JP2015122420A - 部品の傾き検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント基板に実装された電子部品の傾きをチェックできる部品の傾き検査装置を提供する。【解決手段】電子部品32が実装されたプリント基板31に光を照射する照射部21と、光の照射されたプリント基板31を撮影する撮影部22と、撮影部22が取得した撮影画像を用いて、プリント基板31の法線方向に対する電子部品32の傾きを算出する算出部13と、算出部13によって算出された傾きがあらかじめ決められた条件を満たしているかどうか判断する判断部14と、判断部14による判断結果に関する出力を行う出力部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、プリント基板等に実装された部品の傾きを算出する部品の傾き検査装置に関する。
従来、輪郭に曲面を有する検査対象物を撮像し、その検査対象物の外観を検査する外観検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−177238号公報
プリント基板に実装されている電子部品において、プリント基板に対する角度が決まっている場合がある。例えば、大画面映像表示装置で使用される多数のLEDの実装された基板において、LEDを所定の角度だけ傾ける場合がある。そのような場合に、プリント基板に実装されたLEDが所定の角度だけ傾いているかどうかを目視でチェックすることには過大な労力が要求されるという問題があった。
一般的に言えば、プリント基板に実装されている電子部品の角度を目視でチェックすることには過大な労力が要求されるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、プリント基板に実装された電子部品の角度を算出し、その角度があらかじめ決められた条件を満たしているかどうか判断することができる部品の傾き検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による部品の傾き検査装置は、電子部品が実装されたプリント基板に光を照射する照射部と、光の照射されたプリント基板を撮影する撮影部と、撮影部が取得した撮影画像を用いて、プリント基板の法線方向に対する電子部品の傾きを算出する算出部と、算出部によって算出された傾きがあらかじめ決められた条件を満たしているかどうか判断する判断部と、判断部による判断結果に関する出力を行う出力部と、を備えたものである。
このような構成により、プリント基板に実装された電子部品の傾きがあらかじめ決められた条件を満たすかどうかについて自動的にチェックすることができる。その結果、目視でチェックする必要がなくなり、そのチェックのための労力が軽減されることになる。
また、本発明による部品の傾き検査装置では、照射部は、プリント基板にライン光を照射するものであり、照射部の照射したライン光に直交する方向に、プリント基板と、照射部及び撮影部とを相対的に移動させる移動部をさらに備え、算出部は、撮影画像のライン光を用いて電子部品の高さを取得する高さ取得手段と、高さ取得手段が取得した電子部品の高さと、プリント基板上の電子部品の取り付け位置とを用いて電子部品の傾きを算出する算出手段と、を備えてもよい。
このような構成により、ライン光を用いて電子部品の高さを取得することによって電子部品の傾きを算出できることになる。
また、本発明による部品の傾き検査装置では、電子部品のプリント基板と反対側の端部は、滑らかに突出した形状を有しており、算出手段は、高さ取得手段が取得した電子部品の高さに応じた電子部品の形状と、プリント基板上の電子部品の取り付け位置とを用いて、電子部品の傾きを算出してもよい。
このような構成により、電子部品の形状を用いて傾きを算出するため、より正確な傾きを算出することができるようになる。
また、本発明による部品の傾き検査装置では、算出手段は、電子部品の頂点の高さ、及び頂点の位置とプリント基板上の電子部品の取り付け位置とのプリント基板の面方向の距離を用いることによって、電子部品の傾きを算出してもよい。
このような構成により、頂点の高さを用いて傾きを算出するため、より簡単に傾きを算出することができる。
また、本発明による部品の傾き検査装置では、算出部は、撮影画像における電子部品の形状の中心位置と、プリント基板上の電子部品の取り付け位置とのプリント基板の面方向の距離である中心距離を取得する中心距離取得手段と、電子部品の中心距離と電子部品の角度との関係を示す情報である距離関係情報が記憶される距離関係情報記憶手段と、距離関係情報を用いて、中心距離取得手段が取得した中心距離に対応する電子部品の傾きを取得する第1の傾き取得手段と、を備えてもよい。
このような構成により、中心距離と傾きとの関係を用い、簡単な2次元画像処理を行うことによって電子部品の傾きを取得することができる。
また、本発明による部品の傾き検査装置では、算出部は、撮影画像における電子部品の形状の幅を取得する幅取得手段と、撮影画像における電子部品の形状の幅と電子部品の角度との関係を示す情報である幅関係情報が記憶される幅関係情報記憶手段と、幅関係情報を用いて、幅取得手段が取得した幅に対応する傾きを取得する第2の傾き取得手段と、をさらに備え、判断部は、第1の傾き取得手段が取得した電子部品の傾きと、第2の傾き取得手段が取得した電子部品の傾きとが一致しない場合に、電子部品の傾きが不良であると判断してもよい。
このような構成により、第1及び第2の傾き取得手段で取得された傾きが一致しない場合、例えば、電子部品のリード線が折れ曲がっていることなどによって適切に傾きを取得できない場合に、そのことを検知することができるようになる。
本発明による部品の傾き検査装置によれば、プリント基板に実装された電子部品の傾きを自動的にチェックでき、そのチェックのための労力が軽減されることになる。
