JP2015120122A - ローラの軸受装置及び竪型ミル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被粉砕物を粉砕する粉砕ローラ18を支持する支持軸51と、該支持軸51を軸支する軸受52と、前記支持軸51と前記軸受52との隙間Sにグリース53を供給するグリース供給部54とからなり、前記支持軸51の外周面又は前記軸受52の内周面のいずれか一方又は両方に形成されるスパイラル状のグリース供給溝55が、前記グリース53の供給側からグリース53の排出側に向かって、その溝径、溝深さ又は溝断面積の少なくとも一つを、漸次又は段階的に縮小する。
【選択図】図1
Description
よって、このような軸受装置では、グリースは本来の潤滑以外に、軸周りの隙間を充填して、粉砕された微粉炭などの粉塵の侵入をシールする効果も要求される。
さらに、実使用に際しては、新規のグリースを追加することで隙間のグリースを置換し、侵入した微粉炭などの異物を外部に排出できることも考慮されている。
ここで、軸受にグリースを供給し、潤滑などを行う場合、グリース供給を均一化するために、グリース供給部から離れたところでもグリースを均一に供給する必要がある。
グリース溝を充填する分だけグリースを余分に使用する。
グリース溝部分を通過するグリースは、素通りするだけであり、潤滑に何ら寄与するものでもない。
隙間部分にグリースを強制的に供給することができない。
また、従来に比べて溝長さは同じでも、グリース供給容積が小さくなるので、グリースの使用量及び有効活用されない量を減らせる。
グリース供給の圧損を低減することができるため、グリース供給溝の幅を広くした場合でも、軸受隙間に十分な量のグリースを供給することができる。
先ず、本実施例のローラの軸受装置が適用される竪型ミルの一例を図9に示す。図9は、本発明の実施例に係る竪型ミルを表す概略構成図である。図9に示すように、竪型ミル10は、石炭(原炭)やバイオマスなどの固形物を粉砕するものである。ここで、バイオマスとは、再生可能な生物由来の有機性資源であり、例えば、間伐材、廃材木、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ及びこれらを原料としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などであり、ここに提示したものに限定されることはない。
実施例1の他の実施例に係るローラ軸受装置50Bでは、グリース供給溝55のグリース供給部54を、グリース供給側(粉砕ローラ18側)の起点として、溝の形成長さ(距離)方向に徐々にその溝幅の寸法を縮小するものである。
また、溝の幅と深さを同時に変化させる場合、両者を同じ比率で変化させる場合と、異なる比率で変化させるようにしてもよい。
図5は、実施例2に係るローラの軸受装置の概略図である。なお、実施例1に係るローラ軸受装置の構成と重複する部材には同一符号を付してその説明は省略する。
本実施例に係るローラの軸受装置50Cでは、図5に示すように、グリース供給溝55の溝幅を所定の距離は一定として、本実施例では3段階に、溝径を一定の比率をもって減少させるようにしている。
軸受端部では、端面からのグリースの侵入で一定量の供給があるが、グリース53が途切れ始める当たりでグリース供給溝55の幅を絞ってグリース53を滲みだし57、放出するようにして、シール性を向上することができる。特に、粉砕ローラ18側では、粉砕物の侵入をシールする必要性から、グリース53の滲みだしによるシール効果が向上することとなる。
図6は、実施例3に係るローラの軸受装置の概略図である。なお、実施例1に係るローラ軸受装置の構成と重複する部材には同一符号を付してその説明は省略する。
本実施例に係るローラの軸受装置50Dでは、図6に示すように、グリース供給溝55の所定長さのグリース流れ方向の端部側に、テーパ部58を有するようにしている。
図7は、実施例4に係るローラの軸受装置の概略図である。なお、実施例1に係るローラ軸受装置の構成と重複する部材には同一符号を付してその説明は省略する。
本実施例に係るローラ軸受装置50Eでは、図7に示すように、グリース供給溝55の一部に絞り部59を有するものである。
溝を形成した後の後加工において、別に作成した絞り部59の治具を嵌めこんで、接着又は溶接などで固定することも可能であり、肉盛加工なども適用できるので、製作が容易である。なお、既存のグリース供給溝に後加工で設置することもできる。
また、軸受端部では、端面からのグリースの侵入で一定量の供給があるため、グリースが途切れ始める当たりでグリース溝を絞ってグリースを放出するようにしてもよい。
図8は、実施例5に係るローラの軸受装置の概略図である。なお、実施例1に係るローラ軸受装置の構成と重複する部材には同一符号を付してその説明は省略する。
本実施例に係るローラの軸受装置50Fでは、実施例1のローラ軸受装置において、グリース供給溝55の終端部が内面の途中で消滅部60となり、途切れるようにしている。
50A〜50F ローラの軸受装置
51 支持軸
52 軸受
53 グリース
54 グリース供給部
55 グリース供給溝
S 隙間
Claims (8)
- 被粉砕物を粉砕する粉砕ローラを支持する支持軸と、該支持軸を軸支する軸受と、前記支持軸と前記軸受との隙間にグリースを供給するグリース供給部とからなり、
前記グリースが供給され、前記支持軸の外周面又は前記軸受の内周面のいずれか一方又は両方に形成されるグリース供給溝が、前記グリースの供給側から離れる側に向かって、その溝幅、溝深さ又は溝断面積の少なくとも一つを、漸次又は段階的に縮小することを特徴とするローラの軸受装置。 - 請求項1において、
前記グリース供給溝の溝径を一定の比率をもって減少させることを特徴とするローラの軸受装置。 - 請求項1において、
前記グリース供給溝径又は溝深さ又は溝断面積が所定長さをもって一定であり、段階的に所定長さにおける溝径又は溝深さ又は溝断面積を順次段階的に小さくすることを特徴とするローラの軸受装置。 - 請求項3において、
前記グリース供給溝の所定長さのグリース流れ方向の端部側に、テーパ部を有することを特徴とするローラの軸受装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一つにおいて、
前記グリース供給溝の一部に絞り部を有することを特徴とするローラの軸受装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一つにおいて、
前記グリース供給溝の終端部が内面の途中で途切れることを特徴とするローラの軸受装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一つにおいて、
前記グリース供給部が、前記粉砕ローラ側に位置することを特徴とするローラの軸受装置。 - 中空形状をなすハウジングと、
前記ハウジング内の下部に鉛直方向に沿う回転軸心をもって駆動回転可能に支持される粉砕テーブルと、
前記粉砕テーブルの上方に対向して配置され、請求項1乃至7のいずれか一つのローラの軸受装置によって回転自在に支持される粉砕ローラと、
前記ハウジング内の上部に設けられて粉砕物を分級可能な回転式分級機と、
を備えることを特徴とする竪型ミル。
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