JP2015129702A - 半導体試験治具、試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、縦型半導体チップの特定部分に電流が集中することを回避できる半導体試験治具及び試験方法を提供することを目的とする。【解決手段】凹部を有する導電性の材料で形成されたベース板と、該凹部に設けられた、絶縁体で形成された絶縁部品と、絶縁体で形成された複数の枠が格子状に設けられ、該ベース板を複数のチップ設置部に区切るように該ベース板に固定された枠体と、を備え、該複数のチップ設置部は、それぞれ、平面視で該ベース板が露出した導電部と、該絶縁部品が露出した絶縁部と、を有し、該枠体のうち、平面視で該絶縁部と接する部分に該ベース板を露出させる貫通孔が形成されたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の縦型半導体チップの試験に用いられる半導体試験治具、及びその半導体試験治具を用いた試験方法に関する。
特許文献1には、複数のICパッケージを試験中一括して取り扱える半導体搬送トレイ、及びその半導体搬送トレイを用いた検査装置が開示されている。特許文献1の検査装置の検査対象となるICパッケージは、ウエハから切り出された1個以上のベアチップを搭載した状態でパッケージ化された、底面に凸状接触電極を有するものである。
特開2006−292727号公報 特開2008−4739号公報 特開2010−276477号公報
特許文献1に開示の検査装置では、上面電極と下面電極の間に縦方向に電流を流す縦型半導体チップの電気的特性を測定することができない。複数の縦型半導体チップを搭載でき、かつ縦型半導体チップ内の特定部分に電流が集中することなく縦型半導体チップの電気的特性を測定できる半導体試験治具、及びその試験治具を用いた試験方法が待望されていた。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、縦型半導体チップの特定部分に電流が集中することを回避できる半導体試験治具及び試験方法を提供することを目的とする。
本願の発明に係る半導体試験治具は、凹部を有する導電性の材料で形成されたベース板と、該凹部に設けられた、絶縁体で形成された絶縁部品と、絶縁体で形成された複数の枠が格子状に設けられ、該ベース板を複数のチップ設置部に区切るように該ベース板に固定された枠体と、を備え、該複数のチップ設置部は、それぞれ、平面視で該ベース板が露出した導電部と、該絶縁部品が露出した絶縁部と、を有し、該枠体のうち、平面視で該絶縁部と接する部分に該ベース板を露出させる貫通孔が形成されたことを特徴とする。
本願の発明に係る試験方法は、導電性の材料で形成されたベース板と、該ベース板に固定された絶縁体で形成された絶縁部品と、該ベース板を、平面視で該ベース板が露出した導電部と該絶縁部品が露出した絶縁部を有するチップ設置部が複数形成されるように区切る、絶縁体で形成された枠体と、を備える半導体試験治具の該導電部と該絶縁部に、上面電極と下面電極を有する縦型半導体チップの該下面電極を接触させる工程と、該半導体試験治具をステージにのせる工程と、該枠体のうち平面視で該絶縁部と接する部分に該ベース板を露出させるように設けられた貫通孔に第1プローブをとおして該第1プローブを該ベース板にあてつつ、第2プローブを該導電部の直上の該上面電極と該絶縁部の直上の該上面電極にあてて、該縦型半導体チップの電気的特性を測定する工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ベース板に絶縁部品を設けて縦型半導体チップの電流経路を調整するため、縦型半導体チップの特定部分に電流が集中することを回避できる。
本発明の実施の形態1に係る半導体試験治具の平面図である。 図1のII−II破線における断面図である。 ステージの斜視図である。 測定器の斜視図である。 チップ設置部へ縦型半導体チップを設置したことを示す図である。 縦型半導体チップをのせた半導体試験治具の平面図である。 第1プローブと第2プローブのコンタクト位置を示す図である。 図7の平面図である。 縦型半導体チップの電流の流れを示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る半導体試験治具の一部断面図である。 電流の流れを示す図である。 本発明の実施の形態3に係る半導体試験治具の一部断面図である。 電流の流れを示す図である。 本発明の実施の形態4に係る半導体試験治具の平面図である。 試験時の半導体試験治具の一部平面図である。 変形例に係る半導体試験治具の平面図である。 試験時の半導体試験治具の一部平面図である。 本発明の実施の形態5に係る半導体試験治具の一部断面図である。 電流の流れを示す図である。 本発明の実施の形態6に係る半導体試験治具の一部断面図である。 電流の流れを示す図である。 本発明の実施の形態7に係る半導体試験治具の一部断面図である。 電流の流れを示す図である。
