JP6601123B2 - ストップランプ点灯制御方法及びストップランプ点灯制御装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載されている技術では、車間距離制御に応じた要求減速度が所定値以上であると、ストップランプ(ブレーキランプ、ストップライト等も同義)を点灯させ、要求減速度が所定値未満であると、ストップランプを消灯させる。
このため、車両を停止させようとしているにも関わらず、一時的な減速度の減少により、ストップランプが一時的に消灯してしまい、後続車に違和感を与えるという問題点があった。
一方、ストップランプが点灯中に、走行速度が速度閾値未満となると、減速度が第一の減速度閾値よりも小さい第二の減速度閾値以上であればストップランプの点灯を継続させ、減速度が第二の減速度閾値未満であればストップランプを消灯させる。
これにより、車両の減速中にストップランプを継続して点灯させることが可能となるため、車両が停止する間際における、ストップランプの一時的な消灯を防止することが可能となる。
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(ストップランプ点灯制御装置の構成)
図1及び図2を用いて、ストップランプ点灯制御装置1の構成について説明する。
ストップランプ点灯制御装置1は、例えば、マイクロコンピュータで構成する。
なお、マイクロコンピュータは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えた構成である。
減速度算出部2は、車速算出部12から、車速信号の入力を受ける。
そして、減速度算出部2は、車速信号が含む走行速度を微分して、ストップランプ点灯制御装置1を備える車両の減速度を算出する。
車速算出部12は、図外の車輪速センサから、車輪の回転速度を含む車輪速信号の入力を受ける。そして、車速算出部12は、車輪速信号が含む回転速度を用いて、ストップランプ点灯制御装置1を備える車両の走行速度(以降の説明では、「車速」と記載する場合がある)を算出する。これに加え、車速算出部12は、算出した車速を含む情報信号である車速信号を、減速度算出部2と、点灯制御判定部6へ出力する。
また、車輪速センサの説明は、後述する。
停止保持要求判定部4は、車速算出部12から、車速信号の入力を受ける。さらに、停止保持要求判定部4は、モータ制御部14から、基本駆動トルク信号または基本制動トルク信号の入力を受ける。これに加え、停止保持要求判定部4は、ブレーキセンサBPSから、ブレーキペダルBPの操作量(制動力操作量)を含む情報信号の入力を受ける。
そして、停止保持要求判定部4は、車速信号が含む走行速度と、モータ制御部14から入力を受けた信号の種別と、ブレーキセンサBPSから入力を受けた情報信号が含む制動力操作量を用いて、運転者の停止保持要求の有無を判定する。
具体的には、車速信号が含む走行速度が「0」である状態で、モータ制御部14から基本制動トルク信号の入力を受けた場合、運転者の停止保持要求が「有る」と判定する。
また、車速信号が含む走行速度が「0」である状態で、ブレーキセンサBPSから入力を受けた情報信号が含む制動力操作量が「0」を超えている場合、運転者の停止保持要求が「有る」と判定する。すなわち、車速信号が含む走行速度が「0」である状態で、運転者がブレーキセンサを踏み込み操作している場合、運転者の停止保持要求が「有る」と判定する。
なお、モータ制御部14の説明と、ブレーキセンサBPSの説明は、後述する。
点灯制御判定部6は、減速度算出部2から、減速度信号の入力を受ける。また、点灯制御判定部6は、車速算出部12から、車速信号の入力を受ける。さらに、点灯制御判定部6は、モータ制御部14から、基本駆動トルク信号または基本制動トルク信号の入力を受ける。これに加え、点灯制御判定部6は、遅延処理部8から、遅延済点灯状態判定信号の入力を受ける。
点灯制御マップは、例えば、図2中に表すように、車速(走行速度)と、減速度と、ストップランプSLの点灯状態との関係を表すマップである。
そして、点灯制御判定部6は、減速度信号が含む減速度と、車速信号が含む走行速度と、モータ制御部14から入力を受けた信号の種別と、遅延済点灯状態判定信号が含む点灯状態を用いて、ストップランプSLを点灯させるか消灯させるかを判定する。
なお、遅延済点灯状態判定信号は、前回の処理で点灯制御判定部6が判定した、ストップランプSLを点灯させるか消灯させるかの判定結果を、予め設定したサンプリング周期の1周期(1ブロック)分だけ遅延させた情報信号である。また、予め設定したサンプリング周期の1周期は、点灯制御判定部6が1回の処理を行う周期である。
点灯制御判定部6がストップランプSLを点灯させるか消灯させるかを判定する処理では、点灯制御マップに、減速度信号が含む減速度と、車速信号が含む走行速度を入力する。これに加え、遅延済点灯状態判定信号が含む点灯状態を参照する。
以下、点灯制御判定部6がストップランプSLを点灯させるか消灯させるかを判定する処理を、条件毎に分類して記載する。
モータ制御部14から基本制動トルク信号の入力を受けているとともに、減速度信号が含む減速度が予め設定した第一の減速度閾値以上であれば、ストップランプSLを点灯させると判定する。
一方、減速度信号が含む減速度が第一の減速度閾値未満であれば、ストップランプSLを消灯させると判定する。
なお、第一実施形態では、一例として、速度閾値を、5[km/h]に設定した場合について説明する。
また、第一の減速度閾値は、車両の車格や性能等に応じて、予め設定する。
モータ制御部14から基本制動トルク信号の入力を受けているとともに、減速度信号が含む減速度が第二の減速度閾値以上であれば、ストップランプSLを点灯させると判定する。
この場合、前回の処理でストップランプSLを点灯させると判定している場合、減速度信号が含む減速度が第二の減速度閾値以上であれば、ストップランプSLの点灯を継続させることとなる。なお、前回の処理でストップランプSLを点灯させると判定しているか否かは、遅延済点灯状態判定信号が含む点灯状態を参照して判定する。
一方、減速度信号が含む減速度が第二の減速度閾値未満であれば、ストップランプSLを消灯させると判定する。
なお、第二の減速度閾値は、予め、第一の減速度閾値よりも小さい値に設定する。
また、第一実施形態では、第二の減速度閾値を、一般的に、車両が停止する間際に運転者がブレーキペダルBPを操作するまでの減速度に設定した場合を説明する。
車速や減速度にかかわらず、ストップランプSLを消灯させると判定する。
ストップランプSLを点灯させるか消灯させるかを判定した点灯制御判定部6は、判定結果を含む情報信号(以降の説明では、「点灯状態判定信号」と記載する場合がある)を、遅延処理部8と、点灯状態制御部10へ出力する。
遅延処理部8は、点灯制御判定部6から入力を受けた点灯状態判定信号が含む判定結果に対し、予め設定したサンプリング周期の1周期分だけ遅延させる処理(遅延処理)を行う。そして、遅延処理部8は、遅延処理を行った判定結果を含む遅延済点灯状態判定信号を、点灯制御判定部6へ出力する。
そして、点灯状態制御部10は、点灯状態判定信号が含む判定結果と、停止保持要求判定信号が含む判定結果とに応じて、点灯指令信号を生成する。そして、点灯状態制御部10は、生成した点灯指令信号を、ストップランプSLへ出力する。
なお、点灯指令信号は、ストップランプSLの点灯状態(点灯、または、消灯)の指令値を含む情報信号である。