本発明の実施の形態1による部品の傾き検査装置の構成を示す模式図 同実施の形態における算出部の構成の一例を示すブロック図 同実施の形態における算出部の構成の一例を示すブロック図 同実施の形態による部品の傾き検査装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態における高さの取得について説明するための図 同実施の形態における高さの取得について説明するための図 LEDのプリント基板への装着について説明するための図 同実施の形態における撮影画像の一例を示す図 同実施の形態における高さの取得について説明するための図 同実施の形態における高さの取得について説明するための図 同実施の形態における高さの取得について説明するための図 同実施の形態による部品の傾き検査装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態における高さの取得について説明するための図 同実施の形態における高さの取得について説明するための図 同実施の形態における中心距離と角度との関係の一例を示す図 同実施の形態におけるシルエット幅と角度との関係の一例を示す図
以下、本発明による部品の傾き検査装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による部品の傾き検査装置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形態による部品の傾き検査装置は、プリント基板に実装された電子部品を撮影することにより、その電子部品の傾きを取得し、その傾きが所定の条件を満たすかどうか判断するものである。
図1は、本実施の形態による部品の傾き検査装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による部品の傾き検査装置1は、光学ユニット11と、移動部12と、算出部13と、判断部14と、出力部15とを備える。
光学ユニット11は、電子部品32の実装されたプリント基板31に光を照射し、その光の照射されたプリント基板31を撮影するものであり、照射部21と、撮影部22とを備える。
照射部21は、電子部品32が実装されたプリント基板31に光を照射する。照射部21は、例えば、プリント基板31にライン光を照射してもよく、または、ライン光以外の光を照射してもよい。後述するように、算出部13における高さの取得が必須である場合、すなわち、光切断法による3次元計測を行う場合には、照射部21はライン光を照射し、光切断法による3次元計測を行わない場合には、照射部21はライン光を照射してもよく、その他の光を照射してもよい。その他の光は、例えば、撮影の照明用にプリント基板31に出射されるものであり、LED等から出射される拡散光等であってもよい。照射部21がライン光をプリント基板31に照射する場合には、図1で示されるように、2個の照射部21がそれぞれライン光をプリント基板31に照射してもよく、1個または3個以上の照射部21がライン光をプリント基板31に照射してもよい。そのライン光は、光切断法による高さの取得のために用いられるものである。したがって、例えば、図1で示されるように、プリント基板31に対して斜めからライン光が照射されてもよい。また、電子部品32の傾き方向に関わらず適切に高さを取得できるようにするため、図1で示されるように、照射方向が対称になるように2個のライン光が照射されてもよい。その場合には、平坦なプリント基板31上に照射された2個のライン光は、平行になることが好適である。そのような2個のライン光を用いることによって、電子部品32の傾きが一方のライン光の照射方向と平行であったとしても、他方のライン光によって、その電子部品32の高さを取得することができるようになる。そのライン光は、ラインレーザであってもよく、スリット光を出す集光レンズを用いて生成されたものであってもよい。ライン光がラインレーザである場合には、そのラインレーザは、例えば、テレセントリックレーザ光であってもよい。
撮影部22は、照射部21からの光の照射されたプリント基板31を撮影する。撮影部22の光軸は、例えば、プリント基板31の法線方向であってもよく、またはそうでなくてもよい。本実施の形態では、前者の場合について主に説明する。なお、撮影部22は、例えば、CCDやCMOS等のイメージセンサによって実現される。
移動部12は、光学ユニット11とプリント基板31とを相対的に移動させる。移動部12は、光学ユニット11とプリント基板31とを相対的に移動させればよいため、例えば、光学ユニット11のみを移動させてもよく、プリント基板31のみを移動させてもよく、両者を移動させてもよい。本実施の形態では、移動部12が光学ユニット11のみを図中の矢印で示される方向に移動させる場合について主に説明する。移動部12は、例えば、光学ユニット11及びプリント基板31の少なくとも一方を1軸方向に移動可能に保持するステージと、そのステージの移動方向に、光学ユニット11及びプリント基板31の少なくとも一方を移動させる駆動モータとを備えていてもよい。また、移動部12は、撮影部22とプリント基板31との距離が一定となるように移動を行ってもよい。なお、ライン光を用いた光切断法による3次元計測を行う場合には、移動方向は、プリント基板31に照射されたライン光に直交する方向であることが好適である。また、移動部12は、プリント基板31に照射されたライン光の方向にも両者を相対的に移動させてもよい。撮影部22によって、プリント基板31の全体を撮影することができるようにするためである。
なお、照射部21がライン光を照射する場合には、撮影部22は、移動部12による移動が行われているときに、複数の撮影画像を撮影してもよい。そのようにすることで、プリント基板31上の各位置について、高さを取得することができるようになる。
算出部13は、撮影部22が取得した撮影画像を用いて、プリント基板31の法線方向に対する電子部品32の傾きを算出する。なお、その傾きは、例えば、プリント基板31の法線方向に対する角度(deg)で示されてもよく、結果として、その法線方向に対する角度が分かるのであれば、その他の方向を基準とした角度で示されてもよい。なお、算出部13による傾きの算出方法については後述する。
