JP6966743B2 - 窓を有する偽造防止媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、偽造防止効果を必要とする銀行券、パスポート、有価証券、身分証明書、通行券等の貴重印刷物の分野において、基材に窓を備えた偽造防止媒体に関する。
銀行券、パスポート、有価証券、身分証明書、通行券等の貴重印刷物は、その性質上、偽造や改ざんされないことが要求され、偽造防止の対策として、蛍光インキによる印刷、微小文字の印刷、光学的変化インキによる印刷等が施されている。また、紙基材自体を加工する偽造防止技術として、抄き入れ、スレッド、機能性繊維の混抄等が用いられている。
また、基材自体に施される偽造防止技術として、基材に透明な窓を施した技術が、オーストラリア、カナダ等の紙幣に用いられている。これらの紙幣において透明な窓の構成は、基材自体を透明なポリマー材料で構成し、窓の周りを印刷によって遮蔽した構成となっており、その存在が簡単に認証できることから真偽判別要素として用いられている。
また、透明な窓を基材に施した技術としては、基材がポリマー材料の場合だけでなく、紙で構成される基材の一部に、開口部を設け、開口部を覆うようにフィルムを積層した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の技術は、紙の製造工程において、特殊な装置により開口部を設け、開口部を覆うようにセキュリティ要素が積層されるもので、セキュリティ要素としては、透明なフィルムそのものでもよく、回折構造、磁性材料、発光材料等の機能性のある材料を用いることが開示されている。なお、特許文献1の技術には、開口部の周囲に透かしを施し、それを開口部の模様と関連付けることが開示されており、その場合、透過光下で観察した際に、合成した模様が視認できるという効果を奏する。
一方、特許文献1のように基材に開口部を設けることなく、基材の厚さを薄く加工して透過性を上げることで、疑似的に窓を施した技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の技術は、基材の厚さを薄く加工した領域の強度が低下するために、それを補強する透明なフィルムを積層したものである。なお、特許文献2の技術には、窓の領域を囲むOVDパッチをフィルムに設けて積層することが開示されており、本構成によれば、OVDによる複製防止の効果があるとともに、OVDと窓が、人の目を引き付けることで、認証性が高いという視覚的な効果もある。
特許第4495460号公報 特表2005−537962号公報
しかしながら、特許文献2の技術は、窓の領域を囲むOVDの作製にコストが掛かるという問題があった。具体的には、窓の領域を囲むためのOVDを作製する場合、OVDを構成するフィルム基材に、一旦、窓より大きい領域に、レリーフ層を形成して金属層を蒸着させた後、窓に相当する領域の金属を剥離する工程が必要であり、非常に手間の掛かるものであった。また、OVD自体の作製には、特殊な材料と、加工装置が必要であるため、コストが掛かるという問題があった。
また、特許文献1の技術は、紙の製造工程で透かしを施したものであるが、本技術における透かしは、合成模様として施す技術であって、特許文献2のように、窓の認証性を向上させるものではなかった。
本発明は、前述した課題の解決を目的とするものであり、安価な材料で簡易な製造方法により作製可能であり、窓の認証性を向上させる輪郭部を備えた偽造防止媒体を提供する。
本発明の窓を有する偽造防止媒体は、基材に、少なくとも一つの開口部を備え、開口部が、積層フィルムによって覆われるか又は透明材料によって充填されて成る窓が形成され、窓の輪郭の少なくとも一部に沿って、輪郭要素を備えた輪郭部が形成され、輪郭要素は、印刷材料による構成又は周囲の基材と厚さが異なる構成のいずれかであることを特徴とする。
また、本発明の窓を有する偽造防止媒体は、輪郭要素が印刷材料によって構成される場合であって、輪郭要素は、i)基材と異なる色の印刷材料によって形成、又は、ii)基材と同じ色又は異なる色の印刷材料により、盛り上がって形成、又は、iii)透かしインキによって形成されたことを特徴とする。
また、本発明の窓を有する偽造防止媒体は、輪郭要素が、基材と異なる色の印刷材料によって形成される場合、輪郭部において輪郭要素の色が部分的に異なることを特徴とする。