以下、点灯状態制御部10が点灯指令信号を生成する処理を、条件毎に分類して記載する。
点灯状態判定信号が含む判定結果にかかわらず、ストップランプSLを点灯させる指令値を含む点灯指令信号を生成する。
・停止保持要求判定信号が、運転者の停止保持要求が「無い」との判定結果を含む場合
点灯状態判定信号が含む判定結果が、ストップランプSLを点灯させるとの判定結果である場合、ストップランプSLを点灯させる指令値を含む点灯指令信号を生成する。一方、点灯状態判定信号が含む判定結果が、ストップランプSLを消灯させるとの判定結果である場合、ストップランプSLを消灯させる指令値を含む点灯指令信号を生成する。
図1及び図2を参照しつつ、図3及び4を用いて、ストップランプ点灯制御装置1を備える車両Cの構成について説明する。
図3中に表すように、ストップランプ点灯制御装置1を備える車両Cは、アクセルペダルAPと、アクセルセンサAPSと、ブレーキペダルBPと、ブレーキセンサBPSを備える。これに加え、ストップランプ点灯制御装置1を備える車両Cは、車速算出部12と、モータ制御部14と、車輪速センサ16と、摩擦制動力制御部18と、マスタシリンダ20と、ホイールシリンダWSと、バッテリBATと、インバータINVを備える。さらに、ストップランプ点灯制御装置1を備える車両Cは、駆動用モータDMと、変速機TRと、車輪W(右前輪WFR、左前輪WFL、右後輪WRR、左後輪WRL)と、ストップランプSLを備える。
アクセルセンサAPSは、運転者によるアクセルペダルAPの操作量(踏み込み操作量)を検出するセンサである。
また、アクセルセンサAPSは、運転者によるアクセルペダルAPの操作量を含む情報信号を、モータ制御部14へ出力する。
なお、アクセルセンサAPSは、例えば、ペダルストロークセンサを用いて形成する。また、アクセルセンサAPSの構成は、ペダルストロークセンサを用いて形成した構成に限定するものではなく、例えば、運転者の踏み込み操作によるアクセルペダルAPの開度を検出する構成としてもよい。
ブレーキペダルBPは、車両Cの運転者が制動力要求のみに応じて踏込むペダルであり、アクセルペダルAPとは別個に設ける。
ブレーキセンサBPSは、運転者によるブレーキペダルBPの操作量(踏み込み操作量)を検出するセンサである。
また、ブレーキセンサBPSは、運転者によるブレーキペダルBPの操作量を含む情報信号を、ストップランプ点灯制御装置1と、摩擦制動力制御部18へ出力する。
すなわち、ブレーキセンサBPSは、運転者によるブレーキペダルBPの操作量を検出するセンサである。
車輪速センサ16は、各車輪Wに対応して設ける。
また、車輪速センサ16は、対応する車輪Wの一回転について、予め設定した数の車輪速パルスを発生させる。そして、車輪速センサ16は、発生させた車輪速パルスを含む情報信号(以降の説明では、「車輪速パルス信号」と記載する場合がある)を、モータ制御部14及び摩擦制動力制御部18へ出力する。
モータ制御部14は、車両Cに発生させる回生制動力と駆動力を制御する。また、モータ制御部14は、ストップランプ点灯制御装置1と同様、例えば、マイクロコンピュータで構成する。
モード選択スイッチ22は、車両Cの制動力及び駆動力を制御するモード(制御モード)として、「1ペダルモード」、または、「2ペダルモード」のうちいずれかを選択するためのスイッチである。
「1ペダルモード」は、車両Cの制動力及び駆動力を、主にアクセルペダルAPの操作に応じて制御する制御モードである。
以下、「1ペダルモード」における、アクセルペダルAPの操作量に応じた制動力及び駆動力の制御内容を、具体的に説明する。なお、以下の説明は、車両Cが平坦な路面上を走行する状態を前提とする。
アクセルペダルAPが未操作である場合(遊び分を越えて踏み込まれていない場合も含む)には、停止保持必要制動トルクに応じた制動力を発生させる。
停止保持必要制動トルクは、車両Cの停止状態を保持するための制動トルクであり、例えば、車両Cの重量、回生制動力を発生させる能力や摩擦制動力を発生させる能力に応じて設定する。
・アクセルペダルAPの操作量が制動範囲内である場合。
アクセルペダルAPの操作量が制動範囲内である場合には、アクセルペダルAPの操作量の増加に応じて、停止保持必要制動トルクに応じた制動力から減少させた制動力を発生させる。
制動範囲は、未操作状態から制駆動力変更点操作量までの、アクセルペダルAPの操作量に対応する範囲である。
制駆動力変更点操作量は、アクセルペダルAPの操作量(開度)のうち、車両Cに発生させる駆動力と制動力を切り替える操作量(開度)に相当する。なお、制駆動力変更点操作量は、例えば、25%程度のアクセルペダルAPの操作量(開度)に設定する。
アクセルペダルAPの操作量が駆動範囲内のときには、アクセルペダルAPの操作量の、制駆動力変更点操作量からの増加量に応じて増加させた駆動力を発生させる。
駆動範囲は、アクセルペダルAPの、制駆動力変更点操作量を超える操作量に対応する範囲である。
以上により、「1ペダルモード」では、アクセルペダルAPの操作量が制駆動力変更点操作量以下である場合には、車両Cに駆動力を発生させない処理を行う。したがって、第一実施形態の車両は、駆動源として内燃機関を備えるオートマチックトランスミッション(AT)車両で発生する、クリープ現象が発生しない。
したがって、第一実施形態では、アクセルペダルAPの操作量が予め設定した閾値未満であるときには、閾値未満のアクセルペダルAPの操作量及び車両Cの走行速度に応じた制動力を発生させる。
さらに、第一実施形態では、アクセルペダルAPの操作量が閾値以上であるときには、閾値以上のアクセルペダルAPの操作量及び車両Cの走行速度に応じた駆動力を発生させる。
「2ペダルモード」は、車両Cの制動力を、主にブレーキペダルBPの操作に応じて制御し、車両Cの駆動力を、アクセルペダルAPの操作に応じて制御する制御モードである。
また、「2ペダルモード」では、アクセルペダルAPの操作状態が、操作されていた状態から未操作状態へ移行すると、駆動源として内燃機関を備える車両で発生する、エンジンブレーキに相当する制動力を発生させる。なお、図示しないスイッチ等の操作により、エンジンブレーキに相当する制動力を発生させない制御を行ってもよい。
また、モード選択スイッチ22からは、制御モードの選択結果を含む情報信号(以降の説明では、「選択モード信号」と記載する場合がある)を、ITS制御部2とモータ制御部14へ出力する。
車速算出部12と、車輪速センサ16と、アクセルセンサAPSに関する説明は、上述したため省略する。
また、モータ回転数センサMSは、出力軸パルス信号に応じて、モータ駆動力出力軸の回転数(回転状態)を検出する。そして、モータ回転数センサMSは、検出した回転数を含む出力軸回転数信号を、モータ制御部14へ出力する。
出力軸パルス信号は、モータ駆動力出力軸の回転状態を示すパルス信号である。
なお、モータ制御部14の詳細な構成は、後述する。
また、図4中に表すように、摩擦制動力制御部18は、モータ制御部14と、車速算出部12と、ブレーキセンサBPSから、情報信号の入力を受ける。
車速算出部12と、ブレーキセンサBPSに関する説明は、上述したため省略する。
なお、摩擦制動力制御部18の詳細な構成は、後述する。
マスタシリンダ20は、ホイールシリンダWSへ、ブレーキ液(ブレーキフルード)を供給する装置である。
