
また、本発明の1芯双方向光通信モジュールにおいて、前記第1の光路変更部品を前記光トランシーバ回路に組み付けて第1アッセンブリを構成し、前記第2の光路変更部品に前記光フィルタを組み付けて第2アッセンブリを構成し、これら第1アッセンブリと第2アッセンブリとを、光コネクタハウジン内に前記光ファイバの挿抜方向に沿って互いに反射方向から挿入して組み付けられたことが好ましい。
この1芯双方向光通信モジュールによれば、第1の光路変更部品を光トランシーバ回路に組み付けた第1アッセンブリと、第2の光路変更部品に光フィルタを組み付けた第2アッセンブリとを、光コネクタハウジング内に光ファイバの挿抜方向に沿って互いに反対方向から挿入して組み付けられている。これにより、光トランシーバ回路を主体とする第1アッセンブリと第2の光路変更部品を主体とする第2アッセンブリとの光学的な結合と、それらの光コネクタハウジングへの組み付けとを、光コネクタハウジングをガイド部材としてその軸線上において1工程で行うことが可能となる。従って、光コネクタの組付け工程数を削減可能とすることができる。
また、本発明の1芯双方向光通信モジュールにおいて、前記光コネクタハウジングは、前記第1の光路変更部品と、前記第2の光路変更部品とを所要の間隙をおいて平行配置するスペーサを備えることが好ましい。
この1芯双方向光通信モジュールによれば、光コネクタハウジングは、第1の光路変更部品と第2の光路変更部品とを所要の間隙をおいて平行配置するスペーサを備えるため、組み付けの際にこれら光路変更部品の対向面同士のこじりが生じることを回避し、且つ、対向面相互の平行度を保持して光学的に結合損失を抑制することができる。
また、本発明の1芯双方向光通信モジュールにおいて、前記光トランシーバ回路の端子を前記光コネクタハウジングの外側に突出させ、前記端子をプリント基板に半田付けして組み付けたことが好ましい。
この1芯双方向光通信モジュールによれば、光トランシーバ回路の端子は、光コネクタハウジングの外側に突出し、この端子がプリント基板に半田付けされているため、光コネクタハウジングを含めてモジュールを構成する場合であっても、プリント基板への面実装が容易で組付けの自由度を高めることはもちろん、リフロー方式の採用に支障をきたすことを防止することができる。
本発明によれば、光路変更部品をコア型とキャビティ型とからなるスライドコア型を有しない金型で成形でき、コスト的に有利とすること、及び、成形用樹脂材料に熱硬化性樹脂を用いてプリント基板への面実装に際してリフロー方式を採用することができる。
本発明の実施形態に係る1芯双方向光通信モジュールを示す断面図である。 図1の要部を拡大した断面図である。 図1に示した1芯双方向光通信モジュールの斜視図である。
以下、本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る1芯双方向光通信モジュールを示す断面図であり、図2は、図1の要部を拡大した断面図である。なお、図1では、1芯双方向光通信モジュール(以下モジュールという)に加えて、光ファイバについても図示するものとする。
図1に示すように、本実施形態に係るモジュール1は、光トランシーバ回路10と、光学部20とを備えている。光トランシーバ回路10は、図2に示すように合成樹脂製の本体ケーシング11に絶縁材からなる回路基板12を設け、回路基板12上の同一面に発光素子13と受光素子14とを近接した状態で面実装したものである。
本体ケーシング11は、方形のトレイ状の開断面として形成されている。また、本実施形態において本体ケーシング11は、熱硬化性樹脂により型成形され、発光素子13と受光素子14との回路基板12に対する面実装に際して、リフロー方式の半田付けを採用可能としている。
光学部20は、光ファイバ2と光トランシーバ回路10との間に介在する合成樹脂製の光路変更部品21と、光路変更部品21に直接搭載された光フィルタ22とを備えている。なお、本実施形態では、発光素子13の出射光を第1の光信号λ1とし、受光素子14が光ファイバ2側から受信する光信号を第2の光信号λ2として説明するものとする。
光路変更部品21は、プリズム23を有し、発光素子13より出射される第1の光信号λ1と、光ファイバ2からの第2の光信号λ2とを透過する。また、光路変更部品21は、プリズム23のプリズム面24により第1の光信号λ1を反射して光路を変更する。
このような光路変更部品21には、プリズム面24と対向する位置に、光フィルタ搭載部25が傾斜して形成されている。この光フィルタ搭載部25には、光フィルタ22が固定配置される。
光フィルタ22は、発光素子13より送信される第1の光信号λ1を反射し、これとは波長が異なる光ファイバ2からの第2の光信号λ2を透過する特性を有しており、例えば公知の誘電体多層膜フィルタが用いられる。