また、本発明の窓を有する偽造防止媒体は、輪郭要素が、輪郭部の周囲の基材の厚さと異なる構成の場合、輪郭部において輪郭要素の厚さが部分的に異なることを特徴とする。
本発明の偽造防止媒体は、窓の認証性を向上させる輪郭部を、印刷材料による構成又は基材の厚さが異なる構成により形成することで、従来のOVDのように高価で、複雑な製造工程を要することなく、安価な材料で簡易な製造方法により作製可能である。
本発明の偽造防止媒体の概要を示す図である。 偽造防止媒体に窓が形成される領域の断面図である。 基材の片側のみに積層フィルムが積層されて形成された窓の構成を示す図である。 開口部に透明材料が充填されて成る窓の構成を示す図である。 複数の窓を設けた偽造防止媒体の構成を示す図である。 基材に形成される開口部の図柄の例を示す図である。 輪郭部の構成を示す図である。 輪郭部を構成する輪郭要素の例を示す図である。 輪郭部が複数の輪郭要素によって構成される例を示す図である。 印刷によって形成された輪郭要素から成る輪郭部の構成を示す図である。 印刷によって形成された輪郭要素の例を示す図である。 積層フィルムの上に、印刷によって輪郭要素が形成された例を示す図である。 抄き入れによって形成された輪郭要素から成る輪郭部の構成を示す図である。 抄き入れによって形成された輪郭要素の例を示す図である。 基材の一方の面に輪郭要素が形成され、他方の面に積層フィルムが積層されて窓が形成された構成を示す図である。 透明材料を充填して窓を形成する工程の例を示す図である。 基材と積層フィルムの表面の位置関係を示す図である。 実施例1の偽造防止媒体を作製する際の加工順を示す図である。 実施例2の偽造防止媒体を作製する際の加工順を示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他の様々な実施の形態が含まれる。
図1に、本発明における窓を有する偽造防止媒体(1)(以下「偽造防止媒体」という。)を示す。本発明の偽造防止媒体(1)は、図1に示すように、開口部(11)及び窓(10)を備え、窓(10)を通して奥側が透けて見える効果を備える。また、本発明の偽造防止媒体(1)は、更に窓(10)の視認性を向上させるための輪郭要素(21)が形成された輪郭部(20)を備える。以下、本発明の形態の偽造防止媒体(1)の詳細な構成について説明する。なお、窓(10)の形状は、図1に示す「円形状」とした例で説明する。
(基材)
本発明において基材(2)は、紙、フィルム、プラスチックであり、有色のものを用いる。なお、本発明において有色とは、無色透明以外の色のことであり、赤、青、黄、緑等の色の他に白色であってもよい。
基材(2)に紙を用いる場合、基材(2)を構成する繊維の種類は、特に限定されるものでなく、各種木材を原料とするKP、SP等化学パルプ、GP、TMP、CTMP等機械パルプ、古紙再生パルプ等を使用することができる。また、イネ、アバカ、木綿、ケナフ、みつまた、竹等の非木材も使用することができる。これらの木材又は非木材から得られる繊維を単独で用いてもよく、混合して用いてもよい。有色の紙として、各色の顔料又は染料を配合して作製された紙を基材(2)として用いてもよく、繊維自体によって色のある紙を基材(2)として用いてもよい。なお、紙の材料として一般的に用いられるサイズ剤、紙力増強剤等の薬品、添料は、必要に応じて配合することができる。
また、本発明において、基材(2)に紙を用いる場合、紙の厚さ、坪量は特に限定されるものではなく、一般的な範囲で用いることができ、薄紙の例としては、坪量20〜30g/m、厚さ30〜40μm程度であり、厚紙の例としては、坪量250〜300g/m、厚さ300〜500μm程度である。なお、偽造防止媒体(1)の取扱性や耐久性の点から坪量80〜100g/m、厚さ90〜120μm程度の紙を用いることが好ましい。
