JP2015133453A - 回路基板の製造方法及びインクジェットプリンタ - Google Patents

回路基板の製造方法及びインクジェットプリンタ Download PDF

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孝 大野
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Abstract

【課題】精度が高いレジストを、インクジェットを用いて得ること。
【解決手段】基板72の表面に導電体74が積層された回路基板素材70の表面を配線パターンの形状でレジスト76によって覆い、露出している導電体74をエッチング処理で除去することにより導電体74を配線パターンの形状にする回路基板の製造方法において、回路基板素材70を覆うレジスト76の形状であるレジストパターンは、画像データとして生成し、レジスト76は、画像データに沿って回路基板素材70の表面にインク滴を吐出することにより回路基板素材70の表面にレジストパターンの形状で形成すると共に、インクを吐出する際には、導電体74の表面の筋目78に交差する方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数を、筋目78に沿った方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数に対して減らして吐出する。
【選択図】図16

Description

本発明は、回路基板の製造方法及びインクジェットプリンタに関する。
プリント基板等の回路基板は、配線パターンが形成された基板上に電子部品等が設置されることにより構成されるが、従来の回路基板の中には、インクジェットプリンタを用いて配線パターンを形成しているものがある。
例えば、特許文献1に記載された回路基板の製作方法では、基板上に金属箔等の導電体が積層された回路基板素材における導電体の表面に、インクジェットヘッドによりバンク部材のインクを吐出し、バンク部材に挟まれた領域が電極配線パターンとなるように印刷を行っている。この回路基板の製作方法では、その後、インクジェットヘッドにより、レジストインクを塗布してレジストパターンを形成した後、エッチング工程でバンクと導電体の除去を行うことにより、基板上に配線パターンを形成している。
特開2006−196753号公報
しかしながら、特許文献1のように、レジストパターンの形成前に、バンクを設けるのは処理工程の増加につながり、処理が煩雑になる虞がある。このため、回路基板素材上にレジストパターンを形成することによって配線パターンを形成する際には、バンクを設けることなく導電体上にレジストパターンを形成する方が、処理工程が少なくなる。
ここで、回路基板素材上にレジストパターンを形成し、エッチング処理を行うことによって配線パターンを形成した回路基板に対して通電を行った場合、回路基板によっては電流のリークが発生するものがあった。本願の発明者らは、このリークの原因について研究を重ねたところ、エッチング処理によって形成する配線の線幅方向における端部に凹凸があり、配線間の間隔が狭い部分では、この凹凸に起因して配線同士が接触していることが原因であることがわかった。つまり、配線の線幅方向のエッジ部が綺麗ではないため、隣り合う配線の間隔が一定ではなく、配線同士の間隔が狭い部分で配線同士が接触し、この部分でリークが発生していることがわかった。
さらに本願の発明者らは、このように配線の線幅方向のエッジ部が綺麗に形成されない原因について鋭意研究を行ったところ、基板上に積層される導電体の表面には微細な筋目があり、この筋目が原因であることを突き止めた。つまり、基板上に積層される導電体には、その製造工程における脱脂処理や研磨等の表面処理により、表面に微細な筋目が付いている事が多くなっている。このため、インクジェットプリンタからインクを吐出することによって導電体上にレジストパターンを形成した際に、導電体上に着弾したインクは、導電体の筋目の影響を受ける場合がある。この場合、導電体上に吐出されたインクは、導電体への着弾後に所望の形状を維持できずに、筋目に沿って変形する事がある。即ち、レジストパターンは、エッジ部分が所望の形状から僅かにずれて形成される場合があり、これにより、このレジストを用いて形成された配線には、配線の線幅方向の凹凸がエッジ部に発生することがあった。
一方、基板上に形成する配線パターンは、配線の幅が細く、配線同士の間隔も狭い箇所が多くなっている。このため、レジストパターンの僅かなずれに起因して配線のエッジ部に凹凸が発生した際に、凹凸の状態と配線の同士の間隔によっては配線同士が接触し、リークが発生することがわかった。これらのように、導電体上に形成するレジストパターンの僅かなずれは、リークの原因にもなるため、レジストパターンは、高い精度が要求される。一方で、基板上に積層される導電体の表面には、微細な筋目が付いていることが多いため、インクを吐出することによって、導電体に対して精度が高い形状でレジストを形成するのは、大変困難なものとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、精度が高いレジストを、インクジェットを用いて得ることのできる回路基板の製造方法及びインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る回路基板の製造方法は、基板の表面に導電体が積層された回路基板素材の表面を配線パターンの形状でレジストによって覆い、露出している前記導電体をエッチング処理で除去することにより前記導電体を前記配線パターンの形状にする回路基板の製造方法において、前記回路基板素材を覆う前記レジストの形状であるレジストパターンは、画像データとして生成し、前記レジストは、前記画像データに沿って前記回路基板素材の表面にインク滴を吐出することにより前記回路基板素材の表面に前記レジストパターンの形状で形成すると共に、前記インクを吐出する際には、前記導電体の表面の筋目に交差する方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数を、前記筋目に沿った方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数に対して減らして吐出することを特徴とする。
この発明では、導電体の筋目に交差する方向に延在するレジストの線幅方向におけるインク滴の数を、筋目に沿った方向に延在するレジストの線幅方向におけるインク滴の数に対して減らしてインクを回路基板素材に吐出することによって、レジストを形成する。このため、導電体に着弾したインクが筋目に沿って広がることに起因する、画像データに対するレジストの形状のずれを低減することができ、導電体の表面の状態に関わらず、レジストパターンに近い形状でレジストを形成することができる。この結果、精度が高いレジストを、インクジェットを用いて得ることができる。
また、上記回路基板の製造方法において、前記レジストの形成前に、前記レジストを形成する前記回路基板素材の前記導電体の表面の状態と、前記導電体の表面の状態が同じ状態の前記回路基板素材に対して、所定のテストデータに対する前記インク滴の数の減らし方を異ならせて吐出したテストパターンを複数形成し、前記レジストは、前記回路基板素材の表面に前記インクを吐出する際に、前記テストパターンのうちのいずれか1つの、前記テストデータに対する前記インク滴の数の減らし方と同じ減らし方で、前記筋目に交差する方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数を、前記筋目に沿った方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数に対して減らして吐出することにより形成することが好ましい。
