JP2015130987A - 遊技機 - Google Patents

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Gen Okamura
植田佳祐
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Abstract

【課題】不正行為を抑制することが可能な遊技機の提供。
【解決手段】遊技媒体が流下する遊技媒体用通路840と、その遊技媒体用通路840内に設けられた複数の検出手段87、88、89と、を有し、その複数の検出手段87、88、89による検出状況に応じて遊技媒体の通過の適否を判定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
メダル等の遊技媒体を利用して遊技をすることが可能な遊技機にスロットマシン等がある。例えばスロットマシンでは、受入口に投入された遊技媒体を検出して、遊技の開始に必要な賭け数が設定されるようになっている。このように遊技媒体がセンサの検出位置を通過したことを検出した場合に所定の利益を付与する。このような遊技機では、実際には遊技媒体が検出位置を通過していないにもかかわらず、所定の装置等を用いて遊技媒体が通過したかのように誤検出させることで不当に利益を得ようとする不正行為が問題となっている。
このような不正行為を抑制するために、例えば、センサが通過するメダルの検出を開始してから終了するまでの検出時間を計測し、この検出時間が所定値以下となった場合に異常と判定する技術が提案されている。(例えば特許文献1参照)。
特開2007−014526号公報
しかしながら、このような構成であっても、検出時間が所定値よりも長くなるように誤検出させられた場合には対処できないため、不正対策としては十分ではなかった。このため、更なる防犯性の向上が求められている。
本発明は、上記例示した問題点等に鑑み、不正行為を抑制することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
途中で複数の分岐通路に分岐した遊技媒体用通路と、
複数ある前記分岐通路のいずれかに選択的に前記遊技媒体を誘導する誘導手段と、
遊技媒体を検出可能に前記分岐通路の各々に設けられた複数の検出手段と、
複数の前記検出手段による検出状況に応じて遊技媒体の通過の適否を判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、不正行為が抑制される。
スロットマシンの正面図である。 スロットマシンの正面斜視図である。 スロットマシンの表示部に表示される図柄と組合せラインとの関係を示す図である。 スロットマシンの内部構造を示す展開図である。 前面扉の背面図である。 筐体の正面図である。 セレクタの内部構造を示す図である。 主制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 主制御装置により実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 主制御装置により実行される通常処理を示すフローチャートである。 主制御装置により実行される第1のメダル検出処理を示すフローチャートである。 主制御装置により実行される第2のメダル検出処理を示すフローチャートである。 主制御装置により実行されるメダル受付処理を示すフローチャートである。 主制御装置により実行される役抽選処理を示すフローチャートである。 主制御装置により実行されるリール制御処理を示すフローチャートである。 主制御装置により実行されるメダル払出処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における、セレクタの内部構造を示す図である。 第2の実施形態における、表示制御装置により実行される抽選結果コマンド処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における、連続演出選択テーブル及びその演出内容を示す図である。 第2の実施形態における、表示制御装置により実行される停止指令コマンド処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における、表示制御装置により実行されるベットコマンド処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態における、セレクタの内部構造を示す図である。 第4の実施形態における、通路の分岐構造を示す概念図である。
(第1の実施形態)
以下、遊技機の一種である回胴式遊技機、具体的にはスロットマシンに適用した場合の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
まずスロットマシン10の外観について説明する。図1はスロットマシン10の正面図、図2はスロットマシン10の正面斜視図である。スロットマシン10は、その外殻を形成する筐体11を備えている。筐体11は、前面を開放した箱状に形成されており、筐体11の前面側には、左側部を回転軸として開閉可能な前面扉12が取り付けられている。また、前面扉12は、その裏面に設けられた施錠装置20によって開放不能な施錠状態とされる。前面扉12の右端側上部には、施錠装置20と一体化されたキーシリンダ21が設けられており、キーシリンダ21に対する所定のキー操作によって前記施錠状態が解除されるように構成されている。
前面扉12の中央部上寄りには、遊技者に遊技に関する情報を報知する遊技パネル25が設けられている。この遊技パネル25では、縦長の3つの左表示部26L,中表示部26M,右表示部26Rが横並びに形成されており、各表示部26L,26M,26Rでは複数種類の図柄が可変表示されるようになっている。また、各表示部26L,26M,26Rでは3つの図柄が縦並びに停止表示されるようになっており、全ての表示部で図柄が停止表示された状態では、3×3=9個の図柄が遊技パネル25に停止表示された状態となる。なお、各表示部26L,26M,26Rを1つにまとめて共通の表示部としてもよい。
本スロットマシン10では、各表示部26L,26M,26Rが透明又は半透明な材質により構成されており、スロットマシン10内部で複数種類の図柄を移動及び停止させることにより、スロットマシン10外部から見て各表示部26L,26M,26Rにおいて複数種類の図柄が変動表示及び停止表示されるように構成されている。
遊技パネル25の下方左側には、図柄の変動表示を開始させるために操作される開始操作手段としてのスタートレバー41が設けられている。遊技の開始に必要な規定数の遊技価値が賭けられている状態でスタートレバー41が操作された場合、図柄の変動表示を開始するようになっている。
スタートレバー41の右側には、各表示部26L,26M,26Rにおいて変動表示されている図柄を個別に停止表示させるボタン状のストップスイッチ42〜44が設けられている。各ストップスイッチ42〜44は、各表示部26L,26M,26Rの直下にそれぞれ配置されている。すなわち、左ストップスイッチ42が操作された場合には左表示部26Lにおいて図柄が停止表示され、中ストップスイッチ43が操作された場合には中表示部26Mにおいて図柄が停止表示され、右ストップスイッチ44が操作された場合には右表示部26Rにおいて図柄が停止表示される。よって、このストップスイッチ42〜44は、各表示部26L,26M,26Rにおいて図柄を停止表示させる停止操作手段を構成する。
ストップスイッチ42〜44の操作により表示部26L,26M,26Rに停止表示された図柄の停止態様に応じて、入賞特典が付与される。具体的には、入賞となる図柄の組合せが予め設定されており、その図柄組合せが所定の組合せライン上に停止表示された場合に入賞となって、入賞特典が付与される。
ここで組合せラインとは、表示部26L,26M,26R上に停止表示される図柄を結ぶようにして形成されるラインのことである。本スロットマシン10では、計4本の組合せラインが設定されている。図3を参照して具体的に説明すると、各表示部に停止表示される3個の図柄の位置に対応させて上から上段、中段、下段とした場合、左表示部26Lの上段図柄、中表示部26Mの中段図柄、右表示部26Rの上段図柄を結んだ第1ラインL1と、左表示部26Lの上段図柄、中表示部26Mの中段図柄、右表示部26Rの下段図柄を結んだ第2ラインL2と、左表示部26Lの下段図柄、中表示部26Mの中段図柄、右表示部26Rの上段図柄を結んだ第3ラインL3と、左表示部26Lの下段図柄、中表示部26Mの中段図柄、右表示部26Rの下段図柄を結んだ第4ラインL4と、が設定されている。
本スロットマシン10では、スタートレバー41の操作に応じて図柄の変動表示が開始された場合に、所定の組合せラインが有効化される。そして、有効化された組合せライン上に入賞となる図柄の組合せが停止表示された場合に、遊技媒体たるメダルが所定数払い出される入賞特典や、遊技状態が移行(例えば、通常遊技状態と比較して遊技者の有利度合いが向上するBB状態へ移行)される入賞特典、新たな遊技価値を賭けることなく次ゲームを行うことを可能とする再遊技の入賞特典などが付与されるようになっている。なお、有効化される組合せラインの種類や数は、例えば遊技に賭けられた遊技価値や遊技状態に応じて変更されるように構成しても良い。
図1に戻り、表示部26L,26M,26Rの下方右側には、メダルの投入により賭け数を設定する(利益を付与する/遊技価値を賭ける/ベットする)ためのメダル投入口(受入口)45が設けられている。メダル投入口45から投入されたメダルは、所定の規定数(本実施形態では3)となるまで遊技価値として賭けられ、規定数を超えた分は所定値(本実施形態では50)まで貯留記憶される。つまり、本スロットマシン10では、投入メダルや入賞時の払出メダルを仮想メダルとして貯留記憶するクレジット機能を有している。賭け数と貯留記憶数が上限まで達した状態でさらにメダルが投入された場合には、メダル排出口49からメダル受け皿50へ排出されるようになっている。なお、投入されたメダルは後述するセレクタ46によって、スロットマシン10の内部(後述するホッパ装置51)に貯留するための貯留用通路47とメダル排出口49から排出するための排出用通路48との何れかに選択的に誘導されるようになっている。
メダル投入口45の下方には、ボタン状の返却スイッチ55が設けられている。メダル投入口45に投入されたメダルが詰まった場合に押下すると、詰まりが解消して詰まったメダルがメダル排出口49から返却されるようになっている。
表示部26L,26M,26Rの下方左側には、貯留記憶されている仮想メダルを利用して遊技価値を賭けるためのクレジットベットスイッチ56〜58が設けられている。仮想メダルが貯留記憶されている状況下で、第1クレジットベットスイッチ56が操作された場合には一度に3枚の仮想メダルが賭けられ、第2クレジットベットスイッチ57が操作された場合には一度に2枚の仮想メダルが賭けられ、第3クレジットベットスイッチ58が操作された場合には1枚の仮想メダルが賭けられるように構成されている。
スタートレバー41の左方には、精算スイッチ59が設けられている。仮想メダルが貯留記憶されている状況下で精算スイッチ59が操作されることにより、仮想メダルが現実のメダルとしてメダル排出口49から払い出されるように構成されている。
遊技パネル25の表示部26L,26M,26Rの下方には、クレジットされている仮想メダル数を表示するクレジット表示部60と、BB状態が終了するまでに払い出される残りのメダル数を表示する残払出枚数表示部61と、入賞時に払い出したメダルの枚数を表示する払出枚数表示部62とがそれぞれ設けられている。これら表示部60〜62は7セグメント表示器によって構成されているが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。
前面扉12の上部には、遊技の進行に伴い点灯したり点滅したりする上部ランプ63と、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を報知したりする左右一対のスピーカ64と、遊技者に各種情報を与える補助表示部65とが設けられている。補助表示部65は、遊技の進行に伴って各種表示演出を実行するためのものであり、各リール32L,32M,32Rによる遊技を主表示部によるものと考えることができることから、本実施形態では補助表示部65と称している。補助表示部65の背面には、上部ランプ63やスピーカ64、補助表示部65を駆動させるための表示制御装置81(図2参照)が設けられている。
続いて、スロットマシン10の内部構造について説明する。図4はスロットマシン10の内部構造を示す展開図、図5は前面扉12の背面図、図6は筐体11の正面図である。
筐体11には、その正面から見て左側部に上下一対の支軸13a,13bが設けられており、前面扉12には、各支軸13a,13bと対応する位置に軸受部14a,14bが設けられている。そして、各軸受部14a,14bに各支軸13a,13bが挿入された状態では、前面扉12が筐体11に対して両支軸13a,13bを結ぶ上下方向へ延びる開閉軸線を中心として回動可能に支持され、前面扉12の回動によって筐体11の前面開放側を開放したり閉鎖したりすることができるようになっている。
図4に示すように、筐体11は仕切り板30によりその内部が上下2分割されており、仕切り板30の上部には、可変表示手段を構成するリールユニット31が取り付けられている。リールユニット31は、円筒状(円環状)にそれぞれ形成された左リール32L,中リール32M,右リール32Rを備えている。各リール32L,32M,32Rは、その中心軸線が当該リールの回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール32L,32M,32Rの回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール32L,32M,32Rが各表示部26L,26M,26Rと1対1で対応している。したがって、各リール32L,32M,32Rの表面の一部はそれぞれ対応する表示部26L,26M,26Rを通して外部から視認可能な状態となっている。リール32L,32M,32Rが回転した場合、例えば各表示部26L,26M,26Rを通して見えるリール32L,32M,32Rの表面は上から下へ向かって移動するように構成されている。つまり、各表示部26L,26M,26Rにおいて、リール32L,32M,32Rの表面に描かれた複数種類の図柄が変動表示される。
次に、リールユニット31の構成を簡単に説明する。
各リール32L,32M,32Rは、それぞれがステッピングモータに連結されており、各ステッピングモータの駆動により各リール32L,32M,32Rが個別に回転駆動し得る構成となっている。本スロットマシン10では、スタートレバーの操作に応じて回転駆動を開始し、各ストップスイッチ42〜44の操作に応じて各リール32L,32M,32Rが停止するように制御される。
ステッピングモータは、例えば504パルスの駆動信号(以下、励磁パルスともいう。)が与えられることにより1回転するように設定されており、この励磁パルスによってステッピングモータの回転位置、すなわちリールの回転位置が制御される。また、リールユニット31には、リールが1回転したことを検出するためのリールインデックスセンサが各リール32L,32M,32Rに設置されている。そして、リールが1回転したことを検出したリールインデックスセンサからは、その検出毎に後述する主制御装置101に検出信号が出力されるようになっている。主制御装置101では、リールインデックスセンサの検出信号と、当該検出信号が入力されるまでに出力した励磁パルス数とに基づいて、各リール32L,32M,32Rの回転位置が1回転毎に確認されるとともに、その回転位置について補正が行われる。すなわち、主制御装置101では、励磁パルス数にズレが生じていた場合には、基準値を示すインデックスセンサからの検出信号に基づきカウント値がリセットされる。
各リール32L,32M,32Rの外周面には、その円周方向に、識別情報としての図柄が複数個(本実施形態では21個)等間隔に描かれている。このため、所定の位置においてある図柄を次の図柄へ切り替えるには、24パルス(=504パルス÷21図柄)の励磁パルスの出力を要する。また、主制御装置101では、リールインデックスセンサの検出信号が入力されてから出力した励磁パルス数により、表示部26L,26M,26R部分に位置する図柄が確認されたり、表示部26L,26M,26R部分に所定の図柄を停止させたりする制御を行うことができる。
前面扉12の背面中央寄りには、メダル投入口45に投入されたメダルを貯留するための貯留用通路47か排出するための排出用通路48のいずれかへ導くセレクタ46が設けられている。
仕切り版30の下部右側には、メダル投入口45から投入されて貯留用通路47を通過してきたメダルを受け入れ可能にホッパ装置51が設けられている。ホッパ装置51は、メダルを貯める貯留タンク52と、メダルを遊技者に払い出す払出装置53とによって構成されている。払出装置53は、メダル払出用回転板を回転させることにより、排出用通路48に設けられた開口48aへメダルを排出し、排出用通路48を介してメダル受け皿50へメダルを払い出すようになっている。また、ホッパ装置51の右方には、貯留タンク52の設定枚数を超えて送られるメダルを受けるための予備タンク54が設けられている。ホッパ装置51の貯留タンク52内部には、この貯留タンク52から予備タンク54へとメダルを排出する誘導プレート52aが設けられている。したがって、誘導プレート52aが設けられた高さ以上にメダルが貯まった場合には、オーバーしたメダルが予備タンク54へと送られることとなる。