ホイールシリンダWSは、ディスクブレーキを構成するブレーキパッド(図示せず)を、ディスクロータ(図示せず)に押し付けるための押圧力を発生させる。ディスクロータは、各車輪Wと一体に回転し、ブレーキパッドと接触して摩擦抵抗を発生させる。
したがって、車両Cが備える摩擦ブレーキは、全ての車輪W(右前輪WFR、左前輪WFL、右後輪WRR、左後輪WRL)に、摩擦制動力を発生させる。
なお、図3中では、右前輪WFRに対して配置したホイールシリンダWSを、ホイールシリンダWSFRと示し、左前輪WFLに対して配置したホイールシリンダWSを、ホイールシリンダWSFLと表す。同様に、図3中では、右後輪WRRに対して配置したホイールシリンダWSを、ホイールシリンダWSRRと示し、左後輪WRLに対して配置したホイールシリンダWSを、ホイールシリンダWSRLと表す。また、以降の説明においても、各ホイールシリンダWSを、上記のように表す場合がある。
また、バッテリBATには、バッテリBATの電流値、電圧値、温度等を検出可能なバッテリコントローラ(図示せず)を設ける。バッテリコントローラは、バッテリBATのSOCを検出し、検出したSOCを含む情報信号を、モータ制御部14へ出力する。
また、バッテリBATには、駆動用モータDMが回生制動により発電した電力を、インバータINVを介して充電する。
インバータINVは、モータ制御部14から駆動電流指令値の入力を受けると、駆動トルク信号が含む駆動電流指令値を、駆動用モータDMへ出力する。また、インバータINVは、モータ制御部14から回生トルク信号の入力を受けると、回生トルク信号が含む回生電流指令値を、駆動用モータDMへ出力する。
駆動用モータDMが発生させた駆動力は、ドライブシャフト(図示せず)等を介して、各車輪Wに付与する。
また、駆動用モータDMは、インバータINVから回生電流指令値の入力を受けると、駆動電流指令値に応じた回生制動力を発生させる。
駆動用モータDMが発生させた回生制動力は、ドライブシャフト等を介して、各車輪Wに付与する。
したがって、第一実施形態の車両Cは、駆動力を発生する駆動源が電動モータの車両(EV:Electric Vehicle)である。また、第一実施形態の車両Cは、駆動方式が二輪駆動の車両(2WD車両)である。また、第一実施形態の車両Cは、右前輪WFR及び左前輪WFLが駆動輪である。
車輪Wには、駆動用モータDMから、駆動力、または、回生制動力を付与する。
また、車輪Wには、ホイールシリンダWSを介して、摩擦制動力を付与する。
ストップランプSLは、例えば、LED(Light Emitting Diode)や電球等の光源を用いて形成する。
また、ストップランプSLは、車両Cの車両前後方向後方の面(後面)において、車幅方向両側(左右側)にそれぞれ配置する。具体的には、二つのストップランプSLを、車両Cの後面において、車両Cに既存のリアバンパよりも上方の位置であるとともに、車幅方向の両側にそれぞれ配置する。
なお、図3中では、車幅方向右側に配置したストップランプSLを、ストップランプSLRと示し、車幅方向左側に配置したストップランプSLを、ストップランプSLLと表す。
モータ制御部14は、図5中に表すように、基本制駆動力算出部30と、勾配検出部32と、制駆動力補正部34と、制駆動力分配部36と、駆動力制御部38と、第一要求制動力算出部40と、回生制動力制御部42を備える。
基本制駆動力算出部30は、予め、制駆動力マップを記憶している。
制駆動力マップは、例えば、図6中に表すように、車速と、アクセルペダルAPの操作量(開度)と、車両Cに発生させるトルク(駆動トルク、制動トルク)との関係を表すマップである。
なお、図6中には、アクセルペダルAPの操作量(開度)を、符号「APO」で表す。また、図6中には、アクセルペダルAPの操作量が最小値(未操作)の状態において、車速に応じて発生させるトルクを、符号「T−MIN」で表す。また、図6中には、アクセルペダルAPの操作量が最大値(踏み込み操作量が最大)の状態において、車速に応じて発生させるトルクを、符号「T−MAX」で表す。
また、図6中に表す「基本閾値車速」は、アクセルペダルAPの操作量が最小値(未操作)の状態において、車速に応じて発生させるトルクの変化が、減少する領域(変化領域)から一定となる領域(固定領域)との境界線に相当する車速である。
さらに、基本制駆動力算出部30は、モード選択スイッチ22から、選択モード信号の入力を受ける。なお、以降の説明は、選択モード信号が含む制御モードが、「1ペダルモード」である場合について記載する。
そして、基本制駆動力算出部30は、アクセルペダルAPの操作量と車速を、制駆動力マップに入力して、車両Cに発生させる駆動トルクの目標値(目標駆動トルク)、または、制動トルクの目標値(目標制動トルク)を算出する。なお、基本制駆動力算出部30が算出する目標駆動トルク及び目標制動トルクは、車両Cが平坦な路面上を走行する場合(平地走行)の、目標駆動トルク及び目標制動トルクである。また、目標駆動トルクは、基本駆動力に対応するトルクであり、目標制動トルクは、基本制動力に対応するトルクである。
したがって、図6中に表す制駆動力マップは、車速が0へ近づくにつれて、基本制動力が減少する領域である変化領域を含むマップである。すなわち、図6中に表す制駆動力マップは、走行路面が平地である場合に、アクセルペダルAPの操作量が0で且つ走行速度が0であると基本制動力及び基本駆動力が0となるように、予め設定したマップである。
すなわち、基本制駆動力算出部30は、アクセルペダルAPの操作量と車速に応じて、基本制動力及び基本駆動力を算出する。
具体的には、アクセルペダルAPの操作量が予め設定した閾値(制駆動力変更点操作量)未満であれば、走行路面が平地である場合の、閾値未満のアクセルペダルAPの操作量及び走行速度に応じた基本制動力を算出する。一方、アクセルペダルAPの操作量が閾値以上であれば、走行路面が平地である場合の、閾値以上のアクセルペダルAPの操作量及び走行速度に応じた基本駆動力を算出する。
また、基本制駆動力算出部30は、走行路面が平地であるときには、車両Cに発生させる制動力を、予め設定した基本制動力に設定する、または、車両Cに発生させる駆動力を、予め設定した基本駆動力に設定する。
目標駆動トルクを算出した基本制駆動力算出部30は、算出した目標駆動トルクを含む情報信号である基本駆動トルク信号を、制駆動力補正部34と、ストップランプ点灯制御装置1へ出力する。
勾配検出部32は、予め、平地(平坦路)で発生させている駆動トルクと車輪の回転速度との関係を、基準(平地基準)として記憶している。なお、平坦路で発生させている駆動トルクと車輪の回転速度との関係は、例えば、平坦路に相当する範囲内の勾配に形成した試験用の路面を用いて算出し、勾配検出部32に平地基準として記憶させる。
出力軸回転数信号は、駆動用モータDMが有するモータ駆動力出力軸(図示せず)の回転数を含む情報信号である。
なお、駆動トルク信号と出力軸回転数信号の説明は、後述する。
例えば、駆動トルクに対する車輪Wの回転速度が平地基準よりも遅い場合には、走行路面の勾配が上り勾配であると判定する。これに加え、車輪Wの回転速度が遅いほど、大きい上り勾配として検出する。
一方、駆動トルクに対する車輪Wの回転速度が平地基準よりも速い場合には、走行路面の勾配が下り勾配であると判定する。これに加え、車輪Wの回転速度が速いほど、大きい下り勾配として検出する。
走行路面の勾配の方向及び大きさを検出した勾配検出部32は、検出した勾配の方向及び大きさを含む情報信号(以降の説明では、「路面勾配信号」と記載する場合がある)を、制駆動力補正部34へ出力する。
