JP2023037872A - 抄紙物、偽造防止用シート、偽造防止用積層体及びその製造方法 - Google Patents

抄紙物、偽造防止用シート、偽造防止用積層体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】真偽判別用の画像乃至物体の良好な視認性を発揮し、偽造防止用途に好適なシート、並びに、当該シートを使用した偽造防止用積層体を提供すること。【解決手段】セルロース繊維、熱可塑性樹脂繊維、並びに、セルロース繊維及び熱可塑性樹脂繊維以外の発色体を含み、熱可塑性樹脂繊維の含有量がセルロース繊維及び熱可塑性樹脂繊維の合計総質量の50質量%~90質量%である抄紙物を使用してシートとし、更に、当該シートをフィルムと一体化して積層体とする。【選択図】なし

Description

本発明は、偽造防止用シート向け又は装飾用シート向けの抄紙物、当該抄紙物に基づく偽造防止用シート、並びに、偽造防止用積層体及びその製造方法に関する。
従来、商品券等の印刷物の偽造防止技術として、透かしが知られている。透かしは、それが施されている紙を透かして見たときに現れる模様であり、模様部分が透けて見える「白透かし」と、模様部分が周辺部に比して黒ずんで見える「黒透かし」とが知られている。これらの透かし模様は通常、湿式抄紙における湿紙の形成段階(ワイヤーパート)において、パルプ繊維などの構成繊維の坪量を部分的に変化させることによって形成される。また、透かし模様の一種として、疑似透かし(ケミカル透かし)などと呼ばれるものが知られている。疑似透かしは、紙等のシートに浸透して光透過率を高める物質、例えば、透明合成樹脂を溶剤に溶解したインキを用いてシートに印刷を施すことによって形成されるものであり、そのインキが付与されてなる印刷部が透かし模様となり、白透かしと同様の視覚効果を有する。
一方、特許文献1には、天然パルプとポリオレフィン繊維を混合し、抄紙後、熱圧処理を行うことにより、ポリオレフィン繊維が軟化溶融し、ポリオレフィン繊維が軟化溶融した部分が白透かしと同様の効果を発揮する偽造防止用紙を得ることが開示されている。
特開2005-330622号公報
しかし、特許文献1記載の偽造防止用紙は熱圧加工により形成された白透かしにより真偽を判別するところ、熱圧加工により白透かしを形成する場合、白透かしの画像部内のポリオレフィン繊維だけでなく、画像部の境界付近の非画像部のポリオレフィン繊維も熱伝導により軟化して、白透かしの画像の境界が不鮮明になり、真偽判別用の画像の視認性が低下するおそれがある。
本発明は、真偽判別用の画像の良好な視認性を発揮し、偽造防止用途に好適なシート、並びに、当該シートを使用した偽造防止用積層体を提供することを目的とする。
鋭意検討の結果、本発明者は、特定の条件でセルロース系繊維及び熱可塑性樹脂繊維を含み、且つ、これらの繊維以外の発色体を含む抄紙物を使用することにより上記目的が達成可能であることを見出し、本発明を完成した。
本発明の第1の態様は、
セルロース繊維、
熱可塑性樹脂繊維、並びに、
前記セルロース繊維及び前記熱可塑性樹脂繊維以外の発色体
を含み、
前記熱可塑性樹脂繊維の含有量が前記セルロース繊維及び前記熱可塑性樹脂繊維の合計総質量の50質量%~90質量%である、抄紙物である。
前記熱可塑性樹脂繊維がポリカーボネートを含むことが好ましい。
前記熱可塑性樹脂繊維が第一の熱可塑性樹脂繊維及び第二の熱可塑性樹脂繊維を含んでもよく、その場合、第一の熱可塑性樹脂繊維の溶融温度が第二の熱可塑性樹脂繊維の溶融温度よりも低いものであってもよい。
前記第一の熱可塑性樹脂繊維の含有量は前記第一の熱可塑性樹脂繊維及び前記第二の熱可塑性樹脂繊維の合計総質量の50質量%~95質量%でもよい。
前記第一の熱可塑性樹脂繊維がポリカーボネートを含むことが好ましい。
前記第二の熱可塑性樹脂繊維がポリエチレンテレフタレートを含むことが好ましい。
前記発色体は、細片、繊維又は粒子の形態のセキュリティデバイスであることが好ましい。
前記抄紙物は透かしを有してもよい。
本発明の第2の態様は、前記抄紙物の加熱加圧物からなる偽造防止用シートである。
前記偽造防止用シートは光透過性であることが好ましい。
本発明の第3の態様は、フィルム及び前記偽造防止用シートを備える偽造防止用積層体である。
本発明の第3の態様において、前記フィルムが熱可塑性樹脂を含むことが好ましい。
前記フィルムが複数存在しており、前記フィルムの間に前記の偽造防止用シートが存在することが好ましい。
本発明の第4の態様は、フィルム及び前記抄紙物を積層し、加熱加圧する熱圧工程を含む、偽造防止用積層体の製造方法である。
前記フィルムが複数存在しており、前記熱圧工程において、前記フィルムの間に前記抄紙物を存在させることが好ましい。
本発明の第4の態様において、前記フィルムが熱可塑性樹脂を含むことが好ましい。
本発明では、特定の条件でセルロース系繊維及び熱可塑性樹脂繊維を含み、且つ、これらの繊維以外の発色体を含む抄紙物を加熱加圧することにより、発色体の視認性に優れた、偽造防止用シートを得ることができる。
本発明では、抄紙物中の発色体の種類、量、配置等の調節により、真偽判別用の画像を形成することができ、また、加熱加圧により偽造防止用シート中の画像の視認性が向上する。更に、加熱加圧により、抄紙物中の発色体が抄紙物中の熱可塑性樹脂繊維等と一体化するので、偽造防止用シートの改ざんが困難であり、偽造防止用シートの偽造防止効果を高めることができる。
また、本発明の偽造防止用積層体ではフィルムによりシートが保護されるので、シートの表面に発色体が存在する場合に当該発色体のシートからの脱落をフィルムにより防止することができ、それにより、発色体から構成される真偽判別用の画像を良好に維持することができる。また、フィルムの存在により、発色体の視認性及び偽造防止効果を更に高めることができる。
本発明の偽造防止用シート及び積層体は各種の偽造防止用途に好適に使用可能である。
本発明の抄紙物の一態様の製造に好適な2槽式円網抄紙機の概略図。
[抄紙物]
本発明の抄紙物は、
セルロース繊維、
熱可塑性樹脂繊維、並びに、
前記セルロース繊維及び前記熱可塑性樹脂繊維以外の発色体
を含み、
前記熱可塑性樹脂繊維の含有量が前記セルロース繊維及び前記熱可塑性樹脂繊維の合計総質量の50質量%~90質量%である。
