JP2015118110A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定以上の寿命を備えつつ、画像形成の品質の低下を抑制することができる現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、現像装置に関する。そして、本発明の現像装置は、表面上に静電潜像を担持する静電潜像担持体の静電潜像を現像剤を用いて現像する現像剤担持体と、現像剤収容部に収容された現像剤を現像剤坦持体に供給する2個の現像剤供給部材とを有し、第1、第2の現像剤供給部材は、それぞれ現像剤坦持体に対向する位置に、現像剤坦持体と当接するように配置されており、第1の現像剤供給部材は、第2の現像剤供給部材よりも現像剤担持体の回転方向で下流側に配置されており、第1の現像剤供給部材が現像剤坦持体と当接する第1の当接量は、第2の現像剤供給部材が現像剤坦持体と当接する第2の当接量よりも小さくなっていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、現像装置及び画像形成装置に関し、例えば、電子写真式のプリンタに適用し得る。
従来、電子写真式の画像形成装置(プリンタ)で用いられる現像装置では、静電潜像担持体としての感光ドラムを帯電部材としての帯電ローラで帯電し、露光部材としてのLEDで静電潜像を前記感光ドラムに書き込み、現像剤坦持体としての現像ローラが前記静電潜像についてトナー(現像剤)を用いて現像し、転写後感光ドラムに残ったトナーはトナー回収部材によって回収される。
また、従来の電子写真式の画像形成装置では、特許文献1に記載された装置のように、同一形状2本の現像剤供給部材としての供給ローラを備えるものがあった。特許文献1の画像形成装置では、2つの供給ローラを備えることにより、印刷用紙の印刷面の前半領域と後半領域とで濃度が変動するのを防止し、印刷画像に濃度段差が形成されることはなくなる等の効果を奏する。
特開平10−39628号公報
しかしながら、従来の2本の供給ローラを備える現像装置では、2本の供給ローラが現像ローラに押し込まれて接触回転しているため、トナーが受ける外力(ストレス)は大きく、必要以上にトナーに外力が加わる結果、連続して印刷する場合、印刷不良(例えば、トナー像のカスレ、印刷用紙の汚れや縦スジ等)が発生するおそれがあった。
また、従来の2本の供給ローラを備える現像装置では、2本の供給ローラが現像ローラに押し込まれて接触回転しているため、現像ローラの駆動源(モータ)に対する回転トルクが大きく、現像ローラの駆動源等が摩耗しやすいという問題もあった。
そのため、現像剤坦持体が2つの現像剤供給部材と回転接触する構成となっている場合に、所定以上の寿命を備えつつ、画像形成の品質の低下を抑制することができる現像装置及び画像形成装置が望まれている。
第1の本発明の現像装置は、(1)回転しながら表面上に静電潜像を担持する静電潜像担持体の前記静電潜像を、回転しながら現像剤を用いて現像する現像剤担持体と、(2)現像剤収容部に収容された現像剤を、回転しながら前記現像剤坦持体に供給する2個の現像剤供給部材とを有し、(3)第1の現像剤供給部材、及び第2の現像剤供給部材は、それぞれ前記現像剤坦持体に対向する位置に、前記現像剤坦持体と当接するように配置されており、(4)前記第1の現像剤供給部材は、前記第2の現像剤供給部材よりも前記現像剤担持体の回転方向で下流側に配置されており、(5)前記第1の現像剤供給部材が前記現像剤坦持体と当接する際の第1の当接量は、前記第2の現像剤供給部材が前記現像剤坦持体と当接する際の第2の当接量よりも小さくなっていることを特徴とする。
第2の本発明は、回転しながら表面上に静電潜像を担持する静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体の前記静電潜像を現像する現像装置とを有する画像形成装置において、前記現像装置として第1の本発明の現像装置を適用したことを特徴とする。
本発明によれば、所定以上の寿命を備えつつ、画像形成の品質の低下を抑制することができる現像装置及び画像形成装置を提供することができる。
実施形態に係る現像ローラ及び供給ローラの関係について示した説明図である。 実施形態に係る画像形成装置の概略断面図について示した説明図である。 実施形態に係る現像装置の断面図である。 実施形態に係る供給ローラの平面図である。 実施形態に係る現像装置を構成する感光ドラム、現像ローラ、及び供給ローラの収束比について示した説明図である。 実施形態に係る現像装置を用いた実験結果(その1、N2=0.46mm)について示した説明図である。 実施形態に係る現像装置を用いた実験結果(その2、N2=0.50mm)について示した説明図である。 実施形態に係る現像装置を用いた実験結果(その3、N2=0.60mm)について示した説明図である。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による現像装置及び画像形成装置の一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の現像装置及び画像形成装置をプリンタに適用した例について説明する。
(A−1)実施形態の構成
図2は、この実施形態の画像形成装置(プリンタ)1の全体構成を示す概略断面図である。
