JP2015130415A - 常温接合装置及び常温接合方法 - Google Patents

常温接合装置及び常温接合方法 Download PDF

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圭一郎 堤
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武志 津野
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崇之 後藤
健介 井手
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健介 井手
毅典 鈴木
Takenori Suzuki
毅典 鈴木
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Abstract

【課題】ウェハの直径が大きい場合であっても、ウェハ表面を均一に活性化することが可能な装置及び方法を提供する。
【解決手段】常温接合方法が、接合チャンバ(5)の内部で第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の表面を活性化する1回目の活性化を行うステップと、第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)を回転した後、第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の表面の活性化を行う回転/活性化工程を、1回目の活性化の後、少なくとも1回行うステップと、接合チャンバ(5)の内部で第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)の表面を接触させて第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)とを接合するステップとを具備する。活性化は、接合チャンバ(5)の内部で一のイオンガン(22)を用いて行われる。第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の回転は、接合チャンバ(5)の内部ではない空間で行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、常温接合装置及び常温接合方法に関する。
2枚のウェハ(基板)を接合するための技術として、常温接合が知られている。常温接合とは、接合すべき2枚のウェハの表面を真空雰囲気で活性化し、活性化されたウェハ表面を接触させることで該2枚のウェハを接合する技術である。ウェハ表面を活性化する手法としては、イオンビームを用いる方法と中性原子ビームを用いる方法とが知られている。
常温接合技術は、例えば、下記の特許文献に知られている。特開2003−318219号公報(特許文献1)は、常温接合を用いる実装方法および装置が開示されている。この実装方法は、対向する両被接合物間に形成される間隙内に、一つの照射手段によりエネルギー波もしくはエネルギー粒子を照射して両被接合物の接合面を実質的に同時洗浄する。それとともに、洗浄中に少なくとも一方の被接合物を回転させ、洗浄された被接合物間の相対位置をアライメント後、被接合物同士を接合する。
また、特許第3970304号(特許文献2)は、常温接合装置を開示している。この常温接合装置は、接合チャンバと、上側ステージと、キャリッジと、弾性案内と、位置決めステージと、第1機構と、第2機構と、キャリッジ支持台とを具備している。接合チャンバは、上側基板と下側基板とを常温接合するための真空雰囲気を生成する。上側ステージは、前記接合チャンバの内部に設置され、前記上側基板を前記真空雰囲気に支持する。キャリッジは、前記接合チャンバの内部に設置され、前記下側基板を前記真空雰囲気に支持する。弾性案内は、前記キャリッジに同体に接合される。位置決めステージは、前記接合チャンバの内部に設置され、水平方向に移動可能に前記弾性案内を支持する。第1機構は、前記弾性案内を駆動して前記水平方向に前記キャリッジを移動する。第2機構とは、前記水平方向に垂直である上下方向に前記上側ステージを移動する。キャリッジ支持台は、前記接合チャンバの内部に設置され、前記下側基板と前記上側基板とが圧接されるときに、前記上側ステージが移動する方向に前記キャリッジを支持する。前記弾性案内は、前記下側基板と前記上側基板とが接触しないときに前記キャリッジが前記キャリッジ支持台に接触しないように前記キャリッジを支持し、前記下側基板と前記上側基板とが圧接されるときに前記キャリッジが前記キャリッジ支持台に接触するように弾性変形する。
更に、特許第4172806号(特許文献3)は、他の常温接合方法及び常温接合装置を開示している。この常温接合方法は、複数の基板を中間材を介して常温で接合する方法である。この方法は、複数のターゲットを物理スパッタリングすることによって、前記基板の被接合面上に前記中間材を形成する工程と、前記基板の被接合面を物理スパッタリングにより活性化する工程と、を含む。
特開2003−318219号公報 特許第3970304号 特許第4172806号
常温接合について発明者が見出した課題の一つは、ウェハ径が大きい場合であっても、ウェハ表面を均一に活性化することである。近年、MEMS(Micro Electro Mechanical System)や半導体デバイスの製造時に使用されるウェハの直径の増大に伴い、常温接合装置でも、直径の大きいウェハを接合する必要性が生じている。このためには、直径が大きいウェハのウェハ表面を均一に活性化する技術が必要になる。
ウェハ表面を均一に活性化するための一つの手法としては、常温接合装置に複数の活性化手段(例えば、イオンガンやFAB(Fast Atom Beam)ガン)を設けることも考えられる。複数の活性化手段を適切に配置すれば、ウェハ表面の均一な活性化が可能になる。しかしながら、常温接合装置に、複数の活性化手段を設けることは、コスト増大の要因になり、好ましくない。
なお、特許文献1(特開2003−318219号公報)は、均一な洗浄効果を得る目的で、チャンバ内で被接合物(ウェハ)を回転させる技術を開示している。しかし、接合を行うチャンバ内にウェハを回転させる回転機構を設けることは、下記の観点から好適ではない。まず、接合させる2枚のウェハを回転させる場合には、接合の失敗(基板の割れ、接合ずれ)を回避すべく、それら2枚のウェハの接合される面の平行を正確に維持しつつ回転させる必要がある。これは、極めて高精度な回転機構が必要となることを意味している。加えて、チャンバ内に回転機構を設けると、該回転機構や周辺部材から微細な塵が発生し得る。これは、ウェハの汚染の原因になり得る。更に、チャンバ内にウェハを回転させる回転機構を設ける場合には、ウェハを保持するチャック機構も回転することになる。これは、チャック機構に対する給電のために複雑な構造の給電システムを設けることが必要になることを意味している。
従って、本発明の目的は、低コストでありながら、直径が大きいウェハの表面を均一に活性化することが可能な常温接合装置及び常温接合方法を提供することにある。
この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。