本発明の抄紙物から偽造防止用シートを製造することができる。したがって、本発明の抄紙物も偽造防止用途に好適に使用可能である。また、本発明の抄紙物は装飾の用途に好適に使用することができる。装飾用途としては、例えば、模様紙、ファンシーペーパー、包装紙、化粧紙、壁紙等が挙げられる。これらの装飾は前記偽造防止用途の機能を兼ねてもよい。
(セルロース繊維)
本発明の抄紙物はセルロース繊維を含む。セルロース繊維に限定はなく公知のものを使用可能であるが、例えば、セルロース繊維として、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)等の木材漂白化学パルプ、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)等の木材未漂白パルプを用いることが可能であり、必要に応じて、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミカルサーモメカニカルパルプ(BCTMP)等の機械パルプ;麻、竹、藁、ケナフ、三椏、楮、木綿等の非木材パルプ;古紙パルプ等を用いることができる。セルロース繊維は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、セルロース繊維は再生セルロース繊維でないことが好ましい。
本発明の抄紙物中のセルロース繊維の含有量は、セルロース繊維及び熱可塑性樹脂繊維の合計総質量の10質量%~50質量%であり、15質量%~50質量%が好ましく、20質量%~50質量%がより好ましい。
また、本発明の抄紙物中のセルロース繊維の含有量は、抄紙物の全質量に対して、5質量%~50質量%が好ましく、10質量%~50質量%がより好ましく、15質量%~50質量%が更により好ましい。
(熱可塑性樹脂繊維)
本発明の抄紙物は熱可塑性樹脂繊維を含む。熱可塑性樹脂繊維は熱可塑性樹脂からなる。熱可塑性樹脂繊維を構成する熱可塑性樹脂に限定はなく公知のものを使用可能であるが、後述するフィルムとの貼合時の加熱加圧によって溶融しフィルムの界面と融合可能な熱可塑性樹脂が好ましい。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46等のポリアミド樹脂;ポリオキシメチレン等のポリアセタール系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルグリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等のポリエーテル系樹脂;ポリエーテルスルフォン;ポリフェニレンサルファイド;熱可塑性ポリエーテルイミド;テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体等の熱可塑性フッ素系樹脂;アクリル樹脂及びこれらを変性させた変性熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの2種以上を組み合わせて使用してもよい。熱可塑性樹脂繊維は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート及びアクリル樹脂又はこれらの混合物が汎用性の観点から好ましく、ポリカーボネートが強度、耐熱性、成形性及び光透過性の点でより好ましい。
熱可塑性樹脂は溶融固化後に光透過性であることが好ましく、半透明又は透明であることがより好ましく、透明であることが更により好ましい。
本発明で使用される熱可塑性樹脂繊維は、第一の熱可塑性樹脂繊維と第二の熱可塑性樹脂繊維の少なくとも2種以上からなることが好ましい。
第一の熱可塑性樹脂繊維を構成する熱可塑性樹脂は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46等のポリアミド樹脂;ポリオキシメチレン等のポリアセタール系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルグリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等のポリエーテル系樹脂;ポリエーテルスルフォン;ポリフェニレンサルファイド;熱可塑性ポリエーテルイミド;テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体等の熱可塑性フッ素系樹脂;アクリル樹脂及びこれらを変性させた変性熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの2種以上を組み合わせて使用してもよい。
第一の熱可塑性樹脂繊維は、後述するフィルムとの貼合時の加熱加圧によって溶融しフィルムの界面と融合可能な熱可塑性樹脂からなることが好ましい。第一の熱可塑性樹脂繊維を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート及びアクリル樹脂が汎用性の観点から好ましく、ポリカーボネートが強度、耐熱性、成形性及び光透過性の点でより好ましい。また、第一の熱可塑性樹脂繊維の繊維径は0.1dtex~10dtexであることが好ましく、1dtex~9dtexであることがより好ましく、3dtex~8dtexであることが更により好ましく、6dtex~8dtexであることが特に好ましい。繊維長は1~10mmであることが好ましく、3~7mmであることがより好ましい。
第二の熱可塑性樹脂繊維を構成する熱可塑性樹脂は、第一の熱可塑性樹脂繊維を構成する熱可塑性樹脂とは特性が異なる限り特に限定されるものではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、アクリル樹脂又はこれらの混合物が汎用性の観点から好ましく、未延伸のものが好ましい。未延伸の第二の熱可塑性樹脂繊維は加熱加圧の条件によって結晶化するものがより好ましい。例えば、未延伸のポリエチレンテレフタレート等の未延伸ポリエステル繊維や、未延伸のポリエチレン、ポリプロピレン等の未延伸ポリオレフィン繊維といった公知の未延伸繊維が挙げられる。汎用性や耐熱性の理由で、未延伸のポリエチレンテレフタレート繊維が更により好ましい。また、第二の熱可塑性樹脂繊維の繊維径は0.05dtex~10dtexであることが好ましく、0.1dtex~8dtexであることがより好ましく、0.1dtex~5dtexであることが更により好ましく、0.1dtex~3dtexであることがより好ましい。繊維長は2~10mmであることが好ましく、2~6mmであることがより好ましい。