ホッパ装置51の左方には、電源ボックス70が設けられている。電源ボックス70は、その内部に電源装置91を収容するとともに、電源スイッチ71やリセットスイッチ72、設定キー挿入孔73などを備えている。電源スイッチ71は、各部に電源を供給するための起動スイッチである。リセットスイッチ72は、スロットマシン10のエラー状態をリセットするためのスイッチである。また、設定キー挿入孔73は、ホール管理者などがメダルの出玉調整を行うためのものである。すなわち、ホール管理者等が設定キーを設定キー挿入孔73へ挿入してON操作することにより、スロットマシン10の当選確率を設定できるようになっている。なお、リセットスイッチ72は、エラー状態をリセットする場合の他に、スロットマシン10の当選確率を変更する場合にも操作される。
リールユニット31の上方には、遊技を統括管理する主制御装置101が筐体11に取り付けられている。
ところで、本スロットマシン10のセレクタ46では、実際にはメダルを投入することなく検出手段に対して誤検出させることにより、不当に利益を得ようとする不正行為を抑制するための対策が取られている。例えば、検出手段が発光素子と受光素子とで構成されており、通常は受光素子が発光素子からの光を受けているが、その受光状態が遮断された場合に遊技媒体の通過を判定するものがある。このような検出手段に対して受入口から挿入した器具により受光状態を遮断すると共に、その器具の先端部に取り付けた発光素子を断続的に発光させることで誤検出させる不正行為が行われている。本スロットマシン10では、このような不正行為を抑制する構成がとられている。
セレクタ46の構造について説明する。セレクタ46は、メダルが流下する通路を形成したハウジングとなっており、通路外側に沿った壁により通路に対応する開口部が形成された基部84と、基部84を覆うカバー部とが重なり合うことで構成されている。つまり、カバー部により基部84の開口部が塞がれ、メダル投入口45から投入されたメダルをメダル受け皿50又はホッパ装置51に排出するための通路840が形成されている。
基部84は、図7に示すように矩形状をなして形成された部材である。この基部84は、幅方向における両縁に図中手前側に延びる側壁部841,842が設けられ、そこに嵌め込まれるようにしてカバー部が取り付けられている。
通路840は、上部に入口があり、その入口から鉛直方向に形成されている。特に本実施形態では、メダルの移動を一通りとした1本の通路ではなく、2方向に分かれる分岐通路が形成されている。その通路840は、まずメダル投入口45のある入口から鉛直方向に向いた導入通路840aが形成され、その下方側部分で第1通路840bと第2通路840cとに分かれ、通路が左右に分岐している。通路840は、更にその第1通路840bと第2通路840cとが下流側で、流下するメダルを貯留用通路47と排出用通路48との何れかに振り分けるための選別通路840dへ合流するようにつながっている。
なお、通路840はメダルが流下するように構成されていれば良いため、通路840の向きは鉛直方向でなくても良い。
セレクタ46の通路840は、導入通路840aから第1通路840bと第2通路840cとに分岐しているが、メダルが2方向に振り分けられて案内されるように、分岐部分には誘導手段が設けられている。
なお、誘導手段はメダルを2方向に振り分けるものであるから振分手段ということもできる。
通路840内を移動するメダルは、第1通路840b又は第2通路840cへ誘導されて送られることとなる。本実施形態では、その第1通路840bと第2通路840cとの両方に、メダルの通過を検出するメダル通過センサ87,88が配置されている。また、その下流側には賭け数を設定(加算)するためにメダルの通過を検出するメダルカウントセンサ89が配置されている。そして、第1通路840bと第2通路840cとを交互に通過したメダルが、その下流側に位置するメダルカウントセンサ89で検出された場合に賭け数を加算するように構成している。
まずは、メダルが2つの通路を交互に通過する場合について説明する。分岐部分に設けられた誘導手段は、図示するように、メダル投入口45の直下に配置された振り子部材847である。振り子部材847は、長板847aと短板847bとからなるT字型の回転体であり、逆T字状に配置され、長板847aと短板847bとの交点部分に位置する支持軸を中心に回転可能に取り付けられている。
振り子部材847は、長板847aが、導入通路840aから送られたメダルを誘導するために機能し、長板847aによって2方向に区別された短板847bは、落下するメダルを受けてそのメダルの自重により回転するものである。そして、長板847aが、第1通路840bまたは第2通路840cの一方へメダルの方向を変えるために左右の一方に傾いた姿勢で配置されるように振り子部材847の回転を制限する回転止めブロック848が設けられている。
回転止めブロック848には、短板847bの左右端がそれぞれ当たることによって、時計方向や反時計方向に回転する振り子部材847の回転を止め、ほぼ一定の傾きをもった長板847aが、落下するメダルを受けることとなる。
このため、落下したメダルが長板847aに当たって第1通路840bまたは第2通路840cの一方に振り分けられるようになっている。そして、同方向に移動したメダルにより、短板847bを介して振り子部材847に回転が与えられることとなる。こうして、振り子部材847は、長板847aの傾きがメダルの通過によって交互に切り換わり、また、そうした長板847aの切り換わりがメダルの移動方向を左右に振り分けるようになっている。
より具体的には、図7(a)に示すように長板847aの傾きが左側(第2通路側840c側)に傾いた姿勢で配置されている場合には、投入されたメダルを受けて時計方向に回転するとともに投入されたメダルを右側(第1通路840b側)に誘導するようになっている。誘導後は、図7(b)に示すように長板847aの傾きが右側(第1通路側840b側)に傾いた姿勢で配置され、投入されたメダルを左側(第2通路840c側)に誘導するようになっている。
従って、通路840では、投入されたメダルが第1通路840bおよび第2通路840cへ誘導できるよう構成され、特に、姿勢の変化する振り子部材847によりメダルの移動方向が交互に切り換えられるようになっている。
こうした誘導手段の誘導によって、投入されたメダルは第1通路840bと第2通路840cとの各分岐通路へ交互に送られるようになっている。
なお、振り子部材847が回転止めブロック848に当たった反動で反対側に傾いたり、メダルを振り分けることができないような中途半端な位置で停止したりしないように、長板847aと、通路側とに同極の磁石を設けるようにしても良い。
また、回転止めブロック848は第1通路840bと第2通路840cとを隔てる壁の役割も果たしており、回転止めブロック848によって形成される通路の幅がほぼメダルの幅となるように通路を形成している。このように通路内に無駄なスペースができないように構成されているため、例えば、一方の分岐通路から不正用器具を挿入し、その下流側からもう一方の分岐通路へ迂回させて両方のメダル通過センサに対して誤検出させるような不正行為が行いにくくなっている。
なお、第1通路840bまたは第2通路840cは、傾いた長板847aによって通路の幅が狭くなっている。そのため、長板847aが傾いた側の第1通路840bまたは第2通路840cへは不正用器具を挿入し難いようになっている。また、通路の幅を狭くするだけでなく塞ぐように振り子部材847を形成しても良い。
第1通路840bには、通過するメダルを検出する第1メダル通過センサ87が設けられ、また第2通路840cにも、通過するメダルを検出する第2メダル通過センサ88が設けられている。上述したように投入されたメダルは第1通路840bと第2通路840cとの各分岐通路へ交互に送られるようになっているため、第1メダル通過センサ87と第2メダル通過センサ88とで交互に検出されるようになっている。言い換えると、第1メダル通過センサ87と第2メダル通過センサ88との検出が交互にされなかった場合には異常である。このような異常が発生した場合にはなんらかの不正行為が行われた可能性があるため、例えば従業員に異常の発生を報知して不正行為の早期発見につなげたり、エラー音を出力することで不正行為者にけん制させたりするなど、所定の異常発生時処理を行うことで不正行為の抑制につなげることが可能となっている。
次に、選別通路840dについて説明する。選別通路840dでは、正規のメダルを貯留用通路47へ送る一方、正規のメダルよりも小さいメダル等の投入を受け付けないように、非正規メダルを排出するための排出用通路48へ送るための構成が設けられている。
選別通路840dは、通過するメダルが通路840から外れて下方に落下するように、通路面が下向きに傾斜している。さらに、選別通路840dの部分はカバー部に孔が開いており、カバー部は選別通路840dを通過するメダルの下部だけを支えるように形成されているが、これだけではメダルを支えられないようになっている。このため、メダル上部の支えがない状態では選別通路840dを通過するメダルがカバー部の孔を通過して排出用通路48へ落下するようになっている。
選別通路840dの上側には選別通路840dを通過するメダルの上部を支えることが可能な切替板86が配置されている。切替板86はカバー部の孔となる範囲に対応して、選別通路840dを通過するメダルの上部を支える支持位置と、選別通路840dを通過するメダルの上部を支えない非支持位置との間で移動可能に設けられている。このため、切替板86が支持位置にある状態では、選別通路840dに流れてきたメダルは貯留用通路47へ送られる一方、切替板86が非支持位置にある状態では、排出用通路48へ送られるようになっている。
切替板86にはソレノイドが接続されており、そのソレノイドの励磁状態/非励磁状態により切替板86を支持位置と非支持位置との間で移動させる制御が可能となっている。つまり、ソレノイドの制御によって、選別通路840dに流れてきたメダルを貯留用通路47又は排出用通路48の何れかに選択的に送ることが可能となっている。なお、正規のメダルよりも小さいコイン状の異物については、切替板86が支持位置にある状態であっても上部が支えられずに落下して、排出用通路48から排出されるようになっている。
支持位置にある切替板86の下流側にはメダルカウントセンサ89が配置されている。メダルカウントセンサ89による検出に応じて、賭け数の設定や仮想メダル数の加算などが行われるようになっている。そして、賭け数及び仮想メダル数が上限に達した場合にはソレノイドが非励磁状態にされ、後続するメダルが排出用通路48から排出されるように構成されている。
また、メダルカウントセンサ89はメダル通過センサ87,88の下流側に配置されている。このため、投入されたメダルはいずれかのメダル通過センサにて検出された後にメダルカウントセンサ89にて検出されることとなる。つまり、交互にメダル通過センサ87,88による検出がされないままメダルカウントセンサ89による検出がされたとしても、その状態を異常と判断して賭け数の加算が行われないようにしている。これにより、不正行為が実行されたとしても賭け数の加算が行われず、被害を未然に防止することが可能になる。また、不正行為が実行された可能性があるため、例えば従業員に異常の発生を報知して不正行為の早期発見につなげたり、エラー音を出力することで不正行為者にけん制させたりするなど、所定の異常発生時処理を行うことで不正行為の抑制につなげられるようになっている。
通路840の幅はほぼメダルの幅と同一に形成されメダルの進行方向がぶれないようになっているため、通路840における所定区間の移動距離はほぼ一定となるようになっている。このため、メダル通過センサ87,88からメダルカウントセンサ88までの移動距離もほぼ一定であるため、メダル通過センサ87,88で検出されたメダルがメダルカウントセンサ88で検出されるまでに要する時間もほぼ一定となっている。よって、メダル通過センサ87,88からメダルカウントセンサ88までのメダルの移動時間も検出対象の一つとすることが可能である。なお、本実施形態では、メダルの移動時間は約1秒程度である。
カバー部は、スプリングの付勢力により基部84側に付勢されており、返却スイッチ55が操作された場合に返却スイッチ55の操作に連動する押出部90によってカバー部がスプリングの付勢力に対向する方向に押し出され、基部84とカバー部とが離間するようになっている。これにより、詰まったメダルは通路840からはずれて基部84と切替板85との隙間から落下し、排出用通路48から排出される。
なお、本スロットマシン10では、押出部90がセレクタ46の中央部付近に配置されているが、別の場所に配置しても良い。例えば、第1通路840bと第2通路840cとの間に配置しても良い。この場合には、メダル詰まりが発生しやすいと想定される曲線の通路と押出部との距離が短くなるため、返却スイッチ55が操作されたときに曲線の通路において基部84とカバー部とがより確実に離間され、この分岐通路付近でのメダル詰まりをより確実に解消することができる。
押出部を第1通路840bと第2通路840cとの間に配置する場合、回転止めブロック848に押出部が貫通するための孔を形成し、その孔を通じて押出部がカバー部を押し出すように構成しても良い。あるいは、回転止めブロック848を除外して、除外した位置に押出部を配置するようにしても良い。この場合には、押出部が回転止めブロック848の代わりに振り子部材847の回転を止めることが必要となる。若しくは、押出部を回転止めブロック848の左右や下方などに並べて設けるようにしても良い。
また、押出部は1カ所だけを押し出すように構成されているが、複数カ所を押し出すようにしても良い。この場合には、広範囲に亘り、メダル詰まりの解消をより確実に行うことが可能となる。例えば、図7(a)に示すようにセレクタ46の中央部付近に配置した押出部と、これとは別に第1通路840bと第2通路840cとの間に配置した押出部との両方が、返却スイッチ55の操作に応じて押し出されるように構成しても良い。
次に、本スロットマシン10の電気的構成について、図8のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置101には、演算処理手段であるCPU102を中心とするマイクロコンピュータが搭載されている。CPU102には、電源装置91の他に、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路103や、入出力ポート104などが内部バスを介して接続されている。かかる主制御装置101は、スロットマシン10に内蔵されるメイン基盤としての機能を果たすものである。
主制御装置101の入力側には、各リール32L,32M,32Rが1回転したことを個別に検出するリールインデックスセンサ32l,32m,32r、スタートレバー41の操作を検出するスタート検出センサ41a、各ストップスイッチ42〜44の操作を個別に検出するストップ検出センサ42a〜44a、メダル投入口45から投入されたメダルが後述する分岐通路の各々を通過したことを検出するメダル通過センサ87,88、メダル投入口45から投入されたメダルが貯留用通路47を通過したことを検出するメダルカウントセンサ89、ホッパ装置51から払い出されるメダルを検出する払出検出センサ51a、各クレジットベットスイッチ56〜58の操作を個別に検出するクレジットベット検出センサ56a〜58a、精算スイッチ59の操作を検出する精算検出センサ59a、リセットスイッチ72の操作を検出するリセット検出センサ72a、設定キー挿入孔73に設定キーが挿入されてON操作されたことを検出する設定キー検出センサ73a等の各種センサが接続されており、これら各種センサからの信号は入出力ポート104を介してCPU102へ出力されるようになっている。
また、主制御装置101の入力側には、入出力ポート104を介して電源装置91が接続されている。電源装置91には、主制御装置101を始めとしてスロットマシン10の各電子機器に駆動電力を供給する電源部91aや、停電監視回路91bなどが搭載されている。
停電監視回路91bは電源の遮断状態を監視し、停電時はもとより、電源スイッチ71による電源遮断時に停電信号を生成するためのものである。そのため停電監視回路91bは、電源部91aから出力されるこの例では直流12ボルトの安定化駆動電圧を監視し、この駆動電圧が例えば10ボルト未満まで低下したとき電源が遮断されたものと判断して停電信号が出力されるように構成されている。停電信号はCPU102と入出力ポート104のそれぞれに供給され、CPU102ではこの停電信号を認識することにより後述する停電処理が実行される。また、この停電信号は表示制御装置81にも供給されるように構成されている。
電源部91aは、出力電圧が10ボルト未満まで低下した場合でも、主制御装置101などの制御系において駆動電圧として使用される5ボルトの安定化電圧が出力されるように構成されている。この安定化電圧が出力される時間としては、主制御装置101による停電処理を実行するために十分な時間が確保されている。
上述したCPU102には、このCPU102によって実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM105、このROM105に記憶されている制御プログラムを実行するにあたって各種のデータを一時的に記憶する作業エリアを確保するためのRAM106、図示はしないが周知のように割込み回路を始めとしてタイマ回路、データ送受信回路などスロットマシン10において必要な各種の処理回路、及び仮想メダル数をカウントするクレジットカウンタなどの各種カウンタが内蔵されている。ROM105とRAM106とによって記憶手段としてのメインメモリが構成され、各種処理を実行するためのプログラムは、制御プログラムの一部として上述したROM105に記憶されている。
RAM106は、スロットマシン10の電源が遮断された後においても電源装置91からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっている。RAM106には、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリや、役の抽選結果を記憶するための当選フラグ格納エリア106a、各リール32L,32M,32Rの停止制御を行う場合に用いる停止情報を記憶するための停止情報格納エリア106b、BB状態等の遊技状態を記憶するための状態情報格納エリア106c等の他に、バックアップエリアが設けられている。
