JP2015123547A - ウエハ、電子部品、ウエハの製造方法及び電子部品の製造方法 - Google Patents

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【課題】シリコン活性層にシリコン酸化膜を形成し温度特性を改善するとともに、製造過程におけるシリコン酸化膜の破断を防止したシリコン酸化膜を備えたウエハ、電子部品、ウエハの製造方法及び電子部品の製造方法を提供する。【解決手段】ウエハ1は、ボックス層11と、ハンドル層12と、からなる。ボックス層11は、シリコン活性層13とシリコン酸化膜14とを備え、シリコン活性層13の下層にシリコン酸化膜14を形成して構成される。ハンドル層12は、シリコンにより形成され、中央部に凹状のキャビティCを形成してなる。ボックス層11を構成するシリコン酸化膜14は、切欠き15を有する。切欠き15は、シリコン活性層13を加工した際に形成される溝Gと、キャビティCとを連通させる位置に形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、シリコン酸化膜を備えたウエハと、このウエハを備えた電子部品、ウエハの製造方法及び電子部品の製造方法に関する。
従来、シリコン半導体層上に圧電薄膜を含む振動部が構成されているMEMS(MicroElectro Mechanical Systems)構造が知られている。従来のMEMS振動子では、シリコン活性層の上層と下層に、シリコン酸化膜を形成し、温度依存性を改善した技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
MEMS構造の製造に当たっては、図6(a)に示すように、シリコン活性層100とシリコン酸化膜200とから形成されるシリコンウエハ300と、キャビティCを形成したハンドルウエハ400とを接合したキャビティSOI(以下、単にCSOIともいう。)500を用いる。一般に、シリコンウエハ300とハンドルウエハ400との接合は、減圧下で行われるため、CSOI500におけるキャビティC内部は減圧された状態になっている。
このCSOI500を用いてMEMS振動子を製造する場合、図6(b)に示すように、シリコンウエハ300上に、絶縁層600、電極700、圧電層800を形成した後、図6(c)に示すように、ドライエッチングによりシリコン活性層100及びシリコン酸化膜200を加工して形成する。
一般的に、シリコン活性層100とシリコン酸化膜200とをドライエッチングするには、異なるドライエッチャーを用いる。例えば、MEMS振動子のように高アスペクト比、高精度な加工には、ボッシュプロセスを用いる。ボッシュプロセスを用いた場合、シリコン活性層100をエッチングした後、シリコン酸化膜200を残してエッチストップし、シリコン酸化膜200の除去が可能なドライエッチャーを変えたうえで、シリコン酸化膜200を除去してシリコン振動子1000を形成する。
米国特許第8098002明細書
ところで、上述のように、シリコン活性層100をエッチングした後、シリコン酸化膜200を加工するに当たって、減圧下に置かれていたウエハは、ドライエッチャーから排出され、別のドライエッチャーに搬送されるまでの間に大気開放される。
ウエハ内部に形成されたキャビティC内部は減圧されているため、大気開放した場合には、残存したシリコン酸化膜200の表裏に大きな圧力差が生じる。このため、図6(c)に示すように、シリコン活性層100をエッチングした隙間の下端にあるシリコン酸化膜200が破断し、破断したパーティクルPがキャビティC内に残留してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、シリコン活性層にシリコン酸化膜を形成し温度特性を改善しつつ、製造過程におけるシリコン酸化膜の破断を防止したウエハ、電子部品、ウエハの製造方法及び電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るウエハは、シリコン活性層の少なくとも下層にシリコン酸化膜を形成したボックス層と、前記シリコン酸化膜を介して前記ボックス層と接合されるキャビティを有するハンドル層と、を備え、前記シリコン酸化膜は、前記シリコン活性層と前記キャビティとを連通させた切欠きを備え、前記キャビティ内は大気圧より減圧である。
