JP2015131014A - 採液ポート - Google Patents
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Abstract
【課題】気泡の発生および流体の滞留が防止され、分岐部位およびその周辺の清浄度を適正に維持可能であり、洗浄液による洗浄効果を向上した採液ポートを提供する。
【解決手段】流体流入路および流体流出路を含む主流路並びに分岐流路を有するハウジングと、分岐流路の開口端側外周を覆うキャップと、主流路と分岐流路との間の流通を制御する弁体とを備えた採液ポートであって、キャップ装着時に、キャップの内周面とハウジングの外周面との間に筒状流路が形成されるとともに、流体流入路または流体流出路から分岐して筒状流路を経由し分岐流路と連通するバイパス路が形成され、分岐部からハウジング外への流体の漏出を遮断する開閉弁をハウジングの内部に設け、流体流入路または流体流出路に差圧発生部を設け、キャップ内周面またはハウジング外周面の少なくとも一方に、螺旋状の溝を設けたことを特徴とする採液ポート。
【選択図】図1
【解決手段】流体流入路および流体流出路を含む主流路並びに分岐流路を有するハウジングと、分岐流路の開口端側外周を覆うキャップと、主流路と分岐流路との間の流通を制御する弁体とを備えた採液ポートであって、キャップ装着時に、キャップの内周面とハウジングの外周面との間に筒状流路が形成されるとともに、流体流入路または流体流出路から分岐して筒状流路を経由し分岐流路と連通するバイパス路が形成され、分岐部からハウジング外への流体の漏出を遮断する開閉弁をハウジングの内部に設け、流体流入路または流体流出路に差圧発生部を設け、キャップ内周面またはハウジング外周面の少なくとも一方に、螺旋状の溝を設けたことを特徴とする採液ポート。
【選択図】図1
Description
本発明は、採液ポートに関し、より詳しくは、気泡の発生および液体の滞留を防止することによって、清浄度の維持および洗浄効率の向上が実現された採液ポートに関する。
一般に、透析液やRO水など、適正な組成および高度な清浄度を要求される液体を扱うシステムにおいては、検査や分析のため頻繁に液体の抜き取り作業(サンプリング)を行う必要がある。そこで、システムの清浄度を保ちつつサンプリング作業を迅速に行うための手段として、様々な種類の採液ポート(分岐ポート)が開発されている。
また、近年の血液浄化治療では、透析液回路から血液回路へ透析液を注入する療法も行われており、透析液回路には、ディスポーザブルの血液回路の一部を着脱可能で、しかも回路の接続部の汚染を防止できる分岐ポートが求められている。
このような分岐ポートとして、特許文献1には、サンプリング手段(例;シリンジ)や回路(チューブ)を着脱可能で、キャップ装着時には内部に洗浄液流路(バイパス流路)が形成されることで高い清浄度を保つ分岐ポートが開示されている。
しかしながら、特許文献1の分岐ポートでは、キャップ装着時にバイパス流路が形成されると、分岐路の端部とバイパス流路を開閉する弁体を設けた穴との最短経路を液体が優先的に流れ、キャップとハウジングとの隙間が広い部分(フランジ部)には液体が流れにくくなり、微細な気泡がフランジ部に滞留する場合があった。その結果、他の部位と比較すると、フランジ部の清浄度の維持が相対的に困難となるおそれがあった。特に、従来洗浄時の流路を確保してエアーの滞留を防止するために採用された、分岐路端部の外周のネジ山を部分的に平面加工した“二面幅形状”が、最短経路に沿った液体の流れを形成することを促進していた。
そこで本発明の課題は、気泡の発生および液体の滞留を防止し、分岐部位およびその周辺の清浄度を適正に維持可能であり、洗浄液による洗浄効果を向上した採液ポートを提供することにある。
上記課題を解決するために鋭意研究した結果、本発明者らは、上記“二面幅形状”を無くしてネジ山を連続させ、キャップ内周面またはハウジング外周面の少なくとも一方に溝を設け、筒状流路内における液体の流れを渦状にすることで、万遍なく液体が行き渡り、微細な気泡も排除できることを発見し、本発明に到達した。
すなわち、本発明に係る採液ポートは、下記(1)〜(7)のいずれかの構成を有する。
(1)流体流入路および流体流出路を含む主流路並びに該主流路から分岐し一端が開口端に形成された分岐流路を有するハウジングと、前記ハウジングに着脱可能に装着され前記分岐流路の開口端側外周を覆うキャップと、前記分岐流路を前記主流路から遮断するように付勢されて設けられ、前記キャップが前記ハウジングに装着された際、または前記キャップが前記ハウジングから外されて前記分岐流路の開口端部に流体が流通可能な流体流通手段が装着された際に前記主流路と前記分岐流路との間の遮断を解除する弁体と、を備えた、配管の途中に取り付けられて該配管の流路を分岐するための採液ポートであって、
前記キャップを前記ハウジングに装着した際に、該キャップの内周面と前記ハウジングの外周面との間に筒状流路が形成されるとともに、前記流体流入路または流体流出路から分岐して前記筒状流路を経由し前記分岐流路と連通するバイパス路が形成され、
