JP2015128790A - 複数電極の溶接トーチ - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数電極を備える溶接トーチによる溶接の、溶接スタート,エンド時のビード不具合を防止する。【解決手段】 トーチの中心軸に平行に延びる略平板状の絶縁部材1a,1b;それぞれに電極収納空間およびそれに連なるノズルがあって、該絶縁部材を間において対向する第1および第2チップ基体2a,2b;各チップ基体の電極配置空間に進入した第1および第2非消耗電極12a,12b:および、前記絶縁部材を挟んだ第1および第2チップ基体を該絶縁部材と共に一体に支持する絶縁体である枠体18:を備える。絶縁ブロックを貫通してチップ基体にねじ24,25をねじ込んで、絶縁ブロックにチップ基体を固定。又は、枠体18をトーチ外筒20の先端に着脱可に結合する固定具22a,22bで固定。【選択図】 図1

Description

本発明は、1つのトーチに複数電極を備える溶接トーチに関する。
従来の1トーチによるプラズマアーク溶接では、キーホール溶接を高速化すると、ビード形状が、中央部が盛り上がった凸形状で縁部が下がったアンダーカットができるため、高速化が難しい。2本トーチによるワンプール高速化もあるが、ワンプールとするにはトーチ同士を大きく傾けなければならず、引き合うアーク力と傾けたことによる磁気吹きで、アークが乱れやすく、不安定であった。
これを改善するために本出願人は1個のインサートチップに2個又は3個のノズルと各ノズルに連通する電極配置空間を形成して2個又は3個の非消耗電極で形成するプラズマアークでワークの複数点に同時に溶接加工を施すプラズマトーチを提供した(例えば特許文献1,2)。特許文献2には、2個の非消耗電極でプラズマアークを、さらに1個の非消耗電極でTIGアークを生成する、プラズマ溶接とTIG溶接を同時に溶接加工する3電極トーチも提示した。特許文献3には、2個のノズル部材を1つのインサートチップに脱着可に装備するプラズマトーチを提示した。これらの複数電極トーチは、2個又は3個の電極配置空間と、同一直径線上に分布し各電極配置空間にそれぞれが連通し前記直径線と平行な溶接線に対向して開いた2個又は3個のノズルと、を備えるインサートチップ、および、該チップを装備し各電極配置空間に各非消耗電極を挿入したプラズマトーチあるいはプラズマ・TIG混成トーチである。
これらの、複数電極を備える溶接トーチによれば、複数のアークで1つの溶融プールを形成する、ワンプール複数アークの溶接をすることができる。プラズマアークの横断面は、溶接の進行方向(y)に長細い熱源となるため、熱量に対するビード幅(x方向)は狭く抑えられ、高速化しても、高温割れが発生しない。また、ワンプール複数アークとすることで、表ビードを平らにすることができる。溶接の進行方向のアーク間隔が狭いため、短い溶接長のワーク(母材:溶接対象材)でも、同一パスでの溶接が可能であり、高速化ができる。また、アーク間隔が狭いため、後行アークは先行アークによる溶融プールを加熱するので、低入熱の後行溶接が可能である。
特開2011− 50982号公報 特開2011−224587号公報 特開2012−157868号公報
ところが複数電極を備える溶接トーチの、上述の複数アークによる短距離複数点の同時溶接では、第1チップ基体(2a)および第2チップ基体(2b)が一体形で電気的に同電位であることから、第1ノズル部材(7a)および第2ノズル部材(7b)も同電位であるため、アークスタート部で一時的に第1ノズル部材(7a)を流れる先行アーク電流がアップする現象が起こり、幅広ビードやビードの溶け落ちが発生することがある。
これは、先行アークが発生している状態で後行アークを発生させた瞬間(着火電流〜溶接電流まで上昇する間)、後行アークの電圧は先行アークの電圧よりも2〜4V程高くなり、この差分によって、後行アーク電流が20〜30A程減少して先行アーク電流にその分が加算されるためである。なお、後行アーク電流が定常電流になると、先行アークおよび後行アークがほぼ同電圧となるので、この現象は消滅する。
本発明は、複数電極を備える溶接トーチによる溶接の、溶接スタート,エンド時のビード不具合を防止することを目的とする。
(1)トーチの中心軸に平行に延びる略平板状の絶縁部材(1a,1b);
それぞれに電極収納空間およびそれに連なるノズルがあって、該絶縁部材を間において対向する第1チップ基体(2a)および第2チップ基体(2b);
各チップ基体の前記電極配置空間に進入した第1非消耗電極(12a)および第2非消耗電極(12b):および、
前記絶縁部材(1a,1b)を挟んだ第1チップ基体(2a)および第2チップ基体(2b)を該絶縁部材と共に一体に支持する絶縁体である枠体(18):
を備えることを特徴とする、複数電極を備える溶接トーチ。
なお、理解を容易にするために括弧内には、図面に示し後述する実施例の対応又は相当要素の記号もしくは対応事項を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
従来の、複数ノズルが開いた1個のチップ基体を介しての着火(アーク発生)電極から消火(アーク非発生)電極への電流リークは、本発明ではチップ基体が分割されて絶縁部材(1a,1b)で相互が絶縁されていて発生しないので、溶接スタートおよびエンド時のビード不具合を防止することができる。