バックアップエリアは、停電等の発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時(電源スイッチ71の操作による電源遮断をも含む。以下同様)のスタックポインタの値を記憶しておくためのエリアであり、停電解消時(電源スイッチ71の操作による電源投入をも含む。以下同様)には、バックアップエリアの情報に基づいてスロットマシン10の状態が電源遮断前の状態に復帰できるようになっている。バックアップエリアへの書き込みは停電処理によって電源遮断時に実行され、バックアップエリアに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理において実行される。
また、CPU102のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路91bからの停電信号が入力されるように構成されている。そして、電源遮断時には、停電フラグ生成処理としてのNMI割込み処理が即座に実行されるようになっている。
主制御装置101の出力側には、表示制御装置81、ストップスイッチ42〜44に内蔵されたストップランプ42b〜44b、各リール32L,32M,32Rを回転させるためのステッピングモータ42c〜44c、セレクタ46に設けられたメダル通路切替ソレノイド46a、ホッパ装置51、クレジット表示部60、残払出枚数表示部61、払出枚数表示部62、遊技ホールに設けられたホール管理装置などに情報を送信できる外部集中端子板121等が入出力ポート104を介して接続されている。
続いて、主制御装置101のCPU102により実行される各制御処理について説明する。かかるCPU102の処理としては、大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施形態では1.49msec周期で)起動されるタイマ割込み処理と、NMI端子への停電信号の入力に伴い起動されるNMI割込み処理とがある。以下では、これら各処理のうち遊技の進行に関わる処理、すなわちタイマ割込み処理と、メイン処理にて行われる通常処理とを図9〜図16を参照しながら説明する。
図9は、主制御装置101で定期的に実行されるタイマ割込み処理のフローチャートである。タイマ割込み処理は例えば1.49msecごとに発生する。
まず、ステップS101に示すレジスタ退避処理では、後述する通常処理で使用しているCPU102内の全レジスタの値をRAM106のバックアップエリアに退避させる。その後ステップS102にて、停電フラグがセットされているか否かを確認し、停電フラグがセットされているときにはステップS103に進み、停電処理を実行する。
ここで、停電処理について概略を説明する。
停電の発生等によって電源が遮断されると、電源装置91の停電監視回路91bから停電信号が出力され、当該停電信号がNMI端子を介して主制御装置101に入力される。主制御装置101は、停電信号が入力された場合、即座にNMI割込み処理を実行し、停電フラグをRAM106に設けられた停電フラグ格納エリアにセットする。
停電処理では、まずコマンドの送信が終了しているか否かを判定し、送信が終了していない場合には本処理を終了してタイマ割込み処理に復帰し、コマンドの送信を終了させる。コマンドの送信が終了している場合には、CPU102のスタックポインタの値をRAM106のバックアップエリアに保存する。その後、入出力ポート104における出力ポートの出力状態をクリアし、図示しない全てのアクチュエータをオフ状態にする。そして、停電解消時にRAM106のデータが正常か否かを判定するためのRAM判定値を算出してバックアップエリアに保存することにより、それ以後のRAMアクセスを禁止する。以上の処理を行った後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。
例えばノイズ等に起因して停電フラグが誤ってセットされる場合を考慮し、無限ループに入るまでは停電信号が出力されているか否かを確認する。停電信号が出力されていなければ停電状態から復旧したこととなるため、RAM106への書き込みを許可すると共に停電フラグをリセットし、タイマ割込み処理に復帰する。停電信号の出力が継続してなされていれば、そのまま無限ループに入る。ちなみに、無限ループ下においても停電信号が出力されているか否かを確認しており、停電信号が出力されなくなった場合にはメイン処理に移行する。
タイマ割込み処理の説明に戻り、ステップS102にて停電フラグがセットされていない場合には、ステップS104以降の各種処理を行う。
まずステップS104にて、誤動作の発生を監視するためのウオッチドッグタイマの値を初期化するウオッチドッグタイマのクリア処理を行う。その後、ステップS105にて、CPU102自身に対して次回のタイマ割込みを設定可能とする割込み終了宣言処理を行う。その後、ステップS106にて、各リール32L,32M,32Rを回転させるために、それぞれの回胴駆動モータであるステッピングモータを駆動させるステッピングモータ制御処理を行う。そしてステップS107に進み、入出力ポート104に接続されたストップ検出センサ42a〜44a、メダル通過センサ87,88、メダルカウントセンサ89、払出検出センサ51a等の各種センサ(図9参照)の状態を読み込むと共に、読み込み結果が正常か否かを監視するセンサ監視処理を行う。その後、ステップS108にて、各カウンタやタイマの値を減算又は加算するタイマ演算処理を行う。その後、ステップS109にて、メダルのベット数(賭け数)や、払出枚数をカウントした結果を外部集中端子板121へ出力するカウンタ処理を行う。
その後、ステップS110にて、抽選結果コマンド等の各種コマンドを表示制御装置81へ送信するコマンド出力処理を行う。そして、ステップS111にて、クレジット表示部60、残払出枚数表示部61及び払出枚数表示部62にそれぞれ表示されるセグメントデータを設定するセグメントデータ設定処理を行う。ステップS112に移り、セグメントデータ設定処理で設定されたセグメントデータを各表示部60〜62に供給して該当する数字、記号などを表示するセグメントデータ表示処理を行う。その後、ステップS113にて、入出力ポート104からI/O装置に対応するデータを出力するポート出力処理を行う。続いて、ステップS114にて、先のステップS41にてバックアップエリアに退避させた各レジスタの値をそれぞれCPU102内の対応するレジスタに復帰させる。その後ステップS115にて次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行い、この一連のタイマ割込み処理を終了する。
次に、遊技に関わる主要な制御を行う通常処理について図10のフローチャートに基づき説明する。
通常処理においては、まずステップS201にて、次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行う。その後、ステップS202にて、遊技を可能とするための開始前処理を行う。開始前処理では、表示制御装置81等が初期化を終了するまで待機する。表示制御装置81等の初期化が終了した場合には、ステップS203〜ステップS214に示す遊技管理処理を行う。
遊技管理処理においては、まずステップS203にて、RAM106に格納された各種遊技情報等のデータ(例えば前回の遊技で用いた乱数値等)をクリアする。そして、ステップS204にて前回の遊技でいずれかの再遊技が入賞したか否かを判定し、入賞したと判定した場合には、ステップS205にて前回のベット数と同数の仮想メダルを自動ベットする自動ベット処理を行う。なお、自動ベット処理では、クレジット表示部60に表示された仮想メダル数を減じることなく仮想メダルのベットを行う。つまり、前回の遊技でいずれかの再遊技が入賞した場合には、遊技者は所有するメダルを減らすことなく且つメダルを投入することなく今回の遊技を行うことができる。自動ベット処理後、又はいずれの再遊技も入賞していなかった場合には、ステップS206にて開始待ち処理を行う。
開始待ち処理では、精算スイッチ59が操作されたか否かを判定し、操作されたと判定した場合にはクレジットされた仮想メダルと同数のメダルを払い出す精算処理を行う。また、センサ監視処理ステップS107にてなされたセンサの読み込み結果に異常が発生していないかを確認するセンサ異常確認処理を行い、異常が発生している場合にはスロットマシン10をエラー状態とするとともにエラーの発生を報知する異常発生時処理を行う。かかるエラー状態は、リセットスイッチ72が操作されるまで維持される。特に本スロットマシン10では、メダル投入口45に投入されたメダルの検出に応じて、センサ監視処理における第1のメダル検出処理及び第2のメダル検出処理が行われる。ここで、第1のメダル検出処理及び第2のメダル検出処理について説明する。
セレクタ46では、複数のメダルが連続して投入された場合には、投入された順番に第1通路840bと第2通路840cとを交互に通過した後、約1秒でその下流に位置する選別通路840dを通過することになる。そして、第1メダル通過センサ87と第2メダル通過センサ88からは交互に信号が出力され、その後メダルカウントセンサ89から信号が出力される。主制御装置101では、まずメダル通過センサ87,88による検出がされた場合に、交互に検出されたものであるか否かを判定し、交互に検出されたものである場合に、その後にメダルカウントセンサ89による検出がされれば、特に本実施形態では、メダル通過センサ87,88による検出がされた後であって、且つその後所定期間(本実施形態では、メダルの通過時間に対して余裕をもった時間として2秒間としている。)内にメダルカウントセンサ89による検出が行われれば賭け数を1加算するようにしている。
また、この順序で検出がされなかった場合、つまり、メダル通過センサによる検出が交互に検出されたものでない場合や、メダル通過センサ87,88による検出がされることなくメダルカウントセンサ89による検出がされた場合には不正行為が行われている可能性があるため、不正行為を発見するなどの目的で異常発生時処理を行うようにしている。さらに、本実施形態では、メダル通過センサ87,88による検出がされた後であっても、その後所定期間経過後であれば不正行為が行われている可能性があるため、異常発生時処理を行うようにしている。第1のメダル検出処理及び第2のメダル検出処理はこれらの処理を行うものである。
第1のメダル検出処理について、図11のフローチャートに基づいて説明する。
第1のメダル検出処理では、第1メダル通過センサ87及び第2メダル通過センサ88による検出を行い、常にメダル投入の監視をしている。そこでまずステップS301にて第1メダル通過センサ87による検出がされたか否かを判定し、検出がされたと判定した場合には、ステップS302にて誘導フラグが0であるか否かを判定する。ここで誘導フラグとは、メダル通過センサ87,88にて交互に検出されたか否かを判定するためのフラグであり、誘導フラグが1の状態で第1メダル通過センサ88による検出がされた場合に正常な通過と判定し、誘導フラグが1の状態で第2メダル通過センサ87による検出がされた場合に正常な通過と判定するようになっている。また正常な通過を判定した後は、次回逆側のメダル通過センサによる検出を正常な通過と判定させるために誘導フラグが0であれば1に、1であれば0に切り替える。これにより、メダル通過センサ87,88は交互に検出された場合に正常な検出と判定されるようになっている。
なお、電源投入後、異常を判定するための契機として最初にメダル通過センサによる検出がされた場合に誘導フラグを設定する。つまり、電源投入後最初に第1メダル通過センサ87にて検出された場合には、次に第2メダル通過センサ88で検出されることを正常と判定するために誘導フラグを1にセットする。あるいは、電源遮断時に誘導フラグの設定状態をRAM106のバックアップエリアに記憶し、電源投入時に読み出して誘導フラグを設定しても良い。この場合、電源投入後、最初のメダル通過センサでの検出でも異常を判定することが可能となる。但し、電源が入っていない状態でメダルが投入されると、誘導フラグが更新されることなく、誘導手段の姿勢だけが変わってしまうため、電源投入後の最初のメダル投入で異常が判定される可能性がある。このため、電源遮断状態では、メダル投入口45に蓋を被せるなど、メダルが投入できないようにすることが好ましい。
ステップS302にて誘導フラグが0である場合には正常と判定し、ステップS303に進み、タイマの作動を開始させる。このタイマは、後述する第2のメダル検出処理にてメダルカウントセンサ89による検出がメダル通過センサ87,88によって正常に検出がされてから所定期間内にされたものであるか否かを判定するためのものである。タイマは所定期間(本実施形態では2秒間)作動し、その後停止するようになっている。また、ステップS303に移った時点でタイマが既に作動している場合には、リセットして再度所定期間を計測する。
タイマ作動開始後、ステップS304にて誘導フラグを1にセットする。後続するメダルは第2通路840cに誘導されるため、次は、第2メダル通過センサ88による検出を正常と判定させるためである。その後、本処理を終了する。一方、ステップS302にて誘導フラグが0と判定した場合には、ステップS305にて異常発生時処理を行ってから本処理を終了する。こうした場合の異常発生時処理としては、スピーカ64によるエラー音の出力、遊技の禁止処理、補助表示部65によるエラー報知、エラー信号の外部出力などを行い、従業員等によるリセット処理(本実施形態ではリセットスイッチ72の操作)が行われるまで継続させることなどが考えられる。
一方、ステップS301にて第1メダル通過センサ87による検出がされなかったと判定した場合にはステップS306に進み、第2メダル通過センサ88による検出がされたか否かを判定する。検出されたと判定した場合には、ステップS307にて誘導フラグが1であるか否かを判定する。誘導フラグが1である場合、例えば、誘導手段に誘導されたメダルが検出された場合には正常な検出として、ステップS308にてステップS303と同様にタイマを作動させ、ステップS309にて誘導フラグを0にクリアしてから本処理を終了する。一方、ステップS306にて誘導フラグが1でないと判定した場合には、ステップS310にて異常発生時処理を行ってから本処理を終了する。なお、ステップS306にて第1メダル通過センサ87による検出がされなかったと判定した場合には本処理を終了する。
ここで、ステップS302にて誘導フラグが0と判定する場合や、ステップS306にて誘導フラグが1でないと判定する場合としては、例えば紐のついたメダルを通路内で前後させる場合が考えられる。分岐部分を前後するメダルは振り子部材847によって第1通路840b又は第2通路840cの一方だけに繰り返し誘導されることになるため、前記判定状態を示すこととなる。また、第1通路840b又は第2通路840cの一方の通路に発光素子を持った不正器具を挿入させた場合なども同様である。その一方で、二股の不正用器具を通路内に挿入することは困難となっている。
次に第2のメダル検出処理について図12に基づいて説明する。まずステップS401にてメダルカウントセンサ89による検出がされたか否かを判定する。メダルカウントセンサ89による検出がされた場合には、ステップS402にてタイマが作動中であるか否かを判定する。肯定判定した場合、つまり、第1メダル通過センサ87又は第2メダル通過センサ88にて検出されてから所定期間内にメダルカウントセンサ89による検出がされた場合には正常と判定し、ステップS403にてメダル受付処理を行い、本処理を終了する。一方、所定期間内にメダルカウントセンサ89による検出がされずに否定判定した場合には、ステップS404にて異常発生時処理を行ってから本処理を終了する。従って、不正用器具の挿入が困難な通路形状をした本実施形態では、更に時間制限を設けることで不正をより困難なものとしている。
なお、本実施形態の各異常判定では一度の判断で異常発生時処理を行うようにしたが、所定回数異常判定した場合や、所定回数連続で異常判定した場合などに異常発生時処理を行うようにしても良い。何らかの原因により、誘導手段がメダルを同じ分岐通路に連続して誘導してしまう場合などの不具合が生じ得ることも想定する必要があるからである。また、そのような場合には誘導フラグがずれてしまうため、異常発生時処理が行われてこれをリセットしても、次にメダルが投入された場合にまた異常が判定されてしまう。このため、異常発生時処理をリセットした後、例えば、電源投入時と同様に、最初に検出したメダル通過センサを正常な判定として誘導フラグを設定するようにしても良い。
続いて、メダル受付処理について図13に基づいて説明する。まず、ステップS501にて賭け数を示す賭け数カウンタの値が上限(本実施形態では3)でないか否かを判定し、上限でない場合にはステップS502にて賭け数カウンタに1加算してから本処理を終了する。一方、上限である場合にはステップS503にて仮想メダル数を示す仮想メダル数カウンタに1加算する。その後、ステップS504にて仮想メダル数が上限に達したか否かを判定し、上限に達した場合には後続するメダルを排出させるため、ステップS505にて切替板86に接続されたソレノイドを非励磁状態にして切替板86を非支持位置に移動させるメダル受付禁止処理を行う。その後、本処理を終了する。
以上がメダル投入口45に投入されたメダルが検出された場合におけるセンサ監視処理の流れであるが、その他、クレジットベットスイッチ56〜58の操作がされた場合には、操作されたクレジットベットスイッチに応じた数の仮想メダルが賭け数として賭けられる処理が行われる。その後、又は前回の開始待ち処理から今回の開始待ち処理までの間にメダルの投入とクレジットベットスイッチ56〜58の操作のいずれもなされていない場合にはそのまま開始待ち処理を終了する。