本発明の実施の形態に係る半導体試験治具と試験方法について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体試験治具10の平面図である。半導体試験治具10は、例えばアルミニウムなどの導電性の材料で形成されたベース板12を備えている。ベース板12の角には切り欠き部12aが形成されている。ベース板12の外周部分には4つの穴12bが形成されている。切り欠き部12aと穴12bは例えばベース板12に対する機械加工により作成する。切り欠き部12aと4つの穴12bはまとめて位置合わせ部と称する。
ベース板12には枠体14が固定されている。ベース板12と枠体14はねじ止めされている。枠体14は、絶縁体で形成された複数の枠が格子状に設けられることで、ベース板12を複数のチップ設置部20に区切るものである。具体的には、枠体14は16個の枠を備えているので、16個のチップ設置部20が形成されている。1つのチップ設置部20は1つの縦型半導体チップを収容できる大きさである。枠体14にはベース板12を露出させる貫通孔14aが形成されている。貫通孔14aは、16個の枠のそれぞれに少なくとも1つずつ形成されている。
チップ設置部20には絶縁部品26が形成されている。絶縁部品26については、図1のII−II破線における断面図である図2を参照して説明する。ベース板12には凹部12cが形成されている。凹部12cを容易に形成するために、凹部12cの深さは一定となっている。凹部12cの貫通孔14aに接する部分と、貫通孔14aにより露出したベース板12との高さは等しい。言い換えれば、凹部12cの底面と貫通孔14aの底面は同じ高さにある。
凹部12cには絶縁体で形成された絶縁部品26が設けられている。絶縁部品26は、絶縁部品26の一部に枠体14がのることでベース板12に固定されている。なお、必要に応じて絶縁部品26をベース板12に対してねじ止めしてもよい。
そして、チップ設置部20は、平面視でベース板12が露出した導電部22と、絶縁部品26が露出した絶縁部24を有している。導電部22と絶縁部24は1つの平坦面を形成している。導電部22は、洗浄又は研磨によりバリ又は突起を除去しフラットな面とすることで、縦型半導体チップにダメージを与えないようにすることが望ましい。
枠体14には、チップ設置部20を囲むように斜面が形成されている。貫通孔14aには電流を流すプローブを挿入するので、放電防止の観点から、貫通孔14aは枠体14の最も厚い部分に平面視で略円形に形成することが好ましい。
図1の説明に戻る。前述のとおり、複数のチップ設置部20は、それぞれ、導電部22と絶縁部24を有している。導電部22と絶縁部24の境界線は、複数のチップ設置部20のそれぞれを2等分するように複数のチップ設置部20のそれぞれの中央に位置する。また、貫通孔14aは、枠体14のうち、平面視で絶縁部24と接する部分に形成されている。
図3は、半導体試験治具10をのせるステージ30の斜視図である。ステージ30は、平坦面32の角部に形成された平面視で3角形の突起部34と、平坦面32の上に形成された平面視で円形の4つの突起部36とを備えている。突起部34は突起部36よりも上方に長く伸びている。
図4は、測定器40の斜視図である。測定器40はプローブカード42を備えている。プローブカード42は、第1プローブ42aと、第1プローブ42aより短い4本の第2プローブ42bを備えている。プローブカード42は取り付け部44に固定されている。半導体試験治具10、ステージ30、及び測定器40で測定装置を構成している。
続いて、本発明の実施の形態1に係る試験方法について説明する。まず、図5を参照して、試験対象とする縦型半導体チップ50について説明する。縦型半導体チップ50は半導体ウエハをダイシングなどで個片化して形成されたものである。縦型半導体チップ50は、本体部50aと、本体部50aの上面側に形成された上面電極50bと、本体部50aの下面側に形成された下面電極50cを備えている。縦型半導体チップ50は、上面電極50bと下面電極50cの間に縦方向に電流を流すものである。
