JP2015120327A - ラミネート装置 - Google Patents

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勇夫 村岸
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浩司 岡崎
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一博 登
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Abstract

【課題】曲面を有する構造物をラミネートする場合に、構造物に貼り付ける面材の周辺に発生するシワを低減することを目的とする。【解決手段】曲率半径の小さい曲面構造物102をラミネートする際に、ダイヤフラム位置規制手段114を設けることにより、曲面構造物102に貼り付ける面材の周辺に発生するシワを低減することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、曲面を有する構造体にラミネートを施すラミネート装置に関する。
太陽電池モジュールは表面材、充填材、インターコネクトされた複数個配列の太陽電池セル、充填材および裏面材の順に重ねられた構造になっている。また、太陽電池セル,表面材等は曲面を有する場合がある。このような曲面形状の太陽電池モジュールの作製には、積層する素材を加熱接着するラミネート装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
従来のラミネート装置は、平坦なヒータプレートと圧力差を利用して可動するダイヤフラムとで構成されているが、このほか、種々のラミネート装置が提案されている。
以下、図7、図8を用いて、従来のラミネート装置について説明する。
図7は従来のラミネート装置の構成を説明する断面図、図8は従来の裏面材に生じるシワの様子を説明する概略図である。
従来の曲面構造物をラミネートする装置は、図7(a)に示すように、真空容器としてのベース部材401と蓋部402と真空容器内を上下に遮断するダイヤフラム403で構成される。図7(b)に示すように、このラミネート装置において、ベース部材401上の構造物支持台404とダイヤフラム403で形成される密閉空間を真空引きすることで、ダイヤフラム403が裏面材502を曲面構造物405に押し付け、曲面構造物405を裏面材502でラミネートする(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−185026号公報 特開2006−142761号公報
しかしながら、曲面構造の表面材に充填材、インターコネクトされた複数個配列の太陽電池セル、充填材、裏面材の順に重ねた場合、図8(a)に概略図で示すように表面材501の曲面上の曲線R1の曲率半径および曲線R2の曲率半径が小さくなるにつれて表面材501上に重ねられた裏面材502の周辺部503に裏面材の余り504が多くなる。
このような曲面構造物を図7に示すラミネート装置でラミネートする場合、曲面構造物405を構造物支持台404の凹面上で加熱し、ダイヤフラム403内外の圧力差を利用して曲面構造物405の中央部から周辺部に向けて加熱溶融した充填材を加圧する。この際、裏面材の余りは図8(b)に示すように周辺部に向けて矢印A方向にダイヤフラムで加圧されつつ押し広げられ、曲面構造物の裏面材502の周辺にシワ505として残る。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、曲面を有する構造物をラミネートする場合に、構造物に貼り付ける面材の周辺に発生するシワを低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のラミネート装置は、互いに分離および密着が可能な上チャンバーと下チャンバーとからなるチャンバーと、前記下チャンバー内に配置されて曲面構造物上に充填材および面材がこの順で重ね合わされた被ラミネート物が載置される構造物支持台と、前記構造物支持台に設けられる加熱手段と、前記チャンバー内に前記構造物支持台と向