判断部14は、算出部13によって算出された傾きがあらかじめ決められた条件を満たしているかどうか判断する。その条件は、プリント基板31に実装された電子部品32の傾きが適切である条件であってもよく、またはその電子部品32の傾きが不適切である条件であってもよい。すなわち、条件が満たされた場合に、電子部品32が適切に装着されたことになってもよく、そうでなくてもよい。電子部品32が適切に装着されたことを示す条件は、例えば、「4度以上6度以下」のように、上限及び/または下限の閾値を示すものであってもよい。その条件は、図示しない記録媒体で記憶されており、判断部14は、その条件を読み出して用いてもよい。
出力部15は、判断部14による判断結果に関する出力を行う。その出力は、例えば、「条件を満たす」「条件を満たさない」などの判断結果を示す情報であってもよく、その条件を満たすかどうかに応じた「電子部品の傾きが適切である」「電子部品の傾きが不適切である」であってもよい。また、電子部品の傾きが不適切である場合であって、プリント基板31に複数の電子部品32が実装される場合には、出力部15は、傾きが不適切である電子部品32を特定できる出力を行ってもよい。その出力は、例えば、傾きが不適切である電子部品32を、他の電子部品32と区別可能となるように、電子部品32の実装されたプリント基板31の画像を出力することであってもよい。
ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、プリンタによる印刷でもよく、スピーカによる音声出力でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、出力部15は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやプリンタなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、出力部15は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
次に、算出部13による処理について説明する。ここでは、算出部13による傾きの算出について、(1)3次元形状を取得する場合、(2)頂点の高さを用いる場合、(3)中心距離を用いる場合のそれぞれについて説明する。
(1)3次元形状を取得する場合
この場合には、算出部13は、図2Aで示されるように、高さ取得手段41と、算出手段42とを備える。また、この場合には、照射部21からライン光がプリント基板31に照射されるものとする。また、この場合には、電子部品32のプリント基板31と反対側の端部は、滑らかに突出した形状をしているものとする。その形状は、例えば、略半球形状であってもよい。
高さ取得手段41は、撮影部22によって撮影された撮影画像のライン光を用いて電子部品32の高さを取得する。ここで、図4A,図4Bを用いて、高さ取得手段41が電子部品32の高さを取得する方法について説明する。図4Aは、ライン光25が斜めに照射されたプリント基板31を撮影した撮影画像30である。図4Bは、撮影画像30で撮影された電子部品32等を、プリント基板31上のライン光25のライン方向から見た図である。図4Aで示されるように、高さのある電子部品32に照射されたライン光25の位置は、プリント基板31上のライン光25の位置に対して「L」だけずれている。なお、プリント基板31の面方向に対する照射方向の角度θはあらかじめ分かっている。したがって、高さ取得手段41は、撮影画像30において「L」を取得し、次式を用いることによって、高さhを取得することができる。なお、高さとは、プリント基板31の法線方向の高さである。
h=L×tanθ
そのようにして取得された高さhは、プリント基板31や電子部品32に投影されたライン光の位置における高さである。したがって、高さ取得手段41は、撮影部22がある地点に位置する場合に、照射されたライン光方向の高さを取得する。そして、移動部12によって光学ユニット11とプリント基板31とが少しだけ相対的に移動された後にも同様にして、照射されたライン光方向の高さを取得する。そのような処理を繰り返すことによって、高さ取得手段41は、プリント基板31の全体について、各位置の高さを取得することができる。その各位置の高さは、例えば、(x,y,z)=(x1,y1,z1)等であってもよい。なお、xyzの3次元直交座標系は、例えば、xy平面がプリント基板31の面方向に設定され、z軸がプリント基板31の法線方向(高さ方向)に設定されてもよい。また、この高さ取得手段41によるライン光25を用いた高さの取得方法はすでに公知であり、その詳細な説明を省略する。
なお、2個のライン光を用いて高さが取得される場合には、それぞれのライン光によって取得された高さを合成してもよい。その合成は、例えば、両ライン光によって取得された高さの平均を算出することであってもよく、両ライン光によって取得された高さのうち、大きい方の値を採用することであってもよく、その他の合成であってもよい。
算出手段42は、高さ取得手段41が取得した電子部品32の高さと、プリント基板31上の電子部品32の取り付け位置とを用いて電子部品32の傾きを算出する。その高さを用いるとは、直接的に用いることであってもよく、間接的に用いることであってもよい。ここでは、後者の場合について主に説明し、前者の場合については(2)において後述する。すなわち、算出手段42は、取得された高さに応じた電子部品32の形状と、プリント基板31上の電子部品32の取り付け位置とを用いて、電子部品の傾きを算出する。その形状は、通常、3次元の形状である。その形状は、例えば、高さ取得手段41によって取得された、電子部品32の高さ(x,y,z)=(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)等であってもよく、または、その高さを用いて算出手段42によって取得されたポリゴン等の3次元形状のモデルであってもよい。