プリンタ1は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の現像剤(トナー)30(30K、30C、30M、30Y)に対応した現像装置2(2K、2C、2M、2Y)と、トナー30(30K、30C、30M、30Y)をそれぞれ収容する現像剤収容体としてのトナーカートリッジ3(3K、3C、3M、3Y)を有している。
また、プリンタ1は、後述する静電潜像担持体としての感光ドラム21(21K、21C、21M、21Y)に現像されたトナー像を用紙Pに転写する転写ユニット4(4K、4C、4M、4Y)と、感光ドラム21の表面に光を照射して静電潜像を形成させる露光ユニット5(5K、5C、5M、5Y)を有している。
さらに、プリンタ1は、用紙P(媒体)を収容すると共に、図2のXの方向に用紙Pを給紙する給紙カセット6と、転写ユニット4により用紙Pに転写されたトナー像を定着させる定着ユニット7と、プリンタ1内で概ねS字状に形成(図2の方向から見て概ねS字形状に形成)された用紙搬送経路8とを有している。
現像装置2K、2C、2M、2Yは、用紙搬送経路8に沿って、用紙Pを搬送する際の上流側(給紙側)から下流側(排出側)の方向(図2のYの方向)に順次配設されている。また、現像装置2K、2C、2M、2Yは、プリンタ1本体(シャーシ)に対して着脱自在に配設されている。現像装置2K、2C、2M、2Yは現像するトナー30K、30C、30M、30Yの色のみが異なり、基本的な構成は同一であるものとする。以下では、1つの現像装置2についてのみ図3を用いて詳細構成を説明する。
現像装置2は、感光ドラム21と感光ドラム21表面を均一に帯電させる帯電部材としての帯電ローラ22と、トナー30を感光ドラム21に現像する現像剤担持体としての現像ローラ23を有している。
また、現像装置2は、現像ローラ23に供給されたトナー30の層厚を規制する現像ブレード24と、現像ローラ23にトナー30を供給する2つの現像剤供給部材としての供給ローラ251、252を有している。
さらにまた、現像装置2は、用紙Pに転写されなかった感光ドラム21上に残留する残留トナー30を除去するクリーニングブレード26と、クリーニングブレード26により除去された残留トナー30を廃棄トナー30として搬送する搬送手段27とを有している。
この実施形態では、例として、感光ドラム21は、導電性支持体と光導電層とによって構成され、導電性支持体としてのアルミニウム等の金属パイプに、ブロッキング層、光導電層としての電荷発生層及び電荷輸送層を順次積層した構成の有機系感光体であるものとする。
この実施形態では、例として、帯電ローラ22は、金属シャフトとエビクロルヒドリンゴム等の半導電性ゴム層によって構成されているものとする。また、帯電ローラ22は感光ドラム21と所定の当接量(圧接量)もって当接しており、感光ドラム21の回転により従動回転するものとする。
この実施形態では、例として、現像ローラ23は、芯金としてのシャフト(金属シャフト)23aの表面に、半導電性弾性層としての半導電性ゴム層(半導電性ウレタンゴム層)23bが形成された構成となっているものとする。現像ローラ23は感光ドラム21と所定の当接量(圧接量)をもって当接しており、感光ドラム21の回転に対して連れ回り方向(図3のZ1の方向)に所定の周速比を持って回転する。
この実施形態では、例として、現像ブレード24は、厚さ0.08[mm]で、現像ローラ23の長手方向の長さと略同じ長さを有し、トナー30の層厚を規制する金属薄板部材で構成されているものとする。現像ブレード24の長手方向の一端側は図示せぬフレーム(プリンタ1本体のシャーシ)に固定され、他端側はその先端部から僅かに内側の面が現像ローラ23と当接するように配置されている。
この実施形態では、例として、供給ローラ251、252は、芯金としてのシャフト(例えば、金属製シャフト)251a、252aの表面上に、導電性発泡層(例えば、半導電性発泡シリコーンスポンジ層)251b、252bが形成された構成となっているものとする。供給ローラ251、252は、それぞれ現像ローラ23と所定の当接量(圧接量)をもって当接しており、現像ローラ23の回転方向(図3のZ1の方向)に対してカウンター方向(図3のZ2、Z3の方向)に所定の周速比をもって回転する。
クリーニングブレード26は、その一端が感光ドラム21と所定の当接量(圧接量)をもって当接する位置に配置されており、ウレタンゴムを用いて構成されているものとする。
搬送手段27は、クリーニングブレード26により除去された残留トナー30及び付着物を廃棄トナー30として、感光ドラム21の回転軸方向手前側に向けて搬送するものである。搬送手段27により搬送されたトナー30は、廃棄トナー30の搬送路(図示せず)を通過し、廃棄トナー回収部(図示せず)へ回収されるものとする。
トナー供給口253は、トナーカートリッジ3から現像装置2内トナー収容部へトナー30を供給する開口部(口穴)である。
トナー撹拌機構254は、長手方向にスパイラル形状を施した回転部材である。
トナー受け部255は、トナー供給口253から供給されたトナー30の一部を受けるものである。
なお、これまでに説明した現像装置2、及びトナーカートリッジ3はいずれもプリンタ1において交換可能な部品(交換ユニット)であるものとする。したがって、現像装置2、及びトナーカートリッジ3は、収容するトナー30が消費された場合や構成部品が劣化した場合等に交換する事が可能である。
転写ユニット4は、用紙Pを静電吸着して搬送する転写ベルト9と、図示せぬ駆動部により回転されて転写ベルト9を駆動する図示せぬドライブローラと、ドライブローラと対を成して転写ベルト9を張架する図示せぬテンションローラとが、感光ドラム21K、21C、21M、21Yに対向圧接するように配設されている。また、転写ユニット4は、トナー像を用紙Pに転写するよう電圧を印加する転写ローラ4K、4C、4M、4Yを備える。