かい合って設けられるダイヤフラムと、前記チャンバーと前記ダイヤフラムとで形成される前記上チャンバー側の空間である第1の密封容器と、前記チャンバーと前記ダイヤフラムとで形成される前記下チャンバー側の空間である第2の密封容器と、前記第1の密封容器を昇圧および減圧する第1の吸排気口と、前記第2の密封容器を昇圧および減圧する第2の吸排気口と、前記下チャンバー内の前記曲面構造物の周囲に配置されて前記下チャンバーからの高さが前記構造物支持台に載置されている前記被ラミネート物の前記下チャンバーからの高さより高いダイヤフラム位置規制手段とを有し、前記第2の密封容器内を減圧することにより前記ダイヤフラムを前記被ラミネート物に押し当てて前記曲面構造物上に前記充填材および前記面材を密着させることを特徴とする。
以上のように、本発明は、曲率半径の小さい曲面構造物をラミネートする際に、ダイヤフラム位置規制手段を設けることにより、曲面構造物に貼り付ける面材の周辺に発生するシワを低減することができる。
実施の形態1におけるラミネート装置のラミネート準備工程を示す図 実施の形態1におけるラミネート装置のラミネート工程を示す図 実施の形態1におけるラミネート装置によりラミネートされた構造物を示す図 実施の形態1におけるラミネート装置のラミネート工程を説明するフロー図 実施の形態2におけるラミネート装置によるラミネート方法を説明する図 実施の形態2におけるラミネート装置によりラミネートされた構造物を示す図 従来のラミネート装置の構成を説明する断面図 従来の裏面材に生じるシワの様子を説明する概略図
本発明のラミネート装置は、曲面を有するラミネート対象物の曲面にシート状の面材を貼り付けるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
以下の実施の形態では、曲面構造物上に充填材と充填材中に設けられる1または複数の太陽電池セルとを形成し、さらにその上に裏面材を貼り付けた太陽電池モジュールを製造するラミネート装置を例に説明する。なお、本発明のラミネート装置は太陽電池モジュールの製造に用いることに限らず、様々な曲面構造物にシート状の面材を貼り付けるものである。また、太陽電池セル以外の様々なセルを設けてもよく、さらに、セルや充填材を設けない曲面構造物にシート状の面材を貼り付けることもできる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のラミネート装置について、図1〜図4を用いて説明する。
図1は実施の形態1におけるラミネート装置のラミネート準備工程を示す図、図2は実施の形態1におけるラミネート装置のラミネート工程を示す図、図3は実施の形態1におけるラミネート装置によりラミネートされた構造物を示す図、図4は実施の形態1におけるラミネート装置のラミネート工程を説明するフロー図である。
本発明の実施の形態1におけるラミネート装置は、曲面構造物102と充填材103と太陽電池セル等のセル104と裏面材105を重ね合わせた被ラミネート物をダイヤフラム111により加圧して、曲面構造物102に充填材103とセル104および裏面材105を密着させるものである。このラミネート装置は、内部を大気圧より低圧に保つ気密容器を構成する下チャンバー101、上チャンバー109及び、排気手段である吸排気口108,110と、被ラミネート物を所定の温度に加熱する手段(図示せず)と、気密容器内で被ラミネート物を圧力差で加圧するためのダイヤフラム111と、ダイヤフラム位置規制手段114を有する。
図1〜図3において、101は下チャンバーであり、周縁部にシール面107を有し、構造物支持台106を内蔵し、吸排気口108から排気を行うと共に、大気開放手段(図示せず)に連通している。構造物支持台106は、曲面構造物102と充填材103とセル104と裏面材105からなる被ラミネート物を保持すると共に、内蔵される加熱手段(図示せず)により被ラミネート物を加熱することができる構造である。また、実施の形態1における構造物支持台106は、例えばアルミニウム製の下型であり、その上面は曲面構造物102の形状に合わせて3次元曲面に加工されており、内部には加熱用ヒータと温度検知用の熱電対が埋め込まれており、所定の設定温度に温度調節が可能となっている。
