JP2015132908A - 産業用計算機監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラント監視制御システムにおける計算機のH/W(ハードウェア)とS/W(ソフトウェア)が相互に影響して発生する不具合を検出する産業用計算機監視装置を得る。
【解決手段】計算機に接続されたH/WとインストールされたS/WとH/W及びS/Wの挙動を定義した定義ファイルとの組み合わせによって発生する不具合のパターンを過去の試験を通じて予め作成し、データサーバ6の補助記憶装置7に不具合発生定義パターンリスト8として保存しておき、データサーバ6の情報収集・監視S/W10が、プラント監視制御システムを構成する計算機1について、接続されたH/W3とインストールされたS/W4とH/W3及びS/W4の挙動を定義した定義ファイルとに関する情報を収集し、この収集データと不具合発生定義パターンリスト8とを比較して、計算機1の不具合を検出する。
【選択図】図1
【解決手段】計算機に接続されたH/WとインストールされたS/WとH/W及びS/Wの挙動を定義した定義ファイルとの組み合わせによって発生する不具合のパターンを過去の試験を通じて予め作成し、データサーバ6の補助記憶装置7に不具合発生定義パターンリスト8として保存しておき、データサーバ6の情報収集・監視S/W10が、プラント監視制御システムを構成する計算機1について、接続されたH/W3とインストールされたS/W4とH/W3及びS/W4の挙動を定義した定義ファイルとに関する情報を収集し、この収集データと不具合発生定義パターンリスト8とを比較して、計算機1の不具合を検出する。
【選択図】図1
Description
プラント監視制御システムを構成する計算機のハードウェアとソフトウェアが相互に影響して発生する不具合を監視する産業用計算機監視装置に関するものである。
プラント監視制御システムにおいては、計算機に接続されたH/W(ハードウェア)と、計算機にインストールされたS/W(ソフトウェア)が相互に影響する定義誤りによって、不具合が発生する。
例えば、計算機に接続される入力I/F(インタフェース)の型によって設定内容が異なる定義ファイルがあるとする。この場合、入力I/F1と定義内容Aの組み合わせであれば不具合が起きないが、入力I/F2と定義内容Aの組み合わせの場合に不具合が起きる。
これを解決するために、ネットワークシステムにおいて、定義ファイルの誤りをルールとして記述して追加することで、誤りを検出する手法が記載されている。(特許文献1参照)
例えば、計算機に接続される入力I/F(インタフェース)の型によって設定内容が異なる定義ファイルがあるとする。この場合、入力I/F1と定義内容Aの組み合わせであれば不具合が起きないが、入力I/F2と定義内容Aの組み合わせの場合に不具合が起きる。
これを解決するために、ネットワークシステムにおいて、定義ファイルの誤りをルールとして記述して追加することで、誤りを検出する手法が記載されている。(特許文献1参照)
従来は、定義ファイルの誤りをルールとして記述して追加することで誤りを検出している。
しかしながら、この方法では、定義ファイルの誤りについては、検出できても、計算機に接続されているH/Wの種類とインストールされているS/Wのバージョンの組み合わせによって発生する不具合を検出することができないという問題があった。
しかしながら、この方法では、定義ファイルの誤りについては、検出できても、計算機に接続されているH/Wの種類とインストールされているS/Wのバージョンの組み合わせによって発生する不具合を検出することができないという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、プラント監視制御システムにおける計算機のH/WとS/Wが相互に影響して発生する不具合を検出する産業用計算機監視装置を得ることを目的とする。