また、本発明の一側面に係るウエハの製造方法では、シリコン活性層の少なくとも下層にシリコン酸化膜を形成し、ボックス層を作製する工程と、キャビティを有するハンドル層を作製する工程と、前記シリコン酸化膜に、前記シリコン活性層と前記キャビティとを連通させる切欠きを形成する工程と、減圧雰囲気下で、前記ボックス層と前記ハンドル層とを、前記シリコン酸化膜を介して接合する工程と、を実行する。
さらに、本発明の一側面に係る電子部品の製造方法では、上述のウエハの製造方法により製造されたウエハ上に、少なくとも圧電体と電極とを形成する工程と、圧電体、電極及びシリコン活性層を加工して溝を形成し、当該溝と前記切欠きとを連通させる工程と、を実行する。
以上の本発明によれば、シリコン酸化膜は、シリコン活性層を加工した場合に形成される溝と連通する位置に切欠きを備えることで、当該切欠きを介してキャビティと溝とが連通した状態になる。したがって、シリコン活性層の加工が終了した段階で、キャビティ内外の圧力差がなくなる。そのため、ウエハを大気開放した際に圧力差によりシリコン酸化膜が破断することを防止することができる。
第1の実施形態におけるウエハ及び電子部品の構成並びにその製造工程を示す図である。 図1のウエハの一部を平面視した図である。 図1の電子部品の一適用例を示す図である。 図1の電子部品の一適用例を示す図である。 第2の実施形態におけるウエハ及び電子部品の構成を示す図である。 従来のMEMS振動子の製造工程における課題を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について図1〜図5を用いて具体的に説明する。
[1.第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態(以下、この項において「本実施形態」という。)に係るウエハをMEMS振動子に適用した例について、その構成と製造工程を表す断面図である。図2は、図1のウエハを平面視した図である。また、図3及び図4は、本実施形態に係るMEMS振動子の具体的な適用例を示す図である。
(構成)
図1(c)に示すように、本実施形態のウエハ1は、それぞれ方形板状のボックス層11と、ハンドル層12と、から構成される。ボックス層11は、シリコン活性層13とシリコン酸化膜14とを備え、本実施形態では、シリコン活性層13の下層にシリコン酸化膜14を形成して構成される。ハンドル層12は、シリコンにより形成され、中央部に凹状のキャビティCを形成してなる。
ボックス層11を構成するシリコン酸化膜14は、切欠き15を有する。切欠き15は、シリコン活性層13を加工した場合に形成される溝G(図1(d)参照)と、キャビティCとを連通させる位置に形成される。
すなわち、一般的にMEMS振動子は、図2に示すように、外部の振動の入力を受ける振動部Oを備え、この振動部Oの周囲は、腕部O1,O2を介して枠Fに固定される箇所以外はエッチング加工が施される。本実施形態では、後に図1(d)において詳述するように、MEMS振動子10の表面からキャビティCに至るまでをエッチングして溝Gを形成し、振動部Oを構成する。このエッチング加工によりシリコン活性層13に形成される溝GとキャビティCとが連通する位置に、切欠き15が形成される。
なお、後に図1(d)を用いて説明するが、本実施形態のMEMS振動子10は、キャビティSOIウエハ1に絶縁層16、圧電層17、内部電極18及びパッド電極19を形成して構成される。この絶縁層16には、例えば窒化アルミニウム(AlN)、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiN)などが用いられる。また、内部電極18には、例えばモリブデン(Mo)又はタングステン(W)などが用いられる。さらに、パッド電極19には、例えばアルミニウム(Al)又は銅(Cu)などが用いられる。
本実施形態では、切欠き15は、シリコン酸化膜14においてシリコン活性層13に形成される溝Gに沿って形成される。例えば、図2にボックス層11を下方から見た図を示すとおり、振動部Oの周囲に溝Gがコの字形状を向かい合わせに形成される場合、切欠き15は、この溝Gの形状と同様の形状でシリコン酸化膜14にパターニングされる。
なお、図2では、参考のため、ハンドル層12に形成されるキャビティCの位置を仮想線で示している。また、同図において、切欠き15と溝Gとを完全に一致して形成した例を示しているが、これは最適な実施例を示すものであり、実際には、切欠き15と溝とのアライメントのマージンが生じるので、切欠き15のサイズ(幅)が大きめにパターニングされるのが一般的である。
(製造工程)
