JP2015135378A - 偏波変換素子及び偏波変換素子の製造方法 - Google Patents

偏波変換素子及び偏波変換素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に製造することができ、歩留りを向上させることのできる偏波変換素子を提供する。【解決手段】偏波変換素子は、基板の上に形成された下部クラッド層11と、下部クラッド層11の上に形成されたコア20と、コア20の上面及び側面に形成された上部クラッド層12と、を有し、コア20は、第1のコア部21と、第1のコア部21よりも屈折率の高い材料により形成された第2のコア部22とを有しており、第2のコア部22は、下部クラッド層11の上に形成されており、第1のコア部21は、第2のコア部22及び下部クラッド層11の上に形成されており、第1のコア部21は、下部クラッド層11及び上部クラッド層12よりも屈折率の高い材料により形成されており、第1のコア部21に光を入射させる。【選択図】図1

Description

本発明は、偏波変換素子及び偏波変換素子の製造方法に関するものである。
高速、大容量の信号伝送を行なう方法として、光通信があり、長距離の基幹通信システムは、既に実用化されている。また、コンピュータ等の情報系装置間においても、信号伝送の高速化等のため、光通信は実用化されており、今後は、情報系装置内やボード間における実用化が視野に入っている。
このような光通信においては、光信号を伝送する配線部材として、光ファイバが用いられている。また、光信号を加工する部品等としては、例えば、光トランシーバー、光カプラ・スプリッタ、AWG(Arrayed Waveguide Grating)等が挙げられるが、これらについては、光導波路を用いて形成することが好ましい。
一方、近年においては、光通信における光導波路部品として、シリコンフォトニクスが用いられつつある。シリコンフォトニクスでは、シリコンを半導体製造プロセスにおける微細加工により、光導波路部品を極めて小さな領域に形成できるといった長所があるため、光通信に用いられる装置の小型化等においては有利とされている。
通常、シリコンフォトニクスにおいては、屈折率が非常に大きいシリコン(n>3)をコアとして用いるため、非常に強い光の閉じ込めが実現されており、これが光導波路部品の小型化に大きく寄与している。しかしながら、シリコンフォトニクスにおける、強い光の閉じ込めには、偏波(=偏光)依存性が大きいという副作用がある。このため、現状においては、一方の偏波でのみ動作する光導波路部品を設計、製造している。一般的には、TE(Transverse Electric)モードにおける動作のシリコンフォトニクスが主流であるが、TM(Transverse Magnetic)モードにおける動作についても、適用することが可能である。
光ファイバを伝搬する光信号の偏波状態は不定であるため、これを受信する側の光導波路部品において対応が求められている。従来からの石英系光導波路部品では、TEモードおよびTMモードの損失差を規格内に収めることが可能であり、光ファイバをそのまま接続することができる。しかしながら、シリコンフォトニクスでは、現在は上述したように一方の偏波でしか動作しないため、単純に光ファイバを接続しても、他方の偏波を用いることができない。従って、例えば、光ファイバからの受信光がTM状態であった場合には、シリコンフォトニクスにおいて、光を受けることができない可能性がある。
このため、偏波ダイバーシティと呼ばれる構造が開示されている(例えば、非特許文献1)。これは、光ファイバから受信光をスポットサイズ変換器によりシリコン光導波路に結合させ、すぐに、偏波スプリッタ(分離器)を用いて、TEモードとTMモードに分離する。この後、分離されたTMモードは偏波変換器(例えば、特許文献1)により、TEに変換する。これにより、光ファイバからの受信光は、2系統のTEモードとして用いることができる。
特開2006−330109号公報
山田ほか、極微小シリコン光回路の偏波無依存化技術、NTT技術ジャーナル、2009.12、p.p.16−19
しかしながら、開示されている偏波変換器は、製造工程が複雑であり、許容される製造誤差も極めて狭く、実際に製造することは極めて困難である。具体的には、開示されている偏波変換器は、シリコンコアの周囲をシリコンより屈折率の小さいセカンドコアにより覆っているが、セカンドコアを形成している材料の屈折率は1.6である。光ファイバと接続するスポットサイズ変換器においても同様のセカンドコアを用いているが、その屈折率の範囲とは大きく異なっている。よって、これらを同一の材料により形成することができないため、2回の形成プロセスが必要となる。
また、開示されている偏波変換器は、シリコンコアは正方形に加工されているものが用いられているが、原理的には完全な正方形であることが好ましく、形状が正方形からずれると変換効率が低下してしまう。一方、シリコンフォトニクスに用いられるSOI(Silicon on Insulator)基板におけるシリコン層の厚さのばらつきは、たとえば±10nmであり、SOI基板を用いた場合には、最初から5%程度のコア形状のばらつきを内在している。また、実際の製造の際には、加工誤差も発生するため、所望とする完全な正方形となるように製造することは、極めて困難である。