本発明の一の観点では、常温接合装置(1)が、接合チャンバ(5)と、第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)を接合チャンバ(5)の内部に保持するように構成されたウェハ保持機構(23、24)と、単一のイオンガンと、接合チャンバ(5)の内部ではない空間に設けられた少なくとも一の回転機構(15、12A、13A、14a)とを具備する。当該常温接合装置(1)は、第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の表面を活性化する1回目の活性化を行い、更に、回転機構(15、12A、13A、14a)によって第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)を回転した後、第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の表面の活性化を行う回転/活性化工程を、1回目の活性化の後、少なくとも1回行う。1回目の活性化と回転/活性化工程における活性化では、ウェハ保持機構(23、24)によって接合チャンバ(5)の内部で第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)を対向させて保持した状態で、イオンガン(22)からイオンビーム(22a)を第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)の間の空間にイオンビーム(22a)のビーム中心軸(22c)が第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)の表面を通過しないように出射して第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の表面にイオンビーム(22a)を照射することで第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の表面を活性化する。当該常温接合装置(1)は、1回目の活性化及び回転/活性化工程が行われた後、ウェハ保持機構(23、24)により、接合チャンバ(5)の内部で第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)の表面を接触させて第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)とを接合する。
一実施形態では、回転/活性化工程は、(n−1)回行われる(nは、2以上の整数)。この場合、回転/活性化工程における第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)の回転では、第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)とが360/n°だけ回転される。
好適には、1回目の活性化及び回転/活性化工程における活性化では、ウェハ保持機構(23、24)により、第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の中心(43b、44b)が鉛直方向に平行な特定直線(A)の上に位置するように第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)が保持され、且つ、イオンビーム(22a)のビーム中心軸(22c)が特定直線(A)と交わるようにイオンビーム(22a)がイオンガン(22)から出射される。このとき、イオンビーム(22a)のビーム中心軸(22c)と特定直線(A)の交点(B)が、第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の中心(43b、44b)からの距離が等しい位置にあるようにイオンビーム(22a)が出射されることが好ましい。
一実施形態では、常温接合装置(1)が、更に、接合チャンバ(5)とは別に設けられた回転チャンバ(8)を具備する。この場合、回転機構(15)が、回転チャンバ(8)に設けられる。このとき、回転チャンバ(8)は、第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)とを外部環境との間で受け渡すためのロードロックチャンバ(4)に接続されることが好ましい。
他の実施形態では、常温接合装置(1)が、更に、接合チャンバ(5)に接続された、第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)とを外部環境との間で受け渡すためのロードロックチャンバ(4)と、ロードロックチャンバ(4)の内部に設けられ、第1ウェハ(43)を保持する第1カートリッジ(41)を載せるための第1カートリッジ台(12A)と、ロードロックチャンバ(4)の内部に設けられ、第2ウェハ(44)を保持する第2カートリッジ(42)を載せるための第2カートリッジ台(13A)とを具備する。この場合、回転機構が、第1カートリッジ台(12A)及び第2カートリッジ台(13A)のそれぞれに設けられてもよい。
更に他の実施形態では、常温接合装置(1)が、更に、接合チャンバ(5)に接続された、第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)とを外部環境との間で受け渡すためのロードロックチャンバ(4)と、ロードロックチャンバ(4)に設けられ、ウェハ保持機構(23、24)とロードロックチャンバ(4)との間で第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)を搬送する搬送機構(14)とを具備する。この場合、回転機構が搬送機構(14)に設けられてもよい。
本発明の他の観点では、常温接合方法が、接合チャンバ(5)の内部で第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の表面を活性化する1回目の活性化を行うステップと、第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)を回転した後、第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の表面の活性化を行う回転/活性化工程を、1回目の活性化の後、少なくとも1回行うステップと、1回目の活性化及び回転/活性化工程が行われた後、接合チャンバ(5)の内部で第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)の表面を接触させて第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)とを接合するステップとを具備する。1回目の活性化と回転/活性化工程における活性化では、接合チャンバ(5)の内部で第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)を対向させて保持した状態で、一のイオンガン(22)からイオンビーム(22a)を第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)の間の空間にイオンビーム(22a)のビーム中心軸(22c)が第1ウェハ(43)と第2ウェハ(44)の表面を通過しないように出射して第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の表面にイオンビーム(22a)を照射することで第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の表面を活性化する。回転/活性化工程における第1ウェハ(43)及び第2ウェハ(44)の回転は、接合チャンバ(5)の内部ではない空間で行われる。
本発明によれば、ウェハの直径が大きい場合であっても、ウェハ表面を均一に活性化することが可能な常温接合装置及び常温接合方法が提供される。
本発明の第1の実施形態の常温接合装置の構成を模式的に示す断面図である。 第1の実施形態における接合チャンバの構造を模式的に示す断面図である。 第1の実施形態における制御装置の構成を模式的に示すブロック図である。 イオンガンから出射されたイオンビームの形状を示す図である。 第1の実施形態における常温接合方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態における常温接合方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態の常温接合装置の構成の変形例を示す断面図である。 第2の実施形態の常温接合装置の構成の変形例を示す断面図である。 第3の実施形態の常温接合装置の構成の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の常温接合装置および常温接合方法の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は対応する構成要素は、同一又は対応する符号で参照されることに留意されたい。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の常温接合装置1の構成を模式的に示す断面図である。なお、以下の説明においては、必要に応じて、XYZ直交座標系が用いられる。Z軸は、鉛直方向に規定され、X軸は、水平面に平行な面内の特定方向に規定され、Y軸は、X軸、Z軸に垂直な方向に規定される。