109はシール面107で下チャンバー101と気密容器を形成する上チャンバーであり、吸排気口110から排気を行うと共に、大気開放手段(図示せず)に連通している。111は弾性体からなるダイヤフラムであり、上チャンバー109あるいは下チャンバー101の内部に構造物支持台106と向かい合うように形成される。上チャンバー109あるいは下チャンバー101とダイヤフラム111とでチャンバー内部に密封空間が形成される。ダイヤフラム111の下チャンバー101側に形成される空間である密封容器内112とダイヤフラム111の上チャンバー109側に形成される空間である密封容器内113の圧力差を用いて、曲面構造物102と充填材103とセル104と裏面材105からなる被ラミネート物を加圧する。本発明の実施の形態1では引っ張り強度と繰り返しの耐久性から、ダイヤフラム111としては、厚さ3mmのシリコンゴムを用いている。
114は被ラミネート物の周囲に設けられたダイヤフラム位置規制手段であり、下チャンバー101からの高さが、被ラミネート物の高さより高く、被ラミネート物をダイヤフラム111で加圧する際に、ダイヤフラム111の位置(高さ)を規制する。
本発明の実施の形態1において、ダイヤフラム位置規制手段114は、被ラミネート物の周囲に間欠的に配置され、先端部分が前記曲面構造物102の中央部から周辺側を見たときに前記ダイヤフラム側に凸形状の曲面であることが特徴である。ダイヤフラム位置規制手段114を設けて、被ラミネート物の周辺でダイヤフラム111と被ラミネート物との間隔を広げる。これにより、被ラミネート物の周辺に貼り付けられる裏面材105を盛り上げて、被ラミネート物の周辺で緩やかなカーブを作り、裏面材105を被ラミネート物の周辺で緩やかなカーブを持った状態でシワを分散・吸収させてラミネートすることができる。そのため、裏面材105の周辺部分にシワが生じることを低減させることができる。また、ダイヤフラム111と向かい合うダイヤフラム位置規制手段114の先端部の凸形状にアールを付けることにより、ダイヤフラム111の破損を防止することもできる。
次に、図1〜図4を用いて、本発明の実施の形態1のラミネート装置を使った太陽電池モジュールの製造方法を説明する。図4に示す工程1から工程10で、被ラミネート物のセットから、下チャンバー101と上チャンバー109で囲まれた密封容器内空間112及び113の減圧、被ラミネート物の加熱、ダイヤフラム111による被ラミネート物の加圧、被ラミネート物の取出しまでの一連の工程を実施の形態1のラミネート装置にて行なう。
図1(a)は図4における工程1から工程2までの状態を示す。まず、工程1で曲面構造物102と充填材103とセル104と裏面材105からなる被ラミネート物を、加熱手段を内蔵する構造物支持台106上に載置する。3次元形状の曲面構造物102上に充填材103、セル104、裏面材105を重ねてセットした際、特に裏面材105の周辺に裏面材105が余るため、裏面材105の周囲に盛り上がり115が生じる。次に、工程2で上チャンバー109を下降させる。
図1(b)は図4における工程3を示す。工程3で下チャンバー101と上チャンバー109のシール面107を重ね合わせて密封容器を形成する。
図2は図4における工程4から工程7までを示す。図2には工程をわかり易くするために、図2(a)として、図2(b)に示す断面図のB−B’断面を示す平面図を示している。図2(a)に示す平面図のC−C’断面が図2(b)に示す正面図になっている。
次に、工程4で下チャンバー101と上チャンバー109で囲まれた密封容器内112、113の空間を吸排気口108と110をから排気して減圧する。本発明の実施の形態1においては充填材103に気泡が残らないように120Paまで減圧する。次に、工程5で被ラミネート物を加熱して充填材103を溶融するため、構造物支持台106を加熱手段にて加熱する。本発明の実施の形態1では充填材103の軟化・溶融温度である60℃から100℃まで加熱している。次に、工程6で上チャンバー109に設けられた吸排気口110から大気を導入する。上チャンバー109とダイヤフラム111で囲まれた密封容器内113の空間を大気にすることで、工程7でダイヤフラム111側から被ラミネート物を加圧する。