また、光路変更部品21には、光ファイバ2の端末のフェルール3を差し込み案内する円筒状のスリーブ26が一体に設けられている。このスリーブ26は、プリズム23を挟んで光素子13,14の反対側に設けられており、光素子13,14が並列配置される回路基板12に対して円筒部の軸方向が垂直となっている。
本実施形態においてプリズム23のプリズム面24は、傾斜角45°の反射面として構成されており、光フィルタ搭載部25は光フィルタ22の搭載角度がプリズム面24の傾斜角と同じ(すなわち傾斜角45°であってプリズム面と平行)となるように形成されている。
よって、発光素子13より出射される第1の光信号λ1は、プリズム面24による反射によって光路を90°曲げ、この光路変更された第1の光信号λ1は光フィルタ22により反射されて光路を90°曲げ、光ファイバ2側に導かれる。一方、光ファイバ2からの第2の光信号λ2は、光フィルタ22を透過して受光素子14に導かれる。
これにより、光ファイバ2の挿抜方向が光素子13,14の並び方向に対して直交する光コネクタハウジング40へのモジュール1の組み付けを可能としている。
また、光路変更部品21には、光トランシーバ回路10の発光素子13及び受光素子14のそれぞれと対向する位置に、光学部レンズ27,28が一体に設けられている。また、光路変更部品21には、スリーブ26の光ファイバ2の端面に対向する位置に、すなわち内底部26aに第2の光学部レンズ29が一体に設けられている。これら光学部レンズ27〜29は、いずれも凸レンズにより構成されている。
また、本実施形態において光路変更部品21は、光トランシーバ回路10に対向する側面に上述の光学部レンズ27,28が形成された第1の光路変更部品21Aと、プリズム面24、光フィルタ搭載部25及びスリーブ26が形成された第2の光路変更部品21Bとから構成されている。
第1の光路変更部品21Aは、光学部レンズ27,28の突出方向が成形型(図示せず)の型開き方向となるように型成形されている。また、第2の光路変更部品21Bは、スリーブ26の突出方向が成形型の型開き方向となるように型成形されている。
さらに、第2の光路変更部品21Bのプリズム面24と光フィルタ搭載部25とには、いずれも上記成形型の型開き方向にそれぞれ開放する開放部30,31を有し、これらの奥底部にプリズム面24と光フィルタ搭載面32とを形成するようにしている。
詳細に開放部30はスリーブ26が突設した第1側面に開放する開孔として形成されており、開孔の奥底部がプリズム面24となっている。また、開放部31は第1の光路変更部品21Aと対向する第2側面(スリーブ26が突設した側と反対側の側面)に開放する溝として形成されており、その奥底部が光フィルタ搭載部25となっている。
なお、図1に示す例では、開放部31は、第1の光路変更部品21Aと対向する側面、及び、当該側面と直交して隣接する側面に開放する溝となっているが、これに限らず、開放部30と同様に開孔となっていてもよい。
以上のような構成により、第1の光路変更部品21Aと第2の光路変更部品21Bとは、いずれもコア型とキャビティ型とからなるスライドコア型がない成形型にて製造可能となる。よって、本実施形態において第1の光路変更部品21Aと第2の光路変更部品21Bとはいずれも熱硬化性樹脂を用いて型成形されたものとなっている。
また、第1の光路変更部品21Aは、予め光トランシーバ回路10の本体ケーシング11の開放側周縁部に所定の嵌合手段により固定されて第1アッセンブリが形成されている。第2の光路変更部品21Bは、光フィルタ22が組み付けられて第2アッセンブリが形成されている。なお、光フィルタ22は、その背面を光フィルタ固定部品33で押え付けられることにより固定されている。
光フィルタ固定部品33は、適宜の合成樹脂材料(望ましくは熱硬化性樹脂)により形成された成形部品であって、光フィルタ搭載用の開放部31にぴったり嵌合する断面外形として形成されている。
この光フィルタ固定部品33は、光フィルタ22の背面を押圧する面が斜面となっており、光ファイバ2の光軸と受光素子14の受光部とを結ぶ線上に第2の光信号λ2を通過させるための半円状の溝34が刳り貫いて形成されている。
なお、光フィルタ固定部品33と開放部31との嵌合面、及び、光フィルタ固定部品33と光フィルタ22との接触面は、所要の接着剤により接着固定されている。
このようにして構成された光トランシーバ回路10と第1の光路変更部品21Aとからなる第1アッセンブリと、第2の光路変更部品21Bと光フィルタ22と光フィルタ固定部品33との第2アッセンブリとは、合成樹脂製の光コネクタハウジング40内に光ファイバ2の挿抜方向に沿って互いに反対方向から挿入して組み付けられる。すなわち、第1アッセンブリは光ファイバ2の抜き方向に挿入組み付けされ、第2アッセンブリは光ファイバ2の挿入方向に挿入組み付けされる。
