JP2015119281A - 無線通信装置および基地局装置内のハンドオーバ制御方法 - Google Patents

無線通信装置および基地局装置内のハンドオーバ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信効率を向上させることを課題とする。
【解決手段】基地局装置は、基地局装置内の第1の装置から基地局装置内の第2の装置へのハンドオーバが発生した場合に、ハンドオーバ後に第1の装置が受信したデータに関するハンドオーバ元情報を収集する。基地局装置10は、収集されたハンドオーバ元情報に基づいて、第1の装置から第2の装置へ前記データを転送することに要する時間を算出する。基地局装置は、算出された時間の間、データ転送を実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、無線通信装置および基地局装置内のハンドオーバ制御方法に関する。
基地局装置は、電波の届く範囲を複数のセルに分割し、ベースバンドカードやユニットで各セルに位置する端末装置の通信を制御する。そして、基地局装置は、端末装置がセル間を跨って移動した場合には、ベースバンドカード間ハンドオーバやユニット間ハンドオーバなどの基地局内ハンドオーバを発生させて、通信を継続させる。
例えば、ハンドオーバ先の装置では、ハンドオーバの開始メッセージを受信すると、データ転送終了監視タイマを開始させ、タイマの動作中はハンドオーバ元の装置から転送されてくる転送データを受信する。ハンドオーバ先の装置は、データ転送終了監視タイマが満了すると、データ受信を停止し、ハンドオーバを完了する。
特表2010−536264号公報 国際公開第2008/053511号
しかしながら、従来技術では、基地局装置内のハンドオーバが発生した場合に、ハンドオーバ後にハンドオーバ元で受信されたデータをハンドオーバ先に転送する際の通信効率がよくない。このため、ハンドオーバ処理の遅延にも繋がる。
例えば、ハンドオーバ先の装置は、ユーザ端末毎にデータ転送終了監視タイマの設定ができず、ハンドオーバ時の転送データの損失を防ぐために、十分な時間を設定している。このため、ハンドオーバ先の装置は、データ転送量が少ない場合、データ転送が完了しているにも関わらずデータ転送終了監視タイマが満了していないために、ハンドオーバ処理を終了できない。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、通信効率を向上させることができる無線通信装置および基地局装置内のハンドオーバ制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する無線通信装置は、一つの態様において、端末装置と通信可能な第1の装置および第2の装置を有する基地局装置内で、前記第1の装置から前記第2の装置へのハンドオーバが発生した場合に、前記ハンドオーバ後に前記第1の装置が受信したデータに関するハンドオーバ元情報を収集する収集部を有する。無線通信装置は、前記収集部によって収集されたハンドオーバ元情報に基づいて、前記第1の装置から前記第2の装置へ前記データを転送することに要する時間を算出する算出部を有する。無線通信装置は、前記算出部によって算出された時間の間、前記データの転送を実行する転送部を有する。
本願の開示する無線通信装置および基地局装置内のハンドオーバ制御方法の一つの態様によれば、通信効率を向上させることができる。
図1は、実施例1に係るシステムの全体構成例を示す図である。 図2は、カード間ハンドオーバを説明する図である。 図3は、ユニット間ハンドオーバを説明する図である。 図4は、実施例1に係る基地局装置のハードウェア構成例を示す図である。 図5は、実施例1に係る基地局装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 図6は、実施例1に係るHO元からHO先へ送信されるコントロールPDUのフォーマット例を示す図である。 図7は、実施例1に係るHO先が収集する統計情報の例を示す図である。 図8は、実施例1に係るタイマ設定処理を説明する図である。 図9は、実施例1に係る基地局装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、実施例2に係るハンドオーバの状況を説明する図である。 図11は、実施例2に係るタイマ設定処理を説明する図である。 図12は、実施例2に係る基地局装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 図13は、実施例2に係るHO元が上位装置から受信したデータの統計情報の例を示す図である。 図14は、実施例2に係るHO元からHO先へ送信されるデータの統計情報の例を示す図である。 図15は、実施例2に係るHO先が収集する統計情報の例を示す図である。 図16は、実施例2に係る基地局装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 図17は、実施例3に係るタイマ設定処理を説明する図である。 図18は、実施例3に係るHO先からHO元へ送信されるコントロールPDUのフォーマット例を示す図である。 図19は、実施例3に係るHO元からHO先へ送信されるコントロールPDUのフォーマット例を示す図である。 図20は、実施例3に係る基地局装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 図21は、実施例4に係るHO先が収集する統計情報の例を示す図である。 図22は、実施例4に係るHO先からHO元へ送信されるコントロールPDUのフォーマット例を示す図である。 図23は、実施例4に係る基地局装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 図24は、実施例4のタイマ設定を説明する図である。
以下に、本願の開示する無線通信装置および基地局装置内のハンドオーバ制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。なお、各実施例は、矛盾のない範囲で、適宜組み合わせることができる。
[全体構成例]
図1は、実施例1に係るシステムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、この無線通信システムは、基地局装置10と端末装置5とを有するシステムである。基地局装置10は、電波の届く範囲をセル1、セル2、セル3に分割し、セル毎に端末装置5の無線通信を制御するシステムである。
端末装置5は、無線通信を行う端末であり、例えば携帯電話、スマートフォンなどの端末である。なお、基地局装置、端末装置、セルの数は例示であり、これに限定されるものではない。
このような状況において、基地局装置10は、セル2に位置する端末装置5がセル1へ移動した場合に、ハンドオーバ(以下、「HO」と記載する場合がある)を発生させて、端末装置5の無線通信を継続させる。具体的には、基地局装置10は、基地局装置内でハンドオーバを行う第1の装置と第2の装置において、統計情報に基づいてハンドオーバ時のデータ転送に要する時間を予測し、予測した時間の間データ転送を行う。このようにすることで、基地局装置10は、通信効率を向上させることができる。
[ハンドオーバの例]
次に、基地局装置内のハンドオーバについて説明する。基地局装置10内のハンドオーバとしては、カード間ハンドオーバとユニット間ハンドオーバとが想定される。
図2は、カード間ハンドオーバを説明する図である。図2に示すように、基地局装置10は、ベースバンド処理を実行するBB(ベースバンド)カード11とBBカード12とを有する。BBカード11は、ユニット11aとユニット11bとを有し、BBカード12は、ユニット12aとユニット12bとを有する。例えば、各ユニットに1つのセルが割り与えられている。