(1a)は本発明の複数電極を備える溶接トーチの第1実施例であるプラズマトーチの縦断面図、(1b)は該溶接トーチの上端の平面図、(1c)は下端の底面図である。 (2a)は図1の(1b)の2A−2A線縦断面図、(2b)は2B−2B線断面図である。 (3a)は図1に示す第1ヘッドHaの正面図、(3b)は第2ヘッドHbの正面図である。 (4a1)は図1の(1a)に示す、第1チップ基体2aの拡大断面図、(4a2)は拡大平面図、(4a3)は拡大底面図、(4a4)は(4a2)の4A4−4A4線断面図である。(4a5)は(4a1)の右側面図、(4a6)は(4a1)の左側面図である。 (5a1)は図1の(1a)に示す第1絶縁ブロック9aの拡大断面図、(5a2)は拡大平面図、(5b1)は図1の(1a)に示す第1ノズル部材7aの拡大断面図、(5b2)は拡大底面図である。(5c1)は図1の(1a)に示す電極台間絶縁板1bの平面図、(5c2)は左側面図である。(5d1)は図1の(1a)に示すチップ間絶縁板1aの平面図、(5d2)は左側面図である。(5e1)は図1の(1a)に示す枠体18の平面図、(5e2)は縦断面図、(5e3)は横断面図である。 (6a)は図1の(1a)および図3の(3a)に示す第2ヘッドHbを左右反転して装備した1使用態様を示す縦断面図、(6b)は第1ヘッドHaも左右反転して装備したもう1つの使用態様を示す縦断面図である。 (7a)は本発明の第2実施例であるプラズマトーチの縦断面図、(7b)は該溶接トーチの上端の平面図である。 (8a)は図7の(7b)の8A−8A線縦断面図、(8b)は8B−8B線断面図である。 (9a)は図7に示す第1ヘッドHaの正面図、(9b)は第2ヘッドHbの正面図である。 (10a1)は図7の(7a)に示す、第1チップ基体2aの拡大断面図、(10a2)は拡大平面図、(10a3)は拡大底面図、(10a4)は(10a2)の10A4−10A4線断面図である。(10b1)は図7の(7a)に示す第2チップ基体2bの拡大断面図、(10b2)は拡大平面図、(10b3)は拡大底面図、(10b4)は(10b2)の10B4−10B4線断面図である。 (11a1)は図7の(7a)に示す第1絶縁ブロック9aの拡大断面図、(11a2)は拡大平面図、(11c1)は図7の(7a)に示す電極台間絶縁板1bの平面図、(11c2)は左側面図である。(11d1)は図7の(7a)に示すチップ間絶縁板1aの平面図、(11d2)は左側面図である。(11e1)は図7の(7a)に示す枠体18の平面図、(11e2)は縦断面図、(11e3)は横断面図である。 (12a)は図7の(7a)および図9の(9a)に示す第1ヘッドHaを左右反転して装備した1使用態様を示す縦断面図、(12b)は第2ヘッドHbも左右反転して装備したもう1つの使用態様を示す縦断面図である。 本発明の第3実施例であるプラズマトーチの縦断面図である。 図13に示す第1ヘッドHaの、図13紙面と直交する縦断面図である。 (15a1)は図13に示す、第1チップ基体2aの拡大断面図、(15a2)は拡大平面図、(15a3)は拡大底面図、(15a4)は(15a2)の15A4−15A4線断面図である。(15b1)は図13に示す第2チップ基体2bの拡大断面図、(15b2)は拡大平面図、(15b3)は拡大底面図、(15b4)は(15b2)の15B4−15B4線断面図である。 (16a1)は図13および図14に示す給電台28aの縦断面図、(16a2)は平面図、(16a3)は(16a2)の16A3−16A3線断面図、(16c1)は図13に示す電極台間絶縁板1bの平面図、(16c2)は左側面図である。(16d1)は図13に示すチップ間絶縁板1aの平面図、(16d2)は左側面図である。 (17a)は図13に示す第1ヘッドHaを左右反転して装備した1使用態様を示す縦断面図、(17b)は第2ヘッドHbも左右反転して装備したもう1つの使用態様を示す縦断面図である。
(2)前記第1および第2チップ基体(2a,2b)の、前記絶縁部材(1a)に対向する面に、シールドガスをチップ基体側面に沿ってトーチ先端に流す通流溝(29a,29b)がある、上記(1)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ(図3)。
これによれば、第1,第2チップ基体(2a,2b)の間隙となる通流溝(29a,29b)をシールドガスが流下して電離ガスを吹き飛ばすので、第1,第2チップ基体(2a,2b)間の絶縁分離機能が高く、プラズマアーク発生電極(着火電極)から第1,第2チップ基体(2a,2b)を介しての、プラズマアーク非発生電極(消火電極)直下への電流リークを遮断する効果が高い。
(3)前記第1および第2チップ基体(2a,2b)の、前記枠体(18)に対向する側面に、シールドガスをチップ基体側面に沿ってトーチ先端に流す通流溝(29c,29d)がある、上記(1)又は(2)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ(図3)。
これによれば、第1,第2チップ基体(2a,2b)の側面の通流溝(29c,29d)をシールドガスが流下するので、トーチヘッド部のシールド効果が高い。
