JP2015126866A - 噴霧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】霧化させる液体の変更を容易且つ迅速に行うことができ、装置を小型化することも容易な噴霧装置を提供すること。【解決手段】本発明の噴霧装置1は、振動面21aを有する圧電体振動子21、圧電体振動子の駆動回路22、及び液容器配置部23を備えた本体2を具備し、液体を収容する収容部と振動面21aに当接される液供給部43とを有する液容器4の液供給部43から振動面に液体を供給して、該液体を超音波振動により霧化させるようにした噴霧装置であり、液容器配置部23は、複数の液容器4を、互いに異なる複数の方向から振動面21aに向けて挿入可能であり、且つ挿入した複数の液容器4を、それぞれの液供給部43が振動面21aに接触した状態に支持可能である。【選択図】図5

Description

本発明は、液体を霧化し、生じた霧を、周囲の空間に供給する噴霧装置に関する。
液体香料や薬液等の液体に超音波振動を加えて霧化する装置が知られている。
また、複数種類の液体を個々に収容する複数の液体収容部を備え、複数種類の液体を、それぞれ別個に液体吸収部材に吸収させて、超音波振動子に導き超音波振動を加えて霧化させるようにした超音波霧機が提案されている(特許文献1参照)。また、特許文献2には、多孔乃至網状薄板を、圧電振動子の霧化作用面に接するように配置し、霧化作用面で霧化された分と実質的に同量の液体が供給されるようにした吸液手段付き霧化器が記載されている。
特開2012−130903号公報 実開平05−49067号公報
特許文献1の超音波霧機は、霧化させたい液体の数と同数の液体収容部を並列配置するものであるため、例えば、霧化させる液体の種類を多くしたい場合には、それに伴い装置も大型化する。また、特許文献2の霧化器においては、多孔乃至網状薄板の存在等により、霧化させる液体を別の種類に迅速に切り替えることは困難であった。なお、特許文献2には、吸液部材を備えた供給手段を圧電振動子上に複数同時に配置することは記載されていない。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る噴霧装置に関する。
本発明は、振動面を有する圧電体振動子、圧電体振動子の駆動回路、及び液容器配置部を備えた本体を具備し、液体を収容する収容部と前記振動面に当接される液供給部とを有する液容器の該液供給部から前記振動面に液体を供給して、該液体を超音波振動により霧化させるようにした噴霧装置であって、前記液容器配置部は、複数の前記液容器を、前記振動面より上方の、互いに異なる複数の方向から該振動面に向けて挿入可能であり、且つ挿入した複数の前記液容器を、それぞれの前記液供給部が前記振動面に接触した状態に支持可能である、噴霧装置を提供するものである。
また本発明は、振動面を有する圧電体振動子、圧電体振動子の駆動回路、及び液容器配置部を備えた本体を具備し、液体を超音波振動により霧化させるようにした噴霧装置に用いられる液容器であって、内部が液体を収容する収容部となっている筒状の軸部と、該軸部の先端部に前記振動面に当接される液供給部とを有し、ペン型に形成されている液容器を提供するものである。
本発明の噴霧装置は、手軽に液体を霧化できて、霧化させる液体の変更を容易且つ迅速に行うことができ、また、装置を小型化することも容易である。
図1は、本発明の噴霧装置の一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す噴霧装置のII−II線断面図である。 図3は、図1に示す噴霧装置に用いた圧電体振動子の断面図である。 図4(a)及び図4(b)は、図1に示す噴霧装置の液容器配置部を上方から見た平面図である。 図5(a)及び図5(b)は、図1に示す噴霧装置の液容器配置部に液容器を配置した状態を示す図で、図5(a)は平面図、図5(b)は正面図である。 図6は、本発明に用いる液容器の一例を示す断面図である。 図7(a)は、本発明に用いる液容器の他の一例を示す断面図であり、図7(b)は、図7(b)に示す液容器に用いた流入速度抑制部材を示す図、図7(c)は、図7(b)に示す流入速度抑制部材を構成する円盤を示す図である。 圧電体振動子の振動面の半径方向の振幅の変化の一例を示すグラフである。 図9(a)〜図9(c)は、圧電体振動子の駆動回路の好ましい構成の説明図で、図9(a)は構成図、図9(a)は周波数可変部の動作フロー図、図9(c)は出力部の動作フロー図である。 図10は、本発明の噴霧装置の他の実施形態における要部(支持ガイド)を示す、(a)平面図及び(b)斜視図である。 図11は、本発明の噴霧装置の更に他の実施形態における要部(支持ガイド)を示す、(a)平面図及び(b)斜視図である。 図12は、本発明の噴霧装置の更に他の実施形態における要部(支持ガイド及びその近傍)を示す斜視図である。 図13は、図12に示す支持ガイドの(a)平面図及び(b)斜視図である。 図14は、液容器を挿通した状態における図13のA−B−C線断面図である。 図15は、本発明の噴霧装置の更に他の実施形態を示す正面図である。 図16(a)〜図16(e)は、図1に示す噴霧装置の更に具体的な形態を示した図であり、図16(a)は正面図、図16(b)は背面図、図16(c)は平面図、図16(d)は底面図、図16(e)は左側面図、図16(f)は右側面図、図16(g)は右斜上方から視た斜視図、図16(h)はIII−III線断面図、図16(i)はIV−IV線断面図、図16(j)はV−V線断面図である。