そして、基地局装置10は、上位装置であるMME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)6と端末装置5とのデータ通信を、BBカード11のユニット11bを介して中継する。なお、ここで中継されるデータは、制御プレーン(C−Plane)またはユーザプレーン(U−Plane)などでやり取りされるデータであり、本実施例では「S1データ」や「PDCP SDU」と記載する場合がある。
そして、端末装置5は、BBカード11のユニット11bが管理するセルからBBカード12のユニット12aが管理するセルに移動すると、ハンドオーバを発生させる。すると、基地局装置10は、端末装置5の接続先をBBカード12のユニット12aに切替えて、MME/S−GW6と端末装置5との通信を、BBカード12のユニット12aを用いて制御する。
図3は、ユニット間ハンドオーバを説明する図である。基地局装置10は、MME/S−GW6と端末装置5とのデータ通信を、BBカード11のユニット11aを介して中継する。この状況で、端末装置5は、BBカード11のユニット11aが管理するセルからユニット11bが管理するセルに移動すると、ハンドオーバを発生させる。すると、基地局装置10は、端末装置5の接続先をBBカード11のユニット11bに切替えて、MMR/S−GW6と端末装置5との通信を、ユニット11bを用いて制御する。
[ハードウェア構成]
図4は、実施例1に係る基地局装置のハードウェア構成例を示す図である。図4に示すように、基地局装置10は、無線部10a、CPRI(Common Public Radio Interface)部10b、DSP(Digital Signal Processor)10cを有する。基地局装置10は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)10d、MPU(Micro−Processing Unit)10eを有する。
無線部10aは、他の装置との無線通信を制御する。例えば、無線部10aは、S1データ等をMMR/S−GW6から受信し、各種パケットを端末装置5から受信する。CPRI部10bは、無線部10aとDSP10cとを接続するインタフェース部である。
DSP10cは、呼制御、発着制御、ベースバンド処理など無線通信に関する無線信号処理を実行する。SDRAM10dは、基地局装置10が有する記憶装置の一例であり、無線通信に関するデータや各種情報を記憶する。MPU10eは、基地局装置10全体の処理を司る処理部であり、図5以降で説明する各種処理を実行する。
[基地局装置の機能構成]
図5は、実施例1に係る基地局装置の機能構成を示す機能ブロック図である。図5に示すように、基地局装置10は、HO元装置100とHO先装置200を有する。ここで、HO元装置100やHO先装置200は、BBカードやユニットに該当する。
例えば、図5で説明する各処理部は、図4で説明したMPU10eやDPS10cが実行する処理部や、MPU10eやDPS10cが有する電子回路である。なお、装置またはユニットごとにMPUやDSPを設けることもできる。また、HO元装置100とHO先装置200は、同様の構成を有する装置であるが、説明上、HO元装置とHO先装置とに分けて説明する。
(HO元装置)
図5に示すように、HO元装置100は、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)処理部110とRLC(Radio Link Control)処理部150を有する。
PDCP処理部110は、レイヤ2であるPDCPに関する処理を実行する処理部であり、例えばヘッダ圧縮、秘匿処理、Integrity Protection処理等を実行する。このPDCP処理部110は、SDU(Service Data Unit)受信部111、転送部112、SN(Sequential Number)付与部113、PDU(Protocol Data Unit)送信部114を有する。また、PDCP処理部110は、取り戻し処理部115、SN抽出部116、SDUバッファ117、SDU送信部118、HO状態抽出部119、PDU送受信部120を有する。
SDU受信部111は、制御プレーンまたはユーザプレーンでやり取りされるデータである「PDCP SDU」をMME/S−GW6から受信する処理部である。例えば、S1データには、MME/S−GW6が送信した順に割り振ったシーケンシャル番号が付与される。
転送部112は、SDU受信部111によって受信された「PDCP SDU」を、SN付与部113に転送する処理部である。また、転送部112は、ハンドオーバが発生中に、SDU受信部111によって受信された「PDCP SDU」をSDUバッファ117に格納する処理部である。
SN付与部113は、転送部112から転送された「PDCP SDU」に対して、転送された順にシーケンシャル番号を付与して、PDU送信部114に送信する処理部である。例えば、SN付与部113は、RLC処理部150への送信順を示すシーケンシャル番号が記載された「PDCPヘッダ」を、「PDCP SDU」に付加した「PDCP PDU」を生成して、PDU送信部114に送信する。
PDU送信部114は、シーケンシャル番号が付与された「PDCP PDU」を、SN付与部113が付与したシーケンシャル番号順にRLC処理部150に送信する処理部である。
取り戻し処理部115は、ハンドオーバが発生した場合に、RLCバッファ151に格納されている「PDCP PDU」をPDCP処理部110に再度転送する処理部である。例えば、取り戻し処理部115は、RLC処理部150のRLCバッファ151から「PDCP PDU」を読み出して、SN抽出部116に出力する。
SN抽出部116は、取り戻し処理部115から読み出した「PDCP PDU」から、「PDCP SDU」に元々付加されているシーケンシャル番号を抽出して、HO状態抽出部119に送信する処理部である。また、SN抽出部116は、取り戻し処理部115から読み出した「PDCP PDU」から「SDU」を抽出してSDUバッファ117に格納する。
SDUバッファ117は、ハンドオーバ発生中に、MME/S−GW6から受信した「PDCP SDU」を記憶する記憶装置である。すなわち、SDUバッファ117は、MME/S−GW6から受信したにも関らず、ハンドオーバに伴って端末装置5に未送信のままであるS1データを記憶する。
SDU送信部118は、SDUバッファ117に記憶される「PDCP SDU」を読み出して、HO先装置200に送信する処理部である。例えば、SDU送信部118は、MME/S−GW6が送信したハンドオーバの開始を示すメッセージがSDU受信部111によって受信されてハンドオーバが開始されると、SDUバッファ117から「PDCP SDU」を読み出して、HO先装置200に送信する。
また、SDU送信部118は、SDUバッファ117に格納された順で「PDCP SDU」を読み出して、HO先装置200に送信する。言い換えると、SDU送信部118は、「PDCP SDU」に付与されるシーケンシャル番号の順で、HO先装置200に送信する。
HO状態抽出部119は、SN抽出部116から抽出されたシーケンシャル番号に基づいてHO状態を抽出する処理部である。例えば、HO状態抽出部119は、SN抽出部116から抽出されたシーケンシャル番号を管理することで、RLC処理部150から取り戻された「PDCP SDU」の数を特定する。そして、HO状態抽出部119は、RLC処理部150から取り戻された最後の「PDCP SDU」のシーケンシャル番号をPDU送受信部120に送信する。