また、基材(2)がフィルムの場合、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム等の材料を用いることができる。また、基材(2)がプラスチックの場合、PET、PETG、ポリ塩化ビニル等の材料を用いることができる。これらの材料を有色の構成とするために、各色の顔料又は染料を配合して作製されたものを基材(2)として用いる。基材(2)がフィルム又はプラスチックの場合、奥側が透けて見える窓(10)とのコントラストを得るために、奥側が透けて見えない基材(2)を用いることが好ましい。なお、フィルム又はプラスチックに含まれる顔料又は染料の配合量が多いほど透けにくく、有色のフィルム又はプラスチックの厚さが厚いほど透けにくくなるが、奥側が透けない材料として、市販の材料から所望とする材料を適宜選択して、基材(2)として用いればよい。また、基材(2)にフィルムを用いる場合の厚さについても、特に限定されるものではないが、基材(2)に紙を用いる場合と同様に、厚さ90〜120μm程度のフィルムを用いることが好ましい。
(窓の構成)
図2は、図1のA−A’線における断面図である。図2に示すように、基材(2)は、基材(2)の一部が貫通して孔が開いた状態の開口部(11)を備え、図2(a)に示す構成において窓(10)は、開口部(11)が積層フィルム(12)によって覆われることで形成される。なお、図2(a)においては、表裏の積層フィルム(12)が接着した状態を示しているが、図2(b)に示すように、基材(2)の表裏の積層フィルム(12)が、離れた状態で積層されていてもよい。また、図3(a)及び図3(b)に示すように、積層フィルム(12)が、基材(2)の片側のみ覆う構成でもよい。
図4は、図2及び図3に示す窓(10)の構成とは別の構成を示す図である。図4に示す構成において、窓(10)は、基材(2)の一部が貫通して孔が開いた状態の開口部(11)に、透明材料(I)が充填されることで形成される。なお、図4(a)は、開口部(11)の全体に透明材料(I)が充填された状態を示した図であり、図4(b)は、開口部(11)の一部に透明材料(I)が充填された状態を示した図であり、透明材料(I)が充填されて窓(10)が形成される形態において、いずれの構成であってもよい。また、図4(c)に示すように、開口部(11)に充填される透明材料(I)に連続して、基材(2)の表面に透明材料(I)が積層されてもよい。図4(c)は、基材(2)の一方の面のみ透明材料(I)が積層されているが、基材(2)の両側に透明材料(I)が積層されてもよい。
(開口部の加工方法)
基材(2)に、開口部(11)を形成する方法としては、レーザ加工、ダイカット、機械的切削装置等の公知の加工技術により施すことができる。
(開口部の形状)
本発明において、基材(2)に形成される開口部(11)の数、すなわち窓(10)の数は、図1に示すように一つだけ設けてもよく、図5に示すように複数設けてもよい。また、本発明において開口部(11)の形状は、「円形状」に限定されるものではなく、図6(a)に示すような「星型」、図6(b)に示すような「数字」、図6(c)に示すような「文字」等であってもよい。なお、図6においては、開口部(11)の形状について分かりやすく説明するため、便宜上、輪郭部(20)は省略して図示している。
(積層フィルム)
本発明において、積層フィルム(12)は、透明又は半透明なフィルムを用い、窓(10)の奥側が透けて見えれば、着色されたフィルムでもよいが、無色透明のフィルムは、奥側を透かして見る際に視認性がよいことから好ましい。積層フィルム(12)を構成する材料の例としては、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル、酢酸セルロース、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸エステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール等の樹脂がある。また、正反射光下で色彩が変化する干渉フィルムでもよい。また、異なる材料のフィルムを積層した多層フィルムでもよい。なお、基材(2)の表裏に積層フィルム(12)を積層する場合は、同じ材料のフィルムを用いてもよく、異なる材料のフィルムを用いてもよい。
本発明において、積層フィルム(12)の厚さは、特に限定されるものではなく、一般的な範囲のフィルムを用いることができ、市販されているフィルムとしては、厚さ5μm〜500μmのものがあり、適宜選択して用いることができる。ただし、偽造防止媒体(1)の取扱性の点から、50μm程度の厚さのフィルムを用いることが好ましい。