開始待ち処理の終了後、ステップS207にてメダルのベット数が遊技の開始に必要な規定数(本実施形態では3)に達しているか否かを判定し、ベット数が規定数に達していない場合には、ステップS206の開始待ち処理に戻る。ベット数が規定数に達している場合には、ステップS208にてスタートレバー41が操作されたか否かを判定する。スタートレバー41が操作されていない場合には、ステップS206の開始待ち処理に戻る。
続いて、ステップS209以降の処理について説明する。ステップS209にて、上述した第1ラインL1〜第4ラインL4の全ての組合せラインを有効ラインと設定する有効ライン設定処理を行うとともに、ステップS210にてメダル通路切替ソレノイド46aを非励磁状態に切り替えて投入メダルの受付を禁止、すなわち、メダル投入口45に投入されたメダルが排出用通路48を通過してメダル受け皿50に払い戻されるようにメダル通路を切り替えて投入メダルの受付を禁止する。その後、ステップS211の役抽選処理、ステップS212のリール制御処理、ステップS213のメダル払出処理、ステップS214のBB状態処理を順に実行し、ステップS203に戻る。
次に、ステップS211の役抽選処理について、図14のフローチャートに基づき説明する。
まずステップS601にて、役の当否判定を行う際に用いる乱数を取得する。本スロットマシン10では、スタートレバー41が操作されると、ハード回路がその時点におけるフリーランカウンタの値をラッチする構成となっている。フリーランカウンタは0〜65535の乱数を生成しており、CPU102は、スタートレバー41の操作を確認した後、ハード回路がラッチした値をRAM106に格納する。かかる構成とすることにより、スタートレバー41が操作されたタイミングで速やかに乱数を取得することが可能となり、同期等の問題が発生することを抑制することが可能となる。本スロットマシン10のハード回路は、スタートレバー41が操作される毎にその都度のフリーランカウンタの値をラッチする構成となっている。
乱数を取得した後、ステップS602にて、役の当否判定を行うための役抽選テーブルを選択する。本スロットマシン10では、小役、再遊技、BBが当選役として規定されている。また、本スロットマシン10では、「設定1」から「設定6」までの6段階で各遊技状態の役抽選テーブルが予め用意されており、設定キー挿入孔に設定キーを挿入してON操作するとともに所定の操作を行うことにより、いずれの役抽選テーブルに基づいて内部処理を実行させるのかを設定することができる。さらに、本スロットマシン10では、通常遊技状態、BB状態の2種類の遊技状態を有しており、設定値毎に各遊技状態に対応する役抽選テーブルが予め用意されている。このため、設定及び遊技状態に応じた役抽選テーブルが選択される。例えば、「設定3」の通常状態では、BBが約200の1で当選するように規定されている。
その後、ステップS603にて、ラッチされた乱数と選択された役抽選テーブルとに基づいて、役の抽選が行われる。そして、ステップS604にて当選したか否かを判定し、当選したと判定した場合にはステップS605にて当選フラグをセットした後に、当選しなかった場合にはそのままステップS606に移り、停止情報設定処理を行い、本処理を終了する。停止情報設定処理とは、当選役とストップスイッチの操作タイミングとに応じて有効ライン上に停止させる図柄を決定するための停止情報を設定する処理である。
次に、ステップS212のリール制御処理について、図15のフローチャートに基づき説明する。
リール制御処理では、まずステップS701において各リール32L,32M,32Rの回転を開始させる回転開始処理を行う。
回転開始処理では、前回の遊技でリールが回転を開始した時点から予め定めたウエイト時間(例えば4.1秒)が経過したか否かを確認し、経過していない場合にはウエイト時間が経過するまで待機する。このため、遊技者が規定数のメダルをベットしてスタートレバー41を操作したとしても、直ちに各リール32L,32M,32Rが回転を開始しない場合がある。ウエイト時間が経過した場合には、次回の遊技のためのウエイト時間を再設定するとともに、RAM106に設けられたモータ制御格納エリアに回転開始情報をセットするためのモータ制御初期化処理を行う。かかる処理を行うことにより、タイマ割込み処理のステッピングモータ制御処理S106にてステッピングモータの加速処理が開始され、各リール32L,32M,32Rが回転を開始する。その後、各リール32L,32M,32Rが所定速度の定速回転に達することにより回転開始処理を終了する。また、CPU102は、各リール32L,32M,32Rの回転が定速になると、各ストップスイッチ42〜44に内蔵されたストップランプ42b〜44bを点灯表示することにより、停止指令を発生させることが可能となったことを遊技者等に報知する。
回転開始処理に続き、ステップS702にて、回転中のリールに対応するストップスイッチ検出センサによる検出がされたか否か、すなわち、回転中のリールに対応するストップスイッチが操作されたことにより停止指令が発生したか否かを判定する。停止指令が発生するまでは、待機状態となる。停止指令が発生した場合にはステップS703に進み、停止指令を発生したストップスイッチ検出センサに対応するリールを停止させるリール停止処理を行う。リール停止処理では、設定されている停止情報に基づいて最大4図柄分のスベリ数を決定し、そのスベリ数分だけ回転したタイミングでリールを停止させる制御を行う。その後、ステップS704にて全リールが停止したか否かを判定し、否定判定した場合には、ステップS705にて回転中のリールについて停止情報を変更し、ステップS702に戻る。一方、肯定判定した場合には、ステップS706にて払出判定処理を行ってから本処理を終了する。
払出判定処理では、リールの停止位置に基づいて各有効ライン上に入賞となる図柄の組合せが停止表示されたか否かの判定、つまり、入賞判定が行われる。入賞している場合には、入賞役が当選フラグ格納エリア106aにセットされている当選フラグと対応しているか否かを判定する。入賞役が当選フラグと対応している場合には、入賞役と、当該入賞役と対応する払出数と、をRAM106に設けられた払出情報格納エリアにセットする。一方、入賞役が当選フラグと対応していない場合には、スロットマシン10をエラー状態とするとともにエラーの発生を報知する異常発生時処理を行う。かかるエラー状態は、リセットスイッチ72が操作されるまで維持される。
次に、ステップS213のメダル払出処理について、概略を説明する。
メダル払出処理では、払出情報格納エリアにセットされた払出数が0か否かを判定する。払出数が0の場合は、先の払出判定処理にて小役が入賞していないと判定したことを意味する。かかる場合には、更に払出判定処理にてセットした入賞役に基づいて、再遊技が入賞したか否かを判定する。再遊技も入賞していない場合にはそのままメダル払出処理を終了し、再遊技が入賞している場合には、遊技状態を再遊技状態とする再遊技設定処理を行い、メダル払出処理を終了する。なお、ここで行われた再遊技設定処理に基づき、先に説明した開始待ち処理S206において遊技状態が再遊技状態であると判定した場合の自動ベット処理を行っている。
一方、払出情報格納エリアにセットされた払出数が0でない場合には、当該払出数と同数のメダルを払い出し、メダル払出処理を終了する。メダルの払い出しについて具体的には、クレジットカウンタのカウント値が上限(貯留されているメダル数が50枚)に達していない場合、クレジットカウンタのカウント値に払出数を加算するとともに加算後の値をクレジット表示部60に表示させる。また、クレジットカウンタのカウント値が上限に達している場合、又は払出数の加算途中でカウント値が上限に達した場合には、メダル払出用回転板を駆動し、メダルをホッパ装置51からメダル排出口49を介してメダル受け皿50へ払い出す。なお、メダル払出処理では、メダルの払い出しにあわせて払出枚数表示部62に表示される払出数を変更する処理も行っている。また、現在の遊技状態がBB状態である場合には、後述する残払出数カウンタの値から払出数を減算するとともに、残払出枚数表示部61に表示される残払出数を減算する処理を行う。
次に、ステップS214のBB状態処理について概略を説明する。
BB状態処理では、BBの入賞に応じてBB状態を開始し、BB状態における払出数の合計値が所定値を超えた場合に終了するようになっており、BB状態の開始に伴いBBフラグを1にセットする一方、BB状態の終了に伴いBBフラグを0にクリアする。なお、BB状態中はBB状態用抽選テーブルが選択され、通常遊技状態と比較して有利な抽選が受けられるようになっているため、遊技者にとって有利な状態である。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
本実施形態によれば、防犯性が高まり、不正行為が抑制されるようになっている。より具体的には、通路840は途中で分岐しており、投入されたメダルは誘導手段によって分岐通路である第1通路840b,第2通路840cへ交互に誘導され、各分岐通路に配置されたメダル通過センサ87,88にて交互に検出されるようになっている。つまり、メダル通過センサ87,88による検出が交互にされなかった場合にはなんらかの不正行為が行われた可能性がある。この場合に異常を判定して、所定の異常発生時処理を行うことで不正行為の早期発見、不正行為者に対するけん制につなげるようにしているため、不正行為が抑制される。
また、誤検出されないように不正行為を行おうとした場合、例えばメダル通過センサ87,88の検出位置に対応するように発光素子を取り付けた二股の不正用器具を挿入してメダルが通過したように誤検出させようとしても、そもそもこのような二股の不正用器具を通路内に挿入させること自体が困難である。また別の方法として一方の分岐通路に対して挿入可能な不正用器具を用いて一方のメダル通過センサに誤検出させ、一旦不正用器具を取り出した後、逆の分岐通路へ不正用器具を挿入してメダル通過センサに誤検出させることを繰り返すことでメダルが交互に通過したように誤検出させようとしても、このような不自然な動作は従業員や周囲の遊技者の目につきやすいため、実際に行うのは困難である。よって、不正行為が抑制される。
さらに、本実施形態ではメダル通過センサ87,88の下流側にメダルカウントセンサ89が設けられているため、投入されたメダルはメダル通過センサ87,88で検出された後にメダルカウントセンサ89にて検出されるようになっている。よって、この順序で検出がされなかった場合にはなんらかの不正行為が行われた可能性があるため、この場合に所定の異常発生時処理を行うことで不正行為が抑制されるようになっている。
特に本実施形態では、メダル通過センサ87,88による検出がされた後、流下するメダルがメダルカウントセンサ89の検出位置に到達するまでに要する時間に対応する所定期間内にメダルカウントセンサ89による検出がされた場合に賭け数が加算され、所定期間経過後にメダルカウントセンサ89による検出がされた場合には異常を判定して所定の異常発生時処理を行うようにしている。このため、例えば不当に掛け数を設定しようとして、メダル通過センサ87,88及びメダルカウントセンサ89の検出位置に対応するように発光素子を取り付けた二股の不正用器具を挿入してメダルが通過したように誤検出させようとしても、そもそもこのような二股の不正用器具を通路内に挿入させること自体が困難である。また別の方法として一方の分岐通路に対して挿入可能な不正用器具をメダル通過センサに誤検出させた後所定期間内にメダルカウントセンサ89に誤検出させようとしても、所定期間内にメダルカウントセンサ89にまで不正用器具を到達させて誤検出させることは時間的に困難である。従って、不正に賭け数を加算させる行為が抑制される。
さらに、誘導手段が誘導しない方の通路へは誘導手段が侵入を妨害する姿勢となるため、双方のメダル通過センサ87,88に発光素子を配置させることがより困難になっている。
ところで、メダル通過センサ87,88からの検出信号を、メダル通過の検出だけではなく、カウントすることにより賭け数を設定するという構成にしてもよい。そうすればカウントセンサ89を不要にした構成とすることが可能になる。しかしながら、そうした構成をとった場合には本来排出されるはずの小径の非正規メダルもカウントしてしまうなどの不具合が生じるため、メダル通過センサ87,88の上流側に排出機構を設けることが好ましい。ただ、メダル通過センサ87,88の上流側はスペースが狭く本実施形態の通路では構造が複雑になるおそれがある。その点、本実施形態の構成によれば、メダルカウントセンサ89のすぐ上流側で受付禁止状態でのメダル飲み込みを抑制することができるようになっており、かつ、小径の非正規メダルも排出できるようになっているため、メダル通過の適否の判定と不要メダルの排出とを効率的に行うことができる。
(1)また、本実施形態では、メダル通過センサに対して誤検出させてから所定期間内にメダルカウントセンサ89に対して誤検出させることは困難となっているが、不正用器具を巧みに挿入することで実行されてしまうことも考えられる。このとき特に問題となるのが、該所定期間内であればメダルカウントセンサ89による検出がされる毎に賭け数が加算されるようになっているため、その所定期間内にメダルカウントセンサ89に対して発光素子を連続的に点滅させて誤検出させる不正行為が行われると多大な被害につながるということである。このような行為を抑制するため、本実施形態の構成に加え、メダルカウントセンサ8による検出の時間間隔(例えば、メダルカウントセンサ89が検出を開始したタイミングの間隔や、メダルカウントセンサ89が検出を終了したタイミングの間隔など)が所定値であるか否かを判定し、判定結果に応じて異常発生時処理等を行うようにすると良い。
例えば、メダルカウントセンサ89による検出の時間間隔がメダルの通過時間に対応する所定期間内であるか否かを判定し、否定判定した場合に異常発生時処理等を行うようにしても良い。また別の対策方法として、所定期間内にメダルカウントセンサが検出した回数に応じて異常発生時処理等を行うようにすることも考えられる。このような異常判定を行うことにより、仮にメダル通過センサによる検出がされてからの所定期間内に不正にメダルカウントセンサ89に対して誤検出させ、賭け数が加算されても、その被害を少なく抑えることが可能となる。
またこの場合、不正用器具を第1通路840bから挿入して所定期間内にメダルカウントセンサ89に誤検出させた後、一旦不正用器具を取り出し第2通路840cから挿入して所定期間内にメダルカウントセンサ89に誤検出させるという行為を繰り返すことで多数の賭け数を不正に加算させることも可能ではあるが、このような不自然な動作は従業員や周囲の遊技者の目につきやすいため、実際に行うのは困難である。
あるいは、本実施形態の構成に加え、メダル通過センサ87,88による検出回数をカウントし、その検出回数を超えない範囲内で賭け数を加算するようにしても良い。また、超えた場合には異常発生時処理を行うようにすると良い。この場合にも同様の効果が得られる。
(2)本実施形態では、賭け数の設定条件として、メダル通過センサ87,88にて正常に検出されてから所定期間内にメダルカウントセンサ89にて検出されることとしているが、別の方法を採用しても良い。つまり、メダルカウントセンサ89による検出がメダル通過センサ87,88により正常に検出された後であることを条件づけるものであれば良いため、これを満たす別の方法を採用することができる。
例えば、メダル通過センサ87,88により正常に検出がされた場合にカウント許可フラグを1にセットし、メダルカウントセンサ89による検出がされた場合にカウント許可フラグが1であれば賭け数の設定等を行うようにしても良い。このようにした場合、メダル通過センサ87,88で検出された数よりも多くメダルカウントセンサ89で正常に検出されて賭け数が加算されることはないからである。また、メダルカウントセンサ89による検出がされた場合にカウント許可フラグが0であれば異常発生時処理を行うようにしても良い。
なお、賭け数の設定等を行った後に、カウント許可フラグを0にクリアする必要がある。クリアしない場合、その後もメダルカウントセンサ89による検出がされる毎に賭け数が加算されるため、メダルカウントセンサ89に対して発光素子を点滅させることで際限なく不正に賭け数が加算されてしまうからである。クリアするタイミングは検出直後であっても良いし、検出してから所定条件成立後(例えば、所定期間経過後)であっても良い。所定期間が経過してからクリアする場合には、メダルカウントセンサ89による検出がされた時点で別のメダルがメダル通過センサ87,88を通過し終わっている状況において、その後続するメダルがメダルカウントセンサ89により検出されることで異常と判定されてしまう事態を抑制することができる。
しかしながら、所定期間が経過してからクリアする場合、異常と判定されない時間が必要以上に長くなり、所定期間内にメダルカウントセンサ89に対して誤検出させて不正に賭け数を加算させる行為が行いやすくなるという問題が生じる。そこで、メダル通過センサで検出した回数をカウントする通過カウンタを設け、メダルカウントセンサ89による検出がされた場合にその時点における通過カウンタの値に応じて賭け数の設定等を行うようにしても良い。
例えば、メダルカウントセンサ89による検出時に通過カウンタの値が1以上の所定範囲内であるか否かを判定し、所定範囲内であれば賭け数の設定等を行い、通過カウンタの値から1減算するようにしても良い。逆に所定範囲内でなければ異常発生時処理を行うようにしても良い。このように構成することで、メダル通過センサ87,88にて検出された分だけメダルカウントセンサ89にて正常に検出されるようになるため、メダルカウントセンサ89による検出がされた時点で別のメダルがメダル通過センサ87,88を通過し終わっている状況においてもその後続するメダルをメダルカウントセンサ89にて正常に検出することができる。
さらに、不正に賭け数を加算させるために、例えば、上述したように二股の不正用器具を挿入してメダル通過センサ87,88に対して交互に誤検出させた後、メダルカウントセンサ89に対して誤検出させることにより不正に賭け数を加算させようとしても、このような二股の不正用器具を挿入すること自体が困難である。