続いて、図1(a)〜(d)を用いて、本実施形態のウエハ1及びMEMS振動子10の製造工程について説明する。図1(a)及び(b)は、ボックス層11と、ハンドル層12とを接合する前の図である。図1(a)に示す状態のボックス層11に対して、同図(b)に示すように、後の工程においてシリコン活性層13に形成される溝Gのパターンに沿って切欠き15を形成する。この切欠き15は、例えばレーザ等によるパターン加工により形成することが可能である。
次に、同図(c)に示すように、ボックス層11とハンドル層12とを、シリコン活性層13の下層に形成されたシリコン酸化膜14を介して接合し、キャビティSOIウエハ1を形成する。ここで、ボックス層11とハンドル層12との接合は、10Pa以下の減圧雰囲気下で行われる。そのため、同図に示すキャビティC内は減圧された状態になっている。
続いて、同図(d)に示すように、キャビティSOIウエハ1に絶縁層16、圧電層17、内部電極18及びパッド電極19を形成する。そして、これら絶縁層16、圧電層17、内部電極18及びパッド電極19と、シリコン活性層13に対して、例えばドライエッチングによる加工を施して、振動部Oを形成し、MEMS振動子10を構成する。
(作用効果)
以上のような構成及び製造工程のウエハ1及びMEMS振動子10の作用効果について説明する。
上述のように、従来は、シリコン活性層をエッチングした後、シリコン酸化膜を加工するに当たって、減圧下に置かれていたウエハを別のドライエッチャーに搬送するため大気開放していた(図6参照)。キャビティ内部は減圧されているため、大気開放した場合には、残存したシリコン酸化膜の表裏に大きな圧力差が生じ、シリコン酸化膜が破断して、パーティクルがキャビティに残存することになっていた。
これに対して、本実施形態では、ボックス層11とハンドル層12とを接合する前に、シリコン酸化膜14に対して、後にシリコン活性層13に形成される溝Gのパターンに沿って切欠き15を形成しておく。これにより、シリコン酸化膜14の、シリコン活性層13の溝GとキャビティCとが連通する箇所が予め除去された状態になる。そのため、絶縁層16、圧電層17、内部電極18及びパッド電極19と、シリコン活性層13をエッチングして溝Gを形成するだけで、MEMS振動子10を構成することができる。
このようなウエハ1及びMEMS振動子10によれば、大気開放によりシリコン酸化膜14に圧力差が生じることがなく、シリコン酸化膜14が破断するようなことがない。
また、従来、ボッシュプロセスを用いた場合には、シリコン活性層をエッチングした後、シリコン酸化膜を残してエッチストップし、ドライエッチャーを切り替えて処理を行っていた。本実施形態のウエハ1では、切欠き15が、シリコン活性層13に形成される溝G全体に沿って設けられているので、シリコン活性層13のエッチングで処理を行った後にシリコン酸化膜14の加工を行う必要がない。したがって、MEMS振動子10の製造に当たって、ドライエッチャーを変更して処理を行う必要がなく、処理工程を削減することができる。
以上のような本実施形態のウエハ及びMEMS振動子によれば、シリコン酸化膜により温度特性を補償しつつ、製造工程においてシリコン酸化膜の破断により部品内にパーティクルが残存する課題を解決することができる。
(本実施形態の適用例)
続いて、図3及び図4を用いて、本実施形態の具体的な適用例について説明する。
図3に示す例は、図1に示した態様と基本構成を共通にする。異なるのは、ハンドル層12がキャビティを並列して2つ備え、シリコン活性層13とシリコン酸化膜14とにより形成したボックス層11において、振動部Oを並列して2つ形成し、これに合わせてエッチングパターンを構成した点である。また、この例では、圧電層17に、窒化アルミニウム(AlN)系薄膜圧電体を用いている。
圧電層には、窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO)、圧電セラミックスの一種であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ニオブ酸カリウムナトリウム(KNN)など種々の圧電体材料を用いることができる。このうち、窒化アルミニウムは、一般的に膜応力を容易に調整できる特徴がある。ここで、シリコン活性層13下層のシリコン酸化膜14は、シリコン活性層13を上反りさせる圧縮応力を有する。この点、本実施形態において、圧電層17として、窒化アルミニウムを圧縮応力にて成膜することで、シリコン酸化膜13の応力をキャンセルし、シリコン活性層13をフラットにできるという効果がある。