この発明に係わる産業用計算機監視装置においては、計算機に接続されたハードウェアと、計算機にインストールされたソフトウェアと、当該ハードウェア及び当該ソフトウェアの各挙動をそれぞれ定義した定義ファイルの定義内容とによって発生する不具合のパターンが予め作成され、記憶装置に保存された不具合パターンリスト、及びプラント監視制御システムを構成する計算機を対象計算機として、対象計算機に接続されたハードウェアと、対象計算機にインストールされたソフトウェアと、対象計算機のハードウェア及びソフトウェアの各挙動を定義した定義ファイルとに関する情報を収集した収集データを不具合パターンリストと比較して、対象計算機の不具合を検出する監視手段を備えたものである。
この発明によれば、計算機に接続されたハードウェアと、計算機にインストールされたソフトウェアと、当該ハードウェア及び当該ソフトウェアの各挙動をそれぞれ定義した定義ファイルの定義内容とによって発生する不具合のパターンが予め作成され、記憶装置に保存された不具合パターンリスト、及びプラント監視制御システムを構成する計算機を対象計算機として、対象計算機に接続されたハードウェアと、対象計算機にインストールされたソフトウェアと、対象計算機のハードウェア及びソフトウェアの各挙動を定義した定義ファイルとに関する情報を収集した収集データを不具合パターンリストと比較して、対象計算機の不具合を検出する監視手段を備えたので、不適切なハードウェアとソフトウェアの組合せや定義ファイルの定義内容の不具合を検出することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による産業用計算機監視システムを示す全体構成図である。
図1において、計算機1には、タッチパネル、マウスキーボード、グラフィックカードなどのH/W3が接続されている。補助記憶装置2は、計算機1に設けられ、マンマシンM/W(ミドルウェア)などのS/W4がインストールされるとともに、H/W3及びS/W4の挙動を設定した定義ファイル5が設けられている。定義ファイル5は、各H/W、S/Wについて1つ以上が生成されている。
データサーバ6(産業用計算機監視装置)は、計算機1に接続され、補助記憶装置7を有する。補助記憶装置7は、過去に試験で、H/W3及びS/W4が相互に影響して不具合が発生した定義パターンをリスト化した不具合発生定義パターンリスト8(不具合パターンリスト)と、後述する情報収集・監視S/W10(監視手段)とを有する。
ここで、不具合が発生する定義パターンとは、例えば、特定のマウスと特定の定義ファイルの記述の仕方の組合せで、特定のS/Wがダウンするというような、サポートしていない、H/W3とS/W4と定義ファイル5との組合せのことである。
情報収集・監視S/W10は、計算機1に接続されているH/W3の型名やバージョン情報と、S/W4のS/WパッケージやS/Wバージョン情報と、定義ファイル5の情報を収集し、収集データ9に情報を書き込み、不具合発生定義パターンリスト8と比較する。
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による産業用計算機監視システムを示す全体構成図である。
図1において、計算機1には、タッチパネル、マウスキーボード、グラフィックカードなどのH/W3が接続されている。補助記憶装置2は、計算機1に設けられ、マンマシンM/W(ミドルウェア)などのS/W4がインストールされるとともに、H/W3及びS/W4の挙動を設定した定義ファイル5が設けられている。定義ファイル5は、各H/W、S/Wについて1つ以上が生成されている。
データサーバ6(産業用計算機監視装置)は、計算機1に接続され、補助記憶装置7を有する。補助記憶装置7は、過去に試験で、H/W3及びS/W4が相互に影響して不具合が発生した定義パターンをリスト化した不具合発生定義パターンリスト8(不具合パターンリスト)と、後述する情報収集・監視S/W10(監視手段)とを有する。