露光ユニット5K、5C、5M、5Yは、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子とレンズアレイとを備えたLEDヘッドであるものとする。
給紙カセット6は、内部に用紙Pを積層した状態で収容し、プリンタの下部に着脱自在に装着されているものとする。給紙カセット6の上部には用紙Pを1枚ずつ捌いて繰り出すホッピングローラ等を備えた図示せぬ用紙給紙部が配設されているものとする。
定着ユニット7は、用紙搬送経路8の下流側(用紙搬送方向の下流側)に配設され、加熱ローラ7a、加圧ローラ7b、図示せぬサーミスタ及び加熱ヒータを備える。加熱ローラ7aは、例えばアルミニウム等からなる中空円筒状の芯金にシリコーンゴムの耐熱弾性層を被覆し、その上にPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロルアルキルビニルエーテル共重合体)、チューブを被覆する事によって形成されている。そして、その芯金内には例えば、ハロゲンランプ等の加熱ヒータが設けられている。加圧ローラ7bは、例えばアルミニウム等からなる芯金にシリコーンゴムの耐熱弾性層を被覆し、その上にPFAチューブを被覆した構成であり、加熱ローラ7との間に圧接部が形成されるように配設されている。サーミスタは、加熱ローラ7aの表面温度検出手段であり、加熱ローラ7aの近傍に非接触で配設される。
次に、供給ローラ251、252の詳細構成について図4を用いて説明する。
図4は、供給ローラ251、252の平面図である。
この実施形態では、例として、供給ローラ251、252は、いずれも同一形状で同一構造であるものとして説明する。
この実施形態では、供給ローラ251、252では、シャフト251a、252aの周囲に導電性発泡層251b、252bが形成されている。導電性発泡層251b、252bには、無数のセルCが存在する。
導電性発泡層251b、252bの材料としては、例えば、シリコーンゴム、シリコーン変性ゴム、天然ゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、アクリルゴム、クロロブレンゴム、ブチルゴム、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、ポリエーテルゴム等のゴム材料、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリブタジエンブロック重合体、ポリオレフィン、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のエラストマー等を適用することができる。導電性発泡層251b、252bの材料としては、これら1種又は2種以上の混合ゴム又は変性ゴムを用いる事が可能である。さらに、導電性発泡層251b、252bの材料は、ミラブルタイプ又は液状タイプの材料を任意に選択する事が可能であり、特にはミラブルタイプの材料が好ましい。
シャフト251a、252aは所定の剛性を有すると共に十分な導電性を有する金属であればよく、例えば鉄、銅、真鍮、ステンレス、アルミニウム、ニッケル等が用いられる。また、金属以外の材料でも導電性と適度な剛性を有する材料であれば用いる事が出来る。シャフト251a、252aとしては、例えば、導電性粒子を分散した樹脂成型品や、セラミックス等を使用する事も可能である。シャフト251a、252aは、ロール形状のほか、空中のパイプ形状としても良い。また、シャフト251a、252aの両端にはギア装着段差やピン穴が形成されていてもよい。また、シャフト251a、252aの両端には、通常駆動源(モータ)とリンクするための部分(先端軸受け部)が形成されるため、当該両端部分は、導電性発泡層251b、252bが形成された部分よりも外径が細くなっているものとする。
供給ローラ251、252の製造方法としては、例えば、上述したゴム材料に補強性充填剤、加硫硬化に必要な加硫剤及び発泡剤、導電性付与剤を添加、加圧ニーダーやミキシングロール等により十分に混錬した後、シャフト251a、252a上に未加硫の状態でゴムパウンドを押しだす方法等で形成し、加熱による加硫発泡を行う方法を適用するようにしてもよい。また、予めゴムパウンドをチューブ状に押し出すとともに加熱して加硫発泡させ、スポンジゴムチューブを成形し、これをシャフト251a、252aに被せて供給ローラ25を形成するようにしてもよい。この時、必要に応じてシャフト251a、252aと導電性発泡層251b、252bとの間を接着剤で固定しても良い。そして、その後、その成形された供給ローラ25は所定の外径に切削加工される必要がある。
この実施形態では、例として、半導電性ゴム層23bの幅を220.00mmとしている。そして、図4の方向から見て、半導電性ゴム層23bの幅方向の左端をD0、左端から5.00mmの箇所をD1、左端から110.00mmの箇所(幅方向の中間箇所)をD2、左端から215.00mmの箇所(右端から5.00mmの箇所)をD3とそれぞれ図示している。そして以下では、D1、D2、D3のそれぞれの箇所における供給ローラ251、252の外径(導電性発泡層251b、252bの外径)を、φD1、φD2、φD3と表すものとする。