第一の熱可塑性樹脂繊維を構成する熱可塑性樹脂の溶融温度は第二の熱可塑性樹脂繊維を構成する熱可塑性樹脂の溶融温度より低いことが好ましく、本発明の抄紙物の後述する加熱加圧の際の温度が両者の溶融温度の間であることが更により好ましく、当該加熱加圧の際の温度が第二の熱可塑性樹脂を構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度(Tg)よりも高いことが特に好ましい。第一の熱化可塑性樹脂繊維が加熱加圧の温度で溶融し、且つ、第二の熱可塑性樹脂繊維が同温度では溶融しないことにより、本発明の抄紙物が透かしを有する場合に、透かしの視認性を阻害しない効果が得られる。なお、溶融温度とは、結晶性熱可塑性樹脂については結晶溶解温度、いわゆる融点であり、非晶性熱可塑性樹脂についてはガラス転移温度(Tg)である。
そのため、第一の熱可塑性樹脂繊維を構成する熱可塑性樹脂の溶融温度は上記加熱加圧の際の温度より低ければ特に限定はないが、例えば、120~490℃であることが好ましく、140~240℃であることがより好ましい。また、第二の熱可塑性樹脂繊維を構成する熱可塑性樹脂の融点は、上記加熱加圧の際の温度を下回らなければ特に限定はないが、例えば、150~530℃であることが好ましく、180~280℃であることがより好ましい。更に、第二の熱可塑性樹脂繊維を構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度(Tg)は100~490℃であることが好ましく、120~240℃であることがより好ましい。
本発明の抄紙物中の熱可塑性樹脂繊維の含有量は、セルロース繊維と熱可塑性樹脂繊維の合計総質量の50質量%~90質量%であり、50質量%~85質量%が好ましく、50質量%~80質量%がより好ましい。
また、本発明の抄紙物中の熱可塑性樹脂繊維の含有量は、抄紙物の全質量に対して、40質量%~85質量%が好ましく、45質量%~80質量%がより好ましく、50質量%~75質量%が更により好ましい。
熱可塑性樹脂繊維が第一の熱可塑性樹脂繊維及び第二の熱可塑性樹脂繊維を含む場合は、本発明の抄紙物中の第一の熱可塑性樹脂繊維の含有量は、第一の熱可塑性樹脂繊維及び第二の熱可塑性樹脂繊維の合計総質量の50質量%~90質量%が好ましく、50質量%~80質量%がより好ましく、50質量%~70質量%が更により好ましい。また、本発明の抄紙物中の第二の熱可塑性樹脂繊維の含有量は、第一の熱可塑性樹脂繊維及び第二の熱可塑性樹脂繊維の合計総質量の10質量%~50質量%が好ましく、20質量%~50質量%がより好ましく、30質量%~50質量%が更により好ましい。
また、熱可塑性樹脂繊維が第一の熱可塑性樹脂繊維及び第二の熱可塑性樹脂繊維を含む場合は、本発明の抄紙物中の第一の熱可塑性樹脂繊維の含有量は、熱可塑性樹脂繊維の全質量に対して、50質量%~85質量%が好ましく、50質量%~80質量%がより好ましく、50質量%~75質量%が更により好ましい。また、本発明の抄紙物中の第二の熱可塑性樹脂繊維の含有量は、熱可塑性樹脂繊維の全質量に対して、5質量%~50質量%が好ましく、10質量%~45質量%がより好ましく、15質量%~40質量%が更により好ましい。
本発明の抄紙物は、セルロース繊維、熱可塑性樹脂繊維(例えば、第一の熱可塑性樹脂繊維及び第二の熱可塑性樹脂繊維)以外の他の繊維(非熱可塑性繊維)を含んでいてもよい。他の繊維は後述する発色体以外であれば特に限定されないが、例えば、炭素繊維、黒鉛繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維等の強化繊維を添加してもよい。
(発色体)
本発明の抄紙物は、セルロース繊維及び熱可塑性樹脂繊維以外の発色体を含む。
ここで、「発色」とは、蛍光のように物体自体が色を発する場合、並びに、物体自体は色を発しないが反射光が色として認識される場合の両者を含んでおり、ある物体が通常の視覚で認識可能な色を備えていれば、当該物体は発色体である。
発色体は蛍光物質及び/又は着色物質を含むことが好ましい。
発色体は、細片、繊維又は粒子の形態のセキュリティデバイスであることが好ましい。ここで、「セキュリティデバイス」とは、偽造防止用紙等の偽造防止用途に使用される真偽判定用の物体を意味する。
本発明では、抄紙物中の発色体の種類、量、配置等の調節により、真偽判別用の画像を形成することができる。
細片の形態のセキュリティデバイスは本発明の抄紙物に比較して小さいサイズを有する平面状の部材であり、その厚さは特に限定されるものではないが、例えば、0.03~1mmが好ましく、0.05~0.1mmがより好ましい。細片の平面形状は、任意であり、例えば、長方形、菱形、正方形、円形、楕円形、星形等の様々な形状とすることができる。細片の大きさは、通常、短辺、長辺、直径等が1~10mm程度である。例えば、平面形状が長方形の細片の場合、短辺は、1~10mm、長辺は10~50mmとすることができる。
細片の材質は特には限定されるものではなく、例えば、樹脂フィルム、金属箔又は紙とすることができる。細片は光不透過性であることが好ましく、不透明であることがより好ましい。
細片の製造方法としては、任意の公知の方法を使用することができ、例えば、シュレッダーを使用して長方形や正方形の細片を製造する方法、マイクロスリッターによりスリットしてから切断して細片を製造する方法、長方形、菱形、正方形、円形、楕円形、星形等の細片に打ち抜く方法等を採用できる。
細片には印刷、ホログラム等の視覚的加工が施されていてもよい。細片として、所謂スレッドを使用してもよい。スレッドは幅1~10mm程度の紐状又は帯状のフィルム又はシートであり、例えば、ホログラムパターンを有するもの、磁気的情報を記録したもの、特定の波長の光によって発色するもの、微小な文字を記載したもの、等の様々なスレッドが用途に応じて使用されている。スレッドとしては汎用のものを使用可能である。