ここで、不具合が発生する定義パターンとは、例えば、特定のマウスと特定の定義ファイルの記述の仕方の組合せで、特定のS/Wがダウンするというような、サポートしていない、H/W3とS/W4と定義ファイル5との組合せのことである。
情報収集・監視S/W10は、計算機1に接続されているH/W3の型名やバージョン情報と、S/W4のS/WパッケージやS/Wバージョン情報と、定義ファイル5の情報を収集し、収集データ9に情報を書き込み、不具合発生定義パターンリスト8と比較する。
次に、動作について説明する。
計算機1の運用開始前に、データサーバ6の補助記憶装置7に不具合発生定義パターンリスト8をインストールする。
不具合発生定義パターンリスト8には、タッチパネル、マウスキーボード、グラフィックカードなどの接続されているH/W3の型名やバージョン情報、マンマシンM/WなどのインストールされているS/W4のバージョン情報の組み合わせで不具合が発生する定義パターンがリストされている。
計算機1の運用開始前に、データサーバ6の補助記憶装置7に不具合発生定義パターンリスト8をインストールする。
不具合発生定義パターンリスト8には、タッチパネル、マウスキーボード、グラフィックカードなどの接続されているH/W3の型名やバージョン情報、マンマシンM/WなどのインストールされているS/W4のバージョン情報の組み合わせで不具合が発生する定義パターンがリストされている。
また、データサーバ6の補助記憶装置7には、情報収集・監視S/W10もインストールされており、計算機1にアクセスし、接続されているH/W3の情報、インストールされているS/W4の情報、定義ファイル5の情報を収集して収集データ9を作成する。
この収集データ9の作成後に、工場環境及び現地環境で、情報収集・監視S/W10が、不具合発生定義パターンリスト8と収集データ9を比較することで、異常な定義ファイルや不具合を発生するH/WとS/Wの組み合わせを検出することができる。
この収集データ9の作成後に、工場環境及び現地環境で、情報収集・監視S/W10が、不具合発生定義パターンリスト8と収集データ9を比較することで、異常な定義ファイルや不具合を発生するH/WとS/Wの組み合わせを検出することができる。
次に、図2を用いて、データサーバ6の動作について説明する。
計算機1の運用開始前に、情報収集・監視S/W10が、計算機1のH/W3の情報、S/W4の情報、定義ファイル5の情報を収集し(ステップS1)、収集したデータを補助記憶装置7の収集データ9に保存する(ステップS2)。
次いで、情報収集・監視S/W10は、収集データ9に収集したH/W3の情報、S/W4の情報、定義ファイル5と、不具合発生定義パターンリスト8に登録されている既知の不具合の発生するH/WとS/Wと定義ファイルの情報の組合せとを比較し(ステップS3)、収集データ9のH/W3の情報とS/W4の情報と定義ファイル5が、不具合発生定義パターンに合致するか否かをチェックする(ステップS4)。
情報収集・監視S/W10は、ステップS4で、合致する場合は異常として検出する(ステップS5)。
計算機1の運用開始前に、情報収集・監視S/W10が、計算機1のH/W3の情報、S/W4の情報、定義ファイル5の情報を収集し(ステップS1)、収集したデータを補助記憶装置7の収集データ9に保存する(ステップS2)。
次いで、情報収集・監視S/W10は、収集データ9に収集したH/W3の情報、S/W4の情報、定義ファイル5と、不具合発生定義パターンリスト8に登録されている既知の不具合の発生するH/WとS/Wと定義ファイルの情報の組合せとを比較し(ステップS3)、収集データ9のH/W3の情報とS/W4の情報と定義ファイル5が、不具合発生定義パターンに合致するか否かをチェックする(ステップS4)。
情報収集・監視S/W10は、ステップS4で、合致する場合は異常として検出する(ステップS5)。
実施の形態1によれば、工場環境及び現地環境で、情報収集・監視S/Wが、不具合発生定義パターンリストと収集データを比較することで、異常な定義ファイルや不適切なH/W、S/Wの組合せを検出することができる。
実施の形態2.