制駆動力補正部34は、アクセルセンサAPSと、基本制駆動力算出部30と、勾配検出部32と、車速算出部12から、情報信号の入力を受ける。
基本駆動トルク信号が含む平地走行の目標駆動トルクを補正した制駆動力補正部34は、補正した駆動トルクに応じた駆動力(補正駆動力)を含む情報信号として、補正駆動力信号を、制駆動力分配部36へ出力する。
基本駆動トルク信号が含む平地走行の目標制動トルクを補正した制駆動力補正部34は、補正した制動トルクに応じた制動力(補正制動力)を含む情報信号として、補正制動力信号を、制駆動力分配部36へ出力する。
具体的には、勾配検出部32が検出した勾配の方向が上り方向であるときには、車両Cに発生させる制動力を、勾配検出部32が検出した勾配の大きさに応じて基本制動力を減少補正した補正制動力に設定する。または、車両Cに発生させる駆動力を、勾配検出部32が検出した勾配の大きさに応じて基本駆動力を増加補正した補正駆動力に設定する。
また、制駆動力補正部34は、基本制動力または基本駆動力を、走行路面の勾配の方向及び勾配の大きさに応じて補正することで、補正制動力または補正駆動力を算出する。
また、制駆動力補正部34は、アクセルペダルAPの操作量が閾値未満であれば車両Cに制動力(減速度)が発生し、アクセルペダルAPの操作量が閾値以上であれば車両Cに駆動力(加速度)が発生するように、補正制動力または補正駆動力を設定する。
釣り合いトルクは、走行路面上において、車両Cが停止状態を保持することが可能なトルクである。
また、釣り合いトルクは、制駆動力補正部34により、路面勾配信号が含む勾配の方向と大きさに加え、例えば、車両Cの重量、駆動力の発生能力、回生制動力の発生能力、摩擦制動力の発生能力に応じて演算する。
一方、車両Cが停止状態を保持する走行路面が、下り勾配の走行路面であれば、釣り合いトルクは、下り勾配の大きさに応じた制動トルクとなる。
また、制駆動力補正部34は、基本制動力を、走行路面の勾配の方向及び勾配の大きさに応じて補正することで、補正制動力を設定する。また、制駆動力補正部34は、基本駆動力を、走行路面の勾配の方向及び勾配の大きさに応じて補正することで、補正駆動力を設定する。
補正制駆動力マップは、例えば、図7中に表すように、車速と、アクセルペダルAPの操作量(開度)と、車両に発生させるトルク(駆動トルク、制動トルク)との関係を表すマップである。
また、補正制駆動力マップは、制駆動力マップの「T−MIN」及び「T−MAX」を、釣り合いトルクに応じて補正したマップである。なお、図7中に表す補正制駆動力マップには、車両Cが上り勾配の路面を走行する場合に、車速とアクセルペダルAPの操作量に応じて、車両Cに発生させるトルク(駆動トルク、制動トルク)を補正した場合を表す。
また、図7中には、図6中と同様、縦軸に、「0」を境界線として、駆動トルクと制動トルクを表す。
なお、図7中には、制駆動力マップの「T−MIN」を釣り合いトルクに応じて補正した値を、符号「T−MIN−C」で表す。また、図7中には、制駆動力マップの「T−MAX」を釣り合いトルクに応じて補正した値を、符号「T−MAX−C」で表す。
また、図7中に表すように、車両Cが上り勾配の路面を走行する場合では、アクセルペダルAPの操作量が最小値の状態におけるトルクが、車速に応じて、制動トルクまたは駆動トルクとなる。
また、制駆動力分配部36は、制駆動力補正部34から補正制動力信号の入力を受けると、補正制動力信号と同様の情報信号(以降の説明では、「制動力分配信号」と記載する場合がある)を、第一要求制動力算出部40へ出力する。
駆動力制御部38は、制駆動力分配部36と車速算出部12から、情報信号の入力を受ける。そして、駆動力制御部38は、駆動力分配信号が含む駆動力と、車速信号が含む車速を参照して、駆動電流指令値を演算する。
さらに、駆動力制御部38は、演算した駆動電流指令値を含む情報信号(以降の説明では、「駆動トルク信号」と記載する場合がある)を、勾配検出部32と、インバータINVへ出力する。
第一要求制動力算出部40は、予め、図8中に表す第一制動力マップを記憶している。
第一制動力マップは、車速に応じて発生させる回生制動力と、回生制動力に応じた減速度を表すマップである。
また、図8中に表すように、回生制限線は、車両Cが走行する走行路面が平坦な路面である場合に、車両Cの走行時にのみ、すなわち、車速が「0[km/h]」を超えている場合にのみ、車両Cを停止させる回生制動力を発生させる値である。したがって、図8中に表す、平地走行時に用いる回生制限線は、車速が「0[km/h]」である状態で、減速度及び回生制動力が「0」となる、車速に応じた回生制動力の上限値を表す線である。
具体的には、図8中に表す第一制動力マップに、車速信号が含む車速と、制動力分配信号が含む補正制動力をフィードバックして、第一の回生制動力を算出する。
ここで、制駆動力変更点操作量以下のアクセルペダルAPの操作量は、予め設定した閾値未満におけるアクセルペダルAPの操作量に対応する。
したがって、第一要求制動力算出部40は、制駆動力変更点操作量以下、すなわち、予め設定した閾値未満におけるアクセルペダルAPの操作量と、車両Cの走行速度と、に対応した、第一の回生制動力(回生制動力の要求値)を算出する。
回生制動力制御部42は、摩擦制動力制御部18から回生要求値信号の入力を受ける。これに加え、バッテリBATから、現在の充電状態(SOC:State Of Charge)を取得する。そして、回生制動力制御部42は、回生要求値信号が含む回生制動力の要求値と、バッテリBATの現在の充電状態を参照して、回生実行量を演算する。
回生実行量は、駆動用モータDMで実際に発生させる回生制動力である。
回生実行量の演算は、例えば、現在の充電状態が満充電に近く、回生制動により発電した電力をバッテリBATに充電することが不可能な場合には、「0」として演算する。また、回生実行量の演算は、例えば、回生制動により発電した電力をバッテリBATに充電することが可能な場合には、回生要求量の全てとして演算(回生要求量=回生実行量)する。
回生電流指令値は、回生実行量に応じた回生トルクを駆動用モータDMで発生させるための電流指令値である。
回生電流指令値を演算した回生制動力制御部42は、演算した回生電流指令値を含む情報信号(以降の説明では、「回生トルク信号」と記載する場合がある)を、インバータINVと、摩擦制動力制御部18へ出力する。
したがって、回生制動力制御部42は、摩擦制動力制御部18が算出した回生制動力の要求値(要求)に応じた回生制動力を、駆動用モータDMで発生させる。なお、摩擦制動力制御部18が算出した回生制動力の要求値(要求)は、後述する回生協調制御部54が選択した回生制動力の要求値(要求)である。
摩擦制動力制御部18は、図9中に表すように、第二要求制動力算出部50と、要求制動力合算部52と、回生協調制御部54と、摩擦制動力算出部56と、制動油圧制御部58を備える。
第二要求制動力算出部50は、ブレーキセンサBPSから、ブレーキペダルBPの操作量(制動力操作量)を含む情報信号の入力を受ける。これに加え、第二要求制動力算出部50は、車速算出部12から、車速信号の入力を受ける。
また、第二要求制動力算出部50は、予め、図10中に表す第二制動力マップを記憶している。
第二制動力マップは、ブレーキペダルBPの操作量と、車両Cの走行速度(車速)に応じて発生させる制動力(回生制動力、摩擦制動力)を表すマップである。
