JP2015123834A - スライドドア装置 - Google Patents

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尚宏 堀田
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Abstract

【課題】エラストマ部の過度な変形を防止できるスライドドア装置を提供する。
【解決手段】送風通路3を形成するケース5と、送風通路3を交差する方向にスライドするスライドドアとしてのミックスドア7と、このミックスドア7のスライド方向の端部に設けられミックスドア7の送風通路3に対する終端位置でケース5に接触するエラストマ部9とを備えたスライドドア装置1において、ミックスドア7に、ミックスドア7の送風通路3に対する終端位置でケース5に当接してエラストマ部9の変形を規制する規制部11を設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、空調装置に適用されるスライドドア装置に関する。詳細には、車両に搭載される車両用空調装置に設けられた送風通路を交差する方向にスライドし、送風通路の開閉を行うスライドドア装置に関する。
従来、スライドドア装置としては、送風通路を形成するケースと、送風通路を交差する方向にスライドするスライドドアと、このスライドドアのスライド方向の端部に設けられスライドドアの送風通路に対する終端位置でケースに接触するエラストマ部としてのシール材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このスライドドア装置では、スライドドアが送風通路を交差する方向にスライドすることにより、送風通路の下流側に流れる送風空気の割合を変化させる。
このようなスライドドアのスライド方向の端部に設けられたシール材は、スライドドアの送風通路に対する終端位置で、ケースに変形するように接触して密着し、ケースとスライドドアとの間をシールし、送風空気の漏洩を防止している。
特許第4496546号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなスライドドア装置では、スライドドアの送風通路に対する終端位置でエラストマ部がケースに接触するので、スライドドアのスライド時の荷重を全てエラストマ部が受けることになる。このため、エラストマ部は、過度な変形を起こす恐れがあった。
そこで、この発明は、エラストマ部の過度な変形を防止できるスライドドア装置の提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、送風通路を形成するケースと、前記送風通路を交差する方向にスライドするスライドドアと、このスライドドアのスライド方向の端部に設けられ前記スライドドアの前記送風通路に対する終端位置で前記ケースに接触するエラストマ部とを備えたスライドドア装置であって、前記ケースと前記スライドドアとのうち少なくともいずれか一方には、前記スライドドアの前記送風通路に対する終端位置で前記ケースと前記スライドドアとのうち他方に当接して前記エラストマ部の変形を規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
このスライドドア装置では、ケースとスライドドアとのうち少なくともいずれか一方に、スライドドアの送風通路に対する終端位置でケースとスライドドアとのうち他方に当接してエラストマ部の変形を規制する規制部が設けられているので、スライドドアのスライド時の荷重を規制部によって分散することができ、エラストマ部の過度な変形を防止することができる。
従って、このようなスライドドア装置では、規制部によってエラストマ部がスライドドアのスライド時の荷重を全て受けることがなく、エラストマ部の過度な変形を防止でき、シール性を保持することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスライドドア装置であって、前記規制部は、前記スライドドアのスライド方向の端部からスライド方向に突設されていることを特徴とする。
このスライドドア装置では、規制部が、スライドドアのスライド方向の端部からスライド方向に突設されているので、ケース側に規制部を設ける必要がなく、送風通路への送風時の規制部と送風空気との干渉がなく、騒音の発生を防止することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のスライドドア装置であって、前記規制部は、前記スライドドアの前記送風通路に対する終端位置に位置する前記ケースからスライド方向に突設されていることを特徴とする。
