JP2015135162A - 無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動ディスクの裏面側において動力伝達部材と接触している部位を中心とする限られた面積において押圧力を印加させることで力の伝達率を向上させると共に、プーリの構造の強度化による重量やコストの増加を防止するようにした無段変速機を提供する。【解決手段】プーリの可動ディスクの平坦面に対して半径方向にスライド可能に設けられると共に、平坦面と係合して押圧可能な平坦面部30aと第1テーパ面30bを有する第1スライド部材30と、その第1テーパ面30bとスライド可能に係合する第2テーパ面32aを有する第2スライド部材32と、第2スライド部材32を半径方向24にスライドさせる駆動機構34とからなる押圧機構36を3組備えると共に、それらを入力軸などの軸心位置20a,22aにおいてベベルギヤ40を介して接続する一方、それらの少なくともいずれかを駆動源42に接続する。【選択図】図3

Description

この発明は無段変速機に関する。
エンジンなどの原動機の駆動力で回転可能な入力軸上に回転不能かつ軸方向移動可能あるいは移動不能に配置される可動ディスクと固定ディスクからなる駆動プーリと、駆動輪などに接続される回転可能な出力軸上に回転不能かつ軸方向移動可能あるいは移動不能に配置される可動ディスクと固定ディスクからなる従動プーリと、その間に巻き付けられるベルトなどの動力伝達部材とを備え、動力伝達部材の巻き付き半径に応じた変速比で駆動力を入力軸から出力軸に伝達する無段変速機は良く知られている。
無段変速機は、通例、駆動プーリと従動プーリの可動ディスクの裏面側にはピストン室が設けられ、そこに作動油が給排され、その油圧で可動プーリを軸方向に押圧して固定プーリに向けて移動させることで動力伝達部材の巻き付き半径を変更し、変速比を調整するように構成される。
油圧以外にも、例えば、特許文献1記載の技術のように、電動モータに接続されるねじ軸と、ねじ軸にボールを介して螺合されるナットとからなるボールねじ機構を可動プーリの裏面側に設け、電動モータの駆動力でボールねじ機構を介して可動ディスクを軸方向に押圧して移動させる試みもなされている。
特開2003−139208号公報
可動ディスクの移動に特許文献1記載の技術のように電動モータを用いるものであれ、あるいは油圧を用いる通常のものであれ、可動ディスクの裏面側には全体的に押圧力が印加されるため、動力伝達部材と接触していない部位にも押圧力が印加されることとなり、力を無駄に消費すると共に、それに応じてプーリの構造の強度化が図られることで重量やコストが増加する不都合を招いている。
従って、この発明の目的は上記した不都合を解消し、可動ディスクの裏面側において動力伝達部材と接触している部位を中心とする限られた面積において押圧力を印加させることで力の伝達率を向上させると共に、プーリの構造の強度化による重量やコストの増加を防止するようにした無段変速機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、原動機の駆動力で回転可能な入力軸上に回転不能かつ軸方向移動可能に配置されると共に、第1円錐面と前記第1円錐面の裏面側に形成される平坦面とを有する可動ディスクと、前記第1円錐面と対向して配置される第2円錐面を有すると共に、前記入力軸上に回転不能かつ軸方向移動不能に配置される固定ディスクとからなる駆動プーリと、回転可能な出力軸上に回転不能かつ軸方向移動可能に配置されると共に、第3円錐面と前記第3円錐面の裏面側に形成される平坦面とを有する可動ディスクと、前記第3円錐面と対向して配置される第4円錐面を有すると共に、前記出力軸上に回転不能かつ軸方向移動不能に配置される固定ディスクとからなる従動プーリと、前記駆動プーリの可動、固定ディスクの第1、第2円錐面と前記従動プーリの可動、固定ディスクの第3、第4円錐面の間に巻き付けられる動力伝達部材とを備え、前記動力伝達部材の巻き付き半径に応じた変速比で前記駆動力を前記入力軸から前記出力軸に伝達する無段変速機において、前記駆動プーリと従動プーリの可動ディスクの平坦面に対して半径方向にスライド可能に設けられると共に、前記平坦面と係合して押圧可能な平坦面部と前記平坦面部と交差する第1テーパ面とを有する第1スライド部材と、前記第1スライド部材の第1テーパ面とスライド可能に係合する第2テーパ面を有する第2スライド部材と、前記第2スライド部材を前記半径方向にスライドさせる駆動機構とからなる押圧機構を複数組備えると共に、前記複数組の押圧機構を前記入力軸と出力軸の軸心位置においてベベルギヤを介して接続する一方、前記複数組の押圧機構の少なくともいずれかの駆動機構を駆動源に接続する如く構成した。
請求項2に係る無段変速機にあっては、前記複数組の押圧機構は、前記駆動プーリと従動プーリの前記入力軸と出力軸の軸心位置を結ぶ直線上に配置される押圧機構を少なくとも含む如く構成した。
請求項3に係る無段変速機にあっては、前記複数組の押圧機構は、前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを開始する巻き付き開始点に配置される押圧機構と、前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点に配置される押圧機構とを少なくとも含む如く構成した。
