JP2015125589A - 自動取引装置、撮影方法、および撮影プログラム - Google Patents

自動取引装置、撮影方法、および撮影プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】自動取引装置にかかる負担を抑制しながら、防犯対策として有効な画像を撮影できる自動取引装置、撮影方法、および撮影プログラムを提供する。
【解決手段】自動取引装置10aと自動取引装置10bは、それぞれ他の自動取引装置10としての機能を有する。自動取引装置10aは、自動取引装置10bから自動取引装置10bの周辺の画像の撮影依頼13を受付け、受付けた撮影依頼13に基づいて所定のタイミングでカメラ20aを用いて自動取引装置10aの周辺の画像の撮影を行うことで、自動取引装置10bにとって必要とされるタイミングで自動取引装置10bのカメラ20bと異なる撮影条件で撮影する。
【選択図】図1

Description

自動取引装置、撮影方法、および撮影プログラムに関する。
従来、自動取引装置は、カメラを備え、カメラにより利用者を撮影する事を防犯対策の1つとしている。また、自動取引装置が備えるカメラとは別に自動取引装置設置スペースにカメラを備えて、自動取引装置が備えるカメラで撮影できない範囲を記録することが行われている。
しかしながら、利用者の位置や姿勢によっては、撮影対象がカメラの死角に入るなどして、防犯対策として有効な画像を撮影することができない場合があった。
そこで、複数台の自動取引装置のそれぞれに設けられたカメラが撮影した画像を用いて自動取引装置の周辺状況を検出可能にする技術の提案がある。
特開2010−282488号公報
しかしながら、提案のシステムは、複数の自動取引装置が撮影した画像から生成した広視野画像を用いて不審者候補の検出を行う。そのため、各自動取引装置は、防犯対策として有効な不審者候補が写った画像を撮影できるタイミングであるか否かに関わらず撮影を行い、広視野画像の生成および処理を行っている。
このような撮影、広視野画像の生成および処理は、自動取引装置にかかる負担が大きいという問題があった。
本発明は、この点に鑑みてなされたものであり、自動取引装置にかかる負担を抑制しながら、防犯対策として有効な画像を撮影可能な自動取引装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の自動取引装置は、受付部と、撮影部とを備える。受付部は、他の自動取引装置から撮影依頼を受付ける。撮影部は、受付けた撮影依頼に基づいて所定のタイミングで撮影を行う。
本発明の自動取引装置、撮影方法、および撮影プログラムによれば、自動取引装置にかかる負担を抑制しながら、防犯対策として有効な画像を撮影できる。
第一実施形態における自動取引装置の構成例を示す図である。 第二実施形態における自動取引システムの構成例を示す図である。 第二実施形態における自動取引装置のハードウェア構成例を示す図である。 第二実施形態における制御ユニットの機能ブロック図である。 第二実施形態における利用者の移動とタイムラグの一例を示す図である。 第二実施形態におけるタイムラグテーブルの一例を示す図である。 第二実施形態における自動取引装置の撮影依頼を示すシーケンス図である。 第二実施形態における撮影処理のフローチャートである。 第二実施形態における依頼撮影処理のフローチャートである。 第二実施形態における出金処理のフローチャートである。 第二実施形態における出金不許可処理のフローチャートである。 第三実施形態における自動取引装置の撮影依頼を示すシーケンス図である。
以下、実施形態を図面を参照して説明を行う。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態における自動取引装置の構成例を示す図である。自動取引装置10は、金融機関等における各種取引(出金、入金、振込等)を実施可能な装置である。自動取引装置10は、カメラ20を備え、カメラ20を用いて所定のタイミングで所定の範囲の撮影を行う。撮影された画像は、防犯対策等に利用される。たとえば、自動取引装置10は、カード挿入時や通貨排出時等のタイミングで、自動取引装置10の正面の撮影を行う。
自動取引装置10aと自動取引装置10bは、それぞれが自動取引装置10としての機能を有する。自動取引装置10aに対して自動取引装置10bは、他の自動取引装置10であり、また自動取引装置10bに対して自動取引装置10aは、他の自動取引装置10である。なお、自動取引装置10にとって他の自動取引装置10は、1台に限らず、2以上の自動取引装置10が他の自動取引装置10であってもよい。
以下、自動取引装置10bを他の自動取引装置10とする自動取引装置10aについて説明する。
自動取引装置10aは、受付部11と撮影部12とを備える。受付部11は、自動取引装置10bから撮影依頼13を受付ける。撮影依頼13は、自動取引装置10aの周辺の画像の撮影の依頼である。自動取引装置10は、所定の依頼条件が成立した場合に撮影依頼13を行う。たとえば、自動取引装置10bは、異常を検知した場合に撮影依頼13を行う。撮影依頼13は、たとえば、撮影タイミング、シャッタスピード、撮影時間等の撮影条件を含む。自動取引装置10bは、たとえば、異常を検知するとカメラ20bで静止画像の撮影を行うとともに、自動取引装置10aに対して撮影依頼13を行う。
撮影部12は、受付けた撮影依頼13に基づいて所定のタイミングでカメラ20aを用いて撮影を行う。撮影部12は、カメラ20aを用いて撮影することでカメラ20bと異なる撮影条件(たとえば、異なる撮影位置、撮影範囲、アングル、撮影タイミング、シャッタスピード、撮影時間等)で撮影を行うことができる。
このように自動取引装置10aは、自動取引装置10bから撮影依頼13を受付けて、受付けた撮影依頼13に基づいて所定のタイミングでカメラ20aを用いて撮影を行う。たとえば、所定のタイミングは、撮影依頼で指示されたタイミングであってもよいし、あらかじめ設定されたタイミング(たとえば、タイムラグを設定)であってもよい。