この発明では、レジストは、複数のテストパターンのうちのいずれか1つの、テストデータに対するインク滴の数の減らし方と同じ減らし方で、導電体の筋目に交差する方向に延在するレジストの線幅方向におけるインク滴の数を減らして吐出することにより形成するため、導電体の表面の状態に応じた適切なインク滴の量で、レジストを形成することができる。この結果、精度が高いレジストを、導電体の表面の状態に関わらず得ることができる。
また、上記回路基板の製造方法において、前記筋目に交差する方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数は、前記筋目に対する延在方向の角度が大きくなるに従って、前記筋目に沿った方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数に対して多く減らすことが好ましい。
この発明では、導電体の筋目に対するレジストの延在方向の角度が大きくなるに従ってインク滴の数を多く減らすため、レジストの線幅の方向が、筋目に沿った方向に近くなるに従って、インク滴の数を減らすことができる。これにより、導電体に着弾したインクが筋目に沿って広がることに起因する、画像データに対するレジストの形状のずれを、より確実に低減することができる。この結果、インクジェットを用いて形成するレジストの精度を、より確実に高くすることができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るインクジェットプリンタは、基板の表面に導電体が積層された回路基板素材の表面を配線パターンの形状で覆い、露出している前記導電体をエッチング処理で除去することにより前記導電体を前記配線パターンの形状にするレジストを、前記回路基板素材の表面に対してインクジェットヘッドによってインク滴を吐出することにより形成するインクジェットプリンタにおいて、前記回路基板素材を覆う前記レジストの形状であるレジストパターンは、画像データとして生成され、前記インクジェットヘッドは、前記画像データに沿って前記インク滴を吐出し、且つ、前記導電体の表面の筋目に交差する方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数を、前記筋目に沿った方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数に対して減らして吐出することにより前記回路基板素材の表面に前記レジストパターンの形状で前記レジストを形成することを特徴とする。
この発明では、インクジェットヘッドから回路基板素材にインクを吐出することによりレジストを形成すると共に、導電体の筋目に交差する方向に延在するレジストの線幅方向におけるインク滴の数を、筋目に沿った方向に延在するレジストの線幅方向におけるインク滴の数に対して減らしてインクを吐出することにより、レジストを形成する。これにより、導電体に着弾したインクが筋目に沿って広がることに起因する、画像データに対するレジストの形状のずれを低減することができ、導電体の表面の状態に関わらず、設定されたレジストパターンに近い形状でレジストを形成することができる。この結果、精度が高いレジストを、インクジェットを用いて得ることができる。
また、上記インクジェットプリンタにおいて、前記導電体の表面を撮像する撮像手段を備え、前記インクジェットヘッドは、前記撮像手段で撮像した前記導電体の撮像データに基づいて、前記筋目に交差する方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数を、前記筋目に沿った方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数に対して減らして吐出することが好ましい。
この発明では、導電体の表面を撮像手段で撮像し、撮像データに応じてインク滴の数を決定することにより、インク滴の量を決定する際における作業者の負担を低減することができる。この結果、画像データに対してインク滴を減らす量を、より容易に決定することができ、精度が高いレジストを、より容易に得ることができる。
本発明に係る回路基板の製造方法及びインクジェットプリンタは、精度が高いレジストを、インクジェットを用いて得ることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るインクジェットプリンタの構造を示す模式図である。 図2は、図1のA−A矢視図である。 図3は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの上方側斜視図である。 図4は、図3に示すインクジェットプリンタの下方側斜視図である。 図5は、図3に示すインクジェットプリンタからYバー部及びメディアステージを取り外した状態を示す斜視図である。 図6は、図3に示すインクジェットプリンタの正面図である。 図7は、図6のF−F矢視図である。 図8は、回路基板素材の断面図である。 図9は、回路基板素材にレジストを施す場合の説明図である。 図10は、エッチング処理後の回路基板素材の状態を示す説明図である。 図11は、レジストを除去した後の回路基板素材の状態を示す説明図である。 図12は、フォトペーパーにインク滴を吐出した状態を示す説明図である。 図13は、導電体にインク滴を吐出した状態を示す説明図である。 図14は、導電体の筋目に直交する方向にラインを印刷した状態を示す説明図である。 図15は、導電体の筋目に沿った方向にラインを印刷した状態を示す説明図である。 図16は、インクジェットプリンタを用いてレジストを印刷する場合の処理手順を示すフロー図である。 図17は、テストパターンについての説明図である。 図18は、実施形態に係るインクジェットプリンタの変形例であり、カメラを設けた場合の説明図である。
以下に、本発明に係る回路基板の製造方法及びインクジェットプリンタの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係るインクジェットプリンタの構造を示す模式図である。図2は、図1のA−A矢視図である。同図に示すインクジェットプリンタ1は、立体物等の被印刷体50に対してインクジェット方式で印刷を行うインクジェットプリンタであり、例えば、高さが10cm以上の被印刷体50に対しても印刷可能な構成を有する。被印刷体50の高さの上限は、15cm以上であってもよい。なお、被印刷体50の高さとは、インクジェットヘッドがインク滴を吐出する方向における高さである。本実施形態において、この方向は、図中に示したZ方向であり、重力方向と平行である。
また、インクジェットプリンタ1により印刷可能領域のY方向における幅は、例えば、30cm以上、望ましくは、50cm以上(例えば、50〜80cm)、より望ましくは、60cm以上である。また、この印刷可能領域のX方向における幅は、例えば、30cm以上(例えば、25〜50cm)、より望ましくは、40cm以上である。
なお、本実施形態において、Y方向とは、主走査動作(スキャン動作)時にインクジェットヘッドがガイドレールに沿って移動する方向であり、印刷時における主走査方向になっている。印刷可能領域のY方向における幅とは、例えば、主走査動作時にインクジェットヘッドが印刷を行う領域の幅である。また、X方向とは、Y方向及びZ方向と直交する方向であり、印刷時における副走査方向になっている。印刷可能領域のX方向における幅とは、例えば、X方向において被印刷体50に対して相対的にインクジェットを移動させる送り動作における、インクジェットヘッドの移動範囲の幅である。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ1全体の高さは、例えば85cm以上、より望ましくは、90cm以上である。また、インクジェットプリンタ1全体のY方向における幅は、例えば120cm以上、より望ましくは、140cm以上である。また、インクジェットプリンタ1全体のX方向における幅は、例えば80cm以上、より望ましくは、90cm以上である。