また、積層フィルム(12)には、必要に応じて基材(2)と接着するための接着層を設けてもよく、接着層としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ナイロン系樹脂、ゴム系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等の各種合成樹脂を用いることができる。
(透明材料)
本発明において、開口部(11)を充填する透明材料は、UV硬化型樹脂、透明ニス、ポリマー等の流動性のある材料を用いることができる。なお、透明材料は、窓(10)の奥側が透けて見えれば、着色されていてもよい。
(輪郭部)
図7は、図1に示す偽造防止媒体(1)において、窓(10)が形成された領域を拡大して示す図である。本発明において輪郭部(20)は、開口部(11)、すなわち窓(10)の輪郭の少なくとも一部に沿って形成され、輪郭部(20)には、輪郭要素(21)が形成されて成る。図7では、開口部(11)の形状である「円形状」の輪郭の全体に沿って、直線状の画線で構成された輪郭要素(21)が形成された状態を示している。
図8は、輪郭部(20)に形成される輪郭要素(21)の他の構成を示す図であり、図8(a)は、破線状の画線で構成された輪郭要素(21)が形成された例であり、図8(b)は、点線状の画線で構成された輪郭要素(21)が形成された例であり、図8(c)は、波線状の画線で構成された輪郭要素(21)が形成された例である。図8(a)から図8(c)までに示すように、窓(10)の輪郭に沿って輪郭部(20)が形成されていれば、本発明の輪郭部(20)を構成する画線に限定はない。
図9は、図8に示す輪郭部(20)とは異なる構成を示す図であり、輪郭部(20)の一部拡大図である。図9(a)に示す輪郭部(20)は、点状の輪郭要素(21)が複数形成されて成る例であり、図9(b)に示す輪郭部(20)は、画線状の輪郭要素(21)が複数形成されて成る例である。これを印刷技術に置き換えて説明すると、図7に示す輪郭要素(21)は、基材(2)をインキによって完全に塗り潰した状態、いわゆる、ベタ印刷されている状態であり、図9(a)及び図9(b)は、同じ領域内に、細かな網点又は画線を複数配置して、同じ模様を表現した構成である。したがって、図9(a)及び図9(b)に示すように、複数の輪郭要素(21)によって、輪郭部(20)を形成した場合においても、図7に示す輪郭部(20)と同じように視認できることから、図9(a)及び図9(b)に示す構成を輪郭部(20)として形成してもよい。
本発明において、輪郭要素(21)の形態は2通りあり、それぞれの詳細な構成について順に説明する。なお、開口部(11)を覆う積層フィルム(12)又は開口部(11)に充填される透明材料(I)の構成は、前述のとおりであるが、例として図2(a)に示す構成の窓(10)について説明する。
(印刷による輪郭部)
1つ目の輪郭部(20)の構成は、印刷材料によって形成された輪郭要素(21)から成る形態である。その構成を示す図として、図10に示すように、基材(2)と異なる色のインキで印刷された輪郭要素(21)が基材(2)の上に形成され、その上を積層フィルム(12)が覆っている状態を示している。この場合、印刷するインキの色によって、窓(10)の輪郭部(20)が強調されて、視認性が向上する効果が得られる。なお、図10は、基材(2)の一方の面に輪郭要素(21)が施されているが、基材(2)の他方の面に形成してもよく(図示せず)、基材(2)の両面に形成してもよい。
輪郭要素(21)の印刷に用いるインキについては、特に限定はなく、プロセスインキ、特色インキ、光学的変化インキ、蛍光インキ等を用いることができる。また、紙を基材(2)として用いる場合、樹脂や油成分を含んで成り透過光下で明るく見える透かしインキや、金属顔料を含んで成り光を遮断する効果のある透かしインキを用いてもよい。
また、輪郭要素(21)は、単色で形成することなく、輪郭部(20)において、部分的に色が異なってもよい。その具体例として、図11(a)及び図11(b)に示すように、2色で部分的に異なる色で形成してもよく、図11(a)及び図11(b)の符号(21a)と符号(21b)は、異なる色のインキによって形成された輪郭要素の例を示している。また、図11(c)に示すように、印刷網点の面積率を部分的に異ならせてグラデーションを構成してもよく、3色以上のインキを印刷してもよく(図示せず)、これらの構成を組み合わせてもよい。これらの構成は、印刷技術によって、簡易に製造することができる。前述した特許文献2のように、OVDによって輪郭部を形成する場合、OVDによる光学的変化がない状態では、灰色の色彩しか表現することができないが、本発明の図11に示す構成によれば、輪郭部(20)の中で多彩な色を表現することで窓(10)の認証性を向上させることができる。