PDU送受信部120は、HO先装置200との間で、コントロールPDUを送受信する処理部である。例えば、PDU送受信部120は、HO状態抽出部119から、RLC処理部150から取り戻された最後の「PDCP SDU」のシーケンシャル番号を取得して保持する。また、PDU送受信部120は、SDU送信部118から送信される「PDCP SDU」を監視する。
そして、PDU送受信部120は、RLC処理部150から上記最後のシーケンシャル番号に該当する「PDCP SDU」が送信されたことを検出する。すると、PDU送受信部120は、コントロールPDUをHO先装置200に送信する。
図6は、実施例1に係るHO元からHO先へ送信されるコントロールPDUのフォーマット例を示す図である。図6に示すように、コントロールPDUは、「D/C、PDU Type、HO Control TYPE」などを有する。
「D/C」は、データPDUかコントロールPDUが示す情報であり、コントロールPDUの場合は「1」が設定される。「PDU Type」は、PDUの種別を示す情報であり、コントロールPDUの場合は「0」が設定される。「HO Control TYPE」は、ハンドオーバ時のコントロールPDUを特定する情報であり、コントロールPDUの場合は「1」が設定される。
RLC処理部150は、レイヤ2であるRLCに関する処理を実行する処理部であり、端末装置5と基地局装置10との間でサービスに応じたフォーマットに変換したデータ転送を実行する。例えば、RLC処理部150は、端末装置5と基地局装置10との回線確立、ARQ(Automatic repeat−request)処理等、3GPPのTS36.322に規定されたレイヤ2の処理を実行する。
このRLC処理部150は、RLCバッファ151を有する。RLCバッファ151は、PDCP処理部110から出力された「PDCP PDU」を記憶する。すなわち、このRLC処理部150は、シーケンシャル番号が記載される「PDCPヘッダ」が付加された「PDCP PDU」を「RLC SDU」として記憶する。
(HO先装置)
図5に示すように、HO先装置200は、PDCP処理部210とRLC処理部250を有する。PDCP処理部210は、HO元装置100のPDCP処理部110と同様であり、レイヤ2であるPDCPに関する処理を実行する処理部である。
このPDCP処理部210は、SDU受信部211、HO制御部212、SDUバッファ213、統計情報収集部214、統計情報DB215、タイマ計算部216、監視タイマDB217、HO状態処理部218を有する。また、PDCP処理部210は、SN取得部219、PDU送受信部220、SN付与部221、PDU送信部222を有する。
SDU受信部211は、制御プレーンまたはユーザプレーンのデータである「PDCP SDU」を、MME/S−GW6またはHO元装置100から受信する処理部である。すなわち、SDU受信部211は、ハンドオーバが開始されると、S1データを受信する。
HO制御部212は、HO状態によって各種処理を制御する処理部である。例えば、HO制御部212は、MME/S−GW6が送信したハンドオーバの開始を示すメッセージがSDU受信部111によって受信されると、ハンドオーバ処理を開始する。そして、HO制御部212は、SDU受信部211によって受信された「PDCP SDU」をSDUバッファ213に格納する。
また、HO制御部212は、HO状態処理部218からタイマの終了が通知されると、ハンドオーバ処理を終了し、ハンドオーバによって接続された端末装置5に対して通常処理を実行する。
SDUバッファ213は、HO元装置100から受信した「PDCP SDU」および、ハンドオーバ発生中にMME/S−GW6から受信した「PDCP SDU」を記憶する記憶装置である。すなわち、SDUバッファ213は、ハンドオーバが発生した時点でHO元装置100に格納されるS1データと、ハンドオーバ発生中にMME/S−GW6が送信したS1データとを記憶する。
統計情報収集部214は、HO元装置100からHO先装置200へのハンドオーバが発生した場合に、ハンドオーバ後にHO元装置100が受信した「PDCP SDU」に関するハンドオーバ元情報を収集する処理部である。具体的には、統計情報収集部214は、図7に示す情報を収集して統計情報DB215に格納する。
図7は、実施例1に係るHO先が収集する統計情報の例を示す図である。図7に示すように、統計情報収集部214は、HO元から受信するS1データの情報や状況等に基づいて、「HOデータ受信時間、HOデータ受信量、HO先平均受信レート、HO先平均受信データ」を収集する。
「HOデータ受信時間」は、PDU送受信部220がコントロールPDUを受信してからデータ転送監視タイマが満了するまでの時間である。「HOデータ受信量」は、PDU送受信部220がコントロールPDUを受信してからデータ転送監視タイマが満了するまでに、SDU受信部211によって受信されたデータ量である。「HO先平均受信レート」は、「HOデータ受信量/HOデータ受信時間」と、過去のハンドオーバ時の「HOデータ受信量/HOデータ受信時間」との平均値である。「HO先平均受信データ」は、「HOデータ受信量」と過去のハンドオーバ時の「HOデータ受信量」との平均値である。
図7の例では、統計情報収集部214は、今回のハンドオーバ時に設定されていたタイマ値であり、「1秒」と計測する。また、統計情報収集部214は、今回のハンドオーバ時の「HOデータ受信量」を「4Kバイト」と算出する。また、統計情報収集部214は、今回から所定回数過去までの「HO先平均受信レート」を「0.4Mbps」と算出する。また、統計情報収集部214は、今回から所定回数過去までの「HOデータ受信量」を「6Kバイト」と算出する。なお、どのくらい過去までの情報を用いるかは、任意に設定変更することができる。
統計情報DB215は、統計情報収集部214が収集した統計情報を記憶する記憶装置である。具体的には、統計情報DB215は、図7に示した統計情報を記憶する。また、統計情報DB215は、過去のハンドオーバ時に収集された統計情報も記憶する。例えば、統計情報DB215は、ハンドオーバ元に対応付けて過去の統計情報を記憶する。
タイマ計算部216は、統計情報収集部214によって収集された統計情報に基づいて、HO元装置100からHO先装置200へデータを転送することに要する時間を算出する処理部である。具体的には、タイマ計算部216は、統計情報DB215に記憶される統計情報を用いて、今回のハンドオーバの後に新たなハンドオーバが発生した場合に使用されるデータ転送監視タイマ値を計算し、その結果を監視タイマDB217に格納する。
例えば、図7を例にして説明すると、タイマ計算部216は、「データ転送終了監視タイマ値=HO先平均受信データ/HO先平均受信レート=(6000×8)/(0.4×100000)=0.12(秒)」を算出する。そして、タイマ計算部216は、「データ転送終了監視タイマ」として「120msec」を監視タイマDB217に格納する。
監視タイマDB217は、タイマ計算部216によって算出されたデータ転送終了監視タイマ値を記憶する記憶装置であり、タイマ計算部216によって更新される。上記例では、監視タイマDB217は、「データ転送終了監視タイマ」として「120msec」を記憶する。
HO状態処理部218は、データ転送終了監視タイマを監視する処理部である。例えば、HO状態処理部218は、ハンドオーバが開始された後にPDU送受信部220によってコントロールPDUが受信されると、データ転送終了監視タイマを起動する。その後、HO状態処理部218は、データ転送終了監視タイマが監視タイマDB217に記憶されるタイマ値に到達すると、タイマ満了と判定して、HOの終了をHO制御部212に通知する。
なお、HO制御部212は、HO終了が通知される、HO元からデータ転送を終了して通常処理を実行する。このようにして、タイマ計算部216によって計算されたタイマ値の間、HO元からHO先へのデータ転送を実行される。