(4)前記絶縁部材(1a)のチップ基体に対向する面に、シールドガスをチップ基体側面に沿ってトーチ先端に流す通流溝(1c)がある、上記(1)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ(図11の(11d1))。
これによれば、第1,第2チップ基体(2a,2b)の間隙をシールドガスが流下して電離ガスを吹き飛ばすので、第1,第2チップ基体(2a,2b)間の絶縁分離機能が高く、プラズマアーク発生電極(着火電極)から第1,第2チップ基体(2a,2b)を介しての、プラズマアーク非発生電極(消火電極)直下への電流リークを遮断する効果が高い。
(5)前記枠体(18)の、第1,第2チップ基体(2a,2b)の側面に接する内面には、シールドガスをチップ基体の側面に沿ってトーチ先端に流す多数の溝(19)がある、上記(1)又は(2)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ(図11の(11e1))。
(6)第1非消耗電極(12a)は、第1電極台(11a),第1絶縁ブロック(9a)および第1チップ基体(2a)をこの順に貫通し;第2非消耗電極(12b)は、第2電極台(11b),第2絶縁ブロック(9b)および第2チップ基体(2b)をこの順に貫通し;第1および第2チップ基体(2a,2b)に、前記枠体(18)がねじ留め(26)された;上記(1)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ(図2の(2a))。
(7)第1および第2絶縁ブロック(9a,9b)がトーチ外筒(20)にねじ留め(23)され;第1および第2電極台(11a,11b)ならびに第1および第2絶縁ブロック(9a,9b)を貫通し第1および第2チップ基体(2a,2b)に螺合するねじ(24,25)の締付けによって、第1電極台(11a),第1絶縁ブロック(9a)および第1チップ基体(2a)が一体に固着され、かつ、第2電極台(11b),第2絶縁ブロック(9b)および第2チップ基体(2b)が一体に固着された;上記(6)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ(図1の(1b),図2の(2a))。
(8)前記枠体(18)をトーチ外筒(20)の先端に着脱可に結合する固定具(22a,22b);を備える上記(1)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ(図7の(7a),図13)。
(9)第1チップ基体(2a)の先端が第2チップ基体(2b)の先端よりも、トーチ先端より突出する方向に突出した、上記(1)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ(図1の(1a),図7の(7a),図13)。
これによれば、第1チップ基体(2a)および第1非消耗電極(12a)を主要素とする第1ヘッド(Ha)を先行溶接に、第2チップ基体(2b)および第2非消耗電極(12b)を主要素とする第2ヘッド(Hb)を後行溶接に定めて、第1および第2チップ基体(2a,2b)の先端を結ぶ仮想線が溶接対象材(母材)の表面に平行になるようにトーチ姿勢を設定することにより、溶接トーチが、後行方向に傾斜した前進角となる。先行ノズル(8a)および後行ノズル(8b)と母材の距離が等しく、該距離(母材に対するトーチの距離)の設定が容易である。
(10)第1チップ基体(2a)のトーチ軸方向の長さが第2チップ基体(2b)より長い、上記(9)に記載の複数電極を備える溶接トーチ。
トーチ外筒(20)内の第1および第2のチップ基体(2a,2b)の上端を同一位置にすると、第1チップ基体(2a)の先端が第2チップ基体(2b)の先端よりも、トーチ先端より突出する方向に突出するので、溶接トーチを、後行方向に傾斜した前進角とし、先行ノズル(8a)および後行ノズル(8b)と母材の距離を容易に等しく設定できる。
(11)第1チップ基体(2a)および第2チップ基体(2b)は、中央に前記ノズル(8a,8b)が開いた笠部,該笠部に連続する幹部および該幹部の内空間である前記電極収納空間がある第1ノズル部材(7a)および第2ノズル部材(7b)を含む、上記(1)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ(図1の(1a),図7の(7a),図13)。
高熱によりノズル部材の下端のノズル部分が変形又は熔損したとき、該ノズル部材を新品と取り替えて、チップ基体はそのまま使用して、メンテナンスコストを安くすることができる。
(12)前記幹部に雄ねじ(30a,30b)があり、前記チップ基体(2a,2b)の雌ねじ穴への前記ノズル部材(7a,7b)のねじ込みによって前記ノズル部材の笠部(7a,7b)が前記チップ基体(2a,2b)の先端面に圧接した;上記(11)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ(図1の(1a),図7の(7a))。
(13)前記幹部に雄ねじ(30a,30b)があり、該雄ねじに螺合する袋ナット(27a,27b)の締込みによって前記ノズル部材の笠部(7a,7b)が前記チップ基体(2a,2b)の先端面に圧接した;上記(11)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ(図13,図14)。