さらに別の不正方法として、不正用器具を第1通路840bから挿入して所定期間内にメダルカウントセンサ89に誤検出させた後、一旦不正用器具を取り出し第2通路840cから挿入して所定期間内にメダルカウントセンサ89に誤検出させるという行為を繰り返すことで多数の賭け数を不正に加算させることも可能ではあるが、このような不自然な動作は従業員や周囲の遊技者の目につきやすいため、実際に行うのは困難である。
なお、所定範囲としては上限値を設定しても良い。例えば、排出用通路48から排出されるような正規のメダルよりも小さいコイン等を繰り返し投入することで通過カウンタをインクリメントさせ、その後メダルカウントセンサ89に対して誤検出させる不正行為などが想定されるが、上限値を設定することでこのような不正行為を抑制することができる。
あるいは、排出用通路48を通過するメダルを検出するためのセンサを別途設け、そのセンサによる検出に応じて通過カウンタをデクリメントするようにしても良い。この場合には、誤って非正規のコイン等が投入された場合や、メダル通過センサ87,88とメダルカウントセンサ89との間でメダルが詰まって返却されたような場合に、不要に異常発生時処理を行わなくて済むようになる。また、正規メダルよりも小さいコイン等を繰り返し投入して通過カウンタを不正にインクリメントさせる行為を抑制するため、そのセンサによる検出結果に応じて異常発生時処理を行うようにしても良い。例えば、そのセンサによる検出回数が所定期間内に所定値以上となった場合に異常と判定したり、メダルカウントセンサ89による検出がされてから次のメダルカウントセンサ89による検出がされるまでにそのセンサによる検出回数が所定値以上となった場合に異常と判定したりすることが考えられる。
(第2の実施形態)
一般的なスロットマシンでは賭け数の設定等がされた場合には、メダル投入が受け付けられたことを示す音声、賭け数を示すランプの点灯、賭け数に応じて仮設定される有効ラインを示すランプの点灯などにより、メダルの投入が受け付けされたことや賭け数が設定されたことが遊技者に対して示唆されたり、液晶表示部を用いた演出によって抽選処理の結果が示唆されたりする。これらの示唆はメダル投入に起因して行われるものであるため、メダルの投入がされてから示唆されるまでのタイムラグは小さい方が好ましい。
そこで、本実施形態では、このようなタイムラグをより小さくすることを可能としつつ、不正行為を抑制する構成について説明する。
第2の実施形態では、誘導手段よりも上流側に賭け数設定のための検出をするメダルカウントセンサが設けられている。そして、メダルカウントセンサによる検出がされた場合に賭け数の設定が行われ、抽選処理の結果等が遊技者に示唆(可能性の示唆だけでなく、確定的な報知も含む。例えば、抽選処理の結果50%の確率で当選していることを示すものだけでなく、100%の確率で当選していることを示すものも含む。)される。このため、メダル投入がされてから示唆されるまでの時間間隔は第1の実施形態の場合よりも短くなる。
しかしながら、この構成ではメダルカウントセンサに対して発光素子を点滅させて不正に賭け数を加算させる不正行為が行われる可能性がある。このような不正行為を抑制するため、本実施形態では、メダルカウントセンサによる検出がされた後、その下流側に位置する分岐通路に設置されたメダル通過センサによる検出状況に応じて異常発生時処理を行うようにしている。
つまり、本実施形態ではメダルカウントセンサによる検出がされた後、メダル通過センサにて正常に検出されなかった場合に、遊技の禁止や、異常の報知などの異常発生時処理を行うようにすることで不正行為を抑制している。このようにメダルカウントセンサのみに対して誤検出させる不正行為がされた場合に異常発生時処理を行うようにすることで、頻繁に異常が発生する遊技機での遊技を警戒したり、不正行為者に敬遠させたりすることができるからである。
以下、本構成について詳述するが、基本構成については上記第1の実施形態と同じであるため、相違点についてのみ説明する。
図17は、セレクタ90の内部構造を示した図である。図示したものは基部900であり、基部84と同様にカバー部によって覆われることで、その内部にメダルを案内する通路901が形成される。
通路901は、第1の実施形態と同様に、2方向に分かれる分岐通路が形成されているが、この分岐通路がメダルカウントセンサ902の上流側でなく、下流側に配置されている点で相違している。その通路901は、上流側から導入通路901a,選別通路901bとつながり、通路の方向をほぼ真下方向に変換する方向変換路901cを経由して第1通路901dと第2通路901eとに分岐している。なお、導入通路901a,選別通路901b,第1通路901d,第2通路901eの構成及び機能については、それぞれ第1の実施形態における導入通路840a,選別通路840d,第1通路840b,第2通路840cと同様であるため説明を省略する。
通路901は、導入通路901aから選別通路901bへとつながっており、投入されたメダルを誘導手段により振り分ける前に、選別通路901bにて選別し、メダルカウントセンサ902により検出するように形成されている。このため、投入されてからメダルカウントセンサ902により検出されるまでのタイムラグが第1の実施形態の場合と比較して短縮され、その結果メダル投入から賭け数設定の示唆までのタイムラグによって遊技者に与える違和感が抑制されている。また、メダルを分岐通路へ誘導する前に選別通路840dによって選別するため、分岐通路での不要な検出が抑制されるようになっている。
選別通路901bは下流側で方向転換路901cにつながっており、方向転換路901cは下流側の分岐通路手前にある誘導手段に対してほぼ真上から接続するように配置されている。つまり、方向転換路901cによりメダルが誘導手段に対して落下するように、メダルの進行方向が変換される。このため、誘導手段に向けて落下するメダルは第1通路901d又は第2通路901eへ交互に振り分けられるようになっている。そして、第1通路901d及び第2通路901eにはそれぞれメダルの通過を検出するための第1メダル通過センサ903と第2メダル通過センサ904とが設けられている。よって、流下するメダルは第1通路901d及び第2通路901eを交互に通過するため、第1メダル通過センサ903と第2メダル通過センサ904とで交互に検出されるようになっている。
通路901は、第1通路901d及び第2通路901eが下流側で合流して貯留用通路47へとつながっている。
このような構成において本実施形態では、メダルカウントセンサ902による検出がされてから所定期間内に第1メダル通過センサ903及び第2通過センサ904のいずれかで検出したかを確認することにより異常を判定するようになっている。所定期間としては、本実施形態では、流下するメダルがメダルカウントセンサ902により検出されてからメダル通過センサによる検出がされるまでに要する約2秒に対して余裕をもった3秒間を設定している。
このようにすることで、投入されたメダルはメダルカウントセンサ902により検出された後、誘導手段により振り分けられ、所定期間内にメダル通過センサにて正常に検出されるようになっている。一方、メダルカウントセンサ902に対して発光素子を点滅させることで不正に賭け数が加算された場合、その後所定期間内にメダル通過センサ903,904による正常な検出がされないため、所定期間の経過後に異常発生時処理が行われることとなり、不正の抑制につながる。
また、不正行為に際し、メダルカウントセンサ902に対して誤検出させた後、メダル通過センサ903,904に対しても誤検出させようとしても、メダル通過センサ903,904に対しては各分岐通路にあるメダル通過センサ903,904に対して交互に誤検出させる必要がある。仮にメダル通過センサ903,904の位置に対応するように発光素子を取り付けた二股の不正用器具を挿入しようとしても、このような不正用器具を挿入すること自体が困難である。従って、メダルカウントセンサ903に対して誤検出させた後に、異常発生時処理を行わせないようにすることは困難であるから、異常発生時処理が行われることにより不正に賭け数が加算される行為が抑制される。
そもそも不正用器具を挿入する場合、不正用器具がメダルカウントセンサ902の検出位置を通過してからメダル通過センサ903,904に到達するまで、メダルカウントセンサ902で継続的に検出され続けることが想定される。このため、メダルカウントセンサ902の検出期間に応じて異常を判定することも可能である。
主制御装置101では以下の処理が行われる。メダルカウントセンサ902が検出された場合には、センサ監視処理において、メダル受付処理を行った後、タイマの作動を開始させる。このタイマはメダルカウントセンサ902による検出がされてから所定期間内にメダル通過センサ903,904にて検出がされたか否かを判定するためのものである。タイマは作動中に第1メダル通過センサ903又は第2メダル通過センサ904による検出がされた場合にはリセットされるように構成されており、リセットされる前にタイマの計測時間が所定期間(本実施形態では3秒間)に達すると異常発生時処理等を行うようになっている。
なお、メダルカウントセンサ902による検出がされた時点で既にタイマが作動している場合には、タイマをリセットすることなくそのまま計測して、その計測時間が上記所定期間、つまり3秒に達すると異常発生時処理を行うようにすることが好ましい。メダルカウントセンサ902による検出がされるごとにタイマをリセットする構成とした場合、メダルカウントセンサ902による検出がされ続ける限り異常を判定しないため、メダルカウントセンサ902に対して誤検出させ続けられても異常を判定することができないからである。
また、第1メダル通過センサ903及び第2メダル通過センサ904による検出が交互にされているか否かを判定する方法は、例えば第1の実施形態と同様に誘導フラグの切替により判定することが可能である。
ところで、本スロットマシン10では、ステップS211にて行われる役抽選処理による抽選の結果、BBに当選したか否かを補助表示部65等による演出によって示唆することが可能となっている。その示唆態様としては、1ゲームで完結する単ゲーム演出と、複数ゲームに渡って行われる連続演出とがある。この連続演出では、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決して、BBに当選している場合には主人公キャラクタが勝利する一方、当選していない場合には主人公キャラクタが敗北するようになっている。
但し、BBに当選している場合であっても、一旦主人公キャラクタが敗北し、その後次ゲームを開始するためのメダル投入(又はベットスイッチ操作)時に主人公キャラクタが復活して勝利するパターンも用意されている。敗北した場合であっても遊技者に望みを待たせるためである。このような構成では、遊技者はメダルを投入するタイミングで、復活するか否かを把握することができるため、主人公キャラクタが敗北した場合には復活に期待を込めてメダルを投入することとなる。このため、メダルが投入されてから即座に復活する演出を行うようにすることが好ましい。そうすることで、メダルを投入するタイミングで遊技者の期待感を集中させることができ、メリハリのある遊技性が実現される。
その点、本スロットマシン10では、メダルカウントセンサ902が分岐通路の上流側に配置されているため、投入されたメダルを即座にメダルカウントセンサ902にて検出することが可能となっており、その結果、即座に演出を実行することが可能となっている。これらの具体的な構成については以下に説明する。
ステップS211の役抽選処理では、当選役が決定された後(ステップS605の処理後、又はステップS604で否定判定した場合)、当選役を示す抽選結果コマンドがセットされる。この抽選結果コマンドはステップS110のコマンド出力処理にて表示制御装置81へ出力される。ここで、表示制御装置81が抽選結果コマンドを受信した場合の処理について説明する。
表示制御装置81にて行われる抽選結果コマンド処理について、図18のフローチャートに基づいて説明する。まず、ステップS901にて抽選結果コマンドを受信したか否かを判定する。受信したと判定した場合にはステップS902に進み、BB状態であるか否かを判定する。BB状態でなければ、ステップS903にてBBが当選していることを示す確定演出の実行中であるか否かを判定する。確定演出の実行中でなければ、ステップS904にて連続演出の実行中であることを示す演出フラグが0であるか否かを判定する。演出フラグが0である場合、つまり連続演出の実行中でない場合には、ステップS905にて演出抽選処理を行う。
演出抽選処理では、当選役に基づいて実行する演出内容が決定される。具体的には、まず、当選役に基づいて演出を行わないか、単ゲーム演出を行うか、連続演出を行うかを決定する。そして、単ゲーム演出又は連続演出が決定された場合には、予めRAMに記憶された複数種類の演出の中からいずれの演出を行うかを当選役に基づいて抽選により決定する。例えば、連続演出が決定された場合には、図19(a)に示す連続演出選択テーブルの中から何れかのパターンの連続演出が選択される。
本実施形態では、3パターンの連続演出が記憶されている。第1パターンは主人公キャラクタが敗北するパターン、第2パターン及び第3パターンは主人公キャラクタが勝利するパターンとなっている。特に第3パターンは主人公キャラクタが一旦敗北した後に復活して勝利するパターンとなっている。なお、連続演出は、図19(a)に示す所定のタイミングで第1データ〜第6データのうち所定の画像データを補助表示部65で再生することによって行われる。
各画像データの演出内容は、図19(b)に示す通りであり、第1データは敵キャラクタを出現させることで対決演出に発展することを予告する発展演出、第2データは主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決する対決演出、第3データは主人公キャラクタが対決の結果敗北した場合の敗北演出、第4データは主人公キャラクタが対決の結果勝利した場合の演出、第5データは勝利演出が行われた次ゲーム以降にてBBが当選していることを示す確定演出、第6データは一旦敗北演出が行われた直後のメダル投入時に主人公キャラクタが復活する復活演出となっている。
なお、敗北演出は次回のメダル投入時に復活演出が行われる可能性があるため、敗北演出を行う機能は、次回のメダル投入時に抽選処理の結果が示唆される可能性があることを予告する予告手段と言うこともできる。
例えば、第3パターンが選択された場合、1ゲーム目(連続演出を行うことが決定されたゲーム)では、第3停止時(第3停止指令受信時)に発展演出、2ゲーム目では、開始操作時(抽選結果コマンド受信時)に対決演出、第3停止時に敗北演出、3ゲーム目では、ベット時(1枚目のメダル投入時)に復活演出、開始操作時に再度対決演出、第3停止時に勝利演出が行われ、4ゲーム目では確定演出が行われる。
因みに、復活演出はメダル投入以外のタイミングで行うことも可能ではあるが、メダル投入のタイミングで行うことが好ましい。なぜなら、勝敗を決する演出はゲームの最後の操作となる第3停止を契機として行うことが好ましく、次に遊技者が行う行為としては遊技開始のためのメダル投入であるから、そのメダル投入のタイミングで復活演出を行うことが好ましい。
また、連続演出はBB当選時よりもBB非当選時の方が高確率で行われるようになっている。具体的には、BB当選時では3分の1の確率で行われ、BB非当選時では100分の1の確率で行われるようになっている。従って、「設定3」の通常状態では、約600分の1の確率で主人公キャラクタが勝利する連続演出が行われることとなり、連続演出の約7回に1回が勝利するパターンとなる。
また、BB当選時に行われる連続演出は5分の4の確率で第2パターン(復活無し)、5分の1の確率で第3パターン(復活有り)が選択されるようになっている。
なお、BB非当選時に連続演出が行われた場合において、その連続演出実行中にBBが当選した場合に、勝利するパターン(復活して勝利する場合を含む)に演出を変更するようにしても良い。例えば、2ゲーム目でBBが当選した場合、2ゲーム目以降の画像データを第2パターンや第3パターンと変更するようにしても良い。
また、本実施形態では連続演出の演出内容を一度に全て決定しているが、例えば、2ゲーム目以降では前ゲームに関連する演出内容を決定するようにして、結果的に連続演出となるようにしても良い。図19(a)を例にすると、連続演出が開始されるゲームでは1ゲーム目で第1データを再生することだけを決定し、2ゲーム目が開始されたときにBB当選状況に応じて敗北演出と勝利演出との何れかを選択するようにしても良い。
図18に戻り、演出抽選処理後、ステップS906にて連続演出が選択されたか否かを判定する。連続演出が選択された場合にはステップS907にて演出フラグを1にセットし、ステップS908にて連続演出の何ゲーム目であるかを示すゲーム数カウンタを1にセットしてから本処理を終了する。連続演出が選択されていなければそのまま本処理を終了する。
一方、ステップS904にて連続フラグが0でない場合、つまり、前ゲーム以前に連続演出が開始して連続演出実行中である場合、ステップS909にてゲーム数カウンタに1加算する。その後、ステップS910にてゲーム数カウンタの値に基づいて開始操作時に対応する画像データを再生する。例えば、第3パターンである場合、ゲーム数カウンタの値が2又は3(2ゲーム目又は3ゲーム目)であれば第2データを再生して対決演出を行う。対応する画像データがなければ再生しない。その後、本処理を終了する。なお、ステップS901にて抽選結果コマンドを受信していないと判定した場合、ステップS902にてBB状態であると判定した場合、ステップS903にて確定演出実行中であると判定した場合にはそのまま本処理を終了する。
続いて、図20に基づき停止指令コマンド処理について説明する。まず、ステップS1001にて停止指令コマンドを受信したか否かを判定する。停止指令コマンドとは、主制御装置101が停止指令を受信したときにセットするコマンドであり、ステップS110のコマンド出力処理にて表示制御装置81へ出力される。この停止指令コマンドには、どのリールに対する停止指令であるかを示す情報が含まれている。