なお、図10中に表す「回生」は、回生制動力に相当する領域である。さらに、図10中に表す「摩擦」は、摩擦制動力に相当する領域である。また、図10中に表す「回生協調配分線」は、ブレーキペダルBPの操作量及び車速に応じた回生制動力の上限値を表す線である。
また、図10中に表す「回生制限車速」は、ブレーキペダルBPの操作量及び車速に応じた制動力を、摩擦制動力のみで発生させる領域と、回生制動力及び摩擦制動力のうち少なくとも回生制動力で発生させる領域の境界線に相当する車速である。
また、車両Cの停止状態を維持(車速が0[km/h]の状態を保持)するためには、回生制動力よりも摩擦制動力を用いる方が、エネルギー効率が良好である。このため、ブレーキペダルBPが操作されて車両Cの停止状態を維持する際には、摩擦制動力のみを発生させる。
また、第二要求制動力算出部50は、ブレーキペダルBPの操作量と、車速信号が含む車速を参照して、ブレーキペダルBPの操作量及び車速に応じた制動力の要求(要求値)である第二制動要求を算出する。
第二制動要求は、ブレーキペダルBPの操作量及び車速に応じた、回生制動力(第二の回生制動力)の要求値及び摩擦制動力の要求値のうち、少なくとも一方の要求値を含む。
第二制動要求を算出した第二要求制動力算出部50は、第二制動要求を含む情報信号(以降の説明では、「第二制動要求信号」と記載する場合がある)を、要求制動力合算部52へ出力する。
また、第二要求制動力算出部50は、ブレーキセンサBPSで検出したブレーキペダルBPの操作量に応じた制動力のうち、回生協調配分線を超える分の制動力を、摩擦制動力で発生させるように、第二制動要求を算出する。
また、第二要求制動力算出部50は、車速が回生制限車速を超える走行時にのみ、回生協調配分線を上限として、第二の回生制動力を算出する。
そして、要求制動力合算部52は、第一の回生制動力を含む情報信号(以降の説明では、「第一回生信号」と記載する場合がある)を、回生協調制御部54へ出力する。また、要求制動力合算部52は、第二制動要求が第二の回生制動力を含む場合、第二の回生制動力を含む情報信号(以降の説明では、「第二回生信号」と記載する場合がある)を、回生協調制御部54へ出力する。
各制動力を合算した要求制動力合算部52は、合算した制動力の要求値(合算要求制動力)を含む情報信号(以降の説明では、「合算制動力信号」と記載する場合がある)を、摩擦制動力算出部56へ出力する。
回生協調制御部54は、要求制動力合算部52から、第一回生信号及び第二回生信号のうち、少なくとも一方の入力を受ける。
回生制動力の要求値を選択した回生協調制御部54は、選択した要求値を含む情報信号である回生要求値信号を、回生制動力制御部42へ出力する。
具体的には、第一回生信号が含む第一の回生制動力と、第二回生信号が含む第二の回生制動力とを比較し、大きい方の回生制動力を選択(セレクトハイ)する。そして、選択した回生制動力を、回生制動力の要求値として選択する。
すなわち、回生協調制御部54が回生制動力の要求値を選択する際には、例えば、図11中に表す回生制動力選択マップに、同一の車速に対応した、第一の回生制動力と第二の回生制動力を入力する処理を行う。そして、第一の回生制動力と第二の回生制動力のうち、大きい回生制動力を選択する。
なお、図11中に表す「回生制限線」は、図11中に表す「回生制限線」と同様であり、図11中に表す「回生協調配分線」は、図10中に表す「回生協調配分線」と同様である。
さらに、図11中に表す「回生要求上限値」は、回生制限線と回生協調配分線のうち、同一の車速における大きい値を連続する線である。
また、図11中に表す「閾値車速」は、回生制動力の上限値が車速の変化に応じて変化する変化領域と、回生制動力の上限値が一定である固定領域との境界線に相当する車速である。なお、閾値車速は、第一閾値車速及び第二閾値車速と同様、例えば、10[km/h]に設定する。
なお、切換車速は、例えば、車両Cの性能・諸元(車重、駆動用モータDMの性能等)に応じて、予め設定する。
以上により、回生協調制御部54は、減速中にブレーキペダルBPが操作されると、第一要求制動力算出部40が算出した第一の回生制動力、または、第二要求制動力算出部50が算出した第二の回生制動力のうち、大きい回生制動力を選択する。
したがって、回生協調制御部54は、車両Cが走行中であれば(停止しなければ)、回生要求上限値を、「0」を超える値として選択する。
以上により、回生協調制御部54は、アクセルペダルAPの操作量が閾値未満であり、且つブレーキペダルBPが操作されている場合、第一要求制動力算出部40、または、第二要求制動力算出部50が算出した要求値のうち大きい値を選択する。すなわち、回生協調制御部54は、アクセルペダルAPの操作量が閾値未満であり、且つブレーキペダルBPが操作されている場合、第一の回生制動力と第二の回生制動力のうち、大きい回生制動力を選択する。なお、第一実施形態では、一例として、アクセルペダルAPの操作量が閾値未満であるときは、車両Cが停止するまで回生制動力を発生させて車速を減少させているときに相当する場合を説明する。
摩擦実行量は、車輪Wで実際に発生させる摩擦制動力である。
摩擦実行量を演算した摩擦制動力算出部56は、摩擦制動力指令値を演算する。
摩擦制動力指令値は、摩擦実行量に応じた摩擦制動力を発生させるために、マスタシリンダ20内で発生させる液圧の目標値である。
摩擦制動力指令値を演算した摩擦制動力算出部56は、演算した摩擦制動力指令値を含む情報信号(以降の説明では、「摩擦制動力信号」と記載する場合がある)を、制動油圧制御部58へ出力する。
制動油圧制御部58は、摩擦制動力指令値をマスタシリンダ20へ出力する。
また、摩擦制動力制御部18は、要求制動力合算部52が合算した要求値と回生制動力制御部42が駆動用モータDMで発生させる回生制動力との偏差に応じた摩擦制動力を、マスタシリンダ20及びホイールシリンダWSで発生させる。
なお、第一実施形態では、例えば、運転者がブレーキペダルBPを操作している情報信号の入力を受けている状態で、運転者がアクセルペダルAPを操作している情報信号の入力を受けると、目標駆動トルクを「0」として算出する処理を行う。
図1から図11を参照しつつ、図12−1及び図12−2と、図13−1及び図13−2を用いて、ストップランプ点灯制御装置1が行う処理の一例と、モータ制御部14が行う処理の一例と、摩擦制動力制御部18が行う処理の一例を説明する。なお、以降の説明では、モータ制御部14及び摩擦制動力制御部18が行う処理を、「車両制御処理」と記載する場合がある。
図12−1及び図12−2中に表すように、車両制御処理を開始(START)すると、まず、ステップS100の処理を行う。
ステップS100では、モータ回転数センサMSにより、駆動用モータDMが有するモータ駆動力出力軸の回転数を検出する。これにより、ステップS100では、駆動用モータDMの回転数を検出(図中に表す「モータ回転数検出」)する。ステップS100において、駆動用モータDMの回転数を検出すると、車両制御処理は、ステップS102へ移行する。
ステップS104では、各車輪速センサ16により、対応する車輪Wの回転状態を車輪速パルスとして検出する。これにより、ステップS104では、各車輪Wの回転速度を検出(図中に表す「車輪速度検出」)する。ステップS104において、各車輪Wの回転速度を検出すると、車両制御処理は、ステップS106へ移行する。