前記キャップを前記ハウジングから外した際に、前記流体流入路または流体流出路から前記バイパス路への分岐部から前記ハウジング外への流体の漏出を遮断する開閉弁を、前記ハウジングの内部に設け、
前記流体流入路または前記流体流出路に差圧発生部を設け、
前記筒状流路を形成する前記キャップ内周面または前記筒状流路を形成する前記ハウジング外周面の少なくとも一方に、螺旋状の溝を設けたことを特徴とする採液ポート。
(2)前記筒状流路を形成する前記キャップ内周面に螺旋状の溝を有する雌ねじ部が設けられ、前記筒状流路を形成する前記ハウジング外周面に螺旋状の溝を有する雄ねじ部が設けられ、前記キャップの雌ねじ部が前記ハウジングの雄ねじ部と螺合することにより、前記キャップが前記ハウジングに装着される、上記(1)に記載の採液ポート。
(3)前記キャップの雌ねじ部および前記ハウジングの雄ねじ部が二条ねじに形成されている、上記(2)に記載の採液ポート。
(4)前記筒状流路を形成する前記ハウジング外周面において、前記雄ねじ部が該筒状流路の全域にわたって設けられている、上記(2)または(3)に記載の採液ポート。
(5)前記雌ねじ部が前記筒状流路を形成する前記キャップ内周面の一の領域に設けられ、前記キャップ内周面の他の領域に流路溝が設けられている、上記(2)〜(4)のいずれかに記載の採液ポート。
(6)前記流路溝が螺旋状に形成されている、上記(5)に記載の採液ポート。
(7)前記流路溝が複数設けられている、上記(5)または(6)に記載の採液ポート。
(1)流体流入路および流体流出路を含む主流路並びに該主流路から分岐し一端が開口端に形成された分岐流路を有するハウジングと、前記ハウジングに着脱可能に装着され前記分岐流路の開口端側外周を覆うキャップと、前記分岐流路を前記主流路から遮断するように付勢されて設けられ、前記キャップが前記ハウジングに装着された際、または前記キャップが前記ハウジングから外されて前記分岐流路の開口端部に流体が流通可能な流体流通手段が装着された際に前記主流路と前記分岐流路との間の遮断を解除する弁体と、を備えた、配管の途中に取り付けられて該配管の流路を分岐するための採液ポートであって、
前記キャップを前記ハウジングに装着した際に、該キャップの内周面と前記ハウジングの外周面との間に筒状流路が形成されるとともに、前記流体流入路または流体流出路から分岐して前記筒状流路を経由し前記分岐流路と連通するバイパス路が形成され、
前記キャップを前記ハウジングから外した際に、前記流体流入路または流体流出路から前記バイパス路への分岐部から前記ハウジング外への流体の漏出を遮断する開閉弁を、前記ハウジングの内部に設け、
前記流体流入路または前記流体流出路に差圧発生部を設け、
前記筒状流路を形成する前記キャップ内周面または前記筒状流路を形成する前記ハウジング外周面の少なくとも一方に、螺旋状の溝を設けたことを特徴とする採液ポート。
(2)前記筒状流路を形成する前記キャップ内周面に螺旋状の溝を有する雌ねじ部が設けられ、前記筒状流路を形成する前記ハウジング外周面に螺旋状の溝を有する雄ねじ部が設けられ、前記キャップの雌ねじ部が前記ハウジングの雄ねじ部と螺合することにより、前記キャップが前記ハウジングに装着される、上記(1)に記載の採液ポート。
(3)前記キャップの雌ねじ部および前記ハウジングの雄ねじ部が二条ねじに形成されている、上記(2)に記載の採液ポート。
(4)前記筒状流路を形成する前記ハウジング外周面において、前記雄ねじ部が該筒状流路の全域にわたって設けられている、上記(2)または(3)に記載の採液ポート。
(5)前記雌ねじ部が前記筒状流路を形成する前記キャップ内周面の一の領域に設けられ、前記キャップ内周面の他の領域に流路溝が設けられている、上記(2)〜(4)のいずれかに記載の採液ポート。
(6)前記流路溝が螺旋状に形成されている、上記(5)に記載の採液ポート。
(7)前記流路溝が複数設けられている、上記(5)または(6)に記載の採液ポート。
このような本発明に係る採液ポートによれば、キャップをハウジングに装着した際に、キャップの内周面とハウジングの外周面との間に筒状流路が形成されるとともに、流体流入路または流体流出路から分岐して筒状流路を経由し分岐流路と連通するバイパス路が形成されるので、キャップ装着時にも、分岐流路に流入した液体は分岐流路内に滞留することなく主流路へ戻ることができる。また、上記流体流入路または流体流出路には後述する差圧発生部が設けられているので、キャップ装着時、上記バイパス路には差圧により恒常的な液体の流れが発生することとなり、液体の滞留が防止される。一方、キャップをハウジングから外した際には、分岐流路を主流路から遮断するように付勢されて設けられた弁体により分岐流路が遮断され、ハウジングの内部に設けられた開閉弁によって流体流入路または流体流出路からバイパス路への分岐部が遮断されるので、主流路、分岐流路のいずれからも液体が溢出することはない。