ここで、算出手段42による電子部品32の形状を用いた傾きの算出について、電子部品32が砲弾型のLED素子である場合について説明する。例えば、競技場等に設置される大画面映像表示装置においては、観客から見やすいように、その大画面映像表示装置を上方に設置し、観客に向けて光量を大きくするためにLED素子をその方向に傾けている。また、大画面映像表示装置は複数の光源ユニットを格子状に配列されて構成されている。このため、各光源ユニットは、図5で示されるように、プリント基板31に対してLED素子35を少し傾けて装着する。なお、図5は、LED素子35の2本のリード線35aの並び方向からLED素子35を見た図である。プリント基板31に装着されたLED素子35を2本のリード線35aの並び方向に傾けるのは困難であるため、図5で示されるように、通常、2本のリード線35aの並び方向に直角な平面内において、LED素子35を傾けることになる。したがって、その傾き方向の傾きだけを取得すればよいため、例えば、移動部12による移動方向(走査方向)は、2本のリード線35aの並び方向に直角な方向としてもよい。なお、傾き方向とは、プリント基板31の法線に対してリード線35aが傾いている方向であると考えてもよい。
図6Aは、そのようなLED素子35の実装されたプリント基板31の撮影画像の一例を示す図である。図6Bは、図6AのLED素子35を側面方向(図6Aの図中の下から上方向)に見た図である。図6Aにおいて、LED素子35の裏面側に、LED素子35の2個の取り付け位置35bが隠れているが、その取り付け位置はあらかじめ決められているため、その位置を知ることができる。その取り付け位置35bは、例えば、図示しない記録媒体で記憶されていてもよい。また、撮影部22は、プリント基板31の法線方向の光軸を有しているため、図6Bで示されるように、LED素子35の領域35eの部分を撮影することができる。その結果、高さ取得手段41は、その領域35eの高さのデータを取得できる。そのようにして取得された高さのデータにおいて、算出手段42は、図6Cで示されるように、頂点35cの位置を特定する。その頂点35cは、LED素子35のうち、プリント基板31から最も高い位置である。すなわち、高さが最も大きい位置が頂点35cとなる。なお、取り付け位置35bはあらかじめ分かっているため、算出手段42は、頂点35cの位置と、取り付け位置35bとのプリント基板31の面方向の距離dを取得できる。また、頂点35cの高さhは、高さ取得手段41によって取得されているため、それらを用いて、算出手段42は、取り付け位置35bの中点を通るプリント基板31の法線35fと、取り付け位置35bから頂点35cに延びる直線との角度θ1を算出できる。なお、θ1=arctan(d/h)である。本来、算出手段42が算出したい傾きは、法線35fと、取り付け位置35bからLED素子35の先端35dに延びる直線との角度「θ1+θ2」である。なお、先端35dは、LED素子35をプリント基板31の法線方向に実装した場合に、プリント基板31からの高さが最も高くなる位置である。また、LED素子35をプリント基板31の法線方向に実装した場合に、法線35fは、その先端35dを通るものとする。ここでは、そのθ2が分からないため、算出手段42は、LED素子35の形状を、取り付け位置35bの中点を中心にθ1だけ法線35fの方向に回転させる。その回転によって、LED素子35の形状は、θ1だけプリント基板31の法線35fに近い方向を向くことになる。その結果、図6Dで示されるように、図6Cの頂点35cが、法線35f上となる。その図6Dにおいても、図6Cにおける説明と同様にθ1を算出し、LED素子35の形状を、そのθ1だけ取り付け位置35bを中心に回転させる。算出手段42は、このような処理を終了条件が満たされるまで繰り返し、算出されたθ1をすべて加算することによって、図6Cにおけるθ1+θ2に等しいとみなすことができる角度(傾き)を取得することができる。なお、その終了条件は、例えば、θ1を算出した回数であってもよく、算出されたθ1があらかじめ設定されている閾値より小さいことであってもよい。算出手段42は、そのようにして算出した傾きを判断部14に渡す。
なお、上述の説明では、電子部品32の傾きの方向が光学ユニット11の移動方向である場合について説明したが、そうでない場合であっても、同様にして電子部品32の傾きを算出することができる。その場合には、法線35f、及び取り付け位置35bの中点と頂点35cとを通る直線を含む平面上において、図6Cや図6Dの説明のように、θ1等を算出することになる。また、リード線35aが1本の場合にも同様にして傾きを算出することができる。
また、上述の説明では、電子部品32の形状が3次元の形状情報である場合について説明したが、そうでなくてもよい。上述の処理から分かるように、図6Cにおいて、頂点35cを通る図面の平面方向の2次元の形状を用いて傾きを算出することもできる。したがって、算出手段42は、そのような2次元の形状情報を取得してもよい。
(2)頂点の高さを用いる場合
この場合にも、算出部13は、図2Aで示されるように、高さ取得手段41と、算出手段42とを備える。また、この場合にも、照射部21からライン光がプリント基板31に照射されるものとする。また、この場合にも、電子部品32のプリント基板31と反対側の端部は、滑らかに突出した形状をしているものとする。なお、高さ取得手段41については、前述の通りであり、その説明を省略する。
算出手段42は、電子部品32の頂点35cの高さ、及び頂点35cの位置とプリント基板31上の電子部品32の取り付け位置35bとのプリント基板31の面方向の距離を用いることによって、電子部品32の傾きを算出する。すなわち、算出手段42は、上記(1)の場合と同様にして、図6Cのθ1を算出する。なお、通常、θ1と、LED素子35の傾き(=θ1+θ2)には、何らかの関係があると考えられる。したがって、算出手段42は、そのθ1とLED素子35の傾きとの関係を用いて、θ1からLED素子35の傾きを算出してもよい。LED素子35の傾きを算出する方法は、例えば、算出したθ1に所定の1より大きい値を掛けることであってもよく、θ1とLED素子35の傾きとの関係を示す情報(例えば、テーブルや関数等)を用いて、θ1からLED素子35の傾きを算出することであってもよく、その他の方法であってもよい。このようにして、(1)の場合よりも簡易な処理によって電子部品32の傾きを算出することができる。算出手段42は、その算出した傾きを判断部14に渡す。