このスライドドア装置では、規制部が、スライドドアの送風通路に対する終端位置に位置するケースからスライド方向に突設されているので、スライドドア側に規制部を設ける必要がなく、スライドドアのスライド方向の端部に設けられるエラストマ部の成形時におけるエラストマの流動性が安定し、エラストマ部の成形時の変形を抑制することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスライドドア装置であって、前記スライドドアには、前記ケースに設けられたガイド溝に係合し、前記スライドドアのスライドを案内するガイド部がスライド方向と直交する方向に突設され、前記規制部は、前記ガイド部であり、前記ガイド溝には、前記スライドドアの前記送風通路に対する終端位置で前記ガイド部と当接する当接部が設けられていることを特徴とする。
このスライドドア装置では、規制部が、ガイド部であり、ガイド溝に、スライドドアの送風通路に対する終端位置でガイド部と当接する当接部が設けられているので、規制部にエラストマ部の過度な変形の防止機能と、スライドドアのスライドの案内機能とを持たせることができる。
本発明によれば、エラストマ部の過度な変形を防止できるスライドドア装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係るスライドドア装置のミックスドアが冷風開口部を全開状態としたときの車両用空調装置の断面図である。 本発明の実施の形態に係るスライドドア装置のミックスドアが温風開口部を全開状態としたときの車両用空調装置の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るスライドドア装置の斜視図である。 図3を反対側から見たときの斜視図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るスライドドア装置の一部を断面とした斜視図である。(b)は本発明の第1実施形態に係るスライドドア装置の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るスライドドア装置の上面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るスライドドア装置のミックスドアの要部拡大斜視図である。(b)は本発明の第1実施形態に係るスライドドア装置の要部拡大断面図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係るスライドドア装置のミックスドアの上面図である。(b)は図8(a)の要部拡大図である。 (a)本発明の第1実施形態に係るスライドドア装置のミックスドアの一部を断面とした斜視図である。(b)は本発明の第1実施形態に係るスライドドア装置の要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るスライドドア装置の他例の規制部が設けられたミックスドアの一部を断面とした斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るスライドドア装置の要部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係るスライドドア装置の要部拡大断面図である。
まず、図1,図2を用いて本発明の実施の形態に係るスライドドア装置が適用される車両用空調装置について説明する。
図1,図2に示すように、車両用空調装置401は、送風空気が流れる送風通路3が設けられたケーシング403と、このケーシング403内に配置され送風空気を冷却するエバポレータ405と、ケーシング403内に配置され送風空気を加熱するヒータコア407と、送風通路3に設けられエバポレータ405を通過しヒータコア407をバイパスする冷風が流れる冷風バイパス通路409と、送風通路3に設けられヒータコア407を通過した温風が流れる温風通路411と、冷風バイパス通路409と温風通路411とを開閉可能なスライドドアとしてのミックスドア7を有するスライドドア装置1とを備えている。
ケーシング403は、送風機(不図示)の下流側に配置され、内部に送風機からの送風空気が流れる送風通路3が設けられ、送風通路3を流通する送風空気を車室内に導く複数の吹出口413,415,417が設けられている。
なお、複数の吹出口413,415,417のうち、デフ吹出口413は車両の窓ガラスを指向する流通路に接続され、ベント吹出口415は車室内の上部空間、すなわち乗員の上半身側を指向する流通路に接続され、フット吹出口417は車室内の下部空間、すなわち乗員の下半身側を指向する流通路に接続され、デフ吹出口413とベント吹出口415とには流量などを調整するデフドア419とベントドア421とが開閉可能に設けられている。
このケーシング403内には、送風空気を冷却するエバポレータ405と、送風空気を加熱するヒータコア407と、冷風が流れる冷風バイパス通路409と、温風が流れる温風通路411と、冷風バイパス通路409と温風通路411とを開閉可能なミックスドア7を有するスライドドア装置1とが設けられている。
エバポレータ405は、ケーシング403内の送風通路3における送風空気流れの最上流側に配置されている。このエバポレータ405は、送風機から流れる送風空気を全て冷却して冷風とさせる。
ヒータコア407は、ケーシング403内の送風通路3における送風空気流れのエバポレータ405の下流側で下方に配置されている。このヒータコア407は、エバポレータ405を通過し、下方に分岐した冷風を暖めて温風とさせる。