これによれば自動取引装置10は、他の自動取引装置10から撮影依頼を受付けた場合に撮影を行うことができるため、他の自動取引装置10にとって必要とされるタイミング(たとえば、異常を検知したタイミング)で撮影できる。
また自動取引装置10は、他の自動取引装置10と異なる撮影条件で撮影を行うため、自動取引装置10と他の自動取引装置10とは、それぞれ異なるシチュエーションの画像を撮影することができる。このような異なるシチュエーションの画像は、周辺の状況の把握に役立ち、防犯対策として有効である。
すなわち、自動取引装置10は、他の自動取引装置10の撮影条件と異なる撮影条件で撮影を行い、防犯対策として有効な画像を撮影できる。さらに、自動取引装置10は、複雑な処理(たとえば、合成処理、解析処理等)を行わないため、自動取引装置10にかかる負担が過大になることもない。
このように自動取引装置10は、自動取引装置10にかかる負担を抑制しながら、防犯対策として有効な画像を撮影できる。
[第二実施形態]
(全体の概要について)
次に第二実施形態について説明を行う。図2は、第二実施形態における自動取引システムの構成例を示す図である。
自動取引システム100は、金融機関等における各種取引を行うためのシステムである。自動取引システム100は、ホストコンピュータ300と、ホストコンピュータ300とネットワーク400を介して接続する自動取引装置200a、200b、…、(複数の自動取引装置200)とを備える。また、自動取引装置200a、200b、…、は互いに通信可能に接続する。自動取引装置200a、200b、…、は、たとえば、同一の店舗内に配置されている。
自動取引装置200は、表示部221と、カード挿入/排出口231と、通帳挿入/排出口241と、硬貨入出金口251と、紙幣入出金口261と、カメラ271とを含んで構成される。
表示部221は、受付画面や操作方法等を表示する。カード挿入/排出口231は、キャッシュカードの挿入、およびキャッシュカードの排出を行う。通帳挿入/排出口241は、通帳の挿入、および通帳の排出を行う。硬貨入出金口251は、硬貨の入金、および硬貨の出金を行う。紙幣入出金口261は、紙幣の入金および紙幣の出金を行う。カメラ271は、自動取引装置200の正面(利用者が自動取引装置を操作する側)の静止画像を撮影する。なお、カメラ271は、利用者の確認を行うため、自動取引装置200の正面の上部中央に配置されているがこれに限らず、利用者を充分に撮影できる場所に配置されていればよい。
ホストコンピュータ300は、自動取引システム100を管理する。ホストコンピュータ300は、ネットワーク400を介して、自動取引装置200と信号の送受信を行う。たとえば、ホストコンピュータ300は、口座等に関する情報を保持し、自動取引装置200の動作等を管理する。
(自動取引装置のハードウェア構成について)
次に、自動取引装置200のハードウェア構成について図3を用いて説明する。図3は、第二実施形態における自動取引装置のハードウェア構成例を示す図である。
自動取引装置200は、制御ユニット210と、表示ユニット220と、カード処理ユニット230と、通帳処理ユニット240と、硬貨処理ユニット250と、紙幣処理ユニット260と、撮影ユニット270とを有する。制御ユニット210は、自動取引装置200で実行される取引処理、および取引処理を実行する各ユニットを制御する。
表示ユニット220は、表示部221と検知部222とを有する。表示部221は、所定の画面を表示する。表示部221は、操作指示や、取引の結果などを表示する。検知部222は、利用者の入力操作を検知する。検知部222は、表示ユニット220に設置されたタッチパネルの押下げや、入力キーの押下げ等による利用者からの入力を検知する。
カード処理ユニット230は、キャッシュカードをカード挿入/排出口231から挿入/排出する。また、カード処理ユニット230は、挿入されたキャッシュカードの読み取りを行う。通帳処理ユニット240は、通帳を通帳挿入/排出口241から挿入/排出する。また、通帳処理ユニット240は、挿入された通帳の読み取り、および通帳への印字を行う。
硬貨処理ユニット250は、硬貨を硬貨入出金口251から入出金する。紙幣処理ユニット260は、紙幣を紙幣入出金口261から入出金する。撮影ユニット270は、カメラ271を制御して自動取引装置200の前方範囲の撮影を行う。
制御ユニット210は、CPU(Central Processing Unit)210aと、RAM(Random Access Memory)210bと、HDD(Hard disk Drive)210cと、グラフィック処理部210dと、通信制御部210eと、入出力インタフェース210fとを備えており、これらの各部はバス210gで相互に接続されている。
CPU210aは、RAM210b、HDD210c等の記憶媒体に記憶された各種プログラムを実行することにより、自動取引装置200全体を統括的に制御する。
RAM210bは、CPU210aに実行させるOS(Operating System)プログラム並びにアプリケーションプログラムの少なくとも一部を一時的に格納する。また、RAM210bは、CPU210aによる処理に必要な各種情報並びにCPU210aにより実行される処理により発生する情報を格納する。
HDD210cは、CPU210aに実行させるOSプログラムやアプリケーションプログラムを格納し、CPU210aによって実行される処理により発生する情報をそれぞれ記憶する。
グラフィック処理部210dは、表示部221と接続する。グラフィック処理部210dは、CPU210aからの命令に従って所定の画面を表示部221に表示させる。
通信制御部210eは、通信を制御する。通信制御部210eは、ホストコンピュータ300との信号の送受信を制御する。また通信制御部210eは、他の自動取引装置200との信号の送受信を制御する。