以下に、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本発明の一実施形態である噴霧装置1は、図1及び図2に示すように、振動面21aを有する圧電体振動子21、圧電体振動子21の駆動回路22、及び液容器配置部23を備えた本体2を具備する。そして、図5に示すように、液容器配置部23に配置された液容器4の液供給部43から振動面21aに液体を供給して、該液体を、超音波振動により霧化させるように構成されている。
本実施形態の装置1について、より詳細に説明すると、図2に示すように、前記本体2は、下部に、圧電体振動子の駆動回路22や電源としての充電池24が収容された下部収容部25を備え、下部収容部25の上方に、液容器4の先端部41が配置される先端部配置空間27が形成されている。
液容器配置部23は、液容器4に当接して、該液容器4を倒れないように支持する支持ガイド26と前述した先端部配置空間27とを有し、その先端部配置空間27の底部に、圧電体振動子21が配置されている。先端部配置空間27は、円柱状をなし、周方向の一部が、霧化させた液体を放散させる空間に向かって開放されている一方、周方向の他の一部は、支持ガイド26と下部収容部25との間に位置する連結部28の壁面によって囲まれている。
なお、本明細書においては、机や台の水平面上に設置した状態において、鉛直方向を上下方向という。また、上下方向に直交する方向のうち、先端部配置空間が開放されている方向を前方F、それとは反対側を後方R、装置やその部分における前記前方側の面を前面(又は正面)、装置やその部分における前記後方側の面を背面ともいう。
連結部28の内部には、送風手段としての送風ファン5が配されており、送風ファン5の回転によって、連結部28の背面に開口した空気導入口32から外部の空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気が、先端部配置空間27の背面に開口した空気導出口33から吹き出されるようになっている。駆動回路22は、基板上に設けられた、集積回路、抵抗、スイッチ等の電子部品及び配線等からなり、充電池24及び圧電体振動子21に電気的に接続されている。下部収容部25の前面には、電子部品としてのスイッチを操作可能な操作スイッチ34が設けられており、操作スイッチ34の押圧により、装置の電源のオンオフ等を行うことができる。下部収容部25の背面の下部には、ACアダプターの接続部35が設けられ、充電池24に繰り返して充電を行うことが可能となっている。
本実施形態における圧電体振動子21は、図3に示すように、扁平な圧電体61、及び該圧電体61との間に中空部63を有するように該圧電体61と結合させた金属板62を備える。金属板62は、圧電体61の周縁部に固定されており、より詳細には、圧電体61は、その片面における周縁部に金属板62が接着剤を介して結合している。金属板62は、プレス成形により、中央部に、中空部63を形成するための凹部62aが形成され、その周囲に、圧電体61の片面の角部に沿う断面形状の段部62bが形成されている。金属板62は、圧電体61の片面のみに設けられている。
圧電体振動子21は、充電池24からの電力により動作する駆動回路22により、配線64及び電極65(例えば銀電極)を介して、圧電体61に周期的に変化する電圧が印可されると、圧電体61が主として平面方向に振動し、それに対応して、金属板62からなる振動面21aが、主としてその法線方向(圧電体振動子21の厚み方向)に超音波振動する。図3に示す圧電体振動子21は平坦な振動面21aを有している。
圧電体61としては、チタン酸・ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸系(PT)、メタニオブ酸鉛(PN)などが使用される。金属板62は、薄くしても機械強度があり、また腐食に対して強度のあるものを好ましく用いることができ、例えば、ステンレス製の板(SUS)やチタン製のもの等を用いることができる。圧電体61としては、例えば(株)タムラ製作所製の圧電体TDSE20等を用いることができ、また該圧電体を厚み約1mmに研磨し径方向(円周方向)の振動を大きくして使用することも好ましい。
本実施形態における圧電体振動子21は、圧電体61、金属板62及び振動面21aが、いずれも平面視において円形であり、また、下部収容部25における、先端部配置空間27に臨む上面部に、振動面21aが上方を向くように固定されている。圧電体振動子21は、振動面21aが鉛直方向の上方に向けられているため、液容器配置部23に液容器4を配置する際に振動面21aに向かっての液容器の挿入が容易であり、また、液容器配置部23による液容器4の支持状態が安定化する。なお、圧電体61と金属板62との結合は、接着剤のみを用いて行っても良いが、接着剤に代えて、あるいは接着剤とともに、ネジやばね、圧電体61と周縁部と金属板62の周縁部とに一体的に嵌合する嵌合部材等の他の結合手段を用いても良い。