この時、図2に示すように、ダイヤフラム111の密封容器内113が、被ラミネート物が配置された密閉容器内112より気圧が高くなるため、ダイヤフラム111は上チャンバー109に取り付けられた位置から、ダイヤフラム111の全面において加圧され下方に膨れる。そして、被ラミネート物の外側、すなわちセル104の外側に設置された位置規制手段114の頂点にダイヤフラム111が接触する。さら加圧されることで位置規制手段114の頂点で支えられたまま(直線部116が支えられた位置を示す)下方に膨れ、中央部で被ラミネート物を加圧する。
被ラミネート物の周辺で、ダイヤフラム111は、直線116と曲線118で囲まれた部分で上チャンバー109側に凸形状の曲面を有し、且つ矢印D方向に傾斜した状態で留まる。つまり、ダイヤフラム111は、被ラミネート物の中央部分で被ラミネート物と密着し、被ラミネート物の周辺部分においてはダイヤフラム位置規制手段114が形成する上チャンバー109側に凸形状の曲面を有する傾斜の部分で被ラミネート物から離れる。この傾斜部は、ダイヤフラム位置規制手段114の端部の直線部116を頂点とし、曲線118に沿ってダイヤフラム111が被ラミネート物と密着する部分まで凸形状の曲面を有して傾斜する。この影響を受けて裏面材105は、被ラミネート物の周辺が凸形状の曲面を有して中央部119より盛り上がった状態で留まる。このため被ラミネート物の加圧前(図1(a))周辺に生じていた裏面材の盛り上がり115が加圧後にシワとなって残らない。加圧後、構造物支持台106の加熱温度を充填材103のゲル化促進温度まで上昇させる。本発明の実施の形態1では130℃から150℃まで加熱している。そのため、軟化した充填材103は中央部でダイヤフラム111に加圧され、周辺部117に流動し、周辺部117において、曲面構造物102と裏面材105の盛り上がり115との隙間を埋める。
図3(a)は図4における工程8である、下チャンバー101とダイヤフラム111で囲まれた密封容器内112の空間の大気開放の状態を示す。
その後、下チャンバー101に設けられた吸排気口108から大気を導入して下チャンバー101とダイヤフラム111で囲まれた密封容器内空間112を大気にすることで、ダイヤフラム111を元の高さまで戻す。次に、工程9で上チャンバー109を上昇させる。最後に、工程10で被ラミネート物を取り出す。
図3(b)は図4における工程10で取出した被ラミネート物のセンター付近の断面図を示す。
曲面構造物102上に、溶融してゲル化した充填材103でセル104が固定されている。裏面材105は中央部119で充填材103に密着しているが、周辺117では盛り上がった形状になることで、周辺部117のシワが低減される。このように、図1〜図3に示す構成のラミネート装置を用いて図4に示す工程1から工程10を踏むことで、曲面構造物102の周辺で裏面材105が余ることによって生じていたシワを、裏面材105の周辺で緩やかなカーブとして分散・吸収させてラミネートすることで低減することができる。そして、裏面材105の盛り上がり115を溶融した充填材103が埋めて固定する。
本発明の実施の形態1では、ダイヤフラム位置規制手段114を構造物支持台106の外側に設置したが、構造物支持台106上で、セル104や充填材103が形成されない曲面構造物102の周縁部にダイヤフラム位置規制手段114を設置しても同様な効果が得られる。つまり、充填材103に裏面材105を密着させる領域より外側にダイヤフラム位置規制手段114を形成すればよい。例えば、太陽電池モジュールの場合、太陽電池セルが形成される領域より外側にダイヤフラム位置規制手段114が形成されればよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2のラミネート装置について、図5,図6を用いて説明する。
図5は実施の形態2におけるラミネート装置によるラミネート方法を説明する図、図6は実施の形態2におけるラミネート装置によりラミネートされた構造物を示す図である。