(14)前記笠部(7a,7b)の下向きテーパ面には、笠部(7a,7b)を固定保持して滑りを阻止するための掴み溝(31a,31b)がある;上記(12)又は(13)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ(図1の(1c),図5の(5b1,5b2))。
(15)前記枠体(18)の、前記第1および第2チップ基体(2a,2b)を収納する内空間は横断面が4角形であり、第1および第2チップ基体(2a,2b)は、前記枠体(18)に収納される部位が、4角柱形である、上記(1)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
(16)第1チップ基体(2a)のトーチ中心軸に平行な基体中心軸より溶接方向に変位した位置に第1ノズル(8a)がある上記(15)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
これによれば、第1チップ基体(2a)を中心軸を中心に180°廻すことにより、すなわち左右を反転することにより、第1および第2ノズル(7a,7b)間の距離が変わる。2種のノズル間隔の1つを選択できる。
(17)第2チップ基体(2b)のトーチ中心軸に平行な基体中心軸より溶接方向に変位した位置に第2ノズル(8b)がある上記(15)又は(16)に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
これによれば、第2チップ基体(2b)を中心軸を中心に180°廻すことにより、すなわち左右を反転することにより、第1および第2ノズル(7a,7b)間の距離が変わる。2種のノズル間隔の1つを選択できる。第1チップ基体(2a)のトーチ中心軸に平行な基体中心軸より溶接方向に変位した位置に第1ノズル(8a)がある態様では、3種のノズル間隔の1つを選択できる。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
−第1実施例(図1〜図6)−
図1の(1a)に、本発明の複数電極を備える溶接トーチの1実施例であるプラズマトーチの縦断面を示し、図1の(1b)に、(1a)に示す溶接トーチの外筒20の内部を上方から見下ろして示す。図1に示したプラズマトーチは、プラズマ溶接を行う形態のものである。このプラズマトーチのチップ基体は、第1チップ基体2aと第2チップ基体2bに分かれており、両者間に耐熱性のチップ間絶縁板1aがある。第1および第2チップ基体2a,2bは、トーチ外筒20の下方部分に該当する4角枠状の枠体18、に収納される部位が、4角柱形である。第1チップ基体2aはトーチ外筒20の内部の第1絶縁ブロック9aの下部に固定されている。第1絶縁ブロック9aの上部には第1電極台11aが固定されている。同様に、第2チップ基体2bは第2絶縁ブロック9bの下部に固定されている。第2絶縁ブロック9bの上部には第2電極台11bが固定されている。第1,第2絶縁ブロック9a,9b間と第1,第2電極台11a,11b間に電極台間絶縁板1bがある。
各チップ基体2a,2bには、第1ノズル部材7aおよび第2ノズル部材7bが、その上端の雄ねじを各チップ基体2a,2bの上端部の雌ねじ穴に下方からねじ込むことによって、装着されている。第1および第2ノズル部材7a,7bは、中央にノズル8a,8bが開いた笠部,該笠部に連続する幹部および該幹部の内空間である電極収納空間がある。前記幹部に雄ねじ30a,30bがあり、ノズル基体2a,2bの雌ねじ穴へのノズル部材のねじ込みによってノズル部材の笠部7a,7bがチップ基体2a,2bの先端面に圧接している。笠部7a,7bの下向きテーパ面には、笠部7a,7bをスパナやペンチなどの工具で固定保持して滑りを阻止するための掴み溝31a,31bがある。
各チップ基体2a,2bの各ノズル部材7a,7bの内空間である電極収納空間に、第1,第2センタリングストーン10a,10bで位置決めされた第1,第2タングステン電極(非消耗電極)12a,12bの各先端部が進入し、ノズル基体2a,2bのノズル8a,8bに対向している。
第1タングステン電極12aは、第1電極台11a,第1絶縁ブロック9aおよび第1チップ基体2aをこの順に貫通し、第2タングステン電極12bは、第2電極台11b,第2絶縁ブロック9bおよび第2チップ基体をこの順に貫通し、それぞれ第1電極台11aおよび第2電極台11bに電気接続されかつ固定されている。
第1および第2チップ基体2a,2bに、枠体18がねじ26で固定されている(図2の(2a))。第1および第2絶縁ブロック9,9bがトーチ外筒20にねじ23で固定され、第1および第2電極台11a,11bならびに第1および第2絶縁ブロック9a,9bを貫通し第1および第2チップ基体2a,2bに螺合するねじ24,25の締付けによって、第1電極台11a,第1絶縁ブロック9aおよび第1チップ基体2aが一体に固着され、かつ、第2電極台11b,第2絶縁ブロック9bおよび第2チップ基体2bが一体に固着されている(図1の(1b),図2の(2a))。
第1電極台11aには、第1タングステン電極12aを覆う第1パイロットガス管14a,第1シールドガス管15a,第1注水管16aおよび第1配水管17aが接続されている。同様に、第2電極台11bには、第2タングステン電極12bを覆う第2パイロットガス管14b,第2シールドガス管15b,第2注水管16bおよび第2配水管17bが接続されている。