本実施形態における支持ガイド26は、図2及び図4に示すように、概略形状がロート状を有する内壁71を有しており、液容器4を挿入する内部空間の水平断面積が、上方に向かって開口する上方開口部から下方に向かって減少している。より具体的には、支持ガイド26は、下方に向かって直径が減少する逆円錐台状の筒状部70を備え、該筒状部70の内面が前記内壁71となっている。
また、支持ガイド26は、液容器配置部23に挿入した液容器4を、液容器の軸方向に離間した2か所に当接して倒れないように支持する、上部支持部73及び下部支持部76を有している。支持ガイド26の筒状部70の内壁71は、装置1の高さ方向における支持ガイド26の中央部付近に、傾斜した環状の段部72を有しており、上部支持部73は、その段部72より下方の肉厚部の上端部に形成された水平断面円弧状の凹欠部74と、凹欠部74を挟んでその両側に形成された一対の突起75,75とからなる。他方、下部支持部76は、支持ガイド26の下端部付近に形成されており、筒状部70の内壁71に仕切部材77を固定して形成した貫通孔からなる。
本実施形態における仕切部材77は、圧電体振動子21の振動面21aの中央部の真上に、中央部を有するとともに、その中央部から支持ガイド26の内壁71に向かって延びる3本の延出部分を有しており、下部支持部76としての貫通孔は、仕切部材77と、支持ガイド26の内壁71における仕切部材77と対向する部分78とに囲まれている。3つの上部支持部73と、仕切部材77によって形成される下部支持部76としての3つの貫通孔とは、支持ガイド26の周方向における同じ位置に形成されている。
本実施形態における液容器配置部23は、このような構成を有することによって、図4(b)に示すように、複数の液容器4を、振動面21aより上方の、互いに異なる複数の方向A〜Cから、振動面21aに向けて挿入可能であり、また、図5に示すように、挿入した複数の液容器4を、それぞれの先端部41を形成する液供給部43が振動面21aに接触した状態に支持可能である。より詳細には、液容器配置部23を、振動面の法線方向から平面視したときに、複数の液容器4を、振動面21aの周囲の互いに異なる複数の方向から該振動面21aに向けて挿入可能である。また、振動面21aの斜め上方から振動面21aに向けて挿入可能である。
図6は、上述した本体2と組み合わせて用いる液容器4の好ましい例を示す図である。図6に示す液容器4は、液体を収容する収容部42aと、該収容部42a内の液体を含浸可能な多孔質体44からなる液供給部43とを有している。液供給部43は、液容器4の先端部41に形成されている。
より具体的には、図6に示す液容器4は、内部が液体の収容部42aとなっている円筒状の軸部42を有し、軸部42の先端部に、収容部42aの内外に亘るように円柱状の多孔質体44が固定され、軸部42から突出した多孔質体44によって液供給部43が形成されている。軸部42の先端側には、キャップ45を螺合、嵌合等により着脱自在に装着可能であり、使用しない保管状態においては、キャップ45を装着しておくことで、液体の蒸発や液体中の成分の揮発等を防止することができる。軸部42の後端部は、液体が漏れださないように封鎖されている。後端部の封鎖は、栓体46を、螺合、嵌合等により脱着自在に固定して行っても良いし、栓体46を脱着不可能に固定したり、後端を封鎖する部分を軸部42の円筒部と一体成形したりして行うこともできる。また、収容部42aには、液体がそのまま収容されていても良いし、収容部42a内に中綿を収容し、該中綿に含浸させた状態として液体が収容されていても良い。中綿を構成する繊維は、天然繊維、再生繊維、合成繊維及びこれらの2以上の組み合わせからなるものとすることができ、また、中綿もしくは中綿を覆う樹脂(PE、PP、PETなど)を着色して、内部に収容されている液体の種類を示す目印とすることもできる。なお、軸部42の形状は円筒状に限らず、その断面が三角形や六角形等の多角形の筒状や、楕円形の筒状でもよい。
液供給部を構成する多孔質体としては、収容部42a内の液体を収容部42a外に導出させ43得る多様なものを用い得るが、毛細管現象によって、液体を収容部42a外に誘導させ得るものが好ましい。このような多孔質体としては、例えば、エステル、ナイロン、アクリルなどの合成樹脂製の原糸を熱成形し、樹脂と溶剤を含浸し乾燥・硬化することで形成されたものが挙げられる。
また、液供給部43として押出し成形品からなるものを用いることもできる。液供給部43として用いる押出し成形品としては、収容部42a内の液体を収容部42a外に導出させ得る多様なものを用い得るが、多孔質体と同じく毛細管現象によって、液体を収容部42a外に誘導させ得るものが好ましい。押出し成型機によって、ポリアセタールコポリマーやポリアセタールホモポリマーなどの樹脂を、液体が保持できる空間を維持させつつ連続的に形成することで製造される。
液容器4は、液供給部43に振動を与えることにより内部の液体が導出され、振動を与えない場合には、実質的に、内部の液体が排出されないものであることが好ましい。
例えば、液容器4は、液供給部43を下方に向けた状態に軸部42を支持して3分間放置しても、内部の液体が液供給部43から滴下しないことが好ましい。この測定は、キャップ45を外して、25℃、1気圧下で行う。