SN取得部219は、ハンドオーバ中に、MME/S−GW6から受信された「PDCP SDU」に付加されているシーケンシャル番号を取得する処理部である。例えば、SN取得部219は、HO元装置100から「PDCP SDU」を受信中に、MME/S−GW6から受信したS1データに付加されている「SN:201」を取得して、PDU送受信部220に出力する。
PDU送受信部220は、HO元装置100との間で、コントロールPDUを送受信する処理部である。例えば、PDU送受信部220は、ハンドオーバ前にHO元装置100が受信していた「PDCP SDU」の送信が完了すると、HO元装置100からコントロールPDUを受信する。
また、PDU送受信部220は、ハンドオーバ中に、MME/S−GW6から「PDCP SDU」を受信した場合に、当該「PDCP SDU」に付加されていた「SN値」を含むコントロールPDUをHO元装置100に送信する。上記例では、PDU送受信部220は、SN取得部219によって取得された「SN:201」を含むコントロールPDUをHO元装置100に送信する。
SN付与部221は、SDUバッファ213に記憶される「PDCP SDU」に対して、受信された順にシーケンシャル番号を付与して、PDU送信部222に送信する処理部である。例えば、SN付与部221は、RLC処理部250への送信順を示すシーケンシャル番号が記載された「PDCPヘッダ」を「PDCP SDU」に付加した「PDCP PDU」を生成して、PDU送信部222に送信する。
PDU送信部222は、シーケンシャル番号が付与された「PDCP PDU」を、SN付与部221によって付加されたシーケンシャル番号順にRLC処理部250に送信する処理部である。
RLC処理部250は、HO元装置100のRLC処理部150と同様、レイヤ2であるRLCに関する処理を実行する処理部であり、端末装置5と基地局装置10との間でサービスに応じたフォーマットに変換したデータ転送を実行する。
このRLC処理部250は、RLCバッファ251を有する。RLCバッファ251は、PDCP処理部210から出力された「PDCP PDU」を記憶する。すなわち、このRLC処理部250は、シーケンシャル番号が記載された「PDCPヘッダ」が付加された「PDCP PDU」を「RLC SDU」として記憶する。
[タイマ設定処理]
図8は、実施例1に係るタイマ設定処理を説明する図である。図8に示すように、HO元装置100は、MME/S−GW6からHO開始を通知するメッセージを受信すると、HOを開始する(S101)。同様に、HO先装置200は、MME/S−GW6からHO開始を通知するメッセージを受信すると、HOを開始する(S102)。
HOを開始したHO元装置100のSDU送信部118は、SDUバッファ117に記憶される、HO開始前に受信していた「PDCU SDU」をシーケンシャル番号順に、HO先装置200へ転送する(S103とS104)。図8の例では、HO元装置100は、「SN:89」の「PDCU SDU」から「SN:91」の「PDCU SDU」が記憶されている状態で、「SN:89」の「PDCU SDU」から順にHO先装置200へ転送する。
そして、HO元装置100のPDU送受信部120は、HO開始前に受信していた「PDCU SDU」のデータ転送が完了すると(S105)、コントロールPDUをHO先装置200に送信する(S106とS107)。なお、ここで送信されるコントロールPDUが、HO開始前に受信していた「PDCU SDU」のデータ転送完了を示すエンドマークとなる。
そして、HO先装置200のHO状態処理部218は、エンドマークとなるコントロールPDUが受信されると、データ転送終了監視タイマを起動する(S108)。さらに、統計情報収集部214は、統計情報の収集を開始する(S109)。
その後、HO元装置100のSDU送信部118は、HO開始後に受信した「PDCU SDU」をシーケンシャル番号順に、HO先装置200へ転送し(S110とS111)、データ転送を完了させる(S112)。図8の例では、HO元装置100は、「SN:92」の「PDCU SDU」と「SN:93」の「PDCU SDU」が記憶されている状態で、「SN:92」の「PDCU SDU」から順にHO先装置200へ転送する。
その後、HO先装置200のタイマ計算部216は、統計情報収集部214が収集した統計情報に基づいて、データ転送終了監視タイマのタイマ値を算出し(S113)、監視タイマDB217に設定する(S114)。ここで設定されるタイマ値は、S107からS112の時間を予測する値であり、次のハンドオーバ時に使用される。
[処理の流れ]
図9は、実施例1に係る基地局装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、基地局装置10は、ハンドオーバを開始すると(S201)、HO元装置100からHO開始以前に受信されていたデータをHO先装置200で受信する(S202)。
そして、基地局装置10は、HO先装置200によってコントロールPDUが受信されると(S203:Yes)、HO先装置200において統計情報DB215に記憶される統計情報を取得する(S204)。続いて、基地局装置10は、データ転送終了監視タイマを開始し(S205)、統計情報の計測を開始する(S206)。
その後、基地局装置10は、HO元装置100がHO開始以降に受信したデータをHO先装置200で受信する(S207)。続いて、基地局装置10は、データ転送終了監視タイマが満了すると(S208:Yes)、収集した統計情報に基づいてタイマ値を算出する(S209)。
そして、基地局装置10は、算出したタイマ値を、次回のハンドオーバのデータ転送終了監視タイマに設定する(S210)。具体的には、基地局装置10は、算出したタイマ値で、監視タイマDB217に記憶されているタイマ値を更新する。
[効果]
このように、基地局装置10は、端末装置5ごとに、データ転送量に合わせたデータ転送終了監視タイマを最適化することができる。したがって、基地局装置10は、無駄なデータ転送終了監視タイマの値を小さくし、データ転送完了時間とデータ転送終了監視タイマの時間差を少なくすることで、HO処理時間を削減することができる。
また、基地局装置10は、HO処理時間を短くすることができるので、CPU使用率が減少し、基地局装置の消費電力を低下させることができる。また、基地局装置10は、データ転送完了時間とデータ転送終了監視タイマの時間差を少なくすることができ、より早くHOを完了することができるので、ユーザデータを送信再開するまでの時間を早めることができる。
実施例1では、次のハンドオーバ時の監視タイマを算出する例を説明したが、これに限定されるものではなく、リアルタイムに監視タイマを設定することができる。そこで、実施例2では、ハンドオーバ中にリアルタイムに監視タイマを設定する例を説明する。
[全体構成例]
図10は、実施例2に係るハンドオーバの状況を説明する図である。実施例1と同様、図10に示すように、HO元装置100とHO先装置200のそれぞれは、MME/S−GW6とS1回線で接続され、MME/S−GW6からS1データを受信する。また、HO元装置100とHO先装置200は、X2回線で接続される。
このような状況でHOが開始されると、HO元装置100は、HO元にて既に受信しているデータをHO先へ転送するデータ転送を開始し、データ転送時に統計情報を測定する(S11)。
ここで、HO開始を契機に、MME/S−GW6からHO元装置100へのパスがHO先装置200へ切り替わるが、既にS1上でHO元装置100に転送されたデータは、S1上でHO先装置200へ再転送されない(S12)。一方、HO中に、HO先装置は、パス変更後、MME/S−GW6から送信されたS1データを受信する(S13)。