供給ローラ251、252の形状としてはφD1、φD2、φD3が同一径であるストレート形状が一般的であるが、φD2部が最も径が大きくなる様なクラウン形状、あるいはテーパー形状であっても良く、反対にφD2の部分が最も径が小さくなる様な形状であってもよい。
また、図3では、現像装置2では、供給ローラ251の外周面から、現像装置2の筐体256の内壁面までの距離(最短距離)をw1と図示している。
次に、供給ローラ251、252と現像ローラ23の当接量(以下、「NIP量」と呼ぶ)について説明する。
図1は、現像ローラ23及び2つの供給ローラ251、252の関係について示した説明図である。
NIP量とは図1に示す現像ローラ23と供給ローラ251、252が当接し押込まれる度合いを表している。図1では、現像ローラ23、供給ローラ251、及び供給ローラ252の回転軸の中心位置を、それぞれP1、P2、P3と図示している。また、図1は、現像ローラ23、供給ローラ251、及び供給ローラ252の半径(回転軸の中心位置から半導電性ゴム層23bの外周面までの幅)を、それぞれr1、r2、r3と図示している。さらに、図1では、現像ローラ23と供給ローラ251、252が当接し押込まれた状態(圧接している状態)での、P1からP2までの幅をL1、P1からP3までの幅をL2と図示している。そして、図1では、現像ローラ23と供給ローラ251との間のNIP量をN1、現像ローラ23と供給ローラ252との間のNIP量をN2と図示している。このとき、NIP量N1、N2は、それぞれ以下の(1)式、(2)式により表される。
N1=r1+r2−L1 …(1)
N2=r1+r3−L2 …(2)
以下では、現像ローラ23の回転(Z1の方向への回転)に対して、下流側に位置する供給ローラ251のNIP量を「N1」と呼び、現像ローラ23の回転(Z1の方向への回転)に対して上流側に位置する供給ローラ252のNIP量を「N2」と呼ぶものとする。
また、図1では、供給ローラ251、252が、現像ローラ23と接触開始箇所から接触終了箇所までの幅(以下、「NIP幅」と呼ぶ)を、それぞれLv1、Lv2と図示している。
下流側の供給ローラ251と上流側の供給ローラ252は、いずれも、トナーカートリッジ3からのトナー30と、現像ローラ23とに接触しながら回転しているため、現像ローラ23との接触部分のトナー30をかきとりながら、摩擦によりトナー30を帯電させてトナー30を現像ローラ23に供給する動作を行っている。ただし、現像装置2において、下流側の供給ローラ251は、主として現像ローラ23へトナー30を供給する機能を担うことになる。一方、上流側の供給ローラ252は、主として現像ローラ23に現像後に残ったトナー30を掻きとる機能を担うことになる。
したがって、下流側の供給ローラ251のNIP量N1が小さすぎると、現像ローラ23へのトナー30供給量が不足し、印刷時にカスレ(トナー30供給不足に伴う印刷のカスレ)が生じる原因となる。一方、下流側の供給ローラ251のNIP量N1が大きすぎると、ストレス過多(ストレス過多に伴うトナー30への帯電量過多等)により印刷時に汚れ(トナー30の供給過多に伴う汚れ)が生じる原因となる。
また、上流側の供給ローラ252のNIP量N2が小さすぎると、現像ローラ23からのトナー30かきとりが不十分となり、印刷時にゴーストや濃度段差(領域ごとに濃度にムラ)が生じる原因となる。一方、上流側の供給ローラ252のNIP量N2が大きすぎると、ストレス過多(ストレス過多に伴うトナー30への帯電量過多等)により印刷時に汚れが生じる原因となる。
さらに、NIP量N1、N2が大きすぎると、供給ローラ251、252や現像ローラ23の摩耗や各ローラの駆動源への負荷が大きくなり、現像装置2全体の寿命が目標(仕様)よりも短くなってしまう。また、NIP量N1、N2が小さすぎると、供給ローラ251、252や現像ローラ23が少し摩耗しただけで、供給ローラ251、252と現像ローラ23とが接触しなくなってしまうため、やはり現像装置2全体の寿命が目標(仕様)よりも短くなってしまう。
上述の通り、下流側の供給ローラ251と上流側の供給ローラ252とでは、位置関係から主たる機能が異なる。したがって、現像装置2では、NIP量N1、N2を同じ値ではなく、それぞれの位置関係に基づく主たる機能や摩耗度合に応じたバランスで設定することが好ましい。
上述の通り、現像ローラ23の各領域は、下流側の供給ローラ251と上流側の供給ローラ252とにより、2度トナー30の掻きとりと供給を受けることになる。そのため、上流側の供給ローラ252の不具合(トナー30掻きとり不足や、供給過多)が、下流側の供給ローラ251である程度修正されることになる。さらに、下流側の供給ローラ251のNIP量N1が大きすぎると、下流側の供給ローラ251が摩耗して発生した削りカスが、さらに下流の現像ブレード24に溜まり、印刷画像に縦スジの汚れが発生する等の要因となる。対して、上流側の供給ローラ252で同様に削りカスが発生したとしても、下流側の供給ローラ251に遮られて、現像ブレード24までは到達しにくい。したがって、以上のような理由に鑑みて、下流側の供給ローラ251NIP量N1より、上流側の供給ローラ252のNIP量N2を大きくすることで、より良好な印刷品質を保つことができる。
さらに、上流側の供給ローラ252のNIP量N2の大きさに応じて、下流側の供給ローラ251と現像ローラ23とが接触する領域の状態(残存するトナー30の量や帯電量)が異なることになる。したがって、現像装置2では、上流側の供給ローラ252のNIP量N2に応じたバランスで、下流側の供給ローラ251のNIP量N1を設定する必要がある。