常温接合装置1は、常温接合を実施するプロセスモジュール2と、プロセスモジュール2を制御する制御装置(制御盤)3とを具備している。
プロセスモジュール2は、ロードロックチャンバ4と接合チャンバ5とを具備している。ロードロックチャンバ4は、外部環境と接合チャンバ5との間のウェハの受け渡しに用いられるチャンバであり、接合チャンバ5は、ウェハの接合が実際に行われるチャンバである。
プロセスモジュール2は、更に、搬送通路6とゲートバルブ7とを備えている。搬送通路6は、ロードロックチャンバ4と接合チャンバ5との間に介設され、接合チャンバ5の内部空間とロードロックチャンバ4の内部空間とを接続している。ゲートバルブ7は、制御装置3による制御の下、搬送通路6を閉鎖し、または、搬送通路6を開放する。即ち、ゲートバルブ7は、ロードロックチャンバ4の内部空間を、接合チャンバ5の内部空間と連通させ、又は、分離する機能を有している。ロードロックチャンバ4と接合チャンバ5の間のウェハの搬送は、搬送通路6に設けられたゲートバルブ7を通して行われる。
ロードロックチャンバ4は、蓋(図示されない)と真空排気装置11とを備えている。その蓋は、ユーザに操作されることにより、外部環境とロードロックチャンバ4の内部とを接続する開口部(図示されず)を閉鎖し、または、その開口部を開放する。真空排気装置11は、制御装置3による制御の下、ロードロックチャンバ4の内部から気体を排気する。
ロードロックチャンバ4は、さらに、カートリッジ台12、13と搬送ロボット14とを内部に収容している。カートリッジ台12、13には、それぞれ、接合されるウェハを保持するカートリッジ41、42が載せられる。ここで、カートリッジ41は、ウェハの接合の際に、下側に位置するウェハ(以下、下側ウェハ43ということがある)を保持するカートリッジであり、カートリッジ42は、ウェハの接合の際に、上側に位置するウェハ(以下、上側ウェハ44ということがある)を保持するカートリッジである。搬送ロボット14は、ゲートバルブ7が開放されているときに、搬送通路6を介してカートリッジ台12、13に配置されたカートリッジ41、42を接合チャンバ5の内部に搬送し、または、接合チャンバ5の内部にあるカートリッジ41、42をカートリッジ台12、13に搬送する。本実施形態では、下側ウェハ43、上側ウェハ44は、いずれも、略円形の板である。なお、半導体プロセスで用いられるウェハは、その方位を示すオリエンテーションフラットやノッチを有していることがあるが、本明細書でいう「略円形」とは、オリエンテーションフラットやノッチを有しているような構造も含むことに留意されたい。
ロードロックチャンバ4には、回転チャンバ8が接合されている。回転チャンバ8の内部には、回転機構15が設けられている。後述されるように、回転機構15は、カートリッジ41又は42に保持されたウェハ(下側ウェハ43又は上側ウェハ44)を、ウェハの中心を通過し、ウェハの表面に垂直な中心軸の周りに所望の角度だけ回転可能に構成されている。ここで、本実施形態では、下側ウェハ43、上側ウェハ44は、「略円形」を有しており、下側ウェハ43、上側ウェハ44の中心とは、オリエンテーションフラットやノッチの存在を無視した場合に想定される仮想的な円の中心を意味している。
接合チャンバ5は、真空排気装置21を備えている。真空排気装置21は、制御装置3による制御の下、接合チャンバ5の内部から気体を排気する。
図2は、接合チャンバ5の構造を模式的に示す断面図である。図2に図示されているように、接合チャンバ5は、さらに、イオンガン22と、下側ステージ機構23と、上側ステージ機構24とを備えている。イオンガン22は、ウェハの表面の活性化に用いられるイオンビーム22aを出射する。イオンビーム22aが照射されることで、下側ステージ機構23に保持される下側ウェハ43と、上側ステージ機構24に保持される上側ウェハ44の活性化が行われる。下側ステージ機構23と上側ステージ機構24とは、下側ウェハ43及び上側ウェハ44を対向させて接合チャンバ5の内部に保持するウェハ保持機構を構成している。
詳細には、下側ステージ機構23は、下側ウェハ43の位置合わせを行うための機構であり、キャリッジ26と位置合わせ機構25とを備えている。キャリッジ26は、その上に載せられたカートリッジ41を保持し、これにより、該カートリッジ41の上に保持された下側ウェハ43を保持する。位置合わせ機構25は、制御装置3による制御の下、キャリッジ26をXY面内(水平面に平行な平面)の所望の位置に移動し、また、Z軸方向を中心軸としてキャリッジ26を回転するように構成されている。
上側ステージ機構24は、上側ウェハ44の位置合わせを行うための機構であり、静電チャック27と圧接機構28とを備えている。静電チャック27は、キャリッジ26の鉛直上方に配置されている。静電チャック27は、誘電体層を備えており、その誘電体層の下端に、鉛直方向(Z軸方向)に概ね垂直な平坦な面を有している。静電チャック27は、さらに、その誘電体層の内部に配置される内部電極を備えている。静電チャック27は、制御装置3による制御の下、その内部電極に所定の印加電圧を印加して、その誘電層の平坦な面の近傍に配置される上側ウェハ44を静電力によって保持する。
圧接機構28は、制御装置3による制御の下、鉛直方向(Z軸方向)に静電チャック27を昇降させる。一実施形態では、圧接機構28は、制御装置3による制御の下、静電チャック27を所望の位置に位置合わせする。圧接機構28は、さらに、制御装置3による制御の下、静電チャック27の位置(即ち、上側ウェハ44の位置)を測定し、その位置を示すデータを制御装置3に出力する。圧接機構28は、さらに、制御装置3による制御の下、静電チャック27により保持された上側ウェハ44に印加される荷重を測定し、その荷重を示すデータを制御装置3に出力する。
図3は、本実施形態における制御装置3の構成を模式的に示すブロック図である。制御装置3は、コンピュータに例示される情報処理装置であり、CPU(Central Processing Unit)31と、メモリ32と、入力装置33と、出力装置34と、インターフェース35と、外部記憶装置36と、ドライブ37とを備えている。CPU31、メモリ32、入力装置33、出力装置34、インターフェース35、外部記憶装置36及びドライブ37は、互いに通信可能に接続されている。
CPU31は、外部記憶装置36にインストールされたコンピュータプログラム36aをメモリ32に展開する。CPU31は、更に、展開されたコンピュータプログラム36aを実行して、必要に応じて入力装置33、出力装置34、外部記憶装置36等のハードウェアを制御しながら、コンピュータプログラム36aの情報処理を実現する。
外部記憶装置36は、コンピュータプログラム36aを記録するとともに、CPU31が利用する情報や生成する情報を記録する。外部記憶装置36へのコンピュータプログラム36aのインストールには、例えば、コンピュータプログラム36aを記録した記録媒体38が用いられてもよい。ドライブ37によってコンピュータプログラム36aが読み込まれ、読み込まれたコンピュータプログラム36aが外部記憶装置36に書き込まれる。
入力装置33は、ユーザに操作されることにより生成される情報をCPU31や外部記憶装置36に出力する。出力装置34は、CPU31により生成された情報や外部記憶装置36の情報をユーザに認識可能に出力する。
インターフェース35は、プロセスモジュール2の各機器と制御装置3との間の通信に用いられる。具体的には、インターフェース35は、ゲートバルブ7、搬送ロボット14、真空排気装置11、21、イオンガン22、位置合わせ機構25、静電チャック27及び圧接機構28を制御する制御信号を送信し、また、これらの機器から送信される信号を受け取る。
