JP2015123837A - ステアリングロック装置 - Google Patents

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知弘 深津
Tomohiro Fukatsu
知弘 深津
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Abstract

【課題】搭載スペースの有効利用と組立部品点数の削減を図ることを可能としたステアリングロック装置を提供する。【解決手段】ステアリングロック装置1は、LOCK位置からACC位置及びON位置を経てSTART位置に回転操作されるキーロータ12と、キーロータ12の回転操作によりステアリングシャフトの回転を許容及び阻止するステアリングロックユニット30とを備える。ステアリングロックユニット30は、ステアリングシャフトの回転を許容するステアリングアンロック位置及びステアリングシャフトの回転を阻止するステアリングロック位置の間を回転可能なロック部材31と、ロック部材31の回転中心に相対回転可能に連結され、キーロータ12の回転操作に選択的に連動して回転可能なカムシャフト33と、ロック部材31にステアリングロック位置に向かう弾性反発力を作用させるリターンスプリング34とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用のステアリングシャフトの回転をロックするステアリングロック装置に関する。
車両用ステアリング装置は、車両停車中の車両盗難を防止するため、ステアリングシャフトの回転をロックするステアリングロック装置を備えている(例えば、特許文献1参照。)。
上記特許文献1記載の従来のステアリングロック装置は、キーの回転操作によりキーロータと一体回転するカムシャフトがLOCK位置からACC位置及びON位置を経てSTART位置に回転する構成となっている。カムシャフトには、キーの回転操作をSTART位置からON位置に戻す方向にスプリング力を作用させるためのキー自動復帰用のトーションスプリングが組み付けられている。
カムシャフトの回転運動はスライダの直線運動に変換される。スライダの直線運動はロックバーに伝達され、ロックバーがステアリングシャフトに対して進退移動する。ロックバーには、ステアリングシャフト方向にスプリング力を常時作用させるためのロックバー突出用のコンプレッションスプリングが組み付けられている。
特開2011−246092号公報
上記特許文献1の従来のステアリングロック装置は、トーションスプリングが組み付けられたカムシャフトの回転運動を直線運動に変えるスライダを介して、コンプレッションスプリングが組み付けられたロックバーを進退移動させており、キー自動復帰用のスプリング力とロックバー突出用のスプリング力とを機能部品毎に別々に作用させる構造となっている。その構造上、カムシャフト、スライダ、ロックバー、トーションスプリング、及びコンプレッションスプリングからなる内機部品の組付構造が複雑化することと相まって、これらの内機部品が搭載スペース及び組立工数の増大の要因となっていた。
従って、本発明の目的は、搭載スペースの有効利用と組立部品点数の削減を図ることを可能としたステアリングロック装置を提供することにある。
[1]本発明は、LOCK位置からACC位置及びON位置を経てSTART位置に回転操作されるキーロータと、前記キーロータの回転操作によりステアリングシャフトの回転を許容及び阻止するステアリングロックユニットとを備えており、前記ステアリングロックユニットは、前記ステアリングシャフトの回転を許容するステアリングアンロック位置及び前記ステアリングシャフトの回転を阻止するステアリングロック位置の間を回転可能なロック部材と、前記ロック部材の回転中心に相対回転可能に連結され、前記キーロータの回転操作に選択的に連動して回転可能なカムシャフトと、前記ロック部材に前記ステアリングロック位置に向かう弾性反発力を作用させるリターンスプリングと、を備えたことを特徴とするステアリングロック装置にある。
[2]上記[1]記載の前記ロック部材の回転中心には、前記カムシャフトを連結する連結孔が形成されるとともに、前記連結孔には、径方向に突出する係合突起が形成され、前記カムシャフトの外周部には、回転軸方向に沿って切り欠いた切欠凹部が形成され、前記係合突起に対して前記切欠凹部が接離方向に回転するように配置されてなることを特徴とする。