図3に示す例においても、ボックス層11とハンドル層12とを接合する前に、シリコン酸化膜14に対して、後にシリコン活性層13に形成される溝Gに沿って切欠き15をパターニングしておく。そのため、絶縁層16、圧電層17、内部電極18及びパッド電極19と、シリコン活性層13をエッチングして溝Gを形成するだけで、MEMS振動子20を構成することができる。したがって、大気開放によりシリコン酸化膜14に圧力差が生じることがなく、シリコン酸化膜14が破断するようなことがない。
なお、この例において、シリコン酸化膜14をシリコン活性層13の下層にのみ形成しているが、これに限らず、シリコン酸化膜14をシリコン活性層13の上層及び下層の両方に形成することも可能である。これにより温度特性がさらに改善する効果がある。
図4に示す例も、基本的な構成は図1に示した態様と同様であるところ、ハンドル層12がキャビティを並列して2つ備え、ボックス層11において振動部Oを並列して2つ形成した点、これに合わせてエッチングパターンを構成した点は図3と同様である。図4の例では、圧電層17として、窒化アルミニウムにスカンジウムを添加した窒化スカンジウムアルミニウム(ScAlN)薄膜の圧電体を用いている。
圧電層17に窒化スカンジウムアルミニウム薄膜を用いることにより、圧電応答性の向上が見られる。一方、窒化スカンジウムアルミニウム薄膜は強い圧縮応力を示すため、振動部Oを下反りさせようとする。これに対して、振動部Oの下層に形成されたシリコン酸化膜14も圧縮応力を示すため、シリコン活性層13下層側シリコン酸化膜14は振動子を上反りさせようとする。したがって、図4に示すように圧電層17に窒化スカンジウムアルミニウム薄膜を用いた場合、シリコン酸化膜14をシリコン活性層13の下層のみに配置することにより、窒化スカンジウムアルミニウム薄膜による振動子の反りが緩和され、特性が改善する。また、他の実施態様として、シリコン酸化膜14をシリコン活性層13の上層と下層の両方に設けることも可能である。この場合には、上層に比べて下層の厚みを厚くし、上層よりも下層の圧縮応力を強くすることにより、同様の効果が得られつつ、温度特性をより改善させることが可能である。
[2.第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態(以下、この項において「本実施形態」という。)に係るウエハを電子部品としてMEMS振動子に適用した例について、図5を用いて説明する。
本実施形態におけるウエハ2及びMEMS振動子20では、切欠き25の構成において第1の実施形態と相違するものであり、その他の構成については第1の実施形態におけるウエハ1及びMEMS振動子10と同様である。
図5(a)に示すように、本実施形態では、切欠き25を、第1の実施形態における切欠き15のようにシリコン活性層23に形成される溝Gに沿って設けるのではなく、溝Gと連通する箇所の一部に設けて構成したものである。すなわち、図5(b)に示すように、切欠き25は、キャビティCと溝Gとを空気的に連通する連通孔として形成されるものであれば良い。
このような構成のウエハ2及びMEMS振動子20では、図5(a)に示すウエハ2に対して、絶縁層16、圧電層17、内部電極18、パッド電極19及びシリコン活性層23を積層して形成した後、図5(b)に示すように、ドライエッチャーを用いて例えばボッシュプロセスにより溝Gを形成する。
この場合、シリコン酸化膜24を残してエッチストップした場合でも、シリコン酸化膜24の一部に切欠き25が設けられていることにより、キャビティCと溝Gとが少なくとも一部で空気的に連通した状態になる。
その上で、図5(c)に示すように、他のドライエッチャーを用いて、残存するシリコン酸化膜24を除去する。これにより、MEMS振動子20が形成される。
以上のような本実施形態のウエハ2及びMEMS振動子20では、シリコン酸化膜24に、キャビティCと溝Gとを空気的に連通する連通孔として機能する切欠き25を設けた。これにより、絶縁層16、圧電層17、内部電極18及びパッド電極19と、シリコン活性層13をエッチングして溝Gを形成した際に、キャビティCと溝Gとが、少なくとも一部において連通した状態になる。
したがって、例えば、ボッシュプロセスを用いて、シリコン活性層23をエッチングした後、シリコン酸化膜24を残してエッチストップし、ドライエッチャーを切り替えて処理を行った場合に、ウエハ2を大気開放したとしても、シリコン酸化膜24に圧力差が生じることがない。そのため、大気開放によるシリコン酸化膜24の破断を防止できる。