最初の工程として、図5に示すように、導電部22と絶縁部24に、縦型半導体チップ50の下面電極50cを接触させる。これにより、下面電極50cの半分は導電部22と接し、残り半分は絶縁部24と接する。この工程では、枠体14の斜面が縦型半導体チップ50をチップ設置部20に導くガイドとして機能する。そして、図6に示すように、16個のチップ設置部20のすべてに1つずつ縦型半導体チップ50をのせる。
次いで、縦型半導体チップ50を搭載した半導体試験治具10をステージ30にのせる。このとき、半導体試験治具10の位置合わせ部を利用して、ステージ30の予め定められた場所に半導体試験治具10をのせる。具体的には、まず、切り欠き部12aをステージ30の突起部34の側面にあてて半導体試験治具10の方向を確定する。その後、半導体試験治具10をステージ30に近づけ、突起部36を穴12bに挿入する。このように、位置合わせ部を利用して半導体試験治具10をステージ30の予め定められた場所にのせることで、16個の縦型半導体チップ50を一括して予め定められた場所に位置決めする。
次いで、図7に示すように、第1プローブ42aを枠体14の貫通孔14aを通してベース板12にあてつつ、4本の第2プローブ42bを上面電極50bにあてる。図8は、図7の平面図である。第2プローブ42bは導電部22の直上の上面電極50bと絶縁部24の直上の上面電極50bにあてる。つまり、2本の第2プローブ42bは導電部22の直上に位置し、2本の第2プローブ42bは絶縁部24の直上に位置している。
この状態で、第1プローブ42a及び第2プローブ42bに電流を印加して縦型半導体チップ50の電気的特性を測定する。そうすると、図7に矢印で示す方向に電流が流れる。つまり、第1プローブ42aからベース板12に進んだ電流は絶縁部品26の底面に沿って導電部22と絶縁部24の境界まで進み、当該境界の周辺から下面電極50cに流れる。そして、下面電極50cから上面電極50bを経由して第2プローブ42bへ電流が流れる。
図9は、縦型半導体チップ50の電気的特性を測定する際の縦型半導体チップ50の電流の流れを矢印で示す平面図である。電流は4本の第2プローブ42bに対してほぼ均等に分散される。なお、図9の矢印と逆方向に電流を流してもよい。
縦型半導体チップ50の電気的特性を測定する際の電流は、導電部22と絶縁部24の境界から下面電極50cへ進み、4本の第2プローブ42bに至る。図8に示すように、当該境界から4本の第2プローブまでの距離は均等であるので、第1プローブ42aから4本の第2プローブ42bに至る電流経路長は均等である。よって、縦型半導体チップ50内の電流分布はほぼ均一となり、縦型半導体チップ50の特定部分に電流が集中することを回避できる。これにより、縦型半導体チップ50の発熱及びそれに伴う弊害を抑制できる。
また、本発明の実施の形態1に係る試験方法では、縦型半導体チップ50の下面電極50cに対しベース板12を経由した第1プローブ42aでコンタクトをとるので、ステージ30に電流を流すことは無い。そのため、例えばステージの側面からステージを経由して下面電極に電流を流す場合と比較して、複数の縦型半導体チップ50の配線長を短くできる。しかも、全ての縦型半導体チップ50の電流経路長を均一にできる。なお、第1プローブ42aと縦型半導体チップ50の端部の距離が近い場合は放電が懸念されるが、第1プローブ42aと縦型半導体チップ50の端部の間に枠体14があるので放電を抑制できる。
ベース板12と枠体14をネジ止めで固定すると分解が容易であるので、枠体14を交換したり、枠体14を取り外して洗浄したりする際に便利である。このような利益があるのでベース板12と枠体14は取り外し可能とすることが好ましい。ベース板12と枠体14を取り外し可能に固定する方法としては、ねじ止め以外にも、ベース板12と枠体14の一方に凹部を設け他方に凸部を設けこれらを嵌め合わせる方法がある。
絶縁部品26と枠体14は一体的に形成してもよい。これにより、枠体14をベース板12にねじ止めするだけで絶縁部品26をベース板12に固定できるので、半導体試験治具の組み立てが容易になる。なお、絶縁部品26と枠体14は、絶縁体であれば特に限定されないが、例えばPPS材、PEEK材、又はPES材等の樹脂を材料とする射出成形により形成する。例えば200℃以上の高温環境下で半導体試験治具10を用いる場合は、耐熱性を有するエンジニアリングプラスチックで絶縁部品26と枠体14を作成することが望ましい。