[3]上記[1]又は[2]記載の前記ロック部材の外周面に当接して配置され、弾性的に揺動可能なロッキングレバーを備え、前記ロック部材の外周面には、前記キーロータが前記ACC位置から前記LOCK位置に回転する過程で前記ロッキングレバーに当接停止する段部が形成され、前記段部が前記ロック部材の回転を一時的に拘束する構成を有してなることを特徴とする。
[4]上記[3]記載の前記キーロータが前記ACC位置から前記LOCK位置に回転する過程で前記ロック部材の前記段部が前記ロッキングレバーに当接停止したとき、前記リターンスプリングの前記弾性反発力を一時的に蓄積する構成を有してなることを特徴とする。
[5]上記[1]〜[4]のいずれかに記載の前記ロック部材には、回転軸線方向に突出する突出ピンが設けられ、前記リターンスプリングの一端が前記突出ピンに保持されてなることを特徴とする。
本発明のステアリングロック装置によると、搭載スペースを有効に利用することができるとともに、組立部品点数を削減することが可能となる。
本発明に好適な実施の形態に係るステアリングロック装置を概略的に示す外観斜視図である。 実施の形態に係るステアリングロック装置のロック機構を概略的に示す斜視図である。 ロック機構を概略的に示す分解斜視図である。 図2のIV−IV線矢視の要部断面拡大図である。 図2のIV−IV線矢視の要部断面に対応する図であって、ロック機構がLOCK位置、ACC位置、ON位置、及びSTART位置にあるときの動作を説明するための図(a)〜(d)である。 ロック機構がACC位置からLOCK位置へ回転するときの動作を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
(ステアリングロック装置の構成)
図1において、全体を示す符号1は、車両用のステアリングロック装置の構成を概略的に示している。このステアリングロック装置1は、例えば亜鉛ダイカストなどの金属材料により一体に加工成形されたロックボディ2を備えている。このロックボディ2は、ステアリングシャフトの軸方向と交差する方向に長いブロック状の筒体からなる。
このロックボディ2には、図1に示すように、ステアリングシャフトを回転可能に収容するコラムポストに取り付けるためのロックボディ取付部3が設けられている。このロックボディ取付部3は、円弧状の嵌合凹部3aを有しており、この嵌合凹部3aをコラムポストの外周面に嵌め合わせることで、ブラケットを介してボルトにより締付固定される。
このロックボディ取付部3の一側には、図1に示すように、イグニッションシリンダユニット10が設けられている。ロックボディ取付部3の他側には、エンジン駆動用のイグニッションスイッチユニット20が設けられている。ロックボディ取付部3には、ステアリングシャフトの回転を許容及び阻止するステアリングロックユニット30が設けられている。
このイグニッションシリンダユニット10は、図1及び図2に示すように、図示しないメカニカルキーと機械的な認証が可能なキーシリンダ11を備えている。このキーシリンダ11の内部には、キー挿入孔12aを有するキーロータ12が回転可能に収容されている。
このキーロータ12は、図1及び図2に示すように、キー挿入孔12aに差し込んだメカニカルキーにより、キー挿入孔12aを正面からみてLOCK(ロック)位置から時計回りに、ACC(アクセサリ)位置、ON位置(オン)、及びSTART(スタート)位置の3つのロック解除位置に回転操作可能に構成されている。
一方、イグニッションスイッチユニット20は、図1及び図2に示すように、メカニカルキーによるキーロータ12の回転操作に連動してスイッチ動作する機構であり、キーロータ12のLOCK位置、ACC位置、ON位置、及びSTART位置に対応してLOCK、ACC、ON、及びSTARTとなる接点の接続状態を切り替える。この切り替え操作によるイグニッションスイッチユニット20の接続状態に基づき、各種の車載機器及びエンジンの状態が切り替えられる。
(ステアリングロックユニットの構成)
このステアリングロックユニット30は、図2及び図3に示すように、ステアリングシャフトに係脱するロック部材であるロックプレート31と、そのロックプレート31に係脱可能なロッキングレバー32と、メカニカルキーの回転操作によるキーロータ12の回転に選択的に連動してロックプレート31を回転させるカムシャフト33と、ロックプレート31に回転復帰力を付与するリターンスプリング34とを備えている。
