JP2015119281A - 無線通信装置および基地局装置内のハンドオーバ制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基地局装置は、基地局装置内の第1の装置から基地局装置内の第2の装置へのハンドオーバが発生した場合に、ハンドオーバ後に第1の装置が受信したデータに関するハンドオーバ元情報を収集する。基地局装置10は、収集されたハンドオーバ元情報に基づいて、第1の装置から第2の装置へ前記データを転送することに要する時間を算出する。基地局装置は、算出された時間の間、データ転送を実行する。
【選択図】図5
Description
図1は、実施例1に係るシステムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、この無線通信システムは、基地局装置10と端末装置5とを有するシステムである。基地局装置10は、電波の届く範囲をセル1、セル2、セル3に分割し、セル毎に端末装置5の無線通信を制御するシステムである。
次に、基地局装置内のハンドオーバについて説明する。基地局装置10内のハンドオーバとしては、カード間ハンドオーバとユニット間ハンドオーバとが想定される。
図4は、実施例1に係る基地局装置のハードウェア構成例を示す図である。図4に示すように、基地局装置10は、無線部10a、CPRI(Common Public Radio Interface)部10b、DSP(Digital Signal Processor)10cを有する。基地局装置10は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)10d、MPU(Micro−Processing Unit)10eを有する。
図5は、実施例1に係る基地局装置の機能構成を示す機能ブロック図である。図5に示すように、基地局装置10は、HO元装置100とHO先装置200を有する。ここで、HO元装置100やHO先装置200は、BBカードやユニットに該当する。
図5に示すように、HO元装置100は、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)処理部110とRLC(Radio Link Control)処理部150を有する。
図5に示すように、HO先装置200は、PDCP処理部210とRLC処理部250を有する。PDCP処理部210は、HO元装置100のPDCP処理部110と同様であり、レイヤ2であるPDCPに関する処理を実行する処理部である。
図8は、実施例1に係るタイマ設定処理を説明する図である。図8に示すように、HO元装置100は、MME/S−GW6からHO開始を通知するメッセージを受信すると、HOを開始する(S101)。同様に、HO先装置200は、MME/S−GW6からHO開始を通知するメッセージを受信すると、HOを開始する(S102)。
図9は、実施例1に係る基地局装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、基地局装置10は、ハンドオーバを開始すると(S201)、HO元装置100からHO開始以前に受信されていたデータをHO先装置200で受信する(S202)。
このように、基地局装置10は、端末装置5ごとに、データ転送量に合わせたデータ転送終了監視タイマを最適化することができる。したがって、基地局装置10は、無駄なデータ転送終了監視タイマの値を小さくし、データ転送完了時間とデータ転送終了監視タイマの時間差を少なくすることで、HO処理時間を削減することができる。
図10は、実施例2に係るハンドオーバの状況を説明する図である。実施例1と同様、図10に示すように、HO元装置100とHO先装置200のそれぞれは、MME/S−GW6とS1回線で接続され、MME/S−GW6からS1データを受信する。また、HO元装置100とHO先装置200は、X2回線で接続される。
図11は、実施例2に係るタイマ設定処理を説明する図である。図11に示すように、HO元装置100は、MME/S−GW6からHO開始を通知するメッセージを受信すると、HOを開始する(S301)。同様に、HO先装置200は、MME/S−GW6からHO開始を通知するメッセージを受信すると、HOを開始する(S302)。
図12は、実施例2に係る基地局装置の機能構成を示す機能ブロック図である。図12に示すように、基地局装置10は、実施例1と同様、HO元装置100とHO先装置200を有する。実施例2では、実施例1とは異なる機能について説明する。
図12に示すように、HO元装置100は、PDCP処理部110とRLC処理部150を有する。なお、RLC処理部150は、実施例1と同様の機能を有するので、ここでは詳細な説明は省略する。
図12に示すように、HO先装置200は、実施例1同様、PDCP処理部210とRLC処理部250を有する。なお、RLC処理部250は、実施例1と同様の機能を有するので、ここでは詳細な説明は省略する。
図16は、実施例2に係る基地局装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図16に示すように、ハンドオーバが開始されると(S401)、HO元装置100は、HO開始以前に受信していたS1データをHO先装置200に転送する(S402)。このとき、HO元装置100は、送信対象のS1データおよび送信状況に基づいて、統計情報を測定する(S403)。
このように、HO先装置200は、データ転送監視タイマをリアルタイムに予測して、データ転送監視タイマが満了すると、HOを完了させることができる。したがって、HO先装置200は、実行中のHOに対しても、無用なデータ転送時間を削減できる。このため、HO処理時間を削減することができ、迅速なHOを実行することができる。
図17は、実施例3に係るタイマ設定処理を説明する図である。図17に示すように、HO元装置100は、MME/S−GW6からHO開始を通知するメッセージを受信すると、HOを開始する(S501)。同様に、HO先装置200は、MME/S−GW6からHO開始を通知するメッセージを受信すると、HOを開始する(S502)。
図20は、実施例3に係る基地局装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図20に示すように、ハンドオーバが開始されると(S601)、HO元装置100は、HO開始以前に受信していたS1データをHO先装置200に転送する(S602)。このとき、HO元装置100は、送信対象のS1データおよび送信状況に基づいて、統計情報を測定する(S603)。