入出力インタフェース210fは、検知部222と、カード処理ユニット230、通帳処理ユニット240、硬貨処理ユニット250、紙幣処理ユニット260と、撮影ユニット270と接続する。また、入出力インタフェース210fは、可搬型記憶媒体280への情報の書き込み、および可搬型記憶媒体280からの情報の読み出しが可能な可搬型記憶媒体インタフェースと接続可能になっている。入出力インタフェース210fは、バス210gを介してCPU210aからの制御信号を各ユニットに通知し、各ユニットからの信号をCPU210aに通知する。
(制御ユニットの機能について)
次に、制御ユニット210が備える機能について説明する。図4は、第二実施形態における制御ユニットの機能ブロック図である。
制御ユニット210は、制御部211と、記憶部212と、検知部213と、送信部214と、受信部215と、撮影部216とを含んで構成される。制御部211は、制御ユニット210が実行する処理を統括的に制御する。
記憶部212は、各種情報を記憶する。各種情報は、たとえば、タイムラグテーブル、あらかじめ設定した撮影条件、撮影した画像、取引を介して取得した情報等を含む。タイムラグテーブルは、撮影依頼の依頼元(以下、依頼元)に応じた撮影依頼の依頼先(以下、依頼先)の撮影のタイムラグが設定されたテーブルである。撮影のタイムラグについては、後で図5を用いて詳細に説明する。タイムラグテーブルについては、後で図6を用いて詳細に説明する。撮影条件は、たとえば、撮影位置、アングル、撮影タイミング、シャッタスピード、撮影時間等である。自動取引装置200は、これらの撮影条件に基づいて撮影を行う。
検知部213は、異常を検知する。ここでいう異常は、利用者の操作等によって生じる異常である。検知部213は、たとえば、取引中に利用者が事故カードを挿入した場合に、異常と検知する。事故カードは、盗難や紛失、利用限度額オーバー等の理由で、有効性を喪失したカードである。有効性を喪失するような事象が生じると、カード会社は、キャッシュカードの利用停止の処理を直ちに行う。利用停止の処理を受けたキャッシュカードは、自動取引装置200等で利用できなくなり、事故カードとして取り扱われる。
送信部214は、通信制御部210eを介して他の自動取引装置200に対して各種情報を送信する。各種情報は、撮影依頼、撮影依頼に基づいて撮影した画像(以下、依頼撮影画像)などを含む。送信部214は、所定のタイミングで撮影依頼を他の自動取引装置200に対して送信する。所定のタイミングは、たとえば、検知部213が異常を検知したタイミングである。撮影依頼の送信先は、たとえば、同一店舗内に配置された他の自動取引装置200である。なお、送信部214は、撮影条件を含んだ撮影依頼を送信してもよい。
受信部215は、通信制御部210eを介して他の自動取引装置200から送信された各種情報を受信する。各種情報は、撮影依頼、依頼先から送信された依頼撮影画像などを含む。なお、受信部215は、第一実施形態の受付部11に対応する。
撮影部216は、撮影ユニット270を制御して撮影を行う。撮影部216は、自装置による異常の検出に基づく撮影を行う。また、撮影部216は、撮影依頼に基づく撮影を行う。
(タイムラグについて)
次にタイムラグについて図5を用いて説明する。図5は、第二実施形態における利用者の移動とタイムラグの一例を示す図である。
自動取引装置200a、200b、200cは、金融機関の店舗600等に横方向に並んで配置されている。
たとえば、自動取引装置200aは時刻T0に異常を検知すると、時刻T0にカメラ271aを用いて撮影を行うとともに、自動取引装置200b及び自動取引装置200cに撮影依頼を行う。
自動取引装置200bは、撮影依頼を時刻T0に取得すると、時刻T0にタイムラグt1を追加した、時刻T0+t1にカメラ271bを用いて撮影を行う。自動取引装置200cは、撮影依頼を時刻T0に取得すると時刻T0にタイムラグt2を追加した、時刻T0+t2にカメラ271cを用いて撮影を行う。
たとえば、事故カードを利用した利用者500は、時刻T0に自動取引装置200aが異常を検知すると、出入口610に向かって移動し、時刻T0から所定時間経過後に自動取引装置200b、及び自動取引装置200cを通過する。このように異常を検知した自動取引装置200aと、撮影依頼をされた自動取引装置200b、200cとでは、利用者500を撮影可能な時刻にタイムラグが生じる。
したがって、依頼先の自動取引装置200は、依頼元の自動取引装置200が異常を検知した時刻に所定のタイムラグを追加した時刻に撮影を行うことで、利用者500(異常の原因)を撮影できる蓋然性が高い場合に撮影を行うことができる。
次にタイムラグテーブルについて図6を用いて説明する。図6は、第二実施形態におけるタイムラグテーブルの一例を示す図である。
タイムラグテーブル700は、依頼元に応じた依頼先のタイムラグが設定されたテーブルである。タイムラグは、依頼元が撮影するタイミングから依頼先が撮影するタイミングまでの遅延である。タイムラグは、依頼元と依頼先の設置環境に応じて設定される。設置環境は、自動取引装置200が設置された環境であり、たとえば、自動取引装置200の配置等である。自動取引装置200は、タイムラグテーブル700を参照することで依頼元と依頼先とからタイムラグを取得できる。
たとえば、タイムラグテーブル700は、依頼元が「自動取引装置200b」で依頼先が「自動取引装置200c」である場合には、タイムラグが「t4」であることを示す。これによれば、自動取引装置200bが時刻T0に異常を検知し、時刻T0に撮影を行うとともに自動取引装置200cに撮影依頼を行った場合には、自動取引装置200cは、時刻T0にタイムラグ「t4」を追加した時刻T0+t4に撮影を行う。
(撮影依頼の流れについて)
次に、撮影依頼の流れについて図7を用いて説明を行う。図7は、第二実施形態における自動取引装置の撮影依頼を示すシーケンス図である。
自動取引装置200aは、複数の自動取引装置200bに対して撮影依頼を送信することができるが、ここでは代表して自動取引装置200bが撮影依頼を受付ける場合について説明する。なお、他の自動取引装置200の場合も同様の処理で実現できる。