(印刷による輪郭部の加工方法)
印刷によって輪郭要素(21)を形成する場合には、開口部(11)を設けてから印刷してもよく、基材(2)に開口部(11)を設ける前に輪郭要素(21)を形成してもよく、後者の場合、開口部(11)の加工に許容を持たせるために、輪郭部(20)より内側の領域にも印刷しておくとよい。輪郭要素(21)を印刷する手段としては、オフセット、フレキソ、グラビア、スクリーン、凹版印刷、インクジェット印刷機等を用いることができる。
前述した印刷方式のうち、グラビア、スクリーン、凹版印刷及びインクジェット印刷によって、インキの膜厚を高くできる印刷方式によれば、輪郭部(20)の表現が色の差で強調できるだけでなく、立体的にも強調されて視認できることから、窓(10)の認証性を高めるためにより好ましい形態である。この場合のインキ膜厚としては、20μm以上であることが好ましい。また、流通適性を考慮すると50μm以下とすることが好ましい。このように、インキの盛りがある輪郭要素(21)を形成する場合には、基材(2)と同じ色のインキを用いる構成でも輪郭部(20)が立体的に強調されて視認できることから、当該構成を本発明の輪郭要素(21)として形成してもよい。
図10に示す偽造防止媒体(1)において、印刷によって形成される輪郭要素(21)は、基材(2)の上に形成された例であるが、本発明において、印刷により形成する輪郭要素(21)は、図12に示すように、積層フィルム(12)の上に形成してもよい。なお、基材(2)の表裏に積層フィルム(12)を積層する構成において、表裏の積層フィルム(12)の上に、印刷により形成する輪郭要素(21)を形成してもよい(図示せず)。
(透過性が異なる輪郭部)
2つ目の輪郭部(20)の構成は、基材(2)の厚さによって、透過性が変化する、いわゆる、透かしの原理を利用した形態である。その構成を示す図として、図13(a)は、輪郭部(20)の周囲の基材(2)よりも部分的に厚さを薄くすることで、透過光下で明るく視認される白透かしの効果がある輪郭要素(21)が形成された状態を示している。この場合、透過光下で観察する際に、輪郭部(20)が明るく強調されて、窓(10)の視認性が向上する効果が得られる。また、図13(b)は、輪郭部(20)の周囲の基材(2)よりも部分的に厚さを厚くすることで、透過光下で暗く視認される黒透かしの効果がある輪郭要素(21)が形成された状態を示している。この場合、透過光下で観察する際に、輪郭部(20)が暗く強調されて、窓(10)の視認性が向上する効果が得られる。なお、図13(a)に示すように、輪郭部(20)の周囲の基材(2)よりも部分的に厚さを薄くする場合及び図13(b)に示すように、輪郭部(20)の周囲の基材(2)よりも部分的に厚さを厚くする場合において、厚さの差を20μm以上設けることで立体的にも強調されて視認できることから好ましく、偽造防止媒体(1)の流通適性を考慮すると50μm以下とすることが好ましい。
なお、基材(2)が紙の場合において、坪量や顔料、染料及び添料の配合により、紙自体に透過性がない場合であっても、基材(2)の厚さを薄くすることで、透過性の差が生じれば、それを輪郭要素(21)としてもよいことから、紙自体に透過性がない紙を基材(2)として用いてもよい。また、透過性のある紙であれば、部分的に透過性が異なる輪郭要素(21)を形成する基材(2)として用いることができる。また、基材(2)にフィルム、プラスチックを用いる場合においてもこれと同様である。
(透過性が異なる輪郭部の加工方法)
輪郭要素(21)を形成する方法としては、紙から成る基材(2)を対象として、公知の抄き入れ加工技術とされている円網、ダンディロール、プレスロールによって形成することができ、この場合、あらかじめ、基材(2)を作製する製紙工程で加工して、輪郭要素(21)を形成すればよい。また、透過性のあるフィルム、プラスチックを基材(2)として用いる場合は、レーザ加工により、基材(2)の一部を除去して厚さを異ならせて透過性が異なる輪郭要素(21)を形成すればよい。また、紙、フィルム又はプラスチックから成る基材(2)に、エンボス加工により、基材(2)の一部を薄くして、透過性が異なる輪郭要素(21)を形成してもよい。なお、輪郭要素(21)を形成する際には、輪郭部(20)の範囲のみ抄き入れ加工してもよく、開口部(11)の加工に許容を持たせるために、輪郭部(20)より内側の領域にも加工しておくとよい。