このような液容器としては、例えば、前述した液容器の収容部42a内に中綿を収容し、該中綿に含浸させた状態として液体を収容したものや、図7に示すように、収容部42a内への空気流入の速度を抑制する流入速度抑制部材47を有し、収容部42aからの液体の導出速度を制限して収容部42aからの液体供給速度を抑制したもの等を挙げることができる。図7に示す液容器4Aは、液供給部43の周囲に空気流入部Pを有するが、収容部42a内への空気流入の速度を、スリット48aを有する多数の円盤48からなる流入速度制御部材47により制限して、液供給部43からの液の導出速度を制限している。図7に示す流入速度抑制部材47は、ABS、PE、PP、ナイロン等からなる中央貫通材49が、多数の円盤48の中心部を貫通しており、収容部42a内の液体は、中央貫通材49の端部から液供給部43へと導かれる。
液容器4は、鉛筆やペンと類似の形態として、取扱い性に優れたものとする観点から、軸部の直径L1が、好ましくは3mm以上、より好ましくは7mm以上であり、また、好ましくは30mm以下、より好ましくは20mm以下であり、また、好ましくは3mm以上30mm以下、より好ましくは7mm以上20mm以下である。また、同様の観点から、液容器4は、全長L2(キャップ45部分を除いた全長)が、好ましくは50mm以上、より好ましくは80mm以上であり、また、好ましくは250mm以下、より好ましくは180mm以下であり、また、好ましくは50mm以上250mm以下、より好ましくは80mm以上180mm以下である。
本発明における液容器は、ペン型の液容器であり、内部に前記収容部42aを有する直径3〜30mmの円筒状の軸部42を有し、全長が50〜250mmであり、先端部41に液供給部41を有することが好ましい。
前述の装置1の動作を説明すると、先ず、液容器配置部23に、複数の液容器4を配置する。液容器4は、図4(b)に示す方向A〜Cのうちから2以上を任意に選択して配置する。そして、駆動回路22によって圧電体振動子21を振動させる。振動の周波数は、少なくとも20kHz以上(=超音波振動)であり、また、芳香成分を含有した霧等を遠くまで拡散させる観点等から、好ましくは50kHz〜3MHz、より好ましくは70kHz〜1000kHzである。
これにより、複数の液容器4の液供給部43のそれぞれから供給された液体が、圧電体振動子21の振動によって霧化される。
また、圧電体振動子21を振動させるのと共に、送風ファン5を回転させて、先端部配置空間27に空気を送る。これによって、液体の霧化によって生じた液体の微粒子が、送風ファン5によって発生した空気流に搬送されて、装置1の周囲の空間内に放出される。霧化によって生じた液体の微粒子は空中を浮遊するものの、それ自体の拡散性、特に上昇性は大きくないが、送風ファン5によって発生した空気流に、霧化によって生じた液体の微粒子を搬送させることによって、該微粒子やそれに含まれる芳香成分等の成分を速やかに周囲の空間に拡散させることができる。
本実施形態の噴霧装置1を用いて複数の液容器4から供給した複数の液体を霧化させることには、次の(1)〜(6)のような利点がある。
(1)複数種類の液体を、それぞれ別個に収容した液容器を用意しておくことによって、液容器配置部23に配置する液容器を交換するだけで、霧化させる液体の種類や組み合わせを容易且つ迅速に切り替えることができる。
それにより、例えば芳香成分を含有する液体(以下、液体香料ともいう)を液容器配置部23に配置し、その液体を霧化して、周囲の空間に芳香を拡散させる場合における芳香の種類や質、強度等を容易且つ迅速に変更することができる。
例えば、液体として水のみを収容した液容器と、芳香成分を含有する液体(以下、液体香料ともいう)を収容した液容器とを配置して、両液体を霧化した後に、液体香料を収容した液容器のみを別の液体香料を収容した液容器に交換して、最初の芳香とは異なる芳香を拡散させることができる。「水のみ」という場合の「水」としては、水道水、蒸留水、イオン交換水等を用いることができ、カビ防止等のため防腐剤等を含むものであっても良い。
また、異なる液体香料を収容した複数の液容器を配置して、それらの液体を霧化した後に、一又は二以上の液容器を、最初とは別の液体香料を収容した液容器に交換して、最初の芳香とは異なる芳香を拡散させることもできる。
また、液体として水のみを収容した液容器と、液体香料を収容した液容器とを配置して、両液体を霧化した後に、水のみを収容した液容器を、液体香料を収容した液容器と同一の液体香料を収容した液容器と交換することにより、芳香の質や強度を変化させることもできる。
また、液体として水のみを収容した液容器と、芳香成分を含有する液体(以下、液体香料ともいう)を収容した液容器とを配置して、両液体を霧化した後に、水のみを収容した液容器又は液体香料を収容した液容器の何れか一方の本数を増やすことにより、芳香の質や強度を変化させることもできる。
(2)複数種類の液体を、それぞれ別個に収容した液容器を用いることにより、使用前や使用後の保管中に、液体どうしが混ざったり、互いの液体によって汚染されたり劣化が促進されたりすることを防止することができる。