本発明の実施の形態2におけるラミネート装置は、本発明の実施の形態1と同様に被ラミネート物を大気圧より低圧に保つ手段(気密容器及び排気手段)と被ラミネート物を所定の温度に加熱する手段と被ラミネート物を加圧する手段と気密容器内で圧力差を設けるダイヤフラムとダイヤフラム位置規制手段を有し、且つ前記ダイヤフラムと被ラミネート体の間に前記ダイヤフラムを支える弾性シートを有する。
図5において、301は下チャンバーであり、曲面構造物302と充填材303とセル304と裏面材305からなる被ラミネート物を保持すると共に加熱手段(図示せず)を内蔵した構造物支持台306が設けられる。また、下チャンバー301は、周縁部にシール面307が設けられ、吸排気口308から排気を行い、また、大気開放手段(図示せず)に連通している。本実施の形態2で構造物支持台306はアルミニウム製の下型を用い、上面は曲面構造物302の形状に合わせて3次元曲面に加工されており、内部には加熱用ヒータと温度検知用の熱電対が埋め込まれおり(図示せず)、所定の設定温度に温度調節が可能となっている。
309はシール面307で下チャンバー301と気密容器を形成する上チャンバーであり、吸排気口310から排気を行い、また、大気開放手段(図示せず)に連通している。311は弾性体からなるダイヤフラムであり、密封容器内312と313の圧力差を用いて、曲面構造物302と充填材303とセル304と裏面材305からなる被ラミネート物を加圧する。
314はダイヤフラム311と裏面材305との間に配置され、ダイヤフラム311を支える弾性シートで、本実施の形態2ではダイヤフラム311より変形し難いガラスクロスを積層したシリコンゴムを用いている。
315はダイヤフラム位置規制手段であり、ダイヤフラム311の下面に設置され、ダイヤフラム311を支える弾性シート314を介して被ラミネート物の周辺におけるダイヤフラムの位置(高さ)を規制することで、被ラミネート周辺での加圧高さを調整する。
本発明の実施の形態2においても実施の形態1と同様に、ダイヤフラム位置規制手段315は被ラミネート物の周囲に間欠的に配置され、先端部分が前記曲面構造物302の中央部から周辺側を見たときに前記ダイヤフラム側に凸形状の曲面であることが特徴である。ダイヤフラム位置規制手段315を設けて、被ラミネート物の周辺でダイヤフラム311を支える弾性シート314と被ラミネート物との間隔を広げることにより、被ラミネート物の周辺に貼り付けられる裏面材305を盛り上げて、被ラミネート物の周辺で緩やかなカーブを作る。そして裏面材305を被ラミネート物の周辺で緩やかなカーブを持った状態でシワを分散・吸収させてラミネートすることにより、裏面材305の周辺部分にシワが生じることを低減させることができる。
また、ダイヤフラム311を支える弾性シート314と向かい合うダイヤフラム位置規制手段315の先端部の凸形状にアールを付けることにより、弾性シート314とダイヤフラム311の破損を防止することもできる。
本発明の実施の形態2では、ダイヤフラムを支える弾性シート314とダイヤフラム位置規制手段315は一体構造で、弾性シート314がダイヤフラム位置規制手段315上から外れないようになっている。
ダイヤフラム311を支える弾性シート314の端面が、ダイヤフラム位置規制手段315で囲む領域より外にはみ出し、ダイヤフラム311で被ラミネート体を加圧する際にダイヤフラム位置規制手段315上から外れなければ、弾性シート314とダイヤフラム位置規制手段315とが別ピースであってもよい。
本発明の実施の形態2のラミネート装置を使った太陽電池モジュールの製造フローも本発明の実施の形態1と同じ図4に示す製造フローチャートで行なう。
図5(a)は図4における工程1から工程2までを示す。まず、工程1で、曲面構造物302と充填材303とセル304と裏面材305からなる被ラミネート物の加熱手段へセットする。3次元形状の曲面構造物302上に充填材303、セル304、裏面材305を重ねてセットした際、特に裏面材305の周辺に裏面材305の余りによる裏面材305の盛り上がり316が生じる。工程2で上チャンバー309を下降させる。