停止指令コマンドを受信した場合には、ステップS1002にて演出フラグが0であるか否かを判定する。演出フラグが0の場合にはそのまま本処理を終了する一方、演出フラグが1の場合、つまり、連続演出実行中である場合にはステップS1003にて3つ目のリールを停止させるための停止指令(第3停止)であるか否かを判定する。停止指令が第3停止指令であることの判定方法としては、停止指令コマンドの受信回数をカウントする方法や、何回目の停止指令であるかを示す情報(主制御装置101にて停止指令の受信回数をカウント)を含んだ停止指令コマンドを受信する方法などが考えられる。
第3停止であった場合、ステップS1004にてゲーム数カウンタの値に基づいて第3停止時に対応する画像を再生する。例えば、第3パターンである場合、ゲーム数カウンタの値が1(1ゲーム目)であれば第1データを再生して発展演出を行い、ゲーム数カウンタの値が2(2ゲーム目)であれば第3データを再生して敗北演出を行い、ゲーム数カウンタの値が3(3ゲーム目)であれば第4データを再生して勝利演出を行う。その後、本処理を終了する。なお、ステップS1001にて停止指令コマンドを受信していないと判定した場合、又はステップS1003にて第3停止でないと判定した場合にはそのまま本処理を終了する。
続いて、図21に基づきベットコマンド処理について説明する。まず、ステップS1101にてベットコマンドを受信したか否かを判定する。ベットコマンドとは、メダル投入時に主制御装置101がセットするコマンドであり、ステップS110のコマンド出力処理にて表示制御装置81へ出力される。本実施形態では、メダルカウントセンサ902による検出時にメダル投入がされたと判定して賭け数が設定されるようになっている。つまり、メダルカウントセンサ902による検出がされた場合に、主制御装置101にてベットコマンドがセットされる。なお、クレジットベットスイッチ56〜58の操作によって賭け数が設定された場合にもベットコマンドがセットされる。
ベットコマンドを受信した場合には、ステップS1102にてメダル投入が受け付けられたことを示す投入音をスピーカ64に出力させ、賭け数を示すランプを点灯させ、賭け数に応じて仮設定される有効ラインを示すランプを点灯させる投入示唆が行われる。その後、ステップS1103にて演出フラグが0であるか否かを判定し、0である場合にはそのまま本処理を終了する。一方、演出フラグが1である場合、つまり連続演出実行中である場合には、ステップS1104にて最初のメダル投入(初ベット)であるか否かを判定する。初ベットであることの判定方法としては、例えば抽選結果コマンド受信後や停止指令コマンド受信後、最初にベットコマンドを受信した場合に初ベットと判定することができる。あるいは、主制御装置101で初ベットであるか否かを判定し(通常処理におけるステップS203の処理後、最初のメダル投入である場合に初ベットと判定するなど)、初ベットである場合には初ベットであることを示す情報をベットコマンドに含めるようにしても良い。
初ベットである場合、ステップS1105にて連続演出が第1パターンであり且つゲーム数カウンタが2であるか否かを判定する。肯定判定した場合には、前ゲームで敗北演出が行われて連続演出が終了したことを意味するため、ステップS1106にて通常画像に戻し、ステップS1107にて演出フラグを0にクリアしてから本処理を終了する。
一方、ステップS1105にて否定判定した場合、ステップS1108にて対応する画像を再生する。例えば、第3パターンである場合、ゲーム数カウンタの値が2(3ゲーム目)であれば第6データを実行して復活演出を行い、ゲーム数カウンタの値が3(4ゲーム目)であれば第5データを実行して確定演出を行う。従って、メダルカウントセンサ902による検出がされると、主制御装置101にてベットコマンドがセットされ、これが表示制御装置81へ出力され、これを受信した表示制御装置81が復活演出を行うようになっている。特に本実施形態では、メダルカウントセンサ902が分岐通路の上流側に配置されているため、メダルが投入されてから即座にメダルカウントセンサ902による検出がされるようになっており、その結果、メダル投入がされてから即座に復活演出が行われるようになっている。因みに、確定演出を行う場合には、確定演出フラグを1にセットし、BBが入賞した場合に0にクリアする。
その後、ステップS1109にて確定演出が行われたか否かを判定する。確定演出が行われた場合には連続演出が終了したことを意味するため、ステップS1107にて演出フラグを0にクリアしてから本処理を終了する。なお、ステップS1101にてベットコマンドを受信していないと判定した場合、ステップS1104にて初ベットでないと判定した場合、又はステップS1109にて確定演出が行われていないと判定した場合にはそのまま本処理を終了する。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、メダルカウントセンサ902による検出がされてから所定期間内にメダル通過センサ903,904による検出がされなかった場合には異常発生時処理を行うように構成したため、メダルカウントセンサ902にのみ誤検出させる不正行為が抑制される。
さらに、投入されたメダルはメダル通過センサ903,904にて交互に検出されるようになっており、交互に検出されなかった場合には不正行為が行われた可能性があるため、異常発生時処理を行うようにしている。このため、不正行為の早期発見、不正行為者に対するけん制につながり、不正行為が抑制される。また、例えば不当に掛け数を設定しようとして、メダル通過センサ903,904の検出位置に対応するように発光素子を取り付けた二股の不正用器具を挿入してメダルが通過したように誤検出させようとしても、そもそもこのような二股の不正用器具を通路内に挿入させること自体が困難である。また別の方法として一方の分岐通路に対して挿入可能な不正用器具をメダルカウントセンサ902に誤検出させた後、所定期間内にメダル通過センサ903,904に誤検出させようとしても、所定期間内にメダルカウントセンサ902にまで不正用器具を到達させて誤検出させること自体が時間的に困難であり、また、仮に所定期間内に到達させることができたとしても、不正用器具を各通路に出し入れする不自然な動作は従業員や周囲の遊技者の目につきやすいため、実際に行うのは困難である。
なお、本実施形態では、メダルカウントセンサ902での検出がされてから所定期間内にメダル通過センサ903,904による検出がされない場合に異常を判定するようにしたが、別の方法を採用しても良い。メダルカウントセンサ902による検出がされた後に、その下流側に位置するメダル通過センサによる検出がされない場合に異常と判定できるものであれば良いからである。
また、本実施形態では導入通路901aから2回の方向転換を経て分岐通路に辿り着くようになっているが、第1の実施形態と同様、導入通路901aの下流側に接続するようにして、投入口のほぼ真下に分岐通路を配置しても良い。この場合、例えば導入通路にメダルカウントセンサ902を配置することで、誘導手段の前に配置することが可能となる。この構成によれば、通路が単純化され、コンパクトに設計できる。さらに、上下幅が小さくなるため、ホッパ装置に対して高い位置から流し込むことが可能となり、ホッパ装置の容量を多く確保することができる。但し、各センサが受入口に近くなり、不正用器具の挿入が容易になるため、不正抑制の観点からすると、図17に示す本実施形態の構成の方が有効である。
さらに、第2の実施形態によれば、メダルが誘導手段まで到達して分岐通路へ振り分けられる前に賭け数の設定が行われるため、メダルが投入されてから例えば賭け数設定時に出力される投入音が鳴るまでのタイムラグや演出を行うまでのタイムラグなどが短くなり、そのタイムラグが従来よりも長くなることによって遊技者に与える違和感を抑制することができる。
特に本実施形態では、メダル投入(メダルカウントセンサ902での検出)がされた場合に、BBの当選を示唆する復活演出を行うことが可能となっている。また、復活演出は敗北演出が行われた次のメダル投入時に行われるため、敗北演出は復活演出を行うことがある可能性のあることを示す予告演出となっている。このため、敗北演出のような予告演出直後のメダル投入時に緊張感を与え、投入後即座に示唆するというメリハリのある遊技性が実現される。
なお、このようにメダルを投入するタイミングに遊技者の期待感を集中させることにより遊技の興趣を向上させるために行う演出としては、復活演出に限らない。つまり、抽選処理の結果を示唆する演出であれば良いため、他の態様の連続演出であっても良いし、単ゲーム演出であっても良い。例えば、前ゲーム以前に決定された当否結果に基づいて演出を決定してその演出をメダル投入のタイミングで行うようにしても良い。また、抽選処理の結果、当選したことを確定的に報知するものである必要はなく当選の可能性を示す演出であっても良い。
また、復活演出を行った場合には必ず勝利するようにしたが、敗北する場合があっても良い。つまり、抽選処理の結果が外れの場合であっても、復活演出を行うようにしても良い。
また、抽選処理の結果はBBの当否結果に限らない。例えば、RBやCT、AT、RT、ART等の特別状態の当否結果としても良いし、AT、RT、ART等の特別状態の期間(ゲーム数、セット数など)を延長するか否かを決定する抽選処理の当否結果としても良い。あるいは、抽選処理の結果当選した場合に、複数種類の特典の中から何れかの特典を付与する遊技機において、付与する特典の種類としても良い。この場合、例えば前ゲームで抽選処理の結果が当選であることを報知した上で、付与する特典の種類を示唆する演出を行うようにしても良い。
また、投入音などのメダル投入が受け付けされたことの示唆や、抽選処理の結果の示唆などを実行させる装置は、主制御装置101であっても良い。
また、これらの示唆をメダル投入後即座に行うという目的に鑑みれば、例えば第1の実施形態のようにメダルの賭け数を設定するメダルカウントセンサが分岐通路に配置されている場合であっても、このメダルカウントセンサとは別に、分岐通路の上流側に示唆を実行のためのセンサを設けることで目的を達成することも可能である。つまり、示唆を実行するためのセンサによる検出がされた場合に上述した示唆を行う一方、実際にはその下流側に配置されたメダルカウントセンサによる検出がされた場合に賭け数の設定を行うようにすることも可能である。
また、予告演出は別の態様であっても良い。例えば、クレジットベットボタンを通常とは異なる色で点灯させたり、クレジットベットボタンの操作を促す画像を補助表示部65に表示させたりしても良いし、単に音声による予告音であったり、ランプによる予告点灯や点滅であっても良い。
また、予告演出を行うことなく、メダル投入時に抽選処理の結果を示唆するようにしても良い。この場合、突如抽選処理の結果が示唆されるため、遊技者の意表を突いた示唆を行うことが可能である。
(第3の実施形態)
上記各実施形態では、通路を流下するメダルを受けて誘導手段の誘導先を変更する構成としたが、駆動可能とし誘導先を制御により変更することが可能な誘導手段を設け、制御によって誘導手段を移動させることによりメダルの誘導先を変更するようにしても良い。本実施形態では、この誘導手段を利用した構成について説明する。なお、上記第1の実施形態を基本構成として、相違点についてのみ説明する。
図22は、セレクタ91の内部構造を示した図であり、(a)は投入されたメダルを左側の分岐通路へ誘導する場合の図、(b)は投入されたメダルを右側の分岐通路へ誘導する場合の図である。図示したものは基部910であり、基部84と同様にカバー部によって覆われることで、その内部にメダルを案内する通路911が形成される。
通路911は、第1の実施形態と同様に、上流側から導入通路911a、導入通路911aから分岐した通路である第1通路911b及び第2通路911c、分岐通路から下流側で合流するようにしてつながる選別通路911dによって形成されている。なお、導入通路911a,第1通路911c,第2通路911d,選別通路911bの構成及び機能については、それぞれ第1の実施形態における導入通路840a,第1通路840b,第2通路840c,選別通路840dと同様であるため説明を省略する。
第1通路911bと第2通路911cとの間には、上流側にメダルを第1通路911b又は第2通路911cへ選択的に誘導する誘導手段としての誘導棒912が設けられている。誘導棒912の下方には中央壁913が設けられ、中央壁913は分岐通路911b、911cを通過するメダルが各分岐通路911b,911cに設けられた第1メダル通過センサ914,第2メダル通過センサ915によって検出されるように分岐通路を形成している。
誘導棒912は一方の端部を回転軸として回転可能に配置されている。そして、誘導棒912の回転軸となる支持軸にはソレノイド(駆動手段)が接続されており、ソレノイドを制御することにより誘導棒912を回転させることが可能となっている。このため、誘導棒912が回転移動するように制御することで、投入されたメダルを任意の分岐通路へ誘導することが可能となっている。なお、誘導棒912は投入されたメダルを一方の分岐通路へ誘導する際、もう一方の分岐通路を塞ぐように配置される。このため、塞がれた方の分岐通路に配置されるメダル通過センサ914,915に対して発光素子をセットして誤検出させることが困難になるため、メダル通過センサ914,915の各々に発光素子をセットして交互に誤検出させるような不正行為がより困難になっている。
本実施形態では、メダル投入口45からほぼ真下に向けて導入通路911a、そして第2通路911cへとつながっているため、誘導棒912が流下するメダルの進路を変更しない位置にある場合には、投入されたメダルは導入通路911aを通過した後、第2通路911cへと進むようになっている。
一方、誘導棒912は流下するメダルの第2通路911cへの進行を妨害して、第1通路911bへと誘導する位置へ移動可能となっており、誘導棒912がその位置に移動した状態では、流下するメダルは第1通路911bへと誘導される。
本実施形態では、誘導棒912が流下するメダルを第1通路911b,第2通路911cへ交互に誘導するように制御される。具体的には、誘導棒912はメダル通過センサ914,915にて検出される毎に、流下するメダルを第1通路911bへ誘導する位置と、第2通路911cへ誘導する位置との間で移動するように制御される。
また、メダルが第1通路911bに誘導されるように誘導棒912を駆動させた場合には誘導フラグを0にし、第2通路911cに誘導されるように誘導棒912を駆動させた場合には誘導フラグを1にすることで、誘導に従って交互に検出されているか否かを判定することが可能となる。さらにこの構成では、電源投入時に誘導棒912を所定の姿勢に駆動させるとともに、その誘導先に応じて誘導フラグを設定するようにしても良い。この場合、電源投入後、最初に投入されたメダルについても、誘導棒912による誘導先のメダル通過センサにて検出がされたかを判定することが可能となる。
このように本実施形態によれば、誘導棒912を制御することで流下するメダルを第1通路911b,第2通路911cへと交互に誘導することが可能となる。このため、上記実施形態と同様に、不正行為を抑制することが可能となる。
(1)なお、本実施形態では誘導手段として、回転制御可能な誘導棒を用いたが、別の部材を用いても良い。例えば、図22に示す形状の通路において、前述した誘導棒912が投入されたメダルを第1通路911bへ誘導する場合と同様の姿勢、つまり第1通路911b側に傾斜した姿勢で第1通路911b側と第2通路911c側とにスライド移動可能な誘導部材を設け、この誘導部材が第1通路911b側に位置する状態では投入されたメダルを第2通路911cに誘導し、第2通路911c側に位置する状態では第1通路911bに誘導するようにしても良い。
(2)あるいは、図22に示す形状の通路において、前述した誘導棒912が投入されたメダルを第1通路911bへ誘導する場合と同様の姿勢、つまり第1通路911b側に傾斜した姿勢で通路上と、通路外すなわち基盤91裏側かカバー部側との間で移動可能な誘導部材を設け、この誘導部材が通路上に位置する状態では投入されたメダルを第2通路911cに誘導し、通路外に位置する状態では第1通路911bに誘導するようにしても良い。
この誘導部材に置き換えた場合、回転移動させる場合と比較して誘導先を切り替えるまでの移動距離が短くなり、移動時間が短くなるため、より正確に振り分ける事が可能となる。
(3)また、本実施形態では、流下するメダルを第1通路911b,第2通路911cへ交互に振り分けるように構成したが、交互でなくても良い。例えば、第1通路911bへ2回振り分けた後に、1回だけ第2通路911cへ振り分けるという順序で振り分けても良い。この場合、主制御装置101にて誘導手段による誘導先を決定し、その誘導先にメダルが流入しているか否かを判定することにより、異常を判定するようにしても良い。
さらに、その振り分けは規則的であっても良いし、不規則的であっても良い。 不規則的に振り分ける場合、仮にメダルカウントセンサ及び全てのメダル通過センサに対して誤検出させる不正行為がされたとしても、振り分け先が不正行為者に把握されない限り、不正行為を特定しやすくなり、新たな不正行為の抑制につながる。
不規則的に振り分ける場合の具体例としては、メダル通過センサによる検出がされる毎に、次の振り分け先を抽選により決定するようにしても良い。このとき、決定された振り分け先以外のメダル通過センサをメダルが通過した場合に異常を判定することができる。
(4)本実施形態では、誘導手段を制御により移動させるようにしているがゆえに、誘導手段の移動中に誘導手段と通路壁との間にメダルが引っかかって詰まる可能性が高くなる。このような事態を回避すべく、誘導手段と通路壁との間隔がメダル幅以上となるように構成しても良い。つまり、誘導手段の位置に関わらず、いずれの分岐通路にもメダルが通過可能となるように構成しても良い。
(第4の実施形態)