冷風バイパス通路409は、送風通路3において、エバポレータ7の送風空気流れの下流側に送風空気流れに沿って設けられ、エバポレータ405を通過し、ヒータコア407をバイパス、すなわちヒータコア407を通過しない冷風が流れる流通路となっている。
温風通路411は、送風通路3において、ヒータコア407の送風空気流れの下流側に上方に向けて設けられ、ヒータコア407を通過した温風が流れる流通路となっている。
このような冷風バイパス通路409を流れる冷風と温風通路411を流れる温風とは、それぞれの下流側に設けられた送風通路3におけるミックス通路423で合流して混合され、所定の温度に調整されて複数の吹出口413,415,417を流れる。
このようなミックス通路423と冷風バイパス通路409との間には、冷風開口部425が設けられ、ミックス通路423と温風通路411との間には、温風開口部427が設けられている。
冷風開口部425は、ケーシング403の上下方向に沿って開口され、エバポレータ405を通過し、冷風バイパス通路409を流通する冷風をミックス通路423に向けて流す。
温風開口部427は、冷風開口部425と近接して設けられ、ケーシング403の左右方向に沿って開口、すなわち冷風開口部425と交差する方向に沿って開口され、ヒータコア407を通過し、温風通路411を流通する温風をミックス通路423に向けて流す。
このように冷風開口部425と温風開口部427とをミックス通路423内で冷風と温風とが交差するように近接して開口させることにより、冷風と温風とが合流し易くなり、冷風と温風との混合効率を向上することができる。
このような冷風開口部425と温風開口部427とは、ケーシング403内に設けられたスライドドア装置1のミックスドア7によって開閉される。以下、図1〜図12を用いてスライドドア装置1について説明する。
(第1実施形態)
図1〜図10を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係るスライドドア装置1は、送風通路3を形成するケース5と、送風通路3を交差する方向にスライドするスライドドアとしてのミックスドア7と、このミックスドア7のスライド方向の端部に設けられミックスドア7の送風通路3に対する終端位置でケース5に接触するエラストマ部9とを備えている。
そして、ミックスドア7には、ミックスドア7の送風通路3に対する終端位置でケース5に当接してエラストマ部9の変形を規制する規制部11が設けられている。
また、規制部11は、ミックスドア7のスライド方向の端部からスライド方向に突設されている。
図1〜図9に示すように、ケース5は、ケーシング403に組付けられ、冷風開口部425と温風開口部427とに跨って配置され、冷風開口部425と温風開口部427とを構成する一部材となっており、ケーシング403内の送風通路3を形成している。
このケース5には、ミックスドア7のスライド軌跡に沿ってガイド溝13が設けられ、ミックスドア7に設けられたガイド部15が係合されてミックスドア7のスライドが案内される。
ミックスドア7は、冷風開口部425を開閉する部分が冷風流れに沿って(ミックス通路423側に向けて)突出された第1湾曲部17となっており、温風開口部427を開閉する部分が温風流れに向けて(温風通路411側に向けて)突出された第2湾曲部19となっている。この第1湾曲部17と第2湾曲部19とは、連続する一部材で滑らかな波形状に形成されている。
このミックスドア7の第2湾曲部19には、温風流れの下流側(ミックス通路423側)の面にラックギヤ部21が設けられている。このラックギヤ部21には、ミックス通路423側に配置された歯車23が噛み合っている。この歯車23の反対側の面には、モータなどの駆動手段(不図示)によって回動される駆動ギヤ25と噛み合う操作ギヤ部27が設けられている。
このようなミックスドア7は、駆動手段によって歯車23が回転することにより、第1湾曲部17側の一端が冷風開口部425の開閉方向の始点と終点との間を移動したときに、第2湾曲部19側の他端が連動して温風開口部427の開閉方向の始点と終点との間を移動するように、ケーシング403内をスライドする。
詳細には、図1に示す冷風開口部425の全開状態(温風開口部427の全閉状態)から図2に示す冷風開口部425の全閉状態(温風開口部427の全開状態)に移行する場合、ミックスドア7のスライドにより、ミックスドア7の第1湾曲部17側の端部は、冷風開口部425の下側の端部から冷風開口部425の上側の端部までほぼ直線的に移動する。
このとき、ミックスドア7の第2湾曲部19側の端部は、第1湾曲部17側の端部と連動し、温風開口部427の右側の端部から温風開口部427の左側の端部までほぼ直線的に移動する。
すなわち、ミックスドア7は、図5(b)の矢印で示すように、第1湾曲部17側の端部がほぼ直線に近い円弧状の軌跡を描きながら上下方向にスライドし、第2湾曲部19側の端部がほぼ直線に近い円弧状の軌跡を描きながら左右方向にスライドする。