流路の分岐作業(例えば、液体のサンプリングなど)は、分岐流路に流体流通手段(例えば、シリンジなど)を装着することによって行われる。キャップをハウジングから取り外した後、分岐流路の開口端部に流体流通手段が装着されると、弁体による分岐流路の遮断が解除され、主流路と流体流通手段が分岐流路を介して連通される。また、流路分岐作業の終了後、流体流通手段を分岐流路の開口端部から取り外すと、弁体により分岐流路が再び遮断される。そして、上記作業の間、分岐部からハウジング外への液体の漏出は開閉弁によって防止される。したがって、本発明に係る採液ポートによれば、通常はハウジングにキャップを装着して分岐流路内に液体が流れるようにしておくことで分岐流路の清浄度を維持することができ、採液作業を実施するために一時的にキャップが取り外された場合においても、分岐流路からの液体の溢出が防止され、採液作業を迅速に行うことができる。
ここで、上記筒状流路はハウジングの外周面のほぼ全周にわたって形成された比較的狭い流路であるため、液体が比較的流れやすい部分とそうでない部分とが生じ、液体の流れが均一にならない可能性がある。このように液体の流れに偏りが生じると、筒状流路内に気泡が発生して液体が局所的に滞留するおそれがある。そこで、本発明に係る採液ポートにおいては、筒状流路を形成するキャップ内周面または筒状流路を形成するハウジング外周面の少なくとも一方に螺旋状の溝を設けることで、このような液体の滞留を防止している。このような構成によれば、キャップ装着時、筒状流路内には渦状の液体の流れが生じることとなり、微細な気泡の発生が抑制され、液体の滞留や気泡の発生に起因する筒状流路内の汚染がより確実に防止される。また、上述の構成は比較的簡素な構造にて実現可能であり、新たな部材を追加する必要がないため、コスト上昇も最小限に抑えられる。
このような構成は、液体を採取する場合だけでなく、通常の液体の代わりに洗浄液を流体システム内に流通させ、流体システム全体の洗浄を行う場合にも効果を発揮する。採液ポートのハウジングにキャップを装着して洗浄液を流すと、上記バイパス路には差圧により恒常的な洗浄液の流れが発生し、主流路だけでなくバイパス路内の洗浄も確実に行われることとなる。また、筒状流路内に螺旋状の溝を設けることによって、筒状流路全体に満遍なく洗浄液が行き渡るようになるため、清浄度の維持がより確実になされ、洗浄作業に要する時間も短縮される。
上記螺旋状の溝は、筒状流路を形成するキャップ内周面または筒状流路を形成するハウジング外周面のいずれか一方にのみ形成されていてもよいが、キャップ内周面およびハウジング外周面の両方に形成されていることが好ましい。
上記採液ポートにおいては、筒状流路を形成するキャップ内周面に螺旋状の溝を有する雌ねじ部が設けられ、筒状流路を形成するハウジング外周面に螺旋状の溝を有する雄ねじ部が設けられ、キャップの雌ねじ部がハウジングの雄ねじ部と螺合することにより、キャップがハウジングに装着される構成を採用することができる。このような構成によれば、キャップを装着する際、螺合によってキャップの位置決めが確実に行われ、さらにサンプリング部位の密閉性も好適に保たれる。
上記キャップの雌ねじ部およびハウジングの雄ねじ部は、一回転でピッチの二倍分移動する二条ねじに形成されていることが好ましい。これにより、少ない回転量にてキャップをハウジングに素早く装着でき、サンプリング部位の迅速な保護が可能となる。
筒状流路を形成するハウジング外周面において、上記ハウジングの雄ねじ部は、筒状流路の全域にわたって設けられていることが好ましい。このような構成によれば、雄ねじ部の溝に沿った渦状の流れが筒状流路の全域にわたって形成され、気泡の発生がさらに確実に抑制される。
上記キャップの内周面に雌ねじ部が設けられている場合、筒状流路を形成するキャップ内周面の一の領域に上記雌ねじ部が設けられ、キャップ内周面の他の領域に流路溝が設けられていることが好ましい。言い換えると、筒状流路を形成するキャップ内周面には、ハウジングの雄ねじ部と螺合する雌ねじ部だけでなく、雄ねじ部との螺合を実質的に行わない流路溝がさらに設けられていることが好ましい。このような、螺合によって流路が狭められることのない流路溝を雌ねじ部とは別に設けることにより、キャップ装着時の圧力損失を最小限に留めることができ、筒状流路内における液体の流れの発生がより確実なものとなる。なお、圧力損失低減の観点から、上記流路溝は複数設けられていることが好ましい。また、液体の滞留や気泡の発生を抑止する観点から、上記流路溝は螺旋状に形成されていることが好ましい。
流体流入路または流体流出路には、当該流路から分岐して筒状流路を経由し分岐流路と連通するバイパス路に恒常的な流れを発生させるための差圧発生部が設けられている。差圧発生部の構成はとくに限定されないが、安定した流れを低コストで実現するという観点からは、流体流入路または流体流出路のいずれかに、流路断面積が狭められた絞り部が差圧発生部として設けられていることが好ましい。このような絞り部が設けられたことにより生じる局所的な差圧は、流路内を流れる液体の圧力が低い場合にも相対的に発生するため、液体の流量や圧力の変動等による影響を受けにくく、装置の設置条件や運転条件の変化に影響されない安定した通液が実現可能となる。また、補助動力源などを用いることなく簡素な構造にて分岐流路における安定した通液が実現されるため、分岐ポートの大型化、複雑化を避けることができ、製造コストの上昇が抑制される。