細片の色は、例えば、細片に含まれる蛍光物質及び/又は着色物質の種類・量等によって適宜調整することができる。
繊維の形態のセキュリティデバイスは本発明の抄紙物に含まれるセルロース繊維及び熱可塑性樹脂繊維とは異なる。
セキュリティデバイスとしての繊維の形状は特には限定されるものではないが、例えば、繊維長が0.5mm~4.0mmの範囲であり、且つ、繊維幅が10μm~350μmの繊維を使用することができる。繊維は目視で確認可能であることが好ましい。なお、繊維自体が視認不能であっても当該繊維の集合体が視認可能であればよい。
繊維長は、平均繊維長であり、数平均繊維長を意味する。
数平均繊維長は、繊維を光学顕微鏡または電子顕微鏡によって拡大観察し、光学顕微鏡または電子顕微鏡画像中から所定数の繊維を無作為に選別し、選別された当該繊維の長さを測定し平均することにより得ることができる。選別される繊維の数は10以上であり、50以上が好ましく、100以上がより好ましい。
繊維の繊維長が0.5mm未満の場合は繊維の視認が困難であり、繊維長が4.0mmを超えると繊維が絡まり、本発明の抄紙物の製造が困難となる。繊維長は0.8mm~3.7mmであってもよく、1.1mm~3.4mmであってもよく、また、1.4mm~3.1mmであってもよい。
繊維幅は、平均繊維幅であり、数平均繊維幅を意味する。
数平均繊維幅は、繊維を光学顕微鏡または電子顕微鏡によって拡大観察し、光学顕微鏡または電子顕微鏡画像中から所定数の繊維を無作為に選別し、選別された当該繊維の幅を測定し平均することにより得ることができる。選別される繊維の数は10以上であり、50以上が好ましく、100以上がより好ましい。
繊維断面が円形の場合は、繊維幅は繊維径を意味する。一方、繊維断面が非円形の場合は、繊維幅は投影径を意味する。
繊維の繊維幅が10μm未満の場合は繊維の視認が困難であるため、10μm以上とすることが好ましい。また、繊維幅が350μmを超えると繊維が抄紙物から脱落するおそれが高まるため、350μm以下とすることが好ましい。したがって、繊維幅は10μm~350μmであることが好ましく、10μm~300μmがより好ましく、10μm~200μmが更により好ましく、10μm~100μmが更により好ましい。特に、繊維幅は、10μm~40μmであってもよく、10μm~30μmであってもよく、10μm~20μmであってもよい。
繊維のアスペクト比は2以上が好ましく、400以下が好ましい(なお、後述する、粒子は長径/短径が2未満であることが好ましい)。
セキュリティデバイスとしての繊維の種類は限定されず、1種又はそれ以上の繊維を使用してもよい。
繊維は、無機繊維、有機繊維、或いは、これらの複合物であることができる。
無機繊維としては、例えば、金属繊維、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊維等が挙げられる。これらの2種以上を組み合わせて使用してもよい。炭素繊維、ガラス繊維等の非金属繊維が好ましい。
有機繊維としては、例えば、合成繊維が挙げられる。合成繊維の材質としては、例えば、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルエーテル樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ジエン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、尿素樹脂、アニリン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の各種合成高分子が挙げられる。これらの2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記合成高分子は光不透過性であることが好ましく、不透明であることがより好ましい。
繊維の色は、例えば、繊維に含まれる蛍光物質及び/又は着色物質の種類・量等によって適宜調整することができる。
粒子の形態のセキュリティデバイスの粒径は特には限定されるものではなく、例えば、1μm~1cm、10μm~5mm、又は、100μm~1mmの範囲とすることができるが、視認可能なサイズであることが好ましい。なお、粒子自体が視認不能であっても当該粒子の集合体が視認可能であればよい。粒子が非球形の場合は球体積相当径を粒径とすることができ、例えば、レーザー回折・散乱法によって測定することができる。
粒子を構成する物質には限定はなく、各種の有機物質又は無機物質を使用することができる。これらの有機物質又は無機物質は光不透過性であることが好ましく、不透明であることがより好ましい。
有機物質としては、例えば、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルエーテル樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ジエン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、尿素樹脂、アニリン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の各種合成高分子が挙げられる。これらの2種以上を組み合わせて使用してもよい。
有機物質として、非合成高分子又はその誘導体を使用してもよい。非合成高分子又はその誘導体としては、例えば、澱粉が挙げられる。具体的には馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、甘藷澱粉、タピオカ澱粉、サゴ澱粉、米澱粉、アマランサス澱粉、サトイモ澱粉、道鑑草澱粉等の天然澱粉、それらの化工澱粉(デキストリン、酸分解澱粉、酸化澱粉、アルファー化澱粉、エーテル化、エステル化、架橋等の澱粉誘導体、グラフト化澱粉、湿熱処理澱粉等)が挙げられる。また、小麦粉、米粉、コーンフラワー等の穀粉;粉末セルロース、バクテリアセルロース、微小繊維状セルロース、結晶セルロース、等の水不溶性の粉状セルロース;木粉;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、4級カチオン化ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;アルギン酸、寒天、ふのり、カラギーナン、ファーセレラン、ペクチン、キチン、キトサン、グアガム、ローカストビーンガム、タマリンドガム、アラビアガム、トラガントガム、カラヤガム、タラガム、コンニャク、トロロアオイ、プルラン、デキストラン等の多糖類及びこれらの誘導体;ブドウ糖、ショ糖、乳糖等の粉末糖類;高重合度かつ高鹸化度のポリビニルアルコール等の粉状有機物質も使用できる。これらの2種以上を組み合わせて使用してもよい。
