JP2015131875A - ラテックススポンジ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、この発明の実施の形態例1のラテックススポンジの製造方法を説明する。この実施の形態例のラテックススポンジの製造方法は、ラテックスに脂肪族ジエステルを加えて発泡成形したものである。
R1−X−R2−X−R3
X : エステル基
R1、R3: アルキル基、アルケニル基
R2: アルキレン基、アルケン基、アルキン基
(実施例)
実施例1
ラテックスとして、NBRラテックス ニッポール (日本ゼオン株式会社製、登録商標、固形分66%) LX−531Bを100重量部用意した。加硫剤として、硫黄1.5重量部を50%水分散体としてラテックスに添加した。加硫促進剤として、ジエチルジチオカルバミン酸の亜鉛塩1.0重量部とメルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩1.0重量部を50%水分散体としてラテックスに添加した。また、界面活性剤としてオレイン酸カリウム0.05重量部を添加した。
また、スポンジを流動パラフィンに24時間浸漬したが、スポンジのふくらみはほとんど無かった。膨潤率を測ると、0.4%であった。後述の比較例と比較して、耐油性に優れていることが分かる。
厚さ8mmのシート状に切り出し測定を行う。
見かけ密度
シートを35mm × 30mmの長方形に切り出し、各辺の長さから体積を求め、重量を除して求める。単位はkg/立米。
スポンジ硬度
高分子計器社製 アスカーF型硬度計(登録商標)使用。
モジュラス、強度、伸び
JIS K6251に準拠して測定。モジュラスは試料長が100%伸長時の応力(単位kPa)。引張り強度、伸びは破断時の最大応力値(単位kPa)および伸長率(%)。見かけ密度あたりのモジュラス(M/D) モジュラス÷見かけ密度(単位kPa/kg/立米)
見かけ密度あたりの強度(TS/D) 強度÷見かけ密度(単位kPa/kg/立米)
耐光性
JIS K7350−2に準拠して測定。アトラス社製サンテスト XLS(登録商標)にて照射強度550W/平米、ブラックパネル温度65度、屋外太陽光シュミレートフィルター使用にて、厚さ8mmのスポンジに20時間照射後、色差計CR−300(コニカミノルタ社製、登録商標)にて照射前スポンジとの色差(ΔE*)を計測した。
耐油性
見かけ密度で使用した試料を使用した。片面の中心部に直線を書く。この直線の長さを測り、流動パラフィン(粘度350)に24時間浸漬後、スポンジを取り出し余剰の薬液を絞り再度直線の長さを測定する。浸漬後の伸び分を試験前の長さで除して、膨潤率%とする。
基本的には実施例1と同様であり、脂肪族ジエステル化合物として、上記ナノンジオールジメタアクリレート(NDDM)3重量部をラテックスに添加した。また、酸化亜鉛を1.7重量部、界面活性剤としてオレイン酸カリウム0.03重量部を夫々添加した。
基本的には実施例1と同様であり、上記ナノンジオールジメタアクリレート(NDDM)10重量部をラテックスに添加した。また、酸化亜鉛1.3重量部、界面活性剤としてオレイン酸カリウム0.1重量部を夫々添加した。
基本的には実施例1と同様であり、上記ナノンジオールジメタアクリレート(NDDM)20重量部をラテックスに添加した。また、酸化亜鉛1.0重量部、界面活性剤としてオレイン酸カリウム0.2重量部を夫々添加した。
基本的には実施例3と同様であり、脂肪族ジエステル化合物として、ナノンジオールジメタアクリレート(NDDM)10重量部をラテックスに添加した。また、酸化亜鉛1.3重量部、界面活性剤としてオレイン酸カリウム0.1重量部を夫々添加した。
基本的には実施例3と同様であり、脂肪族ジエステル化合物として、ナノンジオールジメタアクリレート(NDDM)10重量部をラテックスに添加した。また、酸化亜鉛1.3重量部、界面活性剤としてオレイン酸カリウム0.1重量部を夫々添加した。
基本的には実施例1と同様であり、脂肪族ジエステル化合物として、R1、R3の炭素数がそれぞれ3、R2の炭素数が10、分子量が310.43であるデカンジオールジメタアクリレート(DDDM)10重量部をラテックスに添加した。また、酸化亜鉛1.3重量部、界面活性剤としてオレイン酸カリウム0.1重量部を夫々添加した。