基材(2)の厚さを異ならせて形成する輪郭要素(21)は、白透かしと黒透かしのみの効果を備えた構成のみに限定されず、輪郭部(20)において、基材(2)の厚さが部分的に異なってもよい。その具体例として、図14(a)に示すように、白透かしと黒透かしの両方の効果を備えた輪郭部(20)を形成してもよく、図14(a)では、円形状の窓(10)に対して、上側の輪郭に白透かしの効果を備えた輪郭要素(21A)と、下側の輪郭に黒透かしの効果を備えた輪郭要素(21B)が形成されて成る輪郭部(20)の例を示している。また、図14(b)では、円形状の窓(10)を中心に、白透かしの効果を備えた輪郭要素(21A)と黒透かしの効果を備えた輪郭要素(21B)が、順に形成されて成る輪郭部(20)の例を示している。また、図14(c)では、白透かしから黒透かしまで基材(2)の厚さを連続的に異ならせた輪郭要素(21)を形成することで、濃淡が連続的に変化して視認される輪郭部(20)の例を示している。抄き入れ加工によって形成する輪郭要素(21)の例は、図14に示す例に限定されるものではなく、図14に示す構成を組み合わせてもよく、抄き入れにより加工できる模様、例えば、破線、点線、波線、彩紋等、特に限定されるものではない。前述した特許文献2のように、OVDによって輪郭部を形成する場合、透過光下で観察すると、OVDによって光が遮断されることで暗く視認されるのみであるが、本発明の図14に示す構成によれば、輪郭部(20)の中で多彩な濃淡を表現することで窓(10)の認証性を向上させることができる。
(加工の順番)
開口部(11)に透明材料(I)を充填することで窓(10)を形成する場合、輪郭要素(21)を形成する順番に、特に限定はなく、基材(2)に輪郭要素(21)を形成してから透明材料(I)を充填してもよく、透明材料(I)を充填してから輪郭要素(21)を形成してもよい。また、図15(a)に示すように、基材(2)の一方の面に印刷による輪郭要素(21)を形成し、基材(2)の他方の面に積層フィルム(12)を積層する場合又は図15(b)に示すように、基材(2)の一方の面に抄き入れによる輪郭要素(21)を形成し、基材(2)の他方の面に積層フィルム(12)を積層する場合もまた、輪郭要素(21)を形成する順番の限定はなく、積層フィルム(12)を積層してから輪郭要素(21)を形成してもよく、輪郭要素(21)を形成してから積層フィルム(12)を積層してもよい。ただし、印刷又は抄き入れ加工によって形成された輪郭要素(21)の上に、積層フィルム(12)を積層して窓(10)を形成する場合(図10、図13)は、先に基材(2)に輪郭要素(21)を形成した後、その上に積層フィルム(12)を積層する必要がある。
(積層フィルムの積層する工程)
基材(2)に積層フィルム(12)を積層する装置としては、公知のプレス加工機があり、あらかじめ接着剤又は接着層が施された積層フィルム(12)と基材(2)を積層して加圧することで、積層フィルム(12)を積層できる。なお、接着剤を溶かすために熱プレス加工をしてもよい。また、基材(2)がフィルムやプラスチックの場合には、積層フィルムと(12)と基材(2)同士が一度溶けて固まることで、積層フィルム(12)を積層することもできる。また、基材(2)が紙の場合においても、積層フィルム(12)を加熱して溶かし、基材(2)に浸透させることで、積層フィルム(12)を積層することもできる。なお、図2(a)に示すように、基材(2)の表裏の積層フィルム(12)を接着させる場合には、プレス加工機に用いるプレス板に凸部を設けて加工すればよい。
(透明材料を充填する工程)