その後、HO元装置100は、HO前に受信したデータを格納するバッファが空になった契機で、コントロールPDUをHO先装置200に送信するが、その際、HO前に最後に受信したデータのSN情報(SN:91)を付与して送信する(S14)。
そして、HO先装置200は、HO元装置100から受信した統計情報および自装置が収集した統計情報を用いてタイマ値を算出する。その後、HO先装置200は、データ転送終了監視タイマを設定し、当該タイマが満了するまで、HO元装置100からのデータ転送を受信する。このようにして、HO先装置200は、ハンドオーバ中にリアルタイムにデータ転送終了監視タイマを設定することができる。
[タイマ設定処理]
図11は、実施例2に係るタイマ設定処理を説明する図である。図11に示すように、HO元装置100は、MME/S−GW6からHO開始を通知するメッセージを受信すると、HOを開始する(S301)。同様に、HO先装置200は、MME/S−GW6からHO開始を通知するメッセージを受信すると、HOを開始する(S302)。
HOを開始したHO元装置100は、SDUバッファ117に記憶されるHO開始前に受信していたS1データをシーケンシャル番号順に、HO先装置200へ転送する(S303とS304)。図11の例では、HO元装置100は、「SN:89」の「PDCU SDU」から順にHO先装置200へ転送する。
一方で、HO先装置200は、HO中に、MME/S−GW6から受信したS1データをSDUバッファ213に格納する(S305)。図11の例では、HO先装置200は、「SN:201」の「PDCU SDU」を受信して格納する。
そして、HO元装置100は、HO開始前に受信していた「PDCU SDU」のデータ転送が完了すると(S306)、コントロールPDUをHO先装置200に送信する(S307とS308)。なお、ここで送信されるコントロールPDUが、HO開始前に受信していた「PDCU SDU」のデータ転送完了を示すエンドマークとなる。また、ここで送信されるコントロールPDUには、HO開始前の受信していたS1データのうち、最後に転送したS1データである「PDCU SDU」のSN情報「SN:91」が含まれる。
その後、HO先装置200は、HO元装置100から受信したSN情報と自装置で収集した統計情報とに基づいて、タイマ値を算出し(S309)、データ転送終了監視タイマを開始する(S310)。
その後、HO元装置100は、SDUバッファ117に記憶されるHO開始後に受信した「PDCU SDU」をシーケンシャル番号順に、HO先装置200へ転送する(S311とS312)。HO先装置200は、HO元装置100から送信されるS1データを受信する(S313)。このようにして、HO元装置100は、データ転送を完了させる(S314)。
図11の例では、HO元装置100は、「SN:92」のS1データから順にHO先装置200に転送し、最後の「SN:200」のS1データの転送が完了するまで転送処理を実行する。
[基地局装置の機能構成]
図12は、実施例2に係る基地局装置の機能構成を示す機能ブロック図である。図12に示すように、基地局装置10は、実施例1と同様、HO元装置100とHO先装置200を有する。実施例2では、実施例1とは異なる機能について説明する。
(HO元装置)
図12に示すように、HO元装置100は、PDCP処理部110とRLC処理部150を有する。なお、RLC処理部150は、実施例1と同様の機能を有するので、ここでは詳細な説明は省略する。
PDCP処理部110は、実施例1で説明した各処理部に加えて、統計情報収集部121、統計情報DB122、滞留検出部123を有する。なお、その他の処理は、実施例1と同様の機能を有するので、ここでは詳細な説明は省略する。
統計情報収集部121は、HO開始後に、HO元装置100の統計情報を収集して、統計情報DB122に格納する処理部である。具体的には、統計情報収集部121は、HOが開始された際に、HO元装置100ですでに受信しているデータをHO先装置200へ送信する場合に、当該データに関する統計情報を収集する。
図13は、実施例2に係るHO元が上位装置から受信したデータの統計情報の例を示す図である。図13に示すように、統計情報収集部121は、「PDCP SDU受信レート、PDCP SDU受信数、HO対象PDCP SDU滞留量」を収集する。
「PDCP SDU受信レート」は、MME/S−GW6から「PDCP SDU」を受信した際の受信レートであり、例えば予め設定される。「PDCP SDU受信数」は、HO開始時に既に受信されていた「PDCP SDU」の数であり、データを計数することで算出できる。「HO対象PDCP SDU滞留量」は、HO先装置200への転送するデータ量である。図13の場合、「PDCP SDU受信レート」が「10×(10の6乗)bps」であり、「PDCP SDU受信数」が「91パケット」であり、「HO対象PDCP SDU滞留量」が「46592バイト」であることを示している。
さらに、統計情報収集部121は、図13に示した統計情報と、HO先装置200とHO元装置100とのネットワーク情報等から、HO先装置200への送信対象データの統計情報を収集することができる。
図14は、実施例2に係るHO元からHO先へ送信されるデータの統計情報の例を示す図である。図14に示すように、統計情報収集部121は、「HO元送信レート、平均送信データ長、HO前Bufferの送信最古のSN」を収集する。
「HO元送信レート」は、HO元装置100からHO先装置200への送信レートであり、例えば予め設定される。「平均送信データ長」は、HO先へ送信されるS1データの平均データ長であり、「HO対象PDCP SDU滞留量/PDCP SDU受信数」で算出できる。「HO前Bufferの送信最古のSN」は、HO開始時に、HO開始前に受信されていたS1データのうち最後に受信されたS1データのシーケンシャル番号である。
図14の場合、「HO元送信レート」が「5×(10の6乗)bps」であり、「平均送信データ長」が「512バイト」であり、「HO前Bufferの送信最古のSN」が「91番」であることを示している。
統計情報DB122は、統計情報収集部121が収集した各種統計情報を記憶する記憶装置である。例えば、統計情報DB122は、図13に示した統計情報や図14に示した統計情報を記憶する。
滞留検出部123は、HO開始時点で既に受信されていたS1データの滞留数を検出する処理部である。具体的には、滞留検出部123は、受信済みであるが端末装置5へ未転送のS1データのデータ量やデータ数を、RLC処理部150のRLCバッファ151を参照して検出する。そして、滞留検出部123は、その結果を統計情報DB122に格納したり、統計情報収集部121に通知したりする。
また、滞留検出部123は、HO開始時点で、既に受信されていたS1データの最後を検出する処理部である。具体的には、滞留検出部123は、RLC処理部150のRLCバッファ151を参照し、シーケンシャル番号が最も新しいS1データを特定する。そして、滞留検出部123は、特定したS1データのシーケンシャル番号を統計情報DB122やPDU送受信部120に通知する。上記例では、滞留検出部123は、シーケンシャル番号「SN:91」を特定する。
なお、PDU送受信部120は、実施例1と同様、HO開始時に既に受信されていたS1データの送信が完了すると、コントロールPDUを送信する。実施例1と異なる点は、PDU送受信部120は、HO元の統計情報と、既に受信されていたS1データの最後のシーケンシャル番号とを、コントロールPDUに付加する点である。上記例では、PDU送受信部120は、「HO元送信レート=5×(10の6乗)bps、平均送信データ長=512バイト」および「SN:91」を付加したコントロールPDUを、HO先装置200に送信する。
