JP2015131465A - 偽造防止用紙 - Google Patents

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【課題】印刷では再現不可能な高い偽造防止性能を有する偽造防止用紙を提供すること。【解決手段】本発明の偽造防止用紙は、複数枚の光透過性のシートがそれらの厚み方向に積層一体化されてなる積層構造を含む。前記積層構造は、不透明度が周辺部に比して低い低不透明度部を有する第1のシートと、該第1のシートとは色が異なる第2のシートとを含む。前記低不透明度部は、前記第1のシートを厚み方向に貫通する貫通孔であるか、又は周辺部に比して厚みの薄い薄肉部である。【選択図】なし

Description

本発明は、商品券、入場券、パスポート、有価証券等の偽造防止に関するもので、偽造、改竄等の不正行為が困難な偽造防止用紙に関する。
商品券等の印刷物の偽造防止技術として、透かしが知られている。透かしは、それが施されている紙を透かして見たときに現れる模様であり、紙を透かして見たときに透かし部が明るく見える白透かし、暗く見える黒透かしがある。透かし入りの紙は、例えば、公知の抄紙法において紙の主原料であるセルロース繊維の量を部分的に異ならせることで形成することができ、斯かる方法によって得られた透かし入りの紙は、透かし部と非透かし部とで厚みが異なる。
透かしとしては、前記のような、シートにおける構成繊維の量(厚み)を部分的に異ならせることによって形成されるものの他に、疑似透かし(ケミカル透かし)などと呼ばれるものが知られている。疑似透かしは、紙等のシートに浸透して光透過率を高める物質、例えば、透明合成樹脂を溶剤に溶解したインキを用いてシートに印刷を施すことによって形成されるものであり、そのインキが付与されてなる印刷部が透かし部である。疑似透かしを利用した偽造防止用紙に関し、例えば特許文献1には、上層紙と、これとは異なる色で着色された下層紙とが積層された多層紙において、上層紙に透明化インキにより透かしパターンを形成し、その透かしパターンが形成された透かし部から下層紙の色が透けて見えるようにし、該透かし部とそれ以外の部分との厚みが同じになっているものが記載されている。特許文献1によれば、透明化インキにより形成される疑似透かしは、抄紙段階では形成されず、抄紙後の印刷によって形成されるため、その形成位置、パターン、色調などの自由度が高いと利点を有するとされている。
しかしながら、疑似透かしを利用した特許文献1記載の多層紙は、既製のシートに印刷等を施すのみで効果が得られるため再現が容易であり、偽造防止性能の点で改良の余地があった。また、特許文献1記載の多層紙は、経時でインキが劣化して視認効果が低下するため、該多層紙が有する偽造防止性能に対する信頼感、安心感に欠け、延いては偽造防止性能に劣る。
特許第5114951号公報
本発明は、印刷では再現不可能な高い偽造防止性能を有する偽造防止用紙に関する。
本発明は、複数枚の光透過性のシートがそれらの厚み方向に積層一体化されてなる積層構造を含む偽造防止用紙において、前記積層構造は、不透明度が周辺部に比して低い低不透明度部を有する第1のシートと、該第1のシートとは色が異なる第2のシートとを含み、前記低不透明度部は、前記第1のシートを厚み方向に貫通する貫通孔であるか、又は周辺部に比して厚みの薄い薄肉部である偽造防止用紙である。
本発明によれば、公知の印刷技術や複写技術では再現不可能な高い偽造防止性能を有する偽造防止用紙が提供される。本発明の偽造防止用紙は、いわゆる透かしとして機能する低不透明度部の存在を確認しやすく、使用者に対して、該偽造防止用紙が有する偽造防止性能について高い信頼感、安心感を与えることができる。