また、本実施形態において、インクジェットプリンタ1は、フラットベットタイプのインクジェットプリンタであり、Yバー部8、キャリッジ10、メディアステージ28、台部22、2個のレール18、2個の支持部材20、脚部24、X方向駆動部26、及び制御部30を備える。このうち、キャリッジ10は、インクジェットヘッド12と紫外線照射部16とを備えている。フラットベッドタイプのインクジェットプリンタとは、例えば、X方向において被印刷体50に対して相対的にインクジェットヘッド12を移動させる送り動作を、Yバー部8をX方向へ移動させることにより行うインクジェットプリンタである。
なお、本実施形態においては、説明の便宜上、インクジェットヘッド12及び紫外線照射部16について、Yバー部8とは別の構成とした。しかし、例えば実際のインクジェットプリンタ1の設計時等においては、インクジェットヘッド12及び紫外線照射部16を含めた部分をYバー部8としてもよい。
キャリッジ10に設けられるインクジェットヘッド12は、被印刷体50へ向けてインク滴を吐出する印刷ヘッドであり、例えば、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、キープレート)の各色のインク滴を吐出することにより、カラー印刷を行うことが可能になっている。インクジェットヘッド12は、例えばクリアインク等の、CMYKの各色以外のインクのインク滴を吐出してもよい。また、本実施形態において、インクジェットヘッド12は、紫外線硬化型インクのインク滴を吐出する。
Yバー部8は、インクジェットヘッド12に主走査動作を行わせるための構成である。本実施形態において、Yバー部8は、ガイドレール102、Y方向駆動部104、及び側面部110を有する。ガイドレール102は、インクジェットヘッド12を被印刷体50と対向させて保持するレール部材である。また、本実施形態において、ガイドレール102は、Y方向へ延伸するY方向延伸部材の一例である。
Y方向駆動部104は、ガイドレール102に沿ってY方向へキャリッジ10を移動させる駆動部である。本実施形態において、Y方向駆動部104は、Y方向におけるガイドレール102の一端側に設けられ、主走査動作時において、制御部30の指示に応じて、キャリッジ10をY方向へ移動させる。また、主走査動作による印刷時において、キャリッジ10に設けられるインクジェットヘッド12は、ガイドレール102に沿って移動しつつ、被印刷体50へ向けてインク滴を吐出する。また、側面部110は、Yバー部8の側面部分であり、ガイドレール102の一端及び他端と、Y方向駆動部104とを支持することにより、インクジェットヘッド12と被印刷体50とを対向させる。
インクジェットヘッド12と同様にキャリッジ10に設けられる紫外線照射部16は、紫外線硬化型インクを硬化させるための紫外線(UV光)を発生する光源である。本実施形態において、紫外線照射部16は、インクジェットヘッド12と共にキャリッジ10に備えられることにより、ガイドレール102に支持された状態で、Y方向におけるインクジェットヘッド12の両側に設けられる。また、これにより、紫外線照射部16は、主走査動作時において、インクジェットヘッド12から吐出されて被印刷体50に着弾したインクを硬化させる。
メディアステージ28は、被印刷体50を保持するテーブルであり、上面において被印刷体50を保持することにより、被印刷体50をインクジェットヘッド12と対向させる。また、本実施形態において、メディアステージ28は、被印刷体50が載置される被印刷体載置部の一例である。メディアステージ28は、Z方向において上面の位置を上下させる機構を有しており、被印刷体50の形状に合わせて上面の位置を変更することにより、インクジェットヘッド12と被印刷体50との間の距離を調整する。また、メディアステージ28の上面には、例えば、被印刷体50の形状に合わせて被印刷体50を保持する治具(アタッチメント)が取り付けられてもよい。このように構成すれば、被印刷体50として多様な形状の立体物を適切に用いることができる。
台部22は、インクジェットヘッド12及びガイドレール102等の各構成よりも重力方向の下方に設けられることでこれらの構成を上面に載置する台状の部材である。台部22のY方向における幅は、少なくとも、ガイドレール102よりも広いことが好ましい。また、台部22のX方向における幅は、少なくとも、X方向においてガイドレール102が移動する範囲よりも広いことが好ましい。
2個のレール18は、ガイド部材の一例であり、台部22上においてX方向へ延伸することにより、支持部材20の移動をガイドする。また、これにより、2個のレール18は、支持部材20により支持されるYバー部8のX方向への移動をガイドする。
また、本実施形態において、2個のレール18のそれぞれは、台部22のY方向におけるそれぞれの端部側に設けられる。これにより、2個のレール18は、Y方向におけるYバー部8の両側において、Yバー部8の移動をガイドする。なお、2個のレール18の位置について、台部22のY方向におけるそれぞれの端部側に設けられるとは、例えば、各端部、または、各端部の近傍に設けられることである。端部の近傍とは、例えば、一定の余裕分程度だけ端部から離れた位置である。
支持部材20は、台部22上においてYバー部8を支える部材である。本実施形態において、それぞれの支持部材20は、被ガイド部106及びYバー載置部108を有する。被ガイド部106は、レール18に沿ってX方向へ移動可能な構成を有する部分である。2個の支持部材20のそれぞれにおける被ガイド部106は、2個のレール18のそれぞれによりガイドされる。また、Yバー載置部108は、被ガイド部106と、Yバー部8との間に設けられる部材であり、その上にYバー部8における側面部110を載置することにより、レール18上でYバー部8を支持する。
なお、本実施形態においては、Yバー部8におけるガイドレール102、及び支持部材20における被ガイド部106のそれぞれは、メディアステージ28において被印刷体50が載置される部分を中心にして、重力方向におけるその上下にそれぞれ離間して配設されている。
X方向駆動部26は、レール18に沿ってX方向へYバー部8を移動させる駆動部である。本実施形態において、X方向駆動部26は、モータ120及びボールネジ122を有する。モータ120は、ボールネジ122を回転させる駆動源の一例である。モータ120は、例えばサーボモータであってもよい。
ボールネジ122は、ボールネジ軸202及びボールネジナット204により構成されている。この場合、ボールネジ122を回転させるとは、ボールネジ軸202を回転させることである。また、本実施形態において、ボールネジ122におけるボールネジ軸202の両端は、軸受けを介して台部22上に固定されている。これにより、ボールネジ軸202は、台部22上の所定の位置に、回転可能に支持されている。また、ボールネジ軸202は、軸方向をX方向と平行にした状態で、台部22上に支持される。一方、本実施形態のボールネジ122において、ボールネジナット204は、Yバー部8に対して固定されている。Yバー部8に対するボールネジナット204の固定は、例えば、Yバー載置部108に対してボールネジナット204を固定することで行うことができる。この場合、Yバー載置部108としては、Y方向に延伸して台部22上を横断する板状の部材を用いることが好ましい。