制御装置3にインストールされるコンピュータプログラム36aは、制御装置3に所望の機能を実現させるためのプログラムコード群を含んでいる。第1に、該プログラムコード群は、ウェハ43、44の搬送、設置および取り出しに関してプロセスモジュール2を制御する機能を提供する。この機能では、主として、ロードロックチャンバ4の真空排気装置11の制御、ゲートバルブ7の開閉の制御、搬送ロボット14によるカートリッジ41、42の搬送の制御、静電チャック27の制御及び圧接機構28の制御が行われる。第2に、該プログラムコード群は、ウェハ43、44の活性化に関してプロセスモジュール2を制御する機能を提供する。この機能では、主として、接合チャンバ5の真空排気装置21の制御、圧接機構28の制御、イオンガン22の制御が行われる。第3に、該プログラムコード群は、ウェハ43、44の接合に関してプロセスモジュール2を制御する機能を提供する。この機能では、主として、静電チャック27の制御及び圧接機構28の制御及び位置合わせ機構25の制御が行われる。
続いて、本実施形態の常温接合装置1の動作について説明する。本実施形態の常温接合装置1では、ロードロックチャンバ4のカートリッジ台12、13に載せられたカートリッジ41、42にそれぞれ保持された下側ウェハ43及び上側ウェハ44が、接合チャンバ5の内部に搬送され、接合チャンバ5の内部で常温接合によって接合される。下側ウェハ43及び上側ウェハ44の接合では、まず、下側ウェハ43の表面43a及び上側ウェハ44の表面44aの活性化が行われる。ここで、表面43aとは、下側ウェハ43の上側ウェハ44に対向する面であり、表面44aとは、上側ウェハ44の下側ウェハ43に対向する面である。その後、活性化された表面43a、44aが接触され、これにより、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が接合される。
下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aの活性化においては、図2に図示されているように、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aが互いに平行であり、且つ、下側ウェハ43の中心43b及び上側ウェハ44の中心44bが、いずれも、鉛直方向(Z軸方向)に平行な特定の直線Aの上にあるように保持される。即ち、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aの活性化においては、下側ウェハ43及び上側ウェハ44は、それらの中心43b、44bが、いずれも、直線Aを通過するように位置合わせされる。下側ウェハ43及び上側ウェハ44の位置合わせは、それぞれ、上述の下側ステージ機構23及び上側ステージ機構24によって行われる。
下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aの活性化は、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が上記のように保持された状態で、イオンガン22からイオンビーム22aを出射することで行われる。図4は、イオンガン22から出射されたイオンビーム22aを示す図である。イオンガン22は、照射孔22bからイオンビーム22aを出射する。イオンビーム22aは、イオンビーム22aを構成するイオン同士が電気的に互いに反発し合うことにより、照射孔22bから離れるに連れて、徐々に広がって行く(即ち、ビーム径が徐々に大きくなって行く)。このときの広がり方の目安を広がり角度αとすると、広がり角度αは例えば60度程度である。イオンの濃度分布は、概ね、ビーム中心軸22cを中心とするガウス分布になる。このように、イオンビーム22aは、指向性が低いという特徴がある。これは、イオンビーム22aを用いてウェハ43、44を活性化する場合には、ビーム中心軸22cをウェハ43、44の表面43a、44aに交差するように向ける必要がないことを意味している。
本実施形態では、単一のイオンガン22しか用いずに下側ウェハ43及び上側ウェハ44の活性化を行うために、図2に図示されているように、イオンガン22が、イオンビーム22aを、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の間の空間にイオンビーム22aのビーム中心軸22cが下側ウェハ43と上側ウェハ44の表面を通過しないように出射する。このような向きでイオンビーム22aが出射されることにより、単一のイオンガン22しか用いずに下側ウェハ43と上側ウェハ44の表面にイオンビーム22aが照射される。
一実施形態では、イオンビーム22aのビーム中心軸22cが、直線Aと垂直であり(即ち、ビーム中心軸22cが、水平方向に平行であり)、且つ、直線Aと交わるように向けられる。図2では、ビーム中心軸22cと直線Aの交点が、記号Bで参照されている。このような方向にイオンビーム22aのビーム中心軸22cが向けられることにより、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の両方の表面43a、44aにイオンビーム22aが照射される。イオンビーム22aを下側ウェハ43及び上側ウェハ44の両方の表面43a、44aに照射することにより、イオンビーム22aのエネルギー粒子の衝突による物理スパッタ効果によって下側ウェハ43及び上側ウェハ44の両方の表面43a、44aがエッチングされる。即ち、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の両方の表面43a、44aが、イオンビーム22aの照射により、清浄化され、活性化される。このように、単一のイオンガン22しか用いずに下側ウェハ43及び上側ウェハ44の活性化を行うことは、常温接合装置1のコストの低減に有効である。下側ウェハ43と上側ウェハ44の間で均一な活性化を行うためには、ビーム中心軸22cが、ビーム中心軸22cと直線A(即ち、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の中心43b、44bを通過する直線)の交点Bが、下側ウェハ43及び上側ウェハ44それぞれの中心43b、44bからの距離が等しい位置になるように向けられることが好ましい。
図4に示されているように、イオンガン22に位置調整機構22dが設けられている場合には、ビーム中心軸22cの位置合わせを位置調整機構22dによって行っても良い。位置調整機構22dは、イオンガン22の位置及び姿勢を調節するための機構である。位置調整機構22dにより、イオンビーム22aを出射する照射孔22bの位置は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向のうちの少なくとも一つの方向に対して調節可能である。また、位置調整機構22dにより、ビーム中心軸22cの向きは、図3のθ角方向、及び、φ角方向の少なくとも一つの方向に対して調節可能である。ここで、θ角方向とは、XY平面内の角度方向であり、φ角方向とは、YZ平面内の角度方向である。位置調整機構22dにより、イオンビーム22aの照射位置や照射方向の調整を行うことができる。
単一のイオンガン22しか用いずに下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面の活性化を行う場合に発生し得る一つの問題は、下側ウェハ43及び上側ウェハ44のイオンビーム22aの上流側に位置する部分(即ち、イオンガン22に近い部分)と、イオンビーム22aの下流側に位置する部分(即ち、イオンガン22から遠い部分)の間で、活性化が不均一になり得る(即ち、エッチング深さが不均一になり得る)ことである。下側ウェハ43及び上側ウェハ44のイオンビーム22aの上流側に位置する部分では、エッチング深さが深くなり、逆に、下流側に位置する部分では、エッチング深さが深くなる。このような問題は、下側ウェハ43及び上側ウェハ44のウェハ径が増大すると顕著になる。
