JP2015123757A - 電動車両のストップランプ点灯制御装置 - Google Patents

電動車両のストップランプ点灯制御装置 Download PDF

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Toshifumi Mizui
俊文 水井
敏行 松見
Toshiyuki Matsumi
敏行 松見
寛明 宮本
Hiroaki Miyamoto
寛明 宮本
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Hideaki Taniguchi
秀明 谷口
喬紀 杉本
Takanori Sugimoto
喬紀 杉本
康之 初田
Yasuyuki Hatsuda
康之 初田
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明 橋坂
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Abstract

【課題】電動車両の電気式回生制動装置の作動時に、適切にストップランプの点灯消灯制御をする。【解決手段】車両重量推定部15は、要求トルク(=駆動トルク)を用いて電動車両の実際の車両重量を推定した推定車両重量Wを演算する。減速度演算部16は、車速と回生トルクと推定車両重量を用いて電動車両の減速度を推定した推定減速度Dを演算する。ストップランプ点灯判定部17は、推定減速度Dとストップランプ点灯減速度閾値及びストップランプ消灯減速度閾値とを比較判定し、この比較判定結果に基づきストップランプ3の点灯又は消灯制御をする。【選択図】図1

Description

本発明は電動車両のストップランプ点灯制御装置に関し、電気式回生制動装置を備えている電動車両のストップランプを適切に点灯又は消灯制御するものである。
電気自動車(EV)やハイブリッド車やプラグインハイブリッド車などの電動車両では、駆動源として電動機(モータ)を用いている。このような電動車両では、補助ブレーキとして電気式回生制動装置を備えているものがある。
電気式回生制動装置は、運転者がアクセルペダルの操作をやめアクセル開度が全閉になったときに、車輪の駆動力によりモータが回転し発電機として機能するように、回路切替をして制動力を発生するものである(例えば、特許文献1参照)。なお回生制動により発生した電力はバッテリに充電される。
国土交通省が告示した従来の法規では、アクセル操作装置を解除することによって作動する電気式回生制動装置が作動している場合には、いかなる減速度であっても制動灯等の点灯を禁止している。
しかし、この法規が改正され、減速度がある一定以上になる場合にあっては、制動灯等の点灯を義務付けることとなった。
減速度と点灯要件の関係は以下の通りである。
(1)減速度が−0.7m/s2以下の場合 :点灯禁止
(2)減速度が−0.7m/s2を上回り、−1.3m/s2以下の場合:点灯任意
(3)減速度が−1.3m/s2を上回る場合 :点灯義務
改正された法規は、平成26年1月30日以降に新たに型式の指定等を受ける自動車に適用される。
図4は、改正された法規を図示するものであり、横軸は車速を示しており、縦軸は減速度を示している。また、図4において、「ストップランプ消灯減速度閾値」は「−0.7m/s2」に相当し、「ストップランプ点灯減速度閾値」は「−1.3m/s2」に相当する。
なお、本明細書では、減速度の数値にマイナス符号「−」を付し、減速度の大小を表すときには、減速度の絶対値が大きい方を、減速度が大きいとして表す。例えば、減速度−0・7m/s2に対して、減速度−1.3m/s2の方が、減速度が大きい。
特開2012−153294号公報
ところで、車両の減速度には車両重量が大きく影響する。したがって、車両重量を考慮しつつ、改正した法規(図4参照)に適合するように、適切な点灯又は消灯制御を行う必要がある。
本発明は、上記課題に鑑み、上記の改正法規を遵守しつつ、後続車に対して適正に注意喚起ができるように制動灯(ストップランプ)の点灯又は消灯制御をすることができる、電動車両のストップランプ点灯制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、
電気式回生制動装置を備えた電動車両のストップランプ点灯制御装置であって、
前記電動車両の実際の車両重量を推定した推定車両重量を演算する車両重量推定部と、