ステップS108では、アクセルセンサAPSにより、運転者によるアクセルペダルAPの操作量を検出する。これにより、ステップS108では、アクセルペダルAPの開度を検出(図中に表す「Aペダル開度検出」)する。ステップS108において、アクセルペダルAPの開度を検出すると、車両制御処理は、ステップS110へ移行する。
ステップS114では、ステップS112で制駆動力補正部34が補正制動力を算出したか否かを判定する処理を行う。すなわち、ステップS114では、運転者の要求が制動要求であるか否かを判定する処理(図中に表す「Dr要求が制動」)を行う。
ステップS114において、ステップS112で制駆動力補正部34が補正制動力を算出した(図中に表す「Yes」)と判定した場合、車両制御処理は、ステップS116へ移行する。
ステップS116では、第一要求制動力算出部40により、アクセルペダルAPの操作量と車速に対応した第一の回生制動力を算出する。さらに、ステップS116では、算出した第一の回生制動力を含む第一制動要求信号を、摩擦制動力制御部18へ出力する処理(図中に表す「第一の回生制動力を出力」)を行う。ステップS116において、第一制動要求信号を出力すると、車両制御処理は、ステップS118へ移行する。
すなわち、ステップS116では、車速が第一閾値車速以下となると、車両Cをスムーズに停止(スムーズストップ:SS)可能な、第一の回生制動力を算出する処理を行う。
ステップS118では、ブレーキセンサBPSにより、運転者によるブレーキペダルBPの操作量を検出する。これにより、ステップS118では、ブレーキペダルBPの操作量を検出(図中に表す「ブレーキ操作量検出」)する。ステップS118において、ブレーキペダルBPの操作量を検出すると、車両制御処理は、ステップS120へ移行する。
ステップS122では、要求制動力合算部52により、ステップS116で算出した第一の回生制動力と、ステップS120で算出した第二制動要求を合算する処理(図中に表す「全制動要求合算」)を行う。ステップS122において、第一の回生制動力と第二制動要求を合算すると、車両制御処理は、ステップS124へ移行する。
ステップS128では、回生制動力制御部42により、回生電流指令値を演算する。さらに、回生電流指令値を含む回生トルク信号をインバータINVへ出力する。これにより、ステップS128では、駆動用モータDMにより、回生電流指令値に応じた回生制動力を発生させる(図中に表す「モータ回生実行値出力」)。
ステップS128において、回生電流指令値に応じた回生制動力を発生させると、車両制御処理は、ステップS130へ移行する。
ステップS130では、摩擦制動力算出部56により摩擦制動力指令値を演算し、制動油圧制御部58から摩擦制動力指令値をマスタシリンダ20へ出力する。これにより、ステップS140では、摩擦制動力指令値に応じた摩擦制動力を発生させる(図中に表す「摩擦制動実行」)。ステップS130において、摩擦制動力指令値に応じた摩擦制動力を発生させると、車両制御処理は、ステップS132へ移行する。
ステップS134では、制駆動力分配部36から駆動力制御部38へ、駆動力分配信号を出力する処理(図中に表す「駆動要求出力」)を行う。ステップS134において、駆動力分配信号を駆動力制御部38へ出力すると、車両制御処理は、ステップS136へ移行する。
次に、図13−1及び図13−2を用いて、上述したステップS132で行う処理(以降の説明では、「ストップランプ点灯制御処理」と記載する場合がある)の詳細を説明する。
ステップS200では、点灯制御判定部6により、モータ制御部14から、基本駆動トルク信号の入力を受けているか、基本制動トルク信号の入力を受けているかを判定する。これにより、ステップS200では、運転者の要求が制動要求であるか否かを判定する処理(図中に表す「Dr要求が制動」)を行う。
具体的に、ステップS200では、モータ制御部14から基本制動トルク信号の入力を受けていると、運転者の要求が制動要求であると判定する。一方、ステップS200では、モータ制御部14から基本駆動トルク信号の入力を受けていると、運転者の要求が制動要求ではない(駆動要求である)と判定する。
一方、ステップS200において、運転者の要求が制動要求ではない(図中に表す「No」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS208へ移行する。
ステップS202では、点灯制御判定部6により、車速算出部12が算出した車速が速度閾値以上であるか否かを判定する処理(図中に表す「車速≧速度閾値」)を行う。
ステップS202において、車速算出部12が算出した車速が速度閾値以上である(図中に表す「Yes」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS204へ移行する。
ステップS204では、点灯制御判定部6により、減速度算出部2が算出した減速度が第一の減速度閾値以上であるか否かを判定する処理(図中に表す「減速度≧第一の減速度閾値」)を行う。
ステップS204において、減速度算出部2が算出した減速度が第一の減速度閾値以上である(図中に表す「Yes」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS206へ移行する。
ステップS206では、点灯制御判定部6により、ストップランプSLを点灯させると判定した判定結果を含む点灯状態判定信号を、点灯状態制御部10へ出力する。そして、ステップS206では、点灯状態判定信号の入力を受けた点灯状態制御部10が、ストップランプSLを点灯させる指令値を含む点灯指令信号を、ストップランプSLへ出力する。これにより、ステップS206では、ストップランプSLを点灯(図中に表す「ストップランプ点灯」)させる。ステップS206において、ストップランプSLを点灯させると、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS210へ移行する。
ステップS210では、ステップS200と同様、点灯制御判定部6により、運転者の要求が制動要求であるか否かを判定する処理(図中に表す「Dr要求が制動」)を行う。
ステップS210において、運転者の要求が制動要求である(図中に表す「Yes」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS212へ移行する。
一方、ステップS210において、運転者の要求が制動要求ではない(図中に表す「No」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS218へ移行する。
ステップS212において、車速が速度閾値未満である(図中に表す「Yes」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS214へ移行する。
一方、ステップS212において、車速が速度閾値以上である(図中に表す「No」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS212へ復帰する。
ステップS214において、ステップS204以降に算出した減速度が第二の減速度閾値以上である(図中に表す「Yes」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS216へ移行する。
一方、ステップS214において、ステップS204以降に算出した減速度が第二の減速度閾値未満である(図中に表す「No」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS218へ移行する。