このような問題に対処するために、本実施形態では、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の向きを変えて、複数回の活性化が行われる。詳細には、まず、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が下側ステージ機構23及び上側ステージ機構24にセットされ、1回目の活性化が行われる。1回目の活性化が行われた後、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が、それぞれ下側ステージ機構23、上側ステージ機構24から取り外され、更に、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が所定角度だけ回転される。下側ウェハ43の回転は、下側ウェハ43の表面43aに垂直で、且つ、中心43bを通過する直線を中心軸として行われ、上側ウェハ44の回転は、上側ウェハ44の表面44aに垂直で、且つ、中心44bを通過する直線を中心軸として行われる。その後、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が、再度、下側ステージ機構23、上側ステージ機構24にセットされて2回目の活性化が行われる。以下、必要な場合には、同様の手順により、所望の回数だけ活性化が行われまで、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転と、該回転に続く活性化の工程(回転/活性化工程)が、繰り返して行われる。n回の活性化が行われる場合(即ち、回転/活性化工程がn−1回行われる場合)、下側ウェハ43及び上側ウェハ44は、1回の回転で360/n°だけ回転される。2回の活性化が行われる場合には、1回目の活性化の後、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が180°だけ回転され、その後、2回目の活性化が行われる。このような手順で活性化を行うことにより、下側ウェハ43及び上側ウェハ44を均一に活性化することができる。
ただし、本実施形態の常温接合装置1では、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転は、接合チャンバ5の内部ではない空間にある回転機構、本実施形態では、ロードロックチャンバ4に接続された回転チャンバ8に設けられた回転機構15によって行われる。このような構成は、下記の理由から好ましい。
まず、接合チャンバ5の内部で下側ウェハ43及び上側ウェハ44を回転させる場合、接合の失敗(下側ウェハ43及び上側ウェハ44の割れ、及び、接合ずれ)を回避すべく、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aを平行に正確に維持しつつ回転させる必要がある。これは、極めて高精度な回転機構が必要となることを意味している。接合チャンバ5の内部ではない空間にある回転機構で下側ウェハ43及び上側ウェハ44を回転させる本実施形態では、該回転機構の精度は低くてもよい。
接合チャンバ5の内部ではない空間にある回転機構で下側ウェハ43及び上側ウェハ44を回転させることは、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の汚染の低減にも有用である。接合チャンバ5の内部に回転機構を設けると、該回転機構や周辺部材から微細な塵が発生することがあり、これは、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の汚染の原因になり得る。接合チャンバ5の内部ではない空間にある回転機構で下側ウェハ43及び上側ウェハ44を回転させる本実施形態では、該回転機構からの汚染の問題は発生しない。
更に、接合チャンバ5の内部に下側ウェハ43及び上側ウェハ44を回転させる回転機構を設ける場合には、下側ウェハ43及び上側ウェハ44を保持するチャック機構(本実施形態では、キャリッジ26及び静電チャック27)も回転させる必要が生じる。これは、当該チャック機構に対する給電のために複雑な構造の給電システムを設けることが必要になることを意味している。本実施形態では、キャリッジ26及び静電チャック27を回転させる必要はなく、簡単な構造の給電システムでキャリッジ26及び静電チャック27に給電することができる。
以下では、本実施形態における常温接合方法(即ち、常温接合装置1の動作)について説明する。図5A、図5Bは、本実施の形態に係る常温接合方法を示すフローチャートである。この常温接合方法は、上述された常温接合装置1を用いて実行される。
初期状態では、ユーザによって、下側ウェハ43が載せられたカートリッジ41がロードロックチャンバ4のカートリッジ台12に載せられ、上側ウェハ44がカートリッジ42がカートリッジ台13に載せられているとする。
まず、ロードロックチャンバ4の蓋が閉鎖され、ロードロックチャンバ4の真空排気装置11により、ロードロックチャンバ4の内部に予備雰囲気が生成される(ステップS01)。予備雰囲気とは、ゲートバルブ7が開放されてロードロックチャンバ4と接合チャンバ5とが搬送通路6を介して連通させることが可能な程度の真空度の雰囲気である。
続いて、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が接合チャンバ5に搬送される(ステップS02)。具体的には、まず、ゲートバルブ7が開放され、搬送ロボット14により、上側ウェハ44を載せたカートリッジ42が、ロードロックチャンバ4のカートリッジ台13から接合チャンバ5のキャリッジ26の上に搬送される。続いて、圧接機構28によって静電チャック27が下降される。静電チャック27の下降は、カートリッジ42に載っている上側ウェハ44が静電チャック27に接触するタイミングで停止される。続いて、静電チャック27に上側ウェハ44が保持される。次に、圧接機構28により、静電チャック27が所定の待機位置に位置するまで上昇される。続いて、搬送ロボット14により、カートリッジ42がキャリッジ26からカートリッジ台13に搬送される。その後、搬送ロボット14により、下側ウェハ43が載せられたカートリッジ42がカートリッジ台12からキャリッジ26の上に搬送される。続いて、ゲートバルブ7が閉鎖される。
次に、接合チャンバ5の内部に活性化雰囲気が生成される(ステップS03)。より具体的には、真空排気装置21の制御により、接合チャンバ5の内部の真空度が10−5〜10−6Pa程度に調節される。
続いて、下側ウェハ43の表面43aと、上側ウェハ44の表面44aとが活性化される(ステップS04)。具体的には、イオンガン22からイオンビーム22aが出射され、イオンビーム22aが、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aに照射される。これにより、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aとがエッチングされる。イオンビーム22aの照射中、接合チャンバ5の内部の真空度は、10−2〜10−3Pa程度となる。
続いて、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が回転される(ステップS05〜S11)。下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転は、回転チャンバ8に設けられた回転機構15によって行われる。下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転が、接合チャンバ5の内部ではない空間に設けられた回転機構で行われることに留意されたい。一例では、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転は、以下の手順で行われる。
まず、活性化された下側ウェハ43がロードロックチャンバ4に搬送される(ステップS05)。具体的には、ゲートバルブ7が開放された後、下側ウェハ43が載せられたカートリッジ41が、搬送ロボット14により、搬送通路6を介してロードロックチャンバ4に搬送される。
更に、下側ウェハ43が載せられたカートリッジ41が回転チャンバ8の回転機構15に搬送され、カートリッジ41が、回転機構15によって180°回転される(ステップS06)。これにより、下側ウェハ43も180°回転される。下側ウェハ43の回転は、下側ウェハ43の表面43aに垂直で、中心43bを通過する直線を中心軸として行われる。その後、下側ウェハ43が載せられたカートリッジ41が、一旦、カートリッジ台12に戻される(ステップS07)。
続いて、活性化された上側ウェハ44がロードロックチャンバ4に搬送される(ステップS08)。より具体的には、搬送ロボット14により、(上側ウェハ44が載せられていない)カートリッジ42が、ロードロックチャンバ4のカートリッジ台13から接合チャンバ5のキャリッジ26の上に搬送される。続いて、圧接機構28によって静電チャック27が下降され、上側ウェハ44が静電チャック27からカートリッジ42に移される。続いて、搬送ロボット14により、上側ウェハ44が載せられたカートリッジ42がキャリッジ26からロードロックチャンバ4に搬送される。