ここで、第1アッセンブリと第2アッセンブリとが光コネクタハウジング40内に組み付けられた状態において、第1の光路変更部品21Aと第2の光路変更部品21Bとは、光コネクタハウジング40に形成されたスペーサ41により所要の間隙をおいて互い対向する面同士が平行配置される。
図1に示す例において、光コネクタハウジング40に第1ガイド部42と第2ガイド部43とを形成し、これらにより第1アッセンブリと第2アッセンブリとの挿入案内と位置決めとを行うようにしており、第2ガイド部43にスペーサ41を形成している。第1アッセンブリと第1ガイド部42、及び、第2アッセンブリと第2ガイド部43とは、それぞれ相互に係脱する係着手段(図示せず)によりロック可能となっている。
図3は、図1に示したモジュール1の斜視図であって、上記の如く、光コネクタハウジング40に第1アッセンブリと第2アッセンブリとを光ファイバ2の挿抜方向に沿って互いに反対方向から組み付けて、第1の光路変更部品21Aと第2の光路変更部品21Bとを光学的に結合した状態を示している。なお、図3においては便宜上光コネクタハウジング40の図示を省略している。
図3に示すように、光トランシーバ回路10の本体ケーシング11の周側には複数の端子15が列設されている。この端子15は光コネクタハウジング40に設けたスリット(図示せず)から外側に突出しており、この端子15がプリント基板4に半田付けされる。
このようにして、本実施形態に係るモジュール1によれば、光路変更部品21を一側面に光学部レンズ27,28を形成した板状の第1の光路変更部品21Aと、プリズム面24及び光フィルタ搭載部25を形成した第2の光路変更部品21Bとで構成し、これらプリズム面24と光フィルタ搭載部25とを、第2の光路変更部品21Bにその成形型の型開き方向にそれぞれが開放する開放部30,31を設けて、これら開放部の奥底部に形成している。
このため、第1の光路変更部品21A及び第2の光路変更部品21Bのいずれも成形型の型開き方向にアンダーカットになる部分が生じないため、成形型としてコア型とキャビティ型とからなるスライドコア型がない金型の採用が可能となる。そして、このような金型の採用により、熱硬化性樹脂のような粘度の低い樹脂材料を使用して第1の光路変更部品21A及び第2の光路変更部品21Bを製造できることとなる。
従って、光路変更部品21をコア型とキャビティ型とからなるスライドコア型を有しない金型で成形でき、コスト的に有利とすること、及び、成形用樹脂材料に熱硬化性樹脂を用いてプリント基板4への面実装に際してリフロー方式を採用することができる。
また、第2の光路変更部品21Bは、内底部26aに第2の光学部レンズ29を備え光ファイバ2の端末のフェルール3を案内する円筒状のスリーブ26が一体に形成されている。このため、光学部20の構成部品点数が嵩むことを回避できる。この結果、部品単位の寸法公差や組付誤差等による光路の制御精度への影響を抑制でき、光学特性に優れたモジュール1を提供することができる。
また、第1の光路変更部品21A及び第2の光路変更部品21Bを熱硬化性樹脂を用いて成形しているため、光路変更部品21を光トランシーバ回路10の本体ケーシング11と同質材とすることができる。これにより、光トランシーバ回路10の端子15をプリント基板4に半田付けする際にリフロー方式を採用しても光路変更部品21の熱変形による光学特性の低下が生じることがなく、リフロー方式を採用して光コネクタの生産性を向上させることができる。
また、第1の光路変更部品21Aを光トランシーバ回路10に組み付けた第1アッセンブリと、第2の光路変更部品21Bに光フィルタ22を組み付けた第2アッセンブリとを、光コネクタハウジング40内に光ファイバ2の挿抜方向に沿って互いに反対方向から挿入して組み付けられている。これにより、光トランシーバ回路10を主体とする第1アッセンブリと第2の光路変更部品21Bを主体とする第2アッセンブリとの光学的な結合と、それらの光コネクタハウジング40への組み付けとを、光コネクタハウジング40をガイド部材としてその軸線上において1工程で行うことが可能となる。従って、光コネクタの組付け工程数を削減可能とすることができる。
また、光コネクタハウジング40は、第1の光路変更部品21Aと第2の光路変更部品21Bとを所要の間隙をおいて平行配置するスペーサ41を備えるため、組み付けの際にこれら光路変更部品21A,21Bの対向面同士のこじりが生じることを回避し、且つ、対向面相互の平行度を保持して光学的に結合損失を抑制することができる。