ステップS218では、ステップS208と同様の処理を行い、ストップランプSLを消灯(図中に表す「ストップランプ消灯」)させる。ステップS218において、ストップランプSLを消灯させると、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS220へ移行する。
ステップS220において、車速が「0」である(図中に表す「Yes」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS222へ移行する。
一方、ステップS220において、車速が「0」を超えている(図中に表す「No」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS214へ移行する。
ステップS222において、運転者の停止保持要求が有る(図中に表す「Yes」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS224へ移行する。
一方、ステップS222において、運転者の停止保持要求が無い(図中に表す「No」)と判定した場合、ストップランプ点灯制御処理は、ステップS226へ移行する。
ステップS224では、運転者の停止保持要求が「有る」との判定結果を含む停止保持要求判定信号の入力を受けた点灯制御判定部6により、ストップランプSLを点灯させると判定した判定結果を含む点灯状態判定信号を、点灯状態制御部10へ出力する。これにより、ステップS224では、ステップS206と同様、ストップランプSLを点灯(図中に表す「ストップランプ点灯」)させる。ステップS224において、ストップランプSLを点灯させると、ストップランプ点灯制御処理を終了(END)する。
図1から図13を参照しつつ、図14を用いて、第一実施形態のストップランプ点灯制御装置1を用いて行なう動作の一例を説明する。なお、図14(a)には、第一実施形態のストップランプ点灯制御装置1を適用した構成で行なう動作のタイムチャートを表す。また、図14(b)には、第一実施形態のストップランプ点灯制御装置1を適用しない構成で行なう動作のタイムチャートを表す。
また、図14中には、車両Cが、平坦な路面(平坦路)を走行している状態から、上り勾配の路面(登坂路)を走行する状態へ移行した状態を表す。また、図14中に表すタイムチャートは、運転者がアクセルペダルAPを操作して、車両Cが発進して加速している状態から開始する。
そして、運転者がアクセルペダルAPの操作量を減少させて、アクセルペダルAPの操作量が制動範囲内となると、アクセルペダルAPの操作量の減少に伴い、車速が低下して、車両Cが減速する。
平坦路上において車両Cが減速を開始した時点(時点t1)からは、ストップランプSLが点灯する。なお、時点t1では、車速が速度閾値以上であり、車両Cの減速度が第一の減速度閾値以上である。
そして、第一の回生制動力が発生した時点(時点t2)から車速が減少している間に、走行路面が平坦路から登坂路に変化すると、走行路面が平坦路から登坂路に変化した時点(時点t3)から、制駆動力補正部34が、登坂路に対して制動力を補正する。なお、時点t3では、車速が速度閾値未満であり、車両Cの減速度が第二の減速度閾値以上である。
時点t3以降に、登坂路の勾配の大きさによって発生する減速度を打ち消す大きさの駆動力を発生させると、時点t1から減速している車速の変化度合いが、登坂路においても、平坦路における変化度合いと同様となる。
そして、第一実施形態では、第二の減速度閾値を、一般的に、車両が停止する間際に運転者がブレーキペダルBPを操作するまでの減速度に設定した場合を説明する。
ここで、第一実施形態のストップランプ点灯制御装置1では、ストップランプSLが点灯中に、速度閾値以上の車速(走行速度)が速度閾値未満となると、車両Cの減速度が第二の減速度閾値以上であれば、ストップランプSLの点灯を継続させる。
したがって、時点t3において、時点t1以降に車両Cに発生させている制動力に駆動力が加算されても、図14(a)中に表すように、時点t1で開始したストップランプSLの点灯を継続させることが可能となる。
時点t1から減少を開始した車速が「0」となる、すなわち、車両Cが停止した時点(時点t4)で、停止保持要求判定部4が、運転者の停止保持要求を判定する。そして、時点t4以降は、運転者の停止保持要求が「有る」と判定している間、ストップランプSLを点灯させる。すなわち、時点t4以降は、運転者の停止保持要求が「有る」と判定している間、ストップランプSLの点灯を継続させる。
したがって、第一実施形態のストップランプ点灯制御装置1では、第一実施形態のストップランプ点灯制御装置1を適用しない構成と比較して、車両Cの減速中に、ストップランプSLを継続して点灯させることが可能となる。特に、走行路面が平坦路から登坂路へと変化する状況において、車両Cの減速中には、ストップランプSLを継続して点灯させることが可能となる。
なお、上述した車輪速センサ16と車速算出部12は、車両Cの走行速度を検出する車速センサに対応する。
また、上述したように、第一実施形態のストップランプ点灯制御装置1の動作で実施するストップランプ点灯制御方法では、車両Cの走行速度が速度閾値以上のときに、車両Cの減速度が第一の減速度閾値以上であればストップランプSLを点灯させる。また、車両Cの走行速度が速度閾値以上のときに、車両Cの減速度が第一の減速度閾値未満であればストップランプSLを消灯させる。
なお、上述した第一実施形態は、本発明の一例であり、本発明は、上述した第一実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
第一実施形態のストップランプ点灯制御装置1を用いた制駆動力制御方法であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)車両Cの走行速度が速度閾値以上のときに、車両Cの減速度が第一の減速度閾値以上であればストップランプSLを点灯させ、車両Cの減速度が第一の減速度閾値未満であればストップランプSLを消灯させる。
これに加え、ストップランプSLが点灯中に、車両Cの走行速度が速度閾値未満となると、車両Cの減速度が第二の減速度閾値以上であればストップランプSLの点灯を継続させ、車両Cの減速度が第二の減速度閾値未満であればストップランプSLを消灯させる。
その結果、車両Cの減速中にストップランプSLを継続して点灯させることが可能となるため、車両Cが停止する間際における、ストップランプSLの一時的な消灯を防止することが可能となる。
これにより、車両Cが停止する間際における、ストップランプSLの一時的な消灯を防止することが可能となるため、後続車の運転者に、違和感を与えることを抑制することが可能となる。
また、第一実施形態のストップランプ点灯制御装置1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
これに加え、ストップランプ制御部SLCは、走行速度が速度閾値以上のときに、減速度が第一の減速度閾値以上であればストップランプSLを点灯させ、減速度が第一の減速度閾値未満であればストップランプSLを消灯させる。また、ストップランプSLが点灯中に、走行速度が速度閾値未満となると、減速度が第二の減速度閾値以上であればストップランプSLの点灯を継続させ、減速度が第二の減速度閾値未満であればストップランプSLを消灯させる。