本発明の偽造防止用紙は、複数枚の光透過性のシートがそれらの厚み方向に積層一体化されてなる積層構造を含む。本発明で用いる光透過性のシートは、光透過性を有しているシート状物であれば良く、例えば、紙;樹脂フィルム;織布:乾式法、湿式法、スパンボンド法等の各種製法による不織布;前記のうちの1種又は2種以上を積層してなる複合シート等が挙げられる。樹脂フィルム(光透過性のシート)としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、セロファン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル、液晶ポリマー、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリアクリレート等の高分子材料からなるフィルム;サンドブラスト加工を施した半透明のフィルム等が挙げられる。これらの光透過性のシートの中でも特に紙が好ましい。光透過性のシートの中でも特に紙が好ましい理由は、悪意を持つ者が大量に用紙の偽造を行う場合に抄紙機等の大掛かりな装置を要するため、容易に再現できないという点が挙げられる。
紙(光透過性のシート)としては、公知の湿式抄紙法で製造可能なものを用いることができる。紙の主原料である繊維としては、例えば、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の木材パルプ;他、麻、竹、藁、ケナフ、三椏、楮、木綿等の非木材パルプ;カチオン化パルプ、マーセル化パルプ等の変性パルプ;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂からなる合成繊維等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。紙には、必要に応じ、繊維以外の他の成分、例えば、澱粉、ポリアクリルアミド、ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン等の紙力増強剤又は定着剤、サイズ剤、填料、濾水歩留り向上剤、耐水化剤、定着剤、消泡剤、スライムコントロール剤等の1種又は2種以上が含有されていても良い。
本発明に係る積層構造において、複数枚の光透過性のシートは、構成繊維どうしの絡み合い(繊維間水素結合)によって積層一体化されていても良く、接着剤を介して積層一体化されていても良い。本発明に係る積層構造を公知の湿式抄紙法によって形成した場合、該積層構造を構成する隣接するシートどうしは、接着剤無しで、構成繊維どうしの絡み合いのみによって積層一体化される。
本発明に係る積層構造は、不透明度が周辺部に比して低い低不透明度部を有する第1のシートと、該第1のシートとは色が異なる第2のシートとを含む。第1及び第2のシートは、何れも光透過性のシートである。第1のシートが有する低不透明度部は、いわゆる「透かし」であり、該第1のシートを厚み方向に貫通する貫通孔であるか、又は周辺部に比して厚みの薄い薄肉部である。つまり、第1のシートは、該シートの形成材料が存在してない貫通孔又は薄肉部からなる透かしを部分的に有している。低不透明度部の平面視形状及びその大きさ、単位面積当たりの数等は、偽造防止用紙の用途等に応じて適宜調整可能である。一方、第2のシートは、貫通孔又は薄肉部を有していても良いが、通常これらを有しておらず、表面が平坦なシートである。
本発明に係る第1のシートは、該シートの一面又は他面を透過光で目視観察したとき、即ち、光源と観察者との間に該シートを該シートの一面又は他面が観察者と対向するように介在配置したときに、該シートの不透明度が均一ではなく、相対的に不透明度が低い部分、即ち、透過光によって相対的に明るく(色相にもよるが、例えば白っぽく)見える部分(前記低不透明度部)を有し、該部分(前記低不透明度部)の周辺部は、相対的に(前記低不透明度部に比して)不透明度が高い高不透明度部であり、透過光によって相対的に暗く(色相にもよるが、例えば黒っぽく)見える。第1のシートにおいて、低不透明度部(透かし)のJIS P 8138による不透明度は、好ましくは90%以下、更に好ましくは75%以下、更により好ましくは65%以下である。第1のシートにおける不透明度部は、その周辺部と不透明度に差がある(周辺部よりも不透明度が低い)ことが好ましい。