(HO先装置)
図12に示すように、HO先装置200は、実施例1同様、PDCP処理部210とRLC処理部250を有する。なお、RLC処理部250は、実施例1と同様の機能を有するので、ここでは詳細な説明は省略する。
ここでは、実施例1と異なる点について説明する。具体的には、PDU送受信部220は、HO元装置100で既に受信されていたS1データの最後のシーケンシャル番号などを含むコントロールPDUを受信する。例えば、PDU送受信部220は、「HO元送信レート=5×(10の6乗)bps、平均送信データ長=512バイト」および「SN:91」および「SN:91」が付加されたコントロールPDUを受信する。
統計情報収集部214は、PDU送受信部220によって受信されたコントロールPDUに付加されている各種情報を統計情報DB215に格納する。図15は、実施例2に係るHO先が収集する統計情報の例を示す図である。図15に示すように、統計情報収集部214は、「HO先受信レート、平均受信データ長、S1受信初回SN、S1データ推定送信数」を収集する。
「HO先受信レート」は、HO先から受信する「HO元送信レート」に対応し、「平均受信データ長」は、HO先から受信する「平均送信データ長」に対応する。「S1受信初回SN」は、HO中にMME/S−GW6から受信したS1データのシーケンシャル番号である。「S1データ推定送信数」は、HO元からコントロールPDUを受信した後に、HO元から受信するS1データの数である。この「S1データ推定送信数」は、「(S1受信初回SN−1)−(HO元装置100で既に受信されていたS1データの最後のシーケンシャル番号+1)+1」で算出することができる。
図15の場合、「HO先受信レート」が「5×(10の6乗)bps」であり、「平均受信データ長」が「512バイト」であり、「S1受信初回SN」が「201番」であることを示している。また、統計情報収集部214は、「S1データ推定送信数」について、「(201−1)−(91+1)+1=109」と算出する。この「S1データ推定送信数」は、HO後にHO元が受信したS1データの数である。上記例では、シーケンシャル番号が92番のS1データから200番のS1データの数となる。
タイマ計算部216は、HOが開始されてHO元の統計情報が受信されると、HOが実行中にデータ転送監視タイマを計算し、その結果を監視タイマDB217に格納する。具体的には、タイマ計算部216は、「データ転送監視タイマ=((平均受信データ長×Sデータ推定送信数)×8)/送信レート」を算出する。上記例では、タイマ計算部216は、「データ転送監視タイマ=((512×109)×8)/(5×(10の6乗))」≒0.089」と算出する。
HO状態処理部218は、データ転送監視タイマを開始し、タイマ計算部216によってHO中に算出された時間が満了すると、HO終了をHO制御部212に通知する。この結果、HO制御部212は、HOを終了する。
[処理の流れ]
図16は、実施例2に係る基地局装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図16に示すように、ハンドオーバが開始されると(S401)、HO元装置100は、HO開始以前に受信していたS1データをHO先装置200に転送する(S402)。このとき、HO元装置100は、送信対象のS1データおよび送信状況に基づいて、統計情報を測定する(S403)。
その後、MME/S−GW6からのパスがHO元装置100からHO先装置200に変更されると(S404:Yes)、HO先装置200は、MME/S−GW6から受信するS1データに基づいて統計情報を測定して保持する(S405とS406)。例えば、HO先装置200は、図14に示した統計情報を収集して保持する。
同様に、HO元装置100は、パスが切り替わったにも関らず、MME/S−GW6から受信するS1データに基づいて統計情報を測定して保持する(S407とS408)。例えば、HO先装置200は、図13と図14に示した統計情報を収集して保持する。
そして、HO元装置100がHO開始以前のS1データの転送を完了すると(S408:Yes)、HO先装置200は、HO元装置100からコントロールPDUを受信する(S409)。このコントロールPDUには、SN情報やHO元装置100が収集した統計情報が含まれる。
すると、HO先装置200は、コントロールPDUとS406で保持した統計情報とに基づいて、データ転送監視タイマのタイマ値を算出して(S410)、データ転送監視タイマを開始する(S411)。
その後、HO先装置200は、HO開始後にHO元装置100が受信したS1データをHO元装置100から受信し(S412)、データ転送監視タイマが完了すると(S413:Yes)、HOを終了する。
[効果]
このように、HO先装置200は、データ転送監視タイマをリアルタイムに予測して、データ転送監視タイマが満了すると、HOを完了させることができる。したがって、HO先装置200は、実行中のHOに対しても、無用なデータ転送時間を削減できる。このため、HO処理時間を削減することができ、迅速なHOを実行することができる。
実施例2では、ハンドオーバ先がタイマ値を計算する例を説明したが、これに限定されるものではなく、ハンドオーバ元がタイマ値を計算することもできる。そこで、実施例3では、ハンドオーバ中にハンドオーバ元がリアルタイムに監視タイマを算出する例を説明する。
[タイマ設定処理]
図17は、実施例3に係るタイマ設定処理を説明する図である。図17に示すように、HO元装置100は、MME/S−GW6からHO開始を通知するメッセージを受信すると、HOを開始する(S501)。同様に、HO先装置200は、MME/S−GW6からHO開始を通知するメッセージを受信すると、HOを開始する(S502)。
HOを開始したHO元装置100は、HO開始前に受信していたS1データをシーケンシャル番号順に、HO先装置200へ転送する(S503とS504)。図17の例では、HO元装置100は、「SN:89」の「PDCU SDU」から順にHO先装置200へ転送する。
一方で、HO先装置200は、MME/S−GW6からS1データを受信すると、SDUバッファ213に格納する(S505)。図17の例では、HO先装置200は、「SN:201」の「PDCU SDU」を受信して格納する。
すると、HO先装置200は、MME/S−GW6から受信したS1データのシーケンシャル番号を付与したコントロールPDUをHO元装置100に送信する(S506とS507)。図18は、実施例3に係るHO先からHO元へ送信されるコントロールPDUのフォーマット例を示す図である。図18に示すように、コントロールPDUには、「D/C、PDU Type、HO Contorol TYPE、SN、HO先受信レート」が含まれる。
「D/C、PDU Type、HO Contorol TYPE」は、図6で説明した「D/C、PDU Type、HO Contorol TYPE」と同様である。「SN」は、MME/S−GW6から受信したS1データのシーケンシャル番号であり、上記例では「SN:201」である。「HO先受信レート」は、HO先装置200がHO元装置100からデータを受信するときの受信レートであり、例えば「5×(10の6乗)bps」である。
図17に戻り、HO元装置100は、HO先装置200からコントロールPDUを受信すると、受信した情報と自装置で収集した統計情報とから、タイマ値を算出する(S508)。なお、タイマ値の算出は、HO元装置100のPSUC処理部110が実行する。例えば、HO元装置100のPDU送受信部120が実行してもよく、タイマ算出部をPSUC処理部110に新たに設けてもよい。