以上により、現像装置2では、2つの供給ローラ251、252のNIP量N1、N2について、現像装置2全体の寿命を達成し、かつ、印刷品質が良好となる範囲とバランスで設定する必要がある。具体的にどのように2つのNIP量N1、N2を設定するかは、後述する動作説明の項で説明する。
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態のプリンタ1の動作を説明する。
まず、図1を用いて、プリンタ1全体の動作について説明する。
プリンタ1は、印刷データ受信後に現像装置2K、2C、2M、2Yが駆動し、トナーカートリッジ3K、3C、3M、3Yよりトナー30K、30C、30M、30Yを補充する。印刷データ受信後、給紙カセット6内の用紙Pが給紙され、搬送経路8に沿って搬送される。搬送された用紙Pは、現像装置2K、2C、2M、2Yの下方向を順次通過し、LEDヘッド5K、5C、5M、5Yにより露光され形成された感光ドラム21K、21C、21M、21Y上のトナー像が転写ユニット4にて転写され、定着ユニット7にて定着後、プリンタ1外へ排出される。
現像装置2K、2C、2M、2Y単体での基本動作は同一であるため、以下1つの現像装置2に関して説明する。
感光ドラム21は、帯電ローラ22により感光ドラム21表面が一様均一に帯電され、露光ユニット5が照射する光により静電潜像を形成する。
帯電ローラ22には、トナー30と同極性のバイアス電圧を印加する図示せぬ帯電ローラ用電源が接続されている。帯電ローラ22は、帯電ローラ用電源から印加されたバイアス電圧により感光ドラム21の表面を一様均一に帯電させる。
現像ローラ23には、トナー30と同極性、又は逆極性の何れかのバイアス電圧を印加する図示せぬ現像ローラ用電源が接続されている。現像ローラ23は、現像ローラ用電源から印加されたバイアス電圧によって、帯電したトナー30を感光ドラム21上の静電潜像部に付着させる。
現像ブレード24には、トナー30と同極性又は逆極性の何れかのバイアス電圧を印加する図示せぬ現像ローラ用電源、あるいは供給ローラ用電源が接続されている。現像ブレード24は、印加されたバイアス電圧及び当接圧によって現像ローラ23上のトナー30を帯電及び層規制する。
供給ローラ251、252には、トナー30と同極性、又は逆極性の何れかのバイアス電圧を印加する図示せぬ供給ローラ用電源が接続されている。供給ローラ251、252は、供給ローラ用電源から印加されたバイアス電圧によって、トナーカートリッジ3が備える供給トナー収容部31から補充されたトナー30を現像ローラ23に供給する。また、供給ローラ251、252は、現像ローラ25との当該摩擦力によりトナー30を帯電し、且つ現像ローラ23上の未現像トナーを掻きとることになる。
クリーニングブレード26は、感光ドラム21の表面上に残留するトナー30を掻き取ることで感光ドラム21の表面をクリーニングする。また、微量ではあるが転写ベルト9から感光ドラム21の表面に付着した付着物もクリーニングする。
搬送手段27は、クリーニングブレード26により除去された残留トナー30及び付着物を廃棄トナー30として、感光ドラム21の回転軸方向手前側に向けて搬送する。搬送手段27によって搬送された廃棄トナー30は、図示せぬ現像装置2フレーム内搬送経路を通過し廃トナー収容部まで搬送される。
トナー供給口253は、トナーカートリッジ3から供給されるトナー30を現像装置2内に供給する連結口で、所定の寸法をもって開口している。
トナー撹拌機構254は、トナー受け部255で受けたトナーを軸方向両端部に撹拌している。
トナー受け部255は、トナー撹拌機構254がトナーを撹拌する為に、トナー供給口253から供給されたトナー30の一部を受けている。
トナーカートリッジ3K、3C、3M、3Yには、トナー収容部31K、31C、31M、31Y内に図示せぬ撹拌供給機構が存在し、未使用のトナー30K、30C、30M、30Yをそれぞれ現像装置2K、2C、2M、2Y内に補充する。
転写ユニット4における転写ローラ4K、4C、4M、4Yには、トナー30K、30C、30M、30Yと逆極性のバイアス電圧を印加する図示せぬ転写ローラ用電源が接続されており、転写ローラ用電源から印加されたバイアス電圧により、それぞれの感光ドラム21K、21C、21M、21Yに形成されたトナー像を用紙Pに転写する。
LEDヘッド5K、5C、5M、5Yは、入力された印刷データに基づき、感光ドラム21K、21C、21M、21Yの表面に光を照射し、光照射部分の電位を光減衰させて静電潜像を形成する。
給紙カセット6内部に給紙された用紙Pは、図示せぬ搬送ローラによって現像装置2下に搬送される。
定着ユニット7は、サーミスタが検出した加熱ローラ7aの表面温度の検出に基づき、加熱ヒータを制御することで、加熱ローラ7aの表面温度は所定の温度に維持される。トナー像が転写された用紙Pが所定の温度に維持された加熱ローラ7aと加圧ローラ7bとから形成される圧接部を通過する事で、熱及び圧力が付与され、用紙P上のトナー像は定着される。
次に、現像装置2の具体的動作例について行った実験(以下、「本実験」と呼ぶ)の実験結果を用いて説明する。本実験は、主としてNIP量N1、N2に好適な値の組合せを検証するための実験である。なお、以下に本実験に係る各条件について記すが、以下の各条件は、本発明の現像装置を実現する際に良好な結果が得られる(特有な効果を奏する)一例であり、本発明の現像装置の構成を限定するものではない。