(3)中心距離を用いる場合
この場合には、算出部13は、図2Bで示されるように、高さ取得手段51と、中心距離取得手段52と、距離関係情報記憶手段53と、第1の傾き取得手段54と、幅取得手段55と、幅関係情報記憶手段56と、第2の傾き取得手段57とを備える。この場合にも、照射部21からライン光がプリント基板31に照射されるものとする。また、この場合には、電子部品32の側面は、リード線35aと略平行な方向に延びていることが好適である。したがって、例えば、電子部品32の側面部分は、リード線35aの方向が長さ方向となる略円筒形状であってもよい。なお、電子部品32の側面は、例えば、リード線35aと平行な方向の電子部品32の面である。
高さ取得手段51は、上述の高さ取得手段41と同様のものであり、その説明を省略する。
中心距離取得手段52は、撮影画像における電子部品32の形状の中心位置と、プリント基板31上の電子部品32の取り付け位置35bとのプリント基板31の面方向の距離である中心距離を取得する。その中心距離の取得について、図8A,図8Bを用いて説明する。図8Aは、図6AのLED素子35を側面方向(図6Aの図中の下から上方向)に見た図である。図8Bは、プリント基板31を撮影方向に見た図であり、高さ取得手段51によって取得された高さが0でないところ(すなわち、電子部品32の存在するところ)を網掛けで示したものである。中心距離取得手段52は、高さ取得手段51が取得した高さを用いて、高さが0でない領域を特定する。その領域は、LED素子35の形状に応じた領域となる。そして、中心距離取得手段52は、その特定した領域の中心位置を特定する。その中心位置の特定は、例えば、特定した領域のx軸方向の最大値及び最小値の中央の値と、y軸方向の最大値及び最小値の中央の値とを算出することによって行われてもよく、特定した領域の重心を算出することによって行われてもよく、その他の方法によって行われてもよい。そして、図8Bで示されるように、中心距離取得手段52は、LED素子35の2個の取り付け位置35bを通る直線と、その直線に平行な、特定した中心位置を通る直線との距離δを取得する。そのδが、中心距離である。なお、LED素子35の傾き方向が分かっている場合には、中心距離取得手段52は、傾きに対応するプリント基板31に平行な方向(図8Aの左右方向、図8Bの上下方向)についてのみ、LED素子35の形状に対応する領域の中心を特定し、その中心位置と取り付け位置35bとの距離δを取得してもよい。
距離関係情報記憶手段53では、電子部品32の中心距離と、電子部品32の角度との関係を示す情報である距離関係情報が記憶される。その距離関係情報は、中心距離から、その中心距離に対応する角度を取得することができるのであれば、どのような情報であってもよい。例えば、関数であってもよく、テーブルであってもよく、その他の情報であってもよい。その両者の関係は、例えば、図9Aで示されるものである。
距離関係情報記憶手段53に距離関係情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して距離関係情報が距離関係情報記憶手段53で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された距離関係情報が距離関係情報記憶手段53で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された距離関係情報が距離関係情報記憶手段53で記憶されるようになってもよい。距離関係情報記憶手段53での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。距離関係情報記憶手段53は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
第1の傾き取得手段54は、距離関係情報記憶手段53で記憶されている距離関係情報を用いて、中心距離取得手段52が取得した中心距離に対応する電子部品32の傾きを取得する。第1の傾き取得手段54は、例えば、距離関係情報が関数である場合には、その関数に中心距離を代入することによって傾きを算出してもよく、距離関係情報がテーブルである場合には、そのテーブルによって中心距離に対応付けられている傾きを取得してもよい。その取得された傾きは、判断部14に渡される。
幅取得手段55は、撮影画像における電子部品32の形状の幅を取得する。その幅は、LED素子35の傾き方向の幅である。すなわち、その幅は、傾きに対応するプリント基板31に平行な方向(図8Aの左右方向、図8Bの上下方向)の幅である。電子部品32がLED素子35である場合には、通常、傾き方向は、リード線35aの並び方向に直交する方向となる。したがって、幅取得手段55は、幅「B」を取得することになる。
幅関係情報記憶手段56では、撮影画像における電子部品32の形状の幅と電子部品32の角度との関係を示す情報である幅関係情報が記憶される。その幅関係情報は、幅から、その幅に対応する角度を取得することができるのであれば、どのような情報であってもよい。例えば、関数であってもよく、テーブルであってもよく、その他の情報であってもよい。その両者の関係は、例えば、図9Bで示されるものである。
幅関係情報記憶手段56に幅関係情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して幅関係情報が幅関係情報記憶手段56で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された幅関係情報が幅関係情報記憶手段56で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された幅関係情報が幅関係情報記憶手段56で記憶されるようになってもよい。幅関係情報記憶手段56での記憶は、RAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。幅関係情報記憶手段56は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