前記電動車両の走行状態から発せられる車速信号で示す車速と、前記電動車両の回生制動状態の際に発せられる回生トルク信号で示す回生トルクと、前記推定車両重量を用いて演算することにより、前記電動車両の減速度を推定した推定減速度を演算する減速度演算部と、
前記推定減速度を、予め規定されているストップランプ点灯減速度閾値及びストップランプ消灯減速度閾値と比較判定し、この比較判定結果に基づきストップランプの点灯又は消灯制御をするストップランプ点灯判定部と、
を有することを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記車両重量推定許可判定部は、前記電動車両が直進走行をしているときに、前記車両重量推定許可信号を前記車両重量推定部に入力することを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記車両重量推定許可判定部は、更に、前記車速信号の振幅が予め決めた振幅範囲内に入っているときに、前記車両重量推定許可信号を前記車両重量推定部に入力することを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記電動車両が走行を開始してから、前記ストップランプ点灯判定部の制御により前記ストップランプが点灯するまでの間に、車両重量推定許可信号を前記車両重量推定部に入力する車両重量推定許可判定部を更に有し、
前記車両重量推定部は、更に、前記車両重量推定許可信号が入力されているときに前記推定車両重量を演算することを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記車両重量推定許可判定部は、更に、前記車両重量推定許可判定によって前記車両重量推定が禁止された後に前記電動車両のドアが開放されたときには、前記車両重量推定部に入力されていた前記車両重量推定許可信号の入力を再開し、 前記車両重量推定部は、前記車両重量推定許可信号の入力再開により、すでに演算した推定車両重量を更新することを特徴とする。
本発明では、電動車両の実際の車両重量を推定した推定車両重量を演算し、車速と回生トルクと推定車両重量を用いて電動車両の減速度を推定した推定減速度を演算し、推定減速度とストップランプ点灯減速度閾値及びストップランプ消灯減速度閾値とを比較判定し、この比較判定結果に基づきストップランプの点灯又は消灯制御をする。
したがって、実際の車両重量に応じて、上記の改正法規を遵守しつつ、後続車に対して適正に注意喚起ができるようにストップランプの点灯又は消灯制御をすることができる。
本発明の実施例に係る電動車両のストップランプ点灯制御装置を示すブロック図。 本発明の実施例に係る電動車両のストップランプ点灯制御装置の制御手順を示すフローチャート。 本発明の実施例に係る電動車両のストップランプ点灯制御装置において、車両重量を推定する手順を示すフローチャート。 告示された法規を、横軸を車速、縦軸を減速度として示す特性図。
以下、本発明に係る電動車両のストップランプ点灯制御装置を、実施例に基づき詳細に説明する。
以下の実施例においては、電気式回生制動装置を備えている電気自動車を例示して説明するが、本発明は、電気式回生制動装置を備えているハイブリッド車やプラグインハイブリッド車にも適用可能である。
また、制御原理を先に説明し、その後に、この制御原理を適用した具体的な実施例を説明する。
<実施例の制御原理>
先ず初めに、本実施例の制御原理を説明する。
改正された法規を示す図4のデータマップを基に点灯又は消灯制御をしようとした場合には、車速がどのようなものであっても、減速度が−1.3m/s2を上回るとストップランプを点灯させ、減速度が−0.7m/s2以下になるとストップランプを消灯させることになる。
ここで、ストップランプを点灯させる閾値(法規により規定されている閾値)である減速度−1.3m/s2を、「ストップランプ点灯減速度閾値」と称し、ストップランプを消灯させる閾値(法規により規定されている閾値)である減速度−0.7m/s2を、「ストップランプ消灯減速度閾値」とする。
周知のように、電動車両の電気式回生制動装置による減速度は、回生トルクと、車速と、走行抵抗係数と、車両重量と、電動車両を駆動するモータから駆動輪までのギア比と、車輪半径により決定される。つまり、fを所定の関数とすると、
車両の減速度=f(回生トルク、車速、走行抵抗係数、車両重量、ギア比、車輪半径)・・・(1)
という関係式が成立する。
車両の減速度を決定する各要因(回生トルク等)の数値としては、下記のものを使用することが可能である。