図5の(5a1)に第1絶縁ブロック9aの上端面を、(5a2)に中央縦断面を示す。第2絶縁ブロック9bは第1絶縁ブロック9aと同一形状である。図2の(2a)に示すように、第1電極固定ねじ13aで第1タングステン電極12aを第1電極台11aの壁面に押しつけることにより、第1タングステン電極12aは、第1電極台11aに固定され電気接続されている。第2タングステン電極12bも同様な形態で第2電極台11bに固定され電気接続されている。第1パイロットガス管14aに注入されるパイロットガスは、第1パイロットガス管14aから第1電極台11a,第1絶縁ブロック9aおよび第1チップ基体1aの流体孔を通って第1ノズル部材7aの電極収納空間に入り、そして第1ノズル8aを通ってトーチ先端の下方に流出する。
図2の(2b)に示すように、第1注水管16aに注入される冷却水は、第1注水管16aから第1電極台11a,第1絶縁ブロック9aおよび第1チップ基体1aの水流路を通って第1チップ基体1aの先端部に至りそして横流路を通り、さらに第1チップ基体1a,第1絶縁ブロック9aおよび第1電極台11aの水流路を通り第1配水管17aを通してトーチ外に流出する。
同様に、第2パイロットガス管14bに注入されるパイロットガスは、第2パイロットガス管14bから第2電極台11b,第1絶縁ブロック9bおよび第2チップ基体1bの流体孔を通って第2ノズル部材7bの電極収納空間に入り、そして第2ノズル8bを通ってトーチ先端の下方に流出する。第2注水管16bに注入される冷却水は、第2注水管16bから第2電極台11b,第2絶縁ブロック9bおよび第2チップ基体1bの水流路を通って第2チップ基体1bの先端部に至りそして横流路を通り、さらに第2チップ基体1b,第2絶縁ブロック9bおよび第2電極台11bの水流路を通り第2配水管17bを通してトーチ外に流出する。
上述の第1要素群によって第1ヘッドHaが、第2要素群によって第2ヘッドHbが構成されている。図3の(3a)には第1ヘッドHaの外観を、図3の(3b)には第2ヘッドHbの外観を示す。
図1を再度参照する。第1ヘッドHaと第2ヘッドHbは4角柱形であり、それらの間に平板状のチップ間絶縁板1aおよび電極台間絶縁板1bを挟んで、一部はトーチ外筒に挿入され、一部はフランジ付4角枠状の枠体18に挿入されている。電極台11a,11bおよび絶縁ブロック9a,9bを貫通しチップ基体2a,2bにねじ込まれたねじ24,25の締め込みによってねじ24,25が電極台11a,11bおよび絶縁ブロック9a,9bを締め付け、これにより電極台11a,11b,絶縁ブロック9a,9bおよびノズル部材2a,2bが一体固定である。したがって、トーチ外筒20に絶縁ブック9a,9bを留めるねじ23を外しても、また、基体2a,2bに枠体18を留めるねじ26を外しても、ヘッドHa,Hbの、図3に示す組み立て姿勢は崩れない。
再度図1を参照する。枠体18にはシールドキャップ21がねじで固定されている。この実施例では、シールドキャップ21は大要で4角筒型であるが、溶接進行方向で後方(溶接直後箇所)のシールドを長くするために、該後方の上方までひさし21fを伸ばしたものである。
この実施例では、チップ間絶縁版1aの表裏面および枠体18の内面は平面であり、枠体18の内面が、第1,第2チップ基体2a,2bの、シールドガス供給孔6a,6bに連通し基体2a,2bを周回する水平リング状に分布する外溝に対向する。チップ基体2a,2bの、チップ間絶縁版1aおよび枠体18に対抗する側面には、図3および図4に示すように、縦方向(垂直方向)に延びる多数の溝19a〜dが刻まれている。
図4に示すように、第1,第2チップ基体2a,2bには、第1,第2ノズル部材通し穴3a,3b、第1,第2排水孔4a,4b、第1,第2注水孔5a,5b、および、第1,第2シールドガス供給孔6a,6bがある。第1,第2シールドガス管15a,15bに供給されるシールドガスは、第1,第2シールドガス供給孔6a,6bを通り、基体2a,2bを周回する外溝に出て、そして枠体18の内面に対向する多数の溝29c,29dを通ってシールドキャップ21の内部に噴出する。このシールドガス流は第1,第2チップ基体2a,2bの外周面に沿って流下してシールドキャップ21の先端開口から母材に向けて流出する。チップ基体2a,2bの、チップ間絶縁板1aに対向する多数の通流溝29a,29b(図3)を通ったシールドガスは、第1,第2チップ基体2a,2bの間隙を流下して電離ガスを吹き飛ばすので、第1,第2チップ基体2a,2b間の絶縁分離機能が高い。
第1ノズル部材通し穴3aには、図5の(5b1)および(5b2)に示す第1ノズル部材7aが挿入されている(図1の(1a))。第1ノズル部材7aの先端(下端)には、中央にノズル8aが開いた笠部,該笠部に連続する幹部および該幹部に連続する雄ねじ部があって、前記幹部と雄ねじ部の間にシール材であるOリング(図1の(1a))があり、内部にノズル8aに連通する電極配置空間がある。