以下、実施の形態2を図に基づいて説明する。
図3は、この発明の実施の形態2による産業用計算機監視システムを示す全体構成図である。
図3において、1〜7、9、10は図1におけるものと同一のものである。図3では、工場での試験時の計算機1のH/W3、S/W4及び定義ファイル5の情報であるH/W・S/W情報リスト11(第一の収集データ)が補助記憶装置7に格納されている。
以下、実施の形態2を図に基づいて説明する。
図3は、この発明の実施の形態2による産業用計算機監視システムを示す全体構成図である。
図3において、1〜7、9、10は図1におけるものと同一のものである。図3では、工場での試験時の計算機1のH/W3、S/W4及び定義ファイル5の情報であるH/W・S/W情報リスト11(第一の収集データ)が補助記憶装置7に格納されている。
実施の形態2の構成では、実施の形態1の構成の不具合発生定義パターンリスト8に替えて、工場での試験時のH/W・S/W情報リスト11を加えている。この構成では、工場での試験時に、現地での入れ替え対象となる計算機のH/W、S/W及び定義ファイル情報を情報収集・監視S/W10が収集し、H/W・S/W情報リスト11に保存する。
そして、計算機の出荷後、現地の計算機のH/W、S/W構成と工場での計算機のH/W、S/W構成の違いをチェックする。
そして、計算機の出荷後、現地の計算機のH/W、S/W構成と工場での計算機のH/W、S/W構成の違いをチェックする。
次に、工場での計算機1の試験時におけるデータサーバ6の動作を図4に基づいて説明する。
現地での入れ替え対象となる計算機1のH/W3、S/W4、定義ファイル5の情報を情報収集・監視S/W10が収集し(ステップS11)、収集したデータをH/W・S/W情報リスト11として補助記憶装置7に保存する(ステップS12)。
現地での入れ替え対象となる計算機1のH/W3、S/W4、定義ファイル5の情報を情報収集・監視S/W10が収集し(ステップS11)、収集したデータをH/W・S/W情報リスト11として補助記憶装置7に保存する(ステップS12)。
次に、現地における計算機1に対するデータサーバ6の動作を図5に基づいて説明する。
現地で計算機1に接続されているH/W3、S/W4、定義ファイル5の情報を情報収集・監視S/W10が収集し(ステップS21)、収集したデータを補助記憶装置7の収集データ9(第二の収集データ)に保存する(ステップS22)。
次いで、H/W・S/W情報リスト11と収集データ9を比較し(ステップS23)、違いがあるかどうかを確認する(ステップS24)。違いがあれば、現地の計算機1と工場試験環境での計算機との違いとして検出する(ステップS25)。
現地で計算機1に接続されているH/W3、S/W4、定義ファイル5の情報を情報収集・監視S/W10が収集し(ステップS21)、収集したデータを補助記憶装置7の収集データ9(第二の収集データ)に保存する(ステップS22)。
次いで、H/W・S/W情報リスト11と収集データ9を比較し(ステップS23)、違いがあるかどうかを確認する(ステップS24)。違いがあれば、現地の計算機1と工場試験環境での計算機との違いとして検出する(ステップS25)。
なお、上述の実施の形態2では、補助記憶装置7に不具合発生定義パターンリスト8を保存しない構成について述べたが、補助記憶装置7に不具合発生定義パターンリスト8を保存したものであってもかまわない。
実施の形態2によれば、現地に据付けられている計算機が、工場での構成と異なる場合の違いを検出することができる。
実施の形態3.
以下、実施の形態3を図に基づいて説明する。
図6は、この発明の実施の形態3による産業用計算機監視システムを示す全体構成図である。
図6において、1〜7、9、10は図1におけるものと同一のものである。図6では、補助記憶装置7に、定義ファイル5へのファイルパス情報である定義ファイルパス情報リスト12を格納している。
以下、実施の形態3を図に基づいて説明する。
図6は、この発明の実施の形態3による産業用計算機監視システムを示す全体構成図である。
図6において、1〜7、9、10は図1におけるものと同一のものである。図6では、補助記憶装置7に、定義ファイル5へのファイルパス情報である定義ファイルパス情報リスト12を格納している。
実施の形態3は、実施の形態1で説明した構成の不具合発生定義パターンリスト8に替えて、定義ファイル5の正しいファイルパス情報(定義ファイル5への正しい道筋を示すパス情報)をリスト化した定義ファイルパス情報リスト12を予め作成している。
この構成では、工場の計算機および現地の計算機にある定義ファイルパスの誤りと、想定外の定義ファイルがインストールされていないかをチェックすることができる。
この構成では、工場の計算機および現地の計算機にある定義ファイルパスの誤りと、想定外の定義ファイルがインストールされていないかをチェックすることができる。
次に、実施の形態3のデータサーバ6の動作を図7に基づいて説明する。
工場および現地の計算機1に対して、情報収集・監視S/W10が、計算機の定義ファイルパスの情報を収集し(ステップS31)、収集したデータを補助記憶装置7に収集データ9として保存する(ステップS32)。情報収集・監視S/W10は、定義ファイルパス情報リスト12と収集データ9を比較し(ステップS33)、収集データ9の定義ファイルパスの情報が、定義ファイルパス情報リスト12のものと違いがあるかどうかをチェックする(ステップS34)。違いがあれば、情報収集・監視S/W10は、定義ファイル5のパス誤りを検出する(ステップS35)。
工場および現地の計算機1に対して、情報収集・監視S/W10が、計算機の定義ファイルパスの情報を収集し(ステップS31)、収集したデータを補助記憶装置7に収集データ9として保存する(ステップS32)。情報収集・監視S/W10は、定義ファイルパス情報リスト12と収集データ9を比較し(ステップS33)、収集データ9の定義ファイルパスの情報が、定義ファイルパス情報リスト12のものと違いがあるかどうかをチェックする(ステップS34)。違いがあれば、情報収集・監視S/W10は、定義ファイル5のパス誤りを検出する(ステップS35)。
実施の形態3によれば、工場の計算機および現地の計算機にある定義ファイルパスの誤りと、想定外の定義ファイルがインストールされていないかをチェックすることができる。
実施の形態4.