・回生トルク・・・回生制動の際に、車両統合ユニット(EV−ECU)が出力する回生トルク信号の値。
・車速・・・・・車輪速センサ7より得られる車輪速信号S2を基に車速演算部8により演算される値。
・走行抵抗係数・・試験によって予め計測した値。
・車両重量・・・・仕様によって規定されている空車重量(CW:curb weight)または車両総重量(GVW:gross vehicle weight)など。
・ギア比・・・・・仕様によって規定されている値。
・車輪半径・・・・仕様によって規定されている値。
車両の減速度を決定する各要因(回生トルク等)のうち、「走行抵抗係数」、「ギア比」、「車輪半径」は、ある確定した値を使用することができ、「回生トルク」、「車速」は、車両の走行状態から発せられる回生トルク信号、車速信号の値を使用することができる。
しかし、「実際の車両重量」は、乗員の人数や積載量によって変動するため、車両重量として、例えば空車重量または車両総重量を採用して車両の減速度を求めたとすると、求めた減速度が実際の減速度からずれてしまうことがある。特に空車重量と車両総重量との重量差が大きい車両では、かかる事態になる虞が高くなる。
このように、実際の減速度とは異なる減速度を基に、ストップランプの点灯または消灯制御をした場合には、改正された法規に則って点灯又は消灯制御ができない可能性がある。
そこで本実施例では、実際の車両重量を推定演算して求めるようにしている。
ここで、実際の車両重量を推定演算する手法を説明する。
車両が駆動走行のために発生している力をF、実際の車両重量をm、車両の加速度をa、走行抵抗係数をb、車速をvとすると、次式(2)が成立する。
F=ma+bv ・・・(2)
式(2)を変形すると、次式(3)が成立する。
m=(F−bv)/a・・・(3)
力Fは、駆動トルクとギア比と車輪半径により求めることができる。なお駆動トルクは、駆動走行の際に、車両統合ユニット(EV−ECU)が出力する要求トルク信号の値(要求トルク=駆動トルク)により規定される。
走行抵抗係数bは試験値により規定され、車速vは測定により求められ、加速度aは車速vを微分することにより求めることができる。
結局、式(3)の右辺の各データは、電動車両が走行しているときに得られる信号値や、予め得られた規定値である。このため、式(3)の左辺の実際の車両重量mを推定演算することができる。
本実施例では、式(3)により実際の車両重量mを推定演算し、推定演算した実際の車両重量(以降これを「推定車両重量」と称する)を式(1)に適用して減速度を求める。このようにして求めた減速度(以降これを「推定減速度」と称する)と、ストップランプ消灯減速度閾値及びストップランプ点灯減速度閾値とを比較判定し、この比較判定結果に基づきストップランプの点灯又は消灯制御をする。
<制御原理を適用した具体的な実施例>
上述した制御原理を適用した具体的な実施例を、図1を参照しつつ説明する。
図1は、本実施例の電動車両のストップランプ点灯制御装置を搭載した電気自動車1である。この電気自動車1は、車輪2、ストップランプ3、駆動用のモータ4等を備えている。
アクセルペダル5にはアクセルポジションセンサ6が配置されており、アクセルポジションセンサ6はアクセルペダル開度を示すアクセル開度信号S1を出力する。
車輪2には車輪速センサ7が配置されており、車輪速センサ7は車輪速を示す車輪速信号S2を出力する。車速演算部8は、車輪速信号S2を基に、車速を示す車速信号S3を出力する。
ステアリング9にはステアリング角度センサ10が配置されており、ステアリング角度センサ10はステアリング角度を示すステアリング角度信号S4を出力する。
ドアにはドアスイッチ11が配置されており、ドアスイッチ11はドアが開放されるとドア開信号S5を出力する。
トルク演算部(EV−ECU:車両統合ユニット)12は、アクセル開度信号S1や車速信号S3やシフトポジション等の情報を基に、電気自動車1を走行駆動するときには要求トルクを示す要求トルク信号Tdを出力し、回生制動するときには回生トルクを示す回生トルク信号Tgを出力する。
トルク演算部12が回生トルク信号Tgを出力するときには、アクセル開度信号S1で示すアクセル開度が全閉になっており、トルク演算部12は回生制動を行うために必要な回路切替のための制御を行う。
モータ4は、要求トルク信号Tdを受けると、要求トルク信号Tdで示す要求トルクを発生するように作動し、モータ4の駆動力がギア等の伝達機構を介して車輪2に伝達される。これにより電気自動車1が走行駆動する。