半導体試験治具10の組み立てを容易にするために、複数のチップ設置部20のうちの少なくとも2つのチップ設置部では、凹部と絶縁部品をつなげることが好ましい。本発明の実施の形態1では、図1のY方向に並んだ4つのチップ設置部20について、凹部と絶縁部品をつなげている。
半導体試験治具のチップ設置部の数は16個に限定されず適宜調整することができる。位置合わせ部は切り欠き部12aと穴12bに限定されず、例えば切り欠き、穴、凹部、又は凸部を適宜用いることができる。半導体試験治具10は、縦型半導体チップ50の電気的特性を測定するためだけでなく、縦型半導体チップ50の搬送に用いることも可能である。貫通孔14aの開口径を大きくして、貫通孔14aに積層プローブなどの複数のプローブを通す構成としてもよい。
第2プローブ42bの数は複数であれば特に限定されない。少なくとも1本の第2プローブを導電部22の直上に配置し、少なくとも1本の第2プローブを絶縁部24の直上に配置することで、縦型半導体チップ50内の電流が特定部分に集中することを回避できる。なお、これらの変形は以下の実施の形態に係る半導体試験治具及び試験方法にも応用できる。
以下の実施の形態に係る半導体試験治具及び試験方法については、実施の形態1との共通点が多いので、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2に係る半導体試験治具100の一部断面図である。凹部12dは凹部12dの底面が斜面になるように形成されている。凹部12dの深さは貫通孔14a側から設置部の中央部に向かって減少している。絶縁部品102はこの凹部12dに嵌るように、断面視で鋭角の先端を有する三角形となっている。平面視での導電部22と絶縁部24の境界線は、実施の形態1の導電部22と絶縁部24の境界線と同じ位置にある。なお、半導体試験治具100の全ての凹部と絶縁部品の断面図は図10で表されるとおりである。
図11は、縦型半導体チップ50の試験時の電流の流れを示す図である。電流の流れは矢印で示されている。図11から分かるように、絶縁部品が断面視で四角形に形成された場合と比較して、第1プローブ42aから4本の第2プローブ42bに至る電流の経路長を短縮できる。つまり、実施の形態1と比べるとインダクタンスの低減が可能となる。
ところで、実施の形態1では、絶縁部の直上の第2プローブに流れる電流の経路長と、導電部の直上の第2プローブに流れる電流の経路長に若干の乖離がある(図7参照)。しかし、図11から分かるように、本発明の実施の形態2に係る半導体試験治具100によれば、下面電極50cの1点から縦型半導体チップ50へ電流が流れこむので、4本の第2プローブ42bに流れる電流の経路長をほぼ一致させることができる。
半導体試験治具100は、凹部12dの深さを、複数のチップ設置部のそれぞれについて、貫通孔14a側から中央部に向かって連続的に減少させるものである。これにより、電流経路長の短縮と縦型半導体チップ内の電流密度の均一化が可能となる。この効果を得るために、例えばチップ設置部の貫通孔側から中央部に向かう経路の一部において、凹部の底面を斜面としてもよい。また、凹部の深さを、貫通孔側からチップ設置部の中央部に向かって段階的に減少させてもよい。
実施の形態3.
図12は、本発明の実施の形態3に係る半導体試験治具150の一部断面図である。ベース板12には、凹部12eの側面と凹部12eの底面をつなぐ斜面12e´が形成されている。そして、凹部12eには絶縁部品152が設けられている。縦型半導体チップの試験時には、図13に矢印で示す経路に電流が流れる。ベース板12に斜面12e´を形成することで、図2の場合と比較して電流経路長を短くできる。しかも、凹部の側面と底面が直交して電流経路に尖った角部を形成することがないので、電流集中を回避できる。なお、凹部の上端部分(側面上端部)に面取り加工を施したり、凹部を断面視で角がないように形成したりして、電流集中を確実に防止しても良い。
半導体試験治具150では、貫通孔14aにより露出したベース板12と複数のチップ設置部20の高さを等しくした。この場合、第1プローブ42aの先端位置と第2プローブ42bの先端位置の高低差は、縦型半導体チップ50の厚みと等しい。よって、これらの先端位置の設定が容易にできるので、試験時間を短縮できる。
実施の形態4.