以下、実施の形態4を図に基づいて説明する。
図8は、この発明の実施の形態4による産業用計算機監視システムを示す全体構成図である。
図8において、1〜7、9、10は図1におけるものと同一のものである。図8では、機種間での不具合情報すなわち機種混在に起因する不具合発生定義パターンのリストである機種混在不具合発生定義パターンリスト13(不具合パターンリスト)が、補助記憶装置7に記憶されている。
以下、実施の形態4を図に基づいて説明する。
図8は、この発明の実施の形態4による産業用計算機監視システムを示す全体構成図である。
図8において、1〜7、9、10は図1におけるものと同一のものである。図8では、機種間での不具合情報すなわち機種混在に起因する不具合発生定義パターンのリストである機種混在不具合発生定義パターンリスト13(不具合パターンリスト)が、補助記憶装置7に記憶されている。
実施の形態4は、実施の形態1で説明した構成をプラント全体に拡張し、不具合発生定義パターンリスト8に替えて、機種混在に起因する不具合発生定義パターンのリストである機種混在不具合発生定義パターンリスト13を加えている。
これにより、プラント全体の計算機(プラント監視制御システムを構成する全ての計算機)に対して、計算機の機種情報を収集することで、機種の混在による不具合を検出できる。
これにより、プラント全体の計算機(プラント監視制御システムを構成する全ての計算機)に対して、計算機の機種情報を収集することで、機種の混在による不具合を検出できる。
次に、実施の形態4のデータサーバ6の動作を図9に基づいて説明する。
計算機1の運用開始前に、情報収集・監視S/W10が、計算機1のH/W3の情報、S/W4の情報、定義ファイル5の情報を収集するのは実施の形態1と同じであるが、それをプラント全体の計算機に対して実施する(ステップS41)。また、プラント全体の計算機の機種情報も収集する(ステップS42)。
そして、収集したデータを補助記憶装置7に収集データ9として保存する(ステップS43)。次いで、情報収集・監視S/W10は、機種混在不具合発生定義パターンリスト13と収集データ9を比較し(ステップS44)、収集データ9が、機種混在に起因する不具合発生定義パターンに合致するかどうかをチェックする(ステップS45)。合致すれば、異常として検出する(ステップS46)。
計算機1の運用開始前に、情報収集・監視S/W10が、計算機1のH/W3の情報、S/W4の情報、定義ファイル5の情報を収集するのは実施の形態1と同じであるが、それをプラント全体の計算機に対して実施する(ステップS41)。また、プラント全体の計算機の機種情報も収集する(ステップS42)。
そして、収集したデータを補助記憶装置7に収集データ9として保存する(ステップS43)。次いで、情報収集・監視S/W10は、機種混在不具合発生定義パターンリスト13と収集データ9を比較し(ステップS44)、収集データ9が、機種混在に起因する不具合発生定義パターンに合致するかどうかをチェックする(ステップS45)。合致すれば、異常として検出する(ステップS46)。
実施の形態4によれば、プラント全体の計算機に対して、計算機の機種情報を収集することで、機種の混在による不具合を検出することができる。
実施の形態5.