モータ4は、回生トルク信号Tgを受けると、回生トルク信号Tgで示す回生トルクを発生するように発電制動をし、車輪2に制動力を付与する。
トルク演算部12が回生トルク信号Tgを出力して、モータ4が回生制動を行うシステム構成が、「電気式回生制動装置」に相当する。
車両重量推定許可判定部13は、車両重量を推定して良い状態か否かを判定し、車両重量を推定して良い状態のときには、車両重量推定許可信号Pを出力する。
車両重量推定許可判定部13による判定手法は後述するが、この判定をすることにより、推定車両重量の精度を上げている。
記憶部(ROM)14には、予め決めた次のデータ値が記憶されている。
・走行抵抗係数(試験によって予め計測した値)
・ギア比(仕様によって規定されている値)
・車輪半径(仕様によって規定されている値)
車両重量推定部15には、車速信号S3と車両重量推定許可信号Pと要求トルク信号Tdが入力される。車両重量推定部15は、車両重量推定許可信号Pが入力されているとき、即ち、車両重量を推定して良い状態のときに、車速信号S3で示す車速と、要求トルク信号Tdで示す要求トルク(=駆動トルク)と、記憶部10に記憶している走行抵抗係数、ギア比、車輪半径を用いて、推定車両重量Wを演算して出力する。このように車両重量を推定して良い状態のとき(詳細は後述するが、例えば、外乱による影響の無いとき)に推定車両重量Wを演算するため、その演算精度は高い。
推定車両重量Wの推定演算は、上記の式(3)を用いて行う。なお式(3)での車両重量mが、推定車両重量Wに対応する。
減速度演算部16には、推定車両重量Wと車速信号S3と回生トルク信号Tgが入力される。減速度演算部16は、推定車両重量Wと、車速信号S3で示す車速と、回生トルク信号Tgで示す回生トルクと、記憶部10に記憶している走行抵抗係数、ギア比、車輪半径を用いて、推定減速度Dを演算して出力する。
推定減速度Dの推定演算は、上記の式(1)を用いて行う。なお式(1)での車両重量としては推定車両重量Wを用いる。
ストップランプ点灯判定部17には、推定減速度Dが入力されると共に、ストップランプ点灯減速度閾値(−1.3m/s2)とストップランプ消灯減速度閾値(−0.7m/s2)が予め設定されている。
ストップランプ点灯判定部17は、一定時間ごとに、推定減速度Dと、ストップランプ点灯減速度閾値(−1.3m/s2)及びストップランプ消灯減速度閾値(−0.7m/s2)とを比較判定する。
ストップランプ点灯判定部17は、推定減速度Dがストップランプ点灯減速度閾値を上回ったら、ストップランプ3を点灯する制御をする。
また、ストップランプ点灯判定部17は、推定減速度Dがストップランプ消灯減速度閾値以下になったら、ストップランプ3を消灯する制御をする。
更に、ストップランプ点灯判定部17は、推定減速度Dがストップランプ点灯減速度閾値以下で、且つ、ストップランプ消灯減速度閾値を上回る場合には、ストップランプ3の状態を、それより前の状態のまま維持する制御をする。
例えば、推定減速度Dがストップランプ点灯減速度閾値を上回ってストップランプ3が一旦点灯した後に、推定減速度Dが減少してきてストップランプ点灯減速度閾値以下に推移したときには、ストップランプ3の点灯状態を維持する。
また、推定減速度Dがストップランプ点灯減速度閾値を上回ってストップランプ3が一旦点灯した状態で、推定減速度Dがストップランプ消灯減速度閾値以下になってストップランプ3が消灯した後に、推定減速度Dが増加してきてストップランプ消灯減速度閾値を上回るように推移したときには、ストップランプ3の消灯状態を維持する。
ストップランプ点灯判定部17は、上述したようにしてストップランプ3の点灯又は消灯制御をすると共に、ストップランプ3を点灯制御する毎にストップランプ点灯履歴信号S6を出力する。
このストップランプ点灯履歴信号S6は、車両重量推定許可判定部13に送られる。
上述した車速演算部8、ステアリング角度センサ10、ドアスイッチ11、トルク演算部12、車両重量推定許可判定部13、記憶部14、車両重量推定部15、減速度演算部16、ストップランプ点灯判定部17が協働して、上述したように、推定減速度Dと、ストップランプ点灯減速度閾値及びストップランプ点灯減速度閾値とを比較判定し、その比較判定結果に応じてストップランプ3の点灯又は消灯制御をするシステム構成が、「電動車両のストップランプ点灯制御装置」に相当する。
次に、減速度演算部16及びストップランプ点灯判定部17での制御手順を、フローチャートである図2を参照して説明する。