請求項4に係る無段変速機にあっては、前記複数組の押圧機構は、前記変速比が最小となるときに前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを開始する巻き付き開始点と前記変速比が最大となるときに前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを開始する巻き付き開始点とを結ぶ線上に配置される押圧機構と、前記変速比が最小となるときに前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点と前記変速比が最大となるときに前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点とを結ぶ線上に配置される押圧機構とを少なくとも含む如く構成した。
請求項5に係る無段変速機にあっては、前記第1スライド部材の第1テーパ面は、前記入力軸と出力軸の軸心位置側で前記平坦面部と鋭角で交差する如く構成した。
請求項6に係る無段変速機にあっては、前記複数組の押圧機構が3組からなる如く構成した。
請求項7に係る無段変速機にあっては、前記駆動機構は、前記駆動源に接続されると共に、前記第2スライド部材に穿設されたねじ溝にボールを介して螺合されるねじ軸を有するボールねじからなる如く構成した。
請求項8に係る無段変速機にあっては、前記駆動源が電動モータからなる如く構成した。
請求項1に係る無段変速機にあっては、原動機の駆動力で回転可能な入力軸上に軸方向移動可能に配置されると共に、駆動プーリと従動プーリの可動ディスクの裏面側に形成される平坦面に対して半径方向にスライド可能に設けられ、平坦面と係合して押圧可能な平坦面部とそれと交差する第1テーパ面とを有する第1スライド部材と、第1スライド部材の第1テーパ面とスライド可能に係合する第2テーパ面を有する第2スライド部材と、第2スライド部材を半径方向にスライドさせる駆動機構とからなる押圧機構を複数組備えると共に、複数組の押圧機構を入力軸と出力軸の軸心位置においてベベルギヤを介して接続する一方、その少なくともいずれかの駆動機構を駆動源に接続する如く構成したので、可動ディスクの平坦面の裏面側の円錐面において動力伝達部材と接触している部位を中心とする限られた面積において押圧力を印加させることができ、よって力の無駄な消費を防止して力の伝達率を向上させることができると共に、プーリの構造の強度化による重量やコストの増加を防止することができる。
即ち、可動ディスクの裏面側に形成される平坦面と係合して押圧可能な平坦面部を有する第1スライド部材の第1テーパ面とスライド可能に係合する第2テーパ面を有する第2スライド部材を駆動機構で半径方向にスライドさせる押圧機構を備えるように構成したので、換言すれば第1スライド部材の平坦面部を介して可動ディスクを軸方向に押圧する押圧機構を備えるように構成したので、円錐面に対する動力伝達部材の位置に応じて押圧機構を動作させることが可能となり、よって可動ディスクの平坦面の裏面側の円錐面において動力伝達部材と接触している部位を中心とする限られた面積において押圧力を印加させることができ、よって力を効率良く伝達することができ、力の伝達率を向上させることができる。また、それによってプーリの構造の不要な強度化を回避することができ、強度化による重量やコストの増加を防止することができる。
さらに、この押圧機構を複数組備えると共に、複数組の押圧機構を軸心位置においてベベルギヤを介して接続する一方、その少なくともいずれかの駆動機構を駆動源に接続する如く構成したので、1個の駆動源で複数組の押圧機構を動作させることが可能となり、よって力の伝達率を一層向上させることができる。
請求項2に係る無段変速機にあっては、複数組の押圧機構は、駆動プーリと従動プーリの入力軸と出力軸の軸心位置を結ぶ直線上に配置される押圧機構を少なくとも含む如く構成したので、上記した効果に加え、可動ディスクの裏面側の円錐面の動力伝達部材と接触している部位のうち、可動ディスクに作用する動力伝達部材からの反力が大きくなる部位で押圧力を印加することができるため、可動ディスクの撓みを抑制することができ、よって力の伝達率を一層向上させることができる。
請求項3に係る無段変速機にあっては、複数組の押圧機構は、動力伝達部材が駆動プーリへの巻き付きを開始する巻き付き開始点に配置される押圧機構と、動力伝達部材が駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点に配置される押圧機構とを少なくとも含む如く構成したので、上記した効果に加え、可動ディスクの裏面側の円錐面の動力伝達部材と接触している部位のうち、同様に可動ディスクに作用する動力伝達部材からの反力が大きくなる部位で押圧力を印加することができるため、可動ディスクの撓みを抑制することができ、よって力の伝達率を一層向上させることができる。