そして、HO元装置100は、HO開始前に受信していた「PDCU SDU」のデータ転送が完了すると(S509)、コントロールPDUをHO先装置200に送信する(S510とS511)。なお、ここで送信されるコントロールPDUには、タイマ値が含まれる。
図19は、実施例3に係るHO元からHO先へ送信されるコントロールPDUのフォーマット例を示す図である。図19に示すように、コントロールPDUには、「D/C、PDU Type、HO Contorol TYPE、TIMER、HO元送信レート、平均送信データ長、S1データ推定送信数」が含まれる。
「D/C、PDU Type、HO Contorol」は、図6で説明した「D/C、PDU Type、HO Contorol TYPE」と同様である。「TIMER」は、HO元装置100が算出したデータ転送終了監視タイマのタイマ値である。「HO元送信レート、平均送信データ長、S1データ推定送信数」は、実施例2で説明したものと同様である。
その後、HO先装置200は、タイマ値を含んだコントロールPDUを受信すると、タイマ値を設定して、データ転送終了監視タイマを起動する(S512)。その後、HO元装置100は、SDUバッファ117に記憶されるHO開始後に受信したS1データをシーケンシャル番号順に、HO先装置200へ転送する(S513とS514)。HO先装置200は、HO元装置100から送信されるS1データを受信する(S515)。このようにして、HO元装置100は、データ転送を完了させる(S516)。
図17の例では、HO元装置100は、「SN:92」のS1データから順にHO先装置200に転送し、最後の「SN:200」のS1データの転送が完了するまで転送処理を実行する。
[処理の流れ]
図20は、実施例3に係る基地局装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図20に示すように、ハンドオーバが開始されると(S601)、HO元装置100は、HO開始以前に受信していたS1データをHO先装置200に転送する(S602)。このとき、HO元装置100は、送信対象のS1データおよび送信状況に基づいて、統計情報を測定する(S603)。
その後、MME/S−GW6からのパスがHO元装置100からHO先装置200に変更されると(S604:Yes)、HO先装置200は、統計情報を測定して保持する(S605とS606)。例えば、HO先装置200は、「HO先受信レート」を収集して保持する。
同様に、HO元装置100は、パスが切り替わったにも関らず、MME/S−GW6から受信するS1データに基づいて統計情報を測定して保持する(S607とS608)。例えば、HO先装置200は、図13と図14に示した統計情報を収集して保持する。
その後、HO先装置200は、MME/S−GW6からS1データを受信すると(S608)、当該S1データのシーケンシャル番号を含むコントロールPDUを、HO元装置100に送信する(S609)。
このコントロールPDUを受信したHO元装置100は、各統計情報を用いてタイマ値を算出する(S610)。そして、HO元装置100は、HO開始前に受信していたS1データの転送が完了すると(S611:Yes)、算出されたタイマ値を含んだコントロールPDUをHO先装置200へ送信する(S612)。
HO先装置200は、コントロールPDUを受信し(S613)、受信したコントロールPDUに含まれるタイマ値を設定し、データ転送監視タイマを起動する(S614)。その後、HO先装置200は、HO開始後にHO元装置100が受信したS1データをHO元装置100から受信し(S615)、データ転送監視タイマが完了すると(S616:Yes)、HOを終了する。
[効果]
このように、HO元装置100は、データ転送監視タイマをリアルタイムに予測して、HO先装置200へ通知することができる。したがって、HO先装置200の処理負荷が高い場合であっても、リアルタイムに遅滞なくデータ転送監視タイマを算出して設定することができる。
上記実施例では、HO元やHO先の統計情報を用いてデータ転送監視タイマのタイマ値を算出する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、HO先のバッファ容量にあわせてタイマ値を算出することもできる。そこで、実施例4では、HO先のバッファ容量にあわせてタイマ値を算出する例を説明する。
具体的には、HO先装置200は、MME/S−GW6から受信したS1データのシーケンシャル番号を含むコントロールPDUを送信する際に、使用可能なバッファ量を含めて送信する。図21は、実施例4に係るHO先が収集する統計情報の例を示す図である。図21に示すように、HO先装置200は、「HO先受信レート、HO先使用可能Buffer量」を収集する。
「HO先受信レート」は、HO先装置200がHO元装置100からデータを受信するときの受信レートであり、例えば「5×(10の6乗)bps」である。「HO先使用可能Buffer量」は、SDUバッファ213の空き容量であり、例えば「1×(10の6乗)バイト」である。
図22は、実施例4に係るHO先からHO元へ送信されるコントロールPDUのフォーマット例を示す図である。図22に示すように、コントロールPDUには、「D/C、PDU Type、HO Contorol TYPE、SN、HO先受信レート、HO先使用可能Buffer量」が含まれる。
ここで、「D/C、PDU Type、HO Contorol TYPE」は、図6で説明した「D/C、PDU Type、HO Contorol TYPE」と同様である。「SN」は、MME/S−GW6から受信したS1データのシーケンシャル番号である。「HO先受信レート、HO先使用可能Buffer量」は、HO先装置200が収集する上記統計情報である。
そして、HO元装置100は、HO先装置200から受信した「HO先使用可能Buffer量」にしたがって、送信レートを変更する。つまり、HO元装置100は、HO先のバッファ容量が閾値以上で余裕がある場合には、送信レートを早くする。一方で、HO元装置100は、HO先のバッファ容量が閾値未満で余裕がない場合には、送信レートを遅くする。
この結果、HO元装置100は、「データ転送監視タイマ=((平均受信データ長×Sデータ推定送信数)×8)/送信レート」における「送信レート」を動的に変更する、したがって、HO元装置100は、HO先のバッファの空き容量によって、「データ転送監視タイマ」のタイマ値を動的に変更することができる。
[処理の流れ]
図23は、実施例4に係る基地局装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図23に示すように、ハンドオーバが開始されると(S701)、HO元装置100は、HO開始以前に受信していたS1データをHO先装置200に転送する(S702)。このとき、HO元装置100は、送信対象のS1データおよび送信状況に基づいて、統計情報を測定する(S703)。
その後、MME/S−GW6からのパスがHO元装置100からHO先装置200に変更されると(S704:Yes)、HO先装置200は、統計情報を測定して保持する(S705とS706)。例えば、HO先装置200は、図21に示した統計情報を収集して保持する。
同様に、HO元装置100は、パスが切り替わったにも関らず、MME/S−GW6から受信するS1データに基づいて統計情報を測定して保持する(S707)。例えば、HO先装置200は、図13と図14に示した統計情報を収集して保持する。
その後、HO先装置200は、MME/S−GW6からS1データを受信すると(S708)、当該S1データのシーケンシャル番号およびSDUバッファ213の使用可能な容量を含むコントロールPDUを、HO元装置100に送信する(S709)。