このようにミックスドア7を冷風開口部425と温風開口部427とを開閉可能にケーシング403内にスライド可能に配置させることにより、バタフライタイプのように回動スペースを設ける必要がなく、ミックスドア7に対してエバポレータ405とヒータコア407とを近接して配置させることができ、車両用空調装置401を小型化することができる。
加えて、ミックスドア7をスライド操作する歯車23などの駆動手段は、ミックス通路423側に配置されているので、エバポレータ405とヒータコア407と駆動手段との干渉を抑制することができ、ミックスドア7に対してエバポレータ405とヒータコア407とをより近接して配置することができ、さらに車両用空調装置401を小型化することができる。
ここで、車室内に供給される送風空気は、ミックス通路423において温度調整された冷風と温風とが混合されたものが主であり、ミックスドア7が冷風開口部425と温風開口部427とを全開状態、或いは全閉状態とする頻度が低い。このため、ミックスドア7は、冷風開口部425と温風開口部427との中間位置に位置し、それぞれの開閉率を変化させることが主である。
そこで、ミックスドア7が第1湾曲部17と第2湾曲部19とを有することにより、冷風開口部425から流れる冷風は、第1湾曲部17のミックス通路423側の面に沿って温風開口部427側に流れ易くなり、温風開口部427から流れる温風は、第2湾曲部19のミックス通路423側の面に沿って冷風開口部425側に流れ易くなる。
このため、ミックス通路423における冷風と温風との混合効率をさらに向上することができる。加えて、第1湾曲部17の曲率は、第2湾曲部19の曲率より大きく設定されている。このような設定により、冷風開口部425から温風開口部427側への冷風の流れを促進することができ、さらに冷風と温風との混合効率を向上することができる。
一方、歯車23と噛み合うラックギヤ部21は、第1湾曲部17より曲率の小さい第2湾曲部19に設けられている。このため、第1湾曲部17にラックギヤ部21を設けるよりもラックギヤ部21の範囲を短くすることができ、少ない歯車23の回転でミックスドア7をスライドさせることができる。加えて、歯車23の回転を少なくすることができるので、歯車を駆動するモータなどの駆動手段を小型化することができる。
このようなミックスドア7には、ケース5のガイド溝13に係合されるガイド部15が設けられ、ミックスドア7のスライドが案内される。
ガイド部15は、ミックスドア7のスライド方向と直交する両側面からミックスドア7の長さ方向(スライド方向)に沿って連続する一部材で突出されたガイドリブ15aからなる。なお、ガイド部15は、図12に示すように、ミックスドア7のスライド方向と直交する両側面からミックスドア7の長さ方向(スライド方向)に沿って複数突出されたガイドピン15bであってもよい。
このガイド部15をケース5のガイド溝13に係合させることにより、ミックスドア7のスライドを安定して行うことができ、ミックスドア7による冷風開口部425と温風開口部427との開閉を確実に行うことができる。このようなミックスドア7のスライド方向の両端部には、エラストマ部9が設けられている。
エラストマ部9は、ミックスドア7の両端部にエラストマを流動させることにより、ミックスドア7と一体成形される。このエラストマ部9は、ミックスドア7が冷風開口部425と温風開口部427とを全閉状態としたとき、すなわちミックスドア7が送風通路3に対して終端位置に位置したとき、冷風開口部425と温風開口部427との端部である凹状に形成されたケース5の端部29,29,29内に変形するように接触して密着し、ケース5とミックスドア7との間をシールする。
このようにエラストマ部9をケース5に密着させることにより、ミックスドア7が冷風開口部425と温風開口部427とを全閉状態としたときに、ケース5とミックスドア7との間から冷風や温風がミックス通路423側に漏洩することを防止することができる。
ところで、ミックスドア7の温風開口部427を開閉する端部は、歯車23の回転によってミックスドア7自体がスライドする方向と同方向であるので、温風開口部427を全閉状態としたとき、ケース5の端部29との当接によってかかるミックスドア7のスライドによる荷重が非常に大きい。
このため、ミックスドア7の温風開口部427を開閉する端部に設けられたエラストマ部9は、ミックスドア7のスライド時の荷重を全て受けることになり、エラストマ部9に過度な変形が生じ、シール性が低下する恐れがあった。
そこで、ミックスドア7には、ミックスドア7の送風通路3に対する終端位置でケース5に当接してエラストマ部9の変形を規制する規制部11が設けられている。
規制部11は、ミックスドア7のスライド方向の端面からスライド方向の温風開口部427を閉じる方向に向けて突設された複数のピン11aからなる。この規制部11の突出長さは、ケース5の端部29の内壁面に当接した状態で、エラストマ部9の適度な変形を許容させ、エラストマ部9の過度な変形を規制するように設定されている。
このような規制部11は、ミックスドア7が温風開口部427を全閉状態としたときに、エラストマ部9が適度な変形をした状態で、ケース5の端部29の内壁面に当接し、エラストマ部9が受けた以外のミックスドア7のスライド時の荷重を全て受ける。