(3)複数種類の液体を、一つの圧電体振動子の共通する振動面から霧化させるので、複数種類の液体が霧化して生じた複数種類の微粒子を混合状態として放出させることもできる。また、例えば、液体として水のみを収容した液容器と、液体香料を収容した液容器とを液容器配置部23に配置して両液体を霧化させることにより、水の微粒子の周囲に芳香成分の粒子が付着した複合粒子を効率よく生成させることもできる。このような複合粒子は、芳香成分単独の粒子に比べて、薬品のような臭いが抑制され、瑞々しい自然の香りに近い芳香として知覚されやすい傾向がある(特開2012−130903号公報参照)。
(4)液容器配置部23は、振動面21aに対し上方から、複数の液容器を互いに異なる複数の方向から挿入可能となっているため、霧化させたい液体の収容部を並列配置する場合等に比較して、装置1を小型化可能である。
(5)圧電体振動子21として、圧電体と金属板との間に中空部を備えたものを用いたため、液容器4の液供給部が接触する部分の振幅を大きくできる。そのため、噴霧量を増大させたり、1〜8mPa・sの粘度を有する液体を霧化させることも容易となる。この液体は、例えば香料と香料を薄める溶剤を含む液体である。粘度は、B型粘度計(東機産業株式会社製TVB−10)を用いて、液温25℃で、ローターLアダプターを使用して回転数30rpmで測定することができる。
(6)配置箇所が複数あるので、液容器が1本の場合には、配置位置を自由に選べる。
液容器が透明であれば、液容器を上方より挿入して用いるので、内容液の残量が確認しやすく、また、最後まで使い切りをしやすい。
液容器配置部23は、液容器4を取り出しやすくする観点から、図5(b)に示すように、液容器4を、液供給部43が超音波振動子の振動面21aに接触する適正位置に配置した状態において、支持ガイド26又は筒状体70の上端から液容器4が突出する高さTが、20mm以上200mm以下、特に40mm以上150mm以下となるように設計されていることが好ましい。
また、圧電体振動子21の振動面21aは、場所によって圧電体振動子21の厚み方向の振幅の大きさが変化している。図8は、圧電体振動子21の振動面21aの半径方向の振幅の変化の一例を示すグラフであり、横軸は振動面21aの中心から半径方向の距離を示し、縦軸は圧電体振動子21の厚み方向における振動面21aの振幅の大きさを示す。圧電体振動子21の振動面21aに、図8に示すように、定常波(定在波)の振幅のピークが、振動面21aの中央に形成される第1ピークP1から半径方向の外方に向かって同心円状に複数形成される。この場合、液容器配置部23は、第1ピークP1から2つ目の第3ピークP3上又は第3ピークP3よりも内側に位置する領域内に、複数の液容器4の液供給部43の先端を同時に配置可能に設計されていることが好ましく、第2ピークP2上に、複数の液容器4の液供給部43の先端を同時に配置可能に設計されていることが一層好ましい。
第3ピークP3上又は第3ピークP3よりも内側の領域に、液容器4の液供給部43の先端が配置されることにより、液供給部43に、充分な振動振幅を与えて、液供給部43から供給される液を効率的に霧化させることができ、更に、第2ピークP2上に配置することにより、液を効率的に霧化させることができる上に、複数の液容器4の先端部どうしの干渉を回避して、破損、意図しない液の混合等の不都合を防止することもできる。
駆動回路22は、圧電体振動子の共振周波数で動作する固定方式であっても良いが、発振周波数を、中間に共振振動数を含む範囲で繰り返し変動させる発振回路を備えることが好ましい。回路で発振周波数を可変とすることで、液供給部43の振動面21aに対する接触力によって負荷が変動し、それによって金属板21等の共振周波数の変動があっても、安定的に噴霧可能で、連続的な噴霧に比べ圧電体振動子の加熱を防止することができる。
例えば、振動面21aに液供給部43が接触していない状態の共振振動数が、130kHzの場合(125kHzや135kHzでも同様)、図9(a)に示すように、駆動回路22に、周波数可変部と出力部とを設け、周波数可変部により、図9(b)に示すように、120kHzの周波数を発生させた後、1秒の間に140kHzまで変化させ、更に1秒の間の120kHzまで変化させる1サイクルとして、このサイクルを繰り返し、出力部においては、図9(c)に示すように、周波数可変部で発生させた周波数でFET(電界効果トランジスタ)を動作させ、トランスで増幅させて振動子に印加することが好ましい。
「中間に共振振動数を含む」とは、変動させる周波数の範囲の上限と下限との間に共振振動数が含まれるという意味である。
発振周波数を変動させる周波数の上限と下限との差は、噴霧の安定性の観点から、50kHz以下であることが好ましく、さらに30kHz以下であることが好ましく、また5kHz以上であることが好ましい。
次に本発明の他の実施形態について説明する。図10は、本発明の第2実施形態の噴霧装置における支持ガイド26Aを示す図である。図11は、本発明の第3実施形態の噴霧装置における支持ガイド26Bを示す図である。両実施形態の支持ガイド26A、26Bは、内側に複数の角部を具備する筒状部70A、70Bを有している。
詳細には、上述した噴霧装置1における支持ガイド26は、水平断面が円形状の筒状部70を有し、下部支持部26として、支持部材77によって仕切られて形成された貫通孔を有していたが、第2実施形態における支持ガイド26Aは、図10に示すように、水平断面が正方形状の逆四角錐台状の筒状部70Aを有する一方、筒状部70A内が支持部材77のような仕切部材等によって仕切られていない。また、第3実施形態における支持ガイド26Bは、図11に示すように、水平断面が三角形状の逆三角錐台状の筒状部70Bを有する一方、筒状部70B内が支持部材77のような仕切部材等によって仕切られていない。