基本的には実施例1と同様であり、脂肪族ジエステル化合物として、ナノンジオールジメタアクリレート(NDDM)30重量部をラテックスに添加した。また、酸化亜鉛1.0重量部、界面活性剤としてオレイン酸カリウム0.3重量部を夫々添加した。
基本的には実施例1と同様であり、脂肪族ジエステル化合物として、ナノンジオールジメタアクリレート(NDDM)1重量部をラテックスに添加した。また、酸化亜鉛1.7重量部を添加した。また、界面活性剤は添加していない。
実施例1と同様に製造したが、脂肪族ジエステル化合物は使用しなかった。また、酸化亜鉛を1.7重量部添加した。界面活性剤は使用しなかった。
比較例1と同様に成形するが、空気混合量を上げ、見かけ密度の小さいスポンジを製造した。物性を測定すると、見かけ密度 110kg/立米、スポンジ硬度 40度、100%モジュラス 33kPa、引張り強度 98kPa、伸び400%であり、見かけ密度あたりのモジュラスおよび強度は、それぞれ0.30kPa/kg/立米、0.89kPa/kg/立米であった。従来からのNBR製スポンジであるが、見かけ密度を下げてスポンジ硬度を低く抑えたものでる。スポンジのメッシュは疎になっているが、成形性は良かった。ふわっとした感触はあるものの、肌当たりはガサついたものであった。耐光性(色差ΔE*)は6.4、耐油性(膨潤率%)は1.2であった。
比較例1と同様に製造したが、脂肪族ジエステル化合物の代わりにスクアランを1重量部使用し、酸化亜鉛を1.7重量部添加し、界面活性剤は使用せず、製造した。
比較例3と同様に製造したが、配合するスクアランを上記比較例3の3倍の量とし、酸化亜鉛を1.7重量部添加した。界面活性剤は使用しなかった。物性を測定すると、見かけ密度 130kg/立米、スポンジ硬度 40度、100%モジュラス 30kPa、引張り強度 80kPa、伸び310%、であり、見かけ密度あたりのモジュラスおよび強度は、それぞれ0.23kPa/kg/立米、0.62kPa/kg/立米であった。耐光性(色差ΔE*)は6.5、耐油性(膨潤率%)は1.4であった。
比較例1と同様に製造したが、脂肪族ジエステル化合物及びスクアランを使用せず、その代わりに植物油として食用なたね油(日清オイリオ社製日清キャノーラ油、商標登録)を5重量部使用し、酸化亜鉛を1.7重量部添加した。界面活性剤は使用しなかった。物性を測定すると、見かけ密度 130kg/立米、スポンジ硬度 47度、100%モジュラス 39kPa、引張り強度 96kPa、伸び440%であり、見かけ密度あたりのモジュラスおよび強度は、それぞれ0.30kPa/kg/立米、0.74kPa/kg/立米であった。肌当たりは良であったが、なたね油の臭いがあった。また、成形時に一部収縮が見られ、歩留まりは悪かった。耐光性(色差ΔE*)は7.2で明らかな黄変が見られた。耐油性(膨潤率%)は1.3であった。
比較例5と同様に製造したが、配合する植物油の量を上記比較例5の2倍の量とし、酸化亜鉛を1.7重量部添加した。界面活性剤は使用しなかった。物性を測定すると、見かけ密度 130kg/立米、スポンジ硬度 42度、100%モジュラス 34kPa、引張り強度 90kPa、伸び390%であり、見かけ密度あたりのモジュラスおよび強度は、それぞれ0.26kPa/kg/立米、0.69kPa/kg/立米であった。肌当たりは柔軟ではあるが油のギトつき感が感じられた。成形時の収縮が大であり、歩留まりは1/2と悪かった。耐光性(色差ΔE*)は7.8、耐油性(膨潤率%)は1.5であった。
Claims (4)
- ラテックスに、脂肪族ジエステル化合物を加えて発泡成形したことを特徴とする、ラテックススポンジ。
- 上記ラテックスに、上記脂肪族ジエステル化合物を3〜20重量部加えて発泡成形したことを特徴とする、上記請求項1に記載のラテックススポンジ。
- 見かけ密度あたりのモジュラス(M/D)が、0.20から0.30kPa/kg/立米であり、見かけ密度あたりの強度(TS/D)が、0.75から1.06kPa/kg/立米であることを特徴とする、上記請求項1又は2の何れかに記載のラテックススポンジ。
- ラテックスに、脂肪族ジエステル化合物を加えて発泡成形することを特徴とした、ラテックススポンジの製造方法。
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