よって、製造マージンが広く、所望の特性のものが容易に製造することができ、歩留りの高い偏波変換素子が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、基板の上に形成された下部クラッド層と、前記下部クラッド層の上に形成されたコアと、前記コアの上面及び側面に形成された上部クラッド層と、を有し、前記コアは、第1のコア部と、前記第1のコア部よりも屈折率の高い材料により形成された第2のコア部とを有しており、前記第2のコア部は、前記下部クラッド層の上に形成されており、前記第1のコア部は、前記第2のコア部及び前記下部クラッド層の上に形成されており、前記第1のコア部は、前記下部クラッド層及び前記上部クラッド層よりも屈折率の高い材料により形成されており、前記第1のコア部に光を入射させることを特徴とする。
開示の偏波変換素子によれば、容易に製造することができ、歩留りを向上させることができる。
本実施の形態における偏波変換素子の断面図 本実施の形態における偏波変換素子の説明図 偏波変換素子を伝搬する光の説明図(1) 偏波変換素子を伝搬する光の説明図(2) シミュレーションのモデル図 第2のコア部の幅と第2のコア部の等価屈折率の相関図 図6の拡大図 第2のコア部の長さと偏波変換効率の相関図 本実施の形態における偏波変換素子の製造方法の工程図(1) 本実施の形態における偏波変換素子の製造方法の工程図(2)
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
(偏波変換素子)
本実施の形態における偏波変換素子について、図1及び図2に基づき説明する。図1は、本実施の形態における偏波変換素子の断面図であり、図2は、本実施の形態における偏波変換素子におけるコア部の斜視図である。尚、図1(a)は、図2における一点鎖線2A−2Bにおいて切断した断面図であり、図1(b)は、図2における一点鎖線2C−2Dにおいて切断した断面図である。
本実施の形態における偏波変換素子は、図1に示すように、不図示の基板の表面に形成された下部クラッド層11の上に、光導波路となる断面の形状が四角形のコア20が形成されており、コア20の上面及び側面は上部クラッド層12により覆われている。コア20は、光が伝搬するメインコアとなる第1のコア部21とコア20の4隅のいずれかの近傍に形成された第2のコア部22とにより形成されている。
第2のコア部22は、断面が四角形の形状であって、光が伝搬する方向における長さがLとなるように形成されている。よって、本実施の形態における偏波変換素子は、図2に示されるように、光の伝搬方向におけるコア20の中程には第2のコア部22が形成されており、コア20の両側の端部には第2のコア部22が形成されていない構造のものであってもよい。
また、第1のコア部21は、第2のコア部22の一部または全部を覆うように形成されている。本実施の形態における偏波変換素子は、第2のコア部22は、コア20の断面において、中心よりずれた位置に形成されていればよいが、上述したように、コア20の4隅のいずれかの近傍に形成されていることが好ましい。更には、製造等の観点からは、第2のコア部22は、下部クラッド層11の上に形成されていることが好ましい。
本実施の形態においては、下部クラッド層11は、例えば、シリコン基板の表面に形成された屈折率が約1.44となる酸化シリコン(SiO)膜により形成されている。また、コア20における第1のコア部21は、屈折率が約1.46となる酸窒化シリコン(SiON)により形成されており、第2のコア部22は、屈折率が約3.48となるシリコン(Si)により形成されている。上部クラッド層12は、酸化シリコンにより形成されており、下部クラッド層11と上部クラッド層12によりコア20の周囲を囲むクラッド10が形成される。尚、上述した屈折率は、波長1550nmの光における値である。
本実施の形態における偏波変換素子においては、コア20を形成している第2のコア部22は第1のコア部21よりも屈折率の高い材料により形成されている。本実施の形態における偏波変換素子においては、コア20の一方の端部の第1のコア部21より光を入射させる。これにより、コア20の第1のコア部21に入射した光は、コア20の第1のコア部21内において、第2のコア部22の近傍を伝搬し、コア20の他方の端部より出射される。
次に、コア20に入射した光のモードについて説明する。コア20が、第1のコア部21のみにより形成されており、第2のコア部22が形成されていない領域においては、TEモードまたはTMモードで入射した光は、TEモードまたはTMモードで伝搬する。図3(a)は、コア20が第1のコア部21のみにより形成された場合において、TEモードで伝搬する光の光強度の分布を等高線で示したものであり、図3(b)は、TMモードで伝搬している光の光強度の分布を等高線でしたものである。また、矢印は、モード軸を示す。