ドライバーのアクセル操作によって車両(電気自動車1)が加速した後、ある車速でアクセルをOFFにすると、電気式回生制動装置が作動して回生トルクが発生し、車両が減速する(ステップ1)。
減速度演算部16は、回生トルク等を基に式(1)を用いて、推定減速度Dを演算する(ステップ2)。
ストップランプ点灯判定部17は、推定減速度Dがストップランプ点灯減速度を上回るか否かを判定する(ステップ3)。推定減速度Dがストップランプ点灯減速度を上回る場合には、ストップランプ3を点灯する(ステップ4)。
ステップ3において、推定減速度Dがストップランプ点灯減速度を上回らない場合には、ステップ1に戻る。
ステップ4の後、電気式回生制動装置が作動して回生トルクが発生することにより、車両が減速する(ステップ5)。
車両が減速することに応じて、回生トルクが減少してくる(ステップ6)。
ステップ6の後、減速度演算部16は、回生トルク等を基に式(1)を用いて、推定減速度Dを演算する(ステップ7)。
ストップランプ点灯判定部17は、ステップ7にて求めた推定減速度Dがストップランプ消灯減速度以下か否かを判定する(ステップ8)。推定減速度Dがストップランプ消灯減速度以下の場合には、ストップランプ3を消灯する(ステップ9)。
ステップ8において、推定減速度Dがストップランプ消灯減速度以下にならない場合には、ステップ5またはステップ10に戻る。
ステップ4の後、またはステップ8の論理が成立しないときに、ドライバーがアクセルを再度踏むと(ステップ10)、トルクが回生から力行に転じる(ステップ11)。
ステップ11の後、減速度演算部16により回生トルク等を基に式(1)を用いて推定減速度Dを演算し(ステップ7)、ステップ8の判定に移る。
ステップ8では、ストップランプ点灯判定部17は、ステップ7にて求めた推定減速度Dがストップランプ消灯減速度以下になるか否かを判定する。推定減速度Dがストップランプ消灯減速度以下になる場合にはストップランプ3を消灯し(ステップ9)、推定減速度Dがストップランプ消灯減速度以下にならない場合には、ステップ5またはステップ10に戻る。
次に、車両重量推定許可判定部13での判定手法、及び、車両重量推定部15での推定演算を説明する。
車両重量推定許可判定部13では、下記の条件1〜条件3が同時に成立したときに、車両重量推定許可信号Pを出力する。なお条件1は、解除条件rが成立したときにはリセットされる。
・条件1・・・電気自動車1が走行を開始した後、推定減速度Dがストップランプ点灯減速度閾値を上回ったためストップランプ3が点灯してストップランプ点灯判定部17からストップランプ点灯履歴信号S6が車両重量推定許可判定部13に入力されるまでの期間。
この条件1は、走行開始からストップランプ3が最初に点灯するまでの期間にあたることを条件としている。つまり、これは走行中にストップランプ3の点灯タイミングが変わることを避けるための条件である。なお、電気自動車1が走行を開始したことは、ドライバーのキー操作により電気自動車1が起動され車速信号S3の値が零から増加してきたこと、かつその車速信号S3の値の増加が電気自動車1の起動から最初の増加にあたることにより判定する。
・条件2・・・電気自動車1が直進走行をしていること、つまり、ステアリング角度信号S4で示すステアリング角度が予め決めた一定角度以下であること。
この条件2は、カーブ走行中では正確なデータ値(車速信号S3や要求トルク信号Tdの値)が得られないことを考慮して設定したものである。
・条件3・・・外乱による影響が少なく外乱による瞬時的なピーク波形が含まれていない検出データが検知されていること。具体的には、車輪速信号S2の振幅が予め決めた振幅範囲内に入っていること。
この条件3は、あぜ道など凹凸の多い道路において車輪が道路上の段差等を乗り越えたときなどでは、車輪速ひいては車速信号S3が瞬時的に大きく変動するため、結果として車速信号S3の微分によって得られる加速度の精度が低下することを考慮しており、このような外乱要因が大きいときには、車両重量の推定演算を禁止する条件である。なお、車速S3に外乱要因が多く含まれているときには、トルク演算部12により演算する要求トルク信号Tdにも外乱要因が多く含まれている。
・解除条件r・・・ドアが開かれたこと。即ち、ドア開信号S5が出力されていること。
ドアが開かれると、乗員数や積載量が大きく変化する可能性があるため、ドアが開かれたら条件1をリセットするようにしている。