請求項4に係る無段変速機にあっては、複数組の押圧機構は、変速比が最小となるときに動力伝達部材が駆動プーリへの巻き付きを開始する巻き付き開始点と変速比が最大となるときに動力伝達部材が駆動プーリへの巻き付きを開始する巻き付き開始点とを結ぶ線上に配置される押圧機構と、変速比が最小となるときに動力伝達部材が駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点と変速比が最大となるときに動力伝達部材が駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点とを結ぶ線上に配置される押圧機構とを少なくとも含む如く構成したので、上記した効果に加え、可動ディスクの裏面側の円錐面の動力伝達部材と接触している部位のうち、同様に可動ディスクに作用する動力伝達部材からの反力が大きくなる、変速比が最小あるいは最大となるときの巻き付き開始点と巻き付き終了点に相当する部位で押圧力を印加することができるため、可動ディスクの撓みを抑制することができ、よって力の伝達率を一層向上させることができる。
請求項5に係る無段変速機にあっては、第1スライド部材の第1テーパ面は、入力軸と出力軸の軸心位置側で平坦面部と鋭角で交差する如く構成したので、上記した効果に加え、可動ディスクの裏面側の円錐面の動力伝達部材と接触している部位を中心とする限られた面積に押圧力を印加させることができ、力を効率良く伝達することができて力の伝達率を向上させることができると共に、第1スライド部材の第1テーパ面は半径方向の外周側に向かうにつれて厚くなるように構成される結果、半径方向の外周側で薄くなる円錐面を補強することができる。
請求項6に係る無段変速機にあっては、複数組の押圧機構が3組からなる如く構成したので、上記した効果に加え、例えば、駆動プーリと従動プーリの入力軸と出力軸の軸心位置を結ぶ直線上に配置される押圧機構と、動力伝達部材が駆動プーリへの巻き付きを開始する巻き付き開始点に配置される押圧機構と、動力伝達部材が駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点に配置される押圧機構とからなる如く構成することも可能となり、それによって力の伝達率を一層向上させることができる。
請求項7に係る無段変速機にあっては、駆動機構は、駆動源に接続されると共に、第2スライド部材に穿設されたねじ溝にボールを介して螺合されるねじ軸を有するボールねじからなる如く構成したので、上記した効果に加え、駆動機構の摩擦抵抗を減らすことができると共に、駆動機構への潤滑油の供給を容易にすることができる。
請求項8に係る無段変速機にあっては、駆動源が電動モータからなる如く構成したので、上記した効果に加え、駆動機構への駆動力の供給/停止の応答性を油圧に比して向上させることができる。
この発明の第1実施例に係る、駆動プーリと従動プーリからなる無段変速機を模式的に示すと共に、変速比が最小(OD)となるときの動力伝達部材の位置を示す説明図である。 図1に示す無段変速機の駆動プーリを右側から見た部分省略拡大側面図である。 図1に示す無端伝達要素の駆動プーリを右側から見た拡大側面図である。 図1に示す無段変速機の駆動プーリの正面図である。 図1に示す無段変速機において変速比が最大(LOW)となるときの動力伝達部材の位置を模式的に示す説明図である。 図1に示す無段変速機の駆動プーリの可動ディスクの円錐面を模式的に示す説明図である。 この発明の第2実施例に係る無段変速機を模式的に示す、図3と同様の拡大側面図である。
以下、添付図面に即してこの発明に係る無段変速機を実施するための形態を説明する。
図1はこの発明の第1実施例に係る無段変速機を模式的に示す説明図、図2は図1に示す無段変速機の駆動プーリを右側から見た部分省略拡大側面図、図3は図1に示す無端伝達要素の駆動プーリを右側から見た拡大側面図、図4は図1に示す無段変速機の駆動プーリの正面図、図5は図1に示す無段変速機において変速比が最大となるときの動力伝達部材の位置を模式的に示す説明図、図6は図1に示す無段変速機の駆動プーリの可動ディスクの円錐面を模式的に示す拡大側面図である。
以下説明すると、符号10は、この発明に係る無段変速機(Continuously Variable Transmission。以下「CVT」という)を示す。CVT10は、駆動プーリ(ドライブプーリあるいは入力プーリ)12と従動プーリ(ドリブンプーリあるいは出力プーリ)14とその間に配置される動力伝達部材16を備える。
動力伝達部材16は多数のエレメント16a(図2などに示す)を挿通する2本のリングからなる金属製のV字状の傾斜面を備えたベルトからなる。尚、動力伝達部材16はチェーンであっても良い。以下、動力伝達部材を「ベルト」という。
駆動プーリ12は、車両(図示せず)に搭載されるエンジン(内燃機関)、電動モータあるいはそれらのハイブリッドなどからなる原動機(図示せず)の駆動力で回転可能な変速機ケース(図示せず)内に回転可能に支持される入力軸20上に配置される。従動プーリ14は車両の駆動輪(図示せず)に接続されると共に、変速機ケース内に回転可能に支持される出力軸22上に配置される。
駆動プーリ12は、原動機の駆動力で回転可能な入力軸20上に回転不能かつ軸方向移動可能に配置される可動ディスク12aと、入力軸20上に回転不能かつ軸方向移動不能に配置される固定ディスク12bとからなる。
駆動プーリ12の可動ディスク12aは、図1などに示すように平面視において円形状を呈すると共に、図3などに示すように側面視において入力軸20から半径方向24に向けて軸方向厚みが緩やかに減少する第1円錐面12a1が形成される円錐台状を呈する。第1円錐面12a1の裏面側(固定ディスク12bと反対側)には平坦面12a2が形成される。