絞り部を用いた構成としては、例えば、流路断面積が狭められた絞り部が流体流入路または流体流出路に設けられ、バイパス路への分岐部が、当該絞り部内に設けられている構成を採用することができる。このような構成においては、流路断面積が狭められた絞り部と、主流路(および分岐流路)との間に圧力差が生じるため、絞り部に設けられた分岐部から分岐して筒状流路を経由し分岐流路と連通するバイパス路には、差圧による恒常的な液体の流れが発生し、バイパス路における液体の滞留やエアー溜まりの発生が効果的に防止される。
また、別の構成として、バイパス路への分岐部が流体流入路または流体流出路に設けられ、流路断面積が狭められた絞り部が分岐部から見て下流側の位置に設けられている構成を採用することもできる。このような構成によれば、分岐部よりも下流側に位置する絞り部による流れ抵抗の増大により、分岐部からバイパス路への分岐が行われやすくなり、分岐された液体の流れがより促進されるため、分岐部からバイパス路および分岐流路を経由して主流路へ戻る流路には確実に液体の流れが発生し、バイパス路における液体の滞留やエアー溜まりの発生が効果的に防止される。
上述の流体流通手段は分岐流路の開口端部に装着可能であればよく、その形態はとくに限定されない。例えば、本発明における流体流通手段は、貯留部を有し、分岐流路から当該貯留部へ流体を流通させつつ液体を採取するサンプリング手段(例えば、シリンジなど)であってもよいし、分岐流路と他の機器とを連通する連通手段(例えば、配管など)であってもよい。なお、流体流通手段の装着時における流体の流れ方向は、流体流通手段内の圧力と分岐ポート内の圧力との圧力差によって決まり、いずれの方向であってもよい。また、流体流通手段内の圧力と分岐ポート内の圧力とが均衡し、流体が流体流通手段内に停留する場合もある(例えば、サンプリング完了時など)。
本発明に係る採液ポートによれば、流体流入路または流体流出路に差圧発生部が設けられているので、キャップをハウジングに装着した際に、流体流入路または流体流出路から分岐して筒状流路を経由し分岐流路と連通するバイパス路が形成されるとともに、差圧発生部で生じた差圧により上記バイパス路に恒常的な液体の流れが発生し、バイパス路内の清浄度が保たれる。そして、筒状流路を形成するキャップ内周面または筒状流路を形成するハウジング外周面の少なくとも一方には螺旋状の溝が設けられているので、筒状流路内における液体の滞留や気泡の発生も効果的に防止される。また、螺旋状の溝を設けることにより筒状流路全体に満遍なく液体が行き渡るようになるため、洗浄作業に要する時間も短縮できる。
以下に、発明の望ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第一実施態様)
図1は、本発明の第一実施態様に係る採液ポート1の縦断面図である。図1において、採液ポート1のハウジング2には、流体流入路3と、分岐部4と、絞り部6を有する流体流出路5とがこの順に連通されてなる主流路7が設けられており、絞り部6は、流路断面積が狭められたベンチュリー形状に形成されている。また、ハウジング2内には、分岐部4から分岐し、キャップが取り外された際にはハウジング2の外側へと開口可能な分岐流路8と、絞り部6ののど部(流路断面積が狭められた領域)から分岐しハウジング2の外部へ開口するバイパス流路9とが形成されている。
図1は、本発明の第一実施態様に係る採液ポート1の縦断面図である。図1において、採液ポート1のハウジング2には、流体流入路3と、分岐部4と、絞り部6を有する流体流出路5とがこの順に連通されてなる主流路7が設けられており、絞り部6は、流路断面積が狭められたベンチュリー形状に形成されている。また、ハウジング2内には、分岐部4から分岐し、キャップが取り外された際にはハウジング2の外側へと開口可能な分岐流路8と、絞り部6ののど部(流路断面積が狭められた領域)から分岐しハウジング2の外部へ開口するバイパス流路9とが形成されている。
ハウジング2の外周面10には二条ねじに形成された雄ねじ部11が部分的に設けられており(図1において符号Aで示される領域)、キャップ12の内周面13に部分的に形成された雌ねじ部14(図1において符号Bで示される領域)が雄ねじ部11と螺合することにより、キャップ12がハウジング2に着脱自在に装着されている。キャップ12の内周面13とハウジング2の外周面10の間には筒状流路15が形成されており、筒状流路15内に部分的に設けられた雄ねじ部11および雌ねじ部14は、いずれも螺旋状の溝を有している。分岐流路8の開口端部16およびバイパス流路9の開口部17はともにキャップ12で覆われており、キャップ12に備えられたOリング18がハウジング2に圧接されることにより、キャップ12のシール性が確保されている。
絞り部6から分岐したバイパス流路9内には、ばね19によってバイパス流路9を遮蔽する方向に付勢された開閉弁20が備えられており、ハウジング2に装着されたキャップ12によって開閉弁20が押圧されることにより、ばね19の付勢に抗してバイパス流路9の遮蔽が解除されている。