開口部(11)に透明材料を充填して窓(10)を形成する場合、図16(a)に示すように、開口部(11)が設けられた基材(2)を、支持部材(T)に配置する。支持部材(T)としては、透明材料に対して剥離可能であればよく、金属製の材質から成る板材を用いることができる。支持部材(T)に基材(2)を安定して固定するために、支持部材(T)に、基材(2)を固定するための吸引手段や、支持部材(T)と対向し、基材(2)を挟んで固定する押さえ付け手段を設けることが好ましい(図示せず)。なお、図16(a)に示す破線で囲む領域は、開口部(11)に相当する領域を示したものである。
次に、図16(b)に示すように、透明材料(I)を開口部(11)に相当する領域に充填する。透明材料(I)を充填する方法としては、各種の印刷装置、塗工装置を用いることができる。なお、基材(2)に透明材料(I)を付与させないために、基材(2)をマスクで覆った後、透明材料(I)を充填してもよい。
最後に、透明材料(I)が乾燥した後、図16(c)に示すように、支持部材(T)から、基材(2)を分離することで、窓(10)が形成された偽造防止媒体(1)が得られる。
以上の説明では、開口部(11)が積層フィルム(12)によって覆われることで窓(10)が形成される構成と、開口部(11)に透明材料(I)が充填されることで窓(10)が形成される構成について説明したが、窓(10)の奥側が透けて見える構成であれば、開口部(11)に透明材料(I)を充填し、更に、その上を積層フィルム(12)によって覆った構成の窓(10)を形成してもよい。
また、以上に説明した偽造防止媒体(1)において、基材(2)に積層フィルム(12)を積層する構成の場合、積層フィルム(12)が積層された部分と基材(2)に凹凸差が生じる(図2及び図3)が、積層形態や流通時の耐久性を考慮して、積層フィルム(12)の表面が、図17(a)に示すように基材(2)の表面と同じ構成か又は図17(b)に示すように、基材(2)の表面より低い位置に積層する構成でもよい。この場合、積層フィルム(12)の厚さに応じて、基材(2)にあらかじめ凹部を形成した後、積層フィルム(12)を積層すればよい。なお、凹部を形成する手段としては、前述したレーザ加工や、紙基材の場合は、抄き入れ加工を用いることができる。
以下、前述の発明を実施するための形態に従って、具体的に作製した偽造防止媒体の実施例について詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1は、輪郭要素(21)を印刷材料によって形成した偽造防止媒体(1)の例であり、窓(10)の図柄は、図1に対応した「円形状」であり、基材(2)及び積層フィルム(12)は、図2(a)に対応した積層状態の偽造防止媒体(1)である。以下、実施例1の偽造防止媒体(1)の詳細について説明する。
基材(2)は、厚さ100μm、坪量80g/mの茶色の紙を用い、積層フィルム(12)は、PPフィルム(パイレン 東洋紡株式会社)を用いた。
図18(a)は、実施例1の偽造防止媒体(1)を作製するに当たり、基材(2)に輪郭要素(21)を形成するために印刷する領域を示す平面図であり、図18(b)は、その断面図である。はじめに、輪郭要素(21)を形成するため、基材(2)に赤色のプロセスオフセットインキ(DaiCure アビリオ プロセス 紅N)を用いて、図18(a)において縦線で示す輪郭部(20)及び横線で示す開口部(11)に相当する領域にベタ印刷した。このとき、図18(b)に示すように、輪郭要素(21)を形成するための印刷は、開口部(11)を設ける前に行った。なお、印刷加工は、基材(2)が貫通していない状態で行ったため、開口部(11)が形成される領域は、図18(a)及び図18(b)においては、破線で示している。また、積層フィルム(12)もまた、印刷加工する段階では、基材(2)に積層されていないことから、図18(a)においては、一点鎖線で示している。
図18(c)は、印刷された基材(2)に、開口部(11)を形成した際の平面図であり、図18(d)は、その断面図である。印刷された基材(2)に開口部(11)を形成するため、レーザーマーカー(キーエンス製 MD−V、発振波長1,090nm)を用いて、基材(2)に形成する開口部(11)の輪郭を打ち抜いて、図18(c)に示す「円形状」の開口部(11)を形成した。この加工により、図18(d)に示すように、開口部(11)に相当する基材(2)の上の印刷層も同時に除去され、開口部(11)の輪郭に沿って赤色の輪郭要素(21)が形成された状態となった。