固定ディスク12bは、同様に平面視において円形状を呈すると共に、図3などに示すように側面視において入力軸20から半径方向24に向けて軸方向厚みが緩やかに減少し、外周26側で最も減少する第2円錐面12b1が形成される円錐台状を呈する。第2円錐面12b1は可動ディスク12aの第1円錐面12a1に対向するように入力軸20上に固定される。
第2円錐面12b1の裏面側(可動ディスク12aと反対側)には平坦に近い緩やかな第3円錐面12b2が形成されると共に、そこには固定ディスク12bの軸方向移動を規制するベアリング12b3が設けられる。
従動プーリ14は、回転可能な出力軸22上に回転不能かつ軸方向移動可能に配置される可動ディスク(図示せず)と、出力軸22上に回転不能かつ軸方向移動不能に配置される固定ディスク14b(図1)とからなる。
図示は省略するが、従動プーリ14の可動ディスクも、駆動プーリ12のそれと同様、平面視において円形状を呈すると共に、側面視において出力軸22から半径方向24に向けて軸方向厚みが緩やかに減少し、外周26側で最も減少する第3円錐面が形成される円錐台状を呈する。第3円錐面の裏面側には平坦面が形成される。
従動プーリ14の固定ディスク14bは図1に示すように平面視において円形状を呈すると共に、駆動プーリ12と同様、裏面側には側面視において出力軸22から半径方向に向けて軸方向厚みが緩やかに減少する第4円錐面が形成される円錐台状を呈する。固定ディスク14bの第4円錐面は可動ディスクの第3円錐面に対向するように出力軸22上に配置される。
図1と図2などに部分的に示す如く、駆動プーリ12の可動ディスク12aと固定ディスク12bの第1、第2円錐面12a1,12b1と、従動プーリ14の可動ディスクと固定ディスク14bの第3、第4円錐面の間には、ベルト16が巻き付けられる。
図1は変速比が最小(OD)となるときの、図5は変速比が最大(LOW)となるときの駆動プーリ12と従動プーリ14へのベルト16の巻き付きを示す説明図である。尚、駆動プーリ12と従動プーリ14は時計方向と反時計方向のいずれにも回転可能であるが、以下、図に矢印で示す時計方向の回転を例にとって説明する。
図6は、CVT10の駆動プーリ12の可動ディスク12aの第1円錐面12a1を模式的に示す説明図である。
図6において点Aは変速比が最小(OD)となるときにベルト16が駆動プーリ12への巻き付き(接触)を開始する巻き付き開始点を、点Bは変速比が最大(LOW)となるときにベルト16が駆動プーリ12への巻き付きを開始する巻き付き開始点を、点Cは変速比が最小(OD)となるときにベルト16が駆動プーリ12への巻き付きを終了する巻き付き終了点を、点Dは変速比が最大(LOW)となるときにベルト16が駆動プーリ12への巻き付きを終了する巻き付き終了点を意味する。
従動プーリ14の図示は省略するが、従動プーリ14の場合、駆動プーリ12に対して点A,B,C,Dの位置が逆転する。
CVT10は、図1あるいは図5に示すようなベルト16の巻き付き半径に応じたLOW,ODあるいはその間の任意の変速比で原動機の駆動力を入力軸20から出力軸22に伝達して車両を走行させるように構成される。
この実施例に係るCVT10において特徴的なことは、駆動プーリ12の可動ディスク12aの平坦面12a2と従動プーリ14の可動ディスクの平坦面に対し、半径方向にスライド可能に設けられる第1スライド部材30と、第1スライド部材30と係合する第2スライド部材32と、第2スライド部材32を半径方向にスライドさせる駆動機構34とからなる押圧機構36を複数組、具体的には3組、より具体的には第1押圧機構36a、第2押圧機構36b、第3押圧機構36cからなる3組の押圧機構36をそれぞれ備えたことである。
さらに、3組(複数組)の押圧機構36を入力軸20あるいは出力軸22の軸心位置20aあるいは22aにおいてベベルギヤ40を介して接続すると共に、3組の押圧機構の少なくともいずれか、例えば第1押圧機構36aの駆動機構34を電動モータ(駆動源)42に接続し、よって残余の第2、第3押圧機構36b,36cを併せて駆動するように構成したことである。
以下、押圧機構36について具体的に説明する。尚、図面において押圧機構36は駆動プーリ12についてのみ図示されているため、説明は駆動プーリ12についてのみ行うが、従動プーリ14も、軸が入力軸20から出力軸22に代わる点を除くと、押圧機構36の構成は駆動プーリ12と異ならない。
押圧機構36において第1スライド部材30は、図3と図4に示す如く、駆動プーリ12の可動ディスク12aの平坦面12a2に対して入力軸20の軸心位置20aから半径方向24から外周26に向けてスライド(移動)可能に設けられると共に、平坦面12a2と係合して押圧可能な平坦面部30aとそれと交差する第1テーパ面30bとを有する。
図3に良く示す如く、第1スライド部材30の第1テーパ面30bは、平坦面部30aと角度θ、詳しくは鋭角で交差、より詳しくは入力軸20の軸心位置20a側で平坦面部30aと角度θで交差すると共に、角度θが鋭角であるように構成される。
換言すれば、駆動プーリ12の可動ディスク12aに図3に示すように側面視において入力軸20の軸心位置20a側から半径方向24に(外周26に向けて)軸方向厚みが緩やかに減少するように形成される第1円錐面12a1を補完するように、第1スライド部材30は、側面視において入力軸20の軸心位置20a側から半径方向24に(外周26に向けて)軸方向厚みが緩やかに増加するように構成される。