[SQ1]自動取引装置200aの制御部211は、検知部213を介して異常を検知する。たとえば、自動取引装置200aの制御部211は、検知部213を介して時刻T0に異常を検知する。
[SQ2]自動取引装置200aの制御部211は、送信部214を介して自動取引装置200bに撮影依頼を送信する。たとえば、自動取引装置200aの制御部211は、送信部214を介して自動取引装置200bに撮影依頼を時刻T0に送信する。
[SQ3]自動取引装置200aの制御部211は、撮影処理を行う。たとえば、自動取引装置200aの制御部211は、時刻T0に撮影処理を行う。撮影処理は、自動取引装置200aが異常を検知した場合に行う処理である。撮影処理については、後で図8を用いて詳細に説明する。
[SQ4]自動取引装置200bの制御部211は、受信部215が受信した撮影依頼を取得する。
[SQ5]自動取引装置200bの制御部211は、取得した撮影依頼に基づいて依頼元を特定する。
[SQ6]自動取引装置200bの制御部211は、依頼撮影処理を行う。依頼撮影処理は、他の自動取引装置200から撮影依頼を受付けた場合に行う処理である。依頼撮影処理については、後で図9を用いて詳細に説明を行う。
[SQ7]自動取引装置200bの制御部211は、自動取引装置200bが取引中であるか否かを判定する。自動取引装置200bの制御部211は、自動取引装置200bが取引中であると判定した場合には、自動取引装置200bの取引が終了するまで待機する。自動取引装置200bの制御部211は、自動取引装置200bが取引中でないと判定した場合にはSQ8にすすむ。
[SQ8]自動取引装置200bの制御部211は、送信時刻を付与した依頼撮影処理で撮影した画像(以下、依頼撮影画像)を、送信部214を介して特定した依頼元(自動取引装置200a)に送信する。すなわち、自動取引装置200bは、取引中以外のタイミングで依頼元に対して依頼撮影画像を送信する。
このように、自動取引装置200bは、依頼撮影画像を取引中以外のタイミングで依頼元に送信することで、自動取引装置200bの負担が過大になることを抑制できる。なお、依頼元は、異常を検知して取引等を中止している(依頼撮影画像の取得待ち状態である)ため、依頼元が取引中であるか否かを考慮しなくてもよい。
[SQ9]自動取引装置200aの制御部211は、受信部215が受信した依頼撮影画像を取得する。
[SQ10]自動取引装置200aの制御部211は、取得した依頼撮影画像に対応付けられた撮影時刻を補正する。自動取引装置200aは、依頼先時刻と依頼元時刻とに基づいて、依頼撮影画像に対応付けられた撮影時刻を補正する。
自動取引装置200aは、たとえば、依頼撮影画像から依頼撮影画像の送信時刻(自動取引装置200bの時刻)を取得する。そして、自動取引装置200aは、依頼撮影画像の送信時刻と、自動取引装置200aが依頼撮影画像を受信した受信時刻(自動取引装置200aの時刻)とに基づいて、依頼撮影画像に対応付けられた撮影時刻を補正する。
このように自動取引装置200は、依頼撮影画像に対応づけられた撮影時刻を、依頼先の時刻と、依頼元の時刻に基づいて補正することで、依頼撮影画像に対応付けられた撮影時刻を、依頼元の時刻を基準とした撮影時刻に補正できる。
このように依頼元の自動取引装置200は、依頼撮影画像に対応付けられた撮影時刻を、依頼元の時刻を基準とした撮影時刻に補正することで、2つの自動取引装置200間に時刻のずれがある場合でも画像の検索を容易にする。
[SQ11]自動取引装置200aの制御部211は、依頼撮影画像に依頼先情報と、取引通番を対応付ける。取引通番は、自動取引システム100で行われる取引を識別可能な情報である。依頼先情報は、依頼先を特定可能な識別情報である。このように自動取引装置200は、依頼先情報を依頼撮影画像と対応付けて記憶することで、画像を撮影した自動取引装置200を特定可能にし、画像を用いた周囲の状況の把握を容易にする。
また、自動取引装置200は、取引通番を依頼撮影画像と対応付けて記憶することで、取引通番による画像の検索を可能にし、画像の検索を容易にする。
[SQ12]自動取引装置200aの制御部211は、依頼撮影画像を記憶部212に記憶する。
このように、自動取引装置200は、撮影処理で撮影した画像(以下、撮影画像)と、依頼先から取得した依頼撮影画像とを記憶部212に記憶する。したがって、画像を検索する場合に、異常を検知した自動取引装置200の記憶部212を検索するだけで所望の画像(異常の検知が起因となって撮影された画像)を取得できる。
これによれば、自動取引システム100では、自動取引装置200が異常を検知すると、異常を検知した自動取引装置200が撮影した画像と、撮影依頼を受付けた自動取引装置200が撮影した画像とが撮影される。
このように撮影依頼を受付けた自動取引装置200が画像を撮影することで、異常を検知した自動取引装置200だけが撮影する場合に比べ、周囲の状況をより把握可能にし、防犯対策として有効である。つまり、自動取引装置200は、撮影依頼を受付けた場合に画像を撮影することで、防犯対策として有効な画像を撮影できる。
さらに、自動取引装置200は、複雑な処理を行わないため、自動取引装置200にかかる負担が過大になることもない。
このように自動取引装置200は、自動取引装置200にかかる負担を抑制しながら、防犯対策として有効な画像を撮影できる。
(撮影処理について)
次に自動取引装置200が行う撮影処理について図8を用いて説明する。図8は、第二実施形態における撮影処理のフローチャートである。
自動取引装置200は、異常を検知した場合に撮影処理を行う。
[ステップS1]制御部211は、撮影処理で行う撮影の撮影タイミングを、撮影処理を開始した時刻と記憶部212の撮影条件に基づいて決定する。たとえば、制御部211は、撮影処理を開始した時刻と、記憶部212に記憶した撮影回数と、記憶部212に記憶した撮影間隔とに基づいて撮影タイミングを決定する。