第2チップ基体2bの背丈(トーチ中心軸が延びる方向の長さ)は、第1チップ基体2aの背丈よりも短いが、第2ノズル部材2bは第1ノズル部材と同一寸法である。これにより、図1の(1a)に示すように、第1チップ基体2aのノズル部材7aの先端が第2ノズル部材2bのノズル部材7bの先端よりも、下方に突出している。シールドキャップ21の下端縁は、ノズル8a,8bが位置する仮想平面に平行であるので、傾斜している。これにより、第1ヘッドHaを先行溶接に、第2ヘッドHbを後行溶接に定めて、第1および第2ノズル7a,7bが位置する仮想平面が溶接対象材の表面に平行になるようにトーチ姿勢を設定することにより、溶接トーチを、後行方向に傾斜した前進角姿勢とすることができる。先行ノズル8aおよび後行ノズル8bと母材の距離を等しく設定することができ、また前進角を調整して少々異なった距離に設定することもできる。
第1,第2ノズル部材通し穴3a,3bの中心軸は、第1,第2チップ基体2a,2bの中心軸(チップ基体の上端部(最大幅)の中間点を通る垂直線)よりも右に(第1チップ基体2aの場合)あるいは左に(第2チップ基体2bの場合)ずれているので、図1の(1a)に示す第1ノズル部材7aおよび第2ノズル部材7bが、チップ基体2a,2bに対して同様にずれており、ノズル部材7a,7bの中心軸上にあるノズル8a,8b間距離は短い。このノズル間距離をやや長く設定するには、第1ヘッドHaまたは第2ヘッドHbを、図3に示す配置から、中心軸(縦軸)を中心に180°廻す。すなわち裏返す。これによりノズル8a,8b間距離が少し長くなる。図6の(6a)には第2ヘッドHbを上記のように裏返した形態を示す。第1ヘッドHaの方を裏返してもよい。第1ヘッドHaを裏返すとともに第2ヘッドHbも裏返した形態を、図6の(6b)に示す。この形態ではノズル8a,8b間距離が最も長い。
図1を再度参照する。図示しない各パイロット電源により各タングステン電極12a,12bと各チップ基体2a,2bとの間にパイロットアークを発生させて、電極12a,12bと溶接対象材(母材)の間に、電極側が負で母材側が正のプラズマアーク電流を流す、溶接方向で先行の電極12aに給電するプラズマ電源(本溶接又は予熱用)および溶接方向で後行の電極12bに給電するプラズマ電源(なめ付け溶接又は本溶接用)により、溶接アーク(プラズマアーク)を発生させると、プラズマアーク電流が各電極12a,12bと母材の間に流れて、1プール2アーク溶接が実現する。この溶接態様では、電極12aのプラズマアークによる本溶接又は予熱と、電極12bによるなめ付け溶接又は本溶接とが行われる。すなわち、先行する電極12aで本溶接又は予熱で生成した溶融プールに後行する電極12bでなめ付け溶接又は本溶接のプラズマアークが当たって、例えばキーホール溶接で形成される溶融プールを後方に送り、キーホール溶接で形成される溶融ビードを後行のなめ付け溶接が均す。これにより、母材表面と滑らかにつながるなめ付け溶接ビードとなる。例えば3mm未満の薄板の場合は、キーホール溶接が不可能なため、先行の溶接又は予熱によりビードが形成され、これが後行のなめ付け溶接により、滑らかなビードに変わる。従来のように、大電流ワンプール広幅溶接をするのとは違い、先行,後行ともそれぞれの機能に分け、必要最小限の低い電流で、ビード幅の狭い高速溶接ができる。また、先行アークを予熱として使い、後行アークで本溶接を行う方法でも高速化はできる。
−第2実施例(図7〜図12)−
図7の(7a)に、本発明の複数電極を備える溶接トーチの第2実施例であるプラズマトーチの縦断面を示し、図7の(7b)に、(1a)に示す溶接トーチの外筒20の内部を上方から見下ろして示す。図7に示したプラズマトーチも、プラズマ溶接を行う形態のものである。第2実施例のプラズマトーチの構造の大部分は、上述の図1に示す第1実施例と同様であるが、第2実施例では、第1ヘッドHaと第2ヘッドHbは、平板状のチップ間絶縁板1aおよび電極台間絶縁板1bを挟んで、フランジ付4角枠状の枠体18に挿入されて下支持され、そして4角筒状のトーチ外筒20に挿入されている。上端が枠体18のフランジに当るシールドキャップ21に、第1および第2吊り下げフック20a,20bがあり、トーチ外筒20に装備した、着脱可の固定具である第1および第2アジャストファスナー22a,22bの吊り上げリングがフック20a,20bに係合してそれらを吊り上げている。これにより、枠体18がトーチ外筒20に押し付けられて固定されている。この状態では、枠体18の内面が、第1,第2チップ基体2a,2bの、シールドガス供給孔6a,6bに連通し基体2a,2bを周回する水平リング状に分布する外溝に対向する。枠体18の該内面には、図11の(11e1),(11e2),(11e3)に示すように、縦方向(垂直方向)に延びる多数の溝19が刻まれている。また、(11d1),(11d2)に示すように、チップ間絶縁板1aの、上記周回外溝に下方で接する位置に縦方向に延びる多数の突条が形成され、突条間が溝1cとなっている。すなわち、シールドガスをシールドキャップ21内に吹き込むシールドガス通流溝1c,19が、ノズル基体2a,2bではなく、チップ間絶縁版1aの表裏面と枠体18の内表面に形成されている。
図7の(7a)に示されるアジャストファスナー22a,22bは、上端の略「く」の字形のレバーを引き起こすことにより、吊り上げリングをフック20a,20bから外して、枠体18をトーチ外筒20から分離することができる。すなわち、固定具であるアジャストファスナー22a,22bが、ノズル基体2a,2bを固着した枠体18を、トーチ外筒20に対して着脱可に結合している。