更に、上側ウェハ44が載せられたカートリッジ42が回転チャンバ8の回転機構15に搬送され、カートリッジ42が、回転機構15によって180°回転される(ステップS09)。これにより、上側ウェハ44も180°回転される。上側ウェハ44の回転は、上側ウェハ44の表面44aに垂直で、中心44bを通過する直線を中心軸として行われる。
続いて、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が、再度、接合チャンバ5に搬送される(ステップS10)。下側ウェハ43及び上側ウェハ44の搬送の手順は、ステップS02と同様である。具体的には、まず、ゲートバルブ7が開放され、搬送ロボット14により、上側ウェハ44を載せたカートリッジ42が、回転チャンバ8の回転機構15から接合チャンバ5のキャリッジ26の上に搬送される。続いて、圧接機構28によって静電チャック27が下降される。静電チャック27の加工は、カートリッジ42に載っている上側ウェハ44が静電チャック27に接触するタイミングで停止される。続いて、静電チャック27に上側ウェハ44が保持される。次に、圧接機構28により、静電チャック27が所定の待機位置に位置するまで上昇される。続いて、搬送ロボット14により、カートリッジ42がキャリッジ26からカートリッジ台13に搬送される。その後、搬送ロボット14により、下側ウェハ43が載せられたカートリッジ42がカートリッジ台12からキャリッジ26の上に搬送される。続いて、ゲートバルブ7が閉鎖される。
続いて、2度目の活性化が行われる(ステップS11、S12)。より具体的には、ステップS03と同様に、接合チャンバ5の内部に活性化雰囲気が生成される(ステップS11)。このとき、真空排気装置21の制御により、接合チャンバ5の内部の真空度は10−5〜10−6Pa程度に調節される。
続いて、下側ウェハ43の表面43aと、上側ウェハ44の表面44aとが活性化される(ステップS12)。具体的には、イオンガン22からイオンビーム22aが出射され、イオンビーム22aが、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aに照射される。これにより、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aとがエッチングする。イオンビーム22aの照射中、接合チャンバ5の内部の真空度は、10−2〜10−3Pa程度となる。
続いて、下側ステージ機構23と上側ステージ機構24により、下側ウェハ43と上側ウェハ44との位置合わせが行われる(ステップS13)。具体的には、上側ステージ機構24の圧接機構28によって静電チャック27が下降され、静電チャック27が所定のアライメント位置に配置される。このとき、下側ウェハ43と上側ウェハ44とは、所定の位置合わせ距離だけ離れている。更に、下側ステージ機構23の位置合わせ機構25により、下側ウェハ43と上側ウェハ44との水平面内での位置合わせが行われる。
続いて、下側ウェハ43と上側ウェハ44とが接触され、下側ウェハ43と上側ウェハ44とが接合される(ステップS14)。具体的には、圧接機構28によって静電チャック27が下降され、上側ウェハ44の表面44aが下側ウェハ43の表面43aに接触される。静電チャック27の下降は、静電チャック27に印加される荷重が所定の接合荷重に到達するタイミングで停止される。すなわち、下側ウェハ43と上側ウェハ44とに接合荷重が印加される。下側ウェハ43と上側ウェハ44とは、接合荷重が印加されることによって接合され、1枚の接合ウェハに形成される。接合ウェハへの接合荷重の印加は、所定の接合時間だけ継続して行われる。
続いて、接合ウェハがロードロックチャンバ4に搬送される(ステップS15)。具体的には、接合ウェハが静電チャック27から離脱された後、圧接機構28により、静電チャック27が上昇される。このとき、接合ウェハは、カートリッジ41の上に載せられた状態になる。その後、ゲートバルブ7が開放されると、搬送ロボット14により、接合ウェハが載せられたカートリッジ41が、キャリッジ26からロードロックチャンバ4に搬送され、カートリッジ台12に戻される。
続いて、ロードロックチャンバ4の真空排気装置11が制御され、ロードロックチャンバ4の内部に大気圧雰囲気が生成される(ステップS16)。これにより、ユーザは、ロードロックチャンバ4の蓋を開けて、接合ウェハが載せられたカートリッジ41及び何も載せられていないカートリッジ42を、カートリッジ台12、13から取り出すことができるようになる。以上で、下側ウェハ43と上側ウェハ44の接合の手順が完了する。なお、上述されたステップS01〜S16は、制御装置3においてコンピュータプログラム36aが実行されることで実現される。
初期状態において、カートリッジ台12に複数の下側ウェハ43がセットされ、カートリッジ台13に複数の上側ウェハ44がセットされてもよい。この場合、ステップS02〜S15の手順が、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の枚数と同じ回数だけ繰り返される。
また、図5A、図5Bの手順では、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の活性化が2回行われるが、3回以上の活性化が行われてもよい。n回(nは、2以上の整数)の活性化が行われる場合、ステップS05〜S12の手順が、n−1回行われる。このとき、ステップS06の下側ウェハ43の回転では、下側ウェハ43が360/n°だけ回転され、ステップS09の上側ウェハ44の回転では、上側ウェハ44が360/n°だけ回転される。
以上に説明されているように、本実施形態の常温接合装置1では、下側ウェハ43及び上側ウェハ44を回転させながら、複数回の活性化が行われる。詳細には、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の1回目の活性化が行われる。その後、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が所定角度だけ回転され、2回目の活性化が行われる。以下、必要な場合には、同様の手順により、所望の回数だけ活性化が行われるまで、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転と活性化とが繰り返し行われる。このような手順で活性化を行うことにより、下側ウェハ43及び上側ウェハ44を均一に活性化することができる。
ただし、本実施形態の常温接合装置1では、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転は、接合チャンバ5の内部ではない空間にある回転機構、本実施形態では、ロードロックチャンバ4に接続された回転チャンバ8に設けられた回転機構15によって行われる。これにより、高精度な回転機構を設ける必要性を無くし、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の汚染を低減し、また、下側ウェハ43及び上側ウェハ44を保持するチャック機構への給電システムの構成を簡素化できる。