無機物質としては、例えば、二酸化チタン、珪酸塩(カオリン、クレイ、ベントナイト、タルク、合成珪酸アルミ、合成珪酸カルシウム等)、珪酸(珪藻土、珪石粉、含水微粉珪酸、無水微粉珪酸)、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム・マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、酸化鉄等の各種の塩、水酸化物、酸化物等、並びに、各種の金属が挙げられる。これらの2種以上を組み合わせて使用してもよい。
粒子の色は、例えば、粒子に含まれる蛍光物質及び/又は着色物質の種類・量等によって適宜調整することができる。
本発明の抄紙物中のセキュリティデバイスの含有量は特には限定されるものではないが、抄紙物の総質量の5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、1質量%以下が更により好ましい。なお、セキュリティデバイスの含有量の下限は、例えば、抄紙物の総質量の0.001質量%以上とすることができ、0.01質量%以上が好ましい。
(製造方法)
本発明の抄紙物の製造方法には特に限定はなく、既述した、セルロース繊維、熱可塑性樹脂繊維及び発色体の混抄によって本発明の抄紙物を製造することができる。混抄には公知の抄紙法を使用することができ、例えば、長網抄紙機、円網抄紙機、傾斜短網抄紙機又はこれらの組み合わせ等の抄紙機を用いることができる。セルロース繊維は、抄紙前にビーター、リファイナ等で叩解してもよい、また、セルロース繊維及び熱可塑性樹脂繊維を混合して水等の分散媒にて分散させた繊維スラリーには紙力剤、サイズ剤、分散剤、増粘剤、消泡剤等の各種薬品乃至助剤を添加してもよい。
(透かし)
本発明の抄紙物は、周辺部に比して光透過性が異なる透かし部を有してもよい。透かし部の形成手法には特に限定はなく、公知のものが採用され、例えば、湿式抄紙における湿紙の形成段階(ワイヤーパート)において、セルロース繊維等の構成繊維の坪量を部分的に変化させることによって形成される。具体的には、ワイヤーパートにおいて、模様状にワイヤー目を埋めた抄紙網を用いた場合には、湿紙におけるワイヤー目を埋めた模様部分に対応する部分に、周辺部に比して紙料が乗らず厚みの薄い型付けがなされ、その型付けされた部分が、該湿紙を乾燥して得られる紙における白透かしとなり、また、凹型の模様を施した抄紙網を用いた場合には、湿紙における該凹型の模様部分に対応する部分に、周辺部に比して厚みの厚い型付けがなされ、その型付けされた部分が、該湿紙を乾燥して得られる紙における黒透かしとなる。
透かし部のパターンおよび形状は特に制限されず、また連続でも不連続で形成されていてもよい。また、本発明の抄紙物の平面視において全体に形成されていてもよく、一部に形成されていてもよい。
また、透かし部は疑似透かし(ケミカル透かし)であってもよい。これは、抄紙物に浸透して光透過率を高める物質、例えば、透明合成樹脂を溶剤に溶解したインキを用いて印刷を施すことによって形成されるものであり、そのインキが付与されてなる印刷部が透かし模様となり、白透かしと同様の視覚効果を有する。
(その他)
本発明の抄紙物はシート状であり、単層であってもよく、複数の層からなるものであってもよい。例えば、本発明の抄紙物は、塗工層を備える所謂塗工紙の形態、抄き合わせ紙の形態、塗工層を備える抄き合わせ紙の形態等であってもよい。
本発明の抄紙物は窓を有する抄き合わせ紙でもよい。その場合、窓からセキュリティデバイス等の発色体を視認可能であることが好ましい。
窓からセキュリティデバイスを視認可能な抄き合わせ紙の形態の本発明の抄紙物は、例えば、図1に示す2槽式の円網抄紙機を使用して製造することができる。
図1に示す2槽式の円網抄紙機では、通常の上網を有する第1円網シリンダー4a及び第1ローラー4bを備える第1槽4において第1紙層1を湿式抄紙法により形成し毛布6上に転写する。
次に、毛布6上に存在する第1紙層1の表面にセキュリティデバイスとしてスレッド3を載置して固定する。スレッド3を第1紙層1の表面に良好に固定するためにはスレッド3の第1紙層1との接触面にバインダーを塗布するか又は予めバインダー層を形成しておくことが好ましい。
スレッド3が表面に形成された第1紙層1は第2槽5に供給される。
図1に示す2槽式の円網抄紙機では、第2円網シリンダー5a及び第2ローラー5bを備える第2槽5の第2円網シリンダー5aの上網の表面に、例えば、窓形成用の所定形状の樹脂板が第2円網シリンダー5aの外周に亘って取り付けられており、第2円網シリンダー5aの上網の円周面に所定の幅で円周方向に延びる凸部を形成する。なお、凸部の形状及び数は任意であり、1個でも複数でもよい。複数の凸部を形成する場合は、所定の間隔を空けて、複数の凸部を形成することが好ましい。
なお、所定形状の樹脂板を上網に取り付ける他に、窓の形状に沿って上網の網目を樹脂等で充填してもよい。この場合は充填された部分の網目では紙料の通過が阻害され、紙層が形成されない。
上記の態様では、第2槽5において、第2円網シリンダー5aの上網の表面の樹脂版において紙料の通過が不可能であるために、樹脂版上では紙層が形成されない。したがって、樹脂板の形状に応じた窓(開口部)を有する第2紙層2が湿式抄紙法により形成され、第2紙層2は毛布6上の第1紙層1の上に転写される。
第1紙層1上のスレッド3の固定位置、或いは、第2紙層2に形成される窓(開口部)の位置を制御することにより、窓からスレッド3を露出させることができる。
そして、第1紙層1と第2紙層2を抄き合わせることで、図1に示す断面形状を有し、窓からスレッド3を視認可能な抄紙物を製造することができる。