このコントロールPDUを受信したHO元装置100は、通知されたバッファ容量や各統計情報を用いてタイマ値を算出する(S710)。なお、タイマ値の算出は、HO元装置100のPSUC処理部110が実行する。例えば、HO元装置100のPDU送受信部120が実行してもよく、タイマ算出部をPSUC処理部110に新たに設けてもよい。
そして、HO元装置100は、HO開始前に受信していたS1データの転送が完了すると(S711:Yes)、タイマ値を含んだコントロールPDUをHO先装置200へ送信する(S712)。
HO先装置200は、コントロールPDUを受信し(S713)、受信したコントロールPDUに含まれるタイマ値を設定し、データ転送監視タイマを起動する(S714)。その後、HO先装置200は、HO開始後にHO元装置100が受信したS1データをHO元装置100から受信し(S715)、データ転送監視タイマが完了すると(S716:Yes)、HOを終了する。
[タイマ設定の説明]
図24は、実施例4のタイマ設定を説明する図である。図24の上図に示すように、HO先装置200の使用可能なバッファ量が少ない場合、HO元装置100は、HO先装置200がバッファ容量不足で、受信したS1データを破棄することを抑制するために、送信レートを遅くして、S1データの転送を実行する。すなわち、HO元装置100とHO先装置200との間のX2回線のトラフィック量が減少する。この結果、S1データの転送にかかる時間が長くなる。したがって、HO元装置100は、通常よりも長いタイマ値を算出する。
一方、図24の下図に示すように、HO先装置200の使用可能なバッファ量が多い場合、HO元装置100は、HO先装置200がバッファ容量不足によるデータ破棄を行う可能性が少ないことから、送信レートを早くして、S1データの転送を実行する。すなわち、HO元装置100とHO先装置200との間のX2回線のトラフィック量が増加する。この結果、S1データの転送にかかる時間が短縮する。したがって、HO元装置100は、通常よりも短いタイマ値を算出する。
[効果]
このように、HO先装置200のバッファ空き容量にしたがって適切なタイマ値を算出することができる。例えば、HO先のバッファ容量に空きがないにも関らず、S1データ転送を高速に実行することで、HO先が受信できずに、S1データを破棄する事象を抑制できる。また、HO先のバッファ容量に空きがあるにも関らず、S1データ転送を低速に実行することで、S1データの転送にかかる時間を無用に長くなる事象を抑制できる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施例を説明する。
(制御装置)
上記実施例では、基地局装置内の処理部がハンドオーバ制御処理を実行する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上述したハンドオーバ制御処理を実行する制御装置を、基地局装置とは異なる筐体で実現することもできる。また、上述したハンドオーバ制御処理を実行する制御装置を、基地局装置内の別BBカードや別ユニットで実現することもできる。
(SN情報)
上記実施例では、PDCP処理部からRLC処理部へ送信する際に、シーケンシャル番号を付与する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、基地局装置10が受信した時点で「PDCP SDU」に既に付加されているシーケンシャル番号を利用することもできる。
(転送レート)
上記実施例では、送信レートや受信レートが予め設定される例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、HO元装置100やHO先装置200は、その都度実際に測定することもでき、過去のデータ転送から算出することもできる。
(システム)
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともできる。あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
5 端末装置
10 基地局装置
100 HO元装置
110 PDCP処理部
111 SDU受信部
112 転送部
113 SN付与部
114 PDU送信部
115 取り戻し処理部
116 SN抽出部
117 SDUバッファ
118 SDU送信部
119 HO状態抽出部
120 PDU送受信部
121 統計情報収集部
122 統計情報DB
123 滞留検出部
150 RLC処理部
151 RLCバッファ
200 HO先装置
210 PDCP処理部
211 SDU受信部
212 HO制御部
213 SDUバッファ
214 統計情報収集部
215 統計情報DB
216 タイマ計算部
217 監視タイマDB
218 HO状態処理部
219 SN取得部
220 PDU送受信部
221 SN付与部
222 PDU送信部
250 RLC処理部
251 RLCバッファ

Claims (5)

  1. 端末装置と通信可能な第1の装置および第2の装置を有する基地局装置内で、前記第1の装置から前記第2の装置へのハンドオーバが発生した場合に、前記ハンドオーバ後に前記第1の装置が受信したデータに関するハンドオーバ元情報を収集する収集部と、
    前記収集部によって収集されたハンドオーバ元情報に基づいて、前記第1の装置から前記第2の装置へ前記データを転送することに要する時間を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された時間の間、前記データの転送を実行する転送部と
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記収集部は、前記第1の装置から前記第2の装置へ転送された前記データにしたがって、前記ハンドオーバ元情報を収集し、
    前記転送部は、前記ハンドオーバの後に新たなハンドオーバが発生した場合に、前記算出部によって算出された時間の間、当該新たなハンドオーバにおける前記第1の装置から前記第2の装置へ前記データの転送を実行することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記収集部は、前記ハンドオーバ後に前記第2の装置が受信したデータに関するハンドオーバ先情報をさらに収集し、
    前記算出部は、前記ハンドオーバ元情報とハンドオーバ先情報とから、前記第1の装置から前記第2の装置へ転送するデータ量を推定して、前記第1の装置から前記第2の装置へ前記推定したデータ量を転送することに要する時間を算出することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記収集部は、前記第2の装置が有するバッファの空き容量をさらに収集し、
    前記算出部は、前記収集された空き容量によって前記第1の装置から前記第2の装置へ転送する転送量を変更し、変更した転送量を用いて、前記第1の装置から前記第2の装置へ前記推定したデータ量を転送することに要する時間を算出することを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 端末装置と通信可能な交信する第1の装置および第2の装置を有する基地局装置が、
    前記基地局装置内の第1の装置から前記基地局装置内の第2の装置へのハンドオーバが発生した場合に、前記ハンドオーバ後に前記第1の装置が受信したデータに関するハンドオーバ元情報を収集し、
    収集されたハンドオーバ元情報に基づいて、前記第1の装置から前記第2の装置へ前記データを転送することに要する時間を算出し、
    算出された時間の間、前記データの転送を実行する
    処理を含んだことを特徴とする基地局装置内のハンドオーバ制御方法。
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