第2の傾き取得手段57は、幅関係情報を用いて、幅取得手段55が取得した幅(シルエット幅)に対応する電子部品32の傾きを取得する。第2の傾き取得手段57は、例えば、幅関係情報が関数である場合には、その関数に取得された幅を代入することによって傾きを算出してもよく、幅関係情報がテーブルである場合には、そのテーブルによって取得された幅に対応付けられている傾きを取得してもよい。その取得された傾きは、判断部14に渡される。なお、図9Bで示される幅関係情報を用いて傾きを取得する場合であって、幅が2.95mm付近である場合には、第2の傾き取得手段57は、幅のある傾き、すなわち、0〜3.8度を、シルエット幅Bに対応する傾きとして取得してもよい。
ここで、第1及び第2の傾き取得手段54,57の両方によって傾きを取得する理由について簡単に説明する。通常、第1の傾き取得手段54による傾きの取得によってLED素子35の傾きを適切に取得することができる。しかし、図9Aで示される距離関係情報は、例えば、リード線35aが折れ曲がっていないLED素子35について取得されたものであるため、リード線35aが折れ曲がっている場合には正確な角度を取得できていないことになる。したがって、シルエット幅を用いた角度の取得をも行い、第1及び第2の傾き取得手段54,57がそれぞれ取得した傾きが一致しない場合に、第1の傾き取得手段54が取得した傾きが不適切なものであったと判断してもよい。そのため、シルエット幅を用いた傾きの取得をも行う場合には、判断部14は、第1の傾き取得手段54が取得した電子部品32の傾きと、第2の傾き取得手段57が取得した電子部品32の傾きとが一致しないときに、その電子部品32の傾きが不良である、すなわち適切でないと判断してもよい。なお、2個の傾きが一致するかどうかは、厳密な一致の判断であってもよく、誤差を考慮した一致の判断であってもよい。後者の場合には、例えば、
|第1の傾き−第2の傾き|<ε
である場合に、2個の傾きが一致すると判断されてもよい。第1の傾きは、第1の傾き取得手段54が取得した傾きであり、第2の傾きは、第2の傾き取得手段57が取得した傾きである。また、εは誤差の程度の小さい値である。
なお、図9A,図9Bで示される関係情報は、種々の角度でプリント基板31に装着したLED素子35の撮影結果を用いて取得された中心距離δやシルエット幅Bと、角度との関係を示すものである。その図9Bにおいて、角度が約4度より小さい場合にシルエット幅がほぼ変わらないのは、砲弾型のLED素子35は、砲弾形状における先端35dと反対側の形状が実際には図5で示される形状ではなく、少し出っ張っている形状であることによるものである。したがって、図9Aで示される中心距離と角度との関係は略線形であるのに対して、図9Bで示されるシルエット幅Bと角度との関係は線形ではないため、シルエット幅Bのみを用いて角度を算出することは難しくなりうる。
また、ここでは、LED素子35の位置を特定するために高さを取得する場合について説明しているが、輪郭抽出等の画像処理によってLED素子35の位置を特定するようにしてもよい。その場合には、照射部21からプリント基板31に照射される光はライン光でなくてもよく、例えば、拡散光であってもよい。
なお、距離関係情報記憶手段53と幅関係情報記憶手段56とは、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、距離関係情報を記憶している領域が距離関係情報記憶手段53となり、幅関係情報を記憶している領域が幅関係情報記憶手段56となる。
また、ここでは、(1)〜(3)の方法によって電子部品32の傾きを算出する方法について説明したが、それ以外の方法によって傾きを算出してもよいことは言うまでもない。例えば、図2Aで示される算出部13の算出手段42は、取得された高さに応じた電子部品32の形状を用いることによって、図6Cの先端35dの位置を特定することができる。具体的には、電子部品32の形状において、図6Cの取り付け位置35bから最も遠い位置を特定することによって、先端35dの位置を特定できる。先端35dの位置を特定できれば、算出手段42は、その位置の高さhと、その位置と取り付け位置35bとのプリント基板31に平行な方向の距離dとを用いることによって、図6CにおけるLED素子35の傾き(=θ1+θ2)を算出できる。したがって、算出部13は、このようにして電子部品32の傾きを算出してもよい。
次に、図2Aで示される算出部13を有する部品の傾き検査装置1の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)撮影部22は、移動部12によって移動されながら、照射部21によってライン光の照射されたプリント基板31を撮影する。この処理によって撮影部22は、通常、複数の撮影画像を取得することになる。その撮影画像は、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。
(ステップS102)算出部13の高さ取得手段41は、プリント基板31上の各点について、撮影画像を用いて高さを取得する。その高さのデータは、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。その高さのデータは、例えば、前述の(x1,y1,z1)等であってもよい。
(ステップS103)算出手段42は、ステップS102で取得された高さのデータを用いて、3次元の形状を取得する。その取得された3次元の形状情報は、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。なお、3次元の形状が高さのデータそのものである場合には、このステップの処理を行わなくてもよい。