このように構成した場合、ボールネジ122のボールネジ軸202が回転すると、その回転の向きに応じて、ボールネジナット204は、X方向へ進退する。これにより、ボールネジナット204は、ボールネジ122の回転を直動に変換する変換機構として機能する。また、ボールネジナット204の移動に応じて、Yバー部8も、X方向へ移動する。そのため、本実施形態によれば、例えば、ボールネジ122により、Yバー部8をX方向へ適切に移動させることができる。
なお、説明の便宜上図示は省略しているが、本実施形態において、ボールネジ軸202の両端を支持する軸受けは、台部22上に固定されている。また、ボールネジ軸202の両端を支持する軸受けについては、ボールベアリングの構成によりボールネジ軸202を支持することが好ましい。
また、X方向駆動部26は、モータ120とボールネジ122との間に、動力伝達用の各種構成等を更に有してもよい。また、X方向駆動部26は、例えば、主走査動作の合間に、Yバー部8を、X方向へ移動させる。これにより、インクジェットプリンタ1は、主走査動作の合間に、送り動作を行う。また、インクジェットプリンタ1は、X方向におけるYバー部8の移動が停止した後、次に主走査動作を行う。
脚部24は、台部22を支えるための構成であり、台部22の底面側に設けられることにより、載置面60上において台部22を支える。台部22の底面側とは、重力方向における下面側のことである。また、載置面60は、例えば、インクジェットプリンタ1を設置する台の上面または床等である。
また、本実施形態において、脚部24は、2個の連接部112と、4個以上(望ましくは6個以上)の突出部114とを有する。それぞれの連接部112は、レール18と平行、且つ、長尺状に連設された部材であり、台部22の底面側に設けられる。また、2個の連接部112のそれぞれは、台部22のY方向におけるそれぞれの端部側に設けられる。
また、突出部114は、インクジェットプリンタ1全体の足となる部分であり、連接部112から重力方向の下方へそれぞれ突出して載置面60と当接することにより、載置面60上で台部22を支持する。また、本実施形態においては、それぞれの連接部112に対し、複数(より好ましくは3個以上)の突出部114を設ける。例えば、1個の連接部112に対し、X方向の両端及び中央に突出部114を設けることが考えられる。この場合、例えば、2個の連接部112のそれぞれに対し、3個の突出部114が設けられるため、合計で6個の突出部114が設けられる。このように構成すれば、載置面60上において、インクジェットプリンタ1を適切に支えることができる。
また、レール18、連接部112、及び突出部114の位置関係は、例えば、重力方向の上下において一直線上に並ぶように構成することが好ましい。より具体的には、例えば、連接部112とレール18とを、台部22を挟んで対向させ、且つ、突出部114とレール18とを、連接部112及び台部22を挟んで対向させることが好ましい。
制御部30は、例えばインクジェットプリンタ1のCPU(Central Processing Unit)であり、例えば台部22、または側面部110等の内部に設けられ、インクジェットプリンタ1の各部の動作を制御する。また、制御部30には、インクジェットプリンタ1に対して動作の指示を行う入力装置32が接続されている。入力装置32としては、例えばPC(Personal Computer)が用いられ、インクジェットプリンタ1を作動させるための入力操作をPCに対して行うことにより、入力装置32であるPCから制御部30に対して制御信号が送信される。制御部30は、この制御信号に基づいて、インクジェットプリンタ1の各部を制御し、各部を作動させる。
例えば、制御部30は、主走査時において、被印刷体50におけるY方向の各位置に対し、インクジェットヘッド12に印刷を行わせる。また、主走査動作の合間に行う送り動作時において、X方向駆動部26にYバー部8をX方向へ移動させることにより、被印刷体50において次の主走査動作で印刷がされる領域を順次変更する。そのため、本実施形態によれば、被印刷体50の各位置に対し、適切に印刷を行うことができる。
図3〜図7は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの、より詳細な構成の一例を示す図であり、図3は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの上方側斜視図である。図4は、図3に示すインクジェットプリンタの下方側斜視図である。図5は、図3に示すインクジェットプリンタからYバー部及びメディアステージを取り外した状態を示す斜視図である。図6は、図3に示すインクジェットプリンタの正面図である。図7は、図6のF−F矢視図である。なお、図3〜図7に示した構成(以下、図3等の構成という)において、一部の構成の詳細部分等は、図1、図2に示した構成と異なっている。しかし、この相違は、具体的な構成の設計時における便宜上等のものであり、以下の説明をする点を除き、図3〜図7において、図1、図2と同じ符号を付した構成は、図1、図2における構成と、同一または同様のものである。
図3等の構成において、インクジェットプリンタ1全体の高さは、95cm程度である。また、Y方向における幅は、150cm程度である。X方向における幅は、100cm程度である。また、インクジェットプリンタ1により印刷可能領域のY方向における幅は、60cmである。また、この印刷可能領域のX方向における幅は、42cmである。
また、X方向駆動部26において、ボールネジ122のボールネジ軸202は、モータ120が1回転する毎に、10cm程度X方向へ移動する。モータ120の回転量と、ボールネジ軸202の移動量との比率(減速比)は、例えば3:1程度である。
また、メディアステージ28は、Z方向において5cmの範囲で、上面を移動可能であり、且つ、高さ10cm以内の治具(アタッチメント)を上面に取り付け可能な構成を有している。そのため、被印刷体50の形状に合わせて治具を取り付け、または取り外すことにより、最大高さ15cmの範囲(例えば高さが0.1mm〜15cmの範囲)の被印刷体50に対して印刷が可能になっている。
また、図3等の構成においては、図5等からわかるように、2個の被ガイド部106の両方に載る一の部材をYバー載置部108として用いている。この部材は、Y方向に延伸して台部22上を横断する板状体である。また、このような形状の部材をYバー載置部108として用いるため、図6及び図7からわかるように、メディアステージ28は、Yバー載置部108として用いる部材の一部を内部の隙間に通す構造を有している。また、ボールネジ122におけるボールネジナットは、Yバー載置部108に固定されている。
この実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。インクジェットプリンタ1で被印刷体50に印刷をする際には、メディアステージ28で被印刷体50を保持し、メディアステージ28上に載置される被印刷体50のZ方向の厚さに応じて、制御部30でメディアステージ28を制御する。これによりメディアステージ28を作動させ、Z方向におけるメディアステージ28の上面の位置を変更し、被印刷体50における印刷面の位置を調節する。詳しくは、Z方向における被印刷体50の上面を、インクジェットヘッド12から吐出したインク滴で印刷可能な位置になるように、Z方向におけるメディアステージ28の上面の位置を調節する。
制御部30は、この状態でX方向駆動部26を制御して、Yバー部8をX方向に移動させる。これにより、インクジェットヘッド12と紫外線照射部16とを備えるキャリッジ10と、被印刷体50とのX方向における相対的な位置を変更し、X方向における被印刷体50の印刷位置に、インクジェットヘッド12と紫外線照射部16とを位置させる。