また、押圧機構36において第2スライド部材32は、図3と図4に示す如く、第1スライド部材30の第1テーパ面30bとスライド可能に係合する第2テーパ面32aを有する。
図3と図4から明らかな如く、第1スライド部材30は側面視三角形で正面視四角形を呈すると共に、第2スライド部材32は側面視台形で正面視四角形を呈する。第1スライド部材30の第1テーパ面30bと第2スライド部材32の第2テーパ面32aとの間には多数のニードル32bが挿入され、その間の摩擦抵抗を減少させる。
第1押圧機構36aにあっては、駆動機構34は、図3と図4に示す如く、電動モータ(駆動源)42に減速機構44を介して接続され、減速機構44で減速されて倍力された電動モータ42の駆動力によって第2スライド部材32を半径方向24にスライドさせるように構成される。
より具体的には、第1押圧機構36aの駆動機構34は電動モータ42に接続されると共に、図1に示す如く、第2スライド部材32に穿設されたねじ溝34aに多数のボール(図示せず)を介して螺合されるねじ軸34bを有するボールねじからなる。
第2、第3押圧機構36b,36cも同様にボールねじからなる駆動機構34を備え、ベベルギヤ40を介して第1押圧機構30aのねじ軸34bの回転を伝達され、ねじ軸34bの回転によって第2スライド部材32を半径方向24にスライドさせるように構成される。
即ち、3組の押圧機構36は、入力軸20の軸心位置20a(あるいは出力軸22の軸心位置22a)においてベベルギヤ40を介して接続され、図3に模式的に示す如く、ベベルギヤ40は、大略120度間隔に配置される3組のうちの第1押圧機構36aの駆動機構34から入力される電動モータ42の駆動力を残余の第2、第3押圧機構36b,36cに振り分けるように構成される。
駆動プーリ12の可動ディスク12a(と従動プーリ14の可動ディスク)において、3組の押圧機構36は、図4などに示すように正面視において大略120度間隔に配置されて円周方向長さが比較的短く構成されると共に、図3に示すように側面視において半径方向長さも比較的短く構成される、それぞれの駆動機構34を駆動させて第1スライド部材30の平坦面部30aを平坦面12a2(と従動プーリ14の可動ディスクの平坦面)に対してスライドさせて係合させて入力軸20(あるいは出力軸22)の軸方向に押圧され、よってベルト16の巻き付き半径を変更させ、それに応じた変速比で原動機の駆動力を入力軸20から出力軸22に伝達するように構成される。
図1に示す如く、3組の押圧機構36は、駆動プーリ12と従動プーリ14の入力軸20と出力軸22の軸心位置20a,22aを結ぶ直線上に配置される第3押圧機構36cを少なくとも含むと共に、図6に示す、ベルト16が駆動プーリ12への巻き付きを開始する巻き付き開始点(A点、B点)と、ベルト16が駆動プーリ12への巻き付きを終了する巻き付き終了点(C点、D点)に配置される第1、第2押圧機構36a,36bとを少なくとも含むように構成される。
より具体的には、3組の押圧機構36は、第3押圧機構36cに加え、変速比が最小(OD)となるときにベルト16が駆動プーリ12への巻き付きを開始する巻き付き開始点(A点)と変速比が最大(LOW)となるときにベルト16が駆動プーリ12への巻き付きを開始する巻き付き開始点(B点)とを結ぶ線上に配置される押圧機構36a,36bと、変速比が最小(OD)となるときにベルト16が駆動プーリ12への巻き付きを終了する巻き付き終了点(C点)と変速比が最大(LOW)となるときにベルト16が駆動プーリ12への巻き付きを終了する巻き付き終了点(D点)とを結ぶ線上に配置される押圧機構36cとを少なくとも含むように構成される。尚、前記した如く、従動プーリ14の場合、変速比が逆となる。
尚、CVT10は実際にはマイクロコンピュータからなる電子制御ユニットを備え、電子制御ユニットによって押圧機構36の動作が制御される。
即ち、電子制御ユニットは車両の走行状態を示すアクセル開度と車速などのパラメータから変速比を決定し、それに基づいて電動モータ42への指令値を算出し、その駆動回路に出力して電動モータ42を動作させ、押圧機構36の駆動機構34を半径方向24に上下(スライド)させることで、ベルト16の巻き付き径を調節して変速比を変更する。
第1実施例に係るCVT10は上記の如く構成したので、駆動プーリ12の可動ディスク12aの平坦面12a2(と従動プーリ14の可動ディスクの平坦面)の裏面側の円錐面12a1においてベルト16と接触している部位を中心とする限られた面積において押圧力を印加させることができ、よって力の無駄な消費を防止して力の伝達率を向上させることができると共に、駆動プーリ12と従動プーリ14の構造の強度化による重量やコストの増加を防止することができる。
即ち、可動ディスク12aなどの裏面側に形成される平坦面12a2と係合して押圧可能な平坦面部を有する第1スライド部材30の第1テーパ面30bとスライド可能に係合する第2テーパ面32aを有する第2スライド部材32を駆動機構34で半径方向24にスライドさせる押圧機構36を備えるように構成したので、換言すれば第1スライド部材30の平坦面部30aを介して可動ディスク12aなどを入力軸20と出力軸22の軸方向に押圧する押圧機構36を備えるように構成したので、円錐面に対するベルト16の位置に応じて押圧機構36を動作させることが可能となり、よって可動ディスク12aなどの平坦面の裏面側の円錐面においてベルト16と接触している部位を中心とする限られた面積において押圧力を印加させることができ、よって力を効率良く伝達することができ、力の伝達率を向上させることができる。また、それによって駆動プーリ12と従動プーリ14の構造の不要な強度化を回避することができるため、強度化による重量やコストの増加を防止することができる。