このように、HO元装置100は、データ転送監視タイマをリアルタイムに予測して、HO先装置200へ通知することができる。したがって、HO先装置200の処理負荷が高い場合であっても、リアルタイムに遅滞なくデータ転送監視タイマを算出して設定することができる。
図23は、実施例4に係る基地局装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図23に示すように、ハンドオーバが開始されると(S701)、HO元装置100は、HO開始以前に受信していたS1データをHO先装置200に転送する(S702)。このとき、HO元装置100は、送信対象のS1データおよび送信状況に基づいて、統計情報を測定する(S703)。
図24は、実施例4のタイマ設定を説明する図である。図24の上図に示すように、HO先装置200の使用可能なバッファ量が少ない場合、HO元装置100は、HO先装置200がバッファ容量不足で、受信したS1データを破棄することを抑制するために、送信レートを遅くして、S1データの転送を実行する。すなわち、HO元装置100とHO先装置200との間のX2回線のトラフィック量が減少する。この結果、S1データの転送にかかる時間が長くなる。したがって、HO元装置100は、通常よりも長いタイマ値を算出する。
このように、HO先装置200のバッファ空き容量にしたがって適切なタイマ値を算出することができる。例えば、HO先のバッファ容量に空きがないにも関らず、S1データ転送を高速に実行することで、HO先が受信できずに、S1データを破棄する事象を抑制できる。また、HO先のバッファ容量に空きがあるにも関らず、S1データ転送を低速に実行することで、S1データの転送にかかる時間を無用に長くなる事象を抑制できる。
上記実施例では、基地局装置内の処理部がハンドオーバ制御処理を実行する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上述したハンドオーバ制御処理を実行する制御装置を、基地局装置とは異なる筐体で実現することもできる。また、上述したハンドオーバ制御処理を実行する制御装置を、基地局装置内の別BBカードや別ユニットで実現することもできる。
上記実施例では、PDCP処理部からRLC処理部へ送信する際に、シーケンシャル番号を付与する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、基地局装置10が受信した時点で「PDCP SDU」に既に付加されているシーケンシャル番号を利用することもできる。
上記実施例では、送信レートや受信レートが予め設定される例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、HO元装置100やHO先装置200は、その都度実際に測定することもでき、過去のデータ転送から算出することもできる。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともできる。あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
10 基地局装置
100 HO元装置
110 PDCP処理部
111 SDU受信部
112 転送部
113 SN付与部
114 PDU送信部
115 取り戻し処理部
116 SN抽出部
117 SDUバッファ
118 SDU送信部
119 HO状態抽出部
120 PDU送受信部
121 統計情報収集部
122 統計情報DB
123 滞留検出部
150 RLC処理部
151 RLCバッファ
200 HO先装置
210 PDCP処理部
211 SDU受信部
212 HO制御部
213 SDUバッファ
214 統計情報収集部
215 統計情報DB
216 タイマ計算部
217 監視タイマDB
218 HO状態処理部
219 SN取得部
220 PDU送受信部
221 SN付与部
222 PDU送信部
250 RLC処理部
251 RLCバッファ
Claims (5)
- 端末装置と通信可能な第1の装置および第2の装置を有する基地局装置内で、前記第1の装置から前記第2の装置へのハンドオーバが発生した場合に、前記ハンドオーバ後に前記第1の装置が受信したデータに関するハンドオーバ元情報を収集する収集部と、
前記収集部によって収集されたハンドオーバ元情報に基づいて、前記第1の装置から前記第2の装置へ前記データを転送することに要する時間を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された時間の間、前記データの転送を実行する転送部と
を有することを特徴とする無線通信装置。 - 前記収集部は、前記第1の装置から前記第2の装置へ転送された前記データにしたがって、前記ハンドオーバ元情報を収集し、
前記転送部は、前記ハンドオーバの後に新たなハンドオーバが発生した場合に、前記算出部によって算出された時間の間、当該新たなハンドオーバにおける前記第1の装置から前記第2の装置へ前記データの転送を実行することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記収集部は、前記ハンドオーバ後に前記第2の装置が受信したデータに関するハンドオーバ先情報をさらに収集し、
前記算出部は、前記ハンドオーバ元情報とハンドオーバ先情報とから、前記第1の装置から前記第2の装置へ転送するデータ量を推定して、前記第1の装置から前記第2の装置へ前記推定したデータ量を転送することに要する時間を算出することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記収集部は、前記第2の装置が有するバッファの空き容量をさらに収集し、
前記算出部は、前記収集された空き容量によって前記第1の装置から前記第2の装置へ転送する転送量を変更し、変更した転送量を用いて、前記第1の装置から前記第2の装置へ前記推定したデータ量を転送することに要する時間を算出することを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。 - 端末装置と通信可能な交信する第1の装置および第2の装置を有する基地局装置が、
前記基地局装置内の第1の装置から前記基地局装置内の第2の装置へのハンドオーバが発生した場合に、前記ハンドオーバ後に前記第1の装置が受信したデータに関するハンドオーバ元情報を収集し、
収集されたハンドオーバ元情報に基づいて、前記第1の装置から前記第2の装置へ前記データを転送することに要する時間を算出し、
算出された時間の間、前記データの転送を実行する
処理を含んだことを特徴とする基地局装置内のハンドオーバ制御方法。
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