第1のシートにおける低不透明度部が、周辺部に比して厚みの薄い薄肉部である場合、その薄肉部は、1)繊維等の該シートの形成材料が周辺部に比して少量の低坪量部であっても良く、あるいは2)該シートが部分的に押圧されてなる被押圧部であっても良い。前記2)の被押圧部は、厚みの均一なシートに対し公知のエンボス加工等を施すことによって形成することができる。この被押圧部は、坪量(シートの形成材料の単位面積当たりの重量)は周辺部と同じであるが、押圧されているため、周辺部に比して高密度である。
第1のシートが紙である場合において、低不透明度部として前記貫通孔又は低坪量部を採用する場合、その貫通孔や低坪量部は、従来の湿式抄紙法による紙における「透かし」と同様に形成することができる。即ち、湿式抄紙法においては、長網、円網等の抄き網を用いて繊維の分散液(紙料)から湿紙を形成するところ、この抄き網として、繊維の堆積面に凹凸を有するものを用いて常法に従って湿式抄紙することで、貫通孔又は低坪量部からなる低不透明度部を有する第1のシートが得られる。このような凹凸を有する抄き網を用いた湿式抄紙において、繊維の堆積が完全に阻害された部分は、貫通孔からなる低不透明度部となり、繊維の堆積はあるが周辺部に比してその堆積量が少ない部分は、低坪量部からなる低不透明度部となる。
本発明の偽造防止用紙において構成が最も簡素な形態は、第1及び第2のシートがそれぞれ1枚ずつ積層してなる2層構造からなる形態(以下、第1実施形態ともいう)である。この2層構造において、第1のシートと第2のシートとは互いに色が異なっていれば良く、両シートの色の組み合わせは特に制限されないが、好ましい一例として、第1のシートに対し厚み方向に隣接する第2のシートは、該第1のシートに比して濃色を呈している形態が挙げられる。つまり、透かしとして機能する低不透明度部を有する第1シートが相対的に淡色を呈し、これに隣接する第2のシートが相対的に濃色を呈する形態である。
濃色は、例えば、赤色、青色、黒色、紫色等である。淡色は、例えば、白色、準白色(白っぽい色)、ベージュ色、クリーム色、グレー色であり、更には、淡黄色等の、語頭に「淡」が付く色であり、この「淡」の後に続く色としては濃色が挙げられる。通常、淡色(白色又は準白色)の第1のシートは、染料や顔料等の着色料を用いずに常法(例えば公知の湿式抄紙法)に従ってシートを形成することで得られ、濃色のシートは、淡色のシートに必要な原材料に加えて更に着色料を用いることで得られる。本発明における第1及び第2のシートの色の組み合わせの具体例は次の通り。下記具体例は、2層構造のみならず、3層構造以上の偽造防止用紙にも適用可能である。
・第1のシートが白色、第2のシートが赤色
・第1のシートが淡黄色、第2のシートが青色
本発明の第1実施形態の偽造防止用紙は、低不透明度部(透かし)が形成されている第1のシート側を反射光で目視観察した場合、即ち、第1のシート側を光源に向けた状態で該第1のシート側を目視観察した場合に、該第1のシートの低不透明度部(透かし)の背後に該第1のシートとは色の異なる第2のシートが存しているため、低不透明度部を介して第2のシートの色がはっきりと視認でき、周辺部とのコントラストにより低不透明度部が色濃く見えるので、低不透明度部が視認しやすい。また、貫通孔又は薄肉部(低坪量部又は被押圧部)からなる低不透明度部は、偽造防止用紙の外面に形成されていることで、該外面に開口部を有する凹部となるため、目視のみならず、直接指等で触れることによってもその存在を確認することができるので、特許文献1記載の透明化インキによる透かしと比較して、透かしとして機能する低不透明度部の存在を確認しやすい。このような低不透明度部の存在の確認のしやすさは、偽造防止用紙の偽造防止性能を向上させると共に、その観察者(偽造防止用紙の使用者)に対して、該偽造防止用紙が有する偽造防止性能について高い信頼感、安心感を与えることができる。