さらに、この押圧機構36を3(複数)組備えると共に、3組の押圧機構36を軸心位置においてベベルギヤ40を介して接続する一方、その少なくともいずれかの駆動機構34、より具体的には第1押圧機構36aの駆動機構34を電動モータ42に接続する如く構成したので、1個の電動モータ42で3組の押圧機構36を動作させることが可能となり、よって力の伝達率を一層向上させることができる。
図7はこの発明の第2実施例に係るCVT10を模式的に示す、図3と同様の説明図である。
第1実施例と相違する点に焦点をおいて説明すると、第2実施例にあっては、図7に示す如く、第1スライド部材30の第1テーパ面30bは、平坦面部30aと角度θで、詳しくは鋭角で交差、より詳しくは第1テーパ面30bは、可動ディスク12aの外周26側で平坦面部30aと角度θで交差すると共に、角度θが鋭角であるように構成される。
換言すれば、駆動プーリ12(と従動プーリ14)の可動ディスクに図3に示すように側面視において入力軸20の軸心位置20a(と出力軸22の軸心位置22a)側から半径方向24に向けて軸方向厚みが緩やかに減少するように形成される第1円錐面12a1と同様、側面視において入力軸20の軸心位置20a(出力軸22aの軸心位置22a)側から半径方向24に向けて軸方向厚みが緩やかに増加させられるように構成した。尚、残余の構成および効果は第1実施例と異ならない。
第2実施例に係る無段変速機10は上記のように構成したので、第1実施例と同様、駆動プーリ12の可動ディスク12aの平坦面12a2(と従動プーリ14の可動ディスクの平坦面)の裏面側の円錐面12a1においてベルト16と接触している部位を中心とする限られた面積において押圧力を印加させることができ、よって力の無駄な消費を防止して力の伝達率を向上させることができると共に、駆動プーリ12と従動プーリ14の構造の強度化による重量やコストの増加を防止することができる。
上記した如く、第1、第2実施例にあっては、原動機の駆動力で回転可能な入力軸20上に回転不能かつ軸方向移動可能に配置されると共に、第1円錐面12a1と前記第1円錐面の裏面側に形成される平坦面12a2とを有する可動ディスク12aと、前記第1円錐面と対向して配置される第2円錐面12b1を有すると共に、前記入力軸20上に回転不能かつ軸方向移動不能に配置される固定ディスク12bとからなる駆動プーリ12と、回転可能な出力軸20上に回転不能かつ軸方向移動可能に配置されると共に、第3円錐面と前記第3円錐面の裏面側に形成される平坦面とを有する可動ディスクと、前記第3円錐面と対向して配置される第4円錐面を有すると共に、前記出力軸22上に回転不能かつ軸方向移動不能に配置される固定ディスク14bとからなる従動プーリ14と、前記駆動プーリ12の可動、固定ディスクの第1、第2円錐面と前記従動プーリ14の可動、固定ディスクの第3、第4円錐面の間に巻き付けられる動力伝達部材(ベルト)16とを備え、前記動力伝達部材の巻き付き半径に応じた変速比で前記駆動力を前記入力軸20から前記出力軸22に伝達する無段変速機(CVT)10において、前記駆動プーリ12と従動プーリ14の可動ディスク12aなど(以下、駆動プーリ12と従動プーリ14の可動プーリを総称して「12aなど」という)の平坦面に対して半径方向24にスライド可能に設けられると共に、前記平坦面と係合して押圧可能な平坦面部30aと前記平坦面部30aと交差する第1テーパ面30bとを有する第1スライド部材30と、前記第1スライド部材30の第1テーパ面30bとスライド可能に係合する第2テーパ面32aを有する第2スライド部材32と、前記第2スライド部材32を前記半径方向24にスライドさせる駆動機構34とからなる押圧機構36を複数(3)組備えると共に、前記複数組の押圧機構36を前記入力軸20と出力軸22の軸心位置20a,22aにおいてベベルギヤ40を介して接続する一方、前記複数組の押圧機構36の少なくともいずれかの駆動機構34を駆動源(電動モータ)42に接続する如く構成したので、可動ディスク12aなどの平坦面の裏面側の円錐面においてベルト(動力伝達部材)16と接触している部位を中心とする限られた面積において押圧力を印加させることができ、よって力の無駄な消費を防止して力の伝達率を向上させることができると共に、駆動プーリ12と従動プーリ14の構造の強度化による重量やコストの増加を防止することができる。