分岐流路8の主流路側端部21は主流路7内に突出する形状に形成されており、主流路7内において、分岐流路8の主流路側端部21の周囲には、流体流入路3と流体流出路5とを連通する環状流路22が形成されている。また、主流路7には、分岐流路8の主流路側端部21を開閉可能な弁体23が主流路側端部21に対向して設けられており、弁体23は、ばね24により弁体受け25を介して主流路側端部21に向けて付勢されている。なお、流体流入路3、流体流出路5および環状流路22は弁体23により閉塞されることはないので、弁体23により分岐流路8の主流路側端部21が閉塞された状態であっても、流体流入路3を流れる流体は、分岐流路8の周囲を迂回する環状流路22を経由して流体流出路5へ流入することが可能である。
分岐流路8内には、押し棒26が、分岐流路8の内周壁面に沿って摺動自在に収納されており、押し棒26の主流路側端部は弁体23と当接している。押し棒26の横断面形状は略十字形状に形成されており、分岐流路8内には押し棒26により4本の通路が画成されている。なお、押し棒26の形状は上記のみに限定されるものではなく、押し棒26が分岐流路8内に収納された状態にて流体が分岐流路8内を通過可能であればよい。
キャップ12にはピン27が設けられており、キャップ12がハウジング2に装着されると、ピン27により押圧された押し棒26がばね24による付勢に抗して弁体23および弁体受け25を押し込むことにより、分岐流路8の遮断が解除され、分岐流路8が主流路7に連通された状態となる。従って、キャップ12がハウジング2に装着されている状態においては、弁体23による分岐流路8の主流路7からの遮断および開閉弁20によるバイパス流路9の遮断が両方とも解除され、バイパス流路9、筒状流路15および分岐流路8がこの順に連通されてなるバイパス路が形成される。
図1に示すように、キャップ12がハウジング2に装着され分岐流路8の遮断が解除されている場合、流体流入路3へ流入した液体は、その大部分が、分岐部4において環状流路22を流れて流体流出路5の絞り部6を通過した後、流体流出路5の終端からその先の流路へ流動する。このように主流路7に液体が流れている状態においては、絞り部6を液体が通過する際に液体が加速され、絞り部6内の圧力が相対的に減少する。一方、流体流入路3へ流入した液体の残りの部分は、分岐部4において主流路側端部21を通り分岐流路8へ流入し、筒状流路15およびバイパス流路9を通過した後、絞り部6にて、主流路7を流れる大部分の液体と合流する。上述のとおり、絞り部6には圧力減少に伴う相対的な負圧が生じているので、分岐流路8から筒状流路15およびバイパス流路9を経由して絞り部6へ至るバイパス路には、主流路との差圧に伴う吸い込み力により恒常的な液体の流れが生じる。
ここで、筒状流路15内には雄ねじ部および雌ねじ部が設けられているので、筒状流路15内には螺旋状の溝に沿った渦状の流れが発生し、最短経路付近だけでなく筒状流路15全体に液体の流れが分散され、筒状流路15内においても液体や気泡の滞留が防止される。その結果、分岐流路8、筒状流路15およびバイパス流路9における菌の繁殖や液体内の成分の堆積等が抑制され、流路の清浄度が適正に維持される。
流路の分岐作業は、分岐流路に流体流通手段(例えば、シリンジや配管など)を装着することによって行われる。なお、以下では、流路分岐作業の一例として、シリンジを分岐流路に装着して液体のサンプリングを行う場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
液体のサンプリングを行う場合には、キャップ12をハウジング2より取り外した後、シリンジ(図示せず)を分岐流路8の開口端部16に装着し、分岐流路8内の液体を採取する。まず、キャップ12が雄ねじ部11から取り外され、ピン27による押し棒26の押圧が解除されると、ばね24の作用により弁体23が分岐流路8の主流路側端部21を閉止する。この閉止により、分岐流路8が主流路7から遮断され、開口端部16からの液体の溢出が防止される。一方、上述のとおり、流体流入路3と流体流出路5との連通は分岐部4に設けられた環状流路22により確保されているので、キャップ12が取り外され分岐流路8が主流路7から遮断された状態においても、流体流入路3から流体流出路5への流れは継続される。
次いで、シリンジが分岐流路8の開口端部16に装着され、装着とともにあるいは装着後に、シリンジを押圧することにより、押し棒26が押圧されると、弁体23がばね24の付勢に抗して押し込まれ、弁体23による分岐流路8の遮断が解除される。その結果、主流路7を流れる液体の一部が主流路側端部21より分岐流路8へ流入し、シリンジ内へ液体が収容される。このとき、キャップ12はハウジング2から外された状態にあり、開閉弁20によるバイパス流路9の遮蔽は維持されるため、バイパス流路9からハウジング2外へ液体が漏出することはない。
サンプリング作業が終了し、シリンジが除去されると、ばね24の作用により弁体23が分岐流路8の主流路側端部21へ向けて押し込まれ、分岐流路8が再び主流路7から遮断され、開口端部16からの液体の溢出が防止される。
