JP2015127229A - ボトル容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、合成樹脂製のボトル本体を備えるボトル容器であって、前記ボトル本体が、四角柱状で筒状の胴部を有し、前記胴部の水平方向の断面形状が、長辺と短辺を有する略長方形状であり、前記胴部が、前記長辺を有する長側面と、前記短辺を有する短側面とを有し、前記胴部が、容器内側に突出するリブを有するリブ形成部を前記ボトル本体の高さ方向中央部に備え、該リブが、前記胴部を周回する方向に設けられており、前記胴部は、前記ボトル本体を同じ形状を有する他のボトル本体と起立状態で並べた際に、前記リブ形成部よりも上部及び下部において前記他のボトル本体と面接触する上面接触部及び下面接触部をそれぞれ有し、前記上面接触部の下方に延長した仮想平面、前記下面接触部の上方に延長した仮想平面、及び、前記リブ形成部の外方部が、面一となっている、ボトル容器にある。
【選択図】 図1
Description
そして、ボトル容器は、飲料の取り出しに際して前記ボトル本体の高さ方向中央部を構成する胴部が使用者によって把持される形で取り扱われる。
しかし、ボトル本体を薄肉化すると、例えば、当該ボトル本体の胴部を把持した際に把持に対抗する力が十分に発揮されなくなるおそれを有するため、ボトル容器が持ち難くいものとなるおそれがある。
また、このボトル本体の高さ方向中央部にボトル本体を周回する複数条のリブを設け指先への引っ掛かりを良好にする事がボトル容器の持ち易さを改善する方法として従来採用されている(例えば、特許文献1)。
そのため、ペットボトルなどについても、従来のようにダンボール箱に収容して搬送するのではなく、数本を起立状態で並べたものを熱収縮性フィルムでシュリンクパックすることで束ねて搬送する事が行われるようになって来ている。この時、熱収縮性フィルムの熱収縮によって、シュリンクパック内のペットボトルは外側から押圧力が掛かる。従来のペットボトルの外表面は曲面となっているために、ペットボトルを起立状態で並べるとペットボトルどうしは点接触や線接触した状態となる。
そして、ボトル本体の中央部を細身にしたボトル容器では、ボトル本体の比較的高い位置や低い位置において接触状態が点接触や線接触となり、胴部においては互いに接触しない状態となる。熱収縮性フィルムによる包装時に強い押圧力が発生すると外側に位置するボトル容器は、胴部において前記押圧力に対抗出来なくなってボトル本体が変形するという問題を有する。
これにより、ボトル容器に上下方向に荷重がかかるため、従来のボトル容器は、熱収縮フィルムによる側方からの押圧力と前記荷重によってより一層変形しやすくなるという問題を有する。
なお、ボトル容器に変形が生じるのは、シュリンクパックしたものを積み重ねる場合に限って生じるものではなく、変形を抑制する事は、従来のボトル容器に広く求められている事項である。
前記ボトル本体が、四角柱状で筒状の胴部を有し、
前記胴部の水平方向の断面形状が、長辺と短辺を有する略長方形状であり、
前記胴部が、前記長辺を有する長側面と、前記短辺を有する短側面とを有し、
前記胴部が、容器内側に突出するリブを有するリブ形成部を前記ボトル本体の高さ方向中央部に備え、
該リブが、前記胴部を周回する方向に設けられており、
前記胴部は、前記ボトル本体を同じ形状を有する他のボトル本体と起立状態で並べた際に、前記リブ形成部よりも上部及び下部において前記他のボトル本体と面接触する上面接触部及び下面接触部をそれぞれ有し、
前記上面接触部の下方に延長した仮想平面、前記下面接触部の上方に延長した仮想平面、及び、前記リブ形成部の外方部が、面一となっている、ボトル容器にある。
前記肩部が、前記ボトル本体の外側に向かって湾曲する湾曲部を有し、
前記湾曲部の曲率半径が83mm以上である。
なお、以下においては、ボトル本体の起立姿勢における垂直方向を上下方向又は高さ方向と称する。
図1〜3に示すように、前記ボトル本体1は、水平方向に広がった椀状の底部5と、該底部5の外周に沿って上方に向かって略同じ幅で立設された筒状の胴部2と、該胴部2の上端から上方に向けて先細りに延びた筒状の肩部4と、上端に開口3aを有し、前記肩部4から上方に向けて延びた円筒状の首部3と、を備えている。
図4に示すように、前記胴部2の水平方向の断面形状は、長辺及び短辺を有する略長方形状となっている。
なお、以下の説明は、胴部2の断面における前記長辺を有する側面を長側面とも称し、胴部2の断面における短辺を有する側面を短側面と称する。また、図1〜4では、前方向をFで、後方向をBで、左方向をLで、右方向をRで、それぞれ示している。
前記胴部2は、ボトル本体の内側に突出するリブ2a1と、内側に突出していない非突出部2a2とを有するリブ形成部2aを前記ボトル本体1の高さ方向中央部に備えている。該リブ2a1は、前記胴部2を周回する方向に形成されている。
前記上面接触部2b、前記下面接触部2b’、及び、前記リブ形成部2aの外方部たる非突出部2a2が、面一となっている。また、リブ形成部2aの外方部たる非突出部2a2と上面接触部2bと下面接触部2b’は、図1の右面及び左面である長側面においては、前記非突出部2a’とボトル本体の幅が同一となっている。