上記各実施形態では、メダルの幅(径)方向に分岐する分岐通路へとメダルを振り分けるように構成されている。こうした構成では、メダルを振り分けるために要する誘導手段の振り幅が大きくなり、誘導に要する時間が長くなるため、円滑なメダルの流下の妨げとなることが懸念される。そこで、本実施形態では、より円滑なメダルの流下を促進することが可能な構成について説明している。なお、上記第1の実施形態を基本構成として、相違点についてのみ説明する。
第1の実施形態では、分岐通路がメダルの幅方向に分岐しているのに対し、本実施形態では、分岐通路がメダルの厚み方向に分岐している点で異なっている。つまり、第1の実施形態では、分岐通路がメダルの幅方向に配列され、メダルは幅方向に誘導されているのに対し、本実施形態では、分岐通路がメダルの厚み方向に配列され、メダルは厚み方向に誘導されている点で異なっている。そこで、この分岐部分の構造について説明する。
図23はメダル通路の分岐構造を示す概念図である。図23は分岐通路の部分をスロットマシン10の前後方向に切断した場合における模式的な断面図となっており、通路が前後方向に分岐している様子が描かれている。
通路は、入口から分岐通路へと繋ぐ導入通路920a、導入通路920aから奥側(図面右側)に分岐した通路である第1通路920b、導入通路920aから手前側(図面左側)に分岐した通路である第2通路920c、分岐通路から下流側で合流するようにしてつながる選別通路920d(不図示)によって形成されている。なお、分岐通路はスロットマシン10の左右方向に分岐するようにしても良い。
誘導手段たる振り子部材921はメダル投入口45のほぼ真下に位置しており、投入されたメダルを厚み方向に分岐する分岐通路へ振り分けるようになっている。より具体的には、振り子部材921は縦長の棒状の部材で、部材の下端部に設けられた支持軸を回転軸として回転可能に構成されている。また、振り子部材921は支持軸よりも上側に重心がくるように形成されているため、重力により左右のいずれかに振れるようになっている。そして、この振り子部材921は下端部が中央壁922に接触することで回転範囲が制限されるようになっている。このため、振り子部材922の下端部が中央壁922に接触した状態では、投入されたメダルをいずれかの分岐通路へ誘導する誘導路を形成するようになっている。さらに、振り子部材921は支持軸部分から下側に向けて外側に反った形状となっているため、誘導されて落下するメダルを受けることで回転移動し、誘導先を変更するようになっている。
このように本実施形態では、流下するメダルを厚み方向に振り分けるため、振り子部材921の回転範囲を小さくすることが可能となり、メダルを誘導するために要する時間が短くなるため、円滑にメダルが流下するようになる。
(第5の実施形態)
上記各実施形態によれば、複数あるメダル通過センサに対して交互に誤検出させることが困難となるため、不正行為が抑制される。しかしながら、困難と言えど、各メダル通過センサの位置に対応するように発光素子を取り付けた不正用器具を巧みに滑り込ませて、各センサに対して交互に誤検出させる不正行為がないとも言い切れない。そこで、本実施形態は、仮にそのような不正行為がされたとしても発見を容易にして不正抑制につなげることを目的としている。なお、上記第1の実施形態を基本構成として、相違点についてのみ説明する。
振り子部材847は第2通路840c側に傾いた姿勢でメダルが落下してきた場合には、メダルを第1通路840bへ誘導し、第1通路840b側に傾いた姿勢となる。つまり、振り子部材847はメダルを第1通路840bへ誘導した時点では、第1通路840b側に傾いた姿勢となっている。逆側についても同様である。すなわち、1枚のメダルの通過により、まず振り子部材847が傾き、その傾きとは逆側の通路にあるメダル通過センサが検出され、さらに次のメダルの通過により、振り子部材847が逆側に傾き、その傾きとは逆側の通路にあるメダル通過センサによって検出される。
一方、不正用器具によりメダルカウントセンサ89及びメダル通過センサ87,88に対して誤検出させる不正行為が行われた場合、振り子部材847は傾かない。この原理を利用して、異常を判定することが考えられる。つまり、振り子部材847の姿勢を検出、あるいは振り子部材847の姿勢が変化したことを検出するとともに、その検出状況と、メダル通過センサ87,88との検出状況とに基づいて異常を判定することが考えられる。
本実施形態では、メダル通過センサによる検出が行われる毎に振り子部材847の姿勢が変化したか否かを確認することにより、異常を判定する。
ここで、振り子部材847の姿勢が変化したことを検出する方法について説明する。振り子部材847の回転軸となる支持軸は基板84を貫通して基板84の裏側まで延設されている。そしてその延設された部分には回転軸に対して直交する方向に延びる回転検出部が設けられている。この回転検出部は振り子部材847の回転とともに支持軸を回転軸として回転するようになっている。このため、回転検出部の移動を検出することにより振り子部材847の姿勢が変化したことを確認できるようになっている。
主制御装置101では、回転検出部の移動が検出された場合に、回転検出フラグを1にセットする。そして、メダル通過センサ87,88のいずれかによって検出された場合に回転検出フラグが1であれば0にクリアする一方、回転検出フラグが0である場合には、異常発生時処理を行う。
これにより、不正用器具によりメダルカウントセンサ89及びメダル通過センサ87,88に対して誤検出させる不正行為についても抑制することが可能となる。特に、振り子部材847の回転は基板84の裏側で行われるため、回転を検出するセンサに対して直接反応させる不正行為は困難である。
また、回転検出部の移動が検出された場合に回転検出フラグが1であれば異常発生時処理を行うようにしても良い。
また、本実施形態において、振り子部材847がメダルを分岐通路に誘導した時点でメダル通過センサ87,88による検出がされるような位置にメダル通過センサ87,88を配置することが好ましい。例えば、振り子部材847の水平方向が好ましい。誘導されてから検出されるまでに時間がかかると、正常なメダルの通過時であっても異常が判定される可能性が高まるからである。
なお、振り子部材847の姿勢を判定する方法や、振り子部材847の姿勢が変化したことを検出する方法は別の方法を採用しても良い。例えば、上述した振り子部材847の回転を検出する構成を利用し、回転検出フラグの設定状況から振り子部材847の姿勢を判定、つまり、回転検出フラグが0の場合に、振り子部材847が第1通路840b側に傾いており、回転検出フラグが1の場合に、振り子部材847が第2通路840c側に傾いていると判定するようにしても良い。この場合、回転検出部の移動を検出したことに基づいて出力される検出信号は誘導手段の姿勢を特定可能な情報ということができ、この検出信号を入力する主制御装置101は誘導手段の姿勢を特定可能な情報を取得する姿勢情報取得手段ということができる。
あるいは、振り子部材847の姿勢を判定する別の方法として、振り子部材847の背面にミラーを取り付けるとともに、振り子部材847が傾いた状態において、基板84に設けられた発光素子からの光がミラーを介して受光素子に照射されるように構成することで、振り子部材847の姿勢を判定することが可能となる。
また、振り子部材847の姿勢を判定する場合には、以下のように異常を判定することができる。例えば、メダル通過センサ87,88による検出がされた時点における振り子部材847の姿勢を確認することで異常を判定することができる。より具体的には、第1メダル通過センサ87による検出がされた時点における振り子部材847の姿勢が第1通路840bへメダルを誘導する姿勢となっている場合、すなわち、振り子部材847が第1通路840b側に傾いている場合に異常を判定することができる。
また、このような誘導手段の姿勢を判定することができる構成では、誘導手段のみでメダルが各分岐通路へ交互に通過したか否かを判定することも可能である。つまり、メダル通過センサを除外しても、誘導手段の姿勢を特定することでメダルが各分岐通路へ交互に誘導されているか否かを判定することができる。例えば、誘導手段が第1通路側へ傾いた場合には、第1通路をメダルが通過したものとして、第1メダル通過センサによる検出がされた場合と同様の処理を行うことで、メダルの通過の適否を判定することができる。ふれにより、不正行為の抑制につなげることが可能となる。
さらに、このような誘導手段の姿勢を判定することができる構成では、電源投入時に主制御装置101は誘導手段の姿勢を特定可能な情報を取得することで、電源投入後、最初に投入されたメダルについても誘導先のメダル通過センサにて検出されたかを判定することが可能となる。
なお、上述した各実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を単独で上記各実施形態の構成に適用してもよく、所定の組合せで上記各実施形態の構成に適用しても良い。
(1)上記各実施形態において、分岐していない通路において賭け数を設定するための検出をするメダルカウントセンサを設けたが、分岐通路に配置されたメダル通過センサによる検出に応じて賭け数の設定がされるようにしても良い。この場合、不当に賭け数を設定する不正行為が困難になり抑制される。つまり、各メダル通過センサの位置に対応するように発光素子を取り付けた不正用器具をメダル投入口から挿入しようとしても挿入すること自体が困難である。また、誘導手段が誘導する先の分岐通路にあるメダル通過センサに対して誤検出させた後、一旦不正用器具を取り出して、次に誘導手段が誘導する先の分岐通路にあるメダル通過センサに対して誤検出させるという行為を繰り返すことで地道に賭け数を増加させることも理論上可能ではあるが、このような不自然な動作は従業員や周囲の遊技者の目につきやすいため、実際に行うのは困難である。従って、不正行為が抑制される。
但し、この場合、不要なメダルをどのように排出するかが問題となる。例えば、メダル通過センサの下流側に排出機構を設ける場合には、排出機構にて排出される不要なメダルまでメダル通過センサにて検出されて賭け数の設定が行われてしまう。このような構成では、分岐通路において小径の非正規メダルと正規メダルとを区別できるように構成して、正規メダルのみをカウントするようにすると良い。例えば、小径の非正規メダルだけが滑り込む溝を形成することで、小径の非正規メダルはメダル通過センサにて検出されないように構成しても良い。あるいは、分岐通路の両端にメダル通過センサを設け、両方が検出された場合に正規メダルの通過を判定するようにしても良い。
逆にメダル通過センサの上流側に排出機構を設ける場合、各メダル通過センサの直前に排出機構を設けると良い。直前に設けることで、仮想メダル数が上限値に達した後における正規メダルの飲み込みを抑制することができるからである。
なお、排出機構自体なくても良い。
(2)上記各実施形態において、メダルカウントセンサの検出のみで賭け数が設定されるようにしたが、メダルカウントセンサの検出とメダル通過センサの検出との両方に基づいて賭け数が設定されるようにしても良い。この場合、不正に賭け数を設定させるためにはメダルカウントセンサとメダル通過センサの両方に検出させる必要があるため、そのための作業や不正用器具が複雑化して不正が困難になるため、不正行為が抑制される。
(3)上記各実施形態において、各通路の通過を検出するためのセンサは1つずつしか配置されていないが、一部又は全部の通路を複数のセンサによって検出するようにしても良い。例えば、2つのセンサを連設させて、そのセンサの検出順序により異常を判定するようにしても良い。つまり、連設されたセンサの部分をメダルが通過した場合、連設されたセンサの上流側から順に検出されるため、この順序に反して検出が行われた場合に異常を判定することができる。
(4)上記各実施形態において、メダルカウントセンサを分岐通路の外に設けたが、各分岐通路内に設けて、いずれかのメダルカウントセンサで検出される毎に賭け数を設定するようにしても良い。またこの場合、各分岐通路におけるメダル通過センサとメダルカウントセンサとの検出状況(例えば検出順序、検出の時間間隔など)に応じて賭け数を設定したり、異常発生時処理を行ったりするようにしても良い。
より具体的には、例えば各分岐通路においてメダルカウントセンサの上流側にメダル通過センサが配置されている場合に、メダル通過センサによる検出がされてからメダルカウントセンサによる検出がされるまでの時間間隔が所定の時間範囲内であるか否かに応じて賭け数を設定したり、異常発生時処理を行ったりするようにしても良い。所定の時間範囲としては、流下する遊技媒体がメダル通過センサにより検出されてからメダルカウントセンサにより検出させるまでに要する時間を設定することが好ましい。また、分岐通路毎にメダル通過センサとメダルカウントセンサとの距離が異なる場合には、分岐通路毎(センサ毎)に所定期間を設定することが好ましい。
(5)上記各実施形態において、通路を流下する非正規のコイン等を排出用通路へ排出する機構はなくても良い。
(6)上記各実施形態において、分岐通路は3以上であっても良い。
(7)上記各実施形態では、BB状態を備えたスロットマシンについて説明したが、かかる構成に限定されるものではなく、BB状態を備えないスロットマシンであっても良いし、RB状態やCT状態、ART状態、RT状態等の他の遊技状態を備えたスロットマシンであっても良い。
(8)上記各実施形態では、複数の図柄が所定の配列で記載されたリールを抽選結果に応じて停止させることで、抽選結果に応じた図柄の停止表示を実現しているが、抽選結果に応じた図柄が停止表示されればよいという観点からすると、表示させる対象はリールに限定されず、例えば液晶表示部上で抽選結果に応じた図柄を停止表示する構成としても良い。
(9)上記各実施形態では、スロットマシン10について具体化した例を示したが、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機に適用してもよい。即ち、スロットマシンのうち、メダル投入及びメダル払出機能に代えて、パチンコ機のような球投入及び球払出機能をもたせた遊技機としてもよい。かかる遊技機をスロットマシンに代えて使用すれば、遊技ホールでは球のみを遊技価値として取り扱うことができるため、パチンコ機とスロットマシンとが混在している現在の遊技ホールにおいてみられる、遊技価値たるメダルと球との別個の取扱による設備上の負担や遊技機設置個所の制約といった問題を解消し得る。
(10)上記各実施形態では、メダル通路に適用した場合について具体例を示したが、他の用途で用いることもできる。つまり、遊技媒体が所定の場所を通過した場合に所定の利益を付与するという構成を有する遊技機であれば、上記各実施形態における構成をとることで同様に不正行為を抑制することが可能となるため適用することができる。例えば、分岐通路内又は分岐通路の下流側に別々の入賞口が設けられ各入賞口に対応して検出手段が設けられたパチンコ機に適用することもできる。この場合、所定の利益としては、例えば通常状態と比較して有利度が向上する特別状態を発生するか否かの抽選処理を行うことなどが考えられる。このような利益を付与する遊技機の具体例としては、検出手段ごとに抽選処理の結果を記憶する上限値が設けられ、各検出手段によって交互に検出されて交互に記憶された抽選処理の結果を記憶された順に告知するようにすることで、実質的な抽選処理の結果を記憶する上限値を高めた遊技機などが挙げられる。
以下、上述した各実施形態から抽出される特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A群>
特徴A1.所定の遊技媒体用通路(第1の実施形態における通路840、第2の実施形態における通路901、第3の実施形態における通路911、第4の実施形態における通路922)内に設けられた複数の検出手段(第1メダル通過センサ及び第2メダル通過センサ)による検出状況に応じて遊技媒体の通過の適否を判定する(主制御装置101のCPU102におけるステップS302,307の処理を実行する機能)ことを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、複数ある検出手段による検出状況に応じて遊技媒体の適否を判定することができるため、その判定結果に応じた適切な処理を行うことが可能となり、不正行為が抑制されるようになっている。
特徴A2.途中で複数の分岐通路(第1通路及び第2通路)に分岐した遊技媒体用通路(第1の実施形態における通路840、第2の実施形態における通路901、第3の実施形態における通路911、第4の実施形態における通路922)と、
複数ある前記分岐通路のいずれかに選択的に前記遊技媒体を誘導する誘導手段(第1の実施形態及び第2の実施形態における振り子部材847、第3の実施形態における誘導棒912、第4の実施形態における振り子部材921)と、
遊技媒体を検出可能に前記分岐通路の各々に設けられた複数の検出手段(第1メダル通過センサ及び第2メダル通過センサ)と、
複数の前記検出手段による検出状況に応じて遊技媒体の通過の適否を判定する判定手段(主制御装置101のCPU102におけるステップS302,307の処理を実行する機能)と、を有することを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2では、遊技媒体用通路を流下する遊技媒体は誘導手段によっていずれかの分岐通路へ誘導され、誘導された先の分岐通路内に配置された検出手段によって検出されるようになっている。このため、例えば誘導手段が誘導する先の分岐通路に遊技媒体が流入しているか否かを判定することで遊技媒体の通過を判定することができるため、その判定結果に応じた適切な処理を行うことが可能となる。つまり、誘導先の分岐通路に遊技媒体が流入していなければ異常であるため、なんらかの不正行為が行われた可能性がある。このような場合に従業員に報知したり、エラー音を出力したりすることで、不正行為を抑制することが可能となっている。