図14は、本発明の実施の形態4に係る半導体試験治具200の平面図である。絶縁部品202は、平面視で導電部22側に凸となるように形成されている。その結果、チップ設置部204の導電部22と絶縁部206の境界線は、導電部22側に凸形状となっている。図15は、試験時の半導体試験治具の一部平面図である。縦型半導体チップ50の上面には上面電極50bに加えてゲート電極50dが形成されている。ゲート電極50dは絶縁部206の直上に位置している。
一般的に、ゲート電極を有する縦型半導体チップを試験する場合、ゲート電極の近傍に電流が集中する。本発明の実施の形態4では絶縁部206を導電部22側に凸になるようにしたので、ゲート電極50dに近い第2プローブ(近傍プローブ)に流れる電流の経路長は、ゲート電極50dから遠い第2プローブ(遠方プローブ)に流れる電流の経路長より長くなり、電流経路長だけを考えれば遠方プローブに電流が集中する。しかし、前述のとおり近傍プローブは遠方プローブよりも電流が流れやすくなっているので、結局、近傍プローブと遠方プローブの電流密度をほぼ等しくすることができる。
上記の特徴を失わない限り、絶縁部206の平面形状を適宜変更することができる。例えば図16、17を参照して変形例について説明する。図16は、変形例に係る半導体試験治具250の平面図である。絶縁部品252が形成されることで、チップ設置部254に絶縁部256が形成されている。導電部22と絶縁部256の境界線は、絶縁部256側に凸形状となっている。
図17は、変形例における試験時の半導体試験治具の一部平面図である。ゲート電極50dは導電部22の直上に位置している。近傍プローブ(左側の2本の第2プローブ42b)は遠方プローブ(右側の2本の第2プローブ42b)よりも導電部22と絶縁部256の境界から離れているので、近傍プローブに流れる電流の経路長は遠方プローブに流れる電流の経路長よりも長い。そのため、電流経路長だけを考えれば遠方プローブに電流が集中する。しかし、近傍プローブは遠方プローブよりも電流が流れやすくなっているので、結局、近傍プローブと遠方プローブの電流密度をほぼ等しくすることができる。
実施の形態5.
図18は、本発明の実施の形態5に係る半導体試験治具300の一部断面図である。絶縁部24には絶縁部品が複数設けられている。具体的には、凹部12fに絶縁部品302が設けられ、凹部12fよりも浅く形成された凹部12gに絶縁部品304が設けられている。チップ設置部20の中央に向かうほど凹部を浅くしている。なお、凹部12fの深さは図2の凹部12cの深さと同じである。
図19は、電流の流れを示す図である。凹部12fよりも浅く形成された凹部12gを設けたため、図2の場合と比較して電流の経路長を短縮できる。さらに、実施の形態2(図10)のように凹部の底面を傾斜面とすると凹部の形成が難しくなるが、凹部12fと凹部12gの底面はともに平坦面であるので形成が容易である。
実施の形態6.
図20は、本発明の実施の形態6に係る半導体試験治具350の一部断面図である。凹部12hは図18の凹部12gよりも短く形成されている。凹部12hには絶縁部品352が設けられている。チップ設置部20の中央部に、凹部12hの底面とベース板12の上面をつなぐ斜面12iが形成されている。斜面12iと絶縁部品352の間は間隙354となっている。
図21は、測定時の半導体試験治具の断面図である。間隙354を設けることで、絶縁部品の数を増加させることなく、電流経路を短縮することができる。間隙354は縦型半導体チップの中央部直下に位置するので、縦型半導体チップの設置上特に問題とならない。第2プローブ42bが間隙354の直上に位置すると第2プローブ42bの荷重により縦型半導体チップ50がダメージを受けるので、第2プローブ42bは導電部22と絶縁部24の直上に位置させる。
実施の形態7.