第2実施形態における支持ガイド26Aは、図10に示すように、筒状部70Aの各角部81の内側に、各角部81に沿うように液容器4を傾斜させて立て掛けることで、該液容器4を、液供給部41が超音波振動子の振動面21aに接触した状態に保持可能である。第2実施形態の噴霧装置は、筒状部70Aの4つの角部81のうちの任意の2つ若しくは3つの角部又は全部の角部に液容器4を同時に配置して使用することができる。
第3実施形態における支持ガイド26Bは、図11に示すように、筒状部70Bの各角部81の内側に、各角部81に沿うように液容器4を傾斜させて立て掛けることで、該液容器4を、液供給部41が超音波振動子の振動面21aに接触した状態に保持可能である。第3実施形態の噴霧装置は、筒状部70Bの3つの角部81のうちの任意の2つ又は全部の角部に液容器4を同時に配置して使用することができる。
支持ガイド26A及び支持ガイド26Bは、液容器4が、筒状部70Aの角部81近傍の内壁に、筒状部70Aの高さ方向に連続して接触する構成としても良いし、液容器4が、筒状部70Aの角部81近傍の内壁に、筒状部70Aの高さ方向における相互に離間した複数の部位で部分的に接触する構成としても良い。
本発明の何れの実施形態においても、液容器配置部23は、液容器4を、その軸芯線L4の鉛直線Lに対する傾斜角度θ(図14参照)が5°以上80°以下、特に7°以上70°以下となるように支持可能であることが、液容器4の先端部41どうしの干渉を避けると共に、液容器4を液容器配置部23に上方から挿入する構造とし易いため好ましい。第2及び第3実施形態に関し、特に説明しない点は、上述した噴霧装置1と同様である。
第4実施形態における支持ガイド26Dは、図12及び図14に示すように、支持ガイド26Dの高さT1が、第1実施形態の支持ガイド26に比較して低くなっており、超音波振動子の振動面21aから支持ガイド26Dの上端までの高さT2よりも、支持ガイド26Dの上端から液容器4が突出する高さTが高くなっている。
第4実施形態における支持ガイド26Dは、図13に示すように、中央部に、液容器4を挿通するための挿通部81を有し、挿通部81の上端に、上方に向かって直径の拡がる挿入ガイド部87が連設されている。挿通部81は、中央空間及び該中央空間から3方向に拡がる液容器保持空間を有し、3つの液容器保持空間それぞれの直径方向外側の端部に、液容器4の周面に当接する水平断面円弧状の上部支持壁82を有している。挿通部81の下部には下部支持板83が設けられている。下部支持板83は、挿通部81の内面に固定された支持部材84を介して、挿通部81の下部に固定されている。
第4実施形態の支持ガイド26Dによれば、複数の液容器4を、振動面21aより上方の、互いに異なる複数の方向から、振動面21aに向けて挿入可能であり、挿入された複数の液容器4のそれぞれに、上部支持壁82の下端部及び下部支持板83の周縁部が当接することによって、それぞれの液容器4を、それぞれの液供給部43の先端部が振動面21aに接触した状態に支持可能である。
第4実施形態の噴霧装置によれば、上述した噴霧装置1と同様の効果が奏されるのに加えて、液容器4の挿入及び引き抜きを一層容易に行うことができるという効果が奏される。
なお、図14に示す液容器4は、液供給部43の直径が4mm以下であるとともに、当該液供給部43の長さL3が、液容器4の全長L2の10%以上である。これにより、液容器4の先端部どうしの干渉が一層生じにくく、また、筆記具である通常のサインペンや蛍光ペン等を、液容器4と誤って使用することを防止することもできる。同様の観点から、4mm以下の直径の液供給部43の長さL3は、好ましくは10mm以上40mm以下であり、より好ましくは15mm以上40mm以下である。また、液供給部43の長さL3は、その液容器4の全長L2の10%以上30%以下であることがより好ましい。また、液供給部43は、液不透過性の合成樹脂又は金属、又はガラスからなる被覆管内に、多孔質体を、その先端部のみが突出するように挿入してなるものであっても良く、それにより乾燥を防止したり、折れたりするのを防ぐことができる。また、図14に示す液容器4は、本発明の各実施形態の噴霧装置に使用することができる。
本発明は、上記の各実施形態に制限されず、種々の変形が可能である。また、各実施形態は、その構成を互いに置換して別の実施形態とすることができる。
例えば、本発明における噴霧装置は、図15に示す噴霧装置1Aのように、液容器配置部が、複数の液容器4のそれぞれに対応する複数の支持ガイド26Eを有するものであっても良く、また、支持ガイドは、前述した装置1の上部支持部及び下部支持部のように、液容器の相互に離間した2か所に当接する支持部を有するもの代えて、液容器4の軸方向に、ある程度の長さに亘って連続して当接する支持部を有するものであっても良い。
また、液容器配置部は、3方向から3本の液容器を同時に挿入可能なものに代えて、2方向から2本の液容器のみを同時に挿入可能なものであっても良く、更に4方向から4本以上の液容器を同時に挿入可能なもの等であっても良い。