たとえば、撮影処理を時刻T0に開始した場合に、制御部211は、記憶部212の撮影条件に基づいて撮影タイミングを、T0、T0+T1、T0+2T1、…、T0+nT1と決定する。
[ステップS2]制御部211は、撮影タイミングであるか否かを判定する。制御部211は、撮影タイミングであると判定した場合にステップS3にすすみ、撮影タイミングでないと判定した場合にステップS2にすすむ。
[ステップS3]制御部211は、撮影部216を制御して撮影処理のステップS1で決定した撮影タイミングで撮影を行う。
[ステップS4]制御部211は、撮影画像を取得する。
[ステップS5]制御部211は、取得した撮影画像に撮影時刻と取引通番を対応付ける。
[ステップS6]制御部211は、撮影画像を記憶部212に記憶する。このように自動取引装置200は、撮影画像と取引通番を対応付けて記憶部212に記憶することで、画像の検索を容易にする。
[ステップS7]制御部211は、撮影部216による撮影が終了したか否かを判定する。制御部211は、撮影部216による撮影が終了したと判定した場合には撮影処理を終了し、撮影部216による撮影が終了していないと判定した場合にはステップS2にすすむ。制御部211は、決定した撮影タイミングで撮影し終えた場合に撮影が終了したと判定する。
(依頼撮影処理について)
次に自動取引装置200が行う依頼撮影処理について図9を説明する。図9は、第二実施形態における依頼撮影処理のフローチャートである。
自動取引装置200は、撮影依頼を受付けた場合に依頼撮影処理を行う。
[ステップS21]制御部211は、タイムラグテーブル700を参照する。
[ステップS22]制御部211は、タイムラグテーブル700から依頼元に基づいてタイムラグを取得する。たとえば、自動取引装置200bの制御部211は、依頼元「自動取引装置200a」に基づいて、タイムラグ「t1」を取得する。
[ステップS23]制御部211は、撮影依頼を受付けた時刻と、タイムラグに基づいて撮影開始タイミング(1回目の撮影タイミング)を決定する。たとえば、撮影依頼を時刻T0に受付け、依頼先とのタイムラグがt1である場合には、制御部211は、撮影開始タイミングをT0+t1と決定する。このように依頼先の自動取引装置200は、撮影開始タイミングをタイムラグに基づいて補正することで、利用者を撮影できる蓋然性が高い場合に撮影できる。
[ステップS24]制御部211は、依頼撮影処理で行う撮影の撮影タイミングを、撮影開始タイミングと記憶部212の撮影条件に基づいて決定する。たとえば、制御部211は、撮影開始タイミングと、記憶部212に記憶した撮影回数と、記憶部212に記憶した撮影間隔とに基づいて撮影タイミングを決定する。
撮影開始タイミングがT0+t1である場合に、たとえば、制御部211は、記憶部212の撮影条件に基づいて撮影タイミングを、T0+t1、T0+t1+T1、T0+t1+2T1、…、T0+t1+nT1と決定する。
[ステップS25]制御部211は、撮影タイミングであるか否かを判定する。制御部211は、撮影タイミングであると判定した場合にステップS26にすすみ、撮影タイミングでないと判定した場合にステップS25にすすむ。
[ステップS26]制御部211は、所定時間以内に他の撮影タイミング(撮影処理または2以上の依頼撮影処理の撮影タイミング)があるか否かを判定する。他の撮影タイミングは、(自装置の)撮影処理の撮影タイミング、または2以上の(他装置から)撮影依頼を受付けた場合の他の依頼撮影処理の撮影タイミングである。
制御部211は、所定時間以内に他の撮影タイミングがあると判定した場合にはステップS28にすすみ、所定時間以内に他の撮影タイミングがないと判定した場合にはステップS27にすすむ。
[ステップS27]制御部211は、撮影部216を制御して依頼撮影処理の撮影タイミング(ステップS24で決定した撮影タイミング)で撮影を行う。
[ステップS28]制御部211は、所定時間以内の他の撮影タイミングが撮影処理の撮影タイミングであるか否かを判定する。制御部211は、所定時間以内の他の撮影タイミングが撮影処理の撮影タイミングであると判定した場合にはステップS33にすすみ、所定時間以内の他の撮影タイミングが撮影処理の撮影タイミングでないと判定した場合にはステップS29にすすむ。
[ステップS29]制御部211は、2以上の依頼撮影処理の撮影タイミングの中から代表する撮影タイミングを決定する。
たとえば、制御部211は、2以上の依頼撮影処理の撮影タイミングのうち一番早い撮影タイミングを代表する撮影タイミングと決定する。なお、制御部211は、一番早い撮影タイミングを代表する撮影タイミングと決定することに限らず、たとえば、一番遅い撮影タイミング、それぞれを平均した撮影タイミング等を代表する撮影タイミングと決定してもよい。
[ステップS30]制御部211は、決定した代表する撮影タイミングが他の依頼撮影処理の撮影タイミングであるか否かを判定する。制御部211は、決定した代表する撮影タイミングが他の依頼撮影処理の撮影タイミングであると判定した場合にはステップS31にすすむ。また、制御部211は、決定した代表する撮影タイミングが他の依頼撮影処理の撮影タイミングでない(ステップS24で決定した撮影タイミングである)場合にはステップS32にすすむ。
[ステップS31]制御部211は、依頼撮影処理の撮影タイミング(ステップS24で決定した撮影タイミング)をキャンセルする。
[ステップS32]制御部211は、決定した代表する撮影タイミングで撮影を行う。
[ステップS33]制御部211は、依頼撮影処理の撮影タイミング(ステップS24で決定した撮影タイミング)をキャンセルする。
[ステップS34]制御部211は、撮影処理の撮影タイミングで撮影を行う。
[ステップS35]制御部211は、依頼撮影画像を取得する。
[ステップS36]制御部211は、取得した依頼撮影画像に撮影時刻を対応付ける。