さらに、制御部30は、Y方向駆動部104を制御することにより、キャリッジ10をY方向に移動させる。その際に、目的とする印刷に応じたインク滴をインクジェットヘッド12から吐出して被印刷体50に着弾させ、紫外線照射部16から紫外線を照射することにより、被印刷体50上のインクを硬化させる。
制御部30は、Y方向駆動部104を駆動させることによってキャリッジ10を主走査方向であるY方向に移動させながら印刷を行い、X方向における被印刷体50の所定の位置を印刷したら、X方向駆動部26を駆動させ、副走査方向であるX方向におけるキャリッジ10と被印刷体50との相対位置を変化させる。キャリッジ10と被印刷体50との相対位置を変化させたら、再びY方向駆動部104を駆動させてX方向における被印刷体50の所定の位置を印刷する。インクジェットプリンタ1での被印刷体50の印刷時は、これらを繰り返すことにより、被印刷体50の印刷面におけるX方向とY方向との所定の範囲を印刷する。
また、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、カラー印刷を行うのみでなく、回路基板の製造にも用いることが可能になっている。具体的には、電子回路を構成するプリント基板の配線パターンを、エッチングによって形成する場合におけるレジストを形成することが可能になっている。プリント基板は、集積回路や抵抗器、コンデンサ等の多数の電子部品(図示省略)を表面に固定することにより実装し、電子部品間に電気配線を施すことによって電子回路を構成することのできる板状の装置になっている。
図8は、回路基板素材の断面図である。本実施形態に係る回路基板の製造方法では、回路基板であるプリント基板は、回路基板素材70を用いて製造する。この回路基板素材70は、絶縁性を有する樹脂からなる基板72が、板状、またはシート状に形成されており、基板72の表面に、銅箔等の導電性を有する材料からなる導電体74が積層されている。
図9は、回路基板素材にレジストを施す場合の説明図である。回路基板の製造方法の概要について説明すると、回路基板素材70の表面に、インクジェットヘッド12によってインク滴を吐出することにより、導電体74を所望の配線パターンの形状にすることができるレジスト76を形成する。つまり、回路基板素材70を、インクジェットプリンタ1の被印刷体50として用いて、回路基板素材70に対してインク滴を吐出して、回路基板素材70の表面、即ち、導電体74の表面を、レジスト76によって所望の配線パターンの形状で覆う。
詳しくは、回路基板素材70を覆うレジスト76の形状であるレジストパターンは、入力装置32で画像データとして予め生成し、この画像データに応じてインクジェットプリンタ1の各部を作動させる。これにより、ガイドレール102に沿ってキャリッジ10を移動させながら、画像データに沿ってインクジェットヘッド12によって導電体74の表面にインク滴を吐出し、導電体74に着弾したインクに対して、紫外線照射部16によって紫外線を照射する。これにより、導電体74に着弾したインクを硬化させる。
このように画像データに沿って回路基板素材70の表面にインク滴を吐出し、インクを硬化させることにより、導電体74を所望の配線パターンの形状にすることができるレジストパターンで、導電体74の表面にレジスト76を形成する。
図10は、エッチング処理後の回路基板素材の状態を示す説明図である。導電体74の表面にレジスト76を形成したら、エッチング処理を施すことにより、導電体74における、レジスト76に覆われていない部分を除去する。エッチング処理は公知の手法で行われ、例えば塩化第二鉄水溶液等のエッチング液を用いてエッチング処理を行う。これにより、基板72に積層されている導電体74のうち、レジスト76で覆われていない導電体74が溶解され、レジスト76で覆われて保護されていた導電体74のみが基板72上に残る。つまり、導電体74は、レジスト76の形状であるレジストパターンの形状で、基板72上に残る。レジストパターンは、導電体74を所望の配線パターンの形状にすることができる形状であるため、基板72上に残った導電体74は、この配線パターンの形状で基板72上に残る。
図11は、レジストを除去した後の回路基板素材の状態を示す説明図である。不要な導電体74をエッチング処理によって除去したら、導電体74上のレジスト76を剥離して洗浄することにより、レジスト76を除去する。これにより、基板72上の導電体74を、所望の配線パターンの形状にする。
なお、これらのように、回路基板素材70の表面に吐出してレジスト76を形成する際に用いるインクは、エッチング処理では除去されず、エッチング処理後に剥離する際には、容易に剥離することができるものを用いることが好ましい。例えば、アクリル酸エステルの含有量が55〜65%、二アクリル酸ヘキサメチレンの含有量が20〜30%、開始剤の含有量が10〜15%、キナクリドンマゼンタの含有量が0.1〜5%、添加剤の含有量が0.1〜5%で混合されたUV硬化型顔料インクを用いるのが好ましい。
インクジェットプリンタ1を用いて回路基板を製造する際には、これらのように回路基板素材70の表面にインク滴を吐出し、インクをレジスト76として用いることにより、導電体74を所望の配線パターンにするが、導電体74にインク滴を吐出した場合、着弾したインクは理想的な形状にならない場合がある。
図12は、フォトペーパーにインク滴を吐出した状態を示す説明図である。被印刷体50として、例えば表面が平滑でインクが染み込み難い素材からなるフォトペーパー52にインク滴を吐出した場合、フォトペーパー52に着弾したインクは、フォトペーパー52上で均等に広がる。このため、フォトペーパー52に着弾したインク滴からなるドット54の形状は、略円形になる。
図13は、導電体にインク滴を吐出した状態を示す説明図である。表面が平滑なフォトペーパー52に対して、回路基板素材70の導電体74は、表面に研磨処理が施されているため、表面に無数の筋目78が形成されていることが多くなっている。この筋目78は、一方向に形成されている場合が多くなっているため、回路基板素材70を被印刷体50として、導電体74の表面にインク滴を吐出した場合、導電体74に着弾したインク滴は、筋目78に直交する方向よりも、筋目78に沿った方向に大きく広がる。このため、導電体74に着弾したインク滴からなるドット54の形状は、筋目78に沿った方向が長手方向になる、略楕円形状となって形成される。
図14は、導電体の筋目に直交する方向にラインを印刷した状態を示す説明図である。図15は、導電体の筋目に沿った方向にラインを印刷した状態を示す説明図である。導電体74に印刷を行った場合、インク滴からなるドット54は筋目78に沿った方向に広がるため、導電体74に多数のインク滴を吐出して所定の幅のラインを印刷した場合、導電体74に印刷された実際のラインの幅は、ラインの方向と筋目78の方向とに応じて変化することになる。例えば、図14に示すように、導電体74の表面の筋目78に直交する方向に導電体74に印刷した場合、実際に導電体74に印刷された印刷ライン80は、線幅Wが、設定された線幅よりも広くなり易くなる。一方、図15に示すように、導電体74の表面の筋目78に沿った方向に導電体74に印刷した場合、実際に導電体74に印刷された印刷ライン80は、線幅Wは、設定された線幅に近くなる。
このため、線幅W方向のドット54の数を同じ数にして、筋目78に直交する方向と筋目78に沿った方向とに導電体74にラインを印刷した場合、筋目78に直交する方向の印刷ライン80(図14)の線幅Wは、筋目78に沿った方向の印刷ライン80(図15)の線幅Wよりも広くなる。導電体74の表面に対してインク滴を吐出することによりレジスト76を形成する場合、配線パターンは、レジスト76の形状で形成されるため、導電体74に印刷されたレジスト76の形状が、レジストパターンとして設定されているものと異なっている場合、所望の配線パターンを得ることが困難になる。このため、本実施形態に係る回路基板の製造方法では、導電体74の表面の状態に応じて、インク滴の数を調節して印刷をすることにより、レジスト76を所望の形状で導電体74上に形成する。