上記の態様では、第2円網シリンダー5aの上網の表面の樹脂板の形状を適宜変更することにより、窓を様々な形状とすることができ、例えば、窓の形状を動物柄等の画像とすることができる。
本発明の抄紙物の厚さは、50μm~2000μmが好ましく、100μm~1000μmがより好ましく、200~800μmが更により好ましく、300μm~500μmが特により好ましい。本発明の抄紙物の坪量は、60~120g/mが好ましく、70~110g/mが好ましく、80~100g/mが更により好ましい。
[偽造防止用シート]
本発明の偽造防止用シートは、本発明の抄紙物の加熱加圧物からなる。本発明の偽造防止用シートが本発明の抄紙物の加熱加圧物自体であることが好ましい。
加熱加圧用の設備に特に限定はなく、カレンダー加工、プレス加工等の公知のものが用いられる。例えば、金属ロール及び金属ロールを組み合わせたカレンダー装置、金属ロール及び樹脂ロールを組み合わせたカレンダー装置、金属ロール及びコットンロールを組み合わせたカレンダー装置、金属板や雌型と雄型とからなる一対の成形型を組み合わせたホットプレス装置等が挙げられる。加熱加圧は1回とは限らず、複数回で行ってもよく、各回での装置や条件が異なっても構わない。
加圧の圧力は、特に限定されず、通常、10kgf/cm以上500kgf/cm以下、好ましくは20kgf/cm以上100kgf/cm以下である。
加圧が加熱を伴うことが好ましい。加熱の温度は、特に限定されず、通常130℃以上500℃以下であるが、好ましくは150℃以上250℃以下であり、より好ましくは170℃以上200℃以下である。
加熱加圧により、本発明の抄紙物中の熱可塑性樹脂繊維が溶融し、繊維間の空隙が熱可塑性樹脂により充填されることにより、発色体の視認性が向上する。また、抄紙物と発色体が一体化することで偽造防止効果が向上する。本発明の抄紙物の一部を加熱加圧してもよいが、全体を加熱加圧することが好ましい。
本発明の偽造防止用シートは光透過性であることが好ましく、半透明又は透明であることが好ましく、透明であることがより好ましい。
本発明の偽造防止用シートの厚さは、10μm~1000μmが好ましく、20μm~800μmがより好ましく、30~600μmが更により好ましく、40μm~200μmが特により好ましい。本発明の偽造防止用シートの坪量は、60~120g/mが好ましく、70~110g/mが好ましく、80~100g/mが更により好ましい。
[偽造防止用積層体]
本発明の偽造防止用積層体は、フィルム及び本発明の偽造防止用シートを備える。本発明の偽造防止用シートについては既述の説明が当てはまる。
前記フィルムの材質には特に制限はないが、前記フィルムは熱可塑性樹脂を含むことが好ましく、熱可塑性樹脂が前記フィルムの主成分であることがより好ましく、前記フィルム中の熱可塑性樹脂の含有量は、前記フィルムの全質量に対して、例えば、80質量%以上100質量%以下とすることができる。
前記フィルム中の熱可塑性樹脂は本発明の抄紙物中の熱可塑性樹脂繊維を構成する熱可塑性樹脂と同一であっても異なってもよいが、同一又は近似であることが好ましい。また、本発明の抄紙物が第一の熱可塑性樹脂及び第二の熱可塑性樹脂を含む場合は、前記フィルムに含まれる熱可塑性樹脂は、第一の熱可塑性樹脂繊維を構成する熱可塑性樹脂と同一又は近似であることが好ましい。
前記フィルムは、発色体の視認性を得るために、光透過性であることが好ましい。本発明において「光透過性」とは、光を透過させる性質であり、本発明の偽造防止用積層体を目視観察すると本発明の偽造防止用シート中の発色体を容易に視認可能である程度の光透過性を有することが好ましい。したがって、前記フィルムは必ずしも透明である必要はなく、発色体が容易に視認できる場合は半透明であってもよい。
前記フィルム中の熱可塑性樹脂は、特には限定されるものではないが、合成樹脂が好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46等のポリアミド樹脂;ポリオキシメチレン等のポリアセタール系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルグリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等のポリエーテル系樹脂;ポリエーテルスルフォン;ポリフェニレンサルファイド;熱可塑性ポリエーテルイミド;テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体等の熱可塑性フッ素系樹脂;アクリル樹脂及びこれらを変性させた変性熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの2種以上を組み合わせて使用してもよい。成形性に優れ、光透過性、耐熱性、強度が高いポリカーボネートが好ましい。
前記フィルムは単層でも複数層でもよい。前記フィルムの厚さは、10μm~3000μmが好ましく、30μm~2000μmがより好ましく、50μm~1000μmが更により好ましい。
本発明の偽造防止用積層体は、少なくとも1つの前記フィルムと本発明の偽造防止用シートが積層されており、本発明の偽造防止用シートの少なくとも片面に前記フィルムが積層されていればよく、本発明の偽造防止用シートの両面に前記フィルムが積層されていることが好ましい。すなわち、本発明の偽造防止用積層体では、前記フィルムが複数存在しており、前記フィルムの間に本発明の偽造防止用シートが存在することが好ましい。
本発明の偽造防止用積層体は前記フィルム及び本発明の偽造防止用シートに加えて他の層を有していてもよい。例えば、前記フィルム及び本発明の偽造防止用シートの間に接着層が介在してもよいが、前記フィルム及び本発明の偽造防止用シートの間には接着層等の他の層が介在しない方が好ましい。すなわち、前記フィルムと本発明の偽造防止用シートは直接接触する方が好ましい。
前記フィルム及び本発明の偽造防止用シートの界面の少なくとも一部が融合していることが好ましい。ここでの「融合」とは、加熱加圧により溶融して分子同士が絡み合う状態をいう。前記フィルム及び本発明の偽造防止用シートが一体化していることがより好ましい。
本発明の偽造防止用積層体の厚さは、特に限定はないが50μm~5000μmが好ましく、80μm~3000μmがより好ましく、100μm~2000μmが更により好ましい。