以下、実施の形態5を図に基づいて説明する。
図10は、この発明の実施の形態5による産業用計算機監視システムを示す全体構成図である。
図10において、1〜7、9、10は図3におけるものと同一のものである。図10では、試験時のプラント全体の計算機1の機種、H/W、S/W及び定義ファイル情報のリストである機種・H/W・S/W構成情報リスト14を補助記憶装置7に格納している。
以下、実施の形態5を図に基づいて説明する。
図10は、この発明の実施の形態5による産業用計算機監視システムを示す全体構成図である。
図10において、1〜7、9、10は図3におけるものと同一のものである。図10では、試験時のプラント全体の計算機1の機種、H/W、S/W及び定義ファイル情報のリストである機種・H/W・S/W構成情報リスト14を補助記憶装置7に格納している。
実施の形態5は、実施の形態2で説明した構成をプラント全体に拡張し、試験時のH/W・S/W情報リスト11に替えて、試験時のプラント全体の計算機1の機種、H/W、S/W、定義ファイル情報のリストである機種・H/W・S/W構成情報リスト14を補助記憶装置7に格納している。
これにより、現地でのプラント全体の計算機1に対して、機種、接続されているH/W3、インストールされているS/W4及び定義ファイル5の情報を収集し、試験環境との違いを検出する。
これにより、現地でのプラント全体の計算機1に対して、機種、接続されているH/W3、インストールされているS/W4及び定義ファイル5の情報を収集し、試験環境との違いを検出する。
次に、実施の形態5のデータサーバ6の工場での試験時の動作を図11に基づいて説明する。
工場において、現地の機種構成と同様の構成の計算機1を試験する際に、プラント全体の計算機1の機種、接続されているH/W3、インストールされているS/W4及び定義ファイル5の情報を情報収集・監視S/W10が収集し(ステップS51)、収集したプラント全体の計算機1の機種、接続されているH/W3、インストールされているS/W4及び定義ファイル5の情報を、機種・H/W・S/W構成情報リスト14として補助記憶装置7に保存する(ステップS52)。
工場において、現地の機種構成と同様の構成の計算機1を試験する際に、プラント全体の計算機1の機種、接続されているH/W3、インストールされているS/W4及び定義ファイル5の情報を情報収集・監視S/W10が収集し(ステップS51)、収集したプラント全体の計算機1の機種、接続されているH/W3、インストールされているS/W4及び定義ファイル5の情報を、機種・H/W・S/W構成情報リスト14として補助記憶装置7に保存する(ステップS52)。
次に、現地のプラント全体の計算機に対するデータサーバ6の動作を図12に基づいて説明する。
情報収集・監視S/W10が、現地のプラント全体の計算機1の機種、接続されているH/W3、インストールされているS/W4及び定義ファイル5の情報を収集し(ステップS61)、収集したデータを補助記憶装置7に収集データ9として保存する(ステップS62)。
次いで、収集データ9と機種・H/W・S/W構成情報リスト14とを比較し(ステップS63)、違いがあるかどうかを確認する(ステップS64)。違いがあれば、現地の計算機構成の工場試験環境との違いとして検出する(ステップS65)。
情報収集・監視S/W10が、現地のプラント全体の計算機1の機種、接続されているH/W3、インストールされているS/W4及び定義ファイル5の情報を収集し(ステップS61)、収集したデータを補助記憶装置7に収集データ9として保存する(ステップS62)。
次いで、収集データ9と機種・H/W・S/W構成情報リスト14とを比較し(ステップS63)、違いがあるかどうかを確認する(ステップS64)。違いがあれば、現地の計算機構成の工場試験環境との違いとして検出する(ステップS65)。
実施の形態5によれば、現地のプラント全体の計算機の環境が、工場での計算機の環境と異なる場合に違いを検出することができる。
実施の形態6.