なお、上記の実施形態においては、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の活性化においてイオンビーム22aの照射のみが行われているが、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の活性化の際、同時に、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aに中間層が形成されてもよい。中間層が形成された表面43a、44aを貼り合わせることにより、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の接合強度を向上させることができる。例えば、図6に図示されているように、中間層の材料で形成された少なくとも一のターゲット29を接合チャンバ5のイオンビーム22aが照射される位置に配置することにより、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の活性化と同時に、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aに中間層を形成することができる。図6の構成では、2つのターゲット29が配置されている。一方のターゲット29は、下側ステージ機構23とイオンガン22の間の位置に配置され、他方のターゲット29は、上側ステージ機構24とイオンガン22の間の位置に配置されている。ただし、ターゲット29の数は2に限定されない。また、ターゲット29の位置は、図6に図示されている位置に限定されず、イオンビーム22aが照射される位置であればよい。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態における常温接合装置1の構成を示す図である。第2の実施形態の常温接合装置1の構成は、第1の実施形態の常温接合装置1の構成と類似している。相違点は、第2の実施形態では、回転機構を備えたカートリッジ台12A、13Aがロードロックチャンバ4に設けられ、下側ウェハ43と上側ウェハ44の回転が、(回転チャンバ8に設けられた回転機構15ではなく)カートリッジ台12A、13Aの回転機構によって行われる点にある。ここで、第2の実施形態においても、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転が、接合チャンバ5の内部ではない空間にある回転機構によって行われることに留意されたい。第2の実施形態の常温接合装置1の他の構成は、第1の実施形態の常温接合装置1の構成と同一である。
第2の実施形態における常温接合方法(即ち、常温接合装置1の動作)は、下側ウェハ43と上側ウェハ44の回転が、カートリッジ台12A、13Aに設けられた回転機構によって行われる点を除けば第1の実施形態における常温接合方法と同様である(図5A、図5B参照)。ただし、第2の実施形態では、図5AのステップS05において、下側ウェハ43及びそれを保持するカートリッジ41がロードロックチャンバ4のカートリッジ台12Aに搬送され、ステップS06においては、カートリッジ台12Aの回転機構によって下側ウェハ43が回転される。この時点で、下側ウェハ43を保持するカートリッジ41がカートリッジ台12Aに位置しているので、ステップS07は行われない。また、ステップS08においては、上側ウェハ44及びそれを保持するカートリッジ42がロードロックチャンバ4のカートリッジ台13Aに搬送され、ステップS09においては、カートリッジ台13Aの回転機構によって上側ウェハ44が回転される。
このように、第2の実施形態の常温接合装置1においても、下側ウェハ43及び上側ウェハ44を回転させながら、複数回の活性化が行われる。詳細には、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の1回目の活性化が行われた後、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が所定角度だけ回転され、2回目の活性化が行われる。以下、必要な場合には、同様の手順により、所望の回数だけ活性化が行われるまで、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転と活性化とが繰り返し行われる。このような手順で活性化を行うことにより、下側ウェハ43及び上側ウェハ44を均一に活性化することができる。
また、第2の実施形態の常温接合装置1では、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転のための専用の回転チャンバ8及び回転機構15を設ける必要がない。これは、常温接合装置1の占有面積を低減するために有用である。
なお、第2の実施形態においても、図6に図示されているように、中間層の材料で形成された少なくとも一のターゲット29を接合チャンバ5のイオンビーム22aが照射される位置に配置してもよい。これにより、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の活性化と同時に、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aに中間層を形成することができる。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態における常温接合装置1の構成を示す図である。第2の実施形態の常温接合装置1の構成は、第1の実施形態の常温接合装置1の構成と類似している。相違点は、第3の実施形態では、搬送ロボット14にウェハを回転する回転機構が設けられ、下側ウェハ43と上側ウェハ44の回転が、(回転チャンバ8に設けられた回転機構15ではなく)搬送ロボット14の回転機構によって行われる点にある。詳細には、搬送ロボット14は、下側ウェハ43又は上側ウェハ44の搬送の際にカートリッジ41、又は42を保持する搬送ロボットフォーク14aを備えている。この搬送ロボットフォーク14aにカートリッジ41又は42(及び、その上に載せられた下側ウェハ43又は上側ウェハ44)を回転する回転機構が設けられる。ここで、第3の実施形態においても、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転が、接合チャンバ5の内部ではない空間にある回転機構によって行われることに留意されたい。第3の実施形態の常温接合装置1の他の構成は、第1の実施形態の常温接合装置1の構成と同一である。
第3の実施形態における常温接合方法(即ち、常温接合装置1の動作)は、下側ウェハ43と上側ウェハ44の回転が、搬送ロボットフォーク14aに設けられた回転機構で行われる点を除けば第1の実施形態における常温接合方法と同様である(図5A、図5B参照)。ただし、第3の実施形態では、図5AのステップS05において、下側ウェハ43及びそれを保持するカートリッジ41がロードロックチャンバ4の内部に搬送され、ステップS06においては、搬送ロボットフォーク14aに設けられた回転機構によって下側ウェハ43が回転される。その後、ステップS07では、下側ウェハ43を保持するカートリッジ41がカートリッジ台12に搬送される。また、ステップS08においては、上側ウェハ44及びそれを保持するカートリッジ42がロードロックチャンバ4の内部に搬送され、ステップS09においては、搬送ロボットフォーク14aに設けられた回転機構によって上側ウェハ44が回転される。
このように、第3の実施形態の常温接合装置1においても、下側ウェハ43及び上側ウェハ44を回転させながら、複数回の活性化が行われる。詳細には、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の1回目の活性化が行われた後、下側ウェハ43及び上側ウェハ44が所定角度だけ回転され、2回目の活性化が行われる。以下、必要な場合には、同様の手順により、所望の回数だけ活性化が行われるまで、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転と活性化とが繰り返し行われる。このような手順で活性化を行うことにより、下側ウェハ43及び上側ウェハ44を均一に活性化することができる。
また、第3の実施形態の常温接合装置1においても、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の回転のための専用の回転チャンバ8及び回転機構15を設ける必要がない。これは、常温接合装置1の占有面積を低減するために有用である。加えて、第3の実施形態の常温接合装置1の構成は、第2の実施形態の常温接合装置1の構成のようにカートリッジ台12、13の構成の自由度を損なわない。例えば、カートリッジ台12、13として、複数のカートリッジを装填可能なカセットチャンバーを設置することができる。
なお、第4の実施形態においても、図6に図示されているように、中間層の材料で形成された少なくとも一のターゲット29を接合チャンバ5のイオンビーム22aが照射される位置に配置してもよい。これにより、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の活性化と同時に、下側ウェハ43及び上側ウェハ44の表面43a、44aに中間層を形成することができる。