また、第1実施形態の偽造防止用紙を、その第1のシート側を透過光で目視観察した場合、即ち、観察に用いる光源と観察者との間に該偽造防止用紙を第1のシート側が観察者と対向するように介在配置した場合には、第1のシートに形成されている低不透明度部は、その周辺部よりも第2のシートの色が薄く(色相にもよるが、例えば白っぽく)見える。このように本発明の偽造防止用紙は、その目視観察に用いる光が反射光であるか透過光であるかによって、低不透明度部の見え方(低不透明度部を介して見える第2のシートの色)が異なるという特性を有しているところ、斯かる特性は、印刷機や複写機では再現不可能である。即ち、表面を反射光で目視観察した場合に特定部位とその周辺部とで色の見え方が異なるようにすることは、公知の印刷技術や複写技術によっても再現可能であるが、そのような印刷物や複写物を透過光で目視観察すると、反射光で色濃く見えた部分(特定部分)が、透過光でも同様に色濃く(色相にもよるが、例えば黒っぽく)見え、本発明に係る低不透明度部のように白っぽくは見えない。このように本発明の偽造防止用紙は、印刷や複写等では再現不可能な高い偽造防止性能を有する。
第1及び第2のシートの坪量は、特に制限されず、偽造防止用紙の用途等に応じて適宜調整すれば良いが、通常、第1のシートの坪量は、好ましくは20〜80g/m2、更に好ましくは30〜70g/m2、更により好ましくは30〜50g/m2であり、第2のシートの坪量は、好ましくは10〜80g/m2、更に好ましくは10〜60g/m2、更により好ましくは10〜50g/m2である。第1のシートと第2のシートとは互いに坪量が同じでも良く、異なっていても良い。
本発明の偽造防止用紙には、前述した第1実施形態の如き2層構造のみならず、3層構造以上の多層構造を含む他の実施形態も含まれる。以下、本発明の他の実施形態について説明するが、後述する他の実施形態については、前述した第1実施形態と異なる構成部分を主として説明し、特に説明しない構成部分は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。
本発明の偽造防止用紙の他の実施形態として、これを構成する積層構造が、最外層を形成する2枚の光透過性のシートと、該2枚のシート間に介在され且つ該2枚のシートそれぞれと厚み方向に隣接する1枚の第2のシートとを含み、該2枚のシートのうちの少なくとも1枚が第1のシートである形態(以下、第2実施形態ともいう)が挙げられる。即ち、第2実施形態は、3層構造の偽造防止用紙であり、該偽造防止用紙の表裏面を形成する2枚の光透過性の外層シートと、両外層シート間に介在された1枚の光透過性の中層シートとからなり、両外層シートの一方又は両方が第1のシートからなり、該中層シートが第2のシートからなる。
第2実施形態の偽造防止用紙において、2枚の外層シートは、それぞれ、中層シート(第2のシート)と色が異なっていれば良く、2枚の外層シートどうしは互いに色が異なっていても良く、同じでも良い。第2実施形態の偽造防止用紙の具体例としては、2枚の外層シートは何れも淡色(白色又は準白色)を呈し、中層シート(第2のシート)は濃色を呈するものが挙げられる。
本発明の偽造防止用紙の更に他の実施形態として、これを構成する積層構造が、2枚の第1のシートと、該2枚の第1のシート間に介在された複数枚の光透過性のシートとを含み、該複数枚のシートのうちの少なくとも2枚は第2のシートであり、且つ該2枚の第2のシートは互いに色が異なる形態(以下、第3実施形態ともいう)が挙げられる。即ち、第3実施形態は、4層以上の多層構造の偽造防止用紙である。第3実施形態においては、第1及び第2実施形態と同様に、2枚の第1のシートそれぞれに対し第2のシートが厚み方向に隣接していることが好ましい。