図5(b)は図4における工程3から工程7までを示す。上チャンバー309を下降させて、工程3で下チャンバー301と上チャンバー309のシール面307を重ね合わせる。工程4で下チャンバー301と上チャンバー309で囲まれた密封容器内312、313の空間を吸排気口308と310をから排気して減圧する。本発明の実施の形態2においても実施の形態1同様に、充填材303に気泡が残らないように120Paまで減圧する。工程5で被ラミネート物を加熱して充填材303を溶融するため、構造物支持台306を加熱手段にて加熱する。本発明の実施の形態2においても実施の形態1と同様に充填材303の軟化・溶融温度である60℃から100℃まで加熱している。工程6で上チャンバー309に設けられた吸排気口310から大気を導入して上チャンバー309とダイヤフラム311で囲まれた密封容器内313の空間を大気にする。上チャンバー309とダイヤフラム311で囲まれた密封容器内313を大気にすることで、工程7でダイヤフラム311で被ラミネート物を加圧する。
ダイヤフラム311は上チャンバー309に取り付けられた位置から、圧力差によって全面に加圧されて下方に膨れる。そして、セル304の外側に設置された位置規制手段315上にあるダイヤフラムを支える弾性シート314の頂点にダイヤフラム311が接触する。さら加圧されることでダイヤフラム311を支える弾性シート314の頂点で支えられたまま、ダイヤフラム311は下方に膨れ、中央部で被ラミネート物を加圧する。
被ラミネート物の周辺でダイヤフラム311は本発明の実施の形態1と同様に、矢印E方向に傾斜した状態で留まる。この影響を受けて被ラミネート物の周辺で裏面材305は中央部318より盛り上がった状態で留まる。
ダイヤフラム311を支える弾性シート314は、ダイヤフラム311よりも変形し難いガラスクロスを積層したシリコンゴムを用いているため変形し難くい。このため裏面材305の周辺317を、より確実に中央部318より盛り上がった位置で留めることができる。
このため被ラミネート物の加圧前(図5(a))に周辺に生じていた裏面材の盛り上がり316が加圧後にシワとなって残らない。加圧後、構造物支持台306の加熱温度を充填材303のゲル化促進温度まで上昇させる。本発明の実施の形態2においても実施の形態1同様に130℃から150℃まで加熱している。そのため、軟化した充填材303は中央部でダイヤフラム311に加圧され、周辺317に流動し、周辺317において、曲面構造物302と盛り上がり316の裏面材305との隙間を埋める。
図6(a)は図4における工程8において下チャンバー301とダイヤフラム311で囲まれた密封容器内312の大気を開放した状態を示す。
その後、下チャンバー301に設けられた吸排気口308から大気を導入して、下チャンバー301とダイヤフラム311で囲まれた密封容器内312の空間を大気にすることで、ダイヤフラム311を元の高さまで戻す。次に、工程9で上チャンバー309を上昇させ、工程10で被ラミネート物をチャンバー内から取り出す。
図6(b)は図4における工程10で取出した被ラミネート物のセンター付近の断面図を示す。
曲面構造物302上に溶融しゲル化した充填材303でセル304が固定されている。裏面材305は中央部318で加圧されているが、周辺317で盛り上がった形状になることで、周辺部のシワが低減される。このように、図5,図6に示す構成のラミネート装置を用いて図4に示す工程1から工程10を踏むことによって、本発明の実施の形態1と同様に、曲面構造物302の周辺で裏面材305が余ることによって生じていたシワを裏面材305の周辺で緩やかなカーブとして分散・吸収させてラミネートすることで低減することができる。そして、裏面材305の盛り上がり316を溶融した充填材303が埋めて固定する。
本発明の実施の形態2でダイヤフラム311を支える弾性シート314とダイヤフラム位置規制手段315は構造物支持台306の外側に設置したが、構造物支持台306上において、セル304や充填材303がない曲面構造物302の周縁部に設置しても同様な効果が得られる。つまり、充填材303に裏面材305を密着させる領域より外側にダイヤフラム位置規制手段315を形成すればよい。例えば、太陽電池モジュールの場合、太陽電池セルが形成される領域より外側にダイヤフラム位置規制手段315が形成されればよい。