[ステップS37]制御部211は、撮影部216による撮影が終了したか否かを判定する。制御部211は、撮影部216による撮影が終了したと判定した場合には依頼撮影処理を終了し、撮影部216による撮影が終了していないと判定した場合にはステップS25にすすむ。制御部211は、決定した撮影タイミングで撮影し終えた場合に撮影が終了したと判定する。
なお、制御部211は、依頼元から撮影終了の指示を受付けた場合に撮影が終了したと判定してもよい。
(出金処理について)
次に異常の検知の一例である事故カードの検知について出金処理を用いて説明する。図10は、第二実施形態における出金処理のフローチャートである。自動取引装置200は、出金取引の選択を受付け、キャッシュカードが挿入された場合に出金処理を開始する。
[ステップS41]制御部211は、カード処理ユニット230を制御してキャッシュカードの磁気データを読み取る。制御部211は、キャッシュカードの磁気データから口座番号を取得する。
[ステップS42]制御部211は、表示ユニット220のタッチパネル、入力キー等から入力された暗証番号を、検知部222bを介して取得する。
[ステップS43]制御部211は、表示ユニット220のタッチパネル、入力キー等から入力された出金金額を、検知部222bを介して取得する。
[ステップS44]制御部211は、通信制御部210eを介してホストコンピュータ300と通信し、出金取引の実行の是非(出金許可または出金不許可)を受付ける。
制御部211は、通信制御部210eを介して、取引の区分(出金取引の選択受付け)と口座番号と出金金額と暗証番号とをホストコンピュータ300に送信し、出金取引の実行の是非をホストコンピュータ300から受付ける。
[ステップS45]制御部211は、ホストコンピュータ300から出金許可を受付けたか否かを判定する。制御部211は、ホストコンピュータ300から出金許可を受付けたと判定した場合にはステップS46にすすみ、ホストコンピュータ300から出金許可を受付けていない(出金不許可を受付けた)と判定した場合にはステップS49にすすむ。
[ステップS46]制御部211は、硬貨処理ユニット250と紙幣処理ユニット260を制御して出金金額に応じた通貨(硬貨、および紙幣)を計数する。
[ステップS47]制御部211は、計数した通貨およびキャッシュカードを自動取引装置200から排出する。制御部211は、硬貨処理ユニット250、および紙幣処理ユニット260を制御して硬貨入出金口251、および紙幣入出金口261から計数した通貨を排出する。また、制御部211は、カード処理ユニット230を制御して、カード挿入/排出口231からキャッシュカードを排出する。
[ステップS48]制御部211は、ホストコンピュータ300に対して完了電文を送信する。制御部211は、完了電文を送信することで口座からの出金金額の出金が完了したことをホストコンピュータ300に通知する。
[ステップS49]制御部211は、出金不許可処理を実行する。出金不許可処理は、自動取引装置200が出金不許可を受付けた場合に行われる処理である。出金不許可処理については、後で図11を用いて詳細に説明する。
[ステップS50]制御部211は、取引のログを記憶部212に記憶して出金処理を終了する。
(出金不許可処理について)
次に出金不許可処理について説明する。図11は、第二実施形態における出金不許可処理のフローチャートである。自動取引装置200は、出金処理においてホストコンピュータ300から出金不許可を受付けた場合(図10のステップS49)に出金不許可処理を実行する。
[ステップS61]制御部211は、出金不許可の原因が事故カードによるものであるか否かを判定する。制御部211は、出金不許可の原因が事故カードによるものであると判定した場合にはステップS62にすすみ、出金不許可の原因が事故カードによるものではないと判定した場合にはステップS71にすすむ。出金不許可の原因は、たとえば、ホストコンピュータとの通信(図11のステップS44)において出金不許可とあわせて通知される。
なお、出金不許可は、たとえば、キャッシュカードが事故カードである場合、口座が残高不足である場合、出金金額が1日の出金限度額を超えている場合、暗証番号の照合に失敗した場合等に通知される。
[ステップS62]制御部211は、事故カードが検知されたことを報知する。制御部211は、たとえば、自動取引装置200を監視している監視端末等に自動取引装置200で事故カードが利用されたことを報知し、自動取引装置200に警備員を派遣するように依頼する。
[ステップS63]制御部211は、送信部214を介して他の自動取引装置200に対して撮影依頼を送信する。
なお、依頼先の自動取引装置200は、図7のSQ4〜SQ8の処理を実行し、自動取引装置200に対して依頼撮影画像を送信する。
[ステップS64]制御部211は、撮影処理を行う。
[ステップS65]制御部211は、受信部215が受信した依頼先が撮影した依頼撮影画像を取得する。
[ステップS66]制御部211は、取得した依頼撮影画像の撮影時刻を補正する。
[ステップS67]制御部211は、依頼撮影画像に依頼先情報と、取引通番を対応付ける。
[ステップS68]制御部211は、依頼撮影画像を記憶部212に記憶する。
[ステップS69]制御部211は、キャッシュカードを自動取引装置200内部に取り込み、事故カードを回収する。
[ステップS70]制御部211は、表示部221を介してキャッシュカードを回収したことを報知する。
[ステップS71]制御部211は、表示部221を介して出金金額を出金できないこと(出金不可)を報知する。
[ステップS72]制御部211は、カード処理ユニット230を制御してカード挿入/排出口231から利用者のキャッシュカードを排出する。
このような出金処理によれば、自動取引装置200は、挿入されたキャッシュカードが事故カードであると検知した場合に、他の自動取引装置200に撮影依頼を行うとともに、撮影部216を制御して撮影を行う。そして、撮影依頼を受信した自動取引装置200aは、撮影依頼に基づいて撮影を行う。