このステアリングロックユニット30の構成は、ステアリングロック装置1における主要な特徴部であり、その特徴部とするところは、カムシャフト33の回転運動をロックプレート31の直線運動に変換する一般的なロックストッパ(スライダ)と、ロックプレート31をステアリングシャフトに向けて付勢する一般的なロックスプリング(コンプレッションスプリング)とを廃止した点にある。
ロックストッパ及びロックスプリングを廃止することで、ロックプレート31、ロッキングレバー32、カムシャフト33、及びリターンスプリング34がキーシリンダ11の回転軸線上に沿って組み付けられており、ロック機構の構造を複雑化することが防止される。
図示例によるステアリングロックユニット30は、図2及び図3に示すように、リターンスプリング34に、キーロータ自動復帰用の付勢部材としての一般的な機能に加えて、ロックプレート突出用の付勢部材としての機能とロックプレートストローク吸収用の付勢部材としての機能とを持たせた構成としている。このリターンスプリング34は、ロックプレート31と一緒にロックプレートカバー4に覆われる。
(ロックプレートの構成)
このロックプレート31は、図2及び図3に示すように、キーロータ12の回転軸線を回転中心として回転可能に支持されており、ステアリングシャフトの回転を許容するステアリングアンロック位置及びステアリングシャフトの回転を阻止するステアリングロック位置の間を回転する。
このロックプレート31は、図2及び図3に示すように、剛性の高い金属材料からなり、外周面にカム面31aを有するカムプレート形状に形成されている。ロックプレート31の平板面には、カムシャフト33を相対回転可能に連結する連結孔31bが回転中心として貫通形成されている。ロックプレート31の平板面の偏心位置には、圧入孔31cが貫通形成されており、この圧入孔31cには、リターンスプリング保持用の突出ピン35の一端が圧入固定される。
このロックプレート31の連結孔31bには、図3及び図4に示すように、径方向に突出する三角形状の係合突起31eが形成されている。この係合突起31eがリターンスプリング34の弾性反発力に抗してカムシャフト33に係合することで、ロックプレート31は、カムシャフト33の回転に連動して回転する。
このロックプレート31のカム面31aは、図3及び図4に示すように、連結孔31bからの距離の変化率が曲線的に変化する非線形に形成されるとともに、ロッキングレバー32の先端部32aに係脱する係脱段部31dにより階段形状に形成されている。この係脱段部31dの段差面は、キーロータ12がLOCK位置からSTART位置に回転するときロッキングレバー32の先端部32aと係合しない向きに形成されており、キーロータ12のACC位置と同一の位相差をもって配置される。
(ロッキングレバーの構成)
このロックプレート31に係脱するロッキングレバー32は、図3及び図4に示すように、キーシリンダ11の内部に弾性的に揺動可能に支持された一般的な長尺状のレバー部材からなる。ロッキングレバー32の先端部32aは、ロックプレート31の係脱段部31dに係脱可能な係脱部として構成されている。この先端部32aは、キー挿入孔12aに差し込んだメカニカルキーによりロックプレート31側に揺動され、その先端部32aには、ロッキングレバー32に向かう押付力が作用する。
このロッキングレバー32は、図3及び図4に示すように、キー挿入孔12aにメカニカルキーを差し込むことで、ロックプレート31のカム面31aに常に接触したままの状態に保持される。キーロータ12がACC位置にあるとき、ロックプレート31の係脱段部31dがロッキングレバー32の先端部32aに当接停止することで、リターンスプリング34の弾性反発力が蓄積される。
(カムシャフトの構成)
このロックプレート31と一体回転可能なカムシャフト33は、図3及び図4に示すように、キーロータ12の内部に収容される筒部33aと、その筒部33aから直線状に延びるシャフト部33bとにより構成されている。この筒部33aは、キーロータ回転軸線方向に往復移動可能かつキーロータ回転軸線周りに回転可能に配置されており、そのシャフト部33bの先端部分は、イグニッションスイッチユニット20の接点の接続を切り替える。
このシャフト部33bの外周部には、図3及び図4に示すように、円柱形の回転中心軸から扇状に切り欠いた切欠凹部33cが形成されている。その切欠凹部33cは、ロックプレート31の係合突起31eに対して接離方向に回転可能に配置される。