この規制部11とケース5の端部29との当接により、エラストマ部9がミックスドア7のスライド時の荷重を全て受けることがなく、エラストマ部9の過度な変形を防止することができる。
なお、規制部11の形状としては、例えば、図10に示すように、ミックスドア7のスライド方向の端面からスライド方向と直交する方向(ミックスドア7の幅方向)に沿って連続する一部材としてスライド方向の温風開口部427を閉じる方向に向けて突設されたリブ11bであってもよい。
このように規制部11をリブ11bとすることにより、ミックスドア7のスライド時の荷重を受ける面積を拡大させることができ、より安定してミックスドア7のスライド時の荷重を受けることができ、エラストマ部9の過度な変形を防止することができる。
なお、ミックスドア7の冷風開口部425を開閉する端部には、ミックスドア7のスライド時の荷重があまり大きくかからないが、この端部に設けられたエラストマ部9に過度な変形が生じる程の荷重がかかる場合、この端部側にも規制部11を設けてもよい。
このようなスライドドア装置1では、ミックスドアドア7に、ミックスドアドア7の送風通路3に対する終端位置でケース5に当接してエラストマ部9の変形を規制する規制部11が設けられているので、ミックスドアドア7のスライド時の荷重を規制部によって分散することができ、エラストマ部9の過度な変形を防止することができる。
従って、このようなスライドドア装置1では、規制部によってエラストマ部9がミックスドア7のスライド時の荷重を全て受けることがなく、エラストマ部9の過度な変形を防止でき、シール性を保持することができる。
また、規制部11は、ミックスドアドア7のスライド方向の端部からスライド方向に突設されているので、ケース5側に規制部11を設ける必要がなく、送風通路3への送風時の規制部11と送風空気との干渉がなく、騒音の発生を防止することができる。
(第2実施形態)
図11を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係るスライドドア装置101は、規制部103は、ミックスドア7の送風通路3(例えば図1参照)に対する終端位置に位置するケース5からスライド方向に突設されている。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図11に示すように、規制部103は、ケース5の端部29の内壁面からミックスドア7のスライド方向の温風開口部427(例えば図3参照)を開ける方向に向けて突設された図9(a)に示すような複数のピン、或いはミックスドア7の幅方向に沿って設けられた図10に示すようなリブからなる。
この規制部103は、ミックスドア7が温風開口部427を全閉状態としたときに、ミックスドア7のスライド方向の端部から突設されエラストマ部9から露出する当接部105に当接される。
この規制部103と当接部105との突出長さは、規制部103と当接部105とが当接した状態で、エラストマ部9の適度な変形を許容させ、エラストマ部9の過度な変形を規制するように設定されている。
このような規制部103は、ミックスドア7が温風開口部427を全閉状態としたときに、エラストマ部9が適度な変形をした状態で、ミックスドア7の当接部105に当接し、エラストマ部9が受けた以外のミックスドア7のスライド時の荷重を全て受ける。
この規制部103とミックスドア7の当接部105との当接により、エラストマ部9がミックスドア7のスライド時の荷重を全て受けることがなく、エラストマ部9の過度な変形を防止することができる。
このようなスライドドア装置101では、規制部103が、ミックスドア7の送風通路3に対する終端位置に位置するケース5からスライド方向に突設されているので、ミックスドア7側に規制部103を設ける必要がなく、ミックスドア7のスライド方向の端部に設けられるエラストマ部9の成形時におけるエラストマの流動性が安定し、エラストマ部9の成形時の変形を抑制することができる。
(第3実施形態)
図12を用いて第3実施形態について説明する。
本実施の形態に係るスライドドア装置201は、規制部203は、ガイド部15であり、ガイド溝13には、ミックスドアの送風通路3(例えば図1参照)に対する終端位置でガイド部15と当接する当接部205が設けられている。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図12に示すように、規制部203は、ケース5のガイド溝13に係合し、ミックスドア7のスライドを案内するガイド部15となっている。
このガイド部15は、ミックスドア7のスライド方向と直交する両側面からミックスドア7の長さ方向(スライド方向)に沿って複数(ここでは端部側の1つのみを図示)突出されたガイドピン15bとなっている。なお、ガイド部15は、図8(a)に示すようなミックスドア7の長さ方向に沿って設けられたガイドリブ15aであってもよい。
このガイド部15である規制部203は、ミックスドア7が温風開口部427(例えば図3参照)を全閉状態としたときに、ケース5のガイド溝13内に設けられた当接部205に当接される。