本発明の偽造防止用積層体は光透過性であることが好ましく、半透明又は透明であることが好ましく、透明であることがより好ましい。
本発明の偽造防止用積層体では前記フィルムにより本発明の偽造防止用シートが保護されるので、本発明の偽造防止用シート中の発色体の配置を良好に維持することができ、例えば、発色体により形成される真偽判別用の画像を良好に維持することができる。
また、前記フィルムが光透過性の場合、本発明の偽造防止用積層体では、前記フィルムの存在により、本発明の偽造防止用シート中の発色体の視認性を更に高めることができる。
[偽造防止用積層体の製造方法]
本発明の偽造防止用積層体は、フィルム及び本発明の抄紙物を積層し、加熱加圧する熱圧工程を含む製造方法により製造することができる。
前記フィルム、並びに、本発明の抄紙物及び偽造防止用積層体については既述の説明が当てはまる。
本発明の偽造防止用積層体の製造方法では、少なくとも1つの前記フィルムと本発明の抄紙物を積層して、加熱加圧を行う。本発明の偽造防止用積層体の製造方法では、前記フィルムが複数存在しており、加熱加圧を行う熱圧工程において、前記フィルムの間に本発明の抄紙物を存在させることが好ましい。
加熱加圧用の設備に特に限定はなく、カレンダー加工、プレス加工等の公知のものが用いられる。例えば、金属ロール及び金属ロールを組み合わせたカレンダー装置、金属ロール及び樹脂ロールを組み合わせたカレンダー装置、金属ロール及びコットンロールを組み合わせたカレンダー装置、金属板や雌型と雄型とからなる一対の成形型を組み合わせたホットプレス装置等が挙げられる。加熱加圧は1回とは限らず、複数回で行ってもよく、各回での装置や条件が異なっても構わない。
加圧の圧力は、特に限定されず、通常、10kgf/cm以上500kgf/cm以下、好ましくは20kgf/cm以上100kgf/cm以下である。
加圧が加熱を伴うことが好ましい。加熱の温度は、特に限定されず、通常130℃以上500℃以下であるが、好ましくは150℃以上250℃以下であり、より好ましくは170℃以上200℃以下である。
本発明の偽造防止用積層体の製造方法では、本発明の抄紙物が加熱加圧されて本発明の偽造防止用シートとなり、前記フィルムと積層体を形成する。本発明の抄紙物の一部を加熱加圧してもよいが、全体を加熱加圧することが好ましい。前記フィルム及び本発明の偽造防止用シートが一体化していることがより好ましい。
本発明の偽造防止用積層体の製造方法では、前記フィルムと本発明の偽造防止用シートとの密着性が良く、且つ、前記フィルムが光透過性の場合、熱圧着後にも本発明の偽造防止用シート中の発色体の良好な視認性を発揮するので、偽造防止技術を要する用途に好適な積層体を製造することができる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明するが、本発明の範囲は実施例に限定されるものではない。
[実施例1-1]
セルロース系繊維として、ダブルディスクリファイナーで叩解度300mLc.s.f.になるまで叩解したNBKPを50質量部、並びに、熱可塑性樹脂繊維として、融点150℃のポリカーボネート繊維(ダイワボウポリテック社製、6.8dtex×5mm)50質量部を用意し、これらを混合して水に分散して繊維スラリーを調製した。
<細片の調製>
針葉樹晒クラフトパルプ40質量部、広葉樹晒クラフトパルプ60質量部を380mlC.S.F.に叩解し、これに紙力増強剤(荒川化学工業社製 ポリストロン117)0.4質量部、サイズ剤(荒川化学工業社製 サイズパインG-F 」、荒川化学工業)1.0質量部、硫酸バンド2.0質量部を加えて紙料を調製し、長網抄紙機を使用して坪量35g/mの基材(基紙)を抄造した。この基紙の両面に着色物質を含む塗工層として、赤色の真珠顔料(マール・コーポレーション社製 マーリン・ラスター・ピグメンツ、ハイライト・スーパーレッド9430Z)をポリビニルアルコール(クラレ社製 クラレポバール117)とともに水に分散させ、エアナイフコーターで基紙のそれぞれの面に8g/m塗工した。さらに基紙の両面に接着剤層として、ポリビニルアルコール(クラレ社製 クラレポバール117)の5質量部%水溶液を、エアナイフコーターで片面当たり2g/m 塗工した。これを打ち抜き機で5mm×6mmの長方形に打ち抜き、細片を得た。
<スレッドの調製>
厚さ16μmの透明PETフィルム(東レ社製 ルミラー)の基材上に、アルミニウムを5μm真空蒸着し着色層を形成した。さらに蒸着面に、ポリエチレン感熱接着剤(三井化学社製 ケミパールS120)をグラビアコーターで5μmの厚みで塗工して感熱接着剤層を形成した。このようにして得られた積層体を幅2.5mmにスリット加工してスレッドを得た。
繊維スラリーに、上記細片0.02質量部、填料(石原産業社製タイペークR-820)2質量部、サイズ剤(荒川化学工業社製サイズパインK-903-20)2.5質量部及び湿潤紙力剤(星光PMC社製湿潤紙力剤WS4024)2質量部を添加して抄紙用スラリーとした。
次に、図1に示すような2槽式円網抄紙機を使用して、抄紙用スラリーから抄紙物を製造した。具体的には、1槽目において第1紙層を形成し、1槽目から2槽目に第1紙層が移動する際に上記スレッドを第1紙層上に載置固定し、2槽目において、窓部を形成するために樹脂板を取り付けた抄紙網を使用することで窓部を備えた第2紙層を形成すると共に、当該窓部がスレッド上に位置するように、1槽目からのスレッドを備えた第1紙層と第2紙層との抄き合わせを行い、抄紙物を得た。
更に、並塩1質量部及びポリビニルアルコール(三菱ケミカル社製ゴーセノールP7100)3質量部を用いてサイズプレスを行い、90g/mの坪量のシート状抄紙物を得た。
[実施例2-1]
セルロース系繊維として、ダブルディスクリファイナーで叩解度300mLc.s.f.になるまで叩解したNBKPを40質量部、及び、
熱可塑性樹脂繊維として、融点150℃のポリカーボネート繊維(ダイワボウポリテック社製、6.8dtex×5mm)を60質量部
を使用する以外は実施例1-1と同様にして90g/mの坪量のシート状抄紙物を得た。
[実施例3-1]