また、霧化する液体の量や放散させる芳香の強度を、装置の電力や電力印加のインターバルを変更して調整しても良い。
また、本発明における噴霧装置は、タイマー機能を持たせて、電源を入れてから一定時間、動作した後、電源が自動的に切れるようにしたり、設定した時間に電源が自動的に入るようにしたりしても良い。
また、本発明における噴霧装置は、送風ファン等の送風手段を有しないものであっても良い。また、噴霧装置の電源は、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の充電池(2次電池)に代えて、充電不可能な乾電池や、水素電池等であっても良い。また、ACアダプター等により外部から電気を供給するものであっても良い。
図16(a)〜図16(j)は、本発明の第1実施形態の噴霧装置1について、より具体的な形態を示した図である。
前述した本発明の実施態様に関し、更に以下の付記(噴霧装置等)を開示する。
<1>
振動面を有する圧電体振動子、圧電体振動子の駆動回路、及び液容器配置部を備えた本体を具備し、液体を収容する収容部と前記振動面に当接される液供給部とを有する液容器の該液供給部から前記振動面に液体を供給して、該液体を超音波振動により霧化させるようにした噴霧装置であって、
前記液容器配置部は、複数の前記液容器を、前記振動面より上方の、互いに異なる複数の方向から該振動面に向けて挿入可能であり、且つ挿入した複数の前記液容器を、それぞれの前記液供給部が前記振動面に接触した状態に支持可能である、噴霧装置。
<2>
前記液容器配置部は、挿入した複数の前記液容器を、それぞれの前記液供給部が同時に前記振動面に接触した状態に支持可能である、前記<1>に記載の噴霧装置。
<3>
前記圧電体振動子は、扁平な圧電体、及び該圧電体との間に中空部を有するように該圧電体と結合させた金属板を備える、前記<1>又は<2>に記載の噴霧装置。
<4>
前記圧電体は、その片面における周縁部に前記金属板が接着剤を介して結合されており、該金属板は、プレス成形により、中央部に、前記中空部を形成するための凹部が形成され、その周囲に、前記圧電体の片面の角部に沿う断面形状の段部が形成されている、前記<3>に記載の噴霧装置。
<5>
前記液容器は、ペン型の液容器であり、内部に前記収容部を有する直径3〜30mmの円筒状の軸部を有し、全長が50〜250mmであり、先端部に前記液供給部を有する、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の噴霧装置。
<6>
前記液容器は、前記軸部の先端部に、前記収容部の内外に亘るように円柱状の多孔質体が固定され、前記軸部から突出した多孔質体によって前記液供給部が形成されている、前記<5>に記載の噴霧装置。
<7>
前記液容器は、前記液供給部を下方に向けた状態に前記軸部を支持して3分間放置しても、内部の液体が前記液供給部から滴下しない、前記<5>又は<6>に記載の噴霧装置。
<8>
複数の前記液容器を備える、前記<1>〜<7>の何れか1に記載の噴霧装置。
<9>
複数の前記液容器の少なくとも一つは、前記液体が、芳香成分を含有する液体である、前記<8>に記載の噴霧装置。
<10>
前記駆動回路は、発振周波数を、中間に共振振動数を含む範囲で繰り返し変動させる発振回路を備える、前記<1>〜<9>の何れか1に記載の噴霧装置。
<11>
前記本体が送風手段を有し、前記液体の霧化によって生じた微粒子が、該送風手段によって発生した空気流に搬送されて周囲の空間に放出されるようにした前記<1>〜<10>の何れか1に記載の噴霧装置。
<12>
前記本体は、下部に、圧電体振動子の駆動回路及び充電池が収容された下部収容部を備え、該下部収容部の上方に、液容器の先端部が配置される先端部配置空間が形成されている、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の噴霧装置。
<13>
前記圧電体振動子は、前記下部収容部における、先端部配置空間に臨む上面部に、振動面が上方を向くように固定されている、前記<12>に記載の噴霧装置。
<14>
前記液容器配置部は、前記液容器に当接して該液容器を支持する支持ガイドと、該液容器の先端部が配置される先端部配置空間とを有し、該先端部配置空間の底部に、圧電体振動子が配置されている、前記<1>〜<13>の何れか1に記載の噴霧装置。
<15>
前記液容器配置部は、前記液容器に当接して該液容器を支持する支持ガイドを備え、
前記先端部配置空間は、円柱状をなし、周方向の一部が、霧化させた液体を放散させる空間に向かって開放されている一方、周方向の他の一部は、前記支持ガイドと下部収容部との間に位置する連結部の壁面によって囲まれている、前記<12>〜<14>の何れか1に記載の噴霧装置。
<16>
前記支持ガイドは、概略形状がロート状を有する内壁を有しており、前記液容器を挿入する内部空間の水平断面積が、上方に向かって開口する上方開口部から下方に向かって減少している、前記<14>又は<15>に記載の噴霧装置。
<17>
前記支持ガイドは、内側に複数の角部を具備する筒状部を有している、前記<14>に記載の噴霧装置。
<18>