本実験では、供給ローラ251、252の導電性発泡層251b、252bには、シリコーンゴムパウンドをベースとして発泡させた物を用いた。導電性発泡層251b、252bのセルCは各々が個々に独立した独泡であり、供給ローラ25成形体導電性発泡層の硬さはAskerF硬度計で45〜65°が一般的で、本実験では58°のものを用いた。導電性発泡層251b、252bを構成する個々のセルCの大きさは、100〜1000μmが一般的で、本実験では導電性発泡層251b、252b表面で200〜400μmとなるものを用いた。また、供給ローラ251、252の抵抗値は、幅2.0mm、直径6.0mmのSUS材ボールベアリングを20gfの力で接触させ、供給ローラ25を回転させながらシャフト251a、252aから300Vを印加した時0.1〜100MΩになる様に調整した物が良好で、本実験では、1MΩの抵抗値とした。
また、本実験では、上述の図4に示すように、導電性発泡層251b、252bの全幅は、220mmであるものとする。そして、導電性発泡層251b、252bの外径はいずれの位置でも14.0mmとなるストレート形状を用いた。なお、本実験では、事前に、導電性発泡層251b、252bの外径(供給ローラ251、252の外径)について、図4に示すように基準位置D0を基準としてD1(D0から5.0mmの位置)、D2(D0から110.0mmの位置)、D3(D0から215.0mmの位置)の3つの位置で、測定していずれの位置でも直径が14.0mmとなることを確認した。また、本実験では、現像ローラ23としては、半径r1が8.00mmとなるものを使用した。
さらに、本実験では、感光ドラム21、現像ローラ23、及び供給ローラ251、252が回転する際の周速比を図5の通りに構成した。図5に示す通り、本実験では、感光ドラム21の周速度を基準(1.000)として、現像ローラ23の収束比を1.257、下流側の供給ローラ251の収束比を0.604、上流側の供給ローラ252の収束比を0.660としている。また、本実験では、現像ローラ23の周速度を基準(1.000)とした場合、下流側の供給ローラ251の収束比を0.480、上流側の供給ローラ252の収束比を0.525となっている。
さらにまた、本実験で用いられる現像装置2では、NIP量N1、N2を0.1mm〜2.0mmの範囲内で設定することが好ましい。そして、トナー30の掻きとり不足を原因とする印刷画像の不良(例えば、カスレ、ゴースト、濃度段差、汚れ等)を抑制するには、NIP量N1、N2を0.2mm以上とすることがより好ましい。さらに、トナー30の供給過多を原因とする印刷画像の不良(例えば、汚れ等)や、各ローラの駆動源に対する過大な負荷(トルク)を原因とする印刷画像の不良(例えば、回転軸の摩耗に伴うジッタや、各ローラの摩耗片によるスジの発生等)を抑制するには、NIP量N1、N2を1.00mm以下とすることがより好ましい。したがって、NIP量N1、N2については、0.20mm〜1.00mmの範囲で設定することがより好ましい。
また、本実験で用いられる現像装置2において、図3に示すw1は5.00mmであるものとする。
さらに、本実験では、NIP量N1、N2を図6のような組合せで設定して、それぞれのNIP量の組合せで、プリンタ1による連続耐久印刷(装置の仕様上の寿命まで、連続して用紙Pに対する印刷)を実行し、印刷品質を評価した。
図6は、サンプル番号(NIP量N1、N2の組合せ)ごとのNIP量N1、N2の絶対値、NIP量N1、N2の相対的な比率(%表示)、及び印刷品質の評価結果(PQ)を示している。
本実験では、図6に示すように、全てのサンプル番号でNIP量N2を0.46mmで固定し、サンプル番号1〜9まで順にニップ量N1を変化(0.05mm〜3.51mmの間で変化)させている、具体的には、サンプル番号1〜9のニップ量N1は、それぞれ、0.05mm、0.12mm、0.20mm、0.31mm、0.46mm、0.69mm、1.07mm、1.84mm、3.51mmである。
なお、本実験で用いた現像装置2では、供給ローラ251、252のNIP幅Lv1、Lv2は、それぞれ1.70mm〜7.5mm程度であることが好ましい。そして、本実験で用いた現像装置2では、上流側の供給ローラ252のNIP量N1を0.46mmとした場合、NIP幅Lv1は3.67mmであった。
図6に示したNIP量N1、N2の比率は、%表示となっており、いずれのサンプル番号でも2つの値を加算すると100%(N1+N2=100%)となる。例えば、図6のサンプル番号1では、N1=0.05mm、N2=0.46mmであるため、N1、N2の比率は概ね10%、90%となる。したがって、NIP量N1の比率は、サンプル番号1〜9で、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、88%と概ね10%ずつ増加することになる。これに対して、NIP量N2の比率は、サンプル番号1〜9で、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、12%と概ね10%ずつ減少することになる。
本実験では、現像装置2を、寿命が72000ドラムカウントとなる仕様のプリンタとして実現することを目的として連続耐久印刷を行った。なお、前記ドラムカウントは、感光ドラム21が1回転で1カウントアップするように定めている。本実験では、用紙P(評価用媒体)として、XEROX(登録商標)製の印刷用紙「Xerox4200 LT 201b New92」を用いた。また、本実験では、当該プリンタ(上述の現像装置2を適用したプリンタ)で、用紙Pの印刷可能領域に対して1.25%印字のパターンを1ページ毎の間欠印刷でドラムカウント72000まで印刷させた。さらに、本実験では、当該プリンタを用いて、72000ドラムカウント(感光ドラム21の寿命)まで印刷し、印刷品質に問題が無かったサンプル番号(NIP量N1、N2の組合せ)の評価結果を「3」、印刷品質に軽微な問題が発生したサンプル番号の評価結果を「2」、印刷品質に大きな問題が発生したサンプル番号の評価結果を「1」としている。