以下、実施の形態6を図に基づいて説明する。
図13は、この発明の実施の形態6による産業用計算機監視システムを示す全体構成図である。
図13において、1〜7、9、10は図10におけるものと同一のものである。図13では、計算機1の機種、H/W3、S/W4、定義ファイルの組合せで発生する環境依存不具合発生定義パターンリスト15と、不具合発生時に定義ファイル5を修正するための修正パターンリスト16とが、補助記憶装置7に格納されている。
以下、実施の形態6を図に基づいて説明する。
図13は、この発明の実施の形態6による産業用計算機監視システムを示す全体構成図である。
図13において、1〜7、9、10は図10におけるものと同一のものである。図13では、計算機1の機種、H/W3、S/W4、定義ファイルの組合せで発生する環境依存不具合発生定義パターンリスト15と、不具合発生時に定義ファイル5を修正するための修正パターンリスト16とが、補助記憶装置7に格納されている。
実施の形態6は、実施の形態5で説明した構成に、計算機1の機種、H/W3、S/W4、定義ファイル5の組合せで発生する環境依存不具合発生定義パターンリスト15と、定義ファイル5の誤りに対する修正パターンリスト16を加えている。
実施の形態5で収集した現地の計算機構成の収集データ9と、環境依存不具合発生定義パターンリスト15とを比較することで、不具合が発生する原因となる定義ファイルやH/W、S/Wの組合せを検出することができ、かつ、修正パターンリスト16を用いて原因となった定義ファイルを修正することができる。
また、情報収集・監視S/W10は、計算機1が動作している間、定周期でプラント全体の計算機1を監視している。
これにより、例えば、現地で周辺機器の故障が発生した場合など、一部代替品を使用した際に定義ファイルの修正漏れを検出し、不具合発生を防ぐことができる。
実施の形態5で収集した現地の計算機構成の収集データ9と、環境依存不具合発生定義パターンリスト15とを比較することで、不具合が発生する原因となる定義ファイルやH/W、S/Wの組合せを検出することができ、かつ、修正パターンリスト16を用いて原因となった定義ファイルを修正することができる。
また、情報収集・監視S/W10は、計算機1が動作している間、定周期でプラント全体の計算機1を監視している。
これにより、例えば、現地で周辺機器の故障が発生した場合など、一部代替品を使用した際に定義ファイルの修正漏れを検出し、不具合発生を防ぐことができる。
次に、実施の形態6のデータサーバ6の動作を図14に基づいて説明する。
まず、情報収集・監視S/W10が定周期で、ステップS72〜S79の処理を行うために、一定時間経過したかどうかをチェックする(ステップS71)。ステップS72、S73は、それぞれ、実施の形態5の図12におけるステップS61、S62と同じ処理である。
次に、収集データ9と環境依存不具合発生定義パターンリスト15とを比較し(ステップS74)、収集データ9が不具合発生定義パターンと一致するかどうかを確認する(ステップS75)。
まず、情報収集・監視S/W10が定周期で、ステップS72〜S79の処理を行うために、一定時間経過したかどうかをチェックする(ステップS71)。ステップS72、S73は、それぞれ、実施の形態5の図12におけるステップS61、S62と同じ処理である。
次に、収集データ9と環境依存不具合発生定義パターンリスト15とを比較し(ステップS74)、収集データ9が不具合発生定義パターンと一致するかどうかを確認する(ステップS75)。
一致する場合は、不具合として検出する(ステップS76)。その場合、修正パターンリスト16に解決策がないかどうかを検索する(ステップS77)。修正パターンが存在する場合(ステップS78)、修正パターンに従って、定義ファイル5を修正する(ステップS79)。
ステップS75、S78でNOと判断した場合、及びステップS79を実行した後は、ステップS71に戻る。
ステップS75、S78でNOと判断した場合、及びステップS79を実行した後は、ステップS71に戻る。
なお、修正パターンリスト16による定義ファイル5の修正は、実施の形態1〜実施の形態5で、定義ファイル5の記述誤りが検出された場合にも適用することができる。
実施の形態6によれば、例えば、現地で周辺機器の故障が発生した場合など、一部代替品を使用した際に定義ファイルの修正漏れを検出し、不具合発生を防ぐことができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 計算機、2 補助記憶装置、3 H/W、4 S/W、5 定義ファイル、
6 データサーバ、7 補助記憶装置、8 不具合発生定義パターンリスト、
9 収集データ、10 情報収集・監視S/W、11 H/W・S/W情報リスト、
12 定義ファイルパス情報リスト、13 機種混在不具合発生定義パターンリスト、