具体的には、回路基板素材70を覆うレジスト76の形状であるレジストパターンは、画像データとして生成されて、入力装置32に記憶されており、インクジェットプリンタ1は、この画像データに沿って回路基板素材70の表面にインク滴を吐出することにより、回路基板素材70の表面にレジストパターンの形状でレジスト76を形成する。その際に、インクジェットプリンタ1は、インクを吐出する際に、導電体74の表面の状態に応じて、画像データに対するインク滴の数を減らして吐出する。即ち、インクジェットプリンタ1は、画像データに対して、導電体74の表面の筋目78に沿った方向のインク滴の数を減らしてインクを吐出する。これにより、導電体74の筋目78の方向に関わらず、導電体74上に形成するレジスト76の形状を、予め設定したレジストパターンの形状とほぼ同じ形状にする。
次に、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1を用いて回路基板素材70にレジスト76を形成する場合の手順について説明する。図16は、インクジェットプリンタを用いてレジストを印刷する場合の処理手順を示すフロー図である。図17は、テストパターンについての説明図である。インクジェットプリンタ1を用いて回路基板素材70にレジスト76を形成する場合は、まず、テストパターン82を印刷する(ステップST101)。このテストパターン82は、予め設定されてテスト用の印刷データであるテストデータを印刷したものになっており、テストデータは、入力装置32の記憶部に記憶されている。テストデータとしては、例えば、所定の線幅で設定された複数の直線からなり、複数の直線は、所定の方向に形成される複数の縦線84と、この縦線84に対して直交する方向に形成される複数の横線86とが、1つの印刷データとして設定されている。
テストパターン82を印刷する際には、実際にレジスト76を印刷する回路基板素材70と同じ材料からなり、筋目78の状態等の表面の状態が同じ状態の回路基板素材70に対して印刷する。テストパターン82は、この回路基板素材70をインクジェットプリンタ1のメディアステージ28上にセットし、実際にレジスト76を印刷する回路基板素材70と同じ印刷状態で印刷をする。その際に、インクジェットプリンタ1は、予め設定されているテストデータに対して、印刷するインク滴の数を減らして、複数のパターンで印刷する。
具体的には、縦線84と横線86の双方の線幅方向のインク滴の数、即ち、線幅方向のドット54の数を、テストデータをそのまま印刷する場合に対して、複数のパターンで減らして印刷をする。つまり、テストデータに基づいてフォトペーパー52にテストパターン82を印刷する場合のドット54の数に対して、線幅方向のドット54の数を、それぞれ異なる数だけ減らした複数のテストパターン82を、テストパターン82の印刷用の回路基板素材70に対して印刷する。
これにより、回路基板素材70には、線幅方向のインク滴の数が異なり、線幅方向のドット54の数が異なることにより、線の太さがそれぞれ異なる複数のテストパターン82が複数印刷される。本実施形態に係る回路基板の製造方法では、このようにレジスト76の形成前に、レジスト76を形成する回路基板素材70の導電体74の表面の状態と、導電体74の表面の状態が同じ状態の回路基板素材70に対して、所定のテストデータに対するインク滴の数の減らし方を異ならせて吐出したテストパターン82を、複数形成する。
なお、このテストパターン82では、回路基板素材70に対する縦線84と横線86とでテストデータに対するインク滴の数の減らし方を異ならせたものを、複数形成する。例えば、あるテストパターン82では、縦線84の線幅方向のインク滴の数よりも、横線86の線幅方向のインク滴の数を減らし、別のテストパターン82では、横線86の線幅方向のインク滴の数よりも、縦線84の線幅方向のインク滴の数を減らして形成する。また、テストパターン82の中には、縦線84と横線86とのいずれか一方の線幅方向のインク滴の数を減らさないものも形成する。
次に、印刷された線の幅を判定する(ステップST102)。この判定は、作業者が、目視で判定したり、線幅を測定して判定したりすることにより行う。つまり、複数の回路基板素材70に印刷された複数のテストパターン82のうち、テストデータで設定されている線幅に近いものを判定する。例えば、各テストパターン82の線幅を測定し、テストデータをフォトペーパー52に印刷した場合の線幅と比較することにより、印刷されたテストパターン82の線の幅を判定する。
次に、インク滴を減らす量を決定する(ステップST103)。この決定は、印刷されたテストパターン82の線の幅を判定し、複数のテストパターン82のうち、実際にレジスト76を回路基板素材70に形成する場合の線の幅に適したテストパターン82を作業者が選択することにより行う。つまり、テストパターン82は、線幅方向のインク滴の数が異なっているため、複数のテストパターン82のうち、1つのテストパターン82を選択することにより、線幅に対してインク滴を減らす量を決定する。テストパターン82を決定したら、その旨を入力装置32に入力する。
なお、このように選択したテストパターン82は、導電体74の表面の筋目78に沿った方向に広がり易くなっているインク滴で、所定の線幅を有するレジスト76を導電体74の表面に形成した際に、レジスト76の線幅を所望の幅にすることのできるパターンになっている。つまり、選択したテストパターン82は、導電体74の表面の筋目78に交差する方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数を、筋目78に沿った方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数に対して減らして吐出することにより、いずれの延在方向においても所望の線幅でレジスト76を形成することを実現できるパターンになっている。
次に、印刷データを変更する(ステップST104)。つまり、インクジェットプリンタ1によって回路基板素材70に対して実際にレジスト76を形成する場合における、レジストパターンを示す画像データに沿って印刷を行う際における印刷データを、インク滴を減らしたものに変更する。具体的には、入力装置32に入力されたテストパターン82が、テストデータに対してインク滴の数を減らす際の減らし方と同じ減らし方になるように、画像データ中の線幅方向のインク滴の数を、画像データに沿ってフォトペーパー52に印刷を行う際の印刷データに対して減らすように印刷データを変更する。
その際に、画像データにおいて線の幅が広い部分では、線のエッジ部分、即ち、インクを吐出して印刷する部分と、印刷しない部分との境界部分付近におけるインク滴の数を、画像データに沿ってフォトペーパー52に印刷を行う際の印刷データに対して減らすように印刷データを変更する。つまり、印刷データの変更は、画像データにおいて画素データが連続しているところにおける、画素データが有る所と無い所との境目の画素データを、エッジから決定された数分だけ削除することにより行う。この印刷データは、画像データに基づいて入力装置32で生成するため、印刷データの変更も入力装置32で行う。