この規制部203と当接部205との当接位置は、規制部203と当接部205とが当接した状態で、エラストマ部9の適度な変形を許容させ、エラストマ部9の過度な変形を規制するように設定されている。
このような規制部203は、ミックスドア7が温風開口部427を全閉状態としたときに、エラストマ部9が適度な変形をした状態で、ガイド溝13内の当接部205に当接し、エラストマ部9が受けた以外のミックスドア7のスライド時の荷重を全て受ける。
この規制部203とガイド溝13の当接部205との当接により、エラストマ部9がミックスドア7のスライド時の荷重を全て受けることがなく、エラストマ部9の過度な変形を防止することができる。
なお、規制部203と当接部205との当接部分には、規制部203と当接部205との当接による騒音を防止するために、エラストマなどの弾性部材が一体成形されている。
このようなスライドドア装置201では、規制部203が、ガイド部15であり、ガイド溝13に、ミックスドア7の送風通路3に対する終端位置でガイド部15と当接する当接部205が設けられているので、規制部203にエラストマ部9の過度な変形の防止機能と、ミックスドア7のスライドの案内機能とを持たせることができる。
加えて、ケース5の端部29側に規制部203を設ける必要がなく、送風空気との干渉による騒音の発生を防止することができると共に、ミックスドア7のスライド方向の端部側に規制部203を設ける必要がなく、エラストマ部9の成形時におけるエラストマの流動性を安定させ、エラストマ部9の成形時の変形を抑制することができる。
なお、本発明の実施の形態に係るスライドドア装置では、スライドドアが第1湾曲部と第2湾曲部とを有する波形状に形成されているが、これに限らず、直線の板状に形成されたスライドドアであってもよい。
また、スライドドアは、冷風開口部と温風開口部とを開閉するミックスドアとなっているが、これに限らず、1つの送風通路の開口部を開閉するドアであってもよい。
さらに、エラストマ部は、スライドドアのスライド方向の両端側に設けられているが、これに限らず、スライドドアが1つの送風通路の開口部を開閉する場合には、一方の端部のみにエラストマ部を設ければよい。
加えて、エラストマ部は、スライドドアのスライド方向の両端側だけでなく、両端側を連結するようにスライドドアの両側面に連続する一部材としてエラストマ部を設け、スライドドアの周囲の縁部に全てエラストマ部を設けてもよい。
また、各実施形態に係るスライドドア装置では、規制部がそれぞれ独立して設けられているが、これに限らず、全ての規制部を1つのスライドドア装置に適用してもよい。
1,101,201…スライドドア装置
3…送風通路
5…ケース
7…エバポレータ
7…ミックスドア(スライドドア)
9…エラストマ部
11,103,203…規制部
13…ガイド溝
15…ガイド部
205…当接部

Claims (4)

  1. 送風通路(3)を形成するケース(5)と、前記送風通路(3)を交差する方向にスライドするスライドドア(7)と、このスライドドア(7)のスライド方向の端部に設けられ前記スライドドア(7)の前記送風通路(3)に対する終端位置で前記ケース(5)に接触するエラストマ部(9)とを備えたスライドドア装置(1,101,201)であって、
    前記ケース(5)と前記スライドドア(7)とのうち少なくともいずれか一方には、前記スライドドア(7)の前記送風通路(3)に対する終端位置で前記ケース(5)と前記スライドドア(7)とのうち他方に当接して前記エラストマ部(9)の変形を規制する規制部(11,103,203)が設けられていることを特徴とするスライドドア装置(1,101,201)。
  2. 請求項1記載のスライドドア装置(1,101,201)であって、
    前記規制部(11)は、前記スライドドア(7)のスライド方向の端部からスライド方向に突設されていることを特徴とするスライドドア装置(1)。
  3. 請求項1又は2記載のスライドドア装置(1,101,201)であって、
    前記規制部(103)は、前記スライドドア(7)の前記送風通路(3)に対する終端位置に位置する前記ケース(5)からスライド方向に突設されていることを特徴とするスライドドア装置(101)。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスライドドア装置(1,101,201)であって、
    前記スライドドア(7)には、前記ケース(5)に設けられたガイド溝(13)に係合し、前記スライドドア(7)のスライドを案内するガイド部(15)がスライド方向と直交する方向に突設され、
    前記規制部(203)は、前記ガイド部(15)であり、前記ガイド溝(13)には、前記スライドドア(7)の前記送風通路(3)に対する終端位置で前記ガイド部(15)と当接する当接部(205)が設けられていることを特徴とするスライドドア装置(201)。
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