なお、上述の通り、現像装置2では、現像装置2全体の装置寿命を所定以上の保つために、NIP量N1、N2を調整する必要がある。しかしながら、下流側で望ましいNIP量N1は、上流側に設定されたNIP量N2によって異なる。したがって、本実験では、少なくとも、上流側の供給ローラ252で、装置寿命を仕様以上(所定異常)に保つために、実験開始時(未使用の状態)に、最低限必要となるNIP量N2を固定的に設定し、最適となる下流側のNIP量N1を検証する手順を採用した。
そして、本実験で用いられる現像装置2において、上流側の供給ローラ252で、装置寿命を所定以上の保つために最低限必要となる実験開始時のNIP量N2は、以下の(3)式を満足することが望ましい。実験により、以下の(3)式を満足することにより、現像装置2を仕様上の寿命まで印刷に用いた場合でもNIP量N2として必要な最低限のNIP量(本実験では、0.10mm)を保つことができることが分かっている。
以下の(3)式において、「5×(10−6)」は、1ドラムカウントで供給ローラ252が摩耗する量(NIP量が減る量)を表しており、供給ローラ252で用いられる材質やトルク等に応じて変更するようにしてもよい。以下の(3)式における「5×(10−6)」は、本実験で用いられる供給ローラ252で、1ドラムカウントで供給ローラ252が摩耗する量(NIP量が減る量)を実験により求めた値である。また、以下の(3)式において、「0.10」は、現像装置2を仕様上の寿命まで印刷に用いた後に、最低限残す必要のあるNIP量N2であるため、現像装置2の仕様に応じた任意の値を設定可能である。
以上のように、本実験では、以下の式(3)に基づき、NIP量N2に最低限必要となる0.46mmを設定した。本実験で用いた現像装置2(寿命72000ドラムカウントの現像装置)では、ドラムカウントとして72000を適用すると、以下の(4)式に示すようにN2≧0.46mmであることが望ましいこと分かる。そのため、本実験では、NIP量N1、N2の好適な組合せを容易に検証するために、NIP量N2として以下の(3)式、(4)式に基づいた値0.46mmに固定し、NIP量N1を変化させ、「装置の仕様上の寿命を達成するまでの間、印刷品質を良好」とするためのNIP量N1を検証する手順を採用した。
N2≧現像装置寿命(ドラムカウント)×5×(10−6
+0.10[mm]…(3)
N2≧72000×5×(10−6)+0.10
=0.36+0.10=0.46[mm] …(4)
サンプル番号1、2の実験では、連続耐久印刷において画像のカスレが発生してしまったため、評価結果を「1」とした。これは、トナー30供給の役割が強い下流側供給ローラ251のNIP量N1が小さく現像ローラ23上に経時で安定したトナー30を供給できなかった為である。そのため、サンプル番号1、2の実験では、特に印刷Dutyが高いベタ画像でカスレが顕著に表れた。
サンプル番号3、4の実験では、連続耐久印刷において仕様上の寿命となる72000ドラムカウントまで印字品質問題が発生しなかったため評価結果を「3」とした。
サンプル番号5の実験では、連続耐久印刷において大きな問題は発生しなかったが、連続耐久印刷を続けると少量の汚れが発生する場合があった。これは、トナーストレスに基づく帯電過多で、汚れが発生しているためで、数時間印刷を停止すると回復する程度のトラブルである。そのため、評価結果を「2」とした。
サンプル番号6〜9の実験では、大きな汚れが発生してしまったため評価結果を「1」とした。これは、連続耐久印刷において下流側の供給ローラ251のNIP量が大きくなりすぎてトナーに与える負荷が強すぎ、過剰帯電となっているためで、数時間印刷を停止しても回復しない。
以上のような実験結果に基づいて、下流側の供給ローラのNIP量N1と、上流側の供給ローラのNIP量N2は、サンプル番号3(N1:N2=3:7)からサンプル番号4(N1:N2=4:6)の組合せで良好となることがわかる。言い換えると、本実験の結果に基づけば、下流側の供給ローラのNIP量N1と、上流側の供給ローラのNIP量N2は以下の(5)式、(6)式の関係を満たすことが望ましいことが分かる。
N1+N2=100% …(5)
N1:N2=3:7〜4:6 …(6)
上述の図6に示す実験結果から、現像装置2では、「装置の仕様上の寿命を達成するまでの間、印刷品質を良好」とするためには、少なくとも、下流側の供給ローラ251のNIP量N1は、上流側の供給ローラ252NIP量N2よりも小さい値に設定することが好ましいことがわかる。また、現像装置2では、「装置の仕様上の寿命を満たし、かつ、印刷品質が良好」とするために、N1とN2の比率を、3:7〜4:6とすることが好ましいことが分かる。さらに、上述の図6に示す実験結果から、現像装置2では、装置の仕様上の寿命を満たすために、例えば上述の(3)式のように、装置の仕様上の寿命(ドラムカウント)に基づく値を上流側の供給ローラ252NIP量N2に設定することが好ましいことがわかる。