キーロータ12がLOCK位置からSTART位置に回転する過程で、カムシャフト33の切欠凹部33cとロックプレート31の係合突起31eとが係合することで、リターンスプリング34の復元弾発力に抗してロックプレート31が回転する。ロックプレート31の係脱段部31dがロッキングレバー32の先端部32aに当接停止したときは、ロックプレート31の係合突起31eに対してカムシャフト33の切欠凹部33cが離間方向に回転する。
(リターンスプリングの構成)
このロックプレート31にステアリングロック方向の弾性反発力を作用させるリターンスプリング34は、図3及び図4に示すように、コイルバネからなり、キーロータ回転軸線と同一軸線上に配置されるコイル部34aと、そのコイル部34aの両端から所要の位相差をもって屈曲して延びる一対のバネ腕部34b,34cとにより構成されている。このバネ腕部34bはロックプレート31の突出ピン35に保持されるとともに、一方のバネ腕部34cはロックボディ2に保持される。
このリターンスプリング34の弾性反発力は、図3及び図4に示すように、メカニカルキーの回転操作によりキーロータ12がLOCK位置からSTART位置に回転する過程で、ロックプレート31からカムシャフト33を経てキーロータ12に作用する。キーロータ12がON位置からSTART位置に回転したとき、リターンスプリング34の弾性反発力により、キーロータ12及びカムシャフト33がSTART位置からON位置へ自動的に回転復帰する。
(ステアリングロックユニットの動作)
上記のように構成されたステアリングロックユニット30は、ロッキングレバー32の先端部32aに当接停止するロックプレート31の係脱段部31dと、ロックプレート31の係合突起31eに対して接離方向に回転するカムシャフト33の切欠凹部33cとにより、リターンスプリング34がロックプレート31をステアリングシャフト方向に回転させる機能と、キーロータ12がACC位置からLOCK位置に回転する過程で、リターンスプリング34がロックプレート31に付与する弾性反発力を一時的に蓄積する機能とを有している。
ここで、図5(a)〜図5(d)を参照すると、これらの図には、上記のように構成されたステアリングロックユニット30の動作例が例示されている。図5(a)〜図5(d)のそれぞれは、メカニカルキー挿入側からみた図であって、キーロータ12がLOCK位置、ACC位置、ON位置、及びSTART位置にあるときのロック機構の回転位置を示している。
(LOCK位置からACC位置の動作)
図5(a)において、キーロータ12は、キー挿入孔12aにメカニカルキーを差し込んだ状態でLOCK位置にあり、カムシャフト33の切欠凹部33cとロックプレート31の係合突起31eとが係合している。
一方、ロックプレート31は、図5(a)に示すように、ステアリングシャフト5の軸方向に沿って形成された凹溝5aに差し込まれており、ステアリングシャフト5の回転を阻止するステアリングロック状態にある。メカニカルキーを回転操作すると、ロックプレート31は、図5(b)〜図5(d)に示すように、ステアリングシャフト5の回転が許容されるステアリングアンロック位置に退避する。
このキーロータ12がLOCK位置からACC位置に回転する過程においては、図5(a)及び図5(b)に示すように、キーロータ12の回転に連動してカムシャフト33が回転する。ロッキングレバー32の先端部32aは、ロックプレート31を押し付けた状態でロックプレート31のカム面31aに接触している。
(ACC位置からON位置の動作)
このロックプレート31の係合突起31eとカムシャフト33の切欠凹部33cとが係合した状態にあることから、カムシャフト33の回転運動は、図5(b)〜図5(d)に示すように、ロックプレート31に伝達される。ロックプレート31の回転運動は、ロックプレート31の突出ピン35を介してリターンスプリング34に伝達される。
このロックプレート31の回転に伴い、リターンスプリング34のコイル部34aが次第に撓んで圧縮状態となる。ロッキングレバー32の先端部32aは、カムプレートの係脱段部31dの段差面を通過してロックプレート31のカム面31aに当接した状態を維持している。
(ON位置からSTART位置の動作)
このキーロータ12が、図5(c)及び図5(d)に示すように、ON位置からSTART位置に回転すると、リターンスプリング34のコイル部34aに蓄積されていた復元弾発力により、ロックプレート31及びカムシャフト33を介してキーロータ12がSTART位置からON位置へ自動的に回転復帰する。ロックプレート31は、ステアリングシャフトの回転が許容されるステアリングアンロック位置に保持されたままの状態を維持している。