また、本発明の実施の形態2ではダイヤフラムを支える弾性シート314としてガラスクロスを積層したシリコンゴムを用いる例を説明したが、弾性シート314の内部にヒータ用導線を内包設置し、下チャンバー301の外部から電力を供給する端子(図示せず)を設置することで、弾性シート314を加熱手段とすることもできる。弾性シート314を加熱手段とすること、被ラミネート物を上下から効率よく加熱することが可能となり、生産性の向上がはかれる。
なお、上記の各実施の形態では、ダイヤフラム位置規制手段のダイヤフラムと接触する先端部分をアール形状の曲面としたが、先端部分を平面状としてもよく、さらに、平面の周囲を面取りしても良い。
また、ダイヤフラム位置規制手段を間欠的に複数配置する場合を例に説明したが、被ラミネート物あるいは、充填材等のシート状の面材を貼り付ける対象物の周囲を連続的に囲う形状のダイヤフラム位置規制手段を用いることもできる。さらに、被ラミネート物あるいは対象物の周囲に、隙間なく、連続的にダイヤフラム位置規制手段を配置しても良い。
本発明は、曲面構造物に貼り付ける面材の周辺に発生するシワを低減することができ、曲面を有する構造体にラミネートを施すラミネート装置等に有用である。
101 下チャンバー
102 曲面構造物
103 充填材
104 セル
105 裏面材
106 構造物支持台
107 シール面
108 吸排気口
109 上チャンバー
110 吸排気口
111 ダイヤフラム
112 密封容器内
113 密封容器内
114 ダイヤフラム位置規制手段
115 盛り上がり
116 直線部
117 周辺部
118 曲線
119 中央部
314 弾性シート

Claims (6)

  1. 互いに分離および密着が可能な上チャンバーと下チャンバーとからなるチャンバーと、
    前記下チャンバー内に配置されて曲面構造物上に充填材および面材がこの順で重ね合わされた被ラミネート物が載置される構造物支持台と、
    前記構造物支持台に設けられる加熱手段と、
    前記チャンバー内に前記構造物支持台と向かい合って設けられるダイヤフラムと、
    前記チャンバーと前記ダイヤフラムとで形成される前記上チャンバー側の空間である第1の密封容器と、
    前記チャンバーと前記ダイヤフラムとで形成される前記下チャンバー側の空間である第2の密封容器と、
    前記第1の密封容器を昇圧および減圧する第1の吸排気口と、
    前記第2の密封容器を昇圧および減圧する第2の吸排気口と、
    前記下チャンバー内の前記曲面構造物の周囲に配置されて前記下チャンバーからの高さが前記構造物支持台に載置されている前記被ラミネート物の前記下チャンバーからの高さより高いダイヤフラム位置規制手段と
    を有し、前記第2の密封容器内を減圧することにより前記ダイヤフラムを前記被ラミネート物に押し当てて前記曲面構造物上に前記充填材および前記面材を密着させることを特徴とするラミネート装置。
  2. 前記ダイヤフラム位置規制手段が、前記構造物支持台の周囲に配置されることを特徴とする請求項1記載のラミネート装置。
  3. 前記ダイヤフラム位置規制手段と一体に形成され、前記被ラミネート物と前記ダイヤフラムとの間に設けられる弾性シートをさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のラミネート装置。
  4. 前記弾性シートが加熱手段を備えることを特徴とする請求項3記載のラミネート装置。
  5. 前記ダイヤフラム位置規制手段の前記ダイヤフラムと接する先端部分は、前記曲面構造物の中央部から周辺側を見たときに前記ダイヤフラム側に凸形状の曲面であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のラミネート装置。
  6. 前記ダイヤフラム位置規制手段が、間欠的に複数配置されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のラミネート装置。
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