図22は、本発明の実施の形態7に係る半導体試験治具400の一部断面図である。凹部12jの内壁と絶縁部品402の間に間隙404、406が設けられている。また、絶縁部品402は凹部12jに嵌め合いにより固定されている。具体的には、凹部12jの底面に凸部が形成され、その凸部が絶縁部品402の下面に形成された凹部と嵌合している。このように嵌めあい構造を有することで、絶縁部品402の位置を固定できる。
図23は、測定時の電流の流れを示す図である。高温測定を実施した場合、絶縁部品402の熱膨張による体積増加分を間隙404、406が吸収するので、絶縁部品402が熱膨張して縦型半導体チップ50の位置をずらすことを回避できる。従って、高温で試験を行う場合において測定精度を確保することができる。なお、上記の嵌めあい構造と、間隙404、406のいずれか一方を採用してもよい。
ここまでの各実施の形態に係る半導体試験治具及び試験方法の特徴は、適宜に組み合わせても良い。
10 半導体試験治具、 12 ベース板、 12c 凹部、 14 枠体、 14a 貫通孔、 20 チップ設置部、 22 導電部、 24 絶縁部、 26 絶縁部品、 30 ステージ、 32 平坦面、 34,36 突起部、 40 測定器、 42a 第1プローブ、 42b 第2プローブ、 50 縦型半導体チップ、 50b 上面電極、 50c 下面電極、 50d ゲート電極、 100,150,200,250,300,350,400 半導体試験治具、 102,152,202,252,302,304,352,402 絶縁部品、 204,254 チップ設置部、 206,256 絶縁部、 354,404,406 間隙

Claims (19)

  1. 凹部を有する導電性の材料で形成されたベース板と、
    前記凹部に設けられた、絶縁体で形成された絶縁部品と、
    絶縁体で形成された複数の枠が格子状に設けられ、前記ベース板を複数のチップ設置部に区切るように前記ベース板に固定された枠体と、を備え、
    前記複数のチップ設置部は、それぞれ、平面視で前記ベース板が露出した導電部と、前記絶縁部品が露出した絶縁部と、を有し、
    前記枠体のうち、平面視で前記絶縁部と接する部分に前記ベース板を露出させる貫通孔が形成されたことを特徴とする半導体試験治具。
  2. 前記絶縁部品と前記枠体は一体的に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体試験治具。
  3. 前記複数のチップ設置部のうちの少なくとも2つのチップ設置部では、前記凹部と前記絶縁部品がつながっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体試験治具。
  4. 前記凹部の深さは一定であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  5. 前記凹部の深さは、前記複数のチップ設置部のそれぞれについて、前記貫通孔側から中央部に向かって連続的に減少することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  6. 前記凹部の深さは、前記複数のチップ設置部のそれぞれについて、前記貫通孔側から中央部に向かって段階的に減少することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  7. 前記ベース板には、前記凹部の側面と前記凹部の底面をつなぐ斜面が形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  8. 前記凹部は断面視で角がないように形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  9. 前記導電部と前記絶縁部の境界線は、前記複数のチップ設置部のそれぞれを2等分するように前記複数のチップ設置部のそれぞれの中央に位置することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  10. 前記導電部と前記絶縁部の境界線は、前記導電部側に凸形状となることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  11. 前記導電部と前記絶縁部の境界線は、前記絶縁部側に凸形状となることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  12. 前記貫通孔により露出した前記ベース板と前記複数のチップ設置部の高さは等しいことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  13. 前記貫通孔により露出した前記ベース板と前記凹部の前記貫通孔に接する部分の高さは等しいことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  14. 前記貫通孔は前記複数の枠のそれぞれに少なくとも1つずつ形成されたことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  15. 前記導電部と前記絶縁部は1つの平坦面を形成することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  16. 前記凹部の内壁と前記絶縁部品の間に間隙が設けられたことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  17. 前記絶縁部品は前記凹部に嵌め合いにより固定したことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  18. 前記絶縁部には前記絶縁部品が複数設けられたことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の半導体試験治具。
  19. 導電性の材料で形成されたベース板と、前記ベース板に固定された絶縁体で形成された絶縁部品と、前記ベース板を、平面視で前記ベース板が露出した導電部と前記絶縁部品が露出した絶縁部を有するチップ設置部が複数形成されるように区切る、絶縁体で形成された枠体と、を備える半導体試験治具の前記導電部と前記絶縁部に、上面電極と下面電極を有する縦型半導体チップの前記下面電極を接触させる工程と、
    前記半導体試験治具をステージにのせる工程と、
    前記枠体のうち平面視で前記絶縁部と接する部分に前記ベース板を露出させるように設けられた貫通孔に第1プローブをとおして前記第1プローブを前記ベース板にあてつつ、第2プローブを前記導電部の直上の前記上面電極と前記絶縁部の直上の前記上面電極にあてて、前記縦型半導体チップの電気的特性を測定する工程と、を備えたことを特徴とする試験方法。
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