(ON位置からACC位置の動作)
メカニカルキーを上記操作とは逆方向に回転操作することで、図5(c)及び図5(b)に示すように、ロックプレート31がリターンスプリング34の復元弾発力によりキーロータ12のON位置からACC位置に逆回転する。ロックプレート31がキーロータ12のACC位置に復帰したとき、ロックプレート31の係脱段部31dの段差面がロッキングレバー32の先端部32aに当接する。
(ACC位置からLOCK位置の動作)
メカニカルキーの回転操作によりキーロータ12がACC位置からLOCK位置に回転したとき、ロックプレート31の係脱段部31dの段差面は、図6に示すように、ロッキングレバー32の先端部32aに当接したままの状態に保持され、ロックプレート31の回転が阻止される。ロックプレート31は、リターンスプリング34の復元弾発力に抗した状態でキーロータ12のACC位置に留まることとなる。
一方、カムシャフト33は、図6に示すように、キーロータ12の回転に連動して回転することで、キーロータ12のLOCK位置で停止する。カムシャフト33の切欠凹部33cはロックプレート31の係合突起31eから離れることで、ロックプレート31の係合突起31eとカムシャフト33の切欠凹部33cとの係合が解除される。
このロックプレート31の回転は、図6に示すように、ロッキングレバー32により拘束されることから、ロックプレート31は、リターンスプリング34を圧縮状態に保持する。ロックプレート31の操作力が一時的に蓄えられた状態となり、ロックプレート31は、ステアリングシャフト5の回転が許容されるステアリングアンロック位置に保持されたままの状態を維持している。
いま、メカニカルキーをキーロータ12のキー挿入孔12aから引き抜くと、ロッキングレバー32の先端部32aがロックプレート31の係脱段部31dから離脱し、ロックプレート31の拘束が解除される。
このロックプレート31の係合突起31eは、カムシャフト33の切欠凹部33cから離れた状態で静止していたことから、ロックプレート31は、ロックプレート31の操作力を一時的に蓄積していたリターンスプリング34の復元弾発力によりステアリングシャフト5側に瞬時に回転する。
このロックプレート31がステアリングシャフト5側に回転すると、ロックプレート31の係合突起31eがカムシャフト33の切欠凹部33cに当接停止する。ロックプレート31は、図5(a)に示すように、キーロータ12のLOCK位置に戻ることで、ステアリングシャフト5の回転を阻止するステアリングロック状態で静止する。
(実施の形態の効果)
上記のように構成されたステアリングロック装置1によると、上記効果に加えて以下の効果が得られる。
(1)ロックボディ2内を進退するスライダ、及びスライダに取り付けられたコンプレッションスプリングを廃止することで、ステアリングロックユニット30の内部構造の簡素化及び構成部品点数の削減を実現するとともに、低価格化を図ることが可能となる。
(2)ステアリングロックユニット30の構成部品点数を削減することで、組立性の向上を図り、製造コストを低減することが可能となる。
(3)ロックプレート31の突出及び引き込みの双方向の動きが、カムシャフト33により機械的に直接行われる構成となっているため、ロックプレート引き込み時の操作力を効果的に軽減することができる。
(4)カムシャフト33の回転運動をロックプレート31の直線運動に変換する従来のロックストッパ(スライダ)は、ロックプレート31の嵌合部分に曲げモーメントが増加する形状を有しており、金属疲労によるスライダの亀裂や破損を考慮する必要があったが、ロックストッパ(スライダ)を廃止した構成を採用することで、ステアリングロック装置1の耐久性及び信頼性を高めることができるようになり、安全をよりいっそう高い水準で確保することが可能になる。
[変形例]
本発明におけるステアリングロック装置1の代表的な構成例を上記実施の形態及び図示例を挙げて説明したが、次に示すような変形例も可能である。
上記実施の形態及び図示例では、ロックプレート31の回転中心に形成された連結孔31bにカムシャフト33のシャフト部33bを相対回転可能に連結した構成を例示したが、これに限定されるものではない。