車両重量推定部15は、車両重量推定許可判定部13から車両重量推定許可信号Pが出力されているとき、即ち、条件1〜条件3が同時に成立しているときに、実際の車両重量を推定する演算を行う。しかも条件1〜条件3が同時に成立している間は、推定演算を複数回行い、その平均値を推定車両重量Wとして出力する。このように平均演算をすることにより、推定車両重量Wの精度を更に向上することができる。
ここで図3を参照して、車両重量推定許可判定部13での判定手法、及び、車両重量推定部15での推定演算を更に説明する。
車両重量推定許可判定部13は、ドライバーのキー操作により電気自動車1が起動され車速信号S3の値が零から増加してきたこと、かつその車速信号S3の値の増加が電気自動車1の起動から最初の増加にあたることを検出することにより、電気自動車1が走行開始したと判定する(ステップ21)。
車両重量推定許可判定部13は、ステアリング角度信号S5で示すステアリング角度が予め決めた一定角度以下であるかどうか、即ち、電気自動車1が直進走行しているかどうかを判定する(ステップ22)。
ステップ22において直進走行をしていると判定した場合には、車両重量推定許可判定部13は、車輪速信号S2には外乱による影響が少ないかどうか、即ち、車輪速信号S2の振幅が予め決めた振幅範囲内に入っているかどうかを判定する(ステップ23)。なお、車輪速信号S2には外乱による影響が少ないと判定したときには、要求トルク信号Tdにも外乱要因による影響は少ない。
ステップ23にて、車輪速信号S2には外乱による影響が大きいと判定したときにはステップ22に戻る。
ステップ23において車輪速信号S2には外乱による影響が少ないと判定したときには、車両重量推定許可判定部13は車両重量推定許可信号Pを出力し、車両重量推定部15が車両重量の推定演算を開始する(ステップ24)。
車両重量推定部15は、駆動トルク(=要求トルク)、車速、車速を微分することにより得られる加速度、車両固有のパラメータ(ギア比、車輪半径、その車速での走行抵抗係数)を基に、車両重量を演算する(ステップ25)。
車両重量の推定が終了したら(ステップ26)、推定減速度Dがストップランプ点灯減速度閾値を上回ることによりストップランプ3の点灯が行われたかどうか、即ち、ステップ21の走行開始後に、ストップランプ点灯履歴信号S6が車両重量推定許可判定部13に入力されたか否かを判定する(ステップ27)。
ステップ27において、走行開始後にストップランプ点灯履歴信号S6が車両重量推定許可判定部13に入力されていない場合には、車両重量推定部15は推定演算した車両重量を平均する(ステップ28)。
ステップ22からステップ28までの演算が繰り返されていき、その繰り返しの途中のステップ27において、ステップ21の走行開始後にストップランプ3の点灯が行われたと判定されると、車両重量推定部15は、平均して求めた車両重量を推定車両重量Wとして確定して出力する(ステップ29)。
ステップ30では、ドアが開かれたか否か、即ち、車両重量推定許可判定部13に、ドア開信号S5が入力されたか否かが判定される。ドアが開かれない状態では、ステップ29で確定した推定車両重量Wが出力され、ドア開が判定されたらステップ22に戻る(ステップ30)。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば、上述した実施形態では、ストップランプ消灯減速度閾値を−0.7m/s2、ストップランプ点灯減速度閾値を−1.3m/s2として説明したが、これらの値は用途に応じて変更してもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、車両重量推定許可信号Pを出力するための条件として、条件1〜3を設定したが、これに限られず、条件2と条件3のみを設定するようにしてもよい。具体的には、走行開始からストップランプ3が最初に点灯するまでの期間であることを条件とした条件1の成立可否は見ずに、電気自動車1が直進走行をしていることを条件とした条件2、および外乱による影響が少なく外乱による瞬時的なピーク波形が含まれていないことを条件とした条件3が成立した場合に、車両重量推定許可信号Pを出力するようにしてもよい。