これによれば、自動取引システム100では、自動取引装置200が異常を検知すると、異常を検知した自動取引装置200が撮影した画像と、撮影依頼を受付けた自動取引装置200が撮影した画像とが撮影される。
このように撮影依頼を受付けた自動取引装置200が画像を撮影することで、自動取引システム100は、異常を検知した自動取引装置200だけが撮影する場合に比べ、事故カードを利用した利用者の画像をより取得できる。このように事故カードを利用した利用者の画像をより取得することは、防犯対策として有効である。つまり、自動取引装置200は、撮影依頼を受付けた場合に撮影することで、防犯対策として有効な画像を撮影できる。
また、自動取引装置200は、複雑な処理を行わないため、自動取引装置200にかかる負担が過大になることもない。このように自動取引装置200は、自動取引装置200にかかる負担を抑制しながら、防犯対策として有効な画像を撮影できる。
[第三実施形態]
次に第三実施形態について説明を行う。第三実施形態は、タイムラグに基づいた補正を依頼元が行う点で、タイムラグに基づいた補正を依頼先が行う第二実施形態と相違する。ここで自動取引装置200の撮影依頼の変形例について図12を用いて説明する。図12は、第三実施形態における自動取引装置の撮影依頼を示すシーケンス図である。
図12は、図7の変形例である。図12は、撮影依頼を行う自動取引装置200が依頼先の撮影開始タイミングを決定する点で図7と相違する。図7と同様の点については、適宜省略して説明する。なお、図7と同様に自動取引装置200bを依頼先の代表として説明する。
[SQ21]自動取引装置200aの制御部211は、検知部213を介して異常を検知する。たとえば、自動取引装置200aの制御部211は、時刻T0に異常を検知する。
[SQ22]自動取引装置200aの制御部211は、依頼先の撮影開始タイミングを決定する(図9のステップS21〜S23に相当)。具体的には、自動取引装置200aの制御部211は、依頼先を特定し、図6のタイムラグテーブル700を参照し、タイムラグテーブル700から依頼元に基づいてタイムラグを取得する。そして自動取引装置200aの制御部211は、撮影依頼を受付けた時刻と、タイムラグに基づいて撮影開始タイミングを決定する。
自動取引装置200aの制御部211は、たとえば、依頼先を「自動取引装置200b」と特定する。自動取引装置200aの制御部211は、依頼先「自動取引装置200b」に基づいて、タイムラグ「t1」を取得する。自動取引装置200aの制御部211は、撮影依頼を受付けた時刻がT0であり、依頼先とのタイムラグがt1であるから、撮影開始タイミングをT0+t1と決定する。なお、自動取引装置200aの制御部211は、撮影開始タイミングに限らず、複数の撮影タイミングを決定してもよい。
[SQ23]自動取引装置200aの制御部211は、送信部214を介して自動取引装置200bに対して決定した撮影開始タイミングを含む撮影依頼を送信する。なお、自動取引装置200aの制御部211は、複数の自動取引装置200に対して撮影依頼を行う場合には、SQ22〜SQ23の処理を依頼先の数だけ行えばよい。
[SQ24]自動取引装置200aの制御部211は、撮影処理を行う。
[SQ25]自動取引装置200bの制御部211は、受信部215が受信した撮影開始タイミングを含む撮影依頼を取得する。
[SQ26]自動取引装置200bの制御部211は、取得した撮影依頼に基づいて依頼元を特定する。
[SQ27]自動取引装置200bの制御部211は、依頼撮影処理を行う。なお、変形例では自動取引装置200bは、撮影開始タイミングを自動取引装置200aからの撮影依頼によって取得するため、依頼撮影処理では撮影開始タイミングの決定(図9のステップS21〜S23)を行わない。すなわち、第三実施形態の依頼撮影処理では、制御部211は、図9のステップS24〜S37の処理を行う。
[SQ28]自動取引装置200bの制御部211は、自動取引装置200bが取引中であるか否かを判定する。自動取引装置200bの制御部211は、自動取引装置200bが取引中であると判定した場合には、自動取引装置200aの取引が終了するまで待機する。自動取引装置200bの制御部211は、自動取引装置200aが取引中でないと判定した場合にはSQ29にすすむ。
[SQ29]自動取引装置200bの制御部211は、送信時刻を付与した依頼撮影画像を、送信部214を介して特定した依頼元(自動取引装置200a)に送信する。
[SQ30]自動取引装置200aの制御部211は、受信部215が受信した依頼撮影画像を取得する。
[SQ31]自動取引装置200aの制御部211は、取得した依頼撮影画像に対応付けられた撮影時刻を補正する。
[SQ32]自動取引装置200aの制御部211は、依頼撮影画像に依頼先と、取引通番を対応付ける。
[SQ33]自動取引装置200aの制御部211は、依頼撮影画像を記憶部212に記憶する。
なお、自動取引装置200は、他の自動取引装置200毎に設定した撮影条件を撮影依頼とあわせて送信し、他の自動取引装置200に撮影を実行させてもよい。
また、自動取引装置200は、撮影依頼を受付けた場合に取引状況に応じて異なる撮影条件で撮影を行ってもよい。たとえば、自動取引装置200は、取引中でない場合には、取引中である場合よりも撮影間隔を短く、かつ撮影回数を増やした撮影条件で撮影を行う。この場合には、自動取引装置200の記憶部212は、取引中の撮影条件と取引中以外の2つ撮影条件をあらかじめ記憶しておけばよい。
これによれば、自動取引装置200は、自動取引装置200で行われる取引への撮影による負担の影響を抑制しつつ、撮影依頼に基づいて自動取引装置200の撮影する画像の枚数を増やすことができる。したがって、自動取引装置200は、自動取引装置200にかかる負担を抑制しながら、防犯対策として有効な画像を撮影させることもできる。