一方、コア20が第1のコア部21と第2のコア部22により形成されている領域においては、第1のコア部21を伝搬する光は、図4に示されるようにモード軸が傾く。例えば、入射した光がTEモードの光の場合、図4(a)及び(b)に示される2つのモードに分割される。2つのモードは位相速度が異なるため、光の伝搬に伴い2つのモードの位相がずれる。これにより、この部分を伝搬する光は偏波が回転する。このような偏波の回転は、第2のコア部22が形成されている部分において生じるため、第2のコア部22の長さを調節することにより、所望とするモードの光を得ることができる。即ち、第2のコア部22の長さを調節することにより、TEモードの光をTMモードの光に変換、およびTMモードの光をTEモードの光に変換することができる。
ところで、本実施の形態における偏波変換素子において、安定した偏波変換を行なうためには、第1のコア部21と第2のコア部22とが単独で存在している状態において、相互のモードにおける等価屈折率がマッチングしていることが必要である。具体的には、第2のコア部22が単独で存在している状態におけるモードの等価屈折率が、第1のコア部21の屈折率以下となるように形成されていることが好ましい。また、モードの等価屈折率は、第2のコア部22の断面における大きさにより調整可能である。具体的には、第2のコア部22の断面を小さくすると、等価屈折率は小さくなり、クラッド10の屈折率に近づき、第2のコア部22の断面を大きくすると、等価屈折率は大きくなる。
ここで、図5に示されるように、第2のコア部22の周囲にクラッド110が形成されている構造をモデルとして、シミュレーションを行なった結果について説明する。尚、第2のコア部22はSiにより形成されており、クラッド110はSiOにより形成されているものとする。
図6及び図7は、第2のコア部22における厚さを一定とした場合において、第2のコア部22の幅と、第2のコア部22における等価屈折率との関係を示すものであり、等価屈折率の分散曲線を示している。尚、図7は、図6の一部を拡大したものである。図7に示されるように、1.46は第1のコア部21における屈折率であり、屈折率が1.46以下の領域が、第1のコア部21の屈折率よりも第2のコア部22における等価屈折率が低くなる領域である。図7に示されるように、第2のコア部22における幅が100nm近傍において、第2のコア部22における等価屈折率が、第1のコア部21における屈折率よりも低くなり、安定した偏波変換を実現できる。
第2のコア部22の幅を広げることにより、マルチモード(多モード)となるが、幅500nm近傍や1μm近傍の高次モードにおいても、第1のコア部21の屈折率よりも第2のコア部22における等価屈折率が低くなる。よって、本実施の形態における偏波変換素子としての機能は、このような幅で第2のコア部22を形成した場合においても得られる。このように、第2のコア部22の幅を広く形成することは、狭く形成する場合よりも製造が容易となるため、製造における負荷を減らすことができる。
即ち、本実施の形態における偏波変換素子は、第1のコア部21の屈折率よりも第2のコア部22における等価屈折率が低くなるように、第2のコア部22が形成されていればよい。よって、第2のコア部22における断面の形状を完全な正方形にする必要はなく、長方形等の形状により形成してもよい。このように、第2のコア部22における断面の形状を長方形等の形状に形成することができれば、製造マージンを広げることができ、歩留りも向上させることができる。
図8は、本実施の形態における偏波変換素子において、第2のコア部22における長さと偏波変換効率との関係について、シミュレーションにより得られた結果を示す。尚、第2のコア部22の幅は480nmとし、第2のコア部22における高次モードを用いている。TEモードの光を入射させた場合、第2のコア部22の長さに応じて、周期的にTMモードにおける偏波変換効率及びTEモードにおける偏波変換効率が変化している。
図8に示されるように、第2のコア部22の長さを約500μmとすることにより、TEモードで入射した光をTMモードに高効率に変換することができる。この場合、TMモードで入射した光はTEモードに高効率に変換される。尚、第2のコア部22の長さを約1000μmとした場合では、TEモードで入射した光はTEモードのまま出射させることができ、TMモードで入射した光はTMモードのまま出射させることができる。
本実施の形態における説明では、第1のコア部21をSiONにより形成した場合について説明したが、第1のコア部21はSiON以外の材料により形成してもよく、Ge等をドープした石英ガラスや樹脂材料により形成してもよい。また、第2のコア部22をSiにより形成した場合について説明したが、第2のコア部22はSi以外の材料により形成してもよく、SiN、SiON等により形成してもよい。
(偏波変換素子の製造方法)