特徴A3.前記判定手段は、複数の前記検出手段による検出順序に応じて遊技媒体の通過の適否を判定することを特徴とする特徴A2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、例えば複数の検出手段による検出順序と誘導手段が遊技媒体を誘導した順序とが対応しているか否かを判定することにより遊技媒体の通過を判定することができるため、その判定結果に応じた適切な処理を行うことが可能となり、不正行為が抑制されるようになっている。つまり、検出順序と誘導順序が対応しなければ異常であるため、不正行為が行われた可能性がある。このような場合に所定の異常発生時処理を行うことで不正行為の抑制につながる。
特徴A4.前記誘導手段は、流下する遊技媒体によって回転することにより姿勢を変えるものであることを特徴とする特徴A2又は3に記載の遊技機。
特徴A4によれば、簡潔な構成により遊技媒体を誘導することが可能となる。
特徴A5.前記誘導手段の姿勢を特定可能な情報を取得する姿勢情報取得手段を有することを特徴とする特徴A4に記載の遊技機。
特徴A5によれば、誘導手段における接触部の位置を特定することができるため、誘導手段の誘導先を特定することが可能となる。なお、接触部の位置の特定方法としては、例えば誘導手段が回転移動することにより接触部の傾きが変わり、誘導先が変更されるものである場合に、誘導手段の回転軸となる支持軸から直交する方向に延びるように形成された回転検出部を設け、この回転検出部の位置を検出することにより接触部の位置を特定することができる。
特徴A6.前記判定手段は、複数の前記検出手段による検出状況と前記誘導手段による誘導先との関係に基づいて遊技媒体の通過の適否を判定することを特徴とする特徴A5に記載の遊技機。
特徴A6によれば、検出手段による検出状況だけでなく、誘導先との関係で遊技媒体の通過の適否を判定することができるため、遊技媒体の通過の適否をより正確に判定することが可能となる。つまり、遊技媒体は誘導手段により誘導された先の分岐通路内で検出されるため、誘導先との関係も監視することで、検出手段による検出状況だけでは判定できないような異常も判定することが可能となる。
特徴A7.前記誘導手段を駆動させる駆動手段と、
前記誘導手段の姿勢を変えるように前記駆動手段を制御することが可能な制御手段と、を有することを特徴とする特徴A2又は3に記載の遊技機。
特徴A7によれば、特定の分岐通路に対して偏った振り分けをすることが可能となる。
特徴A8.前記制御手段は前記誘導手段に対し誘導先を不規則に変更させるように制御するものであることを特徴とする特徴A7に記載の遊技機。
特徴A8によれば、誘導先が不規則に変化するため、遊技媒体が通過していないにもかかわらず検出手段に対して誤検出させる不正行為がされた場合に不適切な検出として判定しやすくなる。その結果、より一層不正行為が抑制されるようになっている。
特徴A9.前記誘導手段は、遊技媒体を前記分岐通路へ誘導する際に接触する接触部を含んでおり、
前記誘導手段は回転移動可能に構成され、回転移動することにより遊技媒体を前記分岐通路へ誘導する際に接触する接触部の傾きが変わるようになっており、
前記制御手段は、誘導先を切り替えるように前記誘導手段を回転移動させる制御をすることを特徴とする特徴A7又は8に記載の遊技機。
特徴A9によれば、単純な制御により誘導先を変更することが可能となる。
特徴A10.前記遊技媒体用通路は、前記誘導手段が流下する遊技媒体の進行を妨害しない位置にある場合に該遊技媒体が複数ある前記分岐通路のうち所定の分岐通路へ進入するように形成されており、
前記制御手段は、流下する遊技媒体が前記所定の分岐通路へ進入することを妨害しない位置と、流下する遊技媒体が前記所定の分岐通路へ進入することを妨害するとともに別の分岐通路へと誘導する位置との間で、前記誘導手段が移動するように制御するものであることを特徴とする特徴A7又は8に記載の遊技機。
特徴A10によれば、所定の分岐通路への誘導に時間がかからないため、遊技媒体の流れが円滑になる。
特徴A11.前記遊技媒体はメダルであり、
前記遊技媒体用通路は流下するメダルの厚み方向に分岐していることを特徴とする特徴A2乃至10のいずれかに記載の遊技機。
複数のメダルが連続して投入された場合、誘導手段がメダルを誘導している間、後続するメダルは待機する状態となる。特徴A11によれば、メダルの幅方向に分岐する分岐通路へと誘導する場合と比較して誘導する時間は短くなるため、メダルの流れが円滑になる。
特徴A12.前記遊技媒体はメダルであり、
前記複数の分岐通路は流下するメダルの厚み方向に配列されていることを特徴とする特徴A2乃至10のいずれかに記載の遊技機。
特徴A12によれば、特徴A11と同様の効果を得られる。
特徴A13.前記誘導手段は、誘導先以外の分岐通路を塞ぐように形成されていることを特徴とする特徴A2乃至13のいずれかに記載の遊技機。
特徴A13によれば、誘導先以外の分岐通路が塞がれるため、塞がれた分岐通路内の検出手段に対して誤検出させることがより困難になる。このため、不正行為が一層抑制される。
特徴A14.前記検出手段を第1検出手段とした場合に、
前記遊技媒体用通路を通過した遊技媒体を検出可能に前記第1検出手段の下流側に設けられた第2検出手段(メダルカウントセンサ)と、
前記第2検出手段による検出に応じて所定の利益を付与する利益付与手段(主制御装置101のCPU102におけるステップS502,503の処理を実行する機能)と、を有し、
前記判定手段は、複数の前記第1検出手段と前記第2検出手段とによる検出状況に応じて遊技媒体の通過の適否を判定すること(主制御装置101のCPU102におけるステップS402,404の処理を実行する機能)を特徴とする特徴A2乃至13のいずれかに記載の遊技機。
特徴A14では、第1検出手段の下流側に第2検出手段が設けられているため、投入された遊技媒体は第1検出手段で検出された後に第2検出手段で検出されるようになっている。つまり、第1検出手段による検出がされることなく、第2検出手段による検出がされた場合には異常であるため、不正行為が行われた可能性がある。この場合に異常発生時処理を行うことで不正行為が抑制される。
また、不正行為として第1検出手段に対して誤検出された後に第2検出手段に対して誤検出させることも考えられる。しかし、上述したように、第1検出手段による検出に応じて遊技媒体の通過の適否が判定されるようになっているため、例えば不当に利益を得るために所定の器具を各分岐通路内にある各第1検出手段と第2検出手段に対して所定の順序で誤検出させようとした場合、このような器具を遊技媒体用通路に何度も出し入れするという不自然な動作は従業員や周囲の遊技者の目につきやすいため、実際に行うのは困難である。従って、不正行為が抑制される。
特徴A15.前記判定手段は、前記第2検出手段による検出が前記第1検出手段による検出がされてから所定期間内にされたものでない場合に、前記第1検出手段による検出がされることなく、前記第2検出手段による検出がされたものとして異常を判定することを特徴とする特徴A14に記載の遊技機。
特徴A15では、第2検出手段による検出が正常と判定される期間を制限することでより不正行為を困難にしているため、不正行為が抑制されるようになっている。
特徴A16.所定期間当たりにおける前記第2検出手段による検出回数に基づいて異常を判定することを特徴とする特徴A15に記載の遊技機。
特徴A15では、第1検出手段に対して誤検出させてから所定期間内に第2検出手段に対して誤検出させることが困難であるから、不正行為を行うことが困難になっているが、不正行為が行われてしまう可能性もある。この場合、所定期間内であれば第2検出手段が検出する毎に何度でも利益が付与されることが特に問題となる。そこで特徴A16では、第1検出手段による検出回数による検出ペースが異常に早いような不自然な場合に異常に応じた処理を行うようにして、不正行為の早期発見や、不正行為者に対するけん制につなげるようにした。
特徴A17.前記第2検出手段による検出の時間間隔に基づいて異常を判定することを特徴とする特徴A15に記載の遊技機。
特徴A17では、第2検出手段による検出の時間間隔によって検出ペースを確認しており、これにより特徴A16と同様の効果を得られる。
特徴A18.前記誘導手段による誘導先の分岐通路に設けられた前記第1検出手段にて検出がされた回数をカウントするカウント手段を有し、
前記判定手段は、前記第2検出手段による検出がされた場合に、前記カウント手段によるカウント回数に応じて異常を判定することを特徴とする特徴A14乃至17のいずれかに記載の遊技機。
特徴A18によれば、例えば第1検出手段による検出回数よりも多く第2検出手段による検出がされた場合には異常を判定することができるため、第1検出手段に対して誤検出させた後、第2検出手段に対して複数回誤検出させることにより短時間で多数の利益を得るような不正行為を抑制することが可能となる。
特徴A19.前記第2検出手段による検出により設定される値が所定の上限値となった場合にこれ以後の遊技媒体を外部に排出するため、及び異物を外部に排出するために、複数の前記第1検出手段の下流側であって、且つ前記第2検出手段の上流側に設けられた選別手段と、
前記選別手段が排出したものを検出するために設けられた第3検出手段と、を有し、
前記利益付与手段は、前記第2検出手段による検出がされた場合に、前記カウント手段によるカウント回数及び前記第1検出手段による検出回数に応じて前記利益を付与することを特徴とする特徴A18に記載の遊技機。
特徴A19では、選別手段が第2検出手段より上流側に設けられているため、第2検出手段による検出により設定される値が所定の上限値となった場合に、後続する遊技媒体が第2検出手段で検出されることなく排出されるようになっている。また、選別手段では異物も排出するようになっている。しかし、このような構成では、異物が受け入れられた場合に、第1検出手段による検出がされた後、第2検出手段で検出されることなく排出されるため、異物を繰り返し投入することで不正にカウント手段によるカウント回数を高め、その後第2検出手段に対して誤検出させることで不当に多数の利益を得る不正行為がされる可能性がある。そこで、第3検出手段により排出されたものを検出し、その検出回数を加味して利益を付与するようにしたため、このような不正行為を抑制することが可能となる。
特徴A20.前記検出手段を第1検出手段とした場合に、
前記遊技媒体用通路を通過した遊技媒体を検出可能に前記第1検出手段の上流側に設けられた第2検出手段(メダルカウントセンサ)と、
前記第2検出手段による検出に応じて所定の利益を付与する利益付与手段と、を有し、
前記判定手段は、前記第2検出手段による検出がされてから所定期間内に前記第1検出手段による検出がされない場合に異常を判定することを特徴とする特徴A2乃至13のいずれかに記載の遊技機。
特徴A20では、第2検出手段による検出がされた時点で利益が付与されるようになっているが、その下流側にある分岐通路において所定期間内に検出がされなかった場合に正常な遊技媒体の通過ではないものとして異常を判定するように構成しているため、第2検出手段に対して誤検出させることで不当に利益を得る不正行為がされた場合であっても、異常に応じた処理を行うことができるので早期発見、不正行為者に対するけん制につながる。
また、利益が付与される場合にはその旨が音声の出力やランプの点灯などによって遊技者に示唆されるのが一般的である。この機能を有する場合、遊技媒体用通路に遊技媒体が流入してから利益の付与に応じて示唆がされるまでに時間がかかると、遊技者に違和感を与えてしまうおそれがある。よって、そのタイムラグは短い方が好ましい。この点、本特徴の構成によれば、第2検出手段を分岐通路の下流側に配置した場合と比較して、振り分けによる時間ロスが削減されるため、タイムラグが長くなることにより遊技者に与える違和感を緩和することができる。
特徴A21.前記検出手段による検出がされ、前記判定手段により遊技媒体の通過が判定された場合に、所定の利益を付与する利益付与手段を有するものであることを特徴とする特徴A2乃至13のいずれかに記載の遊技機。
特徴A21では、誘導手段による誘導先の分岐通路にある検出手段により検出された場合に利益が付与されるようになっている。このため、例えば不当に利益を得るために所定の器具を各分岐通路内にある各検出手段に対して所定の順序で誤検出させることが考えられるが、このような器具を遊技媒体用通路に何度も出し入れするという不自然な動作は従業員や周囲の遊技者の目につきやすいため、実際に行うのは困難である。従って、不正行為が抑制される。
特徴A22.前記検出手段を第1検出手段とした場合に、
前記遊技媒体用通路を通過した遊技媒体を検出可能に設けられた第2検出手段と、
前記誘導手段が誘導する先の分岐通路に配置された前記第1検出手段及び前記第2検出手段にて所定の順序で検出がされた場合に所定の利益を付与する利益付与手段と、を有することを特徴とする特徴A2乃至13のいずれかに記載の遊技機。
特徴A22では、第2検出手段による検出だけでなく、第1検出手段による検出もされなければ利益が付与されないようになっている。このため、例えば不当に利益を得るために所定の器具を各分岐通路内にある各第1検出手段と第2検出手段に対して所定の順序で誤検出させることが考えられるが、このような器具を遊技媒体用通路に何度も出し入れするという不自然な動作は従業員や周囲の遊技者の目につきやすいため、実際に行うのは困難である。従って、不正行為が抑制される。
<特徴B群>
特徴B1.前記検出手段を第1検出手段とした場合に、
前記遊技媒体用通路を通過した遊技媒体を検出可能に前記第1検出手段の上流側に設けられた第2検出手段(メダルカウントセンサ)と、
前記第2検出手段による検出がされた場合に、所定の情報を遊技者に示唆する示唆手段(主制御装置101のCPU102におけるステップS1102の処理を実行する機能、主制御装置101のCPU102におけるステップS1108の処理を実行する機能)と、を有することを特徴とする特徴A2に記載の遊技機。
特徴B1によれば、遊技媒体が誘導手段まで到達して分岐通路へ振り分けられる前に第2検出手段によって検出されるようになっているため、遊技媒体が遊技媒体用通路へ流入してから即座に所定の情報を示唆することが可能となっている。このため、例えば遊技者が賭け数の設定のために遊技媒体用通路へ遊技媒体を投入した場合、その投入を即座に検出して所定の情報が示唆されるので、投入から示唆までに不自然な間が空くことなく自然に行うことができる。
特徴B2.所定の抽選処理を行う抽選手段(主制御装置101のCPU102におけるステップS601〜603の処理を実行する機能)と、
前記示唆手段が前記所定の情報を示唆する前に、次回前記第2検出手段による検出がされた場合に示唆する可能性があることを示す予告演出を行う予告手段(主制御装置101のCPU102におけるステップS1003にて第3データを再生する機能)と、を有し、
前記示唆手段は、前記所定の情報として前記抽選処理の結果を示唆することを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、所定の情報として抽選処理の結果が示唆される。そして、その抽選処理の結果が示唆される前には予告演出がされる。つまり、予告演出がされた場合には、次回遊技媒体用通路へ遊技媒体を投入したタイミングで、抽選処理の結果が示唆される可能性がある。このため、遊技媒体投入のタイミングに当選への期待感が集中される。特に、遊技媒体が投入されてから即座に抽選処理の結果を示唆することが可能となっているため、遊技媒体投入時に緊張感を与え、投入後即座に示唆するメリハリのある遊技性が実現される。
特徴B3.前記抽選処理の結果当選した場合に、予め規定された複数種類の特典の中から何れかの特典を付与する特典付与手段を有し、
前記示唆手段は、前記予告手段により前記抽選処理の結果が当選であると示唆された後、前記第2検出手段による検出がされたときに当選であることを示唆することを特徴とする特徴B2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、当選であることが示唆された場合、その直後のメダル投入時に付与される特典の種類が示唆される。このため、メダル投入時により高い特典が当選することへの期待感が高まり、遊技の興趣が高められる。
なお、特徴A3〜A12の何れかの構成を特徴B群の何れかに適用することも可能である。
10 スロットマシン(遊技機)
45 メダル投入口
46 セレクタ
84 基板
840 通路
840a 導入通路
840b 第1通路(分岐通路)
840c 第2通路(分岐通路)
840d 選別通路
87 第1メダル通過センサ(第1検出手段)
88 第2メダル通過センサ(第1検出手段)
89 メダルカウントセンサ(第2検出手段)
101 主制御装置

Claims (3)

  1. 途中で複数の分岐通路に分岐した遊技媒体用通路と、
    複数ある前記分岐通路のいずれかに選択的に前記遊技媒体を誘導する誘導手段と、
    遊技媒体を検出可能に前記分岐通路の各々に設けられた複数の検出手段と、
    複数の前記検出手段による検出状況に応じて遊技媒体の通過の適否を判定する判定手段と、を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記検出手段を第1検出手段とした場合に、
    前記遊技媒体用通路を通過した遊技媒体を検出可能に前記第1検出手段の上流側に設けられた第2検出手段と、
    前記第2検出手段による検出がされた場合に、所定の情報を遊技者に示唆する示唆手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 所定の抽選処理を行う抽選手段と、
    前記示唆手段が前記所定の情報を示唆する前に、次回前記第2検出手段による検出がされた場合に示唆する可能性があることを示す予告演出を行う予告手段と、を有し、
    前記示唆手段は、前記所定の情報として前記抽選処理の結果を示唆することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。



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