本発明にあっては、例えばロックプレート31の回転中心に回転軸を突出形成するとともに、カムシャフト33のシャフト部33bの内部に軸方向に延びる連結孔を形成することで、その連結孔の内部にロックプレート31の回転軸を相対回転可能に連結した構成とし、カムシャフト33の連結孔31bに径方向に突出する係合突起を形成するとともに、ロックプレート31の回転軸の外周面に軸方向に沿って陥没する切欠凹部を形成することが可能である。
リターンスプリング34としては、バネ特性の度合いを設定することで最適なメカニカルキー回転操作力が得られるならば、図示例に限定されるものではなく、例えばコイル径や線径が一定でピッチが変化している不当ピッチコイルバネ、あるいは線径が一定でコイル径が変化している円錐や樽等の非線型バネなどを用いても構わない。
以上の説明からも明らかなように、本発明のステアリングロック装置1を上記実施の形態、変形例及び図示例に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態、変形例及び図示例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
なお、上記実施の形態、変形例及び図示例の中で説明した特徴の組合せの全てが本発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1…ステアリングロック装置、2…ロックボディ、3…ロックボディ取付部、3a…嵌合凹部、4…ロックプレートカバー、5…ステアリングシャフト、5a…凹溝、10…イグニッションシリンダユニット、11…キーシリンダ、12…キーロータ、12a…キー挿入孔、20…イグニッションスイッチユニット、30…ステアリングロックユニット、31…ロックプレート、31a…カム面、31b…連結孔、31c…圧入孔、31d…係脱段部、31e…係合突起、32…ロッキングレバー、32a…先端部、33…カムシャフト、33a…筒部、33b…シャフト部、33c…切欠凹部、34…リターンスプリング、34a…コイル部、34b,34c…バネ腕部、35…突出ピン

Claims (5)

  1. LOCK位置からACC位置及びON位置を経てSTART位置に回転操作されるキーロータと、前記キーロータの回転操作によりステアリングシャフトの回転を許容及び阻止するステアリングロックユニットとを備えており、
    前記ステアリングロックユニットは、
    前記ステアリングシャフトの回転を許容するステアリングアンロック位置及び前記ステアリングシャフトの回転を阻止するステアリングロック位置の間を回転可能なロック部材と、
    前記ロック部材の回転中心に相対回転可能に連結され、前記キーロータの回転操作に選択的に連動して回転可能なカムシャフトと、
    前記ロック部材に前記ステアリングロック位置に向かう弾性反発力を作用させるリターンスプリングと、
    を備えたことを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 前記ロック部材の回転中心には、前記カムシャフトを連結する連結孔が形成されるとともに、前記連結孔には、径方向に突出する係合突起が形成され、
    前記カムシャフトの外周部には、回転軸方向に沿って切り欠いた切欠凹部が形成され、前記係合突起に対して前記切欠凹部が接離方向に回転するように配置されてなることを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
  3. 前記ロック部材の外周面に当接して配置され、弾性的に揺動可能なロッキングレバーを備え、
    前記ロック部材の外周面には、前記キーロータが前記ACC位置から前記LOCK位置に回転する過程で前記ロッキングレバーに当接停止する段部が形成され、前記段部が前記ロック部材の回転を一時的に拘束する構成を有してなることを特徴とする請求項1又は2記載のステアリングロック装置。
  4. 前記キーロータが前記ACC位置から前記LOCK位置に回転する過程で前記ロック部材の前記段部が前記ロッキングレバーに当接停止したとき、前記リターンスプリングの前記弾性反発力を一時的に蓄積する構成を有してなることを特徴とする請求項3記載のステアリングロック装置。
  5. 前記ロック部材には、回転軸線方向に突出する突出ピンが設けられ、
    前記リターンスプリングの一端が前記突出ピンに保持されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のステアリングロック装置。
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