次に、本実施の形態における偏波変換素子の製造方法について、図9及び図10に基づき説明する。本実施の形態においては、SOI基板を用いて偏波変換素子を製造する場合について説明するが、SOI基板を用いることなく製造する製造方法であってもよい。
最初に、図9(a)に示すように、SOI基板100の上に、酸化シリコン膜140aを形成し、酸化シリコン膜140aの上に、レジストパターン141を形成する。SOI基板100は、シリコン基板111の上に、下部クラッド層11となる酸化シリコン膜が形成されており、下部クラッド層11となる酸化シリコン膜の上にシリコン層22aが形成されている基板である。尚、形成されている下部クラッド層11となる酸化シリコン膜は、埋め込み酸化膜やBOX(Buried Oxide)層と呼ばれるものであり、厚さが3μmである。また、形成されているシリコン層22aは、厚さが250nmである。
具体的には、SOI基板100におけるシリコン層22aの上に、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)による成膜により、酸化シリコン膜140aを形成する。このように形成される酸化シリコン膜140aは、後述するハードマスク140を形成するためのものである。酸化シリコン膜140aをCVDにより成膜する際には、原料ガスとして、SiH4(20%)/He、NO等が用いられる。この後、酸化シリコン膜140aの上に、フォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、第2のコア部22が形成される領域における酸化シリコン膜140aの上に、レジストパターン141を形成する。
次に、図9(b)に示すように、レジストパターン141が形成されていない領域における酸化シリコン膜140aをドライエッチングにより除去することにより、ハードマスク140を形成する。具体的には、レジストパターン141が形成されていない領域における酸化シリコン膜140aをエッチングガスとしてCF等を用いたRIE(Reactive Ion Etching)等のドライエッチングにより除去する。これにより、残存する酸化シリコン膜140aによりハードマスク140が形成される。この後、レジストパターン141は有機溶剤等により除去する。
次に、図9(c)に示すように、ハードマスク140が形成されていない領域におけるシリコン層22aをRIE等のドライエッチングにより除去することにより、第2のコア部22を形成する。具体的には、ハードマスク140が形成されていない領域におけるシリコン層22aをエッチングガスとしてHBr等を用いたRIE等のドライエッチングにより除去する。これにより、残存するシリコン層22aにより第2のコア部22を形成することができる。この後、酸化シリコンにより形成されているハードマスク140はウェットエッチング等により除去する。
次に、図10(a)に示すように、酸化シリコン膜により形成されている下部クラッド層11及び第2のコア部22の上に、第1のコア部21を形成するためのSiON膜21aを形成し、SiON膜21aの上に、レジストパターン142を形成する。具体的には、SiON膜21aは、CVD等により膜厚が約3μmとなるように成膜することにより形成する。この際成膜されたSiON膜21aにおける屈折率は、1.46である。この後、SiON膜21aの上にフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行なうことにより、第1のコア部21が形成される領域の上に、レジストパターン142を形成する。
次に、図10(b)に示すように、レジストパターン142が形成されていない領域におけるSiON膜21aをRIE等のドライエッチング等により除去することにより、残存するSiON膜21aにより、第1のコア部21を形成する。これにより、第1のコア部21と第2のコア部22とによりコア20が形成される。この後、レジストパターン142は、有機溶剤等により除去する。
次に、図10(c)に示すように、コア20の上面及び側面、酸化シリコン膜により形成されている下部クラッド層11の上に、酸化シリコン膜をCVDにより膜厚が1μmとなるように成膜することにより、上部クラッド層12を形成する。以上により、本実施の形態における偏波変換素子を製造することができる。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基板の上に形成された下部クラッド層と、
前記下部クラッド層の上に形成されたコアと、
前記コアの上面及び側面に形成された上部クラッド層と、
を有し、
前記コアは、第1のコア部と、前記第1のコア部よりも屈折率の高い材料により形成された第2のコア部とを有しており、
前記第2のコア部は、前記下部クラッド層の上に形成されており、
前記第1のコア部は、前記第2のコア部及び前記下部クラッド層の上に形成されており、
前記第1のコア部は、前記下部クラッド層及び前記上部クラッド層よりも屈折率の高い材料により形成されており、
前記第1のコア部に光を入射させることを特徴とする偏波変換素子。
(付記2)