その結果、車両Cの減速中にストップランプSLを継続して点灯させることが可能となるため、車両Cが停止する間際における、ストップランプSLの一時的な消灯を防止することが可能となる。
これにより、車両Cが停止する間際における、ストップランプSLの一時的な消灯を防止することが可能となるため、後続車の運転者に、違和感を与えることを抑制することが可能となる。
(1)第一実施形態では、制駆動力マップを用いて基本制動力及び基本駆動力を算出したが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、予め設定した数式を用いて、基本制動力及び基本駆動力を算出してもよい。
ここで、基本制動力のうち、回生制動力を算出するための数式は、例えば、アクセルペダルAPの操作量、ブレーキペダルBPの操作量、回生制限線、回生協調配分線等の関係で構成する。また、基本制動力のうち、摩擦制動力を算出するための数式は、例えば、アクセルペダルAPの操作量、ブレーキペダルBPの操作量、マスタシリンダ20及びホイールシリンダWSの性能、車両Cの車重等の関係で構成する。また、基本駆動力を算出するための数式は、例えば、アクセルペダルAPの操作量、車速、駆動用モータDMの性能、車両Cの車重等の関係で構成する。
(2)第一実施形態では、車輪Wに駆動力を付与する駆動源として、駆動用モータDMを用いたが、これに限定するものではなく、駆動源としてエンジンを用いてもよい。
Claims (8)
- 車両の走行速度が予め設定した速度閾値以上のときに、前記車両の減速度が予め設定した第一の減速度閾値以上であれば車両に設けたストップランプを点灯させ、前記減速度が前記第一の減速度閾値未満であれば前記ストップランプを消灯させるストップランプ点灯制御方法であって、
前記ストップランプが点灯中に、前記走行速度が前記速度閾値未満となると、前記減速度が前記第一の減速度閾値よりも小さい第二の減速度閾値以上であれば前記ストップランプの点灯を継続させ、前記減速度が前記第二の減速度閾値未満であれば前記ストップランプを消灯させることを特徴とするストップランプ点灯制御方法。 - 車両の走行速度が予め設定した速度閾値以上のときに、前記車両の減速度が予め設定した第一の減速度閾値以上であれば車両に設けたストップランプを点灯させ、前記減速度が前記第一の減速度閾値未満であれば前記ストップランプを消灯させるストップランプ点灯制御方法であって、
前記車両の走行速度が予め設定した速度閾値以上であるか否かを判定し、
前記車両の走行速度が前記速度閾値以上であると判定した場合に、前記減速度が予め設定した第一の減速度閾値以上であるか否かを判定し、
前記減速度が前記第一の減速度閾値以上であると判定した場合に、前記ストップランプを点灯させ、
前記ストップランプを点灯させている場合に、前記走行速度が前記速度閾値未満である否かを判定し、
前記走行速度が前記速度閾値未満であると判定した場合に、前記減速度が前記第一の減速度閾値よりも小さい第二の減速度閾値以上であるか否かと、前記減速度が前記第二の減速度閾値未満であるか否かと、を判定し、
前記減速度が前記第二の減速度閾値以上であると判定した場合は、前記ストップランプの点灯を継続させ、前記減速度が前記第二の減速度閾値未満であると判定した場合は、前記ストップランプを消灯させることを特徴とするストップランプ点灯制御方法。 - 点灯している前記ストップランプを、前記減速度が前記第二の減速度閾値以上であるか否かの判定に応じて前記ストップランプの点灯を継続させるまたはストップランプを消灯させた後、前記車両の運転者の停止保持要求の有無を判定し、
前記停止保持要求が有ると判定している間は、前記ストップランプを点灯させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載したストップランプ点灯制御方法。 - 点灯している前記ストップランプを、前記減速度が前記第二の減速度閾値以上であるか否かの判定に応じて前記ストップランプの点灯を継続させるまたはストップランプを消灯させた後、前記車両の運転者の停止保持要求の有無を判定し、
前記停止保持要求が無いと判定している間は、前記ストップランプを消灯させることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載したストップランプ点灯制御方法。 - 車両の走行速度を検出する車速センサと、
前記車両の減速度を算出する減速度算出部と、
前記車両に設けたストップランプを点灯または消灯させるストップランプ制御部と、を備えるストップランプ点灯制御装置であって、
前記ストップランプ制御部は、前記走行速度が予め設定した速度閾値以上のときに、前記減速度が予め設定した第一の減速度閾値以上であれば前記ストップランプを点灯させ、前記減速度が前記第一の減速度閾値未満であれば前記ストップランプを消灯させ、前記ストップランプが点灯中に前記走行速度が前記速度閾値未満となると、前記減速度が前記第一の減速度閾値よりも小さい第二の減速度閾値以上であれば前記ストップランプの点灯を継続させ、前記減速度が前記第二の減速度閾値未満であれば前記ストップランプを消灯させることを特徴とするストップランプ点灯制御装置。 - 車両の走行速度を検出する車速センサと、
前記車両の減速度を算出する減速度算出部と、
前記車両に設けたストップランプを点灯または消灯させるストップランプ制御部と、を備えるストップランプ点灯制御装置であって、
前記ストップランプ制御部は、
前記車両の走行速度が予め設定した速度閾値以上であるか否かを判定し、
前記車両の走行速度が前記速度閾値以上であると判定した場合に、前記減速度が予め設定した第一の減速度閾値以上であるか否かを判定し、
前記減速度が前記第一の減速度閾値以上であると判定した場合に、前記ストップランプを点灯させ、
前記ストップランプを点灯させている場合に、前記走行速度が前記速度閾値未満である否かを判定し、
前記走行速度が前記速度閾値未満であると判定した場合に、前記減速度が前記第一の減速度閾値よりも小さい第二の減速度閾値以上であるか否かと、前記減速度が前記第二の減速度閾値未満であるか否かと、を判定し、
前記減速度が前記第二の減速度閾値以上であると判定した場合は、前記ストップランプの点灯を継続させ、前記減速度が前記第二の減速度閾値未満であると判定した場合は、前記ストップランプを消灯させることを特徴とするストップランプ点灯制御装置。 - 前記ストップランプ制御部は、
点灯している前記ストップランプを、前記減速度が前記第二の減速度閾値以上であるか否かの判定に応じて前記ストップランプの点灯を継続させるまたはストップランプを消灯させた後、前記車両の運転者の停止保持要求の有無を判定し、
前記停止保持要求が有ると判定している間は、前記ストップランプを点灯させることを特徴とする請求項5または請求項6に記載したストップランプ点灯制御装置。 - 前記ストップランプ制御部は、
点灯している前記ストップランプを、前記減速度が前記第二の減速度閾値以上であるか否かの判定に応じて前記ストップランプの点灯を継続させるまたはストップランプを消灯させた後、前記車両の運転者の停止保持要求の有無を判定し、
前記停止保持要求が無いと判定している間は、前記ストップランプを消灯させることを特徴とする請求項5から請求項7のうちいずれか1項に記載したストップランプ点灯制御装置。
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