前記支持ガイドは、前記液容器配置部に挿入した前記液容器を、該液容器の軸方向に離間した2か所に当接して支持する、上部支持部及び下部支持部を有し、該上部支持部は、水平断面円弧状の凹欠部と、凹欠部を挟んでその両側に形成された一対の突起とからなり、前記下部支持部は、支持ガイドの下端部付近に、仕切部材を固定して形成した貫通孔からなる、前記<14>〜<17>の何れか1に記載の噴霧装置。
<19>
前記圧電体振動子は平坦な振動面を有している、前記<1>〜<18>の何れか1に記載の噴霧装置。
<20>
前記圧電体振動子の振動の周波数は、20kHz以上であり、好ましくは50kHz〜3MHz、より好ましくは70kHz〜1000kHzである、前記<1>〜<19>の何れか1に記載の噴霧装置。
<21>
前記液体は、1〜8mPa・sの粘度を有する、前記<1>〜<20>の何れか1に記載の噴霧装置。
<22>
前記発振周波数を変動させる周波数の上限と下限との差は、50kHz以下であることが好ましく、さらに30kHz以下であることが好ましく、また5kHz以上であることが好ましい、前記<10>〜<21>の何れか1に記載の噴霧装置。
<23>
前記圧電体振動子の振動面に、定常波(定在波)の振幅のピークが、該振動面の中央に形成される第1ピークP1から半径方向の外方に向かって同心円状に複数形成される、前記<1>〜<22>の何れか1に記載の噴霧装置。
<24>
前記液容器配置部は、複数の液容器のそれぞれに対応する複数の支持ガイドを有する、前記<1>〜<23>の何れか1に記載の噴霧装置。
<25>
前記液容器配置部は、液容器の軸方向に、所定長さに亘って連続して当接する支持部を有する、前記<1>〜<24>の何れか1に記載の噴霧装置。
<26>
前記圧電体振動子の駆動回路は、霧化する液体の量又は放散させる芳香の強度を、装置の電力や電力印加のインターバルを変更して調整する、前記<1>〜<25>の何れか1に記載の噴霧装置。
<27>
タイマー機能を有し、電源を入れてから一定時間、動作した後、電源が自動的に切れるか、又は設定した時間に電源が自動的に入る、前記<1>〜<26>の何れか1に記載の噴霧装置。
<28>
振動面を有する圧電体振動子、圧電体振動子の駆動回路、及び液容器配置部を備えた本体を具備し、液体を超音波振動により霧化させるようにした噴霧装置に用いられる液容器であって、
内部が液体を収容する収容部となっている筒状の軸部と、該軸部の先端部に前記振動面に当接される液供給部とを有し、ペン型に形成されている液容器。
<29>
前記液供給部の長さが、液容器の全長の10%以上である前記<28>に記載の液容器。
1,1A 噴霧装置
2 本体
21 圧電体振動子
21a 振動面
22 駆動回路
23 液容器配置部
24 充電池(電源)
25 下部収容部
26,26A 支持ガイド
27 先端部配置空間
4 液容器
42a 収容部
43 液供給部
44 多孔質体
5 送風ファン(送風手段)

Claims (10)

  1. 振動面を有する圧電体振動子、圧電体振動子の駆動回路、及び液容器配置部を備えた本体を具備し、液体を収容する収容部と前記振動面に当接される液供給部とを有する液容器の該液供給部から前記振動面に液体を供給して、該液体を超音波振動により霧化させるようにした噴霧装置であって、
    前記液容器配置部は、複数の前記液容器を、前記振動面より上方の、互いに異なる複数の方向から該振動面に向けて挿入可能であり、且つ挿入した複数の前記液容器を、それぞれの前記液供給部が前記振動面に接触した状態に支持可能である、噴霧装置。
  2. 前記液容器配置部は、挿入した複数の前記液容器を、それぞれの前記液供給部が同時に前記振動面に接触した状態に支持可能である、請求項1に記載の噴霧装置。
  3. 前記圧電体振動子は、扁平な圧電体、及び該圧電体との間に中空部を有するように該圧電体と結合させた金属板を備える、請求項1又は2に記載の噴霧装置。
  4. 前記液容器は、ペン型の液容器であり、内部に前記収容部を有する直径3〜30mmの円筒状の軸部を有し、全長が50〜250mmであり、先端部に前記液供給部を有する、請求項1〜3の何れか1項に記載の噴霧装置。
  5. 複数の前記液容器を備える、請求項1〜4の何れか1項に記載の噴霧装置。
  6. 複数の前記液容器の少なくとも一つは、前記液体が、芳香成分を含有する液体である、請求項5に記載の噴霧装置。
  7. 前記駆動回路は、発振周波数を、中間に共振振動数を含む範囲で繰り返し変動させる発振回路を備える、請求項1〜6の何れか1項に記載の噴霧装置。
  8. 前記本体が送風手段を有し、前記液体の霧化によって生じた微粒子が、該送風手段によって発生した空気流に搬送されて周囲の空間に放出されるようにした請求項1〜7の何れか1項に記載の噴霧装置。
  9. 振動面を有する圧電体振動子、圧電体振動子の駆動回路、及び液容器配置部を備えた本体を具備し、液体を超音波振動により霧化させるようにした噴霧装置に用いられる液容器であって、
    内部が液体を収容する収容部となっている筒状の軸部と、該軸部の先端部に前記振動面に当接される液供給部とを有し、ペン型に形成されている液容器。
  10. 前記液供給部の長さが、液容器の全長の10%以上である請求項9に記載の液容器。
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