14 機種・H/W・S/W構成情報リスト、
15 環境依存不具合発生定義パターンリスト、16 修正パターンリスト。
6 データサーバ、7 補助記憶装置、8 不具合発生定義パターンリスト、
9 収集データ、10 情報収集・監視S/W、11 H/W・S/W情報リスト、
12 定義ファイルパス情報リスト、13 機種混在不具合発生定義パターンリスト、
14 機種・H/W・S/W構成情報リスト、
15 環境依存不具合発生定義パターンリスト、16 修正パターンリスト。
Claims (7)
- 計算機に接続されたハードウェアと、上記計算機にインストールされたソフトウェアと、当該ハードウェア及び当該ソフトウェアの各挙動をそれぞれ定義した定義ファイルの定義内容とによって発生する不具合のパターンが予め作成され、記憶装置に保存された不具合パターンリスト、
及びプラント監視制御システムを構成する計算機を対象計算機として、上記対象計算機に接続されたハードウェアと、上記対象計算機にインストールされたソフトウェアと、上記対象計算機のハードウェア及びソフトウェアの各挙動を定義した定義ファイルとに関する情報を収集した収集データを上記不具合パターンリストと比較して、上記対象計算機の不具合を検出する監視手段を備えたことを特徴とする産業用計算機監視装置。 - 上記監視手段は、出荷前の上記対象計算機から収集した上記収集データを第一の収集データとして記憶装置に保存するとともに、
出荷後の上記対象計算機から収集した上記収集データを第二の収集データとして、上記第一の収集データと比較して、上記第二の収集データと上記第一の収集データとの違いを検出することを特徴とする請求項1記載の産業用計算機監視装置。 - 上記対象計算機の定義ファイルの正しいファイルパス情報を予め記憶装置に保存した定義ファイルパス情報リストを備え、
上記監視手段は、上記対象計算機の定義ファイルのファイルパス情報を収集し、上記定義ファイルパス情報リストと比較して、違いを検出することを特徴とする請求項1または請求項2記載の産業用計算機監視装置。 - 上記不具合パターンリストは、異なる機種の計算機が混在する場合に、上記機種の混在に起因して発生する不具合のパターンを含み、
上記監視手段は、上記プラント監視制御システムを構成する全ての計算機を上記対象計算機として、上記対象計算機の機種情報を収集し、上記不具合パターンリストと比較して、機種混在に起因して発生する不具合を検出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載の産業用計算機監視装置。 - 上記監視手段は、プラント監視制御システムを構成する全ての計算機を上記対象計算機として、上記第一の収集データ及び上記第二の収集データを収集し、相互の違いを検出することを特徴とする請求項2記載の産業用計算機監視装置。
- 上記監視手段は、出荷後の上記対象計算機から上記収集データを一定周期で収集し、収集のつど上記不具合パターンリストと比較して、出荷後の上記対象計算機の不具合を検出することを特徴とする請求項1記載の産業用計算機監視装置。
- 上記定義ファイルの定義内容の誤りを修正するための修正パターンを有する修正パターンリストを備え、
上記監視手段は、上記不具合として上記定義ファイルの定義内容の誤りを検出した場合には、当該定義ファイルの定義内容を上記修正パターンリストを用いて修正することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項記載の産業用計算機監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014002909A JP2015132908A (ja) | 2014-01-10 | 2014-01-10 | 産業用計算機監視装置 |
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Publications (1)
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ID=53900071
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JP (1) | JP2015132908A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107748555A (zh) * | 2016-09-12 | 2018-03-02 | 研祥智能科技股份有限公司 | 工控机远程监控和故障诊断系统 |
-
2014
- 2014-01-10 JP JP2014002909A patent/JP2015132908A/ja active Pending
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