図18(e)は、開口部(11)が形成された基材(2)に積層フィルム(12)を積層した際の平面図であり、図18(f)は、その断面図である。窓(10)を形成するため、基材(2)の表裏に積層フィルム(12)を積層した状態で、熱プレス加工を行うことで、基材(2)に積層フィルム(12)を接着させると同時に、図18(f)に示す積層状態の窓(10)を形成し、実施例1の偽造防止媒体(1)とした。実施例1の偽造防止媒体は、窓(10)の輪郭に沿って赤色の輪郭部(20)が視認されることで窓(10)の認証性が向上する効果が得られた。
(実施例2)
実施例2は、輪郭要素(21)を基材の厚さを異ならせて形成した偽造防止媒体(1)の例であり、窓(10)の図柄は、図1に対応した「円形状」であり、基材(2)及び積層フィルム(12)は、図13(a)に対応した積層状態の偽造防止媒体(1)である。以下、実施例2の偽造防止媒体(1)の詳細について説明する。
図19(a)は、実施例2の偽造防止媒体(1)を作製するに当たり、基材(2)に輪郭要素(21)を形成するために抄き入れ加工を施す領域を示す平面図であり、図19(b)は、その断面図である。はじめに、基材(2)として、木綿パルプを原料とし、手すきシート作製機(熊谷理機工業株式会社製)を用いて、白色であり、厚さ100μmの紙基材を作製した。この際、透過光下で明るく視認される輪郭要素(21)を形成するため、図19(a)において縦線で示す輪郭部(20)及び横線で示す開口部(11)に相当する領域に対応して、手すきシート作製機の金網に凸部を設けて抄き入れ加工を施し、図19(b)に示すように、斜線で図示する部分的に厚さが薄い領域を形成した。
図19(c)は、抄き入れ加工した基材(2)に、開口部(11)を形成した際の平面図であり、図19(d)は、その断面図である。基材(2)に開口部(11)を形成するため、レーザーマーカー(キーエンス製 MD−V、発振波長1,090nm)を用いて、基材(2)に形成する開口部(11)の輪郭を打ち抜いて、図19(c)に示す「円形状」の開口部(11)を形成した。この加工により、図19(d)に示すように、開口部(11)の輪郭に沿って、輪郭部(20)の周囲の基材(2)よりも厚さが薄く、白透かしの効果がある輪郭要素(21)が形成された状態となった。
図19(e)は、開口部(11)が形成された基材(2)に積層フィルム(12)を積層した際の平面図であり、図19(f)は、その断面図である。窓(10)を形成するため、基材(2)の表裏に積層フィルム(12)を積層した状態で、熱プレス加工を行うことで、基材(2)に積層フィルム(12)を接着させると同時に、図19(f)に示す積層状態の窓(10)を形成し、実施例2の偽造防止媒体(1)とした。実施例2の偽造防止媒体(1)は、透過光下で観察すると窓(10)の輪郭に沿って輪郭部(20)が明るく視認されるとともに、周囲の基材(2)と輪郭要素(21)の凹凸差により立体的に視認され、窓(10)の認証性が向上する効果が得られた。
1 窓を有する偽造防止媒体、偽造防止媒体
2 基材
10 窓
11 開口部
12 積層フィルム
20 輪郭部
21 輪郭要素
21a、21b 異なる色のインキによって形成された輪郭要素
21A 白透かしの効果を備えた輪郭要素
21B 黒透かしの効果を備えた輪郭要素
I 透明材料

Claims (3)

  1. 基材に、少なくとも一つの開口部を備え、前記開口部が、積層フィルムによって覆われるか又は透明材料によって充填されて成る窓が形成され、
    前記窓の輪郭に沿って、前記窓の輪郭と同じ形状の輪郭要素を備えた輪郭部が形成され、
    前記輪郭要素は、印刷材料による構成又は周囲の前記基材よりも、盛り上がって厚さが異なる構成のいずれかであることを特徴とする窓を有する偽造防止媒体。
  2. 前記輪郭要素が前記印刷材料によって構成される場合であって、前記輪郭要素は、i)前記基材と異なる色の印刷材料によって形成、又は、ii)前記基材と同じ色又は異なる色の印刷材料により、盛り上がって形成、又は、iii)透かしインキによって形成されたことを特徴とする請求項1記載の窓を有する偽造防止媒体。
  3. 前記輪郭要素が、前記基材と異なる色の前記印刷材料によって形成される場合、前記輪郭部において前記輪郭要素の色が部分的に異なることを特徴とする請求項2記載の窓を有する偽造防止媒体。
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