印刷データを変更したら、変更した印刷データを入力装置32からインクジェットプリンタ1に送信し、インクジェットプリンタ1で最終印刷を行う(ステップST105)。つまり、実際に配線パターンを形成する回路基板素材70に対して、ステップST104で変更した印刷データで、画像データに沿って印刷を行う。即ち、複数のテストパターン82のうち選択したテストパターン82の、テストデータに対するインク滴の数の減らし方と同じ減らし方で、画像データに対してインク滴の数を減らして、インクジェットヘッド12で回路基板素材70の表面に対してインクを吐出する。これにより、インクジェットヘッド12は、導電体74の表面の筋目78に交差する方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数を、導電体74の表面の筋目78に沿った方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数に対して減らして、回路基板素材70の表面にインクを吐出する。このように吐出したインクにより、回路基板素材70の導電体74の表面には、予め設定されたレジストパターンの形状とほぼ同じ形状で、レジスト76が形成される。
予め設定されたレジストパターンで導電体74上にレジスト76を形成したら、回路基板素材70に対して後工程でエッチング処理を行った後、レジスト76を剥離する。これにより、導電体74は、所望の配線パターンの形状で基板72上に残り、回路基板素材70には、所望の配線パターンが形成される。
以上の実施形態に係る回路基板の製造方法では、導電体74の筋目78に交差する方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数を、筋目78に沿った方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数に対して減らして、インクを回路基板素材70に吐出することによってレジスト76を形成している。このため、導電体74に着弾したインクが筋目78に沿って広がることに起因する、画像データに対するレジスト76の形状のずれを低減することができ、導電体74の表面の状態に関わらず、設定されたレジストパターンに近い形状でレジスト76を形成することができる。具体的には、レジスト76中のライン状に形成されている部分の線幅を、設定されたレジストパターン中のライン状の部分の線幅とほぼ同じ線幅にして、レジスト76を形成することができる。この結果、精度が高いレジスト76を、インクジェットを用いて得ることができる。
また、実施形態に係る回路基板の製造方法では、レジスト76は、複数のテストパターン82のうちのいずれか1つの、テストデータに対するインク滴の数の減らし方と同じ減らし方で、導電体74の筋目78に交差する方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数を減らして吐出することにより形成する。この結果、導電体74の表面の状態に応じた適切なインク滴の量で、レジスト76を形成することができ、精度が高いレジスト76を、導電体74の表面の状態に関わらず得ることができる。
また、実施形態に係る回路基板の製造方法では、予め生成された画像データに対してインク滴を減らす量は、実際のレジスト76の形成前に複数のテストパターン82を形成し、このテストパターン82の中から実際の印刷に用いる印刷形態を作業者が選択をすることによって決定する。この結果、画像データに対してインク滴を減らす量を容易に決定することができ、精度が高いレジスト76を、容易に得ることができる。
また、以上の実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、インクジェットヘッド12から回路基板素材70にインクを吐出することによりレジスト76を形成すると共に、導電体74の筋目78に交差する方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数を、筋目78に沿った方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数に対して減らして、インクを吐出することによりレジスト76を形成する。これにより、導電体74に着弾したインクが筋目78に沿って広がることに起因する、画像データに対するレジスト76の形状のずれを低減することができ、導電体74の表面の状態に関わらず、設定されたレジストパターンに近い形状でレジスト76を形成することができる。この結果、精度が高いレジスト76を、インクジェットを用いて得ることができる。
〔変形例〕
なお、上述した回路基板の製造方法及びインクジェットプリンタ1では、複数のテストパターン82の中から、実際にレジスト76を回路基板素材70に形成する場合の線の幅に適したテストパターン82を選択するのは作業者が行っているが、この選択もインクジェットプリンタ1で行ってもよい。
図18は、実施形態に係るインクジェットプリンタの変形例であり、カメラを設けた場合の説明図である。テストパターン82の選択をインクジェットプリンタ1で行う場合には、例えば図18に示すように、インクジェットプリンタ1に、導電体74の表面を撮像する撮像手段であるカメラ90を設けてもよい。このカメラ90は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を備えており、撮像した情報を電気信号によって制御部30に伝達することが可能になっている。また、制御部30は、入力装置32との間で互いに情報のやり取りが可能になっているため、カメラ90で撮像した撮像データは、制御部30を介して入力装置32にも伝達可能になっている。さらにカメラ90は、キャリッジ10と同様にガイドレール102に沿って移動することが可能になっており、Y方向における所望の位置で撮像できるようになっている。
複数のテストパターン82の中から、実際にレジスト76を回路基板素材70に形成する場合の線の幅に適したテストパターン82を選択する際には、テスト用の回路基板素材70に印刷した複数のテストパターン82を印刷(図16、ステップST101)した後、テストパターン82の位置までカメラ90を移動させて、導電体74の表面を撮像する。これによりカメラ90は、回路基板素材70上の全てのテストパターン82を撮像する。カメラ90で撮像した際の撮像データは、制御部30を介して入力装置32に伝達される。
入力装置32では、複数のテストパターン82のうち、テストデータで設定されている線幅に近いものを、撮像データに基づいて判定する。これにより、複数のテストパターン82の線の幅を判定する(図16、ステップST102)。次に、複数のテストパターン82のうち、実際にレジスト76を回路基板素材70に形成する場合の線の幅に適したテストパターン82を入力装置32で選択することにより、線幅に対してインク滴を減らす量を決定する(図16、ステップST103)。
その後、選択したテストパターン82に基づいて印刷データを変更し(図16、ステップST104)、変更した印刷データを入力装置32からインクジェットプリンタ1に送信することにより、インクジェットプリンタ1で最終印刷を行う(図16、ステップST105)。
これにより、インクジェットヘッド12は、カメラ90で撮像した導電体74の撮像データに基づいて、予め生成されている画像データに対してインク滴の数を減らして、実際にレジスト76を形成する回路基板素材70に向けてインクを吐出する。つまり、導電体74の筋目78に交差する方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数を、筋目78に沿った方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数に対して減らして、実際にレジスト76を形成する回路基板素材70に向けてインクを吐出する。これにより、導電体74上には、予め設定されたレジストパターンの形状とほぼ同じ形状で、レジスト76が形成される。