そして、キャップ12がハウジング2の雄ねじ部11に装着されると、図1に示すように、ピン27により押圧された押し棒26がばね24による付勢に抗して弁体23を押し込み、分岐流路8の遮断が解除され、主流路7を流れる液体の一部が分岐流路8へ流入する。また、キャップ12によって開閉弁20が押圧されることにより、バイパス流路9の遮蔽も解除される。上述の通り、絞り部6には液体の流れにより相対的な負圧が生じているので、分岐流路8、筒状流路15およびバイパス流路9がこの順に連通されてなるバイパス路には差圧により常時液体の流れが発生し、液体の滞留やエアー溜まりの発生が防止され、流路の清浄度が適正に維持される。
なお、採液ポート1の構成は、採液ポート1を含む液体処理システムに液体の代わりに洗浄液を流通させ、液体処理システム全体を洗浄する場合にも効果を発揮する。すなわち、採液ポート1のハウジング2にキャップ12が装着された状態にて上記洗浄工程を行うことにより、主流路7を流れる洗浄液の一部が分岐流路8へ流入し、主流路7だけでなく、分岐流路8、筒状流路15およびバイパス流路9にも洗浄液が流される。このように主流路7および分岐流路8内を洗浄液が流れる場合においても、分岐流路8、筒状流路15およびバイパス流路9がこの順に連通されてなるバイパス路には差圧により洗浄液の流れが発生するので、分岐流路8の洗浄作業が迅速かつ効果的に行われ、洗浄時間の短縮および清浄度の向上が図られる。とくに、本発明の採液ポートにおいては、筒状流路内に渦状の流れを発生させることで筒状流路全体に洗浄液を素早く行き渡らせることができるため、従来よりもさらに短い時間で確実に洗浄作業を行うことができる。
上記採液ポート1においては、差圧発生部としての絞り部6が流体流出路5に設けられ、バイパス流路9の一方の端部が絞り部6内に開口された構成を採用しているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、バイパス流路の一方の端部が、差圧発生部としての絞り部から見て上流側の位置に開口された構成とし、絞り部における流れ抵抗の増大を利用して、主流路からバイパス流路への液体の分岐を促すことも可能である。また、差圧発生部は、流体流出路に設けられていてもよいし、流体流入路に設けられていてもよい。
(第二実施態様)
図2は、本発明の第二実施態様に係る採液ポート100の部分断面図である。なお、採液ポート100の構成の大部分は図1の採液ポート1と同一であるため、図2では採液ポート1と構成が異なる部分のみを断面図にて示すことにより記載を省略している。
図2は、本発明の第二実施態様に係る採液ポート100の部分断面図である。なお、採液ポート100の構成の大部分は図1の採液ポート1と同一であるため、図2では採液ポート1と構成が異なる部分のみを断面図にて示すことにより記載を省略している。
採液ポート100と採液ポート1の主な相違点は、採液ポート1においては雄ねじ部11がハウジング外周面10に部分的に形成されていたのに対し、採液ポート100においては、ハウジング外周面10の雄ねじ部11が、筒状流路15の全域にわたって設けられている点である(図2において符号Aで示される領域)。このような構成によれば、雄ねじ部11の溝に沿った渦状の流れが筒状流路の全域にわたって形成され、気泡の滞留がさらに確実に抑制される。また、雄ねじ部11と雌ねじ部14の螺合によって流路が狭められる領域は、雄ねじ部11の一部のみであるため、筒状流路15内における圧力損失は最小限に抑えられる。
(第三実施態様)
図3は、本発明の第三実施態様に係る採液ポート200の部分断面図である。なお、採液ポート200の構成の大部分は図1の採液ポート1と同一であるため、図3では採液ポート1と構成が異なる部分のみを断面図にて示すことにより記載を省略している。
図3は、本発明の第三実施態様に係る採液ポート200の部分断面図である。なお、採液ポート200の構成の大部分は図1の採液ポート1と同一であるため、図3では採液ポート1と構成が異なる部分のみを断面図にて示すことにより記載を省略している。
採液ポート200と採液ポート1の主な相違点は、採液ポート1のキャップ内周面13には雌ねじ部14のみが部分的に形成されているのに対し、採液ポート200においては、キャップ内周面13の一の領域(図3において符号Bで示される領域)に雌ねじ部14が設けられ、キャップ内周面13の他の領域(図3において符号Cで示される領域)に螺旋状の流路溝28が設けられている点である。このような構成によれば、筒状流路内に雄ねじ部11、雌ねじ部14および流路溝28が設けられているので、渦状の流れが筒状流路の全域にわたって形成され、気泡の滞留がさらに確実に抑制される。また、流路溝28が設けられている領域は、雄ねじ部11と雌ねじ部14の螺合によって流路が狭められることがないため、筒状流路15内の圧力損失も最小限に抑えることができる。
(第四実施態様)
図4は、本発明の第四実施態様に係る採液ポート300の部分断面図である。なお、採液ポート300の構成の大部分は図1の採液ポート1と同一であるため、図4では採液ポート1と構成が異なる部分のみを断面図にて示すことにより記載を省略している。
図4は、本発明の第四実施態様に係る採液ポート300の部分断面図である。なお、採液ポート300の構成の大部分は図1の採液ポート1と同一であるため、図4では採液ポート1と構成が異なる部分のみを断面図にて示すことにより記載を省略している。