(ステップS104)算出手段42は、3次元の形状情報を用いて、頂点35cの位置を検出する。なお、ステップS103からステップS104に進んだ場合には、その3次元の形状情報は、ステップS103で取得した形状情報、または高さのデータそのものであり、ステップS108からステップS104に進んだ場合には、その3次元の形状情報は、回転後の形状情報である。
(ステップS105)算出手段42は、頂点35cを検出できたかどうか判断する。そして、検出できた場合にはステップS106に進み、検出できなかった場合にはステップS110に進む。
(ステップS106)算出手段42は、図6Cのθ1を算出する。
(ステップS107)算出手段42は、ステップS106で算出したθ1が、あらかじめ決められている閾値より小さいかどうか判断する。そして、θ1が閾値より小さい場合には、ステップS109に進み、そうでない場合には、ステップS108に進む。
(ステップS108)算出手段42は、図6Dで示されるように、3次元の形状情報を、取り付け位置35bを中心としてθ1だけ回転させる。そして、ステップS104に進む。
(ステップS109)算出手段42は、それまでにステップS106で算出した各θ1を加算することによって、電子部品32の傾きを算出する。
(ステップS110)判断部14は、ステップS109で算出された傾きが、あらかじめ決められた条件を満たすかどうか判断する。なお、ステップS105からステップS110に進んだ場合には、頂点35cの検出ができていないため、判断部14は、電子部品32の傾きが不良であると判断する。
(ステップS111)出力部15は、判断部14による判断結果を出力する。そして、プリント基板31上の電子部品32の傾きをチェックする一連の処理は終了となる。
なお、図3のフローチャートにおいて、プリント基板31上に複数の電子部品32が実装されている場合には、ステップS103〜S110の処理を電子部品32ごとに繰り返して実行してもよい。その電子部品32は、通常、どこに実装されるのかが分かっているため、算出手段42は、取得された高さのデータについて、各電子部品32の実装されている領域ごとに上述の処理を行ってもよい。
また、算出部13が上記(2)の処理を行う場合には、ステップS106からステップS109に進み、ステップS109において前述のように傾きを算出してもよい。
次に、図2Bで示される算出部13を有する部品の傾き検査装置1の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)撮影部22は、移動部12によって移動されながら、照射部21によってライン光の照射されたプリント基板31を撮影する。この処理によって撮影部22は、通常、複数の撮影画像を取得することになる。その撮影画像は、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。
(ステップS202)算出部13の高さ取得手段51は、プリント基板31上の各点について、撮影画像を用いて高さを取得する。その高さのデータは、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。
(ステップS203)中心距離取得手段52は、取得された高さのデータを用いて、電子部品32のシルエット(形状の輪郭)を抽出する。そのシルエットは、高さが閾値より大きいところと、そうでないところとの境界であってもよい。その抽出されたシルエットの情報は、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。
(ステップS204)中心距離取得手段52は、シルエットを抽出できたかどうか判断する。そして、シルエットを抽出できた場合には、ステップS205に進み、そうでない場合には、ステップS209に進む。
(ステップS205)中心距離取得手段52は、前述のようにして、シルエットの中心位置と、電子部品32の取り付け位置35bとのプリント基板31に平行な方向の距離である中心距離δを取得する。その中心距離δは、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。
(ステップS206)第1の傾き取得手段54は、距離関係情報記憶手段53で記憶されている距離関係情報を用いて、ステップS205で取得された中心距離δに対応する傾きを取得する。その取得された傾きは、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。
(ステップS207)幅取得手段55は、ステップS203で抽出されたシルエットの幅Bを取得する。そのシルエット幅Bは、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。
(ステップS208)第2の傾き取得手段57は、幅関係情報記憶手段56で記憶されている幅関係情報を用いて、ステップS207で取得されたシルエット幅Bに対応する傾きを取得する。その取得された傾きは、図示しない記録媒体で記憶されてもよい。
(ステップS209)判断部14は、ステップS206で取得された傾きと、ステップS208で取得された傾きとが一致するかどうか判断する。そして、一致する場合には、判断部14は、その傾きがあらかじめ決められた条件を満たすかどうか判断する。なお、ステップS204からステップS209に進んだ場合には、シルエットの検出ができていないため、判断部14は、電子部品32が実装されていないと判断する。
(ステップS210)出力部15は、判断部14による判断結果を出力する。そして、プリント基板31上の電子部品32の傾きをチェックする一連の処理は終了となる。
なお、図7のフローチャートにおいて、プリント基板31上に複数の電子部品32が実装されている場合には、ステップS203〜S209の処理を電子部品32ごとに繰り返して実行してもよい。その電子部品32は、通常、どこに実装されるのかが分かっているため、中心距離取得手段52や幅取得手段55等は、取得された高さのデータについて、各電子部品32の実装されている領域ごとに上述の処理を行ってもよい。