このように、テストパターン82をカメラ90で撮像し、撮像データに基づいてインク滴の数を入力装置32で決定することにより、インク滴の量を決める際における作業者の負担を低減することができる。この結果、画像データに対してインク滴を減らす量を、より容易に決定することができ、精度が高いレジスト76を、より容易に得ることができる。
また、上述した実施形態では、テストパターン82は、複数のテストパターン82のうち、1つを選択しているのみであるが、縦線84方向と横線86方向でそれぞれ選択してもよい。つまり、複数のテストパターン82のうち、縦線84方向で好ましいテストパターン82と、横線86方向で好ましいテストパターン82とをそれぞれ選択し、印刷データの変更時には、縦線84方向と横線86方向とのそれぞれのテストパターン82に沿って変更するのが好ましい。これにより、設定されたレジストパターンに近い形状のレジスト76を、導電体74の表面の状態に応じて、より高い精度で得ることができる。
また、回路基板素材70上に形成するレジスト76は、導電体74の筋目78に対して直交する方向、または筋目78に沿った方向以外の方向に延在して形成されることも多々ある。このような場合には、インクは、導電体74の筋目78に交差する方向に延在するレジスト76の線幅方向におけるインク滴の数は、筋目78に対する延在方向の角度が大きくなるに従って、筋目78に沿った方向に延在するレジスト78の線幅方向におけるインク滴の数に対して多く減らして吐出するのが好ましい。これにより、レジスト76の線幅の方向が、筋目78に沿った方向に近くなるに従って、インク滴の数を減らすことができるので、導電体74に着弾したインクが筋目78に沿って広がることに起因する、画像データに対するレジスト76の形状のずれを、より確実に低減することができる。この結果、インクジェットを用いて形成するレジスト76の精度を、より確実に高くすることができる。
また、上述した実施形態では、画像データや印刷データの生成や、各データの記憶は入力装置32で行っているが、これらはインクジェットプリンタ1で行ってもよい。また、実施形態では、入力装置32はPCが用いられているが、入力装置32としては、いわゆるタブレット端末等が用いられていてもよく、また、インクジェットプリンタ1に組み込まれていてもよい。
また、上述した実施形態では、テストパターン82を印刷した後、インク滴を減らす量を決定しているが、常時同じ態様の回路基板素材70に対して印刷を行ってレジスト76を形成する場合には、画像データに対してインク滴の数を減らした印刷データを、インクジェットプリンタ1や入力装置32に予め記憶しておいてもよい。また、回路基板素材70の種類が限定的である場合には、回路基板素材70に応じた印刷データを予め生成してインクジェットプリンタ1や入力装置32に記憶し、印刷する回路基板素材70に応じて印刷データを切り替えてもよい。これらにより、導電体74の表面の状態に応じてインク滴を減らす数を決める手順を省くことができるため、精度が高いレジスト76を、より容易に得ることができる。
1 インクジェットプリンタ
8 Yバー部
10 キャリッジ
12 インクジェットヘッド
16 紫外線照射部
18 レール
20 支持部材
22 台部
24 脚部
26 X方向駆動部
28 メディアステージ
30 制御部
32 入力装置
50 被印刷体
52 フォトペーパー
54 ドット
60 載置面
70 回路基板素材
72 基板
74 導電体
76 レジスト
78 筋目
80 印刷ライン
82 テストパターン
84 縦線
86 横線
90 カメラ(撮像手段)
102 ガイドレール
104 Y方向駆動部
106 被ガイド部
108 Yバー載置部
110 側面部
120 モータ

Claims (5)

  1. 基板の表面に導電体が積層された回路基板素材の表面を配線パターンの形状でレジストによって覆い、露出している前記導電体をエッチング処理で除去することにより前記導電体を前記配線パターンの形状にする回路基板の製造方法において、
    前記回路基板素材を覆う前記レジストの形状であるレジストパターンは、画像データとして生成し、
    前記レジストは、前記画像データに沿って前記回路基板素材の表面にインク滴を吐出することにより前記回路基板素材の表面に前記レジストパターンの形状で形成すると共に、前記インクを吐出する際には、前記導電体の表面の筋目に交差する方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数を、前記筋目に沿った方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数に対して減らして吐出することを特徴とする回路基板の製造方法。
  2. 前記レジストの形成前に、前記レジストを形成する前記回路基板素材の前記導電体の表面の状態と、前記導電体の表面の状態が同じ状態の前記回路基板素材に対して、所定のテストデータに対する前記インク滴の数の減らし方を異ならせて吐出したテストパターンを複数形成し、
    前記レジストは、前記回路基板素材の表面に前記インクを吐出する際に、前記テストパターンのうちのいずれか1つの、前記テストデータに対する前記インク滴の数の減らし方と同じ減らし方で、前記筋目に交差する方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数を、前記筋目に沿った方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数に対して減らして吐出することにより形成することを特徴とする請求項1に記載の回路基板の製造方法。
  3. 前記筋目に交差する方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数は、前記筋目に対する延在方向の角度が大きくなるに従って、前記筋目に沿った方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数に対して多く減らすことを特徴とする請求項1または2に記載の回路基板の製造方法。
  4. 基板の表面に導電体が積層された回路基板素材の表面を配線パターンの形状で覆い、露出している前記導電体をエッチング処理で除去することにより前記導電体を前記配線パターンの形状にするレジストを、前記回路基板素材の表面に対してインクジェットヘッドによってインク滴を吐出することにより形成するインクジェットプリンタにおいて、
    前記回路基板素材を覆う前記レジストの形状であるレジストパターンは、画像データとして生成され、
    前記インクジェットヘッドは、前記画像データに沿って前記インク滴を吐出し、且つ、前記導電体の表面の筋目に交差する方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数を、前記筋目に沿った方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数に対して減らして吐出することにより前記回路基板素材の表面に前記レジストパターンの形状で前記レジストを形成することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 前記導電体の表面を撮像する撮像手段を備え、
    前記インクジェットヘッドは、前記撮像手段で撮像した前記導電体の撮像データに基づいて、前記筋目に交差する方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数を、前記筋目に沿った方向に延在する前記レジストの線幅方向における前記インク滴の数に対して減らして吐出することを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
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