採液ポート300と採液ポート1の主な相違点は、採液ポート1においては雄ねじ部11がハウジング外周面10上に部分的に形成され、雌ねじ部14がキャップ内周面13上に部分的に形成されていたのに対し、採液ポート300においては、ハウジング外周面10上の雄ねじ部11が筒状流路15の全域にわたって設けられ(図4において符号Aで示される領域)、キャップ内周面13の一の領域(図4において符号Bで示される領域)に雌ねじ部14が設けられ、キャップ内周面13の他の領域(図4において符号Cで示される領域)に螺旋状の流路溝28が設けられている点である。このような構成によれば、雄ねじ部11の溝に沿った渦状の流れが筒状流路の全域にわたって形成され、気泡の滞留がさらに確実に抑制される。また、流路溝28が設けられている領域は、雄ねじ部11と雌ねじ部14の螺合によって流路が狭められることがないため、筒状流路15内の圧力損失も最小限に抑えることができる。
(第五実施態様)
図5は、本発明の第五実施態様に係る採液ポート400の部分断面図である。また、図6は、採液ポート400に装着されるキャップ12の構造を示しており、図6(A)はキャップ12の縦断面図、図6(B)はキャップの底面図である。なお、採液ポート400の構成の大部分は図1の採液ポート1と同一であるため、図5では採液ポート1と構成が異なる部分のみを断面図にて示すことにより記載を省略している。
図5は、本発明の第五実施態様に係る採液ポート400の部分断面図である。また、図6は、採液ポート400に装着されるキャップ12の構造を示しており、図6(A)はキャップ12の縦断面図、図6(B)はキャップの底面図である。なお、採液ポート400の構成の大部分は図1の採液ポート1と同一であるため、図5では採液ポート1と構成が異なる部分のみを断面図にて示すことにより記載を省略している。
採液ポート400と採液ポート1の主な相違点は、採液ポート1のキャップ内周面13には雌ねじ部14のみが部分的に形成されているのに対し、採液ポート400においては、キャップ内周面13の一の領域(図5および図6(A)において符号Bで示される領域)に雌ねじ部14が設けられ、キャップ内周面13の他の領域(図5および図6(A)において符号Cで示される領域)に流路溝28が複数設けられている点である。このような構成によれば、雄ねじ部11および雌ねじ部14が設けられていない領域においても、流路溝28によって渦状の流れが発生することとなり、気泡の滞留がさらに確実に抑制される。また、流路溝28が設けられている領域は、雄ねじ部11と雌ねじ部14の螺合によって流路が狭められることがないため、筒状流路15内の圧力損失も最小限に抑えることができる。
(エアー排除性)
図7に示す水循環システム500を用いて、本発明品(図7の採液ポート400)と従来品(特許第5337327号に記載の分岐ポート)とのエアー排除性の比較試験を行った。図7の水循環システム500においては、貯水槽501の水を水循環システム内で循環させるポンプ502と、流量計503と、採液ポート400(従来品の試験を行う場合は、従来品の分岐ポート)とが水の流れ方向(図7の矢印方向)にこの順で設けられており、各機器は配管504により接続されている。なお、ポンプ502および流量計503としては以下の機器を使用した。
ポンプ: イワキ(株)製 マグネットMDGシリーズ
流量計: 東京計装(株)製 パージメータ Pシリーズ(流量レンジ 0.4〜2.0L/分)
図7に示す水循環システム500を用いて、本発明品(図7の採液ポート400)と従来品(特許第5337327号に記載の分岐ポート)とのエアー排除性の比較試験を行った。図7の水循環システム500においては、貯水槽501の水を水循環システム内で循環させるポンプ502と、流量計503と、採液ポート400(従来品の試験を行う場合は、従来品の分岐ポート)とが水の流れ方向(図7の矢印方向)にこの順で設けられており、各機器は配管504により接続されている。なお、ポンプ502および流量計503としては以下の機器を使用した。
ポンプ: イワキ(株)製 マグネットMDGシリーズ
流量計: 東京計装(株)製 パージメータ Pシリーズ(流量レンジ 0.4〜2.0L/分)
従来品および本発明品においては、ともに流出路にベンチュリー形状を有する差圧発生部を設け、流入路と流出路との内径φ4に対して、ベンチュリー形状部分の内径をその約半分の断面積となるφ2.8とした。また、キャップはともに透明樹脂製として、エアー排除の様子を目視確認できるようにした。
上記水循環システム500を用いて、本発明品と従来品とのエアー排除性の比較試験を行った。本発明の採液ポート1では、流量1.0L/分以上でキャップ内部の空気が完全に除去されて液体に置換されたが、従来品では、2.0L/分を超えてもキャップ内部に微細な気泡が残る場合があることが観察された。
本発明に係る採液ポートは、高い清浄度の維持が要求されるシステムに適しており、特に、透析システムに用いられる採液ポートとして好適なものである。
1、100、200、300、400 採液ポート
2 ハウジング
3 流体流入路
4 分岐部
5 流体流出路
6 絞り部
7 主流路