また、シリコン酸化膜24において、切欠き25は、キャビティCと溝Gとを連通させるために、少なくとも一部に形成されていれば良い。したがって、シリコン活性層23等に形成する溝Gの加工パターンと、切欠き25の加工パターンとのアライメントずれが生じず、さらには溝Gと切欠き25とが面一に加工することができるので、高精度な加工が可能になる。
以上のような本実施形態のウエハ及びMEMS振動子によれば、シリコン酸化膜により温度特性を補償しつつ、製造工程においてシリコン酸化膜の破断により部品内にパーティクルが残存する課題を解決することができる。
[3.他の実施形態]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記実施形態では、本発明の電子部品の適用例としてMEMS振動子を用いて説明したが、これは最適な実施形態を示すものに過ぎない。本発明は、製造工程においてキャビティが減圧状態で形成される電子部品であれば、上記実施形態以外にも適用することは可能であり、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施形態で示したMEMS振動子の絶縁層や圧電層の積層パターンやエッチングパターンは例示であって、電子部品の仕様によって適宜変更することが可能である。さらに、上記実施形態において、ウエハの形状を方形としたが、これは一例に過ぎずこれに限定されない。
上記実施形態において、エッチングといった場合、ドライエッチングを想定しているが、本発明ではいうまでもなく、ウエットエッチングや他のエッチング方法によりウエハ又は電子部品を形成することを否定するものではない。
1,2,300…ウエハ
10,20,1000…MEMS振動子
11,21…ボックス層
12,22…ハンドル層
13,23,100…シリコン活性層
14,24,200…シリコン酸化膜
15,25…切欠き
16,600…絶縁層
17…圧電層
18…内部電極
19…パッド電極
400…ハンドルウエハ
700…電極
800…圧電層
C…キャビティ
G…溝
O…振動部
P…パーティクル

Claims (9)

  1. シリコン活性層の少なくとも下層にシリコン酸化膜を形成したボックス層と、
    前記シリコン酸化膜を介して前記ボックス層と接合されるキャビティを有するハンドル層と、を備え、
    前記シリコン酸化膜は、前記シリコン活性層と前記キャビティとを連通させた切欠きを備え、
    前記キャビティ内は大気圧より減圧である、ウエハ。
  2. 前記切欠きは、前記シリコン活性層を加工した場合に形成される溝と、前記キャビティと、を連通させるものであり、
    前記切欠きと、前記溝の形成領域とは、平面視で少なくとも一部が重なるように形成された、請求項1記載のウエハ。
  3. 請求項2のウエハにおいて、前記ボックス層上に少なくとも圧電体と電極とが形成され、
    前記圧電体、前記電極及び前記溝と、前記切欠きと、が連通した、電子部品。
  4. 前記圧電体に、窒化アルミニウム膜を用い、
    前記シリコン酸化膜は、前記シリコン活性層の上層と下層の両方に形成された、請求項3記載の電子部品。
  5. 前記圧電体に、スカンジウムを添加した窒化アルミニウム膜を用い、
    前記シリコン酸化膜は、前記シリコン活性層の上層と下層の両方に形成された、請求項3記載の電子部品。
  6. 前記下層の膜が前記上層の膜よりも厚く形成された、請求項4または請求項5記載の電子部品。
  7. シリコン活性層の少なくとも下層にシリコン酸化膜を形成し、ボックス層を作製する工程と、
    キャビティを有するハンドル層を作製する工程と、
    前記シリコン酸化膜に、前記シリコン活性層と前記キャビティとを連通させる切欠きを形成する工程と、
    減圧雰囲気下で、前記ボックス層と前記ハンドル層とを、前記シリコン酸化膜を介して接合する工程と、
    を実行するウエハの製造方法。
  8. 請求項7のウエハの製造方法により製造されたウエハ上に、少なくとも圧電体と電極とを形成する工程と、
    前記圧電体、前記電極及び前記シリコン活性層を加工して前記溝を形成し、当該溝と前記切欠きとを連通させる工程と、
    を実行する、電子部品の製造方法。
  9. 前記溝と前記切欠きと連通させた後、前記溝と前記キャビティとの間に前記シリコン酸化膜が残存している場合に、前記大気解放した後、残存する前記シリコン酸化膜を除去する工程と、
    を実行する、請求項8記載の電子部品の製造方法。
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