第3実施形態の偽造防止用紙の一例として、該偽造防止用紙の表裏面を形成する2枚の光透過性の外層シートと、両外層シート間に介在された2枚の光透過性の中層シートとからなる4層構造で、両外層シートそれぞれが第1のシートからなり、該2枚の中層シートが、互いに色の異なる2枚の第2のシートからなる形態が挙げられる。この4層構造の第3実施形態の偽造防止用紙は、その表裏面それぞれに低不透明度部(透かし)が形成され、且つ2枚の中層シートが互いに色が異なるため、表面側の低不透明度部を介して見える色と、裏面側の低不透明度部を介して見える色とが異なるという特長を有し、前述した実施形態に比して偽造防止性能が一層向上している。
4層構造の第3実施形態の偽造防止用紙において、最外層を形成する2枚の外層シート(第1のシート)は、それぞれ、それに隣接する中層シート(第2のシート)と色が異なっていれば良く、2枚の外層シートどうしは互いに色が異なっていても良く、同じでも良い。4層構造の第3実施形態の偽造防止用紙の具体例としては、2枚の外層シートは何れも淡色(白色又は準白色)を呈し、2枚の中層シート(第2のシート)は、それぞれ、それに隣接する外層シートとの比較において濃色を呈し、且つ2枚の中層シートは互いに色が異なるものが挙げられる。
第3実施形態の偽造防止用紙は、このような4層構造の形態に制限されず、5層以上の多層構造であっても良い。例えば、前述した4層構造の偽造防止用紙において、a)2枚の中層シート(第2のシート)の間に、外層シートと同色(外層シートが淡色であれば淡色)の光透過性のシートを1枚以上介在させた形態、b)厚み方向に隣接する外層シート(第1のシート)と内層シート(第2のシート)との間に、該外層シートと同色の光透過性のシートを1枚以上介在させた形態、c)外層シート(第1のシート)よりも厚み方向外方(中層シートとは反対側)に、該外層シートと同色の光透過性のシートを1枚以上配置した形態、等でも良い。
本発明は前記実施形態に制限されず、本発明の趣旨を変更しない範囲において種々変更可能である。例えば、貫通孔又は薄肉部からなる低不透明度部(透かし)は、偽造防止用紙の外面(表裏面)に形成されていなくても良く、本発明の偽造防止用紙の表裏面は凹凸の無い平坦面であっても良い。また、本発明の偽造防止用紙には、公知の偽造防止用紙と同様に、偽造防止機能を有する部材を含有させても良い。斯かる部材としては、例えば、紫外線の照射で蛍光発色する顔料、真珠顔料、これらの顔料が練り込まれた合成繊維、帯状のスレッド等が挙げられる。前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。

Claims (6)

  1. 複数枚の光透過性のシートがそれらの厚み方向に積層一体化されてなる積層構造を含む偽造防止用紙において、
    前記積層構造は、不透明度が周辺部に比して低い低不透明度部を有する第1のシートと、該第1のシートとは色が異なる第2のシートとを含み、
    前記低不透明度部は、前記第1のシートを厚み方向に貫通する貫通孔であるか、又は周辺部に比して厚みの薄い薄肉部である偽造防止用紙。
  2. 前記積層構造は、最外層を形成する2枚の光透過性のシートと、該2枚のシート間に介在され且つ該2枚のシートそれぞれと厚み方向に隣接する1枚の前記第2のシートとを含み、該2枚のシートのうちの少なくとも1枚は前記第1のシートである請求項1記載の偽造防止用紙。
  3. 前記積層構造は、2枚の前記第1のシートと、該2枚の第1のシート間に介在された複数枚の光透過性のシートとを含み、該複数枚のシートのうちの少なくとも2枚は前記第2のシートであり、且つ該2枚の第2のシートは互いに色が異なる請求項1記載の偽造防止用紙。
  4. 前記2枚の第1のシートそれぞれに対し前記第2のシートが厚み方向に隣接している請求項3記載の偽造防止用紙。
  5. 前記第1のシートに対し厚み方向に隣接する前記第2のシートは、該第1のシートに比して濃色を呈している請求項1〜4の何れか一項に記載の偽造防止用紙。
  6. 前記シートは紙である請求項1〜5の何れか一項に記載の偽造防止用紙。
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