これは、条件2および条件3が一度も成立しないままストップランプ3が最初の点灯をした場合、車両重量推定が一度もなされなくなることを考慮したものである。上述した実施形態では、走行中におけるストップランプ3の点灯タイミングが変更されるのを回避するため、条件1が設定されている。これにより、条件2および条件3が一度も成立しないままストップランプ3が最初の点灯をした場合は、以後条件1が不成立となるため、車両重量推定許可信号Pが出力されず、その走行中においては車両重量推定がなされないことになる。しかし、ストップランプ3が最初に点灯した後であっても、車両重量を反映したストップランプの点灯制御が求められる場合も想定される。よって、かかる場合には条件2および条件3のみを条件とすることで、そのようなニーズに適合した点灯制御が可能となる。
なお、条件2および条件3のみを条件とする場合、一度これらの条件が成立して車両重量推定がなされた後は、次回の走行開始判定がなされるまで車両重量推定は禁止する。ただし、車両重量推定が禁止された後に電動車両のドアが開放されたときには、車両重量推定許可信号の入力を再開し、すでに演算した推定車両重量の更新を行うものとする。
また、さらに、上述した実施形態では、外乱による影響を車輪速信号S2から判定するようにしたが、モータ回転速度信号から判定してもよい。
本発明は、電気式回生制動装置を備えている電気自動車のみならず、電気式回生制動装置を備えているハイブリッド車やプラグインハイブリッド車などの電動車両の制動灯(ストップランプ)を点灯又は消灯制御をするものに適用することができる。
1 電気自動車
2 車輪
3 ストップランプ
4 モータ
5 アクセルペダル
6 アクセルポジションセンサ
7 車輪速センサ
8 車速演算部
9 ステアリング
10 ステアリング角度センサ
11 ドアスイッチ
12 トルク演算部
13 車両重量推定許可判定部
14 記憶部
15 車両推定部
16 減速度演算部
17 ストップランプ点灯判定部
S1 アクセル開度信号
S2 車輪速信号
S3 車速信号
S4 ステアリング角度信号
S5 ドア開信号
Td 要求トルク信号
Tg 回生トルク信号
P 車両重量推定許可信号
W 推定車両重量
D 推定減速度

Claims (5)

  1. 電気式回生制動装置を備えた電動車両のストップランプ点灯制御装置であって、
    前記電動車両の実際の車両重量を推定した推定車両重量を演算する車両重量推定部と、
    前記電動車両の走行状態から発せられる車速信号で示す車速と、前記電動車両の回生制動状態の際に発せられる回生トルク信号で示す回生トルクと、前記推定車両重量を用いて演算することにより、前記電動車両の減速度を推定した推定減速度を演算する減速度演算部と、
    前記推定減速度を、予め規定されているストップランプ点灯減速度閾値及びストップランプ消灯減速度閾値と比較判定し、この比較判定結果に基づきストップランプの点灯又は消灯制御をするストップランプ点灯判定部と、
    を有することを特徴とする電動車両のストップランプ点灯制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記車両重量推定許可判定部は、前記電動車両が直進走行をしているときに、前記車両重量推定許可信号を前記車両重量推定部に入力することを特徴とする電動車両のストップランプ点灯制御装置。
  3. 請求項2において、
    前記車両重量推定許可判定部は、更に、車速信号の振幅が予め決めた振幅範囲内に入っているときに、前記車両重量推定許可信号を前記車両重量推定部に入力することを特徴とする電動車両のストップランプ点灯制御装置。
  4. 請求項2または請求項3において、
    前記電動車両が走行を開始してから、前記ストップランプ点灯判定部の制御により前記ストップランプが点灯するまでの間に、車両重量推定許可信号を前記車両重量推定部に入力する車両重量推定許可判定部を更に有し、
    前記車両重量推定部は、更に、前記車両重量推定許可信号が入力されているときに前記推定車両重量を演算することを特徴とする電動車両のストップランプ点灯制御装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項において、
    前記車両重量推定許可判定部は、更に、前記車両重量推定許可判定によって前記車両重量推定が禁止された後に前記電動車両のドアが開放されたときには、前記車両重量推定部に入力されていた前記車両重量推定許可信号の入力を再開し、
    前記車両重量推定部は、前記車両重量推定許可信号の入力再開により、すでに演算した推定車両重量を更新することを特徴とする電動車両のストップランプ点灯制御装置。
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