前記第2のコア部が単独で存在する場合における前記第2のコア部の等価屈折率が、前記第1のコア部の屈折率以下であることを特徴とする付記1に記載の偏波変換素子。
(付記3)
前記第2のコア部が単独で存在する場合における前記第2のコア部を伝搬する光は高次モードであることを特徴とする付記1または2に記載の偏波変換素子。
(付記4)
前記第2のコア部は、前記コアにおける光の伝搬方向において、一部に形成されていることを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の偏波変換素子。
(付記5)
前記第2のコア部における光の伝搬方向に垂直な断面の形状は、長方形であることを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の偏波変換素子。
(付記6)
前記第2のコア部は、シリコンを含む材料により形成されており、
前記前記下部クラッド層及び前記上部クラッド層は、酸化シリコンを含む材料により形成されていることを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の偏波変換素子。
(付記7)
コアと、
コアの周囲に形成されたクラッドと、
を有し、
前記コアは、第1のコア部と、前記第1のコア部よりも屈折率の高い材料により形成された第2のコア部とを有しており、
前記第2のコア部は、前記コアにおける光の伝搬方向に垂直な断面において、中心よりずれた位置に形成されており、
前記第1のコア部は、前記クラッドよりも屈折率の高い材料により形成されており、
前記第1のコア部に光を入射させることを特徴とする偏波変換素子。
(付記8)
コアが、第1のコア部と、前記第1のコア部よりも屈折率の高い第2のコア部とを有する偏波変換素子の製造方法において、
前記偏波変換素子は、前記第1のコア部に光を入射させて伝搬させるものであって、
下部クラッド層の上に、前記第2のコア部を形成する工程と、
前記第2のコア部の上に、前記第1のコア部を形成する工程と、
前記第1のコア部の上に、上部クラッド層を形成する工程と、
を有し、
前記第1のコア部は、前記下部クラッド層及び前記上部クラッド層よりも屈折率の高い材料により形成されていることを特徴とする偏波変換素子の製造方法。
10 クラッド
11 下部クラッド層
12 上部クラッド層
20 コア
21 第1のコア部
22 第2のコア部

Claims (6)

  1. 基板の上に形成された下部クラッド層と、
    前記下部クラッド層の上に形成されたコアと、
    前記コアの上面及び側面に形成された上部クラッド層と、
    を有し、
    前記コアは、第1のコア部と、前記第1のコア部よりも屈折率の高い材料により形成された第2のコア部とを有しており、
    前記第2のコア部は、前記下部クラッド層の上に形成されており、
    前記第1のコア部は、前記第2のコア部及び前記下部クラッド層の上に形成されており、
    前記第1のコア部は、前記下部クラッド層及び前記上部クラッド層よりも屈折率の高い材料により形成されており、
    前記第1のコア部に光を入射させることを特徴とする偏波変換素子。
  2. 前記第2のコア部が単独で存在する場合における前記第2のコア部の等価屈折率が、前記第1のコア部の屈折率以下であることを特徴とする請求項1に記載の偏波変換素子。
  3. 前記第2のコア部が単独で存在する場合における前記第2のコア部を伝搬する光は高次モードであることを特徴とする請求項1または2に記載の偏波変換素子。
  4. 前記第2のコア部における光の伝搬方向に垂直な断面の形状は、長方形であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の偏波変換素子。
  5. コアと、
    コアの周囲に形成されたクラッドと、
    を有し、
    前記コアは、第1のコア部と、前記第1のコア部よりも屈折率の高い材料により形成された第2のコア部とを有しており、
    前記第2のコア部は、前記コアにおける光の伝搬方向に垂直な断面において、中心よりずれた位置に形成されており、
    前記第1のコア部は、前記クラッドよりも屈折率の高い材料により形成されており、
    前記第1のコア部に光を入射させることを特徴とする偏波変換素子。
  6. コアが、第1のコア部と、前記第1のコア部よりも屈折率の高い第2のコア部とを有する偏波変換素子の製造方法において、
    前記偏波変換素子は、前記第1のコア部に光を入射させて伝搬させるものであって、
    下部クラッド層の上に、前記第2のコア部を形成する工程と、
    前記第2のコア部の上に、前記第1のコア部を形成する工程と、
    前記第1のコア部の上に、上部クラッド層を形成する工程と、
    を有し、
    前記第1のコア部は、前記下部クラッド層及び前記上部クラッド層よりも屈折率の高い材料により形成されていることを特徴とする偏波変換素子の製造方法。
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