以上には、本発明の実施形態が具体的に記載されているが、本発明は、上記の実施形態に限定されない。本発明が、様々な変更と共に実施され得ることは、当業者には自明的であろう。
1 :常温接合装置
2 :プロセスモジュール
3 :制御装置
4 :ロードロックチャンバ
5 :接合チャンバ
6 :搬送通路
7 :ゲートバルブ
8 :回転チャンバ
11 :真空排気装置
12 :カートリッジ台
12A :カートリッジ台
13 :カートリッジ台
13A :カートリッジ台
14 :搬送ロボット
14a :搬送ロボットフォーク
15 :回転機構
21 :真空排気装置
22 :イオンガン
22a :イオンビーム
22b :照射孔
22c :ビーム中心軸
22d :位置調整機構
23 :下側ステージ機構
24 :上側ステージ機構
25 :位置合わせ機構
26 :キャリッジ
27 :静電チャック
28 :圧接機構
29 :ターゲット
31 :CPU
32 :メモリ
33 :入力装置
34 :出力装置
35 :インターフェース
36 :外部記憶装置
36a :コンピュータプログラム
37 :ドライブ
38 :記録媒体
41 :カートリッジ
42 :カートリッジ
43 :下側ウェハ
43a :表面
43b :中心
44 :上側ウェハ
44a :表面
44b :中心

Claims (12)

  1. 接合チャンバと、
    第1ウェハ及び第2ウェハを前記接合チャンバの内部に保持するように構成されたウェハ保持機構と、
    単一のイオンガンと、
    前記接合チャンバの内部ではない空間に設けられた少なくとも一の回転機構
    とを具備し、
    前記第1ウェハ及び前記第2ウェハの表面を活性化する1回目の活性化を行い、
    前記回転機構によって前記第1ウェハと前記第2ウェハを回転した後、前記第1ウェハ及び前記第2ウェハの表面の活性化を行う回転/活性化工程を、前記1回目の活性化の後、少なくとも1回行い、
    前記1回目の活性化と前記回転/活性化工程における活性化では、前記ウェハ保持機構によって前記接合チャンバの内部で前記第1ウェハ及び前記第2ウェハを対向させて保持した状態で、前記イオンガンからイオンビームを前記第1ウェハと前記第2ウェハの間の空間に前記イオンビームのビーム中心軸が前記第1ウェハと前記第2ウェハの表面を通過しないように出射して前記第1ウェハ及び前記第2ウェハの表面に前記イオンビームを照射することで前記第1ウェハ及び前記第2ウェハの表面を活性化し、
    前記1回目の活性化及び前記回転/活性化工程が行われた後、前記ウェハ保持機構により、前記接合チャンバの内部で前記第1ウェハと前記第2ウェハの表面を接触させて前記第1ウェハと前記第2ウェハとを接合する
    常温接合装置。
  2. 請求項1に記載の常温接合装置であって、
    前記回転/活性化工程は、(n−1)回行われ(nは、2以上の整数)、
    前記回転/活性化工程における前記第1ウェハと前記第2ウェハの回転では、前記第1ウェハと前記第2ウェハとが360/n°だけ回転される
    常温接合装置。
  3. 請求項1又は2に記載の常温接合装置であって、
    前記1回目の活性化及び前記回転/活性化工程における活性化では、前記ウェハ保持機構により、前記第1ウェハ及び前記第2ウェハの中心が鉛直方向に平行な特定直線の上に位置するように前記第1ウェハ及び前記第2ウェハが保持され、且つ、前記イオンビームの前記ビーム中心軸が前記特定直線と交わるように前記イオンビームが前記イオンガンから出射される
    常温接合装置。
  4. 請求項3に記載の常温接合装置であって、
    前記1回目の活性化及び前記回転/活性化工程における活性化では、前記イオンビームの前記ビーム中心軸と前記特定直線の交点が、前記第1ウェハ及び前記第2ウェハの中心からの距離が等しい位置にあるように前記イオンビームが出射される
    常温接合装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の常温接合装置であって、
    更に、
    前記接合チャンバとは別に設けられた回転チャンバ
    を具備し、
    前記回転機構が、前記回転チャンバに設けられる
    常温接合装置。
  6. 請求項5に記載の常温接合装置であって、
    更に、
    前記第1ウェハと前記第2ウェハとを外部環境との間で受け渡すためのロードロックチャンバを具備し、
    前記回転チャンバが前記ロードロックチャンバに接続された
    常温接合装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれかに記載の常温接合装置であって、
    更に、
    前記接合チャンバに接続された、前記第1ウェハと前記第2ウェハとを外部環境との間で受け渡すためのロードロックチャンバと、
    前記ロードロックチャンバの内部に設けられ、前記第1ウェハを保持する第1カートリッジを載せるための第1カートリッジ台と、
    前記ロードロックチャンバの内部に設けられ、前記第2ウェハを保持する第2カートリッジを載せるための第2カートリッジ台
    とを具備し、
    前記回転機構が、前記第1カートリッジ台及び前記第2カートリッジ台のそれぞれに設けられる
    常温接合装置。
  8. 請求項1乃至4のいずれかに記載の常温接合装置であって、
    更に、前記接合チャンバに接続された、前記第1ウェハと前記第2ウェハとを外部環境との間で受け渡すためのロードロックチャンバと、
    前記ロードロックチャンバに設けられ、前記ウェハ保持機構と前記ロードロックチャンバとの間で前記第1ウェハと前記第2ウェハを搬送する搬送機構とを具備し、
    前記回転機構が前記搬送機構に設けられた
    常温接合装置。
  9. 接合チャンバの内部で第1ウェハ及び第2ウェハの表面を活性化する1回目の活性化を行うステップと、
    前記第1ウェハと前記第2ウェハを回転した後、前記第1ウェハ及び前記第2ウェハの表面の活性化を行う回転/活性化工程を、前記1回目の活性化の後、少なくとも1回行うステップと、
    前記1回目の活性化及び前記回転/活性化工程が行われた後、前記接合チャンバの内部で前記第1ウェハと前記第2ウェハの表面を接触させて前記第1ウェハと前記第2ウェハとを接合するステップとを具備し、
    前記1回目の活性化と前記回転/活性化工程における活性化では、前記接合チャンバの内部で前記第1ウェハ及び前記第2ウェハを対向させて保持した状態で、一のイオンガンからイオンビームを前記第1ウェハと前記第2ウェハの間の空間に前記イオンビームのビーム中心軸が前記第1ウェハと前記第2ウェハの表面を通過しないように出射して前記第1ウェハ及び前記第2ウェハの表面に前記イオンビームを照射することで前記第1ウェハ及び前記第2ウェハの表面を活性化し、
    前記回転/活性化工程における前記第1ウェハ及び前記第2ウェハの回転は、前記接合チャンバの内部ではない空間で行われる
    常温接合方法。
  10. 請求項9に記載の常温接合方法であって、
    前記回転/活性化工程は、(n−1)回行われ(nは、2以上の整数)、
    前記回転/活性化工程における前記第1ウェハと前記第2ウェハの回転では、前記第1ウェハと前記第2ウェハとが360/n°だけ回転される
    常温接合方法。
  11. 請求項9又は10に記載の常温接合方法であって、
    前記1回目の活性化及び前記回転/活性化工程における活性化では、前記第1ウェハ及び前記第2ウェハの中心が鉛直方向に平行な特定直線の上に位置するように前記第1ウェハ及び前記第2ウェハが保持され、且つ、前記イオンビームの前記ビーム中心軸が前記特定直線と交わるように前記イオンビームが前記イオンガンから出射される
    常温接合方法。
  12. 請求項11に記載の常温接合方法であって、
    前記1回目の活性化及び前記回転/活性化工程における活性化では、前記イオンビームの前記ビーム中心軸と前記特定直線の交点が、前記第1ウェハ及び前記第2ウェハの中心からの距離が等しい位置にあるように前記イオンビームが出射される
    常温接合方法。
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