以上のように、本実施の形態による部品の傾き検査装置1によれば、プリント基板31に実装された電子部品32の傾きが、あらかじめ決められた条件を満たすかどうか自動的にチェックすることができる。その結果、その確認を目視で行う必要がなくなり、労力が軽減されることになる。
なお、本実施の形態では、プリント基板31に装着される電子部品32がリード線35aを有する砲弾型のLED素子35である場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。電子部品32は、受光素子や、各種のセンサ(例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ等)であってもよい。なお、部品の傾き検査装置1によって角度がチェックされる電子部品32は、プリント基板31への取り付け角度があらかじめ決められており、その取り付け角度が異なっている場合に問題となるものであることが好適である。
また、本実施の形態の図2Bで示される算出部13を有する部品の傾き検査装置1では、算出部13が幅取得手段55、幅関係情報記憶手段56、第2の傾き取得手段57を備える場合について説明したが、そうでなくてもよい。算出部13は、それらの構成を備えていなくてもよい。それらの構成を備えていなくても、算出部13は、中心距離を用いて電子部品32の傾きを取得することができる。
また、本実施の形態の図2Bで示される算出部13を有する部品の傾き検査装置1では、算出部13が高さ取得手段51を備える場合について説明したが、そうでなくてもよい。算出部13の中心距離取得手段52や幅取得手段55は、撮影画像において輪郭抽出等を行うことによって、中心距離の取得等を行ってもよい。そのように、輪郭抽出等によって中心距離の取得等を行う場合には、部品の傾き検査装置1は、移動部12を備えていなくてもよい。そして、一回の撮影によってプリント基板31の全体の撮影画像を取得し、その撮影画像を用いて輪郭抽出等の処理を行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、あるいは、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、あるいは、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上より、本発明による部品の傾き検査装置によれば、チェックのための労力を軽減できるという効果が得られ、例えば、プリント基板に実装されたLED素子の傾きをチェックする装置等として有用である。
1 部品の傾き検査装置
11 光学ユニット
12 移動部
13 算出部
14 判断部
15 出力部
21 照射部
22 撮影部
31 プリント基板
32 電子部品
41、51 高さ取得手段
42 算出手段
52 中心距離取得手段
53 距離関係情報記憶手段
54 第1の傾き取得手段
55 幅取得手段
56 幅関係情報記憶手段
57 第2の傾き取得手段

Claims (6)

  1. 電子部品が実装されたプリント基板に光を照射する照射部と、
    前記光の照射されたプリント基板を撮影する撮影部と、
    前記撮影部が取得した撮影画像を用いて、前記プリント基板の法線方向に対する前記電子部品の傾きを算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された傾きがあらかじめ決められた条件を満たしているかどうか判断する判断部と、
    前記判断部による判断結果に関する出力を行う出力部と、を備えた部品の傾き検査装置。
  2. 前記照射部は、前記プリント基板にライン光を照射するものであり、
    前記照射部の照射したライン光に直交する方向に、前記プリント基板と、前記照射部及び前記撮影部とを相対的に移動させる移動部をさらに備え、
    前記算出部は、
    前記撮影画像のライン光を用いて前記電子部品の高さを取得する高さ取得手段と、
    前記高さ取得手段が取得した前記電子部品の高さと、前記プリント基板上の当該電子部品の取り付け位置とを用いて前記電子部品の傾きを算出する算出手段と、を備えた、請求項1記載の部品の傾き検査装置。
  3. 前記電子部品のプリント基板と反対側の端部は、滑らかに突出した形状を有しており、
    前記算出手段は、前記高さ取得手段が取得した前記電子部品の高さに応じた当該電子部品の形状と、前記プリント基板上の当該電子部品の取り付け位置とを用いて、前記電子部品の傾きを算出する、請求項2記載の部品の傾き検査装置。
  4. 前記算出手段は、前記電子部品の頂点の高さ、及び当該頂点の位置と前記プリント基板上の当該電子部品の取り付け位置との当該プリント基板の面方向の距離を用いることによって、当該電子部品の傾きを算出する、請求項2記載の部品の傾き検査装置。
  5. 前記算出部は、
    前記撮影画像における前記電子部品の形状の中心位置と、前記プリント基板上の当該電子部品の取り付け位置との当該プリント基板の面方向の距離である中心距離を取得する中心距離取得手段と、
    電子部品の中心距離と当該電子部品の角度との関係を示す情報である距離関係情報が記憶される距離関係情報記憶手段と、
    前記距離関係情報を用いて、前記中心距離取得手段が取得した中心距離に対応する電子部品の傾きを取得する第1の傾き取得手段と、を備えた、請求項1記載の部品の傾き検査装置。
  6. 前記算出部は、
    前記撮影画像における前記電子部品の形状の幅を取得する幅取得手段と、
    撮影画像における電子部品の形状の幅と当該電子部品の角度との関係を示す情報である幅関係情報が記憶される幅関係情報記憶手段と、
    前記幅関係情報を用いて、前記幅取得手段が取得した幅に対応する傾きを取得する第2の傾き取得手段と、をさらに備え、
    前記判断部は、前記第1の傾き取得手段が取得した電子部品の傾きと、前記第2の傾き取得手段が取得した当該電子部品の傾きとが一致しない場合に、当該電子部品の傾きが不良であると判断する、請求項5記載の部品の傾き検査装置。
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