セルロース系繊維として、ダブルディスクリファイナーで叩解度300mLc.s.f.になるまで叩解したNBKPを20質量部、第一の熱可塑性樹脂繊維として、融点150℃のポリカーボネート繊維(ダイワボウポリテック社製、6.8dtex×5mm)50質量部、並びに、第二の熱可塑性樹脂繊維として、融点256℃の未延伸ポリエチレンテレフタレート繊維(帝人社製、製品名「TA07N」、1.2dtex×5mm)30質量部を使用する以外は実施例1-1と同様にして90g/mの坪量のシート状抄紙物を得た。
[実施例4-1]
抄紙用スラリーに、填料、サイズ剤及び湿潤紙力剤を添加せず、且つ、サイズプレスも行わないこと以外は実施例3-1と同様にして90g/mの坪量のシート状抄紙物を得た。
[実施例1-2]
実施例1-1で得たシート状抄紙物を、2枚の透明なポリカーボネート樹脂フィルム(帝人社製、製品名「パンライトフィルム D-100」、厚さ100μm)の間に配置して、180℃・30kgf/cmの条件で2分間加熱加圧し、積層体を得た。
[実施例2-2]
実施例2-1で得たシート状抄紙物を、2枚の透明なポリカーボネート樹脂フィルム(帝人社製、製品名「パンライトフィルム D-100」、厚さ100μm)の間に配置して、180℃・30kgf/cmの条件で2分間加熱加圧し、積層体を得た。
[実施例3-2]
実施例3-1で得たシート状抄紙物を、2枚の透明なポリカーボネート樹脂フィルム(帝人社製、製品名「パンライトフィルム D-100」、厚さ100μm)の間に配置して、180℃・30kgf/cmの条件で2分間加熱加圧し、積層体を得た。
[実施例4-2]
実施例4-1で得たシート状抄紙物を、2枚の透明なポリカーボネート樹脂フィルム(帝人社製、製品名「パンライトフィルム D-100」、厚さ100μm)の間に配置して、180℃・30kgf/cmの条件で2分間加熱加圧し、積層体を得た。
実施例1-1~実施例4-1のシート状抄紙物は、細片及びスレッドを備える不透明なシートであり、表面に存在する細片を視認可能であり、また、窓部からスレッドを視認可能であった。
実施例1-2~実施例4-2の積層体は、細片及びスレッドを備える半透明なシートの形態であり、細片及びスレッドは、シート中に埋没していたものについても良好に視認可能であった。なお、細片はシート表面に沿ってランダムに分布する一方で、スレッドはシートの所定位置に存在していた。また、窓部以外も半透明なために、窓部以外に存在するスレッドも視認可能であった。
実施例1-2~実施例4-2の積層体では、実施例1-1~実施例4-1のシート状抄紙物が加熱加圧により半透明なシートとなっており、透明なフィルムと一体化していた。半透明なシートと透明なフィルムの界面は融合していた。
[比較例1]
実施例1-1においてポリカーボネート繊維を使用しない以外は、実施例1-1と同様にしてシート状抄紙物を得たが、これを実施例1-2と同様に加熱加圧しても、積層体の界面が融合せず容易に剥離し、一体化した積層体を形成できなかった。
本発明の抄紙物を加熱加圧することにより本発明の偽造防止用シートを得ることができる。更に、本発明の偽造防止用シートをフィルムと積層することにより、本発明の偽造防止用積層体を得ることができる。本発明の抄紙物をフィルムと積層して加熱加圧することによって本発明の偽造防止用シートをフィルムと積層してもよい。
本発明の抄紙物、偽造防止用シート及び偽造防止用積層体は、偽造防止用途に使用可能であり、例えば、紙幣、パスポート、株券・商品券等の有価証券、IDカード、印紙類等及びその製造に好適に使用することができる。
なお、本発明の抄紙物、シート及び積層体は、偽造防止用途のみならず、模様紙、ファンシーペーパー、包装紙、化粧紙、壁紙等の装飾用途にも使用可能である。
1 第1紙層、2 第2紙層、3 スレッド、4 第1槽、5 第2槽、6 毛布

Claims (16)

  1. セルロース繊維、
    熱可塑性樹脂繊維、並びに、
    前記セルロース繊維及び前記熱可塑性樹脂繊維以外の発色体
    を含み、
    前記熱可塑性樹脂繊維の含有量が前記セルロース繊維及び前記熱可塑性樹脂繊維の合計総質量の50質量%~90質量%である、抄紙物。
  2. 前記熱可塑性樹脂繊維がポリカーボネートを含む、請求項1記載の抄紙物。
  3. 前記熱可塑性樹脂繊維が第一の熱可塑性樹脂繊維及び第二の熱可塑性樹脂繊維を含み、第一の熱可塑性樹脂繊維の溶融温度が第二の熱可塑性樹脂繊維の溶融温度よりも低い、請求項1記載の抄紙物。
  4. 前記第一の熱可塑性樹脂繊維の含有量が前記第一の熱可塑性樹脂繊維及び前記第二の熱可塑性樹脂繊維の合計総質量の50質量%~95質量%である、請求項3記載の抄紙物。
  5. 前記第一の熱可塑性樹脂繊維がポリカーボネートを含む、請求項3又は4に記載の抄紙物。
  6. 前記第二の熱可塑性樹脂繊維がポリエチレンテレフタレートを含む、請求項3乃至5のいずれかに記載の抄紙物。
  7. 前記発色体が、細片、繊維又は粒子の形態のセキュリティデバイスである、請求項1乃至6のいずれかに記載の抄紙物。
  8. 透かしを有する、請求項1乃至7のいずれかに記載の抄紙物。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の抄紙物の加熱加圧物からなる偽造防止用シート。
  10. 光透過性である、請求項9記載の偽造防止用シート。
  11. フィルム、及び、
    請求項9又は10に記載の偽造防止用シート
    を備える偽造防止用積層体。
  12. 前記フィルムが熱可塑性樹脂を含む、請求項11記載の偽造防止用積層体。
  13. 前記フィルムが複数存在しており、
    前記フィルムの間に請求項9又は10記載の偽造防止用シートが存在する、請求項11又は12に記載の偽造防止用積層体。
  14. フィルム、及び、
    請求項1乃至8のいずれかに記載の抄紙物
    を積層し、加熱加圧する熱圧工程を含む、偽造防止用積層体の製造方法。
  15. 前記フィルムが複数存在しており、
    前記熱圧工程において、前記フィルムの間に請求項1乃至8のいずれかに記載の抄紙物を存在させる、請求項14記載の製造方法。
  16. 前記フィルムが熱可塑性樹脂を含む、請求項14又は15に記載の製造方法。
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