また、光トランシーバ回路10の端子15は、光コネクタハウジング40の外側に突出し、この端子15がプリント基板4に半田付けされているため、光コネクタハウジング40を含めてモジュール1を構成する場合であっても、プリント基板4への面実装が容易で組付けの自由度を高めることはもちろん、リフロー方式の採用に支障をきたすことを防止することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態において光路変更部品21は第1の光信号λ1をプリズム面24及び光フィルタ22によってそれぞれ90°に反射して光路変更しているが、これに限らず、光路変更角度は仕様によって任意に変更することができる。
また、開孔30は円形孔に限らず、楕円形孔や多角形孔であってもよいし、溝により構成されてもよい。
さらに、本実施形態において光ファイバ2を案内収納する円筒状のスリーブ26は光路変更部品21と一体に設けられているが、これに限らず、別部材とされ光路変更部品21に組み付けられてもよいし、光コネクタハウジングに組み付けられてもよい。
1…1芯双方向光通信モジュール
2…光ファイバ
4…プリント基板
10…光トランシーバ回路
11…本体ケーシング
12…回路基板
13…発光素子(光素子)
14…受光素子(光素子)
15…端子
20…光学部
21…光路変更部品
21A…第1の光路変更部品
21B…第2の光路変更部品
22…光フィルタ
23…プリズム
24…プリズム面
25…光フィルタ搭載部
26…スリーブ
26a…内底部
27,28…光学部レンズ
29…第2の光学部レンズ
30,31…開放部
40…光コネクタハウジング
41…スペーサ

Claims (6)

  1. 発光素子及び受光素子とからなる光素子を備えた光トランシーバ回路と、
    前記光トランシーバ回路に光ファイバの挿抜方向に組み付けられ、前記光素子と前記光ファイバとの間で受発信する第1の光信号及び第2の光信号を透過して光路を制御する光学部と、を備え、
    前記光学部は、
    前記光素子それぞれと対向する位置に設けられた光学部レンズと、前記第1の光信号をプリズム面にて反射してその光路を変更するプリズムとを有した合成樹脂製の光路変更部品と、
    前記光路変更部品の前記プリズム面と対向する位置に設けられた光フィルタ搭載部に配置されて、前記第2の光信号を透過し前記プリズム面で光路変更された前記第1の光信号を反射して再び光路変更する光フィルタとを備えた構造であって、
    前記光路変更部品は、一側面に前記光学部レンズを形成した第1の光路変更部品と、前記プリズム面と前記光フィルタ搭載部とを形成した第2の光路変更部品とにより構成し、
    前記第2の光路変更部品にその成形型の型開き方向にそれぞれが開放する開放部を設けて、これら開放部の奥底部に前記プリズム面と前記光フィルタ搭載部とを形成した
    ことを特徴とする1芯双方向光通信モジュール。
  2. 前記第2の光路変更部品は、内底部に第2の光学部レンズを備えて前記光ファイバの端末を差し込み案内する円筒状のスリーブを一体に備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の1芯双方向光通信モジュール。
  3. 前記第1の光路変更部品及び第2の光路変更部品を、熱硬化性樹脂を用いて形成した
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の1芯双方向光通信モジュール。
  4. 前記第1の光路変更部品を前記光トランシーバ回路に組み付けて第1アッセンブリを構成し、
    前記第2の光路変更部品に前記光フィルタを組み付けて第2アッセンブリを構成し、
    これら第1アッセンブリと第2アッセンブリとを、光コネクタハウジン内に前記光ファイバの挿抜方向に沿って互いに反射方向から挿入して組み付けられた
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の1芯双方向光通信モジュール。
  5. 前記光コネクタハウジングは、前記第1の光路変更部品と、前記第2の光路変更部品とを所要の間隙をおいて平行配置するスペーサを備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の1芯双方向光通信モジュール。
  6. 前記光トランシーバ回路の端子を前記光コネクタハウジングの外側に突出させ、前記端子をプリント基板に半田付けして組み付けた
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5のいずれかに記載の1芯双方向光通信モジュール。
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