また、第1実施例と同様に、絶縁ブロック9a,9bをトーチ外筒20にねじで止めてもよい。その場合、枠体18およびシールドキャップ21がアジャストファスナー22a,22bにより、トーチ外筒20に対して着脱可に結合される。
第2実施例でも、第2チップ基体2bの背丈(トーチ中心軸が延びる方向の長さ)は、第1チップ基体2aの背丈よりも短いが、第2ノズル部材2bは第1ノズル部材2aと同一寸法である。これにより、図7の(7a)に示すように、第1チップ基体2aのノズル部材7aの先端が第2ノズル部材2bのノズル部材7bの先端よりも、下方に突出している。シールドキャップ21の下端縁は、ノズル8a,8bが位置する仮想平面に平行であるので、傾斜している。これにより、第1ヘッドHaを先行溶接に、第2ヘッドHbを後行溶接に定めて、第1および第2ノズル7a,7bが位置する仮想平面が溶接対象材の表面に平行になるようにトーチ姿勢を設定することにより、溶接トーチを、後行方向に傾斜した前進角姿勢とすることができる。先行ノズル8aおよび後行ノズル8bと母材の距離を等しく設定することができ、また前進角を調整して少々異なった距離に設定することもできる。
第1,第2ノズル部材通し穴3a,3bの中心軸は、第1,第2チップ基体2a,2bの中心軸(チップ基体の上端部(最大幅)の中間点を通る垂直線)よりも右に(第1チップ基体2aの場合)あるいは左に(第2チップ基体2bの場合)ずれているので、図7の(7a)に示す第1ノズル部材7aおよび第2ノズル部材7bが、チップ基体2a,2bに対して同様にずれており、ノズル部材7a,7bの中心軸上にあるノズル8a,8b間距離は短い。このノズル間距離をやや長く設定するには、第1ヘッドHaまたは第2ヘッドHbを、図9に示す配置から、中心軸(縦軸)を中心に180°廻す。すなわち裏返す。これによりノズル8a,8b間距離が少し長くなる。図12の(12a)には第1ヘッドHaを上記のように裏返した形態を示す。第2ヘッドHbの方を裏返してもよい。第1ヘッドHaを裏返すとともに第2ヘッドHbも裏返した形態を、図12の(12b)に示す。この形態ではノズル8a,8b間距離が最も長い。第2実施例のその他の構造および機能は、図1に示す第1実施例と同様である。
−第3実施例(図13〜図17)−
図13に、本発明の複数電極を備える溶接トーチの第3実施例であるプラズマトーチの縦断面を示す。図13に示したプラズマトーチも、プラズマ溶接を行う形態のものである。第3実施例のプラズマトーチの構造の大部分は、上述の図7に示す第2実施例と同様であるが、第3実施例では、ノズル基体2a,2bが短くノズル部材7a,7bがノズル基体2a,2bを下から上に貫通する。ノズル基体2a,2bのノズル部材通し穴に上から挿入したナット(円筒状ナット)27a,27bの雌ねじ穴にノズル部材7a,7bの上端部の雄ねじ30a(図5の(5b1))を受け入れてナットをねじ締め込みすることによって、ノズル部材7a,7bをノズル基体2a,2bに固着している。絶縁ブロック9a,9bとノズル基体2a,2bとの間には、給電台28a,28bを介挿して基体2a,2bからの袋ナット27a,27bの上突出部分を覆っている。電極台11a,11bおよび絶縁ブロック9a,9bを貫通し給電台28a,28bにねじ込まれた通しねじ24a,24b,25a,25bが電極台11a,11b,絶縁ブロック9a,9bおよび給電台28a,28bを締め付けることにより、電極台11a,11b,絶縁ブロック9a,9bおよび給電台28a,28bが一体となる。第3実施例のその他の構造および機能は、図7に示す第2実施例と同様である。
なお、上述の各実施例は2個のチップ基体(2本の非消耗電極)を用いるものであるが、本発明の溶接トーチには、3個以上のチップ基体(3本以上の非消耗電極)と2以上のチップ間絶縁板を用いる形態もある。
Ha:第1ヘッド
Hb:第2ヘッド
1a:チップ間絶縁板
1b:電極台間絶縁板
1c:シールドガス通流溝
2a:第1チップ基体
2b:第2チップ基体
3a:第1ノズル部材通し穴
3b:第2ノズル部材通し穴
4a:第1排水孔
4b:第2排水孔
5a:第1注水孔
5b:第2注水孔
6a:第1シールドガス供給孔
6b:第2シールドガス供給孔
7a:第1ノズル部材
7b:第2ノズル部材
8a:第1ノズル
8b:第2ノズル
9a:第1絶縁ブロック
9b:第2絶縁ブロック
10a:第1センタリングストーン
10b:第2センタリングストーン
11a:第1電極台
11b:第2電極台
12a:第1タングステン電極(第1非消耗電極)
12b:第2タングステン電極(第2非消耗電極)
13a:第1電極固定ねじ
13b:第2電極固定ねじ
14a:第1パイロットガス管
14b:第2パイロットガス管
15a:第1シールドガス管
15b:第2シールドガス管
16a:第1注水管
16b:第2注水管
17a:第1排水管
17b:第2排水管
18:枠体
19:シールドガス通流溝
20:トーチ外筒
21:シールドキャップ
22a,22b:アジャストファスナー
23:留めねじ
24a,24b,25a,25b:通しねじ
26:留めねじ
27a,27b:ナット
28a,28b:給電台
29a〜29d:シールドガス通流溝