即ち、可動ディスク12aなどの裏面側に形成される平坦面と係合して押圧可能な平坦面部30aを有する第1スライド部材30の第1テーパ面30bとスライド可能に係合する第2テーパ面32aを有する第2スライド部材32を駆動機構34で半径方向24にスライドさせる押圧機構36を備えるように構成したので、換言すれば第1スライド部材30の平坦面部30aを介して可動ディスクを軸方向に押圧する押圧機構36を備えるように構成したので、円錐面に対するベルト(動力伝達部材)16の位置に応じて押圧機構36を動作させることが可能となり、よって可動ディスクの平坦面の裏面側の円錐面においてベルト16と接触している部位を中心とする限られた面積において押圧力を印加させることができ、よって力を効率良く伝達することができ、力の伝達率を向上させることができる。また、それによって駆動プーリ12と従動プーリ14の構造の不要な強度化を回避することができるため、強度化による重量やコストの増加を防止することができる。
さらに、この押圧機構36を複数(3)組備えると共に、複数組の押圧機構を入力軸20と出力軸22の軸心位置20a,22aにおいてベベルギヤ40を介して接続する一方、その少なくともいずれかの駆動機構34を電動モータ(駆動源)42に接続する如く構成したので、1個の電動モータ42で複数組の押圧機構を動作させることが可能となり、よって力の伝達率を一層向上させることができる。
また、前記複数組の押圧機構36は、前記駆動プーリ12と従動プーリ14の入力軸20と出力軸22の軸心位置20a,22aを結ぶ直線上に配置される(第3)押圧機構36cを少なくとも含む如く構成したので、上記した効果に加え、可動ディスク12aなどの裏面側の円錐面のベルト16と接触している部位のうち、可動ディスク12aなどに作用するベルト16からの反力が大きくなる部位で押圧力を印加することができるため、可動ディスク12aなどの撓みを抑制することができ、よって力の伝達率を一層向上させることができる。
また、前記複数組の押圧機構36は、前記動力伝達部材(ベルト)16が前記駆動プーリ12への巻き付きを開始する巻き付き開始点(A点、B点)に配置される押圧機構36と、前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点(C点、D点)に配置される押圧機構36とを少なくとも含む如く構成したので、上記した効果に加え、可動ディスクの裏面側の円錐面のベルト16と接触している部位のうち、同様に可動ディスク12aなどに作用するベルト16からの反力が大きくなる部位で押圧力を印加することができるため、可動ディスク12aなどの撓みを抑制することができ、よって力の伝達率を一層向上させることができる。
また、前記複数組の押圧機構36は、前記変速比が最小(OD)となるときに前記動力伝達部材(ベルト)16が前記駆動プーリ12への巻き付きを開始する巻き付き開始点(A点)と前記変速比が最大(LOW)となるときに前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを開始する巻き付き開始点(B点)とを結ぶ線上に配置される(第1)押圧機構36aと、前記変速比が最小(OD)となるときに前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点(D点)と前記変速比が最大(LOW)となるときに前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点(C点)とを結ぶ線上に配置される(第2)押圧機構36bとを少なくとも含む如く構成したので、上記した効果に加え、可動ディスク12aなどの裏面側の円錐面のベルト16と接触している部位のうち、同様に可動ディスク12aなどに作用するベルト16からの反力が大きくなる、変速比が最小あるいは最大となるときの巻き付き開始点と巻き付き終了点に相当する部位で押圧力を印加することができるため、可動ディスク12aなどの撓みを抑制することができ、よって力の伝達率を一層向上させることができる。
また、前記第1スライド部材30の第1テーパ面30bは、前記入力軸20と出力軸22の軸心位置20a,22a側で前記平坦面部30aと鋭角θで交差する如く構成したので、上記した効果に加え、可動ディスクの裏面側の円錐面のベルト16と接触している部位を中心とする限られた面積に押圧力を印加させることができて力の伝達率を向上させることができると共に、第1スライド部材30の第1テーパ面30bは半径方向24の外周26側に向かうにつれて厚くなるように構成される結果、半径方向の外周26側で薄くなる円錐面を補強することができる。
また、前記複数組の押圧機構36が3組からなる如く構成したので、上記した効果に加え、例えば、駆動プーリ12と従動プーリ14の入力軸20と出力軸22の軸心位置20a,22aを結ぶ直線上に配置される(第3)押圧機構36cと、動力伝達部材(ベルト)16が駆動プーリ12への巻き付きを開始する巻き付き開始点(A点、B点)に配置される(第1)押圧機構36aと、動力伝達部材が駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点(C点、D点)に配置される(第2)押圧機構36bとからなる如く構成することも可能となり、それによって力の伝達率を一層向上させることができる。
また、前記駆動機構34は、前記駆動源(電動モータ)42に接続されると共に、前記第2スライド部材32に穿設されたねじ溝34aにボールを介して螺合されるねじ軸34bを有するボールねじからなる如く構成したので、上記した効果に加え、駆動機構34の摩擦抵抗を減らすことができると共に、駆動機構34への潤滑油の供給を容易にすることができる。
また、前記駆動源42が電動モータからなる如く構成したので、上記した効果に加え、駆動機構34への駆動力の供給/停止の応答性を油圧に比して向上させることができる。