前記上接触部2b、前記下接触部2b’と前記リブ形成部2aをあわせた長さ、即ち、前記胴部2は、前記ボトル本体1の高さの2/3以上を有することが好ましい。
前記首部3は、前記蓋(図示せず)が外螺合できるようにネジ山3bを備えている。前記蓋(図示せず)は、キャップ状に形成されており、前記首部3に螺合できるように内側にネジ溝を備えている。
本実施形態のボトル容器は、前記首部3及び前記蓋を螺合することにより閉状態になるように構成され、前記首部3及び前記蓋の螺合を解除することにより開状態になるように構成されている。
前記首部3は、前記ネジ山3bの下方にサポートリング部3cを更に備えている。
また、前記肩部4は、前記ボトル本体1の外側に向かって湾曲する湾曲部6を有する。
さらに、前記肩部4は、略四角錘状に構成される部分である。
前記肩部4の垂直方向の長さは、前記ボトル本体1高さの1/3以下となることが好ましい。
さらに、前記肩部4の水平断面形状が限りなく正円に近い楕円形状であることが好ましい。前記肩部4の水平断面形状における長径と短径との比率は、1.0より大きく1.2よりも小さいことが好ましく、1.0よりも大きく1.15よりも小さいことが好ましい。
ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いて、図1〜4と同様な形状で、肩部を図5、6の形状にしたボトル本体(ボトル本体の高さ:336.0mm、短側面の湾曲部における曲率半径:64.1mm、長側面の湾曲部における曲率半径:78.7mm、質量:31g)を作製した。
次に、ボトル本体に飲料を2.0L詰め、ボトル容器に蓋をして、飲料入りボトル容器を24本作製した。
そして、飲料入りボトル容器を起立状態で縦に3本、横に2本並べたものを熱収縮性フィルムでシュリンクパックして束を作製した。また、この束をもう3つ作製し、合計4つの束を作製した。なお、縦方向のボトル容器の面接触部どうしが当接するようにした。
次に、これらの束を1つのパレットに4段積みし更にこのパレットを2段積みしたことを想定した加重に1.5倍の安全率を掛け合わせた加重を、これらの束に3日間掛け、飲料入りボトル容器の変形の程度を目視にて確認して、飲料入りボトル容器の変形試験を行った。結果を表1に示す。
全体的に厚みを大きくしたこと(質量を34gとしたこと)以外は実施例1と同様に、飲料入りボトル容器の変形試験を行った。結果を表1に示す。
リブよりも上方において前記リブよりも外方に膨出する膨出部が、胴部の全周に設けられていること、及び、ボトル容器の長さが334mmであること以外は、実施例1と同様に、飲料入りボトル容器の変形試験を行った。結果を表1に示す。
よって、本発明によれば、荷重による変形が生じ難いボトル容器を提供することができることがわかる。
肩部を図7、8の形状にしたこと以外は実施例1と同様にしてボトル本体を作製した(ボトル本体の高さ:336.0mm、短側面の湾曲部における曲率半径:119mm、長側面の湾曲部における曲率半径:87.69mm、質量:31g)。
肩部を図9、10の形状にしたこと以外は実施例4と同様にしてボトル本体を作製した(ボトル本体の高さ:336.0mm、短側面の湾曲部における曲率半径:127.7mm、長側面の湾曲部における曲率半径:87.7mm、質量:31g)。
なお、図1〜4は、実施例4の形状を示している。
実施例1、3、4のボトル本体を座屈試験装置(例えば、トップロードテスター ME−1000)に置き、初期設定値の50mm/分の変位速度で、上部からボトル本体に荷重を掛け、肩部が座屈する直前の最大座屈強度を測定した。そして、実施例1の最大座屈強度に対する実施例3、4の最大座屈強度の比(以下、単に「強度比」ともいう。)を算出した。結果を表2に示す。
なお、本試験は、リブ形成部にラベルを貼ったボトル本体に対して行った。
Claims (3)
- 合成樹脂製のボトル本体を備えるボトル容器であって、
前記ボトル本体が、四角柱状で筒状の胴部を有し、
前記胴部の水平方向の断面形状が、長辺及び短辺を有する略長方形状であり、
前記胴部が、前記長辺を有する長側面と、前記短辺を有する短側面とを有し、
前記胴部が、容器内側に突出するリブを有するリブ形成部を前記ボトル本体の高さ方向中央部に備え、
該リブが、前記胴部を周回する方向に設けられており、
前記胴部は、前記ボトル本体を同じ形状を有する他のボトル本体と起立状態で並べた際に、前記リブ形成部よりも上部及び下部において前記他のボトル本体と面接触する上面接触部及び下面接触部をそれぞれ有し、
前記上面接触部の下方に延長した仮想平面、前記下面接触部の上方に延長した仮想平面、及び、前記リブ形成部の外方部が、面一となっている、ボトル容器。 - 前記胴部が、前記短側面の前記リブ形成部の上方及び下方に、水平方向において、前記リブ形成部の外方部よりも外方に膨出する上膨出部及び下膨出部をそれぞれ有している、請求項1に記載のボトル容器。
- 前記ボトル本体が、上端に形成され開口を有する円筒状の首部と、前記上面接触部の上端から首部の下端に向けて先細りする筒状の肩部とを備え、
前記肩部が、前記ボトル本体の外側に向かって湾曲する湾曲部を有し、
前記湾曲部の曲率半径が83mm以上である、請求項1又は2に記載のボトル容器。
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