8 分岐流路
9 バイパス流路
10 外周面
11 雄ねじ部
12 キャップ
13 内周面
14 雌ねじ部
15 筒状流路
16 開口端部
17 開口部
18 Oリング
19、24 ばね
20 開閉弁
21 主流路側端部
22 環状流路
23 弁体
25 弁体受け
26 押し棒
27 ピン
28 流路溝
500 水循環システム
501 貯水槽
502 ポンプ
503 流量計
504 配管
A 雄ねじ部が形成されている領域
B 雌ねじ部が形成されている領域
C 流路溝が形成されている領域
2 ハウジング
3 流体流入路
4 分岐部
5 流体流出路
6 絞り部
7 主流路
8 分岐流路
9 バイパス流路
10 外周面
11 雄ねじ部
12 キャップ
13 内周面
14 雌ねじ部
15 筒状流路
16 開口端部
17 開口部
18 Oリング
19、24 ばね
20 開閉弁
21 主流路側端部
22 環状流路
23 弁体
25 弁体受け
26 押し棒
27 ピン
28 流路溝
500 水循環システム
501 貯水槽
502 ポンプ
503 流量計
504 配管
A 雄ねじ部が形成されている領域
B 雌ねじ部が形成されている領域
C 流路溝が形成されている領域
Claims (7)
- 流体流入路および流体流出路を含む主流路並びに該主流路から分岐し一端が開口端に形成された分岐流路を有するハウジングと、前記ハウジングに着脱可能に装着され前記分岐流路の開口端側外周を覆うキャップと、前記分岐流路を前記主流路から遮断するように付勢されて設けられ、前記キャップが前記ハウジングに装着された際、または前記キャップが前記ハウジングから外されて前記分岐流路の開口端部に流体が流通可能な流体流通手段が装着された際に前記主流路と前記分岐流路との間の遮断を解除する弁体と、を備えた、配管の途中に取り付けられて該配管の流路を分岐するための分岐ポートであって、
前記キャップを前記ハウジングに装着した際に、該キャップの内周面と前記ハウジングの外周面との間に筒状流路が形成されるとともに、前記流体流入路または流体流出路から分岐して前記筒状流路を経由し前記分岐流路と連通するバイパス路が形成され、
前記キャップを前記ハウジングから外した際に、前記流体流入路または流体流出路から前記バイパス路への分岐部から前記ハウジング外への流体の漏出を遮断する開閉弁を、前記ハウジングの内部に設け、
前記流体流入路または前記流体流出路に差圧発生部を設け、
前記筒状流路を形成する前記キャップ内周面または前記筒状流路を形成する前記ハウジング外周面の少なくとも一方に、螺旋状の溝を設けたことを特徴とする採液ポート。 - 前記筒状流路を形成する前記キャップ内周面に螺旋状の溝を有する雌ねじ部が設けられ、前記筒状流路を形成する前記ハウジング外周面に螺旋状の溝を有する雄ねじ部が設けられ、前記キャップの雌ねじ部が前記ハウジングの雄ねじ部と螺合することにより、前記キャップが前記ハウジングに装着される、請求項1に記載の採液ポート。
- 前記キャップの雌ねじ部および前記ハウジングの雄ねじ部が二条ねじに形成されている、請求項2に記載の採液ポート。
- 前記筒状流路を形成する前記ハウジング外周面において、前記雄ねじ部が該筒状流路の全域にわたって設けられている、請求項2または3に記載の採液ポート。
- 前記雌ねじ部が前記筒状流路を形成する前記キャップ内周面の一の領域に設けられ、前記キャップ内周面の他の領域に流路溝が設けられている、請求項2〜4のいずれかに記載の採液ポート。
- 前記流路溝が螺旋状に形成されている、請求項5に記載の採液ポート。
- 前記流路溝が複数設けられている、請求項5または6に記載の採液ポート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014004228A JP2015131014A (ja) | 2014-01-14 | 2014-01-14 | 採液ポート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014004228A JP2015131014A (ja) | 2014-01-14 | 2014-01-14 | 採液ポート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015131014A true JP2015131014A (ja) | 2015-07-23 |
Family
ID=53900080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014004228A Pending JP2015131014A (ja) | 2014-01-14 | 2014-01-14 | 採液ポート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015131014A (ja) |
-
2014
- 2014-01-14 JP JP2014004228A patent/JP2015131014A/ja active Pending
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