そして、上述のN1とN2の比率を、3:7〜4:6とすることが好ましいという特性を確認するために、当接量N2を0.50mm、0.60mmとした場合について、それぞれ同様の実験を行った。図7、図8は、それぞれ、当接量N2を0.50mm、0.60mmとした場合の実験結果である。ただし、図7、図8の実験では、サンプル番号9についてはN1が4.00mm以上と大きくなり過ぎ、装置の設計上設定することができなかったため測定していない。
そして、図7、図8に示す通り、当接量N2を変化させた場合でも、評価結果が3となるのは上述の図6の実験結果と同様に、サンプル番号3、4の条件(N1とN2の比率が3:7〜4:6の間)となる。したがって、上述の図6〜図8の実験により、当接量N2を変化させた場合でも、上述の「装置の仕様上の寿命を満たし、かつ、印刷品質が良好」とするために、N1とN2の比率を、3:7〜4:6とすることが好ましいという特性を確認することができた。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
現像装置2では、下流側の供給ローラ251のNIP量N1に、上流側の供給ローラ252NIP量N2よりも小さい値に設定し、さらに、その比率を3:7〜4:6することにより、「装置の仕様上の寿命を達成するまでの間、印刷品質を良好」とすることができる。
また、現像装置2では、上流側供給ローラ252の必要最小NIP量N2に、装置の仕様上の寿命(ドラムカウント)に基づく値(例えば上述の(3)式に基づく値)を設定(上記の実験では0.46mmを設定)している。これにより、現像装置2では、現像ブレード24及び供給ローラ251、252に過剰な負荷に伴う弊害(例えば、駆動源へのトルクに対する過剰負荷やローラの過剰な摩耗)を抑制できる。
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(B−1)上記の実施形態では、本発明の現像装置を、現像ローラ23及び供給ローラ251、252以外の構成要素を含む現像装置2に適用する例について説明したが、少なくとも現像ローラ及び供給ローラを有するその他の現像装置に本発明を適用(上記の実施形態と同様にNIP量を設定)するようにしてもよい。
(B−2)上記の実施形態では、本発明の現像装置を、プリンタとしての画像形成装置に適用する例について説明したが、複写機(コピー機)や複合機(MFP)、FAX等その他の画像形成装置に本発明を適用するようにしてもよい。
1…画像形成装置、2、2K、2C、2M、2Y…現像装置、3、3K、3C、3M、3Y…トナーカートリッジ、4…転写ユニット、5、5K、5C、5M、5Y…露光ユニット、6…給紙カセット、21…感光ドラム、22…帯電ローラ、23…現像ローラ、23a…シャフト、23b…半導電性ゴム層、24…現像ブレード、251…下流側の供給ローラ、252…上流側の供給ローラ、251a、252a…シャフト、251b、252b…導電性発泡層、26…クリーニングブレード、27…搬送手段、30、30K、30C、30M、30Y…トナー、C…セル、N1、N2…NIP量。

Claims (6)

  1. 回転しながら表面上に静電潜像を担持する静電潜像担持体の前記静電潜像を、回転しながら現像剤を用いて現像する現像剤担持体と、
    現像剤収容部に収容された現像剤を、回転しながら前記現像剤坦持体に供給する2個の現像剤供給部材とを有し、
    第1の現像剤供給部材、及び第2の現像剤供給部材は、それぞれ前記現像剤坦持体に対向する位置に、前記現像剤坦持体と当接するように配置されており、
    前記第1の現像剤供給部材は、前記第2の現像剤供給部材よりも前記現像剤担持体の回転方向で下流側に配置されており、
    前記第1の現像剤供給部材が前記現像剤坦持体と当接する際の第1の当接量は、前記第2の現像剤供給部材が前記現像剤坦持体と当接する際の第2の当接量よりも小さくなっている
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記第1の当接量は、前記第1の当接量と前記第2の当接量の総和のうち、3割以上4割以下であり、前記第2の当接量は、前記第1の当接量と前記第2の当接量の総和の6割以上7割以下となっていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記第1の当接量及び前記第2の当接量が、いずれも0.1mmから2.00mmの範囲内となっていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記第1の当接量及び前記第2の当接量が、いずれも0.2mmから1.00mmの範囲内となっていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  5. 前記第2の当接量をN2、当該現像装置の寿命の目標を前記静電潜像担持体の回転数がM回となるまでとした場合、前記第2の当接量N2が以下の(A)式を満たしていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の現像装置。
    N2≧M×5×(10−6)+0.1[mm] …(A)
  6. 回転しながら表面上に静電潜像を担持する静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体の前記静電潜像を現像する現像装置とを有する画像形成装置において、前記現像装置として請求項1〜5のいずれかに記載の現像装置を適用したことを特徴とする画像形成装置。
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