なお、自動取引装置200が出金取引を行う場合について説明したがこれに限らない。たとえば、自動取引装置200は、その他の取引処理(入金取引、残高照会取引等)を行う場合でも、出金取引と同様に事故カードを検知して他の自動取引装置200に撮影依頼を行うことができる。
なお、検知部213による事故カードの検知は、異常の検知の一例であってこれに限らない。たとえば、検知部213は、自動取引装置200が所定以上の衝撃(硬貨入出金口250a、紙幣入出金口260aの破壊)を検知した場合に、異常と検知してもよいし、自動取引装置200が所定以上の騒音を検知した場合に、異常と検知してもよい。
なお、依頼撮影処理で撮影した画像を依頼元に送信するとして説明したがこれに限らない。たとえば、依頼撮影処理を行った自動取引装置200に依頼撮影画像を記憶してもよい。依頼撮影処理を行った自動取引装置200が依頼撮影画像を記憶することで、依頼撮影画像を送受信する必要がなくなるため、自動取引装置200の負担が過大になることもない。なお、この場合には、依頼撮影処理を行った自動取引装置200は、依頼元と撮影時刻と取引通番を対応付けた依頼撮影画像を記録するとよい。依頼撮影処理を行った自動取引装置200は、依頼元と撮影時刻と取引通番を対応付けた依頼撮影画像を記憶することで、利用者による検索を容易にする。
なお、自動取引装置10(10a、10b)、200(200a、200b、200c)は、静止画像を撮影するとして説明したがこれに限らない。自動取引装置10、200は、動画を撮影してもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、自動取引装置10(10a、10b)、200(200a、200b、200c)が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(可搬型記録媒体を含む)に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−RAM、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R/RW(Compact Disc−Recordable/ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
なお、上述の実施の形態は、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
さらに、上述の実施の形態は、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではない。
10、10a、10b、200、200a、200b、200c 自動取引装置
11 受付部
12 撮影部
13 撮影依頼
20、20a、20b カメラ
100 自動取引システム
210 制御ユニット
211 制御部
212 記憶部
213 検知部
214 送信部
215 受信部
216 撮影部
300 ホストコンピュータ
400 ネットワーク

Claims (9)

  1. 他の自動取引装置から撮影依頼を受付ける受付部と、
    受付けた前記撮影依頼に基づいて所定のタイミングで撮影を行う撮影部と、を備える、ことを特徴とする自動取引装置。
  2. 異常を検知する検知部と、
    前記異常を検知した場合に前記他の自動取引装置に前記撮影依頼を行う依頼部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動取引装置。
  3. 前記他の自動取引装置が前記撮影依頼に基づいて撮影した画像を前記他の自動取引装置から取得する取得部と、
    取得した前記画像を記憶する画像記憶部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動取引装置。
  4. 前記撮影依頼の依頼元と依頼先とに基づいて撮影タイミングを補正する補正情報を取得する取得部、を備え、
    前記撮影部は、前記撮影依頼を受付けたタイミングと、前記補正情報とから前記撮影を行うタイミングを決定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の自動取引装置。
  5. 前記撮影依頼の依頼元と依頼先とに基づいて撮影タイミングを補正する補正情報を取得する取得部、を備え、
    前記依頼部は、前記補正情報に基づいて決定した前記撮影を行うタイミングの指示を含めて、前記撮影依頼を行う、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動取引装置。
  6. 前記撮影部は、所定時間内に、前記検知部が検知した前記異常に基づく撮影と、前記受付部が受付けた前記撮影依頼に基づく撮影とがある場合、前記撮影依頼に基づく撮影に優先して前記異常に基づく撮影を行うことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項5のいずれか1項に記載の自動取引装置。
  7. 前記撮影部は、所定時間内に、前記受付部が受付けた2以上の前記撮影依頼に基づく撮影がある場合、2以上の前記撮影依頼のうち前記2以上の前記撮影依頼を代表する1の前記撮影依頼に基づく撮影を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の自動取引装置。
  8. カメラを備える自動取引装置における撮影方法であって、
    自動取引装置が、
    他の自動取引装置から撮影依頼を受付け、
    受付けた前記撮影依頼に基づいて所定のタイミングで撮影を行う、
    ことを特徴とする撮影方法。
  9. カメラを備える自動取引装置における撮影プログラムであって、
    自動取引装置に
    他の自動取引装置から撮影依頼を受付け、
    受付けた前記撮影依頼に基づいて所定のタイミングで撮影を行う、
    処理を実行させる、ことを特徴とする撮影プログラム。
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