30a,30b:雄ねじ
31a,31b:掴み溝

Claims (17)

  1. トーチの中心軸に平行に延びる略平板状の絶縁部材;
    それぞれに電極収納空間およびそれに連なるノズルがあって、該絶縁部材を間において対向する第1チップ基体および第2チップ基体;
    各チップ基体の前記電極配置空間に進入した第1非消耗電極および第2非消耗電極:および、
    前記絶縁部材を挟んだ第1チップ基体および第2チップ基体を該絶縁部材と共に一体に支持する絶縁体である枠体:
    を備えることを特徴とする、複数電極を備える溶接トーチ。
  2. 第1および第2チップ基体の、前記絶縁部材に対向する面に、シールドガスをチップ基体側面に沿ってトーチ先端に流す通流溝がある、請求項1に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  3. 第1および第2チップ基体の、前記枠体に対向する側面に、シールドガスをチップ基体側面に沿ってトーチ先端に流す通流溝がある、請求項1又は2に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  4. 前記絶縁部材のチップ基体に対向する面に、シールドガスをチップ基体側面に沿ってトーチ先端に流す通流溝がある、請求項1に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  5. 前記枠体の、第1,第2チップ基体の側面に接する内面には、シールドガスをチップ基体の側面に沿ってトーチ先端に流す多数の溝がある、請求項1又は2に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  6. 第1非消耗電極は、第1電極台,第1絶縁ブロックおよび第1チップ基体をこの順に貫通し;第2非消耗電極は、第2電極台,第2絶縁ブロックおよび第2チップ基体をこの順に貫通し;第1および第2チップ基体に、前記枠体がねじ留めされた;請求項1に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  7. 第1および第2絶縁ブロックがトーチ外筒にねじ留めされ;第1および第2電極台ならびに第1および第2絶縁ブロックを貫通し第1および第2チップ基体に螺合するねじの締付けによって、第1電極台,第1絶縁ブロックおよび第1チップ基体が一体に固着され、かつ、第2電極台,第2絶縁ブロックおよび第2チップ基体が一体に固着された;請求項6に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  8. 前記枠体をトーチ外筒の先端に着脱可に結合する固定具;を備える請求項1に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  9. 第1チップ基体の先端が第2チップ基体の先端よりも、トーチ先端より突出する方向に突出した、請求項1に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  10. 第1チップ基体のトーチ軸方向の長さが第2チップ基体より長い、請求項9に記載の複数電極を備える溶接トーチ。
  11. 第1チップ基体および第2チップ基体は、中央に前記ノズルが開いた笠部,該笠部に連続する幹部および該幹部の内空間である前記電極収納空間がある第1ノズル部材および第2ノズル部材を含む、請求項1に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  12. 前記幹部に雄ねじがあり、前記チップ基体の雌ねじ穴への前記ノズル部材のねじ込みによって前記ノズル部材の笠部が前記チップ基体の先端面に圧接した;請求項11に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  13. 前記幹部に雄ねじがあり、該雄ねじに螺合する袋ナットの締込みによって前記ノズル部材の笠部が前記チップ基体の先端面に圧接した;請求項11に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  14. 前記笠部の下向きテーパ面には、笠部を固定保持して滑りを阻止するための掴み溝がある;請求項12又は13に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  15. 前記枠体の、前記第1および第2チップ基体を収納する内空間は横断面が4角形であり、第1および第2チップ基体は、前記枠体に収納される部位が、4角柱形である、請求項1に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  16. 第1チップ基体のトーチ中心軸に平行な基体中心軸より溶接方向に変位した位置に第1ノズルがある請求項15に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
  17. 第2チップ基体のトーチ中心軸に平行な基体中心軸より溶接方向に変位した位置に第2ノズルがある請求項15又は16に記載の、複数電極を備える溶接トーチ。
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