尚、上記においてCVTの無端伝達要素として金属製のベルト16を開示したが、それに限られるものではなく、揺動ピンからなるチェーンあるいはゴム製のベルトなどであっても良い。
10 CVT(無段変速機)、12 駆動プーリ、12a 可動ディスク、12a1 第1円錐面、12a2 平坦面、12b 固定ディスク、12b1 第2円錐面、12b2 第3円錐面、12b3 ベアリング、14 従動プーリ、14b 固定ディスク、14b1 第5円錐面、16 ベルト(動力伝達部材)、20 入力軸、20a 軸心位置、22 出力軸、22a 軸心位置、30 第1スライド部材、30a 平坦面部、30b 第1テーパ面、32 第2スライド部材、32a 第2テーパ面、32b ニードル、34 駆動機構、34a ねじ溝、34b ねじ軸、36 押圧機構、36a 第1押圧機構、36b 第2押圧機構、36c 第3押圧機構、40 ベベルギヤ、42 電動モータ(駆動源)、44 減速機構

Claims (8)

  1. 原動機の駆動力で回転可能な入力軸上に回転不能かつ軸方向移動可能に配置されると共に、第1円錐面と前記第1円錐面の裏面側に形成される平坦面とを有する可動ディスクと、前記第1円錐面と対向して配置される第2円錐面を有すると共に、前記入力軸上に回転不能かつ軸方向移動不能に配置される固定ディスクとからなる駆動プーリと、回転可能な出力軸上に回転不能かつ軸方向移動可能に配置されると共に、第3円錐面と前記第3円錐面の裏面側に形成される平坦面とを有する可動ディスクと、前記第3円錐面と対向して配置される第4円錐面を有すると共に、前記出力軸上に回転不能かつ軸方向移動不能に配置される固定ディスクとからなる従動プーリと、前記駆動プーリの可動、固定ディスクの第1、第2円錐面と前記従動プーリの可動、固定ディスクの第3、第4円錐面の間に巻き付けられる動力伝達部材とを備え、前記動力伝達部材の巻き付き半径に応じた変速比で前記駆動力を前記入力軸から前記出力軸に伝達する無段変速機において、前記駆動プーリと従動プーリの可動ディスクの平坦面に対して半径方向にスライド可能に設けられると共に、前記平坦面と係合して押圧可能な平坦面部と前記平坦面部と交差する第1テーパ面とを有する第1スライド部材と、前記第1スライド部材の第1テーパ面とスライド可能に係合する第2テーパ面を有する第2スライド部材と、前記第2スライド部材を前記半径方向にスライドさせる駆動機構とからなる押圧機構を複数組備えると共に、前記複数組の押圧機構を前記入力軸と出力軸の軸心位置においてベベルギヤを介して接続する一方、前記複数組の押圧機構の少なくともいずれかの駆動機構を駆動源に接続したことを特徴とする無段変速機。
  2. 前記複数組の押圧機構は、前記駆動プーリと従動プーリの前記入力軸と出力軸の軸心位置を結ぶ直線上に配置される押圧機構を少なくとも含むことを特徴とする請求項1記載の無段変速機。
  3. 前記複数組の押圧機構は、前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを開始する巻き付き開始点に配置される押圧機構と、前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点に配置される押圧機構とを少なくとも含むことを特徴とする請求項1または2記載の無段変速機。
  4. 前記複数組の押圧機構は、前記変速比が最小となるときに前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを開始する巻き付き開始点と前記変速比が最大となるときに前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを開始する巻き付き開始点とを結ぶ線上に配置される押圧機構と、前記変速比が最小となるときに前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点と前記変速比が最大となるときに前記動力伝達部材が前記駆動プーリへの巻き付きを終了する巻き付き終了点とを結ぶ線上に配置される押圧機構とを少なくとも含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無段変速機。
  5. 前記第1スライド部材の第1テーパ面は、前記入力軸と出力軸の軸心位置側で前記平坦面部と鋭角で交差することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の無段変速機。
  6. 前記複数組の押圧機構が3組からなることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の無段変速機。
  7. 前記駆動機構は、前記駆動源に接続されると共に、前記第2スライド部材に穿設されたねじ溝にボールを介して螺合されるねじ軸を有するボールねじからなることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の無段変速機。
  8. 前記駆動源が電動モータからなることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の無段変速機。
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